画家・太田 宏介の絵画レンタルサービス 絵届け問屋「kousuke」は、絵画レンタル「サブスクkousuke」をスタート、2021年末日までお得な初回限定キャンペーンも実施します。■(1) 在宅ワーク拡大で絵画の需要が急増中!新型コロナの影響によってテレワークが推奨されるなか、都市圏を中心に、絵画の需要が急速に高まっています。画家・太田 宏介の絵画レンタルサービス、絵届け問屋「kousuke」では、コロナ禍以降、絵画の購入や、レンタルのご依頼が急増中。これまでは事業所のお客様がほとんどでしたが、個人のお客様が非常に増えています。「テレビ電話が多いけれど部屋が殺風景。背景に素敵な絵を飾りたい」「在宅ワークでPCに向き合いっぱなし。心の安らぎがほしい。季節を感じたい」そんな声にお応えするため、絵届け問屋「kousuke」では、個人のお客様が、さらに気軽に絵画を楽しめるよう、新サービスを始めました!■(2) サービス「絵画のサブスクリプション」好きな時に絵を交換!しかもお得!画家・太田 宏介の絵画レンタルサービス、絵届け問屋「kousuke」では、高価な絵を買わなくても、レンタルしてお得に楽しんでいただこうと、絵画レンタルサービスに取り組んできました。新サービス「絵画のサブスクリプション」は、さらに利用しやすくなりました!3号サイズ(273mm×242mm) 月額3,300円8号サイズ(455mm×380mm) 月額5,500円<サイズも価格もお手頃!>これまで、当社でレンタルしてきた、8号サイズ月額5,500円(455mm×380mm)の他に、3号サイズを追加。個人のかたや、賃貸マンションにお住まいのかたにも、大変お手頃な大きさおよび価格となっています。絵画も小さく、マンションでも大きな穴をあけずに、飾れます。<好きな時に絵を交換!>また、好きなタイミングで絵画の交換可能。新しい作品をお送りしますので、飽きません。絵の送付は全国どこでもOK。3ヶ月以上のレンタルで交換時の送料無料。■(3) お試しキャンペーン開催中!11月から、初回の方に限り……「特典1 レンタル料が1ヶ月無料!」「特典2 初回の送料無料!」2021年末日までの期間限定キャンペーンです。是非この機会に、太田 宏介の絵をお試しください!■(4) 太田 宏介の作品がいつもそばに!~見るサプリkousukeアートで毎日を笑顔に~大胆な構図。自由で独創的な色づかい。誰も目にしたことのないその世界観は、いま、国内メディアで取り上げられ、また、海外の美術関係者の目に留まり、ヨーロッパでも作品が展示される予定です。画家・太田 宏介は絵を描き始めて29年。知的障害を伴う重度の自閉症です。言葉で自分の想うことを表現するのは難しいのですが、絵画を通じて自分の想いを表現しています。「うまく描こう。」「自分の絵を見る人は、この絵をどう思うかな?」「高く売れるかな?」などの邪念が全くないので、例え2メートルを超える絵画でも、キャンパスに下描きなしで描きます。固定概念にとらわれない作風に、多くの人が魅了されると思います。■私たちきょうだいの想い画家・太田 宏介は私の実弟です。絵届け問屋「kousuke」は太田 宏介の作品を、絵画販売・絵画レンタル・絵画展企画をする事業を続け9年になります。かつて私は、パチンコ店に務め店長を任されていました。売上額が大きいため、責任も重大。たくさんの社員・パート、そしてお客様との人間関係に揉まれ、大きなプレッシャーを感じながら日々働いていました。そんな中、たまに実家に帰ると、弟の絵がたくさん飾ってあり、見ていると、自然と涙が出てきました。弟は自由にのびのびと絵を描き、その中に温かさを感じて、「また、頑張ろう」と思える私がいました。その時に弟の作品は、人に感動と元気を伝えてくれることが、よくわかりました。「太田 宏介の作品をもっと多くの人に見てもらって、元気になってもらいたい」そう実感した私は、脱サラして開業。現在に至ります。2019年岡山県総社市ライブペイント太田 宏介と太田 信介トラと少年キリンの親子ユリ・マーガレット・カラーマトリョーシカ■メディア取材実績2014年5月 九州朝日放送主催「自閉の画家 太田 宏介 ~22年の軌跡~」朝の情報番組「アサデス」で特集。(福岡ローカルにて放送)2017年8月 日本テレビ系「24時間テレビ」にて、巨大ペットボトルアートの原画を担当及び出演(福岡ローカルにて放送)2021年3・4月 NHKドキュメンタリー「絵が自由にしてくれた~自閉症の画家とその家族~」(九州・沖縄にて放送) その後、全国放送2022年2月 ドイツ・デュッセルドルフにて作品公開予定。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月11日俳優の月妃しおりさんは、ペット用のアカウント(@kon_lyla)で愛猫との日常を発信しています。元保護猫のライラさんは、ベンガルという種類の猫。2020年の5月から、月妃さんの家族の一員として楽しい日常を送っているのだとか。『何か』を異様に警戒する、愛猫の視線の先には…ある日、月妃さんはライラさんが目に見えて警戒をする姿を発見。人間には見慣れた物でも、動物からすると未知の対象に感じることはあるでしょう。しかし、ライラさんが警戒していたのは、人間からするとあまりにも意外な物だったのです…!父が置いてってくれたウェルシアの紙袋を異常に警戒する猫 pic.twitter.com/2MwDWlC63e — ベンガルのライラさん (@kon_lyla) November 5, 2021 常に一定の距離を保ちながら、一点を注視するライラさん。気になる視線の先には…なんと、月妃さんの父親が置いていったという、ごく普通の紙袋が置いてあるではありませんか!人間から見ると「どうして紙袋にそこまで警戒を!?」と思ってしまう、ライラさんの姿。あまりにも愛らしい姿は多くの人の心を奪い、「予想以上に警戒してて笑った」「立ち姿がかわいすぎる」といった声が寄せられています。ベンガルはとても賢く、観察力に優れた猫であるといわれています。もしかすると、好奇心を抑えられなかったのかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2021年11月06日透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くという、独自の手法で注目を集める現代美術家・深堀隆介。12月2日(木)より東京の美術館では初となる展覧会『深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢。」』が、上野の森美術館にて開催される。器の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵具で金魚を少しずつ部分的に描き、さらにその上から樹脂を重ねるという作業を繰り返し行う革命的絵画「2.5DPainting」。2002年にこの手法を編み出して以来、活動の場は国内にとどまらず、ニューヨーク、ロンドン、ミュンヘン、香港など海外でも個展を開催。近年ではライブペインティングやインスタレーションにも力を入れ、表現と活動の幅を広げている。同展では、金魚の持つ神秘性に魅了され、創作を続ける深堀隆介の作品約300点を展示。絵が重なり合い、圧倒的な立体感をもって観るものに迫る“深堀金魚”。 まるで生きているかのように表現された、その不思議な美しさを会場で味わいたい。方舟2009年丹塗り椀 更紗2011年秋敷2020年Photo by Toshiyuki Okabe【開催概要】『深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢。」』会場:上野の森美術館会期:2021年12月2日(木)〜2022年1月31日(月)時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:12月31日(金)、1月1日(土)料金:前売券一般1,400円、大高1,100円 、中小600円/数量限定深堀隆介描き下ろし 金魚飴付き前売券一般2,200円、大高1,900円、中小1,400円/当日券一般1,600円、大高1,300円、中小800円※前売り券は11月6日(土)~12月1日まで販売公式サイト:
2021年10月29日HRD ART株式会社(本社:東京都中央区)は、日本と中国をはじめとする世界で活躍する若手アーティストの作品展“THEATER”を2021年10月28日(木)から11月3日(水)まで開催致します。HRD Artist Label×Artglorieux【“THEATER”詳細】HRD Artist Label(以下、HRD)は、日本や中国の若手アーティストの世界的な活動を支援してきました。今回、HRDは日本で初めての作品展を開催します。中華圏および海外で急速にブレイクし、著名人がこぞってコレクションしている丸山純奈の大型作品や今夏、北京で個展を開催し好評を博した金田涼子らの作品を展示します。さらに、注目の日本人および中国人アーティストの作品を多数展示予定です。【“THEATER”実施の背景】中国のアート市場がいま急成長しています。20代から30代の若者のコレクターが多いことが特徴です。今後も成長見込が高い中国アート市場で人気のアーティストを日本で紹介するため開催致します。【“THEATER”開催概要】作品展名: “THEATER”開催日時: 2021年10月28日(木)から11月3日(水・祝)まで10:30から20:30まで(最終日は18:00閉場)※開催時間は変更になる場合がございます。会場名 : Artglorieux GALLERY OF TOKYOアクセス: 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10番1号 GINZA SIX 5階東京メトロ銀座線 銀座駅 徒歩3分/東京メトロ日比谷線、都営浅草線 東銀座駅 徒歩5分【作品展示予定アーティスト】●丸山純奈1999年埼玉県生まれ。女子美術大学短期大学部専攻科修了。「自分とは何者か」をテーマに豊富な色彩で異質なキャラクターと世界観を描いている。・19歳で作品《complex》が第14回世界絵画大賞展に入選・2021年9月 個展「神迎」/上海 宝龍美術館 ※同美術館史上最年少での個展開催・2022年2月 初のヨーロッパ個展を開催予定/ロンドン Dorothy Circus Gallery・2022年12月 初の日本個展を開催予定/東京 Artglorieux GALLERY OF TOKYO丸山純奈(展示作品の一部分)・コラボレーション実績2020年1月、中国の有名携帯電話ブランド“oppo”の広告ビジュアルに採用された。丸山純奈“oppo”広告2020年10月、成都で開催された音楽イベント「CEA」のメインビジュアルを担当した。丸山純奈「CEA」メインビジュアル●金田涼子1991年茨城県生まれ。横浜美術大学卒業。日本の伝承や土着的な文化をもとに、自然現象や自然そのもの・神や気配などをキャラクター化し作品を制作している。・2020年3月 個展「あめつち」/東京 Gallery Yukihira・2021年7月 個展「金烏玉兎」/北京 北京当代潮流芸術画廊 42アートスペース作品制作のほか、2012年から「199X」展のキュレーションも行っている。金田涼子《かぜのこ》・コラボレーション実績2020年、中国の有名な歌手、周二珂のアルバム「余光」のビジュアルを担当した。金田涼子「余光」アルバム画像●安藤万実武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業。少女をモチーフに抽象画を制作している。・2020年7月 グループ展「obキュレーション展 “neo wassyoi”」/東京 Hidari Zingaro・2021年1月 グループ展「形象の庭」展 III/東京 うしお画廊・2021年8月 グループ展「Group show α #8」/東京 アート★アイガ安藤万実《りぼん妖精》※参考作品●黒木美都子1991年 東京生まれ。