ニール・サイモンの傑作『ビロクシー・ブルース』に出演する濱田龍臣、宮崎秋人、松田凌、鳥越裕貴が顔を揃えた。4人が演じるのは、第二次世界大戦中の新兵訓練所の若者たち。ブロードウェイを代表する喜劇作家が描くユーモアたっぷりの青春グラフィティをどう見せるのか。3年前に初舞台を踏んだばかりの濱田と、数多くの舞台を経験していて普段から親交のある宮崎、松田、鳥越が混じり合っていく様は、想像するだけで楽しそう!久しぶりの共演は「変な緊張感」「小っ恥ずかしい」──濱田さんは全員と初共演で、宮崎さん、松田さん、鳥越さんはそれぞれ一度共演を経験しておられます。この顔合わせについての感想から聞かせてください。濱田僕はお三方とも今日が初めましてなんです。だから、今も緊張して、どうしようと思っています(笑)。松田でも、俺たち3人も共演経験はありますけど、秋人とは7年ぶり、裕貴とは10年ぶりくらいで、久しぶりなんです。宮崎プライベートではよく会ってますけど。松田2日前にも会いました。鳥越仲良しすぎるのよ(笑)。宮崎(松田とは)養成所の同期ですから。裕貴とも昔は仲良かったんですけど……。鳥越そう、一回いろんなことがあったんです。そこは深く掘らないでください……。松田いやいやいや、裕貴くんともずっと仲良しですから(笑)。だから、俺たちが濱田くんを少しでも盛り立てていけたらなと。ご迷惑おかけするかもしれないですけど。宮崎年上組が好き勝手やって(笑)。松田(濱田に)今おいくつなんですか。濱田8月で23歳になりました。松田えっ、嘘!?この貫禄たるやっていう感じがしますね。鳥越僕らの10コ下だ。宮崎僕と裕貴は同学年なんです。鳥越好き勝手やるって言ったのは考え直そう。頑張る。頑張ります(笑)。──お三方は、久しぶりの共演についてどんな思いがありますか。鳥越変な緊張感があるというか、それぞれがどう歩いてきたのかがここで出るのかなと思うと、イヤ〜な感じがします(笑)。宮崎正直、手放しで「やった!」という感じではないですね。嬉しいんですけど、プレッシャーというか小っ恥ずかしさがある。それこそ裕貴が言うように、「お前ちゃんと成長した?」っていう見られ方をするのかなと。松田同じ思いです。でも、年月を重ねて得た新しい感度みたいなものは絶対あるでしょうし。それが演出の小山ゆうなさんにどう映ってどう演出していただけるかによって、自分たちの新しい色を見出だしていければいいなとは思います。──濱田さんは初めて共演する方々ばかりの現場はいかがですか。濱田どういう人なのかなとか、お芝居をどうぶつけてくれるのかなとか、何もかもが楽しみです。特に僕が演じるユージンは全員と同じくらいの熱量で対話するんですが、自分がどうぶつけていくのか、それをどう受け止めてもらえるのか、日々試行錯誤しながらの稽古期間になると思うので。仲良くしていただければいいなと思っています(笑)。ユージンの恋愛シーンにキュンキュン──この『ビロクシー・ブルース』は、ニール・サイモンの自伝的戯曲ですが、どんなところに面白さや魅力を感じられましたか。宮崎第二次世界大戦の頃の物語で時代背景は今とは違うんですけど、ニール・サイモンが若い頃に抱いていた感覚は、今の若者とまったく変わらないんだなと思いました。ユージンの念頭にあるのは童貞を卒業することだったり、特に男はずっとそういう生き物なんだなっていうのは感じましたね。松田戦争という状況にもかかわらず、笑えるんですよね。もちろんその立場になってみないとわからないですけど、同年代の男の子たちが集まってみんなでくだらない夢の話をしたり、本を読んでいると自然に笑えるシーンがたくさんあって。これを客席で観るとどういう思いになるんだろうなと、過去に上演されたときにすごく気になってはいたので、皆さんにもそういう期待を持って観に来ていただけるような魅力のある作品だと思います。鳥越セリフの素敵さ、面白さというのをすごく感じます。喜劇ってこういうことなんだって、改めて勉強になったというか。このツッコミができたら面白いなと思いながら本を読みましたね。それだけに、セリフの意図をちゃんと伝えられるかっていうプレッシャーがすごくあるんですけど。あと、ユージンの恋愛のところはもうキュンキュンして。あれはお酒とツマミを用意してずっと観ていたい。「頑張れ」って応援していたいです。宮崎ユージン、かわいいよね。鳥越ね。こういう自分が最初に抱いた感覚を、しっかり届けたいです。濱田僕はまだ2回くらいしか戯曲に目を通せてなくてすべてを拾えているわけではないんですけど、ワードセンスがすごく的確だなということは感じていて。確かにこう言われたらこの時代背景の深いところまで見えてくるよなとか、どういう人間なのかがわかるなという言葉遣いがなされていると思うんです。ユージンは最初にビロクシーの新兵訓練所に送られる仲間たちの様子を語っていて、その言葉が後にそれぞれのキャラクターを際立たせるものになっていくと思うので。なおさら、言葉をしっかり表現して、この物語の世界観とそれぞれの人物の人間性を伝えなければなと。だから、ここを一番気張らなきゃと思っていたら、最後にももうひとつ膨大なセリフがあって、ちょっと震えています(笑)。でも、さらに読み込んで自分なりに解釈を広げて、稽古に向かいたいと思います。──そのキャラクターについても教えてください。自分と似ているところや、演じるにあたって課題になりそうなところは?鳥越セルリッジは自分ではユーモアがあると思っているヤツなので、僕の特性が活かせる役だなと思っています。僕も一応自分を面白いと思っているんですけど、ウケていないときもあるのはわかっているので(笑)。あと、意外と軍人として成功している人なので、そうやって面白くわちゃわちゃしながらも、水面下ではちゃんと動いているところをどう見せるか。そのフックをどれだけちゃんと置けるかというのは重要になるなと思っています。松田僕の課題は歌ですね。シーンの移り変わりや節目となる場所でカーニーが歌を口ずさむんですけど、僕は歌を得意としているタイプではないので、お芝居とは別に頑張らなきゃいけないところだなと。役と似ているところはわからないですけど、この年代の若者の気持ちはずっと持ち続けているので共感はできます。カーニーに似てるねと言われるようになればいいなと思います。宮崎今まで僕は骨太で熱血漢というような役柄が多かったので、それとは真逆のエプスタインの役づくりは大変だろうなと思っています。似ているのはお腹を壊しがちなところぐらいですかね。鳥越たまに鋭い発言をするところは似ているよね。宮崎あー確かに。