助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが乳幼児の便秘対策について教えてくれました。赤ちゃんの便秘に悩んでいるというママやパパも多いですよね。実はNGな便秘対策をしてしまっていることもあるかも……!?赤ちゃんの便秘については、悩んでいるママは多いかと思います。便秘の改善のために色々やっているけど実はNGなことについてお話ししていきます。 赤ちゃんの便秘は離乳食期から始まることが多い?今、日本の子ども(3歳〜8歳)の約20%(5人に1人)が慢性便秘といわれていて、子どもの便秘が深刻な問題として注目されています。これは、赤ちゃん時代から始まっていることが多いそうです。便秘は、特に離乳食が始まるころに多くなります。 離乳食が始まって固形物を食べるようになると、だんだん固形に近いうんちになっていきます。このころには、腸にうんちをためられるように機能が発達してきます。しかし、硬い便が続いて、排便時に肛門が痛かったという思いをすると、排便が怖くなったり、いきむのをしなくなったりして、便秘につながっていくのです。 赤ちゃんの便秘とは?生まれたばかりの赤ちゃんは、うんちを腸にためる機能が未発達なので、母乳や育児用ミルクを飲むたびに腸の働きの反射でうんちが出ます。生後1カ月ころから、大腸に少しずつためられるようになり、排便回数も少しずつ減っていくといわれていますが、個人差が大きいです。 赤ちゃんに多い便秘は、食事量や水分の不足が原因の大腸性便秘よりも、おしりの出口付近でうまく出せずにたまってしまう直腸性便秘が多いといわれています。便が長時間たまると、硬くなって出しづらくなったり、臭いがきつくなることがあります。母乳や育児用ミルクを飲んだり、離乳食を食べて大腸が動いてうんちを押し出そうとしても、出口付近の直腸に硬い便があると押し出せずに、不快や痛みを感じて不機嫌になったり泣いてしまうこともあります。 排便は1日1回が良いですが、自然に排便が出る状態で、3日に1回ぐらいまでならあまり気にしなくてよいといわれています。しかし、3日に1回の排便が1カ月以上続いたり、臭いうんちが続いたり、排便するときに長時間(3分以上)苦しそうにいきんで出すようであれば注意が必要です。便秘がひどくなると排便するときに肛門が切れて出血してしまうことなどもあります。3日以上便秘が続く際には「たかが便秘」と思わずに、かかりつけの病院を受診しましょう。 便秘の対処法や受診するタイミングは?おなかのマッサージや水分や食事量を増やしたり、乳製品など腸の動きを良くする食品を食べても、赤ちゃんの便秘は改善されないことがあります。直腸に便をため過ぎないように、排便のサイクルをつくることが大切です。授乳や離乳食の後や、おならがあったり、いきみはじめたり、腸が動く音が聞こえたら、縦抱きにしたり座らせたりして腹圧をかけやすくします。 便を出しにくそうな場合は、おむつを外したり、おまるやトイレに支えて座らせたりするとすっきり出せることがあります。 2日以上出なかったり、おなかが張っている感じがあれば、綿棒浣腸で直腸にたまった便を出すようにしてあげましょう。よく言われている「綿棒浣腸が癖になって、自力で出せなくなってしまう」ということはないといわれています。むしろ、便が出ない状態が続き便秘が悪化してしまうと、下痢状の便が漏れ出てしまったり、自分が知らない間に失禁してしまうなど様々なトラブルが起こる可能性があります。綿棒浣腸を行うなど自宅でできるケアを早めにしてあげることが大切です。 綿棒浣腸の方法綿棒浣腸の方法は、ワセリンやベビーオイルなどを綿棒の綿の部分につけ、肛門に綿の部分を1〜2cm挿入し、肛門を外側に少し押し広げるように圧をかけながら円を描くようにゆっくりと数回綿棒を回します。 上記を試しても、排便が3日以上なく、授乳や食事後に吐いてしまう、おなかが張って苦しそうで機嫌が悪いなどあればかかりつけ医を受診ましょう。 まとめ赤ちゃんの時期に便秘になっても、成長・発達と共に改善していくこともあります。3歳ぐらいまでには排便のリズムをつけておくことが大切といわれています。 色々工夫しても改善がみられない場合は、早めにかかりつけの小児科医に相談してみてもいいかと思います。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年09月22日■前回のあらすじ保育園にいくようになりずりはいはできるようになった長男。しかし1歳半になってもハイハイと歩くことはせず…。成長が気になってしまい、かかりつけの小児科で個別に1歳半健診を受けることにしました。■先生の診断は…■不安に思っていたことが全て零れ落ち…この時、なかなか相談できる相手がいなくて、思い詰めすぎてしまっていました。先生がかけてくれた言葉は…。■先生から衝撃の言葉が…!■歩くことよりも大切なことは…先生から言われたことは「そんな眉間にシワ寄った顔して一緒にいたら、長男くんが不安になるでしょ。笑顔で接してあげて。ママが笑顔でいることが子どもにとって一番の力になるんだよ。」と…。「この子は歩く気がありません」と言われた時の衝撃はすごかったです! その発想がなかったので、目から鱗でした…!そしてこの後、看護師さんから言われた言葉にもハッとさせられることに…!※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。次回に続く「切迫早産で入院中に同室の人が辛かった話」(全32話)は17時更新!
2022年09月08日第一生命グループの一員であるネオファースト生命保険株式会社(代表取締役社長:徳岡 裕士、以下「当社」)が提供する、健診結果改善サポートアプリ「Neoコーチ」が2022年7月28日(木)一般公開から約1か月で、累計1万ダウンロードを達成しましたことをお知らせいたします。日ごろ当社および「Neoコーチ」を支えていただいている、すべてのユーザーさま、パートナー会社さまに心より厚く御礼申し上げます。「Neoコーチ」は、「健康状態を改善したいけれど、どうしていいかわからない」「なかなか続かない」という方に、ヘルスコーチング(※)の技術で「かんたんで無理なく続く健康改善サポート」を楽しく体験していただくアプリです。無料でどなたでもご利用いただけますので、是非、ダウンロードしてお試しください。(※)一人ひとりの健康課題に合わせて、「自らの気づき→自主性を高める→行動の継続→習慣化」の行動変容のプロセスに沿って、“無理なく続けられること”を発見して“小さな成功体験”を積み上げることで行動継続へ導くコミュニケーション手法です。「Neoコーチ」アプリの3つのユーザー体験「Neoコーチ」は上記の3つの体験を提供しており、ユーザーの方から以下のフィードバックをいただいておりますので紹介いたします。通常ヘルスコーチングは対面で行うものですが、「Neoコーチ」ではバーチャルヘルスコーチの「ウェル美」を介してアプリ上で「いつでも・どこでも・気軽に」ヘルスコーチングを続けられます。具体的には日々のチャレンジの取組みを報告すると、「ウェル美」コーチがチャットで5daysチャレンジにおける日々のチェックと最終日の振り返りを行います。「ウェル美」とチャットで振り返りをしながら取り組んでいくことで楽しくかつ効果を実感しながら生活習慣改善取組みを続けていくことができます。当社は、「Wellness~もっと自分らしく~を応援する。」をビジョンに掲げ、個々人が抱える心身の悩みを解消し、一人ひとりの豊かな人生・自己実現に寄り添っていけるようなサポートに取り組んでいますが、今後も新たな機能の開発や顧客体験のブラッシュアップを行い、お客さまが抱える心身の悩みを解消していける顧客体験を提供していきます。なお、「Neoコーチ」アプリのより詳細な内容は以下よりご確認いただけます。 : 【ダウンロードは以下からお願いいたします】Neoコーチ - ネオファースト生命で健康管理をサポート : 【本リリースに関する報道お問い合わせ先】ネオファースト生命保険株式会社CXデザイン部Neoコーチお問い合わせ窓口e-mail: neocoach_info@neofirst.co.jp 以上 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月07日株式会社バンダイ ライフ事業部では、テレビ東京系列で放送中の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」より、シナぷしゅの人気キャラクター「ぷしゅぷしゅ」と「そらのライオン」ががっしゃん(連結)する様子が楽しめる『シナぷしゅ 箱庭ポーチ』(3,000円 税込/送料・手数料別途)の予約受付を2022年9月5日(月)12時に、バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )にて開始いたします。(発売元:株式会社バンダイ)箱庭ポーチとは、企画デザイン2時考案の「自立するファスナー」を生かしたポーチです。ファスナーにキャラクターをデザインすることで、箱庭のようにキャラクターの世界観を楽しめる新商品となっています。キャラクターがくっついたり、はなれたり、おうちに帰ったり…背景パーツと自立ファスナーで様々な印象を与えるユニークアイテムです。ポーチに新しい楽しみ方をプラスします。※商品詳細ページ: シナぷしゅ 箱庭ポーチ■商品特長自立したファスナートップが特長です。ポーチの中はメッシュで仕切られているため、コスメポーチとしてもペンポーチとしても使い勝手の良い仕様となっています。シナぷしゅのメインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」と番組内での人気登場キャラクター「そらのライオン」がポーチの上で仲良く「がっしゃん(連結)」するため、番組のファンに楽しんでいただけるデザイン仕様になっております。左右からがっしゃん、右側でがっしゃん、左側でがっしゃんと様々な遊びを再現することができるので、お子様とのコミュニケーションにもおすすめです。ファスナートップは押すと倒れる合皮素材なので折れる心配もなく日常使いにも最適です。企画協力:企画デザイン2時■商品概要・商品名 :シナぷしゅ 箱庭ポーチ( )・価格 :3,000円(税込)(送料・手数料別途)・対象年齢 :15才以上・商品内容 :コスメポーチ・商品サイズ:W180×D50×H60mm・商品素材 :本体…合成皮革、内生地…ポリエステル・生産エリア:中国・販売ルート:バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )限定・予約期間 :2022年9月5日(月)12時~2022年9月26日(月)23時予定・商品お届け:2023年1月より順次お届け予定・発売元 :株式会社バンダイ(C)TV TOKYO※準備数に達した場合、販売を終了させていただくことがあります。※ページにアクセスした時点で販売が終了している場合があります。※商品仕様等は予告なく変更になる場合があります。※掲載している写真は開発中のため、実際の商品とは多少異なる場合があります。