2014年 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒業。2016年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修了。2015年 FACE展2015 損保ジャパン日本興亜美術賞展審査員特別賞【個展】・2020年「夜半の国」/大阪 あべのハルカス近鉄本店・2019年「幻想の青海原を超えて」/東京 GINZA SIX Artglorieux GALLERY OF TOKYO黒木美都子《金星たちの祝福》※参考作品●朱仲魚1994年中国瀋陽生まれ。中央美術学院大学院彫刻部修了。機械や様々な素材を用いて彫刻を制作している。・2017年 中央美術院本科生卒業展二等賞 受賞・2019年 中央美術院彫刻学部優秀作品賞 受賞・2021年6月 個展/北京朱仲魚《小さい男の子》●鄒雅奇2021年中央美術学院実験芸術学院卒業パフォーマンスや映像で作品を発表している。本展出品の映像作品は、「21日間、お金を使わずに北京でセレブのように過ごした」記録映像で、微博熱搜のランキングで1位になり、中国の主要メディアに取り上げられ話題になった作品。鄒雅奇●Bleed.P実践大学服装デザイン学部卒業2017年 ファッションデザイン新人賞(Taiwan Fashion Design Award)一等賞受賞台湾の有名なファッションデザイナー。様々なデニムで芸術作品を作ることが得意で、どの作品も全く違ったデニムを手縫いでつなぎ合わせ制作している。Bleed.P《世界地図》ほか多数展示予定【HRD ART株式会社について】中国や日本をはじめとした世界でのアーティストの活動を支援する会社「HRD Artist Label」の日本国内法人としてできた会社です。弊社所属アーティストは20代前半から30代と若いアーティストが中心で、アーティスト、コレクターと「ともに成長する」を理念にしています。具体的な方法としては、有名な美術館やギャラリーでの展示を通して、アーティストの作品発表を行います。また、中国のTwitterといわれる「weibo」等のSNSによる発信や中国の著名人、ブランドとのコラボレーションといった、様々な方法により話題を集めています。特に中国のメッセージアプリ「wechat」での発信の平均閲覧数は10,000回を数えます。また、中国のTikTokといわれる「抖音」では、所属アーティストのアカウントの動画総再生回数は158.2万回を超えています。こうしたSNSを活用したファンとのコミュニケーションに強みがあります。会社名 : HRD ART株式会社所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目13番16号 銀座wallビル UCF5階設立 : 2021年9月E-mail : hrdartjp@gmail.com URL : (開設準備中)Instagram: 事業内容 : アーティスト関連業務の代理運営、プロモーション、その他関連業務 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月27日絵画、グラフィックデザイン、イラストレーション、絵本、舞台美術など、フランスを中心に、国際的に活動。日本でも広告や絵本などの仕事を通して、幅広い層のファンを得ているアーティスト、ポール・コックス(Paul Cox、1959~)の作品を紹介する展覧会が、11月20日(土)より以前から交流のある板橋区立美術館にて開催される。ポール・コックスと板橋区立美術館との交流は2006年、『2006 ボローニャ国際絵本原画展』の関連イベントとして開催されたワークショップ「夏のアトリエ」をきっかけに始まった。今回の個展の具体的な構想は2019年にスタートしたが、間もなくして世界的なパンデミックに。海外との往来が難しくなったことにより開催も危ぶまれたが、オンラインでの会議を重ね、開催の運びになったという。同展では、近年取り組んでいる風景画の連作、劇場ポスターなどのグラフィックデザイン、さらには絵本の仕事を含め、多数の作品や制作に至るまでの思索の過程が残されたメモやスケッチを公開。幅6mを超える巨大な風景画や、ひらがなをテーマにした参加型のインスタレーションなど、新作も展示する。作品を作ることによって、人々がつながっていく、というコックスからのポジティブなメッセージを垣間見ることができる。ポール・コックス雑誌のためのイラストレーションポール・コックス≪ローラースケープ≫(クリエイションギャラリーG8、2015年)制作中のポール・コックス(2021年)【開催概要】『つくる・つながる・ポール・コックス展』会場:板橋区立美術館会期:2021年11月20日(土)~2022年1月10日(月)時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(1月10日は開館)、12月29日~1月3日料金:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円*土曜日は小中高校生無料公式サイト:
2021年10月26日フランスの彫刻家フランソワ・ポンポンの日本初回顧展「フランソワ・ポンポン展」を名古屋市美術館にて11月14日(日)まで開催しております。名古屋市美術館にて11月14日(日)まで開催中!オルセー美術館にある実物大の巨大彫刻《シロクマ》を作り、その他多くの動物をモデルに彫刻を生み出したフランソワ・ポンポンは、20世紀初頭のアール・デコ期に人気を博した動物彫刻家です。彼の作品の特徴は、鳩や猫、犬など身近な動物から豚や牛など農場でみる家畜、キリンやヒグマ、シロクマなど動物園でみることが多い異国の動物まで、その生態を詳しく観察し、極限まで細部をそぎ落としシンプルでなめらかな造形にした点です。大部分の作品が18cmから28cmと比較的小型で愛らしさを兼ね備えています。ユーモラスなオラン・ウータンの表情、茶目っ気のあるペリカン、太陽の下であくびをするカバなど、幸福さをたたえたポンポンの彫刻は生きる喜びを体現していて見る人に幸せな気持ちと微笑みをもたらします。展示作品はおよそ90点、ポンポンの本国フランス、パリのオルセー美術館、ポンポンが建築と彫刻の基礎を学んだ美術学校がありポンポン最大の支援者であったディジョン市のディジョン美術館、出生地ソーリューにあるフランソワ・ポンポン美術館から来日する作品と国内随一のポンポンコレクションをもつ群馬県立館林美術館の作品によって構成されています。ポンポンの初期作品から、1922年にサロンで大絶賛を受けた代表作《シロクマ》を生み出し、名声を確立していくまでの作家の生涯と作品の魅力に迫ります。【見どころ】■日本初のフランソワ・ポンポン回顧展ポンポンが彫刻家として認められたのは、晩年の1922年、67歳の時です。サロン・ドートンヌにて長さ2.5mの大きな石膏の《シロクマ》を出品、しなやかで力強い生命感と、堂々とした安定感をもったこの作品は初めて高く評価されました。また、愛好者向けに作られた卓上サイズの《シロクマ》がアール・デコ様式の室内に調和する動物彫刻として、注文が舞い込むようになります。本展では無名時代の初期作品から、評価された晩年に至るまでの作品を総合的に展示し、ポンポン作品の全貌を日本で初めて見ることのできる展覧会です。■《シロクマ》だけではない、ポンポンの動物彫刻の世界ポンポンは、シロクマの彫刻だけではなく自ら飼っていたペットの猫や鳩、別荘のあったノルマンディー地方の田舎で見たアヒル、ガチョウ、牛や豚、またパリの動物園で観察したキリン、カバ、ペリカンや鹿などを多数彫刻にしています。ポンポンの観察眼、動物の特性を生かした美しいシルエットも見どころです。■ポンポンのアトリエから寄贈された作品を所蔵するディジョン美術館からの初出品ポンポンゆかりの地、ディジョン。彼が通った美術学校が創設されたのは1766年。美術館はその付属施設として、1787年美術学生のために作られました。ディジョン美術館はルーヴル美術館開館よりも早い、フランス最古の美術館の一つです。本展覧会ではこの館が誇るコレクションの一つ、1948年にポンポンのアトリエから寄贈された貴重な作品の数々を出品、本邦初公開です。■常盤貴子さんの音声ガイドで、作品がもっと身近に女優の常盤貴子さんが、展示中の24点の作品について、穏やかな語り口でわかりやすく解説します。作品が制作された背景や、見落としがちな細部の見どころを知ることで、一層作品の理解が深まります。*音声ガイドの貸出料金は1台600円【開催概要】展覧会名 : フランソワ・ポンポン展会期 : 2021年9月18日(土)~11月14日(日)開館時間 : 午前9時30分~午後5時金曜日は午後8時まで(入場は閉館30分前まで)休館日 : 月曜日会場 : 名古屋市美術館〒460-0008 名古屋市中区栄2-17-25TEL:052-212-0001/FAX:052-212-0005 主催 : 名古屋市美術館、中京テレビ放送株式会社後援 : 名古屋市立小中学校長会協力 : 群馬県立館林美術館企画協力 : 美術デザイン研究所公式サイト: Twitter : Instagram : 観覧料 : 一般1,600円、高校・大学生1,000円、中学生以下は無料・障害のある方、難病患者の方は、手帳または受給者証の提示により本人と付添者2名まで当日料金の半額でご覧いただけます。・障害者等割引券(お取り扱いはチケットぴあのみ)を購入された方は、当日受付で証明(障害者手帳など)をご提示ください。ご提示いただけない場合には、差額をお支払いいただきます。・名古屋市交通局発行の「ドニチエコきっぷ」「一日乗車券」を当日利用して来館された方は100円割引。・「名古屋市美術館常設展定期観覧券」の提示で当日券から200円割引。・いずれも他の割引との併用はできません。・同時に多くの方が入場することを避けるため、団体割引は行いません。・「フランソワ・ポンポン展」の観覧券で常設展もご覧いただけます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月21日特別展「虫めづる日本の美-養老孟司×細見コレクション-」が、京都の細見美術館にて2021年10月29日(金)から2022年1月23日(日)まで開催される。昆虫愛好家の養老孟司がセレクトした“虫”の絵画&工芸品特別展「虫めづる日本の美-養老孟司×細見コレクション-」は、無類の昆虫愛好家、昆虫学者としても知られる養老孟司が、細見美術館の所蔵コレクションからセレクトした、“虫”を表現した絵画・工芸作品約60点を紹介する展覧会。様々な虫たちに親しみ、その姿を愛でてきた日本美術の数々が一堂に会する機会となる。伊藤若冲が描く虫注目は、写実の精緻を極めた伊藤若冲の「糸瓜群虫図」。糸瓜の花や葉に寄り集まる虫たちを、繊細に描き出している。虫の装飾を施した工芸品&草花と虫を描いた屏風も加えて、虫をモチーフにした装飾を施した、平安後期の重要文化財「羽黒山御手洗池出土銅鏡」や、宝石のような虫たちの装飾によって華やかに彩られた「秋草虫蒔絵螺鈿小箱」なども登場。一方、「四季草花草虫図屏風」には、色鮮やかな花々と、その周りを生き生きと飛び回る蝶やトンボなどが描かれており、自然や豊かな風土に息づく虫たちの美しさが表現されている。また、細見コレクションからのセレクトに加え、養老孟司が親交を結ぶ現代作家の、独特な自然観やデジタル技術によって表現された作品も合わせて紹介する。【詳細】特別展「虫めづる日本の美-養老孟司×細見コレクション-」会期:2021年10月29日(金)~2022年1月23日(日) ※一部展示替えあり会場:細見美術館住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)、年末年始(12月27日~1月4日)入館料:一般 1,300円、学生 1,000円【問い合わせ先】細見美術館TEL:075-752-5555(代)
