ローソンは3日、予約前に試食ができる「お試しサイズのクリスマスケーキ」を4週間限定で発売する。○予約受付中ケーキの試食サイズ「カカオ香るチョコレートケーキ」は、ベネズエラ産カカオ豆を使用したクーベルチュールチョコレートで作ったショコラムースに、クリームブリュレとスポンジをはさんで、チョコレートでコーティングした、大人向けのケーキ。価格は320円。沖縄県では17日~30日の販売。「苺のプレミアムロールケーキ」は、北海道産小麦を使用したふんわりとした生地に、北海道産ビートグラニュー糖を使用した優しい甘さのクリームと苺をトッピングした。価格は295円。沖縄県では3日~16日の販売。「モンブランノエル」は、フランス・サバトン社のマロンペーストを使用したマロンクリームに生クリームを組み合わせた。価格は295円。沖縄県での販売はない。※価格はすべて税込価格
2015年11月02日2015年10月末で7周年を迎える世界最小級ブロック「ナノブロック」のテレビCMが、26日よりオンエアされている。「ナノブロック」は、1つの突起がわずか4mm×4mmという世界最小級ブロック。小さなサイズで作品の完成度を追及できることから、まったく新しい大人向けのブロックとして全世界累計で2,400万個以上を売り上げている。キャラクターとのコラボレーション商品のほか、自由な作品を作ることができる「ベーシックセットシリーズ」、世界遺産をはじめ世界の観光地を再現できる「情景コレクションシリーズ」、電車を作って走行させることができる「ナノゲージシリーズ」、難易度が高い大型作品を作ることができる「リアルホビーシリーズ」、小さなパッケージで気軽に作品を作ることができる「ミニコレクションシリーズ」など、さまざまなシリーズを展開している。公開されているCMでは、「ナノブロック」を箱から開けて組み立て始め、完成に至るまでのシーンを異なる世代の生活者それぞれの目線で撮影。ドキュメンタリー感を重視して製作された映像には、出演者から自然に漏れた声が採用され、「ナノブロック」に初めて触れた人たちの率直なリアクションを見ることができる。なお、CM中に登場する「ナノブロック・海賊船」(3,500円/税別)、「ナノブロック・ティラノサウルス骨格モデル」(3,200円/税別)、「ナノブロック・人体骨格」(2,500円/税別)はいずれも「リアルホビーシリーズ」の中難易度に位置するモデル。関節部の可動によるポージングや細部の作り込みも楽しめる商品となっている。なお、11月中旬~2016年3月31日の期間にはナノブロック7周年「好きナノ、作ろう!」購入キャンペーンとして、「7色のナノイド」や「 ナノブロック特製 ディスプレイケース」が当たるイベントを実施。詳細については11月上旬にイベントページにて発表されるという。(C)1998-2014 KAWADA CO.,LTD. All rights reserved.
2015年10月27日愛媛大学は10月1日、ロシア・シベリアの巨大隕石クレーターで発見されたダイヤモンドが天然のナノ結晶ダイヤモンドであることがわかったと発表した。同成果は同大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の大藤弘明 准教授、入舩徹男 教授(東京工業大地球生命研究所兼任)らと、ロシア科学アカデミーのK. D. Litasov 教授らの日露共同研究チームによるもので、10月1日の英科学誌「Scientific Reports」オンライン版に掲載された。シベリア北部にある直径100kmにおよぶPopigaiクレーターは、1970年代に周辺で通常より硬いダイヤモンドが発見されており、ダイヤモンドが大量に存在する可能性のあるエリアとして注目されてきた。今回の研究では、GRCの集束イオンビーム微細加工装置と透過型電子顕微鏡を使用しPopigaiダイヤモンドの特徴と生成過程を詳しく調べた。その結果、研究で調べた10個のダイヤモンドうち、黄色味を帯びた透明のダイヤモンドが、数十nmの微粒の純粋なダイヤモンドで構成されている「ナノ多結晶ダイヤモンド」であり、隕石衝突時の超高圧・高温により地表付近に存在していた単結晶グラファイトが変化してできたことがわかった。極めて高い硬度を持つことで知られる「ナノ多結晶ダイヤモンド」は2003年に入舩教授らによって人工的に合成できることが発表されており、今回の研究によって実験で合成されるものと同様の純粋な「ナノ多結晶ダイヤモンド」が天然にも存在することが明らかとなった。
2015年10月02日バストのサイズを測る方法は女性誌などでもよく紹介されていますが、性器のサイズを知る方法なんて、誰にも聞けません。でも、人とくらべる必要はないとはわかっているものの、自分が普通のサイズなのかどうかは気になってしまいます。『Her.ie』によれば、アメリカで女性の性器の大きさの平均値を調べる医学的な調査が行われたそうです。他では絶対に聞けないデータ、ちょっと気になりませんか?■50の論文と168人からデータを採取アメリカのオハイオ州立大学で女性の骨盤の治療について研究しているブルック・マクファーデン氏は、女性の性器の大きさについて研究を始めました。ブルック氏は2000年からの50の論文のデータを調べ、平均年齢57歳の168人の女性の性器のデータを収集。平均的な女性の性器の大きさを出すことに成功しました。■クリトリスはジーンズのボタンぐらい大陰唇の長さは平均8.1センチでしたが、4センチから11.5センチまで個人差がありました。8.1センチというと大体マニキュアの瓶の高さくらい。この長さは加齢とともに短くなっていきます。クリトリスは小さく、平均は1.6センチほど。これはジーンズのボタンより若干小さいくらいです。また、調査からクリトリスが大きいほうが、セックスの際にオーガズムに達しやすいことがわかっています。膣の長さは平均9.6センチでした。これはリップグロスの瓶と同じくらいです。こちらも6.5センチから12.5センチと幅がありました。直径は2.1センチから3.5センチの人がほとんどでしたが、なかには2センチという女性もいました。平均値とくらべて大きかったり小さかったりするかもしれませんが、それで悩む必要はありません。背の高さや足のサイズが人それぞれなのと同じように、人は一人ひとり違っていて当たり前。多少大きかったり小さかったりしても問題はありませんが、もしなにか心配があったら婦人科で相談してみましょう。(文/スケルトンワークス)【参考】※IS YOUR VAGINA SIZE NORMAL? HERE’S AN EASY WAY TO CHECK HOW YOU MEASURE UP-Her.ie
