新しい地図と日本財団が共同で運営する「LOVE POCKET FUND」(愛のポケット基金)の「令和6年能登半島地震支援プロジェクト」に関して、新たな支援先およびプロジェクト期間の延長が決定した。今年1月1日、石川県能登地方で発生した令和6年能登半島地震は、強力な揺れとその後の余震により、広範囲にわたる被害をもたらした。家屋の倒壊や道路の損傷、ライフラインの途絶など、被災地域の住民の方々の生活基盤に重大な影響が出た。これを受け、LOVE POCKET FUNDではまず被災者の衛生環境を改善し、感染症などによる二次的な被害を抑えるため、WOTA社の循環式手洗機「WOSH」の配備を実施した。手洗機配備の支援のように、災害直後は命を救う緊急支援が優先されたが、時間の経過と共に、避難所や仮設住宅での新たな生活に直面している被災者への心のケアや生活の質の向上を目指した継続的な支援の重要性が高まっている。これを受け、LOVE POCKET FUNDでは、被災した地域の復興支援の第2弾として3団体3事業へ合計287万5000円の支援を決定し、また2024年3月31日に終了予定だったプロジェクト期間を2024年9月30日まで延長することとした。これによって寄付金の受け入れ期間も同日まで延長される。新たな第2弾の支援においては、被災地域の復旧・復興に向けて、特に影響の大きかった奥能登地域を中心に、避難所生活を送る人々や医療的ケアが必要な障害児者の人々を含む、よりサポートを必要とする層への手厚い支援を目的とした専門組織への資金提供を実施し、地域に寄り添った支援を行っていく。今回支援先に決定した3団体と選定理由は以下の通り。◆(一社)日本災害看護学会:本基金の目的の一つである「生きにくさを抱える方々への支援」として、避難所生活を送る方々の生活環境の改善を図る事業であるため。◆(一社)医療的ケア児等コーディネーター支援協会:本基金の目的の一つである「子どもの支援」として、医療的ケアを必要とする障害児者の皆さんを対象としているため。◆北陸学院大学よりそいの花プロジェクト:本基金の目的の一つである「生きにくさを抱える方々への支援」として、避難所生活を送る方々を元気づける様々なサポートを行う事業であるため。【編集部MEMO】「LOVE POCKET FUND」は、「“あなたのため”が“自分のため”になる」の言葉を胸に、「誰かにやさしくすることで自分も幸せになれる」をコンセプトに2020年4月27日、新しい地図と日本財団により開始された。新型コロナウイルスの感染拡大の中、コロナ対策に取り組むことを決意、第1弾プロジェクトとして「新型コロナプロジェクト」が開始し、2022年3月31日をもって、同プロジェクトについての寄付受付のみ終了。その後も寄付の受付を継続し、ウクライナ避難民支援、各災害被災地への支援などを行うなど寄付を実施している。
2024年03月13日発達障害があるわが子、大学で受けられる支援とは?発達障害があるお子さんやその保護者のみなさんが進路選択を行う際、中学校や高校、さらにその先の進路についても考えることも多いのではないでしょうか。そうしたとき、・発達障害のある大学生はどのくらいいるのか・大学受験の際に配慮を求められるのか・授業やレポート、試験では、どのような配慮や支援を受けられるのか・国立大学のほうが合理的配慮を受けやすいのかなど、気になることが尽きないかもしれません。今回は、日本学生支援機構学生生活部障害学生支援課の取り組みや調査結果についてインタビューとともにお届けします。――日本学生支援機構の障害学生支援の概要と役割について教えてください。障害学生支援課:日本学生支援機構は、2004年に創設された独立行政法人で、国や大学等の機関と連携して、奨学金事業をはじめとするさまざまな事業を実施しています。その一つとして、大学等が障害のある学生を支援するための教職員向けの研修事業や、各大学等における障害のある学生の修学支援に関する実態を把握するための調査などを行っています。この調査は、2005年度から大学、短期大学、高等専門学校を対象に毎年実施され、調査結果は当機構のホームページで公表しています。また、9大学を拠点校とする「障害学生修学支援ネットワーク」を設け、各拠点校において、全国の大学等から障害のある学生の修学支援に関するさまざまな相談に応じるなどの取り組みを行っています。――教職員のみなさんに向けた支援、研修等も行われているのですよね。障害学生支援課:当機構では、各大学等の障害学生支援の実務担当者を対象とした研修会を例年行っています。2023年度は7月4日、5日の2日間にわたって、障害種別の学生の修学上のニーズや支援方法、障害学生のキャリア・就職支援に関する内容を取り上げ、オンライン形式で行いました。このほかにも、各大学等の教職員を対象に、障害のある学生に対する支援の在り方や、合理的配慮の提供などをテーマとしたオンラインセミナーを行う予定です。――ホームページで公表されている調査結果、特に具体的な支援事例は学校関係者の方はもちろん、保護者の方にとっても参考になりそうです。障害学生支援課:改正障害者差別解消法が2024年4月から施行されることとなり、私立も含めた全ての大学等において、不当な差別的取扱いや合理的配慮の不提供の禁止などが法的義務とされることになりました。当機構では、2016年度から2022年度まで、大学等における不当な差別的取扱いや合理的配慮に関する紛争の防止・解決等の事例を収集し、そのうち、大学等で合理的配慮を行う際などに参考となるものを選定して、ホームページで公表しています。――例えばどのような事例が見られますか。障害学生支援課:2022年度に公表した事例のうち、発達障害に関しては、それぞれの特性に応じた配慮がされた例を公表しています。例えば、手書きが困難である学生に出願書類のパソコンでの作成を認める例や、実験科目においてティーチング・アシスタントが実験の進行に係る補助やアドバイスを行う例などがあります。このほか、学生から申出があった配慮について、大学と学生とが話し合い、大学が提供できる内容で学生も納得して決定した例などを公表しています。――これから障害学生支援で注力されることを教えてください。障害学生支援課:大学等に在籍する障害学生の数は年々増加し、これに伴って障害学生を受け入れる大学等も広がっている傾向にあります。各大学等では、そうした学生が適切な支援を受けて充実した学生生活を享受することができるよう日々尽力しています。当機構としても、引き続き、セミナーの開催や情報発信を通じて、各大学等の取り組みを支援していきます。――ありがとうございました。データで見る!発達障害がある学生への支援日本学生支援機構では、診断書のある発達障害学生だけでなく、診断書はないものの発達障害があることが推察され教育上の配慮を行っている学生についても調査を行っています。2021年度は大学、短期大学、高等専門学校を合わせて1,176校から回答を回収、発達障害の診断の有無にかかわらず支援を受けている学生は、8,622人という調査結果でした。Upload By 発達ナビ編集部日本学生支援機構|令和 3 年度(2021 年度) 大学、短期大学及び高等専門学校における 障害のある学生の修学支援に関する実態調査結果報告書(P69)次に、主な入学後の支援内容について見てみます。実施している学校数にはばらつきがあるものの、授業支援だけでなく専門家によるカウセリングや自己管理指導、障害学生向け求人情報の提供など授業以外の支援も行われていることが分かります。Upload By 発達ナビ編集部日本学生支援機構|令和 3 年度(2021 年度) 大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査結果報告書(P72)それでは、インタビュー内でも取り上げた支援事例について、その一部をご紹介します。【受験・入学】ASD(自閉スペクトラム症)のある学生:「試験時の座席について、一番後ろかつ隣は空席を希望(私立短大)」Upload By 発達ナビ編集部日本学生支援機構|「障害者差別解消法」施行に伴う障害学生に関する紛争の防止・解決等事例集令和4年度収集事例(P54)【授業・研究】ADHD(注意欠如・多動症)のある学生:「障害があることをクラスメートに知られずに配慮を受けたい(国立大学)」Upload By 発達ナビ編集部日本学生支援機構|「障害者差別解消法」施行に伴う障害学生に関する紛争の防止・解決等事例集令和3年度収集事例(P32)【試験・単位】SLD(限局性学習症)のある学生:「本人はレポート代替を希望していたが、かかりつけ医の所見に従い別室受験とした(私立大学)」Upload By 発達ナビ編集部日本学生支援機構|「障害者差別解消法」施行に伴う障害学生に関する紛争の防止・解決等事例集令和2年度収集事例(P32)ほかにも、受験時、授業や課題についてなど、さまざまな支援事例が紹介されています。気になる方はぜひチェックしてみてください。日本学生支援機構|障害学生に関する紛争の防止・解決等事例集各校の支援内容を確認し、気になることがあれば早めに相談を今回ご紹介した日本学生支援機構の調査結果から、大学、短期大学、高等専門学校では、受験・入学から卒業までさまざまな障害学生支援を受けられる可能性があることが分かります。希望する支援内容によっては、医師の診断書など必要書類をそろえる必要があり、それをもとに学校関係者と丁寧に合意形成を図ることが重要になります。お子さんが進学先で希望する学びを深めて卒業を目指せるように、早めに各校の支援内容を調べてオープンキャンパスなどで相談しておくと安心です。独立行政法人 日本学生支援機構(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年08月09日一般社団法人大学支援機構(理事長:田村 耕一、以下 大学支援機構)は2023年4月20日、クラウドファンディングサイト「Otsucle(おつくる)」において、研究者を継続的に支援する研究者支援プログラム「研究者紹介」で新しく、徳島大学の河口准教授のページを公開します。河口先生ページイメージ【ページ概要】タイトル :生態系サービスを活用したサステイナブルな地域づくりへの挑戦実施責任者:徳島大学大学院社会産業理工学研究部 社会基盤デザインコース准教授 河口 洋一 このプロジェクトは、徳島大学大学院社会産業理工学研究部 社会基盤デザインコース 河口 洋一准教授が、生態系サービスを活用したサステイナブルな地域づくりのために必要な根拠を学術的に証明する研究です。生態系サービスを活用したサステイナブルな地域づくりへの挑戦には、官学産といった多くの人々の協力や理解が必要です。生物多様性つまり自然は、その場所、場所で人の営みの中で継続して育てていくものです。現在、兵庫県の豊岡市周辺を除いてコウノトリが初めて繁殖した場所である鳴門市に定着したコウノトリのペアが利用する環境や餌生物、コウノトリの飛来によって動き出した新たな地域づくりについて研究を進めています。自然の環境下で簡単ではないですが学術的根拠を調べるためにデーターを取得し、耕作放棄や人口減少という課題にいち早く対応するためにも、豊かな生態系サービスの活用と地域づくりをすり合わせる手法の確立の研究を行っています。コウノトリビオトープレンコン畑【研究者紹介】「研究の力・科学の力の成長を見える化して応援しよう!!」科学の力は未来を変えてきました。科学技術の政治や経済、社会への影響力はとても大きくなっています。研究者には、世界を動かす可能性があります。その可能性をより分かりやすく、多くの人に知ってもらうことは大切なことです。大学には、多種多様な研究者が探求心をもち研究に取り組んでいます。研究には、発見や失敗という山や谷があります。その中で時々、「はじめて・面白い・びっくり」する場面の過程で大きな成果が得られることがあります。「研究者紹介」では、多くの皆さんに科学の力の成長を見ながら一緒に応援することを提案し、大学支援機構が継続的に支援する研究者を紹介しています。【Otsucle(おつくる)】Otsucle(おつくる)は、未来をつくる研究・教育・社会貢献などの分野で資金調達を応援していきます。挑戦者がアイディアや課題を実現するための資金をインターネットを通じて多数の支援者から集めることを目的としたものです。2016年の10月のサービス開始から累計で100件以上のクラウドファンディングをサポートしています。【一般社団法人大学支援機構】大学支援機構は、研究や教育の課題に集中できる環境の構築と地域社会に貢献する仕組みを提供する目的で2016年10月に設立されました。設立 : 平成28年10月3日所在地 : 徳島県徳島市新蔵町二丁目24番地代表理事 : 田村 耕一ホームページ: 事業内容 : 研究・教育・社会貢献などのためのクラウドファンディングサイトの運営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月19日保護犬支援の会(所在地:熊本県、代表:ソノベ)は、保護犬を引き取った飼い主への医療費支援を目的とし、「READYFOR」にて保護犬医療支援「白内障の元保護犬に光を」のクラウドファンディングを2023年2月4日(土)~3月27日(月)の期間、受付しております。