意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「育休法改正」です。現場の声を反映。男性が取得しやすい制度に。改正育児・介護休業法が成立し、2022年より施行されることになりました。この改正の大きなポイントは、「男性が育児休業を取りやすくするように定めた」ということです。これまでの男性の育休取得率は7.48%、1割にも達していませんでした。さらに、取得した人のうち、7割が取った期間が1週間以内。もっと長期に、必要なときに分割して何度でも取れるようにと、現場のお父さんお母さんの声が改正案には反映されました。これは大きな前進だと思います。現在、孤立してしまうお母さんの産後うつの問題が深刻です。また、僕も経験がありますが、働く男性にしてみたら、いったん長期間休んで前線を離脱してしまったら、元のポストに戻れないのではないかという怖さもあります。さらに、休めば残業代が減ってしまいます。そういう経済的理由からも育休は取りにくいものでした。改正後は新たに出産日から8週間の間に4週間の育休を取れ、子供が1歳になるまでに女性は2回、男性は最大4回に分けて取得することが可能になります。さらに、育休取得日の半分を上限に仕事をすることも認められます。給付金は育休開始時賃金の67%が支給され、厚生年金など社会保険料が免除されるため、実質、収入の8割程度が保障されることになります。これまでは正社員だけの制度でしたが、改正法では、働いて1年未満の非正規雇用でも育休を取れるように変更されました。ある調査で男性の5人に1人が、育休を取らなかった理由を「職場が育休制度を取りづらい雰囲気だったから」と答えています。「取っていいと思っているのか?」と上司に言われ、申請できなかったという例も聞きました。そんな職場の空気を是正するため、育休取得対象の男性に、会社は制度の説明をし、取得の意向を確認をすることが義務化されることになりました。日本は有給休暇も取得率が極端に低い。けれども休みを取りやすい会社のほうが生産性が高いという数字も出ています。休むことで仕事のパフォーマンスも向上します。子供の有無にかかわらず、休みが取りやすい職場に変わっていくことを期待したいですね。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年8月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年08月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「LGBT法案」です。LGBTと一括りではなく個別の課題解決を。与野党合意で進められていた、性的少数派をめぐる「理解増進法案」は自民党内の強い反対を受け、今国会での提出を断念しました。オリンピック憲章では、いかなる差別も認めず、ジェンダー平等を謳っています。オリンピック開催国でありながら、この法案が成案できないというのは恥ずかしい状況だと思います。2014年のソチオリンピックでは、ロシア政府が同性愛を認めないとLGBT運動を弾圧したため、各国の首脳は抗議の意を示し、開会式の参加をボイコットしました(日本は参加していました)。自民党内でも、稲田朋美議員をはじめ、LGBT当事者と対話を重ねてきた議員はなんとか成案させようと与党幹部に詰め寄りましたが、「家族観が壊れる」など、ベテラン議員からのクレームがついて進みませんでした。もともと野党は、ヘイトスピーチや、同性愛者という理由で入居を拒否されたり、社内で差別を受けたりすることを禁止する「差別解消法案」を提出していました。それに対して自民党はLGBTの人々の実情をまず知ってもらおうと「理解増進法案」を進めていました。結局、自民党案を修正する形で与野党合意したのですが、「差別は許されない」という文言に対して、与党内の保守派が「権利を与えることで、権利を極度に主張されると訴訟が起こり、かえって分断を生む。何をもって差別とするかを定義づけないかぎり法案は認められない」と強硬姿勢を崩さず、国会提出も叶わなかったのです。たとえ法律ができたとしても、差別感情を持つ人の意識が一変するわけではありません。理解を深めるためには、対話や交流の場を増やすことが肝要なのだと思います。残念なのは、この制度を決める国会議員の中に、公表しているLGBT当事者がほとんどいないということです。議員の多様性のなさにも問題があると言わざるを得ません。最初からLGBT法案に賛成か反対か、という二択から始めるのではなく、もっと小さな主語で、性別の問題で困っているさんの課題に対処するには、どんな方法があるのか。具体策を一つずつ見出すことが、状況改善の糸口になるのかもしれません。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年7月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年07月17日裏路地に佇む古民家で江戸前すしをカジュアルにいただく寿司の価値観を変える「くずし鮨」を『おまかせコース』で満喫コンクール優勝ワインソムリエによる、寿司とワインのペアリング裏路地に佇む古民家で江戸前すしをカジュアルにいただく八丁堀の裏路地にある、カラフルな色ガラスが目印の古民家3ヶ月先まで予約が埋まる寿司屋【鮨 おにかい】は、“知る人だけが知る、ひっそりと佇むお店”がコンセプト。3店舗目としてオープンした【鮨 うらおにかい】は八丁堀駅のすぐそばの裏路地に潜んでおり、まずはお店を見つけるまでのドキドキ感から始まります。古民家をリノベーションした店内は、一階、2階に8席、6席のカウンターがあります店内はカウンター席のみの計14席。二部制の完全予約となっています。所作を重視しながら食事をする従来のスタイルではなく、リラックスしながら本格的な味を楽しめる新しい仕立て方法の「くずし鮨」など、腕利きの若手職人が創意工夫を凝らしたモダンで柔軟な寿司がいただけます。寿司の価値観を変える「くずし鮨」を『おまかせコース』で満喫今ではもう手に入らない江戸前酢である「ヨコ井醸造の熟赤酢」で仕上げる本格江戸前すしを基本としながら、【鮨 おにかい】ならではの「くずし鮨」を加えた幅広い寿司が楽しめます。仕入れや季節によって変わる厳選されたネタを中心に構成された『おまかせコース』10,000円(税込)は、15貫の寿司に3品の小皿料理がついています。『海老天海苔巻き(車海老)』えび類の中でもトップクラスの旨味を誇る車海老の天ぷらを海苔巻きに。『海老天海苔巻き(車海老)』 ※コースの一品【鮨 おにかい】名物『海老天海苔巻き』は、系列店舗であるミシュラン一つ星を獲得した【天婦羅みやしろ】が監修する海老天と渾身のシャリの合わせ技が楽しめます。揚げたての天ぷらと赤酢の香りがたまらない一品です。『〆のマグロ巻き』赤身の醤油漬けと中トロ、炙り大トロ(醤油漬け)を細巻きにした一品。『〆のマグロ巻き』※コースの一品マグロに焦点を合わせたシャリの味わいと3種の部位のマグロが競演。江戸前の技法を用いて霜降り漬けにすることで柔らかな醤油の風味が楽しめます。大トロは炙ることでトロっとした食感と香ばしい香りが楽しめ、他の部位となじませる為にしばらく寝かせています。『裏メニュー(肉寿司)』サーフアンドターフが楽しめる欲張りな一皿。『裏メニュー(肉寿司)』 1,100円(税込)【鮨 うらおにかい】では、コースの最後の頃にあともう少し楽しみたいというゲストへの裏メニューとして、肉割烹出身の板前高橋さんによる肉を使った寿司を提供。時期により内容は変化しますが、第1弾は馬肉・雲丹・えび・蟹となんとも贅沢なラインナップ。肉と魚が寄り添い、其々の味わいが口内で優しく融合します。コンクール優勝ワインソムリエによる、寿司とワインのペアリングペアリングでは赤ワインを合わせています。ワインは、イタリアワイン・ベストソムリエコンクール(JETCUP)で優勝経験を持つ、ワインソムリエの永瀬喜洋さんが監修。また、ノンアルコールのペアリングも秀逸です。『ペアリングコース』『ペアリングコース(アルコール 5種)』 5,000円(税込)※写真は『プラネタ フラッパート』飛び魚昆布〆・小肌・鰆と相性抜群の『プラネタ フラッパート』は、シチリア島で海風と塩分やミネラルが豊富な土壌でできた果実味溢れるフラッパートで創られる赤ワイン。チェリーを思わせる果実味は今までにない新しい寿司の味わいを感じることができます。『ペアリングコース(ノンアルコール)』『ペアリングコース(ノンアルコール 5種)』 2,800円(税込) ※写真は『有機栽培焙じ茶』旬の小丼・マグロ巻き・穴子と相性の良い『有機栽培焙じ茶』は、香ばしさと程良いタンニンが寿司の味に寄り添います。カフェインが控えめなのも嬉しい。その前のジンジャーティと共にカクテルに仕立てた甘酒カクテルもコクを更に深め、これまで経験したことのない味わいへと誘います。伝統の味にモダンな仕立てを加えて新たな世界観を構築する【鮨 おにかい】。柔軟に変化をし、進化し続ける江戸前すしをぜひ味わってみてください。鮨 うらおにかい【エリア】八丁堀【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】10000円 ~ 14999円【ディナー平均予算】10000円 ~ 14999円
