2022年6月14日 16:30
やってる人多し!体調の急変にもつながるので要注意!乳幼児への熱中症予防対策を現役助産師が教えます
助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児の熱中症の予防対策について教えてくれました。暑くなる夏に向けて、ぜひ確認しておきましょう。
暑くなってくると、熱中症が心配になってくるかと思います。特に乳児の場合は、喉の渇きや体調について訴えることができないため、近くにいる大人が注意してあげなければいけません。
今回は、熱中症の対策でついついやりがちな間違っている対応などについてお話ししていきます。
熱中症とは?乳幼児の症状は?
屋外など気温が高い場合、大量の汗で体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなってしまい、熱中症になりやすくなります。
乳幼児は、体温調節機能が未発達です。特に汗をかく機能が未熟で、大人と比べると暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまうため、体に熱がこもりやすく体温が上昇しやすくなります。
全身を占める水分の割合が大人より高いため、外気温の影響を受けやすくなっています。気温が体表温度より高くなると熱を逃がすことができず、反対に周りの熱を吸収してしまう恐れもあるのです。
赤ちゃんは自分の体調や喉の渇きなど自分で訴えることができないので、大人が注意して対応してあげなければいけません。
乳幼児の熱中症の初期症状
・皮膚や唇などが乾燥している
・頭や身体は熱いが、汗をかいていない
・おしっこの量が少ない
・なんとなく元気がなく様子がおかしい
熱中症が重症化してくると
・ぐったりしている
・目線が合わない
・嘔吐がある
・大泉門が陥没する
乳幼児の熱中症を防ぐためにできることは?
ここからは、乳幼児の熱中症を防ぐために気をつけるべきことをご紹介しましょう。夏のお出かけの際には、ぜひ注意してくださいね。
①帽子やベビーカーの日除けガード、日傘などで直射日光が頭や身体に長時間当たらないように注意しましょう。
②日差しが強い時間帯(10:00〜14:00)は外出を避けるようにしましょう。
③ハンディファン(扇風機)は、暑い屋外で使っていると、逆に熱中症を招く危険もあるといわれています。
汗は蒸発するときに体から熱を奪い、体温を下げる役目をしますが、高い外気温のなかで扇風機だけを使うと、熱を奪う前に汗だけが乾き体温は上がったままになってしまいます。