東京都新宿区の東京オペラシティは10月2日~4日、「オペラシティフェスティバル」を開催する。○音楽やパフォーマンスを無料で観賞同フェスティバルは、芸術の秋にちなんださまざまな催しを開催するイベント。10月2日、3日には「ミュージック&パフォーマンス」と題し、ミュージシャンやパフォーマーが出演する無料観覧イベントを開催。出演アーティストは、2日の18時30分~、19時30分~、20時30分が、ボーカル、ギター・バンジョーの姉妹とバイオリンの女性3人組「Tinysun」によるジャズライブ。同日18時~21時が、「PEPPI THE CLOWN」によるパントマイムのパフォーマンス。3日の18時30分~、20時~が「SANBA NOVA」によるサンバショー。同日18時~21時が「笑太夢(しょうたいむ)」によるマジック+パントマイムパフォーマンス。その他、2日、3日の17時~21時には、東京オペラシティレストラン&ショップの屋台が登場するビアガーデン「オペラキッチン」、射的やスマートボールなどが登場する「オペラ縁日」を開催する。4日の11時~17時には、「MOTTAINAI手づくり市」「楽器体験や手づくり教室などのワークショップ6種」(一部有料)、「アート輪投げ」「謎解き探検ゲーム」などを開催。有機野菜などの宅配サービスを行う「らでぃっしゅぼーや」によるマルシェ「元気市」も開かれる。場所は東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティ。
2014年09月30日芸術監督・飯守泰次郎の任期1年目となる新国立劇場オペラ2014/2015シーズンのオープニング公演『パルジファル』が、10月2日(木)に開幕を迎える。新国立劇場オペラ『パルジファル』の公演情報ワーグナー最後のオペラ『パルジファル』は、聖槍と聖杯をめぐる壮大で深淵な物語を、神秘的で荘厳、そして官能的な響きに満ちた音楽が描く。指揮は芸術監督・飯守泰次郎自らが執り、歌手陣には、ジョン・トムリンソン、クリスティアン・フランツ、エヴェリン・ヘルリツィウスなど世界的なワーグナー歌手が集結。また、バイロイト音楽祭ほかで数々の名舞台を手がけてきた巨匠ハリー・クプファーが新演出を担うことも話題のひとつだ。舞台神聖祝典劇と名付けられた『パルジファル』は、宗教色、特にキリスト教的作品としての面が強調されるが、これまでベルリン州立歌劇場ほか一流オペラハウスで幾度も本作を手がけてきたクプファーは、作品の中にある仏教的要素も見逃せないと語る。「ワーグナーは敬虔なキリスト教徒でしたが、生涯を通じて仏教に興味を持ち、仏教という宗教にも取り組んでいました。ワーグナーは本来相容れることのない哲学をミックスして自らの哲学を導くことが出来た人なのです。この作品に登場するクンドリーという女性を例に挙げてみましょう。彼女は、十字架にかけられたキリストを嘲笑したために呪われ、何度も生まれ変わって苦しい人生を歩まなければならない運命にありますが、これはまさに仏教の輪廻の考え方に基づくものです」登場人物の在り方や関係性、物語の結末に至るまで、多様な解釈が成り立つのが本作の大きな特徴だが、今回の演出では、何が善悪かをきっぱりと分けることはしないとクプファーは言う。「登場する人物はそれぞれが“道”を探しています。辛い人生の苦しみからの解放、救済と言い換えても構わないでしょう。その道の先にあるのは“神”であり、キリストかもしれないしブッダかもしれない。それはそれぞれが決めればいいことではないでしょうか」作品の結末はあえて提示せず、観客ひとりひとりに委ねるというクプファー。ワーグナーが描いた壮大な世界観と同様に、あらゆる可能性を内包した演出で、どのような舞台を見せてくれるのか注目だ。新国立劇場オペラ『パルジファル』は、10月2日(木)から14日(火)まで開催(全5回)。◆新国立劇場オペラ『パルジファル』10月2日(木) 16:00開演10月5日(日) 14:00開演10月8日(水) 14:00開演10月8日(水) 14:00開演10月14日(火) 16:00開演新国立劇場 オペラパレス
2014年09月26日神でなく人の手が創造したもので、一番美しいものと言われると何が思い浮かびますか?音楽、美術、文学、映像…、芸術と呼ばれる中にもいろいろありますが、やはりバレエではないでしょうか。素材である肉体を過酷なまでに鍛錬し、緻密に限定された伝統の中で完成度を競う世界は「人間の肉体は美しい!」と認識させてくれる、他に類を見ない美の殿堂だと思うのです。両親ともに著名なバレエ・ダンサーという恵まれた資質を持ち、現在、30歳の若さでオペラ座の顔となったマチュー・ガニオ。世界最高峰のバレエ団パリ・オペラ座で、20歳でエトワールという最高位に昇進し、今年で10年。その美しさの魅力に迫ります。テクニックだけではNG 王子役を踊るため必要なもの「ダンスール・ノーブル」という言葉をご存じですか?これは美しい容姿と高貴な雰囲気を兼ね備えた、いわゆる「王子」役が似合うダンサーのこと。技術的に優れていても、ワイルド過ぎる容姿では王子役は務まりません。最近、2015年末の引退を表明して話題になったシルヴィ・ギエムをかつて取材した時、かなり長身で驚いたのですが、彼女は25歳でオペラ座のエトワールを辞めてしまいました。それもやはり長身を生かしたダイナミックなダンス、つまり「ボレロ」などを踊るためだったのか、と納得したものでした。