■「箱庭ポーチ」について企画デザイン2時考案の自立ファスナーを生かしたポーチブランドです。キャラクターがくっついたり、はなれたり、おうちに帰ったり…背景パーツと自立ファスナーで様々な印象を与えるユニークアイテムです。ポーチに新しい楽しみ方をプラスします。■「シナぷしゅ」についてテレビ東京系列にてレギュラー放送中の民放初の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」。番組名の由来となっている「シナプス」とは、脳の神経細胞と神経細胞の間にあるつなぎ目のこと。脳の神経細胞は、成長にしたがって「増える」のではなく、シナプスによって「つながる」ことで発達すると言われています。適切な刺激でシナプスをどんどん増やし、脳の発達につながる、そして赤ちゃんの世界が「ぷしゅっ」と広がり、パパママの肩の力が「ぷしゅ~」と抜ける、それが「シナぷしゅ」です。▼毎週月曜~金曜 あさ7:30~8:00(テレビ東京系列6局ネット)▼番組公式サイト 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月05日2歳健診に息子のもんちゃんを連れて行ったおさるさん。この2歳健診が今後の生活を大きく変えることになるとは……。もんちゃんの成長を記録したおさるさんの育児マンガ最終話。子どもの成長に「うれしい」があふれる2歳2カ月で初めての2語文が出た息子のもんちゃん。そこからどんどんと言葉が増えていきました。そこで、これまでできなかった児童館でのお片付けにチャレンジしてみることに……! 初めてもんちゃんの口から2語文が出た日から、目まぐるしい成長が見られました。新しい言葉が増えたり、一緒にお片付けができたり、他の子にゆずることを覚えたり……。 最初は不安だらけの健診でしたが、子どもの気になることを相談できたり、外の世界に触れるきっかけを与えてくれたりと、もんちゃんの成長をずっとそばで見守ってきたおさるさんは「あの日、2歳健診に行って本当によかった」と振り返ります。 これからも、もんちゃんが大好きなお母さんと幸せいっぱいに過ごせますように。 監修/助産師REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター おさる2020年3月生まれの男の子ママです。育児を通して気づいたことを漫画にしています。
2022年08月30日2歳健診に息子のもんちゃんを連れて行ったおさるさん。この2歳健診が今後の生活を大きく変えることになるとは……。もんちゃんの日々の成長に一喜一憂していたときのお話。できないことではなく、できることに目を向けて息子のもんちゃんが、公園で出会った見知らぬ女の子と初めて遊べた日。ゆっくりでも確実に成長していることを感じていたおさるさんでしたが、時には周りの子と比べてしまい落ち込むこともあって……。 ゆっくりだけれど、ちゃんと成長している息子の姿を見て、これまでだったら考えもしなかったことにも視野が広がるようになってきたというおさるさん。でも、まだまだ苦手なことも多く、つい周りの子を比べて落ち込んでしまうこともあるそう。その一方で、もんちゃんにはできることもたくさんあったことに気づき、そこから声がけの仕方や関わり方を模索していき……。 そんなある日、朝起きるともんちゃんから驚きの言葉が発せられたのです。皆さんの忘れられない子どもの「初めて」は、何でしたか? 監修/助産師 REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター おさる2020年3月生まれの男の子ママです。育児を通して気づいたことを漫画にしています。
2022年08月29日2歳健診に息子のもんちゃんを連れて行ったおさるさん。この2歳健診が今後の生活を大きく変えることになるとは……。もんちゃんと一緒に成長していくために大きな一歩を踏み出したときのお話。昨日とは違う、子どもの後ろ姿を見て…児童館や子育てサロン、交友関係など、同世代の子との触れ合う機会をどんどん広げていったおさるさん。息子のもんちゃんも少しずつ外の世界に慣れてきている様子。ある日、公園で出会った見知らぬ女の子と……!? これまではブランコしか乗らなかったもんちゃんが、積極的にいろいろな遊具で遊ぶようになったり、順番を守ろうとしたりする姿を見て、もんちゃんの成長を実感したというおさるさん。たまに「言いすぎてしまったかも……」と反省することもあるそうですが、これらの経験が自分自身の成長にもつながっていると感じているそう。 あるとき、公園で出会った知らない女の子に興味を示したもんちゃん。おさるさんは、初めて友だちと楽しそうに遊ぶもんちゃんを見たと言います。 昨日とは違う子どもの後ろ姿を見ると、うれしいような少しさびしいような、そんな気持ちがあふれてきそうですね。 監修/助産師REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター おさる2020年3月生まれの男の子ママです。育児を通して気づいたことを漫画にしています。
2022年08月28日2歳健診に息子のもんちゃんを連れて行ったおさるさん。この2歳健診が今後の生活を大きく変えることになるとは……。児童館と子育てサロンデビューを果たし、「うまくいかなかったこと」から気持ちを切り替えるまでのお話。不発に終わった感があったけれど…子育てサロンでは、息子のもんちゃんが同年代の子たちとうまくかかわれなかったことにショックを受けたおさるさん。でも、ここに来るまでの経緯や、そもそもの目的を思い返してみると……!? 同世代の子とうまくかかわれなかった息子のもんちゃんでしたが、「その経験をさせてあげること」が本来の目的だったことを思い出し、気持ちをポジティブに切り替えたおさるさん。 もっといろいろな経験をさせてあげたいと、ママ友とその子どもを家に呼ぶことも。でも、子ども同士のやり取りを見ているとハラハラしてしまい、つい先回りしてもんちゃんに注意してしまいます。そんな姿を見ていた気の知れたママ友から、「止めなくて良いんじゃない?」と言ってもらえたことも、新たな気づきを得るきっかけになったそうです。 監修/助産師REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター おさる2020年3月生まれの男の子ママです。育児を通して気づいたことを漫画にしています。
2022年08月27日2歳健診に息子のもんちゃんを連れて行ったおさるさん。この2歳健診が今後の生活を大きく変えることになるとは……。小児科の先生にまた半年後の2歳6カ月健診に来るよう告げられたことを機に、夫婦で今やれることを模索していたときのお話。意を決して児童館デビューしたものの…2歳健診でさらに半年後の再訪を提案されたのを機に、いま息子のもんちゃんにできることを精一杯やろうと決意を固めたおさるさん夫婦。まずは外の世界に触れる機会として、目標だった児童館デビューを果たすものの……!? 児童館デビュー後、人との触れ合いを求めて子育てサロンに参加したおさるさん親子。2人にとって初めての場所でしたが、各々が好きな遊びができるスタイルでホッとしたそう。ところが、もんちゃんは他の子のおもちゃを横取りしたり、片付けしなかったりとハラハラしっぱなし……。しまいにはグズグズになってしまい、その場をそっと離れることに。 どうしても「うまくいかなかったこと」のほうが頭に残ってしまいがちですが、そんなとき、皆さんだったらどう気持ちを切り替えますか? 監修/助産師REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター おさる2020年3月生まれの男の子ママです。育児を通して気づいたことを漫画にしています。
2022年08月26日2歳健診に息子のもんちゃんを連れて行ったおさるさん。この2歳健診が今後の生活を大きく変えることになるとは……。保健師さんとの話のあと、小児科の先生に半年後の再訪を提案されたときのお話。半年後の再訪が決定…。いま子どもにしてあげられることとは?2歳健診に訪れたおさるさんと息子のもんちゃん。小児科の先生から「半年後にまた来てくれる?」と告げられました。現実を受け入れながら、今もんちゃんにしてあげられることを考えていると……!? 2歳健診では、小児科の先生から半年後の再診を打診されたおさるさん。気持ちを切り替えて、「まずは自分たちでできること」を考えていたつもりが、保育園に通っていないことを理由に問題から目をそらしてしまっていたことに気づきます。 「まずは子どもにやってあげられることを精一杯やる一年にしよう」という夫の言葉に背中を押され、人見知りのおさるさん&もんちゃんにとって第一関門となる児童館デビューにチャレンジすることに。おさるさん夫婦のように、一緒に乗り越えようとしてくれる人が近くにいてくれることが、前を向く原動力になるのかもしれませんね。 監修/助産師REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター おさる2020年3月生まれの男の子ママです。育児を通して気づいたことを漫画にしています。
2022年08月25日2歳健診に息子のもんちゃんを連れて行ったおさるさん。この2歳健診が今後の生活を大きく変えることになるとは……。保健師さんから、もっと人とかかわる時間をもつことを提案されたときのお話。子の試練は母の試練…!?1歳6カ月健診の際に、息子のもんちゃんの言葉がまったく出ていなかったことを心配して、念のため予約していた2歳健診に訪れたおさるさん。もんちゃんは、人より敏感で警戒心が強い傾向が。そこで、少しずつ外の世界に慣れるよう保健師さんに提案され……?! 2歳健診にやって来たおさるさんと息子のもんちゃんは、少しずつ外の世界に慣れるために、いろいろな場所に訪れてみることを保健師さんから提案されます。そういった刺激はもんちゃんの言葉を引き出すのにもプラスに働くことを知り、これまで積極的に外へ出ていなかったことを反省したというおさるさん。 このあとも小児科の先生による診察を受け、もんちゃんの様子を細かくヒアリングしてもらいます。不安に思うことは自分ひとりで抱え込まず、おさるさんのように健診や診察を受けて相談できる相手を見つけることは大事かもしれませんね。 監修/助産師REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター おさる2020年3月生まれの男の子ママです。育児を通して気づいたことを漫画にしています。