クラウドファンディングURL 【プロジェクト開始の背景】保護犬支援の会は、保護犬を引き取った後で高額な医療費に悩む飼い主の方を支援する目的で設立されました。代表が引き取った保護犬「ベス」も、繁殖目的で育てられ、劣悪な環境で飼育されていたためか、引き取った後も、歯周病手術、網膜委縮・白内障手術など、頻繁に病気治療をしなければなりませんでした。保護犬を引き取った後、医療費で悩む飼い主さま、そしてこれから保護犬を引き取ろうと思っている未来の飼い主さまの温かいお心に応えながらご心配を解消し、一匹でも多くの保護犬に十分な医療を提供したいという狙いから、このプロジェクトを実施いたします。白内障発症前のベス手術直後のベス【特長】1) 保護犬の飼い主の相互支援が可能に保護犬支援の会は、保護犬を引き取った飼い主さまの互助システムをつくることで、高額な医療費に対する相互支援を可能にします。2) 保護犬の飼い主のネットワークづくりが可能に保護犬支援の会は、保護犬を引き取った飼い主さまの互助システムをつくることで、病気治療だけでなく、「育犬」に関する様々な悩みを共有するネットワークづくりを可能にします。3) 保護犬支援の社会貢献が可能に保護犬支援の会は、医療費など飼い主の悩みを解決することで、一匹でも多く保護犬の引き取りができるような社会の実現に微力ながら貢献いたします。【リターンについて】500円相当:支援を受けたワンちゃんの写真入りの飼い主様からのお礼状をお送りします。【プロジェクト概要】プロジェクト名: 白内障の元保護犬に光を期間 : 2023年2月4日~2023年3月27日リターン : 500円 支援を受けたワンちゃんの写真入りのお礼状URL : 【クラウドファンディングに関するお問い合わせ先】保護犬支援の会E-Mail: gooooodluck@icloud.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月06日幼稚園や保育園、小学校に行くことができない時にお楽しみいただけるキユーピーのおすすめ自宅学習支援コンテンツを紹介します。全国どこからでも、海外からもお楽しみいただけます。おうちで過ごす時間に是非お役立てください!<オンライン見学>キユーピーの3つの工場とマヨテラス(東京都調布市)でオンライン見学を実施しています。マヨネーズの製造工程の他、子ども向けの見学や料理教室、研究員のお仕事紹介など、様々なコースを用意しています。オンライン見学 : <小学校向け社会科見学>オンラインの社会科見学を実施中です。各工場またはマヨテラスへお問い合わせください。小学校向け社会科見学 : <動画で工場見学>キユーピー マヨネーズやドレッシングができるまでを動画で紹介しています。可愛いキユーピーちゃんがご案内します。動画で工場見学 : <食生活アカデミー>おいしいごはんのレシピや料理の楽しさ、環境や未来につながる食生活など、食とそれにまつわる生活について、読み物やレシピ、クイズで楽しく学べるサイトです。食生活アカデミー : <幼児向け絵本>キユーピーちゃんが登場する絵本です。物語には毎回野菜が登場し、子どもたちが野菜に親しみをおぼえ、また、みんなで囲む食卓の楽しさを感じてもらえるきっかけになると嬉しいです。パソコンやスマートフォン、タブレットよりご覧ください。幼児向け絵本 : <なるほど! マヨネーズの作り方>手作りマヨネーズの作り方を紹介します。是非お家で作ってみてください! 乳化の仕組みも学べます。なるほど!マヨネーズの作り方 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月01日地域の子育て支援サークルで役員をしているママ。コロナ禍を機にオンラインで子育て支援サークルを開催することにしたそうです。新しい形での子育て支援活動をするまでの経緯や開催後の感想などを紹介しています。 私は仕事関連や自分の学びのために、Web会議ツールの「Zoom」を使うことがあったのですが、ある日「オンラインによる子育て支援」を発見! 試しに参加してみたらその素晴らしさに心がウキウキしました。このような体験をもっと多くの人にしてもらいたいと思い、私がおこなった新しい生活様式での子育て支援活動をご紹介します。 たまたま見つけた「オンライン児童館」新型コロナウイルスの感染拡大以前からZoomを使うことがあった私。外出自粛期間も友だちとSNSやZoomでつながりを持ち、乗り越えてきました。そんなある日、友だちのインスタグラムから「オンライン児童館」の存在を知りました。 そのころ、外出自粛は解除されたとはいえ、周りの児童館や子育て支援センター等は閉鎖されたり、限定的に解放されたりしている状態。試しに参加してみると、無料で手遊びや読み聞かせ、工作などをやってもらえ、親子共々楽しい時間を過ごすことができました。 広がるオンラインでの子育て支援調べてみると、他にもオンラインでの子育て支援が見つかりました。オンライン子育て広場、オンライン子育て支援センターなど個人でおこなっているものもあれば、自治体主導の子育てサロンもあり、親子ヨガや親子ダンスなどのレッスンもオンラインで受けられるようでした。 田舎に住んでいる私としては家にいながら全国の人とつながれたり、子育て支援を受けられたりして、新たな世界が開けたように感じたのです。 自分だけでなく、みんなにも広めたいこうしてZoomを使うことでコロナ禍もわりと楽しく過ごせていたのですが、ふと、Zoomが使えない人たちのなかには、ただただ孤独な育児に追い込まれている人もいるのではないかと思うようになりました。 ちょうどそのころ、地域の親子サークルの役員の間で「今年の活動は無理」と話していたのですが、「オンラインでの活動を広める良い機会だ!」と思い立ち、急ピッチで準備を進めました。 地域の子育てサークルをオンライン化役場の窓口や乳幼児健診で親子サークルのチラシを配ってもらったり、お試し会をしたりして、何とかオンラインでの活動を始めました。地域の民生委員さんも入ってくださり、初めてZoomを使った方も「意外と簡単だし、マスクもなくみんなの顔が見られてうれしい!」と笑顔になるのを見ると、おこなってよかったと思っています。 また、この活動をきっかけに、今度は自ら気になる講座やイベントを見つけて参加し、育児をより楽しめるようになった人がいてくれたらうれしいです。 専業主婦の中にはZoomになじみがなく不安な方もいたようですが、使ってみると意外に簡単でビデオやマイクをオフにして参加もできることから、かえって参加しやすいという感想ももらいました。今後ほかの地域や自治体でも取り組みが進めばうれしいなと思っています。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:小林まり3男1女の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2021年09月13日長男のタケルは通常学級に通うも...Upload By 寺島ヒロうちのでこぼこ兄妹は6歳違い。お兄ちゃんのタケルが小学生になった2007年は、まだ学校での発達障害支援は始まったばかり、当時の保護者はもちろん、小学校の先生の中にも「発達障害って何?単にサボってるだけじゃないの?」という感覚の方も正直いらっしゃったのではないかと思います。また、当時の地域での判定基準がIQに偏っていたこともあり、タケルは就学時健康診断でも特に問題とされることなく、ベテランの先生方にも「ちょっと変わっているかもしれないけど、こういう子っているものよ。」「これからたくましくなるんだよな。」と優しく言っていただき、多少のずれを感じながらも通常学級に通うことになりました。しかし、問題続出…!!Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロしかし、「ほらあ!」というわけにもいきません。結局、2年後に地元の発達相談をきっかけに、療育センターで「アスペルガー症候群(当時)に近い症例」と診断され、通級に通うことになりました。しかし、その2年間の間に市内の小学校の間で発達障害への理解が深まっていたことも大きく、幸運にも当時県内で唯一の心理士が在籍する小学校に転校でき、スムーズに通級での指導に切り替えることができました。本人が環境の変化についていけるかは心配でしたが、最初から障害がありますといって登場したことで、それまでより快適になり、意外とすんなり新しい2つの教室に馴染めたようです。授業に飽きたり、教室がうるさくて逃げだしたくなったりしたときにも、休むところができたので、「帰りたい」ということもなくなりました。一方、妹のいっちゃんは…妹のいっちゃんは2007年生まれ。小学校に入る前から、県内の療育センターで療育を受けていました。Upload By 寺島ヒロ療育センターでのリハビリテーションのおかげか、いっちゃんも就学時健康診断では「通常学級相当」とされ、地元の小学校の通常学級に通うことになりました。しかし実は、その前に療育センターからは、「学校生活がやりやすいかどうかは学校の対応次第だが、それはそれとして通常学級に行くとここでの支援は難しくなる。他の県内のデイサービスでも支援に当たらないとされる可能性がある。」と言われていたので、むしろ特別支援学級の方がいいんじゃないかと思っていました。Upload By 寺島ヒロですが、仕方ありません。センターの先生からは、眠りが一定しないことで十分な登校ができない可能性があることや、動きがぎこちないことがあるが、ふざけているわけでも病気でもないことなどを書面で書いていただき、小学校で特別支援学級の子どもたちと同じように支援ファイルをつくっていただきました。そして、今…特別支援学級の先生の一言から気づいたこと現在は中学生となったいっちゃんですが、睡眠リズムがずれ込むのが止められず、中学から通級になりました。学校に行くのはたまにですが、それなりに親しい人もでき、楽しくやっているようです。今、気になるのは卒業してからのこと…。本人はテレビやアニメの主人公たちのようになんとなく高校に行くものと思っているようですが…。Upload By 寺島ヒロ出席日数が少ないので、高校からは「通う意思なし」とみなされ入学できない可能性が高いのです…。そこで、帰り際に支援担当の先生を呼びとめて、このようにお願いしました。「娘はああ言っていましたが、あの子がほかの同じ年頃の子と同じくらい進学や将来について理解しているかは微妙です。私は芸術系の学校などに進学して手に職系の仕事につき、自立できれば有難いと考えています。本人が高校を目指すのは良いと思いますが、何が何でも15歳でと考えなくてもいいと思っていて、本人がどの程度高校のことについて理解しているのか、行きたいという意思が固いかが分かるような言動があったら、教えていただけませんか?」すると、「お母さんは自分の希望と、いっちゃんの考えを分けてお話してくれるので助かります。分かりました、気をつけて覚えておきます。」と、言われました。自分の希望と本人の希望は別なんだから当たり前じゃないか?と思ったのですが、お兄ちゃんのタケルが通級に通い始めたときのこともあわせて後々考えると、これは自分の希望を「ウチからの要望」としてカタマリのまま支援者に投げる保護者の方が意外と多くいらっしゃるからなのかなと、ふと思いました。Upload By 寺島ヒロまた逆に、すごく勉強もされてプランを練り「私はこう育てたいので、学校でもこうしてください。」と言われる方もいらっしゃるようです。家庭が主体性をもって決めるのは良いことだと思いますが、あまりに度が過ぎると学校を自分の下請けにするようで、これもまたよろしくないなあと思います。「なんでも言ってください」という支援者の言葉に甘えて、子どものための要望という形で自分の不安をぶつけてはいないか?何か頼み事をするとき、自分の勝手なプランのお手伝いをさせようとしていないか?時にはちょっと立ち止まって考えてみるといいかもしれません。Upload By 寺島ヒロ目の前にいる学校の先生や支援スタッフが、支援に対する十分な知識や能力がないことも、まあ実際あります。ですが、元々彼らは子どもを一緒に育ててくれる「外の目」「外の手」。親のやりたいことを代わりにやってくれるわけではなく、むしろ親ができないことをやってくれるプロのはずです。なので、まずはプロが用意した支援を有難く受け取り、任せるべきところは任せ、そしてその分の余力で、自分がやるべきところを頑張るというやり方をしてみると案外上手くいくんじゃないかなと思います。とか言いつつ、今日も学校から「いっちゃん、今日は学校に体操服を忘れていきました。明日も体育ありますよね。洗って学習室に干してありますので朝持っていくようにお願いします。」と電話がかかってきた私です。それ先生(プロ)の仕事じゃないですよね!!すみませえぇんん!!
