森田アルミ工業は11月19日、デザインブランド「METAPHYS(メタフィス)」と共同開発したデスクパーティション「patis(パティス)」に、新たな3色(アッシュホワイト・ブルーグリーン・ダークブラウン)を追加して発売する。○組み立て不要で楽に設置できる同製品は、世界的な工業デザイナーとして知られる村田 智明氏が主催するデザインブランド「METAPHYS(メタフィス)」と共同開発した。オフィス環境でのメンタル向上を考えたスタンド型デスクパーティションで、一人ひとりに快適なパーソナルスペースをつくることができる。設置は粘着シートで固定するだけで、組み立ては不要。耐震用のジェルとしても使用されているシートを採用しているため、多少の揺れなどでも転倒する心配はないという。スライド機能で、必要な時だけパネルを手前に引き出すような使い方もできる。パネルには、硬質発泡材パネルにパイルコーティングを施しており、表面にはふせんなども貼ることができる。パネルのカラーは、これまで展開していたグレーに、新たな3色(アッシュホワイト・ブルーグリーン・ダークブラウン)が加わった。今までよりも多種多様なオフィス空間に対応でき、多彩な空間演出が可能となる。価格は、グレーが1万2,600円~(税別)、新色が1万3,800円~(税別)。なお、同商品は2012年アジアデザイン賞受賞・2013年レッド・ドット・デザイン賞受賞に続き、ドイツ連邦経済技術省が設立した世界的に権威あるドイツ・デザイン賞にノミネートされている。
2014年11月18日映画界に多大な貢献を果たした映画人を称えるアカデミー賞名誉賞の受賞式が8日(現地時間)にロサンゼルスで開催され、宮崎駿監督が表彰された。日本人としては、1990年に受賞した黒澤明監督以来24年ぶりとなる。『千と千尋の神隠し』がアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した際も、『ハウルの動く城』『風立ちぬ』が候補になったときも渡米しなかった宮崎監督が出席するとあって、授与式には世界の注目が集まった。宮崎監督のプレゼンターを務めたのは、1987年から親交のあるジョン・ラセター監督。妻のナンシーさんと出会った翌日に『ルパン三世カリオストロの城』の抜粋映像を見せたことがきっかけで結婚に至ったエピソードを語り、作品には「アドベンチャーとハート、アクションとユーモアがあった。洗練された独自のスタイルと、人間の行動に対する素晴らしい観察眼があった」と絶賛。「宮崎作品を観るたびに、映画作りについて新たに学んでいる」と語った。オスカー像を受け取った宮崎監督は「私の家内が、お前は幸運だとよく言います。一つは、紙と鉛筆とフィルムの最後の時代の50年に、私がつきあえたことだと思います。それから、私の50年間に、私たちの国は一度も戦争しませんでした。戦争でもうけたりはしましたけれど、でも戦争をしなかった。そのおかげが、僕らの仕事にとっては、とても力になったと思います」と語った。そして、一緒に名誉賞を受賞した94歳の女優、モーリン・オハラに会えたことについて、「これはすごいことです。こんな幸運はありません」と顔をほころばせた。実は73歳の宮崎監督は今回の受賞者の中で最年少。アイルランド出身で94歳のモーリン・オハラのほか、『昼顔』などルイス・ブニュエル作品や大島渚監督の『マックス、モン・アムール』などを手がけたフランスの脚本家で83歳のジャン・クロード・カリエール、人道的活動で知られる映画人を称える「ジーン・ハーショルト人道賞」は87歳のハリー・ベラフォンテが受賞した。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月11日旧万世橋駅の鉄道遺構をリノベーションし、2013年9月にオープンした商業施設「マーチエキュート神田万世橋」が、2014年度グッドデザイン特別賞の「グッドデザイン・未来づくりデザイン賞」を受賞した。日本デザイン振興会が11月4日に発表した。旧万世橋駅は1912(明治45)年に中央線のターミナル駅として開業。中央線が東京駅まで延伸した後、1943年に営業を休止したが、その後も赤レンガ高架橋や旧ホーム部、階段は残されたままとなっていた。「マーチエキュート神田万世橋」はこの遺構をできる限り残し、必要最低限の補修を加えるのみで駅開業当時の姿を再現。新たに設置する素材もシンプルで力強いものを使用し、全体の景観を損なわないように配慮したという。空調をはじめ、通常は天井に配置する設備も床置きとし、既存のアーチ曲線を引き立たせた空間としている。神田川に沿った北側の壁は全面ガラスサッシに替え、外部にデッキを設けることで、川との一体感を創出している。今回の受賞にあたり、グッドデザイン賞の担当審査員は、「長らく使われることなく放置されていた旧万世橋駅が、単なる改築にとどまることなく魅力的な商業施設として再生され、『サロン』が正に生み出されている点が素晴らしい。市民からも好感を持って受け入れられている点も高く評価したい」とのコメントを発表している。
2014年11月07日日本デザイン振興会が11月4日に発表した2014年度グッドデザイン特別賞にて、ゆりかもめの新型車両7300系が「グッドデザイン・未来づくりデザイン賞」を受賞した。同賞は、「来るべき社会の礎を築くデザイン」と認められたものに特別に授与される賞。ゆりかもめ新型車両7300系は、1995年の開業当時から活躍する7000系車両の代替車両として新造され、今年1月から営業運転を開始した。開発にあたり、鉄道などの大型輸送交通システムより下位に見られがちな新交通システムのチープなイメージを払拭し、東京オリンピックを見据えて国内外に向けて日本型新交通システムの地位牽引を果たしてほしいとの思いを込めたという。快適性の向上や輸送力増強、バリアフリーへの配慮などにも工夫を凝らし、シート形状改善による乗り心地の向上、新型台車の採用による車内幅の拡大、優先席と車いすスペースの拡張などを実施。先頭前面ガラスも大型化し、観光客向けに眺望性も高めた。こうした取組みについて、グッドデザイン賞の担当審査員は、「従前のゆりかもめのデザイン水準を大幅に引き上げる革新的な工夫がこらされている。オリンピック・パラリンピックを迎える東京臨海部の顔としての公共交通をリノベーションさせた素晴らしいデザインといえよう」と評価している。
2014年11月06日2014年度グッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)の特別賞が4日に発表され、マツダ「デミオ」とダイハツ「コペン」がグッドデザイン金賞を受賞した。グッドデザイン賞は1957年に創設された日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。2014年度の特別賞は、「グッドデザイン・ベスト100」の中からグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)をはじめ、グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)、グッドデザイン・未来づくりデザイン賞(経済産業省商務情報政策局長賞)などが贈られた。マツダ「デミオ」は、新世代技術「SKYACTIV技術」と新デザインテーマ「魂動 - Soul of Motion」を全面的に採用した新世代商品の第4弾。国産コンパクトカーの常識を打ち破るデザインとテクノロジーをリーズナブルな価格で実現したことが評価され、「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞した。グッドデザイン金賞の受賞に際し、「疾走する猛獣を思わせる緊張感あふれる面の張り、スピード感あふれる線の動きは、5ナンバー枠内で構築したとは思えぬほど躍動的」「インテリアはクラスの水準を抜く質感の高さもさることながら、前輪の位置を従来より前に出すことで、サイズを忘れさせる自然な運転姿勢を実現。自動車の根源的な喜びを五感で堪能できる」と、審査委員も「デミオ」を評価している。今年6月に発表されたダイハツ「コペン」は、新骨格構造「D-Frame」や、内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」の採用により、「感動の走行性能」を提供し、「自分らしさを表現できるクルマ」に。「スポーツカーにふさわしい走行性能の高さと彫りの深い大胆な造形を両立。外板は着せ替え可能となり、ユーザーが自分好みのボディを選択することで個性を表現するという、新しい自動車との付き合い方を提案している」と審査委員から評価された。ダイハツは昨年度の「タント」に続き、2年連続のグッドデザイン金賞受賞となった。
