演劇の可能性に挑戦するオンライン劇場 「ZA」が11月25日(水)に グランドオープンする。こけら落とし公演は、劇団ノーミーツ第3回公演『それでも、笑えれば』に決定した。「ZA(ザ)」は、株式会社Meetsが建設したスマートフォンやパソコン、タブレットを世界でたったひとつのステージに変える新しい劇場。名称の由来となった「座」は、 古くから舞台を意味する言葉だ。 数百年の歴史を持つ演劇をさらに身近にするとともに、新たな時代の演劇の可能性に挑戦することを目的とする。「ZA」の特徴は、定額でいつでも見ることができる見放題型ではなく、 いまその時しか見れない「全公演生観劇型」であること。さらに、その公演に集まった観客同士が体験を共有しながら観劇できる「観客同士の交流機能」。物語の中身を観客が選択できる、演者から観客に向けたリアクションがある等の「スクリーンの舞台装置化」となっている。これにより「観客が物語を選ぶ演劇」「国境と言語を越える演劇」「町中を移動する演劇」「あなたの生活に入り込んでくる演劇」「劇場と劇場をつなぐ演劇」など未来の演劇の形を実現していくという。こけら落とし公演となる『それでも笑えれば』(12月26日・27日・29日・30日)は 劇団ノーミーツの第3回公演となる。今後も様々な劇団による演目が上演予定ということで、「ZA」のこれからに注目が集まっている。関係者からのコメントは以下。<藤木良祐(劇場支配人・開発責任者)>あたらしい演劇をつくる場所。日本の演劇を世界へ広げる場所。いろいろな劇団の演劇と出会う場所。世界中が同じ経験をした“2020年”という年に、そんな場所を作りたくて、オンライン劇場「ZA」を開業します。私たちは、オンライン演劇の舞台装置を劇団に提供します。この場所で、生の舞台演劇を観劇した時にしか出せなかった緊張感や場所性を、オンラインでも伝えていけるような、新たな演劇表現を一緒に作っていきたいです。<広屋佑規(株式会社Meets代表・劇団ノーミーツ主宰)>コロナによって、演劇界は大きな傷を追いました。一方で、オンライン上で演劇を上演する、観劇するという新たな経験を多くの方が試した1年でもあったと思います。 オンライン演劇の良い部分は、 友達や家族、世界中の人々と同じ時間を、家や外出先でも場所を問わず同じ空間として共有できること。さらに私達は、 劇団ノーミーツで作品を創るなかで感じたオンラインで上演する演劇がもつ可能性をもっと追求したい。そう考え、この度オンライン劇場「ZA」を建設することを決めました。もちろん、演劇の形としてリアルの劇場で上演することに勝るものはありません。リアルとオンラインは敵対するものではなく、むしろ共存することで、より演劇という市場が豊かになるのではないか。そんな前向きな未来を描いてみたいと思っています。劇場の席数制限も撤廃され、あの頃の賑わいが戻る気配に希望を持ちながら、今ここでオンラインで演劇を上演する形を一つのジャンルにしていきたい。 様々な劇団や興行会社様、演出家や俳優の皆様。そして何より演劇を愛するお客様に好きになってもらえるオンライン劇場「ZA」を目指していきます。このMeetsの新たな挑戦を、ぜひ応援していただいたいです。よろしくお願い致します!劇場URL: (11月25日オープン予定)Twitterアカウント: 劇団ノーミーツURL: 劇団ノーミーツTwitterアカウント:
2020年11月18日中屋敷法仁の作・演出作品を上演する劇団「柿喰う客」による公演『夜盲症』が本日11月13日(金)に開幕する。2006年の結成以来、観るたびに観客を別世界へ連れていってくれる彼ら。「圧倒的なフィクション」を標榜し、演劇でしか成し得ない虚構性を舞台上で炸裂させて人気だ。シェイクスピアなどの古典作品を翻案したり、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションを行ったりと意欲的に活動。「こどもと観る演劇プロジェクト」や「高校生のための演劇プロジェクト」など、観客層を大いに広げながら、活動のスケールを大きくしている。そんな彼らが今回繰り出すのは、当初は今年5月に東京・小劇場B1で上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた、女優9名による新作公演。9月に開催された静岡のストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡2020 the Park」では、『夜盲症(監禁版)』と称した音声ドラマを公開した彼らの待望の劇場公演となる。舞台は「高天原乳業」の女子社員寮。実業団リーグの絶対王者である彼女たちは、夜な夜な地下食堂に集結する。彼女たちは栄光の影に、悪夢の歴史を隠し持っていた——。すべてのステージで、終演後にアフタートークが用意されているほか、11月20日(金)15時の回には恒例の「乱痴気公演」が行われる。全配役をシャッフルしておくるスペシャル企画だ。また、11月19日(木)の2公演はPIA LIVE STREAMでライブ配信される予定。公演は11月22日(日)まで、東京・下北沢ザ・スズナリにて。文:小川志津子柿喰う客『夜盲症』作・演出:中屋敷法仁出演:永田紗茅 / 福井夏 / 長尾友里花 / 齋藤明里 / 北村まりこ / 原田理央 / 今井由希 / 淺場万矢 / 七味まゆ味2020年11月13日(金)~11月22日(日)会場:ザ・スズナリ【ライブ配信】対象公演:2020年11月19日(木)15:00 / 19:30 ※19:30公演は全配役をシャッフルして上演する「乱痴気公演」各公演、公演開演時間から11月30日(月)23:59までアーカイブ配信あり※チケット販売は11月30日(月)18:00まで視聴方法詳細→PIA LIVE STREAM
2020年11月13日東京・竹芝に今年6月オープンした複合施設「ウォーターズ竹芝」。そのシアター棟に劇団四季の新劇場「JR東日本四季劇場」が誕生した。隣接する2劇場のうち1つ、劇場の記念すべきこけら落としは、劇団が長年大切に上演し続けてきたミュージカル『オペラ座の怪人』。10月24日の初日を目前に行われたゲネプロを取材した。開演前散り散りに鳴っていた生オケの音がピタリとやんだ次の瞬間、俳優の第一声とともに、いざ開幕!物語の舞台は19世紀、パリのオペラ座。劇場にすむとされ恐れられる怪人と、怪人に見初められたコーラスガールのクリスティーヌ、彼女を愛する子爵・ラウルの“三角関係”を軸に物語は進んでいく。クリスティーヌへのゆがんだ愛により怪人が引き起こす「シャンデリアの落下」や、まるで“あの世”のような劇場地下の怪人のすみかなど、息をのむシーンの数々。そこに屈指の名曲たちが生演奏に乗せて歌われ、時間も時代も、自分自身さえも忘れてしまうほど“世界”にのめり込めること間違いなし。リモートで海外スタッフとの稽古を重ね、細部までさらに磨き上げられ完成した新生『オペラ座の怪人』。目に見えないウイルスに日常を脅かされている今、遠い異国へ旅をするような観劇体験に、明日を生きる活力がチャージされること必至です!【Information】劇団四季『オペラ座の怪人』ウォーターズ竹芝・シアター棟の清水建設ミュージカルシアターJR東日本四季劇場[秋]にてロングラン上映中。チケットは現在11月公演分までを劇団四季の公式サイトにて販売。「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年10月31日10月24日(土)、東京・竹芝に位置する劇団四季の新劇場・JR東日本四季劇場[秋]が開場。そのこけら落とし公演として、ミュージカル『オペラ座の怪人』が無事開幕した。JR東日本四季劇場[秋]開場セレモニーでのテープカットこの劇場は、隣接するJR東日本四季劇場[春]と併せ、竹芝ウォーターフロント開発によって開業した複合施設「WATERS takeshiba」の一角に誕生。1998年から2017年まで同地にあった旧・四季劇場では、19年にわたり、首都圏での活動拠点として、観客と多くの感動を分かち合ってきた。この伝統と歴史を受け継ぎつつ、新たな時代に文化・芸術のイノベーションを起こす場として、装い新たに再オープンした。初日公演前には、劇場前にてテープカットセレモニーも行われた。ミュージカル『オペラ座の怪人』撮影:阿部章仁ミュージカル『オペラ座の怪人』は、仏作家ガストン・ルルーの同名小説をもとにしたミュージカル。パリ・オペラ座の地下に棲み、歌姫クリスティーヌに恋をする“怪人”の悲しいまでの愛の様が、“21世紀のモーツァルト”アンドリュー・ロイド=ウェバー(『キャッツ』、『エビータ』他)の流麗で重厚な旋律によって紡がれる。劇団四季でも節目節目で上演されてきた人気作だ。初日公演の客席では、新劇場の幕開けを心待ちにしていた観客より熱い拍手がおくられた。ミュージカル『オペラ座の怪人』撮影:阿部章仁以下、10月24日(土)の開場セレモニーより劇団四季の吉田智誉樹社長とオペラ座の怪人役をつとめる佐野正幸のコメントを紹介。四季株式会社(劇団四季)代表取締役社長吉田智誉樹(よしだ ちよき)コメント本日『オペラ座の怪人』の初日、そしてJR東日本四季劇場開場の日をようやく迎えることができました。本劇場の開場をお待ちいただいた皆様に、心よりお礼を申し上げます。『オペラ座の怪人』は、四季が新しい挑戦を行う際に上演してきた演目です。1990年代に建設した各地の四季専用劇場のほぼすべてで、本作がオープニングを飾りました。全国で多くのお客様に愛された作品が、奇しくも今回もこけら落としを担うことになりました。これからも私たちは、この劇場を拠点に、舞台を通してお客様に「生きる喜び」をお届けして参ります。ご支援賜りますよう宜しくお願いいたします。オペラ座の怪人役佐野正幸(さの まさゆき)コメント新劇場の記念すべきこけら落とし公演に携わることができ大変光栄です。ここからまた劇団四季の新たな歴史が始まることとなり、身が引き締まる思いがいたします。『オペラ座の怪人』は30年以上にわたって四季で大切にされてきた作品の一つです。今回の上演にあたり、再び真摯に役と向き合い、怪人の心の機微を丁寧に演じていきたいと思います。19世紀のオペラ座で繰り広げられる美しく悲しい愛のドラマを通して、お客様の心に作品の感動をお届けできましたら幸いです。劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』10月24日(土)~ロングラン上演会場:東京・清水建設ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[秋]