2021年10月07日西会津国際芸術村(福島県耶麻郡西会津町、指定管理者:一般社団法人BOOT)では、9月25日から10月10日までの会期で「第16回 西会津国際芸術村公募展2021」を開催いたします。展示風景本年は青少年の部57点と一般の部48点、合わせて105点の力作が、閑静な木造校舎の雰囲気の中で鑑賞いただけます。西会津国際芸術村公募展は、2004年より例年開催され本年で16回を迎えます。青少年や美術愛好家から絵画等を公募し、作品発表の場を提供することでアートを通した文化交流の促進を図りながら、より身近にアートに触れ合える場を来館者の皆さんに提供しています。また、会期中の土曜、日曜に限り館内「まぼろしレストラン」にてカレーやサンドイッチ等の飲食提供も実施しております。※本展会期中は休みなく営業しております。■つくる つたえる かんがえる/西会津国際芸術村NIAV西会津国際芸術村は、2002年に廃校となった木造校舎(旧新郷中学校)を創造活動・ギャラリー・地域文化の育成・グリーンツーリズムの拠点等に活用している福島県西会津町が管理する文化交流施設です。<施設情報>所在地 : 〒969-4622 福島県耶麻郡西会津町新郷大字笹川上ノ原道上5752開館時間等: 10:00~17:00 毎週月・火曜日(祝祭日除く、臨時休館日あり)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月28日世界最大のゴッホコレクターとして知られているヘレーネ・クレラー=ミュラー。彼女が収集したゴッホ作品を軸に、近代絵画も展示する展覧会『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』が、東京都美術館で9月18日(土)に開幕した。色に溢れたゴッホの作品が生まれるまでの課程をつぶさにたどる展覧会だ。実業家の家に生まれたヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)は鉄鋼業と海運業で財を成した夫、アントンの支えのもと、1907年より近代絵画の収集を開始。生涯に11000点を超える作品を収集した。その過程で彼女はゴッホの作品に出会う。当時、ゴッホの作品は評価の途上であったものの、作品のなかに深い精神性や人間性を感じとり、強く心を惹かれたヘレーネは積極的に収集を開始。世界最大のゴッホコレクターとなっていった。そして1938年には自身の名を冠したクレラー=ミュラー美術館を開館。初代館長に就任する。彼女の熱心な収集と展示によって、多くの人たちがゴッホに関心を寄せることとなり、現在まで続くゴッホ人気が作り上げられた。ヘレーネはゴッホの評価を引き上げた立役者でもあるのだ。展示風景本展は、ヘレーネが収集したコレクションよりゴッホの絵画28点と素描20点、そしてヘレーネが収集したほかの画家による作品20点を展示する。加えて世界最大のゴッホコレクションを持つアムステルダムのファン・ゴッホ美術館の4点も紹介。4部構成の展示を見ていくことで、ヘレーネの審美眼や当時の美術の流れも俯瞰できるようになっている。第1章「芸術に魅せられて」は、ヘレーネの肖像と、彼女のブレーンとなった美術批評家で美術教師のヘンク・ブレマーの肖像を展示する。ブレマーは、作品を近くで鑑賞する機会をできるだけ作るため、生徒たちに美術作品の収集を推奨、ヘレーネが絵画収集を始めるきっかけを作った。フローリス・フェルステル《ヘレーネ・クレラー=ミュラーの肖像》(1910)クレラー・ミュラー美術館蔵第2章「ヘレーネの愛した芸術家たち」は、彼女が収集した絵画作品を展示する。《それは遠くからやって来る》は、ヘレーネが初めて収集した作品の一つ。この作品の購入をきっかけに、ヘレーネはミレーやルノワール、スーラにルドン、トーロップにアンソール、ブラックにモンドリアンなど、ジャンルの枠を越え、幅広く画家の作品を精力的に収集していった。パウル・ヨセフ・コンスタンティン・ハブリエル《それは遠くからやって来る》(1886頃)クレラー・ミュラー美術館蔵オディロン・ルドン《キュクロプス》(1914頃) クレラー・ミュラー美術館蔵そして、第3章「ファン・ゴッホを収集する」では、27歳で画家になることを志したゴッホのスタイルを時系列でたどっていく。対象を真摯に描いたオランダ時代の素描や油彩は、ひたむきに描く農民や街の人々をモデルに描いている。第3章 展示風景よりオランダ時代のゴッホの素描クレラー・ミュラー美術館蔵フィンセント・ファン・ゴッホ《じゃがいもを食べる人々》(1885)クレラー・ミュラー美術館蔵第3章「ファン・ゴッホを収集する」の途中、ゴッホのオランダ時代とパリ時代の合間に挟まれるように第4章の「ファン・ゴッホ美術館のファン・ゴッホ家コレクション」の作品4点が展示されている。コンパクトな章ながら《黄色い家(通り)》など鮮やかな色彩の作品は、それまでの色彩に抑制をきかせていたゴッホの作品とは明らかに異なっている。これらはゴッホが弟のテオのすすめでパリにやってきて以降に描かれたもの。印象派や新印象派の画家たちや浮世絵版画と出会い、あたらしい表現を模索し始めたゴッホは、またたく間に独自の色彩表現を身につけたのだ。フィンセント・ファン・ゴッホ《黄色い家(通り)》(1888) ファン・ゴッホ美術館蔵フィンセント・ファン・ゴッホ《サント=マリ=ドラ=メールの海景》(1888) ファン・ゴッホ美術館蔵展覧会の順路は再び第3章に戻り、だれもが思い浮かべる色鮮やかで激しい筆致の作品が並ぶフィナーレへ到達する。フィンセント・ファン・ゴッホ《サン=レミの療養院の庭》(1889)クレラー=ミュラー美術館蔵フィンセント・ファン・ゴッホ《種まく人》(1888)クレラー=ミュラー美術館蔵フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のプロヴァンスの田舎道》(1890)クレラー=ミュラー美術館蔵《夜のプロヴァンスの田舎道》は、サン=レミ時代のゴッホの代表作。南仏滞在の最後に描かれたものと考えられている本作は、日本では16年ぶりの公開となる。合計52点のゴッホ作品を一堂に鑑賞でき、ヘレーネ・クレラー=ミュラーの足跡にも触れられる貴重な展覧会。この機会にしっかりと鑑賞しておこう。【開催情報】『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』9月18日(土)~12月12日(日)、東京都美術館にて開催
2021年09月22日大正から昭和にかけて、京都を中心に活躍した日本画家・小早川秋聲(こばやかわ・しゅうせい、1885~1974年) の画業を通観する初の大規模回顧展が東京ステーションギャラリーにて開催される。鳥取のお寺の住職の長男として生まれ、9歳で京都の東本願寺の衆徒として僧籍入りした秋聲は、その後、画家になることを志し、日本画家の谷口香嶠(こうきょう)や山元春挙(しゅんきょ)に師事、文展や帝展を中心に出品と入選を重ね、画技を磨いた。旅好きでもあった秋聲は、北海道、山陰、紀州など日本各地を絵に描き、国外では複数回の中国渡航に加え、1922年から23年にかけてアジア、インド、エジプトを経てヨーロッパ十数カ国へ遊学。1926年には北米大陸を横断し、日本美術の紹介にも努めた。1931年以降は従軍画家として満州、中国へ何度も赴き、数多くの戦争画を描いたことでも知られている。なかでも終戦の1年半前の作である《國之楯(くにのたて)》は代表作に挙げられる1点だ。戦後は、罪を問われる覚悟で日々を過ごし、大規模な展覧会への出品も減っていったという。美術史上でも長らく忘れられた存在だったが、近年、従軍画家による戦争画が注目されるなかで、再評価の機運が高まっている。同展では、初期の歴史画から、初公開の戦争画、晩年の仏画まで、100点あまりを紹介。激動の時代のなかで描き続け、多様な作品をのこした知られざる画家の生涯に迫っていく。《長崎へ航く》1931年、個人蔵《回廊》1914年頃、鳥取県立博物館《御旗》1934年、京都霊山護国神社(日南町美術館寄託)《天下和順》1956年、鳥取県立博物館【開催概要】『小早川秋聲旅する画家の鎮魂歌』会期:2021年10月09日(土)〜2021年11月28日(日)会場:東京ステーションギャラリー時間:10:00~18:00、金曜日は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日(11月22日は開館)入館料:一般1,100円、高校・大学生900円東京ステーションギャラリー公式サイト:
2021年09月21日ラデュレ(Ladurée)より限定マカロンボックスが登場。2021年10月15日(金)よりラデュレ全店にて販売される。ルノワール絵画を描いた限定マカロンボックスラデュレの限定マカロンボックスは、東京・Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催される「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」を記念して発売されるもの。展覧会でフィーチャーされるフランスの印象派画家、ピエール=オーギュスト・ルノワールの絵画《レースの帽子の少女》を描いた限定ボックスを展開する。淡い色使いが特徴的な絵にマッチするよう、ボックスのメインカラーにはパステルピンクを採用。メゾンのエレガントなロゴや装飾を合わせて、ロマンティックなルックスに仕上げた。マカロンボックスは6個用で、ギフトや自分へのご褒美にもおすすめだ。【詳細】ラデュレ限定マカロンボックス「ピエール=オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》」発売日:2021年10月15日(金)販売場所:ラデュレ全店※2021年9月18日(土)より予約受付。価格:3,240円内容量:6個
2021年09月20日福島県随一のリゾート地、北塩原村(通称・裏磐梯)にあるアジア最大級のダリ作品を所蔵する諸橋近代美術館では、ワーケーションリゾート事業の一環として、9月19日(日)よりライトアップを開催いたします。また、9月25日(土)にナイトミュージアムを開催いたします。裏磐梯の自然に美術館が浮かび上がる!ワーケーションリゾートが注目を集める現在。日中に雄大な自然の中で仕事に集中した後、夜のリゾート地での新しい過ごし方として、美術館もお楽しみいただけます。※悪天候時は、一部中止・延期の場合がございます。最新情報はHPでご確認ください。※福島県に緊急事態宣言が発出された場合または会津地方でまん防が発出された場合において、本イベントを中止といたします。予めご了承ください。<<美術館ライトアップ>>中世の馬小屋をイメージしたシンボリックな美術館の外観が裏磐梯の大自然に浮かび上がります。日程: 2021年9月19日(日)~2021年9月26日(日)時間: 17:00~18:30<美術館内利用は9:30~17:00(最終入館16:30)まで>※9月25日(土)のみ19:00迄料金: 庭園のみの入場は無料(撮影のみOK)詳細: <<ナイトミュージアム>>通常は9:30~17:00(最終入館16:30)の開館ですが、9/25のみ19:00(最終入館18:30)まで延長開館いたします。秋の夜中を美術館でお楽しみください。日程: 2021年9月25日(土)時間: 19:00(最終入館18:30)まで延長開館。料金: 通常展覧会観覧料(一般 1,300円/高校・大学生 500円/中学生以下 無料)※尚、入場を制限させていただく場合がございます。予めご了承ください。