オリバーピープルズ(OLIVER PEOPLES)の「タクミシリーズ(TAKUMI SERIES)」より、建築やデザイン界に大きな影響を持つジイタリアの建築家、ジオ・ポンティとのコラボレーションアイウェアが登場。2021年11月4日(木)よりオリバーピープルズ正規店などで発売される。「タクミシリーズ」から建築家ジオ・ポンティとのコラボアイウェアが登場日本の洗練されためがねづくりとオリバーピープルズの歴史をミックスしたチタンコレクション「タクミシリーズ」。2020年7月に続く「タクミシリーズ」第2弾となる今回は、ジオ・ポンティ・アーカイブスとタッグを組み、無駄のないライン、シャープなアングル、建築的なフォルムなど、ジオ・ポンティの代表的な要素をアイウェアで表現した。ラインナップは、サングラスクリップが付属するオプティカルフレームの「G.PONTI-1」「G.PONTI-2」と、ラウンドレンズシェイプ「G.PONTI-3」といった3種類。それぞれのテンプル部分には、美しいファセットカットが施されている。また、角度が付けられた長さのあるブリッジや、ダイヤモンド型に仕上げたチップなど、細かなディテールに至るまで、ジオ・ポンティのデザインの原則と美学を尊重し仕上げられている。アイウェアのカラーは、ジオ・ポンティのインテリアや家具のデザインから着想。例えば、アイウェア「G.PONTI-1」で展開されるレンズのセージとマスタードのカラーは、ジオ・ポンティの作品に見られる組み合わせを参考に配色している。【詳細】オリバーピープルズ タクミシリーズ 2発売日:2021年11月4日(木)販売店舗:オリバーピープルズ正規店、公式オンラインストア価格:・G.PONTI-1(OV5460T) 72,600円・G.PONTI-2(OV1292T) 72,600円・G.PONTI-3(OV1293ST) 54,900~59,900円
2021年11月05日株式会社イケダコーポレーション(本社:大阪府、代表取締役:池田 佐知)は、2021年11月25日(木)オンライン配信にて「脱炭素」スイスに学ぶ木造建築の未来 オンラインエコバウ建築ツアー2021を開催いたします。オンラインエコバウツアー2021撮影風景(スイス)これまで20年以上にわたり開催されてきた、最新のエコロジー建築を現地を訪れ学ぶ建築ツアーを初めてオンラインにて開催いたします。初開催の今年はスイスより中継でジャーナリスト滝川 薫さん、建築家ヴェルナー・シュミット氏が参加いたします。スイスの木造建築の最新情報を動画で視聴いただき、環境ジャーナリスト滝川 薫さんによる解説プレゼンを予定しております。持続可能な建築にチャレンジし続ける、建築家のヴェルナー・シュミット氏も質疑応答に参加し、エコロジー先進国スイスの木造建築の最新を知り、質問できる、またとない機会です。イベント申し込み詳細 ■オンラインエコバウツアー2021概要日時 :2021年11月25日(木) 16:00~1:30形式 :オンライン配信(Zoom)費用 :3,000円視聴動画の詳細 :・環境エネルギー局オフィスビル(建設現場)・シェアーホルツバウ(中大規模木造会社)・ネーニコン村の集合住宅ゲストスピーカー:ジャーナリスト滝川 薫、建築家ヴェルナー・シュミット滝川 薫■滝川 薫(たきがわかおり)北スイスシャフハウゼン州在住のジャーナリスト、著者、ガーデンデザイナー。千葉県出身。東京外国語大学イタリア語学科卒業後、渡欧。スイスのオーシュベルク造園学校にて植栽デザイン課程修了。欧州ドイツ語圏をフィールドに、持続可能なエネルギー・建築・地域発展・環境をテーマとした視察セミナー、執筆、講演、調査、通訳・翻訳の活動を20年続け、日本への情報発信につとめる。エコバウツアーとの接点は2002年から。スイスではAtelier fur Oekologie und Gartenkulturにて庭園設計・コンサルタントに携わる。著書に『欧州のビオホテル~エコツーリズムから地域創造へ』(ブックエンド、2021)、『サステイナブル・スイス:未来志向のエネルギー、建築、交通』(学芸出版社、2009)、『エネルギー自立と持続可能な地域づくり~環境先進国オーストリアに学ぶ』(共著、昭和堂、2021年)、『100%再生可能へ!進化するエネルギービジネス』(共著、新農林社、2018年)などがある。 ヴェルナー・シュミット■ヴェルナー・シュミット1953年生まれ、スイスの建築家。アルプス山間のグラウビュンデン州トゥルン村にアトリエ・シュミット有限責任会社を構える。レンガ積み職人の職業教育を修了後、1978年にチューリッヒ州専門大学で建築家のディプロム。1982~89年にオーストリア応用芸術大学のハンス・ホライン教授の下で建築修士を取得。同年にデザイン・建築事務所であるアトリエ・シュミットを設立。1994~95 年、グラウビュンデン州立技術・経済専門大学にて設計立案の講師。実験精神が旺盛で、90年代にはカツィス村の教会増築を代表とする有機的なフォルムの建築に携わる。当初より持続可能性を追求し、伝統建築に学んだローテクおよびパッシブハウス建築の実践の後、20年前よりストローベイル建築、そしてストローベイル断熱の木造建築に行きつく。2002年に大型ストローベイルだけで構造と屋根を支える2階建て住宅を山間豪雪地帯に建設して注目を浴びる。その後、数多くのストローベイル建築をスイスや周辺国で実現。大学機関と協働研究を行い、独自構法の開発・改良を重ね、ヨーロッパでは同分野のパイオニアとして著名。ストローベイルを用いて、住宅やオフィスの新築だけでなく、省エネ改修も行う。本セミナーで登場する集合住宅はストローベイル断熱の木造建築ではスイスで最大規模のもの。製造エネルギーが小さく、再利用ができる地域の自然建材を用いて、エネルギーと上水・下水を完全に自給し、シンプル・ローテク・自律的で、快適で美しい建築を、市場価格で実現することを目指している。建築活動の他、家具デザインやグラフィックデザインまで幅広い活動を手掛ける。2016年に息子の建築家パウル・シュミットが経営を引継ぎ、親子で藁建築の普及に取り組む。■エコバウツアーという取り組みエコバウ建築ツアーは、エコロジー建築の先進国であるドイツなど諸外国へ行き、建築家の方々に会い、実際にエコロジー建築を見てもらうことで、エコロジーについて理解してもらうツアーです。20年以上続くこの建築ツアーで、これからの建築になぜエコロジーとバウビオロギーが必要なのかを知る場として、累計600人以上の建築家に参加いただきました。私たちは、このツアーを通して日本の住宅のエコ推進を目指しています。これまでのエコバウツアーレポート更新中 イケダコーポレーション 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月29日北海道「写真の町」東川町は、11月10日(水)、来年開校150周年を迎える立正大学、町との連携を進める隈研吾建築都市設計事務所と、三者連携協定を締結いたします。また、同日17時より、協定調印式の他、地方創生フォーラム「1人より3人」を開催。建築家隈研吾氏、松岡市郎東川町長、吉川洋立正大学学長を交えたパネルディスカッションも実施予定。立正大学にてリアルイベントとしての実施と、オンラインでの配信も予定しています。本協定の概要東川町と立正大学、隈研吾建築都市設計事務所は、11月10日に「三者包括連携協力」を結びます。本協定は、教育、研究、文化、産業、地方創生等の分野において相互に協力し、地域社会の発展と人材育成に寄与するとともに、新しい公共性のあり方を提案し、広く発信することを目的としています。日本の地方創生を産学官連携で考える「地域創生フォーラム」を開催新型コロナウイルス禍によるパンデミックは社会の変化を加速しています。この歴史的変換期に、150年の節目を迎える立正大学主催の記念フォーラムを実施します。日本の課題である地方創生に対して、立正大学主導のもと、世界的に著名な建築家の隈研吾氏、地方創生に取り組む北海道東川町と三者協定を締結。三者で新しい挑戦をはじめるにあたり、記念フォーラムを開催します。東川町は、写真の町や地域ブランドである東川米では有名で、「写真の町」としてのまちづくり、福祉の充実、移住政策の促進、日本唯一の公立日本語専門学校創設などにより、人口は平成初期の7000人台から、現在の8400人に増加しています。主要産業である木工家具産業の分野では、隈研吾氏との世界の学生を対象とした「KAGUデザインコンペ」を実施し、世界の学生から800以上の応募があり話題となりました。立正大学は、学生が地方再生の現場で学ぶことに価値があると考え、東川町をリーダーシップキャンプ地に選定。立正大学は新設したデータサイエンス学部をはじめ総合的な大学の知的資源を活かし、東川町や隈研吾氏との三者連携により、地方創生への新たな視点の獲得を狙います。その契機として、「1人より3人」と題し、地域連携により地方創生の新たな視点を得る試みを実施します。来場者には、東川町の魅力を体感していただくため、2019年に「ゆめぴりかコンテスト」金賞受賞し、食味ランキングで最高ランクの特A米「東川米」や、「大雪旭岳源水」も配布します。<プログラム>2021年11月10日(水)17:30~20:0017:00開場17:30~18:00 【開 会】立正大学×隈研吾建築都市設計事務所×東川町三者包括連携協力に関する協定調印式18:05~18:35 【基調講演】「コロナ後の社会と建築」東京大学特別教授・名誉教授 隈研吾建築都市設計事務所主宰 隈 研吾 氏18:40~ 20:00【パネルディスカッション】「1人より3 人 ~三者連携による地方創生の新たな視点~」隈研吾(隈研吾建築都市設計事務所主宰)松岡市郎(東川町長)立正大学学生(リーダー養成プログラム参加学生)進行/吉川洋(立正大学学長)司会/中川梨花(タレント・東川町オフィシャルレポーター)<参加方法、お申込み>場所立正大学 品川キャンパス 石橋湛山記念講堂定員200名 (申し込み不要、先着順) +オンライン配信※学生や関係者だけでなく、一般の方も参加できますオンライン申し込み先【隈研吾基調講演】立正大学150周年記念フォーラム「1人より3人」 : ※会場参加およびオンライン配信ともに、事前の申し込みが必要です。上記URLから申し込みください。問い合わせ立正大学 研究推進・地域連携課電話:03-3492-8152受付時間 10:00~17:00(日・祝日を除く)URL: 関連団体【共催】 立正大学、隈研吾建築都市設計事務所、東川町【後援】 品川区、熊谷市、匝瑳市【デザイン】梅原真(梅原デザイン事務所)<登壇者プロフィール>吉川洋(よしかわ・ひろし)/立正大学長経済学者。1951年生まれ。1974年3月 東京大学経済学部卒業、1978年米エール大学経済学博士、1993年東京大学教授、2016年立正大学教授、2019年4月より同大学長。財務省財政制度等審議会会長(2010年~2017年3月)、内閣府景気動向指数研究会(旧経済企画庁景気基準日付検討委員会)座長(1995年~)などを歴任。1984年第27回日経・経済図書文化賞受賞、1984年第6回サントリー学芸賞受賞。2010年、紫綬褒章受章。近著に『マクロ経済学(第4版)』(岩波書店、 2017)、『人口と日本経済』(中公新書、 2016)等。▼ 立正大学ホームページ ▼ 立正大学150周年記念サイト 隈研吾(くま・けんご)/建築家1954年生。東京大学大学院建築学専攻修了。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、(日本建築学会賞、フィンランドより国際木の建築賞、イタリアより国際石の建築賞、他)、国内外で様々な賞を受けている。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方を追求している。▼隈研吾建築都市設計事務所 Photo (c) J.C. Carbonne松岡市郎(まつおか・いちろう)/東川町長1951年生まれ。1972年 東川町奉職。2003年より現職。雄大な大雪山系より流れる清流「忠別川」の美味しい水、澄んだ空気、肥沃な大地と美しい景観、恵まれた資源を最大限に活用し、新たな付加価値を創出しながら、写真文化首都「写真の町」東川町の地名度を生かしたプライムタウン(最高のまち)づくりに取り組んでいる。また、職員の知力と実行力を求める「前例踏襲型」から「個性創造型」行政への転換を図り、住民福祉の向上に努めている。