伝説のバンド「クイーン」のリードボーカルとして、常識を次々と打ち破り世界を変えたフレディ・マーキュリーの生き様を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』が公開10週目に入り、興行収入94億円を突破、2018年に公開された作品の興行収入ランキング第1位となった。2018年11月9日より日本公開された本作。10週目となった1月12~13日の週末は469スクリーンで動員27万2,344人、興行収入3億9,785万円に到達。この数字は先週末より118%上回る前代未聞の右肩上がり興行となった。さらに3連休の14日(月・祝)までの累計動員は683万6,433人、累計興行収入は94億3,739万円に。これで、92.3億円をあげた邦画ランキングNo.1『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を抜き、2018年公開邦画・洋画興行収入合わせた年間総合ランキング第1位に躍り出た。IMAXでの日本歴代興行収入ランキングでも『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『アバター』を上回り歴代1位となり、まだまだ「クイーン」旋風が続いている。『ボヘミアン・ラプソディ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月15日“胸アツ”応援上映も大好評を得て、社会現象と化している映画『ボヘミアン・ラプソディ』。アメリカやカナダなどでも一部劇場で、応援上映と同様に歌詞の字幕が表示され、一緒に歌える“SingAlong ”上映が1月11日(現地時間)から開始、早くも好評を博しているようだ。もちろん日本でも、この1月12~14日の3連休は、スタンディングOKでまさにライブ感覚で楽しめるシネマシティ立川の極音上映や成田HUMAXシネマズのIMAX上映がチケット争奪戦に。大阪のMOVIX堺では“『ボヘミアン・ラプソディ』しか上映しない”爆音映画祭が開催されるなど、観客を巻き込んだ上映形態の進化に「マジで最高すぎた!」「臨場感すごい」「ライブと同じだ」「本当にウェンブリースタジアムにいるよう」などなど、興奮の声が止まらない。やはり本作の醍醐味は、宣伝文句にもなっている“ラスト21分”、フレディの半生が見事に集約され、興奮と感動がピークに達するライヴ・エイドだ。本格化する映画賞レースを控え、ライヴ・エイドで惜しくもカットになった楽曲やそのメイキング映像、さらには日本公演の未公開シーンなどお宝映像が続々と公開されている。ライヴ・エイドの“本物”比較動画が公開『ボヘミアン・ラプソディ』は『ナイト ミュージアム』シリーズや「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレックが「クイーン」のリードボーカル、フレディ・マーキュリーを演じた音楽伝記映画。ゴールデン・グローブ賞に輝いたラミをはじめ、ギターのブライアン・メイをグウィリム・リー、ベースのジョン・ディーコンをジョー・マッゼロ、ドラムのロジャー・テイラーをベン・ハーディがそれぞれ好演しており、“ボラプ”ボーイズとして人気を博している。本作のクライマックスで登場するライヴ・エイドは、1985年7月13日に英米で同時開催された20世紀最大のチャリティ音楽イベント。日本を含む世界150か国に衛星中継され、19億人が視聴したという。英ロンドンのウェンブリー・スタジアムに登場した「クイーン」は「ボヘミアン・ラプソディ」など計6曲を披露、映画ではそのうち4曲のパフォーマンスが登場し、舞台装置やピアノの上のカップまで完全再現されたことが話題となった。そんな中、先日、アメリカの20世紀FOXの公式YouTubeにて公開されたのが、劇中では惜しくもカットされた2曲のパフォーマンスの映像。ラミら“ボラプ”ボーイズが撮影をふり返るとともに、“ドンドンパッ”のリズムで知られる「We Will Rock You」を、リアル「クイーン」による実際の映像と比較できるものとなっている。もう1曲はフレディもギターを奏でる「Crazy Little Thing Called Love」(愛という名の欲望)。後ろのジョン・ディーコン役ジョーの細かい動きにも注目。ドラムのロジャーによるファン感涙の「Ready,Freddie(レディ、フレディ)」のかけ声もバッチリと入っている。タイトル曲である「ボヘミアン・ラプソディ」や応援上映で格段に熱が込もる「レディオ・ガガ」から、上記の2曲も入った“ライヴ・エイド完全版”は本作のブルーレイ&DVDの特典映像となる可能性が高い。監督“途中降板”のブライアン・シンガーも蔵出し映像連発『ボヘミアン・ラプソディ』がゴールデン・グローブ賞を受賞した日、本作を途中降板したが監督としてクレジットされているブライアン・シンガー(誰も謝辞は述べなかったが…)が「クイーン」が女装姿で登場する「I Want to Break Free」(自由への旅立ち)MVシーンのセットの画像とともに「すごく光栄です。ありがとう」とコメント。さらには、巨大なステージを空軍基地内に完全再現して撮影されたライヴ・エイドの舞台裏をとらえたメイキング映像を度々投稿している。中には、ライヴ・エイド入場から「ボヘミアン・ラプソディ」の冒頭までが収められたファーストショット、ファーストテイクという貴重なものも。傍らでカメラを手に見守るブライアン・メイ本人の姿もとらえているが、ファンからは「まるで参観日のよう」との微笑ましい声が。気合いを入れるように飛び跳ねるラミの姿も映っている。一方、こちらはプロダクション・デザインを担当したアーロン・ヘイが投稿した「レディオ・ガガ」のリハーサルの模様。「2017年9月、ライヴ・エイドセットでのリハーサル初日」とあり、ラミたちは私服で参加。リハーサルから高い完成度を見せている。また、1975年4月の武道館での日本初公演以降、1985年5月まで計6回、50もの公演を行った「クイーン」。特にフレディは日本の美術品や骨董品などをプライベートで買いに訪れたというほどの親日ぶり。劇中には自宅で過ごすフレディが着物のようなガウンを着ているシーンや、ミュンヘンの邸宅に金閣寺のお札が映り込むシーンなど、日本ゆかりのものも多々。本編では惜しくもカットされてしまったが、日本公演のライブシーンもブライアン・シンガーがチョイ出し。ブライアン・メイ作詞&作曲によるアコースティックな名曲「’39」をパフォーマンスする4人の姿を確認できる。さらにジョー・マッゼロも以前、この“日本公演”の画像を投稿していたことがある。日本ではまだまだ絶賛公開中の本作。これらのメイキング映像を見ているだけでも胸が高鳴るだけに、映像ソフトで蘇る数々のライブシーンも楽しみに待ちたいところだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月15日公開10週目を控えてなお、熱狂が続く『ボヘミアン・ラプソディ』。公開9週目となる2019年最初の週末興行収入ランキングでは1位に返り咲き、累計動員数612万人、累計興行収入84.5億円を突破(1月6日現在)。その直後、ハリウッドで行われたゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門作品賞とラミ・マレックの主演男優賞の2冠を達成した。とはいえ「最大のサプライズ」といわれた今回の受賞。これまでの全米各地の映画批評家賞では大概スルーされていただけに、ハリウッド外国人記者クラブ(HFPA)が選んだこの結果は、確かに大逆転といえる。公開前や公開直後から評論家による賛否両論が巻き起こり、史実に準じていないことやLGBTQ描写などが批判されたが、いざ公開されるや観客から熱く支持されて世界中で大ヒット。ここへ来て映画賞でもグンと存在感を増してきたのは、まさに「クイーン」らしいという声が上がっている。映画でも描かれる“大衆に愛された”「クイーン」映画『ボヘミアン・ラプソディ』は「クイーン」のギタリストであるブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーを音楽総指揮に迎え、『ナイト ミュージアム』シリーズや「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレックが45歳という若さで亡くなったリードボーカル、フレディ・マーキュリーを演じた音楽伝記映画。現時点で世界累計興行収入は7億4393万ドル(Box office Mojo調べ)と同ジャンル史上最高の大ヒット。そして彼らの母国イギリスの興行収入(6,287万ドル/約70億円)を超え、全米を除く世界興収でトップ(7,501万ドル/84.5億円)となったのが、ここ日本だ。この勢いのままに100億円突破が確実視されている。大反響を巻き起こしている要因について、配給元の20世紀フォックス映画マーケティング本部の柳島尚美さんは「当初は『クイーン』世代といわれる40代・50代の男性層が中心でしたが、次第に女性や『クイーン』を知らない若い世代が増え、サントラも爆発的に売れ、<第3次クイーンブーム到来>という社会現象に」なっていったと語る。「一度は耳にしたことのある『クイーン』の楽曲への興味から始まり、物語に感動し、心に響くラスト21分に興奮・感涙し、それをSNSに書き込み、口コミで広がっていきました」。劇中には、タイトル曲である「ボヘミアン・ラプソディ」は約6分もあったことから、当時のヒット戦略に不可欠なラジオでは長すぎて流せない、シングルカットなんてできるか!とレコード会社社長レイ・フォスター(マイク・マイヤーズ)から猛反対を受けるシーンが登場する。その際に意見を聞かれた、後に「クイーン」のマネージャーとなるジム・“マイアミ”・ビーチ(トム・ホランダー)は、最後には「大衆法廷が判断する」という言い方で応じている。誰が何と言おうと、曲を聴いた市井の人たちがどう感じるか、それに尽きるというのだ。「意味不明」と音楽業界からこき下ろされた楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」は、1975年10月に発売されると全英チャートで9週連続No.1を獲得。フレディ死去後に再リリースされた際にも1位となった。また、本作公開後の昨年12月には、“世界で最もストリーミング再生された20世紀の楽曲”という称号も受けることに。先日のゴールデン・グローブ賞受賞を祝し、英国バッキンガム宮殿の衛兵交代式でも「ボヘミアン・ラプソディ」が演奏されたという。批評家からは酷評されても、大衆の心を熱く揺さぶり、支持される楽曲と「クイーン」というバンド。それがまさに映画そのものの評価とも重なった。