mamagirl読者の皆さんは「キッザニア」には何回くらい行かれたことがありますか?実は編集A野、お恥ずかしいのですが一度も訪れたことがなく、当然、我が娘っ子も未経験。本人が「キッザニア」に行きたくなった頃には、コロナ禍でお出かけは自粛。すっかり機を逸し、完全に時流に乗り遅れていた親子です。が、なんと先日「キッザニア東京」にご招待頂き、念願叶って行ってきました!入場した先に広がる「こどもが主役の街」にワクワク♪もしかしたらA野親子同様、まだ行ったことがないというママさんもいらっしゃるかもしれませんので、ほんの一部ですが、その時の様子をちょこっとご報告。キッザニアには「キッザニア東京」「キッザニア甲子園」「キッザニア福岡」の3施設があります。そして子どもたちがさまざまな職業体験を楽しみながら社会の仕組みを学んでいけることから「こどもが主役の街」とも呼ばれています。3~15歳の子どもが多種多様なアクティビティを体験できる構成になっており、その数は全部で約100種類だとか!消防署やゲーム会社、ラジオ局に鉛筆工場など、様々なアクティビティが集結しているんです。さて、入場した先に広がるこの街並み!初見の私は娘よりも先に、思わず「わ~!」と声をあげていました(笑)。子どものワクワクする気持ちが一気に高まるリアルなつくりは、信号機や車、横断歩道など、実社会の約2/3サイズの街並みになっているからなんですね。これは小さいお子さんなら、なおさらたまらない空間。没入感にテンションもあがり、いよいよ体験スタートです。初訪問なら、銀行で口座開設をしよう!娘は初キッザニアということで、まずは施設内で流通している専用通貨「キッゾ」(入場時に50キッゾのトラベラーズチェックがもらえます)を預け、自分の口座開設をするために銀行へ。リアルな銀行窓口が再現されていて、ここでも思わず母は「おお!」と感嘆の声を漏らしてしまいましたが、娘はいたって冷静。窓口でしっかり必要なキッゾを預けておりました。開設した銀行口座は、仕事体験後にもらうお給料の「キッゾ」を預金していくことができ、利息も付くのだとか!これは楽しみも増えるばかり♪キッゾ専用のATMも発見!引き出し専用なので、預ける時は銀行窓口に行く必要があるそう。このようにお金の動きについても楽しみながら学べるって、本当に貴重です。お給料をコツコツ貯めて増やす楽しみを覚えたり、貯まったキッゾを今度何に使おうか計画をたてたり…そういう経験や思考が、“経済観念を身につける”きっかけになってくれるといいな。銀行手続きと同時にお財布をもらえるので、キッゾを入れて持ち歩くことも可能。支払いが必要な”お客さん”としての体験に参加したり、デパートパビリオンで買い物をしたりできるので、目的に応じて子ども自身が自分のキッゾを管理します。自己責任で行動させるのは実社会では難しい面もありますが、ここでは親が口出しをせず見守ること。これがとても大切なのだなと実感しました。こちらは電子マネーセンター前にあるキッザニア専用の電子マネーカード「e-kidZo(イーキッゾ)」の残高チェッカー。残高照会やクーポンの抽選ができます。それにしても、今どきの子どもはタッチパネル操作もお手の物。慣れた手つきで残高を確認中!目的のパビリオンは!?病院からスタート!体験するのは救急救命士最初に病院パビリオンへ。娘が予約していたのは救急救命士のお仕事。ここでは「AEDを用いた心肺蘇生を行う」というアクティビティを体験。なぜこれを選んだのか気になり娘に聞いてみたところ「知っていれば日常的に使えることだから」と。なるほど、おっしゃる通り!そういえば、知人の救命士が「一次救命処置がされているか否かで次の行動が変わってくるし、そこにかかる時間も変わる。処置の有無が命に影響する可能性は高い」と教えてくれたことを思い出しました。病院内でスーパーバイザー(子どもの体験をサポートするキッザニアのスタッフ)のお姉さんからアドバイスを受けながらチームで心肺蘇生の手順をレクチャーしてもらい、各々の役割を確認。その練習後に、救助要請のあった街の広場に救急車で出動。そして全員で力を合わせて応急処置をするのですが、よそ見をすることもなく真剣に取り組んでいました。こういう緊張感のある体験は、小学生にもなるとその意味を理解できるのと、「いざ!」という時に、慌てず行動にうつせる自信にもつながるのかもしれませんね。気分転換で「ソフトクリームショップ」にGO!こちらでは、キッゾを支払ってお客さんとして大好きなソフトクリーム作りの体験ができるんです。シーズンフレーバーか定番のバニラか、味を選べるようになっていましたが、参加した子どもたちは全員バニラをチョイス。未就学児の小さな女の子も参加していましたが、スタッフのサポートでコーンの上に上手にソフトクリームを盛りつけることができていました。年齢に関係なく楽しめるアクティビティの充実も、子どもたちに愛される秘訣なのでしょうね。最後は「コールセンター」に挑戦!ここではテレコミュニケーターになりきって、お客さまからの様々な問い合わせにこたえる業務を体験!とはいえ、表情の見えない人を相手に会話をするのって、大人でも大変なことですよね。友だちと話すのとは違い、困っているお客さまの要望にこたえるには、適切な言葉づかいや相手の心情や状況を考えた丁寧な対応が必要になります。コミュニケーションの基礎を学べるコールセンターでの体験はいかに!子どもだけじゃない、大人も勉強に!事前の研修タイムではお客さま対応の仕方などをスーパーバイザーから教えてもらいます。その後に実際に担当業務を振り分けられるのですが、娘はキャッシュカードの紛失受付を任されたそう。体験後、子どもたち全員が個別に評価レポートをもらっていました。「声量」「正しい聴き取り」「寄り添いの気持ち」「抑揚」「話すスピード」という5つの項目が記されたチャート評価に加え、「状況を理解し、お客様にあったトーンで対応ができていた。話しやすい雰囲気で、お客様は安心できていた」など、うれしい総評も!この評価シートの裏面にはコミュニケーションで大切な3つのポイントが書かれているのですが、これは我々大人にとっても大事なこと。いい勉強になりました。かなり人見知りなところがある娘ですが、コールセンターでの体験を通じ、「コミュニケーションを上手にとるコツ」を多少なりとも感じ取ってくれていたらいいなと思います。楽しみながら学ぶこと、気づくこと後日談ですが、娘は学校で「救急救命士」「コールセンター」体験についてスピーチをしたそうです。スピーチメモには「救急救命士として学んだ心臓マッサージやAEDの使い方は、日常的に使えることなので習ったことを覚えておきたい」「コールセンターでは、話し方を注意し、正しい聴き取りを相手の気持ちに寄り添いながらしなければいけなかったので、とても難しかった」などと書かれていました。日頃は生意気盛りのJS(女子小学生)ですが、こんな感想をもってくれたのであれば、ひと安心!行けてよかった!これに尽きます(笑)。短時間の滞在ではありましたが、キッザニア体験は私たち初心者親子にとって大変刺激的でした。アクティビティを楽しみながら、学びと気づきの連続を満喫する子どもたちの様子を見ていたら、リピーターが増え続けるのにも納得。キッザニア未体験ママさん、ぜひお子さんと一緒に「キッザニア」にお出かけしてみてください。1度より2度…子どもの「やってみたいこと」をどんどん増やしてくれる、そんな素敵な場所です!