2021年07月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「温室効果ガス46%削減」です。環境の問題だけではなく、経済の生き残り策 。4月に気候変動サミットが開かれ、各国が温室効果ガスの削減目標を表明しました。日本は2030年度までに2013年度比で46%削減するという新たな目標を掲げ、「50%の高みに向けて挑戦を続ける」と発表。それまでの目標値は26%削減でしたから、一気に引き上げた形になります。ところが、環境問題に熱心に取り組む若い人たちが、その数字では足りないと、経産省前でハンガーストライキを行いました。パリ協定では、世界の気温上昇を産業革命前と比べて1.5°Cに抑えることを目標に定めています。そこまで効果を出すには日本は62%の削減が必要だと訴えたのです。ちなみに他国の目標値は、アメリカは2005年比で50~52%削減。EUは1990年比で55%以上減。イギリスは1990年比で78%以上減です。アメリカのバイデン大統領は、オバマ政権で謳われた、温暖化防止と経済格差是正の両方を行う経済刺激策「グリーン・ニューディール」をさらに強化し、「クリーンエネルギー/持続可能インフラ計画」に4年間で総額2兆ドルを投入すると公約で掲げました。中国は、公害により健康被害が多く出たことを機に、環境対策に積極的になり、2030年までの温室効果ガス削減目標は2005年比で65%以上削減。また、2035年の新車販売でガソリン車をゼロに。電気自動車を中心に省エネ・新エネルギー車の割合を5割にし、残りの5割もすべてハイブリッド車にすると昨年秋に発表しました。欧米や中国の削減目標値が高いのは、環境対策がこれからの経済の主戦場になると踏んでいるからです。欧米の大手企業は、石炭や火力による電力に依存する企業とは取引しないと公言していますから、日本も再生可能エネルギーの比率を上げるなどの対処をしないと、このままでは世界の経済市場から日本の企業は排除されてしまいます。環境対策は、地球を守るというイデオロギー的なものから、産業の生き残り策に大きく変わったんですね。AIや再生可能エネルギーなど、あらゆるテクノロジーを駆使し、環境に負荷をかけない産業政策を、国が本格的にとる必要があるのではないかと思います。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月16日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月12日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「出入国管理法改正案」です。難民は犯罪者ではない。廃案後も対応是正を求める。日本の入国管理のあり方が国際的に問題視されています。まず、難民認定率が1.2%(2020年)と、とても低い。さらに、難民申請を却下された外国人が、入国管理の施設に長期間収容されていることも問題になっています。家族と引き離され、無期限勾留のような状況で、体調を崩してもきちんとした手当てが受けられません。扱いが非人道的ではないかと、国連からも再三勧告を受けていました。今国会では出入国管理法の改正が審議されました。改正案には、難民認定手続き中は強制送還が停止されるという規定を3回目以降の申請には適用せず、本国に送還できるという変更が含まれていました。しかし、内戦や封建的な軍政から命からがら逃れてきた人を母国に送り返せば、その人は殺されてしまうかもしれません。改悪案だと、多くの人が反対の声をあげ、3月に名古屋入管施設に収容中だったスリランカ人女性が死亡し、その管理状況が問題視されたことも受け、与党は今国会での審議を断念しました。難民申請をしている人が本当に難民なのかを判定するのは確かに難しいです。パスポートはもとより、その人を証明するものがないからです。けれども、難民=犯罪者ではありません。ただ、入管庁は麻薬カルテルの一味や武装集団を入国させないよう水際を守るのが仕事ですから、入管庁の中で難民審査を行うこと自体に無理があると思います。たとえば、難民局を作り、難民なのか、虚偽の申請をする偽装難民なのかを審査できる体制を整える必要があるのではないでしょうか。日本は難民申請を厳しくする一方で、特定技能制度など、外国人労働者を受け入れる規制緩和はしてきています。労働力のためには門を開き、助けを求める人には閉ざすというのは矛盾しています。欧米には多民族、多文化の土壌があり、移民を国力に反映させる術を持っています。その点、日本は多様性を受け入れるのが不得意なんですね。廃案になっても難民に対する日本の対応は問題が残っています。もしも日本が戦争状態になり、自分が国を逃れ難民になったとしたら?と想像力を働かせて考えてみてほしいです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月05日タレントの堀ちえみが6月1日、都内で行われたGEヘルスケア・ジャパン「ポケットエコー Vscan Air 新製品記者発表会」に出席した。グローバルヘルスケアカンパニーのGEヘルスケア・ジャパンは、ポケットサイズの超音波診断装置「Vscan (ヴィースキャン)」の最新モデル「Vscan Air(ヴィースキャン エアー)」を発売。その記者会見に口腔がんや食道がんを患って闘病生活を送り、現在も治療中の堀ちえみが登壇して病気の早期発見の大切さを説いた。これまでの経緯について堀は「2019年に口腔がんを患い、ステージ4という告知を受けました、2019年2月に手術をし、悪性の部分を取り除いた結果、舌の6割以上を取って太ももの一部を移植しました。首にも転移(食道がん)していて、エコーに命を助けていただいたと言っても過言ではありません」と説明。手術から2年3カ月が経過した現在は通院のほかにボイストレーニングやリハビリに取り組んでいるそうで、「通院は耳鼻科と口腔外科、それぞれ3カ月に1回は受診しています。経過観察で検査をし、食道がんも経過観察で半年に1回は胃カメラを飲んで再発の有無を診ていただいております。リハビリはコロナ禍なので1カ月に1回、ボイストレーニングは1週間に1回、リモートで先生に2時間ご指導していただいております」と明かしつつ、「コロナも怖いですけど、がんも進行してしまうと非常に恐ろしい病気。そちらの方も対策をちゃんとしながら検査を受けて早期発見できるようにしています。今は全然元気で、喋り方が後遺症として残ってしまいましたが、職業柄話せるように毎日最低でも15分はリハビリとボイトレをやるように心掛けています」と将来を見据えていた。堀は来年3月にデビュー40周年を迎える。「コロナ禍ということもあって事前に決められないもどかしさはありますが、歌の方は変わらず1曲でも多く歌って皆さんにご心配をお掛けした分、安心していただけるように頑張りたいと思っています」と40周年記念コンサートに意欲を見せ、ファンの前で歌うことを「一つの目標にして頑張ります。そこは実現させます!」と力強く宣言。「喋り方も含めて以前と変わってしまった部分で最初は命が助かったけどこの先どうやって生きていこうかと思ったところからスタートしました」と改めてこれまでを振り返り、「落ちるところまで落ちたから後は楽しみしかありません。今はそういう気持ちです。辛いことがありましたけど、皆さんのお陰で生かせて頂いております。瞬間瞬間が楽しいと思えますし、今は大変な世の中ですが、辛い方に目を向けるのではなく、楽しいことや素晴らしいモノに目を向けて過ごす方が同じ生きていくのであればそっちの方がお得かなと思っています」と前向きだった。
2021年06月02日漫画家のセモトちかさんによる、不倫を描いた漫画『サレタガワのブルー』。漫画配信アプリ『マンガMee』で上位を獲得するなど、人気を見せています。そんな『サレタガワのブルー』がテレビドラマ化決定!発表にはネット上でも歓喜の声が上がりました。主人公・田川暢役を演じるのは俳優の犬飼貴丈さん。またW主演で、田川藍子役を演じるのは、2021年3月にアイドルグループ『乃木坂46』を卒業した堀未央奈さんです。2人のポスタービジュアルを、原作者のセモトちかさんが描いたオリジナルイラストも公開されています。『サレタガワのブルー』は、愛妻家のイケメン夫が、妻に不倫をされることから始まる新感覚不倫エンターテインメント作品。主人公・田川暢(たがわのぶる)はイケメン、デザイナーで高収入、愛妻家の誰もが羨むイイ夫。大好きな妻・藍子(あいこ)に尽くし、家事に仕事に努力を惜しまない。藍子も家事一切を仕切ってくれる暢に優しく、ラブラブな2人。一見幸せそうな夫婦生活を送っていた暢だが、ある事実を目の当たりにする。彼が見たのは職場の上司との不倫を全力で楽しんでいる藍子の姿だった…。「まさか藍子さんが…そんなはずはない…」優しく可愛らしい藍子が自分を裏切るはずがない。だがそんな願いは届かなかった…修羅場を迎え、自分の欲望に忠実に生きる藍子に、復讐を決意する暢。「いい女はね、自分の望みは確実に全部叶えるの」暢に、史上最凶の不倫妻を裁くことはできるのか!?ドラマイズム「サレタガワのブルー」ーより引用原作者の、セモトちかさんは「田川暢役の犬飼貴丈さんはまさに思い描いていたご本人だった」と、配役が決まった時には驚きと感動で声が出たといいます。また、堀未央奈さんについても、「撮影現場でプロ根性を見た」と絶賛。ドラマ『サレタガワのブルー』は、TBS・MBSで同年7月13日の深夜から放送です![文・構成/grape編集部]