僕も慇懃無礼なところがあるんです(笑)。濱田僕はユージンほどではないですけど、この人はどんなお酒を飲むんだろうとか、人のことを勝手に想像することがあるので、そこは似ているかなと思います。課題はストーリーテラーの役割も担うことですね。未来から過去を語るのではなく、そこで生きながら今起きていることを客席に語りかけるので、その二面性を使い分ける難しさはちょっと怖いなと思います。4人それぞれの「舞台」への想い──ユージンがストーリーテラーでもあるその構造も舞台ならではだと思いますが、舞台という場所についての思いを改めて聞かせてください。鳥越コロナ禍で、公演が中止になったり無観客配信になったり、すごくつらい思いをしたからこそわかったことがあって。舞台ってお客さんありきで成立するものであり、皆さんにお見せするために、スタッフさんを含めみんなで一生懸命あの空間を作り上げてるんだなと思うと、とんでもない仕事をさせてもらってるんだなと改めて思うんです。だから本当にちゃんとしようと引き締まります。松田僕にとって生きている実感が得られるのは、舞台に立って拍手をいただいているときなんです。初めての舞台でそう感じたから、僕は俳優という人生を選びました。だから今も、拍手は鳴り止むまで絶対に聞くようにしていて、拍手をいただける俳優でいられるようにと毎日必死になっています。宮崎近いかもしれないですけど、僕はずっと新人気分ですね。舞台は10年以上やってきましたが、作品に入る度に「こんなにたくさんのセリフどうやって覚えるんだっけ」と思いますし、初日になれば緊張しますし、千穐楽には寂しいなと思いますし、慣れはまったくありません。これだけやってきたという事実が自信につながりはしますけど、じゃあ具体的にこれができるようになったということもないですし。だからこそずっと追い続けていけるな、ずっと舞台に立つ人として演劇ファンでいられるなと思っています。濱田僕は20歳になった2020年から舞台のお仕事をいただく機会が増えてきました。ただ、役を演じる上で大切にしたいことは映像も舞台も変わりはなくて。その役のプロローグとエピローグを想像して、ここに至るまでにどんな生活をしていたんだろう、この後はどんな人生を送るんだろうと考えて、ちょっとでもその役を理解したいと思っているんです。そしてなかでも、そうやって自分の中に落とし込んでいった人物を直接お客様に観ていただける舞台は、あー芝居をやっているなという実感にもつながってすごく楽しいんですよね。もちろん責任もありますけど、やっぱり楽しんでお芝居ができるのが一番なので。今回も、この物語の前のユージンは、毎日何時に起きて何をしてたんだろうとか、そういうところまで考えて、楽しみたいと思います。取材・文:大内弓子撮影:杉映貴子ヘアメイク:(濱田)白銀一太(TENT MANAGEMENT)/(宮崎)野中真紀子(éclat) /(松田)西村裕司(earch) /(鳥越)GLEAMスタイリスト:(濱田)前田順弘 /(宮崎)上田 リサ /(松田)ヨシダミホ /(鳥越)金野春奈衣装協力:(濱田)VICTIM(VTM)・CASPERJOHN(Sian PR) /(宮崎)ANEI / (鳥越)EKCOOKIESぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★濱田さん&宮崎さん&松田さん&鳥越さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>『ビロクシー・ブルース』作:ニール・サイモン翻訳:鳴海四郎(早川書房/2009)上演台本・演出:小山ゆうな出演:ユジーン:濱田龍臣エプスタイン:宮崎秋人カーニー:松田凌セルリッジ:鳥越裕貴ヘネシー:木戸邑弥ワイコフスキ:大山真志デイジー:岡本夏美ロウィーナ:小島聖トゥーミー:新納慎也2023年11月3日(金・祝)~11月19日(日)会場:東京・シアタークリエチケット情報:公式サイト:
2023年10月20日サウジアラビアで進められていたニール・ブロムカンプの次回作『They Found Us』の製作準備が、中止された。資金繰りを計画し直すためとのこと。撮影は数週間後に始まる予定で、主演のジョエル・キナマンをはじめとするキャストは、まだ現地入りしていなかった。『They Found Us』はインディーズ映画で、アメリカとサウジアラビアの合作。ロケ場所はイスラエルとハマスの紛争からは離れているが、保険や、クルーやキャストがそこまでやってこなければいけないことが問題になるようだ。製作準備がいつ再開されるのかはわかっていない。ブロムカンプはデビュー作のSF映画『第九地区』で大きな注目を集めた。『They Found Us』も、エイリアンの到来についてのSF映画。文=猿渡由紀
2023年10月18日『第9地区』のニール・ブロムカンプがインディーズ映画『They Found Us』を監督することがわかった。壊れた関係を修復するためにユタ州を訪れた父娘がエイリアンに襲われるというSF映画らしい。主演は『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結』のジョエル・キナマン。脚本は『ムーン・ナイト』のジェレミー・スレイター。撮影は今年後半、オーストラリアで開始の予定。ブロムカンプの次回公開作は、今年8月に北米公開される『Gran Turismo』。出演はオーランド・ブルーム、デビッド・ハーバーら。文=猿渡由紀
2023年04月27日三谷幸喜が、自らを演劇の道へと導いた“恩師”、喜劇王ニール・サイモンの傑作コメディの演出に再び乗り出した。『ロスト・イン・ヨンカーズ』(2013年)に続く今回は、サイモン自身の下積み時代の体験を描いたとされる、人気コメディアンのオフィスに集う放送作家たちの物語だ。瀬戸康史、松岡茉優、吉原光夫、小手伸也、鈴木浩介、梶原善、青木さやか、山崎一、浅野和之の鉄板のチームワークが立ち上げる、三谷×サイモンの笑いに大注目!王道から外れたものにあえてチャレンジしたくなる——三谷さんが手がける2本目のニール・サイモン作品です。前回の『ロスト・イン・ヨンカーズ』から7年ぶりになりますね。僕自身、翻訳モノの演出の経験は数えるほどしかないんです。どうしてもオリジナルでやりたいものを優先してしまって。たとえば初めて手掛けた翻訳モノの『桜の園』(2012年)では、チェーホフのどこが面白いのか、どこに皆は魅了されるのだろうか、喜劇と言われているけど、本当にそうなんだろうか――と、勉強のようなつもりでやりました。