2015年09月30日信州大学は9月14日、独自の人工タンパク質を用いた「タンパク質ナノブロック(PN-Block)」を開発し、複数種類の超分子ナノ構造複合体を創り出すことに成功したと発表した。同成果は同大学大学院総合工学系研究科博士課程3年の小林直也氏、同大学学術研究院繊維学系の新井亮一 助教、横浜市立大学大学院生命医科学研究科の雲財悟 助教らの共同研究グループによるもので、米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」の9月9日発行号に掲載された。同研究グループは、独自の二量体人工タンパク質と三量体ファージタンパク質を融合することで「PN-Block」を開発し、樽型(ラグビーボール型)や正四面体(テトラポッド型)などの超分子ナノ構造複合体を自己組織化により同時に創出することに成功した。同技術は将来的に次世代半導体のための有機無機ハイブリッドナノ材料開発、次世代医薬品のためのドラッグデリバリーシステムや人工ワクチン開発などへの応用が期待されるという。
2015年09月14日東武百貨店池袋本店(東京都)ではこのほど、大きいサイズと小さいサイズの婦人靴コーナー「サイズテラス」を2階婦人靴売り場にオープンした。同コーナーは、都内最大級の品ぞろえとする婦人靴コーナー。大きいサイズで約30ブランド・約850点、小さいサイズで約25ブランド・約550点が店頭に並ぶ。同社によると、日本人の体格が変化したことから、靴に関してもさまざまなサイズの需要が増加しているという。小さいサイズのサイズ展開は、20.5㎝から21.5cmまで。大きいサイズは、25.0㎝から26.0cmサイズを中心に一部26.5㎝、27.0cmまで取り扱う。なお、婦人靴に関する相談に対応するシューズカウンターもオープン。カウンターでは、予約をすればシューフィッターがコンサルティングするサービスを行い、注文や取り置き、修理などにも対応するとのこと。同コーナーには、フィッティングルームも新設するという。
2015年09月08日9月9日に発表されると噂される新型iPhone。近年のiPhoneはサイズがどんどんと大きくなっているが、新型iPhoneはどのようなサイズが望まれているのだろうか。マイナビニュース会員500人を対象に、新型iPhoneに期待するサイズについてアンケート調査を行った。○5割以上の人がiPhone 6以下のサイズを希望質問の前提として、現在の最新iPhoneであるiPhone 6(4.7インチ)とiPhone 6 Plus(5.5インチ)を基準にした。結果は、「iPhone 6と同等」と回答した人が最も多く、「4.7インチ未満」と回答した人と合わせて500人中51.8%となる259人がiPhone 6以下のサイズを望んでいることがわかった。具体的に何インチがいいかを聞くと、iPhone 5や5sと同サイズの4インチと回答する人が圧倒的に多かった。また理由については、ほとんどの人が「持ちやすいから」と答えていた。そのほか、「小さいほうがかわいい」「大きすぎるとスマートじゃない」「腱鞘炎が起きるおそれがない」「大きいとAndroidのようで嫌」という意見もあった。iPhone 6以上、iPhone 6 Plus以下のサイズとなる「4.7インチ以上5.5インチ未満」と回答した人は28.8%となる144人。具体的には「5.0インチ」を期待する意見が多く、iPhone 6 Plusよりももう少しだけ小さいほうが便利だという意見が多かった。最も少なかったのは、「5.5インチ以上」で9.0%となる45人が回答した。具体的に何インチがいいか聞くと、6.0から7.0が多く、最も大きかったのは10インチだった。さすがに10インチのiPhoneとなると、「それなんてiPad?」という感じだが……。大型化を望む派の理由としては、「大きい端末の方が画面が見やすい」という意見が多く、また「タップしやすそう」「動画が見やすい」という意見もあった。調査時期:2015年8月24日~2015年8月28日調査対象:マイナビニュース会員調査数:500件調査方法:インターネットログイン式アンケート
2015年09月05日パナソニックは4日、「ナノケア」シリーズの新製品として、フェイスケア用スチーマー「EH-SA96」を発表した。発売は11月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別42,000円前後。EH-SA96は、5種類の自動温冷コースと2種類の温スチーム単独コースを備えたスチーマー。温冷コースには新しく「バリア肌コース」追加した。バリア肌コースは、2カ所の吹き出し口から、約40℃の温スチームと、微量のミストを含んで肌温度を下げすぎない「潤冷風」を交互に発生させるというもの。温度差が小さい温冷を短時間で繰り返すことによって、肌温度の急激な変化を抑える。その結果、肌のうるおいを守れるだけでなく、化粧水のなじみが良くなるという。新たに、アロマを楽しめる機能を追加。別売のアロマタブレットを取り付けると、スチーマーを浴びながら香りを楽しめる。アロマタブレットは「真正ラベンダー」(EH-4S11)と「ベルガモット」(EH-4S12)、「ゼラニウム」(EH-4S13)から選べる。アロマタブレット(4個入り)の希望小売価格は税別2,500円。なお、お試し用として真正ラベンダーのアロマタブレット×2個が付属する。本体サイズはW171×H209×D216mm、重量は約2kg。このほか、温スチームや微粒子イオン「ナノイー」を発生させる「EH-SA64」と、コンパクトタイプの「EH-SA35」も同時に発売する。推定市場価格はEH-SA64が34,000円前後、コンパクトタイプのEH-SA35が20,000円前後(いずれも税別)だ。
2015年08月04日ロジックはこのほど、世界最小サイズの手のひらサイズで環境になじむ自転車ラック「CLUG」を発売した。CLUGは限られた室内スペースに、効率的にかつインテリアとして自転車を収納したい人にぴったりの自転車ラック。タイヤ部分を挟むタイプなのでフレームを傷つける心配はなく、ネジで壁などにCLUGを固定するだけで簡単に設置できる。タイヤサイズに合わせてS(対応タイヤ幅:約23~32mm)、M(32~42mm)、L(1.75"~2.5")の3種類を用意。また、色は外側がホワイトで、内側がオレンジ、ブラック、グリーン、ブルーとなった4種類展開なので、部屋に合わせてインテリアのワンポイントにすることもできる。なお、落下の恐れがあるため、CLUGに挟まっていないタイヤは必ず地面に接するようにして使用することを求めている。価格は全サイズ2,300円(税別)。