王子は王子らしく、王女は王女らしく(小柄で)というのは、厳然たるクラシック・バレエの掟です。そして、まさに「ダンスール・ノーブル」を体現しているのがマチューなのです。彼の日々行っているレッスンを紹介している「パリ・オペラ座エトワール マチュー・ガニオのノーブル・バレエ・クラス」というDVDがあるのですが、これがとても感動的です。それは、彼ほどのスターが、あくまで基本に忠実に丁寧にレッスンを課しているのがわかるから。男性舞踊手は、高いジャンプなどの大技以外に、女性の身体を支えるリフトといわれる命にかかわる技も必要です。先日「エトワール・ガラ2014」の舞台で観たマチューは、フィッシュ・ダイブという技で、逆さになったままエビ反るバレリーナの身体をほぼヒザだけで支えながら、顔は役柄のままにシャイで爽やかな笑顔をキープしており、至芸だと思いました。マチューの「清潔なテクニック」のピュアさに癒される映画「ブラック・スワン」の振りつけをして主演であるナタリー・ポートマンと結婚したバンジャマン・ミルピエが、2014/15シーズンから芸術監督に就任したことでも話題となっているオペラ座。このDVDでは、前任者ブリジット・ルフェーブルやオペラ座バレエ学校校長エリザベット・プラテルも、マチューの容姿の美しさを褒めています。同時に、技術の高さ、練習熱心な姿勢、性格の良さ、謙虚さなどを口々に言及しています。まるでバレエ・ダンサーは顔が命!とばかりに、美貌だけを話題にしてはいけないかのようです。とはいえ、以前、英国の2つのロイヤル・バレエ団でプリンシパルを勤めた吉田都さんをインタビューした時、渡欧当初の頃、容姿の違いにものすごく悩んだと伺いました。また、オペラ座初の日本人バレリーナ、藤井美帆さんは「アン・ドゥオール(両脚全体が付け根から足先まで外側に開いている状態)が難しくて苦労しました」とも仰っていました。バレエとはもともと西洋人のための踊りなので、東洋人では肉体の違いを克服するだけでも大変なようです。マチューは、生まれ持った肉体に慢心せず、さらに磨き抜いていると考えると感慨深いものがあります。彼のバレエは、DVDの中で「清潔なテクニック」と評されていました。気負いがなく気品がある王道で正統派な美しさは、壮観ですがとてもピュアなのです。その姿は、リクツでなく生きる力と癒しを与えてくれる気がしています。DVDや写真集で、その一端に触れてみてはいかがでしょうか。・ マチュー・ガニオ DVD ・ マチュー・ガニオ写真集
2014年09月12日ハーゲンダッツ ジャパンは12月3日、新商品のハーゲンダッツ スペシャルエディション「オペラ」を全国のコンビニエンスストアで発売した。また同時に、「ショコラルージュ」も全国のセブンイレブン限定で販売。このほど発売したスペシャルエディション「オペラ」は、パリのスイーツ“オペラ”をハーゲンダッツが表現。芳(かぐわ)しいラム酒入りのコーヒーシロップと、洋菓子で使用する「ビスキュイ・ジョコンド」をイメージした香ばしいアーモンドクッキーが奥深さを演出している。アイスクリームは2種類のバタークリームを使用。つややかなチョコレートソースと金箔(きんぱく)で、高級感ある仕上がりとなっている。価格は420円。「ショコラルージュ」は濃厚な「ミルクチョコレートアイスクリーム」と、ほのかなローズが香る「ラズベリーアイスクリーム」をバランスよく組み合わせた。ローズの香り付けには、希少性が高いダマスクローズを使用。アイスクリームの中央には、なめらかなチョコレートソースが入っている。また、鮮やかな赤いラズベリーソースと金箔で、見た目にも豪華なアイスクリームとなった。全国のセブンイレブン限定発売で、価格は420円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月05日ハーゲンダッツ ジャパンは12月3日から、ハーゲンダッツ スペシャルエディション「オペラ」(400円・税別)を全国のコンビニエンスストア、ハーゲンダッツ オンラインショップおよびハーゲンダッツショップで期間限定で販売する。同商品は、パリを代表するケーキ”オペラ”をハーゲンダッツならではの味わいで表現。アーモンドがほのかに香る生地にラム酒で香り付けしたコーヒーシロップを染み込ませ、2種類のバタークリームアイスクリーム、つややかなチョコレートソースを重ねた。さらにチョコレートソースの上には金箔があしらわれている。パッケージは、パリのオペラ座の舞台をイメージしたとのこと。同商品は昨年11月に1都7県で限定発売され、好評を得たという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月17日ウィーンが誇る世界最高のオペラハウス、ウィーン国立歌劇場の日本公演が10月14日に開幕。R.シュトラウス作曲のオペラ『サロメ』が東京文化会館で上演された。「ウィーン国立歌劇場 2012年 日本公演」の公演情報4年ぶり通算8度目の日本公演は、新音楽総監督フランツ・ウェルザー=メスト体制下での初来日だが、当初『サロメ』を指揮予定だったメストは右腕の怪我により来日を断念。代わって、今回の来日公演で『フィガロの結婚』を指揮するペーター・シュナイダーがタクトを振る。10月12日夜に行われた記者会見では、ドミニク・マイヤー同劇場総裁、指揮のペーター・シュナイダー、サロメのキャストたちが登壇。