ゴルドーニの『抜目のない未亡人』(2014年)も、コクトーの『声』(2013年)も、自分では絶対に書かないような作品をあえて演出することで、何か自分に得られるものが欲しい――、そんな思いがあるんです。ただ、僕はニール・サイモンに出会えたことで、この演劇の道に進んだとも言えるので、やはりいつかはやりたいと思っていました。でも『おかしな二人』や『サンシャイン・ボーイズ』のような、いわば“ザ・ニール・サイモン”的なものは、今、僕が演出しても、あまりワクワク感がないように思っていて。僕も、お客さんも。だから『ロスト・イン・ヨンカーズ』も今回も、ニール・サイモンの王道から少し外れたものにあえてチャレンジしてみようと思ったんです。——『23階の笑い』は1950年代のアメリカ・テレビ業界が舞台。冠バラエティ番組を持つ人気コメディアンと、彼のオフィスで働く個性的な放送作家たちの物語です。ジョークを潜ませた会話の応酬、そのテンポの良さが圧巻ですね。正直なところ、翻訳台本を読んだ時に、これを立ち上げるのはかなり難しいなと思いました。とくにコレといった事件が起こるわけでもなく、とにかくジョークの応酬で。コメディライターたちの話だから、台詞のすべてがジョークと言ってもいいくらいで、どういうさじ加減でやればいいのか、上演台本を作る時にかなり苦労しました。「あ、ここでアメリカ人は笑うんだろうな〜」なんて想像しながら2時間観ていただくのは申し訳ないので、ちゃんとコメディとして成立するものにしないといけない。かといって日本人がわかるような日本語のダジャレや時事ネタみたいなものは入れるべきではないし……。なかなか難しいチャレンジでした。個性豊かな登場人物たちは「水族館の魚を見るように」楽しんでもらえたらもちろんニール・サイモンの作品をムチャクチャにはしたくないから、きちんと戯曲どおりですよ。でも、ちょっとぶっ飛んでいる登場人物たちばかりで、なかなか感情移入して観るのは難しいだろうなと最初は感じました。ではお客さんは何を観たらよいのか? と考えた時に、僕自身が主人公のルーカスと同じように新人作家として、ベテランの放送作家の人たちに混ざってバラエティ番組とかを作っていた時期があったので、そこにすごく重なる部分があると思ったんです。とにかくここに出てくるマックス・プリンスという人気コメディアンを筆頭に、この不思議な人たちの生態をきちんと描き出そうと。ヘンな例えですけど水族館で魚を見るような感じで、彼らの生き様を2時間飽きずに、お客さんに観てもらおう。あ、この人たちは本当に生きているんだな! といった匂いや空気感を、きちんと作るべきだと思ったんです。配信ドラマを手がけて感じた今のテレビドラマ界の限界僕、このあいだ配信のドラマ(編集部注;「Amazon Prime Video」にて配信中の香取慎吾主演『誰かが、見ている』)をやったんですが、そのときに、常に時間に追われて制作されている地上波のテレビドラマは、もしかしたら、もう限界に近づいているんじゃないかなと感じることがありました。でも僕はテレビが大好きだから、もしいつか終わりが来るのであれば、それをきちんと見届けなければいけないという思いをもったんです。それと同じ空気を、このマックス・プリンスたちの物語に感じるんですね。華やかで勢いのあった50年代のテレビ界の中で、取り残されていった人たちの物語――ならば、その人たちの滅び方というか、踏ん張り方をちゃんと見せることが、今この『23階の笑い』をやる意味だという気がするんです。僕が経験した1980年代の、テレビが元気だった頃の空気感をうまくこの作品の世界観に重ねて、それをお客さんに楽しんでもらうことが一番の見せ方なのかな……と感じて今、作っています。「瀬戸康史さんを“休ませない”のがテーマ」――多彩な面々が揃ったキャスト陣——キャストは、三谷作品におなじみの方もいれば、初参加の方も。この物語の登場人物と同様に個性の強い、華やかな顔ぶれです。そうですね、とても力のある俳優さんたちが集まってくださいました。理想は、「この人たち、覚えた台詞を言っているんじゃなく、今思いついた言葉でやりとりしているのでは?」と見えるくらいにしたいんですよね。今回はそれが出来る俳優さんたちですし、おそらくその域までたどり着くような気がします。ニール・サイモンの舞台を観ると、普通だったらあんなにしゃべる人たちはいないし、あんなに洒落た台詞を言い合う夫婦なんてありえない……と思うことがあります。それをどれだけリアルな空間に落とし込めるか――、この挑戦は面白いですね。——魅力の出演陣から、三谷さんの舞台に初参加となる瀬戸康史さん、吉原光夫さん、鈴木浩介さん、山崎一さんについて、稽古場での印象などをお願いします。瀬戸さんが演じるルーカスは、ほかの人たちが会話している場にいて何もしない時間が長いんです。なので一瞬たりとも気が抜けないように、皆に目配りしてコーヒーを入れたり、何かを片付けたり、相槌を打ったりとか、台詞以上に覚えなきゃいけないことが山ほどあるようにしたい。瀬戸さんを休ませないのがテーマですね。吉原さんは、ちょっと強面で怖いじゃないですか。で、「自分はコメディをやったことがないので」って堂々と仰るので、どうしていいかわからない(笑)。でも(吉原と同じく劇団四季に所属していた)栗原英雄さんとかいろんなところから「吉原をよろしくお願いします」とメールが来て、多くの人に可愛がられているんだな、というのはわかりました。でもまだ怖いです(笑)。鈴木さんは同じ事務所ですが、実は一度も会ったことがなかった。お会いする機会がなかったんですね。すごく何でも器用にこなしちゃう人かな〜と思っていたら、意外にそうではない、ということがなんとなくわかってきた(笑)。ただ、あの品のある佇まいは得難い。僕のオリジナル作品にも出て欲しい人です。山崎さんは、まあ、控えめに言って最高です。あの清潔感と存在感は得難い。面白い役者さんです。ヴァルというロシア移民の役で、ロシア語訛りの英語を話す、と戯曲には書かれているんです。それで、あえて翻訳調の“主語述語をハッキリ、きちんと言う人”にしたんですけど、もう、山崎さん、完璧です。歩く姿が三木のり平さんに似ているんです!面白い台詞とそのやり取りを存分に笑って楽しんでもらいたい——中心人物であるコメディアン、マックス・プリンスを演じる小手伸也さんは『子供の事情』(2017年)に続いての三谷作品への登場ですね。マックス・プリンスという人を誰にやってもらうかで、このお芝居は決まってくるわけです。