▼東川町ホームページ 司会 中川梨花(なかがわ・りか)/タレント・東川町オフィシャルレポーター1998年4月21日北海道札幌市生まれ。2017年、東川を舞台にした映画「写真甲子園 0.5秒の夏」への出演を機に東川町や地方創生に関心を寄せる。2017年9月に慶應義塾大学総合政策学部入学。地域活性化とソーシャルマーケティングを研究し、2019年10月より「東川スタイル研究員」として活動、2021年10月より「東川町オフィシャルレポーター」。サンミュージックプロダクションに所属しタレントとしても活動。▼中川梨花 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月19日Voice Goes on(運営:株式会社ごぶごぶ)は、2021年10月1日(金)より、モダン建築をめぐる、まち歩き音声ガイドアプリ『モダン建築クロニクル』の配信を開始いたしました。第一弾では、京都市京セラ美術館 開館1周年記念展「モダン建築の京都」と連動し、京都市内に現存するモダン建築を紹介します。【まち歩き音声ガイドアプリ サイト】(サンプルボイスあり)■モダン建築クロニクル ~キャラクターバージョン~ ■モダン建築クロニクル ~ラーニングバージョン~ ※ラーニングバージョンには以下を含む▼京都市京セラ美術館 開館1周年記念展「モダン建築の京都」展示解説音声ガイド▼京都市京セラ美術館の館内をめぐる「建物探訪ツアー」【開設の背景】大都市では経済を優先した開発により、美しく年齢を重ねてきた数多くの名建築が次々と解体されています。しかし本来は、子どもから大人まで多くの人々がその価値を共有していれば、保存は当然のこととなり、どう活かしてゆくかを皆で考えることで、街の魅力はより深まることでしょう。「モダン建築クロニクル」は、建築をキャラクター化することで、より多くの人々に美しく歴史ある建築に目を向けてもらいたい、という想いから生まれました。キャラクターの人格に建築主や建築家の想いを映し、身に纏う衣装やアクセサリーは、建物の内外観や設計思想から着想しています。この音声ガイドアプリに導かれて街を歩くと、何気なく通り過ぎていた街や建築が今までとは異なる視点で見えてくることでしょう。本企画をきっかけとして、大人から子供までより多くの人々の間で建築や景観に注目が集まり、歴史的・ 文化的に価値ある建築がひとつでも多く保存活用されることを願っています。【アプリの特徴】1. 現存するモダン建築を擬人化・豪華声優陣がキャストを務める多くの方、特に若い世代の方がモダン建築を識るきっかけとするため、人気声優をキャストとして起用。アプリを《キャラクターバージョン》と《ラーニングバージョン》で作成。《キャラクターバージョン》擬人化したリンクキャラが楽しい会話形式で初心者にもわかりやすく解説《ラーニングバージョン》豪華声優陣がモダン建築の知られざる歴史や秘話をじっくり解説<リンクキャラクター&声優陣のご紹介>声優陣とリンクキャラ紹介<キャラクターバージョン・アプリ画面>キャラバージョンアプリ画面2. 企画・監修/京都市京セラ美術館企画推進ディレクター 前田 尚武(まえだ なおたけ)建築のプロがおよそ1年をかけて細部までこだわりシナリオを監修。楽しみながら本格的なモダン建築を識ることができるよう何度も調整をして、難しい専門知識もわかりやすく解説。<経歴>一級建築士/学芸員。同館開館一周年企画展「モダン建築の京都」を企画。2003年より森美術館に在籍し「建築の日本展」など数々の建築展を企画。2019年度 日本建築学会文化賞ほか受賞。3. 京都を代表するテーマ別のコース×ボリューム満点の収録時間約430分京都市内を舞台にした全12コース(6コース×キャラ・ラーニングの2バージョン)をご用意。合計収録時間約430分。さらに京都市京セラ美術館 開館1周年記念展「モダン建築の京都」《モダン建築の京都展 展示解説音声ガイド》(ナレーション:岡本 信彦)もご用意。<コース案内>●京都が誇るモダン建築を巡る、テーマ別の5つの《まち歩きツアー》(キャラ・ラーニング)※1コース所要時間60分~90分程度●京都市京セラ美術館の館内を案内する《建物探訪ツアー》(キャラ・ラーニング)※所要時間約55分■ご案内コース一覧はこちらから 建築クイズやスタンプラリーなど、コンプリートすると限定ボイスドラマや限定イラストが手に入るミニコンテンツもご用意。4. すべてのコースが、豊富な資料と写真のブラウザアプリでいつでもどこでも楽しめるアプリ内では豊富な資料や写真を用いて音声ガイドとともに解説。現地に足を運べなくても楽しむことができる。またブラウザアプリなのでダウンロードの煩わしさがなく、ネット環境があればいつでも何度でも楽しめる。<ラーニングバージョン・アプリ画面>ラーニングバージョンアプリ画面2ラーニングバージョンアプリ画面1【「モダン建築クロニクル」の概要】アプリ名 : モダン建築クロニクル公式サイト : ~キャラクターバージョン~ ~ラーニングバージョン~ 提供開始日時 : 2021年10月1日(金)対応OS : スマートフォンブラウザでお楽しみください。iOS : iOS11 以上(Apple A8 以上/iPhone 7 以降の端末)ブラウザ : mobile SafariAndroid : Android5 以降ブラウザ : モバイル版 Google Chrome(Chrome 42.0.2311.111 以降)利用料金 : 各コース 600円(税込)(「モダン建築の京都」会期中特別セット販売あり)運営・企画 : Voice Goes on(運営:株式会社ごぶごぶ)ブラウザアプリ: (アプリ内でラーニング・キャラと切り替え可能)モダン建築クロニクルイメージ▼モダクロはじめかたガイド(新規登録~ガイドを聞くまでの流れ) <SNS>■公式ツイッター : ■公式インスタグラム: 【会社概要】商号 :株式会社ごぶごぶ(株式会社TTホールディングスグループ)代表者 :代表取締役 堀 智久所在地 :〒604-8206 京都府京都市中京区町頭町110【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】お客様相談窓口お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月15日軽井沢高原教会をイメージした天井天井に連なる垂木が美しい、伸びやかな大空間が魅力の福田さん一家の住まい。シンプルだけど個性的な家に住みたいと考えていた福田さんは、設計を駒田建築設計事務所に依頼した。「天井は軽井沢高原教会をイメージして設計していただきました」。その天井の棟木がなんと斜め。床の高さも斜めの3段になっている。さいたま市内のこの土地は交通量のある中山道と細い生活道路が斜めに交差する変形敷地。その敷地に合わせた斜めの意匠だ。「家のどの場所に居ても心地よく、使わない場所のない住まいを作ってくださいました。毎日仕事から別荘に帰ってくるような感覚の住まいは、心からくつろげます。子どもの頃からTV番組の『建物探訪』を見ていたこともあって、家は設計家に頼むもの、と思っていました。土地を探し、建築家に依頼するのは、自分の中では自然な流れでした」このエリアで生まれ育った福田さん夫妻。土地は散歩中に売地の看板を見つけた。「この辺りは土地の売出しがなかなか出ないので、看板を見てすぐに連絡をとりました」天井の斜めの棟木に合わせて、床も斜めの3段のスキップフロアになっている。ご主人は週に2〜3日リモートワーク中。奥様は毎日出勤している。段差は高いところで90cm。低い段差が45cm。45cmを2つ重ね、90cmとしている。サーキュレーターを置く場所には、予めコンセントを設置。天井高は約5m。天井の意匠が美しい。ダイニングテーブルはカリガリスのTOKYO。椅子はカルテルのマスターズと、マジスのスチールウッドチェア。「子どもが大きくなったら、あと2脚、買いたい椅子を考えてあります」90cmの段差の下は子どもたちの格好の遊び場だ。秘密基地を楽しそうに作っている。低いほうの45cmの段差はどこにでも腰掛けられるベンチにもなる。キッチンの扉や収納家具は白で統一。カウンターワゴンを引き出すと作業台になる。拡張性を重視した1階1階は子どもの成長に合わせ、将来的に子ども部屋を2つ作れる拡張性を重視して設計。現在家族全員の寝室として使っている部屋は、将来の分割を考慮して出入り口を2カ所設けている。構造用合板の壁に浮かぶ階段の手すりのシンプルなデザインが美しい。「壁は将来的に色を塗ったり、プロジェクターを投影することも考えています」1階の廊下を広々と感じさせるスケルトンの階段。2階から玄関を見下ろす。福田邸の窓は、室内からサッシ枠が見えず、壁の中に埋め込まれているようなデザイン。現在主寝室として使っているこの部屋は、子どもの個室を2つ作れるように考えられている。子どもたちが覗いているのは、2階の床の段差を利用して1階に光を取り込むスリット。この隙間を通して、2階と1階にいる家族の気配が感じられる。洗面台を共有スペースに洗面台は帰宅時に直行して手洗いできるよう、一般的な脱衣室内ではなく廊下に設置している。「実家で暮らしていた時、誰かがお風呂に入っていると洗面台が使いづらかったので、独立した場所に作りました」脱衣室内にあるガス乾燥機が小さな子どもがいる4人家族の洗濯物を早く強力に乾かす。「洗濯物を干す手間が省けるので家事の時短になります」1階はロボット掃除機がすべて掃除できるよう、段差を無くしている。モノを少なくスッキリと暮らすのも、家の美しさを際立たせ、家事の手間を減らすのに役立つ。「本はある程度たまったらデジタル化して処分します。季節の服は保管サービスを利用しています」帰宅してすぐに手を洗える場所にある洗面台。アイアン製のイスは杉山製作所のワーカー・ラウンジ・チェア。洗面台はスタルクがデザインした大型のDURAVITを選択。ジョエ・コロンボのワゴンに洗面周りの細々としたものを収納している。「収納力があって使い勝手も良く、とても便利です」脱衣室。右手がバスルーム。「洗濯機の上のガス乾燥機はなくてはならないものになりました。洗濯物を干す手間が省けます」手前が将来主寝室として使う予定の部屋。生活道路に面した側を玄関とバルコニーにした。交通量の多い国道に面した側は、窓の位置を高くし、プライバシーを確保している。福田邸設計駒田建築設計事務所 所在地埼玉県さいたま市構造木造 規模地上2階 延床面積95.24㎡
2021年09月13日建築を通して京都を知る大規模展覧会株式会社長楽館が、京都市京セラ美術館で開催中の「モダン建築の京都」展との連携企画として2021年9月25日より「長楽館モダンタイルタルト」(税込み1800円・ドリンク付き)を「デザートカフェ長楽館」で販売します(2021年12月26日までの期間限定)。京都市京セラ美術館開館1周年を記念して2021年9月25日より開催される「モダン建築の京都」展は、近代建築の宝庫でもある京都のモダン建築を多彩な資料(原図面や模型、写真、映像など)とともに紹介する大規模建築展です。京都のモダン建築の1つである長楽館(旧村井吉兵衛京都別邸)からも「螺鈿細工の椅子」「花台」をはじめとした、1909年竣工当時からの調度品が複数出展されます。展覧会チケット提示でおトクに!今回発売される「長楽館モダンタイルタルト」は、1909年の建築当初より残る長楽館旧温室(現・長楽館BOUTIQUE)のタイルの柄をイメージした商品です。長楽館のパティシエによる自家製クリームと国産小麦を使ったサクサクのクッキー生地でシンプルな美味しさが際立つスイーツとなっています。セットドリンクは「長楽館オリジナルブレンドコーヒー」と「長楽館オリジナルブレンドティー」の2種類から選択可能。会計時に「モダン建築の京都」展の入場券を提示すると、200円引きのサービスが受けられます。※別途サービス料10パーセントが発生します。(画像は株式会社長楽館のプレスリリースより)(画像は株式会社長楽館より)(画像は京都市京セラ美術館より)【参考】※株式会社長楽館のプレスリリース/@Press※株式会社長楽館※京都市京セラ美術館
