「第34回東京国際映画祭(TIFF)」でクリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『クライ・マッチョ』がオープニング作品として上映される。これに伴い監督・主演のクリント・イーストウッドからコメントが到着、さらに同映画祭で初公開された監督デビュー50周年を記念する特別映像も解禁された。半世紀以上に渡り一線で活躍を続ける名優にして、映画『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度の「アカデミー賞」に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年・40作目となるアニバーサリー作品『クライ・マッチョ』は彼が監督・主演を兼任する新たなマスターピースである。落ちぶれた元カウボーイと少年の旅を通して語られる“人生”とは。喜びや悲しみを背負い、なお人生を歩み続ける、生きる上で必要な[強さ]とは何かを温かく、時にユーモラスに時に切なく語りかける。40年前から検討されていた原作の映画化に、イーストウッドが満を持して向き合った本作は、まさに彼の集大成にして新境地と言えるだろう。特別映像では、西部劇の傑作『アウトロー』(1976年)、「アカデミー賞」5部門受賞の『許されざる者』(1992年)、“マッチョ”な役柄を演じた『ダーティファイター』(1978年)など、イーストウッド監督作品の名シーンでその軌跡を振り返る。「イーストウッドはアメリカンヒーローの神髄。私たちが在りたいと思う人物像だ」と語るのはプロデューサーのアルバート・S・ラディ。続いて『父親たちの星条旗』(2006年)や『硫黄島からの手紙』(2006年)、『ヒア アフター』(2010年)などを製作したスティーヴン・スピルバーグが「クリントはアメリカを象徴する監督だ」とコメントを寄せた。さらにメル・ギブソンは「アメリカの琴線に触れる感情を描く。アメリカの心と通じている」と、その演出力と演技力の双方を讃える。そして、「アカデミー賞」4部門に輝いた『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)で主演女優賞を受けたヒラリー・スワンクが「長年の経験から直感を信じて映画を作る」とコメント。製作のティム・ムーアは、イーストウッドから『クライ・マッチョ』の脚本があると伝えられたという。主人公のマイクは、元ロデオスターで本物のカウボーイを体現するイーストウッドらしい役だ。マイクは、元雇い主の依頼でメキシコで暮らす14歳の少年ラフォを誘拐して連れ戻す旅に出る。「昔はマッチョだったんだろ?」と問いかけられ、「昔の俺は凄かった。だが今は違う」と自らの老いを認める落ちぶれたカウボーイだ。さらにムーアは、本作では「人間関係のきらめきも描かれる」と語る。マイクは旅の途中で食堂を営む女性マルタと出会う。互いに自己紹介したふたりには、どんなきらめきが待っているのか。『マディソン郡の橋』(1995年)を思い出させるダンスシーンが印象的だ。『クライ・マッチョ』は「感動的で、イーストウッド映画で見られる“象徴的な瞬間”が含まれている」と語るティム・ムーアは、「彼には夕日に向かって、馬に乗って行ってほしいと思う」と語る。『スリー・ビルボード』(2017年)の名カメラマン、ベン・デイビスがとらえた美しいメキシコの荒野の風景を走るマイクの姿に重ねて「人生には決め時ってもんがある、今がその時だ」の名台詞が。91歳を迎えて尚も現役を続けるクリント・イーストウッドが問う“マッチョ”=「真の強さ」とは。監督デビュー50周年記念作品、集大成にして新境地となる新たなマスターピース『クライ・マッチョ』は、2022年1月14日(金)日本公開となる。<クリント・イーストウッド:コメント(日本語訳)>日本の皆さんへ最新作『クライ・マッチョ』が、第34回東京国際映画祭オープニング作品に選ばれたことをとても光栄に思います。本当にオープニングセレモニーに参加したかったです。この映画を通して、私が信じる"本当の強さ"を感じてもらえると嬉しいです。『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています。どうぞ楽しんでご覧ください。『クライ・マッチョ』2022年1月14日(金)日本公開
2021年10月30日クリント・イーストウッドが監督・主演・製作で贈る感動のドラマ『クライ・マッチョ』より、日本版予告とポスターが解禁となった。半世紀以上に渡り第一線で活躍を続ける名優にして、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度のアカデミー賞に輝くクリント・イーストウッド。監督デビューから50年、本作は監督40作目となるアニバーサリー作品だ。40年前から検討されていた原作の映画化にイーストウッドが満を持して向き合い、まさに彼の集大成にして新境地を拓く一作となった。この度解禁された日本版予告では、落ちぶれた元ロデオスターのマイク(クリント・イーストウッド)と、少年ラフォ(エドゥアルド・ミネット)の出会いを通して、本当の「強さ」の意味を問う様子が描かれている。元雇い主からメキシコで暮らす息子ラフォを誘拐するように頼まれたマイクは、向かった先で親の愛を知らない生意気な不良少年と出会う。「昔は強かった(マッチョ)だろ? 」というラフォの問いに、「昔の俺はすごかった。だが今は違う」と返すマイク。「男は“マッチョ”に憧れる」 「すべてを手に入れた気になるが、ある日その無意味さを知る」 「だが俺は変えようと思う。これからの人生のために」というマイクの言葉は、イーストウッドが語るからこその重みを感じさせる。アメリカ国境を目指す2人の前に、メキシコ警察や、ラフォの母が放った追っ手が待ち受ける様子も映し出され、旅路の困難さを予感させる。一方でそんな2人を温かく迎え入れる出会いの様子も垣間見え、本編への期待が高まる予告編となっている。また、同時解禁となった日本版ポスターには、カウボーイハットにウエスタン・ルックのマイクと、ラフォ役に大抜擢されたメキシコの新星エドゥアルド・ミネットが相棒のニワトリ(闘鶏)のマッチョを連れて荒野を歩む姿が配されている。「今こそ、本当の強さの意味を問う」のキャッチコピーが、イーストウッドがこれまでに演じてきた「マッチョ」な男を連想させ、そのキャリアに思いを馳せたくなる。イーストウッドが監督・主演を兼任する新たなマスターピースとなるにふさわしい、2022年、新しい年の幕明けにぴったりの感動作だ。『クライ・マッチョ』は2022年1月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クライ・マッチョ 2022年1月14日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2021年10月23日ビーニー・フェルドスタインが高校生の主人公ジョアンナを演じる、青春エンパワーメントムービー『ビルド・ア・ガール』。この度、ジョアンナのキャラクター映像が公開された。イギリス郊外に暮らす高校生のジョアンナは、底なしの想像力と文才に長けているが、学校では冴えない子扱い。映像では、ジョアンナが数々の失敗を経験しつつも、何度でも自分作りにチャレンジしていく姿が魅力たっぷりに描かれている。冴えない毎日から抜け出すべく、ロンドンで音楽ライターとしてデビューしたジョアンナは、編集部の求めるままに毒舌キャラに転身。“なりたい自分”ではなく、「他者から求められる自分を演じる」ことで自分を見失ってしまい、ミュージシャンを傷つけてしまったり、大好きな家族のことも軽んじてしまったり。失敗を経験し、ジョアンナが自分を見つめ直したとき、再び自分作りの冒険は始まるのだ。『ビルド・ア・ガール』キャラクター映像そんなジョアンナの魅力についてビーニーは「彼女を大好きな一番の理由はとても聡明で賢いんだけど、頭がいいのと同じくらい心も素晴らしいこと。とても温かく寛大で、想像力にあふれていて大好き」と言い、「彼女は本当に善良な心の持ち主だけど、大きな旅に出て時々その善良さを見失ってしまうこともある。わたしも時々過剰になってしまうことがあるし、ジョアンナにはいろいろな意味で共感できる」とコメントしている。また、プロデューサーのアリソン・オーウェンは「原作者のキャトリンが言っていたのは、『どんな気分の時でも輝きを放っている女の子でなければならない』ということでした。話し方やどんな本を読んでいるか、思考方法だけではなく、彼女が世界に放つエネルギーのようなものです。ビーニーは私たちが出会った中で唯一、さらに言えば世界で唯一、その条件を満たした人物だったのです」と語る。まさにビーニーだからこそ、これまでにないジョアンナという現代の新ヒロイン像を作り上げることができたのだ。『ビルド・ア・ガール』は10月22日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ビルド・ア・ガール 2021年10月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019
2021年10月15日『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』に続き、最新作『ビルド・ア・ガール』で主演を務めた、ハリウッドの新たな“イットガール”にして女性のエンパワーメントの改革者ビーニー・フェルドスタイン。今回、国際ガールズ・デーにあわせ、いまを生きる10代の女性たちにエールを贈るビーニーのインタビュー映像が到着した。イギリスで影響力のあるフェミニストのひとりとして知られ、人気コラムニストで作家のキャトリン・モランの半自伝的小説を映画化し、主演、監督、プロデューサー、脚本など主要スタッフ全てが女性主導で製作された本作は、文才と想像力を武器に“大人社会”に飛び込んだ高校生・ジョアンナが、失敗や挑戦を繰り返しながら、がむしゃらに成長していく青春ストーリー。また、今日10月11日は「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を広く国際社会に呼びかける日として、国連によって定められた国際ガールズ・デー。本作の主演ビーニーから、現代を生きる女性、特に10代の女性へのメッセージが詰まったインタビュー映像が到着した。◆“普通”の型にはまっていない女の子が仕事を得て、成功して、恋をする姿を見るのは本当に重要なこと失敗やチャレンジを繰り返しながら、何度もがむしゃらに自分作りに突き進む高校生・ジョアンナを演じたビーニーは「ティーンの女の子にとって非常に大切な作品になる」と語り、その理由に「女性たちには自分の代弁者となってくれるような作品がほとんどないから。私たちは本や映画を見たりする時に、男性キャラクターに自分を重ねるしかない」と、女性主人公の映画の少なさについて挙げる。さらに「ジョアンナのようにモデルみたいな体型でもなく、素行が完璧なわけでもなく、いわゆる“普通”の型にはまっていない女の子が仕事を得て、成功して、恋をする姿を見るのは本当に重要なことだから」と語るビーニー。原作者で本作の脚本を担当したキャトリン・モランも「『ビルド・ア・ガール』では、ワーキングクラスの女の子がどうやってお金を稼ぐのかを描きたかった。若い女性が主人公の映画というと恋愛や外見的な変身がテーマになりがちだが、現実には何をして暮らしを立てるかは大事なことなので、そこはしっかり見せたかった部分だった」と、これまで描かれてきたいわゆる“普通のヒロイン像”とは異なるジョアンナの姿について語っている。◆失敗してもいい、得意なことがあってもなくても、成功してもしなくても、人間らしくあればいいビーニーが「この映画は女性たちに失敗してもいい、得意なことがあってもなくても、成功してもしなくても、人間らしくあればいいと許してくれる。失敗する日もあれば成功する日もあると教えてくれた」と語るように、一足先に本編を鑑賞した観客からも「来年ごろから就活など将来のことを具体的に考えなければいけないけれど、何をしていいのか、やりたいことを少し躊躇している今の自分に、とても刺激を与えてくれる映画でした」、「間違ってもそれでも真っ直ぐ自分を立て直す“今のジョアンナ”が一番輝いていて何もかもがステキ」と元気をもらえたという声が続出している。また、常に女性に焦点を当て、女性を主人公にした作品を作り続けてきたプロデューサーのアリソン・オーウェンは「特に、ソーシャルメディアが発達した現代では女性、特に若い女性は、四六時中自分がどうあるべきか、どう思うべきかというイメージを見せつけられています。でも、本当はいつでもなりたい自分になれるし、一瞬ですべてが変わる。それこそがこの作品を通じて提示したい“自由”」と語り、同じくプロデューサーのボニー・チャンスも「一度失敗したら終わりという風潮が強くある今、人々が『ビルド・ア・ガール』を観て、笑ったり楽しんだりしてくれることを願っています。世界に出て自分の道を歩むことができると感化されてほしい」と、全ての女性にエールを贈っている。『ビルド・ア・ガール』は10月22日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビルド・ア・ガール 2021年10月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019