※ミュージアムショップ 9:30~18:30/ミュージアムカフェ 10:00~ラストオーダー18:00詳細: 【開催中の展覧会の概要】コレクションテーマ展「ステッピング・アウト~日常の足跡~」会期 :2021年7月13日(火)~2021年11月7日(日)時間 :9:30~17:00(最終入館16:30)※9/25のみ上記に変更料金 :一般 1,300円/高校・大学生 500円/中学生以下 無料アーティスト:サルバドール・ダリ、PJ クルック 他 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月17日フィンセント・ファン・ゴッホの世界最大の個人収集家であったヘレーネ・クレラー=ミュラーの収蔵品を中心に、ゴッホを軸とした近代絵画の流れを紹介する『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』が9月18日(土)より東京都美術館にて開催される。同展のアンバサダーに就任したのは、数多くの映画やドラマで活躍する女優・浜辺美波。音声ガイドにも初挑戦を果たした彼女に、ゴッホ作品の魅力と展覧会の見どころを語ってもらった。同世代の人たちにもぜひ見に来てほしい−−先程、収録を終えたとお伺いしました。音声ガイドのナレーターを務めるのは初めてとのことでしたが、やってみていかがでしたか?まずは鑑賞の邪魔しないようにしながら、感情をこめてゆっくりと話すことを念頭に置き、鑑賞される方が展覧会をより楽しめるといいなと思いながら取り組みました。今回の音声ガイドでは、ゴッホが作品を描いていた当時はどのような人生を送っていたのか、また、個人としては世界最大級のゴッホ作品のコレクターであったヘレーネ・クレラー=ミュラーの考え方などについて主に朗読しています。展覧会の展示作品は彼女が熱心に収集したコレクションが中心になっているんです。収録の前は台本だけでなく、作品や美術館に関する資料もたっぷり送ってもらいました。事前に資料を読んでいると、この作品を生で見てみたいとか、この画家はこんな体験をしていたなんて! など驚くこともたくさんありました。−−普段から美術展などにはよく行かれるんですか?職業柄、いろいろなものに触れて感性を磨いていきたいと思っていて、ここ数年は意識して美術館に足を運ぶようにしています。とはいうものの、そこまで美術に詳しいわけではないので、このお話をいただいてからは、より意識的に本を読んだり資料を見たりしていました。アンバサダーを務めるということで、展覧会の素晴らしさを伝えるだけではなく、自分でもなにかを掴みたいと考えています。同世代の人たちにもぜひ来てもらいたいですね。感情を揺さぶられるゴッホやルドンの作品−−具体的に楽しみにしている作品はありますか?フィンセント・ファン・ゴッホ 《夜のプロヴァンスの田舎道》 1890年5月12-15日頃油彩、カンヴァス90.6×72cmクレラー=ミュラー美術館蔵(c)Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlandsやっぱり16年ぶりに来日する《夜のプロヴァンスの田舎道》ですね。ゴッホが亡くなる2か月前に描いた作品で、ゴッホの代表的なモチーフである「糸杉」シリーズのなかでも傑作とされているものです。もうひとつ、強く心に残った作品は《祈り》です。この作品は、ゴッホが当時お付き合いしていた女性がモデルになっている作品です。それまで私が抱いていたゴッホの作品とは色調が異なることも印象に残ったのですが、画面の女性がなにかを思って、願って、祈っていることが伝わってきて、感情が揺さぶられました。実際の作品を見たら、自分はどういう気持になるんだろうと今から見るのを楽しみにしている作品です。みなさんにも会場で見てみてもらいたい作品のひとつです。フィンセント・ファン・ゴッホ 《祈り》 1882年12月/1883年4月鉛筆・リトクレヨン・淡彩・版画用インク・油彩・不透明水彩、紙62.4×39.8cmクレラー=ミュラー美術館©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands−−今回は、ゴッホの才能をブレイク前に見抜き、さまざまな作品を収集したヘレーネ・クレラー=ミュラーの審美眼も見どころのひとつですね。オディロン・ルドン 《キュクロプス》 1914年頃油彩、板に貼った厚紙65.8×52.7cmクレラー=ミュラー美術館蔵©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlandsヘレーネは、ゴッホ以外の作品も収集していたんですよ。そのなかでオディロン・ルドン の《キュクロプス》は実際の絵を見てみたい作品の一つです。ギリシャ神話に出てくる一つ目の巨人を描いた絵です。巨人が片想いをしている女性を見つめている絵なのですけれど、この作品について勉強していたのが深夜だったこともあって非常に印象に残りました。ぞわぞわしましたし、巨人に心の奥底まで見透かされてるような感じがして。この巨人にはかなわないなあって軽く敗北感も感じました。この作品を実際に生で見たらどんな感情になるのだろう? と、いまから楽しみにしています。――ゴッホ、そして同時代の画家たちの作品も楽しめる充実した内容ですね。この展覧会は作品に加えて、私がナレーションを務める音声ガイドのほか、説明文や、展示順番など、だれもが予備知識なく楽しめる構成になっていると思います。ゴッホ作品だけでも52点も展示されていますし、そのほかの作品も充実しています。この貴重な機会を逃さずに、ぜひ気軽に見に来ていただけるといいなと思っています。取材・文:浦島茂世撮影:源賀津己【開催情報】『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』9月18日(土)~12月12日(日)、東京都美術館にて開催※日時指定予約制。詳細は公式サイトへ。
2021年09月15日大阪梅田の商業施設「ハービスPLAZA/PLAZA ENT」で、現代アートがレンタルできる[借りるアート展]を開催いたします。詳しくはこちら→ ■借りるアート展inハービス現代アートがレンタルできる[借りるアート展]がハービスに登場。ハービスの会場で展示している絵画から、お気に入りの1枚をその場でレンタルすることができます!ハービスでアート展を楽しんだ後に、ご自宅でも作品をお楽しみください。※レンタル期間:申込日の翌日から7日間<実施期間>2021/9/17(金)~10/10(日)<会場>◎ハービスPLAZA 1F/オルガン広場◎ハービスPLAZA ENT 3F/バルコニー◎ハービスPLAZA ENT B2/インフォメーション前<レンタル費>無料※各日先着10名様限定でレンタルいただけます。<借りるアート展の楽しみ方>(1)借りるアート展を心行くまで鑑賞します。(2)展示作品の中からお気に入りの1枚を選びます。(3)館内インフォメーション付近「借りるアート展受付窓口」で借りたい作品をお伝えください。(4)申込日の翌日に発送作業を行いますので、ご自宅でもお楽しみください。<SPECIAL>期間中、各日先着10名様まで、お気に入りの館内展示作品を無料でお借りいただけます。※申込日の翌日から7日間お借りいただけます。※10/10(日)にお申込みいただいた場合、郵送返却は10/17(日)まで、持込返却は10/18(月)までお借りいただけます。※1度にお借りいただけるのは1作品です。作品レンタル中は、他の作品をお借りいただけません。※ご返却はハービスまで直接返却、または郵送返却(お客様の送料負担なし)となります。(インフォメーション受付時間/10:00~20:00)詳しくはこちら ■アクセス・阪神大阪梅田駅 西口から徒歩すぐ・JR大阪駅 桜橋口から徒歩約2分・Osaka Metro 四つ橋線 西梅田駅 北改札口から徒歩すぐ※新型コロナウイルス感染症の拡大状況等により、営業時間やイベント内容等について予告なく変更となる場合があります。お客様においては、混雑時間帯を避けてのご来館に協力をお願いいたします。また政府・行政機関からの要請等にもご留意いただきますようお願いします。ハービスPLAZA/PLAZA ENT 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月10日猫の合同写真展&物販展「ねこ休み展」の秋の巡回展が、愛知県のトゥデイズ ギャラリー スタジオ ナゴヤ(TODAYS GALLERY STUDIO.NAGOYA)にて、2021年9月18日(土)から10月10日(日)に開催される。「ねこ休み展」が1年ぶりに名古屋で1年ぶりの開催となる名古屋での「ねこ休み展」。今回もプロ・アマ問わず人気の猫クリエイターが一堂に会し、猫の可愛さがたっぷり詰まった写真の展示や猫モチーフのグッズ販売を行う。今回登場するスター猫たちのトータルSNSフォロワー数は驚異の300万人越え。展示作品のほとんどは新作となり、SNSに未公開の作品も多く展示される予定だ。スター猫たちの“癒し”作品を展示新たなスター猫には、3匹の猫と暮らすふわふわの「Hana」や、むっちりボディとつぶらな瞳がチャーミングな「ぐっぴー」らが仲間入り。名古屋会場初登場する。また、インスタグラムのフォロワーが14万人を超えるスター猫「寅次郎」の妹猫「小梅」の作品も初展示。生後幼い小梅が、寅ちゃんと少しずつ距離を縮める可愛らしい姿を見ることができる。名古屋限定グッズの発売も会場内の特設ブースでは、キュートな猫だるまが人気のクリエイター「marucoro chan」とのコラボレーションイベントを開催。「さるかに合戦」や「一寸法師」など日本の“昔ばなし”をテーマにした立体作品を展示するほか、数量限定グッズの販売も行う。名古屋会場限定の新作グッズにも注目。ぬいぐるみやキーホルダー、アクセサリーまで、ここでしか手に入らないオリジナルグッズが集結する。なお、来場者特典として6周年記念ポストカードの配布も行われる予定だ。見ているだけでもほっこりと癒される「ねこ休み展」。この機会に是非、足を運んでみては。【詳細】猫の合同写真展&物販展「ねこ休み展 秋 2021」開催日時:2021年9⽉18⽇(⼟)〜10⽉10⽇(⽇) 11:00〜18:00休館日:毎週⽉曜⽇・⽕曜⽇※但し、9月20(⽉)祝⽇は開館 9月22(⽔)は振替休⽇会場:TODAYS GALLERY STUDIO.NAGOYA住所:愛知県名古屋市中区新栄1丁⽬17-12入場料:600円/3歳以下は⼊場無料※内容は変更になる可能性あり■グッズ例:・⼀⼨法師の猫こけし 1,650円・<灯さかす>ましまろうオリジナルぬいぐるみ 各2,145円~・ツートン猫ピアス 各2,750円
2021年08月30日日本でも屈指の西洋絵画コレクションを誇るポーラ美術館から、特に人気の高いモネ、ルノワール、シャガールといったフランスで活躍した画家たちを紹介する展覧会『ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス』が、9月18日(土)よりBunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。同展は、時代を映すファッショナブルな「女性像」、近代化によって大きく変貌する「パリ」、画家たちが旅先で出会った風景や、南仏など重要な制作地をめぐる「旅」の3つをテーマに構成。フランスが芸術的に輝いていた19世紀後半から20世紀前半にかけて、甘美なるフランス(La Douce France)は、絵画のなかでどのように表現されたのか?印象派からエコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した画家28名による絵画74点が紹介されるほか、アール・ヌーヴォーとアール・ デコの化粧道具12件を展示。都会的洗練による上質な生活や豊かな日常、そして風光明媚な土地が描かれ作品群で、画家たちに時代や様式を超えて受け継がれる美意識を浮き彫りにしていく。クロード・モネ≪睡蓮≫1907年アンリ・マティス≪襟巻の女≫1936年エミール・ガレ≪女神文香水瓶≫1884年【開催概要】会期:2021年9月18日(土)~11月23日(火・祝)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム時間:10:00~18:00、金土は21:00(入館は閉館30分前まで)※金・土の夜間開館につきましては、状況により変更になる可能性あり。休館日:9月28日(火)、10月26日(火)料金:当日一般1,700円、大高1,000円、中小700円/前売一般1,500円、 大高800円/ 中小500円公式サイト: ※会期中のすべての土日祝および11月15日(月)~11月23日(火・祝)は【オンラインによる入場日時予約】が必要