2022年08月24日2歳健診に息子のもんちゃんを連れて行ったおさるさん。この2歳健診が今後の生活を大きく変えることになるとは、このときおさるさんはまだ思ってもみなかったのです……。おさるさんの、ご自身の体験をもとにした育児マンガを紹介します。念のために予約した2歳健診で思いがけないことが…2歳になる息子のママのおさるさんは、息子のもんちゃんを連れて2歳健診に行きました。そこで保健師さんから言われた言葉にホッとしたり、思い当たることがあったり……。 ※2歳児健診は法定健診ではありませんが、実施している自治体もあります。 ※「2歳半で7割の子が2語文を話せるようになります」とありますが、あくまで個人差があります。 1歳6カ月健診の際に、息子のもんちゃんの言葉がまったく出ていなかったことを心配して、念のため2歳健診を予約していたおさるさん。2歳になった現在では少しずつ言葉も出ており、大きな心配はないと思いつつも、せっかくだからと予約していた健診に向かうことに。 言葉に関しては、今後もっと出てくるようになると保健師さんから言われて安心したものの、人より敏感で警戒心が強い傾向にあることがわかり……。 自分の子どもに少し気になる様子が見られたとき、おさるさんのように誰かの言葉に一喜一憂してしまう気持ちもわかるのではないでしょうか。 監修/助産師REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター おさる2020年3月生まれの男の子ママです。育児を通して気づいたことを漫画にしています。
2022年08月23日2人目妊娠中のときの担当医は、普段笑わない無愛想な先生でした。そんななか、1回だけ娘を妊婦健診に同行させたことがありました。すると先生は娘に対して普段とは違う顔を見せてくれて……。先生の意外なギャップに思わずほっこりした体験談です。 笑わない無愛想な先生2人目の妊娠で担当になった産婦人科の先生は、普段はとても機械的で不愛想な方でした。比較的若い先生だったので「慣れていないのかな?」と思いつつ、私の中では「必要なことは言ってくれるし、診察も早いからいいか」と考え、担当の先生をかえてもらうなどはしませんでした。いつも妊婦健診は第1子をこども園に送り出してから行っていましたが、1日だけ園がお休みの日に娘の預け先がなく、健診に一緒についてきてもらったことがあります。娘を連れて行く前は、「先生のことを怖がるかな?」などと想像していた私。このときは、あの笑わない先生の意外な一面が見られるとは想像もしていませんでした。 先生の意外な顔にびっくり娘を連れて診察室に入ると、「何歳ですか?」と3歳の娘にとても丁寧に対応してくれる先生。そして「今から赤ちゃんを見るけど、ここで一緒に見ますか?」と娘に言い、緊張気味の娘がうなずくと、先生の目の前の特等席でエコー画像を見せてくれました。そして「今日は特別だよ」と言って、3Dエコーまでしてくれたのです!何よりも驚いたのが、いつも無愛想な先生の穏やかな表情。診察の最後には「赤ちゃん元気でした。お姉ちゃんに会えるのを楽しみにしてるって」と娘にやさしくにっこり。娘も「うん! 私も楽しみ!」とすっかりその気になっていました。 思わぬギャップに驚きいつもは機械的で冷たい印象の先生が、娘にあんなにやさしく言葉をかけてくれるなんて思っておらず、とても驚きました。思い返せば、これ以前の健診で先生に「上の子は赤ちゃんについて何か感じていますか?」と聞かれたとき、「何かを察しているのか、わがままになりました」と答えたことが。あくまでも推測ですが、もしかしてそれを覚えてくれていて娘に話をしてくれたのだろうか?と考えてしまいました。次の健診ではすっかり以前の無愛想な先生に戻っていましたが、私の中の先生の印象は「冷たい機械的な先生」から「子どもにやさしい良い先生」に変わっていました。 「この先生はなんか冷たい人だな」と思っていたのが、娘と一緒に健診に行ったことで、思わぬ一面を見ることができました。これ以降はいつものドライな先生の顔しか見ていませんが、ほっこりとした人間味のある一面を見られたことで、出産のときの緊張も少し和らいだように思います。 監修/助産師REIKO著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年08月21日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、夏の時期の乳幼児の発熱について教えてくれました。小さな子どもの発熱は受診のタイミングも難しいもの。コロナも流行しているので不安になってしまうママも多いですよね。発熱時の受診のポイントについても教えてくれているので、ぜひ参考にしてくださいね。子どもが発熱すると、ママ達は慌ててしまいますよね。自宅で様子をみるべきか、病院に受診するべきかなど悩むこともあるでしょう。夏は、感染症だけではなく熱中症など発熱の原因は様々あります。今回は、乳幼児が発熱した時の対応についてお話しします。 乳幼児の発熱はどのくらい?乳児の体温は、36.5〜37.5℃と大人に比べて高くなっています。しかし、個人差があるため、普段から体温測定を行い、平熱の状態を把握しておく必要があります。 具体的には、37.5℃は微熱、38℃以上あれば発熱を疑い、38.5℃〜39℃以上あれば、高熱といえます。3カ月未満であれば、38℃以上が続くようでしたら、受診が必要です。また、3カ月以上であっても、39℃以上熱があれば、受診する様にしましょう。乳幼児は、熱の調整機能が未熟で発熱しやすいといえます。 発熱時の受診のポイントは?子どもが発熱した際に、どのタイミングで受診すべきか悩んでしまうというママの声をよく聞きます。下記を目安にして受診するかの判断をしてみてください。 家で様子を見てもよい場合 ・少量ずつでも、水分・食事がとれている。・夜は眠れている。・あやせば笑ったり、遊ぼうとする。・それほど機嫌は悪くない。・高熱でぶるぶる震えることはあるが、意識はしっかりしている。 かかりつけ医に受診したほうが場合・水分・食事を全く受けつけない。・何度も嘔吐する・おしっこが半日くらい出ない。または色がいつもよりも濃い。・生後3か月未満の赤ちゃんで、38℃以上の熱がある。・生後3ヶ月以降でも、体温が39℃以上が続く場合・何日も熱が下がらず、ぐったりしている。 日中であればかかりつけ医に受診しましょう。夜間や休日であれば、翌日以降にかかりつけ医が診療している時間に受診してくださいね。 ※咳があり、濃厚接触者などでコロナウイルス感染の可能性がある場合には、かかりつけ医や地域の発熱外来などに電話相談してから受診するようにしましょう。医療機関ごとに受診時間や受付場所をかえるなどの感染対策を工夫している場合があるため、受診前に医療機関への確認するのが良いでしょう。 ・意識が朦朧としている・熱性痙攣を起こしている ※救急外来受診の場合も、咳があり濃厚接触者などでコロナウィルス感染の可能性がある場合は、かかりつけ医などに電話相談してから受診するようにしましょう。発熱時の対応は?発熱時にできるホームケアとしては、クーリングや水分補給などがあります。下記のポイントを意識しながら、子どものケアをしてくださいね。 ①クーリングクーリング(冷やすこと)は、首と脇の下、鼠蹊部(足の付け根)の3点が基本です。おでこや頭を冷やすと熱が出ている時は気持ちが良いですが、頭だけのクーリングは熱を下げる効果は十分ではありません。熱が上がっている時は、寒気を感じブルブルすることが多いので温め、上がりきってからクーリングをすると良いでしょう。 おでこに冷却シートを貼る場合には、寝ている際に鼻や口元にずれてしまい窒息につながる恐れがあるので、就寝の際には外すようにするのが良いでしょう。また、こまめに子どもの様子を確認し目を離さないようにしてくださいね。 ②水分補給生後6カ月未満の赤ちゃんの最適な水分補給は、母乳や育児用ミルクです。母乳や育児用ミルクには、赤ちゃんに必要な栄養分や電解質などが含まれています。母乳や育児用ミルク以外の水分をあげる場合には、いっぺんに飲ませるよりもこまめに1口ずつあげるのがポイントです。 ③熱中症対策風邪症状などなく、炎天下の外からの帰宅後に、身体も熱く顔が真っ赤になっていて、発熱している場合があります。 洋服を薄着にして下着だけにしたり、ズボンや洋服を緩めて涼しい部屋で過ごして、時間をおいて再度熱をはかるようにしましょう。熱が下がってこない、ぐったりしている、水分がとれないなどあれば、受診するようにしましょう。 まとめ乳幼児の発熱は、突然に起こることも多く夜間や休日などは、受診のタイミングも難しいですよね。 熱以外の症状にも注意して、落ち着いて対応できると良いですね 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年08月18日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児の夏の就寝について教えてくれました。寝苦しい夏の夜は、エアコンをつけっぱなしで寝ると赤ちゃんには寒すぎ? どんな服装で寝るのが良い? などのママの疑問に答えてくれていますよ! ぜひ参考にしてくださいね。夏の暑い日は、エアコンを一晩中使うお家も多いかと思います。しかし、赤ちゃんには寒すぎない? 大丈夫なの? と悩むママやパパも多いことでしょう。今回は、夏でも寝やすくなるような乳幼児に合わせた空調の調整や寝具、服装などについてお話ししていきます。 赤ちゃんの夏の寝る時の服装は?寝る時は汗をかきやすいので、肌着は必ず着るようにしましょう。脇の汗を吸い取るために袖付きで、汗の吸収が良い綿や汗をかいても乾きやすい速乾性のドライメッシュ素材がおすすめです。 乳児の場合は、紙おむつをつけているだけでも蒸れて暑くなるので、肌着一枚でも良いかと思います。そのほかにも幼児の場合は、お腹が出ないように肌着をズボンの中に入れるようにしたり、夏用のガーゼ腹巻きや腹巻き付きのパジャマズボンなどがおすすめです。 エアコンはどう使う?夏の暑い時期は、エアコンを一晩中つけっぱなしで使っているご家庭も多いかと思います。タイマーなどで夜間冷房が切れるようにしてしまうと、暑くて起きてしまうことがあるので、一晩中つけっぱなしにすること自体は問題ありませんが、室温に注意しながら、低くなりすぎないように注意しましょう。 室温は26〜28℃が適切と言われています。室温だけに注目するのではなく、湿度が高いと暑く感じやすいので、湿度も調整してみましょう。湿度は50%が適切です。また、扇風機を使用する場合は扇風機の風が乳児に直接あたると、体が冷えすぎてしまうことがあります。直接風が当たらないように、風向きを調整しましょう。エアコンの風も同様です。 また、冷気は下に溜まりやすいので床や畳にお布団をひいている場合は、冷えすぎてしまう場合もあります。温度計をおく場合は、赤ちゃんの寝ている場所の近くに置くようにして確認することも大切です。サーキュレーターで室内の空気を循環させるのも良いでしょう。 気づくとお布団がかかっていないことも…寝具で気をつけることは?寝る前に布団をかけても、夜中起きて赤ちゃんの様子を見ると、足などで蹴って布団を履いでいて何もかけないで寝ていることがあります。赤ちゃんによっては、お腹が冷えてしまうと体調を崩しやすくなる場合があるので、ガーゼケットなど薄手のものを、手足は出して、お腹と胸が隠れるようにかけると良いでしょう。 また、ガーゼ素材の夏用スリーパーを着用する場合、赤ちゃんによっては、熱がこもりやすいために暑くて汗をかいてしまい起きてしまうことがあります。その場合は汗を拭き取り寝苦しくないようにしましょう。 布団がおしっこの漏れなどで濡れないように、ベッドパッドやシーツの下に、防水シーツをしいている場合がありますが、これによって熱がこもってしまうこともあります。