2020年11月28日週1回、特別支援教室で指導を受けているミミASDのミミは週に1回、特別支援教室で2コマ指導を受けています。特別支援教室の先生からの「連携ノート」には、授業の内容が毎回びっしり書き込まれていて、熱心な先生でありがたいです。帰宅したミミにどんなことをしたのか聞くと、「折り紙をした」「楽しかった」と言うので、楽しめているんだと思っていました。Upload By taeko3回目の日の夕方、特別支援教室の先生から電話がきました。ミミがかたくなに特別支援教室へ行くのを嫌がり、通常学級の自分のイスから離れようとせず、先生に「来ないで!!」と言ったそう…。Upload By taeko先生がなんとかなだめて「少しだけ特別支援教室へ行き、2コマ目は通常学級に戻ろう」という約束で移動できたそうです。先生が「なぜ行きたくないの?」とミミに理由を聞くと、「(通常学級の)お友達と離れるのがイヤ。どうして行かないといけないの?」と答えたそう。電話で先生と話しているうちに、事前の説明が十分ではなかったと気付きました。確かに、「○曜日に2時間ここで勉強するんだよ」ぐらいにしか伝えていませんでした。ミミは普段「学校が楽しい」と言っていたので、すっかり安心してしまっていました。ミミにとって、慣れてきた通常学級の教室から1人だけ別室へ行くのは嫌なことだし、理由もよく分かっていなかったのでしょう。もっとしっかり説明してあげればよかったと後悔。特別支援教室の説明が子ども向けに書いてあるプリントを見せながら、自分の気持ちやお友達との関わり方、学校や世の中のきまりごとを特別に教えてくれる場所であることをミミに話しました。「ミミは〜が苦手だから行く」といったマイナスに感じる言葉は避けました。Upload By taeko後日、校長先生や特別支援教室の先生などが方針を相談してくださり、ミミが嫌がったら無理に特別支援教室へ行かせずに通常学級で見守ることなどが決まりました。そして翌週も、特別支援教室の先生が電話でミミの様子を教えてくれました。ミミは特別支援教室に行けたけれど、やる気はなし。先生が用意したおもちゃにも興味を示さなかったそう…。帰宅したミミに「今日は、どんなことをしたの?」と聞くと、「折り紙」と少しだけ話してくれました。「そっか、がんばったね。でも、行きたくなかったら行かなくてもいいんだよ」と伝えました。さらに翌週の朝も、「行きたくなかったら行かなくていいよ」と伝えました。夕方ミミに楽しかったか聞くと、「うん」。どんな勉強したのかは「忘れちゃった」とのこと。私は行けたことを褒めて、深くは追及しませんでした。Upload By taeko後日、特別支援教室の先生と初めての面談。ミミの様子を詳しく教えてもらいました。前回はミミが自分から特別支援教室に向かい、ノックして名前と勉強をしに来たことを元気な声で言えたと聞き、びっくり!「人が変わったようです!」と先生も驚いていました。ほっとしたのも束の間…順調に行けるようになって3回目の夕方、担任の先生から電話が。その日は、ミミが楽しみにしていた日直当番。特別支援教室の日と重なってしまったため日直を翌日にずらすことを聞いたミミはやる気が下がってしまい、特別支援教室に行くのをまた嫌がったそう。急な予定変更は、これからもたくさんあるでしょう。ミミにとって、よい経験なのだと思います。これからも波があると思いますが、優しい先生方に助けてもらいながら見守っていきたいと思います。Upload By taeko
2020年11月21日地域の子育て支援サークルで役員をしているママ。コロナ禍を機にオンラインで子育て支援サークルを開催することにしたそうです。新しい形での子育て支援活動をするまでの経緯や開催後の感想などを紹介しています。 私は仕事関連や自分の学びのために、Web会議ツールの「Zoom」を使うことがあったのですが、ある日「オンラインによる子育て支援」を発見! 試しに参加してみたらその素晴らしさに心がウキウキしました。このような体験をもっと多くの人にしてもらいたいと思い、私がおこなった新しい生活様式での子育て支援活動をご紹介します。 たまたま見つけた「オンライン児童館」新型コロナウイルスの感染拡大以前からZoomを使うことがあった私。外出自粛期間も友だちとSNSやZoomでつながりを持ち、乗り越えてきました。そんなある日、友だちのインスタグラムから「オンライン児童館」の存在を知りました。 そのころ、外出自粛は解除されたとはいえ、周りの児童館や子育て支援センター等は閉鎖されたり、限定的に解放されたりしている状態。試しに参加してみると、無料で手遊びや読み聞かせ、工作などをやってもらえ、親子共々楽しい時間を過ごすことができました。 広がるオンラインでの子育て支援調べてみると、他にもオンラインでの子育て支援が見つかりました。オンライン子育て広場、オンライン子育て支援センターなど個人でおこなっているものもあれば、自治体主導の子育てサロンもあり、親子ヨガや親子ダンスなどのレッスンもオンラインで受けられるようでした。 田舎に住んでいる私としては家にいながら全国の人とつながれたり、子育て支援を受けられたりして、新たな世界が開けたように感じたのです。 自分だけでなく、みんなにも広めたいこうしてZoomを使うことでコロナ禍もわりと楽しく過ごせていたのですが、ふと、Zoomが使えない人たちのなかには、ただただ孤独な育児に追い込まれている人もいるのではないかと思うようになりました。 ちょうどそのころ、地域の親子サークルの役員の間で「今年の活動は無理」と話していたのですが、「オンラインでの活動を広める良い機会だ!」と思い立ち、急ピッチで準備を進めました。 地域の子育てサークルをオンライン化役場の窓口や乳幼児健診で親子サークルのチラシを配ってもらったり、お試し会をしたりして、何とかオンラインでの活動を始めました。地域の民生委員さんも入ってくださり、初めてZoomを使った方も「意外と簡単だし、マスクもなくみんなの顔が見られてうれしい!」と笑顔になるのを見ると、おこなってよかったと思っています。 また、この活動をきっかけに、今度は自ら気になる講座やイベントを見つけて参加し、育児をより楽しめるようになった人がいてくれたらうれしいです。 専業主婦の中にはZoomになじみがなく不安な方もいたようですが、使ってみると意外に簡単でビデオやマイクをオフにして参加もできることから、かえって参加しやすいという感想ももらいました。今後ほかの地域や自治体でも取り組みが進めばうれしいなと思っています。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:小林まり3男1女の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2020年10月01日0〜2、3歳ごろまでの親子が遊べる子育て支援センター。新型コロナウイルスの感染拡大により、利用人数や時間などの制限付きのところも多いですが、徐々に利用できるようになっているところも増えてきたようです。私が1人目を出産したときに住んでいた地域では、児童館の中に乳幼児向けの一室が設けられていました。乳幼児健診のときにそのような場所があることを知りましたが、行ったほうがいいのかどうか迷ったときのことをお伝えします。 子育て支援センターに行くタイミング子育て支援センターに初めて実際に足を運んだのは、赤ちゃんが1歳になるかならないかのころ。かなり活発にハイハイや伝い歩きで動き回るようになり、1日中、自宅の中で過ごすことに限界を感じていたからでした。 子育て支援センターは自宅よりもずっと広いうえに、安全対策もしっかりされているため、のびのびと赤ちゃんを遊ばせることができました。また、スタッフの方やほかのママさんと他愛もないおしゃべりをすることで、思った以上にリフレッシュできた点もよかったです。 自宅ではできなかった経験ができる!子育て支援センターには、乳幼児向けの絵本やおもちゃがたくさん。自宅にあるもののほかにも「わが子はこういうものにも興味があるんだ!」と、新たな発見もありました。 また、私は手遊びなどでわが子と一緒に遊ぶのがあまり得意ではないため、自宅ではほとんどしていませんでした。そのため、スタッフの方が手遊びや歌を歌ってくれる時間があったことも、とてもありがたいと感じた点でした。 でも、無理をして行く必要はない!上の子が赤ちゃんのころは頻繁に通った子育て支援センターですが、下の子のときは上の子の幼稚園送迎などで忙しくなったこともあり、それほど足を運ぶことはありませんでした。 でも、そのことによって上の子と下の子の発育や発達上の差は、特に感じていません。メリットもたくさんある子育て支援センターですが、近くに支援センターがない、一度行ってみたけれど雰囲気が合わなかったなどの場合は、無理をしてまで行く必要はないと私は思います。 子育て支援センターで出会うママさんたちとの「行けるときに行き、会えたら話す」という距離感。この距離感も、幼稚園でのママさん関係とまた違い、そのゆるやかさがなかなか心地よかったです。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年09月26日子育て支援センターをご存じでしょうか。市区町村や社会福祉法人、NPO法人等が運営する施設で、地域の子育て家庭に対する育児支援をおこなうことを目的としています。利用した方もいらっしゃると思いますが、利用をしていない方向けに子育て支援センターについてお伝えします。 子育て支援センターとはこんなところ子育て支援センターは地域の子育て支援の拠点として、全国に7578か所(2019年度)ある施設です。従事者や施設の差はありますが、子育て親子の交流の場の提供と交流の促進、子育てなどに関する相談・援助の実施、地域の子育て関連情報の提供、子育ておよび子育て支援に関する講習などの実施をおこなっています。 分類としては、以下の3つに分かれます。 ひろば型常設のひろばを開設し、子育て家庭の親とその子どもが気軽に集い、うち解けた雰囲気の中で語り合い、相互に交流を図る場となっています。公共施設内のスペースや商店街の空き店舗、学校の余裕教室、民家の一室などで実施しています。 センター型地域の子育て支援情報の収集・提供に努め、子育て全般に関する専門的な支援をおこなう拠点として機能するとともに、既存のネットワークや子育て支援活動をおこなう団体等と連携しながら、地域に出向いた地域支援活動を実施しています。保育所などの児童福祉施設や公共施設等が実施場所となっています。保育士や看護師など、育児・保育に関する知識・経験を有する人を2名以上配置しています。 児童館型民営の児童館、児童センターにおいて、利用児童の来館前の時間などを利用して、親子の交流・集いの場を設けるとともに、子育て中の親などの当事者等をスタッフに交えて、身近で利用しやすい地域交流活動を実施しています。 電話やメールなどで相談ができるところも利用するには、予約が必要なイベント以外では基本的には予約不要ですが、最近では新型コロナウイルスの影響で通常と異なる運営がされているケースもありますので、まずはホームページやお電話などで確認しましょう。相談ごとであれば、子育て支援センターにもよりますが、電話やメールで子育てについての相談を受け付けているところも増えています。ご相談の内容としては、子育て全般、子どもの発達・発育、一時預かりの紹介、子どもと遊ぶ場所など多岐にわたっています。 また、子育て支援センターではありませんが、ベビーカレンダーでも専門家への相談ができます。ユーザー登録をしたうえでログインすると、無料で助産師・管理栄養士などに相談ができるフォームが開きますので、ぜひご利用ください。 子育てについて不安になることもあると思いますが、子育て支援センターの利用や専門家の相談で解消される内容も少なくありません。子育てでお困りのことがある場合には、子育て支援センターの利用や本サイトも含めた専門家への相談をすることも検討してみましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年09月23日新型ウイルスが流行してから、私たちの生活はガラリと変わりました。特に学校に通っている子どもたちは、「休校」という大きな変化がありましたが、休校の影響を一番受けていると感じたのは、娘の学習です。■休校が明けてから授業のスピードが速くなってしまい…前学年の頃は、わからない問題も時間がたつにつれて理解していき、授業にも問題なくついていけているように思えました。しかし、今回の休校が明け、新しい学年が始まってから、娘の学校の勉強に対する苦手意識が増し、授業の内容をしっかり理解できていないまま進んでしまっている様子が多々、見受けられるように…。休校して、学習する時間が減った分、駆け足で授業を進めている学校も多いのではないでしょうか。ゆっくりと時間をかけ理解を進めていた娘にとって、授業のスピードが速くなったことにより、授業内容を理解する時間が足りていないのではと感じました。私が幼かったころは、勉強や学校について親に教えてもらう、という考えはありませんでした。そのこともあり、娘の学習に対して、親としてどこまで突っ込んで向き合っていけばいいのかを図りかねている状況でした。しかし、この度の休校の影響は大きく、休校明けの娘の様子を見て、これは積極的に関わっていかなければと改めて認識。 ■新しい学習方法としてタブレットを取り入れたそこで、新しくタブレット学習を取り入れることに。ゲーム感覚で取り組めるので、娘も気軽に始められるのではと思ったのです。さらに、娘が学校から持ち帰ったプリントの内容を見て、その日の教科書の内容を一緒に復習することにしました。中途半端に前学年が終わってしまったこと、新しい学年の授業が猛スピードで進んでいくことに加え、今後もどのように状況が変わっていくのか、大人にも予測できません。まして小さな子どもにとってはどうしようもないことで、置かれた状況を受け入れていくしかないと思いました。■これからの日常生活は過去の考え方や経験が通用しないかも!?新型の感染症の流行により、学校を含め、私たちの日常生活の当たり前が少しずつ変わっていき、「これまではこうだった」とか、「私たちの時はこうだった」という経験が通用しないかもしれません。これまでの考え方や経験に固執せず、娘にとってより良い方法を考えていきたいと思いました。
