話題のスーパーフード「フリーカ」の輸入代理を務める「edit JAPAN」代表の堺あゆみさん。小学校3年生と保育園に通う2歳、2人の女の子を育てるお母さんです。そんな堺さん宅のセンス溢れるインテリアとともに、仕事と子育ての両立についてもお話を伺いました。▼堺あゆみ さんファミリー プロフィール・家族構成:夫、妻、9歳&2歳の女の子との4人暮らし・居住エリア:東京都・住宅形態:マンション 2LDK+SHP: Instagram: @editjapan ■2人目を出産してふと考えた「私の人生、このままでいいの?」現在、フリーカの輸入代理を中心に「edit JAPAN」の代表として活躍する堺さん。有機栽培、そしてフェアトレードでの輸入にこだわり、その活動の場を広げています。以前はフリーランスの編集者として仕事をしていた堺さんが、この会社を立ち上げたのは、まだ2人目のお子さんが1歳の頃でした。独立型ながら、光が差し込み、ゆったりとしたスペースのおかげで明るいキッチン。「40歳を過ぎて2人目を出産し、体調を崩しがちだったときに人生の棚卸をしてみたんです。私の人生、このままでいいのかな? 何かやりたかったことはないのか、あきらめていたことはないのかな? って。それまでも、“自分の手で何かをやりたい”、“発展途上国支援につながる仕事がしたい”という思いはあったのだと思います。そんなときに、パレスチナに住む、長女が小さい頃に仲よくしていたママ友が、現地の、あるひとりの女性が立ち上げたオーガニックコスメを日本で展開してみない? と声をかけてくれたんです。これだ! と思い、7歳の長女と、当時まだ0歳だった次女をおんぶして思い切って出かけたのが始まりです」シンクの背面に取りつけた棚は自作のもの。「よく使う食器や小物を置けたら便利だなと思い、板を買ってきて取りつけました」。脇にフックをつけているので、マットなどをさげられ便利。0歳といえば、2人目の育児とはいえ、たいていのお母さんはまだまだ「オムツ替えどうしよう? お出かけにはあれとこれを持って……」と大わらわになってしまう時期。ましてやパレスチナ、日本からの所要時間はトルコでの経由を含め、ドアツードアでなんと24時間!「長女がだいぶん助けてくれる年齢になっていたことも大きかったですし、一度行ったことのある国であったこと、現地へ行けば友人がいるという安心感もありました」そこで最初はコスメの視察をする予定だったのが、思いがけずスーパーフードの「フリーカ」に出合います。玄米やキヌアを超える食物繊維の多さ、そして低GI値で注目されている「フリーカ」。右は、より親しみやすく手軽に食べられるフリーカグラノーラ。「フリーカは、現地では主食のひとつとして食べられている青麦をローストした穀物です。短時間で炊いてリゾットのようにして食べたり、スープにして赤ちゃんの離乳食にもなっています。日本のお米のような存在ですね。次女は、白米にフリーカを加えて炊いたごはんで作るおにぎりが大好きなんです」10分ほどで炊き上げたフリーカと、トマトやクレソン、アボカドなどお好みの野菜を混ぜ、塩こしょうとオリーブオイル、レモンでさっぱりと和えたサラダ。その栄養価の高さと手軽さ、何より和食にもマッチする香ばしい美味しさに心を奪われた堺さん。折しも日本は、キヌアやチアシードといったスーパーフードブームです。そこからは猪突猛進、未経験ながら輸入業の勉強をし、イベントでの販売などを経て、現在へとたどり着きました。その間、約1年半ほど。子育てをしていたらあっという間に過ぎてしまう時間です。「ある人に教わったんです。“やれるかやれないかではなく、やるかやらないか”だと。夫から、“失敗したら、そのフリーカはうちで食べればいいよ”と背中を押してもらえたのも大きかったと思います。もし輸入して売れなかったとしても、その抱えるリスクと、やらずに終わる後悔を比べ、私は“やる”という方を選ぶことができました」 ■子どもにも伝えたい「毎日なにかひとつ、新しいことをやってみよう」「私も、お迎えで時間は限られていたり、子どもは熱も出すし、先の見通しが立たないこともたくさん。急に何か大きなことを始める必要はないと思います。子どもたちにも、意識して伝えているのが“毎日小さくてもいいから、なにか発見があるといいね”ということ。