2021年05月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「Z世代」です。世界中で抱える問題。解決の鍵となるZ世代。バブル世代と氷河期世代は「X世代」、‘80~‘90年代半ばに生まれたゆとり世代は「Y世代」、‘90年代半ば~2010年代初めに生まれた若者たちは「Z世代」と呼ばれています。Z世代に注目が集まるきっかけとなったのは、人権運動家のマララ・ユスフザイさんや環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんの登場でしょう。ティーンエイジャーが、人権や地球環境が脅かされている窮状をSNSを通じて訴え、それらを守ろうとするアクションは世界で同時多発的に起こりました。そうして、経済至上主義とは別の新しい幸福の価値観を広げていきました。日本のZ世代は、小学生~中高生の多感な時期に東日本大震災や原発事故を体験しています。義務教育課程で環境や人権、SDGsについて学び、働き方は会社員ベースから、フリーランスベースに移行しつつあります。国や集団に属さずに、強い個として生き抜く新自由主義者がフィーチャーされた時代を経て、人々は戦いに疲れてしまいました。さらに自然災害が頻繁に起こり、景気は回復せず、格差は広がるばかり。個人の力ではどうしようもない状況に陥っています。そんな背景のもと、多様な個が足りない部分を補填し合い、困難を共に乗り越えようとする「コミュニタリアニズム(共同体主義)」がZ世代に広がっていきました。社会環境は目まぐるしく変化しています。人権や環境部門に積極的でない企業は投資の対象にならなくなり、SDGsというゴールを目指さねばなりませんが、大人たちは策がなく困っています。以前、ベンチャー企業と大手企業をマッチングさせる取り組みを取材したとき、大企業の社員はZ世代の新しい感性や価値観をサービスに取り入れようと、熱心に若い起業家たちの意見を聞いていました。これまでは若者の意見といえば、流行物やギャル語など、トレンドとして取り上げられる程度でした。しかし、今後は、デジタルネイティブのZ世代から新しい知見を学び、大人は資本やマーケットを若者に提供するなど、ウィンウィンの関係を築く必要があると思います。互いに協力しなければ乗り越えられそうにない問題が世界に山積みなのです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年5月26日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年05月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米中外交」です。体制の違いにより対立が顕著に。注視が必要です。アメリカの外交政策を、国際協調から「アメリカ第一主義」に大きく方向転換したトランプ前大統領。バイデン大統領は2月の演説で、「アメリカは戻ってきた」と世界に向けてメッセージを発し、再び協調体制に戻すこと、失われた同盟関係を修復することを宣言しました。問題は対中国です。就任前には「弱腰になるのでは?」と推測する声がありましたが、それを覆すかのようにバイデン政権は中国に強い姿勢を示しています。人種や宗教によって差別することは許さないと、新疆ウイグル自治区や香港、東南アジアに対する中国の挑発的な支配姿勢を批判。「中国の経済的虐待に立ち向かう」「人権や知的財産、グローバルガバナンスに対する中国の攻撃を押し返す」などと表現しました。中国への強硬姿勢は、トランプ時代と変わりませんが、バイデン大統領は「アメリカの国益となる場合は、中国政府と協力する用意がある」と付け加えることも忘れませんでした。しかし、米中関係は日に日に緊張感を増しています。3月に行われた米中外交トップ会談では、人権に反する中国の行為を非難したアメリカに対し、「内政に干渉する行為には断固として反対」と、中国側は強く反発しました。中国は自らを民主国家と謳いますが、民主主義の定義が私たち自由主義国とは異なり、最終決定権はすべて中国共産党にあります。バイデン大統領は、中国が民主国家に変わることを期待していたのですが、体制の違いは露わになるばかり。3月末の記者会見でバイデン大統領は「21世紀における民主主義と専制主義のどちらが機能するかの闘い」と発言し、対立を極めました。習近平国家主席は、オバマ政権のころには「G2」として、中国とアメリカで世界の秩序を作ることを呼びかけていました。ところがトランプ政権になり対立関係に。本音ではビジネス上で繋がっておきたい両国ですが、不当逮捕や弾圧が日常的に行われる国相手では安心して投資はできません。今後、たとえば台湾をめぐり、米中関係がさらに悪化した場合には、日本の米軍基地から中国にプレッシャーをかける可能性も。他人事ではいられないのです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。新しい朝の報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~8:00)が放送中。※『anan』2021年4月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年04月16日2021年3月28日、乃木坂46の2期生エースとして活躍してきた堀未央奈のラストステージとなる2期生ライブが生配信された。本来は今年の2月に生配信されたライブ『9th YEAR BIRTHDAY LIVE』で、1期生から4期生まで期別ごとでの開催も予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止策として期別ライブが延期となり今日に至ったもの。また3月29日には1期生ライブも予定されている。ラストステージとなる堀未央奈がセンターポジションに立ち、2期生メンバー曲「アナスターシャ」からライブはスタート。その後も「ライブ神(しん)」「Am I Loving?」と2期生曲を続けて披露、「走れ!Bicycle」で冒頭ブロックを締めくくる。乃木坂46の2期生最終オーディション日は2013年3月28日。満8年の年月が経ち、本番日はいわゆる2期生の誕生日。MC中には「Happy Birthday 2期生」と合唱するも、その日に堀がラストステージとなる事で、複雑な胸中を語る各メンバー。秋田出身の鈴木絢音は、「私が秋田から東京に出てきて、未央奈が岐阜から東京に出てきて、地方出身メンバーはホテルに宿泊しながらレッスンを受けていたので、未央奈とよくホテルの部屋で練習した事を覚えている。」と、堀との思い出を熱く語った。ライブ中盤では全員センター企画を開催。ライブ前にメンバーが必ず行なう円陣のスローガンとなっている「笑顔」「感謝」「努力」に合わせ、各メンバーが思い入れの楽曲をセレクトし、センターを担う企画となった。中でも堀は、「2期生メンバー全員が選抜に入れるように頑張っていたのに、13thシングルで2期生メンバーが誰も選抜に選ばれなかった……」と、こらえていた涙を流しながら「嫉妬の権利」「今、話したい誰かがいる」を披露した。終盤では堀がセンターを務め、「世界で一番 孤独なLover」「ハルジオンが咲く頃」「きっかけ」などを披露。本編ラストでは、総合プロデューサー:秋元康氏が、昨年3月に生配信された『幻の2期生ライブ』の為に書き下ろした楽曲「ゆっくりと咲く花」で幕を閉じた。アンコールでは堀のMCからスタート。自分を支えてくれている母親への思い、そしてメンバーへの思いを語った後、自身初のソロ曲「冷たい水の中」、そして初めてセンターを務めた7thシングル「バレッタ」を2期生メンバーだけで涙ながらに披露。その後MCで、各2期生のメンバーから堀へのメッセージが贈られた後、母親からの手紙がサプライズとして届けられ鈴木が代読。涙が止まらないMCとなった。堀未央奈堀にとって本当に最後となる楽曲は、オープニングでも披露された「アナスターシャ」。2期生メンバーが最も大切にしている楽曲でもある。ところがこの曲の間奏の時に、1期生・3期生・4期生のメンバーが更にサプライズとして登場。堀自身にも知らされておらず、驚きと涙で溢れかえり、ラストステージの幕は閉じた。16歳で乃木坂46オーディションに合格後、すぐにセンターを担い、2期生メンバーのエースとして活躍してきた堀未央奈。アンダーメンバーを経験していた時期は、挫折しそうになった事もある。でもそれを助けてくれたのは2期生の絆でありチームワークだった。この8年間で色々な思いや数多くの経験をしてきただけに、アイドルを卒業した今後の彼女に期待したい。乃木坂46『9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~2期生ライブ~』2021年3月28日セットリストM1. アナスターシャM2. ライブ神M3. Am I Loving?M4. 走れ!BicycleM5. 日常M6. 君の名は希望M7. ゴルゴンゾーラM8. サヨナラの意味M9. ここじゃないどこかM10. 太陽ノックM11. ボーダーM12. 別れ際、もっと好きになるM13. 嫉妬の権利M14. 今、話したい誰かがいるM15. 君に贈る花がないM16. 世界で一番 孤独なLoverM17. かき氷の片想いM18. スカウトマンM19. ハルジオンが咲く頃M20. きっかけM21. ゆっくりと咲く花EN1. 冷たい水の中EN2. バレッタEN3. アナスターシャ乃木坂46 公式サイト:
2021年03月29日1月21日発売の「週刊新潮」で「焼き肉店での10人会食」が報じられた石田純一(67)。同日にYouTubeチャンネル「じゅんちゃんねる」で弁明したものの、厳しい指摘が相次いでいる。配信で「10人会食」当日を回想した石田。プロデューサーらと3名で食事をしたところ、その飲食店で偶然居合わせた知人2組と一時的に合流。そうして「10人会食」になったと説明した。また石田は「不愉快な思いをさせてしまって、申し訳ありませんでした」と謝罪している。昨年4月、新型コロナウイルスの感染が発覚した石田。退院後の5月、本誌の取材に対し「一時は死をも覚悟するほどだった」と回想した。しかし本誌は同月末、彼が会食後に夜な夜な千鳥足で歩いているところを目撃。さらに8月には「週刊女性PRIME」によって美女を“お持ち帰りした”とも報じられている。そして今回の「10人会食」。YouTubeのコメント欄を見ると、厳しい声がつづられている。《日本の為に必死に頑張ってくれている医療従事者の皆様の事を考えてください》《貴方が罹患した時にお世話になった看護師の事考えて下さい》また配信は2回にわたって行われており、再生回数は合わせて23,150。そのうち低評価は4,015だ(1月22日 15:35分現在)。動画のタイトルは「週刊新潮の記事について包み隠さずお話します」。臆さず話したものの、信用を取り戻すには時間がかかりそうだ。
