新作を発表するごとに、その鋭い社会批評とユーモアで波紋を投げかけるマイケル・ムーア監督。昨年9月の「リーマン・ショック」に端を発したウォール街の金融危機と世界同時不況の真実に切り込んだ最新作『Capitalism: A Love Story』(原題)が第66回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門においてワールドプレミアとして世界で初めて上映された。上映中、様々な場面で拍手や大きな笑いがわき起こるなど、観客の反応はおおむね好意的。上映後には10分以上ものスタンディングオベーションが!ムーア監督は会場のバルコニーから身を乗り出し、満員の客席に向かって感謝の言葉を繰り返した。ヴェネチアのコンペ部門にドキュメンタリー作品が出品されるのは史上初の快挙。映画は、アメリカ型の市場原理主義経済の崩壊および、金融危機がアメリカに与えた壊滅的な影響を克明に描写。庶民の生活が苦しい中で企業救済のために公的資金が投入されることに対し、怒りを露わにするムーアが、お得意の突撃スタイルで「金を返してくれ!」とシティバンクやモルガンスタンレーといったウォール街の銀行に突入していく姿も。上映に先立っての公式会見で監督は「アメリカという国では民主主義が不当な扱いを受けていると思う。経済は人間の生活の大きな要素を占めるけれど、人々が自分の住む社会の経済の運営に対する発言権を持たないような社会を民主主義社会と呼ぶことはできない。僕は“アメリカン・ドリーム”という考えを、生活の全ての要素において適用するべきだと思う。投票所の中だけでなくてね」と舌鋒鋭くアメリカ型の経済を批判していた。コンペの結果発表は9月12日(土)。果たしてその結果やいかに?日本では先日の総選挙により、政権交代がなされることになったが、野党に転落した自民党の総裁、麻生首相も本作に登場しているとか…。『Capitalism: A Love Story』は10月2日より北米での公開をスタート。日本では12月の公開を予定している。© Kazuko Wakayama■関連作品:Capitalism: A Love Story(原題) 2009年12月公開© Front Street Productions, LLC.第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ジョージ・クルーニー、恋人についての質問にCMのキメ台詞で切り返し!マット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入りM・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!
2009年09月09日ワールド・ツアー「Sticky and Sweet Tour」の公演でイスラエル滞在中のマドンナが月曜(8月31日)に、イスラエルの野党「カディマ」の女性党首であるツィピ・リヴニ氏とテルアビブで会食した。昨年の首相選の有力候補でもあったリヴニ氏は1958年生まれで、マドンナと同い年。氏のスポークスマンによると、マドンナからの申し出でテルアビブのレストランでのディナーが実現したという。2人は意気投合して2時間以上も話し込んだそうだが、会話の内容については合意の上で非公開と決めた。リヴニ氏はマドンナに「とても感銘を受け、興味深い人物と感じた」とのこと。夫と2人で、1日と2日のいずれかの日に同地で開催のマドンナのコンサートへ行く予定だそうだ。30日にプライベート・ジェットでイスラエルに入国したマドンナは同夜、エルサレム旧市街にあるユダヤ教聖地「嘆きの壁」を訪れている。テルアビブの2公演のほか、4日にはネタニヤフ首相にも会う予定。熱心なカバラ(ユダヤ教神秘主義思想)の信奉者であるマドンナにとって、イスラエルは非常に近しい国になったようで、同じくカバラ信奉者のデミ・ムーア&アシュトン・カッチャー夫妻と共に、ユダヤ教神秘主義の原理に関するシンポジウムへの参加も予定されている。(text:Yuki Tominaga)© Reuters/AFLO■関連作品:ワンダーラスト 2009年1月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© 2007 Semtex films■関連記事:マドンナの青春時代をたどる『ワンダーラスト』DVD&オリジナルグッズを2名様プレゼント50歳のマドンナ、22歳の恋人と結婚のうわさを完全否定マドンナ、落馬で軽い怪我を負って病院へマドンナ、マラウイから失意の出国。養子縁組の申請が却下にマドンナ、マラウイから2人目の養子。今度は3歳の女児