2021年08月25日絵画の見方が変わる!クローン文化財で創作の秘密に迫る、「東京藝術大学スーパークローン文化財謎解き『ゴッホと文化財』展つくる文化∞つなぐ文化」が開催!会場にずらりと並ぶゴッホの傑作、オルセー美術館が誇るセザンヌやゴーギャンの名画の数々……実はこれらはすべて複製品。東京藝術大学のチームが最新テクノロジーを使って作品を分析、色の配合からテクニックまで再現した「スーパークローン文化財」と呼ばれるもの。とはいえ、なぜ、こうした高精細複製品が作られることになったのだろう?そもそも世界中の文化遺産、芸術作品のうち、博物館や美術館に収蔵、保護されているのはごく一部。古代遺跡や石仏などの中には、自然災害や盗難、最近では紛争による破壊などで失われたものも少なくない。一方、収蔵されている作品でも、展示による劣化を防ぐため、保存を優先し一般公開されない例もあるとか。こうした実際に目にすることが困難な文化財も含めて、その価値を広くシェアするためにスーパークローン文化財が注目されているのだという。本展の見どころは、なんといっても複製技術の高さ。ゴッホを中心にしたオリジナルのDNAを受け継いだ“クローン”を見比べる面白さに加え、ゴッホ独自の波打つような筆のタッチ、厚塗りの技法を3Dで再現した展示を見れば、作品の秘密により迫ることができる。そのほか歌川広重らの浮世絵をCGでアニメーション化したり、マネの《笛を吹く少年》を立体的に再現したり。浮世絵の世界が動き出し、絵画から登場人物が原寸大で飛び出してくるのは新鮮な驚き。作品鑑賞に新しい体験を吹き込んでくれるクローン文化財の数々と、ぜひリアルに向き合ってみて。作者の試行錯誤が浮かび上がる!?左・ゴッホは色を混ぜず並べて描くことで、網膜上で色彩が混じり、鮮やかに見える「視覚混合」を狙っていた!右・歌川広重の《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》をトレース。完全に重なり合うゴッホの模写。左・フィンセント・ファン・ゴッホ《自画像》(再現)原本所蔵オルセー美術館原本年代1889年右・フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャポネズリー梅の開花》(再現)原本所蔵ファン・ゴッホ美術館原本年代1887年名画の登場人物が三次元に。左・印象派の先駆者といわれるマネの油彩画《笛を吹く少年》を、平面で複製。右・オリジナルの絵画を計測してデータ化、三次元で再現。等身大の少年が飛び出してきたかのよう。左・エドゥアール・マネ《笛を吹く少年》(再現)原本所蔵オルセー美術館原本年代1866年右・エドゥアール・マネ《笛を吹く少年》(立体再現)原本所蔵オルセー美術館原本年代1866年「スーパークローン文化財」とは。伝統的な模写・模造技術と最先端のデジタルテクノロジーを組み合わせ、高精度に複製された文化財のこと。例えば壁画を再現する場合は同じ素材を用い、質感の表現はもとより、技法も元の様式に則って再現。時代背景やスピリットまで反映させるという。芸術家の専門知識と感性が必要とされるプロセスである。大正時代に実業家が購入。1945年、神戸空襲で焼失したゴッホの幻の作品、通称“芦屋のひまわり”がスーパークローン文化財として甦る!東京藝術大学スーパークローン文化財謎解き「ゴッホと文化財」展つくる文化∞つなぐ文化そごう美術館神奈川県横浜市西区高島2‐18‐1そごう横浜店6F開催中~8月31日(火)10時~20時(入館は閉館の30分前まで。8/18は19時閉館。※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合あり)会期中無休一般1100円ほかTEL:045・465・5515※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2021年08月14日世界有数の恐竜博物館である福井県立恐竜博物館監修のもと、その生態をあらゆる角度から紐解く『ティラノサウルス展 ~T.rex 驚異の肉食恐竜~』が7月17日、大阪南港ATCホールにて開幕した。「ティラノサウルス展 ~T.rex 驚異の肉食恐竜~」チケット情報今から約2億3000万年前に誕生した恐竜の中から多様な進化を遂げ、白亜紀の末に登場したと考えられているティラノサウルス。その研究の発端は1905年にアメリカの古生物学者、ヘンリー・オズボーンが発表した「ティラノサウルス・レックス」の論文に始まり、数年後に発掘された化石「AMNH 5027」によって、食物連鎖の頂点に位置する最強の肉食恐竜としての姿が浮き彫りに。現在も多くの研究者が惹きつけられる恐竜として、本展ではティラノサウルスのさまざまな生態研究の成果を、楽しく学ぶことができる。『ティラノサウルス展 ~T.rex 驚異の肉食恐竜~』の魅力の一つは、まず世界的にも貴重なティラノサウルスの全身復元骨格が5体も揃うことだ。史上初めて完全な頭骨を含む形で発見された全身骨格「AMNH 5027」をはじめ、2005年に米国サウスダコタ州で発見され日本初公開となる「IVAN」などが、ダイナミックな姿で鎮座。個体それぞれに異なる特色を観察でき、知られざる生態に迫ることができる。また、アイデアあふれるプロジェクションマッピングが話題のNAKED, INC.が手掛ける映像コンテンツも見逃せない。白亜紀後期の北アメリカを舞台に、リアルサイズのティラノサウルスを間近に体感できる迫力の大型コンテンツだ。壁や床をタッチすると、ティラノサウルスが飛び出すインタラクティブな仕掛けもあり、子どもが楽しめることはもちろん、大人もそのリアルさには息を飲むはず。会場内は写真撮影も可能で、恐竜と撮影ができるフォトスポットも3カ所設置。中でも、動き、吠える、精密なティラノサウルスとトリケラトプスのロボットは、まさに記念撮影のベストスポットだ。ティラノサウルスを知るには、それらが生きてきた環境なども重要とあって、ディプロドクス、カルノタウスルなど他の大型恐竜の骨格も並べられ、体系的に進化の過程や時代背景に触れることができる。『ティラノサウルス展 ~T.rex 驚異の肉食恐竜~』は9月5日(日)まで、大阪南港ATCホールにて開催中。加えて、自身も大の恐竜好きだというflumpoolのボーカル・山村隆太による音声ガイドも貸出実施(別途600円)。取材・文:後藤愛
2021年07月29日特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」が、滋賀の佐川美術館にて、2021年9月14日(火)から11月7日(日)まで開催される。なお、鹿児島市立美術館では9月5日(日)まで開催される予定であったが、8月19日(木)をもって終了。フランス近代絵画の充実したコレクションスイス・ジュネーブに1968年に開館したプチ・パレ美術館は、19世紀後半から20世紀前半にかけて芸術の都・パリを中心に制作された、フランス近代絵画を主としたコレクションを所蔵する美術館。1998年以降は休館しているものの、充実した所蔵コレクションから、国外の大規模美術展に継続的に出品協力を行っている。日本では30年ぶり、鹿児島では初となるコレクション展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」は、プチ・パレ美術館の主要コレクションが来日する、日本では30年ぶり、鹿児島では初となる本格的なコレクション展だ。印象派のルノワールからナビ派のモーリス・ドニ、フォーヴィスムのヴラマンク、キュビスムのアンドレ・ロート、エコール・ド・パリのユトリロ、スタンラン、藤田嗣治まで、38作家による油彩画65点が一堂に集結する。19世紀後半に“光の描写”に挑んだ印象派が現れて以来、フランスでは画家たちによって次々と革新的な絵画が生み出されてきた。「プチ・パレ美術館」では、時代を象徴する巨匠の作品のみならず、その他多数の優れた周辺作家の作品も所蔵。実験的な精神に満ちた画家たちによる多彩な作品を通して、時代の活況を見て取ることができる。印象派からナビ派/ポン=タヴァン派、新印象派、フォーヴィスム、キュビスム、そしてポスト印象派やエコール・ド・パリに至るまで、フランス近代絵画の全体像とダイナミックな時代の潮流を体感できそうだ。【詳細】特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」会期:2021年9月14日(火)~11月7日(日)場所:佐川美術館住所:滋賀県守山市水保町北川2891開館時間:9:30~17:00 ※最終入館は16:30まで。休館日:月曜日(9月20日は開館)、9月21日入館料:一般 1,200円、高大生 800円(要学生証提示)、中学生無料 ※ただし保護者の同伴が必要。※専門学校・専修学校は大学に準じる。※障害者手帳の持参者(手帳の提示が必要)、付添者(1名のみ)は無料。■終了した会場・鹿児島市立美術館会期:2021年7月23日(金・祝)~8月19日(木)※当初は9月5日(日)までの会期を予定していたものの変更(チケットの払い戻しについては、後日美術館ホームページにて案内)住所:鹿児島県鹿児島市城山町4-36問い合わせ先TEL:099-224-3400
2021年07月09日特別展「日本の心象刀剣、風韻、そして海景」が、兵庫の姫路市立美術館にて、2021年7月3日(土)から9月5日(日)まで開催される。“刃文の美”に見る日本の心象風景特別展「日本の心象刀剣、風韻、そして海景」は、日本の美意識を象徴する刀剣の“刃文”の美しさに着目した展覧会。刀身に浮かぶ白い波のような模様を指す“刃文”の美を手掛かりに、日本の風土が培ってきた豊かな心象風景を様々な視点から紐解いていく。展示室だけでなく庭園も活用した、スケールの大きい展覧会となっている。国宝や国内の名刀など計49口の刀剣が集結多様な刃文の美に迫る第1章「刀剣の光陰」では、国内の名刀29口をはじめ、所蔵コレクションなども含め合計49口の刀剣を展示。国宝1件、国指定文化財4件も登場する、姫路市立美術館始まって以来最大規模の刀剣展示となる。各時代の特徴を示しながら、「直刃(すぐは)」「のたれ」「小乱れ」といった刃文の典型や、1つ1つの刃文に見て取れる美意識の形を紹介。平安時代から現代まで続く刀剣の歴史を展観する、ダイナミックな展示となっている。杉本博司の代表作「海景」と刀剣のインスタレーションなど第2章「風韻、そして海景」では、現代美術作家の杉本博司が蒐集してきた刀剣コレクション4件とともに、代表作の写真作品「海景」シリーズを展示。刀剣を軸にしたインスタレーションを通して、新たな視点から杉本博司の壮大な世界観を感じられそうだ。また、刀匠・明珍宗裕と鍛冶師・明珍宗敬の明珍兄弟による実験的なインスタレーション《派生》にも注目。『玉鋼(たまはがね)』から打ち出される光と音色の表現世界を通して、現代社会に一石を投じた作品となっている。庭園を使った“玉鋼”の体験型音響インスタレーションも庭園にて展開される第3章「たまはがねの響」では、世界遺産・国宝「姫路城」、国登録有形文化財「姫路市立美術館」、そして13点の彫刻のある庭園を一望に収める唯一無二の景観そのものを作品化する試みを実施。音響インスタレーション作品《星雲光響 2021》が展開される。《星雲光響 2021》では、日本刀に使用される特別な鋼である玉鋼(たまはがね)に着目。明珍宗敬が手がけた「玉鋼製火箸群」による独特な音色と響きを素材に、パラメトリックスピーカーを活用した臨場感あふれる音響を体感する事ができる。また、館内では、1983年の姫路市立美術館開館時にホールに配されたステンドグラス作品《芸術の曙》の“光”と、「玉鋼製火箸」の“音色”のコラボレーションを楽しめる。「刀剣乱舞-ONLINE-」とコラボさらに、「国宝《太刀 銘 国行(来)(号明石国行)》」が展示されることを記念して、オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」とコラボレーション。刀剣男士・明石国行の等身大パネルが設置される他、ミュージアムショップでコラボレーション記念のグッズとして明石国行のクリアファイル・ポストカードセットが販売される。【詳細】文化観光拠点計画認定記念特別展「日本の心象刀剣、風韻、そして海景」会期:2021年7月3日(土)~9月5日(日)開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)※会期中の金・土曜日および7月22日(木)は特別夜間開館のため、20:00まで開館(入場は19:30まで)。休館日:月曜日(但し8月9日は開館)、8月10日(火)会場:姫路市立美術館住所:兵庫県姫路市本町68-25出品点数:63点 ※会期中展示替えあり。観覧料:一般 1,200(1,000)円、大学・高校生 600(400)円、中学・小学生 200(100)円※( )内は20人以上の団体料金。※同展入場券で常設展示室も観覧可能。