2020年10月26日ルシアン ペラフィネのブランド設立20周年記念として発売されたカシミアベアー(現在は販売終了)と今回、発売されたボール&チェーンとコラボエコバッグルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)の人気キャラクター、カシミアベアーがピンクのモヒカンで復活した。このカシミアベアーはブランド設立20周年を記念して2014年に発売されたもので、今回、今秋冬シーズンのコレクションテーマであるPUNKに合わせてピンクのモヒカンヘアにレザーベスト姿で、エコバッグに登場。10月14日から販売がスタートした。エコバッグは、バッグデザイナーの三原英詳氏の新ブランド「ボール&チェーン(BALL&CHAIN)」とのコラボレーションで、レジ袋有料化によって生活の必需品になったエコバッグを耐久性、デザイン性に優れた高品質なモノを作りたいという思いから誕生したプロジェクト。デザインはベアーとスカルとそれぞれのブランドロゴが刺しゅうされた2種類で、斜め掛けできるようにアタッチメント付きのショルダーストラップが付いている。更に内側にインナーポケットが付いて、小さく折り畳めるポケッタブルな仕様になっている。2デザイン/ 全5種、パンクベアー(カーキ・ベージュ)スカル(カーキ・ベージュ・ブラック)サイズ:H56cm-W30cm(もち手20cm/本体36cm)、吊ポケット付き 価格:5,000円(税抜)オリジナルのショルダーストラップ付き。色はベアーがカーキ・ベージュとスカルがブラック・カーキ・ベージュの2デザインの全5種類。価格は5,000円(税抜き)。伊勢丹新宿店(メンズ、レディス)、ルシアンペラフィネ東京ミッドタウン店をはじめ、その他ルシアンペラフィネ直営店と公式オンラインブティックにて発売され、売上の一部は日本赤十字社の活動資金として寄付される。Text by Tatsuya Noda
2020年10月17日三宅裕司主宰の劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)。10月9日(金)に開幕を迎える第58回本公演の取材会には三宅裕司と小倉久寛に加え、今回主演を務める富山バラハスと山城屋理紗が登壇した。劇団スーパー・エキセントリック・シアター 第58回本公演 ミュージカル・アクション・コメディー「世界中がフォーリンラブ」の公演・チケット情報意気込みを聞かれた三宅は「今年は感染症対策を徹底して臨んだ稽古が大変だったので、初日を迎えられること自体が非常に嬉しい。このような状況の中、会場に足を運んでくださるお客さんの姿を見たら感動すると思う。だからこそ良い舞台にしたいと思う」と感慨深い表情で語る一方、小倉は「喜劇の稽古は劇団員全員で創り上げて本番を迎えるのに、今年は誰もいない稽古場だった。本番はお客さんが会場に入った中で演じて、劇団員は全員爆発すればいいな」となぜか他人事のように話し会場中の笑いを誘った。初めて取材会に登壇した山城屋は「入団当初から目標としていたヒロイン役をやらせていただくので一生懸命頑張りたい」と爽やかな笑顔で語り、「会場に足を運んでお芝居を観に行くのが困難な中で来てくださるお客様と、今回劇団初めての生配信をするので画面の前のお客様にも舞台上からエネルギーを発してテーマをしっかり伝えたい」と熱く語った。同じく取材会初経験の富山は「入団2年目の新人が主役だったということも忘れさせるくらいいっぱい笑ってもらって、観終わったあと明日からがんばろうと思ってもらえるよう演じたい」と言うと、座長の三宅から「入団2年目で主役は本当にめずらしい。テーマが「純愛」でモンゴルの男性の愛に純粋に向き合う設定だったのでキャスティングした」とモンゴル出身の富山の抜擢理由を語った。今回のもう一つの物語の軸は「新型ウイルスに感染すると誰それ構わず愛してしまう」という設定。三宅は「もともと1年前に考えていたテーマは全く違うもので社会的で考えさせるものだったが、このような状況になり全国民がストレスが溜まりながらも頑張って疲れている中なので、テーマを「純愛」に変えて爆笑ギャグの連続で最後に感動させるストーリーにした」と経緯を語った。もしこのウイルスが存在した場合、誰に感染させたいか聞かれ、三宅は「8月に生まれた初孫」、小倉は「帰宅すると必ず吠える愛犬」と答えた。山城屋は「先日生まれた甥っ子をメロメロにさせたい」と言うと三宅が「劇団の男優陣にいないの?」と聞くと「いません!」と即答し、会場を沸かせた。富山は「(三宅)座長に感染させてメロメロにさせたい」と愛嬌たっぷりに答えた。最後に「規制緩和になったが今年のSETはソーシャルを保ち、また出演者全員が立体透明マスクを着用、会場の感染症対策をしっかり行い、お客様には安心して劇場に来ていただきたい」と締め括った。公演は10月9日(金)~25日(日)に、東京・サンシャイン劇場にて上演。なお10月17日(土)13時開演回と17時開演回は、PIA LIVE STREAMにてリアルタイム配信される。いずれも18日(日)23時59分までアーカイブ視聴可能。
2020年10月09日「ミュージカル・アクション・コメディー」と銘打って、山盛りのエンタテインメント性で観客を魅了する劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下SET)の新作公演『世界中がフォーリンラブ』が9日に開幕する。コロナ禍において、公演中止やクラスター報道など、過酷な強風にさらされ続けている演劇界。特に劇団公演の多くは、経済的にも大きな負担と痛手を負っている。しかし、そんなときこそエンタテインメントを! と立ち上がったのが、劇団SET主宰の三宅裕司だ。劇団創立から41年、前代未聞の危機において「公演しない」という選択肢は彼らにはない。三宅はこの公演に際して「愛と笑いの2時間で“コロナの野郎”を吹っ飛ばし、元気で幸せな生活を取り戻しましょう」とのメッセージを寄せている。SET作品はいつも、「音楽」「アクション」「笑い」で観客を大いに楽しませるのと同時に、社会に対しての警鐘が物語に織り込まれている。今回採り上げられる題材は、有名人のみならずはびこる不倫や浮気、熱愛の数々だ。劇中では、この状況に疑問を持った厚生省の専門家チームが調査に乗り出す。すると、痴漢して逮捕された男の体内から未知のウイルスが検出されたのだ。このウイルスに感染すると、異性を惹きつける体臭フェロモンが大量に分泌され、瞬く間に人を好きになってしまう。そのウイルスを、人々は「コロッとウイルス」と名付けたーー。「コロッとウイルス」なるネーミングが、実にSETである。ワクチン開発に立ち上がった製薬会社の攻防がコミカルに、しかしシリアスな闇をはらみながら描かれてゆくのだろう。昨年末に脚本家の吉高寿男と打ち合わせした時点では、「SNSは将来日本の若者をどう変えるのか」が描かれる予定だったという。しかしこのご時世、重いテーマとはまったく逆の、愛がテーマの軽い芝居を目指すべく、反対向きに舵を切ったのだとか。テーマは、純愛。SETの、次の10年に向けての第一歩を見届けよう。公演は10月25日(日)まで、サンシャイン劇場にて。劇団スーパー・エキセントリック・シアター第58回公演『世界中がフォーリンラブ』脚本:吉高寿男演出:三宅裕司10月25日(日)まで東京・池袋サンシャイン劇場にてオンライン生配信10月17日(土)13:00/17:00PIA LIVE STREAMにて※上演終了後、アーカイブにて24時間視聴可能。文:小川志津子