2021年09月05日ジャニーズ事務所の名誉会長、藤島メリーさんが肺炎により亡くなったことが分かりました。93歳でした。ジャニーズ事務所は、『名誉会長 藤島メリーに関するご報告』とし、ウェブサイトを通じて以下のようにコメントを発表しています。弊社名誉会長 藤島メリーは、2021年8月14日午前7時35分、肺炎のため都内病院におきまして、永眠いたしました(享年93歳)。ここに生前のご厚誼に深く感謝し、謹んでお知らせ申し上げます。創業以来、メリーはジャニーが生み出したタレントを支えてまいりました。ファンの皆様が集う場所をファンクラブではなく、ファミリークラブだと申しておりました通り、タレントもファンの皆様も同じ家族の一員であるというその絆を大切にし、ジャニーズのエンターテイメントそのものが共に成長し、お楽しみいただける場所であることに情熱を注いでまいりました。これからも、その背中を見てきたタレントと社員がその思いを受け継ぎ、精進してまいりますので、何卒ご指導賜れますと幸甚に存じます。改めまして、これまでメリーが皆様より賜りました数々のご支援に、心より感謝申し上げます。葬儀告別式につきましては、故人の遺志により、近親者のみで執り行いました。誠に恐れ入りますが、御香典・御供花・御供物の儀はご辞退申し上げますことをご了承ください。なお、「お別れの会」につきましては執り行う予定はございませんので、何卒ご理解賜りたく存じます。大変恐縮ではございますが、個別のお問い合せ、取材につきましては差し控えてくださいますよう、何卒ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。ジャニーズ事務所ーより引用2019年に亡くなったジャニー喜多川さんとともに、多くのアイドルを世に送り出してきた藤島メリーさん。改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。[文・構成/grape編集部]
2021年08月17日街全体を暮らしの一部に建築家の西川日満里さん、坂爪佑丞さん、琴ちゃんが暮らす家は、西川日満里さんが共同主催するツバメアーキテクツと、設計事務所に勤務する坂爪佑丞さんの共同設計だ。琴ちゃんの誕生をきっかけに、2019年に竣工。「自邸を設計し、実際に住んでみて気づくことがたくさんありました。たとえば大きく開いたトップライトは、1年を通して暮らしてみることでその良さと難しさの両方を知ることができます」家は阿佐ヶ谷の賑やかな通りに面して建つ。「都市に住むと、徒歩圏内に暮らしに必要な場所を持つことができます。週末は銭湯に行って広々としたお風呂を楽しんだり、図書館を利用したり、遊びに来た友人とすぐ近くの料理店へ足を運びます。家の外で生業が広がっているので、それらを利用し、共存しながら暮らしたいと思いました」リビングから見上げる窓の外に、テラスに植栽した緑が広がる。吹き抜けの最上階の天窓から差し込む時間とともに変化する光が、様々な表情を加える。リビングの床は明るい色のタイルカーペット。床暖房で冬は暖かく、床に座って過ごすことが多いそう。「小さな子どもがいる家で白のカーペットはメンテナンスが心配でしたが、部分的に剥がして洗濯ができるため問題なく使えています」ダイニングテーブルの上のアートの作家さんは……、なんと、家の壁を塗った左官屋さん。「目地をパテで塗りつぶしてから仕上げの塗装をするのですが、下地の段階で止めてもらいました」「床に置いたエチオピアのコーヒーテーブルは把手がついていて移動させるのも簡単なので重宝しています」。天井と壁は同じ素材だが、天井だけツヤのある塗料を使い、光の反射を楽しんでいる。「なにか楽器を弾けるようになりたいと思い立ち、最近ピアノを始めました」と佑丞さん。両サイドにお気に入りのアートを飾る。「ラワン材の壁は、ビスが効くため好きな場所に絵を飾ることができます」モロッコのテーブル、李朝時代の脚付きテーブル、アフリカの民芸家具と、様々な国、違った時代の家具をチョイス。家のあちこちに居場所を作る「都市部の狭小地ですが家に“庭をつくりたい”と考えて、まずその庭の場所をどこに作るか考えました。生まれ育った家や、1つ前に住んでいた賃貸のアパートにも植栽を楽しめるテラスがあり、そこで過ごす時間がとても気持ちがよかったので、新しい家にも季節を感じられる庭があるといいなと思いました」決まったのがリビングからも寝室からも庭の緑を楽しめる場所。リビングからは樹々を見上げて木漏れ日を楽しみ、すぐ横の小部屋は樹々の成長を間近で見守ることができる。寝室の横の本に囲まれた小さな空間は、階下の家族の存在を感じながら、ひとりだけの時間を作れるとっておきのスペース。ピアノを弾いたり、テラスの緑の手入れをしたりと、様々なことをしながら過ごせる場所があることで、小さいながらも豊かな時間を過ごすことができる。「簡単に動かせて多目的に使える家具を多く使い、住みながら生活スタイルを整えることを楽しんでいます。動物の巣作りの感覚です。まず大きなストラクチャーを作り、その後に小さな居場所を作っていきました」テラスの横の部屋は、将来的に琴ちゃんのお部屋になるかも。窓の外の緑をすぐ近くで楽しめる特等席。本を読みながら、ゆったりとした時間を過ごす。リビングと耐力壁に隙間を開けることで、広がりを感じられる。本は一箇所に集めるのではなく、家のそこここで手に取れるようにしている。階段の吹き抜けを通して、一階まで光が落ちる。夏はトップライトに簾をかけ、木漏れ日のような光を楽しんでいる。階段はグレーにグリーンを混ぜ、自然界にある色に近づけた。寝室の横の小さなスペースは、周囲を本に囲まれたお籠もり感抜群の場所。椅子に座って視線を上げると、寝室の窓から空が見えて気持ちいい。それぞれの窓に機能と役割を分担開口は、いろいろな風景を楽しみ、様々な役割を持たせて作られている。「レマン湖のほとりに立つコルビュジエが母親に贈った小さな家は、フレーミングした窓を作り風景を切り取ることで湖の美しさを際立たせていました。この家は雑居ビルと住宅が入り混じる雑多な地域に建っていることもあり、慎重に開口部の位置を調整し、それぞれから見える風景を考えました」リビングの棚下に開いた窓からは、吹き抜ける風と共に、通りの緑や行き交う人を眺めることができる。テラスに面した窓は庭を楽しみ、道路に面した窓は高い位置に作ることで視線を遮り、流れる雲を眺めることができる。「模型で検討しても、実際の空間とはずれが必ずあります。現場に入ってからも窓の位置を微調整していました」リビングから50cm下げた位置にあるキッチンは、にじり口から中に入っていくような感覚。天井が低く、籠もる感じが心地よい。タイルは光を反射するものを選び、横の窓は住宅地の奥まで見通せる場所を狙って開けている。リビングの棚の下に開けた小窓から、賑やかな通りを眺める。階段の踊り場には、写真家の中村絵さんの台南で撮った作品を。「ガラスのように艶感のある仕上げにしていただき、台南の街に開いた窓のように楽しんでいます」「寝室の窓から外を見ると、偶然なのか赤い瓦屋根やピンクの壁の家が多く立ち並んでいました。その色に合わせて、透け感のある淡いピンクのカーテンを選びました」右の絵は住宅全体を使って個展を開いた奥誠之さんの作品。「1階をアトリエとして設え1ヶ月ほど滞在しながら実際に絵を描いていただき、展示期間中は作品を部屋に飾って、ご近所の方含めたくさんの方に見ていただきました。この作品はこどもたちが囲むテーブルのようにも、池のようにも、様々な風景に見えるところが好きです」1階にはコミュニティを育むスペースを1階の通りに面した部屋は街の一部となり、ギャラリーとして使ったり、喫茶店を開いたり、いろいろな住み方を楽しめるよう考えられている。同時に夫婦それぞれの仕事場の延長として使ったり、将来的にはこどものための部屋として活用することも想定している。「阿佐ヶ谷は外から訪れる街というよりも、そこに住む人が日常的に街で過ごす比率が高い街だと思います。地域の人が協力して街の雰囲気をつくっていこうとする意識があり、1Fをオープンにすることでこの家もその輪の中に参加できるとよいですね」通りに面した1階の部屋で今年3月に開催された奥誠之さんの個展「小さな部屋に絵具を渡す」。琴ちゃんも一緒に絵を描いた。©Yurika Kono住宅の中に奥誠之さんの絵を飾り鑑賞する試み。©Naohiro Tsutsuguchi1階の通りに面した部屋では、イベントを開いたり、打ち合わせをしたりと多目的に使っている。1階は玄関とバスルームが、同じ素材で連続する。大理石のモザイクタイルを使ったバスルーム。「エストニアで宿泊した古民家の石に囲まれた水回りがとても気に入って、そこをイメージして造りました」。琴ちゃんがお風呂で遊んでいる間、洗面台の横のスペースで仕事をすることもあるそう。通りに面した1階の窓はショーウィンドウのような役割を持たせている。季節の花を飾り、道行く人の目を楽しませている。外壁材は経年変化する素材を採用。1階から3階までのスキップフロア。2.5階に設けたテラスの緑がリビングと寝室の3層に心地よい視覚効果をもたらす。窓に当たった風が家の中を周るシカケになっている。テラスの下が回廊式のキッチン。その下の1階が洗面バスルーム。画像提供/ツバメアーキテクツ・坂爪佑丞坂爪邸設計ツバメアーキテクツ+坂爪佑丞 所在地東京都杉並区構造木造規模地上3階 延床面積73㎡
2021年08月09日スコットランド初のデザイン博物館「V&Aダンディー」や、この夏、いよいよ世界にお披露目される「国立競技場」の設計への参画など、国際的に注目される建築家・隈研吾。彼の公共性の高い建築68件を、隈本人が「ネコ目線」で解説するという、なんとも不思議かつ大規模な個展が、6月18日(金)より東京国立近代美術館で開催される。この展覧会『隈研吾展新しい公共性をつくるためのネコの5原則』について、隈研吾本人に聞いた。飼いネコを捨てられて建築家に――まず、本展のタイトルを聞いた人の多くが「なぜネコ?」と思うと思うのですが、隈さんはもともとネコがお好きなのですか?実は子どもの頃から大のネコ好きです。それが高じて獣医になろうと思っていたほど。ところがネコ嫌いの父親に飼いネコを捨てられてしまい、それを機に建築の道に進んだのです。――隈さんの建築の原点には、本当にネコがいたというわけですね。最近気づいたのですが、僕がやってきたことは、コンクリートの冷たい建築の中に、ネコのように小さくて柔らかく、温かいものを取り入れること。ネコとバータ-(交換)で建築家になったという想いがあるからか、自分の建築の中にネコ的なものを取り戻したかったんでしょうね。オドゥンパザル近代美術館(トルコ) 2019 (c)Erieta Attali――それで展覧会でも、ご自分の建築を、「孔」とか、形や素材の「やわらかさ」といった、ネコの好む5つの要素ごとに解説されているんですね。そう、ル・コルビュジエの「近代建築の5原則」ならぬ、隈研吾の「ネコの5原則」ね。隈建築のキーワードのひとつは「ウェルカム感」――隈建築といえば、木材を使った、和のテイストを取り入れた建築、という印象を勝手に持っているのですが、それもネコと関係があるのでしょうか?そうですね、路地裏をうろついているネコは、やはり木とか土とか自然の感触が好きでしょ。それから和のテイストに関しては、僕自身は「日本的」であることにこだわってはいません。ただ、本展を企画した保坂健二朗さん(ゲスト・キュレーター/滋賀県立美術館ディレクター(館長))が、僕の建築の特徴を、“たくさんの人が集まる場所”と言ってくれたように、僕の設計の大事な基準が、いかにウェルカムな感じを作るかということなんです。La Kagu 2014 (c)SS Co., Ltd.そう考えると日本の伝統建築は、少しだけひさしが出ていたり、縁側があったり、西洋の石の建築に比べて、だんぜん人を迎え入れる感覚があるんです。木で格子を作るとちょっと向こう側が見えるから入ってみたくなるとか、そういう日本の伝統建築の方法は、大いに参考になりますね。ミラーの関係にある?2つの国立競技場――今回はコロナ後の人間の生活に生かすために、隈さんの建築が集まる神楽坂のネコたちにGPSをつけて彼らの生態を調査した、《東京計画2020ネコちゃん建築の5656原則》も発表されています。この「東京計画2020」とは、20年前の東京オリンピック前に丹下健三が打ち出した「東京計画1960」への応答とのことですが。そうです。丹下健三は1964年の東京オリンピックの時に、代々木の国立競技場を設計しました。そして僕は、東京オリンピック2020の国立競技場の設計に参画した。丹下さんの時には、日本は高度経済成長のピークでしたが、今は右肩下がりの日本経済に、コロナが追い打ちをかけている。僕はこの2つの国立競技場は「ミラー=合わせ鏡」の関係にあると思っています。――「ミラーの関係」とは?たとえば丹下さんの国立競技場は、水泳競技などの体育館ですから、天井を高くする必要はないのです。しかし彼は競技場の屋根を高く吊ることにこだわりました。一方、僕らが意識したのは、競技場をいかに地面に近い低層階にするかということ。それから素材も丹下さんがコストをかけてコンクリートをふんだんに使ったのに対し、僕らは日本で一番流通している安い木材を使っているんです。――地面や木材を身近に感じるというのも、路地裏や自然の素材が大好きな「ネコ的視点」ですね。後世の人が1964年と2020年のオリンピック・イヤーは本当に対照的だったと認識してくれるような案を出したのですが、最初に「木材を使って、低層階にしたい」と提案した時、スタッフのみんなが「それカッコいいよね」と賛同してくれて、これが今の時代の感性なんだと思いましたね。――つまり新しい国立競技場は、丹下健三建築へのアンチテーゼと言ってしまっていいですか?大丈夫です。ポスト・コロナの公共建築とは?――では最後に、コロナ後の公共建築について、隈さんのお考えをいただけますか?雲の上の図書館/ YURURI ゆすはら 2018(c)Kawasumi・Kobayashi Kenji Photograph Officeテレワークが進んだポスト・コロナは、人間がハコを出る時代になると思います。それまでは、高層のコンクリートのハコの中に住んだり、働くことが一種のステイタスでしたが、そんな都会のハコの中にいなくても仕事はできると多くの人が気づきました。こうして自然に帰った人があらためて集まる場所が、21世紀の新しい公共性だと思うのです。そこを訪れた人が好きなところに座って好きなことができる。そんなネコが集う日だまりのように誰でも受け入れてくれる空間が、これからの公共建築に求められていると思っています。取材・文:木谷節子撮影:渡邊明音【開催情報】『隈研吾展新しい公共性をつくるためのネコの5原則』6月18日(金)~9月26日(日)、東京国立近代美術館にて開催