2021年07月05日江戸東京博物館で企画展「発掘された日本列島2021 調査研究最前線」が2021年6月5日(土)から7月4日(日)まで開催される。土偶や土器と共に“発掘調査研究の最前線”を紹介企画展「発掘された日本列島2021 調査研究最前線」は、縄文時代の土偶や弥生時代の線刻絵画土器など多彩な時代の埋蔵文化財を紹介する展覧会。今回は、約630点の資料を交えながら“発掘調査研究の最前線”についても紹介する。展覧会は、全国の発掘調査の成果を速報する「新発見考古速報」、地域研究の成果を展示する新企画「我がまちが誇る遺跡」、特集展示「記念物100年」の三部から構成。日本では、年間約9,000件に及ぶ発掘調査が行われているが、その成果に実際に触れる機会は極めて限定されているため、貴重な企画展となりそうだ。“鹿”が描かれた線刻絵画土器「新発見考古速報」では、近年発掘された遺跡や成果がまとまった18遺跡について速報展示。“鹿”が描かれた線刻絵画土器や“船形の髷(まげ)”の表現が印象的な「ミミズク土偶」などを通じて、次々と解き明かされている新たな史実を紹介する。千葉の遺跡群に関する調査研究も「我がまちが誇る遺跡」では、縄文時代の貝塚の“約3割”が集まる千葉県の遺跡群や海上交通の重要拠点として栄えた広島・福山などに関する調査研究の成果をわかりやすく展示。 さらに「記念物100年」では、文化財保護法によって「史跡」「名勝」「天然記念物」に指定された全国各地に所在する“記念物”をテーマに、多様な魅力を発信する。大名屋敷にまつわる“金色に輝く瓦”が集結会期中は、地域展「江戸の金箔瓦」も同時開催。会場内には、江戸城下に立ち並んだ大名屋敷の“金色に輝く瓦”が並ぶ。【展覧会詳細】企画展「発掘された日本列島2021 調査研究最前線」会期:2021年6月5日(土)~7月4日(日)開館時間:9:30~17:30※入館は閉館の30分前まで休館日:毎週月曜日※展覧会会期や閉館時間等の最新情報は、公式ホームページ、Twitterで確認。会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室 5F企画展示室住所:東京都墨田区横網1-4-1観覧料:一般 600/大学・専門学校生 480円/高校生・中学生(都外)・65歳以上 300円/中学生(都内)・小学生以下 無料※企画展は常設展観覧料で鑑賞できる。■地域展「江戸の金箔瓦」会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室前
2021年06月04日上質な日本美術のコレクションで知られるアメリカのミネアポリス美術館の名品がならぶ展覧会『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』が、サントリー美術館で6月27日(日)まで開催されている。ミネアポリス美術館(通称 Mia)は、アメリカ中西部にあるミネソタ州最大の都市・ミネアポリスに1883年に設立された美術館。約9万点のコレクションのうち1割を超える約9500点が日本美術のコレクションだ。本展は室町時代から近世までの日本絵画の流れを、Miaの充実したコレクションでたどっていくもの。また、展示作品の3分の1以上が日本に初めて里帰りするものだそう。展示風景より展覧会は、日本絵画の主要ジャンルを8章構成で紹介していく。第一章「水墨画」では、躍動感あふれる描写で鳥を描いた雪村のほか、迫力とかわいらしさが同居する山田道安の屏風などを展示する。雪村周継《花鳥図屛風》室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》室町時代、16世紀とくに、山田道安《龍虎図屏風》は、虎の表情や吹きすさぶ風の描写など、細部まで楽しめる作品だ。山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀続く第2章「狩野派の時代」では、当時の主流派であった狩野派の作品を展示。仙人と童子を描いた狩野山雪の《群仙図襖》は、9名の仙人と童子が描かれた襖。それぞれの仙人の表情やポーズを描き分けている。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》江戸時代、正保3年(1646)画面右端にいる仙人は「劉海蟾(蝦蟇仙人)」。糸を通した小銭を使ってガマガエルと遊んでおり、その姿が愛らしい。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》部分江戸時代、正保3年(1646)第3章の「やまと絵―景物画と物語絵―」では、日本独自の絵画様式となったやまと絵を紹介。もともとは中国的な主題の「唐絵」に対して、日本の風俗や事物を主題にした絵を指していた「やまと絵」は、時代を経ていくうちに日本独自の絵画様式として発展していった。武蔵野の平野を描いた《武蔵野図屛風》はその一例だ。第4章の「琳派」も日本で生まれた独自の様式である琳派を紹介している。作者不詳《武蔵野図屛風》 江戸時代、17世紀第5章の「浮世絵」は、江戸時代に花開いた大衆芸術、浮世絵を紹介。葛飾北斎や東洲斎写楽などの誰もが知る浮世絵版画のほか、肉筆浮世絵も展示。江戸の文化がいかに豊かであったかを垣間見ることができる。三畠上龍《舞妓覗き見図》江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》部分江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》は、謎が多い対幅の作品。左幅には美しい舞妓、右幅にはまぶたをこじ開けている丁稚姿の少年の図が描かれている。作品の主題はなんなのか、現時点ではわからないが、インパクトが強い作品だ。そして、第6章の「日本の文人画〈南画〉」、第7章「画壇の革新者たち」、最終章「幕末から近代へ」と続く。とくに第7章の「画壇の革新者たち」は、伊藤若冲や曾我蕭白など近年人気が高い奇想の絵師たちの作品が並んでいる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》は若冲が好んで描いた鶏が並ぶ屏風。筆の濃淡を巧みに使った躍動感あふれる鶏が描かれている。曾我蕭白の《群鶴図屛風》は、若冲とはまた異なるスタイルで鶏を巧みに描いており、両者を見比べると、絵師の特徴をわかりやすく捉えることができる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》江戸時代、18世紀曾我蕭白《群鶴図屛風》江戸時代、18世紀本展は室町時代から近代に至るまでの日本絵画の魅力がわかりやすくまとめられている展覧会。豊富なジャンルの日本絵画のなかから、お気に入りの絵師や作品を見つけ出しにいってみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』4月14日(水)~6月27日(日)、サントリー美術館にて開催
2021年06月02日書籍『366日 物語のある絵画』が、2021年4月22日(木)より発売される。書籍『366日 物語のある絵画』は、ギリシア神話、聖書物語、中世の騎士物語、世界の伝説からシェイクスピアなどの文学世界、おとぎ話のフェアリーペインティングまでを西洋絵画とそのストーリーで“1日1話”ずつ辿れるアートブック。西洋文化を知る上で欠かせない教養も身につけられる。例えばギリシア神話を伝えるのは、オーストリアを代表する画家 グスタフ・クリムトやルネサンス期のフィレンツェ派を代表する画家 サンドロ・ボッティチェッリ、同じくルネサンス期に活躍したドイツの画家 ルーカス・クラナッハらの絵画。また聖書物語の世界は、ピーテル・ブリューゲルやベルナト・マルトレルらの作品、イギリス物語絵の世界ではジョン・エヴァレット・ミレー、ジョン・コリアらの作品を並べる。【詳細】『366日 物語のある絵画』2,860円(税込)発売日:2021年4月22日(木)仕様:B5判変型(228×175mm)/ソフトカバー/416ページ(Full Color)ISBN:978-4-7562-5490-0 C0071著者:海野弘発売元:パイ インターナショナル
2021年04月23日世界三大美術館のひとつであり、創立150年の歴史を持つニューヨーク・メトロポリタン美術館。同館が誇る珠玉の西洋絵画コレクションから選りすぐりの名品65点が来日。しかもそのうち46点が日本初公開というかつてない展覧会が11月に大阪市立美術館、2022年2月に東京・国立新美術館で開催されることが決定した。出品予定の作品は、ラファエロ、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、レンブラント、フェルメールから、 マネ、モネ、ルノワール、ゴッホなど。誰もが知る巨匠たちの名画で、ルネサンスから19世紀まで、西洋絵画史の500年をたどる。展示内容の詳細は6月頃に発表される予定。楽しみに待ちたい。カラヴァッジョ(本名 ミケランジェロ・メリージ)≪音楽家たち≫1597 年 メトロポリタン美術館Lent by The Metropolitan Museum of Art, Rogers Fund, 1952カジョルジュ・ド・ラ・トゥール≪女占い師≫おそらく 1630 年代 メトロポリタン美術館Lent by The Metropolitan Museum of Art, Rogers Fund, 1960オーギュスト・ルノワール ≪ヒナギクを持つ少女≫1889 年 メトロポリタン美術館Lent by The Metropolitan Museum of Art, The Mr. and Mrs. Henry Ittleson Jr. Purchase Fund, 1959【開催概要】『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』大阪会場:大阪市立美術館会期:11月13日(土)~1月16日(日)東京会場:国立新美術館会期:2月9日(水)~5月30日(月)