夏場は防水シーツを外したり、冷感タイプの布団やシーツを使うなどの工夫をすると、寝やすくなりますよ。 まとめ汗をかきやすかったり、体温が高めの赤ちゃんは特に気を使いますね。赤ちゃんの様子に合わせて、工夫してみてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2022年08月10日経管栄養の乳幼児や、極端な偏食・少食の乳幼児の家会である「つばめの会」が、2022年8月からNPO法人として活動を開始します。つばめの会ロゴつばめの会は (1)低出生体重児 (2)基礎疾患がある (3)極端な小食・偏食 のうち飲食を苦手としたり経管栄養を使用する乳幼児の家庭を対象としています。医療の進歩に伴いこのような子供は増加しており、発達障害の乳幼児にも極端な偏食や小食の乳幼児がいます。難病や遺伝性疾患などの基礎疾患の症状や治療より、飲食児の嘔吐や飲食の拒否に強いストレスを感じる家族は多いのですが、飲食について相談する先が見つからないケースがあります。こういった困難を抱える当事者3家族が情報交換・交流する場として誕生した家族会がつばめの会です。発足後10年間で登録家族数は300を超え、医療的ケア児支援法も成立した今でも親の悩みは尽きず、近年は年に約40家族を超える入会があります。また専門家へ継続的に啓発を実施し、顧問をはじめとする専門家の講座やニュースレター、学会展示を通じ、医師・歯科医師・歯科衛生士・理学療法士・作業療法士・保育士・看護師・療育施設など他職種に情報を届けています。こうした社会状況を背景に、つばめの会の場の必要性は減ることはなく、活動を継続するためにNPO法人として安定的な基盤を整備するに至りました。乳幼児の摂食障害ポスターつばめの会の活動目標は「家族が安心して子育てをし、子供が健全に成長できる社会の実現」であり、そのために以下の活動を行っています。・利用する家族の相談場所・情報交換場所となる・医療・福祉・教育・保育に関わる担当者に啓発を行う・小児科医・歯科医の顧問をはじめとした専門家により担保された医療情報を提供する経管栄養など外出へのハードルが高い家庭も多いためオンラインを通じた交流が最も活発に行われています。つばめの会サイトホームページより情報をご欄ください。つばめの会ホームページ: ●登録家族のコメント「まわりに相談しても『いつか食べるよ』『努力が足りないのでは』と言われて傷つくことが多かったけれど、つばめの会のみなさんからのメールの返信が励みになりました。食べなかった子どもが食べるようになった、という話に希望が持てます。」「かかりつけ医から経管栄養をどうすれば卒業できるかという話はなかった。経管栄養を卒業できたのは、つばめの会で情報を得られたおかげ。」「困ったときの対応法など、経験者による具体的な体験談や過去のメーリングリストの情報が役に立った。」●法人概要法人名: 特定非営利活動法人つばめの会代表者: 代表 山家 京子所在地: 東京都港区南青山2-2-15設立 : 2022年6月9日 (認証団体設立2011年12月)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月03日第一生命グループの一員であるネオファースト生命保険株式会社(代表取締役社長:徳岡 裕士、以下「当社」)は、健診結果の改善等に向けて、一人ひとりに合った健康的な生活習慣の改善を目指すプログラムを搭載したアプリ「Neoコーチ」を開発し、2022年7月28日(木)より無料で一般公開しました。当社は、“「あったらいいな」をいちばんに。”をミッションに掲げ、健康増進に資する商品・サービス等の提供を行っております。このなか、「Wellness (*)~もっと自分らしく~を応援する。」をビジョンに掲げ、この取組みを更に進化させるべく、「Wellnessプロジェクト」(以下「本プロジェクト」)を立ち上げました。本プロジェクトを通して、個々人が抱える心身の悩みを解消し、一人ひとりの豊かな人生・自己実現に寄り添っていけるようなサポートに取り組んでいきます。今般、本プロジェクト第1弾企画として、健診結果を改善したいが「何をしたらいいかわからない」「取組みがなかなか継続しない」等といった身近な悩みに着目し、一人ひとりのライフスタイルに合わせた生活習慣の改善取組みの提案やフィードバック等のサポートを行うアプリ「Neoコーチ」を開発しました。当社は、お客さまの期待を超えたレベルでの顧客体験(=CX(Customer Experience))をお届けし、「利用して良かった」「ネオファースト生命、いいね!」と思っていただけるような商品・サービスの提供を社員一丸となって目指していきます。アプリリリース後も新たな機能の開発や顧客体験のブラッシュアップを行い、よりお客さまが抱える心身の悩みを解消していける顧客体験を提供していきます。(*)Wellnessとは、病気ではない状態であるヘルス(健康)を「基盤」として、豊かな人生や自己実現に向けて、何かに没頭・熱中している、生き甲斐を見つけているなど、心身の充実を感じている状態のことと、当社では定義しています。1.「Neoコーチ」アプリの3つのユーザ体験体験①自分にピッタリの「生活習慣改善取組み」がかんたんに選べる・健診結果数値の入力に加えて、自身の生活習慣の入力を行います。・異常値である検査項目や注意すべき疾病がわかり、健康状態の注意点に気付けます。・入力結果をもとに、食事・運動のカテゴリの中から、一人ひとりに合わせた生活習慣改善に向けたチャレンジが提案されるので、自分にピッタリの「生活習慣改善取組み」がかんたんに選べます。体験②バーチャルヘルスコーチの毎日のサポートで無理なく続けられる・健診結果の改善等の健康課題に対し、「自らの気づき→自主性を高める→行動の継続→習慣化」という行動変容のプロセスに沿って、一人ひとりに合った方法でサポートします。・具体的には、ヘルスコーチ(ウェル美)から提案されたチャレンジ項目の中から自身が取り組みやすいチャレンジを一つ選び、5日間サイクルで取り組み、ヘルスコーチが日々のチェックと最終日の振り返りで「自らの気づき」を促すプロセスを繰り返します。・その結果、自分でもできるという自己効力感が高まり、自主性が生まれることで行動の継続につながり、その延長線上で習慣化へ導いていきます。・本来ヘルスコーチングは対面で行うものですが、「Neoコーチ」はアプリ上で「いつでも・どこでも・気軽に」ヘルスコーチングを続けられます。体験③身に付いた健康リテラシーで「なりたい自分」に変われる・「健康リテラシー」は、世界的に進行する「健康格差」への処方箋として、また国内でも、健康経営銘柄認定基準に「健康リテラシー向上」が組み込まれる等、健康維持・増進に関する個人の能力として注目されています。・「健康リテラシー」の「リテラシー」の本来の意味は、「知識」を「活用できる」まで含まれており、「健康知識」と「健康行動」をセットで定着させるべきと考えています。・「健康リテラシー」を一気に習得することは困難です。そこで、本アプリは、予防医学・健康教育・ヘルスプロモーションが専門の福田洋医師や保健師の監修のもと、健康課題に合わせた「正しい知識&行動」のプロセスを繰り返すプログラムとすることで、少しずつ行動の定着、習慣化に導いていき、「健康リテラシー」を向上させる仕組みとしています。2.国内屈指のヘルスコーチング専門家がノウハウを提供当社は、主に健康診断でB~D判定という結果を受けて何らかの対策をとらなければ」という悩みを抱えている方に対し、「専門家による健診結果B~D項目の分析をもとに、「かんたんで続く効果的なチャレンジ」を教えてくれる健康改善ペースメーカー」をコンセプトとし、本アプリを開発することとしました。現状、様々なヘルスケアサービスがあるものの、「行動が継続しにくい」ということが長く課題になっています。一方、ヘルスケアサービスの先進国である米国においては、近年数多くの企業が、「ヘルスコーチング技術(*)」を活用し、行動が継続しにくい人の行動変容にも成功しています。また、最近では、日本でも大手フィットネスクラブが「ヘルスコーチング技術」を活用する等、行動変容の成功事例が出ています。「ヘルスコーチング技術」のポイントは、「無理なく続けられること」を発見し、「小さな成功体験」を積み上げることで、行動の継続へ導くコミュニケーションにあります。本アプリでは、日本国内においてヘルスケアサービス領域を熟知し、且つヘルスコーチングの要素を整理できる専門家である里見将史氏監修のもと、「ヘルスコーチとのリアルなコミュニケーション」を体現し、お客さまに寄り添いながら「無理なく続く」行動変容をサポートします。本サービスの提供により、お客さま一人ひとりの疾病予防と健康増進などをサポートすることで、社会課題となっている平均寿命と健康寿命の差を短縮することができれば、お客さまの生活の質の低下を防ぎ、お客さま一人ひとりの豊かな人生・自己実現に繋がるととともに、健康格差の縮小も期待できると考えています。(*)行動変容を支援するコミュニケーション技法。専門家が寄り添いながら、対象者の自発的な行動を促し、最終的には一人でも行動を継続できる状況を作るサポートである。【監修者】【ダウンロードは以下からお願いいたします】: 【本リリースに関する報道お問い合わせ先】ネオファースト生命保険株式会社CXデザイン部Neoコーチお問い合わせ窓口e-mail: neocoach_info@neofirst.co.jp 以上 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月29日総合病院で第1子となる娘を出産し、産後の1カ月健診へ。今思い返せば、「何を聞かれているかわかるでしょ!」と自分でも思うのですが、何を思ったのかそのときは思いっきり勘違いしたまま、医師からの質問に答えてしまいました。まさに、穴があったら入りたい出来事でした……。 小児科医からの質問を勘違い私が第1子を出産して、産後の1カ月健診に行ったときのお話です。総合病院だったので、まずは娘を連れて小児科へ。小児科医から「調子はどうですか?」と聞かれ、なぜか自分のことを聞かれたと思い込んでしまい、私は「常に寝不足で、なかなかしんどいです」と答えました。 小児科医から「この時期は大変ですよね。○○ちゃん(娘)の調子はどうですか?」と聞かれたところでやっと、「さっきの質問は娘のことを聞いていたんだ!」と気づきました。「寝不足で頭が回らなくて……すみません」と変な言い訳をしてしまい、小児科医は笑ってくれましたがとても恥ずかしかったです。 「お母さん」と呼ばれ慣れていないが故に次は、産科で自分の1カ月健診です。内診があるとのことだったので、内診のときは母に娘を抱っこしてもらうつもりで付き添ってもらっていました。まずは産科医から問診があり、「お母さん、体調どう?」と聞かれました。もちろん私のことだったのですが、「お母さん」と呼ばれ慣れていない私はそこでも勘違いをしてしまい、母に向かって「ほら、聞かれてるよ」と言ってしまったのです。 産科医と同席していた看護師さんが大笑いし、「お母さんって○○さん(私)のことだよ。○○さんももうお母さんでしょ!」