2014年11月05日日本デザイン振興会は4日、2014年度グッドデザイン賞1,258件の中から選出する「グッドデザイン大賞」(内閣総理大臣賞)が、デンソー+デンソーウェーブの産業用ロボット「医療医薬用ロボット VS050 SII」に決定したと発表した。「医療医薬用ロボット VS050 SII」は、はクリーンルームなど滅菌環境下での作業を想定した、主に食品や医薬品、半導体などの製造工場で使用される産業用垂直多関節ロボット。 滅菌洗浄に耐性のある表面処理を施したことで、これまでは人間の手による作業が必要だった滅菌環境下での工程を一部代替可能で、生産工場の自動化・省力化に貢献するという。会見に出席したデンソーウェーブ・柵木充彦代表取締役社長は、「なめらかな表面の仕上げなど、このデザインを具体的な製品として仕上げるにはハードルがあったが、デンソーとデンソーウェーブで議論をしながら開発を進めて実現することができた」とコメント。また、デンソー・伊藤義人デザイン部長は、「ビス穴はコスト上露出させざるを得ないことが多い部分だが、穴には菌が溜まるため、それを隠すようデザインを行った。難しいテーマにチャレンジし、"本来のデザイン"を追求した結果で大賞をいただけたというのは本当に光栄です」と語った。そのほか、大賞の発表と共に、いわば「優秀賞」的な立ち位置の「グッドデザイン金賞」をはじめ、「グッドデザイン・未来づくりデザイン賞」、「グッドデザイン・ものづくりデザイン賞」、「グッドデザイン・地域づくりデザイン賞」といった特別賞の受賞内容も発表された。
2014年11月04日●「デザインの庭」がコンセプトの会場構成日本デザイン振興会主催による「グッドデザイン賞」の最新の受賞作品すべてが展示される「グッドデザインエキシビション 2014」(G展)が、東京都・東京ミッドタウンにて11月4日まで開催されている。ここでは、同展の会場の様子をレポートする。グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省(現・経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」。50年以上の長きにわたり、デザインが優れた作品に送られている、日本で唯一の総合的デザイン評価・ 推奨の仕組みだ。「グッドデザインエキシビション 2014」(G展)では、当年度のグッドデザイン賞を受賞した1,258件すべてが展示されると共に一般投票が実施されている。この後、審査委員によって審査が行われたのち、11月4日に「グッドデザイン大賞」ほか特別賞各賞が選出・発表される流れとなっている。審査委員は、深澤直人、佐藤 卓、廣田尚子、渡辺弘明、山本秀夫、柴田文江、櫛勝彦、橋田規子、安次富隆、朝倉重徳、山田晃三、古谷誠章、安田幸一、永井一史、暦本純一、南雲勝志など、デザイナーのみならず建築家や学者、ジャーナリスト、企業経営者など、多様な分野の最前線で活躍する71名が務める。○「大賞候補」と「ベスト100」が勢ぞろいG展のメイン会場となる第1会場(東京ミッドタウン・ホール/ミッドタウン・イーストB1F)には、10月1日に発表された今年度グッドデザイン賞の中で、あらゆるジャンルを通じて審査委員から特に高い評価を得た100点である「グッドデザイン・ベスト100」を展示。軽乗用車「コペン」(ダイハツ)や普通乗用車「デミオ」(マツダ)といった自動車をはじめ、グランドピアノ「CX シリーズ」(ヤマハ)や無印良品のキッチン家電やミシン「OEKAKI 50」(アイシン精機)、電子体温計「MC-682」(オムロン)などが展示されているほか、映像作品「Sound of Honda - Ayrton Senna 1989」(本田技研)やデジタルものづくりサービス「rinkak(リンカク)」などの紹介がなされている。同会場内でひときわ注目を浴びていたのが、「グッドデザイン大賞」候補である9作品だ。デジタルカメラ「dp Quattroシリーズ」は、dp1 Quattroとdp2 Quattroに加えて、未発売の dp3 Quattroの実機が展示されるなど、来場者が実際に手にとって試すことが可能だ(ただし、展示機で撮影したデータの持ち帰りは不可)。また、「産業用ロボット/ 医療医薬用ロボット VS050 SII」(デンソーウェーブ)が実際に稼働する様子に、思わず足を止めた来場者も多かった。○"デザインの庭"を散策するように展示作品を鑑賞今年の「グッドデザインエキシビション 2014」(G展)の会場アートディレクションは谷川じゅんじ(JTQ)が手がけたもので、その空間コンセプトは"デザインの庭"。今回から新たに採用したオリジナルの展示什器と照明により会場全体を構成し、来場者はまるでデザインの庭を散策するように、展示作品を鑑賞できるようになっている。オリジナルの展示什器には、素材に環境負荷が少ない強化段ボールを採用。これは、宮城県・石巻市の加工業者が、東日本大震災での経験もふまえ、仮設物としての加工のしやすさや耐久性、リサイクル性を考慮して制作されているということだ。また、この会場はホールAとホールBの2つのホールが使用され、その間のスペースに本年度、全受賞デザイン1,258点がまとめて紹介されている。さらに、同会場のエントランスにある総合受付の裏手には、来場者によるグッドデザイン大賞投票コーナーを設置。ホールに展示されている9つの大賞候補から支持するデザインに投票できる(期間中1回のみ)。その横には、受賞年鑑と赤いロゴが美しい大賞トロフィーも展示されている。グッドデザイン大賞が手にするトロフィーがどんなものなのか、興味のある人は投票コーナーに左側にある透明ケースの中に注目しよう。●家電からインタフェースまで、多様な「グッドデザイン」が集結○受賞対象のデザインを領域別に展示第2会場(東京ミッドタウン・カンファレンス/ミッドタウン・タワー4F)と第3会場(東京ミッドタウン・デザインハブ/ミッドタウン・タワー5F)は、受賞対象のデザインを領域別に展示するエリア。第2会場では日用品やキッチン用品、育児・介護用品、などの生活関連アイテムをはじめ、家電、音響機器、インテリア、住宅設備、活動といった生活のデザイン、個人・家庭向けの情報機器やメディアなどのデザイン、オフィスや流通、販売、教育、研究といった産業・公共のデザインが展示されている。デザインの美しいものはもちろんのこと、工夫やアイデアの詰まった製品が並ぶ。一方、第3会場ではサービスやシステム、インタフェースのデザインや、生活・産業・公共の空間や建築、土木、設備などのサービスやシステムなどを紹介するパネルがズラリと並ぶほか、2008年から始まったタイ王国商務省 貿易振興局主催による「デザインエクセレンスアワード2014」の紹介コーナーも設けられている。○企画展示PRブース「デザインコミュニケーション」第4会場(アトリウム/ガレリアB1F)と第5会場(キャノピースクエア/プラザ1F)は、デザインに力を入れた取り組みを展開する企業やデザイン系の大学、地域による展示PRエリア。来場者と出展者とが、直接コミュニケーションを図ることができる。第4会場では、フィリップスエレクトロニクスジャパンによる「フィリップス hue(ヒュー)とスマートフォンで簡単に部屋を模様替えしよう」や、大阪芸術大学の「デザイン+デザインプロデュースの実践」、三菱電機の「デザインの行き先は、人」など、出展者ごとにテーマを設けたブースを展開。第5会場では、ダイハツが2台の新型コペン(オープンカー)を、ヤマハとヤマハ発動機はオートマチックコミューター「トリシティ」、電子ピアノ「P-255」や「クラビノーバ CLP-500シリーズ」、電子オルガン「エレクトーン STAGEAバイタライズユニット」を展示し、生演奏も楽しめる。○特設会場では、優れたデザインの家具を展示また、特設会場(ガレリア3F、サントリー美術館横・渡り廊下)では、本年度のグッドデザイン賞からスタートした「日本の家具」を国内外にプロモーションするプロジェクトである「グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション2014」として、日本の家具メーカーまたは日本人デザイナーがデザインした家具で、グッドデザイン賞審査委員が優れているとして選出したデザインの家具15点が展示されている。なお、会場では館内10カ所に置かれたスタンプを押してエコバッグの柄を完成させるスタンプラリー企画も展開。台紙となるエコバッグはB1F プラザインフォメーションにて11:00~19:00に配布されている(1日先着300名、なくなり次第終了)。会期は残りわずかとなったが、ぜひ自身の目で今、国内で認められた「よいデザイン」の物事に触れてみてほしい。