2021年01月22日コロナ禍で下げた人気はたやすく戻らないのだろうかーー。1月14日、67回目の誕生日を迎えた石田純一(67)が、YouTubeチャンネル「じゅんちゃんねる」を開設した。しかしチャンネル登録者数は、5日後の19日14時時点で333人。「ここ数年の間で芸能人も続々とYouTubeに参戦してきていますが、チャンネル登録者数300人というのは、かなり厳しい状況。一般人レベルですね。そもそもYouTubeで収益を得るためには、チャンネル登録者数1,000人以上が最低条件となります。もっとも1,000人をちょっと超えたぐらいでは“お小遣い程度”にもなりません」(広告代理店関係者)石田といえば、昨年に大炎上した芸能人の1人。緊急事態宣言下の昨年4月に沖縄でゴルフや会食などを楽しんでいたことが週刊誌で報じられ、自身もコロナウイルスに感染。一時は死を覚悟するほどの重症だったというが、退院後は“快気祝い”でマスクをせず千鳥足になるまで飲み歩く姿も本誌は目撃した。YouTubeに投稿された動画では「沖縄で女性を持ち帰ったというのは本当か?」「マスクをせずはしご酒した理由は?」「現在の夫婦仲は?」など、スタッフからのストレートな質問にも神妙な顔で丁寧に答えている石田。動画のタイトルも『お騒がせ男・石田純一、すべてをお話します』となっており、強い意気込みも感じるが、それだけにここまでの低調は本人も予想外だっただろう。“元祖トレンディ俳優”はYouTube世代のファンの心をつかむことができるのか?今後に注目したい。
2021年01月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「子供・若者白書」です。自己肯定感の低い若者たち。長所を伸ばせる社会に。内閣府が毎年国会に提出している「子供・若者白書」。2019年に発表された「日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~」が話題になりました。これは‘18年の冬に7か国の13~29歳の男女を対象に行われた調査で、国際競争力や結婚観、自ら切り拓く力など、日本の国力に関わる若者の実態を知ることが目的で行われました。この結果、日本の若者は他国の若者と比べて、自己肯定感が低い傾向にあることがわかりました。「自分自身に満足しているか」という問いに対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を含め、イエスと答えた若者は、日本は5割に届きません。ところがアメリカは「そう思う」が57.9%。肯定的回答を合わせると、欧米諸国はほぼ8割を超えています。「自分に長所があると感じているか」という問いには、「そう思う」と断言する日本の若者はわずか16.3%。他の6か国は日本の倍近く、さらにそれ以上の高い割合で「そう思う」と答えています。日本の若者の自己肯定感の低さは、自分は役に立たないと感じる「自己有用感」の低さが関わっているようだと内閣府は分析しています。一方で、家族に大切にされていると感じる若者は多く、海外留学や海外居住を求める割合は低い。堅実で謙虚な優しい日本の若者像が浮かび上がりました。なかでも気になったのは、「よく嘘をつくか」という問いに7割の若者が、つかないと答えている一方で、「人は信用できないと思う」という設問に肯定的回答をした割合が5割以上。これは、政府のモリカケ問題や桜を見る会の問題、ブラック企業やいじめを隠蔽しようとする学校など、社会に対する不信感の表れなのではないかと思います。「うまくいくかわからないことに意欲的に取り組むか」という設問にはイエスとノーの回答がほぼ半々でした。成功体験の有無が影響しているのかもしれません。1月11日は成人の日。若者たちがそれぞれの特性に応じて活躍できる環境を、社会として作るべきではないでしょうか。若者のみなさんには、とるに足らない人間なんていないのだから、好きなことを追求して長所を伸ばしていってほしいと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が昨年公開された。※『anan』2020年1月13日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年01月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「脱ハンコ」です。無駄な手続きを省くのが目的。押印否定ではない。菅政権になり、書類に押印をする手続きを簡略化しようと「脱ハンコ」の動きが官民で急速に進んでいます。コロナ禍のなか、テレワークが推奨されながらも、経理部門などでは、押印のためにわざわざ出社しなければいけないというような事態になっていたことも、改革の後押しとなりました。ただ、河野太郎行政改革大臣も話していましたが、政府はすべての押印をなくそうとしているわけではありません。印鑑証明や銀行印、契約書の押印などは残ります。そもそもハンコの問題ではなく、書類申請や申し込みなど、責任を分散させるために何人もの承認印を押させるなど、煩雑だった手続きを見直すことから始まりました。契約書の押印も、実は民法上では必須ではありません。口約束でも証明さえできれば契約は成立します。ただ、たとえば裁判になったとき、「自分で判を押した」ということが本人の承認意志の有無の証明になるため、押印を求められることが常になっているのです。インターネットの登場とともに電子取引が増え、2001年には電子署名法が施行されました。しかし、電子認証の申請手続きのハードルが高く、なかなか利用されませんでした。その後、テクノロジーが発達し、民間企業の方で電子署名の仕組みが進み、2017年以降、電子契約サービス市場は急速に伸びています。2018年に約37億円程度だったのが2023年には198億円になる見込みです。コロナ禍で契約者数が増え、電子契約サービスを導入している日本の法人数は300万社前後にのぼりました。Eメールの登場で、逆に、手書きの文書が特別なものになったように、今後、印を押す行為は文化として継承されていくのではないかと思います。脱ハンコは菅政権の行政改革の「1丁目1番地」。デジタル化の一つとして進められました。安倍政権のころから提案されていた事案。代替サービスもありますし、押印の必要性は法的根拠もなく、なんとなく皆が続けていた古い産業形態だったので、おそらく誰も反対はしない。ここにメスを入れるのは、菅総理にとって、手柄を立てるのにもってこいのテーマだったんです。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年12月23日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年12月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「大阪都構想」です。大阪をきっかけに、都市のあり方の再検討が進めば。11月1日、大阪都構想についての住民投票が行われ、反対多数で否決されました。大阪都構想とは、大阪府が「都」になることではありません。大阪市を廃止して、4つの特別区として再編。東京23区のように地域ごとに行政区を割って、地域特性を生かし細やかな地域サービスを実現。広域的な行政は大阪府が行うという提案でした。これまで大阪府も大阪市も同じように権限を持ち、財源もあるため、「二重行政」となって税金の無駄遣いになっていると問題視されていました。たとえば、大阪府で高層商業ビルを建てたのに、同じようなビルを大阪市でも建てたり。あるいは、府がやろうとすることに市が反対し、プロジェクトが進まないというような事例も重なり、大阪の産業の衰退を招いたといわれてきました。それを解消しようと当時、府知事だった橋下徹さんと松井一郎さん(現在の大阪市長)が中心となり、2010年に「大阪維新の会」が立ち上がり、大阪都構想を掲げたのです。2015年に住民投票をしましたが否決。今年2度目の住民投票も再否決され、廃案になりました。大阪維新の会は新自由主義的な政党なので、競争させて無駄は省くという考え方。コストカットの側面から、行政サービスが悪くなるんじゃないか、というのが反対派の見立てでした。廃案になったものの、菅総理は「大都市制度の議論に一石を投じた」と提案については一定の評価を示しました。実際、平成の大合併により、多くの市町村の再編が行われ、同じ市のなかでも中心部は潤うが山間部は廃れるといった格差も生まれてしまいました。逆に、合併を選ばなかった村が地域特性を生かして発展していったケースも。社会的ニーズが多様化し、生活環境が変化に富むいま、暮らしや財政の基盤となる行政はもう少しミニマムにしていったほうが、隅々にまで目が届くのではないかと思います。松井市長は、その後、大阪市を残したまま区の権限を強くする8つの「総合区」を設置する条例案を来年2月に市議会に提案すると表明。大阪に限らず、これを機に地方行政のあり方を再検討する動きが進むことを望みます。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年12月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年12月08日●アイデザイナーの仕事にやりがい「辞めるという選択肢はない」アイデザイナーの仕事を続けながらモデルとして活躍しているNANAMI(26)。今年3月にテレビに初出演し、元女優の堀北真希さんの妹であることを明かすと、ネット上で大きな反響を呼んだ。12月15日に発売される写真集で水着&ランジェリーに挑戦するなど、活躍の幅を広げている中、クレイケアブランド「DROAS(ドロアス)」のキャンペーンモデルに就任。その喜びや、アイデザイナーとモデルの両立、今後の活動について話を聞いた。――今もアイデザイナーとしてサロンに立たれているそうですが、お客さんに驚かれませんか?今は昔から通ってくれている人にしかやっていないので、サロンで驚かれることはないですが、ほかの仕事の現場で、今もアイデザイナーの仕事をやっていると話すと、驚かれることはあります。――そもそもアイデザイナーになろうと思ったきっかけを教えてください。もともと美容系のお仕事に興味があり、何かしら国家免許を取得して手に職をつけたいと思っていたので、高校を卒業して美容の専門学校に通いました。そして、就職活動をしていく中でアイデザイナーという仕事を見つけ、私に一番合っている仕事ではないかなと。免許も生かせるし、人と話すのが好きなタイプですし接客も好きなので、そういった面で自分に合っていると思って始めました。――アイデザイナーのやりがいをどう感じていますか?