2020年08月15日休校期間、中学生いっちゃんの家庭学習は...今年の3月下旬から新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、多くの全国の小中学校が休校となりました。でこぼこ兄妹の兄、タケルの大学は急遽リモートのみの授業となり、妹いっちゃんの中学はなんと無期限休校というロングバケーション。これまでは不登校気味とはいえ、週に1~2度は学校に行って総合学習室で支援スタッフの先生と勉強したり、授業で使ったプリントなどをやったりしていたいっちゃんですが、休校期間は出された宿題を家でやり進めることに。提出日の遠い宿題を毎日少しずつ家でこなすのは難しく、次第にお絵かきやMMDなどの"自主学習"に熱を入れるようになりました。元々、夏休みの宿題はカンタンなところは最初にやって、残りはギリギリまでやらないタイプです。必然的に学校での勉強の方は積み残しが多くなってきました。「いつ学校が再開して総合学習室に行けるかわからないんだから、おうちでも宿題をやっておかないといけないよ。」と言っても、「いつもよりはしてるよ!」と涼しい顔。そりゃあ、いつもは平日の自宅学習は0ですから、ウソではないのでしょうけど…。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロずーっと家にいますし、リラックスするところと勉強するところ、場所が変わらないとなかなかけじめがつきにくいということもあるのでしょう。しかし、塾などに行かせようにも、この時期、見学などもなかなか行けませんし、子どもが集まって一緒に勉強するような場所はどこも閉まっている…困ったなとは思いつつも、大物の動画づくりに挑戦する娘を見て、「時間が自由に使える今しかできない事に熱中しているのだから、まあいいか。そのうち学校も再開するだろう。」と思っていました。長引く休校、そろそろまずいかも!?そこで現れた助っ人はしかし、ゴールデンウィークを越えたあたりから「これはまだまだ学校再開は先になるんじゃないか?再開したらすぐ目の前が期末試験!やばいんじゃないか?」という気がひしひしとしてきました。テストで良い点を取ってほしいというわけではないのです。再開したときに、他の子どもたちとあまりに勉強の進度が違うと、一緒に授業を受けることが難しくなるんじゃないか…という思いが頭をもたげてきたのでした。睡眠障害のある娘にとって、週に1~2回しかないクラスのみんなと一緒に受ける授業の時間が、ただただ時間をやり過ごすだけになるのは辛すぎる…やはり、学校の勉強も少しは…いえ頑張ってやらせなければ!!でもどうやって??Upload By 寺島ヒロタケル「練習を兼ねて、私がいっちゃんに授業をしますので、その時間分のバイト代をください。」わたし「それだー!!」実はお兄ちゃん、この新型コロナ流行のあおりをくって、バイト先の塾が休みになっていたのです。灯台下暗し、渡りに船とはこのこと。時給を払って、お兄ちゃんに丸投げすることにしました。これが思った以上に大はまり!さくさくと…とはいきませんが、宿題の山が目に見えて減ってくるようになりました。また、調子の上がり下がりの大きい娘の様子を、常にタケルが気にして見ていてくれるので、大変私が楽になりました。兄妹のことでも、時給制!そこにはいくつもメリットがUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロあまり意識していなかったのですが、休校になってから、わが家ではいっちゃん一人がハイテンション(そしてしばしば調子が上がりすぎて真っ青な顔で倒れる)な中で、息子が静かにストレスを溜めていました。私もまた、子どもたちのどちらかが倒れないように、爆発しないように、仕事をしながらも常にカットインするタイミングを計っていたりするので、いつも以上に疲れていたようなのです。この「時給を出す作戦」を始めて、家の中がすーっと明るく、空気も軽くなったのを感じました。年が上の子どもに年下の子どもの面倒を任せるというと、年長の子どもの負担が大きいことや、親の代わりができるのか、任せてよいのかという問題が出てくると思います。私の年代でも「"お兄ちゃんでしょ、お姉ちゃんでしょ"と言われて辛かった」と、大人になってから言う人もいますから、恨みは深いものと思われます。(ちなみに私自身は一人っ子です。なんか申し訳ない。)しかし、私はその「恨み」は、妹弟の面倒を押しつけられて自分の遊ぶ時間がなくなったとか、責任を負わされて困ったということではないと思います。親が負担を負担と認めず、「自分の弟妹なんだから可愛いでしょう?可愛いんだから負担なんて言っちゃダメ」という訳の分からない理屈で、当たり前のように自分の時間を奪われ、労働を強いられているように感じるという、ぼんやりとした悲しい想いが正体なのではないでしょうか。年若い血縁を可愛く感じることと、作業の負担が重いことは別の話です。私たちは母親の権利の話となるとそれに思い至るのに、子どものこととなると少し鈍感になってしまうのかもしれません。私は息子に「仕事をするから時給を払え」と言われ、「全くその通りだ!さすがタケルさん!」と感心しました。負担を負担として認め、対価を払うことにしたのです。(対価を現金にしたことについては、まだ議論の余地があるかもしれませんね…。)しかし、いっちゃんは自分の仕事(動画づくりなど)で忙しいので、勉強時間を確保するのも大変です。声掛けをしてもなかなか捕まってくれません。おかげで時給もあまり稼げていないのですが、それでもタケルはそれなりにやりがいを持ってやってくれているようです。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロところで、この雀の涙のような時給の使い道ですが...タケルはいつもいっちゃんを連れて動物園や水族館に出かけます。そして、出かけた先でパフェを食べたり、動物園とコラボしているアニメのグッズを買ったりするのです。もちろん、いっちゃんの分も…!「私が時給を稼げば、自分が良いところに連れて行ってもらえると認識させるのです。こうして、勉強へのモチベーションを強化するのです。」と言うタケル。さすがすぎます…。
2020年07月27日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で、2020年3月から春休みを含む約3か月間、全国の小学校では休校が続いていました。平日学校にいるはずの小学生たちは、自宅で家族と一緒に過ごす時間が増えたといえます。休校による影響はさまざまなメディアで報じられていましたが、毎日新聞社が発行する小学生向けの日刊紙『毎日小学生新聞』(@maishodesk)が、Twitter上で公開していたデータに目を引かれました。増えたもの、減ったもの、いろいろあるね。。。毎小ニュース:教育 休校で小学生の55%オンライン学習 群馬大など調査 - #毎日小学生新聞 pic.twitter.com/9bj9kyfzgK — 毎日小学生新聞 (@maishodesk) June 9, 2020 増えたもの、減ったもの、どちらも興味深い小学生にとって、学校とは生活の中心であり、たくさんの刺激をもらえる場所です。学びも多く、いろんな友だちと遊べる場所ということもあるでしょう。そのため、休校期間は小学生が外の世界と触れ合う機会が圧倒的に減ったのは事実としてあります。しかしその一方で、家族との会話や、家族と一緒に何かをする時間が増えているという点は、1人の親としてちょっと嬉しく思う面がありました。親にとっては「仕事にならん!」という期間ではありましたが、過ぎてみれば久しぶりにゆっくり子供と過ごせたな…と、感じることも。もちろん、コロナウイルスが早く収束することを願わない人はいないでしょう。しかし、それを前提にしても「悪い面があれば良い面もあったのかもしれない」と改めて実感させられました。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年06月25日私は道内に住んでおり、小学4年生と中学1年生の息子たちがいます。新型コロナウイルスの影響で、長男の卒業式・入学式に親が出席できないのはとても残念でしたが、長引く休校措置で息子たちに及ぶ影響が増えてきているように思えてしかたありませんでした。ステイホームにより、私の子どもたちが苦しんでいたことをお話ししていきたいと思います。 休校はうれしい半面、家庭学習に苦しむ…新型コロナウイルスの影響により、道内では2月末から休校になりました。新学期に入り学校に行けたのは1週間程度です。5月末まで休校が延びて「やった~!」 となる息子たちでしたが、教育委員会や学校からの家庭学習の課題に苦しむように。 学校で推奨している学習時間は授業時間通りで、取り組みシートも用意されてはいるものの、息子たちは課題の多さにやる気を出せず、頑張っても1日1時間半しか机に向かうことができないでいました。 〇〇しなさいと叱られることが増える学習課題が進まないことに私は不安になり、授業時間通りに学習できるよう、私が先生となって時間配分を決め、課題に取り組むように頑張ろうと息子たちに提案。しかし、休憩時間後からまた学習するという切り替えができなく、私は「勉強しなさい!」 と叱ってしまうことが増え、余計に息子たちのやる気をなくす結果に……。 学習だけでなく、運動も課題です。家ではしない運動をいきなりおこなうということが、息子たちの場合は継続することができず、私はまた叱ってしまう……という状況でした。 息子たちの学校担任による訪問や電話連絡休校が5月末まで延びることになり、健康状態・家庭学習の進み具合などの調査のため、息子たちの担任から電話や訪問があると連絡がありました。そして私は、担任の先生に息子たちが課題に取り組むには限界があることをお話しさせてもらいました。 それぞれの担任の先生と私と息子たちが直接話せたことで、「無理のないペースで進んでも大丈夫」と言って頂き、親子ともに安心できたように思います。 新型コロナウイルスによる学校の休校で、本来学校でおこなう授業を家庭で同じようにおこなうことが私の息子たちには難しかったようですが、息子たちなりに頑張って毎日取り組みました。「学習するよ」と声をかけないと始められませんでしたが、1日1時間半は頑張れていたので、この調子で学校再開後も継続できたらと思います。 著者:古谷きょうこ2男1女の母。正看護師免許資格あり。育児休暇や隙間時間を利用してライター活動をしてます。主に妊娠・育児や健康についてのジャンルをメインに活動してます。
2020年06月17日私には新1年生になった娘がいます。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、入学式と始業式に出たきり学校へ行っていないので、小学生になったという実感はあまりありませんが……。幼稚園は3月初めから休園となったため、すでに2カ月ほど休みが続いています。 臨時休校が続いている幼稚園が休園になった当初は、娘のペースで生活していました。好きなときに好きなことをして遊び、寝る時間が遅くなるので朝は8時ぐらいまで寝てしまい、私も合わせて起きるのが遅くなっていました。しかし、緊急事態宣言が出て、私が住む市の小学校の臨時休校期間は5月6日までとなりました。 当時私は、この期間は更に延長され、長丁場のものになるのではないかと懸念していました。そして予想どおり、緊急事態宣言の期間は延長され、5月末まで休校が続きました。「何カ月も親子でぐうたらな生活をしてはいけない」と思い、一念発起して1日のスケジュールを2人で考え、実行することにしました。 タイムスケジュールを作ったスケジュール作りは自主性が大切だと思い、娘主体で考えさせました。「朝のうちにやらなくてはいけないことは済ませたほうが良い」と娘にアドバイスしたので、勉強時間は朝の身支度ができたらすぐです。 娘はまだ集中力が続かないので、勉強時間は15分ほど。その他にやらなくてはいけないこととして、朝のトイレ、ごはん、ラジオ体操、手伝い、お風呂などを組み込んでいます。 19時半から絵本の読み聞かせをして20時には寝ます。すると次の日は自然と6時半には起きるようになった娘。スケジュールを立てる前はダラダラと観ていたYouTubeとテレビですが、時間に区切りができたため、連続して長時間見ることはなくなりました。 タイムスケジュールに沿って生活した結果娘は律儀な性格で自分で決めたことはやり通すため、3日坊主にはならず毎日作ったタイムスケジュールに沿って生活をしています。きっちりするのが好きな娘に合っている方法だったようです。タイムスケジュールに沿って娘が生活してくれることで、私も図らずしてメリハリのある生活が送れるようになりました。 なぜなら、「娘がこの時間は勉強するからそばで見守ってあげないといけない」「この時間はテレビを観ているから家事をしておこう」など、自分が何をしないといけないかも見えてきたからです。 新型コロナウイルスは私たちの生活を大きく変えてしまいました。そして、この状況はいつまで続くのかわかりません。本来なら、新1年生は今ごろ学校のルールやお友だちに慣れてくるころです。しかし今はさせてあげられないのだから、せめて家でできることを引き続き頑張ろうと思います。 著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年06月03日3月頭から休園休校になり、これを描いている今で丸々2ヶ月の自宅生活。人が少ない公園には行くものの、基本家で過ごすのにもだいぶ疲れています…。※この記事は、5月前半の体験談を基にしています。■休校休園から2ヶ月経った我が家のスケジュール休校休園が始まった3月当初の我が家のルールはこんな感じでした。・9時までにテレビを消す・やることや遊びを箇条書きにする などこんな感じで工夫して乗り切っていましたが、さて今はどうなったのでしょう…。ある1日の流れがこちら!▼朝6時30分朝ご飯はそれぞれお腹が空いたタイミングで。イチコが1番早起きです。えらいなぁ…▼朝9時過ぎ9時にはテレビを消す作戦でしたが、最近はバッチリついてます。あれれ〜?そして大抵着替えの途中で2人が遊び出します。私はそれを放置して隙間時間に仕事。2人がケンカし出してお互い告げ口しに来たタイミングで全身お着替え完了!