ドミニク・マイヤー総裁は「音楽総監督のウェルザー=メストは、毎日治療を続けないと今後の活動にも影響があるような状態。本人も心待ちにしていただけに残念です。ただ『サロメ』の指揮は、幸運にもシュナイダーさんが代役を受けてくれました。これまで我々の劇場で同作を最も多く指揮している“サロメのスペシャリスト”です」と語る。最後の来日となるエディタ・グルベローヴァをはじめ、スター歌手の帯同も注目だが、同総裁は「才能豊かな若い歌手も紹介したい」という。「サロメ役のグン=ブリット・バークミンは、新しい『サロメ』を素晴らしい歌と演技で表現できる人。またヨカナーン役のマルクス・マルカルトは我々の劇場とドレスデン国立歌劇場に定期的に出演しています」と、同劇場の看板演目である『サロメ』に抜擢した歌手たちを紹介した。続いて、ペーター・シュナイダーは「私自身の初来日も1986年のウィーン国立歌劇場の日本公演。ドイツとオーストリア以外だと、指揮回数は日本が一番多いと思います。最近も新国立劇場で『ローエングリン』を振ったばかり。またウィーン国立歌劇場と一緒に帰ってこられて嬉しい」と語る。また急遽代役を務める『サロメ』について「来年2月にもウィーン国立歌劇場で振る予定。ここのオーケストラは私がどう指揮したいか、よく分かってくれるので、リハーサルも非常に上手くいきました」と自信のほどを窺わせる。記者会見の前に行われた『サロメ』公開リハーサルでは、同作がウィーン国立歌劇場の看板演目であることを改めて証明するようなステージに。オペラ界の重鎮シュナイダーによる安定感抜群のタクト、世界最高のオーケストラが奏でる極彩色豊かな官能の響きにのせ、主役のバークミンが常軌を逸した狂気性と純真な少女性を併せ持つサロメを演じ、観客から熱い拍手が贈られた。同劇場の日本公演は11月4日(日)まで残り8公演。『サロメ』を10月16日(火)・19日(金)に東京文化会館で、『フィガロの結婚』を10月20日(土)・23日(火)・28日(日)に神奈川県民ホールで、『アンナ・ボレーナ』を10月27日(土)・31日(水)・11月4日(日)に東京文化会館で上演。また、今回日本初上演のプロダクションで、現地ウィーンで人気のこども向けオペラ「小学生のためのオペラ『魔笛』」を、10月26日(金)にKAAT 神奈川芸術劇場で開催する。
2012年10月15日開場15周年を迎えた新国立劇場2012/2013シーズンオープニング公演のオペラ「ピーター・グライムズ」の公開舞台稽古が、9月29日に同劇場オペラパレスにて行われた。新国立劇場オペラ「ピーター・グライムズ」の公演情報「ピーター・グライムズ」は、2013年に生誕100周年を迎えるイギリスの国民的作曲家ベンジャミン・ブリテンの代表作。新国立劇場オペラ部門芸術監督の尾高忠明が「20世紀オペラの傑作」と絶賛し、今回の新シーズンのオープニング演目に据えるほど、情熱を注いでいる作品だ。イギリス東海岸の漁村を舞台に、孤独な漁師ピーター・グライムズが、大漁を当てるも、嵐の中で徒弟の少年を死なせてしまうところから物語は始まる。少年の死は事故であると主張するピーターだが、日頃より気性が激しいがゆえに周囲から疎まれていた彼は、村人たちから少年殺害の疑惑をかけられ、次第に追い詰められていく。閉鎖された社会環境を舞台に、集団と個の対立、貧困や児童虐待という現代にも通じるテーマを織り込んだ作品だ。尾高芸術監督は「ピーター・グライムズではなく、彼を取り巻く村民の在り方が問題なのです」と語る。イングランド東海岸のオールドバラに居を構えるも、パートナーのテノール歌手ピーター・ピアーズとの同性愛のために周囲から冷たい視線に晒されていた作曲者ブリテン自身の境遇に重ね合わせることができるのだという。今回のウィリアム・デッカーによる演出は、1994年にベルギーの王立モネ劇場で初演され、2004年の英国ロイヤル・オペラの上演でローレンス・オリヴィエ賞(イギリス版のトニー賞と言われる)にノミネートされたほど、演劇的要素も色濃い。ピーター・グライムズ=悪役という紋切り型では決してなく、閉鎖された社会での集団心理が生む狂気と個の対立を鋭くえぐる手法で、現代社会の闇を浮き掘りにしている。公開舞台稽古では、ブリテンの本場英国も羨む充実のキャストたちが登場。激しい気性と繊細な心根をもち、不器用すぎるが故に集団に溶け込めない不幸なピーター・グライムズを演じたスチュアート・スケルトン、ピーターを献身的に支える女教師で未亡人のエレン・オーフォードを演じるスーザン・グリットンらがいずれも好演。イギリス・オペラ界の重鎮リチャード・アームストロング指揮のもと、言葉を重視した人物の心情描写、冷たく荒くれた海をはじめとするスケール感のある情景を描いたブリテンの音楽を、巧みに表現してみせた。新国立劇場オペラ「ピーター・グライムズ」は、10月2日(火)から14日(日)まで全5公演を開催。チケットは発売中。