2009年09月02日アシュトン・カッチャー&デミ・ムーア夫妻が乗ったプライベート・ジェットが6日、エンジントラブルを起こし、ラスベガスの飛行場に緊急着陸した。夫妻はアシュトンの新作『Spread』(原題)のラスベガス・プレミアに出席した後、ニューヨークへ向けて午後1時前に飛び立った。ところが離陸して数分後、エンジンの調子がおかしくなり、ラスベガスに引き返して緊急着陸となった。幸い夫妻に怪我はなかった。緊急着陸するやいなやアシュトンはTwitterに「僕の乗った飛行機が緊急着陸した。エンジンがオーバーヒート。消防車がたくさん来てる」と書き込み、デミも「緊急着陸とか、ベガスではいつもの冒険よ」と自らのアカウントに書き込んだ。しばらく時間が経過してから「生きていることがハッピー」と書き込んだアシュトンは、ファンと一緒にお祝いをしようと提案。マンハッタンの「タートル・ベイ・バーでパーティだ!入るときに『Spread』と言えばドリンクは半額!僕のおごりだよ!」と付け加えた。写真は2人がtwitterに掲載した機内での様子。© Splash/AFLO(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ベガスの恋に勝つルール 2008年8月13日、14日、15日先行公開、8月16日より有楽座ほか全国にて公開© 2008 Twentieth Century Fox Film Corporation■関連記事:キャメロン・ディアス、うわさの彼とN.Y.でテニス観戦デートファッション小噺vol.89キャメロンに学ぶ、ワンピ着こなし術とミニ着用の自由アシュトン、愛妻デミ・ムーアと仲良く登場!『ベガスの恋に勝つルール』プレミアキャメロン・ディアス、酒の上での過ちは「一度だけよ…思い出せないけど(笑)」恋愛は妥協も必要?『ベガスの恋に勝つルール』特製グッズを合計4名様にプレゼント
2009年08月10日銃規制やイラク戦争、医療問題などアメリカにはびこる社会問題に独自の視点で切り込み、世界的な反響を呼んできた、ドキュメンタリー界の暴れん坊監督、マイケル・ムーア。そんな彼が“経済問題”をテーマに描いた最新作『Capitalism: A Love Story』(原題)が、9月に開催される第66回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門、ならびに2009年トロント国際映画祭特別上映に正式出品されることが決定。ヴェネチア国際映画祭のコンペ部門にドキュメンタリー作品が出品されるのは初の快挙となった。生まれ故郷の自動車工場が閉鎖され、失業者が増大したことを題材にした、監督デビュー作『ロジャー&ミー』(’89)で、独自のアポなし突撃取材を確立させたムーアだが、その最初のターゲットとなったGM(ゼネラル・モーターズ)が今年で破綻。徹底した批判・追究の精神を貫き通してきた彼は、この大不況がもたらした現実を受け、あらためて資本主義に則った巨大企業の支配力、そして利潤追求の姿勢に待ったをかける。既に完成前の作品を観た数少ない人の話によれば、「優秀なスタッフと働いているマイケル・ムーアは、いままさに絶好調だ!と断言できる」とのこと。アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞を受賞した『ボウリング・フォー・コロンバイン』(’02)、カンヌ国際映画祭を制した『華氏911』に続き、ヴェネチアの地で、自身5年ぶりの快挙となるか?『Capitalism: A Love Story』は12月、全国にて公開。■関連作品:Capitalism: A Love Story(原題) 2009年12月公開© Front Street Productions, LLC.■関連記事:マイケル・ムーア、次は恋愛映画に挑戦?GM破綻を受けアメリカの“経済”を斬る!
2009年07月31日『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『華氏911』、『シッコ』など独自の突撃スタイルで社会問題に一石を投じ、作品ごとに注目を集めるマイケル・ムーア。アメリカの銃社会、イラク戦争、医療問題をテーマにしてきた彼の最新作が12月に日本公開されることが決定した。タイトルは『Capitalism: A Love Story』(原題)。100年に一度の大不況と言われるいま、ずばり“経済問題”をテーマに、原点に立ち返る。監督デビュー作『ロジャー&ミー』(’89)で、GM(ゼネラル・モーターズ)の会長に“アポなし突撃取材”を始めてから、ちょうど20年。そのGMが破綻したいま、ムーアは巨大になりすぎた企業による支配力と、利益ばかり追求する姿勢がアメリカ国民のみならず世界中の人々に、いかに壊滅的な影響を与えてきたかを鮮明に描き出す。企画が進行する中で、経済危機にフォーカスしていくムーア。今年2月には、ウォール街や金融業界で働く人々に向かって、「自ら名乗り出て、あなたが知っていることをみんなで共有しよう」、「ヒーローになって、アメリカの歴史最大の詐欺行為を暴露することに手を貸してほしい」と呼びかけた。また、タイトルにもあるように、なぜ“愛の物語(=A Love Story)”を作るに至ったのか?という疑問については、「そろそろ“恋愛映画”を作ろうと思ったんだ。完璧なデートムービーになるよ」と宣言するムーア。「全てが入っているんだ――“欲望”“情熱”“ロマンス”、そして“毎日解雇されている14,000の人々”。これは禁じられた愛であり、誰もその名前を口にしようとはしない。もう言ってしまえばいい、“それが資本主義”なんだ!」と声高に語っている。『Capitalism: A Love Story』(原題)は10月2日に全米公開。ちょうど米国上院がウォール街に7,000億ドルの緊急支援策を可決した日から数えてちょうど1年と1日後の公開となる。日本では12月に公開予定。■関連作品:Capitalism: A Love Story(原題) 2009年12月公開© Front Street Productions, LLC.