Twitter上では「クイーンはデビューしたときからそうだった」「(映画が)大衆法廷で勝利したところもクイーンと同じ」と語られ、人気に後押しされる形で結果的に批評家が認めざるを得なくなる現象を「クイーン現象と名付けたい」との声までも。ライヴエイドのラストを飾る「伝説のチャンピオン(We Are the Champions)」の“We”とは、俺たち「クイーン」だけではない、毎日を迷いながら懸命に生きる人々全てに向けたものであると、映画を観た人ならば気づくだろう。これぞ、本作が“胸アツ”といわれる証だ。両親が夢中になった「クイーン」に子世代がハマるさらに柳島さんは、「音楽の力、オリジナル音源が使われライヴさながらの臨場感で盛り上がる、そしてフレディ・マーキュリーの“自分らしく”生きる様に魅せられたこと、さらに<クイーン旋風>を全メディアで大々的に取り上げて頂いたことで、リピーターを生み、世代を超えた幅広い客層が劇場に殺到、異次元の右肩上がり興行で大ヒットになりました」と分析する。「クイーン」は音楽の教科書で取り上げられていることもあり、劇場には10代の観客も。年末年始の休暇に“親子鑑賞”してきたという声もTwitter上には相次いだ。「生前のフレディを観たかった」「親世代がめっちゃ羨ましい」といった声を発する若年層は、アイドルやアーティストを追いかける自分たちと同じように、実は日本公演に行ったことがある、実際のライヴエイドを正座して見た…などなど、かつてロック少女やロック少年だった両親の知られざる(?)姿を、映画を通じて目の当たりにする。「泣けたね」「観て良かった」そんな親子の会話も、劇場を後にするときに聞こえてくる。そんな『ボヘミアン・ラプソディ』は並外れた才能を持つフレディの孤独と苦悩に共感が高まる最中に、ライヴエイド(+エンドロール)で一気にその感情が昇華されていくのが最大の魅力。自分は何者なのか、自分を批判する者や貶める者に対してどうあるべきか、守るべき大切なことは何なのか、スクリーンの中の“伝説の存在”に観客はいつの間にか自分自身を重ねていく。それに、フレディや「クイーン」についてより深く知りたいと思ったときに、YouTubeはもちろん、ストリーミング音楽配信サービスや「クイーン」世代の投稿などで気軽に探れるのも現在ならでは。最近では英語字幕が表示される応援上映もあってか、改めて名曲の歌詞への関心も高まっており、2月には「クイーン詩集 完全版 PREMIUM EDITION」が限定発売されるとか。さらに言うなら、伝説的なミュージシャンである主人公が容姿にコンプレックスを抱えた、難民出身者でLGBTQ当事者である映画を家族で鑑賞する意義も大きいだろう。“ボラプ”ボーイズ、ラミ&ルーシーのリアル交際にも応援上映!?親子といえば、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞に輝いたラミ・マレックに、ブライアンやロジャーが(“マイアミ”も)晴れ舞台に立った我が子を見るように目を細めている姿が印象的だった。柳島さんが言うように様々なメディアで取り上げられたこともあり、大衆は在りし日のフレディがいる「クイーン」、ブライアンとロジャーで活動する現在の「クイーン」、そして映画の中の「クイーン」とそれぞれに魅了されているようだ。とりわけ、フレディになり切ったラミをはじめ、若き日のブライアンに瓜ふたつ、長身イケメンのグウィリム・リー、少々気の短いモテ男ロジャーを演じた最年少のベン・ハーディ、穏やかな性格でメンバーの喧嘩を収める達人ジョン・ディーコンを演じたジョー・マッゼロの「クイーン」キャスト陣は、SNS上で交わされるやりとりやイベント裏の仲良しぶりから“ボラプ”ボーイズとして人気を集めている。かけ離れたルックスを演技力で見事にカバーしたラミは、『ナイト ミュージアム』シリーズのアクメンラーとして全作に出演し、「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」の天才ハッカー役でエミー賞にも輝いた実力派。『007』新作で悪役を演じる話も出ている。また、英国のTVシリーズ「もう一人のバーナビー警部」「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」などに出演しているグウィリムは、188cmという長身もあり、ウィッグと衣装を身につけた彼を見たブライアン本人が「鏡を見ているよう」と語ったほどの激似ぶり。ジョーは『ジュラシック・パーク』シリーズや『マイ・フレンド・フォーエバー』でもお馴染み。一時は学業に専念し、大学卒業後『ソーシャル・ネットワーク』などに出演、ラミとは第二次世界大戦を描いた「ザ・パシフィック」で壮絶な共演をして以来、10年来の友人という。そして、2016年の『X-MEN:アポカリプス』で映画デビューし、今年は『オンリー・ザ・ブレイブ』『メアリーの総て』と公開作が続いたベンは、10歳近く年下ということもあり、ボーイズのイジられキャラらしい。ひとりだけ来日がかなわなかった際には、ボーイズがベンの等身大パネルを連れて応援上映の舞台挨拶や都内各地を回り、競うようにSNSにアップしたことが話題に。このころからボーイズに夢中になる人が増殖し始めた。中でも面白いのはジョーのSNSで、ラミが受賞スピーチで「君たちにタックルする」と語れば「準備しておくよ」とコメントしたり、ベンの誕生日にはプーさんの装いで日本でカラオケした(歌うのは「クイーン」でなくプリンス…)様子をアップしたりと、とにかくサービス精神(?)が旺盛。その意味でもファンを楽しませている。さらに、フレディの元恋人で、生涯にわたって親友となったメアリー・オースティンを演じたルーシー・ボイントン。『シング・ストリート 未来へのうた』でも魅力的なヒロインを好演したが、いまやハリウッドの“イットガール”と言っていい彼女は、本作での共演をきっかけにラミと実生活でも交際スタート。1月3日には、ラミがブレイクスルー・パフォーマンス賞を受賞したパームスプリングス国際映画祭のスピーチで「僕の味方であり、親友であり、愛する人」とルーシーに感謝し、交際をついに公にしたばかり。さりげないカップルコーデも好感度が高く、ゴールデン・グローブ賞後のパーティでも仲睦まじい様子が伝えられ、「この2人かわいすぎる」「応援しちゃう」から「推しと推しが物語の外に出ても愛しあっているの感無量」との声も。英国作品賞など計7部門にノミネートされた英国アカデミー賞ほか、ラミは米・放送映画批評家協会賞(クリティック・チョイス・アワード)、全米映画俳優組合(SAG)賞などにもノミネートされているが、ゴールデン・グローブ賞2冠から「アカデミー賞ノミネートが濃厚になり、まだまだ勢いは止まりません。The Show Must Go On!」と柳島さん。音楽、物語、キャスト…全方位から応援したくなる胸アツな映画はどこまでいくのか、注目していてほしい。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月11日日本時間1月7日(月)に授賞式が行われた第76回ゴールデン・グローブ賞にてドラマ部門作品賞と同・主演男優賞(ラミ・マレック)をW受賞した『ボヘミアン・ラプソディ』が、公開9週目にして動員600万人、週末興収84.5億円を突破したことが分かった。ゴールデン・グローブ賞ではサプライズともいえる形で2部門を受賞し、「クイーン」が愛した日本でも年末年始の映画興行を牽引している本作。この週末(1月5日&6日)で3つのNo.1に輝いた。■2019年初週末の興行収入ランキングNo.1!公開9週目にして472スクリーンで動員22万8,439人、興行収入3億3,578万円を上げ、前代未聞の週末興行収入ランキング第1位に返り咲き。週末までの累計動員は612万3,160人、累計興行収入は84億5,716万円に達した。■2018年公開洋画興行収入ランキングNo.1これを受け、累計興行収入は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(81億円)を抜き、2018年公開洋画興行収入ランキング第1位に。最終興行収入は100億円突破が予想され、最終的には邦画を含む2018年公開映画ランキング第1位も射程圏内になってきた。■日本の興行収入が世界ランキングNo.1「クイーン」の母国イギリス(6,287万ドル/約70億円)、動員900万人を超えた韓国(7,402万ドル/約83億円)を抜き、ついに日本での興収が全米を除いた世界映画ランキングでNo.1興収(7,501万ドル/84.5億円)を達成する快挙に。また、音楽・ミュージカル映画としては『美女と野獣』(124億円)に次ぐ日本歴代2位を樹立。さらにIMAXでの日本歴代興行収入ランキングでは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『アバター』に次ぐ歴代3位に。本作は、アカデミー賞作品賞を占う上で影響力を及ぼす全米製作者組合賞(PGA)にもノミネートされており、第30回パームスプリングス国際映画祭ではラミ・マレックがブレイクスルー・パフォーマンス賞を受賞。第8回AACTAオーストラリア・アカデミー賞でもラミが並み居る強敵を打ち果たし、最優秀主演男優賞に輝いている。『ボヘミアン・ラプソディ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月07日アカデミー賞の行方を占う前哨戦の1つ、第76回ゴールデン・グローブ賞授賞式が現地時間1月6日に開催され、『ボヘミアン・ラプソディ』がドラマ部門作品賞、主演男優賞を受賞した。候補となった2部門を制覇した『ボヘミアン・ラプソディ』で、フレディ・マーキュリーを演じ、主演男優賞を受賞したラミ・マレックは「クイーンに感謝します。ブライアン・メイ、あなたに。ロジャー・テイラー、あなたに」と授賞式に出席したクイーンのメンバー2人に感謝のスピーチ。そしてフレディに「これはあなたのため、あなたの賞です、ゴージャス!」と呼びかけた。最多6部門で候補になった『バイス』はクリスチャン・ベールがミュージカル/コメディ部門で主演男優賞を受賞、『グリーンブック』がミュージカル/コメディ部門作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞で最多3部門を受賞した。外国語映画賞を受賞したNetflixの『ROMA/ローマ』はアルフォンソ・キュアロンが監督賞も受賞。歌曲賞を受賞したレディー・ガガはステージ上で涙ぐみ、「音楽業界では女性が真剣に扱ってもらうのはとても難しい。でも、この3人は私をサポートしてくれました」と共作者のマーク・ロンソン、アンソニー・ロッソマンド、アンドリュー・ワイアットに感謝し、「ブラッドリー、大好きです」と締めくくった。