小手さんはご自分でもホンを書かれたり、演出もされる方で、僕が思っていた以上に知的な人でした。あの体型なので、もっとノホホンとしたのんきな人なのかな? とイメージしていたんですが、ご本人は全然そうじゃない真逆のタイプでした。劇団をやっているだけあってリーダーシップもあって、皆の上に立つカリスマ性を持っている感じもある。それで今回マックスを誰にするかという時に、思い切って「小手さんは?」と提案しました。ご本人はビックリしていると思いますよ。このマックス・プリンスのモデルになっているのはシド・シーザーというコメディアンです。お笑いの人って、人前で演じている時と普段がまったく違って、オンオフの切り替えがものすごくはっきりしている人が多いんだけど、この物語はマックスのオフィスで展開するので、彼が表に立っているところは観客にはいっさいわからないんです。だから、「テレビに出ている時の感じをそのまま引きずっているマックスにしよう」と小手さんと話しました。「いるだけで面白い。一挙手一投足がコメディアンのそれになっているふうに作りたい」とお願いしたら、小手さん、頑張ってくれてます。彼は体の動きがすばらしい。足をぶつけて痛がっている様子とか、それだけでチャーミング。僕のマックス・プリンスがここにいる、という感じです。——いろいろ想像するだけで笑いが込み上げてきます。本番が楽しみです。『23階の笑い』はポピュラーではありませんが、ニール・サイモンの代表作に匹敵するくらい面白いものだと、皆さんに再認識していただけたら嬉しいです。とにかく皆おしゃべりで洒落ていて、ある種のファンタジーとして観ていただけるのではないかと思います。不思議な登場人物たちのやりとりを十分に味わえるよう僕なりに工夫しましたので、たくさん笑って、楽しんでいただけたらと思います。取材・文:上野紀子撮影:源賀津己■公演情報『23階の笑い』作:ニール・サイモン翻訳:徐賀世子演出:三谷幸喜出演:瀬戸康史 / 松岡茉優 / 吉原光夫 / 小手伸也 / 鈴木浩介 / 梶原善 / 青木さやか /山崎一 / 浅野和之2020年12月5日(土)~2020年12月27日(日)会場:世田谷パブリックシアター(東京)チケットは11月22日(日)よりチケットぴあにて一般発売開始! ※11月16日(月)11:00まで先行抽選受付中
2020年11月14日sacai(サカイ)から、人類で初めて月面着陸した宇宙飛行士、ニール・アームストロングの名言を配したユニセックスTシャツが登場。2020年1月18日(土)より、青山店にて発売される。sacaiの2020年春夏メンズコレクションで発表されたこのTシャツにあしらったのは、ニール・アームストロングが残したとされる名言「“One small step for man, one giant leap for mankind.”(一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大なる飛躍である)」。アートディレクターのファビアン・バロンの手によって、この名言を、存在感溢れるグラフィックに落とし込んでいる。デザインはユニセックスの計2型。カラーはブラックと、sacai 青山店限定のグレーの2種類をそれぞれに用意した。なお、Tシャツの素材にはサスティナブルな新素材を開発する日本のベンチャー企業「スパイバー」による「ブリュード・プロテイン(Brewed Protein)」を採用している。【詳細】sacai x Spiber(サカイ x スパイバー)発売日:2020年1月18日(土)販売店舗:sacai 青山店価格:ユニセックス2型 各39,000円(税込)カラー:ブラック、グレー※グレーはsacai 青山店限定カラー
2020年01月13日『007』シリーズ25作目、『007 スペクター』から5年ぶりとなる最新作のタイトルが、『NO TIME TO DIE』(原題)に正式決定。日本では2020年4月に公開されることが分かった。先日、シリーズ第1作目『007/ドクター・ノオ』(’62)のロケ地であり、原作者イアン・フレミングの執筆の拠点、ジェームズ・ボンドの産みの地でもあるジャマイカで製作会見が開かれ、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの続投や、悪役としてラミ・マレックが抜擢されたことが発表され大きな話題となった。そんな中、マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリから、本日、正式タイトルが発表。最新作では、現役を退き、ジャマイカで穏やかな生活を満喫していたボンドだが、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めてきたことでその平穏な生活は突如終わってしまう。誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なもので、やがて、それは脅威をもたらす最新の技術を保有する黒幕を追うことになる…というあらすじ。ダニエルがボンドを演じる5作目となる本作は、監督はキャリー・フクナガ、脚本は『007 スペクター』などのニール・パーヴィスとロバート・ウェイド、キャリー・フクナガ、スコット・z・バーンズ(『コンテイジョン』)、フィービー・ウォーラー=ブリッジ(「キリング・イヴ/Killing Eve」)が手掛け、現在製作中だという。キャストには、ダニエルとラミのほかにも、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ビリー・マグヌッセン、アナ・デ・アルマス、ロリー・キニア、ダーヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ、ジェフリー・ライト、そしてレイフ・ファインズらシリーズ続投の出演者に加え、フレッシュな顔ぶれも揃う。なお、イギリスで2020年4月3日(金)に公開されるのを皮切りに、アメリカでは4月8日(水)に公開される。『NO TIME TO DIE』(原題)は2020年4月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開