2015年07月17日産業技術総合研究所(産総研)は、光によって発熱できるカーボンナノチューブ(CNT)と特定の温度で内包分子を放出する温度感受性リポソームを組み合わせて、線虫Caenorhabditis elegans体内の細胞機能を制御できる分子複合体(ナノロボット)を開発したと発表した。同成果は、産総研 ナノ材料研究部門の都英次郎 主任研究員らと、バイオメディカル研究部門の戸井基道 研究グループ長、大阪府立大学 大学院工学研究科の河野健司 教授らによるもの。詳細はドイツの化学誌「Angewandte Chemie International Edition」に掲載された。カーボンナノチューブ(CNT)は、そのまま水中に分散させようとすると、強い分子間の相互作用により束状や粒状に凝集してしまうが、今回の研究では、CNTの光発熱特性を最大限に利用し、かつ、リポソームと組み合わせて分子複合体を作製することを目的に、アビジンやポリエチレングリコール(PEG)、リン脂質(PL)から構成される分子(アビジン-PEG-PL)を単層CNTの表面にコーティングし、水中へ分散させ、温度感受性を与えたリポソームの自己組織化を利用しCNTとリポソームからなる分子複合体を作製したという。この分子複合体はナノスケールのロボットに例えられる「ナノロボット」に相当し、近赤外領域の光エネルギーを与えると内包している分子(薬物など)を放出し、この薬物により細胞機能を制御できることから、およそ1000個の細胞からなる線虫を対象にナノロボットの運動抑制効果の検証を行った結果、近赤外レーザー光を照射すると、線虫の動きが鈍化していき、最終的には停止することを確認したという。また、細胞毒性と生体適合性を調べたところ、問題ないことが判明したほか、CNTの表面に結合したリポゾームが生体適合性を向上させることも明らかになったとする。なお研究グループでは今後、今回の技術の応用として、生体組織のごく限られた領域だけに存在する細胞機能を個々に調べることで、がんや免疫疾患などの分子・細胞レベルでの病態解明につながる研究用ツールの開発を目指したいとするほか、生体内におけるナノ物質の健康面への影響は不明瞭な点もあるため、CNTを用いて作製するさまざまな物質の細胞毒性評価や生体適合性評価を進め、生体内で安心・安全に利用できる材料やシステムの開発を目指すとしている。
2015年07月10日パナソニックは7月6日、ヘアドライヤー「ナノケア EH-NA97」を発表した。発売は8月21日。価格はオープンで、推定市場価格は税別21,000円前後だ。EH-NA97は、「ナノイー」イオンチャージPLUSを搭載するヘアドライヤー。従来の「ナノイー」イオンチャージを強化したもので、髪に帯電しているマイナスの電気をさらに逃がしやすくし、ナノイーとダブルミネラルを髪に付着しやすくする。これによって、髪のまとまり感、指通り、しなやかさが向上した。サイズはW20.7×D8.9×H22.3cm、重量は約575g。風量は毎分1.3立方m。ターボ時の消費電力は1,200W。カラーはビビッドピンクとピンク、白の3色。200/240V電圧対応で海外でも使用可能な「EH-NA57」と、コンパクトタイプの「EH-NA27」も同日に発表された。推定市場価格はEH-NA57が16,000円前後、EH-NA27が13,000円前後(いずれも税別)。サイズと重量はEH-NA57がW19.2×D8×H21cm/約545g、EH-NA27がW15.7×D7.9×H21.7cm/約475g。カラーはEH-NA57が青とピンクゴールド、EH-NA27が白とペールピンク。
2015年07月06日東京大学(東大)は、ナノワイヤ量子ドットレーザの室温(300K)での動作に成功したと発表した。同成果は、同大ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構の荒川泰彦 教授、舘林潤 特任助教らによるもの。詳細は「Nature Photonics」に掲載された。ナノワイヤレーザは、従来の半導体レーザと同様の動作原理ながら、1万~10万分の1の体積でレーザ発振が可能なほか、出力先の方向・形状を制御しやすいため、次世代半導体技術として期待される光電子融合集積回路へオンチップで実装することが可能だ。これまで、さまざまな材料系でのレーザ発振が報告されてきたが、それらのほとんどがバルク材料の光利得を用いてきたが、今回、研究グループでは、量子ドットを活性層に持つナノワイヤレーザ(ナノ量子ドットレーザ)を作製し、共振器構造の最適化を行うことで室温でのレーザ発振を実現したとする。実際にデバイスの評価を実施した結果、光励起による室温発振を確認。性能の指標となる特性温度は133Kと、従来のナノワイヤレーザに比べても高く、これについて研究グループでは、量子ドット導入によるキャリアの効率的な閉じ込めが起きていることが示唆されると説明する。なお研究グループでは今後、ナノレーザ光源の高性能化や多機能化が見込めることから、成長・プロセス・評価技術のさらなる開発による低しきい値動作化や長波長化、実用化に向けた電流駆動によるレーザ発振動作を目指すとしいている。
2015年06月30日慶應義塾大学(慶応大)は、CMOS互換プロセスを用いて世界最高クラスの性能を実現したナノ光共振器を作製することに成功したと発表した。同成果は、同大大学院理工学研究科の大岡勇太氏(修士課程1年)と同理工学部電子工学科の田邉孝純 准教授らによるもの。詳細は、英国Nature Publishing Groupが出版する「Scientific Reports」に掲載された。電子機器や半導体デバイスの金属配線には抵抗が存在し、電流が流れることで熱が発生するという問題があった。この解決に向けた技術としてシリコンデバイスの金属配線を光配線に置き換えるシリコンフォトニクスの研究が各所で進められてきた。この実現には、光をナノ空間に閉じ込めることができるフォトニック結晶技術が有力とされてきたが、従来、フォトニック結晶を作製するためにはスループットの遅い電子線で描画する必要があるため、時間とコストが必要となっていた。そこで、同研究では、CMOS素子を作製する際に用いるフォトリソグラフィ技術を用いたフォトニック結晶の作製が試みられた。従来、フォトリソグラフィでは、電子線描画に比べ精度が低いため、光をナノ空間に閉じ込めるための構造設計を誤差に強いものにする必要があった。そこで今回は、幅変化型という構造を用いることで、その課題を解決したフォトニック結晶共振器を作製することに成功。さらにSiO2膜でフォトニック結晶の上下を保護することで、素子寿命の向上の実現したという。実際に光学特性を測定したところ、光の閉じ込め性能を示すQ値は2.2×105を指し示していることを確認したとする。この値は世界最高クラスのものとのことで、研究グループでは、今回のフォトニック結晶共振器はLSI試作用のシャトルサービスを用いて作製していることから、誰でも手軽に実現することが示され、全光信号処理回路の実現に大きく近づいたとコメント。今後は、ほかのシリコンフォトニクス素子や電子デバイスと集積した光回路の設計・評価を行っていくことを検討しているとしている。