2021年10月11日エトロ(ETRO)からバッグ&アクセサリーの新作コレクション「クラウン・ミー」が、エトロ銀座本店ほかで販売。エトロのペイズリー&王冠着想の新コレクション「クラウン・ミー」「クラウン・ミー」は、エトロを象徴するペイズリーファブリック「アルニカ」と、“王冠”を思わせる立体的なデコレーションを組み合わせた新コレクション。ラグジュアリーなレザーを用いたバッグをはじめ、スモールレザーグッズ、アクセサリーなど幅広いアイテムがラインナップする。ショルダー&ハンドバッグの2wayで使用できるバケットバッグは、ボディに「アルニカ」を採用。タンレザーを使用したモデルは、インパクトのあるターコイズストーンをあしらったアンティークシルバーをコンビネーション。また、シックなブラックレザーには、クールなブラックストーンを配したブラス正方形のスタッズを組み合わせている。また、ショルダーストラップ付きトートバッグやホーボーバッグにも、バケットバッグ同様のデザインを用いている。サンダルは、タンレザーのパーツをクロスさせたアッパーに、ターコイズ付きのアンティークシルバーを並べた。足首を固定するストラップには、アクセントとしてシルバーのバックルを備えている。さらに、レザーを用いたヘッドバンドも用意。トップに飾った大きなストーンは、まるで王冠に輝く宝石のように輝いている。【詳細】「クラウン・ミー」発売日:2021年10月4日(月)販売店舗:エトロ銀座本店、一部のエトロブティック、エトロ公式サイト価格:・バケットバッグ (レギュラー)171,600円、(ミニ)165,000円・ホーボーバッグ 165,000円・トートバッグ 176,000円・サンダル (フラット)128,700円、(ヒール)132,000円・ヘッドバンド 83,600円 ほか【問い合わせ先】エトロ ジャパンTEL:03-3406-2655
2021年10月08日映画『クライ・マッチョ』が、2022年1月14日(金)に公開。クリント・イーストウッドが、監督・主演・製作を務める。クリント・イーストウッドの“集大成”であり“新境地”輝かしいキャリアと偉業で、半世紀にわたって映画業界を牽引してきた俳優・監督・プロデューサーのクリント・イーストウッド。主演・監督した『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』ではそれぞれ米アカデミー賞最優秀作品賞並びに最優秀監督賞をW受賞、『バード』『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』の3作品ではゴールデングローブ賞監督賞を獲得。『グラン・トリノ』『アメリカン・スナイパー』といった代表作も持つ。そんなクリント・イーストウッド監督デビュー50周年にあたる2021年、映画監督作品は40作目となる記念すべき節目に、最新作『クライ・マッチョ』の公開を発表。クリント・イーストウッドが監督・主演・製作を務め、彼にとっての“集大成”であり“新境地”ともいえる感動ドラマを作り上げた。元ロデオスター&愛を知らない少年の感動ドラマ映画『クライ・マッチョ』は、N・リチャード・ナッシュの小説『CRY MACHO』を原作とするもの。主人公は、かつて数々の賞を獲得し、一世を風靡したロデオ界の元スター、マイク・マイロだ。しかし、その栄光はいまや過去のこと。落馬事故をきっかけに、家族も離散、競走馬の種付けで細々と一人で暮らしていた。だがある日、マイクは元雇用人から、メキシコにいる彼の息子ラフォの誘拐を依頼される。メキシコからテキサスへ――その危険で壮大な道のりは、予想外の困難と思いがけない出会いが待ち受けていた…。人生に失敗した元ロデオスターと、親の愛を知らない少年。出会うはずのなかった二人の壮大なメキシコ横断旅に待ち受けるものとは?そして、2人が最後に見つけた“新たな生きざま”とは?登場人物(キャスト)主演のクリント・イーストウッドが演じるのは、ロデオ界の元スター、マイク・マイロ。彼と少しずつ交流を深めていく不良少年・ラフォを、長編映画デビュー作となる新たな才能エドゥアルド・ミネットが演じる。2人のコンビネーションに注目だ。マイク・マイロ(クリント・イーストウッド)かつて一世を風靡したロデオ界の元スター。今は落ちぶれている。元雇用人から、息子のラフォを誘拐するように頼まれる。ラフォ(エドゥアルド・ミネット)マイクの元雇用人の息子。親の愛を知らない、生意気な不良少年。“40年越し”に映画化が実現実は、映画『クライ・マッチョ』の企画が最初に持ち上がったのは40年前。『ゴッドファーザー』『ミリオンダラー・ベイビー』で知られる映画製作者アルバート・S・ラディが原作に魅了され、イーストウッドに話を持ちかけたが、イーストウッドがマイク役は時期尚早だと判断し企画は頓挫してしまった。時を経て2019年。「期は熟した」と考えたイーストウッドがラディに連絡をとり、脚本を再検討することになり、ついに映画化へ。長年の悲願を達成したラディは、「クリントはこれからもアメリカの英雄として、不滅の男として語り継がれるでしょう」と語っている。イーストウッド組が集結脚本を執筆したのは、『グラン・トリノ』や『運び屋』の脚本も手がけたニック・シェンク。イーストウッド自身の個性を生かしてマイクというキャラクターを練り上げ、苦労と挫折を味わいながら、約束に固い不言実行の男を書き上げた。さらに、編集には『グラン・トリノ』『アメリカン・スナイパー』のジョエル・コックスが参加するなど、イーストウッド組が集結している。【詳細】映画『クライ・マッチョ』発売日:2022年1月14日(金)監督・主演・製作:クリント・イーストウッド原作:N・リチャード・ナッシュ「CRY MACHO」脚本:ニック・シェンク、N・リチャード・ナッシュ製作:アルバート・S・ラディ、ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット、ナタリア・トラヴェン、ドワイト・ヨアカム、フェルナンダ・ウレホラ<映画『クライ・マッチョ』あらすじ>誘拐から始まった少年との出会いが、二人の人生を大きく変えてゆく―アメリカ、テキサス。ロデオ界のスターだったマイクは落馬事故以来、数々の試練を乗り越えながら、孤独な独り暮らしをおくっていた。そんなある日、元雇い主から、別れた妻に引き取られている十代の息子ラフォをメキシコから連れ戻すという依頼を受ける。犯罪スレスレの誘拐の仕事。それでも、元雇い主に恩義があるマイクは引き受けた。男遊びに夢中な母に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリとともにストリートで生きていたラフォはマイクとともに米国境への旅を始める。そんな彼らに迫るメキシコ警察や、ラフォの母が放った追手。先に進むべきか、留まるべきか? 少年とともに、今マイクは人生の岐路に立たされる――。
2021年09月23日10月30日(土)~11月8日(月)開催の第34回東京国際映画祭にて、オープニング作品に『クライ・マッチョ』、クロージング作品に『ディア・エヴァン・ハンセン』が上映されることが決定した。東京国際映画祭は昨年からのコロナ禍の中で、「映画館で映画を観る喜び」を伝えるべく映画館でのフィジカルな上映を基本姿勢としており、今回はその喜びを体験できる2作品が選ばれた。オープニング作品はハリウッドの伝説、クリント・イーストウッド監督が主演も兼ねた最新作『クライ・マッチョ』。イーストウッド監督の50周年記念作品でもある本作は、人生に失敗した男と親の愛を知らない少年がメキシコを横断していく中で人生に必要な「本当の強さ」とは何なのかを見出してく感動作。危険で壮大な道中で予想外の困難と思いがけない出会いから2人が見つける“新たな生きざま”が、映画祭の開幕を熱く盛り上げる。またクロージング作品は、『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』の音楽チームが贈る大ヒットミュージカルの映画化作品で先のトロント国際映画祭でもオープニングを飾った『ディア・エヴァン・ハンセン』。本作は1通の手紙と“思いやりの嘘”をきっかけに、誰にも心を開けずにいた主人公エヴァンが<本当の自分>に気づくまでの過程を描く希望に満ちた物語で、心震わす感涙ミュージカルが映画祭の終幕を飾る。第34回東京国際映画祭は10月30日(土)~11月8日(月)まで開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ディア・エヴァン・ハンセン 2021年11月26日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.クライ・マッチョ 2022年1月14日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2021年09月21日クリント・イーストウッド監督がデビュー50周年にあたる2021年に監督・主演・製作を務めた、40本目の監督作品『CRY MACHO』が邦題『クライ・マッチョ』として、2022年1月14日(金)より全国公開されることが決定。併せて、予告編が解禁された。かつて数々の賞を獲得し一世を風靡したロデオ界の元スター、マイク・ミロ(クリント・イーストウッド)。しかし落馬事故をきっかけに家族は離散。現在は、競走馬の種付けで細々と暮らしていた。そんなある日、マイクは元雇用人からメキシコにいる彼の息子ラフォを誘拐するよう依頼される。メキシコからテキサスへ。その危険で壮大な道のりに、予想外の困難と思いがけない出会いが待ち受けていた――。クリント・イーストウッド本作の企画が最初に持ち上がったのは、40年前。映画製作者のアルバート・S・ルディが、原作であるN・リチャード・ナッシュの「CRY MACHO」(1975年発刊)を読んだことから始まる。しかし映画化の話を持ちかけられたイーストウッドは、マイク役は時期尚早だとして企画は頓挫。しかし2019年、ついに「期は熟した」と考えたイーストウッドがルディに連絡をとり、映画化が実現した。今回脚本を練り直し執筆を担当したのは、『グラン・トリノ』や『運び屋』の脚本も手掛けたニック・シェンク。マイクを、イーストウッドの個性を生かしたキャラクターに仕上げ、苦労と挫折を味わいながらも約束を守る、不言実行の男を作り上げた。また、編集には『グラン・トリノ』『アメリカン・スナイパー』のジョエル・コックスが参加するなど、イーストウッド組が集結している。今回解禁された予告編は、マイクが元雇用人から息子ラフォを誘拐するように頼まれ、メキシコへ向かうところから始まる。そしてマイクと生意気な不良少年ラフォが、困難な道中のなかで少しずつ交流を深めていく様子が切り取られている。また「昔の俺はすごかった。だが今は違う」「男は皆マッチョに憧れる。強さを見せつけたくて」とラフォに話すマイクの言葉からは、常に第一線で活躍し時代を生き抜いたイーストウッドがたどり着いた「本当の強さ」とは何かという答えを、いまを生きる全世代に温かく届ける物語であることがうかがえる。『クライ・マッチョ』は2022年1月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年09月20日クリント・イーストウッド監督・主演・製作の映画『CRY MACHO』 が邦題『クライ・マッチョ』として、2022年1月14日(金)より日本公開することが決定した。さらにこの度、本作より予告映像と場面写真が解禁された。クリント・イーストウッドは、俳優・監督・プロデューサーとして半世紀にわたって映画業界を牽引。その輝かしいキャリアと偉業を通して、多くの生涯功労賞を受賞し、映画界では生きる伝説だ。俳優として誰もが知るキャラクターを生み出すだけでなく、監督として数々の名作を手掛け続け、その類まれな才能はより高みへと昇華されていく。主演・監督した『許されざる者』(1992年)と『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)では、それぞれ「アカデミー賞」最優秀作品賞並びに最優秀監督賞をW受賞。『バード』(1988年)『許されざる者』(1992年)『ミリオンダラー・ベイビー』の3作品では、ゴールデングローブ賞監督賞を獲得(『硫黄島からの手紙』(2006年)は外国語映画賞受賞。さらに『グラン・トリノ』(2008年)『アメリカン・スナイパー』(2015年)など代表作の枚挙にいとまがない。世界中を見渡しても、歴史的にも、クリント・イーストウッドに並ぶほどの偉業をなし得ている映画人はいないと断言できるだろう。