2023年12月12日「東大卒はなるべく隠しておきたい」という当事者の言葉『ルポ高学歴発達障害』は、世の中で言われる「高学歴」の発達障害当事者10人のインタビューや、大学教員、精神科医、支援団体への取材を通じて「理解が得られにくい不条理」に迫った1冊です。このコラムでは、著者である姫野桂さんのインタビューをお届けします。Upload By 発達ナビ編集部――姫野さんはご自身の経験も合わせて、発達障害についてさまざまな発信をされてきました。今回、「高学歴発達障害」をテーマに選ばれたのはどのような思いからですか?姫野桂さん(以下、姫野):以前、高学歴なのに発達障害の特性で仕事がうまくいっていない方の記事を読みました。今まで取材してきたなかでも京都大学を卒業している方で、同僚はすぐに覚えられる電話対応などの仕事が覚えられずにうつ病になってしまったとお話ししてくださった方がいました。高学歴というとエリート道を進んでいると思われがちですが、実は悩みも抱えている人が多いことを伝えたくて本にしました。また、私自身は超高学歴ではありませんが、就職活動や会社員時代に苦労したのでそういった苦悩も書きたかったからです。――大人の発達障害当事者の方からは、「ケアレスミスが多い」「マルチタスクが苦手」「職場でのコミュニケーションがうまくいかない」といった声が聞かれますね。姫野さんご自身の苦労とは、どのようなものだったのでしょうか?姫野:就職活動で例を挙げると、当時は自覚がなかったのですが算数障害があり、SPI(適性検査)の数学がまったくできませんでした。大手企業はSPIを導入しているところが多かったため、大手企業は避けるようにして中小企業に絞りました。――そうすると面接に進めるように?姫野:そうですね。ただ、自分をより良く見せることが不得意なこと、本音を話してしまうことなどから、うまくいきませんでした。例えば、「なぜ弊社を選んだのですか?」と聞かれた際に「福利厚生が良かったからです」と答えたり、「何か質問はありませんか?」と聞かれた際に「残業はどのくらいありますか?」といった質問をしたりしていました。――今回、10人の発達障害当事者の方を取材されています。印象的だった言葉を教えてください。姫野:東京大学法学部卒の女性の「東大卒はなるべく隠しておきたい」という言葉です。東大卒ということで期待されるボーダーラインが上がってしまうという点は、理不尽だと思いました。※本書では当事者の方のプライバシー保護のため、氏名や年齢、事実関係などが一部変更されています最後に、石川さんに東大卒であることを“損”に思ったことはあるか聞いてみた。「それはあります。やはりハードルを上げられてしまうので、「東大卒だったら何でもできるだろう」というような感じで“合格ライン”が上がってしまう感じがあるんです。だから、なるべく隠しておくほうが得だなと思います。石川真里さん(東京大学法学部卒業)の言葉――早稲田大卒の男性も同じようなことをお話しされていますね。結果的にその会社は辞めたのですが、そのとき僕を怒鳴っていた上司は学歴コンプレックスがあったんです。「お前は俺が行きたかった大学を卒業しているのになんでそこまで仕事ができないんだ」と言われたことがあって。(中略)必要のない限りは、大学名を口にしなくなりました。三崎達也さん(早稲田大学経済学部卒)の言葉――そして、お二人とも「東大は自分にとても合っている場所だったので、それはすごく良かった」「自分のポジティブな部分を作ってくれたのは早稲田のおかげ」というように、誇りに思われているのも印象的でした。プライドとの折り合い――精神科医の熊代先生とは、高学歴の発達障害者が自身のアイデンティティと向き合っていくことの困難さについてお話しされていますね。ご自身の体験と重なるようなことはありましたか?姫野:私自身、発達障害が分かったのが30歳のときでした。就活を始めた頃、鬱病を疑って心療内科にかかったのですが、発達障害については何も言われず、抑鬱状態という診断を受けました。もっと早く発達障害があると分かっていたら、就職活動の仕方や仕事選びも変わってきていたのではないかと思います。当時はリーマンショックの影響で周りの友人もなかなか内定が出ない人が多かったので、発達障害が原因ではなくリーマンショックのためだと考えていました。それでも、「なぜ人事受けが良いはずの大学なのに受からないんだ」という葛藤がありました。そのあたりのプライドの折り合いをつけられたら良かったなと思います。子どもの頃から学業では優れていても、社会関係の部分ですごく弱みや苦手があるということを踏まえて、天狗にならないようにするというか、学歴を鼻にかけないようにするのが処世のあり方として結構重要になります。そのためには自身の発達適性の早い段階での把握は肝要です。(中略)ただし一方で、「自分には何かできるはず」「秀でたものがあるはず」といったアイデンティティを持つことには可能性もあるんですよね。ここも高学歴発達障害者の方のアイデンティティの形成戦略としてかなり難しいところです。熊代亨さん(精神科医)の言葉「大学が一番楽しかった」という声――筑波大学における学生支援についても取材されていますね。姫野:筑波大学のヒューマンエンパワーメント推進局の取り組みは素晴らしいと感じました。特に発達障害のある高校生へ向けた「大学生1日体験講座」で、10名限定ですが高校生一人ひとりに学生のメンターがつき、中には「障害学生支援技術」などを履修したピア・チューター(有償のボランティア)がいるのはとても魅力的だと思いました。ピア・チューターになるには自由科目の「障害学生支援技術」を履修したうえで、視覚障害、聴覚障害、発達障害といった形でコースに分かれた集中講義を受けてもらいます。佐々木銀河さん(筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局)の言葉ただ、多くの高学歴発達障害者を取材してきて、ほとんどの人が「大学が一番楽しかった」と答えています。社会に出てからどう自分の特性とつき合っていくかが課題だと思っています。――たしかに、「社会に出てから」「就職してから」直面した困難がインタビューからも強く感じられますね。最後に、本書をどのような方に読んでほしいとお考えでしょうか。姫野:高学歴発達障害当事者だけでなく、同僚や家族、友人など身の回りに高学歴発達障害の方がいる方にも読んでいただき、周りの期待やエリートのイメージと実情との乖離、活躍している大学時代の友人との比較、アイデンティティとの折り合い……といった「高学歴であるからこその葛藤」があることを知ってほしいです。そして、「あの人は高学歴だから」という前置きを外して個として見てもらえたらと思いますし、彼らが苦手そうなことにぶち当たって困っていたら「何か手伝おうか?」