保育園へ行くとき、毎日違う道を通ると見える景色が変わります。そうしたら、交わす会話、考えることも少しずつ変わっていくと思うんです。大人も同じかもしれません。いつかアロマの勉強をやってみたいなと思っているのなら、まずは本屋さんへ行ってみる。ずっと気になっていた人に、メールを送ってみるだけでも小さな一歩だと思います。なんでもいいから、ひとつ、一歩、半歩でもいいから新しいことをやってみると、ほんの少しだけ世界が変わるような気がします。まずはそこから、その積み重ねなんだと実感しています」友人から譲り受けた籐の木馬は、雰囲気たっぷりでインテリアにもマッチ。“新しいこと”のひとつとして、最近お姉ちゃんは編み物を始めたのだそう。「私が教えてあげられたらよかったのですが、どうしても苦手で(笑)。調べると、シルバー人材センターの方が家に来て教えてくれるというので、お願いしています。同じセンターで掃除を請け負ってくれる方も見つかり、毎週金曜日にお願いするようにしたら、すごく気持ちがラクになりました。帰宅後、きれいなお部屋で気持ちがいいし、今まで土曜日の午前中はずっと掃除・洗濯・お料理で終わってしまっていたのが、ゆっくり家族で過ごせるように。気持ちにゆとりができたのか、週末、子どもたちにやさしくなった気もします(笑)。あれもこれもと頑張りすぎず、誰かの手を借りるのを厭わない、というのも大切かもしれませんね」女性のパッチワークを施したクッションは、パレスチナのアーティストによるもの。リビングにディスプレイした旅のかけら。スタンドの上に置いているのは、ヨーロッパのアンティークマーケットで見つけた鳥籠時計。幼い子を抱えながらの起業……と聞くと、まるで遠い世界のスーパーウーマンの話を聞いているようです。堺さん自身、双方のご実家も遠方、頼る親せきが近くにいるわけではありません。ご主人と協力しながら、子どもを保育園に預け、時にはシッターさんなどの手を借りながら、今の道を歩んできました。「結婚、出産、育児、仕事……女性は昔に比べて、人生での選択肢が多いと思います。“仕事か育児”など、“どちらか”を選ぶ社会ではなく、女性があきらめずに楽しめる社会になっていくといいですよね」取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年02月28日子育てで多忙な時期に、自分の直感を信じて思い切って起業、話題のスーパーフード「フリーカ」の輸入代理を務める「edit JAPAN」代表の堺あゆみさんにインタビュー。小学校3年生と保育園に通う2歳、2人の女の子を育てる堺さんに「子どもがいてもセンス良く暮らす空間づくりの秘訣」を伺いました。▼堺あゆみ さんファミリー プロフィール・家族構成:夫、妻、9歳&2歳の女の子との4人暮らし・居住エリア:東京都・住宅形態:マンション 2LDK+SHP: Instagram: @editjapan ■暮らしの生活感は、かご使いでほどよくカバーお子さんがいても、シックなインテリアを保っている堺さん。上手に活用しているのが、自然素材のかごです。リビングで遊ぶおもちゃやリモコンも、かごにひとまとめにしています。 「寒い冬は特に、子どもたちはリビングで着替えることも多いので、脱いだパジャマをまとめるのにも、かごを使っています。国内外のかごが揃う“Found MUJI”やファーマーズマーケットで買うことも多いです」リモコンや脱いだ服など、なんとなく放置してしまいがちなものに、きちんと定位置を設けること。そしてインテリアになじむ素材を選ぶこと。小さな心がけですが、インテリアに生活感を持ち込みすぎないテクニックのひとつです。おむつグッズもかごにいれて。布をかけてチェアの上に置くだけのシンプル収納。窓辺には、生き物が大好きだというお姉ちゃんがお世話をしている熱帯魚のベタの水槽が並んでいます。グリーンをたっぷり置いたスペースに水槽を並べることで、よりすがすがしい癒し空間に。多国籍な雑貨や家具が溶け合い、子どもの水槽がリゾートスタイルのアクセントになりました。 ■子どもたちの作品をアートのようにセンス良く配置して堺さんのお宅の造りで印象的なのは、リビング・ダイニングとバスルームの間にある、回廊仕立ての長い廊下です。ダイニング同様、作りつけの棚を設け、子どもの衣類や本、毎日の新聞などを収めています。