2015年06月22日東北大学は、原子のクラスターにX線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」から供給される強力なX線を照射すると、ナノメートルクラスの大きさのプラズマ(ナノプラズマ)を生成することを見出したと発表した。同成果は、東北大学多元物質科学研究所の上田潔 教授、福澤宏宣 助教のグループ、京都大学大学院理学研究科の八尾誠 教授、永谷清信 助教のグループ、広島大学大学院理学研究科の和田真一 助教、理化学研究所 放射光科学総合研究センターXFEL研究開発部門ビームライン研究開発グループの矢橋牧名グループディレクター、高輝度光科学研究センターXFEL利用研究推進室先端光源利用研究グループ実験技術開発チームの登野健介チームリーダーらによるもの。詳細は、英国の科学雑誌「Scientific Reports」に掲載された。強力なX線と物質との相互作用はこれまで研究されていなかった。そこで今回、研究グループは、そうした強力なX線と物質との相互作用の解明に向け、原子の集合体である原子クラスターを試料として、XFEL照射によりどのような応答を示すかを調べたという。これまで、X線を原子クラスターに照射すると、クラスターを構成する原子の深い内殻軌道から電子が放出され、原子はエネルギーが高く不安定な原子イオンになるが、比較的浅い軌道の電子を放出することで安定化し、多価原子イオンになることが知られていた。また、SACLAのような強力なX線パルスを照射した場合、単一クラスター内の複数の原子においてこのような過程が起こり、たくさんの電子が放出され、この過程が進行していくと、時間的に遅れて原子から飛び出した電子のうち、エネルギーが低い電子は正の電荷に引き寄せられてクラスターからは飛び出せなくなっていくことから、微小空間内に正の電荷と負の電荷が混在するナノプラズマが生成することが予想されていた。研究では、アルゴン原子クラスターに強力X線を照射し放出される電子の運動エネルギー分布を測定。その結果、2000~5000eVの高速電子はクラスターから飛び出せなくなることなないが、200eVから低エネルギー側の領域が平らになることが確認され、電子が減速し、ナノプラズマが生成されることが示唆されたとする。また、理論計算からX線照射によって放出される電子の中でも比較的低エネルギーの電子とクラスター内の原子との衝突により放出される2次電子がナノプラズマ生成に主に寄与していることも判明したという。なお、今回の研究結果について研究グループでは、SACLAの強力なX線パルスを用いた物質の構造解析を行う上で、ナノプラズマが生成される反応素過程を正確に知り、考慮したうえで解析を行うことが必要不可欠であることを示すものであるとするほか、強力X線と物質との相互作用に関する問題を1つひとつ解決していくことで、SACLAを用いて、これまで見えなかった超微細・超高速な現象を見ることも可能になることが期待されるとコメントしている。
2015年06月18日パプリカは6月12日、ナノサイズカーボン粒子をスクワランオイルに分散させた接点導通改善剤「Sound Clear Nano」を発売した。希望小売価格は4,980円(税別)。ヘッドホンジャックやプラグは、使用しているうちに表面に細かな凹凸ができる。その凹凸のために、理想的な「面接触」ではなく、1点で接触する「点接触」になり、振動などの影響を受けやすくなる。Sound Clear Nanoは、ナノサイズカーボン粒子で端子表面の凹凸を埋めることで、面接触を実現する製品だ。ボトルのキャップにあるブラシで、端子の金属部分に塗り、軽くふき取るだけで効果を発揮する。理想的な面接触にすることで、音圧や移送が安定し、またインピーダンスも低下するという。容量は2mL。
2015年06月12日東京工業大学(東工大)や東京大学(東大)、放射線医学総合研究所(放医研)などで構成される研究グループは6月10日、日帰りがん治療の実現に向けたナノマシン技術を開発したと発表した。同成果は、東大大学院工学系研究科/医学系研究科・教授の片岡一則氏(ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)・センター長兼任)、東工大 資源化学研究所・教授、ナノ医療イノベーションセンター・主幹研究員の西山伸宏氏、ナノ医療イノベーションセンター主任研究員のMI PENG氏、放医研 分子イメージング研究センター・チームリーダーの青木伊知男氏らによるもの。詳細は米国化学会発行のナノテクノロジー専門誌「ACS Nano」に掲載された。今回開発された技術は、骨の成分であるリン酸カルシウムの内部に、造影剤として用いられるガドリニウム(Gd)-DTPAをナノ化し、取り込み、ドラッグデリバリシステム(DDS)としてがん組織に送り込むというもの。Gdは中性子線が当たると核反応によりガンマ線やオージェ電子を放出、これでがん細胞などを破壊することでがんの治療を実現する。具体的には、がん細胞に確実に届けるために、リン酸カルシウムの表面にポリエチレングリコールやアスパラギン酸を組み合わせた直径55nmのナノ結晶集合体(ナノマシン)を構築。この大きさは、正常な血管の場合、血管周辺の組織につながる孔では狭く通らないが、がん細胞が周辺にある血管の場合、100nmまでその孔が拡大するため通り、がん細胞の近辺に到達するサイズだという。また、リン酸カルシウムは正常の細胞ではほぼ中性のpH7.4程度では比較的安定しているが、pHが酸性になると溶ける性質があり、がん細胞は部位によって異なるがpHが6.5~5程度であり、さらに細胞内に取り込まれた場合は酸性度が向上するため、内部のGd-DTPAががん細胞およびその周辺組織にダイレクトに届けられることとなる。Gd-DTPAはこれまでの研究から、がん組織に選択的に集積されることが確認されており、実際に研究グループの研究でもMRIを用いて、固形がんを選択的に造影できていることが確認されているほか、ナノマシン化により、Gd-DTPA錯体のMRI造影剤としての性能を表すT1緩和能をGd-DTPA錯体と比べて、5~6倍に増大させる効果を有することも確認したという。研究では、大腸がん細胞を皮下に移植したマウスを複数例作成し、ナノマシンを投与した結果、ナノマシンが血中に長期滞留し、がん組織に選択的に集積することを確認。これらの結果を受けて研究グループでは、この技術を応用していくことで、MRIによるがんのイメージングの容易化、熱中性子線の照射によるがん組織のみのピンポイント治療の実現の可能性が示されたとしており、将来的な切らない手術の実現と、入院不要の日帰り治療も可能になると期待されるとコメントしている。なお研究グループでは、今後は関係機関などとの調整、ならびに中性子線を発生させるための加速器の設置、病院で実施する場合の設備の検討などを行う必要があるとするが、数年以内にそういった次の段階に進みたいとしている。