そして、イーストウッド監督デビュー50周年にあたる2021年、映画監督作品は40作目となる記念すべき節目に、映画『クライ・マッチョ』の公開が発表された。本作はN・リチャード・ナッシュの『CRY MACHO』(1975年発刊)を原作に、イーストウッド自身が監督・主演・製作を務める。主人公は、かつて数々の賞を獲得し一世を風靡したロデオ界の元スター、マイク・ミロ(イーストウッド)。しかし落馬事故をきっかけに、家族も離散、競走馬の種付けで細々とひとり暮らしていた。だがある日、マイクは元雇用人から、メキシコにいる彼の息子ラフォの誘拐を依頼される。メキシコからテキサスへ。その危険で壮大な道のりは、予想外の困難と思いがけない出会いが待ち受けていた。本作の企画が最初に持ち上がったのは実に40年前。原作を読んだ映画製作者のアルバート・S・ルディ(91歳、『ゴッドファーザー』『ミリオンダラー・ベイビー』)は物語に魅了されイーストウッドに話を持ちかけたが、イーストウッドがマイク役は時期尚早だと判断し企画は頓挫した。しかし2019年「期は熟した」と考えたイーストウッドがルディに連絡をとり、脚本を再検討することになり、ついに映画化へと動き出すこととなった。脚本を練り直し執筆したのは『グラン・トリノ』や『運び屋』の脚本も手がけたニック・シェンク。マイクを、イーストウッド自身の個性を生かして更にキャラクターを仕上げ、苦労と挫折を味わいながら、約束に固い不言実行の男を書き上げた。ルディは「クリントはこれからもアメリカの英雄として、不滅の男として語り継がれるでしょう」と長年の悲願を語る。ほかにも、編集にはジョエル・コックス(80歳、(『グラン・トリノ』『アメリカン・スナイパー』)と、イーストウッド組が集結した本作は、まさにイーストウッドの集大成と言えるだろう。今回解禁された予告編は、かつてロデオスターだったが今は落ちぶれているマイクが、元雇用人から息子ラフォを誘拐するように頼まれ、メキシコへと向かうところから始まる。彼は親の愛を知らない、生意気な不良少年ラフォと出会い、ふたりはが困難な道中のなかで少しずつ交流を深めていく。メキシコを横断する旅路のバックには壮大な景色が映し出されており、そしてマイクの新たな出会いも物語をエモーショナルに盛り上げている。「昔の俺はすごかった。だが今は違う」、「男は皆マッチョに憧れる。強さを見せつけたくて」と少年に話すマイクの言葉は、まるでイーストウッド本人が現代社会に生きる私たちに向けて語りかけているメッセージの様にも感じられ、常に第一線で活躍し時代を生き抜いた男=イーストウッドがたどり着いた、「本当の強さ」とは何かという答えを、今を生きる全世代に温かく届ける物語であることがうかがえる。また解禁された場面写真では、マイクと少年の出で立ちからは、新たな名コンビ誕生を予感させる。少年ラフォを演じるのは、本作が長編映画デビュー作となる新たな才能エドゥアルド・ミネット。イーストウッドとのコンビネーションにも注目だ。『クライ・マッチョ』2022年1月14日(金)日本公開
2021年09月20日ティンバーランド(Timberland)とア ベイシング エイプ(A BATHING APE)のコラボレーションによるシューズが登場。2021年8月21日(土)より、ア ベイシング エイプ正規取扱店舗、ティンバーランド直営店にて発売される。ティンバーランド×ア ベイシング エイプのコラボシューズ今回登場するのは、ティンバーランドの「スリーアイ クラシックラグ」と「プレミアム ウォーター プルーフ チャッカブーツ」をそれぞれベースにした全2足。どちらもティンバーランドを代表する人気シューズだ。カモフラ柄の「スリーアイ クラシックラグ」「スリーアイ クラシックラグ」は、本来のシルエットやカラー、縫い方をそのまま活かしつつ、ア ベイシング エイプのオリジナルカモフラージュをプリント。靴紐のカラーには鮮やかなグリーンを採用し、シューズ全体のカラーとのコントラストが映えるデザインに。「チャッカブーツ」も全体にカモフラ柄をまとって「プレミアム ウォーター プルーフ チャッカブーツ」も、ア ベイシング エイプのオリジナルカモフラージュをまとったボディに、ティンバーランドらしいカラーや靴紐、4列ステッチなどを備える。サイド部分には印象的な星型デザインを施し、ポップな雰囲気を演出した。なお、いずれのシューズにも、ティンバーランドが誇る「ベターレザー」やリサイクル素材など、サスティナブルなマテリアルが採用されている。【詳細】ティンバーランド×ア ベイシング エイプ コラボレーションシューズ発売日:2021年8月21日(土)取扱店舗:ア ベイシング エイプ正規取扱店舗および公式オンラインストア、ティンバーランド 伊勢丹新宿PC4、ティンバーランド なんばウォーク、ティンバーランド公式オンラインストア、アンディフィーテッド(UNDEFEATED)公式オンラインストア※アンディフィーテッド公式オンラインストアでは、8月28日(土)より発売。■ア ベイシング エイプ×ティンバーランド スリーアイ クラシックラグ価格:20,900円■ア ベイシング エイプ×ティンバーランド チャッカブーツ価格:22,000円【問い合わせ先】ベイプエクスクルーシヴ 青山TEL:03-3407-2145
2021年08月21日映画『ビルド・ア・ガール』が、2021年10月22日(金)に公開される。90年代イギリスが舞台の音楽&青春ムービー映画『ビルド・ア・ガール』は、『ブリジット・ジョーンズの日記』の製作陣が作家・コラムニストであるキャトリン・モランの半自伝的小説『How To Build A Girl(原題)』を実写映画化した作品。キャトラン・モラン自身も脚本に参加している。物語の舞台はオアシス、ブラー、プライマル・スクリーム、ハッピー・マンデーズやマニック・ストリート・プリーチャーズといった人気バンドが、ロックシーンに旋風を巻き起こした1990年代前半のイギリス。単身音楽業界に乗り込んだ冴えない高校生・ジョアンナは、一念発起し、夢見ていたロンドンの音楽雑誌のライターに応募。みるみるうちに実力を発揮し、仕事を勝ち取ったジョアンナは、髪を真っ赤に染めて、大胆な衣装に身を包み人気音楽ライター“ドリー・ワイルド”へと変身を遂げる。しかし、才能を開花させる中、徐々に自分の心を見失ってしまい、過激な“辛口”音楽ライターとなってしまう。そんな彼女の奮闘を描く悲喜劇だ。作品では、当時のロック・ジャーナリズム業界の裏事情などもうかがい知ることができる。主人公はビーニー・フェルドスタイン主人公ジョアンナを演じるのは、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』や『レディ・バード』で注目を集めたビーニー・フェルドスタイン。劣等感もパワーに変えて、自らの力で未来を切り開くヒロインを魅力たっぷりに演じ切る。ビーニー・フェルドスタイン演じるジョアンナは、田舎で暮らしながら、溢れる表現欲求や自己実現を持て余し、悶々とした日々を送っていた、どちらかといえば“冴えない”女の子。住まいは公営住宅で、スタイリッシュや美しいという言葉とは無縁な風貌。それでも彼女には、“文章を書くことと元気いっぱいなこと”という才能があった。目的を達成するために様々な経験を積み、最終的には自分が望む人生を実現させていく。“今の自分”をフル活用して困難に立ち向かう、リアルな10代を思わせるジョアンナの姿には、若い女の子から、少女時代を経た大人の女性、そして年齢問わず男性まで、誰しもが心打たれるはずだ。なお、本作の公開に向けて、ビーニーは下記のようにコメントしている。「この映画は女性たちに失敗してもいい、得意なことがあってもなくてもいい、成功してもしなくても人間らしくあればいいと許可を与えているように感じている。それらすべてを含めて、私にとってこの映画は、失敗する日もあれば成功する日もあると教えてくれた。私は自分が15歳でも85歳でも、大成功する時もあれば途方に暮れる時もあっていいと言ってもらいたい。この映画は、人々にそんなメッセージを送っているのだと思う。私自身、そのことをこれからずっと忘れないわ。」ジョアンナが恋するロック・スター役にアルフィー・アレンジョアンナが初めて恋するロック・スター、ジョン・カイトは、人気ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のシオン・グレイジョイ役で人気のアルフィー・アレンが担当。ミステリアスな雰囲気と大人の包容力を備えた、ヒロインに寄り添う紳士を演じる。さらに、主人公の人生を動かす重要な役どころでオスカー女優のエマ・トンプソンも登場する。映画『ビルド・ア・ガール』あらすじいい子じゃお金を稼げない! 辛口音楽ライター“ドリー・ワイルド”爆誕!1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らすジョアンナは、底なしの想像力と文才に長けた16歳の高校生。だが学校では冴えない子扱い。そんな悶々とした日々を変えたい彼女は、大手音楽情報誌「D&ME」のライターに応募。単身で大都会ロンドンへ乗り込み、仕事を手に入れることに成功する。だが取材で出会ったロック・スターのジョンに夢中になってしまい、冷静な記事を書けずに大失敗。編集部のアドバイスにより“嫌われ者”の辛口批評家として再び音楽業界に返り咲くジョアンナ。過激な毒舌記事を書きまくる“ドリー・ワイルド”へと変身した彼女の人気が爆発するが、徐々に自分の心を見失っていき……。【詳細】映画『ビルド・ア・ガール』公開日:2021年10月22日(金)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー原作:キャトリン・モラン著「How to Build a Girl」脚本:キャトリン・モラン監督:コーキー・ギェドロイツ製作:アリソン・オーウェン、デブラ・ヘイワード出演:ビーニー・フェルドスタイン、パディ・コンシダイン、サラ・ソルマーニ、アルフィー・アレン、フランク・ディレイン、クリス・オダウド、エマ・トンプソン配給:ポニーキャニオン、フラッグ提供:フラッグ、ポニーキャニオン
2021年07月24日クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のノベライズ本が、アメリカ時間29日、発売になった。タイトルは『Once Upon a Time in Hollywood: A Novel』。著者はタランティーノ自身。ペーパーバックで、400ページ。映画でブラッド・ピットが演じたスタントマン、クリフ・ブースのバックストーリーが語られるらしい。この本はすでにアマゾンで首位を獲得している。タランティーノは結婚して以来イスラエルに住んでいるが、この本のプロモーションで現在L.A.に戻ってきている。先週末にはテレビに出演し、10作目に当たる次の映画で映画監督業を引退する決意に変わりはないと述べた。文=猿渡由紀
2021年06月30日2003年にニューヨークで産声を上げ、2011年に栗山民也の演出により日本初演されたミュージカル、『スリル・ミー』。その10周年を記念した公演が、4月1日から5月2日まで東京芸術劇場シアターウエストで上演されている。トリプルキャストのうち成河×福士誠治の回を観劇したのだが、座席に着いてまず、久々に味わうこの作品に特有の“静けさ”に圧倒されてしまった。コロナ禍の劇場はどこも静かだが、観客の異常なまでの期待感と集中力から来るこの緊迫感は、それとは一線を画すもの。やがて客電が落ちると、唾を飲み込むことすらためらわれるような空気のなか、“私”と“彼”の物語が始まった。猟奇的な誘拐殺人を犯した“私”が、収監から34年の時を経て、“彼”とともに起こした事件の真相を語り出す――。本作が10年にわたり観客を虜にし続けている理由は、まずはやはりこのストーリー、そして音楽にあると言っていいだろう。“私”による告白と、“彼”も登場する回想とを行き来しながら進むストーリーは、謎解きミステリーとしても、ふたりの歪んだラブロマンスとしても、また若者の心の闇や司法の限界といった問題を突き付ける社会派ドラマとしても味わえる。そんな重層的なストーリーを、観終わってからもしばらく身にまとわりつくような、不穏だがメロディアスな音楽が的確にあぶり出していくのだ。そしてもちろん、再演の度にキャストの入れ替えが行われることも大きな理由のひとつ。全く同じ動きをしているはずなのに、演者によって作品の印象が大きく異なるが故に、何度も足を運びたくなるというのが本作の定説だ。しかも、19歳の少年と初老の囚人とを衣装やメイクの変化なしに演技力ひとつで演じ分ける“私”と、サイコパス然とした冷酷な麗しさと取り乱す様の両面を見せる“彼”、どちらも難役なだけに芝居としての観応えも抜群。この日の成河と福士も、各々の歌、セリフ、仕草、表情、そしてふたりの視線や接触の応酬、どれをとっても一分の隙もない演技で、観客を作品世界へと引きずり込んでみせた。だがやはり、どんなに面白くてキャストが魅力的でも、「あの空間にまた身を置きたい」と思わせるものがなければ、ここまでの人気舞台にはなっていないのではないだろうか。隅々まで意志がみなぎっているような重厚なセット、ピアニストを出演者のひとりとして扱いキャストと息を合わせる様子ごと見せる趣向、セットの代わりに状況説明の一助を担う一方でキャストの表情に絶妙な陰影をつける綿密な照明……。栗山演出のもとではそのすべてが美しく融合しているため、冒頭で述べた緊迫感は、キャストの笑顔と茶目っ気が空気を一気に緩和させるカーテンコールまで、100分間にわたって持続する。配信では決して味わえないこの緊迫感に邪念なく身を任せるために、観劇する際にはぜひ、眠気が訪れたり咳払いが出たり腹の虫が鳴ったりする心配のないよう、体調を万全にして臨まれたい。文:町田麻子撮影:田中亜紀ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年5月2日(日)まで会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ
2021年04月17日アメリカのシカゴで実際に起こった殺人事件を題材にしたミュージカル『スリル・ミー』が東京芸術劇場ウエストで上演中だ。舞台は、監獄の仮釈放審議委員会。収監者である「私」の5回目の審議が始まり、34年前、19歳の「私」と幼なじみの「彼」が犯した罪が静かに語られていく。舞台上にあるのは、1台のピアノと少しばかりの小道具。ヒリヒリとした緊張感と美しいピアノの旋律が流れるなか、明かされる真実。たった2人の俳優が、100分間、ノンストップで展開する衝撃作だ。2005年にニューヨークのオフ・ブロードウェイで初演されて以降、世界中で上演されている本作。日本版初演は、11年に栗山民也が演出を手掛け、田代万里生×新納慎也、松下洸平×柿澤勇人のペアで上演。その後、キャストを替えて再演を重ねてきた。今回は、日本初演10周年を記念した公演で、初演以来のタッグである田代×新納ペア、18〜19年公演で初登場して大反響だった成河×福士誠治ペア、そして、オーディションで選ばれて、初めて本作に挑戦する松岡広大×山崎大輝ペアの3組が出演する。松岡×山崎ペアのゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。ニーチェの信奉者で、自らを“超人”として犯罪を犯すことに快感を得る「彼」を山崎が、「彼」を愛していた「私」を松岡が演じた。実年齢が23歳の松岡と25歳の山崎が、等身大に演じる「私」と「彼」は、いい意味で若さを味方につけた。若さゆえの狂気や暴走っぷりが感じられて、妙な説得力があった。本作に出演してきた歴代の俳優陣と比べると、舞台のキャリアが浅いため、きっとプレッシャーに感じた部分もあっただろうが、周囲に流されることなく、「私」と「彼」の物語に新風を吹き込んだと感じた。初日の幕が開き、松岡は「個人的には本当に色々とまだまだだな、と思うこともありますが、本日出来る限りのことをお客様に向けて、そして『彼』に向けて存分に演じられたらと思います。これからも慢心せず、慢心していきたいと思います」とコメント。山崎は「今までで一番緊張する作品でした。今回、やれる限りのことは出来ましたが、もっと詰めていくことはたくさんあるので、今作ったものをさらに突き詰めていきたいと思います。ここから約1ヶ月以上ありますが、どのような風に僕たちのペアが進んでいくのか、ぜひ皆さま気にしてくださると嬉しいなと思います」と話している。それぞれのペアで全く印象が異なる三者三様の『スリル・ミー』。東京公演は5月2日まで。5月4、5日は群馬・高崎芸術劇場スタジオシアター。5月15、16日は愛知・ウインクあいち大ホール。5月19〜23日は大阪・サンケイホールブリーゼで上演予定。ぜひお見逃しなく。取材・文:五月女菜穂
2021年04月07日ミュージカル『スリル・ミー』がこのほど、東京芸術劇場シアターウエストにて開幕した。出演は田代万里生、新納慎也、成河、福士誠治、松岡広大、山崎大輝。同作は1920年代に世界中を震撼させたアメリカ・シカゴで実際に起きた事件を基に作られた究極の心理劇ミュージカルで、2005年のニューヨーク、オフ・ブロードウェイで開幕以降、 世界中で上演され続けている。日本では2011年に100名の小劇場からスタートし、「私」と「彼」、男2人だけの空間を覗き見るような劇場体験は、1度観たら虜になる衝撃のミュージカルとして、これまでに6度の上演を重ね、日本初演から10年目の今年、更なる進化を遂げて開幕した。今回は、3組のペアで上演。日本初演から10年を記念して9年ぶりのペア復活となる、成熟した表現でありながら醸し出される純粋さが魅力の田代万里生(私)と新納慎也(彼)。卓越した技術と人間の深層心理までをも掘り起こすような、2018年公演から引き続きの出演となる成河(私)と福士誠治(彼)。そして、演出の栗山民也によってオーディションで選ばれた、若さ故の脆さ、危うさ、未知なる進化を予感させる松岡広大(私)と山崎大輝(彼)。それぞれ三者三様の魅力を見せる。東京公演は東京芸術劇場シアターウエストにて5月2日まで行われ、5月4日〜5日に群馬・高崎芸術劇場スタジオシアター、5月15日〜16日に愛知・ウインクあいち大ホール、5月19日~23日に大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。東京公演当日券は各公演、開演時間までホリプロステージにて販売し、劇場窓口での当日券の販売はなし。○演出栗山民也 コメントあぁ、10年続いたんだ老朽化で取り壊しになる寸前の麻布にあった「アトリエ・フォンテーヌ」、その100席ほどの何もない空間が、私たちの初演の劇場でした。ピアノが一台、とにかく二人の俳優とピアノを弾く音楽家だけで、とても豊かでとても危険な世界が創れると勇んではじめた作品です。あっという間に10年が経ちました。そして本日、3組それぞれの公演の初日が無事開きました。3組といっても、どこか違った3様のドラマですが。舞台ってライブだから何が起こるかわからないね、とはよく言われることですが、その時その場所に居合わせたことの奇跡だけを信じるしかありません。それがなんと心躍ることか。人と人が出会い、ぶつかることで起こるその時だけのスリルを、全身で体験してください。このコロナでの荒涼とした状況が続く中、人間であることを忘れないために、私たちの中に住む無数の感情だけはしっかりと動かしましょう。栗山民也○田代万里生 コメント個人的には10年前の初演から、劇中の台詞「5度目の正直」ならぬ「5度目の出演」となります。作品のモチーフは今から97年前の1924年にシカゴで起きた事件。終身刑プラス99年の懲役と判決された2人ですが、もうすぐ本当に99年を迎えるということもあり、演じていて今回はよりリアルに感じています。再び「私」として舞台に立てること、そして栗山民也さんの演出のもと、超人・新納慎也さんと再びペアを組める奇跡に感謝して、皆様に最高の『スリル・ミー』をお届けします。○新納慎也 コメント9年ぶりの僕と万里生のペア、そして日本初演10周年を迎える記念すべき『スリル・ミー』がとうとう開幕しました! まさか4回目の『スリル・ミー』が出来るなんて思っていなかったので本当にありがたく思っています。しかも相手役が初演と変わらずに万里生で、あの時を再現するかのように、そしてあの時を超えるかのように二人で日々切磋琢磨して頑張っています。僕ら二人が『スリル・ミー』を演じていることを感慨深く思って観てくださるお客様も多いと思いますが、純度100%、最初に出来た純正ver.1.0.0が僕らの『スリル・ミー』です。その後色々な方が『スリル・ミー』を演じ、ペアによって見え方違ったり、別作品に見えたりすることもこの作品の魅力ではあるのですが、これが純正品だと誇りを持っています。10年前、稽古の始めに演出 栗山民也さんが開口一番でおっしゃった「これは壮大なる愛の物語だ」という言葉を大切に、10年経っても追及し続けています。この作品ほど劇場で観られて良かったと思える作品はないと思いますので、ぜひ劇場でしか体験出来ない緊迫感を味わいに来てください。○成河 コメント待ちに待ったこの日、とうとう開幕しました。2年前に演じた時とは情勢も違いますが、お客様とどのような時間が共有できるのだろうとすごく前向きにわくわくしています。劇場内しっかり対策しているので感染症対策的には安全ですが、演劇的にはとても危険な場所を用意しましたので、人間が危険に身を置く、ということをお客様も一緒に体験していきましょう。○福士誠治 コメント2年前演じた『スリル・ミー』。今回また新しい『スリル・ミー』が出来上がったと感じております。成河くんという「戦友」とまた出会えたことはとても嬉しく財産です。3組の色々な『スリル・ミー』が繰り広げられますが、まずは自分たちの世界を作って、演劇の楽しさやお客様との一体感、『スリル・ミー』ならではの緊張感を味わっていただけたら嬉しいなと思います。○松岡広大 コメント初日、無事に開幕しました。「私」役の松岡広大です。個人的には本当に色々とまだまだだな、と思うこともありますが、本日出来る限りのことをお客様に向けて、そして「彼」に向けて存分に演じられたと思います。これからも慢心せず、邁進していきたいと思いますので、どうかどのペアも愛していただけたらと思います。○山崎大輝 コメント無事初日を終えることが出来まして、今までで一番緊張する作品でした。今回、やれる限りのことは出来ましたが、もっと詰めていくことはたくさんあるので、今作ったものをさらに突き詰めていきたいと思います。ここから約1ヶ月以上ありますが、どのような風に僕たちのペアが進んでいくのか、ぜひ皆さま気にしてくださると嬉しいなと思います。
2021年04月05日アメリカで実際に起こった衝撃的な殺人事件を題材に、2003年にニューヨークでミュージカル化された『スリル・ミー』。たったふたりの出演者と1台のピアノが織りなす緊迫した舞台はたちまち話題を呼び、世界各国で上演される人気作となった。2011年、栗山民也の演出、田代万里生×新納慎也と松下洸平×柿澤勇人の出演で初演された日本版も熱狂的な人気を博し、キャストを替えてたびたび再演される定番作品に。そして2021年4月1日(木)、日本初演10周年を記念した公演が、東京芸術劇場シアターウエストで開幕する。舞台は監獄の仮釈放審議委員会。誘拐殺人の罪で収監されている“私”の5回目となる審議が始まり、物語は34年前へとさかのぼる。19歳の“私”と、その幼なじみでニーチェを信奉する“彼”。愛し合うふたりはある日、血の契約書を取り交わす。魅惑の旋律とともに100分間ノンストップで綴られる、彼らの犯罪の裏にあった真実とはーー。10周年キャストのひと組目は、田代万里生(私)と新納慎也(彼)の“伝説の初演”ペア。田代は伊礼彼方とのペアでその後も登板しているが、新納にとっては2012年以来の“彼”役となる。ふた組目は、2018~19年公演で初めて登場し、大旋風を巻き起こした成河(私)×福士誠治(彼)のペア。幅広い分野で活躍するふたりらしく、今回の公演を“再演”ではなく“リクリエイション”と位置付ける。そして3組目は、オーディションで栗山自らが選んだ松岡広大(私)と山崎大輝(彼)のペア。ともに演劇界期待の若手俳優であり、山崎に至ってはミュージカル自体が初挑戦というフレッシュなコンビだ。ぴあではビジュアル撮影時に3組へのインタビューを敢行しているが、本当に同じ作品の話をしているのか!? と思ってしまうほど、作品テーマについても挑む心境についても全く異なる話が飛び出していた。演じるペアによって大きく印象が変わることも、この『スリル・ミー』人気の秘密のひとつ。1日で3ペア観ることも可能な公演日程が組まれており、観比べながらどっぷりと浸かってみるのも一興だ。文:町田麻子ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼチケット情報