『バイス』で、ジョージ・W・ブッシュ政権下で「史上最強」とも「史上最悪」と言われ、影の実力者として知られたディック・チェイニーを演じ、主演男優賞に輝いたクリスチャン・ベールは「インスピレーションを与えてくれたサタンに感謝します」とスピーチ。関係者や家族に感謝を述べて、「誰か忘れていなかったっけ?」と客席の妻に助けを求める微笑ましい一幕も。主演女優賞を受賞した大ベテランのグレン・クローズは、本当に驚いた様子で涙ぐみながら、プレゼンターのゲイリー・オールドマンからトロフィーを受け取った。「みんなここに上がるべきよ」と賞を競った候補者たち4人をたたえた。司会を務めながら、テレビの部ドラマシリーズ主演女優賞を受賞したサンドラ・オー(『キリング・イヴ/Killing Eve』)は感極まった様子で関係者に感謝を述べたあと、客席にいた両親に「お母さん、お父さん、愛してる」と韓国語で語りかけた。日本からノミネートされた『万引き家族』(外国語映画賞)、『未来のミライ』(アニメーション映画賞)は惜しくも受賞を逃した。■映画の部ドラマ部門作品賞『ボヘミアン・ラプソディ』主演女優賞グレン・クローズ『天才作家の妻 -40年目の真実-』主演男優賞ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』ミュージカル/コメディ部門作品賞『グリーンブック』主演女優賞オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』主演男優賞クリスチャン・ベール『バイス』助演女優賞レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』助演男優賞マハーシャラ・アリ『グリーンブック』監督賞アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』脚本賞ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・ヘインズ・クリー、ピーター・ファレリー『グリーンブック』音楽賞ジャスティン・ハーウィッツ『ファースト・マン』歌曲賞「Shallow」『アリー/ スター誕生』外国語映画賞『ROMA/ローマ』メキシコアニメーション映画賞『スパイダーマン:スパイダーバース』■テレビの部ドラマ部門作品賞「ジ・アメリカンズ」主演女優賞サンドラ・オー 「キリング・イヴ/Killing Eve」主演男優賞リチャード・マッデン「ボディガード -守るべきもの- 」ミュージカル/コメディ部門作品賞「コミンスキー・メソッド」主演女優賞レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」主演男優賞マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」リミテッドシリーズ/テレビ映画部門作品賞「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」主演女優賞パトリシア・アークエット「Escape at Dannemora」(原題)主演男優賞ダレン・クリス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」助演女優賞パトリシア・クラークソン「KIZU-傷-」助演男優賞ベン・ウィショー「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」セシル・B・デミル賞ジェフ・ブリッジスキャロル・バーネット賞キャロル・バーネット(text:Yuki Tominaga)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCスパイダーマン:スパイダーバース 2019年3月8日より全国にて公開ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Foxファースト・マン 2019年2月8日より全国にて公開女王陛下のお気に入り 2019年2月15日より全国にて公開(C)2018 Twentieth Century Foxグリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.天才作家の妻 -40年目の真実- 2019年1月26日より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開(c)META FILM LONDON LIMITED 2017ビール・ストリートの恋人たち 2019年2月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.
2019年01月07日「ボヘミアン・ラプソディ爆音映画祭」が、大阪・MOVIX堺にて、2019年1月11日(金)、12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)に開催される。「爆音映画祭」は、映画館にライブ・コンサート向けの大規模かつ高品質な音響機器をセッティングし、文字通り爆音かつ高品質な音と共に映画を上映するイベント。今回は、2018年11月9日(金)に全国公開となり、人気を博している映画『ボヘミアン・ラプソディ』のみにフォーカスする。『ボヘミアン・ラプソディ』は、伝説のロックバンド「クイーン」のリード・ヴォーカルを務めたフレディ・マーキュリーにスポットを当てた伝記映画。世界中の人々に時代を超えて今もなお愛され続ける「クイーン」の名曲と共に、その華やかな成功と波乱万丈の人生を描いている。「新宿ピカデリー爆音映画祭」上映時には、18回上映分のチケットが発売24時間たらずで全席完売するほどの人気ぶりを見せた『ボヘミアン・ラプソディ』。「クイーン」の名曲の数々を、爆音で堪能してみてはいかがだろうか。【詳細】「ボヘミアン・ラプソディ爆音映画祭」開催日:2019年1月11日(金)、12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)会場:MOVIX堺(大阪府堺市堺区築港八幡町1-1 堺浜シーサイドステージ 堺浜えんため館内)TEL:050-6864-7093料金:1,800円(税込)チケット:・MOVIX堺 劇場窓口販売 12月29日(土) 劇場営業開始時間より(但し各回、残席がある場合のみ)・MOVIX堺 ウェブ販売12月29日(土)00:00より
2018年12月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ボヘミアン・ラプソディ」です。映画『ボヘミアン・ラプソディ』が異例のヒットを記録していますね。この映画は、イギリスのロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた音楽映画。クイーンは僕がもっとも影響を受けたバンドのひとつです。僕がクイーンに出会ったきっかけは、うちのおかんです。おかんが若い頃からクイーンの大ファンで、とくにドラムのロジャー・テイラーの熱狂的おっかけをしていた。家にはクイーンが載った雑誌やグッズが山ほどあります。そんなこともあり映画の宣伝のためにコメントをくださいというオファーをいただいたときには、「僕なんかより、当時の熱いファンにコメントしてもらうほうがええんとちゃいますか?」と逆提案をして、僕とおかんのコメントを公式サイトなどで紹介していただいたんです。映画はおかんと僕、二人で観に行きました。僕たちが行ったのは、公開直前に京都で開催された一般試写会。ラジオや雑誌の公募で当選した一般の方々、熱を持って集まってきた人もたくさんいらっしゃってました。クイーン全盛だったあの時代、キラキラ輝いていただろうおばちゃんたちが大集結してました。うちのおかんは見事にその輪に溶け込んでいましたね。映画は素晴らしかった!まるでドキュメンタリーを観ているようでした。フレディの立ち居振る舞い、バンドの関係性、台詞ひとつひとつが練られていて、クイーンというバンドの真実を大げさにすることもねじ曲げることもなく伝えている。これはファンは大満足です。そして、フレディの孤独や葛藤、そして、圧倒的なステージは、当時のファンでなくても胸に熱いものがこみあげるはず。僕もフレディの寂しさを描くあるシーンでこらえきれず号泣してしまいました…。おかんに至っては映画冒頭、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが演奏した20世紀フォックスのファンファーレを聴いた瞬間、泣いていましたね。映画が終わってからも二人でめちゃくちゃ語り合って。こんなこと久しぶりやなあと思いました。この映画、クイーンを知らない若い世代も劇場にたくさん足を運んでいると聞きます。この映画をきっかけにクイーンを話題にして家族の会話が増えるとしたら、こんなに素敵なことはないなと思います。いろんな世代に観に行ってほしい。そして、クイーンの名曲もたくさん聴いてみてほしいです。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。‘19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。‘19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月20日クイーンのフロントマン、フレディ・マーキュリーの生涯を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が世界中で大ヒットとなっている。その影響で映画と同タイトルの楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」のYouTubeやSpotifyなどを含むストリーミング回数が16億回を超え、20世紀にリリースされた曲で最多となった。米ユニバーサル・ミュージックが公式Twitterで発表した。フレディ・マーキュリーが作詞作曲した「ボヘミアン・ラプソディ」は、1975年10月にリリースされた。同年の英国のチャートで1位となり、マーキュリーが死去した1991年にも首位を獲っている。そして世紀をまたいだ今年11月、映画の公開を受けてチャートに再びランクイン。大手音楽ストリーミングサービスSpotifyでは、再生回数ランキングで11位に急上昇した。クイーンのギタリスト、ブライアン・メイは「ロックの流れはストリーミングに形を変えた!僕たちの音楽が今もなお上を目指していけるということがわかって本当に嬉しい!」とコメントしたとThe Guardianも報じている。これまでで最も多く再生された20世紀の曲はニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」だったが、今回「ボヘミアン・ラプソディ」に首位の座を明け渡し、2位となった。3位以降はガンズ・アンド・ローゼズの「Sweet Child O’ Mine」「November Rain」、ノルウェーのバンドa-haの「Take On Me」が続く。