2014年11月03日日本デザイン振興会は31日より、グッドデザイン賞の受賞展示イベント「グッドデザインエキシビション 2014」(G展)を開催する。開催期間は11月4日まで、開場時間は11:00~20:00(11月4日は18:00まで)。会場は東京ミッドタウン・ホールほか同施設内各所。入場料は一般1,000円、中学生以下は無料。チケットは5日間有効。「グッドデザインエキシビション 2014」(G展)は、最新のグッドデザイン賞受賞デザイン全点の紹介を中心として展開されるイベント。今回は、10月1日に発表された今年度グッドデザイン賞の中で、あらゆるジャンルを通じて特に高い評価を得た100点である「グッドデザイン・ベスト100」の特別出展、企業や学校などのデザインの取り組みに着目した「デザインコミュニケーション」出展や、急速に発展するアジアのデザインの紹介などを予定している。また、今年度から新たにオリジナルの展示什器と照明を採用し、会場全体を構成。会場アートディレクションは谷川じゅんじ(JTQ)が手がけており、空間コンセプトは「デザインの庭」。来場者はまるでデザインの庭を散策するように、展示作品を鑑賞することができるということだ。オリジナル展示ユニットには、環境負荷が少ない強化段ボールを採用。宮城県・石巻市の加工業者が、東日本大震災での経験もふまえ、仮設物としての加工のしやすさ・耐久性やリサイクル性を考慮して制作したとのこと。なお、会場ではグッドデザイン大賞候補9点の出展および来場者による大賞投票コーナーを設置。館内10カ所に置かれたスタンプを押してエコバッグの柄を完成させるスタンプラリー、子供向けのワークショップ(11月1日~3日に開催/事前申込制)など、来場者参加形の企画も用意されている。
2014年10月31日良品計画が運営する無印良品は31日から11月13日まで、東京都港区の東京ミッドタウン店舗にて、2014年度グッドデザイン賞受賞作品の展示、販売を行う。○MUJIの理念、生活シーンに馴染む商品が受賞同社の商品は、2014年度グッドデザイン賞において、14商品受賞が受賞。うち、5商品はBEST100に選出され、1商品はロングライフデザイン賞を受賞した。BEST100入賞の活動および商品は「Found MUJIの活動」「キッチン家電シリーズ」「空気清浄機」「羽毛掛ふとん・トライアングルキルト」「縦の家」。ロングライフデザイン賞は「体にフィットするソファ」となった。「Found MUJIの活動」とは、世界中に足を運んでリサーチし、無印良品の考えのもと、様々な日用品を見つけ、探し出す活動で2003年にスタート。これまで日本を含めて、20カ国以上で商品を見つけ、提案を行っている。「キッチン家電シリーズ」は、鍋や食器のようにキッチンやダイニングを取り巻く環境に調和する、暮らしの道具としての姿を目指したとのこと。シンプルな機能でわかりやすく、"長く愛着を持って使い続けられる家電が欲しい"と言う生活者の声に応えたという。価格は、4,900円から15万円(税込)。「空気清浄機」は、「最少で最大を」を理念に掲げる家電メーカー、バルミューダと共同開発。「デュアルカウンターファン」と「360°集塵脱臭フィルター」で循環気流を生み出し、浮遊物質を集塵・脱臭する単機能・高性能の空気清浄機となる。価格は、3万9,000円(税込)。「羽毛掛ふとん・トライアングルキルト」は、三重大台ケ原山系の超軟水で羽毛を洗い、臭いの原因となる脂肪分や余分な汚れを洗い落とした。特殊な立体キルトの構造は体に添いやすく、あたたかさが逃げにくいのが特徴としている。規格はシングルサイズからキングサイズ。価格は、2万9,000円から4万9,000円(税込)となる。「縦の家」は、都市部の住宅密集地でも"広く明るく暖かく"暮らすための技術と、新しい発想で誕生。都市型住宅の概念を一新したという。スキップフロアによりスペースを縦・斜めに使い、三階建てという概念に縛られない、縦横無尽に広がる空間を実現した。価格は2,070万円から2,558万円(税込)。なお、同商品は東京ミッドタウンでの販売は行わない。「体にフィットするソファ」は、くつろぎのかたちに合わせて、自由に変形するソファ。 改良を続けながら、10年以上、無印良品の顔として販売し続けているロングセラー商品とのこと。価格は1万2,600円(本体・税込)。カバーは別売りとなる。
2014年10月27日日本デザイン振興会は、2014年「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した賞品をはじめ、近年この賞を受賞した商品を紹介するイベント「ロングライフデザインエキシビション2014」(G展)を開催する。会期は10月31日~11月3日。開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・渋谷ヒカリエ8階「8/」、および明治通り沿いShinQs1階入り口前イベントスペース。入場無料。「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」は、10年以上にわたって生産と販売が続けられ、長い間人々から支持されているデザインに贈られる賞。このたび開催されるイベントでは、そうした身近にあって高い価値をもった「長く愛され続けるデザイン」の良さを広く知らせるべく、最新の2014年度に受賞した25点の商品と、主に2010年度以降に受賞した商品を中心に、日用品や文房具、趣味の道具などのべ90点以上が出展されるという。また、渋谷ヒカリエ 明治通り沿いShinQs1階入り口前イベントスペースでは、アメリカの人気アウトドアブランド・コールマンが、同賞を受賞したキャンプ用品などをセレクトし、デザインにこだわったキャンピングスタイルのプレゼンテーションが行われる。そのほか、10月31日、11月1日、11月3日の3日間は、渋谷ヒカリエ8階の「8/ 」内特設ステージにおいて、同賞を受賞した商品を手がけたデザイナーをゲストに招いたトークセッションを開催。ゲストや開催時刻などについては、「グッドデザインエキシビション2014(G展)」の公式WEBサイトで発表されるとのこと。なお、各回とも定員30人程度で、当日先着順となっている。
2014年10月17日工務店向け住宅フランチャイズを運営するロイヤルハウスはこのほど、同社が展開する戸建住宅「骨の見える家~住みつなぐ家~」が、2014年度グッドデザイン賞ベスト100に選出されたことを発表した。○中古流通を意識した企画デザインの戸建住宅同住宅は、中古流通を意識した企画デザインの戸建住宅。活性化する中古住宅市場に適応した、最初に住む家族だけではなく、その次の住み手、更にその次の住み手など、さまざまな家族に住みつなげ、それぞれの家族にとって末永く価値の高い家にする設計が特徴だという。住宅の市場価値は経年により減少し、戸建住宅の場合、築20年を経過すると価値はほぼゼロになると言われている。手放す側は住宅ローン残高が、購入する側は、構造など家の性能にかかわる部分への不安や、自分たちが住みやすいようにリフォームするために高い費用がかかるという課題がそれぞれある点を考慮し、最初の住み手にとっても次の住み手にとっても価値の高い住宅となるような工夫を採り入れた。「骨の見える化」では、2×4やプレハブなど大壁工法の普及とともに、給排水や電気設備などのインフラや構造体が隠され、家の構造が住まい手にはわからなくなっていることに着目。下地がどこにあるか、どのような構造になっているかがわかる透明性の高い家とした。「グリッド化」では、壁・天井・床などの改修で「ある面だけを補修したい」「一部だけを補修したい」という顧客からの要望があることから、壁・天井・床をグリッド(細分)化。部分的な補修が可能になり、線や面をそろえやすく、内装リフォームの際のデザインが整えやすい家とした。「シンプル化」では、間取りや外観を極力シンプルなデザインにすることで、将来のリフォームや中古流通に対する対応しやすい家とした。以上3つの工夫により、大工など職人の手ではなく、住まい手自身での改修やリフォームも行いやすくなり、DYIに関心のあるユーザーにも適した家になったという。