と声をかけるなど、そっとさりげなくフォローしていただきたいです。――ありがとうございました。姫野 桂さんフリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。著書に『私たちは生きづらさを抱えている発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)、『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)、『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)『生きづらさにまみれて」(晶文社)電子書籍『ダメ恋やめられる!?発達障害女子の愛と性」(集英社)。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年10月27日中村光の同名漫画を福田雄一監督が実写映画化する『ブラックナイトパレード』の描き下ろし現場ルポ漫画が解禁。併せて、特典満載の「ブラックナイトパレード 1~3巻新卒採用スターターセット」も12月1日(木)に発売されることが決定した。本作は、“受験失敗・就活失敗・彼女無し”と何をやってもダメな情けない主人公の男が、ブラックサンタとなり奮闘する姿を描くコメディ作。ブラックサンタとしてクリスマスの世界で大活躍を見せる日野三春を、福田監督作品初主演となる吉沢亮が熱演し、三春の同僚で超個性的なキャラクターたちに橋本環奈、中川大志、渡邊圭祐ら豪華キャストが名を連ねる。今回解禁となったのは、猛暑の中行われる撮影現場に自ら足を運んだ原作者・中村光が描き下ろした、超貴重な現場ルポ漫画の一部。初めてキャスト陣と対面した中村は、三春姿の吉沢に「三春には美しすぎるのでは…と思っていたのですが、演技に入られると、三春にしか見えない…!」「気絶寸前の叫び声すらもめっちゃ三春でした…!」と、その演技力とビジュアルの再現度に、原作者も思わず大絶賛。また、「ブラックナイトパレード 1~3巻新卒採用スターターセット」に付いてくる特典ブックレット(全8ページ)には、中村光と吉沢亮が映画化決定時の想いから子供の時のクリスマスのエピソードまでを語るスペシャル対談を掲載。更には他メインキャスト3名の現場ルポを収めた描き下ろし漫画、吉沢のリクエストで中村が自ら描き下ろした“本邦初公開となる三春のあの姿“が描かれた、ここだけでしか見れない内容となっている。「ブラックナイトパレード 1~3巻新卒採用スターターセット」12月1日(木)発売定価:1,874円(税込)集英社ヤングジャンプコミックス刊※パックされている内容はYJC『ブラックナイトパレード』通常版①~③巻と同じ内容です。『ブラックナイトパレード』12月23日(金)公開
2022年11月24日韓国在住の美容ライター、二俣愛子さんによる、最新美容体験ルポ!今回は気になっていた「脂肪分解」の鍼にトライ。寝ているだけで体質改善?!-3kg目標!痩せやすい体に整える「“寝るだけ”脂肪分解鍼」レポ!こんにちは。韓国在住の編集ライター二俣愛子(@aiko_shin4)です。夏になって薄手の洋服を着るようになると気になるのが、しっかりと蓄えてきてしまったカラダのお肉。20代~30代前半頃までは、食べなければ落ちていた体重も、アラフォーともなると食事の量を減らしたとてなかなか落とせなくなってきました。K-POPアイドルやモデルのようなスレンダーな憧れボディは手に入らなくとも、せめて自分のなかでベストと言えるスタイルを目指したい! だけれど、ジム通いは続かなそうだし、運動も頻繁にしないライフスタイルを簡単に変えることはできない…。そこであらゆるダイエット関連の情報を検索してみたところ「施術は寝ているだけでいい」「痛くない」「お手頃価格」と、ズボラな私にぴったりな施術を発見。それが「脂肪分解鍼」なるもの。字面からして気になりませんか?一体どんなものなのか、試してきたのでレポ―トします。痩せやすい体づくりをサポート!体質改善プログラム「ダイエット鍼」は、脂肪が気になる箇所に、韓方ならではの太くて長い鍼を挿し、電流を流すことで脂肪の分解を手助けしてくれるというもの。まずは今の自分の体を知る!体の状態を知ることができる機械。自分の体の状態を知ることができます。クリニックで用意された洋服に着替えたら、現在の体の状態をスキャニングしてくれる機械で、体重・体脂肪量・筋肉量などをくまなくチェック。この機械に表示されたデータはプリントで出力されて、これをもとに先生のカウンセリングを受けます。カウンセリング!目指すべき自分の理想像を知る体のデータをもとに、先生のカウンセリングを受けているところ。スキャニングしてもらったあとに、データを見ながら先生によるカウンセリングを受けます。ここでは今の私の体質や体型、調整すべきポイントについて教えていただきました。私の場合は、理想的なバランスと比較すると、筋肉量が足りず脂肪の量が多いとのこと。しかし、女性の場合、筋肉量を増やすというのはとても難しことだそう。いくらジムで鍛えても、そう簡単に身につくものではないのだとか。そこでおすすめされたのが、脂肪を-3kg落とすこと。1か月ほどかけながら落としていくのがおすすめとのこと。次に、脂肪を落としたいパーツについて相談し、どこを中心に鍼を打つか決めていきます。私の場合は下半身を重点的にお願いし、二の腕にも打ってもらいました。「凝り固まったアラフォーの脂肪を、どうか柔らかくしてください!」と、先生に懇願し、いざ施術へ!鍼が長くて太い! 痛みは!?鍼を打ち、そこに電流を流しているところ。施術は終始寝ているだけ。韓国の鍼治療に使われる鍼は、日本の規定に比べて太く長いものが使用されています。また、日本の場合は医師ではない医療・美容スタッフの方が打つ場合も多いですが、韓国では医師が必ず打たなければならないという決まりがあります。こちらのクリニックの先生は長年の豊富な経験をお持ち。長くて太い鍼を見た瞬間「これは、痛そうだ…」と身構えてしまったのですが、ほとんど痛みを感じませんでした。軽い鈍痛はありますが、余裕で我慢できます。クリニックのスタッフの方によると、鍼を挿すときの痛みは先生の腕にも左右されるのだそう。クリック選びは大事です。鍼を挿したら電流を流す機械を取り付けてもらいます。電流の強さは、初回なので少し弱めにということで、私は痛気持ちいい程度に留めてもらいました。痛すぎるとリラックスできずに逆に筋肉が強張ってしまう場合もあるので、電流の強さは先生と相談しましょう。空気圧でむくみ・冷えにおさらば!お腹にはカッピング、脚全体には空気圧マッサージ。鍼治療のあとは、鍼で補いきれなかった箇所にカッピングをしてもらいました。これは滞ったリンパの流れをよくしてくれるものです。また、脚全体を空気圧でマッサージ。