2020年10月09日カンテレと関西に拠点を置く演劇集団・劇団Patchがタッグを組み、関西から全国に向けて演劇ムーブメントを発信する「カンテレ×劇団Patchプロジェクト」の第1弾作品となる、音楽朗読劇『マインド・リマインド~I am…~』のヒロイン役に、女優の谷村美月と入山法子がWキャストで決まった。同作は、“音にまつわるプルースト現象”をきっかけに、恋人に疑惑を持った男が現実と空想が交錯する世界に迷い込み、そこで衝撃の事実にたどり着くという“近未来を舞台”にしたラブ・サスペンス。谷村と入山は、劇団Patchのメンバーが演じる主人公から、ある疑惑を持たれる“彼女”を演じる。ドラマや映画での共演もあり、谷村は「撮影中もずっと優しいお姉さん」、入山も「格好良い女性」と笑顔でお互いの印象をコメント。作品のプロットについて、谷村は「想像を掻き立てるような役柄だと感じたので、その中でどのように、魅力的に魅せることができるかなと考えています。今までに演じたことの無い役柄なので、色々な方の意見を取り入れてみたいなと思っています」、入山は「音楽朗読劇という枠組みに見合った、体から音楽を感じられるような“彼女”になれば良いなと思っています」と、それぞれ意気込みを語った。劇団Patchとの共演については、「演劇と、地元への愛が深い、とても熱量のある劇団だなと思いました。公演初日には、わたしもバリバリ関西弁をしゃべれるようになっているといいな。いや、なっているでしょう。なんでやねん!」と埼玉出身の入山が見事なノリツッコミを見せ、谷村も「今までに、井上拓哉さんとはカンテレのドラマ『大阪環状線ひと駅ごとの愛物語』などで、お仕事をご一緒する機会が多く、劇団Patchさんの存在をその時に知りました。年齢的に近い方々とお仕事をする機会が、あまり多い方ではないので、ご一緒できることを楽しみにさせていただいています」と共演を楽しみにしている様子だ。劇団Patchの中山義紘は「お2方の名前を聞いた時にメンバーから『おおぉ!!』という士気が高まる声が上がりました。お2方とも魅力と実力を兼ね備えている強力な女優さんなので、劇団Patchの劇団員とセリフを交わすとどんな化学反応が起こるんだろうと胸が高まります! お2人にとっても、劇団Patchと作る『マインド・リマインド』が刺激と感動に満ちあふれる作品になることを願っています」と話している。上演は、今年12月に大阪・サンケイホールブリーゼで、来年1月に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで行われる。
2020年10月03日梅田芸術劇場×英国チャリングクロス劇場の日英共同プロジェクト第一弾として大きな注目を集めながら、予定されていた4月公演がコロナ禍によりすべて中止となった『VIOLET』。幻となりかけていた本作が9月4日(金)~6日(日)、一部内容を変更して上演される運びとなり、2日に公開舞台稽古が行われた。劇場に入るとまず目に入るのは、最初から3日間だけの公演だったら決してここまでは建て込まれなかったであろう、クリエイティヴィティあふれる舞台セット。4月公演が準備万端整ったなかでの中止だったことが窺われ、関係者一同の当時の無念さと、こうして日の目を見た今の思いを想像するだけで胸が熱くなる。そんななかで始まった舞台もセット同様、4月公演に向け、そしてこの度の復活上演に向け、丹念に稽古が重ねられてきたことが伝わるもの。廻り舞台が駆使され、役者も小道具もいつの間にか出てきてはハケていくような藤田俊太郎の演出は、一歩間違えればこちらの集中力を削ぎかねない。だがキャストの流れるような動きが、顔に傷を持つヴァイオレットがあらゆる傷を癒すと噂の伝道師に会いに行く決意をし、長距離バスで旅をするなかで多様な人々と価値観に出会う——という展開の速い物語をシームレスに進行していく。ミュージカル『VIOLET』舞台稽古より撮影:花井智子ヴァイオレット役と言えば、ブロードウェイの“名花”サットン・フォスターが天性の華と太陽のような明るさを封印し、顔と心に傷を抱えた女性を見事に演じ切ったブロードウェイ公演(2014)が忘れ難いが、唯月ふうかもまた、従来の可憐なイメージを覆すような力強い演技で新境地を見せる(優河とWキャスト)。そのヴァイオレットと関係を持つ白人兵士モンティ役の成河、黒人兵士フリック役の吉原光夫は、まさに芝居巧者の面目躍如といったところ。ベトナム戦争と人種差別という、それぞれに日本人には馴染みの薄い背景を背負って滲ませなければならない難役だが、二人の強靭な演技力が物語に説得力を加えていた。それにしても、ジニーン・テソーリの音楽はなんと“自分探し”の物語によく似合うことだろうか。『ファン・ホーム』でも感じたことだが、子どもの頃に聴いたことがあるのに長い間忘れてしまっていたような、大切なものは自分の中にあると教えてくれるような、そんな不思議な印象が彼女の音楽にはある。物語、演出ともに観客の知識と想像力に託される部分が多く、一度の観劇ですべてを理解するのはなかなかに難しい作品だが、音楽がヴァイオレットの心にぴったりと寄り添い、頭ではなく心で受け止める手助けをしてくれた。取材・文:町田麻子
2020年09月05日矢沢永吉の「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2019『ROCK MUST GO ON』」横浜アリーナ公演の映像の配信開始時間が、8月6日(木)20時に決定した。この映像は矢沢永吉の未公開のものを含む、未発売ライブ映像3本を有料配信する「3 BODY’S NIGHT(サンバディーズナイト)プロジェクト」の第2弾。2019年は矢沢永吉が古希を迎えたアニバーサリー・イヤーで、7月には自身初となる音楽フェス「ONE NIGHT SHOW 2019」を幕張メッセにて開催し、9月4日には7年ぶりのオリジナル・アルバム『いつか、その日が来る日まで...』をリリースしている。11月からスタートした「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2019『ROCK MUST GO ON』」は中盤に喉の不調のため47年間のキャリアで初めて公演を中断。今回の配信映像は矢沢が不安と葛藤を乗り越え、超満員のオーディエンスを前に完全復活した感動のステージだ。セットリストは代表曲やバラードの名曲に加え、新アルバム収録曲まで網羅。現時点での矢沢永吉の最新のライブ映像をノーカットで見ることができるこの機会を逃す手はない。なお有料配信の収益の一部は新型コロナ感染症の治療や研究開発にあたる医療機関に寄付され、映像は8月9日の23:59までアーカイブ視聴が可能となっている。■配信概要「3 BODY’S NIGHT配信」第2弾『EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2019「ROCK MUST GO ON」』2019年12月4日横浜アリーナ公演(初公開作品/全曲ノーカット)配信日時:8月6日(木)開場19:00(配信媒体により異なる場合がございます)/開演20:00視聴価格:3,800円(税込)視聴チケット販売期間:受付日時:2020年7月20日(月) 4:00~8月8日(土) 23:59
2020年07月20日新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国各地のすべての公演を中止していた劇団四季が、7月14日から、感染防止対策を徹底した上で、順次公演を再開する。7月14日は、今年67周年を迎える劇団の創立記念日であり、本来なら、首都圏の新たな拠点となるJR東日本四季劇場が、東京・竹芝に開場するはずの日でもあった。その特別な日に、全公演に先がけてまず再開するのは、東京・大井町の四季劇場[夏]で公演中だった、ディズニーのミュージカル『ライオンキング』東京公演だ。2月27日に中止を余儀なくされて以来、4ヶ月半ぶりの上演となる。1998年の日本初演開幕から21年、通算総公演回数は1万2,000回を優に超え、観客動員数も約1,250万人を数える、この劇団四季のみならず、日本を代表するミュージカルが真っ先に公演を再開するのは頷ける。同じく7月14日、横浜のKAAT神奈川芸術劇場で幕を開けるのは、ABBAのヒットナンバーで綴られたミュージカル『マンマ・ミーア!』。3月28日の開幕予定から、3ヶ月半遅れでやっと初日を迎えることになった。この日程変更に伴い、当初発表されていた8月10日の千秋楽を2週間延長し、8月23日まで上演される。翌7月15日には、東京・汐留の電通四季劇場[海]で『アラジン』東京公演が、大井町のキャッツ・シアターで『キャッツ』東京公演が再開する。『アラジン』は、ディズニーの同名アニメ映画を基にした作品で、2015年に日本初演が開幕して以来5年間、常に何ヶ月も先までチケットが完売するほどの高い人気を誇っているミュージカルだ。『キャッツ』は、1983年、東京・西新宿に建てられた仮設専用劇場キャッツ・シアターで初演され、日本演劇史上初となる1年間のロングランを達成。それ以後、全国9都市で上演を重ね、劇団を長く支えてきた、四季にとっては大切なレパートリーのひとつと言える。首都圏以外では、同じく15日、名古屋四季劇場で『ライオンキング』名古屋公演も再開に漕ぎつけた。新型コロナの影響で開幕が危ぶまれる中、予定通り3月26日に、14年ぶりとなる名古屋での公演が初日を迎えたものの、直後に中止となっていた公演で、名古屋の四季ファンには嬉しいニュースだろう。15日には、大阪四季劇場でも、ディズニーの『リトルマーメイド』大阪公演が再び幕を開ける。関西では初となる公演が開幕したのは2018年10月。以来、連日観客が詰めかける盛況が続き、再開が待たれていた公演だ。文:原田順子