とツッコまれてしまい、顔から火が出るくらい恥ずかしかったです。 みんなが笑い飛ばしてくれてよかった小児科医のときも、産科医のときも私の勘違いを笑い飛ばしてくれたのでよかったのですが、自分としてはどちらも穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったですし、きっと赤面していたと思います。 産後の寝不足で頭がうまく働かない状況だったとはいえ、私のように勘違いする人はいないかもしません。特に、産科での勘違いは母も恥ずかしかったようで「何言ってるの!」と母からも笑われてしまいました。 娘を出産してからもう13年以上経ちますが、いまだに思い出してしまう「穴があったら入りたい出来事」です。娘を出産した総合病院の前を通るたび、娘の出産~産後の入院中の生活を思い出してホロリとするのと同時に、この出来事も一緒に思い出して恥ずかしくなってしまいます。 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年07月27日次女はなちゃんの1カ月健診で、医師から「産後うつです」と診断されたぼめそさん。実ははなちゃんを出産後、おなかの痛みから始まり、咳や動悸、不眠、全身のかゆみなど、さまざまな体の不調に悩まされていたのです。医師に相談すると「産後のマタニティブルーズという状態です」と言われ、薬を渡されたのですが、ぼめそさんが薬を飲むことはありませんでした。病院を退院後は、実家で子育てをすることに。すると、長女こはちゃんと次女はなちゃんの育児の違いについて、次第に悩むようになっていったのです。ぼめそさんと旦那さんが何て返していいか分からず困っていると、こはちゃんの発言はヒートアップしていきます。 「ママじゃなくてパパが良い!」「パパとお散歩行く!」 しまいには「パパがいいの!」と言って泣き出してしまいました。 こはちゃんの発言により、ぼめそさんの心は一気にズタズタになってしまうのでした。 こはちゃんとの一件で心身ともにさらに参ってしまったぼめそさん。 ぼめそさんのことを気にかけていた旦那さんは、1カ月健診に一緒に付き添うことを提案します。 そして健診当日は、2人で病院に行くことに。 質問表を記入すると、いよいよ問診がスタート。 半個室のようなスペースに案内されると、看護師さんがいろいろと質問してくるのですが……? 私の育児がダメなの? コロコロと変わる感情についていけなくて… こはちゃんの一件で、すっかり落ち込んでしまったぼめそさん。 ベッドに横になって泣いていると、旦那さんからのLINEが届きます。 送られてきたメッセージの内容は、1カ月健診は一緒に行こうというものでした。 健診日当日は旦那さんが付き添ってくれて、一緒に病院へ行くことに。 質問表を提出し終わり、待っていると、ぼめそさんの番号が呼ばれます。 半個室のようなスペースに案内されると、そこで問診が始まるのでした。 こはちゃんのことがキッカケで、自分の育児を責めたり、被害妄想を繰り返していたというぼめそさん。不安定な状態だったと思うので、このときの健診に旦那さんが付き添ってくれて良かったですね。著者:マンガ家・イラストレーター ぼめそ2017年生まれの長女こはちゃんと2019年生まれのはなちゃんのママ。 Instagramで子育て漫画を描いています。数々の戦を乗り越えてきた古(いにしえ)のオタクです。
2022年07月18日療育って何?みんなどんな療育をしてきたの?療育とは障害のある子どもの発達を促し、自立して生活できるように援助する取り組みです。療育という言葉はもともと、東京大学名誉教授の高木憲次氏(1888-1963)が提唱した概念です。肢体不自由児の社会的な自立を目標に、医療と教育を並行してすすめることを指しました。療育という言葉や概念は時代の変遷とともに意味合いを変えており、現在定まった明確な定義は示されていません。また必ずしも医療行為を含むものではない場合もあります。定義や実践内容の移り変わりはあるものの、概ねの理解としては、療育とは障害のある子どもの発達を促し、自立して生活できるように援助する取り組みを指すと考えると分かりやすいでしょう。1歳半健診や3歳児健診で、また周りの子どもたちと比べて…わが子の発達の遅れに気づいて専門機関に相談し言われた「療育を受けてみませんか?」の言葉。でも実際に療育ってどんなことをやるの?そんな療育についてのエピソードを発達ナビ連載ライターさんたちに描いていただきました!療育の種類や療育先選び、早期療育問題や家庭内でできることなど…気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてください。「療育に通って」と言われてから9年。当時の私が感じたことや、知らず知らずに行っていたこととは。丸山さとこさんが、療育を初めて知ったのは3歳児健診のときでした。本を読み療育園に通うことで療育について少しずつ知っていったさとこさんは『あれ?ごく当たり前のことが書いてあるな…?』と首をかしげてしまいます。2歳で始めた療育、全力拒否!「療育に来る意味あるのかな…」と疑問が出てきて…3歳ごろに自閉スペクトラム症の診断が出たまるさんの息子・リュウくん。療育には2歳9ヶ月のときに通いだしましたが、教室から出たい、座っていられない、早くお弁当を食べたいで泣いたり逃げたり…一筋縄ではいかなくて…。理科と社会のプリントをやりたがらない息子のやる気を引き出したアイデアとは?ADHDとLDのあるかなしろにゃんこ。さんの息子リュウ太くん。”気がのらないことは意地でもやりたくない”というところがあり、小3になると「理科」「社会」の教科には興味ナシ!そんなリュウ太くんにかなしろさんが作ったあるものとは…?「療育」とは?3タイプの発達支援施設があるの?1歳半健診で指摘を受けて、長男けんとくん発達の遅れを知ったゆきみさん。市の親子教室で初めて聞いた「療育」という言葉に「これだ!」と衝撃を受け…。タイプ別発達支援施設の紹介も!「子どものため」だけでは続かない?「療育を受けさせたい」と考えている親御さんに伝えたいこと。知的障害を伴う自閉スペクトラム症があるべっこうあめアマミさんの長男くんは、2歳から療育に通いはじめました。引越しなどもあり、息子と3つの地域で6ヶ所の児童発達支援(療育)に通ってきたべっこうあめアマミさんの感じた療育先選びのポイントとは?療育は一筋の希望?ダウン症の「早期療育問題」って?ダウン症のある小学1年生のきいちゃんを育てている星きのこさん。出産後すぐにダウン症の告知と同時に医師から言われた「子どもに療育をしてください」のアドバイス。その言葉を聞いた星さんは…。次男のふーくん、初めての発達検査!ASDの特性がある長男ミミくん。次男のふーくんは定型発達だと思っていたけれど、通っている保育園からの勧めもあって、発達検査を受けることにしました。発達検査の結果を聞いてtaekoさんの感じたこととは。そのほか人気コラムはこちらから!
2022年07月11日国民の健康増進を唾液ケアから考える特定非営利活動法人日本唾液ケア研究会(理事長:槻木 恵一、以下 当会)は、この度、国民皆歯科健診についての意見の募集を開始しました。2022年6月1日に「国民皆歯科健診義務化へ?」という報道が突如として流れました。この報道に驚かれた方も多いのではないでしょうか。日本人の歯科とのかかわりは、痛くなってから歯科医院を訪れるというパターンが圧倒時であり、痛くなくても歯医者に行かなければならない事になりそうな「義務化?」という投げかけをどう受け止めたでしょうか。当会では、国民皆歯科健診の推進が国民の健康に寄与するという意見に賛意を示しており、今後是非とも進めていくべきであると考えています。しかし、この国民皆歯科健診を進めるためには、上から制度を一方的に押し付けるのではなく、意義の共有と疑問点の解消など丁寧な説明が必要であると考えました。特に、当会は、口腔の健康に必須な唾液の機能性向上からの健康長寿を目指す特定非営利活動法人であるので、その役割を果たすためにも、多くの皆さんからの意見を集約し、形としてまとめ発信をしていきたいと思います。そこで、当会ホームページに意見投稿フォームを設置しましたので是非とも、ご協力をお願いいたします。URL: 意見の募集は2022年7月1日より8月28日(締め切り)までにお願いいたします。※ 投稿されました内容は、個人情報を削除して、意見として公表していきますのでご了承ください。なお、その目的以外にいただいた意見を利用することはありません。また、投稿時に個人情報の登録は任意です。建設的なご意見をお待ちしております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月05日「療育って何?」からスタートした9年前Upload By 丸山さとこ今思えば、息子コウの発達の凸凹は2歳ごろから現れていたのだろうと思います。たまに「あれ?」とひっかかることもありました。ですが、「男の子は言葉が遅いから大丈夫」「気にしすぎないで。お母さんはおおらかでないと!」などと人から言われていたこともあり、「ちょっと変わった子だな」程度に思って過ごしていました。そんな私が療育というものを知ったのは、3歳児健診で療育園をすすめられたときでした。本を読み療育園に通うことで療育について少しずつ知っていった私は、『あれ?ごく当たり前のことが書いてあるな…?』と首をかしげました。家庭内で意識せずに行われていた『療育的な関わり』のこと当時読んだ本が「これから発達障害や療育について知っていきたい親」のための入門書だったのもあるかもしれませんが、「子どもの反応を見る → 予測を立てて関わる → 子どもの反応をフィードバックする」という関わり方は、私にとって拍子抜けするほど普通のことに思えました。Upload By 丸山さとここれは、私自身にASDとADHDがあり普段の生活の中である程度工夫をしていため、療育の入門本に書いてあった関わり方を感覚的に理解しやすかったのもあるかもしれません。また、それに加えて『産まれたばかりの乳児の世話を手探りで行った経験』も関係あったのではないかと思います。まだ首も座らないフニャフニャのコウを世話しながら、泣く・寝ない・上手く飲めない・何をしたいのか何を考えているのか全く分からない乳児という存在を前におののいた覚えがあります。Upload By 丸山さとこ「赤ちゃん(コウ)自身も何をしたら自分が快適になるのか、まだ分からないんだろうな」と考え、「一緒に頑張ろうな~」と声をかけながら関わっていきました。そうするにつれて、コウが『今どんな感じか・何を要求しているか・何に興味を持っているか』が少しずつ分かるようになってきました。そのような観察や試行錯誤の繰り返しが、結果的に”療育的な関わり”となっていたかもしれません。今振り返ると、コウとの付き合いが始まった乳幼児期に「意識的に行った療育的な関わり」として一番にあげられるものは、ハイタッチだったのではないかと思います。乳幼児のころから目線が合いにくいコウでしたが、彼の視線に割り込むと(多分、邪魔だという理由で)機嫌が悪くなり怒っているような様子になるので、彼が見ているものの近くや後ろでさりげなく存在をアピールしたり、ハイタッチして目線を合わせたりしました。