2019年08月21日映画「007」シリーズ最新作となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が、2020年4月10日(金)に公開される。映画「007」シリーズ最新作シリーズ第1作目『007/ドクター・ノオ』(63)のロケ地であるジャマイカで行われた2019年4月の製作会見と共に、『007 スペクター』に続くシリーズ最新作が始動。今回のストーリーは、現役を退きジャマイカで穏やかな生活を満喫していたボンドだが…旧友フェリックス・ライターに助けを求められたことから、平穏な生活を突如終え、やがて脅威をもたらす最新の技術を保有する黒幕に迫っていく、というものだ。豪華出演キャストが集結ジェームズ・ボン(ダニエル・クレイグ)ジャマイカで穏やかな生活を送るものの、最新技術で脅威をもたらす敵との戦いに巻き込まれていく。主演はダニエル・クレイグ。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では通算、5回目のジェームズ・ボンド役を務める。M(レイフ・ファインズ)MI6の局長。スカイフォールまでMだったジュディ・デンチに代わり、そのポジションは(ギャレス・マロリー)レイフ・ファインズが引き継いでいる。元陸軍で、その後、Mになる前は情報国防委員会の委員長だった。マネーペニー(ナオミ・ハリス)Mの秘書。元はMI6のフィールドエージェント。ボンドのミッションをサポート。マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)『スペクター』からの新ボンドガール。フェリックス・ライター(ジェフリー・ライト)CIA出身でボンドの旧友。”誘拐された科学者を救い出してほしい”と隠居生活を送っているボンドを訪ねる。『慰めの報酬』からのカムバック。新生ヴィラン役に、ラミ・マレックまたボンドの前に立ちはだかる<シリーズ史上一番ヤバイ敵>として、新キャストとなるラミ・マレックが抜擢。主演映画『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した彼が、一体どんな新生ヴィランを演じてくれるのか?マレックは、「MR.ボンド君。25作品目のミッションは決して簡単に乗り越えることはできないだろう...」と、不穏な物語を予期させる意味深なコメントを残している。そのほかビル・タナーをロリー・キニアが、Qをベン・ウィショーが演じる。また、新キャストには、デ・アルマス、ダリ・ベンサーラ、デヴィッド・デンシック、ラッシャーナ・リンチ、ビリー・マグヌッセンといった顔ぶれが揃う。日系アメリカ人キャリー・フクナガが監督に抜擢監督を降板したダニー・ボイルに代わってメガホンを取るのは、日系アメリカ人のキャリー・フクナガ。アフリカの内戦を題材に、悲惨な状況を生き延びる少年を描いた映画『ビースト・オブ・ノー・ネーション』、エマ・ストーンとジョナ・ヒルが主演を務めたNetflixのダークコメディドラマ『マニアック』などを手がけた同氏が、名だたる監督候補たちをおさえて新監督に抜擢された。物語は原点回帰か?007の聖地ジャマイカが舞台に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の製作は、これまで「007」シリーズを牽引してきたバーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソンらが引き続き担当。バーバラは「ジャマイカは、原作者であるイアン・フレミングが物語の執筆の拠点とし、“ジェームズ・ボンド”を生み出した場でもあるので、007にとっては聖地と言えます。記念すべき25作品目で、ここへ戻ってくることができて私たちは特別な想いです。前作で英国諜報員を卒業したボンドは、最新作ではここジャマイカの豪華なおうちでリラックスしているの。そこから物語がスタートしていくのよ」と、最新作のストーリーのヒントを明かしている。シリーズ史上最年少、主題歌はビリー・アイリッシュ007シリーズで話題となる主題歌。最近の作品では、スカイフォールでアデル、スペクターでサム・スミスが手掛けてきた。そして『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌を担当するのはビリー・アイリッシュで、シリーズ史上最年少で提供する。彼女は、次のように話している。「過去の作品、例えば『007/ゴールドフィンガー』や『007/死ぬのは奴らだ』ほどの音楽と映画の象徴的な組み合わせはありません。 このような伝説的なシリーズ映画に関わらせていただき、とってもとっても幸運だと感じています。」メイキング映像公開ジャマイカでのロケ撮影の様子を捕らえたメイキングシーンが公開された。キャリー・フクナガと親し気に談笑するダニエル・クレイグ、CIAエージェントのフェリックス・ライター役のジェフリー・ライト、ノミ役のラッシャーナ・リンチらの姿が収められている。また、前作で現役を退きジャマイカで穏やかな日々を過ごしていたはずのボンドが、諜報員として復活することを連想させるような、銃を片手にもつ姿も映し出されている。なお、チャールズ皇太子が撮影現場を訪れた、和やかなロイヤル訪問の模様も公開されている。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』あらすじボンドは現役を退き、ジャマイカで穏やかな日々を過ごしていた。しかし、それは長くは続かない。ある日、旧友でもあり、CIA エージェントのフェリックス・ライターは、誘拐された科学者を救い出してほしいとボンドのもとを訪ねる。その想像を超える過酷なミッションよって、ボンドは危険な最新技術を操る正体不明の敵へと導かれていくのであった。■ムビチケ情報作品情報販売:2019年12月20日(金)~(一部劇場を除く)価格:一般券 1,400円(税込)ムビチケ前売券(カード)<数量限定>特製ポストカード 5枚セット付 ※ムビチケ前売券(カード)1枚につきポストカードセットが 1つ付属。※特典は数量限定。なくなり次第、ムビチケ前売券(カード)のみの販売。※特典の画像はイメージ。実際の商品デザインと異なる場合あり。ムビチケ前売券(オンライン)<抽選!300 名限定>オリジナルキーチェーンプレゼント※キャンペーンの応募方法についてはムビチケのウエブサイト及び公式SNSにて好評。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 』公開時期:2020年4月10日(金)出演:ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ロリー・キニア、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ジェフリー・ライト、アナ・デ・アルマス、ダリ・ベンサーラ、デヴィッド・デンシック、ラッシャーナ・リンチ、ビリー・マグヌッセン、ラミ・マレック監督:キャリー・フクナガ脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、スコット・バーンズ、キャリー・フクナガ、フィービー・ウォーラー=ブリッジ製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン配給:東宝東和