家族みんながわかるよう、マスキングテープでラベリング。リビングからは目に触れることがなく、家族は毎日行き来する場所なので、家族のギャラリースペースとしてもぴったり。子どもたちの絵や工作をアートのように飾り、楽しんでいます。リビング同様、ここでも額縁をうまく織り交ぜて。空間が引き締まり、壁面にリズムが生まれます。壁紙の上から貼ってはがせる黒板シートは、子どもたちが自由に描くフリースペースに。「特に長女は絵を描いたり作ったり……が大好きみたいです」。 ■子どもの自立を応援する、すっきり収納の工夫廊下を抜けた先には、キッズルームがあります。「長女がずっと欲しいと話していたロフトベッドを最近取り入れました。イケアのものです」白い家具に、ブルーの椅子が映えるさわやかな一室。チェストには、わかりやすくマスキングテープでしまうものをラべリング。隣にはフックを取りつけ、鞄やコートをさっとしまいやすく。子どもが自分で片づけられるよう、まずはその仕組みづくりを親がお手伝い。 窓辺に置いたイケアのステップスツールは、踏み台だけでなく、椅子として、物の一時置き場としてなど、活用範囲が広いのでお気に入りの家具。洗面所やキッチンでも使っています。「もとは無垢の白木だったのを、蜜蝋などの植物性原料を使った“ブライワックス”で仕上げました。手軽に塗れて、使い込んだように木の風合いが増すのでおすすめです」次回は、インテリア術とともに「幼子を抱えての起業と暮らし方」についてお話を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年02月27日子育てをしながらでも、自分が好きなものを追いかけて仕事をしたい。でも、暮らしもていねいに整えたい。女性ならば一度は考えたことがあるかもしれません。そこに立ちはだかる理想と現実のギャップに落ち込んだり、自分は無理だとあきらめてしまったり……。今回お伺いしたのは、話題のスーパーフード「フリーカ」の輸入代理をしている「edit JAPAN」代表の堺あゆみさんのお宅。小学校3年生と保育園に通う2歳、2人の女の子を育てるお母さんです。パレスチナ旅行でフリーカと出合い「これだ!」と直感、幼い子を育てながら起業。しなやかでバイタリティ溢れる堺さんに、インテリアと子育てについてお話を伺いました。▼堺あゆみ さんファミリー プロフィール・家族構成:夫、妻、9歳&2歳の女の子との4人暮らし・居住エリア:東京都・住宅形態:マンション 2LDK+SHP: Instagram: @editjapan ■家族で訪れた旅先の思い出に囲まれる暮らし入居して3年弱。リビングが広い物件を探していた中でここに出合い、建築家と相談しながら、より暮らしやすい間取りにリフォームを加えました。窓からは都心の緑と空が楽しめる、まるで海外のお宅にお邪魔したかのような、開放的なリビング。「○○系」と縛られない、リラックス感のあるミックススタイルです。広いバルコニーが、内と外とをつなぐアウトドアリビングとなり、解放感たっぷり。照明や椅子など、効果的に黒を使うことで全体を引き締めています。椅子のひとつは、自身で黒くペイントしたのだそう。「旅が好きで、年に1度は家族で旅行を楽しんでいて、昨年はバリを訪れました。現地ではキッチンつきのヴィラに泊まって料理を楽しんだり。暮らすように旅する……なんていうとかっこいいですけれど(笑)、子どもと一緒ですし、無理なくのんびり過ごしています」実は、部屋中を彩るアイテムの数々が、そんな旅先で出合ったものたち。「どれもバラバラの地で求めたものですが、部屋に飾ることで思い出に囲まれているようで嬉しいんです」奥に見える3つの丸い壁掛けは、ベトナムで出合った銅鑼。現地の職人さんから直接購入した思い出の品。部屋を象徴するような大きな丸テーブルは、リフォーム後にサイズオーダーで誂えたもの。「丸テーブルだと、インテリアに表情を持たせられる気がします。人数を選ばず囲めるのもいいですね」大きな丸テーブルは、ここで食事をとるのはもちろん、家族の集いの場でもあります。「長女はここで宿題もするので、壁際の作りつけの棚に、彼女専用の一角を設けて収納しています。ここには私の仕事道具からスキンケア用品、子どもたちの学校や園の書類など、家族の必要なものを集約しています」サイズに合わせてジャストサイズの収納用品を選び、またここでも黒をポイントにすることで、たくさん物が入っていても見た目はすっきり。 ■旅の思い出や古いもの、さまざまな「好き」をミックス手前の壁に掛けたバッグは、アフガニスタン製。「塩を運ぶためのものだと聞きました」。立てかけた大きなミラーは、イケアで購入。仕事の大切なパートナーでもある、パレスチナで購入した手刺繍のタペストリー。あちらこちらにアートや旅先で求めた絵を額装して。額縁は、旅先のアンティークマーケットで購入したものをはじめ、「Amazon」などの通販、文具や画材が豊富に揃う「世界堂」を見ることが多いそう。ダイニングとゆるやかにソファで仕切られたこちら側は、くつろぎのリビングスペースです。このコーナーにはグリーンをたくさん集め、家族で「ジャングルスポット」と呼んでいます。重厚なカフェテーブルは、ずいぶん前にアンティークショップ「山本商店」で購入。アジアンスタイルの凝った木彫りの装飾で、バリ島のもの。ソファや家具の高さを低く抑えているので、空間がより広く、リラックス感もアップするよう。家族で出かけた旅の思い出は、迷わずどんどん飾ることで、その都度、家が「我が家」にアップデートされていきます。「部屋に飾る」というのを目的に、旅先ではお土産を選んでみるのも楽しそうです。なにげない絵やお気に入りのパンフレットも、額装することでインテリアにまとまりが生まれる嬉しい効果も。次回は、子どもたちの作品をセンス良く飾るコツを伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年02月24日こんにちは、金融コンシェルジュの齋藤惠です。『キヌア』『チアシード』に続く次世代のスーパーフードとして、モデルやセレブたちに広まっている自然食材『フリーカ 』。皆さんはもう、知っていますか?栄養豊富で美容と健康によいことから、2016年にもっともブームとなるであろう食材としてますます知名度を上げています。今回は、そんなフリーカの栄養素や効能、おいしい食べ方についてご紹介します!●フリーカとは?フリーカとは、東地中海や中東で古くから食されている穀物です。小麦をまだ青いころに収穫しローストした後、天日干しにして挽き割りにしたものをいいます。日本では最近注目されるようになったばかりですが、現地の人は体調が悪いとき や食欲のないとき に積極的にフリーカを食べる習慣があるそうで、その栄養価の高さから海を越えて世界中に浸透してきています。●フリーカに含まれる栄養素や効能は?フリーカの栄養素は他のスーパーフードに比べても極めて高く、食物繊維は玄米の4倍、キヌアの2倍と言われています。また、高タンパクでビタミンやミネラルも豊富です。さらに低GI値なのでダイエットにもよい とされています。他にも、鉄分、カリウム、カルシウムなど女性に嬉しい栄養素が満載です!そのため健康や美容に意識の高いモデルや美容家、セレブなどが普段の食事に取り入れ始めたことをきっかけにブームの火がつきました。●健康や美容に効く食べ方は?香ばしい風味とプチプチとした舌触りが楽しめるフリーカ。その基本的な食べ方は、水と塩を加えて火にかけるだけ と、とてもシンプルです。チアシードと違い、水に浸す必要もありません。食べやすい食感と塩梅を自分で調整できる点も手軽でいいですね。お米と一緒に炊いて“フリーカ混ぜご飯”にしたり、リゾットにしたりといった食べ方がおすすめです。また、水の量を多めにしてスープにし、野菜などと一緒に食べると栄養バランスもバッチリです!余ってしまったら冷凍保存することもできます。さらに、フリーカをオリーブオイル・メイプルシロップと一緒に混ぜてローストし、ヨーグルトやドライフルーツと摂るとおしゃれなスイーツになりますよ!●どこで手に入るの?人気のあまり品切れになってしまいがちなので、店頭やネットで見かけたら早めの確保をおすすめします。現在は某百貨店で限定販売されているほか、都内を中心に少しずつ取扱いを始める店が多くなりつつあるようです。まだまだこれからブームの波が起きそうなフリーカを、みなさんもぜひお試しください!【参考リンク】・edit JAPAN()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年08月16日