血液やリンパの流れをよくすることができ、むくみ解消や冷え性の改善にも効果的なのだそう。これが本当に気持ちよくて寝てしまいそうになりました。施術前と後を比較!ビフォー&アフター私が一番気になっているのは、アスリート並みに大きく張り出た太ももで、施術を受けた当日はサイズは変わりませんでしたが、2日後に5mmサイズダウンしていました。太ることはあっても、なかなか減ることがなかった頑固な太もものサイズが変わったことが嬉しすぎました。また、二の腕は1cmダウン。ウエストとヒップは変わらずでした。今の自分を知れば理想の体型が見えてくる!今回私が受けたものは「1DAY体験 50,000ウォン(約5,000円)」というもので、本来は定期的に通って行う施術なのですが、旅行時にも手軽に受けられるようにと作られたメニューだそう。なので当然ながら1回では大きな効果は感じられませんでしたが、一番よかったのは、今の私の体の状態を知ることができたこと。それによって理想の数値がデータとして目に見えた点です。今まで目標があいまいでしたが「私はあと3キロ、脂肪を落とせばいい」と数字で理解できたので、不思議と食事の内容を以前よりも気にしたり、少しでも体を動かすように意識できるようになったことが、自分のなかでの大きな変化でした。また、このクリニックではダイエット用の飲む漢方薬もあります。先生と相談しながら、体質に合わせて上手に取り入れてみるとより効果が実感できるそうです。今の目標は、8月中に-3kg。頑張ります!Informationシロアムクリニック住所:ソウル特別市 瑞草区(ソチョグ) 方背洞(パンベドン) 984-1, 207号アクセス:地下鉄2号線「方背(パンベ)駅」1番出口を出てすぐ営業時間: 月~金曜 10:00~18:00(来院は17:00まで)、土曜 10:00~13:00(来院は12:00まで)※13:00~15:00は休憩時間※休憩時間および最終来院時間は予約・施術内容により変動あり※休日: 日曜、祝日、旧正月・秋夕(チュソク)の連休問い合わせ先:LINE @siloamclinic2Eメール doctorsiloam@gmail.com二俣愛子韓国・ソウルを拠点に、雑誌やWEBメディアでライターとして活躍中。コスメからグルメまで最新の韓国事情をインスタグラムでもお届け。ジュエリーショップ「owol.」(@owol__official)のディレクターも務める取材、文・二俣愛子
2022年08月12日韓国在住の美容ライター、二俣愛子さんによる、最新美容体験ルポ!今回は話題の「リジュラン®注射」にトライ。痛いという噂は本当?※閲覧注意画像あり噂の「リジュラン®注射」全貌リポート!こんにちは、韓国在住の編集ライター二俣愛子(@aiko_shin4)です。今、韓国の美容施術で定番的に人気になってきているのが「リジュラン®注射」という施術。女優やモデル、アイドルも受けていると言われていて、すぐに高い美容効果が感じられ、比較的手軽な価格帯で受けられるのも人気の理由のひとつ。しかしながらとにかく激痛という噂です。「激痛」と聞いて、ずっとビビッて受けられませんでしたが、「美のためには代えられん!」と意を決して受けてきましたので、どのくらいの痛みなのか、実際にどんな効果があったのか、その全貌をレポートします。※本文には閲覧注意写真が含まれますので、ご注意ください。そもそも「リジュラン®注射」とは何ぞや?「リジュラン®注射(リジュラン® ヒーラー)」とは、サーモンから抽出した「ポリヌクレオチド(PN)」を有効成分とした「リジュラン®」という液剤を皮下に注入することで、肌の表皮と真皮の状態を内側から改善して、目元にできてしまった小じわや深く刻まれた眉間のシワ、ほうれい線などをふっくらと改善するというもの。これはヒアルロン酸(フィラー)などの異物を入れて肌をふっくらと見せるような施術とは異なり、肌の細胞そのものを若返せる効果が期待できるため、自然に肌の弾力を取り戻せると言われている治療です。異物を混入したり一時的に筋肉の動きを抑えたシワ改善ではないので、特にシワや肌の弾力不足に悩んでいる人で、根本的に改善したいという人にぴったりな施術。今韓国では20代~50代と幅広い年代から支持されているのだとか。激痛ってホント!?「リジュラン®(ヒーラー)注射」は激痛…というのが定説です。その痛みを改良した「リジュラン®HB」というものも登場しましたが、有効成分である「ボリヌクレオチド(PN)」が半分になり、代わりにヒアルロン酸が追加されたというもの。痛みは少なくなった分、一番入れたい成分が半分に…。皮膚科によっては目もと専用で使われるところもあるようです。しかしながら、ご安心ください! 痛みにめっぽう弱い私が「リジュラン®ヒーラー」で痛くない施術をしてくれるところを見つけました!正直、痛みはほぼありませんでした。麻酔クリームをしっかり効かせて施術麻酔クリームを塗って時間をおいているところ。私が受けた皮膚科(のちほど場所も紹介します)では、以前はほかの病院でもやっているようなドクターによる手打ちで1か所ずつ注射針を刺して打っていたようですが、今は複数の針でいっぺんに挿しながら均一に注入していく機械を導入していて、痛みはほぼありませんでした。また、麻酔クリームを多めに長い時間塗ることで麻酔効果を高めてくれる点も、痛みを感じにくかったポイントです。この皮膚科では、麻酔クリームを塗って置く時間は通常15分ほどですが、今回の施術では、30分ほど。直後は痛々しいけど、痛みはほぼ感じない施術では、顔全体に細く数本まとまった注射をしていきます。チュッと挿して製剤を注入しますが、挿すというよりも吸い付くような不思議な感覚でした。直後は血だらけ…! 麻酔が効いているので痛みは少ない。術後は痛々しい見た目です。痛みはないとは言えませんが「チク」とする程度で我慢できるレベル。顔全体に挿したあと、特に気になる箇所にはさらに集中的に打っていただき、注入時間は10分ほど。そのあとは、製剤を浸透をさせるために5分ほど置いたあと、鎮静ケアをしてもらい終了です。ダウンタイムはほぼなし!?施術直後の写真。全体的に注射針による跡が出ています。手打ちで1か所ずつ打つ注射の場合は、注入の丸い跡(エンボス)が無数に残ってしまい、見た目にもよろしくないというデメリットもあったようなのですが、敏感肌・肌自体が薄い私の場合でも出ませんでした。ただ、注射による跡は少しの内出血も含めて3日ほど残りましたが、ファンデで十分隠せたので、日常生活には支障なしでした。ビフォー&アフター公開! 施術後の効果は?左は施術前、右は施術2日後。毛穴がふっくらしてトーンアップ。施術をした当日は、効果がよくわかりませんでした。スキンチェッカーで測ってみても施術前よりも乾燥と弾力が若干改善されましたが、気になっていたほうれい線や、毛穴の開きについてはいまいち…というところ。