今は以前ほど出勤はできていないのですが、5、6年続けていると、私にやってもらいたいと思って来てくださるお客さんもいて、それはすごくうれしいです。まつげエクステって1カ月に1回くらいのペースでやる方が多いので、お客さんと仲良くなってくるとおしゃべりも楽しめますし、プライベートで関わらないような年齢や職業の方たちと関われるのも魅力だなと感じています。――アイデザイナーとして活動されている中で、モデルとして芸能界に挑戦しようと思った理由を教えてください。特に大きな理由があったわけではありませんが、自分がチャレンジしたいと思ったことはチャレンジしてみようと思う性格なので、お仕事をいただく機会があったときにやってみようかなと思って始めました。まさか自分がモデルの仕事をするとは思ってなかったですが、小さい頃から雑誌を見るのは好きでしたし、モデルさんは憧れの的ではあったので、やれる機会があるなら挑戦してみようかなと。――モデルとして経験を重ねられていますが、モデルの面白さをどのように感じていますか?すごく楽しくやらせてもらっています。少しずつ慣れてきて、いろんな表情を引き出せたときに面白いなと感じます。――芸能界の仕事が忙しくなってきたら、アイデザイナーの仕事は辞めて芸能界1本に絞られるのでしょうか。アイデザイナーの仕事も自分の中でとても大事なので、辞めるという選択肢はないです。今は芸能のお仕事を優先してやりたいと思っているので、サロンに立つ時間は短くなっていますが、その中でしっかりやっていけたら。お客さんにも会いたいですし、仕事としてすごく好きなので、これからもどちらも楽しんで続けていきたいと思います。――「DROAS」のキャンペーンモデルは、美容のお仕事をされているNANAMIさんのイメージにぴったりだなと感じましたが、オファーを受けたときの心境を教えてください。ヘアケアは自分でも力を入れていることだったので、そのキャンペーンモデルになれたのはすごくうれしいです。目に関わる仕事をしているのでメイクももちろん好きですが、髪は人の印象を大きく変えるものなので、カラーリングもヘアセットも重視していますし、毛先がパサついているといい髪型にならないのでヘアケアも心がけています。――キャンペーンモデルとしての意気込みをお願いします。ダメージリペアシャンプー&トリートメントを実際に使ってみて、本当に人におすすめできる商品だったので、自信を持っておすすめしていきたいと思っています。私はシャンプーの香りを重視しているのですが、好みの香りだったのでとても気に入りました。あと、ダメージケアもしっかりしてくれて、なおかつ、乾かすとさらさらになるので、すごくいいなと思いました。●旅やグルメ…さまざまな種類のバラエティ番組に意欲――今年はテレビにも出演されていますが、今後も積極的にテレビに出演していきたいという思いですか?そうですね。タレントとしていろんな方向の番組に出演していけたらいいなとは思っています。――テレビの反響は感じていますか?知っていただく方の幅がかなり広がりました。テレビに出る前は、若い方や同世代の方が多かったのですが、テレビに出演するようになってから、本当にいろいろな年代、そして男性にも女性にも知っていただけるようになり、テレビの力ってすごいなと感じています。――テレビに出演する回数を重ねる中で、成長できているなと感じますか?テレビはとにかく緊張します。がむしゃらに頑張っているつもりですが、放送を見て自分のリアクションが薄いなと思ったり、もっとこうすればよかったと思ったり、毎回反省しています。でも、少しずつ慣れてきたので、周りの方を見て勉強させていただきながら、どう立ち回っていったらいいか考えていけたらと思っています。――憧れている方や目標にしている方はいますか?佐藤栞里さんは、見ているととても癒やされ、幸せな気持ちになれるんです。あんなにほわんとした雰囲気は私は出せないと思いますが、見ていて面白いと思ってもらえたり、笑ってもらえるようなタレントさんになれたらいいなと思います。――アイデザイナーの仕事がモデルやタレントの仕事に生かされていると感じることはありますか?モデルは自分が表に立つ仕事で、アイデザイナーはあくまで裏方なので、気持ち的にはだいぶ違いますが、社会人として働くという経験ができてよかったなと思っています。接客業をやっていると常識も必要ですし、周りを見て空気を察して行動しなければいけないので、そういう経験は生かせているのかなと思います。――お仕事の幅が広いですが、将来的な目標を教えてください。私は普通に就職し、そのときはまさかモデルをやると思ってなかったですし、モデルをやりはじめのときは、まさか自分がテレビに出るとは思ってなかったという感じで、将来こうなりたいという目標を立てずにやってきました。なので、2年後どうなっているのか自分でも想像がつきません。これからもチャレンジ精神を大事にして、いろんなことに挑戦していきたいと思います。――今の時点で特に力を入れていきたいと考えていることはありますか?少しずつテレビに出演させていただいているので、いろんな種類のバラエティ番組に出演してみたいなと思っています。今はトークする形の番組にしか出ていないので、旅をしたり、食べたり、いろんな番組に出られたらいいなと。それが今年と来年の目標です。■NANAMI1994年10月17日生まれ、東京都出身。モデル兼「L by HOME」のアイデザイナー。 モデルとしてファッション誌から美容誌まで幅広い媒体に出演し、インスタグラムのフォロワー数は現在約52万人。 テレビ出演が大きな話題となり、今後はタレントとしての活動にも期待が高まっている。12月15日 に1st写真集「タイトル未定」を発売予定。
2020年11月28日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「新疆ウイグル問題」です。企業のSDGsの意識を強めるきっかけになった。中国の新疆ウイグル自治区では、中国政府がウイグル族の人々を弾圧したり、100万人以上を収容所で強制労働させているなど、非人道的な行為が長年、世界的に問題になっていました。ウイグル族はイスラム教を信仰しており、中国共産党は実質的に宗教の自由を認めていません。特定の宗教は弾圧し、言葉や文化も漢民族への同化政策をとっています。そのことに反発し、一部のイスラム原理主義への回帰思想の人たちがテロを起こすようになり、中国共産党はそれらの過激派をテロ組織と認定し、取り締まりを強化するという悪循環も生まれているのです。今年、新疆ウイグル問題がさらに注目を浴びたのは、3月にオーストラリアの政府系シンクタンクが、世界の82社のサプライチェーン(部品や原材料の調達から製造、販売、消費までの一連の流れ)に、ウイグル族の強制労働が含まれていると発表したからです。そのなかにはアパレル、自動車、電化製品、携帯端末、ITなどの世界の有名多国籍企業や日本の企業も数多く含まれていました。これまでは人権や環境に配慮していると宣言していた企業でも、ウイグルの人たちから搾取するような強制労働に加担していることが明らかになり、各社対応に追われました。いまやESG投資が広まっており、人権や環境に感度が高い企業が投資の対象になり、それらに問題を抱えているとただちに企業価値を損ねます。しかし、サプライチェーンは多岐にわたっているため、メーカー側にしてみれば、まさか自分たちの会社が!と寝耳に水の出来事でもあったのです。トランプ政権は6月にウイグル人権法案を施行。ウイグル族弾圧に関与していることがわかった中国当局の担当者に、制裁を科せるようにする法律です。9月にはウイグル自治区で生産されている綿製品の輸入の禁止を宣言し、対中政策を強化しました。もしかしたら、私たちが普段着ている服や使っているスマホが、ウイグルの人々の強制労働につながっているかもしれません。そういう想像力を欠かさないようにしたいですね。こういう動きをきっかけに、SDGsの取り組みが世界的に進むことを願います。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年11月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年11月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「小選挙区制」です。時局により、すぐ体制が変わりやすい選挙制度。安倍前総理の退陣により発足した菅内閣の任期は2021年の9月末までです。支持率の高いうちに衆議院を解散、総選挙を行って、盤石な体制を整えようという声も自民党内から強く上がっています。いま衆議院選挙で取り入れているのは小選挙区比例代表並立制。小選挙区制では、1つの選挙区から1人を選出します。この場合、与党かそれ以外か、ほぼ一騎討ちになるため、時の風によって体制が一気にひっくり返りやすい。民主党政権も、原発や消費税問題で対応を間違い、あっという間に政権が自民党に戻ってしまいました。小選挙区制では少数派の意見を拾いにくいという問題もあります。実は1993年までは中選挙区制でした。同じ選挙区内から3~5人を選べたので、多様な議員を国会に送ることができたのです。ただ、選挙区が広いと選挙運動に金がかかり、地元の有力者や代々政治家家系の候補者が有利になり、汚職も広がりやすい。それを改善しようと小選挙区制になりました。選挙で「支持する候補者はいるが、所属する政党は支持していない。どうしたらいい」という悩みをよく聞きます。僕は、小選挙区制では政治家個人の資質を見て選び、比例代表制の政党は、普段から自分の考え方に近い政党に投票するようにしています。ただ、比例代表制も、党の判断で名簿上位に並んだ候補者が私たちが選んだわけではないのに当選し、その後、汚職にまみれていく問題などが起きています。自民党の青年局が73歳定年制を打ち出したときには、党内でも相当の抵抗がありました。73歳を越えた候補者が比例代表の名簿の上位におり、本当にこの人たちは必要かと切り込んだのです。国民にとっていい政策を実現するには、与党と野党が緊張関係を持ち、多様な意見が飛び交い、慎重に議論できるようにしておくことが必須です。現在、女性議員や女性閣僚の比率はOECD加盟国でも日本は最低レベル。