2015年06月10日VIBEは、2013年10月に発表した段ボール製防音室「だんぼっち」のサイズバリエーションとして、ゆったりとしたサイズの「だんぼっちワイド」を発売した。価格は8万6,400円。同製品は、ニコニコ動画の人気コンテンツである「歌ってみた」動画の制作や、自宅でのカラオケ、さらに内部にスピーカーを置いてもスペースを活用できるため音楽鑑賞にも対応する段ボール製の簡易防音室。内寸で幅1,040mm×奥行き1,040mm×高さ1,480mmと、従来モデルと比較しゆとりある空間が確保されており、より余裕を持って歌や楽器演奏を楽しめる。付属品は、換気口(天井)、ケーブルを通すためのサービスホール、テーブル。さらに、だんぼっち内部の反響を抑える専用サイズにカットされた5枚セットのウレタンフォーム「だんぼっち公式吸音材セット」(1万5,000円)も、オプション品として近日中に発売予定とのこと。
2015年06月03日コニカミノルタは4月27日、蛍光ナノ粒子による病理標本作製サービスの提供を7月より開始すると発表した。医療分野などで細胞イメージングや生体イメージングの研究開発に利用される蛍光検出技術の一分野として、有機蛍光色素があるが、これまでの手法には褪色する、輝度が低い、感度や定量性が低いといった課題がある。これに対しコニカミノルタは、銀塩写真用粒子の開発で培った技術を応用したナノサイズの蛍光ナノ粒子を開発。褪色の課題を解決するとともに高輝度化も達成し、抗体を結合して病理染色に応用することで、がん組織の特定タンパク質の検出感度と定量性の向上に成功した。同サービスはこの蛍光ナノ粒子技術を利用したもので、臨床試験で広く利用されている検体(ホルマリン固定パラフィン包埋組織)を用いてHER2、Ki-67、c-MET、PD-L1を対象マーカーとした蛍光ナノ粒子染色標本を作製し、顕微鏡画像、画像解析を提供する。なお、同サービスは4月30日~5月2日に名古屋で開かれる第104回日本病理学会総会における企業展示ブースにて紹介される。
2015年04月27日全女性のみなさま!満足なセックスをする上で“男性器のサイズ”は重要ですか?お気に入りサイズはありますか?実は今回は、アメリカの雑誌『GQ』が男性器の平均サイズに関するちょっと面白い記事を公開しました。この記事を参考に、女性が知っておくべき男性器コンプレックス実態をご紹介します。■勃起中の男性器のサイズは13.1cm!なんと、勃起中の男性器は平均13.1cmということが判明したのです!大体、ベティナイフの刃渡りぐらいと言えばいいでしょうか。もしくは、ホールのチーズケーキの直径ぐらい。これは、15,000人のサンプルから明らかになった事実。でも、本当なのでしょうか?気になってさらに調べてみたところ、キングス・カレッジ・ロンドンの研究結果も同じだったのです![男性器の平均サイズ]通常時:長さ9.12cm/周囲長9.31cm勃起時:長さ13.12cm/周囲長11.66cmこちらも、15,521人の男性サイズをデータ分析した平均。やっぱり男性器は13.1cmと思っておいて間違いなさそう!9.1cmが13.1cmになるなんて……。思わず、親指と人差し指で13.1cmをピコピコ動かしながらエア計測してしまいますよね。■男性が男性器のサイズを気にする理由でも、男性器のサイズにこだわったり悩んだりするのって、男性だけ。女性が「彼の男性器が~」などと悩んでいるなんて話、聞いたことないですよね。これ、女性にとって疑問のひとつです。一体なぜなのでしょうか?男性向けのアダルトビデオや官能小説、エロ漫画などでも男性器のサイズは必ず絡んできて、その中に出てくる女性が最も口にする台詞ナンバーワンが「あぁ、すごくおっきぃ!」です。著者が官能小説系出版社で働いていた頃、原稿を読むたびにこの「おっきぃ」が疑問で、「セックスで男性器は大きいほうがいい?」と周囲の女性に手当たり次第質問したことがあります。手前味噌な結果ですが、ほぼ全員が「あまり関係ない」と答えました。(ちなみに、硬さはそこそこ重要だそうです)そう、女性は気にしていないのです!にもかからず、男性はオレ様の象徴として、大きく強い男性器を理想とし、生まれ持った現実とのギャップに不安や劣等感を抱きやすいです。これについて、『GQ』の記事では「男性の男性器への執着は女性の美容と同じで、企業や文化によって肉体への自己嫌悪感が私達の中に刷り込まれている」と分析しています。なにより大問題なのは、この悩みはセックスと深く関わっているのに、ほとんどの情報が男社会から生まれているところです。そこに肝心の女性が存在していません。そのため、永遠に中学校の部室ネタ状態。よって、この盲目的な男性の価値観は、女性がもっと積極的に蹴破るべきなのかもしれませんね。最高の男性器を持っていてもセックスが雑で身勝手なら、「永遠にパンツ脱がなくていいよ」って思うし、サイズが13.1cmより大きいか小さいかよりも、セックスの相性を感じてほしいと男性に願うのはムリなのでしょうか。自分の男性器のサイズにうなだれるくらいなら、セックスの相性や技量、愛情について学んで欲しいものです。「男性たちよ、漢(おとこ)の器はイチモツじゃ計れないぞ!」ということを、女性のみなさんは布教していきましょう。あ、でも飲み会の席でドン引きされない程度に……。(文/茶柱ズバ子)【参考】※男性のサイズの悩みにお答えします!-リンクdeダイエット※A Woman’s Real Take On Average Penis Size-GQ
2015年03月27日早稲田大学(早大)は、金属ナノ粒子の電界トラップを用いることで、配線上に一度クラック(亀裂)が生じた場合でも、自己修復する金属配線を実現したと発表した。同成果は、同大 理工学術院 基幹理工学部機械科学・航空学科の岩瀬英治准教授、同大大学院 基幹理工学研究科修士1年の古志知也氏らによるもの。詳細は、1月18日~22日にポルトガルのエストリルで開催された国際学会「MEMS2015(The 28th IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems)」にて発表された。今回、研究グループでは、金属配線に自己修復機能を付与することによって、高い導電率と高い伸縮耐性を兼ね備えた配線を実現しようと試みた。これは、伸縮配線を実現するために、従来の研究では"材料"や"形状"に着目したアプローチが試みられてきたのに対し、"機能"に着目した新たなアプローチであるという。まず、厚さ100nmの金配線、および金属ナノ粒子を分散した液体として半径20nmの金ナノ粒子分散水溶液を用いて、自己修復機能を確認するために、ガラス基板上に幅が一定のクラック(亀裂)をもつ金配線を作製した。金属配線は、金属ナノ粒子を含む液体で覆われている。そして、そのクラック部のある金属配線に電圧を印加した。すると、クラック部にのみ電界が生じ、金属ナノ粒子⼦がクラック部に引き寄せられる力(誘電泳動力)が働いた。通常の状態で、金属ナノ粒子はファンデルワールス力や静電反発力を受け液中に分散しているが、電圧の印加により誘電泳動力が大きくなると、クラック部に集められる電界トラップ現象が生じる。そのため、クラック部のみに金属ナノ粒子が集まり、集まった金属ナノ粒子によりクラック部が架橋され、金属配線が修復されるという。一度クラックが修復してしまうと、金属配線がつながり電界が生じなくなるため、それ以上過度な修復は行われない。また、金属ナノ粒子はファンデルワールス力や静電反発力を受け液中に分散しているため、クラック部以外の金属配線部に金属ナノ粒子が吸着することもないとしている。研究グループでは、さらに大きなクラック幅の修復の実現や、さらに高い自己修復機能を目指して改良を行っている。また、現状の構成では液体の封止が必要となるが、液体の封止が構造上、製造上問題になることも考えられるため、金属ナノ粒子をゲル中に分散させた構成での自己修復機能の研究を試みている。