しかし! 施術、2日目を過ぎてきたころから肌がふっくらとして毛穴が目立ちにくくなり、お肌のくすみが改善されたのを実感。普段使用しているスキンケアの浸透もよくなっているのか、今までよりもコスメを乗せたときのツヤ感が増したのを感じました。一番効果を感じたのは、肌のトーンアップと弾力です。もともと皮膚が薄いというのもあってたるみも気になっていたのですが、ハリが出てパンと張ったような若々しい印象になったのを感じています。ビフォー&アフターの写真でもわかるように、ほうれい線も薄くなりました。痛くない「リジュラン®注射」が受けられるのはココ!今回受けた皮膚科は、私が愛してやまないたるみ改善施術のひとつ「シュリンク」のレポートをしたときにもお願いした「リメイ皮膚科」です。ここでは痛くない「リジュラン®ヒーラー注射」が受けられます。また価格も、2ccで27万ウォン(税別)とお手頃価格。日本でリジュラン®が受けられるクリニックを検索すると、6~7万円するようなので、そう考えるとかなりお得ですよね。施術前には必ずカウンセリングを!韓国では芸能人もこぞって受けていると言われるのが、今回ご紹介した「リジュラン®ヒーラー」をはじめとする製剤を注射によって肌に注入する美肌施術。人によっては効果を感じにくい場合もあるようですので、施術を希望する場合は、まずはしっかりとカウンセリングでお悩みを相談してから受けてみてくださいね。ほかにも人気の注射系施術があるようなので、いろいろとトライしてみようと思っています。次から次へと気になる施術が出てきて、韓国美容沼から抜け出せそうにありません。Information『リメイ皮膚科』住所:ソウル特別市 中区 茶山路104 5Fアクセス:地下鉄「薬水駅」7番出口出てすぐ左のビル5階。ビルの正面入り口にはエレベーターがありませんが、その左側にある階段を登った出入口にはエレベーターがあります。営業時間:平日10:00~21:00、土 10:00~17:00(日祝休診)予約:カカオトーク@리메이 피부과二俣愛子韓国・ソウルを拠点に、雑誌やWEBメディアでライターとして活躍中。コスメからグルメまで最新の韓国事情をインスタグラムでもお届け。ジュエリーショップ「owol.」(@owol__official)のディレクターも務める取材、文・二俣愛子
2022年07月23日背徳感あふれるソウルフードの数々。ユニークな、旅グルメのルポマンガ。原作・青木潤太朗さん、作画・森山 慎さんによる『鍋に弾丸を受けながら』。〈危険な場所の方がとんでもなく美味いものにぶち当たっていることが多いかも〉。『鍋に弾丸を受けながら』の原作担当・青木潤太朗さんは、友人との会話の中でふとその事実に気づく。そんな青木さんの実体験がマンガになり、これが滅法面白い。「もともと釣りが大好きで、釣果を求めて、趣味を同じくするアメリカやブラジルなどの友人たちをガイドに釣り旅行に出かけていました。一般の観光では行かないような場所で食べたものの中には衝撃的に美味しいものがあって、その思い出はマンガになるかもと思ったんです」青木さんがメキシコの第二サンマルコス村で食べた「ロモアールトラボ(マフィアの拷問焼き)」や、下のコマで紹介している、ブラジルの「豚足(ハム)のファビュラ(いわゆるスラム)風」等々。紹介されているのは、ソウルフードの数々だ。「どこで何を食べるかについては、知っていたものも知らなかったものもありました。塊の牛肉をオーガニックコットンで包んで火に投げ込んで焼く“マフィアの拷問焼き”は、南米やスペインなどではポピュラーな調理法らしいのですが、僕は初めて知りました。一方、シカゴ名物のイタリアン・ビーフ(サンドイッチ)は、旅行前にYouTubeで調べて率先して食べたいと思っていたもの。初体験は、釣り友だちのロブさんおすすめの店でした。九州のとんこつラーメンが店によって味が違うのと同じで、同じサンドイッチでも、グレービーの味などすごく特色があります」日本人にとっての美食の概念を一変させるカオスなグルメレポート。食欲もそそるが、カルチャーの断片を知る上でも興味深い。現地に行って現地の人と交流したからこそ感じた、青木さんの視座からのリアルであり、そこも本書の大きな魅力だ。このマンガに登場するのは全員が美少女(別途説明を参照されたし)なのだが、ワイルドな釣りに出かけるわ、野性味あふれるサンドイッチにかぶりつくわで、そのギャップも愛らしい。「人気のTVドキュメンタリー『ハイパーハードボイルドグルメリポート』に例えられることもありますが、ここに出てくる料理は、あんな危険地帯に行かなくても街や家で気軽に食べられるものが多いですよ(笑)」たとえば、プレスリーの好物だったというエルビス・サンドイッチ。確かに自宅でも作れそう。そのカロリーにひるまなければ、だが。原作・青木潤太朗作画・森山 慎『鍋に弾丸を受けながら』1〈長年に亘る二次元の過剰摂取〉により、タトゥーもりもりの屈強な男性すら美少女に見えるという主人公・ジュンタローが楽しむスペシャルな味。KADOKAWA924円©Juntaro Aoki 2022/KADOKAWA©Sin Moriyama 2022/KADOKAWAあおき・じゅんたろうマンガ原作者、小説家。福岡県出身。釣りと料理が趣味。元々は友人の森山さんと釣り師のアイドルの話を作ろうとしていたそう。※『anan』2022年4月27日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2022年04月24日国内5番目のディズニーホテルがついに4月5日オープン!このホテルは、映画『トイ・ストーリー』の世界を楽しむことができる「トイ・ストーリーホテル」だ。そんなホテルを、東京ディズニーランド&ディズニーシーに通算1,000回以上通っているディズニーマニアのピン芸人・おべんとばこがリポート♪■広場と中庭でキャラクターたちと記念撮影!ホテル前の広場「スリンキー・ドッグパーク」、中庭「トイフレンズ・スクエア」には、巨大なキャラクターやおもちゃたちがたくさん!自分もおもちゃになった気分で写真を撮ろう。「ブロックを積み上げたような外観、ボードゲームを模した庭、アイスキャンデーの棒でできたベンチなど、入る前からワクワクします」(おべんとばこ・以下同)広場では約4メートルのバスがお出迎え!ジェシーの後ろにはラジコン・カー「RC」の収納庫を模した駐車場が。中庭のウッディはバズのカードゲームの箱に肘をのせて決めポーズ。「レックスのカードの裏側にある文字、『A113』はピクサーのアニメーターが多く通っていたカリフォルニア芸術大学の教室番号なんです」巨大リトル・グリーン・メンは惑星マークのピザ模様もしっかり見える。「ペンギンのウィージーの背後にあるのは主題歌の楽譜。裏側には12曲入りって書いてありましたよ」■客室はまるで「アンディの部屋」!