2014年10月06日鉄道デザインの国際的なコンペである第12回ブルネル賞の車両部門にて、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」がブルネル賞を受賞することが決まった。表彰式は10月15日、オランダ・アムステルダムにて開かれる。ブルネル賞は、鉄道に関するあらゆる分野の優良デザインを奨励し促進することを目的とする「ワトフォードグループ」が1985年に制定。同グループは各国国鉄の建築家やデザイナーなどが集まる団体で、鉄道関連の建築・デザインの発展に寄与することを目的とした会議を年1回開催している。「ブルネル賞」の名称は、イギリスのグレート・ウェスタン鉄道の技師で、発明家・建築家でもあったイザムバード・キングダム・ブルネルの名前から取られており、2~3年おきに開催されている。12回目となる今回は、世界各国の鉄道会社から92作品の応募があり、ブルネル賞20作品と奨励賞11作品がそれぞれ選ばれたという。
2014年10月03日毎日のデスクワークで肩こりや腰痛を抱えていたりすると、貼り薬は頼もしい存在ですよね。また筋肉痛になったときに頼るという人もいるはず。今は、香りのしにくいものや目立たないものなど種類も豊富で、若い女性でも使いやすい商品がたくさんあります。その中でも、久光製薬株式会社から発売されている「のびのび®サロンシップ®s」「のびのび®サロンシップ®α無臭性」「のびのび®サロンシップ®温感」「フェイタス® シップ」「フェイタス® シップ温感」「フェイタス®5.0」「フェイタス®5.0大判サイズ」「フェイタス®3.5α温感」「フェイタス®3.5αL温感」の9商品が、2013年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞したそう。グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動。今回、久光製薬のこれらの商品は、「フィルムのはがしやすさ、貼りやすさ、はがれにくさの工夫」など、総合的な「使いやすさ」が高く評価され、受賞にいたったとのこと。それは、ユーザーから寄せられる意見に真摯に取り組み、使用する人の生活の質の向上に貢献しようとする会社の努力の証でもあるようです。例えば、シップ剤ではユーザーの実態調査において不満点のトップにあった「シップがはがれやすい」という点を解消するために、原因を追求。その結果、着衣時の衣服とシップのこすれが大きく関係していることが判明したそう。そこで、出来るだけこすれを軽減させるために考案したのがシップの角を丸くした形状(「丸かど®」)。角を丸くするという単純とも思える改良ですが、従来品に比べ、良く付着していると感じる人の割合が34%もアップしたのだとか。 ※久光製薬株式会社による調査他にも、従来の商品では、「フィルムをはがした際、クシャクシャになってしまう」という声が多くありました。シップは柔らかく、端からフィルムをはがす際、どうしてもクシャクシャになってしまう傾向にあります。経験のある人も多いかもしれません。そこで、フィルムを端からはがすのではなく、両サイドに引っ張るだけでフィルムがはがれるよう中央にミシン目を入れた形状(「バリピタシート®」)を開発し、「のびのび®サロンシップ®」に採用。これにより、フィルムを簡単に剥がせ、そのまま患部に貼れるように。その使いやすさは大変好評なのだとか。また、テープ剤の「フェイタス®」では、コシが弱くて貼りにくいという課題があり、「痛みのある患部からずれることなく、きれいに貼れる」という「使いやすさ」に挑戦。さまざまな形状を繰り返し検討した結果、「3ピースフィルム」を採用することに。中央部を先に剥がすことで、患部にぴったりと貼り、さらに両サイドのフィルムを一枚ずつ剥がすことにより、しわが無く、きれいに貼れるようになったそう。これらの開発を進めるために、ユーザー視点での開発を心がけてきたのだそう。貼り薬は若い人から高齢の人まで幅広い人が使用するもの。つまり、ユーザーの状況や状態も千差万別なわけです。そのため、久光製薬では開発のプロセスにおいて、白内障を再現するゴーグルや、手の自由が利きにくくなる手袋などを使用し、あらゆるユーザー視点で商品が使いやすいかを検討しているというから、その工夫がしのばれますね。全ての人にとって、いつでも使いやすいものであるようにという想いに集約されている商品開発への姿勢が、今回のグッドデザイン賞の受賞へとつながったのでしょう。効果や効能はもちろんですが、使いやすさはとても大事ですよね。肩こりや腰痛、筋肉痛に困ったときは、ぜひ久光製薬の貼り薬を使ってみてはいかがでしょうか。・のびのび®サロンシップ®s 公式サイト ・フェイタス® 公式サイト
2013年12月20日三宅デザイン事務所のリアリティ・ラボがデザインを手掛けた照明器具「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE(インエイ・イッセイミヤケ)」が「2013年度グッドデザイン金賞」を受賞。「プリーツ・プリーズ・イッセイ・ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE、以下プリーツ・プリーズ)」が、同「ロングライフデザイン特別賞」を受賞した。グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催。さまざまな事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することで、私達のくらしや産業、そして社会全体をより豊かなものへと導くことを目的としたデザイン推奨運動である。陰翳IN-EI ISSEY MIYAKEは、帝人フロンティアのペットボトル再生繊維「エコペットペーパー」をシェードに利用。和紙のような風合いのシェードは手で簡単に組み立て、形を変えることができ、コンパクトに収納できる。プリーツ・プリーズは、1988年に「イッセイ・ミヤケ」のコレクションとして発表された、プリーツの服がシーズン毎に発展し、1993年にブランドとして本格的にスタートしたもの。「暮らしの中で生きてこそ、デザインの存在価値がある」という三宅一生の考えを実現するべく、プリーツという伝統的な加工素材を最新技術を用いてより軽く、着やすく、扱いやすい機能的な現代の服を追求している。衣服として特別賞を受賞したのは、プリーツ・プリーズが初。「身体・人間」「生活」「産業」「社会・環境」などの分野において、同ブランドが提供するデザイン価値が評価された。今回のグッドデザイン金賞には、深澤直人がデザインした株式会社マルニ木工の椅子や、佐賀県武雄市とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社による図書館など20のデザインが選ばれ、ロングライフデザイン賞には株式会社パイロットの油性ボールペンや住友スリーエム株式会社のポスト・イットノートなどが選ばれた。グッドデザイン賞の大賞は「該当なし」となった。
2013年11月12日ファッションソーシャルコミュニティのカラフル・ボードにて、ぴあが2013年の夏フェスに向けてオリジナルのTシャツデザインを募集し、一般投票を行っていた企画で、グランプリと特別賞が発表され、このたび販売を開始した。グランプリを獲得したデザインは、「着ているだけでフェス気分になれるTシャツデザイン」という今回の企画趣旨にピッタリ合った、ポップなロゴが特徴。また、特別賞を獲得したデザインは、個性的な視点でフェスを表現している。どちらもフェスの会場で映えそうなデザインだけに、「着ているだけでフェス気分になれるTシャツ」を着て、実際に夏フェスに行ってみるのも良いかも。各賞ともカラーバリエーションは5色と豊富。購入などの詳細はカラフルボードの公式サイトでご確認を。