2021年06月15日美しい森と湖で知られる北欧の国フィンランド。 日本でもファンの多いフィンランドのモダニズムの原点を築いた建築家、エリエル・サーリネン(1873-1950)の活動を紹介する展覧会が、7月3日(土)よりパナソニック汐留美術館にて開催される。サーリネンはヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立。1900年のパリ万博フィンランド館をこのふたりとともに設計し脚光を浴び、ヘルシンキ郊外の湖畔に、設計事務所兼共同生活の場 ヴィトレスクを設けた。住宅、商業建築、公共建築、駅や都市のデザインと、次第に幅を広げていくサーリネンの設計活動は、多様な文化を受け容れつつ民族のルーツを希求した初期のスタイルから、独自の形態を通じて新しいフィンランドらしさを提示しようというモダニズムへと展開していった。1923年アメリカに移住。自ら設計したクランブルック・アカデミー・オブ・アート(美術学校)で教鞭をとるほか、同じく建築家となった息子のエーロ・サーリネン(1910-1961)と建築事務所を設立し、ともに設計に励んでいた。同展では、渡米前のフィンランド時代の活動にスポットをあて、公共建築や都市計画から、住宅や生活のデザインまでを紹介。つねに革新を求めつつ、自然や風土に根ざし、光と陰影をとりこんで豊かな表情を見せるサーリネンのデザインに、これからの生活のあり方を考え直すためのヒントが隠されていそうだ。≪1900年パリ万国博覧会フィンランド館≫ラハティ市立博物館≪ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム≫Photo: Ilari Järvinen/Finnish Heritage Agency, 2012エリエル・サーリネン≪椅子「コティ」≫1897年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵エリエル・サーリネン≪バラのタペストリーのスケッチ≫1904年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵≪建築家エリエル・サーリネンの肖像写真≫Photo: Daniel Nyblin/ Finnish Heritage Agency, 1897【開催概要】『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』会期: 7月3日(土)~9月20日(月)会場:パナソニック汐留美術館時間:10:00~18:00(8月6日、9月3日は20:00、入館は閉館30分前まで)休館:水曜、8月10日(火)~13日(金)公式サイト:
2021年06月07日近藤真彦(56)が4月30日をもって、ジャニーズ事務所を退所したと発表された。事務所公式サイトでは、《近藤より、これからの人生、自分の責任において芸能とレースの道を歩んでいきたいとの申し出がございましたので、弊社としましては、その意向を尊重し、自身で決めた道へと送り出すことといたしました》と報告された。昨年11月、『週刊文春』によって25歳下の女性との不倫交際が報じられた近藤。報道から約1週間後、事務所公式サイトで無期限活動自粛が発表された。近藤は相手女性との関係を認め、「一連の出来事に対する責任を取り、芸能活動を自粛したい」と申し出たという。事務所は「家庭を持つ一社会人による振舞いとして大変軽率であり、自覚と責任に欠ける行動」とし、「最年長である近藤の処分として当然の結論」とコメント。近藤の“弟分”でもある東山紀之(54)も、昨年11月22日放送の『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)でこう残念がっていた。「事務所の中でも世の中的にも、年を経て責任というのは変わってくると思う。その責任を果たしていない近藤真彦さんには、大変大きな失望感があります」’80年12月に、筒美京平さん(享年80)作曲の『スニーカーぶる〜す』で歌手デビューした近藤。昨年はデビュー40周年を華々しく飾るはずだった。しかし一連の報道によって、昨年12月に予定していたツアーファイナル公演は中止に。CMやレギュラーラジオ番組『近藤真彦くるくるマッチ箱!』(文化放送)も打ち切りとなった。「’18年に山口達也さん(49)が未成年への強制わいせつで書類送検されたことを機に、ジャニーズでは“全員参加必修”のコンプライアンス講習を実施しました。社会人としての自覚を身につけるため、Jr.はもちろん、ベテラン勢まで受講したといいます。近年、ジャニーズ事務所は不祥事のあった所属タレントを厳しく処分してきました。“長男”である近藤さんといえど、特別扱いはしなかったということでしょう。その後もファンは近藤さんの復帰を待ち望んでいましたが、このような結果に……。信頼回復がなされないまま、退所という形になってしまいました」(スポーツ紙記者)多くのファンや後輩たちを残し、近藤はどう歩んでいくのだろうかーー。
2021年04月30日2021年4月30日に、歌手の近藤真彦さんが、同日をもってジャニーズ事務所を退所することを発表しました。ジャニーズ事務所のウェブサイトによると、近藤さんは「これからの人生、自分の責任において芸能とレースの道を歩んでいきたい」という意思のもと、自ら退所を申し出たとのことです。近藤さんは、2020年11月に一部の週刊誌が報じた不倫報道をきっかけに、無期限での活動自粛となっていました。近藤さんは、ウェブサイトを通して、改めて一連の騒動についてファンや関係者に向けて謝罪。事務所と話し合った結果、退所を決断したことをつづっています。思えば金八先生から始まり、新人賞、レコード大賞、紅白歌合戦、映画と数々の貴重なお仕事をさせていただき感謝しかございません。これからもジャニーズの名を汚さぬよう仕事を続けさせていただきます。ありがとうジャニーズありがとう素敵な後輩達ありがとうジャニーさんJohnny’s netーより引用近藤さんは、これまでの仕事を振り返り、事務所に感謝の言葉を述べました。社会現象を巻き起こしたテレビドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)シリーズで生徒役として出演し、華やかなルックスと人を惹きつけるカリスマ性で一世を風靡した近藤さん。今後はジャニーズで培った経験を活かし、新たな活躍を見せてくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年04月30日歌手の近藤真彦が、30日をもってジャニーズ事務所を退所することがわかった。同日、事務所の公式サイトで発表された。事務所は、「弊社所属タレント近藤真彦は、本日、2021年4月30日をもちまして、ジャニーズ事務所を退所し、新たな道へと進みますことをご報告申し上げます」と発表。「これまで40年以上にわたり、近藤を応援してくださったファンの皆様、そして、ご支援くださいました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます」とつづった。続けて、「近藤より、これからの人生、自分の責任において芸能とレースの道を歩んでいきたいとの申し出がございましたので、弊社としましては、その意向を尊重し、自身で決めた道へと送り出すことといたしました。活動自粛期間中のご報告となりますこと、深くお詫び申し上げます」と説明。「改めまして、ファンの皆様並びに関係者の皆様には、これまで近藤を支えていただきましたことに、心より感謝申し上げます」とし、「新たな決断をしました近藤真彦を、これからも変わらず、応援していただけますと幸いに存じます」と呼びかけた。
2021年04月30日世界の映画ファンが注目している「アカデミー映画博物館」がいよいよ2021年9月末、アメリカ・ロサンゼルスに誕生します。建物の設計を担当したのは、スター建築家のレンゾ・ピアノ。オープンに先駆けて開かれたオンラインプレス内覧会で、気になる博物館の詳細が披露されました!クール!浮いている博物館【女子的アートナビ】vol. 197まずは、アカデミー映画博物館の外観からご紹介。博物館はロサンゼルスの中心地にある広大な敷地内に、2つの建物で構成されています。ひとつは、1939年建築のビルを修復したもので、もうひとつはガラスとコンクリートからなる球形の建築物。設計者は、「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を受賞した建築家、レンゾ・ピアノ氏です。特に目を引くのが、球形の建築物。コンクリートなのに地上からほぼ浮いています!内覧会では、ピアノ氏がこの建物について「地上に浮かせて下に広場をつくった点を気に入っている」とコメント。上部には重そうなガラスドームも乗っていますが、これらは薄板状の特注強化ガラスを使っているとのこと。さすがクールで斬新な設計です。オープニングを飾るのは…『宮崎駿展』!アカデミー映画博物館のコンセプトは、「映画の芸術と科学に特化した世界最高の施設」。単なる博物館ではなく、映画製作について体験したり学んだりできる、さまざまなプログラムが用意されています。例えば、没入型常設展『映画の物語(Stories of Cinema)』では、映画のきらびやかな歴史を紹介。脚本や衣装デザイン、特殊効果や演出など、映画製作の舞台裏についても深く知ることができます。また、常設展示のほかにも、さまざまな企画展が予定されています。9月のオープニングを飾る企画展は『宮崎駿展』。宮崎監督の全作品が日本語音声英語字幕付き、および英語吹替版で上映されるほか、絵コンテや背景画、セル画なども展示されます。作品のワンシーンを大規模上映したり、登場人物やストーリーが変容していく様子を体験できるインスタレーションがあったりと、同博物館ならではの工夫された展示空間が用意される予定。宮崎作品の世界にどっぷりとつかれそうです。4月からバーチャル・プログラムがスタート!アカデミー映画博物館では、9月のオープニングに先駆けて、4月からプレ・オープニング・プログラムがはじまります。例えば、4月22日のイベント『Breaking the Oscars Ceiling(オスカーの天井を破る)』では、オスカー受賞者のなかでも特に偉業を成し遂げた女性たち、俳優のソフィア・ローレンさんやウーピー・ゴールドバーグさんなど4名が登場します。また、4月25日に予定されている第93回アカデミー賞授賞式にあわせ、同博物館のサイトでオンライン対談や映画上映、教育プログラムも実施されます。現地にはなかなか行けませんが、オンラインなら気軽に見ることができそうです。まずはぜひ、博物館の公式サイトをチェックしてみてくださいね。