2015年02月19日ライフサイズ(Lifesize)は2月18日、ビデオ会議サービス「Lifesize Cloud」の機能拡張と、新製品として手のひらサイズのカメラ一体型ビデオ会議システム「Lifesize Icon 400」および「Lifesize Icon Flex」を発表した。提供開始時期は、Lifesize Cloudの機能拡張が2月から、Lifesize Icon 400が2月18日から、Lifesize Icon Flexが3月から。多種多様なデバイスに対応しシームレスに接続可能なビデオ会議サービスであるLifesize Cloudでは、新機能としてWebブラウザから直接接続、既存のワークフロー・ツールとのシームレスな統合、Microsoft Lyncとの相互運用性を追加した。これらにより、Firefox/Internet Explorer/Google Chrome/Safariなどのブラウザからワンクリックで直接Lifesize Cloudのビデオ通話を開始でき、新しいOutlookプラグインやChrome拡張機能を使用してGoogleカレンダーやOutlookから直接ビデオ会議のスケジューリングや参加者の会議への招待が可能になり、自社のLyncクライアント・アプリケーションからワンクリックでLifesize Cloud上でホストされている会議に参加できるという。Lifesize Icon 400は、手のひらサイズのカメラ一体型ビデオ会議システムを使ってLifesize Cloudでビデオコミュニケーションを実現するための専用ソリューション。小さい会議室用に設計し、IT担当者のサポート無しでインストール可能という。ノートPCやタブレット、スマートフォンでの会議参加が可能であり、シングル・グループ・コールに最大25人まで参加できる。Lifesize Icon Flexは、Microsoft Lync/Skype/Google Hangouts/Cisco Jabber/WebExなどのコミュニケーションツールや、会議ツールとしてCitrix GoToMeetingを既に展開している企業向けに設計したビデオ会議ソリューション。USB経由でPCやMacと接続することで、クリアな画像と音声による質の高い会議を実現するという。また、ビーム型卓上マイクやタッチパネル型のビデオ会議用電話機「Lifesize Phone」の利用も可能だ。
2015年02月19日ライオンが1月21日に発売した新商品「Magica(マジカ)」。“ナノ洗浄”と呼ばれる新たな独自技術により、ベタつく油汚れを水のようにサラサラと洗い落とすことができるという台所用洗剤の新シリーズだ。この商品の効果を、従来の商品と比較し、ナノ洗浄のメカニズムの理解と、食器洗いの楽しさを子どもたちに実感してもらう"出張授業"が15日、商品の発売に先駆け東京都内の小学校で行われた。○1番嫌いな家事は?「驚きの“ナノ洗い”実験教室」と題して行われた出張授業には、東京都北区立西ケ原小学校の6年生33人が参加。先生役には、家庭科の教員免許も持ち、“主夫芸人”として活動するタレントの中村シュフさんが務めた。まず、中村先生は「家事にはどのようなものがあるか」「普段、どんなお手伝いをしているか」と子供たちに質問。すると、皿洗いをはじめ、布団干しや洗濯などが挙がった。次に「毎日する家事の中で嫌いな家事」の調査結果を取り上げ、その1位が「食器洗い」であることを紹介し、理由として「1日に何度もしなければならないから」と解説。「食器洗いがどれくらい大変なのか?」を伝えるため、例としてお皿1枚を1センチとし、1家族が1回の食事に使用するお皿の枚数を10枚と仮定すると、1日3食で30センチ、6年間で東京スカイツリーの高さ(657メートル)に匹敵し、35年間分で富士山の高さと同じ3776メートルにもなることを紹介すると、子どもたちから驚きの声があがった。○ナノ洗浄の効果に生徒から驚きの声が次に子どもたちが学んだのは“ナノ洗浄”。事前知識として、インフルエンザウイルスより小さい、1メートルの十億分の一という大きさの単位と世界を解説。従来の台所用洗剤が分解できる油汚れの大きさが気球サイズとした場合、ナノ洗浄はビー玉程度の大きさまで分解できるというその力を、子どもたちは理論的に学んだ。そして、いよいよ実験スタート。マジカと従来の洗剤(※1)の水溶液に、赤色に着色した油汚れの付着したプラスチック製プレートを挿入し、洗浄力の比較をデモンストレーション。従来の洗剤は挿入後、プレートを上下に振り落としても油が残ったままだったのに対して、マジカの場合はプレートを挿入しただけで油汚れが水溶液に溶け出し、振ると水溶液があっという間にピンク色に染まった。その歴然とした違いを目のあたりにした子どもたちからは、思わず“マジか!”、“溶けた!”、“スゲー!”など声が。ナノ洗浄の効果に驚いたようだ。その後、子どもたちも各グループに分かれて同じ実験を実際に自分たちの手で体験し、初めて見る「ナノの世界」を楽しんだ。実験終了後、ランチルームへ移動して中村先生とともに給食。そして、急きょ、中村先生の発案で、給食の食器を自ら“ナノ洗い”してみることに。給食を食べ終わった人から、流し台で給食で使用したカレー皿をマジカを使って各自で洗う体験をした。子どもたちは、力を入れずにサラっと汚れの落ちる様子に口々に「マジかー!」とおもしろがりながら連呼。担任の先生や授業参観した保護者も(汚れが)サラサラ溶けているみたい!」と驚いた様子だった。(※1)ライオン社製の従来の台所用洗剤○実験後の感想最後に今回の実験教室を受けた児童たちが記入したアンケートには次のような感想が寄せられた。・従来の洗剤はすべて落ちるまでに1分くらいかかったけど、マジカは20秒くらいで全部汚れが落ちたので『マジか!』と思いました。・皿を何年も放置して洗うのをやめたら富士山の高さ以上にもなるなんてびっくりしました。何年経ってもそんな高さにはならないだろうと思っていました。・1メートルから1センチ、1ミリとこれでもすごく小さいのに、さらにナノという小ささで、ナノなんて聞いたことがなかったのですごいなぁと思いました。・油汚れがなくなる早さに驚きました。マジカを実際に使ってみて、力を入れずに油が取れたのでびっくりしました。・学校でもマジカを使ってほしい!!これを機に家でもお手伝いをしようと思います!ナノ洗いを通して、ナノという世界を発見した驚きやさらなる好奇心、さらにその効果への実感と驚き、皿洗いの楽しさを知ったことによるお手伝いへのモチベーションなどが多数寄せられ、実験教室を楽しんだ様子が伺い知れた。