2012年10月02日今秋に来日公演を開催する“オペラの殿堂”ウィーン国立歌劇場が、小学生のためのオペラ「魔笛」を上演することが決定した。ウィーン国立歌劇場 小学生のためのオペラ「魔笛」の公演情報ウィーン国立歌劇場の子どものためのオペラ「魔笛」は、2003年に前総裁イオアン・ホーレンダーと前音楽監督の小澤征爾によって始められた企画。毎年2月に同劇場で行われる世界的に有名な大舞踏会のために客席を取りはらった平土間が活用され、子どもたちにオペラを体験してもらうというもの。モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」の物語を約1時間とコンパクトにまとめ、主要アリアを網羅しつつ、パパゲーノ役の歌手がナビゲーターとなって、オペラの物語や楽器を紹介。演奏はウィーン・フィルが担当する。現地ウィーンでは非常に人気のある公演で、1回の公演で約3500人の子どもたちが観劇に訪れる。ちなみに小澤征爾は音楽監督在任中、本公演の指揮を毎回ノーギャラで引き受けていたという。今回の日本公演では、ウィーン国立歌劇場でも活躍中の甲斐栄次郎がパパゲーノ役を演じ、子どもたちへのナビゲートは日本語で行われる。もちろん子ども向けの企画といっても、超一流の歌手陣、ウィーン・フィルの演奏で上演される舞台は、間違いなく世界最高級のクオリティ。これまで海外の歌劇場が、日本で子ども向けの作品を上演することはほとんどなかっただけに、今回の“世界最高峰のオペラハウス”ウィーン国立歌劇場による舞台は、舞台芸術を通じた情操教育の一環としても非常に貴重な機会となるだろう。ウィーン国立歌劇場 小学生のためのオペラ「魔笛」は、10月26日(金)にKAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて開催。親子券[小学生+大人]のチケットは、8月30日(木)10時より一般発売開始。また一般発売に先駆け、公演主催者によるFAX・メール先行抽選予約を7月20日(金)18時まで受付。※先行抽選予約の詳細は、公演公式サイトを参照。
2012年07月10日新国立劇場オペラ2011/2012シーズンのラストを飾る「ローエングリン」(新制作)が、6月1日(金)に開幕を迎えた。新国立劇場オペラ「ローエングリン」の公演情報「ローエングリン」は、中世の聖杯騎士伝説などを題材に、リヒャルト・ワーグナーが作曲・台本を手がけた傑作オペラ。舞台は10世紀のアントワープ、権勢欲うずまくブラバンド。弟殺しの罪で訴えられたブラバンド公女エルザの窮地を救うため、白鳥の騎士(ローエングリン)が登場するところから物語は展開していく。新国立劇場の上演は、1997年11月の開場記念公演以来15年ぶりとなる今回。新制作の演出を手がけるのはマティアス・フォン・シュテークマン、美術・衣装はロザリエ。ともに“ワーグナーの聖地”バイロイト音楽祭で長年にわたり活躍してきたふたりは、今回日本で初めてタッグを組む。演出のシュテークマンは、ローエングリンについて「キーワードはふたつ。神話と悲劇です。他のワーグナー作品に見られる救済の結末が(この作品には)なく、それは変化することを受け入れられない登場人物全員が、それぞれ何らかの失敗を犯してしまうことに起因します」と評す。人と人でないものが登場する――神話的要素を含む世界観をいかに表現しきるかに焦点を置いたロザリエの美術は、モダンな手法を用いたものになった。舞台上には、光と色彩が溢れる美しいセットが出現。ローエングリンの精神的な美しさを表現する青と銀をはじめ、登場人物たちの心情を色鮮やかに表す照明効果が、舞台空間を駆け巡り、視覚的にも惹きつけるステージとなった。また豪華キャストにも注目したい。特に白眉なのは、圧倒的な存在感を放ったローエングリン役のクラウス・フロリアン・フォークトだ。“バイロイトの新たな英雄”とも称賛される、しなやかで甘く、官能的で艶のある美声を披露。観客たちは、まるで劇中で白鳥の騎士に恋するエルザのように魅了された。その他、エルザ役にはワーグナー作品に定評のあるリカルダ・メルベート、テルラムント伯爵役にゲルト・グロホフスキー、国王役にギュンター・グロイスベック、欧州の一流歌劇場で活躍する歌手たちが出演。ドイツ・オペラの第一人者である名匠ペーター・シュナイダーの指揮のもと、歌唱面でも充実したステージを作り上げた。新国立劇場オペラ「ローエングリン」は、6月16日(土)まで全6公演を開催。チケットは発売中。
2012年06月01日『叫び』で知られるエドヴァルド・ムンクの連作版画を題材にしたオペラ『アルフォとオメガ』が、5月20日(日)に日本初演される。オペラ『アルファとオメガ』日本初演の公演情報オペラ『アルフォとオメガ』は、イスラエルを代表するピアニスト・作曲家・指揮者のギル・ショハットの作。テルアビブの美術館で見たムンクの同名の連作版画に深いインスピレーションを受け、詩人のドリ・マナーとともに3年の月日をかけ、ヘブライ語のリブレットでオペラ化。2001年にイスラエル・オペラで世界初演、各方面からセンセーショナルな賞賛が寄せられた。今回の日本初演はコンサート形式で、タクトをふるうのは、作曲者ギル・ショハットとも旧知の仲で、世界初演の合唱指揮も担当したダン・エッティンガー。「(ギル・ショハットは)ムンクの同名の連作版画と、そこに書かれた旧約聖書の神話「アダムとイヴ」に基づいた挿話にインスピレーションを受け、この作品を書きました。ここには3つの異なった分野──音楽、ムンクの視覚芸術、そして ヘブライ語の詩で書かれた美しいリブレットという言語芸術──からのインスピレーションが結晶しています。これぞまさにトライアングル・オブ・アート(芸術の三角形)といってもよいでしょう」と本作の魅力を語っている。歌手陣には、世界初演で主役オメガを務めたメラヴ・バルネア(ソプラノ)ほか、イスラエルの歌手たちも参加。