2019年04月29日『007』25作目『Bond 25』(原題)のアメリカでの公開日が、2019年11月8日(現地時間)に決定。『007』の公式サイト及び「ジェームズ・ボンド」のツイッターで発表された。本国イギリスでは伝統に基づき、1週間早めに公開されるようだ。新ジェームズ・ボンドを演じるのは依然、誰だかわからないままである。1979年の『007 ムーンレイカー』から製作総指揮やプロデューサーを務めているマイケル・G・ウィルソン、1987年の『007 リビング・デイライツ』からプロデューサー業に携わっているバーバラ・ブロッコリ、ダニエル・クレイグがボンドに就任した『007 カジノ・ロワイヤル』から脚本を手掛けているニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドは続投とのことだ。ウィルソンとブロッコリは「世界各国の公開日、配給会社、キャスト、監督などの詳細は後日発表する」としている。ダニエルは2015年の『007 スペクター』を最後にボンド役の降板を示唆していたため、次期ボンドを演じる俳優に注目が集まっていた。しかし、最近ではダニエルがもう1本ボンドを演じるのではないかとの説が濃厚だ。監督にはクリストファー・ノーランがウィルソンらプロデューサーと数年間交渉してきたことを明かしており、実際に決定したかどうかの発表が待たれる。(Hiromi Kaku)
2017年07月25日『007 スペクター』を最後に、今後のシリーズには出演しない意向をほのめかしていたダニエル・クレイグだが、ジェームズ・ボンド役を続投するかもしれない。昨年11月から今年1月にかけて、ニューヨークで舞台「オセロ」に出演していたダニエルは、現在『007』シリーズのプロデューサー、バーバラ・ブロッコリと話し合いを進めているという。関係者は「もう脚本はあります。過去にボンド映画を手がけたニール・パーヴィスとロバート・ウェイド(『007スカイフォール』)が執筆していて、ダニエルの準備が整い次第、製作を始める予定です」と話している。2006年に『007 カジノ・ロワイヤル』で6代目ジェームズ・ボンドとして登場したダニエルは、ロジャー・ムーアの12年間に次いで長期間ボンド役を務めている。もし次回作への出演が決まれば、撮影スケジュール次第では史上最長の任務(?)になるかもしれない。(text:Yuki Tominaga)
2017年04月05日サイモン・ペッグ×モンティ・パイソン×ロビン・ウィリアムズという、コメディ界のレジェンドたちが“地球の危機を救う”『ミラクル・ニール!』。最近、かつてない猫ブームが盛り上がりを見せる中、“犬だってこんなにかわいいんだ”とばかりに、主人公ニールを演じるサイモンが愛犬デニスについて紹介する映像が解禁となった。地球滅亡を企むエイリアンたちに選ばれ、右手を振るだけで何でも願いが叶うミラクルパワーを手に入れた超テキトー男・ニール。そのパワーで喋れるようになった愛犬デニスとともに、地球の危機に立ち向かう!?英国の伝説的グループ「モンティ・パイソン」のメンバーが、監督(テリー・ジョーンズ)&声優で登場し、彼らの大ファンというサイモンと、故ロビンがまさかの犬の声役で最後の出演を果たした本作。今回の映像では、地球の運命を背負わされた教師ニールを演じるサイモンが、喋れるようになった“相棒”犬について紹介している。デニスを演じるのは、雑種犬のモジョ(mojo)、4歳の雄犬だ。捨て犬だったモジョが演技の訓練を始めて約2年半、本作で華々しくデビューを飾った、人間でいえばシンデレラ・ボーイ!?サイモンはモジョが大好きだと言い、犬の訓練士によると、モジョもサイモンをとても気に入っていて、2人の相性もいいとのお墨付き。サイモンは動物と演技するときの大変さをボヤいてはいるものの、モジョとじゃれつく姿や撮影の様子を見ていると、思わず微笑まずにはいられない。併せて解禁された、撮影舞台裏でのサイモンとモジョの2ショット写真では、トレーラーに2人仲良く腰掛け、“バディ感”がにじみ出ている。劇中で地球の運命を託されてしまったニールとデニス。予想を超える大活躍をするデニスことモジョの、その右手(右足?)にもぜひ注目してみてほしい。『ミラクル・ニール!』は4月2日(土)より渋谷シネクイントにて先行公開、4月9日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月23日映画『原宿デニール』の初日舞台あいさつが16日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、ダブル主演の武田梨奈とBEE SHUFFLE、タカハタ秀太監督らが登壇した。映画は、ジャパンポップカルチャーの発信地『原宿』で繰り広げられる、夢を抱いた若者たちのミックスカルチャー群像劇。「"くっだらねぇ"けどマジいい感じ!」というインパクトのあるキャッチコピーがついた物語だ。主演をつとめた武田は、「初めて映画に出演したのは9年くらい前。その映画のプロデューサーが、偶然にもこの『原宿デニール』も手掛けられていたんです。当時はエキストラのようなチョイ役だったんですけど、私のことを覚えてくださっていて。9年経って、今回は主演として出させていただいたので……」と言葉を詰まらせ、目にはうっすらと涙が。「この映画にも夢を追う若者たちが出てくるので、そんな姿を是非観ていただければ」と、自身のこれまでの歩みと映画のストーリーを重ね合わせながら話した。一方、同映画で初主演を果たしたBEE SHUFFLEには、映画の観客動員数が3万人に満たなければ、活動の拠点としている「原宿」を出入り禁止になるという過酷なミッションが課せられている。失敗した場合、武田も全身タイツで竹下通りを歩くという。注目の結末は、6月27日18時よりJOL原宿にて発表される。映画は、ユナイテッド・シネマ豊洲を皮切りに、6月6日よりユナイテッド・シネマ浦和、シネプレックス幕張ほかにて全国順次公開。