2021年03月31日デビュー30周年プレ・イヤーをスタートさせたウルフルズの新曲「よんでコール・ミー」が、3月21日より放映されるダスキン新CMソングに決定した。今回のCMのために書き下ろされた「よんでコール・ミー」は、コロナ禍において“今まで”のように会えない日々の中で、改めて今「会う」ということをテーマに生まれた楽曲。リリース時期については後日発表される。また、5月よりスタートする年内コンサート・シリーズのタイトルが『ウルフルズ road to 30th anniversary LIVE 2021 「よんでコール・ミー」』に決定した。チケットぴあでは3月28日までチケットの先行受付が実施されている。<ライブ情報>『ウルフルズ road to 30th anniversary LIVE 2021 「よんでコール・ミー」』●5月5日(水・祝) フェスティバルホール(大阪)開場17:30 / 開演18:30●6月5日(土) オリンパスホール八王子(東京)開場17:00 / 開演18:00※4月1日(木)より「J:COMホール八王子」に名称変更。●7月2日(金) 刈谷市総合文化センター・大ホール(愛知)開場18:00 / 開演19:00ゲストミュージシャン:Gt.桜井秀俊(真心ブラザーズ) / Key.浦清英入場チケット料金:8,000円(税込)※全席指定※未就学児入場不可■チケットぴあにてチケット先行受付中セブン-イレブン特別受付(抽選)受付期間:3月18日(木) 18:00~3月28日(日) 23:59受付URL:<コンサート当日、会場窓口にて3,000円キャッシュバック>※小学生、中学生、高校生、専門学生、大学生(大学院生を含む)の方がキャッシュバック対象です。※自動車学校、予備校生、カルチャースクールはキャッシュバック対象外です。※入場後の受付はいたしません。必ず、会場入場前に窓口にて学生証(コピーは不可)をご提示ください。※小学生は、保険証など年齢確認のできる身分証(コピーは不可)を必ずご提示ください。※学生証は顔写真無しでOK。※受付は会場窓口のみの対応になりますため、公演中止の際はキャッシュバックできませんので、予めご了承ください。関連リンクウルフルズ 公式HPウルフルズ Official Twitterトータス松本 レギュラーラジオ番組:FM COCOLO 「Got You OSAKA」
2021年03月19日ストーリー性のある演劇的な世界観をジャズダンスとJ-POPで創り上げるエンタテインメント集団「梅棒」による第11回公演『ラヴ・ミー・ドゥー‼︎』が2021年2月19日(金)からサンシャイン劇場で上演されている。2001年に日本大学芸術学部のダンスサークル「BAKUの会(現:Dance Company BAKU)」内で結成された、梅棒。09年にストリートダンス界最大のコンテスト「JAPAN DANCE DELIGHT vol.16」で特別賞を受賞し。12年に国内最大の振付作品コンテスト「Legend Tokyo chapter.2」で最優秀作品賞とオーディエンス賞を同時受賞。以降、活動の中心を劇場公演としているが、話題のテレビドラマやミュージカル、アーティストのライブやミュージックビデオなどの演出・振付も数多く手掛けている。幼なじみだった、内気でオタクな男子と、不良の男子と、アイドルになった女子の3人の青春とその後のドラマを描いている本作。第3回公演『男なら、やってやれ!!』(2014)をベースに、設定や表現などをブラッシュアップさせ、続編とも再演とも言える形に仕上げている。「推し」がいる(ある)人なら、きっと共感せずにはいられない、ハートウォーミングなストーリーだった。誰もが知っているであろう聴き馴染みのある曲や、青春時代を思い出す懐かしい曲、あまり聴いたことはなかったが本作を通じて新たな魅力を見出した曲など、多種多様なJ-POPで紡がれる梅棒作品。梅棒のメンバーと同世代の筆者にとっては、「ここでこの選曲か〜!」と唸るシーンが多々あった。振付もジャズダンスがメインではあるが、正統派のアイドル振りから、ドープなヒップホップまで、いつもよりもジャンルが幅広い印象で、とても見応えがあった。全編を通じてセリフはほとんどなく、ダンスだけで表現することも特徴として挙げられるが、本作では、作・総合演出の伊藤今人が、話題の「あの人」に扮して、ストーリーテラーのような役割を果たす(ネタバレになるので詳細は伏せるが、そのモノマネの完成度が高く、笑った笑った)。大人だけでなく、子どもも楽しめる作品なのが嬉しい(ただし、未就学児童は入場不可)。さて、キャストについても触れておきたい。EXTRAシリーズ『ウチの親父が最強』(2019)に出演したことをきっかけに、梅棒の新メンバーとして加入した多和田任益。185センチの長身と甘いマスクで、二枚目の役柄を演じるイメージがあったが、本作では、まさかの(?)内気なオタク役。ダンスも芝居も全力で、俳優として一皮も二皮も剥けた印象だった。本作が梅棒メンバーとしての“デビュー作”となるわけだが、看板を背負って、堂々と演じきった(踊りきった)と思う。『仮面ライダージオウ』(2018)で人気を博し、ABEMA『オオカミくんには騙されない』、ドラマ『社内マリッジハニー』など映像作品を中心に活躍して、3年ぶりの舞台出演となる押田岳や、モーニング娘。の5期メンバーとして活躍し、現在はドラマや舞台に出演している新垣里沙など、ゲストメンバーも奮闘している。伊藤今人は開幕に先駆け、「愛するもののためならどんな困難も乗り越えられる。僕らにとっての『舞台』はまさにそうだったなあと再確認させられた稽古期間でした。お客様にとっても『舞台』がかけがえのないものであるということを再確認していただけるはずです」と語る。そして、「こんな世の中だからこそ、ご来場いただける方には最大級の喜びと明日への活力を持ち帰っていただけるように、最大限のパフォーマンスでお迎えし、おもてなしいたします。ぜひお越しください。ご観劇が難しい方々にも、この愛よ届け!と強く強く願って」とコメントを寄せている。東京公演は28日(日)まで。その後、愛知公演、大阪公演が予定されている。取材・文:五月女菜穂梅棒 11th STAGE 『ラヴ・ミー・ドゥー!!』作・演出:伊藤今人振付・監修:梅棒出演:伊藤今人 / 鶴野輝一 / 遠山晶司 / 塩野拓矢 / 櫻井竜彦 / 楢木和也 / 天野一輝 / 野田裕貴 / 多和田任益 / 押田岳 / 新垣里沙 / 鎮西寿々歌 / 池田遼 / YOU / 涼宮あつき / J / 野元空 / えりなっち【東京公演】2021年2月19日(金)~2021年2月28日(日)会場:サンシャイン劇場【愛知公演】2021年3月6日(土)・7日(日)会場:愛知県産業労働センター ウインクあいち【大阪公演】2021年3月11日(木)~2021年3月14日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
2021年02月23日梅棒11th STAGE『ラヴ・ミー・ドゥー‼』の東京公演が2月19日(金)よりサンシャイン劇場にて上演される。佳境に入り熱量が増す稽古場から出演者のコメントが到着した。伊藤今人(梅棒/作・総合演出)もともとあった作品をリメイクする、ただリメイクするだけでなく、続きの物語だけど再演的要素もある新しい試みだったので、どうかなと思ったのですが、結果すごく素敵な作品になっているなと、いい方向に出ているなと思います。梅棒でもいろいろなテイストの作品がありますが、今観て元気になれる最適な作品という気がします。一年ぶりの梅棒の本公演になりますが、間違いなく元気にするので是非観に来てください!多和田任益(梅棒)梅棒メンバーになって初めての公演なので、前回客演で出ていた時の景色は残りつつも全てが初めての感覚で、梅棒メンバーとしてやっている自覚や出来ることは何だろうということをずっと考えて稽古をしてきました。初めて振付をすることに不安もありましたが、先輩メンバーたちが背中を押しつつ助けてくれたので、自分なりに精一杯挑戦できました。お客様に楽しんでもらいたい一心で創り上げてきたので、劇場に来ていただけたらパワーを受け取ってもらえる自信はあります。是非劇場にお越しください!押田岳この稽古場の空間が好きで、初めて会う人でもみんな一人一人の思っていることがわかって、ひとつのところを目指している感覚がすごくあるので、ピリッとするところはするし、楽しくできるし、いい雰囲気で作品をクリエイトしていくことにしっくりきています。ちょっと難しい時期ですが、みんなでこれだけ熱量をもって創っているので、絶対楽しんでもらえると思うので余裕がある方は来ていただけたら嬉しいです。新垣里沙稽古に参加させていただいて、(梅棒の作品で)あれだけ人を感動させて心を動かすには、ここまで大変なことを裏ではしていたんだというのを自分の身に感じてわかって、私が梅棒作品を観たあの時感じた思いや感動を今度は私がお客様に渡す番だ!と思って稽古に臨んでいます。今色々な思い、選択で迷っている中観劇に足を運んでくださると思うので、来ていただく方を絶対後悔はさせないような作品に仕上がっていると思います!梅棒 11th STAGE 『ラヴ・ミー・ドゥー‼』は、2月19日(金)~28日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。愛知、大阪公演あり。
2021年02月15日「私」と「彼」、たったふたりの出演者が一台のピアノと共に繰り広げる100分間ノンストップのミュージカル、『スリル・ミー』。実際にあった衝撃的な殺人事件を題材にアメリカで生まれ、日本では2011年に初演された人気作が、2021年4月に2年ぶりに再演される。これまで様々なペアが演じてきた「私」と「彼」は、日本初演10周年となる今回もトリプルキャスト。最後に、オーディションで選ばれたペア、松岡広大(私)と山崎大輝(彼)の対談をお届けする。これぞ厳正、栗山民也のオーディション──今回が初共演ということで、まずはおふたりの関係性を確認させていただきたいのですが……?松岡今日が初対面です!山崎会うや否やビジュアル撮影して、その足でここに来ました(笑)。松岡でも共演が決まって、動画は見させていただきましたよ。すごく歌える方だなって。山崎ありがとうございます。僕も広大君のインスタグラム見てますよ。それでなんとなく、あんまり喋らない方なのかなと思ったんですけど、お会いしたら全然そんなことなくて。「初対面だから喋らないと」みたいなギアが入ってるんですか?松岡全くないです! 単純にうるさい人間です(笑)。というか、人と話すのが好きなんですよ。どういう価値観とか論理を持っている人なのか、知っておいたほうが意思疎通がはかりやすいと思いますし。だからあの、無礼だと思われたらドーンと突き放してください(笑)。山崎いやいや、それはないですよ! 僕も、最初はどうしてもちょっと人見知りしちゃうんですけど慣れればけっこう喋るタイプで、広大君が静かだったら空回りしちゃうと思ってたから(笑)、喋る人で良かったです。松岡僕も、山崎さんが明るい方で安心しました!稽古でもっと深く知るのが楽しみです。──おふたりともオーディションを受けられたとのことですが、挑戦しようと思ったきっかけは?松岡僕は松下洸平さんと柿澤勇人さんのバージョンを観た時から、なんとなく「やりたいなあ」と思っていたんです。その後、僕が“演劇界の帝王”として尊敬している成河さんがやっているのを観て、「決めた! 俺もやる!」と(笑)。俳優の力量が試される作品だと思ったこと、栗山民也さんとはいつか絶対にご一緒したいと思っていたこともあって、お声がけいただいてすぐに挑戦を決めました。山崎僕はお声がけいただくまで作品を観たことがなかったんですが、ピアノ一台のふたり芝居と聞いて、「うわうわ、すごい!」と。なおかつ内容も濃密で、実際にあった事件が元になっているという点にも惹かれて受けさせていただきました。ただ、僕はミュージカルのオーディション自体あまり経験がなかったので、本当にめちゃめちゃ緊張してしまって。その時が初対面だった栗山さんもね? もうあの……松岡(眼鏡をずらしてじっと対象を見つめる仕草で)こういう感じでしたよね(笑)。山崎そうそう! これは届いているのだろうか? という気持ちになりました(笑)。松岡すごく分かります。細かいところまで見てくださっているからこそなのですが、あまりの反応のなさに、これが“厳正なオーディション”ってやつなのか! と思いました。山崎ほんっとにそう。だから受かったと聞いた時は、嬉しいと同時にすごく安心しましたね。「成河さんが出るのは聞いてない!」(松岡)「3組というのはやはりプレッシャー」(山崎)松岡僕ももちろん非常に嬉しかったんですが……成河さんがまたやられるとは聞いてないぞ、とも思いました(笑)。オーディションを受ける前、ちょうど『ねじまき鳥クロニクル』でご一緒していたので、受けるんですってお話もしてたんですよ。その時は「ああそうなんだ、頑張ってね~」としか言われなかったのに、蓋を開けてみたら同じ役。光栄ですが、やはり緊張します。山崎3組あるって、やっぱりプレッシャーではありますよね。しかもこの作品は、これまでにも何組もの方々が演じられている。選んでいただいた以上は新しいものを作りたいけれども、オリジナルを無理に狙って物語が成立しなくなるのもおかしいし、という葛藤があります。松岡そうですよね。とにかく作品に真摯に向き合って、選ばれた理由、僕たちの世代だからできることを、自分たちで見つけていくしかないのだと思います。俳優が変われば見え方も変わるのはごく自然なことだと思うので、果敢に挑戦していきたいですね。──ちなみに、逆の配役を考えたことは?松岡・山崎ないです!松岡おこがましいかもしれないですけど、「『私』は俺だ」って、なぜか最初から思っていたんですよね。できる! やってみせる! という、変な自信があったんです。逆に、自分が「彼」を演じている姿は想像ができなかった。「私」と僕にはきっと、どこかで共通項があるのだと思います。