2009年07月10日みなさん、最新ニュースを一挙にお届けしますよ!まず最初に、先週、イケメン俳優のチェイス・クロフォード(写真/私のお気に入り「ゴシップガール」で脚光を浴び、リメイク版『フットルース』に主演)が「People Magazine」誌で“最もセクシーな独身男子”に選ばれました!同誌で、彼は大人気カントリー・ミュージシャンのキャリー・アンダーウッドと交際していた頃の話や、「ゴシップガール」での共演以来の親友、エド・ウェストウィックがゲイといううわさについて話しています。ちなみに、今回で10周年目を迎えるこのランキング。選ばれた45人のイケメンの中には、クリス・パイン(『スター・トレック』)にロバート・パティンソン(『トワイライト』)、シャイア・ラブーフ(『トランスフォーマー/リベンジ』)、そして「アメリカン・アイドル」で人気を博したアダム・ランバートなどもランクインしています。次に、先日制作開始をお伝えした『ゴーストバスターズ』最新作に、ジャック・ブラックが出演を熱望しているようですよ!ジャックといえば、夏の新作『YEAR ONE』(私の夏のお薦めムービーの一本!)で『ゴーストバスターズ』のオリジナル俳優、ハロルド・ライミスと共演していますが、本作への出演を彼に懇願し続けていたそうです。「僕はゴーストを倒せるよ!ゴーストなんて怖くないからね!」と記者陣に言い放ったジャック。もし本当に出演が決まったら、新『ゴーストバスターズ』は大ヒットになること間違いなし!さて、みなさん「Twitter」って知ってますか?読者の中には既に登録している方もいるかもしれませんが、友人と連絡を取るのに便利ですし、最近では商品や企業、さらにセレブリティたちまで、プロモーションの場として利用されています(ちなみに、私のアカウントはです)。その中でも熱心な支援者でありユーザーなのが、ハリウッドの大物カップル、デミ・ムーアとアシュトン・カッチャーです。しかし、スターにとってTwitterが災いの元になることも…。いま最もTwitterに怒りを感じているのはこの人、ジャスティン・ティンバーレイクでしょう。先週の月曜夜、ジャスティンはナイトクラブで、彼女のジェシカ・ビールとは違う、ダークブラウンの髪の女性と抱き合っているところを目撃されてしまいました。そして、同じクラブにいた誰かがその写真をTwitterに投稿したのですが…その犯人がTwitter常連者のリンジー・ローハンだというのです。リンジーが2人の写真を撮って“jb(ジェシカ・ビール)を裏切ったのは誰?”と書き込みしたとのこと。しかし、リンジーはこれを完全否定、誰かが彼女のアカウントを利用して書き込んだのだと訴えています。曰く「私は自分の私生活のことは書き込まないわ。無論、他人の人生のことなんて!私は失敗から学んだのよ」とリンジー。これは本音なの?元ガールフレンドのサマンサ・ローソンと別れたりくっついたりの関係をそのたびに綴っているのは誰かしら?もっとも2人は数日前にまた別れたみたいですが…。最後に、月曜日はセレブ・ゴシップ注目の日ですよ。リアーナとクリス・ブラウンが初めて法廷で顔を合わせるんです!クリスを担当するセレブ弁護士、マーク・ゲラゴス(マイケル・ジャクソンや万引き騒動を起こしたウィノナ・ライダー、そして数週間前にタイのホテルで遺体で見つかったデヴィッド・キャラダインの遺族を弁護)は、2度目の上訴を試みましたが、これを棄却されました。若いセレブ・カップルにとって法廷で顔を合わせるのはこれが初めてとなり、リアーナは元彼に対して証言することを求められています。この予審で、次の陪審に進むための証拠が十分に揃ってるかどうかが判断されます。私の予想では、十分揃ってると思います。あなたはどう思いますか?また一波乱が起きそうですね!(text:Lisle Wilkerson)© Splash/AFLO■関連作品:ゴシップガール [海外TVドラマ]TM & © Warner Bros. Entertainment Incフットルース (原題) 2010年公開スター・トレック (2009) 2009年5月29日より丸の内ルーブルほか全国にて公開Star Trek (2009) Directed by: J.J. Abrams Photo Credit: Industrial Light and MagicTM & Copyright ©2009 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.トワイライト〜初恋〜 2009年4月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.トランスフォーマー/リベンジ 2009年6月20日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:シネマカフェ独占!日本未放映のUS版『トランスフォーマー』TVスポットが到着前作から“変身(=トランスフォーム)”?シャイア・ラブーフが明かす成長の軌跡『トランスフォーマー』新加入の2人が明かす舞台裏の応酬とは?『ターミネーター4』10億超スタート!梅雨真っ只中の興行戦線やいかに?【ハリウッドより愛をこめて】クリス・ブラウン、女性保護団体からの脅迫にパニック?
2009年06月22日