2020年07月14日大阪を代表するオーケストラの1つ「関西フィルハーモニー管弦楽団(関西フィル)」が、2月27日の第307回公演以来中止していた定期演奏会を復活させる。6月27日(土)にザ・シンフォニーホールで開催されるのは、第311回定期演奏会。 指揮は当初の予定通り鈴木優人が努め、プログラムには、モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲&交響曲第29番とシューベルトの交響曲第5番が披露される。公演に際しては、大阪府のホール収容ガイドライン人数に則り、1704席中700席を使用(すでに販売予定数終了のため当日券販売なし)。来場者への対応にも万全の対策が施される。演奏するオーケストラにおいても、隣り合うプレーヤー同士の間を広めにとった編成や、可能な限りのマスク着用などの新型コロナウィルス対策が図られる。まさに待ちに待ったコンサートであると同時に、今後の文化活動再開を目指す上において極めて重要な第1歩となるこの公演。ソーシャルディスタンスによる関西フィルの挑戦に注目したい。◆公演概要関西フィルハーモニー管弦楽団第311回定期演奏会2020年6月27日(土)ザ・シンフォニーホール指揮:鈴木優人管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団※一部プログラムを変更。変更後のプログラムモーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲、交響曲第29番シューベルト:交響曲第5番◆公式HP
2020年06月05日俳優の福士蒼汰が、2020年劇団☆新感線40周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』主演を務めることが26日、明らかになった。同作は、旗揚げ40周年というメモリアルイヤーに突入した劇団☆新感線の新作伝奇時代劇。幕末、駿河国の清水湊を舞台に、若き町医者の秋津永流(福士蒼汰)と、他人の揉め事に口出しをして銭にする“口出し屋”の草臥(宮野真守)が、血文字で“だかつ”と書かれた布切れが一枚入った竹筒を握った人間の右腕を釣ってしまったことから、謎に満ちた侠客が仕切る“無頼の宿へ乗り込むことになる。富士の裾野に広がる、喧騒と猥雑と絢爛と頽廃の空気が漂うこの街には、彼ら2人とそれぞれに因縁浅からぬ人物が暮らしていた。若い男性同士のバディが怪しさ満点の巨悪に立ち向かっていく同作は、劇団☆新感線のこれまでの作品とは一味違う魅力に満ちたストーリーに。“幕末”“侠客”と、これまで座付き作家・中島かずきが、いのうえ歌舞伎では取り上げなかった題材に挑戦する。博識の若き町医者、秋津永流(あきつながる)を演じるのは、主演の福士蒼汰。テレビドラマ初主演作品の『仮面ライダーフォーゼ』で中島脚本と出会い、2017年の劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月<上弦の月>で初舞台を踏んだ。陽のオーラ満開の口出し屋、草臥(そうが)を演じるのはトリを務める宮野真守。福士と同様『髑髏城の七人』Season月<下弦の月>が劇団☆新感線初参加だったが、今回は中島が彼のキャラクターに合わせて“当て書き”をしている。共演には、新感線4回目の出演となり、シリアスもコメディも自在な堂々たる“準劇団員”松雪泰子、劇団☆新感線初参加となる高嶋政宏が出演する。また橋本じゅんが日本を代表する大侠客・清水次郎長に扮し、粟根まことほか、劇団員たちも勢揃いする。加えて福士や宮野と同じく『髑髏城の七人』Season月に出演していた木村了、松雪と同じく『髑髏城の七人』Season鳥に出演していた清水葉月も出演する。大阪公演はフェスティバルホールにて9月開幕、東京公演は東京建物Brillia HALLにて10月開幕。○劇団☆新感線主宰・演出:いのうえひでのり コメント今回は、より少年マンガ、より冒険活劇でワクワクできる、躍動感のある舞台にするつもりです。歌と踊りと、もちろん立ち回りもあり、そのすべてをショーアップさせて楽しい空気を出したい。舞台になるのは江戸末期、幕末なので、大概のものは日本に入ってきている時代でもありますから、なんでもアリ! の世界観で大胆に表現したいと思います。福士蒼汰くん、宮野真守くんをキャスティングした理由は、実は演出の僕が『髑髏城の七人』Season月(2017~2018年)の開幕後は本番に毎日入れなかったために、自分としてはちょっと中途半端な気持ちを抱いたまま終わっていたので、どうしても彼らとリベンジしたかったんです。ダブルキャストだったから稽古は一緒にやっていたものの、舞台上で共演はしていませんでしたしね。それもあってこの二人にがっつりバディとして共演してもらい、僕としても改めて腰を据えて演出させていただきます。おそらく『偽義経冥界歌』とはまた違ったタイプの、ザ・中島かずき節が繰り広げられることでしょう。僕の思惑としては『五右衛門ロック』シリーズ的な、生バンドこそ入らないけれど歌も踊りもバンバン入る、最近なかったノリの、いのうえ歌舞伎にしたいなと思っています。○中島かずき コメント幕末の侠客ものをやりたいというのは以前から考えていたことで、その上で今回は、市井に生きる主人公が、ちょっとした不可思議な出来事を追っていくうちに、歴史の裏に潜んだ大きな闇の世界に出会うという、自分が考える本格的伝奇時代劇のスタイルに取り組むつもりでいます。そのために、伝奇時代小説の傑作『神州纐纈城』をオマージュしたタイトルをつけました。しかもこれは福士蒼汰くん、宮野真守くんという二人ありきの“バディもの”でもあります。実はそれぞれに隠された過去があり、それが徐々に見えていく中で大きな渦に飲み込まれていくという流れです。彼らの前に大きく立ちはだかるのが松雪泰子さん髙嶋政宏さんと、若く爽やか軽みと躍動感の福士・宮野コンビに対して妖艶重厚壮絶怪異な大人の色気を見せてくれると思います。木村了くん清水葉月さんを加えて、鳥髑髏月髑髏+1という強力なゲストです。全体的なカンパニーとしては劇団員と準劇団員が揃い、IHIステージアラウンド東京という大変な公演で同じ釜の飯を食った戦友同士が集まった印象です。一応、新感線の準劇団員と呼ばれるのは3回目からと言われていますが、ステージアラウンドの場合は1公演で3回分の経験に値するということで、みんなもう準劇団員です。苦労が大きいほど、結束力は高まるもの。その結束力、戦友感を今回も大いに発揮してもらいたいと思います。○福士蒼汰 コメント『髑髏城の七人』Season月は、自分にとって初めての舞台でしたので、全く経験のないところからのスタートでした。自分の目の前にあること全てが新鮮でしたし、日々必死に吸収しようとしていたことを今でも鮮明に思い出します。そんな貴重な経験をさせていただいた劇団☆新感線から、こんなにも早く、しかも新作のオファーをいただけるなんて!是非やらせてくださいと即出演を決めました。またあの充実感に満ち溢れた濃密な時間を思うと、今から胸が高鳴ります。○宮野真守 コメント今作への出演が決まって、本当に本当に、心から感激です。またお声掛けしていただけるなんて、嬉しすぎて飛び上がりました。『髑髏城の七人』での経験は、今までに例の無いもので、毎日毎日が刺激的で、役者としての成長、そしてまだまだ足りない部分、舞台で命を燃やすことの喜び、仲間との絆、そのどれもが、輝かしかったです。ただ、捨之介と言う大役に、初めは、常にビビっていた気がします(笑)。激しい殺陣も初体験でしたし、ダブルチームの福士くんはキラキラ眩しいし、自分に出来る事を、精一杯探していました。そんな時、周りの〈下弦の月〉の仲間に助けられ、たくさんたくさん話し合い、想いを交わし、絆を深め合う事で、「捨てられない」捨之介を見つけられたと思うのです。自分なりの「捨之介」。時には弱っちいけど、仲間の事が、「人」の事が大好きな捨之介になりました。泥臭いまでに、芝居に打ち込んだ日々は、とても思い出深いです。前回は、ダブルチームと言う形で、捨之介の演出を、福士くんとふたりなりに解釈して進んで行ったのですが、今回は、それぞれに与えられた役。しかも、かずきさんがそれぞれの特徴を加味して書いてくれた役。感激です。ワクワクです。緊張です。ドキドキです。その上で、いのうえさんの演出に応えられるように心構えしているのですが、正直、またビビっています(笑)。いのうえさんの「キッチリ演出したい!」という、心底有難い想いに、しっかり向かっていきたいと思います! 気合い入っています! ビビってます!(笑)。そして福士くんとは、『髑髏城』の時は、稽古からずっと一緒にいて、意識し合いながらも、助け合って戦っていました。でも、お芝居では同じステージの上に立てないと言うのが、とても寂しかったんです。なので、今回、同じ舞台に立って、ガッツリ絡めるのが嬉しくて仕方ありません。仲良くしてもらっていて、プライベートでご飯に行ったりも。その時の、僕だけが知る福士くんは、意外とボケたがりなところかな(笑)。とてもお茶目で、僕が常に突っ込んでます(笑)。そんなふたりのコンビネーションも見せられればと思っています!また劇団☆新感線さんの舞台に立たせていただける事になり、改めて、この事実に僕自身が、本当に本当に感謝です。福士くんと舞台に立てる喜び、そして、錚々たる豪華出演者の皆様と、作品づくりができる喜びを、噛み締めています。いのうえさん、かずきさんの想いに応えられるよう、そして、観に来てくださるお客様に楽しんでいただけるよう、全力で臨みますので、是非、応援してください! よろしくお願いします!
