先週末はアメリカでは独立記念日を迎え、各地でたくさんの祝いの花火が打ち上げられる一方で、マイケル・ジャクソンへの哀悼は続いています。以前、私はMJの追悼式のことについて触れましたが、少し変更があったのでお伝えしますね。まず、最初は式が行われるステイプルズ・センターに入るのに25ドル要るとお伝えしましたが、後になって無料になりました。それでもチケットが発売されると、ものの1分で50万件のコールが殺到してしまいました!たった1分ですよ、信じられませんよね!もちろん、そのコールは世界中から集まりました。また、うわさではこのチケット、アメリカ国内の居住者でないと獲得できないと言われていましたが、先週、こちらも変わって全世界から買えるようになりました。なんとイギリスから100万人がL.A.に来るみたいですよ!ブリティッシュ航空によれば、追悼式のために飛行機のチケットを買う人が殺到したことを受け、この数日で売上が一気に増えたらしいですよ。アメリカ国内でも、残念ながら、L.A.への直行便チケットをゲットできなかったアンラッキーな人たちは、車を借りて現地に向かうようです。そのため、サンフランシスコのデンバーからヒースローまでの便は、この数日間はほぼ満席だそう。すごいですね!ご存知の通り、マイケル・ジャクソンは7月13日からロンドンでツアーを行う予定だったのですが、どうやらロサンゼルス市はロンドンから追悼式のために人がなだれ込むことを危惧しているようで、ロス市警はマスコミ陣に対してここ数日はこの街に来ないようにとアナウンスしました。当日は、ステイプルズ・センターをロス市警が包囲するそうですが、群集の多さによっては増員しなければなりませんよね。マイケルを取り囲む騒動は盛り上がるばかりですが、本当か否か、また新しいうわさが浮上してきました。以前、このコラムでマイケルの家族が追悼コンサートを行うとお伝えしましたが、どうやら、ジャクソン5のほかの4兄弟(ジャーメイン、ティト、マーロン、ジャッキー)がマイケルのホログラムを使ってツアーを行うみたいですよ。このうわさが本当であれば、ジャクソン家は“ザ・キング・オブ・ポップ”のホログラムを用意しなくてはいけませんね。どう思いますか?何だかおかしな話ですよね。(text:Lisle Wilkerson)1970年、NAACPイメージ・アワードを受賞した際のジャクソン5。左からマーロン、ジャーメイン、マイケル、ティト、ジャッキー。© Hulton/Getty Images/AFLO
2009年07月08日日が経つにつれて、こちらでは生前のマイケル・ジャクソン(MJ)の様子と彼の薬物の過剰摂取についての様々な情報が浮かび上がってきてます。新しいところでは、彼は複数の薬物の処方を受けるために、“オマー・アーノルド”や“ジャック・ロンドン”という偽名も使っていたようなのです。さらには、ボディガードや専属の医療事務所長の名前を使ったこともあるとか。先日、麻薬取締局は、ロス市警が行っている、MJの薬物の処方に関わった医者たちの捜査に協力する旨を伝えました。MJに関するほかの話題では、“キング・オブ・ポップ”の葬儀について様々なうわさが飛び交っています。どうやら、式は7月7日の朝10時(現地時間)にステイプルズ・センター(マイケルが、亡くなる前日までツアーのリハーサルを行っていた場所)で執り行われ、L.A.のノキア・シアター(「アメリカン・アイドル」のファイナルなど大きなイベントが行われる場所)にも生中継されるそうです。ちなみに、このイベントに参加するためには入場料25ドルを払わなければならないみたいですよ。ファンたちはと言うと、マイケルの遺体が以前暮らしていたネバーランドに埋葬されると疑わないようで、“そのとき”に備えて、現地から20分以内のホテルは全て予約でいっぱいになってしまいました。MJの兄、ジャーメイン・ジャクソンもまた、メディア陣に向けて、ネバーランドに弟を埋葬したいと伝えました。また、マイケルが最期を過ごしたホームビー・ヒルズ・マンションは、既に新しい住人が決まっているとか。人気ファッションブランド「Ed Hardy」の創始者でデザイナーのクリスチャン・オードジェーは、この12月、同社の本部をここに置くとメディアに話しています。マイケルの親しい友人であったオードジェーですが、彼曰く、このマンションのオーナーは「Ed Hardy」のCEO、ハーバート・グエツなのだそうです。