2013年07月05日“最高の映画”を決する「アカデミー賞」とは反対に、その年に公開された中で“最低の映画”を決める「第33回ゴールデン・ラズベリー賞」(通称:ラジー賞)の授賞式が23日(現地時間)に行われ、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』が「最低映画賞」、「最低女優賞」を含む最多7部門を制してしまった。同シリーズはラジー賞の常連でありながら、これまで1度も受賞したことはなかったものの、シリーズ完結編で見事に散る結果となった。同作は全10部門・11ノミネートを記録していた。この『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』で「最低女優賞」を受賞してしまったクリステン・スチュワートは、なんと2日前に足の裏の親指のつけねを深く切ってしまうという事故に見舞われ、ラジー賞翌日の24日の第85回アカデミー賞授賞式には、「リーム・アクラ(REEM ACRA)」の美しいクリーム色のレースドレスに松葉杖という姿で現れるハメとなった。まさに踏んだり蹴ったりとはこのことである。しかし、プレゼンターを務めるクリステンは、助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイに呼び止められ、松葉杖でステージに上がるのかと尋ねられると「いいえ、足を引きずってでも歩くわ」と気丈に答え、プロ根性を見せた。クリステンには、ビートニク小説の代表作としていまなお愛されるジャック・ケルアックの小説「路上」を基にした映画『On the Road』(原題)に出演後、新米詐欺師を演じるロマンティック・コメディー『Focus』(原題)、エリザベス・バンクスと共演する『The Big Shoe』(原題)そして『スノーホワイト』の続編撮影が控えている。ぜひ、ラジー賞受賞の汚名を返上してもらいたいものだ。前年の同賞を『ジャックとジル』での1人2役で全部門制覇したアダム・サンドラーの新作コメディー映画『That’s My Boy』(原題)は「最低男優賞」と「最低脚本賞」の2冠を獲得。また浅野忠信の出演で話題になった『バトルシップ』からは、リアーナが「最低助演女優賞」を受賞している。【「第33回ゴールデン・ラズベリー賞」受賞結果一覧】●最低映画賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低監督賞ビル・コンドン(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』)●最低女優賞クリステン・スチュワート(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』、『スノーホワイト』)●最低男優賞アダム・サンドラー(『That’s My Boy』)●最低助演女優賞リアーナ(『バトルシップ』)●最低助演男優賞テイラー・ロートナー『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』●最低スクリーン・アンサンブル賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低脚本賞『That’s My Boy』(原題)●最低リメイク・パクリ・続編映画賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低スクリーン・カップル賞マッケンジー・フォイ&テイラー・ロートナー(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』)(text:Mieko Nakaarai)■関連作品:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.第85回アカデミー賞 [アワード] 2013年2月24日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催
2013年02月25日2月25(月)、ついに授賞式を迎えた世界最大の映画の祭典「第85回アカデミー賞」。様々なセレブたちが詰めかけた、この華やかな戦い。デザイナーの故石岡瑛子遺作となった『白雪姫と鏡の女王』で、今年唯一のノミネートとなった日本人として注目を集めていた「衣装デザイン賞」だったが、惜しくも受賞ならず。受賞を果たしたのは、キーラ・ナイトレイ主演で贈る『アンナ・カレーニナ』のジャクリーン・デュランが初の栄冠に輝いた。文学史上、最も美しく、最も哀しい愛の物語と言われるロシアの文豪レフ・トルストイの最高傑作「アンナ・カレーニナ」を映画化。物語は、19世紀末のロシアを舞台に満ちあふれる美貌を持ち、政府高官のカレーニンの妻であるアンナ・カレーニナ(キーラ)の破滅的な愛に溺れていく姿を描いたものだ。特集:アカデミー賞のBEST(text:cinemacafe.net)■関連作品:第85回アカデミー賞 [アワード] 2013年2月24日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催アンナ・カレーニナ 2013年3月29日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開(C) 2012 Focus Features LLC. All rights reserved. photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham
2013年02月25日先日、ノミネートが発表された第70回ゴールデングローブ賞にて、主演のマリオン・コティヤールがドラマ部門の主演女優賞に、そして外国語映画賞に選出された『君と歩く世界』。本国・フランスでは『最強のふたり』に続くスマッシュヒットを記録し、当週のハリウッド作品を抜き初登場2位を獲得した本作の予告編がこのたびポスター・ビジュアルと共に、遂に解禁となった。南仏・アンティーブの観光名所・マリンランドのシャチ調教師・ステファニーを突然襲った事故は、彼女の人生を一変させた。満場の拍手を浴びながら、シャチによる華麗なショーを指揮している最中にステージが崩壊し、両脚を失う大怪我を負ってしまったステファニー。絶望の海に沈む彼女が出会ったのは、他者への愛を表現する術を知らないアリという名の不器用な男。哀れみの目を向けず、妙な気づかいもせず、自分に接してくるアリに不思議な魅力を感じたステファニーは、すでに諦めかけていた生きる喜びを呼び覚まされ、自らの意思で未来へ踏み出す力を掴み取っていく。宝石のようにきらめく幾つもの人生の発見に満ちあふれ、いかなる痛みや悲しみに打ちひしがれても這い上がり、時には生まれ変わることさえできる人間のもつ可能性を息を飲むような迫真のリアリティで描き出す本作。中でも注目すべきは“両足をなくした女性”という難役中の難役に挑んだマリオンの渾身の演技だ。今回公開となった予告編では、ステファニーとアリそれぞれの葛藤や、次第に変わっていく2人の姿が映し出される。同時公開となったポスター・ビジュアルにも「光射す方へ一歩ずつ2人で」とあるが、彼らはそれぞれの生きる希望をどのように見つけ、再び自身の人生を歩み始めていくのだろうか。美しい音楽で彩られる素晴らしい映像世界をひと足お先に堪能してみては。『君と歩く世界』は2013年4月6日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:君と歩く世界 2013年4月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime
2012年12月19日12月13日(現地時間)に発表となった第70回ゴールデングローブ賞。このたびアカデミー賞の前哨戦としても注目度の高い本賞の外国語映画賞部門に、日本でも大ヒットを記録した『最強のふたり』を始め、マリオン・コティヤール主演『君と歩く世界』、ミヒャエル・ハネケ監督最新作『愛、アムール』、『A Royal Affair』(原題)、『Kon-Tiki』(原題)がノミネートされたことが明らかとなった。本国・フランスでの公開時には、『最強のふたり』に続くスマッシュヒットで当週のハリウッド作品を抜き初登場第2位を獲得、2012年の映画祭でも続々と受賞を果たすなど満を持してのゴールデン・グローブ賞のノミネートとなった『君と歩く世界』。フランスを代表する名匠ジャック・オディアールと組み、“両足をなくした女性”という難役に挑んだマリオンは本作で、見事ドラマ部門での主演女優賞にもノミネートを果たしている。マリオンは2012年ハリウッド映画祭に本作が出品された際、主演女優賞を受賞。来年の1月14日(現地時間)での授賞式にも期待ができそうだ。そして、外国語映画賞にノミネートされたもう一つの注目作が、誰しもが避けて通れない「老い」と「死」の淵に立つ夫婦の姿を、巨匠ミヒャエル・ハネケ監督が描く『愛、アムール』。2012年カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞、ヨーロッパ映画賞では作品賞を始め監督賞、主演男優賞、主演女優賞の主要4部門を受賞するなど快進撃を続ける本作。12月13日時点では、39個のノミネート、18個の受賞という驚異の記録をもつ本作の今後のゆくえにも注目だ。さらにノミネートされた『A Royal Affair』は正気でない王と結婚した若い王妃が、彼女の内科医と秘密の恋に落ちていき、国を変えるために彼との革命を決意するストーリー。そして『Kon-Tiki』では、筏・コンティキ号を建造し1947年に南アメリカからポリネシアへの航海に挑戦した人類学者であり海洋生物学者のトール・ヘイエルダールらの航海を描いた映画となっている。そして本国・フランスでは3人に1人が観たと言われ、各国の大統領なども関心を寄せる社会現象を巻き起こした『最強のふたり』も、もちろんノミネートを果たしている。果たして今年の外国語映画賞を制するのはどの作品か!?引き続き賞レースのゆくえから目が離せない。第70回ゴールデン・グローブ賞の授賞式は2013年1月13日(現地時間)に開催。■関連作品:君と歩く世界 2013年4月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
2012年12月14日昨日、発表された今年のゴールデン・グローブ賞(GG賞)のノミネート結果。映画界最大の祭典に向けて、本場ハリウッドを始め、大きな盛り上がりを見せる今年の賞レースだが、このほど、同賞にて『ヒッチコック』で主演女優賞・ドラマ部門にノミネートを果たしたヘレン・ミレンから喜びのコメントが到着した。1959年、ヒッチコックは新作『サイコ』の製作に挑んでいた。後にサスペンス映画の金字塔と称えられ、現代に至るまで多くのクリエイターに影響を与え続けているヒッチコック最大のヒット作だ。だが当時、映画史上かつてない斬新さゆえに、ヒッチコックは資金難など数々の試練にぶつかり、さらに最大の味方のはずの妻・アルマとの関係まで揺らぎ始める。監督として、そして夫として、ヒッチコックは岐路に立たされるのだった――。斬新な演出方法で世界に衝撃を与え、“サスペンスの神”と謳われた巨匠アルフレッド・ヒッチコックと、彼を支えた妻アルマ・レヴィルとの知られざる物語を描いた本作。昨日、発表された第70回GG賞でのノミネートを含め、主人公・ヒッチコックを演じたアンソニー・ホプキンスの名演と並び、各方面からその評判の高さが聞こえていた妻・アルマ役のヘレン。今回届いたコメントでは、「この度はノミネートいただきまして、誠に光栄です。私が演じたヒッチコックの妻・アルマ。この映画『ヒッチコック』でも描かれている彼女のヒッチコック作品への貢献が認めてもらえたことを心の底から感謝いたします!」と喜びを語っている。過去にイギリス王室の舞台裏を描いた『クィーン』(’07)で、アカデミー賞主演女優賞を受賞した実績を持つ大女優・ヘレン。母国・イギリスでは、“デイム”(=ナイトの女性版)の称号を与えられおり、その役者としても、ひとりの女性としても美しく逞しい彼女の名演に期待せずにはいられない。『ヒッチコック』は2013年春、全国にて公開。■関連作品:第70回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2012年12月13日(現地時間)にノミネート発表、2013年1月13日に授賞式開催ヒッチコック 2013年春、全国にて公開© 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
2012年12月14日今年の第65回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いたミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が、2012年ヨーロッパ映画賞の主要賞4つを総なめにした。来年の3月9日(土)にも日本公開予定の本作は、主役の2人ジャン=ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァがヨーロピアン・アクター賞とヨーロピアン・アクトレス賞を、ミヒャエル自身もヨーロピアン・ディレクター賞を受賞し、さらに作品がヨーロピアン・フィルム賞に選ばれた。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが北米配給権を獲得している本作は、秋の映画祭シーズンで賛否両論を巻き起こした話題作だ。さらに『愛、アムール』は、来年に開催されるアカデミー賞で外国語映画賞の最有力との呼び声も高い。■関連作品:愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk
2012年12月04日本田技研工業はこのほど、軽乗用車「N BOX」と「N BOX +」が、2012年度グッドデザイン賞の「グッドデザイン金賞」(経済産業大臣賞)を受賞したと発表した。グッドデザイン金賞は、グッドデザイン賞全受賞対象の中でも総合的に高い評価を得た「グッドデザイン・ベスト100」の中から、22日に東京ビッグサイトで開催された特別賞審査会にて選出された。N BOX(エヌ ボックス)は、新設計のプラットフォームとパワープラントの採用により軽乗用車最大級(同社調べ)という室内空間を実現し、N BOX +(エヌ ボックス プラス)は”新しい可能性をプラスする”をコンセプトとした「N」シリーズ第二弾となる軽乗用車。2012年度グッドデザイン賞の審査では、大きさに決まりがある軽自動車で、「メカは小さく、人のための空間は大きく」の思想に基づいたプラットフォームとパワープラントを新開発して広い室内空間を実現したことや、新開発のエンジンとトランスミッション、さらにアイドリングストップ機構とあいまって走行性能と燃費性能を両立した点が評価されたという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月27日ノーベル賞に数学賞がないのをご存じでしょうか? ノーベル数学賞がない代わりに、数学のノーベル賞と言われているのが『フィールズ賞』です。天才が受賞するこのフィールズ賞の面白い話をまとめてみました。まずノーベル賞に数学賞がないのが不思議です。数学は数式で世界の森羅万象を表そうとするもので、最も美しい科学と言ってもいいでしょう。もし宇宙人と接触することがあったら、同じ宇宙に生きる者同士として、数式はきっと通じるに違いありません。では、なぜノーベル賞にこの重要な数学部門がないのでしょうか。これには諸説ありますが、ノーベルの個人的な恨みつらみがその原因とする説があります。■あいつに取らせたくない!スワェーデンにマグナス・グスタフ・ミッタク-レフラー(1846年~1927年)という数学者がいました。ノーベルさんは彼が嫌いで、彼にノーベル賞を取らせたくないのでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。■数学者に彼女をとられたノーベルは生涯独身を貫きましたが、ノーベルが好きだった女性を数学者に取られてしまったので、数学者に恨み骨髄。それでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。