2015年05月17日5月23日に日本公開を控えているニール・ブロムカンプ監督の最新映画『チャッピー』より、主人公の人工知能ロボット「チャッピー」がthreezeroによってアクションフィギュア化され、2015年10月に発売されることが決定した。現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受付中で、価格は29,074円(税別)。『チャッピー』は、難民エイリアンと人類の対峙を描いて全世界で大ヒットした『第9地区』(2010年)、未来の格差社会を鋭く描いた『エリジウム』(2013年)などで知られるニール監督の最新作。彼が新たに挑むのは、2016年のヨハネスブルグを舞台に成長するAIを搭載した人型ロボット「チャッピー」を主人公にした監督の原点的野心作で、チャッピーを演じるのは、『第9地区』『エリジウム』とニール・ブロムカンプ監督の盟友ともいえるシャールト・コプリー。そのほか、ヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーヴァー、デーヴ・パテルら、豪華俳優陣たちが名を連ねている。今回は香港で有名なオリジナル玩具クリエイターである王剣峰氏が創立した玩具ブランドthreezeroによってフィギュア化。1/6スケール、全高約30.5cmのフル可動フィギュアとなる。劇中の姿を忠実に再現したハイディテールな造形、リアルなウェザリングを含む緻密な塗装が施され、目および頭部右側面にはLED点灯ギミックを搭載。付属の差し替えパーツで目の表情も変更可能となっている。また、武器としてAKS-74Mライフルが付属。商品価格は29,074円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約締切は、2015年6月17日21:00。商品の発売および発送は、2015年10月を予定している。TM & (C)MRC II Distribution Company L.P. and Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
2015年04月14日米BOX OFFICE MOJOは3月6日~3月8日の全米週末興業成績を発表した。『第9地区』『エリジウム』のニール・ブロムカンプ監督最新作『チャッピー』が初登場首位。2016年のヨハネスブルグを舞台に、成長するAI(人工知能)を搭載したヒューマノイド“チャッピー”が主人公の物語。チャッピーの声とモーションキャプチャーを『第9地区』『エリジウム』にも出演しているシャールト・コプリーが担当し、チャッピーの開発者・ディオン役を『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテールが演じている。その他、ヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーバーといった人気俳優も脇を固めている。ブロムカンプは『エイリアン』の続編を監督することが決まっており、今最も旬な映画監督の1人だ。3位『The Second Best Exotic Marigold Hotel(原題)』も今週初登場。2012年に公開された、ジョン・マッデン監督の『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』 の続編で、優雅なリゾート生活を求めてインドにやって来た熟年男女7人が、様々な経験と葛藤を経て、人生を模索する前作からのその後の姿を描いたコメディ・ドラマ。前作同様、ジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイ、リチャード・ギア、デーヴ・パテールらが出演している。前週トップの『フォーカス』は2位にランクダウン。『Kingsman: The Secret Service(原題)』は2位から4位に、『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!』は3位から5位へ転落するなど、以下のラインアップも順位を落とした。10位に初登場の『Unfinished Business(原題)』は、中小企業の社長と部下2人のヨーロッパ出張を舞台にした、『人生、ブラボー!』のケン・スコット監督によるコメディ。『僕が結婚を決めたワケ』のヴィンス・ヴォーン、『ネイバーズ』のデイヴ・フランコ、『パーフェクト・プラン』のトム・ウィルキンソンが3人のビジネスマンを演じている。
2015年03月09日デザイナーのニール・バレット(Neil Barrett)によってリブランディングされた「ブラックバレット(BLACKBARRETT)」。その初となる15SSシーズンよりプレ・メインコレクションが発表された。ニール・バレットの完全監修の元、プレスプリングコレクションにはイギリスのパブリックスクールをイメージしたアイテムがそろった。その最もわかりやすい特徴となるのが、名門校エトンの校庭をイメージした太いボーダー、カラーブロックなどのデザインモチーフ。更にチョークストライプやピンストライプなど、伝統的なパターンをカットソーに落とし込んでいる。またメインは、線とストライプのシンプルな美しさを追求。スカルに浮き出る幾何学模様、バスケットコート上の規則的な境界線など、現代アートに通じるグラフィックが機能的なスポーツウエアやテーラリングと調和している。一方で、木の年輪や枝の重なりによって生み出された不規則な線や円は、オーセンティックなメンズのシルエットに落とし込まれた。今シーズンよりニールが全作品の90%以上に渡ってディレクションを担当。メインブランドのフィッティングやパターンを取り入れながら、今後はデザインや素材、価格帯で彼のファンを魅了するようなアイテムが展開されることになりそうだ。