客室は全595室(※部屋の指定はできません)。今回取材したのはスタンダードルーム(2万8,500円~/1室大人4名)。壁紙やライトなどアンディの部屋が再現されていて感動!スリッパの裏にまでこだわりの仕掛けがあるので、客室内もぜひ探検してみて。「おもちゃ箱柄のボードを引き出すと、プルダウンベッドが。テレビはなんとエッチ・ア・スケッチ風。映画の作戦会議シーンを思い出します」アンディの部屋にあった、ミッキーの壁掛け時計もばっちり再現!ルームウエアはバズ仕様で、子どもサイズも3サイズあり。■エレベーターにもウッディとバズが!館内には2種類のエレベーターがあり、ウッディとバズがアナウンスを担当。エレベーターホールのフォトスポットも見逃せない。■ショップで限定グッズが買える!リトル・グリーン・メンが運営しているらしい「ギフト・プラネット」(※入店には事前予約が必要)は段ボールっぽい外観がキュート♪店内には隠れミッキーも!?■食事は「ロッツォ・ガーデンカフェ」で『トイ・ストーリー3』に登場するぬいぐるみ、ロッツォをモチーフにしたレストラン。キャラクターたちを模したメニューがそろう朝食と夕食を、ビュッフェスタイルで食べられる。「リトル・グリーン・メンのほうれんそうパンはチョコペンで顔を描けるのが楽しい♪」(C)Disney/PixarTINKERTOY is a trademark of Hasbro and is used with permission.(C)2021 Hasbro. All Rights Reserved. Licensed by Hasbro.“You’ve Got A Friend in Me”Words and Music by Randy Newman(C)1995 Walt Disney Music Company(ASCAP)All Rights Reserved. Used With Permission.(C)2021 and(C)Spin Master,Ltd. All Rights Reserved.
2022年04月11日幼稚園入園を目前に控え、私には以前から気をもんでいることがありました。それは…2歳8カ月の息子が、まったくジャンプをしないこと。数cmの段差でさえ、手をつなぎ片足ずつ慎重に。平らな場所で一緒に跳ねてみても、足踏みとの違いがわからない様子です。普段からよく歩き、スタミナもあるので、当初は「そのうちできるだろう」と思っていたのですが、2歳半頃から「もしかしたら、私の働きかけが悪いのかも…?」と心配に。家庭用トランポリンを買ってみたり、アスレチックのある公園に通ったり。試行錯誤してきましたが、効果はなく…。そんな中で知ったのが「体育家庭教師」という存在。しかし、体育以前の問題である「ジャンプ」から、手取り足取り教えてくれるところなどあるのでしょうか!?ワラにもすがる思いで体験レッスンを受けてみることにしました。体育指導の「最後の砦」私が選んだのは体育指導のスタートラインです。「小さな成功体験を積み重ねる指導」というコンセプトと、この業界では珍しく教室貸し切りでマンツーマン指導を行っている点に興味を持ちました。※出張指導、体操教室、青空教室など、他にも様々な受講方法があります。困ったときだけ単発受講できる、入会金なしのビジター制度も。今回担当してくださったのは、代表の安藤典弘先生です。まずは息子が興味をもったボールで遊びながら、場の雰囲気をほぐしてくれます。なじんだところで仕切り直しのごあいさつ。子どもとの間に適度な緊張関係を保つことも重要なのだそうです。レッスン冒頭では、「おしりで散歩」「おいもゴロゴロ」「片足おっとっと」など、多角的な動きを通して、息子の運動能力をチェック。その後も、クマさん歩き(四つんばい歩き)、ワニさん歩き(手と足を連動させてはって前進)など、立ったりしゃがんだり、テンポよく、さまざまな動きをしていきます。息子もマジックにかかったかのようにノリノリです。さらには平均台やフープで作ったミニアスレチックにも挑戦。ついにジャンプする場面が出てきました!前のめりに、ぎこちなく次のフープへ移動する息子を見て、「ジャンプしたい気持ちは十分あるみたいだね」と安藤先生。いよいよ、本題のジャンプ指導息子がジャンプする意欲をのぞかせたところで、まずは両手をつなぎ、一緒にぴょんぴょん!私もよく試している動作です。あっ、両足で浮いています!!さらに、両手をひざの上に乗せて…「ロケット発射!」両足は離れていませんが、上に向かって跳ぼうとしているのがよくわかります。最後は、厚さ3〜4cmのマットのへりからジャンプに挑戦。かたまってしまった息子の両手を先生が優しくにぎり、ジャンプを誘いますが、段差があると、やはり躊躇(ちゅうちょ)してしまうようです。「ちょっとだけ足りないところ」を見極めてサポート「Hくん(息子)の場合、平らな場所で両手をつなぎ、跳ぶ瞬間に、ちょっとだけ上に引き上げてあげれば、自分の力で跳んでいるような感覚がつかめそうですよ。これに慣れたら、今度は片手だけつないで…ほんの少しずつ難易度をあげてください」と、安藤先生。どこまでなら無理なくでき、どの段階から怖いと感じるのか。無理なく乗り越えられる「一線」を見極めてくれたところで、終了となりました。驚いたのは帰宅後です。なんと息子が夫に「見て見て〜」と、ぴょんぴょんジャンプして見せたのです。自分からジャンプするのは、初めてのこと。まだ両足が完全には離れていませんが、体験前とは比較にならないほど様になっています。これまで私は、平らな場所でジャンプするとき、息子が私の手の力をはっきりと感じる強さで、上に引き上げていました。また、その段階をクリアしないうちに段差でもジャンプさせようとしていました。慎重な息子にとっては、高すぎるハードルだったのです。どこまでも「子どもの感覚」に寄り添い、どんなに小さな一歩でも「自分で乗り越えられた」という感覚をつかませてあげることが大切なのだと痛感。ジャンプに限らず、子育て全般に活かしたい貴重な体験となりました。「子どもの可能性は無限大です。スタートラインでは『最後の最後までできない子』が、運動嫌いを克服できる指導を追求しています」と、安藤先生。一般的な教室では人数が多過ぎてついていけない、できない種目だけをマンツーマンでみてほしい、希望の日時や場所で指導してほしいといった場合、1人ひとりに寄り添ってくれる体育家庭教師は、非常に心強い存在だと感じました。<取材協力>スタートライン幼児、児童体操・受験体操ブログ安藤先生の「ほら、できた!」<文・写真:フリーランス記者安藤陽子>