▼10時前そして10時前、イチコに宿題を促します。「しゅくだい」というものに憧れる二太郎には、無料の知育プリントを渡します。初めは2人の側で宿題やプリントを見るものの、子どもらがペースをつかんだところで私は離脱→仕事します。そして途中から遊び出す子どもたち。私はそれを放置して仕事。この時間を有効に使わねば!ここからつきっきりでイチコの宿題を見たり、二太郎のプリントを印刷したり。そんなことしてるうちに二太郎がお腹空いたと言い出して、ご飯を作り始めます。その間宿題をせず二太郎と遊ぶイチコ。時々「宿題しいや! あとで遊ばれへんで!」と声をかけつつも基本放置。▼11時30分早めにお昼ご飯。その後イチコの隣でやいのやいの言いつつ宿題を終わらせる。あーしんど。▼13時半▼14時過ぎ14:30過ぎに帰宅。おやつ。その後は1日1回のYouTube(または録画したテレビ番組)タイム。私は片付けたり仕事したり。以前の記事で書いた遊びリストも、目新しいものがないからか拒否されます…うそやん。最近では、大抵の遊びの提案は拒否され、この日は何とかお絵かきで許してもらいました。▼16時半ここからは外出自粛期間前と同じ生活。子どもはテレビ、私は晩ご飯作り。そしてお風呂、晩ご飯。大人の家事時間&子どもの遊び時間を経て…。▼20時半〜21時子どもたち就寝。私はこの後起きて仕事するものの、22時過ぎには限界が訪れ就寝。1日の流れはこんな感じです。かなりダラダラ過ごしてます。なのに疲れて私は夜起きていられない…! ひん!2人の小競り合いはしょっちゅうですし(ここに書いた以上の頻度で小競り合ってる)、イチコの宿題の進まなさもすごい。仕事は隙間時間でするものの、二太郎が膝に乗ってきたり、誰かのトイレについて行ったり、塗り絵やプリントを印刷したり…まあ進みません。つらい。3月の休園中はダラけない生活をがんばりましたが、休園休校の終わりも見えない今は、がんばりすぎないことを意識して生活しています。それでも十分がんばってる…!\モチコさんの人気記事が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月01日学校がお休みに!週一登校もなくなり戸惑う長男新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて、長男の学校は始めのころ、学年別に週に一度登校という形を取っていました。けれど途中からそれもなくなり、完全な休校に。幸いなことに、放課後等デイサービスは時間を短縮して受け入れてくださったので、今長男は、日中デイサービスへ通っています。けれど、なぜ突然学校がお休みになったのか、全く理解できない長男。あれー?なんかいつもと違うな?なんで学校ないの?なんでデイサービスなの?さまざまな疑問が渦巻いているようでした(あくまで推測ですが)。Upload By シュウママ口に出して聞いてくることはありませんでしたが(うまく言葉で言い表すことが難しいため)、いつもと違う日常に戸惑っていたのでしょう。ちょっとずつ長男の様子が変わっていきました。いつもと違う日常。長男のわがままが爆発ある日のこと。夕食を食べているとき、長男が私のスマホの動画を再生して、それを見ながらご飯を食べはじめました。目線がスマホにあるので、食べ物をボロボロこぼし、テーブルはぐちゃぐちゃ。「スマホはだめだよ。きちんと座りなさい」叱ってスマホを取り上げると、長男はイヤ~!と泣き叫び、暴れはじめました。Upload By シュウママスマホに依存させてしまった...とっさに思いました。今までは学校からデイサービスへ行き、いつも18時に帰っていたのですが、コロナ禍ではデイサービスも受け入れ時間が短いため、だいたい15時には帰ってきます。そうすると、長男は私のスマホを取って、好きなアニメを再生して楽しそうにしています。その時間が長くなるほど、手からスマホを離さないようになってしまったのです。「ダメだよ。座りなさい!」何度か言ったものの、長男は聞く耳を持ちません。Upload By シュウママもう諦めようか、そんな母に次男が放った一言なおも暴れる長男を見ていると、もういいか...という気持ちになりました。自閉症の長男と接していると、このようなことはよくあります。手を洗いなさい、脱いだ靴下を洗濯機に入れなさい、たったそれだけで気分次第で大騒ぎするのです。そうするとこちらも辛くなり、しつけなければいけないところを、私がやった方が早いか...となってしまうのです。諦めかけたときです。次男が大きな声で言いました。「シュウ、それはだめだよ。ちゃんと座ろう!」Upload By シュウママ毅然と対応することも大事だと気づかされました次男の言葉に長男は、大慌てで椅子に座りなおしました。(普段から兄弟げんかで負けることが多いからか、次男の言うことだけはよく聞くのです)その後も何度が離席したり、スマホを持って離さなかったりする場面がありましたが、次男が根気強く言い続けてくれたおかげで、だいぶわがままぶりが減ってきました。次男いわく、「切り替えられないとか自閉症の影響はあるだろうけれど、食事のマナーとか大事なことだと思う」と。Upload By シュウママそっ、そうか...。そうだよね。ありがとう次男。自閉症だから仕方ない、そう諦めてしまうのではなくて、自閉症だからこそ、社会生活のルールを時間をかけて教えていかなければいけないんじゃないか。自閉症ゆえに、きちんとルール通りにこなし、むしろ固執するという特性もあるのだから、こつこつと教えていくのだと次男が教えてくれたような気がしたのでした。そんな風に意見するようになるなんて...4月から小学6年生になった次男を頼もしく見つめてしまいました。
2020年06月01日この春、新1年生となった長女。内気な性格なので、私は「お友達はできるかな」「学校生活できちんと自分の意見が言えるかな」などと心配していました。しかし長引く休校中のある過ごし方をきっかけに、変化が見えてきたのです。そのきっかけと変化とは?こすり出し絵から、違う絵の描き方を探すようにわが家の6歳と4歳の娘は、休園休校中はお絵描きをして過していることが多いです。ある日、私が、コインの上に画用紙を置き、それをこすりだして見せたところ大喜び!今までにない手法のお絵描きが新鮮だったようで、コインだけでなく、草花なども使い、こすりだし絵をし始めました。最初は「この葉は赤で塗りたい!こっちは黄緑!」と色を変えて楽しんでいたのですが、だんだん「コインをこすり出すときはコインを指で挟むと動かなくてきれいに浮かび上がる!」、「凹凸があれば形が浮かび上がるから、ザルやお風呂のタイルもこすってみよう!」など工夫をするようになってきました。しばらくは、こすり出す物を変えて楽しんでいたのですが、そのうちに、物足りなくなったよう。私のスマホを使って、お絵描きの技法を調べはじめました。「クレヨン、お絵描き、いろいろ」と検索して、出てきた「スクラッチアート」や「ぼかし絵」「グラデーションアート」に自ら工夫して取り組むようになったのです。やりたいこと、工夫の仕方を口に出すように私のスマホを持ち出して、「チューリップの葉っぱが波打っているのを上手に描きたいから、写真を撮ってから絵を描きたい!」と様々な角度から何枚も写真を撮ってから絵を描いたり、「ぼかし絵を描くときは手でこするより、ティッシュを使うとほんわかと柔らかい絵になるから私は好き!」と妹に伝える姿を見て、私はびっくり。なぜなら、長女は、自分の思っていることやしたいことをを伝えるのが苦手で、私はそれをとても心配していたのです。幼稚園時代は、大好きな優しい先生が相手でも、「お部屋が寒かった」、「セロテープがなくなったので新しいのを補充してほしい」ということさえ伝えられずにいました。私や妹に対しても、自分の意見を言うことがあまりなかったので、今回の絵について、自分の思いをしっかり話す姿を見て、その変化に驚いてしまいました。男性の担任の先生と電話で話している!5月のある日、小学校から「担任の先生が自宅でどのように過ごしているか、元気で過ごしているかなどの確認の電話をします」と連絡がありました。私は、「この子は、担任の先生には入学式以来1度も会っていないし、40代くらいの男性で、普段あまり接していないタイプだから、話をするのは無理だろうな。絶対何も話さず私と代わるだけよね」と思っていました。しかし、先生から電話がかかってくると、長女は「ママのスマホを使っていろいろ調べながら、絵を描いている時間が大好き。ママも妹も一緒だから楽しいです」などと、明るい声で話しているではありませんか。私は「あの消極的な娘が楽しそうにしゃべってる!」とまたもやびっくり。家族以外の人には返事はするものの、自分のことを話しているところを見たことがなかったので本当に驚きました。一見マイナス要素の強い休校だったが…長女が新1年生になるタイミングでの今回の休校。卒園してから長い期間、家族以外の人とコミュニケーションをとらないために、長女の人見知りに拍車がかかったらどうしようと心配ばかりしていました。しかし、長女は時間をかけて好きなことと向かい合う中で、「自分の気持ちを人に伝えたい!」という『伝える力』が身についたようです。また、同時に、「どうすれば上手にかけるか」などの『工夫する力』や、妹に「こうしたら上手に描けるよ」、「手伝ってあげようか?」といった『相手を思いやる心』が芽生えたようにも感じます。好きなことに没頭する、工夫して作品を作り上げる、それを家族に褒められるということを繰り返す中で、長女の中に自信が育まれていったのだと思います。休校という時間は、立ち止まって滞っているような印象を持っていましたが、子どもは日々成長していることを実感。自分の好きなことに時間を気にせず没頭することができたおかげで起きた変化は、ほかのお子さんにも当てはまるのではないかと思います。今後の生活の中でも、できるだけ時間をかけながら、彼女の興味や好きなことが「本人の自信」として育つように関わっていきたいです。
2020年05月29日自宅で過ごす長い日々が始まり…3月末から小学校が休校になった娘。4月から4年生に進級するも、学校には通えない日々が続き…放課後等デイサービスも途中までは通えていたのですが、結局4月からはお休みになりました。3歳の息子も、保育園から『家庭内保育、ご協力のお願い』があり、娘が放課後等デイサービスをお休みしたのと同じ時期から登園を控えることに。結局、わが子たちは1か月半以上家で過ごしていました。Upload By SAKURA溜まっていくそれぞれのイライラ。最初はなんとかなっていたのですが、学校からの大量の宿題と、自主勉強に嫌気がさしてきた娘…大好きなお出かけにも行けず、退屈する息子…そして、3食作らなければいけないご飯…すぐ散らかる部屋…仕事があるのにできず、一人では手が足りない私…。Upload By SAKURA段々とそれぞれに、イライラが溜まってきました。子どもたちは、お互いに言い方が乱暴になり…Upload By SAKURAお互いが傷付き、イライラ。そうなるともめることが増えていきます。私はやらなければならないことがたくさんでイライラしている状況なので、なかなか冷静に対応できず…子どもたちと同レベルで発狂してしまうことが多々ありました。声かけをすることで、母子の関係も悪くなり…また、娘とこんなに長い時間過ごすのも久しぶりの私。娘の行動がどうしても気になり、「着替え片付けた?」「宿題終わった~?」と、声をかけることが増えていました。最初は何も言わなかった娘ですが、自粛生活が長くなると…Upload By SAKURAイライラした返事が増えてきました。言い過ぎているのかと感じた私は、自分で判断させてみようと、しばらく声をかけないようにしました。しかし、娘は声かけなしだと自分ではまったく動かない始末。どうしても!というときに声をかけると、Upload By SAKURA今度は声をかけてくれなかったことに号泣。それを聞いて、私がイライラ…。イライラを回避するために"あるもの"をつくることに!このままの状況が続けば、娘も苦しいけど、私も苦しい。娘に声をかける回数を減らし、自主的に動いてもらうために、私は“あるもの”をつくったほうがいいと思いました。それは、スケジュール表。夏休みなどのまとまった休みにたびたびつくり、活躍してきたスケジュール表。実は今回自粛生活に入るときにもスケジュール表をつくることを娘に勧めたのですが...Upload By SAKURA反対されました。本人がいらないと言っているのにつくるのは強制になってしまうと思い、つくらずに様子をみたのですが、やはりないと難しいと感じました。すでにピリピリしている母子関係だったので私から提案すると受け入れにくいかなと思い、夫に頼んで、娘に提案してもらいました。Upload By SAKURA娘は少し考えて、「わかった!つくる!」と言いました。そして話し合いながらスケジュールを決め、大きな紙に書いて部屋に貼りました。スケジュール表の効果はてきめん!スケジュール表をつくってから、娘は自主的に動くようになり、Upload By SAKURA私が声をかける回数も、劇的に減りました。娘と私が穏やかに過ごせるようになると、息子のイライラも少し減ったように感じます。3人で1日中過ごしているので、1人がイライラすると周りにイライラが広がって、みんなイライラしてしまっていたのだと気づきました。最初からスケジュール表をつくればよかったかな~と思いましたが、これはこれで娘の経験。スケジュール表をつくることは恥ずかしいことではないし、スムーズに動けて気持ちが楽になるなら、いくらでも使っていいのだと娘にも話し、本人も改めてスケジュール表の大切さに気づいたようでした。Upload By SAKURA一緒に過ごしている息子にはスケジュール表はつくっていないのですが、娘が規則正しく動くようになったことで、なぜか息子の行動と時間も安定してきました。そして、私自身も娘のスケジュール表を見て動くので、自分の時間を確保しやすくなりました。意図せぬところでも、影響を与えてくれたスケジュール表。規則正しく過ごすことの大切さも、自粛生活で学ぶことができました。それでも、やっぱりいつもの日常がいい。早く、以前のように過ごすことができる日々が戻るといいな~…それまで私たちができること…手洗い!うがい!マスク!よく食べて、よく寝る!をしていきたいと思います。