山崎僕は「彼」としてお声がけいただいたので、単純に初めからそっちに精いっぱいでした(笑)。冷酷な「彼」は、今の僕から見たら遠い役。でも僕は、自分に近い部分がある役のほうが演じやすいと思う一方で、遠い役を演じることで、自分の中から“裏面”の僕が出てくるような気もしてるんですよ。今回も、僕の中に眠る冷酷さが呼び覚まされるんじゃないかと期待してます(笑)。松岡はははは! それ、すっげー楽しみです(笑)。“化け物先輩”のことは、気になるけど気にしない!──今日のビジュアル撮影から、いよいよ作品が動き出した形です。ぜひ感想をお聞かせください。松岡すごく緊張しました! スタッフの皆さんは柔らかい感じでいてくださるんですけど、作品の歴史や系譜を考えるとやはり、ずっしりとした重厚感をまとっているような気持ちになって。山崎そうですね。まだホンをしっかり読んでいるわけではない中でも、役をちょっと“降臨”させようと思って臨んではいたので。広大君とお会いしたこともあって、自分は『スリル・ミー』に出るんだ、という実感がどんどん湧いてきました。同時に乗り越えなきゃいけない壁も具体的に見えてきて、めちゃめちゃ楽しみなんですけど、やっぱり不安も湧きましたね(笑)。松岡僕だって吐きそうです(笑)。田代万里生さんと新納慎也さんのペアにご挨拶する機会もあって、お客さんが観比べることになる相手を具体的に意識するようにもなりましたし。おふた組とも、僕たちとは明らかに厚みが違う“化け物先輩”ですからね!(笑)山崎本当にそうで、色んなことが具体的になればなるほど、「俺で大丈夫か!?」って思います(笑)。だから僕は、もちろんほかのペアのことは気になるんですけど、できるだけ気にしないようにしようと思ってて。オーディションの準備の時から、いただいた参考音源はあまり聴かないようにしてましたし、稽古が始まってからもそうするつもりです。松岡そもそもとんでもない方々な上に、おふた組ともこの作品で一度成功していらっしゃいますからね。僕も、学ぶところは学びつつ、意識し過ぎないようにしたいと思っています。フレッシュなふたりならではの作品にしたい──歌の手応えなどはいかがでしょうか。松岡またおこがましい話になるんですけど、オーディションで歌った楽曲に関しては自分の声に合っているというか、セリフを喋るように歌えた感覚があって。今まで積んできた、声と体のトレーニングが少し形になってきているのかなと思います。自分で思っているだけなので、お客さんからしたらまだ全然だと思いますけど(笑)。山崎さんはいいですよね! 歌えるから。山崎いやいや、そんなことないです本当に! というのも、昨年4月に『チェーザレ 破壊の創造者』で初めてミュージカルに出ることになって、ポップスとはやっぱり全然違うから、稽古が始まる前からボイストレーニングをしてたんですよ。でも稽古が始まったら、そこにもやっぱりアッキー(中川晃教)さんみたいな“化け物先輩”がいっぱいいて……松岡アッキーさんいたら「終わった…」ってなりますよね(笑)。山崎そう(笑)、それで本当に、もっともっと準備して稽古を迎えないといけないんだなってこう、改めて叩き込まれた感じがあって。『チェーザレ 破壊の創造者』は中止になってしまって、今回がミュージカル・デビューになるので、今はただただ未知数というか……“ヤバそう”という言葉しか出てこない(笑)。でもなんとか、胸を張って舞台に出られるようにしたいですね。――最後に、改めて意気込みをお願いします。山崎この作品が本当にすごいなと思うのは、出演者がふたりしかいなくて、そのふたりが違うだけなのに、すごく色んな色を見せてくれるところ。僕らにはフレッシュな僕らなりの色が出てくると信じて、作品ファンの皆さんに満足していただけるよう、精いっぱいやりたいと思っています。松岡「観るものを虜にするミュージカル」と、チラシなどにも書いてありますが、本当にその通りだと思います。まずは、その言葉に相応しい作品にできるように。日本語に翻訳されたことでニュアンスが変わっている部分もあると思うので、英語のスクリプトにもあたって、この作品が伝えたいことを丁寧に突き詰めたいと思っています。そして、なぜ2021年の4月に上演するのかといったことも含めて、ひとりの人間として真摯に考えて臨みたいです。取材・文:町田麻子撮影:杉映貴子松岡広大さんと山崎大輝さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=6f6f28bd-a3d9-43f3-8d0b-70ec1752d53f&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ
2021年01月22日「私」と「彼」、たったふたりの出演者が一台のピアノと共に繰り広げる100分間ノンストップのミュージカル、『スリル・ミー』。実際にあった衝撃的な殺人事件を題材にアメリカで生まれ、日本では2011年に初演された人気作が、2021年4月に2年ぶりに再演される。これまで様々なペアが演じてきた「私」と「彼」は、日本初演10周年となる今回もトリプルキャスト。3組のうち、2018-19年公演に引き続いての登板となるペア、成河(私)と福士誠治(彼)に話を聞いた。“再演”ではなく“リクリエイション”──まずは、今作に再び挑もうと思った理由をお聞かせください。福士僕、“再演”って人生で初めてなんですよ。同じ役をまたやることに対して、「ん……」っていう気持ちが実はあるのですが、今回に関しては流れるように決まりましたね(笑)。ソンちゃん(成河)とまたやれるなら、スケジュール的には大変だけどやるか! と思いました。成河めっちゃ分かる。僕も前回一緒に作った誠ちゃん(福士)とじゃなかったら、またやることに興味は湧かなかったと思います。日本には1か月稽古して1か月公演しておしまい、という文化がありますけど、僕は演劇って、本来は5年くらいかけて作り続けるものだと思ってるんですよ。だから今回も、“再演”でも一から作るのでもなく、前回からの“続き”だと思って臨むつもり。その価値があると思える限り、まだまだ何年もやれると思ってます。福士そこには性格の違いがあって、僕は芸術追求タイプのソンちゃんと違って燃え尽き症候群タイプだから、1回1回「終わったー!」ってなるんですけど(笑)。成河もちろん僕も、その都度燃え尽きながらはやりますよ(笑)。でも少し時間が経って、自分たちが描いた絵を俯瞰で見ながら創作を続けられるって、贅沢なことじゃないですか。福士渦中にいるとどんどん描き足していっちゃうけど、俯瞰で見ると消しゴムで消せるからね。邪魔だったものを消して、作品を研磨するイメージで臨めたら、とは僕も思っています。成河そうそう。そういう意味では“再演”じゃなく、“リクリエイション”っていう言葉がふさわしいのかなと思いますね。プライベートは大嫌い!? でも似ているところがいっぱいあるふたり──ふたり芝居ということで、お互いの信頼関係が大事になってくると思います。おふたりは前回が初共演でしたが、どのように信頼関係を築いていかれたのでしょうか。成河一緒にいっぱい旅行をしました! …嘘です、1回も行ってない(笑)。福士行ってないね(笑)。心の旅行はいっぱいしましたけど。成河いやだって、分かるでしょう? ふたりともめちゃめちゃ照れ屋でナイーブだからこそ、こんだけお喋りなんですよ(笑)。福士でも僕、ソンちゃんとはずっと喋っていられるな。何かひとつ話題をポンって置いたら、それに対してふたりであーだこーだ言えるところが、わりと最初からあった気がするんですよ。成河懐かしい、前回の稽古中もそうだったね。誠ちゃんとは、好きなもの嫌いなものは全然違うんですけど、色んな物事に対する距離感が似てるんじゃないかと思います。福士あと、現場が楽しくないとダメなところ。もちろんプロとしてお仕事をしているんだけど、根本に楽しい気持ちがあったほうが面白い、って思ってるところが似ているんじゃないかな。成河すごく分かる。あと僕がものすごく共感してるのは、オールラウンダーだっていうところ。ひとつのジャンルを極めることも大事ですけど、俳優ってそんな単純なものじゃないような気が僕はしているから、色んなジャンルに垣根なく挑戦する誠ちゃんに共感するし、僕もそうありたいと思ってます。だから誠ちゃんのこと、ずっと“旅人”って呼んでるんですけど(笑)。福士そ、僕たちはゴールのない“旅人”(笑)。成河本当、似てるところがいっぱいあるふたりだよね。プライベートは大っ嫌いだけど!(笑)福士あはははは! それめちゃくちゃ面白い、すげー“垣根”あるじゃん(笑)。──大っ嫌いなんですか(笑)。成河大っ嫌い。ははははは! いや、プライベートを知らないんですよ(笑)。福士そうそう、旅公演でちょっとご飯食べたりはあったけどね。成河結局ふたりとも“旅人”だから、それぞれ自分の時間が大事なんです(笑)。福士たとえば夕方5時くらいに偶然会って、お互いその後の予定がなかったら、「飯行こう」って絶対なると思うんです。で、そうなったら多分、ずーーーっと話し続ける(笑)。成河そうだね、半日くらい(笑)。福士でも実際には、お互い6時くらいから予定があったりしてすれ違うことが多い。仕事に対する姿勢も、プライベートも“旅人”なふたりなんです(笑)。1ミリでいいから“正解”のその先へ──前回の公演を通して、演出の栗山民也さんにはどんな印象をお持ちですか?福士僕は結構、いい意味での“してやられた感”がありますね(笑)。前回の時点で既に色々な人がやってきていた作品ですけど、成立さえしていれば同じ動きじゃなくてもいいじゃんと思って、ソンちゃんと色んな動きを提示したんです。でもある時、「形式的に動くことで生まれる神話的なものが君たちの狂気性に繋がる」と言われて、「彼」という人間がスコンって腑に落ちてしまった。「彼」の心の動きを考えて一生懸命積み上げていたピラミッドが、そのひと言で一気に3段から5段になって土台がしっかりしちゃった気がして、なんか悔しかったです。成河ああ分かる! リクリエイションを本気でしようと思ったら、決められた動きっていう“正解”は一番邪魔なもの。俳優は失敗をしながら深めたり積み上げたりしていくもので、そのプロセスが極めて重要なんですよ。でも栗山さんが持っているのは、とても強力な正解だから。それでも誠ちゃんとは、「今俺たちが思い付いたプランなんて正解と比べたらめちゃめちゃダサいかもしれないけど、それでも言ってこうぜ、傷ついてこうぜ!」ってやってましたけどね(笑)。福士そう、1回プレゼンはするんです(笑)。でも説得されちゃう。今回もきっとそうなるとは思いますけど、1ミリでもいいから“正解”の先に行きたいというのが意気込みです。「私」と「彼」の愚かしい振る舞いが自分たちの教訓にならないといけない成河僕が前回、一番説得力を感じた栗山さんの言葉は、「この作品は“資本主義の病”を描いている」というもの。きっと色んな捉え方ができるから『スリル・ミー』は人気があるわけで、“究極の愛”というのもそのひとつだと思います。ただ僕の中には「本当にそれでいいの? そのひと言では語れない作品なんじゃないの?」という問いがあって、そんな時に“資本主義の病”と言われてとてもしっくり来たんです。この話を、純粋に愛し合っているふたりを周りの大人がダメにした、という他人事にしてはいけない。ふたりの愚かしい振る舞いが、今も資本主義社会に生きる僕たち自身の教訓にならないといけないと、少なくとも僕は思っています。福士100年前の事件だけど、同じような愚かさって、今の時代にもあるものだからね。あんまりこういうことばっかり言うと、お客さんが観に来たくなくなっちゃうかもしれないけど(笑)。成河いやでも、それが演劇だと思うよ。人間の欲とか悪意、闇みたいなものって、あまりにも近づきすぎると取り込まれてしまう危険があるけど、演劇だと遠くから観て、問題解決につなげることができる。確かに、究極の愛を描いた作品として大切に思っているお客様にとっては聞きたくない話かもしれないけど、栗山さんはどっちの柱も持っている中でこっちの柱を僕たちに預けてくれている感覚があるから、今回も僕たちはこの柱でやらせていただくと思います。福士いやあ面白いな~、聞き入っちゃった。前回も、こういう対談取材でソンちゃんの話を聞いていたおかげで、稽古にスッと入れたことを思い出しました。今回も、稽古が始まる直前くらいにまたこういう取材を組んでもらいたいですね。……いや、それより稽古しないといけないか(笑)。まずは歌を思い出さないと、だって僕たち、ビジュアル撮影中に音源が流れてたのに「え、この歌って俺が歌ってたっけ?」っていうくらい忘れていたんだよ?(笑)成河そうそう、「どっちだっけ?」みたいな(笑)。しょうがないよ、旅人だから!福士はい、旅人ですからもう(笑)。──おふたりならではの興味深いお話の数々、ありがとうございました!福士あ、もう大丈夫ですか? 好きな食べ物の話とか、しなくていいですか?成河好きな食べ物かぁ~、時間かかるよ俺! ……めんどくせー、みたいな顔しないで(笑)。──じゃあせっかくなのでお願いします。広げなくていいので(笑)。福士はい(笑)。おごってもらえるならお寿司で、いつでも食べたいのは唐揚げかな~。成河あ、唐揚げ好きなの? めちゃ似合いそうだね! 唐揚げのCMやってほしい。福士やりたいな~。ソンちゃんは、パクチーでしょ?成河違う違う。いやパクチーなんだけど、パクチーは食材やん?福士ああ、そういうこと。成河だからね、トムカーガイ。世界の料理の中で、タイ料理が一番の好物です!取材・文:町田麻子撮影:杉映貴子成河さんと福士誠治さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=6f6f28bd-a3d9-43f3-8d0b-70ec1752d53f&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ
2021年01月08日「私」と「彼」、たったふたりの出演者が一台のピアノと共に繰り広げる100分間ノンストップのミュージカル、『スリル・ミー』。実際にあった衝撃的な殺人事件を題材にアメリカで生まれ、日本では2011年に初演された人気作が、2021年4月に2年ぶりに再演される。これまで様々なペアが演じてきた「私」と「彼」は、日本初演10周年となる今回もトリプルキャスト。3組のうち、まずは“伝説の初演”ペア、田代万里生(私)と新納慎也(彼)に話を聞いた。話し合いを繰り返して作り上げた初演──日本版オリジナルキャストのおふたりが登板するのは、2012年以来約10年ぶりになりますね。田代そうですね、その間ほかの作品でも一切共演がなかったので、僕は新納さんの“共演NG”なのかと思ってました(笑)。でもふたりとも、ずっと頭の隅に『スリル・ミー』のことはあって、たとえば僕が韓国に行った時に……新納あぁ、お土産もらった! 作品名が入ったエアポッズのカバーが、自宅のポストに入ってました(笑)。でも僕は、年齢的なこともあって「彼」役は卒業したつもりでいたので、今回のお話をいただいた時は冗談だと思ったんです(笑)。万里生が(伊礼)彼方と組んだ公演を観に行った時も、「まだやれるのに」って思っていたらすごく嫉妬しただろうけど、もう“ご隠居”みたいな気分だったから(笑)、そういうのは全くなくて。田代OBみたいな感じで観てたよね(笑)。新納そう、「良かったよ~」とか言って(笑)。だから本当、びっくりしましたね。田代僕は伊礼さんと組んだ時も、「次もしやる時は新納さんと伊礼さんの両方と組みたい!」って思ってましたけどね。どっちも大好きだから。新納いやいや…...だって19歳の役ですよ?(笑) でももちろん、またやれるのは嬉しいこと。10年近い時を経て、若い俺はこう考えてたけど今は違う、とかも出てくると思うと楽しみです。──初演時の思い出や、印象的なエピソードなどをお聞かせください。新納とにかくふたりでああでもないこうでもないって、ものっすごく色んな話をした思い出がありますね。「私」と「彼」の関係性とか価値観を共有するための話し合いを繰り返したね。田代僕は当時まだデビューして2年くらいで、分からないことだらけだったから、新納さんからいっぱいアドバイスをいただきました。新納スポンジのように、って言うのかな。万里生が短い期間でぶわ~っと色んなことを吸収して成長していって、なんてピュアな人なんだ! と思ったことを覚えています。田代あの時は僕らのほかに松下洸平君と柿澤勇人君のペアもいて、大枠の動きだけは一緒につけてもらいましたけど、そのあとは演出の栗山(民也)さんが、ずっと僕らだけを見て作ってくださったことも印象的。忘れられない“栗山語録”がいっぱいありますね。新納あるある、まずはあれだよね、稽古初日の「これは究極の愛の物語です。じゃあ始めよう」。僕はその時、「そうなの? これ愛の物語なの!?」って(笑)。田代めっちゃドSな「彼」を作って来てたのに(笑)。新納そう! 栗山さんの読みの深さに、最初から驚かされました。演出も、「ここで椅子を叩いて」とか「ここで髪をかき上げて」とか、とにかく細かくて。最初は意味が分からないんですけど、稽古するうちに、そう動かざるを得ない気持ちになっていくのが栗山演出の不思議なところ。田代本当にそう。栗山さんの言葉は、その時は理解できなくても後になって「なるほど!」ってなることがあるから、自分なりの解釈とかは加えずに、なるべくそのまま台本に書いておくようにしてるんです。それで今日、初演の台本を見返したら、1ページ目に「演劇は時間だ」と。新納……分かるような分からんような。田代僕もまだ分からない(笑)。でももしかしたら、こうやって考えてること自体がもう答えなのかもしれないなと思います。「新納さんは触ってくれない」(田代) 演じる役者によってニュアンスが変わるのも『スリル・ミー』の魅力──先ほどお話にも出た通り、田代さんは2014年に伊礼彼方さんとも組んでいますが、新納さんと伊礼さんの「彼」はやはりだいぶ違いますか?田代全っ然違います! まず僕との年齢差が違うし、おふたりのキャリアと個性ももちろん違う、だから視覚的にも、硬さ柔らかさ強さ太さも全部違う。それによって、僕の「私」も大きく変わります。具体的な例で言うと、伊礼さんはスキンシップが多くて、肩をガッてつかんで「お前!」とかがしょっちゅうあるんですけど、新納さんは触ってくれないんですよ(笑)。新納ふははは! そうだっけ?田代そう、だから「私」の「触ってください」っていうセリフの意味が変わってくる。伊礼さんだと「いつも触ってくれるのに今日はどうして」で、新納さんだと「1回でいいから触って」っていうニュアンスになるんです。新納ああ~。それはでも、栗山さんが求めるものの違いもあると思うけどね。僕は栗山さんから、「『彼』は一歩足を踏み出すことにも手を動かすことにも何か目的がある人」って言われていたから、自由に動くことなんてとてもできなかった(笑)。田代確かに。栗山さんのダメ出しからして違うくらい、演じる役者によって全然違う『スリル・ミー』になるところもまた、この作品の面白さなんでしょうね。唯一無二の個性VS醸し出される貴族感──お互いが思う、役者としての魅力を教えてください。田代何だろう、もう唯一無二すぎて(笑)。だって新納さんみたいな人って、ほかにいないじゃないですか。新納確かに、「新納さんみたいになりたい」って言われたことないね、言われたいのに(笑)。田代いや、思ってもなれないから(笑)。新納さんは個性の塊のような方。しかも、個性的すぎてカンパニーに馴染まないみたいなこともなく、むしろムードメーカーとしてみんなを引っ張っていってくださるんです。あと観客としてよく感じるのは、ここぞという時の、劇場まるごとグッて抱え込むような力。迷いなくできる勇気というか、確信を持って演じられるところは、本当にすごいなと思います。新納ええ~? ありがとう(笑)。万里生はやっぱり、醸し出される“貴族感”だよね。この人、絶対育ちがいいんだろうなって思わせるような役は、僕にはどうあがいてもできない。それは本人の人柄でもあって、この人はピュアさが隠せないんですよ(笑)。ビジュアル撮影をしていた時も、「何そのポーズ!」「面白い!」とかずっと言っていて(笑)。田代新納さんに会えて嬉しかったんです!(笑)新納僕は役者には、どんな汚れ役であっても品が必要だと思ってるんですけど、万里生にはそれが最初から備わっていると思います。あとはやっぱり、安定した歌唱力。ミュージカルでは“喋るように歌う”ことが求められることもありますけど、譜面通りに歌ったほうが得というか、伝わりやすいことも多い。万里生はさすが、そのチョイスの仕方が天才的だなと思いますね。初演時とはまた違うふたりの『スリル・ミー』を 「どうか優しい目で観てください(笑)」(新納)──そんなおふたりの今回の「私」と「彼」に、自分たちで“〇〇ペア”と名前をつけるなら…...?新納……“おっさんずラブ”ペア(笑)。田代やめてよ!(笑) 観ていただいたら、年齢は全く気にならないと思いますから。新納はい、めちゃめちゃ若作りしてやります(笑)。“おっさんずラブ”じゃないなら……まあ“出戻り”だよね。“チーム出戻り”(笑)。田代いやいやいや(笑)。“真実の愛”ペアでお願いします!──素敵です(笑)。では最後に改めて、待ちわびていたお客様にメッセージをどうぞ!新納この作品にしても『エリザベート』にしてもそうなんですけど、僕は初演を立ち上げて、その作品が“ドル箱”になった頃にはもういない、っていう目によく遭うんです(笑)。作品が有名になると、初演のメンバーって美化されていくもの。「すごかったらしい」とか聞くたびに、「そうでもないんだけど、まあ答え合わせする日は来ないだろうから、美化されておいたらよろしい」って思ってたんですけど(笑)、その日がやってきてしまった。美化されたものを越えなきゃいけない、というプレッシャーを感じているので……どうか優しい目で観てください(笑)。田代僕はそうですね、新納さんとまた組めること、“共演NG”ではなかったことが(笑)、まずはとにかく嬉しくて。僕と新納さんが出会ってからの10年間、ずっと一緒にいたわけではないけれどお互いアンテナを張り合っていたことが、幼なじみの「私」と「彼」としての関係性に滲み出たらいいなと思います。もちろん舞台上の僕らが“新納さんと万里生”に見えてほしくはないんだけど、僕らの中にしか生まれない呼吸だったりリズム、目線だったりがあると思うから、初演の時とはまた違う僕らの『スリル・ミー』を、ぜひ楽しみにしていてください!取材・文:町田麻子撮影:杉映貴子田代万里生さんと新納慎也さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント! ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=da881039-be0d-4908-bfcb-1512e9f6eb73&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ
2020年12月25日パク・チャヌク監督作『親切なクムジャさん』以来14年ぶりのスクリーン復帰を果たしたイ・ヨンエの主演作『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』。本作でイ・ヨンエの敵となる悪徳警察官を演じたユ・ジェミョンの新場面写真がシネマカフェに到着した。今回解禁となったのは、ドラマ「梨泰院クラス」で演じたチャンガの会長役で話題を呼んでいるユ・ジェミョンの新場面写真。ユ・ジェミョンはドラマ「秘密の森」や「恋のスケッチ ~応答せよ1988~」、映画『風水師 王の運命を決めた男』など、シリアスからユーモラスまで、作品ごとに異なる役柄で観客を魅了し、遅咲きながらも映像作品にかかせない名バイプレーヤーとして活躍。そして日本でもその知名度を確立することになったのが「梨泰院クラス」。実年齢をはるかに超える役柄を違和感なく演じ、そのギャップと役作りの入念さ、まるで「半沢直樹」を彷彿とさせるかのような迫力満点な表情の演技に、SNS上では驚嘆の声があがっている。本作で演じるのは、イ・ヨンエ演じるジョンヨンが訪れる漁村の地元警察・ホン警長。自身の立場を利用して築き上げた、小さくも平和な世界をかき乱すジョンヨンを排除しようとするが、次第に歯車が狂いだしてしまうという役どころ。新たに解禁された場面写真からも、権力を振りかざす警察官の有無を言わせない圧力を感じさせている。今作で初共演となったユ・ジェミョンとイ・ヨンエの激しいぶつかり合いも見どころのひとつであり、イ・ヨンエは「普段は穏やかな方なのに、そんな方が私を投げ飛ばしたり(笑)。現場では本当に役柄そのものなんです。私が長いブランクを経てカメラの前に立った時、大きな力になってくださいました」とユ・ジェミョンに感謝を述べている。『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』は9月18日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【非公開】ブリング・ミー・ホーム(原題) 2020年9月より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2020年09月04日ミー イッセイ ミヤケ(me ISSEY MIYAKE)は、アーティスト・黒田征太郎の作品を用いた「SEITARO KURODA」シリーズの新作アイテムを、2020年8月1日(土)に全国のミー イッセイ ミヤケとオンラインストアにて発売する。黒田征太郎のアートワークをプリント黒田征太郎は、1960年代から世界各地で創作活動を続けるアーティスト。感性豊かなタッチが特徴だ。2019年には、イッセイ ミヤケ 船場のクリエーションスペース誕生に伴い、公開制作とライブペインティングイベントを実施した。鳥や花を描いたプリーツトップスやストール「SEITARO KURODA」シリーズでは、服や小物アイテムに、鮮やかな色彩と自由な線で構成された鳥や花などがモチーフのアートワークを採用。ミー イッセイ ミヤケの定番のストレッチプリーツには「はしるとり」「とぶとり」「ねるふくろう」といった愉快な鳥のイラストをあしらい、楽しい雰囲気に仕上げた。長袖・半袖トップスに加え、プリーツストールやソックスも展開する。また、のびやかに花を描いた「いろいろなはな」「てとはな」「いえとはな」といった作品は、大判のコットンストールやトートバッグなど面の大きなアイテムに落とし込むことで、作品の生き生きとした魅力を活かしている。カラフルなレイングッズもカラフルな線を重ねた「しましまのとり」「よるのふくろう」は、四角形の傘やレインクロスにプリント。エネルギッシュなレイングッズは、雨の日も楽しい気分をもたらしてくれそうだ。【詳細】ミー イッセイ ミヤケ「SEITARO KURODA」シリーズ発売日:2020年8月1日(土)展開場所:全国のミー イッセイ ミヤケ店舗、オンラインストア・長袖トップス 23,000円・半袖トップス 20,500円・ソックス 3,000円・傘 22,000円・プリーツバッグ 12,000円・トートバッグ 23,000円・レインクロス 10,000円・コットンストール 20,000円【問い合わせ先】ISSEY MIYAKE INC. 広報室TEL:03-5454-1705