2021年04月16日2021年はオランダ人画家、ピート・モンドリアンの生誕150周年。これを記念した展覧会『モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて』が、SOMPO美術館で開催されている。オランダのデン・ハーグ美術館が所蔵するモンドリアンの作品約50点のほか、国内外からの作品約20点で、モンドリアンの足跡をたどる展覧会だ。水平、垂直の直線と、赤・青・黄色の三原色を組み合わせた「コンポジション」シリーズで知られているモンドリアンだが、誰もが知るこれらの作品にたどり着く前も、さまざまな作風で絵を描き、1944年にニューヨークでその生涯を閉じるまで、自分なりの「純粋な美」を追求しつづけていた。本展では、そんなモンドリアンの制作スタイルの変遷をたどっていく。1872年にオランダ中部、アメルスフォールトで生まれたモンドリアンは、アムステルダム国立アカデミーで絵画を学ぶ。当初は自然主義的な風景画を描いていたモンドリアンは、アムステルダムの地で印象派やハーグ派の影響を受けていく。ハーグ派とは写実主義に影響を受け、くすんだ色味を多用していた、主にオランダの都市ハーグを拠点に活動していた画家たちを指す。渡仏前のゴッホも強く影響を受けていたという。写真左から《干し草と農家屋》1894‒97年頃、《干し物のある農家》1897年頃、《田舎道と家並み》1898‒99年頃その一方で、モンドリアンは象徴主義の画家ヤン・トーロップと1908年に出会い、また神秘思想のひとつ、神智学会に興味を抱き、1909年には神智学協会に入会。オランダの風景や、風車、砂丘などを神秘的な色合いで描くようになっていく。写真左《ウェストカペレの灯台と雲》1908年 、写真右《ウェストカペレの灯台》1909年写真左:《砂丘Ⅲ》1909年写真右:《砂丘》1909年しかし、1911年にピカソやブラックによって創始されたキュビスムの存在を知ったモンドリアンは、彼らの絵に感銘を受けパリへ拠点を移し制作活動を行うようになり、建物や樹木、境界などを抽象化させた独自の作風へと変化させていく。《色面の楕円コンポジション2》のようにモチーフを抽象化させ、画面の周囲を楕円形にぼやかす手法は、当時のキュビスムの画家たちが積極的に行っていたものだ。写真左:《コンポジション木々2》1912-12年写真右:《色面の楕円コンポジション2》 1914年そして、1917年には友人で建築家のテオ・ファン・ドゥースブルフたちとともにグループ「デ・ステイル」を結成。同名の雑誌において、垂直と水平の直線、三原色と無彩色の組み合わせから構成される美しさについての理論「新造形主義」を強く主張していく。この新造形主義は、後の絵画や彫刻だけでなく、建築やグラフィックデザインなどにも強く影響を及ぼしている。この理論にのっとり、モンドリアンは1920年より水平線、垂直線、三原色を組み合わせた作品を制作し、「コンポジション」シリーズとして発表。以降、生涯に渡って幾何学的な抽象画を描き続けていく。写真左から《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》1921年、《赤、青、黒、黄、灰色のコンポジション》1921年、《コンポジション no.1》1929年本展では、モンドリアンの作品のほか、リートフェルトのアームチェアシリーズなど、同時期の作家たちによる関連作品なども展示。モンドリアンの理念が幅広い世界へ浸透したことも提示している。ヘリット・トーマス・リートフェルトアームチェア 1918年日本国内でモンドリアンの展覧会は23年ぶり。この貴重な機会に彼の芸術をしっかりと楽しんでみよう。展示風景より取材・文:浦島茂世【開催情報】『モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて』3月23日(火)~6月6日(日)、SOMPO美術館にて開催
2021年04月09日妖艶であったり、グロテスクであったり、ときにはエロティックであったりと、心に不穏なさざ波を立たせる絵を集めた展覧会『あやしい絵展』が、東京国立近代美術館で開催されている。人々の心を引きつける「あやしさ」の魅力とはどのようなものだろうか?この世には、単なる「美しさ」という言葉だけでは語れない美術作品が数多くある。同展はそのような作品のなかから「あやしい」という概念に着目。幕末から昭和初期に制作された絵画、版画、雑誌や書籍の挿図などからあやしい作品を取り上げ、紹介していくものだ。展示会場冒頭で展示されているのは生人形(いきにんぎょう)。幕末から明治期にかけて、主に見世物小屋のコンテンツの一つとして制作されていたリアリティあふれる人形だ。展示されている安本亀八の《白滝姫》も、憂いのある表情が人々をひきつけている。このほか、1章の「プロローグ 激動の時代を生き抜くためのパワーをもとめて」では、幕末〜明治時代に描かれた「無残絵」なども展示されている。安本亀八《白滝姫》1895年頃続く第2章「花開く個性とうずまく欲望のあらわれ」では明治から大正の「あやしい」絵が立て続けに紹介される。合わせて、当時の芸術家たちに多大な影響を与えたアール・ヌーヴォー、そしてラファエル前派の作品など、西洋の絵画も展示されている。(左)アルフォンス・ミュシャ《ジスモンダ》1895年、(右)ダンテ・ガブリエル・ロセッティ《マドンナ・ピエトラ》1874年(手前)与謝野晶子『みだれ髪』藤島武二 装幀 1901年明治に入り、加速する近代化・西洋化は芸術面にも大きな影響を与えた。宗教画や神話画など伝統的な手法と技法で表現すること、人々のごくごく個人的な体験や感情を表現することなど、西洋では数百年かけて発展してきた表現の技法や考え方は、まとまって一気にもたらされ、芸術家たちはそれぞれの表現を模索するようになっていく。そして時代は進み、明治30年以降になると、印刷技術の発展により絵葉書やポスターが普及。「美人」のイメージが大衆に共有されるようになる。この流れのなか、芸術家たちは本質的な美とはなにかを追求。それぞれの手法で、魅力を持つ女性たちを描きはじめるようになっていった。展示風景例えば、甲斐庄楠音は、女性の表情の奥底にある感情まで見えるような絵を描き、島成園は顔に痣のある女性が持つ、強い意思を描こうとしている。甲斐庄楠音《畜生塚》(1915年)左から甲斐庄楠音《幻覚(踊る女)》1920年頃、《舞ふ》1921年、《横櫛》1916年頃島成園《無題》1918年岡本神草の《拳を打てる三人の舞妓の習作》は、展覧会に間に合わせるため中央部分のみトリミングした作品だ。そのため、中央部分の女性の顔立ちまわりだけ緻密に描かれており、周囲とのコントラストが印象的な作品となっている。岡本神草の《拳を打てる三人の舞妓の習作》1920年北野恒富《道行》1913年「あやしい」は、妖しい、妖しい、奇しいなど様々な漢字を充てることができ、さまざまな形で解釈が可能な言葉だ。会場にはこのほかにも、上村松園《炎》(東京会場のみ4月4日まで展示)や、鏑木清方《妖魚》など、さまざまなあやしい作品が揃っている。会場を訪れて、自分の好きな「あやしい」絵を見つけだしてほしい。取材・文:浦島茂世【開催情報】『あやしい絵展』3月23日(火)~5月16日(日)、東京国立近代美術館にて開催
2021年04月01日古くから寺などに鎮座する大仏。その大きさはさまざまですが、見上げるほどの大きな大仏は見ごたえがありますよね。大きな大仏になればなるほど、きれいに保つための管理が大変になります。写真家として活動する_deepsky(@_deepskyy)は、大仏のほこりなどを払う『お身拭い(おみぬぐい)』の様子を写真に収め、Twitterに投稿しました。『イケメン大仏』ともいわれている、富山県高岡市にある高岡大仏。約16mある大仏のお身拭い姿がこちらです。富山の高岡大仏のお身拭いがシュール過ぎる。 pic.twitter.com/XnCF2K72PB — _deepsky (@_deepskyy) March 3, 2021 人がとっても小さく見えますね!シュールな光景でも、どこか日本の古き伝統のよさを感じる写真。投稿にはさまざまなコメントが寄せられていました。・すごい瞬間を撮りましたね。大仏が生きているみたい。・大仏がくしゃみをしたら、みんな飛ばされちゃう!・拭いている人の腕で鼻ピアスをした大仏に見えた。この光景は偶然撮れたものだといいますが、なかなか見られない貴重な瞬間。このような大変な作業があってこそ、いつも美しい大仏を見ることができるのでしょうね![文・構成/grape編集部]
2021年03月07日この度、東京藝術大学日本画科を卒業された、次代を担う若手精鋭作家6名による「-日本画- G6展」を開催いたします。 わが国伝統の日本画技法を駆使しつつ、現代ならではの表現や素材を取り入れ、それぞれの作家たちが独自の世界を作品の画面上に繰り広げ、新たな日本画の世界を切り拓いています。 その瑞々しい感性と個性に満ち溢れた、大作から小品までの新作約20点を展観いたします。 ぜひこの機会にご高覧賜りますようご案内申し上げます。出品作家:泉 東臣、大久保 智睦、大沢 拓也、三枝 淳、並木 秀俊、吉田 潤 (敬称略・五十音順)タイトル:-日本画- G6展会期:2021年2月24日(水)→3月2日(火)※最終日、3月2日(火)は16時閉場※最新の営業時間は大丸心斎橋店のホームページをご確認ください。会場:大丸心斎橋店 本館8階Artglorieux GALLERY OF OSAKA (アールグロリュー ギャラリー オブ オーサカ)<入場無料>泉 東臣 「悠刻」 8S 日本画(和紙・岩絵具) 税込59万4,000円大久保 智睦 「奏」 10P 日本画(和紙・岩絵具) 税込66万円大沢 拓也 「sound of water」 75.0×50.6cm 日本画(木板・錫紛・漆) 税込93万5,000円三枝 淳 「梟図」 10M 日本画(和紙・岩絵具・色箔) 税込55万円並木 秀俊 「八仙華」 16.5×39.0cm 日本画(桐板・岩絵具・金箔・白金箔) 税込43万円吉田 潤 「Love」 30.0×30.0cm 日本画(和紙・墨) 税込16万5,000円泉 東臣 (いずみ はるおみ) Haruomi Izumi1979年 千葉県生まれ2003年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業2004年 臥龍桜日本画大賞展 奨励賞2005年 東京藝術大学大学院修士課程(中島研究室)修了2009年 東京コンテンポラリーアートフェア20092010年 東京藝術大学非常勤講師 ~2012年2011年 「G6展」(東京 以降毎年、’14~ 松坂屋名古屋店、’15~大丸心斎橋店)2012年 技法講座:美術の窓 3、4、5月号に連載2013年 「桜花賞展」(郷さくら美術館/東京)「Imago Mundi」(ベネチア・ベネトン財団)2018年 個展「泉東臣-美の絶対化-」(東京、松坂屋名古屋店、大丸心斎橋店)現在 日本美術家連盟会員大久保 智睦 (おおくぼ ともむつ)Tomomutsu Okubo1978年 東京都生まれ2004年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業2006年 同大学大学院美術研究科日本画修士課程修了2007年 再興第92回「院展」 初入選(~‘15)2008年 第63回「春の院展」 初入選(~‘15)2009年 同大学大学院美術研究科日本画博士後期課程修了2011年 「G6展」(東京 以降毎年、’14~ 松坂屋名古屋店、’15~大丸心斎橋店)2014年 「第2回桜花賞展」(郷さくら美術館/東京) 奨励賞(‘17)2017年 「大久保智睦展-鏡映空間-」(諏訪市美術館)2019年 個展「大久保智睦 -space of mirror-」(東京、松坂屋名古屋店、大丸心斎橋店)現在 日本美術院 院友、文教大学 准教授大沢 拓也 (おおさわ たくや) Takuya Osawa1979年 埼玉県生まれ2004年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画卒業2005年 第32回 創画展 初入選(’06 奨励賞)2006年 東京藝術大学大学院美術研究科日本画修了第32回 春季 創画会 初入選(’08、’10 春季展賞)2009年 東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程美術専攻日本画研究領域修了2010年 3國G展:韓国(ソウル大学)、中国(海南大学)、ドイツ(シュトゥットガルト州立芸術工科大学)2011年 「G6展」(東京 以降毎年、’14~ 松坂屋名古屋店、’15~大丸心斎橋店)2012年 東京藝術大学美術学部絵画科 日本画 教育研究助手2020年 個展「大沢拓也 -Kunstgewerbe-」(東京、松坂屋名古屋店、大丸心斎橋店)現在 日本文化財漆協会 会員三枝 淳 (さえぐさ あつし) Atsushi Saegusa1979年 長野県生まれ2003年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業2005年 東京藝術大学大学院修士課程(中島研究室)修了独立展 <入選>(~’08)2006年 「ShinPA!」