先週、U2はスペイン・バルセロナの9万人を収容するスタジアムでツアーをスタートさせましたが、その中でマイケルへの追悼として、ボノがゴスペル曲「Angel of Harlem」を彼に捧げて歌い、マイケルを“偉大なる才能の持ち主”と呼びました。最後にボノはまた、マイケルの代表曲「Man in the Mirror」と「Don’t Stop Till You Get Enough」を歌い上げました。さらに7月2日に明らかになった情報によれば、およそ25,000ドル(約250万円)相当の棺がマイケルのために特注されていたとのこと。この棺は同1日、ベイツビル・キャスケット社に発注されたもので、14カラットの金の棺で中は青のベルベット、そして手作業で磨かれた鏡面仕上げになっているようです。実はこれ、ジェームス・ブラウンが亡くなったときのものと同じ棺で、とても貴重なもののようです。火曜日の朝には自動車行列が始まりますが、マイケルの遺体は葬儀所のフォレスト・ローン・モーチュアリーを出発してステイプルズ・センターに運ばれます。一方、マイケルの2人の子供、パリスとマイケル・Jrの実母、デビー・ローはNBCのインタビューで、子供の親権を裁判で争う意向を伝えました。同時に、マイケルの父、ジョー・ジャクソンが子供たちに近づかないように、接近禁止命令を求めるそうです。彼女は彼らの実母だということを証明するためにDNAテストを行うとのこと。また、発表された遺産の内訳は、マイケルの母・キャサリンが40%、マイケルの3人の子供が40%、そして20%は児童基金に贈られるそうです。最後にハッピーなニュースを。夏といえば結婚シーズンでもありますが、先日CAネットワークの「Cablevision」は結婚式や花嫁についての新しいコンテンツを始めると発表しました。これは映画『ブライド・ウォーズ』や「Modern Bride」、「Amazing Wedding Cake」などのリアリティ・ショーが高い支持率を集めたことが背景にあり、ファンは24時間いつでも、結婚に関する番組を見ることができるようになります。開始日はまだ決まっていないようですが…。(text:Lisle Wilkerson)バルセロナでライヴを行ったU2。© AFLO
2009年07月06日みなさん、こんにちは!アメリカでは、先日の“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの訃報で話題は持ちきりです。一番最初に訃報を伝えたゴシップサイト「TMZ.com」をはじめ、様々なウェブサイトでその続報が伝えられています。まず、死因に関する様々なうわさにより、マイケルの死の間際にそばにいた主治医のコンラッド・マーレイ氏が非難の的となっています。しかし、それはあくまでうわさであって、薬物に関する解剖や様々な調査の結果が出るまでは誰も真相を知りえないわけです。それもおそらく4〜6週間かかるでしょう。家族さえも、本当に同医師に責任があるのか、定かでないのですから。一方、マーレイ医師本人は、もちろん疑惑を否定しています。先週末にかけて、彼はロス市警でおよそ4時間にわたり、当日何が起きたのかを事細かに伝えたそうです。曰く、彼がマイケルがベッドに横たわっているのを発見したときは、既に呼吸は止まっていたそうですが、まだ脈は残っており、すぐさま心肺蘇生を始めたとのこと。そこで浮かび上がる疑問は、なぜ医師はマイケルを床に下ろさずに蘇生を始めたのか?ということ。というのも、心肺蘇生を行うには固い所に身体を置かなくてはいけないということは医師なら誰でも知っていることなのです。この様子だと、まだまだこれから問題が出てきそうですね…。その間、家族はエンチノにあるマイケルの両親の家に集まり、葬儀のこと、そしてマイケルの早すぎる死を惜しむ、数々の追悼コンサートのオファーについて話し合いました。生前のマイケルは、普段から母親とは連絡を密に取っていて、亡くなる数日前には父親とも話をしていたそうですが、兄弟や妹のジャネットとはしばらく疎遠になっていたようです。そのため、マイケルの薬物摂取を促すような人がいたのか、または死を防ぐことは出来なかったのか?尽きない疑問の真相を明かそうと必死です。しかし残念ながら、その答えはまだ闇の中。そして、音楽のあらゆるチャートで、マイケルのアルバムやシングルはナンバー1にランクしています。