2020年05月27日編集部:学研キッズネット編集部子どもの発達リサーチ機関「パステル総研」を運営する株式会社パステルコミュニケーションは、長引く休校で学校からの課題に困惑しているとの声を受け、2020年5月16日~5月20日の期間、パステル総研Twitterと、パステル総研ホームページ内で、「休校中の課題どうする?」の緊急1問アンケートを実施。その結果を発表しました。調査背景長引く休校で当初課題が出ていなかった地域でも、休校が長引くにつれ課題をたくさん出された、オンライン授業が始まった、中には課題の時間割が提示された、今も課題はほとんどでていないなど学校・地域によって様々な対応がなされています。自粛生活で、お母さんの役割が増えている中、「課題の量が多すぎる!」「つきっきりで教えなくてはいけなくて親の負担が大きい」「毎日が宿題バトル!」などのお母さんたちの悲鳴も聞こえてきました。そこで皆さんが休校中の課題を実際はどのようにとらえているのかを問う、1問だけの緊急アンケートを実施しました。学校が再開した地域や、多くの学校で再開のめどがたってきたこの時期に、親御さんにとっての課題、お子さんにとっての課題について改めて考え、そのことがお子さんに合わせた選択、対応を模索するきっかけになればと考えました。調査結果既に学校が再開した地域、多くの地域で学校再開が近づいてきているこの時期に、課題についてどのような傾向があるか以下の方法で1問だけのアンケートを緊急実施。有効回答は、パステル総研Twitter(回答数64)パステル総研ホームページ内(回答数58)合計122となりました。1.休校中の課題どうします?多少無理してもやらせるが34%、無理してまでやる必要はないが52%という結果になりました。無理してまでやる必要がないが無理してまでやらせるを18%上回る結果となりました。新型コロナウィルスによって生活スタイルの変化がもたらされている今、これまでの学習、これからの学習についても大きな意識の変化が起きているのではないでしょうか。新しい学びのカタチを提案パステル総研では、電子書籍の『コロナ休校中の気になる勉強アイデア集『子どもが成長するおうち時間 ー勉強編ー』を無料プレゼント中。机に向かってワークに取り組んだり、教科書を読んだりすることだけを 勉強と思っていませんか?脳科学・教育学・心理学からなる発達科学コミュニケーションを学んだママたちが実践した、新しい学びのカタチを提案いたします!■パステル総研とは?子どもの発達に関するグレーゾーンの悩みごとを、大人に持ち越さないことを目指すリサーチ機関です。発達障害やグレーゾーンの正しい理解と対応を伝えることで、子どもたちが生きやすい時代を作るきっかけづくりをしています。パステルのお子さんを抱えるママの声をデータ化して、リサーチ結果を配信したり、ママが楽しく子育てできる情報を発信します。ママが困った時はいつでも、頼れるアイデアが湧き出てくる「4次元ポケット」になりたい!という想いで、日々のリサーチと情報発信を行っております。今回のアンケート結果をもとに、皆さまにお役立ち頂ける情報を提供していきます。▼無料電子書籍ダウンロードはこちら▼パステル総研公式サイト▼1日1分! ゼロから学べる 発達障害&グレーゾーンの対応メール講座■パステル総研代表吉野加容子プロフィール発達科学コミュニケーショントレーナー。学術博士、臨床発達心理士。慶應義塾大学大学院(博士課程)修了。脳科学をベースにした発達障害の発達支援が専門。大学院卒業後、企業の脳科学研究や、医療機関での発達支援に従事したのち、脳科学、教育学、心理学のメソッドを合わせた独自の発達支援プログラム「発達科学コミュニケーション」で子どもの発達を加速する「発達科学ラボ」を設立し独立。■書籍紹介「発達障害とグレーゾーン子どもの未来を変えるお母さんの教室」青春出版社「脳を育てる親の話し方」青春出版社「脳が喜ぶ子育て」世界文化社▼詳しくはこちら■会社概要社名:株式会社パステルコミュニケーション代表者:吉野加容子所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン6045階事業内容:子育て講座の運営/発達に関するリサーチ・開発/起業支援事業会社公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月22日休校中の小学1年生の過ごし方Upload By taeko新型コロナウイルスの影響で入学式の参加を自粛。新しいランドセルを背負って入学式に行きたかったかなと思いましたが、ミミは休みなんだと喜んでいました。その後、小学校は休校になり、楽しんでいた学童も2日間だけ行った後、長期の休みに。子どもたちは毎日見るニュースの影響で、「新型コロナウイルス感染拡大」が口グセになっています...。小学校が休校中に学校から出ている宿題や、家庭学習の内容はこちら。ペーパードリルや、パソコンなどでできる学習サイトのwebドリルなどです。Upload By taekoまずはペーパードリルに挑戦。ミミは年長の頃やっと鉛筆を持つようになって、家ではパパとドリルをごくたまにやっていた程度。今でも鉛筆で書くことが苦手です。最初はタイマーを45分にセットして、みっちり座らせて勉強させないと!と必死になっていましたが、ミミはやる気無し。少しでも間違えるとガックリ気分を落とし、自分でバツを書きます。「間違ってても良いんだよ」と伝えても、「バツなの。僕、悪い子なんでしょ」と言って聞かず...。消しゴムで消せば良いと言っても消すことを拒否して、ひたすらマイナス思考に。webドリルは、iPadとタッチペンを使っています。書く必要がほぼないのでストレスも少なく興味を持って進めていましたが、午前中の時間帯はアクセスが集中してサイトに繋がらず、しばらく取り組めなかったことも。さらに2歳半の次男ふー君が黙っているわけもなく、ミミが集中する環境をつくることが難しく...!Upload By taekoある日、あまりにもしつこく「バツしてよ」と言ってくるので私も嫌になって爆発して怒鳴ってしまいました。さすがにパパがフォローに入り、ミミを慰めながら話を聞いていました。少し時間をおいてから私は、「何度も何度も『バツしてよ!』と言われるのが嫌だった」と伝えました。すると、「ドリルに文字を書こうとした時に私が『書かなくていい』と、書かせなかったことが嫌だった」とパパが代弁。「書くことを嫌がるから書かなくていいと言ったんだよ!」と心の中で思いつつ、「ごめんね」と言って和解しました。ちょうど小学校からメールアンケートがあったので集中力が続かないことや、ペーパードリルを進めるのが難しいことを書いたところ、フォロー電話があり相談に乗ってもらえました。そして先生のアドバイスに従って、勉強の時間を1回45分から30分に減らすことにしました。こうして、作った1日の流れがこちらです。毎日時間はズレてしまいますが...。ドリルは30分でできるところまでやる。キリが良い所で多少早く終えることも。同じ教科が続くと飽きてしまうので、飽きた頃を見計らって、国語・算数で数種類のドリルを切り替えます。また、問題文を私が読んだり、ミミに読ませたりして集中力を切らさない工夫をしています。Upload By taeko小学校の再開が待ち遠しいUpload By taeko子どもに分かりやすく教えるって大変ですね。問題文を正しく読み解くことも難しく感じてしまいます。「早く学校が再開して欲しいな」と先生方の有り難さを毎日のように痛感。でも、仕事の時間を大幅に減らしている今だからこそ、また育休を取ったんだと思い家族との時間を楽しめたらと思います。
2020年05月16日編集部:学研キッズネット編集部教育出版の旺文社は、一斉休校による高校生の自宅学習について、当社が提供する英単語アプリ「ターゲットの友」および参考書情報サイト「StudiCo」のユーザーを対象に、実態調査アンケートを実施しました。アンケート調査の背景新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う全国的な休校対応により、次年度以降の大学入試に臨む高校生の多くは、自宅での受験勉強を余儀なくされています。学習をサポートするアプリやWebサービスのユーザーに向けて、自宅学習についての調査アンケートを実施したところ、多くの高校生が、学校の通常授業時間と同程度以上の時間を、自宅での勉強に費やしていることがわかりました。一方で、「周りとの差が不安」「大学入試がどうなるか不安」といった悩みの声も多く、イレギュラーな環境下で不足しがちな、コミュニケーションや教育情報に対する課題も浮き彫りとなりました。アンケート調査概要〈自宅学習についてのアンケート〉・調査内容:休校中の勉強時間・学習内容、自宅学習の悩み等・調査対象:旺文社が運営する以下のアプリ・Webサービスのユーザー‐英単語アプリ「ターゲットの友」シリーズ‐参考書情報サイト「StudiCo(スタディコ)」・調査時期:2020年4月30日~2020年5月7日・回答規模:953件*学年の内訳は以下の通り‐高校3年生:56.3%‐高校2年生:12.4%‐高校1年生:20.2%‐その他合計:11.1%■休校期間中の高校生の勉強時間休校期間中の勉強時間を調査したところ、30%以上の高校生が、1日のうち「7時間以上」勉強していることがわかりました。「5時間~7時間未満」「7時間以上」の合算では過半数(55.9%)となり、多くの高校生が、学校の通常授業と同量程度かそれ以上の時間を、勉強に費やしていることがわかります。■休校期間中に取り組んでいる学習内容休校期間中にどのような学習に取り組んでいるかという調査では、「学校からの課題」が回答数トップ(81.4%)でした。このほか「参考書等での自習」も同規模の回答数(71.0%)を集め、学校や塾に通えない状況の中、多くの高校生が自主的に勉強を進める姿勢が見て取れます。一方で「学習アプリ・Webサービス」にも、半数近くの割合(45.6%)で回答が集まりました。電子端末やネットワーク接続環境さえあれば、休校期間中も自宅にいながら新しい学習コンテンツにアクセスできる、教育系ICT(※)サービスも積極的に利用されています。※ICT:Information and Communication Technologyの略語。情報処理や通信に関する技術、設備の総称。■自宅学習における高校生の悩み自宅で勉強するにあたって悩んでいることを聞いたところ、「周りとの差が不安」が回答数トップ(76.4%)となりました。休校期間中は、学校のテストや模試を受験する機会がなく、同世代の友人と直接会うことも少なくなるため、自分の学力や受験勉強計画の “現在地”を知るための情報が乏しくなります。これらの情報不足は、「適切な勉強量がわからない」「何を勉強してよいかわからない」といった悩みにも直結しており、ひいては「やる気が起きない」といった、勉強のモチベーション低下を誘引する要因になっていると見られます。■大学入試制度や「9月入学」制度に対する不安も自宅学習で悩んでいることとして、「大学入試がどうなるか不安」という項目も、過半数(58.1%)の回答を集めています。大学入試制度の改革が進められる中、2021年1月には「大学入試共通テスト」の初年度実施が予定されていますが、特に対象学年となる高校3年生の中には、「予定通り実施されるのか」といった不安が広がっているようです。また、本調査の自由回答内容には、一斉休校の影響で議論が活発化している「9月入学・始業」制度についても、関心を寄せる声が多く集まりました。大学受験への影響と合わせて、自分たちの将来を左右する制度面の問題に対しても、高校生による心配の声が高まっています。■自宅学習のコツは「タイムマネジメント」と「スマホ管理」自宅での学習を効率的に進めるコツや、勉強の際に決めているルールについて聞いた質問では、「1日の時間の使い方」に関連する回答が多く集まりました。「休校期間中でも学校の時間割に合わせて勉強する」「毎日学習する内容のルーティン・ペースを守る」といった、タイムマネジメントや自分なりの目標を意識した行動について、多くの意見が見られました。このほか、「スマホは勉強以外に使わない」「スマホを触る時間帯を決めて勉強する」といった、スマートフォンとの付き合い方に留意する声も、多く上がっています。旺文社では、休校期間にも時間を有効に使って毎日の学習を進められるアプリや、受験勉強に役立つ情報を効率的にキャッチできるWebサービスを提供しております。この機会にぜひご利用ください。【英単語アプリ「ターゲットの友」】「ターゲットの友」は、旺文社刊行の大学受験用英単語集『英単語ターゲット』シリーズに対応した公式アプリです。音声を聞きながら英単語を覚える、覚えた成果を確認テストでチェックするといった、書籍とアプリを連動した学習法が高校生の支持をいただき、2014年4月のリリース以来、300万ダウンロード(※1)を突破しています。・公式サイト:【参考書情報サイト「StudiCo(スタディコ)」】「StudiCo(スタディコ)」は、大学受験生のための参考書・勉強法情報サイトです。旺文社刊行書籍を含む、約6,800点(※2)の大学受験用参考書を科目・ジャンル別に掲載しており、書籍を実際に利用したユーザーによって、「使用時期」「使用期間」などの参考書の使い方情報が蓄積・シェアされていく仕組みとなっています。様々な参考書を比較しながら自分に合った勉強法を探せるサービスとして、2020年4月の利用者数は約3.1万人(※3)に上っています。・参考書検索トップページ:※1 2020年3月末現在、シリーズ4アプリiOS/Androidの合計※2 2020年4月末時点の掲載書目数※3 2020年4月の月間サイト訪問者数【会社概要】社名:株式会社 旺文社代表者:代表取締役社長 生駒 大壱設立:1931年10月1日本社:〒162-8680 東京都新宿区横寺町55TEL:03-3266-6400事業内容:教育・情報をメインとした総合出版と事業会社公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月15日休校延長が決定された自治体も多くなってきましたね。私が住む地区も5月末までの休校が決定しました。休校になってから、子どもの友達のママからは学力についての心配をよく聞きます。