本作を知り尽くしたエッティンガーの指揮、彼と2010年よりタッグを組む東京フィルの演奏で、世界初演時のセンセーションの再現に期待が高まる。オペラ『アルファとオメガ』日本初演(コンサートスタイル・オペラ)は、5月20日(日)にオーチャードホール、23日(水)にサントリーホールで開催。チケットは発売中。■東京フィルハーモニー交響楽団ショハット:歌劇『アルファとオメガ』日本初演[コンサートスタイル・オペラ]5月20日(日) 15:00開演オーチャードホール5月23日(水) 19:00開演サントリーホール指揮:ダン・エッティンガーアルファ(テノール):ヨタム・コーエンオメガ(ソプラノ):メラヴ・バルネア蛇(メゾ・ソプラノ):エドナ・プロフニック虎(バリトン):青山貴ロバ(テノール):児玉和弘豚(バリトン):原田圭熊(バス):畠山茂ハイエナ(バリトン):大久保光哉合唱:新国立劇場合唱団
2012年05月16日2月より全国各地を巡っている錦織健プロデュース・オペラ vol.5『セビリアの理髪師』。「初めてでも楽しめるオペラ」をコンセプトに作られた本企画の魅力を、プロデューサーを務めるテノール・錦織健が自ら語ってくれた。錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』の公演情報「私がオペラを好きになった理由のひとつは映画だったんです。ゼフィレッリの『ロミオとジュリエット』や『ブラザー・サン シスター・ムーン』とか、古いヨーロッパへの憧れです。いまヨーロッパの若者が日本のキャラクターに憧れてたりしてますが、それと同じで異文化の特別なキャラへの憧れがきっかけでした」と語る錦織健。「確かにオペラは敷居が高い。誕生したのは歌舞伎と大体同じですし、様式の違和感を最初は感じるかもしれません。だけど、それも簡単に克服可能。(私たちが作るオペラは)分かりやすいストーリー、ゲラゲラ笑えてボロボロ泣ける、そういうシンプルな要素で構成していますから、説明不要で楽しんでもらえるはず」と自信をのぞかせる。「例えば、レディー・ガガを聞いている人も全員が英語を理解している訳じゃないですよね。何だか分からないけど、あのファッションが好きだという人もいる。始まりは、興味があったから、好きだからで十分。オペラにだって難しい説明は特に要らないと思います」と語る。「オペラの醍醐味は、やっぱり鍛え上げられた歌手のテクニック。クラシック以外の分野の人は、真似したくても出来ない歌が売りですね。あと、もちろん笑いも。(今回の演目「セビリアの理髪師」の)セリフはイタリア語だし、字幕を見ただけでは笑えない。でもボディアクションやヘンな声とか(笑)、言葉で説明の必要がないギャグをたくさん織り交ぜています。よくキャストに言ってるのは、フィギュアでいえば、3回転半ジャンプしたあとにギャグをかませ!(笑)」と、そういう過酷な要素も楽しんで欲しいと話す。最後に「ビギナーの人に安心して楽しんでもらえるよう工夫を凝らしているので、安心して来て下さい!笑わせまっせ」と熱いアピールで締め括った。錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』は、3月18日(日)・20日(火・祝)の東京公演ほか、4月7日(土)の愛知公演まで各地で開催。チケットは発売中。●錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』[公演日程]《東京》3月18日(日)・20日(火・祝) 東京文化会館 大ホール《三重》3月24日(土) 三重県文化会館 大ホール《埼玉》3月31日(土) サンシティ越谷市民ホール 大ホール《愛知》4月7日(土) 愛知県芸術劇場 大ホール取材協力:ぴあ×starcat編集部
2012年03月13日日本を代表する人気テノール歌手・錦織健のプロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』が、2月12日に府中の森芸術劇場で開幕を迎えた。「錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』」の公演情報錦織健が「オペラにまだ馴染みの薄い方々に、まずは笑いから入ってもらいたい」という思いでスタートさせたシリーズ。2002年の『コシ・ファン・トゥッテ』を皮切りに、2004年『セビリアの理髪師』、2006年『ドン・ジョヴァンニ』、2009年『愛の妙薬』と、オペラ初心者にも親しみしやすい有名作を、分かりやすい演出、国内トップの歌手陣とともに上演してきた。今回上演する「セビリアの理髪師」は、町一番の美人ロジーナにひと目惚れした大貴族アルマヴィーヴァ伯爵が、床屋兼何でも屋のフィガロの助けを借りながら、様々な窮地を切り抜けながらも、恋路を邁進していくドタバタ喜劇。2004年にも好評を博した本演目を、十川稔の新演出バージョンで上演する。2月12日の開幕公演では、観客席から思わず笑いが起きるほどテンポのいいステージが展開。アルマヴィーヴァ伯爵役の錦織健を筆頭に、キュートな演技と歌唱を披露したロジーナ役の森麻季、世界で活躍するバリトン歌手として抜群の存在感を発揮したフィガロ役の堀内康雄らの好演が光る。オペラ初心者向けだからこそ歌唱を大事にする、本シリーズならではのクオリティの高いステージになった。錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』は、4月7日(土)愛知公演まで全12公演。チケットは発売中。●錦織健プロデュースオペラ vol.5『セビリアの理髪師』[公演日程]《東京》2月12日(日) 府中の森芸術劇場 どりーむホール《島根》2月19日(日) 島根県芸術文化センター「グラントワ」大ホール《神奈川》2月25日(土) 神奈川県立県民ホール 大ホール《兵庫》3月4日(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール《広島》3月9日(金) 広島大学サタケメモリアルホール《山口》3月11日(日) シンフォニア岩国 コンサートホール《福岡》3月13日(火) アクロス福岡 福岡シンフォニーホール《東京》3月18日(日)・20日(火・祝) 東京文化会館 大ホール《三重》3月24日(土) 三重県文化会館 大ホール《埼玉》3月31日(土) サンシティ越谷市民ホール 大ホール《愛知》4月7日(土) 愛知県芸術劇場 大ホール
2012年02月17日遠藤周作の名作をもとに松村禎三が作曲したオペラ『沈黙』が、2月15日に新国立劇場で開幕を迎えた。新国立劇場オペラ「沈黙」の公演情報神の存在を問い、信仰の根源を衝いた遠藤周作の歴史小説をもとに、20世紀を代表する日本人作曲家の松村禎三(1929-2007)が、13年もの歳月をかけて完成させたオペラ『沈黙』。1993年に世界初演、新たな和製オペラの誕生として大きな話題を呼び、これまでに新国立劇場などで上演が繰り返されてきた。「日本のオペラハウスにとって、日本人作曲家によるオペラ上演は不可欠」と語るのは新国立劇場オペラ芸術監督・尾高忠明。芸術監督就任1年目の昨年2月には、上演回数800回以上という和製オペラの金字塔『夕鶴』(團伊玖磨作曲)を上演したが、今回はより意欲的な演目として、以前より興味をもっていた『沈黙』を選んだという。演出を手がけるのは、オペラ初演出となる同劇場演劇芸術監督・宮田慶子。「原作は愛読していたほど思い入れのある作品。人間の心の業や、神との対峙・葛藤を扱った本作を、台本を読むように音を読んでいきたい」と意気込みを語る。指揮は、将来を嘱望される実力派指揮者で下野竜也(新国立劇場初登場)。歌手陣は日本を代表するオペラ歌手による豪華ダブルキャストが集う。オール日本人スタッフ・キャストで、日本のオペラハウスが上演する和製オペラの傑作に注目したい。新国立劇場オペラ「沈黙」は、2月19日(日)まで新国立劇場 中劇場にて開催。チケットは発売中。同期間中は、会場内ホワイエにて関連展示「『沈黙』と長崎のキリスト教文化」も開催される。
2012年02月16日ミュージカル史上に燦然と輝く金字塔『オペラ座の怪人』の25周年記念公演が昨年10月、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われ、2日間3公演に約1万5000人のファンが駆けつけた。その模様を収録したブルーレイとDVDの発売を記念し、同舞台に主演したラミン・カリムルー(ファントム役)とシエラ・ボーゲス(クリスティーヌ役)が初のプロモーション来日を果たした。その他の写真数々のミュージカルの名曲を生みだし、トニー賞7回をはじめ輝かしい受賞記録を持つアンドリュー・ロイド=ウェバーと「最も才能にあふれ成功したミュージカル・プロデューサー」と称されるキャメロン・マッキントッシュがタッグを組んだ『オペラ座の怪人』。1986年の初演以来、日本を含む世界27ヵ国以上で上演され、観客動員数は1億人を超える。それだけに、記念すべき25周年公演の舞台に立った二人は、「より次元が上がっていたし、スケール感も増した。すべてが魔法のような瞬間だった」(ラミン)、「それに円形劇場だから、お客さんの熱気やエネルギーに包みこまれるような一体感を感じたわ」(シエラ)と思いも格別だ。二人の共演は『オペラ座の怪人』の続編にあたる『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』以来。ラミンは今回の再共演を通じて、「お互いに成長したと思うし、特に彼女の集中力には改めて驚かされた。また共演したい、いや、共演しなければならないと思っているよ」とシエラへの信頼をさらに強めたという。一方のシエラも「絆がより強固なものになったわね。舞台の上での二人の関係は、やはり特別なものなのよ」と唯一無二のコンビネーションに胸を張った。生みの親であるウェバーをはじめ、オリジナルキャストのサラ・ブライトマンやマイケル・クロフォードらが駆けつけるカーテンコールも大きな見せ場になっており、「彼らは常に僕らを応援してくれるよ」(ラミン)、「そう、決してジャッジを下したりせずに温かく見守ってくれるの」(シエラ)。時空を超えたキャストの共演も、25年の歴史を持つ『オペラ座の怪人』の成せる技だ。怪人と美女の愛憎劇を絢爛豪華に描いた本作が愛され続ける理由とは?「何といっても音楽の素晴らしさ。それにファントムとクリスティーヌ、そしてラウルの三角関係を描くストーリーの美しさに尽きるわ。それらの要素が互いを支え合って、完ぺきなアンサンブルを奏でているの」とシエラ。“怪人”ラミンは「そう、今シエラが語ったすべてが見事なマリアージュ(融合)を果たしているからこそ、世界中の人々の心をつかんで離さないんだ」と力説した。