2021年03月25日株式会社カッシーナ・イクスシーは、 “LIFE CRUISE” と題した年間の展示テーマのもと、2021年2月22日 より各直営店でスタートする春の展示「rebEARTH(リ バース)」に際し、Cassina の新作アイテムを展示発表いたします。Cassina, CIVIL BENCH & CAPITOL COMPLEX COLLECTION■ LIFE CRUISE 20212020年という特別な一年を経て、私たちは自分の暮らしを見つめ直す好機を得ました。心地よい暮らしとは何か。誰のための暮らしなのか。2021年は、今の自分にとって豊かだと感じるものを探し求める旅が続いていくことでしょう。人生がよく旅に例えられるように、私たちの日々の暮らしは旅と同じくらい様々な出合いや発見、気づきに満ちています。季節や時間、過ごし方によって、家の中で心地よいと感じる場所を転々とする。ライフスタイルが変われば、新しく加わる家具や小物が増える。流れる月日の中で成熟しながら個性や深みを増していくインテリアは、旅と同じように心に潤いを与えてくれる、大切な存在と言えます。2021 年は「LIFE CRUISE」を年間テーマに、展示展開いたします。■春の展示 “rebEARTH” 2月下旬スタート大地、自然はいつでもそこにあり、大きく包み込んでくれる偉大さがあります。どんなことがあっても季節は巡り、また春が訪れる。私たちはその変わらない安心感に支えられています。家という存在もまた、大地と同じように私たちを包み込んでくれるものです。木のフレームや籐張りといった素朴な自然素材、そして砂や土、岩など原始的な自然にインスパイアされたインテリアアイテムを用い、家の中でも母なる大地を感じ、感謝し、讃える。2021 年の新たな旅の始まりに、再び原点を見つめ直します。“Hommage à Pierre Jeanneret” Collection 新作 2アイテム追加常に偉大な建築家の作品を研究することに従事してきたCassina は、 ピエール・ジャンヌレへのオマージュとして発表したコレクションに、2つのアイテムを追加しました。Cassina, KANGAROO・KANGAROO(カンガルー)ラウンジチェアチャンディガールにある総合病院のホール用に作成され、多くの個人邸にも収められています。Cassina, CIVIL BENCH・CIVIL BENCH(シヴィル・ベンチ)ベンチ1955 年から1956 年の間に、チャンディガール議会メンバーの宿泊施設とアパートメント用にデザインされました。“Tableware collection by Le Corbusier” 発表Cassinaは、Ginori1735及びル・コルビュジエ財団と共同で、ル・コルビュジエによる最初のテーブルウエアコレクションを発表しました。Service Prunier by Le Corbusier・ディナープレート/スープディッシュ/デザート・サラダプレート/スモールコーヒーカップ&ソーサ―Collection Chandigarh by Le Corbusier・Collection Chandigarh by Le Corbusier‘La main ouverte’(手)スクエア/‘Poisson’ (魚)ラウンド/‘La course du soleil’ (太陽の動き)長方形Home Accessories生活雑貨の2021年春のコレクションは、“rebEARTH(リ バース)”テーマにセレクトしました。2つの言葉をかけ合わせたこのテーマは、“Rebirth(再生・復活)”=地球と再びつながること、“Earth(地球)”=大地や岩壁、土などの素材・カラーを表しています。深みのある色や砂、土、テラコッタなどの原始的な自然にインスパイアされたコレクションは、荒々しい風景や長い時間をかけて形成された地球を感じることができます。陶器や石の素材、テラコッタに深みのあるプロイセンブルーやコバルトブルーを組み合わせ、地球という壮大な永遠の存在を想起させます。VIPS AND FRIENDSぜひご高覧賜りますようよろしくお願い申し上げます。カッシーナ・イクスシー 2021年春の展示「LIFE CRUISE-rebEARTH(リ バース)」<日程>青山本店、福岡店 2021年2月22日(月)~名古屋店 2021年3月1日(月)~大阪店 2021年3月8日(月)~最新の店舗営業状況についてはウェブサイトをご覧ください。カッシーナ・イクスシー 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月07日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)が展開する「グッド グッズ イッセイ ミヤケ(GOOD GOODS ISSEY MIYAKE)」の建築構造にヒントを得た「WAKU」バッグに新型が登場。2021年1月5日(火)より発売される。建築構造に着想を得た「WAKU」バッグに新型が登場「グッド グッズ イッセイ ミヤケ」のオリジナルプロダクトである「WAKU」バッグは、建築構造の一つであるトラス構造から着想を得たデザインが魅力。新型は、その構造を活かしたミニマルなバックパックだ。特徴となる“枠”の黒いラインが、デザイン性を高めるだけでなく、自立を可能にしてくれる。また、内側には荷物の整理に便利な3つのポケットを備えるなど、機能性も抜群。丈夫で軽量なのも嬉しいポイントだ。【詳細】「WAKU」新型バックパック発売日:2021年1月5日(火)価格:38,000円+税サイズ:W25 X H40 X D12.5cmカラー:ブラック、オフホワイト、カーキ、ライトブルー【店舗情報】グッド グッズ イッセイ ミヤケ住所:東京都渋谷区猿楽町19-8 T2ビルTEL:03-5457-3017営業時間:12:00~19:00
2021年01月08日池田エライザと田口トモロヲがW主演する、“建築×グルメ”をテーマにした新ジャンルのドラマ「名建築で昼食を」が、スペシャルドラマとして帰ってくることが分かった。建築、旅、暮らしなどを題材に独自の世界観で多数執筆している作家・甲斐みのりの「歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ」を原案に、7月クールに放送・配信された本作。今回のスペシャルは、連続ドラマのその後を描いた60分の拡大版で放送。久しぶりに千明(田口さん)から横浜の名建築巡りの誘いの連絡が入るところから始まる。ロケ地は、ホテルニューグランドをはじめ、神奈川県立音楽堂、神奈川県立図書館、横浜市開港記念会館、コーヒーの大学院。また、劇中では謎に包まれていた建築模型士・千明の過去が明かされる。藤役の池田さんは「春野藤として帰ってくることができて嬉しいです」と今回の放送を喜び、「美味しいグルメはもちろん、西洋東洋が艶やかに混ざったホテルニューグランドの美しい色彩や、神奈川県立図書館のスタイリッシュさ等、盛り沢山です。トモロヲさん演じる、いつもは頼もしい植草千明師匠が、今回はなんだかシュンとしているのも見所です」と今回の物語について語る。一方、田口さんは「日本の街中に存在する宝石のような建物達。その世界でお茶や食事を味わいおっとりする至福の時。市井の人のささやかな贅沢を再び皆さまと共有出来ることを楽しみにしています。こういう大変な時期ですから、名建築という名湯に心身ともに浸かって穏やかな瞬間を過ごして頂ければ嬉しいです」とコメントを寄せている。そして、謎多き建築模型士・千明の過去と密接に関係する重要な役として加藤登紀子も出演。「大好きな横浜です。しかも私には特別の思い出もあるホテルニューグランドでの撮影。本当に楽しい時間でした」と撮影をふり返り、「田口トモロヲさん、池田エライザさんとのドラマに出演させていただくなんて、みんなに自慢したい、素敵なプレゼントです。皆様もドラマの中の空間と時間を、どうぞ楽しんで下さい」とメッセージ。なお、ドラマで訪れた名建築の魅力を原案の甲斐さんが解説する番組オフィシャルブックが12月18日(金)発売。藤、千明のInstagramに掲載されたノスタルジックな乙女建築写真、インテリアに注目が集まった藤の部屋、絶品ランチやお土産情報などドラマの世界観を凝縮している。<あらすじ>藤(池田エライザ)と千明(田口トモロヲ)は仕事が忙しく最近連絡を取っていない。と、そこへ久しぶりに千明から横浜の名建築巡りの誘いの連絡が入る。向かったのは、日本を代表する建築家・前川國男が手掛けた神奈川県立図書館と音楽堂。前川の師匠コルビジェ譲りの美しい色彩でデザインされた壁や、太陽光の取り込みを綿密に計算した外壁のブロックなど、戦後を代表するモダニズム建築を堪能する。横浜の名建築巡りをしている中、千明が横浜へやって来た本当の目的を察した藤は、千明をホテルニューグランドへ誘う。そこで千明を待っていたのは、気品のある女性、宇野依子(加藤登紀子)。渡したいものがあると彼女が差し出したのは、建築家であった父・幸一による手書きの設計図であった…。「名建築で昼食を」スペシャル 横浜編は2021年1月23日(土)テレビ大阪にて13時25分~、BSテレ東/BSテレ東4Kにて12時~放送。ひかりTVにて1週間先行配信。(cinemacafe.net)
2020年12月17日細長い敷地を生かしてアトリエと家を配置木々や花に彩られるアプローチの先に建つ、グレーの外壁の建物。屋根から煙突がのぞく、まるで絵本に出てくるようなあたたかみのある家が、工藤さん一家が暮らす住まいだ。順一さん、恭子さんともに埼玉県出身のため、ゆかりのある地での家づくりを考えていたという夫妻。敷地を探す中で出会ったのが、現在の場所だった。「家だけでなく、設計事務所のアトリエも建てたいと考えていたので、ある程度の面積が必要でした。南にひらけたこの土地なら、細長い敷地を生かして奥に住まいを、手前にアトリエを建て、さらに駐車スペースもとれるなと考えました」(順一さん)。順一さんにとって、独立後初めての仕事となった自邸。「これまで設計と現場監督を経験してきましたが、自分の家では施主の立場を経験できます。さらに、建材の手配や施工も自ら行うことで、家づくりすべてに関わろうと考えました」と振り返る。こうして、1年がかりの家づくりがスタートした。アプローチから工藤さんの家を見る。左手のブルーの建物はアトリエ。家やアトリエの建物はもちろん、外構もセルフビルドにつくりあげた。リビングと庭をつなぐ広いウッドデッキは、千楓くんの大好きなスペース。開放感あふれる空間が人とのつながりを育む夫妻で理想のプランを考える中で、「細かく間仕切らず、空間がひとつながりになる平屋建て」「どの部屋も明るく、風通しのよい間取り」といったイメージがふくらんでいった。恭子さんは「前の家が手狭だったこともあって、広い玄関や使いやすいキッチンに憧れていたので、今度の家はぜひとお願いしました」と笑顔で話す。施工については、仲間の助けも借りながら、コツコツとつくりあげていった。順一さんは「自分自身が職人として携わる中で、設計と施工は一体で家づくりだという思いが強くなりました。今では、陶芸家が器を、家具作家が家具をつくるように、家づくりに丸ごと向き合っていきたいと考えています」と話す。こうして完成した住まいは、薪ストーブが据えられた広い玄関土間から、LDKが見渡せる開放的な空間が印象的だ。効果的に配された開口部から光がたっぷりと入り、さわやかな風が吹き抜ける。順一さんが手配した自然素材のやさしい風合いも特徴だ。「柱の杉、梁の米松をはじめ、ブナ、桜、ナラなどさまざまな樹種を使っています」。広いLDKでは「ごぼう設計工房」が開催する料理や手芸などのワークショップが行われており、空間の心地よさが好評だという。「月に1回の開催ですが、お子さまも一緒に参加してくださる方もいらっしゃいます。皆さんくつろいで楽しんでくださるのが嬉しいですね」(恭子さん)。広い土間玄関。アールの下り壁の奥は広いシューズクローゼット。刺繍をほどこしたのれんは恭子さんのハンドメイド。土間には薪ストーブが据えられている。薪ストーブの設置は、家を建てる際の希望の一つだった。ストーブの奥の壁は一部くりぬかれ、廊下とつながっている。ヒンメリはワークショップでつくったもの。ウッドデッキに面した掃き出し窓と、高窓からの光に満ちるリビング。つきあたりの壁は、プロジェクターの映像を映すために物を飾っていない。日々手を入れ、進化していく家「施工も自分たちで行っていたので、2017年春に引っ越してきたときはまだまだ未完成の状態でした」と振り返る夫妻。タイルを貼るなどの仕上げは、住みながら二人で行ったという。「もともと、生活の変化に合わせて、必要になったらつくればいいという考えでした。子どもが生まれたことで収納を増やしたり、少しずつ手を入れ続けています」(恭子さん)。家族の暮らしのベースとして、自分たちでつくった工藤さん一家の住まい。これからも家族の成長とともに、たくさんの思い出が刻まれていくのだろう。ダイニングでくつろぐ工藤さん一家。大きめのダイニングテーブルと椅子は、那須の家具作家につくってもらった。玄関土間の上はロフト。シーズンオフの雑貨類を収納している。色とりどりのタイルが楽しいキッチン。多目的に使える畳敷きの小上がり。ベンチがわりにちょっと腰掛けるにも便利。順一さんのアトリエ。この建物もセルフビルドでつくった。ごぼう設計工房