2020年02月26日4月24日(金)から26日(日)まで、大阪ビジネスパーク円形ホールにて、ぴあ×劇団壱劇屋公演『BLACK SMITH(ブラックスミス)』の開催が決定した。劇団壱劇屋チケット情報作・演出・殺陣を竹村晋太朗が手掛ける、全方向死角無し、四方囲み舞台×総勢30名の出演者が戦場を駆け回る、過去最大スケールのアクション大作!今回、劇団壱劇屋のとしても過去最大キャパシティ、過去最多人数のキャスト、初の四方囲みステージという挑戦的公演となる。さらに今回は過去のぴあ×劇団壱劇屋シリーズに出演した、SKE48北川愛乃(出演:猩獣新作)、谷川愛梨(出演:二ッ巴)、上枝恵美加(出演:猩獣再演)の出演が決定。チケットは2月8日(土)10:00より劇団壱劇屋ファンクラブ壱劇屋商店街組合にて最速先行受付開始。チケットぴあでは2月18日(火)10:00より早割プリセール実施。神に選ばれし鍛治師たちによる、天を衝き地を揺るがす世紀の大合戦!大阪の地で打ち上げる、ドデカイ花火をお見逃しなく!<先行情報>壱劇屋FC先行:2月8日(土)10:00~2月24日(月)23:59谷川愛梨FC先行:2月18日(火)10:00~2月24日(月)23:59チケットぴあ早割プリセール:2月18日(火)10:00~2月29日(土)23:59
2020年02月07日昨年春の大阪、金沢、松本公演を経て、いよいよ東京、福岡での上演が迫った。劇団の座付き作家である中島かずきによる完全新作で、“奥州三代の盛衰”といまだ多くの謎を残す“源義経黄金伝説”をモチーフに、歌、殺陣、笑いなどが怒涛のごとく繰り広げられる冒険時代活劇。福岡で行なわれた記者会見には、主演の生田斗真をはじめ、中山優馬、藤原さくらが登壇。作品に対する意気込みを語った。【チケット情報はこちら】正義感が強く、情に厚い正直者、けれど、ちょっとおバカな一面を持つ偽義経・奥華玄久郎国衡(おうがのげんくろうくにひら)を演じる生田は「年々、スケールも大きく、バリエーションも豊富に進化していく新感線の中で、今もっともお客さまが観たいと思う、そして最も(主宰・演出家の)いのうえ(ひでのり)さんが演りたいと思う作品のカタチになっている。“史上最多”と言われる立ち回りも見どころのひとつで、年齢を重ねた劇団員の皆さんが動けなくなって来たぶん(笑)、俺が背負って行かなきゃなという思いも強く感じてますね」と意気込んだ。そんな国衡の弟で、生真面目な性格の奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)を演るのは、舞台経験も豊富な中山。意外にも新感線への参加は初で「いのうえさんを筆頭に、稽古場で皆さんがゲラゲラ笑いながら(芝居を)作っていたことに驚きました(笑)。お客さまを楽しませるには、まず自分たちから。そんなずっと変わらないものがあるからこそ、ここまで大きくなったんだと実感しました」。そんな場所で座長を務める生田についても「同じ事務所の先輩であるという以上に、ひとりの役者として本当に尊敬している存在」と仰ぎ見る。「しっかりと稽古をして、皆さんにいいものを届けたいですね」と力強く語った。また、この作品が初舞台となったシンガー・ソングライターの藤原は、物語のキーとなる“歌うたい”の静歌(しずか)を演じる。「今回は地元・福岡の舞台に立てるということで、とても光栄に思ってます。役としては少し難しい部分もありますが、歌を歌う場面が多く、そのどれもが素敵な曲ばかりなのでとても楽しみにしています」と期待を寄せた。いよいよクライマックスへと向けて走り出す、極上のエンターテインメント時代劇。「劇場に足を運んでくださる方、ひとりひとりの心に残る作品になれば。楽しみにしていてください!」(生田)福岡公演は4月4日(土)から28日(火)まで博多座にて上演。チケットは2月1日(土)午前11時~5日(水)午前11時まで抽選先行を受付。2月8日(土)午前10時より一般発売。その他、東京・TBS赤坂ACTシアターにて2月15日(土)~3月24日(火)まで上演。取材・文:なかしまさおり
2020年02月03日MCM(エムシーエム)とフェノメノン(PHENOMENON)のコラボレーションライン「MCM バイ フェノメノン(MCM by PHENOMENON)」が復活。2020年1月22日(水)より、伊勢丹新宿店メンズ館にてオープンする期間限定ストアにて先行販売されたのち、MCMの一部店舗にて発売される。約5年振りのリリースとなる今回の「MCM バイ フェノメノン」のテーマは“ストリクトリー ルーツ(STRICTLY ROOTS)”。MCMとフェノメノンのデザイナー・オオスミタケシ、それぞれの持つ“ルーツ”を反映させたアイテムをユニセックスで展開する。コレクションでは、アウター、トップス、パンツ、アクセサリーなど、スタイリングを構築するアイテムをトータルでラインナップする。MCMのアイコニックな柄“ヴィセトス”を落とし込んだ、アクリルボードクラッチバッグやリフレクタースウェットは今回のキーアイテム。オールドスクールヒップホップを象徴するルーツの一つであるMCMのアイコンと、オオスミのルーツであるストリートスタイルをミックスしたデザインが特徴的だ。また、地球のルーツとも言える“海”“空”“島”をイメージしたトラックジャケットとパンツのセットアップも登場。さらに、透け感のあるオーガンジーを用いることでリゾートなイメージに昇華させたユニークなコートも、目を惹くピースとなっている。【詳細】MCM バイ フェノメノン先行販売期間:2020年1月22日(水)~2月4日(火)先行販売場所:伊勢丹新宿メンズ館 1階プロモーションスペース 期間限定ストア住所:東京都新宿区新宿3-14-1※先行販売終了後、MCMの一部店舗およびオンラインストアでも販売。<価格例>トラックジャケット 91,000円+税、トラックパンツ 73,000円+税、コート 91,000円+税、タンクトップ 26,000円+税、フルレングスパンツ 67,000円+税、ショートパンツ 49,000円+税、クラッチバッグ 60,000円+税、ハンドバッグ 33,000円+税【問い合わせ先】MCM 銀座 ハウス 1TEL:03-5524-7177
2020年01月18日ワハハ本舗の全体公演が生まれ変わる──。ピリオドを打った『ラスト3~最終伝説~』から3年、来春2020年5月に復活する全体公演のタイトルは『王と花魁』。そのビジュアル撮影日、構成・演出の喰始、艶やかな花魁に扮した久本雅美、座長の大久保ノブオに“新生”ワハハ本舗への思いを尋ねてみた。【チケット情報はこちら】『ラスト』三部作を終えてもなお、募る全体公演への思い。一座に広がる「ワハハ本舗ワールドを消したくない」という機運を久本と盟友・柴田理恵がキャッチして訴え、喰がそれに応えて全体公演の“復活”を決断したのが本作の始まりだ。オリンピックイヤーに重なる劇団の新たな門出を、大久保も「本当に泣きましたね!」と振り返る。その前哨戦として、今年6月に行われたのが『ベスト・オブ・全体公演~ショー・マスト・ゴー・オン~』。1989~2017年で計32回に及んだ全体公演から選りすぐったネタを、300席弱の小劇場で展開した。“オカルト二人羽織”など、近年の大ホール巡演で見せることのなかった初期の伝説ネタを繰り広げた久本は「ワハハを初めて観るお客さんに喜んでもらえて嬉しかった」とコメント。1996年に入団した大久保も「僕が加入する前の伝説のネタを通じてワハハの歴史に感じ入りました」と続き、改めて全体公演への思いを強くしたと語る。では“新生”全体公演はどうなるのか──。喰は「歌舞伎をはじめ、日本の“和”をモチーフにさまざまな世界が融合した作品になると思います」と現段階での構想を口にした。この日、ビジュアル撮影現場で出た案は“ヘヴィメタ花魁”。喰の「生演奏で音楽遊びをしてみたら?」という提案に、大久保とタマ伸也のコミックバンド・ポカスカジャンが名乗りを上げる。ワハハの特徴である観客参加型のステージも予定しており、久本は「来たからには『(観客の)みんなも劇団員だろ?』って煽っちゃう」とニヤリ。なお『王と花魁』ポスタービジュアルの“王”には、大物ミュージシャンを起用。本番に出演しないイメージキャラクターだが、誰がワハハ本舗の新たな局面を祝うのか注目だ。さらに喰は、本作に続いて「2作目は“ミュージカル”、3作目は“フェスティバル”をテーマに新しい三部作を立ち上げます」と予告。今後も“新生”ワハハ本舗ワールドから目が離せない。公演は5月27日~31日に東京・なかのZERO 大ホールで行われたあと、6・7月に全国17会場を巡演する。チケットぴあでは1月18日から1月27日まで東京公演の抽選先行を受付。取材・文:岡山朋代撮影:川野結李歌