2018年11月02日わが家の防災の日(家庭で行う防災訓練の日)は突然やってきます。そのタイミングは、備蓄している食品の消費期限が切れそうなとき。今年も日付切れ間近の備蓄食品の消費、現在の住まいでの避難経路確認も含めて、電気・ガス・水道を使わずに過ごす、“非常時シュミレーション訓練”を行いました。関連記事:まずは“非常時訓練のルール”決めまずは食卓に集まった娘たちと、ミーティング。「これから実際にここで非常時の生活を体験するけれど、どんな約束にしたらいいかな?」と質問を投げてみました。過去に東京で同じような訓練をしたことがある長女と次女からは「電気、ガス、水道を使わない」とすんなり言葉が出てきました。話し合いの結果、使ってしまいそうな冷蔵庫、電気や水道には直接貼り紙を、スイッチにはマスキングテープでバツ×をすることになりました。これなら分かりやすい。トイレは、面倒ですがお風呂の水をくんで、流すことにしました。これも経験しておくとおかないでは違います。備蓄品と持ち出し品の日付チェック次に、備蓄品と非常時持ちだし袋のチェック。テーブルに出して、日付が切れそうな順から食卓へ並べていきます。これは大人がやってしまうのではなく、子どもと一緒に確認するのがポイント。何が入っているのか、何が必要なのかを、子どもたち自身に認識させることができるからです。消費期限が切れたものを“買い足しリスト”にし、後日一緒に買い出しもしました。「5年間1度も使わずに消費期限切れを迎えるということは、ある意味幸せなこと、ありがたいことだよね」と娘たちと話しながら、東京で経験した東日本大震災がよみがえります。夕飯は“アルファ化米”。カセットコンロで湯を沸かして、1人に1袋与えて作らせてみることにしました。中からスプーンとシリカゲルシートを出し、お湯を注いで、待つこと20分。「おいしいじゃん!」、久しぶりにアルファ化米を食べた娘たちの第一声でした。しかしそのうち飽きてきて「うーん、もういらない」、「おいしくなくなってきた」と。これも想定内の反応です。物足りないのは分かっているけれど、本当に避難することになったら食べられない日もあるかもしれないので、夕食はこれで終わり。あとは日が暮れて、暗くなるのを待つのみです。何もやることがないよ…食べ終わった娘たちから「何もやることがない…ヒマ」という声が聞こえ始めました。そうです、お風呂もシャワーもなし、テレビも見られないので何もやることがありません。あとは歯を磨いて眠るだけです。この日はランタンの明かりの元、カードゲームなどをして時間を過ごし、雑魚寝で眠りにつきました。避難生活をすると、避難場所でこの状態が続くわけです。想像しただけでも疲れます。子どもたちからは「持ちだし袋に、トランプかUNOを入れておかない?」との提案があり、わが家の持ちだし袋にはトランプが追加されることになりました。避難所・避難ルート確認もこれら以外に、わが家が一番やっておかねばならない大切なこと、それは“新しい土地での避難経路、避難場所の確認”です。土地勘ゼロの娘たち、どこにどう逃げたらいいのか分かりません。翌朝、実際に町を歩いてみることにしました。避難所となっている高台まで上がってみると、思っていたよりも低く海が近い。3年前に東日本大震災の被災地、女川地区や石巻を見てきた長女は「ここじゃ低くない?」と。確かにあの時の波の高さを考えると、ここでは安心できません。「ここまで上がってきて海を見て、まずいなと思ったらこの裏山を上がって行きなさい」と伝え、裏山も歩きました。最後に「もし母さんがいないときに、避難しなければならなくなっても、探さないでいいからね。自分たちだけで逃げて、何とか生き延びるんだよ。生きていたら、探し出せるから」と、家族の約束事も確認し合い、非常時訓練を終えました。「それぞれが逃げていると信じ、自分で自分の命を守ること」、この意識が大切なのです。自分の命は自分で守るたまたまこの体験をした数日後と1週間後に豪雨にみまわれた西日本。幸いわが家は被害がなく、実家の店の道が土砂崩れにあっただけで済みました。後日、町内の災害訓練キャンプで聞いた専門家の講話によると、やはり一番大切なのは“自分の命は自分で守る”こと。「大人は子どもたちの命を守る義務があり、また子どもたちは大人がいなかったとしても、自分だけでも行動できるよう、準備、トレーニングをしておくことが大切」なのだと聞き、納得。いつやってくるか分からない自然災害、日頃の備え、トレーニングは大切だと実感した2018年の夏でした。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年08月18日夏休み、どこに出かけるか迷っている人へ、強力にプッシュしたい一冊がある。三浦しをんさんが各地の博物館を探検したルポエッセイ『ぐるぐる♡博物館』だ。「学生の頃、国内をぶらぶら旅するのが好きだったんです。夜は居酒屋に行くとして、昼間することがない。美しい景色には興味がないし、美術館も芸術的素養がないので躊躇する。それで、その土地の博物館に行くことが多かったですね」今回訪れたのは、茅野市尖石縄文考古館や奇石博物館、めがねミュージアム、ボタンの博物館…等々10館。思えば小さい頃から博物館が好きだったという三浦さん。「今回思ったのは、博物館ってきれいなものだけでなく、“え、なぜこれを集めたんだろう”というものがたくさんある。それを集めて館まで作った人の息吹や、展示に工夫して伝えようとしている人たちの情熱が感じられるんですよね。自分はそこが好きなんだなと分かりました」博物館は、誰かの熱い思いを保管している場所でもあるのだ。「その人が生涯をかけた思いの結晶がいつか学問を進展させることがあるし、まったく世の役に立たなかったとしても、こうして時を経て見る者の胸を打つものなんですね」そしてその思いに励まされた様子。「石を集めるなんて変わった人もいるんだなと奇石博物館に行ったら、古代から石を集めた人がいたと知って驚くと同時に、心強く感じました。自分にも説明できないけれど譲れない好みはありますが、きっとこれまでの人類で自分と同じ趣味を持った人はいたんだろうと思うと、時空を超えて“お前は一人じゃない!”って言ってもらえた気がする(笑)」それにしても三浦さん、文章はもちろんインタビューも上手で、各館そのものの妙味や見どころ、そして案内役の学芸員さんの魅力を見事に引き出している。みなさんの静かな情熱の激しさといったら!「これまでは一人で展示を眺めていただけですが、学芸員の方に話を聞いたほうが、その博物館の魅力が具体的に感じられますね。ガイドツアーに参加するのもいいし、分からないことがあったら積極的に聞くといいんだなと気づきました」この夏お出かけできない人も、本書を読めば旅気分になれます。『ぐるぐる♡博物館』国立科学博物館、大牟田市石炭産業科学館、雲仙岳災害記念館などのほか、寄り道編として熱海秘宝館や日本製紙石巻工場なども探訪。実業之日本社1600円みうら・しをん1976年生まれ。‘00年『格闘する者に○』でデビュー。