(おぶせミュージアム・中島千波館、佐藤美術館)(以降毎年)2011年 「G6展」(東京 以降毎年、’14~ 松坂屋名古屋店、’15~大丸心斎橋店)2015年 「Art Taipei 2015」(台北)、「Art021」(上海)2016年 「Art Taipei 2016」(台北)、「6075 Macau Hotel Art Fair」(マカオ)2019年 個展「三枝淳-花鳥絢爛-」(東京、松坂屋名古屋店、大丸心斎橋店)並木 秀俊 (なみき ひでとし) Hidetoshi Namiki1979年 千葉県生まれ2004年 第89回再興院展 初入選(以後毎年)2008年 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保学専攻保存修復(日本画)博士課程修了愛知県立芸術大学 非常勤講師2010年 第16回天心記念茨城賞第65回春の院展 奨励賞(’11、’12、’14)第95回再興院展 奨励賞(’12、’16、’18)2011年 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻 助教「G6展」(東京 以降毎年、’14~ 松坂屋名古屋店、’15~大丸心斎橋店)第66回春の院展 外務大臣賞2014年 東京藝術大学アートイノベーションセンター 非常勤講師2015年 東京藝術大学COI研究推進機構 art&science lab 特任准教授2017年 一般財団法人前田青邨顕彰中村奨学会 第六回中村賞現在 日本美術院 特待吉田 潤 (よしだ じゅん) Jun Yoshida1982年 東京都生まれ2006年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画 卒業2008年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程版画領域 修了2009年 同大学大学院研究生 卒業2010年 東京藝術大学美術学部絵画科 油画・版画 教育研究助手(~ 2013年)第1回アダチUKIYOE大賞 大賞2011年 ART OSAKA 2011(HOTEL GRNVIA OSAKA/大阪)、Young Art Taipei (台北)2013年 空想美術大賞展2013 奨励賞2014年 京都精華大学芸術学部 造形学科 版画専攻 特任講師 (~ 2019 )アートフェア東京2014(’16、’18)(東京国際フォーラム)2015年 新生絵画大賞展2015 優秀賞現在 東京藝術大学 非常勤講師アールグロリュー ギャラリー オブ オーサカ Artglorieux GALLERY OF OSAKAフランス語でart(アール)は芸術、glorieux(グロリュー)は輝かしい、栄光の、という意味。時空を超えて、輝き続けるアートを発信いたします。大丸心斎橋店本館で、心ふるえる素敵なアートとの出会いをお楽しみください。アクセス:Osaka Metro御堂筋線心斎橋駅(南改札)より地下道直結住所:〒542-8501大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1大丸心斎橋店 本館8階TEL:06-6271-1231(代表)HP:企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月15日銀座三越 本館7階 ギャラリーでは、2021年2月17日より『~新しい風~ 中島 潔 絵画展 』を初めて開催します。本絵画展では、新作を含む直筆絵画と越前和紙を使用したレフグラフファイン版画を約30点の展示販売、直筆絵画・版画をお買い上げのお客さまに限り「直筆サイン色紙(落款入り)」のプレゼントを行います。どこか懐かしく、日本人の心の中にある「ふるさと」の心象風景であり、世代を超えてみる方をその世界観に引き込む魅力を持つ、中島潔氏の作品をぜひお楽しみください。■会期:2月17日(水)から2月23日(火)※最終日午後6時まで■会場:本館7階 ギャラリー郷愁を誘う童©中島 潔「春の風」レフグラフファイン版画(画寸30.2×43cm)16万5,000円(税込)©中島 潔「新しい風」レフグラフファイン版画(画寸40.5×59.2cm)30万8,000円(税込)©中島 潔「早春の陽だまり」ケント紙に水彩(49×71.5cm)352万円(税込)©中島 潔「ふるさとの小道」ケント紙に水彩(24.5×33.5cm)99万円(税込)©中島 潔「花の音色」レフグラフファイン版画(画寸46.3×32.8cm)19万8,000円(税込)儚げな女性©中島 潔「モンサンミッシェル」レフグラフファイン版画(画寸24.3×36.9cm)11万円(税込)カレンダー・画集©中島 潔<カレンダー 表紙>©中島 潔<カレンダー 中>2021年カレンダー「新しい風」 1,320円(税込)©中島 潔画集「“今”を生きるーそして伝えたいこと」 2,860円(税込)中島 潔氏 プロフィール1943年、佐賀県生まれ。高校卒業後上京し独学で絵の勉強を続ける。広告会社に就職し、アートディレクターとして数々の賞を受賞。その後、フランス・パリの美術学校で絵を学んだ後独立しフリーになる。1982年、NHK「みんなのうた」のイメージ画を手掛け、1987年、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を『木霊みょうと』で受賞。2010年には、京都 清水寺成就院に46枚の襖絵を奉納図る。現在も全国各地で個展を開催。作品を発表し続けている。会場概要中島 潔 絵画展会期:2021年2月17日(水)~2月23日(火) ※最終日午後6時まで会場:銀座三越 本館7階 ギャラリー住所:東京都中央区銀座4-6-16TEL:03-3562-1111(大代表)営業時間:午前10時~午後7時(会期中)■※コロナウイルス感染拡大予防の観点から、ご入場を制限させていただく場合がございます。※諸般の事情により、営業日・営業時間などが変更となる場合がございます。詳しくは、銀座三越ホームページをご確認ください。※本イベントの内容は、都合により変更または中止となる場合がございます。予めご了承ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月12日多くの優れた絵本作家を輩出してきたスイスから、エルンスト・クライドルフ、ハンス・フィッシャー、フェリックス・ホフマンの3人の巨匠の貴重な原画やリトグラフ、手描き絵本など約150点を、長野県の「小さな絵本美術館」協力のもと一堂に展示します。フェリックス・ホフマン 絵本『おおかみと七ひきのこやぎ』より小さな絵本美術館蔵 ©フェリックス・ホフマンヨーロッパの絵本の中で、スイス作家の作品は線や色彩の美しさで人気を獲得してきました。エルンスト・クライドルフ(1863~1956年)は、アルプスの草花を擬人化した「花のメルヘン」などの作品で知られ、ヨーロッパの絵本作家の先駆者となりました。また「こねこのぴっち」などの作品で世界中の子どもたちに愛されるハンス・フィッシャー(1909~1958年)の絵は流麗な線によって、生き生きと躍動しています。さらに、フェリックス・ホフマン(1911~1975年)は、病気だった小さなわが子に贈った「おおかみと七ひきのこやぎ」など、優しさと厳しさが共存する絵画の世界が愛されてきました。本展は、スイスを代表する3人の巨匠を取り上げ、長野県にある「小さな絵本美術館」の協力で、貴重な原画やリトグラフなど約150点を一堂に紹介します。おなじみのグリム童話や、スイスの伝説…。同国の美しい風土、歴史、そして世界共通である親の愛情から生まれたスイス絵本の魅力、そのどこか怖くて楽しい世界へといざないます。●開催概要(1)タイトル こわくて、たのしいスイスの絵本展~クライドルフ、フィッシャー、ホフマンの世界~(2)会 場 神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2の9の1)電話078・858・0050 FAX078・858・0058(3)開催期間 2021年1月30日(土)~3月28日(日)※新型コロナウイルス感染拡大の影響で変更の場合があります。(4)休館日 月曜日(5)開館時間 10時~18時(入館は17時30分まで)(6)観覧料 一般1000(800)円65歳以上・大学生500(400)円高校生以下無料※神戸市内在住の65歳以上の方は無料※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金※小学生以下は保護者(大学生以上)の同伴が必要※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引(7)主 催 神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社(8)後 援 在日スイス大使館、サンテレビジョン、ラジオ関西(9)協 力 小さな絵本美術館、アサヒビール大山崎山荘美術館(10)展示協力 大阪樟蔭女子大学●展示構成〈グリム童話〉・エルンスト・クライドルフ「ふゆのはなし」〈白雪姫との別れ〉・ハンス・フィッシャー「ブレーメンのおんがくたい」・フェリックス・ホフマン「グリムの昔話」〈スイスの世界〉・エルンスト・クライドルフ「花のメルヘン」・ハンス・フィッシャー「こねこのぴっち」・フェリックス・ホフマン「スイスの伝説」エルンスト・クライドルフ 絵本『花のメルヘン』より小さな絵本美術館蔵エルンスト・クライドルフ 絵本『花を棲みかに』より小さな絵本美術館蔵ハンス・フィッシャー 絵本『こねこのぴっち』より小さな絵本美術館蔵 ©ハンス・フィッシャーハンス・フィッシャー 絵本『ブレーメンのおんがくたい』より小さな絵本美術館蔵 ©ハンス・フィッシャーフェリックス・ホフマン 絵本『おおかみと七ひきのこやぎ』より小さな絵本美術館蔵 ©フェリックス・ホフマン●お問い合わせ神戸ファッション美術館(指定管理者:神戸新聞地域創造・神戸新聞事業社共同事業体)TEL:078-858-0050URL::press@fashionmuseum.or.jp●ご来館者には下記をアナウンスして対応し、安全を第一に運営してまいります。・入館時の体温測定にご協力ください。咳、発熱など体調不良の症状がある方は、ご来館をご遠慮いただきますようお願いいたします。・マスク着用をお願いいたします。咳エチケットをお守りください。・手指消毒にご協力ください。館内に消毒液をご用意しております。・館内では会話をお控えいただき、お静かにご鑑賞ください。・近くの方とできるだけ間隔をおいて、ご鑑賞ください。このほか状況により、入館制限・禁止をお願いする場合があります。・感染予防や拡散防止のため、美術館スタッフはマスクを着用しています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月09日