2020年11月23日新しく家を建てたいと思った時、家族にとって快適で住みやすい家を…と望みますよね。今回は、2級建築士の資格をもっている私がマイホームを建てる際にこだわったところや、建てた後に気づいた失敗点、そして家づくりのポイントなどを紹介します。こだわって満足!【家事室・勾配天井・リビング階段】【その1室内干し部屋兼家事室】わが家で気に入っているところは、「家事室」です。室内干し兼家事ができる専用の部屋「家事室」は、生活導線を考えて、洗濯物を干すベランダの近く(わが家は2階)に絶対に作ろうと決めていました。この部屋に洗濯物を取り込んでたたみ、衣類はそのまま2階の各収納場所へ。室内干しもできるように伸縮ワイヤーを設置してあります。このワイヤーは使用しないときはコンパクトになるのでジャマになりません。それほど広くないスペースですが、作ってよかったと思える大満足の部屋です。【その2勾配天井(寝室)】勾配天井とは傾斜になっている天井のことですが、この天井のおかげで開放感が生まれます。この勾配天井が昔から大好きだったので、寝室に取り入れました。寝室は開放感がない方が落ち着く人もいると思いますので好き嫌いは分かれまずが、私はとてもお気に入り。のびのびできる空間を感じながら眠りにつくことができています。【その3リビング階段】最近とても増えているリビング階段。私は「階段」は見せ方次第で空間の印象が大きく変わる大切なものだと思っています。そのため、階段は、もっとも人が行き交うリビングに作ろうと決めていました。結果、空間に奥行きが生まれ、開放感がある印象のリビングになったこと、子どもたちが2階に上がるときも把握できることなど、リビング階段にしてよかったと満足しています。ちなみに、空調の効きが悪くならないか心配でしたが全然問題ありません。上:室内干し兼家事室(ワイヤーを出している状態)下:勾配天井作ればよかった!【玄関(土間)収納】5歳と1歳の子どもと生活する中で、建ててから失敗したなと思ったのは、「玄関(土間)収納」を作らなかったことです。「玄関(土間)収納」は、シューズクロークや玄関クロークともいわれています。これは、玄関からつながった土間の収納スペースなので、帰ってきたら室内に物を持ち込まず、そのまま置いておくことができます。例えば、ベビーカーや子どもの自転車、三輪車、ヘルメット、外での遊び道具。そして雨に濡れたアウターや服。玄関の掃除道具など、あげればきりがありません。扉やシェードで目隠しをすると玄関からは見えなくなるので、とてもスッキリとした印象になります。スペースがなくて断念したけれど…その便利さを知っていたのに、なぜ作らなかったのか…、それはスペースがなかったのです。以前から、家を建てるなら便利な玄関収納は絶対にほしい!と思っていました。ですが、玄関が洗面・脱衣所の隣にあり、洗面・脱衣所を広くとりたいという思いも強かったので、玄関収納は断念。そのかわりに、玄関から室内に上がって一番近いところに収納を設けたのですが、思えば玄関から近いとはいえ室内に変わりはありません。やはり土足のまま玄関に収納できるスペースを、洗面・脱衣所のスペースを少し狭めてでも作ればよかったなと思っています。つければよかった!【ダウンライト照明の調光機能】2つ目に失敗したなと思ったことは、リビングの照明にダウンライトに「調光機能」をつけなかったことです。調光機能とは、照明の明るさや暗さを調節できる機能のこと。家を建てる時、調光機能がついているダウンライトも検討したのですが、コスト面の関係で、調光機能をなしにしてしまいました。ところが住み始めて、子どもがお昼寝をしたり、夜に作業をしたりする時など、明るさを変えられたら…と思うことが増えてきたのです。調光機能がついていると節電にもなることを考えると、初期投資として、多少コストがかかってもやっぱりつけておけばよかったと感じています。快適な家づくりのための重要なポイント!【生活動線】最後に私が思う家づくりで一番重要なポイントは、「生活動線」を意識することです。生活動線の中でも、もっとも動きが多いであろう「家事動線」。例えば食料を買ってきたものの冷蔵庫やパントリー(食糧庫)までの動線が長いと、食料などの荷物を運ぶのが大変です。そこで、パントリーをキッチンの手前に作るか、奥に作るのかも考える必要があります。奥に作ると必ずキッチンを通らないといけないので本当に食料やキッチンまわりのものだけの収納になるでしょうし、人の行き来が多くなりそうな手前だと、食料の他にも何か他にも収納するものが増えるかもしれません。自分の生活スタイルに合っている位置を考える必要があります。生活導線を書き出してみましょう動線はある程度シュミレーションできるかもしれませんが、私は簡単でもいいので、実際に書き出すことをおすすめします。間取り図があるのならば、そこに動線を書きこむだけでOK。間取り図がなくても紙に簡単に部屋名などを書いて、動線を考えて書き込んでみるとイメージしやすいと思います。快適な家づくりのために今回は、私の満足しているポイントとともに、失敗したと感じる点を紹介しましたが、いかがでしたか?子どもがいる家庭であれば将来のこともある程度考えなければなりません。何のためにこの部屋や収納があるのか、何のために使用するのかなど、目的を明確にしたうえで家づくりを考えてみると、きっとうまくいくのではないかと思います。今回紹介したものが、少しでも家づくりの参考になれば幸いです。<文・写真:ライターmayumi>
2020年11月21日京都市京セラ美術館では、開館1周年記念展「モダン建築の京都」を、2021年9月25日(土)から12月26日(日)まで、新館「東山キューブ」にて開催する。京都の“モダン建築”を探る文明開化が推し進められた明治時代、東京遷都をきっかけに、京都には歴史都市としての意識や近代化への意識が生まれ、数々の「モダン建築」が誕生することとなった。その後も京都市京セラ美術館の建物をはじめ、明治、大正、昭和期に建てられた建築の多くは、今なお活用されている。現代にあって、合理的で均質な現代建築により個性に乏しい街並みや建築が次々と生まれるなか、歴史的建造物の保存活用は、独自性ある都市や建築の未来を考える鍵となっている。この観点から見れば、神社仏閣といった明治以前の古建築はもちろんのこと、優れた近代建築も数多く存在する京都は、歴史的価値を有する建築を保存・活用してきた“生きた建築博物館”だということもできよう。京都市京セラ美術館初の大規模建築展開館1周年記念展「モダン建築の京都」は、京都のモダン建築を代表する京都市京セラ美術館を会場に、古建築だけにとどまらない京都のもうひとつの魅力に迫る、同館初の大規模建築展覧会だ。京都に現存するモダン建築を40ほど取り上げ、オリジナル図面や模型、写真などの豊富な資料を通して、建築史・時代背景・現代的価値といった多角的な視点から紹介する。展覧会概要京都市京セラ美術館 開館1周年記念展「モダン建築の京都」会期:2021年9月25日(土)〜12月26日(日)会場:京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124※詳細は決まり次第告知【問い合わせ先】京都市京セラ美術館TEL:075-771-4334
2020年10月05日ORANGE RANGEが新曲『気分上々』を本日8月26日(水)に配信リリースした。同曲は6月1日から放送されている、アイダ設計「BRAVO ZNEXT」CMソングとして書き下ろされたもの。何気ない日常に、南国の陽光や気持ちのいい風を与えてくれるような、爽快感が印象的な曲に仕上がっている。今年「原点回帰」「初期衝動」をテーマに、バンドスタイルでのミニマルな編成とサウンドにフォーカスしたアルバム『NAKED×REFINISHED -3mics and back sounds-』をひっさげ、2 月より全 国 50 公演にわたるライブハウスツアーを開催する予定だったORANGE RANGE。しかし、コロナ感染拡大防止のためにツアー48公演の開催を断念し、2021 年春以降での開催を目指し振替日程を再調整している。世界全体がこの災難を乗り越えるべく立ち上がっている今、自分たちにできることとして、まずは新曲を発表し皆さんへの勇気に繋げられたら、とのこと。なお、この新曲リリースに合わせ本日より、2015年12月8日に中野サンブラザで行われたライブ「ORANGE RANGE LIVE TOUR 015~TEN~」から『上海ハニー』の映像も公開されるので、そちらもチェックしてほしい。ORANGE RANGE『気分上々』※アイダ設計 ZEH住宅「BRAVO ZNEXT」CMソング8月26日配信(水) RANGE『上海ハニー』2015年12月8日開催の「ORANGE RANGE LIVE TOUR 015~TEN~」(中野サンプラザ)より
2020年08月26日フリーアナウンサーの田中みな実が14日、芸能事務所・フラームに移籍したことを、同事務所の公式サイトを通じて発表した。フラームは、「この度、田中みな実が、8月15日よりフラームに所属することになりましたので、ご報告させていただきます」。続けて田中もコメントを載せ、「このたび、私、田中みな実は、お世話になりました『テイクオフ』を離れ、『フラーム』に所属することとなりましたので、ここにご報告いたします。放送局を退社して6年、仕事に対する考えや、やりたいことを尊重し、のびのびとやらせてくれた前事務所には、感謝の想いでいっぱいです」とTBS退社後を支えた前事務所・テイクオフへの思いをつづった。また、「あらゆるジャンルで仕事をするうちに、新たな分野に挑戦したいという意欲に駆られました」と移籍の経緯に触れ、「新しい環境に身を置き、より一層、自身を追求し邁進していく所存です」と決意を新たに。「今の自分を形成してくれたすべてをこれからも大切にしながら、今後の生き方を模索していければと思います」と意気込み、「今後とも変わらぬ応援のほど、よろしくお願い致します」と呼び掛けた。フラームは、広末涼子、山口紗弥加、戸田恵梨香、吉瀬美智子、有村架純、松本穂香といった人気女優を多数抱える芸能事務所。公式サイトには、すでに田中のプロフィールがアップされている。
2020年08月15日池田エライザと田口トモロヲがW主演する真夜中ドラマ「名建築で昼食を」のメインビジュアルが到着した。本作は、アドリブを交えながら名建築を巡る、ドキュメンタリー要素のある新感覚ドラマ。ノスタルジックで可愛らしい“乙女建築”にフォーカスをあて、フランク・ロイド・ライト、前川國男、安藤忠雄…後世に残したい名建築が続々と登場する。今回完成した本作のメインビジュアルは、田口さん演じる千明が追いかけているノスタルジックで可愛らしい“乙女建築”の世界観をイラストで表現。イラストと実写を組み合わせた1枚に。新進気鋭のデザインユニット「LABEL A」による制作だ。また、池田さんが演じる広告代理店勤務の春野藤の親友・綾子役を、若手女優の小川紗良が、千明いきつけの喫茶店マスター役を、日本を代表するフォークロックシンガーであり、詩人、俳優としても活躍する三上寛が演じることも決定。小川さんは「同い年の池田さんとのセッションを楽しみながら、そして何より健康第一で、心安らぐドラマにしていきたいと思います」と意気込み、三上さんは「音楽の現場に身を置きながら、演技の世界に対する興味を失う事ができないのは、たくさんのスタッフと共に仕事する、音楽でいうならオーケストラのようなそれは、実は、『孤独の領域』を維持する事だからだろう。私はこの人物の事を、こういう風に捉えますということは、『貴方は誰ですか』という問い掛けになるからだと思っています」とコメントしている。なお、本作のオープニング&エンディングテーマ曲も発表。オープニングテーマ曲は「Gi Gi Giraffe」の「Picture」。エンディングテーマ曲は、浦上想起の「未熟な夜想」に決定した。第1話「アンスティチュ・フランセ東京」あらすじ春野藤(池田エライザ)は、「乙女建築」なる写真をSNSでアップしている植草千明(田口トモロヲ)とメッセージを交わす中、一緒に名建築でランチをすることに。訪れたのは、1952年にフランス語学校として設立されたアンスティチュ・フランセ東京。千明と一緒に乙女建築を巡り、独特の建築の見方の楽しさや、千明の人となりに触れることによって藤は、次第に「乙女建築」に惹かれていく。そして、友人綾子(小川紗良)とカフェ開業に向けて話し合い、決意を強めるのであった――。第2話「自由学園明日館」あらすじ藤が元カレから預けられたぬか床を悶々とした気持ちで混ぜていると、千明(田口トモロヲ)から「女子高でランチしませんか?」とのお誘いが…。向かったのは、世界的建築家フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館。100年前に建てられた女子高の中に数々の「乙女建築」を発見する。増築された講堂など「名建築の時代を経ての変化」を目の当たりにし、千明の言葉から自分も変わらなければと感じた藤。色々な悩みから少し前向きな気持ちに――。真夜中ドラマ「名建築で昼食を」は8月15日放送開始(テレビ大阪は毎週土曜日深夜0時56分~、BSテレ東/BSテレ東4Kは毎週土曜日深夜0時~)。ひかりTVにて1週間先行配信。(cinemacafe.net)