2020年01月16日●町田・佐藤の演出は青柳の判断に?それぞれにドラマ・映画・舞台など幅広く活躍する劇団EXILE(青柳翔、秋山真太郎、小澤雄太、鈴木伸之、町田啓太、小野塚勇人、SWAY、八木将康、佐藤寛太)が、この度初の9人全員による舞台『勇者のために鐘は鳴る』を上演する。メンバーが初プロデュースも務める同作では、ゲームの世界に入ってしまった9人の男たちが、元の世界に戻るため勇者となってモンスターを倒していく……というストーリーだが、メンバーたちの意見により今後も様々な意見が盛り込まれ、現在進行形で変化中だという。2020年1月より上演され、6年に1度の大イベントである「LDH PERFECT YEAR 2020」を舞台面から盛り上げることになる同作。今回は青柳翔、町田啓太、佐藤寛太の3人にインタビューし、公演への思いについて話を聞いた。○■次につなげるためにも、期待に応えたい――現時点で、みなさんの演じるキャラクターや、演出面での見どころなどは決まっているんですか?青柳:現時点ではあまり確定したことは言えないのですが、個人個人でいろいろ考えていることもあり、稽古で詰めていくことになるのかな、と思います。町田:どんどん変わっていくんですよね。誰が何をやるのか、まったく読めていないです(笑)。歌やダンスもやらせてもらうかもしれないし、まったくやらせてもらえないかもしれないし、そこは全部青柳さんの判断にかかってます!青柳:そうですね。佐藤:そうなんですか!?(笑)町田:僕と寛太が歌えるかどうかも、青柳さんの判断です。佐藤:それはそうかもしれないです。僕ら、苦手組なので(笑)。青柳:俺は冒頭15分、大太鼓叩いてるから(笑)。町田:その横で、(八木)将康くんが演歌を歌ってるかもしれないですし。佐藤:15分間大太鼓を叩き続けられるのは、本当にガチの方だけですよ。――劇団EXILEが9人全員で公演を行うことは初めてですが、そこに対してはどのような思いがありましたか?佐藤:僕は劇団EXILEに入って5年目なんですが、これまでもずっと「劇団EXILEで公演をやろう」という話はあがってたけど、なかなか実現しなくて。今回、HIROさんに「そろそろ劇団で公演をやったらどう?」と言ってもらって、メンバー全員揃うことが楽しみですし、観に来てくださった方に「劇団EXILEって、こういうテイストの舞台をやるんだ」というインパクトを与えることができたら嬉しいです。今回の舞台でカラーを決められたらと思っていますし、僕らも会議を重ねて、メンバー全員の意見を落とし込んでもらっているので、責任や愛着を感じています。青柳:これだけ一緒にいるのに、初めて9人で舞台ができるのは光栄なことだし、「LDH PERFECT YEAR 2020」においては、初の舞台公演になります。良い公演にしなければという思いは強いですし、今後舞台を続けていくためにも「面白かったね」と言っていただけるようなものにしなければ。初めての9人公演ということで、興味を持って観てくださる方もたくさんいると思うけど、今回が期待通りでなければ、今後公演を行ったとしても、観て下さる方の数は減ってしまうと思うんです。良い意味でも悪い意味でも、我が強い人が多いから、うまく個性が絡んで「なんだ、こいつらは」と思われるような公演にしたいです。町田:「全員、やりたい放題やってるじゃないか」みたいな(笑)。青柳:ただの馬鹿なのか、それとも計算なのか……くらいの域までいければいいなと思います。町田:9人で舞台に立ったこともないですし、寛太とは1回も一緒に舞台をやったことがないので、楽しみです。僕自身も7年ぶりの舞台なので、どうなるのかな。自分たちで作り上げていかなきゃいけない舞台ということで、面白さもあるけど大変さもわかりました。責任を持って、お客様に楽しんで帰っていただける舞台を作れるように、最後まで頑張らなきゃなと思ってやっています。――今回、この3人の間で、お互いに公演にあたって期待していることはありますか?町田:青柳さんはクールな役や怖い役が多いイメージがあるんですけど、実はずっと面白いことを考えている方なので、めっちゃ面白いキャラクターになるんじゃないかな? と、ちょっとわくわくしてます。どんな感じなんだろう?佐藤:青柳さんは、独特の間があるんですよね。僕も青柳さんの間が大好きなんですけど、同じシーンで一緒に演じることはこれまで全然なかったんですよ。『HiGH&LOW』で1シーンあったくらいかな? だから、舞台上で一緒にやると、どうなるのかはすごく楽しみです。青柳:……いや、がんばります!佐藤:(笑)町田:青柳さん、自分の話は早く切り上げたがりですよね(笑)●舞台でのハプニング経験に「怖い!」――青柳さん、佐藤さんは町田さんにどんなところを期待しますか?青柳:本筋を任せることになってくると思うし、それは町田の得意な部分でもあるのかなと思ってるので、一緒に頑張りたいなと思っています。佐藤:ダンスだったり、殺陣だったり、町田さんの持っている幅を一緒に体感したいと思っています。僕も町田さんもダンスが好きなので、舞台上で出せたら嬉しいです。町田:一緒にできたらいいよね。佐藤:町田さんは、剣道もされているんです。僕もこないだ初めて剣を振るう演技を体験して楽しかったので、まだ内容は全然決まってないけど、そういった形でできたらうれしいです。――では、佐藤さんに対しては。青柳:寛太に関しては、等身大の年齢設定でいて欲しいなと思います。町田と寛太は、今、やろうとしている中では、舞台上で絡みやすそうな2人なんです。僕は暴走できる役どころだと思うので、みんなと一緒に舞台を作っていけたらと思います。町田:寛太はもう、無邪気でいてほしいです。佐藤:任せてください。それだけが取り柄なんで!町田:お客様が感情移入できたりもするような役になりそうだとも思いますし、応援できる感じもある。本人が思いっきり楽しんでる姿が1番いいなと思うので、僕も協力できたら楽しくなるんじゃないかなと思います。――佐藤さんは、無邪気さ担当という自負はあるんですか? 他の現場でも「無邪気な佐藤さんがかわいい!」と評判を聞いたりします。佐藤:いや、そんなことはないです。僕はもう、無意識に出ちゃってるのかもしれないです。自覚症状はないんですけどね!(嬉しそう)○■舞台上ではフォローしない!?――これまでに出演した舞台で、印象に残っていることはありますか?佐藤:これまで映像のお仕事をさせてもらうことが多かったのですが、今回の舞台を通して、「9人を生で見たい」と思ってもらえるようなグループでありたいし、個人としてもそうなりたいと思いました。町田:わかる。2時間の公演中、1時間45分くらいはずっと舞台上にいる作品だったのに、途中で1回「あれ」と止まってしまったんです。「これ、後半のセリフ言ってる」と気付いて、「やばい!」と思って、そこから「うわああ~~!!!」と苦しむ振りをして(笑)。何十秒か「思い出せ、俺~!!」と自分に言い聞かせて、ギリギリ巻き返したんですよ! あの時は死ぬかと思いました。全員:(笑)町田:汗どころじゃないよ。目、飛び出るかと思ったもん!――よく巻き返せましたね!町田:本当に、人って絶体絶命の時に力を発揮するものだなと思いました。佐藤:それ、周りの方も助けられないですもんね。町田:全部自分が語らなきゃいけないシーンだったから。恐ろしかったです。青柳:僕は、舞台の本番中に銃の発砲シーンがあったのに、その音が鳴らなかったことがあって。1秒後くらいに「うわあ!!」とリアクションした時が、1番でしたね。町田・佐藤:(爆笑)町田:それはやばい!青柳:それから、舞台中ずっとそのことが頭をよぎって。俺は撃たれた方じゃないからまだよかったけど、撃たれた方もちょっと遅れて「……ああっ!!」となって、俺もそれを聞いて「っああ!!」みたいな(笑)。あのリアクションは心残りです。――それはお客さんも気づかれたんでしょうか?町田:初めて見た方は、演出だととらえるかもしれないですよね。青柳:鳴った体でとらえてくださる方もいるかもしれないけど、たいてい鳴りますからね(笑)。――ハプニングが起こるのは生の舞台ならではでもありますが、9人ならフォローしあえそうですね。町田:むしろ、フォローしないで見守りたいです(笑)。どうやって乗り越えるのか。劇団だからこそ!佐藤:怖い!青柳:楽しみでしょうがない。町田:僕らは、乗り越えてますもん。もし寛太にハプニングがあったら、乗り越えてほしい。佐藤:「パン!(銃を撃つ真似)……あああ~!」って? やだ~!!青柳:裏切るかもしれない。「あれ? 今、(銃声)鳴ってないよね」町田:「聞こえました? 今」佐藤:「……さ、錯覚か!」みたいな(笑)■青柳翔1985年4月12日生まれ北海道出身。2009年、舞台『あたっくNo.1』で俳優デビュー。その後劇団EXILEメンバーとして活動。映画『今日、恋をはじめます』で第22回日本映画批評家大賞 新人男優賞を受賞。ドラマ『ファーストクラス』(14)、『目玉焼きの黄身いつつぶす?』