2018年12月12日11月9日に日本で公開され、現在社会現象となっている映画「ボヘミアン・ラプソディ」。各メディアによると今月中旬には、興行収入が全世界で6億ドルを上回ると予想されているという。そんななか今月3日に投稿された以下のツイートが話題を呼んでいる。「ボヘミアンラプソディに感動した人がYouTubeを彷徨っているうちに阿佐ヶ谷姉妹江里子さんの歌うボヘミアンに流れ着くという現象が起こっているらしく再生数245万回超え」「ボヘミアン・ラプソディ」に感動した人々がYouTubeでQueenの動画を鑑賞。すると関連動画コーナーに阿佐ヶ谷姉妹の姉・江里子(46)の歌う葛城ユキ(69)の名曲「ボヘミアン」を見つける、という流れが生まれているというのだ。同ツイートは多くの賛同を獲得し、現在約6900回のリツイートと2万回近い「いいね」を記録している。 ツイートが指していると思われる動画はYouTubeにアップされた「ボヘミアンを唄う阿佐ヶ谷姉妹(姉)」というもの。野外イベントでのパフォーマンスで、江里子はコミカルな振り付けを交えながらその美声を轟かせている。確かにコメント欄には「ボヘミアンラプソディーからオススメできたーーーー」「サムネ見てボヘミアン・ラプソディだと思ってしまった」といったコメントが。さらにネットでは、そのパフォーマンスを絶賛する声が上がっている。《阿佐ヶ谷姉妹のボヘミアンは超うまいから見るべき》《あれハッピーな動画だもんな。阿佐ヶ谷姉妹にハズレなし》《この勢いに乗じて、阿佐ヶ谷姉妹はボヘミアンラプソディを歌うべき》4日には、同ツイートの反響を受け「ボヘミアン・ラプソディ」の公式Twitterアカウントも反応。「ボヘミアン違い!!でも、『#ボヘミアンラプソディ』の大ヒットの影響力を感じるエピソードですね!」と喜びの声を寄せている。
2018年12月05日現在大ヒット公開中の映画「ボヘミアン・ラプソディ」。伝説のバンド「クイーン」のボーカルであるフレディ・マーキュリー(享年45)の生涯を描いた伝記映画で、音楽ファン以外をも巻き込んでの大ブームとなっている。興行通信社が11月19日に発表したところによると、同作の累計動員は93万人近くを記録!さらに興行収入は13億円以上を達成したという。Twitterでも《ボヘミアンラプソディを泣きながら見てきた》《親父がQueen好きな影響で自分もQueen好きだから凄く面白かった!》といった声が上がるなど、リピーターも続出の模様。そのいっぽうで、こんな声が!《今日はボヘミアンラプソディー観てきました、改めてグッチさんのQUEENすごい!》《『ボヘミアン・ラプソディ』を見て改めてフレディ・マーキュリーに勝るとも劣らないグッチ祐三という偉大な天才の業績に気づかされるのであった》《ボヘミアン・ラプソディって言われるとグッチさんが出てきちゃうし、途中から犬のおまわりさん流れ始める世代》なんと、グッチ裕三(66)の評価が高まっているのだ。というのもグッチは95年から05年まで放映されていた子供番組「ハッチポッチステーション」(NHK Eテレ)でフレディのマネをして、「犬のおまわりさん」を歌っていた。グッチのファルセットはフレディそのもの。ギタリストのパペットはまさにブライアン・メイ。さらに楽曲の元ネタは「ボヘミアン・ラプソディ」!同曲のMVさながらに、グッチは子猫が迷子になった様子を歌い上げていた。ほかにもマイケル・ジャクソン「スリラー」に合わせて「やぎさんゆうびん」を歌うなど、挑戦的な番組だった「ハッチポッチステーション」。その挑戦は、いまだに多くの人々の記憶に根付いているようだ。
2018年11月23日伝説のバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーの生き様を描く『ボヘミアン・ラプソディ』。現在公開中の本作が、公開から6日間で興行収入7憶円を突破、この週末からは全国100館以上にて順次“胸アツ”応援上映が決定しており、さらなる盛り上がりが期待できそうだ。本作は、フレディ・マーキュリーの生き様を、魂に響く28の名曲と共に贈る感動の物語。11月9日にNo.1大ヒットスタートを切った本作は、平日も幅広い客層が劇場に殺到し、レディースデイとTOHOシネマズデイが重なった14日は、動員89,625人、興行収入1.12億円を上げ、公開6日間で累計動員547,228人、累計興収入7.64億円を突破。初日の動員対比で104.4%、累計興収対比では『グレイテスト・ショーマン』(最終興収53億円)の95%を記録したことになる。劇場には、1970年代にクイーンを武道館で観た往年のファンや大学生グループなど幅広い客層が集まり、ハンカチで目頭を押さえる女性客の姿もみられ、観客はまるでライヴを観たように大興奮。SNSでは「最後泣けて仕方なかった」「最高」「やはりロックバンドって、ライブって素晴らしい」「心も体も持っていかれたーー」「欲しかった言葉がたくさん詰まった映画」と感想のコメントが続々と寄せられ、また歌手のMay’nや声優の緒方恵美、日高のり子、「ダイノジ」大谷ノブ彦など、多くの有名人も本作を鑑賞したようで、熱い絶賛コメントが相次いでいる。『ボヘミアン・ラプソディ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2018年11月15日伝説のバンド「クイーン」を率いたフレディ・マーキュリーの半生を、魂に響く28の名曲と共に贈る『ボヘミアン・ラプソディ』がついに公開。週末の興行収入は『グレイテスト・ショーマン』(興収53億円)のオープニング3日間対比96%、『レ・ミゼラブル』(興収58億円)の同129%を記録し、都心の劇場では満席回が続出。「クイーン」と関わりの深い日本でも、初登場NO.1スタートを切った。◆老若男女、幅広い層が鑑賞!世界35か国でもNO.1独走中11月8日(木)18時から前夜特別上映が始まり、9日(金)から全国438館で封切られた本作。週末3日間(11月9日~11日)の累計動員33万8,299人、興行収入4億8,698万円を達成し、堂々のNo.1“チャンピオン”となった。客層は「クイーン」世代だけに留まらず、20代~40代のカップル・夫婦、「クイーン」世代が親子で鑑賞するなど、幅広い年齢層を獲得。男女比は50:50。終映後には、目を真っ赤にして出てくる女性の姿も数多く見られた。観客、メディアともに評価が非常に高く、SNS上には「ライヴ・エイド」の模様を描いたラスト21分間で「号泣」「全身鳥肌」「胸アツ」「今年ベスト1」などの声が噴出。エンドロールでは誰ひとりと席を立たず、上映後に拍手が自然発生したとのツイートも多く発信された。すでに世界各国78か国で公開されている本作は、全米では興収1億ドル超え、全世界興収2億8527万ドル(約253億円)を突破。英国では3週目で興収累計3,817万ドル(約43億円)を稼ぎ出し、2週目の韓国では先週の公開週末より驚異の144%アップで興収1,460万ドル(約16億円)、オランダでは20世紀フォックス映画史上最大のオープニングを樹立。韓国を含むスペイン、オランダ、インドネシア、フィリピンの5か国では先週末よりも上回る興収を達成し、現在、35か国でNO.1ランキングを独走中と、世界中が『ボヘミアン・ラプソディ』に胸アツになっている様子だ。◆ドラマ主題歌やCMソングで浸透していた「クイーン」の名曲「クイーン」といえば、木村拓哉の主演ドラマ「プライド」や数々のCM起用などで、「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」、そして映画タイトルでもある「ボヘミアン・ラプソディ」など、その楽曲自体は誰しも耳にしたことはあるはずだが、現在ではバンドのリアルタイムを知らない人も多い。だが、映画レビューサイト「coco」では映画レビュアーの満足度100%という高評価。「歴史なり人となりは殆ど知らなかった」「フレーズは聞いたことあります、ぐらいの認識」「ファンではなかったが予告編を見て気になって」という人たちからは、だからこそ楽しめた、感動したとの声が。「知らなかったグループの色々。それぞれの心の内。すれ違った家族やメンバーとの歩み寄りにぐっときた」という胸に迫るドラマの部分と、「名曲誕生の瞬間に感動」「超有名楽曲の持つエモーショナルな力に心が昂り煽られる」など楽曲制作の裏側を描く部分が見事な相互作用を見せているようで、「フレディの人生と歌が共鳴し、新鮮な曲に聴こえる」「最高のクイーン映画」「映画としてもとてもよく出来ている」というコメントが相次いでいる。◆ラスト21分、ライブ完全再現が伝説的!「何が最高って観れば分かる」とりわけ観客を胸アツにさせているのが、アフリカ難民救済を目的に1985年7月13日に英米で行われ、世界同時生中継(もちろん日本でも)された20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」での「クイーン」を再現したシーンだ。キャッチコピーにも記されている「魂に響くラスト21分―、その感動に涙が止まらない。」に「まさか本当だとは思わなかった」、「圧巻で鳥肌立った」「自分もあの場にいるような感覚になり、涙が止まらなかった」など圧倒されたという声が続々と上がっている。加えて、「Queenの完成度の高さに涙」「時々本人かと思うほど特徴を良く捉えていました」「役者さんのなりきりがもはや憑依レベル」「ラミマレック素晴らしいブライアンメイ似過ぎ」など、本年度アカデミー賞の呼び声も高いラミ・マレック演じるフレディをはじめ、グウィリム・リー演じるブライアン・メイ(ギター)らのそっくりぶりにも絶賛の声が多数。「何が最高って観れば分かるよ」「これは映画館で見ないと損」「音響の良い劇場鑑賞を強く推奨」「ドルビー・アトモスでもう1回観てきた」「IMAXでもう一回見たい」など、音響に特化した映画館での鑑賞を薦める声やリピーターの声も上がり始めている。◆応援上映にもキャストがサプライズ登場先日は公開に合わせ、フレディ役のラミに、ブライアン役のグウィリム、そしてジョン・ディーコン役ジョー・マッゼロというキャスト陣も来日。