『オペラ座の怪人 25 周年記念公演 in ロンドン 豪華BOX セット』 (初回生産限定)発売中7980 円(税込)ブルーレイ(単品)4980 円(税込)DVD(単品)4480 円(税込)/発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2012年01月24日開館15周年を迎える新国立劇場の2012/2013シーズン オペラ部門のラインアップが発表。1月23日に同劇場にて記者会見が行われた。「新国立劇場オペラ」の公演情報「3月に発生した未曾有の大震災、そして原発事故の影響により、昨年は大変な困難に見舞われました。文化の役割とは何か、劇場のなすべきことは何かを真剣に考えましたし、多くのお客様から励ましのお言葉もいただきました。また、その中で抜擢した日本人歌手たちの活躍は、嬉しい結果となりました」と昨年を振り返るオペラ芸術監督・尾高忠明。そして任期3シーズン目となる2012/2013シーズンの演目については「2013年が生誕200年のワーグナーとヴェルディ、同じく生誕100周年を迎えるブリテンの傑作と、スタンダートな名作や人気演目を揃えました」と語った。シーズン開幕には、英国人作曲家ブリテンの傑作『ピーター・グライムズ』を上演。またワーグナー作品には、現シーズンの『さまよえるオランダ人』(3月)と『ローエングリン』(6月)に続いて『タンホイザー』を、ヴェルディ作品には、これまで同劇場の節目でも上演されてきた『アイーダ』(フランコ・ゼッフィレッリ演出)と『ナブッコ』(新制作)が、ラインアップに選ばれている。その他には『トスカ』『セビリアの理髪師』『愛の妙薬』といったイタリア・オペラの名作、モーツァルトのオペラ2作『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』、そして新国立劇場3年ぶりとなる新作オペラとして、泉鏡花原作の創作委嘱作品『夜叉ヶ池』(世界初演)を上演する。◆新国立劇場オペラ 2012/2013シーズンラインアップ2012年10月ブリテン作曲:ピーター・グライムズ [新制作]11月プッチーニ作曲:トスカ11月・12月ロッシーニ作曲:セビリアの理髪師2013年1月・2月ワーグナー作曲:タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦1月・2月ドニゼッティ作曲:愛の妙薬3月ヴェルディ作曲:アイーダ [開場15周年記念公演]4月モーツァルト作曲:魔笛 [新制作]5月・6月ヴェルディ作曲:ナブッコ [新制作]6月モーツァルト作曲:コジ・ファン・トゥッテ6月香月修作曲:夜叉ヶ池 [新制作/創作委嘱作品・世界初演]
2012年01月24日昨年、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの上演を映像化した『オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン』のブルーレイ&DVDがまもなく発売。これにあわせて本公演でファントム役を演じたラミン・カリムルーとクリスティーヌ役のシエラ・ボーゲスが来日し、1月19日(木)に劇団四季版「オペラ座の怪人」に出演する高井治、苫田亜沙子、鈴木涼太と共に舞台挨拶を行なった。この日は2,500件もの応募の中から選ばれた300人の観客が来場してのDVD上映会となったが、幕が上がると美しいセットの中にラミンとシエラが。2人は劇中の「The Phantom of the Opera」を生で熱唱。楽曲の途中に“劇団四季”版で怪人を演じる高井さんも加わり、日英の怪人の夢の競演が実現した。ラミンは本作の魅力を「音楽とストーリー、美術の完璧な結婚」と表現。短い時間ながらも日本でこうして舞台に立てたことについて「ここをホームとするみなさんが、温かく迎えてくださいまして光栄です。家族の一員になったような思いです」と感慨深げな表情を見せた。シエラも「地球の裏側でこうして25周年を祝福できることが嬉しい」と、この世界的なロングラン・ミュージカルがもたらした“絆”に言及した。本場のキャストとの対面に高井さん、苫田さん、鈴木さんも満面の笑み。これまで1,500回以上にわたって日本で怪人役を演じてきた高井さんは「いつも自分を試される役であり、重圧と戦いながらやってきました」とこの役の重みを明かす。ラミンはそんな高井さんと共演し「短い時間の共演でしたが、インスピレーションをいただきました。ありがとうございます」と感謝の思いを伝えた。『オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン』ブルーレイ&DVDは1月25日(水)より発売。<セル>「オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン豪華BOXセット(初回生産限定)」[ブルーレイ]価格:7,980円(税込)「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」[ブルーレイ]価格:4,980円(税込)「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」[DVD]価格:4,480円(税込)発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント発売日:1月25日(水)公式サイト: © 2011 The Really Useful Group Limited. All Rights Reserved.Artwork © 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.