2022年4月24日 20:40
マフィアの拷問焼き!? 美食の概念を一変させる、カオスな旅グルメのルポマンガ
背徳感あふれるソウルフードの数々。ユニークな、旅グルメのルポマンガ。原作・青木潤太朗さん、作画・森山 慎さんによる『鍋に弾丸を受けながら』。
〈危険な場所の方がとんでもなく美味いものにぶち当たっていることが多いかも〉。『鍋に弾丸を受けながら』の原作担当・青木潤太朗さんは、友人との会話の中でふとその事実に気づく。そんな青木さんの実体験がマンガになり、これが滅法面白い。
「もともと釣りが大好きで、釣果を求めて、趣味を同じくするアメリカやブラジルなどの友人たちをガイドに釣り旅行に出かけていました。一般の観光では行かないような場所で食べたものの中には衝撃的に美味しいものがあって、その思い出はマンガになるかもと思ったんです」
青木さんがメキシコの第二サンマルコス村で食べた「ロモアールトラボ(マフィアの拷問焼き)」や、下のコマで紹介している、ブラジルの「豚足(ハム)のファビュラ(いわゆるスラム)風」等々。
紹介されているのは、ソウルフードの数々だ。
「どこで何を食べるかについては、知っていたものも知らなかったものもありました。塊の牛肉をオーガニックコットンで包んで火に投げ込んで焼く“マフィアの拷問焼き”は、南米やスペインなどではポピュラーな調理法らしいのですが、僕は初めて知りました。