ジャパンプレミア、来日記者会見に続き、なんと公開初日9日には東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた“胸アツ”応援上映後に、彼ら3人がサプライズ登場していた。クライマックスのライヴ・エイドのシーンから客席後方でこっそり鑑賞していた彼らは、日本の観客が一体となって歌う様子に感極まって涙ぐんでいたそう。しかも、完全サプライズの舞台挨拶ということで、3人の登場に観客は大興奮。さらにスペシャル・ゲストとして、今回、新作映画の撮影のため来日が叶わなかったベン・ハーディ(ロジャー・テイラー役)も等身大パネルでの登壇(?)が実現。「クイーン」を演じたキャスト4人揃った姿が日本のファンたちの前で初披露された。その後もラミが観客に対し質問を受け付けるなど、メンバーは終始ノリノリ。しまいにはパネルのベンにもマイクをむけるなどのジョークを見せ、熱狂した観客たちと盛り上がっていた。また、日本滞在中に彼らは頻繁にSNSを更新。かつて日本に来日した本家「クイーン」をパロディして東京タワー前で記念写真を撮影する、というお茶目な写真もアップされ、ここでもベンは等身大パネルで登場。さらに、箱根まで足を伸ばしたメンバーたちにも“同行”したことをグウィリムがアップするなど、日本を満喫する様子が伝えられている。11月11日付けiTunesアルバムランキングでは、「ボヘミアン・ラプソディ」(オリジナル・サウンドトラック)が第1位に、ベスト盤である「QUEEN Jewels」が2位、同じく「Greatest Hits」が4位にランクイン。着物や骨董品など、日本文化に大きな影響を受けていたというフレディら「クイーン」のメンバーたち。彼らが愛した日本でも、いま「クイーン」旋風が巻き起こっている。『ボヘミアン・ラプソディ』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2018年11月12日現在も圧倒的な人気を誇る英国バンド“クィーン”の軌跡を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が本日から公開になる。本作は、クィーンのメンバーが自ら製作総指揮を務め、スタッフが徹底的にリサーチを行なって、彼らの物語を描いているが、メンバーを演じたラミ・マレック、グウィリム・リー、ジョー・マッゼロは伝説的なロック・スターを“コピー/マネする”のではなく“役を生きる”ことにこだわったという。来日した彼らに話を聞いた。彼らの物語は、インドから移民としてやってきたファールク・バサラが、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが在籍していたバンド、スマイルに加入したところから始まった。オーディションでベーシストのジョン・ディーコンが加入し、ファールクは“フレディ・マーキュリー”に、バンドは“クィーン”に改名。彼らは破竹の勢いでスター街道を駆け上がっていくが、フレディは孤独やコンプレックスを抱え、残りのメンバーもエゴや想いを制御できずにメンバーはぶつかるようになる。映画は、彼らの軌跡を描きながら、バンドが1985年7月の大規模コンサート“ライヴ・エイド”に挑むまでが描かれる。フレディを演じたマレック、ブライアンを演じたリー、ジョンを演じたジョーは撮影前にクィーンのライブ映像やインタビュー、資料を徹底的にリサーチした。しかし、あくまでも準備は準備でしかない。リーは「実は“ライヴ・エイド”のシーンから撮影が始まったんだ。本当に気が重かったよ」と笑顔で振り返る。「事前に映像を徹底的に観て、何度もチェックして“この曲のこのフレーズではブライアンのギターはこの位置にあるな”と繰り返し確認したよ。ブライアンの見た目や身体的な特徴を習得して、バンドの関係性も理解した。でも何よりも大きかったのは、撮影の初期の段階からブライアン本人がいてくれたことだね。彼は僕に『君はロック・スターなんだ。つまり自分のスピリットとソウルで演じてくれ』って言ってくれた。本当にうれしかったし、大きな助けになったよ」マッゼロも事前に多くの映像や資料をチェックした。しかし「どれだけ本人に近づけたとしても必ずギャップはあるもので、俳優は学んで似せようとする部分と自ら作り出していく部分がある」という。「ライブやインタビューの映像をたくさん観ても、彼らがプライベートな時間にどんな風に過ごしていたかはわからない。それは記録映像には絶対に写っていない部分だからね。そこをどう演じるかで本人を“コピー”しているのか、“役を生きる”のか、違いが出ると思っていたんだ。例えば、ライヴ・エイドのシーンでは事前に僕たちはステージ上のバンドの動きをすべてマスターしていた。だから、次の瞬間にどんな動きをして、どんな出来事があるかは完璧に把握していたんだ。次の瞬間に僕は演奏しながら左を向いて、ギターを演奏しているブライアンと目が合うんだ、ってね。では、その瞬間にふたりの間にどんなフィーリングが生まれるのか? そこは映像には写っていない。それぞれの俳優が“役を生きる”瞬間が訪れるんだ」マレックは、ふたりと同じ準備を積んだ上に、さらに役を深めなければならなかった。本作にはフレディが成功したにも関わらず孤独や哀しみを深めていく場面や、自分が両性愛者であることに気づく場面、自身のキャリアについて考え、苦しむ場面が丁寧に描かれているからだ。「多くの俳優にとって、自分を捨てて、役に“なりきる”ことはゴールだと思われているけど、僕は自分とフレディを結びつけて演じたかった。でも、彼が大きなステージに立っている映像を見ると“絶対にこんな風にはなれない!”って思ってしまう(笑)。でも、彼が抱えている葛藤は、僕にも理解できると思ったんだ。彼は移民であり、マイノリティであり、あの時代の空気や常識と対立し、やがて克服した。僕はそんな“人間としてのフレディ”を理解したかった。それはもしかしたら、フレディ・マーキュリーではなくファールク・バサラを見つめる営みだったのかもしれないな」本作は、フレディの人生を主軸にしながら、クィーンの名曲誕生に隠された秘話や、メンバーが時に衝突しながら成長し、世界中のファンを魅了していく様が描かれる。リーは「彼らは“音楽が生み出されること”が、他のどんなことにも勝る関係にあった」と分析する。「僕が劇中で好きなのは、メンバーがぶつかり合いながら『地獄へ道づれ(Another One Bites the Dust)』が出来上がっていく場面だ。彼らは4人とも強烈なエゴがあったと思うけど、それらが衝突し、葛藤の頂点で新しい音楽が生まれ、そのことが他のすべてに勝ってしまう。そこが素晴らしいんだ!」しかし、マッゼロ曰く「他の人には嘘をつけても、バンドのメンバーには嘘をつけない」状況で、彼らは追いつめられていく。さらにフレディは愛する女性メアリー・オースティンと交際するが、自身の性的指向に悩み、ド派手なパーティを開いても孤独や哀しみを癒せず、深い闇を彷徨うことになる。「フレディがあそこまでの成功をおさめるためには、相当なエゴが必要だったと思う。そしてスターダムを登ったことで、同時に心に大きな“穴”が開いてしまったと思うんだ。結果として彼はアートや音楽や周囲の人々で穴を埋めようとする。でも、あそこまでの栄光と引き換えに生まれた空虚な気持ちは、栄光と同じぐらい巨大なものだった。だから、彼は簡単には地に足をつけて生きられなかったんじゃないかな」(マレック)幾度かのピンチを乗り越えるも限界寸前まで悪化してしまったメンバーの関係、どれだけ成功しても満たされないフレディの哀しみと彼にもたらされた“病”の知らせ。あまりにも過酷な状況に置かれた4人はいかにして再結束し、ライヴ・エイドのステージに立ったのか? 役を“生きた”者たちが描き出す、記録映像には写っていない“知られざるドラマ”がいよいよ明らかになる。『ボヘミアン・ラプソディ』公開中
2018年11月09日すでに全米を始め世界50か国でNo.1ヒットを記録している『ボヘミアン・ラプソディ』を引っさげ、劇中でフレディ・マーキュリーら「クイーン」を演じたキャスト陣が初来日!昨晩のジャパンプレミアに続き、六本木・東京ミッドタウンの特設野外ステージで行われた来日記者会見に揃って登場した。フレディ・マーキュリーになりきり、本年度アカデミー賞の呼び声も高いラミ・マレックをはじめ、ブライアン・メイ役のグウィリム・リー、ジョン・ディーコン役のジョー・マッゼロの3名は今回が初来日。昨日は、レッドカーペットならぬ、紫一色で作られた“パープル・カーペット”のジャパンプレミアに登場し、「クイーン」が大好きな有名人と、公開を待ち望む多くのファンの声援に全力で答えた。そして本日11月8日(木)は来日記者会見が行われ、「クイーン」の本拠地ロンドンにちなんで制作された、キャストの顔写真が施されたスペシャル・ラッピングの二階建てロンドンバスを背にした屋外ステージには、プレスツアー最後の地となる日本での公開を翌日に控え、会場には溢れんばかりのマスコミが押し寄せた。■「クイーン」は日本人だけでなく日本のカルチャーにも愛された寒さに負けないくらいの熱気溢れる会見場に、3人はサングラスをかけスタイリッシュに決めたスタイルで登場。主演のラミは、「東京に来て映画を祝うことができ、誇りに思います。『クイーン』は日本人だけでなく日本のカルチャーにも愛されたバンドなので、彼らの音楽のDNAに日本も入っている」と挨拶。「僕が気に入っている写真の1つで、フレディがステージで着物を着たものがあるんですが、映画で使った着物を僕も大切にしているんです。クイーンは50回も日本に来ていたけど、そういった素晴らしい日本で、映画の公開をお祝いできることを嬉しく思っています」と、フレディも愛した日本を初めて訪れた感想を熱く語った。映画を観た「クイーン」のメンバー本人たちが「完全に僕たち」と絶賛するほどの演技を見せた、ブライアン・メイ役のグウィリムは“実在の人物を演じる難しさ”について聞かれると、「物凄い責任やプレッシャーを感じました。ブライアン・メイ自身やファンを裏切ってはいけないという思いと同時に、モチベーションにもなり、いままでにないくらい頑張ろうと思えました」と語ったほか、音楽総指揮としても名を連ねる「クイーン」のメンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラーとの撮影中の心温まるエピソードも披露。さらに、「“クイーンは1つのことに縛られないんだ”」という劇中のジョン・ディーコンのセリフを引用しながら、「それを観客も感じられると思います。この映画の素晴らしいところは、親子など家族で観ることができること。プライドや喜びをもって子どもに受け継ぐことができるんです。それほど彼らの音楽は永遠に生き続けると思います」と、伝説のバンド「クイーン」へのリスペクトを口にした。