時代にマッチした、新しい感覚を持った議員が活躍できる国会や政府であってほしいですね。そのためにこの選挙制度は最適なのか、あらためてチェックする必要があるのかもしれません。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年11月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年11月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「菅内閣誕生」です。なぜ改革が必要か、目的と理由の情報公開も求む。安倍総理が病気を理由に退陣。9月16日、自民党の菅義偉総裁が、第99代内閣総理大臣に指名され、菅内閣が発足しました。就任の記者会見ではデジタル化強化のために新しくデジタル庁を創設することや、少子化対策として不妊治療の保険適用を実施したいと発言しました。安倍政権の流れを汲み、継承していくのは安全保障政策や自衛隊のあり方、憲法改正など。菅さんは外交経験は少ないため、ロシアのプーチン大統領など、前総理がこれまでに積み上げてきた信頼関係を生かし、体調が回復し次第、安倍さんが外交特使として派遣されるのではないかと注目が集まっています。特にいまは、アメリカと中国が牽制し合っている最中なので、前任者に託すというのは、いい対策なのではないかと思います。一方、内政に関して菅内閣は、積極的に改革を行おうとしています。安倍さんとの大きな違いは、菅さんは世襲政治家ではなく無派閥ということ。会見でも「行政の縦割り、既得権益、悪しき前例主義を打ち破り、規制改革を全力で進める」と断言していました。前政権では、成長戦略が道半ばで終わってしまったので、これからは民間の参入を積極的に打ち出すことになりそうです。政府内でもベンチャー企業が活躍できるかもしれないという期待は、企業家の間に高まっています。また、官邸人事は強化されるでしょう。内閣の方針に沿う人は重用するけれど、抵抗する人は容赦なく切るという傾向は今後も続きそうです。9月には「日本学術会議」が推薦した候補者のうち6名の任命を見送りました。その理由が不明だという声が上がりましたが、明確な説明はなされていません。パンケーキ好きなど、柔らかいイメージのメディアプロパガンダも効いて、就任時には74%と高い支持率を集めました。しかし、改革により、特定の産業や企業、一部の富裕層や企業家にのみ利益がもたらされ、弱者が切り捨てられることになってはいけません。「誰にとっての改革なのか」ということは見失わないでほしいと思います。また、なぜ改革が必要なのか、目的と理由に関するしっかりとした情報公開はぜひ求めたいところです。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年10月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年10月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「政府事業の民間委託」です。問題点は行政側に。新規民間の参入と育成が課題です。新型コロナウイルス対策の「持続化給付金」の支給において、経済産業省がサービスデザイン推進協議会に事業委託。そのほとんどを電通に再委託していたことが発覚し、中抜き疑惑が湧き起こり問題になりました。こういう大きな行政事業は、お金の管理、宣伝文句やデザイン、業者への発注など、仕事が多岐にわたります。しかも迅速に実行しなければいけないとなると、ノウハウを持ち安心して任せられるのは大手広告代理店しかないというのも事実です。東日本大震災で、計画停電を急にしなければいけなくなったときも広告代理店がいろいろなプロジェクトを組んで進めていました。前述の問題の決定的なミスは、説明がきちんとなされなかったことでしょう。不透明な関係で、本当は発注に偏りがあるのに、あたかも公平にやっているかのように見せかけた手法が問題。最初から、こういった大事業を頼める業者は限られていることを正直に公表すればよかったのだと思います。ただ、発注先が限られるということは、市場競争が起こらないため、価格が適正なのかどうかも判断がつきません。この状況を変えるためには、日頃から、様々な業界が行政事業に参入しやすくすることではないでしょうか。アメリカではオバマ政権以降、「オープンガバメント政策」を打ち出しており、政府の透明性、国民参加、官民協業を謳っています。地方行政では福岡市がITやデジタル技術を積極的に使った、新たな行政サービスを次々と打ち出しています。交通では配車サービスの「Uber」のライドシェアをいちはやく実験的にスタート。ベンチャー企業の誘致も進め、育成に力を入れてきました。LINEやYahoo!などのテック系、デジタル系新興企業と連携してプロジェクトを動かすなどしており、他県から視察も多く来ているようです。大手広告代理店が悪いという話ではなく、政府はきちんと情報公開をして、民間参入者を増やし、新たな産業を起こしたり企業育成をすること。本当の意味での効率を高めて、先鋭的、前衛的な新陳代謝のいい国になる必要があるのではないかと僕は思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年10月14日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年10月12日東尾理子(44)が10月2日、「バイキングMORE」(フジテレビ系)に出演した。彼女の夫である石田純一(66)は今年4月、県外移動自粛が呼びかけられていた緊急事態宣言下に沖縄へ。帰京後に新型コロナウイルスの感染が判明。のちに入院となった。ICUに入る寸前だったが、5月に無事退院。しかしその後もマスクをしないで外出する様子がたびたび報じられ、厳しい声が相次いでいる。「バイキングMORE」で東尾は、新型コロナが感染拡大するいっぽうで「主人の中では何も今までの生活と変わらないことをやっていて、けど世の中が変わっていって……」「状況が分かってるのかなって思う部分は多々ありました」と石田の“ズレ”を明かした。また離婚について問われると「私の中では、よぎらないことはなかった」と語った。石田の入院当時、東尾も“濃厚接触者”として2週間の自宅待機を余儀なくされていた。「3人の子供がまだ幼いなか、理子さんはワンオペで育児をしていました。感染拡大のリスクもあり、周囲に手助けを求めることもはばかられたそうです。それでも時間を見つけては石田さんとテレビ電話でやり取りをし、子どもたちの笑顔を石田さんに届けていました」(芸能関係者)さらに東尾は、対外的にも苦境に立たされていた。「理子さんは、石田さんの感染が発覚した翌日にすぐさまブログで謝罪。妻としてできる限りのフォローをしました。しかし、年内に控えていたゴルフ業界の仕事はすべて降りることに。ママ友たちの間でも肩身の狭い思いをしているそうです」(東尾の知人)退院後の石田は、自宅の一室で隔離生活を送っていた。5月、本誌に登場した彼は家族の存在に助けられていると告白。「食事は妻が部屋の前まで持ってきて、ドアを開けたら置いてあるんです。本当、感謝しかありません」と看病してくれる東尾への感謝の言葉を口にしていた。その翌月にも「妻がそばにいたことを、本当にありがたく思いましたね。もしも僕ひとりだったら、のんきに過ごしていたでしょうからね」と本誌の取材に対して語っている。「バイキングMORE」で“妻である”ということについて、「一番厳しくありながらも味方であるっていうのが役割」と語った東尾。入院から約半年、その心労は絶えなかったようだ。
2020年10月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「日本の防衛」です。攻撃力を高めるより外交、経済政策でリスク回避を。日本の防衛における今年の大きなトピックは、河野防衛大臣が陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田・山口への配備を撤回したことでしょう。撤回の理由は、想定されていた安全が確保できないこと。改修に費用がかかりすぎることなどでした。イージス・アショアは、飛んできたミサイルを撃ち落とすシステムです。いま計画を撤廃することで、防衛のためには敵基地に攻撃する能力のあるミサイルシステムが必要なんじゃないかと、話は思わぬほうに進んでいます。そうなると新しい兵器を買わなくてはいけませんし、攻撃能力を持てば、当然攻撃されるリスクも高まります。こうして、際限なく防衛力の拡張にひきずりこまれてしまうことを「安全保障のジレンマ」といいます。2020年度の防衛予算は5兆3130億円と過去最大になりました。2010年くらいまでは5兆円程度でしたが、近年一気に跳ね上がっています。理由の一つは、アメリカが防衛費を見直したこと。自国の経済も疲弊しているアメリカは、日本や韓国から軍を撤退し、自分の身は自分で守ってくれという姿勢でいます。これを受け、これまで空母を持たなかった日本も、空母の機能を持たせるために護衛艦いずもを改修したり、母艦に離発着できるオスプレイを配備したり、宇宙やサイバー関連にも防衛費を投入しました。ただ、安全保障は、軍事力増強だけが方法ではありません。外交政策も大きな歯止めになります。経済的な結びつきを強め、相手国を攻撃すれば自分たちも不利益を被る、という関係を作っておくことはとても有効です。EUが誕生したのも同じ理由です。2つの世界大戦の反省を受け、経済的関係を強めることでEU圏内は戦争を回避してきました。日本も、TPPやRCEPなど、アジア太平洋地域で大きな貿易圏を作り、互いを攻撃しにくくする方法を構築しようとしています。いま新型コロナで、人もモノも行き来しづらくなり、自国第一主義に走りがちです。しかし、各国の連携が薄れれば、リスクも高まります。このなかでどういう防衛協調策があるのか、今後もウォッチしていきたいと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年9月30日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年09月23日「出さないでもらえませんか。