■関連作品:オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン 2011年10月21日より、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開■関連記事:ミュージカル最大の祭典をスクリーンで!『オペラ座の怪人 25周年記念公演』ブルーレイ試写会に20組40名様ご招待
2012年01月19日この冬限定、ハーゲンダッツ『オペラ』は、11月28日(月)より期間限定で登場。アーモンドの香りの生地に、ファナッシュやシロップを塗り重ねた、パリを代表するケーキ”オペラ”を表現した逸品。バタークリームアイスクリームとアーモンドが香る生地を重ね、つややかなチョコレートソースと金箔で仕上げられている。パリのオペラ座の舞台をイメージした、パッケージも新鮮な『オペラ』。よりラグジュアリーなひとときを演出してくれる、この冬だけの味わいに酔いしれてみては?お問い合わせ: ハーゲンダッツ ジャパンホームページ
2011年11月27日劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』東京公演が、10月1日に電通四季劇場[海]にて開幕した。開幕に先立ち前日の9月30日には、舞台稽古が公開された。劇団四季『オペラ座の怪人』チケット情報物語は不可解な事件が多発する19世紀のパリ・オペラ座が舞台。劇場の地下深くに住む怪人の、歌姫・クリスティーヌに対する愛憎が巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーによる美しいメロディによって紡がれていく。初演は1986年ロンドン、今年は作品誕生から25周年のアニバーサリー・イヤーとなる。日本では劇団四季が1988年より上演しているが、東京公演は4年半ぶり。全世界での観客動員数は1億3千万人を超える本作、日本でもこれまで9都市で上演され560万人以上の入場者数を誇っている。本番同様の緊張感を持って行われた公開舞台稽古には、ファントム役・大山大輔、クリスティーヌ役・笠松はるらが出演。これまでオペラの舞台に立っていた大山は、張りのあるバリトンを響かせ堂々とファントムを演じた。その大山は「『オペラ座の怪人』はまもなく、ロンドン初演から25周年という節目を迎えます。この記念すべき年に、怪人役を務めさせていただけることを大変光栄に思います。真摯に役と向き合い、作品の感動をお届けしたい」とコメントを発表。また笠松も「世界を魅了し続けるこの作品を、ぜひこの機会に多くの方にご堪能いただきたい」と話した。チケットは2012年1月31日(火)分まで発売中。
2011年10月04日エッセイスト、タレントとして活躍する阿川佐和子による小説「スープ・オペラ」の映画化が決定し、今秋、公開されることになった。阿川さんの小説が映画化されるのは今回が初めて。自分を育ててくれた叔母が突然駆け落ちしてしまい、1人残された35歳の独身女・ルイとそこに転がり込んできた2人の男の、ひとつ屋根の下で始まる奇妙な共同生活の物語。“スープ”でつながる切ない恋を描く。主演は、映画、ドラマ、舞台などで活躍し、『実録・連合赤軍−あさま山荘への道程』、『ノン子36歳 (家事手伝い)』など、一作ごとに新境地を開き続ける坂井真紀。共演に、『愛のむきだし』で映画初主演を果たした西島隆弘(AAA)、アート系作品からエンターテイメント大作まで幅広い活躍をみせる藤竜也を迎える。映画化について、原作者の阿川さんは「私がいちばん大事にしたいと思っていた空気、この風変わりな登場人物たちを取り巻くいとおしい空気が、映画になって、こんな魅力溢れる家のなかで、光や音や色と共に甦りました」とその喜びを語る。坂井さんは「私自身ある程度の長さの人生を歩んでいるのにおかしな話ですが、この映画で、“孤独”というものと初めて向き合ったかのような体験をしました。それは、きっと、ルイの心が“裸”だからなんだろうなと演じている中で思いました」と主人公・ルイの魅力を語るとともに、初体験を告白。「“裸”と言いましても、その言葉が持つ開けっぴろげな印象とはまた別のベクトルのものです。光を感じ、風を感じ、美味しいスープを頂き、人の温もりに触れ、テクテクといつもの道を、“裸”の心が歩く、色気もなく、欲もなく、ぼんやりと(笑)。『まったく、人生というやつは』と思いながら何が起こるのだろうと、毎日ドキドキしてました」と弁解しつつ(?)“孤独”と向き合いながらも撮影を楽しんでいたことを明かした。『スープ・オペラ』は今秋、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:スープ・オペラ 2010年秋、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© スープの会
2010年05月27日