■ジョー・マッゼロ「これほど著名な人を演じたのは初めて」また、『ジュラシック・パーク』の少年から「クイーン」のメンバーへと見事な成長を遂げたジョーは、「これほど著名な人を演じたのは初めて」と明かし、「1つ撮影のエピソードがあるんです」と語った。「(彼が演じた)ジョン・ディーコンが『ボヘミアン・ラプソディ』のダンスをやっているライブがあり、それを取り入れてみました。そのシーンは実際に予告編に入っているんですが、それをみたファンがSNSで“ジョンってあんな動きしたっけ?”とコメントをしたんです。すると即座に10人くらいの方が『モントリオール1988年公演』とすぐレスポンスをしてくれたんです!自分はまさにこのために準備をしていたんだと感じましたし、それくらい大変なことだから最善を尽くそうという責任感が生まれました」。■「フレディという人間に対して裏切らないよう、称えようという気持ちで」さらに、“フレディを演じる上で何を一番参考にしたか、日本からの影響は?”と聞かれたラミは、「フレディ(の準備)には1年間かけました。あらゆるステージをすべて見て、インタビューなどアーカイブにあるものはすべて見ました。日本の方が撮ったホームビデオも見たんです!」と知られざるエピソードを披露。「ポスターにもなっているこぶしを挙げるポーズは、フレディが小さい頃ボクシングをやっていたということから生まれている、というように、彼がこれまでやってきたことから動きがどうやって変化していったかを学びました。物まねではなく、フレディの動きの進化を学んだんです。フレディという人間に対して裏切らないよう、称えようという気持ちで毎日精進していました」とも明かしてくれた。3人は劇中さながらに息もぴったり。フォトセッション時には3人の要望でマスコミとのセルフィーをする場面も。また、会見が終了するとロンドンバスに乗り込み、新作の撮影のため来日が叶わなかったロジャー・テイラー役のベン・ハーディの写真を囲み、まるでそこに「クイーン」が4人そろったかのように記念撮影を行うなど大はしゃぎ。伝説の「クイーン」メンバーを彷彿とさせる絆を見せていた。『ボヘミアン・ラプソディ』は11月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2018年11月08日クイーンファン歴40年以上の僕が『ボヘミアン・ラプソディ』(いよいよ明日、11月9日公開)を見てきました。音楽映画って僕はちょっと懐疑的です。『バック・ビート』、『ドアーズ』、『シド・アンド・ナンシー』、『ランナウェイズ』……。映画のデキは素晴らしいけど、ファンゆえに役者さんのルックスの差異に違和感ありありでした。でも今回のフレディ・マーキュリーの映画は泣けちゃいました。映画本編が始まる前にまずは、かましてくれた。「20th CENTURY FOX」のロゴが出るシーンあるでしょ? ファンファーレ部分、あの演奏がすでにブライアン・メイのギター・オーケストレーションになっていたのには試写会場にどよめきが走った。そうそう、お客さんの大半は僕と同世代でした。映画の始まりこそ、フレディ・マーキュリー役のラミ・マレックに「まさか、この人がフレディ役!?」と心中で叫んだ。しかし、ロジャー・テイラーとブライアン・メイが登場するあたりから、見慣れてきた。「うんうん、いいんじゃないの?」そう思えてくるから大したものだった。ロジャーが初対面のフレディを小馬鹿にするコネタなどは本当にそうだったんだろうなぁと、うなってしまう。ファースト・アルバムのレコーディング・シーンは想像以上にハチャメチャでやっぱりスゴイグループだったんだな! と感動した。うらやましいのは、ブライアン・メイ役のグウィリム・リーと、ロジャー・テイラー役のベン・ハーディである。彼らは直接ブライアンとロジャーにギター、ドラムの演奏を教えてもらっているのだ!物語は進んで行き、缶詰となって次回作の構想を練っている合宿のような生活のなかで、フレディと世話係のポール・プレンターとのシーンは長年のファンである僕にとっても衝撃的なものだった。なによりも感動したのは、映像に乗せられたクイーンの名曲の数々だ。試写会場のさほど大きくないPAシステムだろうが、実際には「こんなに大きな音でクイーンを聴いたのは何十年ぶりだろう!?」と涙がにじんだ。バンドがうまく行かなくなっていく過程、フレディが孤独を抱えていく過程を胸が締め付けられる想いでファンのみなさんは見るだろう。ラストの「ライヴ・エイド」の演奏シーンは圧巻でリアルタイムでテレビに釘付けだった僕も混乱してしまうほどの映像である。「あれ、ホンモノかな?」と何度も思ってしまった。ボヘミアン・ラプソディから始まり伝説のチャンピオンまで一気に駆け抜けるステージ。やっぱりクイーンは最高だった。もう一度ファーストから聞き直す日々が始まる。ボヘミアン・ラプソディ2018年11月9日(金) 全国ロードショー(C) 2018 Twentieth Century Fox配給:20世紀フォックス映画
2018年11月08日伝説のロックバンド・クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』が11月9日に公開されることを記念して、5日から12日にかけて音楽ストリーミングサービス・Spotifyのプレイリストのカバーをクイーンがジャックする。今回ジャックするのは19のプレイリスト。5日から「Acoustic Morning Tokyo」「Morning Glory」「60 Minute Work Out -Hits-」「Train! Train! #通勤のサントラ」「Going Home #帰り道のサントラ」「Strong Women」、6日から「静寂と黄昏」「Midnight Chill」「Songs From Musicals」「Tokyo Rainbow Pride」「Pride Anthems Japan」のカバーがクイーンに切り替わる。そのほか、7日からは「Deep Focus」「My Generation 70’s」、8日からは「Rock The World!」「元気Booster」、9日からは「そうだ!映画行こう」「Karaoke Hits」、10日からは「Weekend Buzz Tokyo」「Drive Loud!」が続く(いずれも12日まで)。また、日本と海外の人気曲ランキングも発表。1位の「Bohemian Rhapsody」、2位の「Don’t Stop Me Now」は同じだが、日本の3位は「Under Pressure(Queen & David Bowie)」、海外の3位は「Another One Bites The Dust」が入った。映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、クイーンのリードボーカルであるフレディ・マーキュリーの生き様を描く作品。今なお語り継がれる劇的なパフォーマンスの裏側にスポットを当て、フレディ自身の歌声を使用した28もの不朽の名曲が鮮やかに蘇る。○国内の楽曲ランキングBohemian RhapsodyDon’t Stop Me NowUnder Pressure(Queen & David Bowie)Another One Bites The DustSomebody To Love○海外の楽曲ランキングBohemian RhapsodyDon’t Stop Me NowAnother One Bites The DustUnder Pressure(Queen & David Bowie)We Will Rock You
2018年11月06日11月9日公開のクイーン(Queen)の伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の公開にむけてSpotifyではプレイリストカバージャックをスタート。11月5日から11月12日にかけて期間限定で19もの人気プレイリストカバーが続々とクイーン・バージョンになる予定となっている。楽曲の魅力を引き立てるムード系プレリストでは、それぞれのカバーとともにクィーンの楽曲もピックアップされており、様々なシチュエーションにマッチしているのも聴きどころのひとつである。また、それに合わせて日本と世界のSpotifyで最も聴かれているクイーンの楽曲ランキングも発表されるなど、まさにクイーン一色。映画の予習復習にSpotifyでサウンドトラックとプレイリストを使って楽しんでみてはいかがでしょうか。日本で聴かれているクイーンの楽曲ランキング1. Bohemian Rhapsody2. Don’t Stop Me Now3. Under Pressure(Queen & David Bowie)4. Another One Bites The Dust5. Somebody To LoveBohemian Rhapsody(The Original Soundtrack)毎日気になる面白い音楽プレイリスト情報を配信。あなたの音楽ライフをより楽しく。プレイリスト専門webマガジン「DIGLE MAGAZINE」
2018年11月06日あの伝説のロックバンド「クイーン」のメンバーで、1991年に惜しくもこの世を去ってしまったフレディ・マーキュリーの姿を描く『ボヘミアン・ラプソディ』。「クイーン」の現メンバーを音楽総指揮に迎え、ラミ・マレックがフレディを熱演する話題の本作から、この度、「クイーン」結成の瞬間や誰もが耳にしたことのある名曲の数々が生み出されていく様を映した予告編と、場面写真が初解禁された。今回到着した予告編では、「ボーカルが辞めたんだ」と肩を落とすブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)の前に、「ここにいるよ。僕も曲を書くんだ」と若かりしころのフレディ・マーキュリーが現れる、そんな伝説の始まりともいえるシーンからスタート。ブライアン・メイの「観客と歌える曲はどうだ?」という提案から、誰もが耳にしたことがある「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の“ドン・ドン・チャ、ドン・ドン・チャ”のリズムが始まり、観衆が一斉に足を踏み鳴らし手を叩くその名曲を、フレディが圧巻のパフォーマンスで披露するシーンは必見だ。また、「あなたのステージ…みんな夢中よ」とステージ上で躍動するフレディに熱い視線を送る、フレディ・マーキュリーの恋人で唯一の理解者として寄り添ったミューズ、メアリー・オースティン(ルーシー・ボイントン)の登場シーンや、予告編の最後には、84か国で生中継され、全世界で推定19億人が観たという20世紀最大のチャリティコンサート“ライブ・エイド”で、8万人近い観衆が「クイーン」と一体になりリズムを刻む、迫力のシーンも映し出される。