人々は、とにかくマイケルの歌を聴き足りないようなのです。また、彼の3人の子供の親権についても論争が始まっています。法律上では、長男と長女の実母であるデビー・ロー(生前のマイケル専属の看護師でもありました)に養育権があるのですが、家族は彼女との親権争いをする意向です。しかしながら、デビーはこの子供たちは、生物学的に彼女の子供であってマイケルの子供ではないと主張!マイケルが彼らの実の父親ではないことは、もう何年にもわたりうわさされてきたことですが、デビーはマイケルの子供を産むことに合意し、精子バンクを通して2人の子供を妊娠したのだそうです。何はともあれ、ただジャクソン家が気の毒でしょうがありません。早く問題が解決することを祈るばかりです。(text:Lisle Wilkerson)写真は6月28日、「BET Awards ’09」に出演した際のジャネット。ショーのホストを務めたジェイミー・フォックスがステージの上までエスコートした。© Reuters/AFLO
2009年07月04日6月25日(現地時間)午後に50歳の若さで心不全のために急逝し、世界中に大きな衝撃を与えたマイケル・ジャクソン。司法解剖が行なわれたが、外傷などがないことから他殺の可能性は低いと判明したものの、毒物検視の結果を受けた最終的な結果が出るのは4〜6週間後になると発表された。マイケルの死因については薬物濫用の憶測が飛んでいて、心配停止状態になる直前、主治医から強度の鎮痛剤「デメロール」を注射されていたという。一方、マイケルの遺族は独自に再度の遺体解剖を依頼したことが、米の芸能情報サイト「TMZ.com」により明らかになった。マイケルの急逝は、エンターテイメント業界の各方面にも大打撃となっている。特に7月13日のロンドンを皮切りに予定されていた久々のコンサート・ツアーが不可能となったいま、企画・プロモーション会社、公演予定会場や周辺の宿泊施設、飲食店などが見込んでいた推定10億ドルとも言われる利益はゼロになり、経済への影響も甚大だ。また、サシャ・バロン・コーエン主演の『Bruno』(原題)も、マイケルの姉・ラトーヤの出演シーンをカットする憂き目にあったことがHollywood Reporter誌で報じられた。サシャ扮するゲイのファッション・ジャーナリスト、ブルーノがラトーヤにインタビューするシーンで、ブルーノがマイケルに似た立ち居振る舞いをする場面が、「ジャクソン・ファミリーに敬意を表す」という理由でカットされた。マイケルが亡くなった日の午前中にはファラ・フォーセットもガンと闘病の末、62歳の生涯を閉じた。70〜80年代に絶頂を極めたポップ・アイコン2人が奇しくも同じ日にこの世を去った。(text:Yuki Tominaga)写真は12年前のワールドツアーのもの。ウェンブリー・スタジアム(ロンドン)でのライヴ。再びロンドンで、その勇姿を拝むことは叶わなかった。© Mark Shenley/Camera Press/AFLO■関連作品:Bruno (原題)
2009年06月29日オーウェン・ウィルソンが8月26日、緊急入院した。同日昼、カリフォルニア州サンタモニカの自宅で手首を切って倒れている彼を家族が発見し、救急車で市内の病院に搬送された。抗うつ剤を大量に服用していたという説もあり、自殺を図ったとみられている。危険な状態を脱し、一命をとりとめた翌日には「困難な時期を静かに治療と回復に専念させてほしい」とメディアに配慮を求める声明を発表した。現在は兄のアンドリューと弟のルーク、そして両親が付き添っているという。オーウェンは盟友、ベン・スティラーの監督作『Tropic Thunder』(原題)の撮影を9月初旬に控えていたが、今回の騒動をうけて両者合意の上で中止になった。また最新作の『The Darjeeling Limited』(原題)は現在開催中のヴェネチア映画祭コンペティション部門に出品されているが、オーウェンの映画祭参加もキャンセルに。治療を受けている病院のスタッフによれば、幸い容体は良好とのことだ。写真は、ヴェネチア国際映画祭に出品されているウェス・アンダーソン監督の『The Darjeeling Limited』(原題)の一場面。左から、ジェイソン・シュワルツマン、オーウェン、エイドリアン・ブロディ。(C) Splash/AFLO(text:Yuki Tominaga)
2007年08月31日