いずれにしてもあまりカッコのいい話ではありませんね(笑)。さてフィールズ賞です。これは1936年、カナダ人の数学者ジョン・チャールズ・フィールズ(1863年~1932年)が提唱して設立された数学賞です。4年に一度開催される世界数学者会議で選出されます。面白いのは年齢制限があることです。40歳までの素晴らしい業績を上げた数学者に贈られます。また人数制限もあって1回につき4人までとなっています。■日本人数学者は3人も受賞!日本人数学者もフィールズ賞を受賞しています。小平邦彦先生(1954年受賞)、広中平祐先生(1970年受賞)、森重文先生(1990年受賞)の3人です。小平邦彦先生(1915年~1997年)は『調和積分論、二次元代数多様体の分類』によって、広中平祐先生(1931年~)は『標数0の体上の代数多様体の特異点の解消、および解析多様体の特異点の解消』によって、森重文先生(1951年~)は『3次元代数多様体の極小モデルの存在定理』によって受賞されました。■14歳で独力で発見ノルウェーのアトル・セルバーグ(1917年~2007年)先生は1950年にフィールズ賞を受賞していますが、「栴檀は双葉より芳し」とはよく言ったもので、若い時から数学に素晴らしい才能を発揮していました。有名なエピソードですが、14歳の時にすでに独力でベルヌーイ(1700年~1782年)が考えた公式を独力で発見したというのです。第二次世界大戦時にはドイツがノルウェーに侵攻。先生も祖国のために戦いますが、投獄されてしまいます。しかし占領下のノルウェーでも研究を続け、戦後先生の業績が花開くことになったのでした。■隠居生活にフランスのアレクサンドル・グロタンディーク先生(1928年~)は1966年にフィールズ賞を受賞しています。1つの命題を突き詰めて考え続けるという数学の特性ゆえでしょうか、数学者には隠居生活に入る人が多いようです。グロタンディーク先生も変わった人で、今世紀最大の数学者と賞されながら1970年頃になると、自らが設立した『フランス高等科学研究所』も辞め、数学の世界と距離を置き、1991年には家族も振り捨てて隠居生活に入ってしまいました。現在も(生きているだろうけど)消息は不明とされています。■特別賞を出さなくちゃ!イギリスのアンドリュー・ワイルズ先生(1953年~)は年齢制限にひっかかりながらもフィールズ賞を受賞した唯一の学者です。というのは、360年もの長きに渡って幾多の天才たちの挑戦を阻んできた『フェルマーの最終定理』の証明をやってのけたからです。証明論文は1995年に発表されていますが、この時ワイルズ先生は42歳。フィールズ賞の規定に引っかかりますが、さすがにこの快挙に賞を出さないわけにはいかなかったのです。またこの歴史的証明には、岩澤健吉先生(1917年~1998年)の『岩崎理論』が決定的な役割を果たしました。日本人としても誇らしいことですね。■賞を根こそぎ辞退数学の面白いところは証明しなくてはならない点です。どんなに一見正しそうな命題、定理があったとしても、それが証明できなくては数学的な前進にならないのです。近年、数学界ではミレニアム懸賞問題の1つ『ポアンカレ予想』が解決されました。解いたのは、ロシアのグリゴリー・ヤコヴレヴィチ・ペレルマン先生(1966年~)です。ちなみにミレニアム懸賞問題とは、アメリカのクレイ研究所が2000年に発表した数学の7つの未解決問題のことで、それぞれに100万ドルの懸賞金がかけられています。ペレルマン先生は2002年、2003年に亘って論文を『arXiv』(アーカイブと読みます。数学、物理学などの論文が上げられるサーバ)に発表。約4年がかりでその証明が正しかったと認知されました(!)。結果、2006年にフィールズ賞に選出されましたが受賞を辞退。2010年には懸賞金をかけたクレイ研究所から、ポアンカレ予想の解決者として認定されましたが、それも辞退。ペレルマン先生の消息は不明で、新たなる問題に取り組んでいると言われます。フィールズ賞を受賞するような先生方は例外なく天才で、しかも天才ゆえに面白いエピソードに事欠きません。論文の方はとても理解できませんが、先生方の人間性には興味を引かれますね。さて、みなさんは数学は好きでしたか?(高橋モータース@dcp)
2012年10月31日ヘッジホッグワークス合同会社は、この度、子ども向け足蹴り乗用玩具「glodos ビットバイク」(以下ビットバイク)において、「2012年度グッドデザイン賞」を受賞した。ビットバイクは、子どもの成長過程で利用する足蹴り乗用玩具の分野において、優れたフォルム、安全性に注力した、これまでにない新感覚の製品だ。それに対して今回、グッドデザイン賞では特に「素材の質感を上手に活かし、スマートなフォルムを持った製品」といった魅力的なデザインが実現されている点が、審査委員から高く評価されたという。足蹴り乗用玩具という領域は、子どもが一度は遊ぶ領域。そこにおいて、素材の質感を上手に活かし、スマートなフォルムを持った製品は魅力的だ。幅広いホイールが安定感を生み出し、薄くシャープに仕上げられた乗用部分は、コンパクトな持ち手を供えていて、必要機能が適したかたちで配されている。オレンジとブルーのカラーがヴィヴィッドで、全体の素材とカラーのバランスがいい。また、軽くて持ち運びに便利なのも評価できるポイントだ。このビットバイクは、11月23日(金)から東京ビッグサイトで開催される受賞発表展「グッドデザインエキシビション2012」に出展される。表彰式は、11月22日(木)に同会場で開催予定。□ 製品名称glodos ビットバイク □ 製品概要ビットバイクは、子どもたちが2輪の世界を初めて体験し、自分の力で走り、バランス感覚を養い、運動技能の発達を促す究極の足蹴り乗用玩具です。シンプルできれいなラインと滑らかな造形の未来的なデザイン。幅広のホイールはバランスと安定性を保ち、フレームと一体化した革新的なハンドルは、お子様が良好なドライビングポジションを保てるよう人間工学に基づいた設計となっています。本体はとても軽く、お子様が自分でハンドルを持ち上げて方向転換することも可能。お部屋の壁にかけて場所をとらずに収納できたり、インテリアとしても存在感のある楽しい乗り物です。いつでもどこでも持ち運べる専用トラベルバッグ付き。□ スペック●メーカー希望小売価格:14,700円●カラー:オレンジ、ピンク、ブルー、グリーン●対象年齢:生後18カ月~3歳●サイズ:H64 x W17 x H28 cm●素材:成形合板(フレーム)、HDPE・アルミニウム(ホイール)、EVA樹脂(シート)●備考:欧州安全基準CEマーク取得、米国材料試験協会規格ASTM適合、PREMIS GIDI Design Awards 受賞(スペイン)●付属品:専用トラベルバッグ、日本語取扱説明書<直営ショップ>子どものライフスタイルを提案するセレクトショップキッズマルシェ()プレスリリース提供元: PR TIMES
2012年10月14日日本デザイン振興会は、2012年のグッドデザイン・ベスト100を発表した。このベスト100の中から、11月末に東京ビックサイトで開催される「グッドデザインエキシビジョン」開催期間中に、2012年特別賞各賞が決定する。ユニットバスが持つ高い防水機能・清掃性を備えつつ、壁材の選択や開口部のアレンジが自由にできるハーフバス。同製品は、センターポールやシャワーヘッドは使いやすい自然な位置に配置し、天井もディテールの美しさにこだわっている。社内の他、外部建築家とのコラボで、新しい提案を丁寧に実現している姿勢が評価された。キューブを回しながら読む木の絵本「おなはし木っこ」の「どれがどすた?」。この絵本では、誰が?、どこで?、なにを?、どうした?のパートに分けた4個の立方体を自由に組み合わせ、1,296通りもの「おはなし」を自由に作ることができる。大人と子供が木の絵本を楽しみながら、言葉によるコミュニケーションの文化を伝えてゆく点が評価された。起きる時刻をセットして枕元にセットすれば、寝返りなどを検知し、寝付くまでの時間と起きるまでの睡眠時間を計る「ねむり時間計」。ネットとの連動性で、客観的に自分の眠りを確認できることや、それらのサービスを通して、行動意識の改善につなげようとする姿勢が評価された。形態、グラフィック、手触りなどのデザインも高評価を得ている。