Upload By 丸山さとこ手を挙げることやハイタッチはコミュニケーションにも有効でした。子どもの絵本や手遊びには手をあげるポーズが多く、コウが「手を挙げる」行動を模倣するようになったことで、それらの遊びが行いやすくなりました。たまたまバンザイしたときに手のひらへのタッチをすることで「親の手の動きに反応して手のひらにタッチする」を覚えてハイタッチができるようになったコウは、「タッチする度に位置が変わる手のひらにタッチする」という単純な手遊びも喜んで行うようになりました。Upload By 丸山さとこ最初は「動く手のひら」を目で追うのが難しかったり、手のひらの向きが変わると混乱したり、タッチすることばかりに夢中になりよろけそうになったりしていました。そのときどきのコウに合わせて難易度を調節することで、楽しく遊びながら、『今日の調子はちょっと不安定だな』『こんなこともできるようになったんだな』『判断が早くなったな』『難しいことを面白がるようになったな』などとコウのコンディションや変化を感じることができました。コウだけでなく私自身も遊びを通して気持ちの切り替えができ、親子ともども楽しめる良い遊びになりました。また、当時のコウは物への興味が強くあまり人間には興味を示していませんでしたが、ハイタッチは「手のひらという遊び道具」を通して少しずつ「手のひらの持ち主」にも目を向けるきっかけになったのではないかな?と感じます。今でも続く「療育的な関わり」の、変わることと変わらないことその後も、「いくつ?」と聞かれたら「3歳」と答えるような、質問に対して答えるというやりとりを『セリフを言う人の肩に触れる』ことで教えたり、遊具で遊ぶ練習など、いろいろ療育的な関わりをしていきましたが、そんなコウももう中学生。これからは直接サポートすることは段々と減っていくだろう…と思っていました。そんな矢先、先日行われたスクールカウンセリングにて「コウ君のようなお子さんは、中学生や高校生になってからもほかの多くのお子さんよりサポートは必要であり続けることが多く、今のところコウ君もそうである可能性は高いです」とハッキリ告げられ、心の中で泡を吹きました。とはいえ、次第に「療育的な関わり」というよりも、成人の神経発達症(発達障害)がある人に対するような配慮をしていく形になっていくのかなと思っています。Upload By 丸山さとこコウに対する療育的な関わりが当たり前のこととなった今振り返ると、具体的な手法やノウハウや例など、書籍やWebから得られる情報は10年前より各段に増えたなと感じます。それらの情報を取り入れて何とか回している日々の中、「今日はもう何をやってもダメだ…!」となることもあります。そんなとき、生まれたての赤ちゃんだったコウに振り回されたあの疲労困憊の日々を思い出すと、少しだけ初心に戻れそうな気がするこのごろです。コウが中学生になったことで、乳幼児期が遠い思い出になったのかもしれません。執筆/丸山さとこ(監修:井上先生より)丸山さんもおっしゃっているように小さいころの支援と思春期になった今必要とされる支援とは質的にもかなり違ってきていると思います。本人なりに考えて行っていることに対して、すぐに否定しないでいったん受け入れてから一緒に考えていくことなど、本人が自分で問題解決し自立していくのに必要なステップが親御さんとの関わりの中に含まれていると思います。苦手なことに出合ったときにこうやればうまくいくというような方法や環境を、一緒に探していくことで、「困ったときは人に聞いてみてもいいかな」という援助希求や「まあなんとかなるさ」という自信につながっていくとよいですね。
2022年06月30日指さしは、「もの」と「ほかの人」とのコミュニケーション手段「指さし」は、自分と対象物との間に、誰かが一緒にいるときにする動作です。自分が見ているものを、「とってほしい」「見てほしい」といった思いを一緒にいる人に伝えたいという気持ちがあるためにとる行動です。自分の興味がわかないものを指さすことはなく、興味をもったものをほかの人と共有したいという欲求がなければ、やはり指さしをするという行為に繋がらないでしょう。では、指さしをするようになるまでには、どのような心と体の成長段階を踏むのでしょうか。赤ちゃんは、周りの人と視線が合ったときに、笑いかけられたり呼びかけられたりすることで、自分がここにいることに気づきます。自分も視線を見ている人に向けて、笑い返したりすること、すなわち「アイコンタクト」をします。ここで、自分と相手(多くは保護者)との関係が生まれます。やがて、赤ちゃんは周りにある物に触れようとします。触れた物を握る力がつけば、手に持ってみて、振ってみたときに音が鳴ることを知ったり、手を離すと物が落ちるといったことも経験します。ここで、自分と物との関係が生まれます。自分と大人/自分と物、それぞれの間にある関係を専門用語で「二項関係」と呼びます。やがて、二項関係があることによって、やがてもう1つ別の関係があらわれます。周りにいる人が自分のほうではなく、少し離れたところにあるぬいぐるみに気づいて視線を動かすとします。するとそこには自分とその人だけとの関係ではなく、もう一つ別の要素が入ってくることになります。自分ではなくぬいぐるみを見ている、ということに気づいたときに、自分と相手とぬいぐるみという3つの「三項関係」ができます。ここが心の発達についてとても大事なポイントとなります。三項関係ができることによって、相手が見ている視線の先を、子どもは追いかけるようになります。これを視線追従といいます。相手が見ているのが自分ではないとき、その視線の先にある物が電車のように動くものであれば、子どもは動くものに興味を引かれて電車を見るといったことがあります。ここで、相手が見ている視線の先にあるものを「指さし」をします。そのとき、子どもは目の前に出された手や指ではなく、指が指し示す方向を見るかどうかが、発達の成長をみる大事なカギとなります。指と対象物の間に視線を導く線のようなものはなくても、その指さした先を目で見ることができれば、自分と物の間にある空間を理解できたということになります。1歳6ヶ月健診では、指さしの確認をすることが多くあります。それは自分と他者とそれ以外の物の三項関係ができるか、指さした先を追うことができるか、といったことを見ています。「指さし」の意味は1つではありません。成長に伴う「指さし」の意味指さしの成長には段階があります。段階を追ってみてみましょう。9~10ヶ月ごろから、「ねこちゃんだよ」と言われて、指さされた方向を見ることができるようになります。それまでは出された指を見ているのですが、指さした先に何かがあるということに気づくことで対象物の方を向く「指向の指さし」ができるようになります。11ヶ月ごろから、自分が興味をもったものをほかの人に伝えるために「あっ! あっ!」と言いながら、まさに自発的に指さします。 指さしたものや手を伸ばした先にあるものを、ほかの人が一緒に見てくれると分かることで、コミュニケーションの楽しさも知るようになります。1歳ごろから、自分が興味をもったというだけでなく、「ほしい」という意思をこめて指さします。ほしいものを取ってもらいたい要求の手段としての指さしになります。1歳~1歳6ヶ月ごろから、何かを見つけたときに、「あっ!」と言ったり、発語があれば「わんわん!」と言ったりしながら指さして、一緒にいる人に伝えようとします。指さしながら相手の表情を見て、興味や感情を分かち合おうとします。このことは社会性の発達が成長していることも意味します。1歳6ヶ月ごろから、たとえば絵本などを見ながら「犬はどこにいるかな?」と聞くと、その対象物を指さすようになります。これを「応答」の指さしといいます。また、「お母さんはどこ?」と聞くと、隣の部屋にいて姿が見えなくても、いる方向を指さします。質問に答えるという、もう一歩進んだ指さしです。身体的成長の指さしところで、ここまでは心の成長によってできるようになる「指さし」を説明してきましたが、身体的な成長によっては指さしがうまくできない場合もあります。人差し指を1本だけ立てて、ほかの指を曲げるという動きが難しい場合、手のひら全体を使って方向を指示することも「手ざし」と呼んで、同じ役割と考えます。コミュニケーションとしての指さしは、必ずしも人差し指を立てなくてもいいわけですが、もし、不器用さで指さしの形がつくれないという場合には、少し練習してみてもいいでしょう。発達障害、知的障害などがある子どもの場合の指さしの特徴は?発達障害や知的障害があると、指さしの発達が遅れる、あるいはしないことがあるといいます。それはなぜなのか、指さしをするまでの成長を振り返ってみると分かるかもしれません。「指さし」をするのは、周りへの興味や欲求があるということ。発達障害や知的障害がある場合、周りへの興味が薄ければ、指さしをすることがないかもしれません。また、自分が欲しい物を示す「要求」の指さしや、聞かれた物事についての返答としての「応答」の指さしはできても、人への関心が薄い場合には、「あれを一緒に見たい」という「共感」の指さしをしない場合もあります。指さしをしても、指と物との間にある空間を理解できなければ、指さしの意味が分からない、気づかないということも。こうした場合、たとえばとってほしい物がある場合など、周囲の人の手をとって対象物のところまで誘導する「クレーン行動」をすることがあります。自閉スペクトラム症のあるお子さんによくみられる、指さしの代わりにする行動で「クレーン現象」とも言われています。クレーン行動は、発達障害のある子どもに多くみられるといわれますが、クレーン行動をするからと言って必ずしも発達障害がある、というわけではありません。発達障害ではなくても、まだ言葉を使って自分がしたいことをうまく伝えられない時期は、ただ泣くという方法も含めて、どうしたら自分の意思を伝えられるかを学んでいる最中。そのときにもクレーン行動があらわれることがあります。心身ともに指さしの力を育むためにクレーン行動がみられるなどの場合には、指さしの意味に気づくための練習が必要なこともあります。指さしができることによって、子どもの意図が周囲に伝わりやすくなるなど、子どもにとってもメリットがあるでしょう。では、どのように練習したらいいでしょうか。まずは大人が指さしのお手本をやってみましょう。ぬいぐるみや絵本などを目の前において、指さししながら「かわいいね」「わんわんだね」と言ってみます。「一緒に見ようね」と注意を引きながら行いましょう。次に子どもが指や手で何かを示したときには「あったね!」「ここにいたね」「大きいね」など、一緒に見ているよ、ということについて反応しましょう。指さしても特に反応しないでいると、指さしの意味がわからなくなってしまいます。手を伸ばしたときに指さしの形になっていない場合には、さりげなく指さしの形に導きましょう。このときは、人差し指以外の手をそっと手で覆ってあげて、自然と指が曲がるように教えてあげます。また、指を順番に1、2、3…と立てていく練習をしたり、親指と人さし指でOKサインの形をつくって人さし指だけ伸ばしたりなど、楽しみながら指を1本ずつ動かす体操を一緒にやってみます。おもちゃと絵本を置いて、どっちで遊ぼうか? と聞いてみます。子どもは自分の興味があるほうに手を伸ばします。指をささなくても、「こっちがいいのね」「選べたね」とほめてあげてください。指さしはできるかもしれないのに、大人が「あなたにはこれがいい」ということを決めてしまう場面が多いと、子どもは自分の意思で選ぶことをしなくなってしまいます。たくさんの種類があるものを並べて、あるいは表示されているところで、どれがいいのかを選ばせてみましょう。指さしの練習には、動画や絵本を活用してみましょう。YouTubeなどで「指さし練習」と検索すると、アニメーションなどを活用したさまざまな動画が上がっています。ただし、動画の音声があったとしても、一人で見させっぱなしにはしないで、大人が近くにいて、「どれかな~?」「できたね!」など、肉声で声をかけるようにしましょう。まとめ「指さし」は、自分がしたいこと・してほしいことを他者に伝えるために大事なコミュニケーション手段です。身体機能の面からも、心の発達の面からも、成長が必要な場合もあります。また、大人が何もかも子どもの行動を決めてしまって、自分で「選ぶ」ことができないと、指さしも成長しないかもしれません。豊かな選択肢の中で自分らしさを選びとるためにも指さしは大事な動作です。指さしができるようになる環境をつくっていくことも重要です。