訴えますよ、本当に」本誌の直撃にこう語るのは石田純一(66)。語気を強めながら語るその様子はかなり追い込まれているようだった――。肺機能低下や認知障害といった後遺症も取りざたされている新型コロナウイルス。4月に感染した石田も“長い後遺症”を引きずっている。「石田さんは仕事で訪れた沖縄でゴルフをプレー中に体調不良を訴え、帰京後の15日に感染したことが明らかに。一時はICUに入る寸前でしたが、5月12日に無事退院しました。しかし、県外移動自粛が呼びかけられていた緊急事態宣言下に沖縄へ行き、滞在したホテルも休館に追い込まれたことから強い批判を浴びました」(スポーツ紙記者)退院後、ブログで「多くの方々にご迷惑をおかけし、不快な思いにさせてしまったことを深くお詫び致します」と陳謝した石田だったが、反省は長く続かなかった。退院から3週間たたない5月末、深夜まで知人と会食し、千鳥足の石田を本誌が目撃。マスクもせず、退院後に「4週間は経過観察する」と語っていた矢先の出来事だっただけに、さらなる猛批判を浴びる事態に。さすがにこれで懲りたかと思われたが……。「その後も『週刊女性』8月18日・25日合併号が、7月下旬に出張先の福岡県で複数の女性と連日、飲み会に参加していたことを報じました。また石田さんは否定していますが、飲み会に同席していた女性を“お持ち帰り”したとも報じられています」(前出・スポーツ紙記者)この報道にレギュラー出演するラジオ番組で「正確に書いてほしい」と怒りをあらわにした石田だが、彼を取り巻く状況は日に日に悪化するばかりだ。「退院後、高まる批判を受けて石田さんはレギュラー番組の降板を自ら申し入れたそうです。2年間続いた『石田純一のサンデーゴルフ』(テレビ東京系)も6月に打ち切られました」(テレビ局関係者)感染症専門医・のぞみクリニックの筋野恵介院長は、連日、飲み歩く石田の行動についてこう警鐘を鳴らす。「石田さんは『抗体があるからもうかからない』、もしまたかかっても『2回目なら軽症』と思っているからこの行動なのでしょう。一度感染したとはいえ回復していれば一人で飲む分には問題ありませんが、人と飲むのは控えたほうがいいでしょう。『一度感染しているから大丈夫』という油断こそがいちばんのリスクです」さすがに妻・東尾理子(44)もあきれているという。理子の知人は言う。「理子さんは石田さんの感染発覚翌日にすぐさまブログで謝罪し、フォロー。また入院中も3人の子どもの子育てと並行しながら、看病に徹しました。しかし、年内に控えていたゴルフ業界の仕事もすべて降りることになり、ママ友たちの間でも肩身の狭い思いをしているそうです」そんな理子の状況を知ってか、石田は『女性セブン』9月3日号で“家族の危機”をこうほのめかしている。「あと1回、(週刊誌に)載ったらアウトなんですよ。だからもう……だからもう……」土俵際に追い込まれた石田だが、本誌はその“あと1回”を目撃してしまったのだ。熱帯夜となった8月中旬の午後9時過ぎ。東京都港区にある高級イタリアンに石田の姿はあった。「この店は芸能人御用達で、石田さんも常連の一人。40代前半くらいの男性、若い女性の3人でご飯を食べていました。男性が石田さんを『詐欺師みたい』といじることもあり、かなり親しげでした。ラストオーダーが終わったあとも、ワインを頼んでいました」(居合わせた男性客)再び石田が姿を現したのは店の閉店時間を1時間ほど過ぎた午後11時前。5月同様、マスクはつけていない。店主と同席した男女に見送られながら石田は千鳥足で自宅へと向かっていく。どんなに批判を受けても深夜の飲み歩きをやめず、またしても“自爆の酒席”を本誌に目撃されてしまった石田。8月21日早朝。その真意を聞くべく、地方の仕事に向かう石田に声をかけた。――深夜まで女性を交えた飲み会に参加されてましたね?「あー、知り合いが呼んだ女性ですね。友達の彼女でね。僕1人で入って、1人で出てきたから。まったく関係ないです。1千%関係ないです」――あと1回、載ったらアウトとおっしゃっていましたが、理子さんと離婚するのでしょうか?「離婚?それはないですよ!」離婚をかたくなに否定する石田。迷惑をかけ続ける理子の心中について尋ねると。「怒ってないと、思います」その後、冒頭の言葉を言い残し、足早に去っていった。しかし、言い残したことがあったのか、直撃から30分後。記者の携帯には石田からの留守電が残されていた。事実と異なることを書いたメディアを訴える準備をしていることを明かしたうえで、石田はこう語っていた。「今非常に、シビアな状況にいるのは確かなんですよ。それであとひとつ出たらダメっていうスポンサーさまもいらっしゃって」その声からはかなり切羽詰まっている様子がうかがい知れた。石田は退院後の家庭についてこう明かしている。《僕も妻の負担を増やさないよう、風呂掃除や庭掃除、子どもの送り迎えはやっていますが、妻の頑張りには到底及びません》(『婦人公論』’20年8月25日号)自身の“反省なき”行動が妻へ負担をかけていると気づかぬ限り、石田の窮地はまだまだ続くことだろう――。「女性自身」2020年9月8日号 掲載
2020年08月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「コロナ禍の災害支援」です。被災地と離れていながらできる、新しい支援に注目。今年も豪雨災害が続いています。7月には熊本を中心に、九州やその他の地域が大きな被害に見舞われました。しかし、このコロナ禍では感染リスクもあり、自由に移動ができません。現地ではやはり人手が足りていないとのこと。とはいえ、県外の方が来ると地元から一斉に不安の声があがり、疑心暗鬼も招いてしまうそうです。そんななか、新しい支援の形が2つ見られました。一つは、被災した当事者がAmazonの「ほしい物リスト」で必要物資を公開し、支援を募るというもの。八代市の水没した保育園では、園児の帽子からフェルトペン、シーツに至るまで具体的に必要なモノと数をリストアップしました。これまでは、被災地で何が必要なのかの情報をリアルタイムに得るのが難しく、物資を送っても自治体の倉庫で管理されて適切に届かないというような問題がありました。その点、この方法は明快で合理的です。もう一つは、熊本地震をきっかけに結成された支援団体「BRIDGE KUMAMOTO」の働きです。広告を手掛けるデザイナーや映像クリエイターらが中心メンバーで、7月の豪雨災害を受け、いち早く基金を創設。これはクラウドファンディングで支援金を募り、被災地支援を行う組織や団体はBRIDGE KUMAMOTOに申請して、助成金を受け取れるというシステムです。全国のクリエイターたちに呼びかけて動画メッセージ集を作るなど、お金以外の支援も行っており、僕もナレーターとして参加しました。このように中間支援団体がSNSを展開して支援に入るというのは新しい動きです。行政では手の回りにくいところを細やかにサポートしています。豪雨や台風災害は今後も起きるでしょう。地震や富士山の噴火の危険もはらんでいます。コロナ禍の複合災害では、外に出られない、外からの支援が得られない状況が続く恐れがありますから、食糧や水、常備薬に加え、マスクや消毒液も適量、備蓄しておいたほうがよいでしょう。これまで避難所ではたびたび、食中毒や感染症の問題が起きていました。コロナにより、衛生面の危機意識が一般的に高まったのは、良かったことかもしれません。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。3月に監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開された。※『anan』2020年8月26日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年08月19日石田純一(66)が“お持ち帰り”をしていたと、8月4日に報じられた。「週刊女性PRIME」によると仕事で福岡へと向かった石田は、夜遅くにパワーストーン販売会社の社長宅でシャンパンを3杯も一気飲み。その後、深夜3時ごろから25歳女性とホテルで共に過ごしたと伝えている。今年4月、新型コロナウイルスの感染が発覚した石田。退院後の5月、本誌の取材に対し「一時は死をも覚悟するほどだった」と回想した。生死をさまようなか、子供たちを思い出した石田は「あの子たちにほんのちょっとでもいいから、何か言葉を残したい」と考えていたという。また「お医者さんには、『あと2日遅かったら、年齢的にもかなり危なかった』と言われました。妻がそばにいたことを本当にありがたく思いましたね」とも話していた。石田は、そうして家族への思いや感謝を口にしたがーー。しかし本誌は5月末、彼が夜な夜な千鳥足で歩いているところを目撃している。新型コロナウイルスの快気祝いを終えた後、1人ふらついていた石田。道路の真ん中で立ち尽くし、車が来てとっさに避けるという一幕もあった。そして、今回のお持ち帰り報道。ネットでは夜遊びをやめない石田について、疑問視する声がこう上がっている。《前回あれだけ猛バッシング受けたのにまた移動。そして宴。呆れるけどそれ以上に女性とホテルとか手を繋いだとかこの記事理子さんや理子さんの両親や子供が目にしたらどう思うんだろ》《必死に治療した医療関係者はこれを見て何を思うのだろう。虚しい気持ちになるのではないか》《コロナはまだ全解明されていませんし、いつ収束するか不明です。罹ることがいけないのではなく、軽率な行動や言動が反感を買っているのを理解されなければ、今後も家族を守れないと思います》《石田純一すげえ堂々と夜遊びしてるな》