そして、タイトルにもなっている「ボヘミアン・ラプソディ」も、ロック・ミュージックの中にオペラ・パートを入れるなど、彼らが試行錯誤を重ねて曲を生み出す様子が細かく描かれており、まさに名曲誕生の瞬間を目撃することができる。本作の初期の編集バージョンを見たブライアンとロジャーは、そのあまりの完成度に唖然となったそうで、プロデューサーのグレアム・キングは顔合わせの際、「クイーン」から「フレディ・マーキュリーの話にしたい」と強く訴えられたという。メンバーからも愛され続ける彼の伝説を、まずはこちらから確かめてみて。『ボヘミアン・ラプソディ』は11月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年07月20日映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、2018年11月9日(金)に全国の劇場で公開される。「クイーン」のフレディ・マーキュリー、その波乱万丈な人生を描く伝記映画伝説のロックバンド「クイーン」のリード・ヴォーカルを務めたフレディ・マーキュリーにスポットを当てた『ボヘミアン・ラプソディ』は、その華やかな成功と波乱万丈の人生を描く伝記映画。「ボヘミアン・ラプソディ」「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「ドント・ストップ・ミー・ナウ」…この世に産み落とされた数多くの名曲の数々に影響を受けたアーティストは、枚挙に暇がない。彼を“史上最高のエンターテイナー”と評するレディー・ガガもその一人で、彼女のアーティストネームもクイーンの楽曲「レディオ・ガ・ガ」に由来する。名前も顔も知らなくとも、楽曲のワンフレーズを耳にすればたちまち歌いださずにはいられない。世間の常識や既成概念、従来の音楽の常識を打ち破ったフレディは、いかにして稀代のエンターテイナーとして伝説を残したのか?また、なぜ愛と孤独、プレッシャーに引き裂かれたのか。弱き者に捧げるミュージック・エンターテイメントとして、その人生の物語に迫る。ラミ・マレックがフレディ役に - アカデミー賞も受賞まるで魂が乗り移ったかのようにフレディ役を演じたのは、アメリカのテレビドラマシリーズ「ミスター・ロボット」でエミー賞を受賞したラミ・マレック。常識を打ち破り世界を変えたフレディ・マーキュリーの生き様を、「ボヘミアン・ラプソディ」を中心に魂に響く28の名曲と共に描いていく。フレディ・マーキュリー役の熱演が評価され、第91回アカデミー賞にて、ラミ・マレックは主演男優賞を受賞した。当日着用したタキシードはサンローランだ。ラミは受賞の際に次のように話した。「私は子供の頃、クセっ毛で目がまん丸であること、つまり自分のアイデンティティに悩んでいました。そんな子供が、自分の声を発見する、それが『ボヘミアン・ラプソディ』です。ゲイで移民で悩んでいる主人公が、自分自身であろうとする物語です。僕は、エジプト移民で、エジプト系アメリカ人の第1世代です。まさにここに自分の物語が描かれています。僕のことを信じてくださったみなさんに感謝します。」普及の名曲「ボヘミアン・ラ プソディ」の誕生クイーンを代表する普及の名曲「ボヘミアン・ラ プソディ」が完成するまでに要した時間は、約3週間。その間には、5箇所ものスタジオの使用や、一部のパートで180回ものヴォーカルのオーヴァーダビングを繰り返したという。収録風景も描く映画から、1つの曲が完成するまで断じて妥協を許さない、フレディ・マーキュリーのプロフェッショナルな姿勢や情熱も垣間見ることができる。ブライアン・メイ&ロジャー・テイラーが音楽総指揮音楽総指揮を担当したのは、クイーンのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが。劇中に登場する32もの不朽の名曲の数々には、主にフレディ自身の声が使用されており、劇場の大スクリーンに鳴り響く唯一無二のサウンドにも要注目だ。なお、監督は『X-MEN』シリーズ、『ユージュアル・サスペクツ』のブライアン・シンガーが務めた。日本とクイーンクイーンと日本には多くのつながりがある。そのエピソードについて主演のラミ・マレックは次のように話す。「フレディは日本を本当に愛していて、彼の家にはたくさんの日本のものがあったのです。僕も彼が着ていたという着物を再現して着ていたけど、すごく重要な意味があったのです。クイーンは、過去に日本で50回ものライブをやりました。そして、毎回、日本のファンは温かく迎えたとブライアン・メイとロジャー・テイラーから聞いてたんです。だから絶対に日本の皆さんと楽しめる話と思いました」アカデミー賞など数々の賞を受賞『ボヘミアン・ラプソディ』は、アカデミー賞ではフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが主演男優賞を獲得。その他、編集賞(ジョン・オットマン)、音響編集賞、録音賞も受賞している。なお、ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の作品賞及び主演男優賞(ラミ・マレック)を受賞している。全世界で大ヒット『ボヘミアン・ラプソディ』日本公開から11週目の週末で興行収入100億を突破。公開9週目にして1位にランクされる異例のヒットを飛ばしている。日本の興行収入ランキングでは、『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を抜き、1位を記録している。なお、全世界でも2019年1月の半ばまでで、約8億ドル(約880億円)を記録し、クイーン旋風を巻き起こしている。作品情報映画『ボヘミアン・ラプソディ』公開時期:2018年11月9日(金)監督:ブライアン・シンガー音楽プロデューサー:ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーキャスト:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、マイク・マイヤーズ配給クレジット:20世紀フォックス映画
2018年07月09日伝説のロックバンド「クイーン」のメンバーで、1991年に惜しくもこの世を去ったフレディ・マーキュリーの姿を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、11月に日本公開されることが決定。あわせて、特報映像と日本版ビジュアルが到着した。■伝説のバンド「クイーン」の音楽を唯一超える、“彼”の物語がいま、明かされる――レディー・ガガが「史上最高の天才エンターテイナー」、ケイティー・ペリーが「いまも最も影響を受けている」と称賛する「クイーン」のリード・ヴォーカル、フレディ・マーキュリー。どうやってフレディは、世間の常識や既成概念に逆らい、従来の音楽を打ち破り、地上で最も愛されるエンターテイナーになったのか?なぜ愛と孤独、プレッシャーに引き裂かれたのか?20世紀最大のチャリティコンサート“ライブエイド”で音楽史に残る史上最高のパフォーマンスを披露した彼らの華やかな活躍の裏では、誰も知らなかったストーリーが…。■エミー賞受賞ラミ・マレックがフレディ・マーキュリーに!『X-MEN』シリーズのブライアン・シンガーがメガホンをとった本作は、「クイーン」の現メンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を担当。そして、「Mr.Robot/ミスター・ロボット」『ナイト ミュージアム』シリーズのラミ・マレックがフレディを熱演。さらに、当時を知る2人が音楽総指揮を務めて甦った32もの不朽の名曲には、主にフレディ自身の歌声が使われており、その唯一無二のヴォイスは、我々の心臓に鳥肌が立つほどの感動を呼び起こすにちがいない。世界的人気を誇る「クイーン」の知られざる真実が映画化されるとあって、世界中が注目している本作。先日、本国アメリカにて解禁された特報では、70年代を象徴する数々のファッショナブルな衣装に身を包んだラミが、圧巻のステージパフォーマンスを披露し、日本のファンが詰めかける熱狂的なシーンも収録。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「地獄へ道づれ」といったナンバーが、フレディ・マーキュリーを中心に繰り広げられる人間ドラマをスタイリッシュかつロックに彩っていく。■現メンバー、ブライアン・メイがキャスト陣を絶賛「実物よりもずっと立派」「これはクイーンの音楽と、史上最高のリード・ヴォーカルの1人であるフレディ・マーキュリーを称える映画だ」。そう話すのは、アカデミー賞受賞経験もある本作のプロデューサー、グレアム・キング。完成までになんと8年の歳月を費やしたという本作だが、「それだけの価値があったと確信しているし、私たちがやり遂げたことをとても誇りに思っている」と自信を見せる。一方、本作で音楽総指揮を務める1人、「クイーン」のリードギターとして知られるブライアンは、「完成した映画を観て、ワクワクしている。これは伝記映画ではなく、硬い岩から掘り出されたような、純粋なアートだ。家族や人間関係、希望に夢、悲嘆や失望、そして最後には勝利と達成感が、誰にでも共感できるような物語として描かれている」とコメント。「決して楽な旅ではなかったが、価値のある旅というのは、すべてそういうものだ!ラミとルーシー(・ボイントン)、それに若者たちがとてつもない演技を見せてくれ、実物よりもずっと立派だ!!」と絶賛している。なお、ラミとともに、『ジュラシック・パーク』シリーズから成長したジョセフ・マッゼロ、『X-MEN:アポカリプス』で注目されたベン・ハーディ、英国ドラマで活躍するグウィリム・リーが「クイーン」のメンバーを演じ、『シング・ストリート 未来へのうた』のルーシー・ボイントン、『シュレック』シリーズのマイク・マイヤーズ、「ダウントン・アビー」のアレン・リーチ、『メイズ・ランナー』シリーズのエイダン・ギレンらが出演する。『ボヘミアン・ラプソディ』は11月、全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年05月24日ボヘミアンな雰囲気が秋コーデに合わせやすい!夏に引き続き流行りそうなのが、フリンジや刺繍がかわいいボヘミアンスタイル!そこで今回は、そんなボヘミアンコーデにぴったりなヘアアレンジをご紹介します。秋のお出掛けやアウトドアにも使いやすいヘアスタイルに仕上げました。出先での写真にも映えるように、ボリューム感とふんわり感をたっぷり引き出しているのがポイントです♪まるっと小さめお団子がかわいい。ゆるふわヘアアレンジの作り方1. 全体を軽く巻き、ワックスをつけます。トップを強めに巻くとアレンジしやすくなります。2. トップをつまんでねじり、アメピンで固定します。3. 右サイドの髪を2つに分けて、それぞれをねじります。後ろで留めて、ねじり編みを二段作ります。4. 左側も右側同様にねじり編みを作りアメピンで固定します。5. ヘアゴムを使って下ろしている髪をまとめ、毛束を輪っかにしてちいさいお団子作ります。6. 同様に毛先までお団子を何個か作っていきます。ロングだと3つほどできると思います。最後にお団子をほぐして、ゆる感を出して完成!毛先をまとめればアップスタイルにも!毛先をくるくるとまとめればアップスタイルも可能です。まとめ髪にしたくなったときはまとめてゴムでとめれば秋のお出掛けにぜひいかがですか?美容師/野杁昭弘(couleur)