2022年06月27日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramで育児マンガを投稿している、はる(@haru_shibutani)さんは、現在小学5年生の男の子のママです。今回は息子さんが1歳半のとき受けた健診で発達の遅れを指摘され、悩んでいたときのお話をご紹介します。2012年の冬。1歳半健診を受けることになった息子さんとはるさんは、会場へ向かっていました。会場へ到着し部屋に入ると、やさしそうな担当の職員が「どうぞ」と案内してくれます。そして、健診が始まるのですが、担当の職員からある提案をされてしまい……!? 2012年冬。息子さんと1歳半健診に行ったときのこと… 1歳児健診で、積み木や指差しができなかった息子さん。 担当の職員に「ちょっと発達がゆっくりかもしれないので、心の相談のほうへご相談ください」と言われたので、はるさんはさっそく相談の予約を取ります。 最初は職員の方の言っている意図がわからなかったのですが、少しずつわかっていくことに……。 職員の方の言葉がピンとこなかったはるさんですが、子どもの年齢が低いとなかなかわかりづらいのかもしれませんね。とはいえ、子どもの成長は十人十色だと思います。発達の差は個人差があるので、焦らず見守っていきたいですね。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 渋谷はる息子(2010年生まれ)と建築士の夫の3人暮らし。日常で起こったことや子育てについて漫画にしています。
2022年06月16日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児の熱中症の予防対策について教えてくれました。暑くなる夏に向けて、ぜひ確認しておきましょう。暑くなってくると、熱中症が心配になってくるかと思います。特に乳児の場合は、喉の渇きや体調について訴えることができないため、近くにいる大人が注意してあげなければいけません。 今回は、熱中症の対策でついついやりがちな間違っている対応などについてお話ししていきます。 熱中症とは?乳幼児の症状は?屋外など気温が高い場合、大量の汗で体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなってしまい、熱中症になりやすくなります。 乳幼児は、体温調節機能が未発達です。特に汗をかく機能が未熟で、大人と比べると暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまうため、体に熱がこもりやすく体温が上昇しやすくなります。全身を占める水分の割合が大人より高いため、外気温の影響を受けやすくなっています。気温が体表温度より高くなると熱を逃がすことができず、反対に周りの熱を吸収してしまう恐れもあるのです。 赤ちゃんは自分の体調や喉の渇きなど自分で訴えることができないので、大人が注意して対応してあげなければいけません。 乳幼児の熱中症の初期症状・皮膚や唇などが乾燥している・頭や身体は熱いが、汗をかいていない・おしっこの量が少ない・なんとなく元気がなく様子がおかしい 熱中症が重症化してくると・ぐったりしている・目線が合わない・嘔吐がある・大泉門が陥没する 乳幼児の熱中症を防ぐためにできることは?ここからは、乳幼児の熱中症を防ぐために気をつけるべきことをご紹介しましょう。夏のお出かけの際には、ぜひ注意してくださいね。 ①帽子やベビーカーの日除けガード、日傘などで直射日光が頭や身体に長時間当たらないように注意しましょう。 ②日差しが強い時間帯(10:00〜14:00)は外出を避けるようにしましょう。 ③ハンディファン(扇風機)は、暑い屋外で使っていると、逆に熱中症を招く危険もあるといわれています。汗は蒸発するときに体から熱を奪い、体温を下げる役目をしますが、高い外気温のなかで扇風機だけを使うと、熱を奪う前に汗だけが乾き体温は上がったままになってしまいます。ハンディファンを使うときは濡れタオルや霧吹きなどで肌を濡らしながら使うと効果的です。 水分のあげ方の注意点は?①生後6カ月未満の乳児水分補給時は母乳や育児用ミルクを飲ませてあげましょう。母乳やミルクの中には、水分や塩分や糖分など、赤ちゃんに必要なものがすべて入っていて、身体に水分を取り込みやすいと言われています。 ②生後6ヶ月以降の乳児基本的には、母乳は赤ちゃんが欲しがるたびに、ミルクも授乳間隔をあけすぎないようにいつもよりこまめにしっかり飲ませるようにしましょう。お茶や白湯をあげる場合は、一回にたくさんあげるのではなく、5〜10分毎に数口ずつこまめにあげるようにしましょう。 飲ませようとしてもなかなか飲んでくれないという場合でも、水分を欲した時に一気にたくさんの量を飲ませるのではなく、少しずつの量でかまわないのでこまめに母乳などを飲ませることを心がけてくださいね。 熱中症の症状がある時の対処法は?熱中症の症状がある場合や身体が熱くなってきた時には、日陰や涼しい場所に寝かせて、首、脇の下、そけい部(太ももの付け根)をクーリング(冷やすこと)します。おでこだけを冷やす方が多いのですが、身体の太い血管が流れている、この3点を冷やすのが効果的です。 ぐったりしていて、おっぱいや哺乳瓶のミルクを飲めないこともあります。また、水分をいっぺんにあげると吐いてしまうことがあるので、5〜10分毎にスプーンなどで、小分けに数口ずつ飲ませてみます。水分補給とクーリングをしても、38℃以上の発熱が続いていたり、汗が出ずに唇や皮膚が乾燥している、おしっこが出ないなど、元気がなく症状に改善がなければ病院を受診するようにしましょう。 まとめ乳幼児の熱中症は、大人が気づかないうちに急に体調が変化することもあります。暑い時間は不要不急の外出は避けることも大切です。外出する場合は、予防をしっかりして、注意していきましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年06月14日【ポイント】●オフィスワーカーでは仕事中ではなく、余暇(平日の仕事前後の時間)に体を動かすことが良好な健診結果※1と関連することがわかりました。●その際、運動のような高強度の活動よりも、低強度の身体活動※2が多いことの方が良好な健診結果と強く関連することがわかりました。●具体的には、統計学的予測※3により、余暇の座位行動を30分減らして、低強度の身体活動に充てることで総合的な健診結果※4が13%程度改善すると試算されました。研究成果のイメージ【概要】公益財団法人 明治安田厚生事業団 体力医学研究所(本部:東京都新宿区、理事長:中熊 一仁)が行う明治安田ライフスタイル研究(Meiji Yasuda Lifestyle Study:MYLSスタディ(R)※5)では、オフィスワーカーの1日の座っている時間(座位行動)、体を動かしている時間(身体活動)を活動量計※6で実測し、健診結果との関連性を検討しました。その結果、仕事中ではなく、余暇(平日の仕事前後の時間)の身体活動が多いことや座位時間が少ないことが良好な健診結果と関連することがわかりました。また、意外なことに良好な健診結果と強く関連したのは運動のような高強度の身体活動ではなく、ゆっくり歩行や家事などの低強度の身体活動でした。健診結果を良好に保ちメタボや心血管疾患などを予防するためには、余暇での座っている時間(例:TV視聴やスマホ利用など)を見直し、低強度でも良いので、たくさん体を動かすことが大切と伺われます。本研究の成果は、スポーツ科学分野の国際学術雑誌Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sportsに2022年4月27日付で公開されました。※MYLSスタディは、公益財団法人 明治安田厚生事業団の登録商標です。【背景】心血管疾患や糖尿病などの病気は世界的に死亡や障害の主要な要因であり、その対策のためにも定期健診で測定する腹囲や血圧などの値を適切に管理することが重要です。身体的に活発なライフスタイルはこうした健診結果を良好に保つために重要ですが、近年、「活動の場面(仕事・余暇)によって、健診結果への影響が異なる可能性があること」がわかってきました。一方で、1日は24時間と決まっているため、ある行動(例:運動)を増やすには、別の行動(例:TV視聴や睡眠)の時間を同じだけ減らす必要があります。しかし、従来の研究では、こうした1日の行動時間の特性(相互依存性)が十分に考慮されておらず、現代社会のメジャーな職種であるオフィスワーカーを対象にした研究もありませんでした。そのため、オフィスワーカーが健診結果を良好に保つには、「どのような場面のどれくらいの強度の活動を増やす(減らす)必要があるのか」がわかっていません。そこで、本研究ではこうした依存関係を統計手法で適切に対処したうえで、オフィスワーカーを対象に、活動の場面別に座位行動や身体活動と健診結果の関連性を調べました。【対象と方法】本研究は2017-19年にMYLSスタディに参加したオフィスワーカー1,258名を対象とした横断研究です。対象者は腰に活動量計を装着し、普段の身体活動量や座位行動時間を測定しました。その際、対象者が勤める会社の就業規則を基に、平日の9-17時を仕事中、平日のそれ以外の時間を余暇、土曜・日曜・祝日を非仕事日と判定し、それぞれの活動場面別に健診結果との関連性を検討しました。健診の指標には、腹囲、拡張期・収縮期血圧、空腹時血糖、HDL-c、中性脂肪を用いました。組成データ解析と呼ばれる統計手法により、1日の行動時間が持つ相互依存性を考慮し、年齢、性、教育年数、暮らし向き、配偶者の有無、喫煙・飲酒習慣、緑黄色野菜の摂取頻度、残業時間、高血圧・糖尿病・脂質代謝異常症に関する服薬の有無、睡眠時間の影響を統計学的に調整しました。