2020年08月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「9月入学」です。コロナ禍では無理。じっくりと時間をかけて再考を求む。学校の入学・始業時期を4月から9月にする案は「今年度・来年度のような直近の導入は困難」と、見送られることになりました。9月入学制度はこれまでにも何度も議題にのぼっています。世界ではアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ベルギー、トルコ、モンゴル、ロシア、中国などの国が9月入学制度を導入しています。日本も明治維新後、西洋の教育を導入した当初は9月始業でした。ところが、国の会計を4月~3月を一年とする年度制を採用したこと、徴兵制の始まりなどから4月始業に変わり、今に至ります。今年、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために学校の休校が続き、授業の遅れが問題になりました。そんななか、高校生のツイートをきっかけに、全国知事会から国へ9月入学の検討要請があり、安倍首相も「有力な選択肢の一つ」とコメント。いったん検討し始めたのですが、実際に導入するとなると、初年度の入学生徒数が半年分増加し、大量の教員不足が生じてしまうこと、また、保育所の入学待機児童数が増大すること、システムやカリュキュラムの再編など、拙速な対応は無理と判断されたのです。このコロナ禍で、ただでさえ問題が山積するなか、大きな改変をしようとしたのは現場の声を無視した行動だったと思います。授業の遅れを取り戻すことが目的なら、感染者数は地域によって差がありますし、全国一律にすること自体がナンセンスなのではないでしょうか。4月でも9月でも、いつ学校が始まっても継続してきちんと教育を提供できる仕組み作りを議論するべきなのではないかと思います。日本は会社も年度ベースなので、学校の始業時期をずらせば就職にも影響が及びます。会社を通年採用に変え、大学も途中入学を許すなど、個々のスタイルに合わせた社会設計が必要になるでしょう。世界の学校制度はもっと柔軟です。イギリスは年に3回、入学の機会がありますし、フランスでは家庭での義務教育の就学も可能になっています。また、海外は飛び級制度も広く採用されていますね。日本もこれを機に時間をかけて議論し、右に倣えではない、多様な学校制度へと見直してみてはいかがでしょうか。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。3月に監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開された。※『anan』2020年7月15日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年07月09日夜11時過ぎ、都内の隠れ家的飲食店から一人、また一人と、熟年世代の男性たち数人がゆっくり出ていく。しばらくして、最後に現れたのは石田純一(66)だった。石田は4月14日に新型コロナウイルス感染と診断され、緊急入院。5月12日に退院し、本誌に電話で「一時は死をも覚悟するほどだった」と壮絶な闘病を告白。病室で長男・理汰郎くん(7)への遺言を用意したと明かしていた。そんな石田が、東京で緊急事態宣言が解除された5月末の週末、夜の街へ繰り出していたのだ。「あのお店は、看板すら出さない1人2万~3万円する完全紹介制の超高級ステーキ店です。コロナ禍の前は芸能人の常連客がよく訪れていました」(飲食業界関係者)石田の知人は、こう語る。「石田さんはその夜、同世代の仲間3~4人に招かれ、コロナの“快気祝い”をしていたそうです。お肉に合うワインやシャンパンも口にして、久しぶりの外食を堪能したようです」本誌は今年3月にも、石田の外食姿を報じている。深夜12時、都内の中華店で石田はギョーザとご飯を注文し、お供はウーロン茶。ワインに目がない彼が、その日はアルコール抜きだった。年初めに出演した健康番組では「余命8年」と宣告され、まだ幼い3人の子供たちのために断酒を決意していたはずだったが……。「妻の理子さんは『もうお酒は慎んで!』と何度も忠告していたと聞いています。石田さんも余命宣告を機に禁酒していたそうです。今回は“全快祝い”ということで、つい気の置けない仲間たちと祝杯を挙げてしまったのでしょうか……」(前出・飲食業界関係者)食事を終えた石田の一行はソーシャルディスタンスを保つかのように一人ずつ、帰っていった。最後に出てきた石田は、マスクなしでふらつくような千鳥足。突然、足を止めてはスマホで地図を確認し、また歩きだすといった動作を繰り返す。酔ったせいか、道に迷ってしまったらしい。道路の真ん中で立ち尽くし、車が来てとっさによける一幕も。なんとかタクシーを捕まえた石田は、乗り込んで帰宅の途に就いた。石田は退院後、本誌に神妙に、《お医者さんには、『あと2日遅かったら、年齢的にもかなり危なかった』と言われました。妻がそばにいたことを、本当にありがたく思いましたね》と語っていた。また愛妻や子供たちを心配させないように、お酒はもうこの日だけにしては……。「女性自身」2020年6月23・30日号 掲載
2020年06月09日アイドルグループ・乃木坂46の堀未央奈の2nd写真集『いつかの待ち合わせ場所』(27日発売・ワニブックス)の先行カット3点が20日、公開された。同写真集は、南フランスから地中海に浮かぶ“フランスの秘境”コルシカ島と芸術家ピカソたちに愛されたニースを旅しながらロケを敢行。大胆なカット、飾らない笑顔など、23歳の堀の魅力が詰まった写真集となっている。このたび、イスに座ってカメラを見つめるカットや、日差しが帽子越しに顔にかかっているカット、ランジェリー姿で朝食を食べているカットが公開された。それぞれについての堀のコメントは以下の通り。■椅子に座っているカット逆光の感じがすごくお気に入りで、髪の感じや表情がオトナっぽい感じで新鮮かなぁと思います。目が特徴的、印象的とよく言われるのですが口元を隠していてチャームポイントである目が目立つカットにもなっています。■帽子をかぶっているカットニースのいろんな画家達が訪れたレストランに行ったときのリラックスしている不意打ちの写真です。日差しが帽子越しに顔にかかっているのも好きです。■朝ごはんを食べているカットニースのかわいいホテルの一室で朝ごはんを食べている時の写真。パンが美味しすぎてびっくりしています。笑こんな素の顔も写真集ではたくさん見られると思います。
2020年05月20日2020年4月15日に新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染していることが判明した、俳優の石田純一さん。同月14日には肺炎の傾向があるとして入院した石田さんですが、同年5月12日に無事退院することができたそうです。翌13日、石田さんは「報道各社及び読者、視聴者の皆様へ」と題した手書きのメッセージをブログで公開しました。コロナウイルス感染の石田純一、退院を発表仕事で沖縄にいたところ身体のだるさを覚え、コロナウイルスの感染が発覚したという石田さん。今回の件について石田さんは謝罪し、治療に携わった医療従事者へ感謝の気持ちを述べました。この度 私 石田純一が新型コロナウィルスによる肺炎に罹患したことで多くの方々にご迷惑をおかけし、不快な思いにさせてしまったことを深くお詫び致します。大変申し訳ありませんでした。私は5月12日(火)に退院することが出来ました。適切な治療と温かい看護のお陰です。本当に、本当にありがとうございました。家に帰る私のこの第一歩は、世間的には取るに足らない小さな一歩でしかありません。しかし我が家にとっては、子供たちとまた人生を共にすることを許された大切な一歩です。そしてこうした無数の一歩がとてつもなく大きくなり、何らかの形で、近い将来このコロナ禍を鎮静させ克服することにつながっていくことを願わずにはいられません。新感染症とのたたかいは、今回限りではないでしょう。未知との奮闘はこのあと何度も続くと思われます。とはいえこの度のパンデミックに対し、叡智と共に不退転の勇気で立ち向かわれた方々の、献身と成果がすでに快挙です。尊敬と感謝で、我々の記憶に永くとどめおきたいと思います。社会においては相当厳しい状況がまだ続きますが、みんなで心を寄せ合い 協力し合って何とか乗り越えたい、と決意を新たにしています。今後ともよろしくお願い申し上げます。石田純一オフィシャルブログーより引用石田さんは自宅に戻り、愛する家族と共に生活するありがたみを実感したといいます。5月14日時点で、政府は39県で緊急事態宣言を解除する方針を明らかにしています。しかし、コロナウイルスが消滅したわけでも、治療薬ができたわけでもありません。石田さんがいうように、今後もコロナウイルスと人類の闘いは続いていくでしょう。決して油断はせず、支え合いながら困難に立ち向かう精神が必要なのだと考えさせられます。[文・構成/grape編集部]
2020年05月14日新型コロナウイルスに感染し入院していた俳優の石田純一が13日、自身のブログを更新し、12日に退院したこと報告した。石田は「報道各社 及び 読者、視聴者の皆様へ」と書き出し、「この度 私 石田純一が新型コロナウィルスによる肺炎に罹患したことで多くの方々にご迷惑をおかけし、不快な思いにさせてしまったことを深くお詫び致します。大変申し訳ありませんでした」と謝罪。その上で、「私は5月12日に退院することが出来ました」と報告し、「適切な治療と温かい看護のお陰です。本当に、本当にありがとうございました」と感謝した。そして、「家に帰る私のこの第一歩は、世間的には取るに足らない小さな一歩でしかありません。しかし我が家にとっては、子供たちとまた人生を共にすることを許された大切な一歩です。そしてこうした無数の一歩がとてつもなく大きくなり、何らかの形で、近い将来このコロナ禍を鎮静させ克服することにつながっていくことを願わずにはいられません」とコメント。「新感染症とのたたかいは、今回限りではないでしょう。未知との奮闘はこのあと何度も続くと思われます。とはいえこの度のパンデミックに対し、叡智と共に不退転の勇気で立ち向かわれた方々の、献身と成果がすでに快挙です。尊敬と感謝で、我々の記憶に永くとどめおきたいと思います」とつづり、「社会においては相当厳しい状況がまだ続きますが、みんなで心を寄せ合い 協力し合って何とか乗り越えたい、と決意を新たにしています。今後ともよろしくお願い申し上げます」とメッセージを送った。
2020年05月13日