2020年08月08日池田エライザと田口トモロヲのW主演で、“建築×グルメ”をテーマにした新ジャンルのドラマ「名建築で昼食を」が放送されることが決定した。作家・甲斐みのりの「歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ」を原案にした本作。池田さん演じるカフェ開業を夢見るOL春野藤が、田口さん演じる「乙女建築」巡りを趣味とする中年の建築模型士・植草千明とSNSで出会うことからスタート。名建築巡りをしていく中で次第に心を通わせ、仕事に恋に悩み多き藤は千明の何気ない言葉に心動かされ、勇気づけられ、前に進んでいく…という、1人の女性が挫折と葛藤を繰り返しながら成長していく物語だ。「仕事帰り、ふとテレビをつけて見る建築のドキュメンタリーが好き」と話す池田さんは、「このお話に声をかけていただけて光栄ですし、名建築にて美味しく楽しく、作品に挑めるなんてこの上なく幸せです。皆様に楽しんでいただけるよう、春野藤として、新鮮な気持ちで素直にお芝居に取り組みたいです」と意気込む。名建築巡りの指南役となる田口さんは「たんなる情報にならず、ドラマ映像ならではの観て、感じて、五感を刺激して、おっとり楽しめる作品になれればと思います」と話し、「こういう大変な時代だからこそ、"人と建築と食"のホッと一息つける、癒しと許しのあるドラマをご覧いただければ幸いです。どうぞヨロシクお願い致します」とコメントしている。本作は、アドリブを交えながら名建築を巡るドキュメンタリーパートを組み合わせたハイブリッドな作りにも挑戦。新感覚ドラマとなっている。ロケ地には、現存する日本最古のビヤホール、アール・デコの旧宮邸、気軽にお茶のできるフランク・ロイド・ライト建築、安藤忠雄による歴史的建造物のリノベーション建築など。意外と知られていない、名建築の中で頂ける絶品ランチを紹介する。真夜中ドラマ「名建築で昼食を」は8月15日スタート。毎週土曜日深夜0時56分~テレビ大阪にて、毎週土曜日深夜0時~BSテレ東/BSテレ東4Kにて放送。※ひかりTVにて1週間先行配信(cinemacafe.net)
2020年07月16日曜日と時間で使い方が変わる1階井の頭線池ノ上駅からほど近い、線路の土手に面して建つ建築家の江頭 豊さんの自邸は、フレキシブルに人と人をつなぐ装置として設計されている。一家4人で夕食を囲む自邸の1階『DOTEMA』は、平日の昼間はコワーキングスペース、週末はワークショップやキッチンスタジオ等のイベントスペースにもなる。そして同じ敷地内に、4戸の賃貸ワンルームも併設している。豊さんは朝食を1階のカウンターでゆっくりと摂るのが日課なのだそう。「子どもたちがバタバタと2階で朝ごはんを食べている間に、僕は1階で優雅にコーヒーなど楽しんでいます(笑)。家族で1階で夕食をとったあとは、そのままここでお酒を飲んで、プロジェクターで映画を楽しむことも多いですね」平日はノートパソコンを広げて仕事もする。まさにひとつの空間の使い方を臨機応変に変えているのだ。外のデッキスペースは、1階の土間からシームレスにつながっており、イベント時の交流の場となったり、賃貸の住人達との交流の場になったり、近くの子どもがやって来てブランコで遊ぶ。自在な使い方ができる“間”が、人と人との関係を紡ぎ、豊かなコミュニティを創造している。カフェのようなお洒落な空間だけれど、自宅のリビングでもある。棚いっぱいのCDとレコードは豊さんのコレクション。キッチンのカウンターの並びにはターンテーブルも。ブルーのタイルが空間に色を添えている。カウンター下のガラスタイルも美しい。照明器具は、ひとつひとつ違う場所で買い集めたものだそう。天井の6面体のスピーカーが空間全体に良い音を響かせる。天井の照明用レールに渡した小さな粒つぶのLEDライトが可愛い。オールステンレスの本格的なキッチン。将来、飲食店としても活用できるように、ダブルシンク、大型食洗機の設備を整えた。カウンターはグルリと回遊できるので、子どもたちはキックボードや自転車でグルグル回って遊ぶのがブーム。書籍は自由に手にとって閲覧できる。1階には小上がりも(手前)。「1段高い場所はイベントの際にステージとしても使えます」。プロジェクターも設置。トイレの鏡には女優ライトが。「既存の照明器具を6つ配置しています」。2階の洗面所の鏡も同様の仕様。4戸の賃貸住宅を併設自邸の隣は4戸の賃貸住宅になっている。江頭さんの以前のお宅は、賃貸住宅があった場所にあったのだそう。「家の隣に空いていたスペースを買い受けて敷地を広げ、現在の家を作りました」ウッドデッキは、江頭さん家族、賃貸の住人、そして『DOTEMA』を利用する方の共通の庭。賃貸の住人たちとここでバーベキューを楽しむこともあるのだそう。ガルバリウムを平葺きした外観。手前の4戸がワンルームの賃貸住宅。現在は満室。敷地の奥が自邸と『DOTEMA』。ウッドデッキではバーベキューを楽しむ。コンクリートの擁壁はコの字に曲げてベンチとして使えるようにしている。賃貸の4部屋は、それぞれ壁の色が違う。1階はモルタルの土間があり、2階の部屋はロフトが付く。1階は、週末や夜間、ガラリと雰囲気を変える。1階には豊さんの仕事部屋も。ステンシルを使い番号をDIYしたロッカーは、コワーキングスペースを利用する方に貸し出している。2階の自宅部分はくつろげる雰囲気に2階は家族のプライベート空間。針葉樹合板の木目を活かした、ナチュラルでリラックスできる雰囲気の第2のリビング。交流の場である1階の『DOTEMA』とは違った魅力を楽しめる。窓からの眺めも、1階は線路の緑の土手を、2階からは風景の広がりを堪能できる。天井高を活かし、ロフトを造っている。普段使わないモノや、季節の衣類を収納している。右側の引き戸を開けると、2階への階段が現れる。1階をパブリックな使い方をする場合に、この引き戸でプライベートな住居と分けている。2階のリビングはたっぷりとした天井高。針葉樹合板の壁がくつろげる雰囲気。2階の窓の外は大きく開けていて眺めがいい。「遮る高い建物もないので、遠く三軒茶屋のキャロットタワーも見えます」下駄箱は2階に。靴を横向きに並べてディスプレイするように収納するスタイルは、靴のデザインを楽しめる。靴好きなら真似したい方法だ。2階にはロフトも。ロフトは白に塗装。収納として利用している。晴くんと優ちゃんの勉強はリビングで。愛想のいい猫のララちゃんが乗っているカウンターテーブルは、子どもたちと一緒にDIYしたのだそう。扉のないシームレスなリビング寝室とリビングの間は扉をつけず、シームレスな空間に。寝室の傾斜のある天井は巣ごもり感たっぷり。ゆっくりと朝まで熟睡できる。「今はベッド2つ並べて4人川の字に寝ています」子どもたちの成長に合わせて2階の空間も、そして1階で育む人々との絆も、変化しながら豊かに成長していくに違いない。右側がリビング、左側が寝室。扉はつけず、壁でゆるやかに仕切っている。水道管で作ったラックに家族の服を収納。この家と広場の模型は7歳の晴くんの作品!「建物が好きなようで、ゲームの『マインクラフト』でもカッコいい建築を作ってますね」と建築家のお父さんは目を細める。視線が抜ける柱の向こうが2階のミニキッチン。主に葉月さんが使っている部屋。将来は子ども部屋にすることも可能。「バスルームは換気を良くしたかったので、ベランダに面した場所に作りました。目隠しのために柵を高くしています」洗濯機が一段高い位置にあるのは、この下が2階に上がる階段になっているため。「洗濯物を出し入れする際、腰をかがめなくて良いので楽です」江頭邸設計江頭 豊(DOTEMA)+越浦太朗建築設計事務所所在地東京都世田谷区 構造木造規模地上2階 延床面積195㎡
2020年07月06日建築ジャーナル(2020年5月号)にプライムの作品が掲載されました。住宅建築、一般建築、子供の空間など、多くの作品が掲載されています。建築ジャーナル(2020年5月号)にプライムの作品が掲載されました。住宅建築、一般建築、子供の空間など、多くの作品が掲載されています。是非ご覧いただければと思います。掲載作品一覧:【青谷福音ルーテル教会】【白鷺の家】【末広の家】【フラッツCN】【Bridge-桜上水の家】【ブーメラン・プランの家】【東邦電気工事ビル】【山に向かう家】【いまいづみ幼稚園未来館】【フラッツAL】【加賀の子ども】【まついハウス】【Onefor3-柿の木坂の家】【天遥かな家】【にぬふぁ保育園】プライム一級建築士事務所
2020年06月08日寺田倉庫株式会社が運営する建築倉庫ミュージアムは、緊急特別企画として、「隈研吾・西澤明洋が語るアフターコロナの建築とデザイン -建築倉庫×クリエイティブナイト-」を2020年5月14日19時よりYouTubeにてライブ配信いたします。建築倉庫ミュージアムは現在、新型コロナウイルスの感染予防および拡散防止のため臨時休館しておりますが、この期間にも建築および建築模型の魅力をより多くの方に伝えるべく、オンラインコンテンツの充実に力を入れております。今回は、建築倉庫ミュージアムの取り組みのひとつである「建築領域における可能性の拡張」に対し、様々なジャンルのクリエイターを招いたトークセミナー「クリエイティブナイト」を主宰する株式会社エイトブランディングデザインに共鳴いただいたことから、本コラボレーションが実現いたしました。登壇者には、同社代表であり、アーキテクチュアル・シンキング(建築的思考術)を提唱するブランディングデザイナー・西澤 明洋氏と、建築倉庫が運営する模型保管サービス「ARCHI-DEPOT ONLINE」にて、数多くの建築模型を保管する建築家・隈 研吾氏をお迎えいたします。「アフターコロナの建築的思考術」、「建築×ブランディング」、「建築模型の価値」等をキーワードに、第一線で活躍する両氏が、「今」考える建築とデザインについて語ります。【開催概要】タ イ ト ル:緊急特別企画「隈研吾・西澤明洋が語るアフターコロナの建築とデザイン -建築倉庫×クリエイティブナイト-」日 時 :2020年5月14日 19:00~20:10(終了予定)配 信 URL:建築倉庫ミュージアム公式YouTubeチャンネル 視 聴 方 法:詳細は建築倉庫公式サイトおよび各種SNSをご確認ください。公式サイト:公式SNSTwitter :: :料 金 :無料【隈研吾氏について】 年生まれ。東京大学建築学科大学院修了。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。2009年~2020年3月、東京大学教授。2020年4月より東京大学特別教授。1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の代々木屋内競技場に衝撃を受け、幼少期より建築家を目指す。大学では、原広司、内田祥哉に師事し、大学院時代に、アフリカのサハラ砂漠を横断し、集落の調査を行い、集落の美と力にめざめる。コロンビア大学客員研究員を経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所を設立。