学校から宿題や課題が出され、取り組んでいる人も多いと思いますが、小学校の新1年生に関しては具体的に学習を進めるような宿題はあまり出ていないのではないでしょうか。今回は、元小学校教諭で、小学1年生の担任をしていた経験から、この時期に取り組めることを紹介します。これらは、今わが家の新小1の娘がやっていることです。1学期にコツコツと積み上げるものから9月新学年スタートの案もあるそうですが、現段階で考えると、私は夏休みの短縮や土曜授業で補填(ほてん)をしていく可能性が高いのかなと思っています。であるならば、やるべきことは、最初の1学期にコツコツと積み上げる形で身につけるはずだった学習と夏休みの先取りではないかと。そこで、まずはコツコツ系から紹介します。国語:音読と先生あのね毎日短時間でも音読を早い段階で毎日の宿題になるのが音読です。音読が上手な子ほど文章の読み取りが上手だった印象があります。同じ文章を繰り返し読むことで、だんだんスラスラと読めるようになっていきます。音読をやったことがない子や苦手な子は、まず短い文章から始めましょう。国語の教科書がもう手元にある人は、その中から選ぶとよいと思います。お気に入りの絵本を選んでも楽しいですね。全部読むのが大変だったら読むページを区切って、上手になったら次のページへ…と進んでいくとよいと思います。読むのが上手な子、音読を楽しめる子はお母さんと交代で一文ずつ交代で読んでみたり、一緒に声を合わせて読んでみたりして変化をつけるのもおすすめです。テーマを決めて書いてみようひらがながおおむね書けるようになっていれば、作文や日記に挑戦すると書く力がつきます。1年生はよく、「せんせい、あのね」という作文の宿題が出されます。「せんせい、あのね~」から始める作文で、その日にあったことや自分のことで先生に知らせたいことを書いていくものです。「〇〇くんとあそんだよ」「ゆうごはんは〇〇だったよ」などと、先生に話しているように書いていきます。書くテーマはなんでもOKですが、なんでもよいと言われると意外と書くのが難しいという場合もあるので、いくつか提案してみましょう。《テーマの例》・自分の好きなもの(食べ物・スポーツ・歌・人・花・動物など)・今日食べたもの(夕ご飯のおかずでうれしかったもの・おやつで食べたものなど)・今日遊んだこと(どんな遊びをしたのか・どんなことをしてみたいかなど)・学校で楽しみにしていることわが家では「お父さんに伝えたいこと」を書いています。娘は、ですます調で書くほうが書きやすいということなので、そのように書いています。書き終わったものは、父親の前で実際に読んでみます。声に出して読むことで、文章におかしいところがないか、確認にもなります。最初はどんな内容を書きたいのか聞き出して、一緒に文を考えてあげましょう。書き始めのころは自分で文を考えるのは難しいですが、だんだんと慣れていきますよ。算数:計算練習百マス計算にゲーム性をもたせて算数で身につけておきたいのは計算力です。学校で習っていなくても、簡単なたし算、引き算ならできるという子は多いと思います。計算は速くできたほうが、算数が楽しくなります。市販のドリルやダウンロードできるワークシートを使うのもよいと思います。ただひたすら計算するのはちょっと…という子は百マス計算の簡単なものを使ってタイムを計測してゲーム性をもたせるのも手です。手元に算数セットがあるのであれば計算カードも使ってみてください。意外と答えの数字を書くのに手間取ってしまい、それがもとで計算がイヤになってしまうこともありますので、口頭で答えを言っていくだけでもいいと思います。繰り上がりのない足し算、繰り下がりのない引き算なら授業で習っていなくてもできる子が多いと思います。全部やるのが大変だったら、最初はカードの数を減らしたり、簡単なものだけ集めたりして、楽しんでやってみましょう。わが家ではタイムを計測したり、今日は何周やった!なんて言いながら取り組んでいます。生活科:植物の観察とお手伝い植物観察でたくさんの発見をみつけよう以前の記事()でも紹介しましたが、種をまいて、芽が出てきたり、葉っぱが増えてきたりしたら観察をしてみましょう。葉っぱの数はどうかな?大きさは?形は?植物によってそれぞれ違うので見比べてみるのも楽しいです。最初に出てくる葉と次に出てくる葉の形も違います。たくさんの発見をみつかるはずですよ。食事の配膳、雑巾絞りの練習生活科の単元の中にはお手伝いもでてきます。時間のある今、できることは積極的にやってもらえるといいですね。給食当番での食事の配膳や、掃除の時間の雑巾絞りなどは家庭での経験の差がかなり出てくるものです。家の仕事にはどんなものがあるかを一緒に考え、できそうなものを一緒に探してみてください。夏休みの先取り:自由課題夏休みが短くなるかも!?今から準備するのも◎次に、わが家では夏休みの先取りを考えています。夏休みの宿題でよく出されるのが自由課題です。自由研究と言っている学校もあると思います。自由課題ってなにをすればいいの?とよく聞かれますが、低学年のうちは工作・絵画などをやってくる子が多いです。いろいろな材料を準備して、自由に工作をしてみる、日曜大工が趣味のおうちの方がいればパチンコや箱を作ってみる、紙粘土で人形を作る、ビーズでマスコットを作ったり、アイロンビーズでままごとセットを作ったり、フェルトでカバンを作ったりなど手芸もいいですね。作った料理の写真を集めてレシピブックを作ったり、好きな恐竜の絵を描いて手作りの図鑑を作ったりするのも立派な研究です。夏休みが短くなりそうなので、今のうちにいろいろ取り組んでみるのもいいかなと思います。いろいろ挙げてきましたが、1年生は長時間集中するのはまだ難しく、最初のうちは15分続けばよいと言われています。一つの取り組みに関してそんなに長い時間をかけなくて大丈夫です。これからしばらく続きそうな休校期間。子どもたちそれぞれが、好きなこと・夢中になれることをいろいろ見つけられる時間にできればなと思っています。わが家の日々の学習カード。毎日全部はできていませんが、少しずつ取り組んでいます!<文・写真:ライターHIDE>
2020年05月10日ウーマンエキサイトの読者のみなさま、こんにちは。ちょっ子です。今回のテーマは「家族と過ごす時間が増えてあらためて気づいたこと」。小学校が長い休校となり小学三年生になった息子のきゃん太も、もちろんずっと家で過ごしています。こんなに一緒に過ごすのはきゃん太が未就園児のとき以来…。そんな生活の中でのできごとです。以前から食事の準備をするときは、きゃん太にも簡単なお手伝いをさせていました。テーブルを拭く、食器を出す、また食後に食器を下げたり、洗ったお皿を拭く…などです。料理自体にはノータッチだったきゃん太でしたが、自粛生活がよほど退屈なのか、私が夕飯を作っているところをよく横で見学するようになりました。そしてそのうち…意外でした。今までお手伝いは頼まれればやる、もしくはお駄賃と引き換えにやるという感じだったし、料理をすることにもあまり興味がないのだと思っていたからです。それがこんなに前のめりにやりたがるなんて…。その日手伝わせてみると楽しかったらしく、なんときゃん太はその日からほぼ毎日、夕食作りを手伝ってくれるようになりました。時間がありあまりすぎて退屈だったからというのが発端だったかもしれませんが、料理に興味を持ってくれたこと、進んでやろうとしてくれたことを嬉しく思いました。そして次第に慣れてきたきゃん太は…いつそんな異名を…?誰が呼んだの…?いつ呼んだの…?いつしか始まった料理中の「異名ごっこ」。こうしておのれの士気を鼓舞しているのかもしれません。とにかくこんな感じで、自分が担当する作業を使命感をもってこなしてくれています。きゃん太の自主性のあらわれと成長に気づかされた、自粛生活の中でのひとコマでした。
2020年05月07日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。休校中、子どもの勉強面について不安な方は多いのではないでしょうか? 私もその一人で、いつ学校が再開されるかわからない今は不安だらけです。緊急事態宣言が出てからすぐに家庭学習ができるものを買おうと思いました。うちの長男は4月で3年生になったのですが、2年生の復習をやらせた方がいいのか、3年生の予習をさせた方がいいのか…悩ましい。2月末から休校しているので復習も完璧にはできていないはず…。でも復習ばかりやっていたら、いざ学校が始まったら授業についていけなくなるんじゃないか…という2つの不安があります。あと新しい事は私が教えないとできないし、今と昔では教え方も違うだろうし、変な教え方して子どもが混乱する可能性もあるかも…と悩みは尽きず…。ネットでドリルを探してみたのですが、教科書に沿って勉強ができるドリルがあったり、そうじゃないものがあったり、いろいろありすぎてわからない!とりあえず2年生の復習も少しできて、3年生でも習う事がひとまとめになっている物を購入しました。買ったのは国語と算数のみです。今のところ長男は勉強はそこまで嫌いではないみたいなので、自分で時間を決めてのんびりやっています。うちの長男の場合「今日は〇ページ進める事!」みたいにすると、せっかくのやる気がなくなってしまいそうなのでペースは本人に任せるようにしています。ここまで悩んでドリルを買ったのですが、3日後くらいに学校から課題プリントが配られて…。ドリルを買った意味が~~(笑)課題プリントはドリルより「やらないといけない感」が強いらしく頑張っています(笑)まだまだ不安はたくさんですが、乗り切りましょう!
2020年05月03日感染症の流行により、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されました。そんな中、子どもたちの休校期間が続いているという家庭も多いことでしょう。そうなると、どうやって自宅で学びに取り組ませるか、大きな課題になってきます。今回は、休校中の子どもたちの学習方法について、考えてみたいと思います。■学習方法は家庭によって異なる現状アンケートでは、休校中の学習方法について聞きました。その結果、「市販の学習ドリル」と答えた人が26.9%でもっとも多く、続く「学校の教材での復習」、「通信教材」もそれぞれ20%以上となりました。休校中の学習方法については、どうやらその内容にばらつきがあるようです。Q.休校中の学習方法は?市販の学習ドリル 26.9%学校の教材での復習 23.1%通信教材 20.4%その他 12.4%塾に行く 7.9%塾の課題 5.6%一般公開のデジタル教材 3.1%家庭教師 0.7%※調査期間:2020年4月1日~4月15日■親の在宅の有無、勉強習慣…親たちの悲痛の声パパやママたちからは、子どもの学習に関する悲痛の声がたくさん寄せられていました。「真剣にやったら、親の睡眠時間を削るしかないです。3月は前の学年で終わらなかった分を教え、4月からは漢字、算数、英語をやっています。仕事も看護師できつくなっているなか、倒れそうですね」(神奈川県 40代女性)「新小学1年生なので、 親も子も不慣れです。学校からの課題も量も少なく、あまり習慣化しません」(東京都 40代女性)「学校側が『永遠に休みとでも思っているのか』ってくらい、やる気がないです。学校が始まって、やっていた子との差が広がってしまうのではないかと心配しています」(神奈川県 50代女性)「休校は致し方ないけれど、家に保護者がいるかいないかで、学習格差が出ると思うとせつない。両親ともに在宅勤務は無理だし、勉強を見る時間が確保できない。ひとり留守番だとテレビとゲームの日々なんだろうなぁ」(神奈川県 40代女性)そのほかには、寄せられた意見としては次のようなものがあります。●通信教育はお金がかかって家計が苦しい●家では兄弟がいて集中できない想定外の事態になって、パパやママたちが日々悩みながら子どもたちの学習と向き合っていることがわかります。その現状からは、切迫感が伝わってきます。■学校による学習格差が大きいアンケートでは、全体の約23%が「学校の教材での復習」と答えていました。この回答について、パパやママたちから寄せられた声をみてみると、どうやら学校によってオンライン授業の有無や、課題の多少はさまざまなよう。その内容や対応の違いによって、親たちが子どもたちの学習に対して抱く感情も異なっていました。「新小3の母です。3月の休校から、学校からの課題や宿題は一切なく、丸投げ。突然の休校対応で先生方も大変かと思いますが、せめて、課題や宿題を出して欲しかったです」(神奈川県 40代女性)「新中学3年生ですが、先生が大量の宿題を用意しているため、他の学習まで手が回りません。授業数が足りなかった家庭科のエコバッグ作りや、体育からは1日30分の運動。何を行ったか毎日記入して、親のサイン。朝から晩まで机から離れられません」(神奈川県 40代女性)「中学生の子は学校からの宿題や塾で配布されたプリント、映像授業を受けてます。高校生の子は学校専用のアプリを入学式のときに登録してきて、毎日担任の先生とやり取りをしています。アプリを通じて各教科の先生からドッサリ課題が出され、画像で提出しています」(神奈川県 40代女性)「うちは学校から1人1台タブレット端末が貸与され、ルンルンで学習しています」(神奈川県 30代女性)パソコンやタブレット端末などを利用したICT教育を推進している学校と、そうでない学校との間に、少しずつ乖離ができているようにも思えます。また、学校から課題が出なくて不安な気持ちを抱く人がいる一方で、課題が多すぎて困っている人もいるのが印象的でした。筆者も小学2年生の子どもがいるのですが、小学校でもらってきた課題はプリント数枚程度のみで、2〜3日で終わらせてしまいました。休校期間の長さからすると、あきらかに課題は足りていません。また4月に入ってからは、前の学年の復習と今学年の予習のどちらをすればいいのかわからず、子ども自身もやる気をなくしていて、親子で戸惑う日々です。先生方もこの事態への対応でできる範囲で努力されているのだろうと思います。また先生方が動きたくても多くの課題が残っているという報道も目にします。しかしこれほど長い期間での休校に対して、いまだ対策が取れていない地域や学校も多く、親の焦る気持ちも深まっているように思います。■休校中の学習について見えてきた課題とはここまで、休校によって学校で学習できない現状についてのコメントを見てきましたが、そのなかでは次のような課題が見えてきました。