2015年03月04日TVシリーズ「ママと恋に落ちるまで」のニール・パトリック・ハリスが、次回のアカデミー賞授賞式の司会者に決定した。子役からキャリアをスタートさせ、映画やTV、舞台でも活躍し、これまでにトニー賞授賞式で4回、エミー賞授賞式で2回、司会を務めてきた経験を買われての起用で、オスカー受賞式プロデューサーのニール・ゼイダンは「ニールを司会者に迎えることができて、我々はとてもうれしく思っています」とコメントしている。ニール自身は「今年度のアカデミー賞授賞式の司会役を仰せつかり、本当に光栄でうれしく思っています。僕はオスカー受賞式のTV中継を見て育ちました。ジョニー・カーソン、ビリー・クリスタル、エレン・デジェネレスをはじめとする歴代の名司会者たちの後に続くことができて、バケットリストの夢が1つ叶いました」とコメント。ニールはインスタグラムなどSNSに動画も投稿。シリアスな表情で「やります」と言って電話を切ると、満面の笑みを浮かべて「ナイス!」と言う。次に、死ぬまでにやっておきたいことを列記した手書きの「バケットリスト」が映し出される。「トニー賞受賞」「TV番組に主演」「バンジー・ジャンプ」「子どもを持つ」「結婚する」など20項目がリストアップされ、最後の1つ以外はすべてチェック・マークがついている。最後の項目はもちろん「オスカー授賞式を司会する」。この項目をペンで丸く囲んで動画は終了。ニールは動画に「今日はすごい日だった…」とコメントを添えている。ここにチェックがつけられるのは来年2月22日(現地時間)、第87回アカデミー賞授賞式が行なわれた後になるだろう。(text:Yuki Tominaga)
2014年10月17日ユナイテッド・シネマ豊洲をメイン館として、2015年の全国公開が予定されている映画『原宿デニール』の撮影が、2014年9月末より竹下通りを中心に原宿で行われる。最先端で斬新なカルチャーを発信し、国内だけでなく世界中から注目されている原宿を舞台に、夢を抱いた個性溢れる若者たちの人生が交錯する物語。学生、地方から出てきた人、海外からの観光客、そしてそこで働く人々……さまざな文化が混沌としている現在の原宿を、映画『ホテルビーナス』で独特の映像表現で大きな評価を得たタカハタ秀太氏が描出す。これまでにTVバラエティ『チョナンカン』(フジテレビ)、ドラマ『黒い十人の黒木瞳。』(NHK BSプレミアム)、『ミエリーノ柏木』(テレビ東京)など、幅広いジャンルを手がけてきたタカハタ秀太監督だが、本作ではオリジナル脚本も担当する。出演は、クレディ-セゾンCMで頭突きによる瓦割りを披露し、お茶の間に衝撃を与えた女優・武田梨奈と原宿発がけっぷちボーイズグループBEE SHUFFLEのダブル主演。BEE SHUFFLEは、映画初出演にして初主演のみならず、主題歌も担当する。そのほか、キングオブコメディの今野浩喜など個性派俳優が脇を固めるという。なお、DATV(CS)番組『シャッフルオーディション』でさまざまなミッションをクリアし、2014年2月にメジャーデビューをはたしたBEE SHUFFLEだが、本作品の出演にあたり、さらなるミッションとして、「観客動員数3万人を実現する事」が課せられる。果たして、数々の難関をクリアしてきたBEE SHUFFLEは今回もミッションをクリアできるのか? 映画本編同様、彼らのサイド・ミッション・ストーリーにも注目しておきたい。■映画『原宿デニール』概要【公開予定】2015年予定【撮影期間】2014年9月末~10月上旬【撮影場所】原宿・竹下通り/裏原宿ほか【出演者】武田梨奈、BEE SHUFFLE (ミンス、ジュノ、ジュン、シュウタ、ギュミン)ほか【公開劇場】ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国順次ロードショー【主題歌】BEE SHUFFLE(ユニバーサル ミュージック)
2014年09月28日2013年秋冬コレクション ニール・バレット のショウが、ヴィクトワール広場近くの会場にて行われた。今回のテーマはレディスとメンズの相乗効果の探究。メンズウエアのワードローブをレディスウエアの言語に解釈。新しいミニマリズムが最も重要なテーマ。余分なものがそぎ落とされることで現れた服本来が持つ純粋な要素によってモダニストの精神が表現されるという。二―ル・バレット本来のものづくりでは?と思われる内容がリリースに記されていた。ここ数シーズン、軽快でフェミニンな印象が加わったコレクション。今回もモダンで「秋冬シーズンならではの軽やかさ」が感じらる。カラーはベージュ、ミッドナイトブルー、黒、グレーと色数の絞られた中で素材とのコラボレーションで豊かであった。(ミルフィーユ)詳しいパリコレレポートは こちら 。
2013年03月06日間もなく公開となる『007 スカイフォール』でメガホンを握ったサム・メンデスが、すでに『007』シリーズ24作目となる次回作のストーリーの構想があると明かした。日本でも12月1日(土)に公開予定のシリーズ23作目『007 スカイフォール』で監督を務めたサムは、ダニエル・クレイグが続投する予定の次回作で再びメガホンを取るか正式発表していないものの、『007』シリーズの過去5作品で脚本を執筆したニール・パーヴィスとロバート・ウェイドは声明で今後同シリーズで脚本を担当することはないと発表し、さらにサムが次回作に取り組んでいることをほのめかした。ロバートは「僕たちは5本も『007』シリーズに参加できて嬉しいよ。なかなかの仕事ができたと思うよ。ジョン・ローガンとサム・メンデスが次回作のシナリオを構想していると思うけど、おかげで肩の荷が下りたよ。このシリーズ作品はすごく時間がかかるからね」と、その苦労と共に語った。ニールとロバートの2人は2000年公開の『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』から『007 ダイ・アナザー・デイ』、そしてダニエルが主演を張った『007/カジノ・ロワイヤル』、『007/慰めの報酬』、『007 スカイフォール』まで通算5作品の脚本を執筆しているが、ニールは4作目で同シリーズから降りるつもりだったとふり返っている。「僕たちは『007 慰めの報酬』で止めようと思ってたんだ。でも『007 スカイフォール』まで続けてよかったといまでは思っているよ」。そんな2人は、主役ジェームズ・ボンドを「殺したい衝動に駆られた」とも明かす。同シリーズの脚本を担当する上での禁止事項を尋ねられたニールは「タイムトラベルだね」と答え、さらにロバートは「あと、ボンドを殺すことかな。僕たちはいっそ殺したいって衝動に駆られていたけどね」と続けた。■関連作品:007スカイフォール 2012年12月1日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation,Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
2012年11月21日