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、(日本建築学会賞、フィンランドより国際木の建築賞、イタリアより国際石の建築賞、他)、国内外で様々な賞を受けている。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方を追求している。【西澤明洋氏について】 年生まれ。株式会社エイトブランディングデザイン代表。ブランディングデザイナー。「ブランディングデザインで日本を元気にする」というコンセプトのもと、企業のブランド開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動を行っている。「フォーカスRPCD(R)」という独自のデザイン開発手法により、リサーチからプランニング、コンセプト開発まで含めた、一貫性のあるブランディングデザインを数多く手がける。主な仕事にクラフトビール「COEDO」、抹茶カフェ「nana’s green tea」、ヤマサ醤油「まる生ぽん酢」、サンゲツ「WARDROBE sangetsu」、芸術文化施設「アーツ前橋」、手織じゅうたん「山形緞通」、純金工芸「SGC」、農業機械メーカー「OREC」、ブランド買取「なんぼや」、ドラッグストア「サツドラ」、博多「警固神社」、など。著書に『アイデアを実現させる建築的思考術』(日経BP社)、『ブランドをデザインする!』(パイ インターナショナル)などがある。グッドデザイン賞をはじめ、国内外100以上の賞を受賞。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月10日この面積で暮らせるのか保坂邸は約19㎡。建築面積ではなく延床でだ。これはさすがにとてつもなく狭いのではないか、そう思って訪れたが、室内を拝見してまず最初に「意外と大きい」と感じた。たぶん、この印象は上に大きく抜けた吹き抜けから受けたものだろう。この吹き抜けがなかったら「大きい」という印象はなかったに違いない。建築家である保坂さんでさえ、この床面積ではたして住むことができるのかとの思いをずっと抱きつつ設計を進めていたくらいなのだ。「この大きさのものは設計したことがないので実績がない。不安でしょうがなかった」という保坂さん。実は当初、2階建てでの設計を考えていたという。通勤を考えて購入した土地は横浜に建てた前の家と敷地の大きさもプロポーションも似ていた。当然ながら同じ2階建てで考えていたが、ある日、要望を出してほしいと伝えていた妻のめぐみさんからの話で変更することに。グリーンが狭い空間に潤いをもたらす。椅子の下も収納スペースに使っている。道路から室内を見る。窓の部分も収納に活用。棚はコンクリートに付けた凹みに載せているだけ。平屋でつくる「そのときちょうど読んでいた江戸時代の生活の本の話をしたんです。当時は家族4人で4畳半でも決して狭くないという生活をしていて、それがここでは2部屋以上取れる。それくらいの広さだと考えたらまったく狭くないと思ったのでその話だけをしました。そしたら保坂に“わかった”って言われて、“えーっ、わかったの?”って思ったんですけれど、そのあとは何を聞かれるわけでもなく、しばらくして出てきたが平屋の案でした」平屋案に至ったのには横浜の家とは異なる敷地条件もかかわっていた。「決定的に違うのは南北に7階建てのマンションが立っている点で、2階建てにすると床と天井の高さが近くてトップライトを開けると空よりもマンションが見えている印象が強くなってしまうんです」(保坂さん)奥にベッドが置いてありそのまた奥の外部にバスタブがある。間にキッチンがあるため、手前のテーブルのところで夜遅くまで起きていても奥で寝ている人には気にならないという。左右の壁の間の寸法はいちばん広いところで2425mm。キッチン側から道路側を見る。キッチンと奥のスペースの間には段差が設けられている。キッチンに並ぶものには料理好きのめぐみさんのこだわりが感じられる。オーディオ関係は前の家の時よりも大きなものに取り替えた。レコードはちょうどその幅の分凹ませたコンクリートの壁に立てかけられている。ポジティブに考えるとはいえ床面積は横浜の家と比べほぼ半分。「前の家でもすごくコンパクトな生活だなと思っていたのにその半分になる。ふとんのサイズは半分にならないし椅子だって半分の大きさにはならない」。しかもめぐみさんからは大きなベッドがほしい、冷蔵庫を大きくしたいという要望も出ていた。自身もオーディオ関係を大きなものに取り替えたいと思っていた。いずれの要望も厳しい敷地条件とは逆方向を向くもの。さらに、トップライトからの採光のシミュレーションをしてみると11月から2月の半ばくらいまでまったく直射光が入らないことが分かったという。しかし狭さに関しては読んでいた本から、「“やってみればできるかもね”ってポジティブになれた」し、光に関しても「北欧でも直射日光がまったく当たらない季節があるので、ある意味冬は北欧のような生活ができる」というふうにポジティブな方向に頭を切り替えた。「冬は直射光が入らないんですが、トップライトから天空光が柔らかく入るのでそれを楽しむ空間にしようと。夏は燦燦と光が入るので北欧から南国までの光の変化を楽しめるというコンセプトで行こうということになりました」天井を見上げる。トップライトは2つの円弧からできている。ぶら下がっているコンクリートの壁は南からの光を反射させてベッド上の天井を照らす。トップライトからの光が時間ごとに違う場所に光の筋をつくり出す。ベッド側から天井を見る。狭くてもなんでもある内部の設計コンセプトも狭さゆえに向かう方向とは逆の方向で基本方針を立てた。「面積からするとヴィジュアル的にも生活的にもいろいろとそぎ落とす方向に行きかねないところで古代ローマのハドリアヌス帝などが大事にしていた〈学問、入浴、演劇、音楽、美食」という5つの要素を、こういう小さな家でも大事にできるようにしよう」と。こうして露天風呂も加わった保坂邸。保坂さんは冒頭にも書いたように実際に住み始めるまで不安でしょうがなかったというが、すべて杞憂に終わりお2人とも充実した日々を過ごしているようだ。「すべてがここにあるという感じがしています。前の家ではモノをなるべくもたない生活を楽しんでいたんですが、ここではほしいものはなんでもあってそれを楽しむ生活をしている感じがします」とめぐみさん。めぐみさんは「都会で露天風呂をつくっても入らないのでは」と思ったがとても快適で2人とも毎日入っているという。大きめのシャワールームが風呂の隣のスペースにつくられている。キッチン側から奥を見る。狭いためトイレとシャワールーム以外は扉をつくらないという方針のもと、コンクリートの仕切りの間のスペースをクローゼットとしている。保坂さんもこう話す。「日本でも戦前までは多くの人が狭くても豊かに住んでいましたが、現代はそうした生活とは完全に一回切れて住宅事情というのができていて脈々と受け継がれてきたものが途絶えている気がします。でも実際にこの狭いスペースで自分が生活をしてみると、このぐらいでも住めるというかむしろ楽しく暮らせる。そして、生活で大事にしているものをすべて入れ込んでいるから密度も濃い感じがしますね」住み始めて、狭くても楽しく豊かに過ごせるだけでなく、さらにまったく予想だにしなかった楽しみも生まれているという。「引っ越してガラス戸のすぐ向こうを人が通るなんてまったくイメージもできなかったし、想像すると少し怖い感覚すらあって窓を開けられないんじゃないかとも思っていました。でも今はふつうに窓も開けていて、そうすると話しかけてくる人がいたり中には“家の中を見せて”っていう人もいるんです」(めぐみさん)。そうしたコミュニケーションが楽しく近所の方ともつながりができたという。前の家とはまた異なる楽しみを何重にも感じながら暮らしているお2人の話の端々から暮らしの充実ぶりがうかがえた。窓の上には旅行先で購入した小物などが置かれていた。コーナー部分も本の収納スペースに。反対側のコーナーにも同様に本が置かれている。コンクリート壁にいくつかニッチをつくって収納スペースにしている。奥は保坂さんがよく使うペンのペン挿し。左のコンクリートの段差はハンコや付箋などの小物を置くためにつくられたもの。家の前の道路も保坂邸の敷地。ここを近所の人たちが通勤や買い物などで通り、室内のお2人に声をかけてくる人もいるという。玄関は右の側面につくられている。保坂邸設計保坂猛建築都市設計事務所所在地東京都文京区構造RC造規模地上1階延床面積18.84㎡
2020年03月23日元SMAPの中居正広が21日、都内で会見を開き、3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所することを発表。30年以上所属した事務所への感謝の思いを語った。中居は「ジャニーズ事務所は中居さんにとってどんな場所でしたか?」と聞かれ、「僕自身、実力があるとか、テクニック、力がある人間とは…何か秀でたものがあるわけでもない僕をここまで押し上げていただいたのは会社のおかげ以外なにものでもない」と感謝。「5万人の前で歌ったり、歌えないのに歌わせてもらえたり、運と会社の後押しだけでここまでこられたと思っています」と笑いを交えて話した。続けて、「よく『プロとして…』『我々プロは…』って言いますが、ずっとアマチュアみたいな感じでやってきたので、プロって言われたときに胸張って言えるものはないなって。ずっとアマチュア感、はったりでやってきた感じですかね」と自身について言及。「でも、自分のメッキがはがれているのも、うすうす感じていたりもします」と語った。そして、「今まで会社の力やSMAPのブランドで好きにやってきましたけど、人よりも努力を重ねてここまできたっていうのでもないし、そう考えると本当にここまでしてもらったのは間違いない」と改めて事務所に感謝。「会社の力でここまでこれたっていうのがありますから、出るっていうのは、自分が試される。でもそれくらい環境を変えなければならないと感じた3年だった」と心境を明かした。事務所の中で一番感謝している人を聞かれると、「ジャニーさん」と昨年7月に亡くなったジャニー喜多川さんの名前を挙げ、「それは間違いないと思います」ときっぱり。会見の途中にジャニーさんの遺骨をポケットに忍ばせていることを明かし、遺骨を入れた小瓶を披露。「『力をくれ』って思いながらポケットに入れたんですけど、まだ力くれてない」と笑いを誘った。
2020年02月21日モダニズム建築の宝庫といわれるインディアナ州コロンバスを舞台に、建築の声に耳をすませる対照的な男女を描いた映画『コロンバス』の公開日が3月14日(土)に決定、その予告編映像が解禁された。主人公のジンは、『スター・トレック』シリーズや『search/サーチ』で知られ、今年1月にはJホラー『THE JUON/呪怨』のリブート作品『ザ・グラッジ/The Grudge』(原題)が全米公開、先日は第92回アカデミー賞ノミネート発表を担当したジョン・チョー。ケイシー役には『スプリット』『スウィート17モンスター』で注目を集める若手女優ヘイリー・ルー・リチャードソン。予告編では、高名な建築学者の父を見舞うため、モダニズム建築の街として知られるコロンバスを訪れるジンの姿が。渋々、この街に滞在することになったジンは、地元の図書館で働くケイシーという女性と出会う。ジンは父親との確執から建築に対して複雑な思いを抱える一方、この街の建築に誰よりも詳しいケイシーは薬物依存症の母親のため、この街に留まり続けるしかない。そんな対照的な2人が巡る、街中にあふれる有名建築物たちが次々に映し出され、“建築のもつ人を癒す効果”を感じさせる映像となっている。メガホンをとったのは、これまでロベール・ブレッソンやアルフレッド・ヒッチコックについてのドキュメンタリーを撮り、名匠・小津安二郎の作品に欠かせない脚本家の野田高悟(のだ・こうご)に因んでコゴナダと名乗る新進監督。奥行きを生かした画面の構図や、間の取り方など、小津の芸術性を研究し、全てのシーンで「映画の教科書」のような巧みな構図を実現している。『コロンバス』は3月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:コロンバス 2020年3月よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開©2016 BY JIN AND CASEY LLC ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月07日