●子どもがひとりで家にいる場合の学習サポートする人材の不在●家での学習習慣が身についていない子どもへの対策●きょうだいや赤ちゃんがいるなどで家庭で勉強する環境が未整備●オンライン学習をするための費用負担●学校から出される課題量のバランス●オンライン学習や双方向Web授業の実施の有無こういった状況のなか、家庭で実施している学習について引き続きコメントを見ていきます。■塾、家庭教師、通信教育…学習のさまざまな選択肢アンケートの結果によると、学校の課題以外に、何らかの学習方法を行っている人は6割を超える結果になりました。それぞれに、何をどのような基準で選んでいるのでしょうか。「塾が配信授業に切り替えたので、家で受けて出された課題を週1回提出に行っています」(千葉県 40代女性)「普段来ていただいている家庭教師にオンラインでお願いしています」(神奈川県 40代女性)「いままで時間がなくてできなかった苦手な作文をじっくり、国語の読解は、一学年戻りやり直し。得意な算数は難易度の高い問題に取り組むなど、本人のレベルにあった勉強をしている」(千葉県 40代女性)「塾の先生が発信しているYouTubeで子供に合った学習法を見つけながら家庭学習をしています。板書を写すのに、途中止めながらノートに記憶する事ができるのが良いと思います」(東京都 40代女性)そのほかには、●ネットで調べた問題をコピーしてやっている●100均のドリルを買ってやらせている●九九の動画を見せているといったコメントも寄せられていました。休校が始まる前から利用している塾や家庭教師をそのまま利用し続ける人や、あらたに動画やプリントを利用し始める人など、さまざまな選択肢があるようです。子どもの性格や、家庭環境によって、それぞれ試行錯誤していることが伝わってきます。また、1日の中でどのように学習に取り組めばいいか、コメントが寄せられていました。「学校と同じ時間にチャイムが鳴るようにアラームをセットし、白紙の時間割を用意して、終わる度に何を何ページ学習したかを書き込ませています。勉強に気持ちが向かない日は、私の趣味でもあるミシンを教えています」(埼玉県 30代女性)「早めの起床、早朝ランニングを毎日行い、午前と午後で時間割を作ってみたりして、子どもが飽きないように日々を過ごしています」(神奈川県 50代女性)時間割を作ったり、早寝早起きをしたりと、学校がなくなって崩れがちな子どもたちの生活リズムを整えるための努力をしている人もいるようです。■今だからこそ身につけたい学習以外のスキルまた、パパやママからは、休校中だからこそ学習以外のことに取り組ませたいという声も寄せられていました。▼今だから身につけたいスキルその1、家事力「勉強より生活力をつける方を優先的に考えてます。母子家庭のため、3人の子どもに家事をたたきこみ、(子どもたちのなかから)リーダーを立てて運動プログラムをこなさせています。当番表も全員で作成して、なんだかんだ楽しんでいます。そうすると、自然と空いた時間に勉強してるみたいで『今日はこんなこと知れた』報告があり、母はうれしい」(大阪府 40代女性)「学習はなかなか進んでやりません。なので、掃除や洗濯物干しをきちんと教えて、ちょい家事をやってもらっています。家事をやりたくない日は『勉強するわ』ってなります」(東京都 30代女性)▼今だから身につけたいスキルその2、プログラミング「iPadの無料アプリで勉強しています。思考力系や、プログラミングも無料で良いものがたくさんあります」(神奈川県 30代女性)「プログラミングとかタイピングとか。いつもなら学校、塾の往復で平日終わってしまうので、こんなときはパソコンに慣れる時期と思って」(岩手県 30代女性)▼今だから身につけたいスキルその3、幅広い知識「貧困国のドキュメンタリーとか旅番組をみせました。東大生の人生観みたいなのもおもしろかったみたい。学校で習わない世界の常識とか知るいい機会かなと」(神奈川県 40代女性)「オンライン英会話を始めました。1日25分間のコースを、毎朝決まった時間に受講しているようです」(神奈川県 50代女性)「うちでは毎日、新聞の記事の中から一つ選んで要約をさせています。感染症の話題も含めて、科学関連や歴史、政治経済などのなかから、本人の興味のある記事を自由に選ばせています。前提や背景、専門用語がわからないと理解しにくい記事があるようで、そのときは教えたり、一緒に調べたりしています」(神奈川県 40代男性)▼今だから身につけたいスキルその4、読書「読書に勝るものはない! ジャンルは問わずなんでも読むことが重要だ!」(埼玉県 40代男性)「非常にストレスのある生活が続いていますが、今だからできる事を考えるのもいいかと思います。子どもたちにはあらためて、『本を読もう!』と声をかけています」(神奈川県 50代女性)「学習」というと、どうしてもドリルや課題など、机に向かって行うものだというイメージがあります。しかし、子どもにとってみれば、どんなことでもその子の力になっていくのだと、あらためて気づかされます。■休校中の親はどんな心持ちでいるべきかそれでは、休校中の家庭では、親はどのような心持ちでいればいいのでしょうか?▼休校中の親の関わり方その1、子どもと一緒「同じ問題を娘と一緒に解き、交換して丸つけをする学習タイムを設けています。時間をはかったり、丸つけが終わってから『ここが難しかったねー』とか『こうやって考えるとわかりやすいよ~』などと話をしながら、間違えた所の復習をしています。仕事から帰宅してからの30分~1時間程ですが、こんな時だからこそ一緒に何かに取り組んだり、たくさん話をしたりできるんだと、前向きに考え乗り越えています」(千葉県 30代女性)「私と主人が学習内容に関わることで、少しやる気になるのかなぁと感じています。どんなことを学んでいるのか見せてもらって、できているところをほめたり、わからない箇所を教えたり、アドバイスしたりしています」(茨城県 40代女性)▼休校中の親の関わり方その2、子どもを見守る「わが家は普段から、試験前でも『勉強しなさい』と言わない教育スタイルです。起床時間と就寝時間だけは決めてますが、毎日の学習時間はとくに決めていません。学校再開後に困るのは本人なので、子どもの成長を見守りたいと思います」(千葉県 40代女性)「『ここでがんばった人は、この先の人生でも自分で生き抜いて行ける力がつくね。くじけずにがんばれ~!』って応援しています」(神奈川県 50代女性)「長い長い春休み。学校が始まったら確実に重圧がかかるので、今のうちに充電してもよかろうと静観している」(神奈川県 50代女性)▼休校中の親の関わり方その3、楽しく取り組める工夫「なかなかやらないのでスタンプラリー形式にしてみました! 今のところがんばっています」(神奈川県 40代女性)「ワンパターンじゃ飽きるので、学校のワークだったり、塾の課題だったり、日によってメニューを変えながら何とかやってます。子どもに毎朝『今日どうしたい?』って聞いて、意思を尊重しつつ、ご褒美のバリエーションも増やしたりして、無理なくできるように工夫しています」(神奈川県 40代女性)普段どおりの生活が送れずに、ストレスがたまってきているパパやママも増えてきているでしょう。在宅勤務できずに子どもとの時間がなかなか取れないという人や、在宅で子どもをみながら仕事をしなければならないという人、仕事をしていないがゆえに逃げ場がなくて悩んでいる人。その事情はそれぞれ異なるにせよ、いつもと違った生活を一生懸命送っているのは、どの家庭も同じだと思います。休校が続くなか、少しでも子どもたちにより良い学習環境を整えてあげたいと考えているパパやママが、努力をしていることが、コメントから伝わってきました。筆者自身も、先の見えない毎日の中、子どもがいる環境で思うように仕事が進められないストレスを感じることが多々あります。休校中の小学生と、自粛要請を受けて休園中の保育園児が二人いる状態ではなかなか仕事が進められず、この先、収入が減少してしまうのではないか、仕事がなくなってしまうのではないかという恐怖感もたびたび襲ってきます。そんなとき、子どもに目を向けてみると、なんだかいつもより生き生きとした表情が少なくなっていることに気づかされ、何よりもストレスを感じているのは、友だちと過ごす当たり前の日常が失われてしまった子ども自身なのではないかと考えさせられることも。親が少しでも心持ちを安定させて、子どもと一緒に時間を過ごしたり、楽しむことこそが、休校中の子どもの支えになるのではないかと考えさせられます。最後に、このようなコメントも寄せられていました。「ニュースを一緒に観てこれから先の事について話し合ったり、ご飯の作り方や洗濯の仕方を教えています。近くに頼れる親戚もいないので、万が一私が感染して入院になっても、子どもたちだけで生活できるように心掛けています。世間では『勉強、勉強』って言われていますけど、今は生き抜く力を養う時だと思います」(東京都 40代女性)口に出しては言えないけれど、心の中で「もし親が感染したら…」と考えているパパママは多いことでしょう。「生き抜く力」は家事力だけではなく、困難なときに負けない心を養うことでもあると思います。子ども自身が困難に立ち向かえるようにするためにも、いまは家庭という基地でのびのび過ごせる環境を作ってあげることも必要な気もします。今回の全世界を襲った感染症が一日も早く終息することを願いつつ、あらためて子どもの心と体の健康を保ちながら、学習の支援ができる方法や親の関わりについて考えてみてはいかがでしょうか。Q.休校中の学習方法は?アンケート回答数: 7131件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2020年05月01日1回目の休校延長のあとに、保護者が小学校まで宿題をとりにいくことがありました。わりとどっさり出たので計画的にやらないと終わりそうもない!休校の日数と宿題の量を計算して、1日これだけやればいいというノルマを決めることに。ノルマが終わったら自由時間ということにしました。「終わったら自由!」というごほうびシステムなのでやる気が出るかな?と思ったのですが…次男は毎日午前中にノルマ達成!!そのあとはゲームをしたり、動画を見てダンスを踊ったり、漫画を読んだりしています。そして次女はというと…とにかくやらない!!もともと、宿題をなかなかしない傾向だったのですが休校になってそれが謙虚に表れてる気がしますね…。そこで、ごほうびの内容を提示してみます!!全然効果がない…。とにかくとにかくさぼることしか考えてなーい!!!ある意味、ごほうびにつられず意思が強いというのだろうか…?さて、本日次男次女の通う小学校でまたまた休校延長が決定しました。5月中旬頃まで延長で、その後もどうなるかはまだわからないそうです。今後はネットでのオンライン授業なども視野にいれてるそうです。「休校だ…」と愚痴ってばかりいないで、どんどん新しいこともやっていかないといけませんね!とりあえず練習でオンライン飲み会をやってみようかな!
2020年05月01日どうもこんにちは、のばらです!今回は休校中に起こった出来事。ある朝起きると長女が先に起きて、何やらキッチンで準備をしていました。はやっ。夫は「手紙書く手間が減ったもん。悲しくなんかないもん。」と精一杯強がっておりました(笑)。パパがひそかに楽しみにしていたのに1週間で飽きてしまうとは! でも、短い時間とはいえ、父と娘たちの仲がますます深まったのでした♪
2020年05月01日普段だったら公園でお友達と走りまわったり、習い事で体を動かしたりしている子ども達。今は気軽に外に遊びに行くこともできず、子どもの運動不足が気になるところですね。そこで自宅で楽しく、遊びながら体を動かす方法を紹介。子どもはもちろん、親も一緒に実践して、心も体もスッキリしちゃいましょう!おうちリトミックで引き出そう! 子どもの“第6感”広い空間がなくても、親子2人だけでもできる簡単リトミックがおすすめ! 筋肉の感覚が身につくと、体をコントロールできる力、運動神経や集中力もアップ! 子どもに身につけさせたいこの力をリトミックで伸ばそう運動足りてる? 親子遊びで運動能力アップ!運動には「バランス能力」「リズム能力」「操作能力」「認知能力」「反応能力」の5つの発達が欠かせない。親はラクして子どもは楽しい! 運動能力を伸ばす親子遊びに今すぐトライしよう!1日1回ハッケヨイ! 運動オンチにならないために子どもの力は今どのくらいついているか知ってる? 運動神経を含む神経細胞がもっとも発達する3歳~小学校低学年の間はいろいろな動きを体験させよう! 運動上達のために今すぐできる体遊び8つもっと見る「トランポリン」買って大正解!ただ跳ぶだけでこんな効果が寒い季節や雨の日など、家の中で過ごすと運動不足になりがち…。テレビを見ながら1日中、子どもと部屋でごろごろして過ごしてしまうなんてことも。そこで、家で気軽に運動できるようにしたい!と思って始めたのが「室内トランポリン」体操の先生に聞く!速く走るための練習法と運動が得意な子に育てるヒケツ長い春休みのうちにライバルに差をつけよう! 速く走れるようになるための自宅トレーニングはズバリ「もも上げ」。ヒザを90度に曲げた位置に、空のペットボトルや丸めた紙などを用意し、そこにももが当たるようにしてあげると、子どももわかりやすい子どもの運動不足にはコレ!外出できない春休みにぴったり子どもの運動不足解消のために任天堂Switchのソフト『ジャストダンス2020』を導入! ジョイコンを片手に持ち、お手本に合わせてダンスするだけだから、ダンスを習ったことがない4歳の娘でも、キッズモードがあるので簡単にダンスを楽しめるもっと見る親子でやろう! パパの体力年齢をチェック運動不足による運動器(筋肉や骨など)の機能の低下は将来、寝たきりや要介護などの原因となる? 若いうちから対策をしないと、年を取ってつらい思いをしてしまう…。筋肉は20代以降、衰えていく一方。体力チェックをきっかけに運動習慣を身につけてみんなで遊べる!どんな年代も楽しい!「大縄跳び」は最高のアイテムただジャンプするだけだけど、走る位の運動量があるのでは?と思うくらい、よい運動になる! 縄跳びを跳ぶにはタイミングが必要だったり、運動神経を育てるのにもよさそう。大縄跳びで遊んだ後に、普通の縄跳びをすると・・・跳べるようになる子が多い!?
2020年04月29日