同製品は、どんな凹凸にも反応し肌への負担をコントロールするインテリジェントフィッティング機構を搭載した使い捨てカミソリ。使い勝手のいいサイズとホールド感、樹脂量の削減を実現させたデザイン、日本製でありながら1本150円程度いう価格設定が、意欲的な取り組みであると評価された。同製品は家庭用のコンピューターミシン。ボタンを押すだけで好みの縫い模様を選べる機能や、視認性の高い液晶パネル、簡単な糸通しなど使い勝手の向上に積極的に取り組んでいる点が評価された。また、大型ボタンの採用で、直感的に使いやすさが伝わるデザインとなっており、ミシン初心者にもぴったりだ。同製品は視力補整が必要な人にとって、釣りシーンなどのアウトドアに重宝する「度付きの偏光サングラス」。新しいデザインの発想により、視力補正と偏光機能を1本で両立。従来までの経済性や持ち運びのコンパクトさに欠ける側面を補っている。機能性とデザイン性はもちろん、それらを低価格で実現させた点が評価されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月03日テレビ界のアカデミー賞とも言われる米国エミー賞の結果が23日(日本時間24日)に発表され、注目のドラマ・シリーズ作品賞は『HOMELAND』が受賞した。その他の写真エミー賞は、世界の放送業界において顕著な実績のあった番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られる賞で、1949年にハリウッドで行われた第1回の授賞式以来、今年で64回目を迎える。授賞式の模様はアカデミー賞と同じく全米で放送される。今年の作品賞ではABC、CBS、NBCの3大ネットワーク局のドラマが1作品もノミネートされず、HBO、AMCなどのケーブル局作品が名を連ねた。中でも、5年連続で作品賞を受賞するかで注目を集めていた『MAD MEN』は、惜しくも逃し『HOMELAND』が受賞した。『HOMELAND』は、作品賞のほか脚本賞と、ダミアン・ルイスが主演男優賞を、クレア・デインズが主演女優賞をそれぞれ受賞し、ドラマ・シリーズの主要部門4冠を獲得した。コメディ・シリーズでは、『モダン・ファミリー』が3年連続で作品賞を受賞したほか、監督賞など4賞を受賞する結果となった。『HOMELAND』は、日本ではFOXCRIMEで10月よりリピート放送予定(10/18開始、毎週月~金曜17:00~18:00)、『モダン・ファミリー』はFOXチャンネルでシーズン2が現在放送中(毎週日曜23:30~24:00)。またエミー賞授賞式の模様は、日本ではAXNチャンネルで9月29日(土)20時よりノーカット完全版で放送される。第64回エミー賞(2012)主な受賞結果●ドラマ・シリーズ部門【作品賞】『HOMELAND』【主演男優賞】ダミアン・ルイス『HOMELAND』【主演女優賞】クレア・デインズ『HOMELAND』【監督賞】ティモシー・ヴァン・パタン『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』【脚本賞】アレックス・ガンサほか『HOMELAND』【助演男優賞】アーロン・ポール『ブレイキング・バッド』【助演女優賞】マギー・スミス『ダウントン・アビー』●コメディ・シリーズ部門【作品賞】『モダン・ファミリー』【主演男優賞】ジョン・クライヤー『Two And A Half Men』【主演女優賞】ジュリア・ルイス=ドレイファス『Veep』【監督賞】スティーヴン・レヴィタン『モダン・ファミリー』【脚本賞】ルイス・C・K『Louie』【助演男優賞】エリック・ストーンストリート『モダン・ファミリー』【助演女優賞】ジュリー・ボーウェン『モダン・ファミリー』●ミニシリーズ/テレビムービー部門【作品賞】『ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女』
2012年09月24日ロバート・デ・ニーロが、2006年に監督を務めた『グッド・シェパード』のTVドラマ化を進めているようだ。マット・デイモンとアンジェリーナ・ジョリーが共演し、自身も出演した同作だが、今回デ・ニーロは米ケーブル局「Showtime」と提携して同作のTVシリーズの製作を進めているという。CIA諜報員の活躍を描いた同作で、脚本を執筆したエリック・ロスが今回のドラマシリーズでも脚本を担当する予定で、デ・ニーロ自身も同シリーズでTVドラマでの監督デビューを果たす見込みだ。デ・ニーロは2010年に、『グッド・シェパード』の続編2本の監督を務めたいとも話していた。■関連作品:グッド・シェパード 2007年10月20日より日劇1ほか全国にて公開
2012年09月10日パクストレーディングは2日、日本人のライフスタイルやデザインセンスに合わせてプロデュースされているガーデンファニチャーブランドGISELE(ジゼル)より、丸みを帯びた斬新なデザインが目を引くマヒョーベンチを発売した。価格は28万3,500円から。同ブランドのマヒョーベンチシリーズは、スクエアなイメージの強いベンチの概念を覆すようなデザインが特徴。そのデザイン性の高さが評価され、2011年にはGood Design 賞を受賞した。ベンチの一部に太陽のようなデザインがあしらわれたものと、全面に円形のモチーフが施されたものの2種類をラインナップ。耐食性の高さも特徴で、電流を通して水溶性塗料を付着させ、さらに焼き付けて乾燥させるというカチオン電解塗装を導入している。これは高級車などにも使われている塗装方法であり、雨や紫外線にさらされる機会の多いベンチながら、安心して屋外で使用できるという。サイズは高さ40×長さ140×幅45cm。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日パクストレーディングは2日、日本人のライフスタイルやデザインセンスに合わせてプロデュースされているガーデンファニチャーブランドGISELE(ジゼル)より、丸みを帯びた斬新なデザインが目を引くマヒョーベンチを発売した。価格は28万3,500円から。同ブランドのマヒョーベンチシリーズは、スクエアなイメージの強いベンチの概念を覆すようなデザインが特徴。そのデザイン性の高さが評価され、2011年にはGood Design 賞を受賞した。ベンチの一部に太陽のようなデザインがあしらわれたものと、全面に円形のモチーフが施されたものの2種類をラインナップ。耐食性の高さも特徴で、電流を通して水溶性塗料を付着させ、さらに焼き付けて乾燥させるというカチオン電解塗装を導入している。これは高級車などにも使われている塗装方法であり、雨や紫外線にさらされる機会の多いベンチながら、安心して屋外で使用できるという。サイズは高さ40×長さ140×幅45cm。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月07日LIXILはこのほど、子どもの安全・安心に貢献するデザインなどを顕彰する「第6回キッズデザイン賞」において2部門で受賞することが決まった。これで同社は6年連続の受賞となる。「子どもの産み育て支援デザイン 一般部門」を受賞した「サンヴァリエ〈リシェル〉」は、使う人の行動や心理に基づいて開発されたシステムキッチン。小さな子どものいる家庭へ訪問や調理行動の分析を実施し、直感的な使いやすさを追求したという。てこの原理を応用し斜めにひらく扉「らくパッと収納」や、大きな扉を開けなくてもよく使う食器にアクセスできる窓「2ウェイクローゼット」が主な特長とのこと。またシステムバスルーム(「グランデージ」「ラ・バス」「リノビオ」等)は「子ども視点の安心安全デザイン 一般部門」を受賞。使う人の要望や不満を継続的に調査し、人間工学や生活工学的な視点から快適な入浴の実現を追求したとのこと。子どもの安全はもちろん、親子のコミュニケーションがしやすい工夫や、家事負担の軽減など、子育てを応援する配慮を盛り込んだという。さらに、ワンタッチで吐水・止水が可能な「ボタンロック機能付プッシュ水栓」や、浴槽の残り湯を抜くときに発生する水流で、排水トラップ内にうず流を発生させ、髪の毛をラクに捨てることができる「くるりんポイ排水口」などの機能を備えている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日