2015年01月23日エレコムは6日、丸みを付けたシンメトリーなフォルムが握りやすいUSB有線マウスを発表した。標準的なMサイズ「M-Y7UR」シリーズと、やや小振りのSサイズ「M-Y6UR」シリーズに、それぞれ4色の本体カラーを用意。1月中旬から発売し、価格はすべて1,501円。センサーは赤色LEDの光学式で、カウント数は1,000カウント、ボタン数は一般的な「3」(左右ボタンとホイール)。ケーブル長は1mで、対応OSはWindows Vista / 7 / 8.1 / RT 8.1だ。本体サイズ/重量は、MサイズのM-Y7URシリーズがW57.8×D95.2×H38.5mm/約60g、SサイズのシリーズがW50×D84×H35.2mm/約53g。
2015年01月06日東北大学は12月17日、パナソニック モノづくり本部と共同で、ナノ結晶合金のNANOMETを用いたモータを試作し、その省エネルギー性の実証に成功したと発表した。同成果は、同大の「東北発 素材技術先導プロジェクト」の超低損失磁心材料技術領域によるもの。NANOMETをモータに適用した場合、その高飽和磁束密度、および低鉄損といった特徴から、家電製品の消費電力の削減が期待されていた。今回、直径約70mm、高さ約50mmのサイズで、ステータ(固定子)にNANOMETを使用してモータを試作した。そして、モノづくり面の工夫によりモータ構造を大きく変えることなく、従来の電磁鋼板(ケイ素鋼板)を使用したモータに比べ大幅に電力損失が削減できることを確認したという。さらに、この結果を踏まえ、東北大学では、NANOMETを実際の家電製品に適用した場合、3%以上の効率改善が見込まれ、世界最高水準の高効率モータが実現可能であると試算したとしている。東北大学は、今回のパナソニックとのNANOMETを用いた家電用モータの共同研究を継続して省エネルギー家電製品の実用化を目指し、モータやトランスなどの省エネルギー化を推進して、昨今のエネルギー問題解消に寄与してきたいとコメントしている。
2014年12月18日大阪大学(阪大)は12月10日、極小なナノドット結晶の結晶方位をそろえて連結した材料を形成する技術を開発したと発表した。同成果は、同大大学院 基礎工学研究科の中村芳明准教授らによるもの。同大大学院 基礎工学研究科の吉川純助教(現物質・材料研究機構 主任研究員)、酒井朗教授、東京大学の塩見淳一郎准教授、アルバック理工の池内賢朗博士と共同で行われた。詳細は、「Nano Energy」のオンライン版に掲載された。廃熱エネルギーを電気エネルギーとして再利用するための熱電変換材料には、従来、レアメタルだったり、毒性を持ったりすることの多い、重い元素を含んだ材料が使われており、より安価で環境に低負荷な材料が求められていた。今回、中村准教授は、ナノドット結晶の結晶方位をそろえて連結することで、高い電気伝導率で低い熱伝導率という熱電変換の高性能化に必要な特性を、レアメタルを使わずに実現した。このようなナノドット構造は、従来法では作製が不可能だったが、独自に開発したナノドット形成技術を応用することで、電気伝導率の悪化を適切に抑え、熱伝導率をバルクシリコンの約1/200まで低減することが可能となった。さらに、同技術では、シリコンの熱伝導率の世界最小値を得ることに成功したという。今回の結果は、地球上にありふれた、環境調和性の高いユビキタス元素であるシリコンを用いた高性能な熱電変換材料を生み出す可能性を示している。優れた電子素子材料であるシリコンが、高い熱電変換機能を持つことができれば、電子素子材料と熱電変換材料を融合した素子が作製でき、パソコンやサーバから排出される廃熱を電気エネルギーとして再利用することができる。これは、将来迎えるといわれるセンサネットワーク社会において、さまざまな場所に配置されるセンサなどに組み込まれる電子素子へのエネルギー供給問題を解決する糸口になることが考えられるとコメントしている。
2014年12月11日「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」は、公式オンラインストアにおいて、11月19日より購入済みの手持ちの服とサイズ比較が出来る新サービス「サイズをチェック」機能を導入している。同サービスは、バーチャサイズ(Virtusize)とユナイテッドアローズが協業し、バーチャサイズの持つオンライン試着ソリューション「サイズをチェック」を独自の新仕様に開発。同オンラインストア内で購入履歴のある服と、販売中の服のイラストを重ねてサイズ比較を行いながらショッピング出来るというもの。使用法は、各商品の詳細ページにある「サイズをチェック」ボタンを押し、着用したことのある購入履歴商品の写真が表示された中から比較したいものを選択。するとイラスト化した二つのビジュアルが重なり合って表示され、サイズ誤差が目で見て確認できる。購入履歴のない手持ちの商品でも、サイズを手動で登録すれば比較が可能。これによりECの障害であるサイズ誤購入の可能性が減少、現在7%の返品率を5%まで縮小することを目指す。同機能には来年以内を目標に、ユーザーにフィットするアイテムだけを表示出来るシステムなど、より機能的に開発を続けていく予定。また、ユーザーのニーズに応じ現在ウエア、シューズ、バッグのみの登録アイテムも拡張していく意向。今後の活用検討例としてアーバンリサーチが行っている店頭での3Dバーチャル試着を挙げ、将来的には自社オンラインストアで2014年3月に開始された店舗へ商品を取り寄せ試着が予約出来るサービスのように、実店舗との連携も更に強化していくと考えだ。バーチャサイズは2011年にスウェーデンで創業。間もなくして、イギリスのエイソス(ASOS)、東南アジアのザローラ(Zalora)、インドのジャボン(Jabon)を始めとする、ヨーロッパ、アジアを中心とした40社もの大手Eコマースに「サイズをチェック」機能を導入した。日本国内では、マガシーク(MAGASEEK)、 ミックスドットトウキョウ(MIX.Tokyo)、ディノス・セシールなどにも活用されている。
2014年12月05日EV Group(EVG)は12月2日、ナノインプリントリソグラフィ(NIL) Photonicsコンピテンスセンターを設立したと発表した。同センターは、同社のNILソリューションを活用できるように設計されており、ユーザーがフォトニクスの分野において、新しい機能の製品とアプリケーションを実現できるようにサポートしていくという。NILで形成されたフォトニック構造には、光の取り出し効率を改善できるLEDや、光の取り込み効率を改善できる太陽電池、またはレーザダイオードなどが含まれ、フォトニック構造によりデバイス特性を調整して、性能の向上を図ることができるという。なお、NIL Photonicsコンピテンスセンターでは、オーストリアのEVG本社だけでなく、北米および日本の子会社の最先端クリーンルームにて、専属プロセスチームによるグローバルサポート、パイロットラインの生産設備とサービスが利用できるとしている。