2020年08月03日パク・チャヌク監督作『親切なクムジャさん』以来、女優イ・ヨンエの14年ぶりのスクリーン復帰作が邦題『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』として、9月18日(金)より公開決定。ポスタービジュアルと予告編が到着した。イ・ヨンエが私生活での結婚、子育てを経てスクリーン復帰した本作で演じるのは、6年前に失踪した息子を捜し続ける看護師のジョンヨン。目撃情報を頼りにたどり着いた漁村で出くわした怪しげな一家に阻まれながらも、真実を追い求めて粘り強く我が子を探し続ける母親を演じている。本作について、イ・ヨンエは「緻密で完璧な演劇の台本を読んでいるようだった」とコメント、さらに「思いがけず長期間、女優の仕事を休んでいた私にとって、長い間待った甲斐のある作品だと確信した。本当に観てもらいたいと思える作品です」と製作報告会で語っている。今回解禁されたポスタービジュアルは、「その日まで、笑顔は封印した。」というコピーとともに、まっすぐ前を見据えたイ・ヨンエに重なるように、息子の捜索チラシが浮かび上がるビジュアル。さらに予告編では、漁村の怪しげな一家に怯えながら息子を捜す序盤から一転、後半では力強く彼らに立ち向かっていくジョンヨン(イ・ヨンエ)の様子が映し出され、話題沸騰中の「梨泰院クラス」のユ・ジェミョン、「夫婦の世界」のパク・ヘジュンら実力派俳優たちの姿も。監督は、イ・チャンドン監督作『シークレット・サンシャイン』などにプロダクションアシスタントとして参加し、本作で長編劇映画デビューを果たしたキム・スンウ。いまも世界各国で起こり続ける行方不明事件、児童労働といった現代社会の闇を背景に、一級のサスペンス・エンターテインメントに仕上げたその手腕は、ホ・ジノ監督(『八月のクリスマス』)から「最初から最後まで一瞬も目が離せない!」と絶賛され、トロント、シカゴ、ロッテルダム、香港など世界各国の国際映画祭でも高い評価を受けた。『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』は9月18日(金)より新宿武蔵野館ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブリング・ミー・ホーム(原題) 2020年9月より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2020年06月25日2020年6月24日に「セブン-イレブン」から発売された「なつかしのプリン・ア・ラ・モード」。大ヒット商品「イタリアンプリン」との違いはどのような点でしょうか?コンビニ利用率高め、自称コンビニ愛好家のライターが、さっそく新作スイーツの実食レポをお届けします!文・小田原みみおうちが喫茶店になったみたい! 今すぐ買いたい新作スイーツ今週セブン-イレブンから発売された新作スイーツは「なつかしのプリン・ア・ラ・モード ¥324(税込)」。今週もさっそく実食してみました!なつかしのプリン・ア・ラ・モード ¥324(税込)「プリン・ア・ラ・モード」って、小さいころに多くの方が一度は憧れたことがあるのではないでしょうか? セブン-イレブンで見つけた瞬間、つい手にとってしまいました。カワイイ見た目とは裏腹に、かなり重量感があります。ひと口めはこのスイーツの主役であるプリンをいただきました。プリンはかなり弾力があり、固め。同じくセブン-イレブンから発売されている「イタリアンプリン」をねっとり固めと表現するのであれば、こちらはブルンと固め。寒天とまでは言いませんが、かなりブルンとしています。卵の甘さとコクをしっかりと感じるのですが、なんと隠し味に練乳が入っているとのこと。幼い頃を思い出させるような懐かしい甘さです。トッピングのフルーツやホイップクリームをいただいて、次に出てくるのはスポンジとプリンムース。プリンがかなり濃厚なので、プリンムースはミルクムースかな? というくらいミルクの味が強めです。こちらのムースも濃厚ですが、スポンジがお口直し的にタイミングよく登場します。プリンとミルクでこってりとしたお口の中に変化をもたらしてくれます。一番下で待っているのはカラメルゼリー。ほろ苦感もありつつ、ゼリーというだけあってあと味さっぱりです。甘くて、重量感もあるので一日頑張った自分へのご褒美にピッタリです! (373kcal)
2020年06月24日岡田きなこ(@Tsukiko9 )さんが、Twitterに愛猫の動画を投稿したところ、日本のみならず海外からも反響を呼びました。蛇口から流れる水を飲もうとする愛猫のミーちゃん。しかし、その様子を見た飼い主さんはミーちゃんの天然っぷりに驚いてしまいます…。58万人以上に『いいね』された、こちらの動画をご覧ください。ミ、ミーちゃん… pic.twitter.com/ypLhhi7GoU — 岡田きなこ(きなママ) (@Tsukiko9) 2020年5月27日 ミーちゃん、飲めてないよ…!蛇口から流れる水は、頭に当たって跳ね返り、ほぼ口元に届いていません。それでもミーちゃんはわずかな水しぶきをぺろぺろと真剣な表情で舐めています。飼い主さんいわく、普段は置いてある水を飲んでいるそうです。蛇口からは飲んだ経験がないので、正しい飲み方が分からなかったようですね。投稿は海外でも話題になったようで、コメントが多数寄せられています。・涙が出るほど笑いました!・なんてこと!クレイジーだけどかわいい。・寝ぼけてるのかな。笑ってしまいました!・この猫ちゃん大好き。何度も動画を見ちゃう。ミーちゃんのかわいすぎるボケに、多くの人が笑顔になったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年05月29日日本テレビ系金曜ロードSHOW!では“ディズニー/ピクサー祭り”と題して、『リメンバー・ミー』の地上波初放送に加え、『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー2』を放送することが決定した。数々の賞を受賞!『リメンバー・ミー』3作まとめてディズニー/ピクサー映画の大ヒット作を放送する今回。第1夜、2月21日(金)に放送するのは、『リメンバー・ミー』(’17)。今回本編ノーカットで地上波初放送!ディズニー/ピクサー長編映画19作目となる本作は、陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に、家族の絆を描いた物語。日本語版では藤木直人、松雪泰子、渡辺直美らが出演したことでも話題に。第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞・主題歌賞のW受賞を果たしたほか、ゴールデン・グローブ賞で作品賞(アニメーション)を受賞、アニー賞では最多11部門を受賞し、ディズニー/ピクサー作品史上最高傑作の呼び声も高いファンタジー・アドベンチャー作品だ。全てはここから…『トイ・ストーリー』続く2月28日(金)の第2夜は、劇場長編映画の世界初フルCGアニメーション作品、人気シリーズ第1作目の『トイ・ストーリー』(’95)を本編ノーカットで放送。オモチャたちが自由に歩き回ったり、おしゃべりしたり、夢のような世界を舞台にした冒険と感動の物語を描く本シリーズ。ウッディはアンディの一番のお気に入りだが、アンディの誕生日にバズが現れ、ウッディの主役の座が奪われそうに。張り合うウッディとバズは、ひょんなことからオモチャいじめが趣味の少年シドに捕まってしまい…というストーリー。『トイ・ストーリー2』も本編ノーカット放送!そして第3夜、ディズニー/ピクサー最新作『2分の1の魔法』公開当日の3月13日(金)は、シリーズ第2作『トイ・ストーリー2』(’99)を本編ノーカット放送。固い友情で結ばれたウッディとバズらに加え、今作ではカウガール人形のジェシーや馬のブルズアイなど新しいキャラクターが登場。突然連れ去られたウッディにハラハラし、大切な仲間を助けるため、バズとオモチャたちが決死の覚悟で街へ飛び出す姿にドキドキ。最後の最後までピンチの連続だ。(cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2020年01月30日『親切なクムジャさん』以来、14年ぶりのスクリーン復帰を果たしたイ・ヨンエの主演作『ブリング・ミー・ホーム』(原題)の日本公開が決定。併せて、ティザービジュアルが解禁となった。本作で主演を務めるのは、「宮廷女官チャングムの誓い」によって日本でも圧倒的な知名度を誇るイ・ヨンエ。『親切なクムジャさん』では、それまでの清楚なイメージを覆す役を演じ、韓国最大の映画の祭典である青龍映画賞や、シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞、名実ともに韓国を代表する俳優となった。2009年に結婚、その後出産、子育てのため芸能活動を休止していた時期もあった彼女だが、今回14年の時を経て映画のスクリーンにカムバック。本作では6年前に失踪した息子を探し続ける母親役を熱演し、韓国映画として初登場1位を獲得した(Box Office Mojo調べ)。共演には、「秘密の森」のユ・ジェミョン、「グッドワイフ」のイ・ウォングン、『毒戦』のパク・ヘジュンらが名を連ねる。新鋭キム・スンウが監督と脚本を務め、本作で韓国映画界に爪跡を残す鮮烈なデビューを飾った。本国公開前にはトロント国際映画祭に招待され、海外の新人監督作品を紹介するディスカバリー部門でワールドプレミアを迎えた。「予測不能な仕掛けに満ち、巧妙に練られた脚本!観客はシートで微動だに出来ない!」といった高評価を得た。さらに、2019年に日本でも公開されスマッシュヒットを記録した『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』のユン・ジョンビン監督からは、「イ・ヨンエはカムバックに正しい映画を選んだ。この映画はあなたを虜にし、心を溶かしてしまうだろう」というコメントも寄せられている。今回解禁されたティザービジュアルは、「愛する息子のために、母はどこまで強くなれるのか?」というコピーとともに大きく映し出された、涙を流しながらも力強い視線を向けるイ・ヨンエの姿が印象的。愛する息子を6年間探し続ける母の強さを感じさせる一方で、息子の失踪に悲しみや辛さを抑えきれない様子も表れ、複雑な役を繊細に演じきった彼女のブランクを感じさせない魅力あふれるビジュアルに仕上がっている。『ブリング・ミー・ホーム』(原題)は9月、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月10日クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はコメディか?毎年恒例となったゴールデン・グローブの部門分け論争が、今年も繰り返されそうだ。ゴールデン・グローブを主催するHFPAが部門分けの認定をするのは来月になるが、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を配給するソニー・ピクチャーズは、今作をコメディまたはミュージカル部門で申請。フォックス・サーチライトも、ホロコーストを扱う『ジョジョ・ラビット』を、コメディまたはミュージカル部門で申請した。やや疑問を感じるこれらの選択を行うのは、ドラマ部門よりも勝てる確率が高いと見るからだ。過去にはリドリー・スコットの『オデッセイ』がコメディ部門で受賞している。文=猿渡由紀『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』全国公開中
2019年10月28日