‘06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、‘12年『舟を編む』で本屋大賞、‘15年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞受賞。※『anan』2017年8月2日号より。写真・土佐麻理子(三浦さん)水野昭子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2017年07月26日熊本地震が起こった今年、車中に寝泊りしながら余震におびえる日々を過ごす、多くの避難者の姿を目にしました。決して他人事(ひとごと)ではない、いつ私たちもそういう状況になるか分からない。いざというときのために、家族で車中泊を体験してみることにしました。家族5人、1泊の車中泊に挑戦!わが家の車は後部座席がほぼフルフラットになるミニバン。まず後部座席をフラットにして、寝袋やブランケットを敷き寝床(ねどこ)を作ります。車内に入るやいなやテンションが上がる子どもたち。車で寝るのが初めてだから仕方ない…後ろの席にランタンをぶらさげ、異空間をしばし楽しみました。車の中には寝袋、ランタン、ヘッドライト、ラジオ、水なども準備。ランタンは車内に、ヘッドライトは夜間トイレに行く際に役立ちます。(※ライト:左から、ぶら下げるタイプのランタン、ヘッドライト、太陽光充電と手巻きで充電できる小型のライト)車内で寝る際はトイレなどで出入りをすることを考慮し、後部座席のどちらかを出入り口に決めることがポイント。そうすることで反対側のドア部分が使えるので、使えるスペースが広くなります。スーパーのレジ袋に靴を入れ、出入り口側の椅子にかけておくと、靴を探す手間も省けて車内も汚れず便利です。3人の子どもたちはフラットにした後ろの席でブランケットをかけて、体の大きい夫は助手席、私が運転席で各自の寝袋に入って寝ることにしました。なにが辛いって、やはり足が伸ばせない、とても窮屈なこと。運転席では少し間違えば足でクラクションを鳴らしてしまいそう・・・。寝返りも自由にうてず、うっすらと意識がある状態が続き、十分な睡眠が取れるとは決して言えませんでした。これを何日も続けていた被災地の方々の苦労が少しわかった気がしました。子どもたちはというと、3人には十分なスペースで1泊だったこともあり、だれひとり文句は言わず、体験として楽しんだようでした。改めて気づいた、避難時の注意点これはあくまでも“避難としての車中泊”。お楽しみではないということ。避難を想定して改めて考えたことは、トイレの問題。車の中にはトイレがないので、必ず車から出て外にあるトイレに行かなければなりません。住みなれた地元での避難だとしても、“子どもの単独行動は絶対にNG”だということ。小学生の2人はもちろんひとりでトイレに行けるのですが、「避難先でのひとりでの行動は絶対にダメだよ。トイレに行くときも、家族か知っている大人に声をかけて、ついてきてもらうのよ」と改めて注意。“避難所で知らないうちに犯罪に巻き込まれることがある”、“避難は日常生活とは違う”ということを、子どもたちにしっかり伝えておかねばならないと思いました。車内の備蓄品&準備しておくべきものこの機会に、車内に常備しておくべきものも再チェック。・車内備蓄品:ペットボトルの水、簡単に食べられる携行食やお菓子類、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウエットティッシュ、ビニール袋、タオル、簡易トイレなど。今回は賞味期限が切れたカロリーメイトとペットボトルの水を入れ替え、水を注ぐだけで食べられるフリーズドライの非常用ごはんを追加。・ブランケット:使わなくなった寝袋1つは荷台の下に、小さなブランケット数枚も必ず車内に置いてあります。・現金と連絡先のメモ:1万円札ではいざというときに使いにくいので、千円札と小銭を混ぜて。駐車場代で100円玉がなかったときにも使え、助かった経験も。・付箋(ふせん)とマジック:家族とはぐれたときのため、避難所などで自分の近況を書き残せるように。・歯ブラシ・ナプキンなど:忘れがちな生理用品、これらも入れておきましょう。・フロントガラス用サンシェード:目隠しとして、もちろん日よけとして役立ちます。あると便利な安心グッズ・電源アダプター:車のシガーソケットにはめこみ、電源を取ることができます。携帯やスマホの充電に役立ちます。・脱出用シートベルトカッター付きハンマー:万が一車が水没してしまった場合、シートベルトを切って、窓を割り脱出するための備え。非常時といえば家の備えばかりに気持ちがいきがちですが、いざというときに避難場所にもなるだろう車、車内の備えも万全にしておきたいものです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年09月08日幻冬舎は1月30日、新書『ルポ中年童貞』(中村淳彦 著/税別800円)を発売した。同書は、「幻冬舎plus」に連載されていたルポルタージュに大幅な書き下ろしを加えたもの。「20代未婚男性の40.5%が童貞、30歳を超えても4人に1人(26.1%)は童貞のまま」という衝撃的な事実が綴られている。「性交経験の有無や頻度、回数は、極めてパーソナルな問題であり、個人の自由だ。秘めたる性交経験が社会に影響を及ぼすわけがないじゃないか、と思われがちだが、性交未経験の男性は婚姻率の低下や少子化はもちろん、アイドルやアニメなどの娯楽産業、アダルトビデオや性風俗などの性産業の動向と密接に関わるだけでなく、職場においてはパワハラやセクハラなどの人間関係、労働の長時間化、離職率など、社会の根幹に関わるネガティブな問題に繋がっている、というのが私の仮説だ。」(「はじめに」より)。「中年童貞」がどのような存在で、社会にどのような影響を及ぼしているのかを可視化するのが同書の第一の目的という。「秋葉原は中年童貞天国」「妄想に生きる高学歴中年童貞」「ネット右翼と中年童貞」「女への絶望から男で童貞喪失」「童貞喪失を目指す学校」「中年童貞の受け皿となる介護業界」「中年童貞はこの社会が生んだ」の7章で構成されている。秋葉原のオタクシェアハウスに住む32歳、貞潔でなければ好きなアイドルを応援する資格がないと思う33歳、大学時代の好きな人が忘れられない高学歴大手塗料メーカー勤務 34歳、童貞でAV男優に合格したが性交できないまま自殺した33歳、潔癖な正義感ゆえにネトウヨ活動を続ける44歳、女性に相手にされず同性愛を偽る36歳、ハローワークで勧められ介護職にたどり着いた44歳らが登場。「まじめ」「正義感が強い」「不遇だった中高時代の記憶に現在もとらわれている」「処女信仰が強い」「過剰なプライドの高さ」「コミュニケーション不全」「潔癖な女性観」といった彼らの共通点が、取材を通して描かれる。
2015年01月30日