2017年10月08日6月6日、Apple Store, Omotesandoにおいて、「旅するように生きる、モバイルボヘミアン」と題して、実業家の本田直之氏と、執筆家の四角大輔氏のトークショーが開催された。海外と日本を行き来して自由に生きるお二人のライフスタイルと、それを支えるテクノロジーとの活用法など、21世紀流のライフスタイルを示唆する内容の濃い1時間となった。○「ノマド」はワークスタイルではなくライフスタイルだった四角大輔氏はレコード会社で約15年、アーティストのプロデュースを手掛けた後、2010年にニュージーランドに移住。以来、ニュージーランドの湖畔に住まいを設け、ほぼ自給自足の生活を送りながら、ニュージーランドに9カ月、日本に3カ月程度と、移動しながらの生活を送っている。本田直之氏も同様に約16年のサラリーマン生活の後、2007年にハワイに移住して趣味のサーフィンを楽しみつつ、東京とハワイに拠点を持つ「デュアルライフ」を実践している。お二人とも、海外と日本を飛び回りながら、執筆業やコンサルタント、企業のアドバイザーなどとして八面六臂の活躍をされている。2009年から四角氏はご自分の会社を「レイクエッジノマド」と名付け、本田氏は著書に「ノマドライフ」があるなど、いわゆるノマドとよばれるワークスタイルに精通しているように見えるが、実は現在のノマドという言葉の使われ方には不満があるという。もともと、両氏は仕事をするためにノマドスタイルを取ったのではなく、世界中を飛び回り、自分のやりたいことだけをやりたい場所でやるライフスタイルとして「ノマド」という言葉を使い始めたという。それが、いつの間にか、喫茶店で仕事をするワークスタイルを表す言葉になってしまったというのだ。本田氏は、ノマドライフの次にくるライフスタイルを表す言葉として今回のトークショーのタイトルにもなっている「モバイルボヘミアン」という単語を挙げ、「ノマドはどこでも仕事ができる人だとすれば、モバイルボヘミアンは、仕事と遊びの垣根がなくなっていて、食べるためだけにする仕事がなくなっている状態」だと説明する。そのふたつの最大の違いは、「仕事をしているときは真面目な顔をしているが、仕事と遊びの境がなくなって好きなことをやっているから、ニコニコしながら仕事をしている」ことだという。仕事をどうするかといった働き方を軸にするのではなく、どういう生活を行うか、どう生きるかというライフスタイルを軸に考えた末に、夢を叶えるために日本を飛び出して、趣味と仕事を楽しみながら両立させる本田氏や四角氏のライフスタイルは、まさにモバイルボヘミアンというに相応しいだろう。○アップル製品はライフスタイルデバイス四角氏はもともと大のアップル好きだったが、2008年に日本でiPhone 3GとMacBook Airと「運命的な出会い」をしたという。軽く、どこにでも持ち歩けるMacBook AirやiPhoneの存在のおかげで、机に縛られることなくどこでも仕事ができる自由が得られたのだ。そんな四角氏はアップル製品を「ライフスタイルデバイス」と定義づけた。四角氏は、「アップル製品は単に効率を高めることを追求するのではなく、iTunesなどに代表されるように、使う人のライフスタイルを向上させるところがいい」という。本田氏はもともとザウルスやPalmなどの電子手帳やPDAといったデジタルガジェットを使ってきたが、当時は不十分だったとのこと。それが2007年に移住先のハワイでiPhoneと出会い、大きく変わる。「今はMacBookやiPhoneがあれば、世界中どこでも仕事ができる。世界中を移動して活躍している人は、みんなMacBookやiPhoneを使いこなしている」と、世界中にMacBookやiPhoneを活用しているモバイルボヘミアンがいることを紹介した。四角氏は2008年当時はMacとiPhoneでの仕事の割合は8:2程度だったものが、2015年の現在は5:5程度までiPhoneへの依存度が高まっており、これは今後さらに上がっていくだろうと予想する。本田氏も、「2005年当時にはiPhoneがなかったが、当時10年後の2015年がこのような社会になるとは誰も想像していなかった」と指摘。5年後、10年後がどうなっているかは誰にも予想が付かず、Apple Watchなどのウェアラブル端末も大きな役割を果たすだろうと予想した。○テクノロジーを活用して可能性を広げるお二人とも、自分らしいライフスタイルを追求した上でのノマドスタイル、モバイルボヘミアンとなったわけだが、その実現にはテクノロジーが大きな役割を担っているという。たとえば本田氏も四角氏も、請求書の起票などの事務作業が大の苦手。本田氏はあまりに請求書を溜め込んだ挙句、請求書の代筆業を見つけて、そこにアウトソーシングすることに決めたという。こうしたアウトソーシングは、そういう仕組みを知っているかどうかが分かれ目ではあるが、今はインターネットで簡単に見つけられる。そうやって残った時間を、自分にしかできないことに集中するべきだというのだ。四角氏は「その人にしかできないことに集中していることがアーティスト状態」と表現し、それこそが人間のあるべき姿だと力説する。四角氏はレコード会社勤務時代を例に挙げて、デビュー前のアーティストはライブの準備から物販までなんでも自分でやるが、デビューが決まったと同時に細々した雑務をレコード会社が引き受けてあげると、とたんに創造性が急速に伸びることを紹介。「アーティストに請求書を書かせるわけがない」と、余計な雑務を排除することでクリエイティビティを伸ばすことが大事であることを説明した。また両氏とも、今はiPhoneやMacのようなデジタルガジェットや、インターネットのサービスを駆使することで、以前であれば大きな会社でのプロジェクトでなければできなかったような仕事も、個人がこなせる時代になってきたと指摘。テクノロジーの力を最大限に生かすことで、自分がやりたいことに専念することが大切だと語った。○人生は旅と同じ四角氏は最近、80kmの山道を走破する冒険をおこなってきたばかりだという。この行程では自分であらゆる荷物を持って歩かねばならないため、準備するときにはグラム単位で荷物を厳選し、「あったら便利なもの」を捨て、本当にギリギリ最小限の荷物にまで削ることが重要なのだという。これはお二人のライフスタイルにも共通することで、シンプルに生きるためには物を増やさないことが大事だとする。本田氏は会社を設立するとき、機能を削ることを第一に考え、営業をせず、人を雇わないことを第一に考えたという。これは人を雇うことで上下関係になることを嫌い、人間関係は横のネットワークで、パートナーとして構築したいと考えたからだという。四角氏は「モノも人脈も、本当にこれは必要なのか?と厳選していく。東京に来ている時も時間がないから、本当に会いたい人、本当に会わなきゃいけない人だけに会うよう、厳しく考える」と、絞り込むこと、削ることで身軽なライフスタイルにすることが、生活のモビリティを高めるうえで大切だと説いた。また、本田氏は「人生にはフェイズ(段階)がある」と指摘。お二人とも、15年以上の会社勤めを経て、学生時代から「いつか海外に移住したい」という夢を叶えており、「会社員として頑張るフェイズだってある」と、一足飛びに焦る必要がないことを説明。一方で、「個人の能力も大事だけど、テクノロジーをどう活かすかも大切。若い人のチャンスはとても大きい」と、自分らしさを追求したい若者たちへのエールも忘れなかった。***お二人が実践するモバイルボヘミアンは、必ずしもすべての人が真似できる生き方ではないとは思うが、クリエイティブな仕事をする人にとって、苦手をアウトトーシングしてでも自分の得意分野に専念するというのは、大いに参考になる話だろう。また、たとえば田舎に移住して活動したいと考えている人にとっても、ゼロからその生活を目指すのではなく、人生のある程度までを準備段階とし、その先を自由に生きるというのは、現実に実行可能であり、かつ魅力的な生き方だ。今回のトークショーは、こうした人々にとっても大きなヒントになったと思う。そして、何よりこうした生活を支えるため、デジタルデバイスやテクノロジーを活用するというのが、なんとも現実的であり、説得力のある話だった。テクノロジーによって人間の可能性を広げ、人間らしさや創造性を高めるというのは、まさにアップル製品が目指すところに合致する。MacやiPhoneといったアップル製品の魅力や可能性の新たな一面を見せられたトークショーだった。
2015年06月16日ジミー チュウ(JIMMY CHOO)からアフリカンボヘミアンなムード漂う15SS新作バッグ「ザディー(ZADIE)」(W17×H17×D6cm/17万円)が登場。ブラウンカラーのカーフレザーをベースに用いたショルダータイプのザディーは、複数のカラーと素材を用いた細やかなフリンジが背面まで丁寧に施されている。土のようにトーンの異なるブラウン、夕日のように鮮やかなレッド、日の光のように輝くミラーなど、アフリカの大地を思わせる配色がエネルギッシュ。パイソンレザーとゴールドのバーハンドルが中央に配され、小振りなバッグに重厚感と存在感を与えている。またコバにも同じパイソンが用いられ、ラグジュアリーな仕上がりに。発売は2月下旬を予定。15SSコレクションは、クリエイティブ・ディレクター、サンドラ・チョイ(Sandra Choi)にとってミューズのジョセフィン・ベーカー(Josephine Baker)がインスピレーションソースとなっている。米・セントルイス出身で20年から70年代にジャズ歌手・女優として活躍し、“黒い真珠”と呼ばれたジョセフィン・ベーカー。ルールを破ることを恐れない、自由奔放なスタイルと民族的なスピリットの持ち主として知られている。“もしも彼女が現代を生きていたら何を身に付けたいと思うか”というサンドラ・チョイの想いがコレクションに反映されているという。<問い合わせ先>ジミー チュウTEL:03-5413-1150
2015年02月10日