(17)、『食い逃げキラー』『あなたには渡さない』『プラスティック・スマイル』『悪党 ~加害者追跡調査~』(18)、映画『たたら侍』『MR.LONG/ミスター?ロン』(17)、舞台『MONSTER MATES』『ハムレット』(18)などに出演。歌手としても活躍する。■町田啓太1990年7月4日生まれ、群馬県出身。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格後、ドラマ『ろくでなしBLUES』(11)、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(14)、『人は見た目が100パーセント』(17)、『女子的生活』(18)、大河ドラマ『西郷どん』(18)、映画『OVER DRIVE』(18)、『中学聖日記』(TBS)などの話題作に出演。映画公開待機作に『前田建設ファンタジー営業部』(2020年1月31日公開)がある。1st写真集『BASIC』が発売中。■佐藤寛太1996年6月16日生まれ、福岡県出身。2015年より劇団EXILEメンバーとして活躍している。映画『HiGH&LOW THE MOVIE』(16)に出演し、『イタズラなKiss THE MOVIE』シリーズ(16)で初主演を務めた。映画『わたしに××しなさい!』『走れ! T校バスケット部』『家族のはなし』『jam』(18年)、『今日も嫌がらせ弁当』『いのちスケッチ』(19年)、ドラマ『探偵が早すぎる』(18年)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』(19年)と続々出演し、2020年には出演ドラマ『駐在刑事 Season2』(テレビ東京)、『NHK福岡放送局開局90周年記念ドラマパート1 ~となりのマサラ~』(NHK)が放送される。
2019年11月29日HIGHLEG JESUS、オッホなどで役者として活動していた新井友香が、2004年に旗揚げした劇団宝船。その最新公演『社交辞愛』が11月29日(金)、東京・新宿眼科画廊スペース地下でスタートする。その小柄な身体から繰り出される強烈なパワーと年齢不詳的な存在感で、小劇場界で活躍していた新井。近年はドラマ脚本家としての活動のほうがよく知られているかもしれない。NHKのショートドラマ『祝女』をはじめ、『イタズラなkiss』『アラサーちゃん無修正』、そしていま放送中の『僕はまだ君を愛さないことができる』など……可愛らしさからズルさ、情念まで、妙齢の女性の心の機微をリアルに描くことに定評がある。そんな彼女が率いる劇団宝船は、その旗揚げの経緯も面白い。所属していたHIGHLEG JESUS解散後、猫のホテルプロデュース『座長祭り』に架空の劇団「劇団宝船」の座長として参加。その後たまたま「キャンセルになった公演の肩代わりをしてくれる劇団を知らないか?」という知人からの連絡に、本当に劇団宝船を旗揚げしてしまうというまさに“瓢箪から駒”的ないきさつでスタートした劇団なのだ。新井以外のメンバーは、一人芝居やソロプロジェクトでも活動している高木珠里、主に映像で活動している國武綾のふたり。2013年以降はしばらく活動を休止していたが、2018年に7年ぶりの本公演『ああ、またか…とは言いたくない』で復活。前回公演からはHIGHLEG JESUS時代からの盟友であるSYOMIN’S主宰の今奈良孝行が準劇団員として加わった。今作『社交辞愛』の主人公は、40代前半の夫婦である桃花と春樹。子供のいないふたりは倦怠期を迎え、それぞれ“外”に恋愛を求めていく。一方、彼らの親もまた、桃花と春樹らの結婚や、生活に不満を抱えていた。社交辞令のように結婚生活をキープする夫婦と、彼らを取り巻く人々の物語はオムニバスのように見え、やがて絡み合っていき……というストーリー。とはいえただドロドロしているわけではなく、コメディでもあるのが新井作品の特徴なのでご安心を。また、今回の公演は劇場ではなくアートギャラリーで行われるため、劇団いわく「肩の力を抜いて気楽に他人の生活をのぞき見に行く……という感覚で観て頂けたら」とのこと。キャストは小劇場で活躍する手練れたちばかり、一風変わった面白さが味わえそうだ。12月4日(水)まで。文:川口有紀
2019年11月27日劇団かもめんたる第8回公演『GOOD PETS FOR THE GOD』が11月26日(火)より東京・下北沢の駅前劇場で上演される。劇団かもめんたるは、お笑いコンビ・かもめんたる(岩崎う大・槙尾ユウスケ)の岩崎が作・演出を務め、2015年に旗揚げ。以来1年に1、2本のペースで公演を重ねてきた。第2回公演からたびたび出演してきたナイロン100℃の長田奈麻が昨年、劇団員として所属したことでも話題を集めた。「演劇的」と評されるコントをつくる芸人は少なくないが、かもめんたるは『キングオブコント2013』で優勝する前からその最右翼だった。「ふつう」を少しはみ出したキャラクター造形、一語一語に神経を通わせたセリフまわし、余韻を残す終わり方。ライブでは笑いとともに悲鳴があがることもあった。コントにも見られたテイストをそのままに、長尺の物語を紡いでいるのが劇団かもめんたるの作品。人数と時間の制限から解き放たれた岩崎が思いきりその腕を振るい、公演のたびに八嶋智人や加藤啓、石田剛太、川面千晶といった演劇界の腕利きたちがゲスト出演している。今作『GOOD PETS FOR THE GOD』は近未来の人々を描くコメディ。200年後に地球が滅びると知った人類が、最後に残る人たちのために後片付けをしはじめるという物語だ。果たして200年経ち、終わりを迎えるときにどうなっているのか。コメディではあるが、もちろん笑いだけではなく、岩崎いわく「シュールな感動」をめざすという。劇団メンバーのほか、青年団の古屋隆太、劇団プレステージの長尾卓也、香月ハルが出演する。笑いを志向する劇団はひと頃よりも多くはない。だからこそ、本気で笑いに向き合っている演劇にふれる機会をぜひ逃さないでもらいたい。12月1日(日)まで。文:釣木文恵
2019年11月26日大衆演劇で多くの観客を魅了し、2015年に解散した劇団朱雀(すじゃく)の復活公演が、11月26日(火)に開幕する。総合プロデュース、脚本、演出、振付、出演を果たすのは、二代目座長の早乙女太一。いまやジャンルを問わず活躍する人気舞台俳優へと成長した彼が、幼い頃から磨きあげてきたスキルと、劇団☆新感線をはじめとする他流試合で得た経験値をこの舞台に注ぎ込む。舞台は三部構成を予定しており、一部は女形の早乙女太一による舞踊ショー、二部は日替わり芝居、三部は全員出演による舞踊ショーと、劇団朱雀の魅力と醍醐味を総動員してのステージだ。注目したいのは、第二部の「日替わり芝居」。3つの演目を用意して、日替わりで上演するわけだが、作家勢が豪華だ。新感線の座付き作家である中島かずき。劇団扉座の座長である横内謙介。早乙女自身が仕事を共にして、深く信頼している作家たちがここで顔を揃えたことになる。出演陣も、バラエティ豊かな顔ぶれが目を引く。兄の太一に負けじとキャリアを重ねる早乙女友貴はもちろん、『薄桜鬼〜新選組炎舞録〜』で太一と共演した木村了、ベッド&メイキングス主宰の富岡晃一郎、つかこうへい作品でダイナミックな演技を見せる久保田創と小川智之が名を連ね、大阪と札幌公演には、ゴールデンボンバーの喜屋武豊が出演を果たす。解散の理由を「自分が外に出て実感できたことをみんなにも経験してもらい、自分自身も新たに挑戦したかった」と語る早乙女太一。それが叶い、劇団員全員が最強の状態で全力を注ぎ込む復活公演は、12月15日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、12月19日(木)から30日(月)まで岐阜・ぎふ葵劇場、1月4日(土)から7日(火)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、1月18日(土)に北海道・道新ホールにて行われる。文:小川志津子