2014年12月03日ライオンは2015年1月21日、「ナノ洗浄」の台所用洗剤「CHARMY Magica(チャーミー マジカ)」を発売する。同商品の特徴は「ナノ洗浄」メカニズムで、油汚れをサラサラ落とせるという点。商品開発にあたっては、同社の衣料用洗剤「NANOX(ナノックス)」の技術も応用したという。○「食器洗い」は嫌いな家事ナンバーワン同社が実施した「食器洗いに関するアンケート調査」(10月/対象人数5,000名)によると、毎日行う家事で「最も嫌いなもの」は「食器洗い」(15.4%)がトップ。理由としては「1日に何度もしなければならない」「全体に手間がかかる」「汚れが落ちるまで、何度も洗わなければならない」などが上げられた。特に「油汚れ」に関しては、「油汚れを洗うとスポンジがヌルついたりベタベタになる」(87.0%)、「油汚れがあるときの食器洗いは時間がかかる」(86.4%)、「すすぎのときに油汚れのヌルつき・ベタつきが落ち切らず、また洗剤で洗い直すことになる」(86.2%)と感じている人が多いという。○「洗うメカニズム」を根本から見直し現在メーカー各社は、「泡」を全面に押し出した台所用洗剤を発売している。ところが、同社のアンケートでは、「洗っているときは泡立っていたのに、すすぐと汚れが落ちていないことがある」(58.7%)、「泡立っているのに汚れが思うように落ちない」(56.1%)など「泡」に対する不満を持っている人が多いということも明らかになった。そこでライオンは油汚れの研究に基づき、「泡」に変わる「ナノ洗浄」をMagicaに導入。洗浄成分が油汚れに素早く吸着し、従来よりも更に細かいナノレベルで分解することができるという。また、汚れを細かく分離させることで、汚れ落ちのスピードもアップ。皿洗いの時間を2割短縮できるとしている。代表取締役社長 濱 逸夫氏は「これまでの洗剤は、泡でこすり広げなから必死に汚れを落とすというものでした。けれども『Magica』は水のように油を溶かし、サラサラと落とすことができます。飽和状態にあった台所用洗剤市場で、数十年ぶりに『洗うメカニズム』に注目した同製品は、大きなインパクトを与えるのではないでしょうか」と、Magicaに対して大きな自信を見せた。ラインナップは「スプラッシュオレンジの香り」「ハーバルグリーンの香り」「フレッシュピンクベリーの香り」の3種類。サイズは230ミリリットル、600ミリリットル(詰め替え用)、1,000ミリリットル(詰め替え用大型サイズ)の3タイプ。発売日は2015年1月21日、全国のスーパーなどで販売予定。
2014年11月26日東北大学は10月19日、ガスアトマイズ法を用いて、磁化されやすい軟磁性の特性をもつコバルト鉄系アモルファス合金(金属ガラス)から、直径がナノメートルスケールのナノワイヤを安価に生産し、これを用いてプロトタイプの磁気センサ素子を作製することに成功したと発表した。同成果は、同大 原子分子材料科学高等研究機構の中山幸仁准教授らによるもの。同大 金属材料研究所の横山嘉彦准教授、東北学院大学の薮上信教授らと共同で行われた。詳細は、米国物理協会誌「Applied Physics Letters」に掲載された。コバルト鉄系アモルファス合金は、優れた軟磁性特性を持つことが報告されている。これまでのコバルト鉄系アモルファス合金のワイヤ作製法では、直径は20~30μm程度が限界だったが、今回の研究では、独自のガスアトマイズ法を用いることにより、直径が100nm~3μm程度の長尺なワイヤの作製に成功した。さらに、作製したワイヤを、集束イオンビーム法を用いて電極上へ固定し、プロトタイプの磁気センサ素子を作製した。このデバイスを用いて、外部磁場を変化させながら、ワイヤのインピーダンスを計測したところ、外部磁場に応じてインピーダンスが変化することが分かった。さらに、インピーダンスのピーク位置も周波数に応じて変化することが観測された。このピーク位置の周波数依存性は強磁性共鳴と呼ばれている。また、インピーダンス変化はGHz領域においても計測されており、従来の周波数特性と比較すると、1000倍以上の応答速度が得られることを示しているという。今後は、さらに高い磁気検出能が得られるような合金の探索や、その探索された合金のナノワイヤ化を進めるとともに、磁気マッピングが得られるよう素子の高密度化を試みるという。また、生体磁気計測を視野に入れた研究を進める。これが実現すれば安価な心磁、脳磁計測機器の発展が期待できるとコメントしている。
2014年11月21日健康ラボはこのほど、ナノ型乳酸菌とオリゴ糖、ビタミンDを配合した「BG(バイオジェニックス)乳酸菌」(30包入り/税込3,240円)を同社のオンラインショップにて発売した。今回の開発にあたり、同社では"免疫力"に注目。免疫は一般的に「病気から身を守る生体防御の仕組み」と定義されるが、その仕組みの一端を担う白血球(免疫細胞)の60%が小腸の内壁に集結しているという(腸管免疫)。そして、乳酸菌の大量摂取により腸管免疫を活性化させることで、生体防御にとどまらず、アンチエイジングや抗ストレスなど全身の健康につながると考えられているとのこと。ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は、"生きて腸に届く"ことで知られるが、菌の成分(死骸の殻=細胞膜)が腸に届きさえすれば良いということが最新の研究でわかったという。100兆個・500種類ほど存在する腸内細菌の中から、生きた菌・死んだ菌に限らず、1日1兆個レベルの乳酸菌を摂取することで、腸内の免疫が刺激され、腸内環境の改善や体全体の健康に結びつくそう。「BG(バイオジェニックス)」という概念は、日本の乳酸菌研究の第一人者である光岡知足氏が提唱し、「腸内の免疫を刺激するなどして体全体に作用することで、生活習慣病や老化を防止する成分」を意味する。同商品は、「ナノ型乳酸菌 nEC」と「ナノ型植物性乳酸菌 YM2-2」を1包に2,500億個配合。これらはナノ型処理しているため、小腸での吸収率が通常の殺菌乳酸菌より4倍高く、通常の殺菌乳酸菌の1兆個相当(ヨーグルト10kg相当)の効果があるという。さらに、大腸のビフィズス菌増殖に効果的な「オリゴ糖」を加え、それぞれの特性を最大限に引き出しながら腸内環境を整える。また、これらが腸管免疫を刺激することで、アレルギー反応の抑制にも期待ができるとのこと。このほかに配合されるビタミンDは、免疫力を高め、老化による血管障害、生活習慣病や関節の痛みを起こす病気などの予防にも役立つという。
2014年11月20日