【結果】分析の結果、良好な健診結果と明確に関連したのは仕事中の活動ではなく、平日の余暇の身体活動時間が長いことや座位時間が短いことでした。特に、総合的な健診結果と強く関連したのは、運動のような高強度の身体活動ではなく、ゆっくり歩行や家事といった低強度の身体活動でした(グラフ(1))。具体的には、統計学的予測により、余暇の座位行動を30分減らして、低強度の身体活動に充てることで総合的な健診結果が13%程度改善すると試算されました(グラフ(2))。従来推奨されてきた中高強度の身体活動は主に脂質代謝の指標と良好に関連することがわかりました。なお、休日の活動と健診結果の関連性は不明瞭でした。グラフ(1):場面別の活動と健診結果の関連性グラフ(2):余暇の座位行動を減らして、低強度の身体活動を増やした時の予想される健診結果の変化【まとめ】本研究では、世界で初めて“行動の相互依存性”を考慮したうえで、オフィスワーカーの活動場面別に身体活動や座位行動と健診結果の関連性を調べました。そして、オフィスワーカーの健診結果の管理には仕事中ではなく、余暇の座位時間を減らして、低強度であってもたくさん体を動かすのが大切であることを確認しました。なお、本研究では、身体活動や座位行動と健診結果の因果関係は明らかではありません。統計学的予測の結果も、個人が行動変容した際に同じ結果が得られるとは限らないことに注意が必要です。また、対象者が首都圏のオフィスワーカーであり、通勤などによる活動量が多い集団でした。得られた結果が活動量の少ない人や他の職種の人に当てはまるかについては、更なる検討が必要です。【発表論文】掲載誌 : Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports論文タイトル: Association of domain-specific physical activity and sedentary behavior with cardiometabolic health among office workers著者 : Naruki Kitano, Yuko Kai, Takashi Jindo, Yuya Fujii, Kenji Tsunoda, Takashi AraoDOI番号 : 【用語解説】1. 健診結果:定期健診で測定する腹囲、血圧、血中の空腹時血糖・HDL-c・中性脂肪の値のことを指します。2. 低強度の身体活動:1.6-2.9METsまでの強度の身体活動。ゆっくり歩行や家事などが含まれます。3. 統計学的な予測:対象集団の平均座位行動時間を30分減らして、低強度の身体活動時間を30分増やした場合に、健診結果がどのように変化するかを予測しています。よって、この結果を個人に当てはめることはできません。4. 総合的な健診結果:腹囲、血圧、血中の空腹時血糖・HDL-c・中性脂肪の結果を一つにまとめた指標。心血管疾患などのリスクの程度を反映する、総合的な指標。5. 明治安田ライフスタイル研究:明治安田新宿健診センターを拠点として、運動や座りすぎを中心とした生活習慣が健康にあたえる影響の解明を目的に行なわれるコホート研究。6. 活動量計:3軸加速度計センサーを搭載し、日々の身体活動や座位行動を詳細に評価することができる機器。【利益相反】著者には開示すべき利益相反はありません。【財源情報】本研究はJSPS科研費(JP17K13238、 JP18K17930、JP19K11569)の助成を受けて行なわれました。記して深謝します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月17日妊娠23週の妊婦健診の日。いつもより検査に時間がかかったけれど、最初は何の疑いもしていなかった。診察室に呼ばれるとそこには院長先生が。告げられた衝撃の言葉とは……。普段と違って検査に時間のかかった妊婦健診。赤ちゃんは大きくなっているか聞こうとすると……。 妊婦健診でのエコー写真。写っていたお顔には… 院長先生から告げられたのは「口唇口蓋裂」の可能性。体中の血の気が引く思いをしたちょるりさん……。 ちょるりさんは現実を受け止めようとしています。 でも「普通って当たり前じゃない」頭でわかっていても、 私には関係ないと思ってしまいがちですよね。 自分ごと、と捉えることの難しさを感じてしまいます。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年05月04日■前回のあらすじ別居生活が始まると、毎日連絡をしてきて誠意を示そうとする夫。1ヶ月後、浮気発覚当初は妊娠初期だったつきこも妊娠中期になり、久々に夫と一緒に妊婦健診へ行くことになって…。できることなら全てが始まる前に戻りたい…そう思っていました。次回に続く「夫の不倫相手は友達でした」(全35話)は21時更新!コミックライター: つきこ
2022年03月08日息子が生後4カ月のとき、毎日の寝不足で産後一番追い込まれていました。そんな中、生後3・4カ月健診の際に担当してくださった先生に、息子が寝ないことを相談するとショックな言葉が返ってきたのです。しかし、その後の保健師さんの面談で気持ちがとても軽くなったエピソードを紹介します。毎日の寝不足で限界息子は新生児のころから何時間も泣き続けるような子でした。生後3カ月からさらに眠らなくなってしまい、夜泣きは1時間起き、日中はトータル30分寝てくれたら良いほう。息子も眠いはずなのにうまく寝れないためか、起きているときはいつもグズグズで機嫌が悪く、四六時中抱っこをしてあやす日々でした。 コロナ禍での出産だったため夫以外の人には誰にも頼れず、産後の体がまだ回復していない状態での寝不足が続いたことで心身ともに追い詰められ、死にたいと思ってしまうことがあるほどでした。そんな時期に生後3・4カ月健診があったのです。 先生に鼻で笑われモヤモヤ健診の問診票には息子がまったく寝てくれないため悩んでいることを記入し、受付に提出。50代くらいの男性の先生が息子の体重や身体測定をしてくださいました。健診の最後に、私が提出した問診票を見てフッと鼻で笑ったあと「寝てくれないと書いていますが、赤ちゃんはそういうものですから。今だけだと思って頑張ってください」と言われたのです。 たしかに先生がおっしゃる通り、赤ちゃんが寝てくれないのは今だけだと頭では理解していたつもりです。しかし、どうしても体と心がついていかず、藁にもすがる思いで問診票に記入したのに……。当時の私は先生の言葉を聞いて「母親のくせに」と責められたように感じてしまい、モヤモヤしたまま保健師さんとの面談になりました。 保健師さんの言葉に涙面談では育児で何か困っていることはないか聞かれました。私の一番の悩みは赤ちゃんが寝ないことでしたが、先ほど先生に言われた言葉が忘れられず保健師さんに何となく悩みを打ち明けることができませんでした。しかし、保健師さんはいろいろな言い回しで私の気持ちや状態を聞きだしてくれたのです。 「赤ちゃんの夜泣きはどれくらい? 日中は寝てくれる? ママの体調や気持ちはどう? ごはんやトイレ、睡眠はとれてる?」。保健師さんの質問に答えているうちに自然と涙がポロポロとこぼれてしまい、育児でつらいことをすべて打ち明けることができました。 保健師さんは「ママは本当によく頑張っているから自分を責めないで。赤ちゃんのためだと思ってもっと力を抜いていいんだよ」と言ってくれたのです。そして自治体でおこなっている育児や家事のサポート制度と育児相談ができる電話番号を教えてくださり、何かあればいつでも相談してねと心強い言葉をくれたのでした。 その後、保健師さんから教えていただいた育児・家事のサポート制度を利用したり、夫へ子どもをお願いして私は昼寝をするなど自分を大切にするように。保健師さんとの面談前は、母親なんだからと休むことに罪悪感を感じていました。でも今は子どものために少し休もうと思うことができ、結果私が笑顔でいることが家族のために繋がると気付くことができました。 監修/助産師 松田玲子著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。
2022年03月06日次男が3歳半のころ、市の3歳児健診を受けたときのことです。当時人見知りが激しかった息子は、3歳児健診での保健師さんからの質問に終始無言。まったく話さない次男を見て、保健師さんが発達障害を疑ったのです。 せまる3歳児健診次男が3歳半になったころ、市の3歳児健診を受けることになりました。次男は普段からよく喋る子で、4歳上の長男とも言い合いをするほど。保育園の同じ歳の子と比べても口数が多いほうで、自分の要求をうまく伝えるタイプでした。 でも当時の次男は人見知りの絶頂期。知らない人に話しかけられると泣いてしまうこともあるほどで、3歳児健診でうまく保健師さんの質問に答えられるか、私は心配していました。 3歳児健診当日3歳児健診前日のこと。健診の内容は長男のときに経験しているので、身体測定や歯科検診、積み木や保健師さんからの質問があることを、あらかじめ次男に伝えておきました。もともと活発なタイプなので、健診内容を伝えたときはやる気満々の次男。 そしていよいよ健診当日。次男と一緒に待合室で待機していましたが、人が増えてくるたびにおとなしくなっていきました。話しかけても無言で、私は「まずい。これは保健師さんの質問にも答えないかもしれない」と心配に。そうこうしている間に次男の順番がきました。 無言の次男健診は、まず体重測定から始まりました。知らない人から積極的に話しかけられるわけではないので、体重測定や歯科検診は無事にクリア。しかし保健師さんの待つ部屋に入って座った途端、次男は私にしがみつき、明らかに嫌がっている様子。 保健師さんから名前や年齢、好きな色や好きな食べ物を聞かれても、次男は無言を貫いていました。私は思わず「普段はよく喋るんですけど、人見知りで……」とフォローを入れました。その後も終始無言で、積み木をしようと提案されても、まったく触ろうともしませんでした。 発達障害を疑われるあまりにも何も反応しない次男に保健師さんは発達障害を疑った様子で、「本当に普段は話しますか? 発達障害の可能性もあるし、まだひと言も聞けてないので、このまま終えるわけには……」と言われる始末。焦った私は、「保健師さんの代わりに、私が息子に質問してもいいですか?」と提案しました。 それでも良いとのことだったので、私から次男に名前や好きな物を聞くと、次男はスムーズに返答。積み木も私からお願いすると進んでやってくれたので、保健師さんは「お母さんだとこんなに話すんですね! これなら全然心配いりませんよ! 人見知りの時期なんでしょうね」と理解を示してくれたようでした。 人見知りが激しいがゆえに発達障害を疑われた次男ですが、私が代理で質問をするという提案でなんとか乗り切ることができました。4歳半になった次男は「あの人見知りはどこへ?」と思うほど、知らない人にも自ら喋りかけるように。健診当時は激しい人見知りにとても心配していましたが、今では次男の成長をひしひしと感じています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2022年03月03日