2019年11月25日RADWIMPSは、バンドとして初の4大ドーム公演を含む、7都市10公演の「こんにちは日本 ~KONNICHIWA NIPPON~ TOUR 2020」を開催。全公演延期となった。2019年は、映画『天気の子』で『君の名は。』以来2度目となる新海誠との再タッグを組み、話題を呼んだRADWIMPS。2019年11月27日(水)には『天気の子』の主題歌5曲のフルサイズ音源を収録した「天気の子 complete version」をリリースした。そんなRADWIMPSの新たなニュースは「こんにちは日本 ~KONNICHIWA NIPPON~ TOUR 2020」の開催。今回のツアーでは、京セラドーム大阪、福岡ペイペイドーム、広島グリーンアリーナ、朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター、ナゴヤドーム、盛運輸アリーナ(青森県営スケート場)、東京ドームを巡る。バンドとして初の4大ドーム公演を含み、オーラスは5月24日(日)、東京ドームで行われる。【詳細】こんにちは日本 ~KONNICHIWA NIPPON~ TOUR 2020■2020年公演スケジュール<延期>3月20日(金・祝) 大阪府/京セラドーム大阪<延期>3月21日(土) 大阪府/京セラドーム大阪<延期>4月5日(日) 福岡県/福岡ペイペイドーム<延期>4月14日(火) 広島県/広島グリーンアリーナ<延期>4月15日(水) 広島県/広島グリーンアリーナ<延期>4月19日(日) 新潟県/朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター<延期>5月2日(土) 愛知県/ナゴヤドーム<延期>5月9日(土) 青森県/盛運輸アリーナ(青森県営スケート場)<延期>5月23日(土) 東京都/東京ドーム<延期>5月24日(日) 東京都/東京ドーム■延期公演について振替公演の日程を調整しているが、調整がつかない場合は止むを得ず中止となる場合あり。振替公演日、もしくは中止が決定した際は、改めて公式HPにて案内。購入チケットは、そのまま振替公演に有効とする予定。振替公演日に都合の合わない人、来場を取りやめる人には、チケットの払戻しを受け付け。詳細は公式HPを確認。
2019年11月04日劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の第57回本公演『ピースフルタウンへようこそ』が、10月11日に東京・サンシャイン劇場にて開幕。その初日公演に潜入した。【チケット情報はこちら】劇団創立40周年記念となる本作は、座長の三宅裕司が演出を、SET本公演では三作目となる吉高寿男が脚本を手掛け、「幸福」をテーマに描かれた作品。人気の高級住宅街・青金台(あおがねだい)と寂れた素裸無町(すらむちょう)を舞台に、そこで暮らす人々の姿から、本当の平和とは?幸福とは?人間とは?を問う物語で、SETの“ミュージカル・アクション・コメディー”の集大成ともいえるエンターテインメント作品となっている。「あなた今、幸せですか?」という台詞から始まる舞台。絵に描いたような幸せそうな暮らしを送り“ちょっとしたことでも歌って踊りたくなる”という青金台の人たちの生活と、困窮していて喧嘩も多いが誰もが正直でどこかのびのびとした雰囲気の素裸無町の人たちの生活を対比するように物語は進んでいく。青金台の出来事は、突如としてミュージカルが始まるのがおかしい。SETならではの歌やダンスのクオリティはやはり魅力で、今回はさらに三宅と野添義弘というベテランコンビのハーモニーも聴けるのでぜひ注目を。素裸無町の面々は歌わないぶんテンポのいい芝居で見せるが、このやりとりもSETならではの息の合い方。後半には華やかなアクションシーンもあり、小倉久寛らベテラン勢の若手に劣らぬキレの良さも見どころだ。もちろん恒例である三宅VS小倉の丁々発止のやり合いも。旗揚げメンバーから若手まで、それぞれがさまざまに活躍している姿に、40周年の劇団ならではの層の厚さを感じた。クライマックスにはこの40年、劇団が作り続けてきたものに思いを馳せずにはいられない展開も。「幸福」とはなにか、ぜひ劇場で目撃してほしい。カーテンコールで三宅は「40周年を迎えましたが、これからも体力が続く限りやっていこうと思っています。お客様が楽しくて元気が出るような作品をつくっていきたい」と挨拶。また、旗揚げ公演は「お客さんが7人、出演者が15人だった」と明かし、小倉も「旗揚げ公演のことを思うと、(40年後に)この劇場でこんなにたくさんお客様が入って、やっているとは思わなかった」と感慨深く振り返り、「三宅さんが『終わってから飲みに行く』って言うんですよ。『俺を褒めてやるんだ』と言っているのを聞いて泣きました」と語った。思いもよらない展開が次々に巻き起こる本作は、10月27日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演後、11月8日(金)・9日(土)に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT、11月13日(水)・14日(木)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールを巡演。取材・文:中川實穗
2019年10月16日劇団四季は、ディズニーミュージカル「アナと雪の女王」の舞台公演を、2021年6月から上演。東京・竹芝エリアの「ウォーターズ竹芝」内にオープンする新劇場・JR 東日本四季劇場[春]にて、公演が行われる。ディズニー「アナ雪」が劇団四季ミュージカルにディズニーミュージカル「アナと雪の女王」は、2014年日本公開の劇場版長編アニメーションを基に創作された舞台作品。運命に引き裂かれた姉妹エルサとアナを主人公に、真実の愛を描いた感動の物語は、全世界のアニメーション映画興行収入歴代1位の記録を持つ。2018年3月には、ブロードウェイで実施され、初演が行われるとすぐに話題をさらった。丁寧な心理描写&10曲以上の新曲アニメーション版で監督も務めた脚本のジェニファー・リーがストーリーを担当。アニメーションの物語進行を踏まえながら、キャラクター造形や心情描写、それぞれの関係性をより丁寧に描いている。音楽は、「Let It Go」でアカデミー歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻が作詞・作曲を手掛け、「生まれてはじめて」「雪だるまつくろう」等のオリジナル楽曲に加え、10曲以上もの新曲を追加。日本語訳詞も、アニメーション版に引き続き、高橋知伽江が担当。高橋知伽江は日本語台本も手掛ける。“劇場が凍る”演劇体験演出は、マイケル・グランデージ、振付にはロブ・アシュフォードを起用。また装置・衣裳デザインは、クリストファー・オラムが担当する。「アナと雪の女王」の雪と氷の世界を、演劇的創造力と、プロジェクションマッピング、LEDパネルといった最新技術を見事に融合させることで、劇場空間いっぱいに表現。本物そっくりの質感で表現された雪や、立体的な氷の柱で見せる魔法の力など、まるで“劇場が凍っていく”かのような、幻想的で鮮烈な演劇体験を提供する。はとバスで『アナと雪の女王』鑑賞ツアーはとバスでは、『アナと雪の女王』の鑑賞ツアーを実施。東京丸の内南口を出発し、劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』を2階B席で鑑賞できるプランだ。人気ミュージカルのチケット付バスツアーで、より気軽に“アナ雪”を楽しむことができる。【ミュージカル詳細】ディズニーミュージカル「アナと雪の女王」公演期間:2021年6月開幕※当初は2020年9月10日(木)開幕を予定していたが開幕日を変更。会場:NOMURA 野村證券 ミュージカルシアターJR東日本四季劇場[春]住所:東京都港区海岸1-10-45問い合わせ先:0570-008-110作曲・作詞:クリステン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス台本:ジェニファー・リー演出:マイケル・グランデージ振付:ロブ・アシュフォード装置・衣裳デザイン:クリストファー・オラム【はとバスツアー詳細】ツアー開催日程:2021年9月2日(木)~29日(水)の特定日 ※日帰り最小催行人数:1名~旅行代金(大人1名):9,000円~10,000円コース工程:東京駅丸の内南口(平日12:00発/土曜11:30)→劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』(NOMURA野村證券ミュージカルシアターJR東日本四季劇場[春]、2階B席で鑑賞/145分)→入場解散(終演予定・平日15:25頃/土曜14:55頃)■旅行条件添乗業務:バスガイド あり最少催行人員:1名食事:朝食 0回/昼食 0回/夕食 0回バス:はとバス(一般大型車両/トイレ無し)にて運行。問い合わせ先:はとバス予約センター03-3761-1100(9:00~17:30/年中無休)※営業時間が変更となる場合あり。<ツアー注意事項>※バス座席は、当日の案内。予約時に案内する座席と異なる場合あり。また、奇数参加の場合、バス車内で相席となる場合あり。※旅行代金の支払期限は受付より2週間以内。※劇団四季鑑賞チケットはバス車内にて配布。※当コースは劇団四季到着後、入場解散。劇団四季から浜松町までは徒歩約6分。※予約は出発の1時間前まで。(例外となる場合あり)※当コースは募集型企画旅行。最少催行人員は1名。※添乗員は同行せずバスガイドが案内。ストーリーアレンデールの幼い王女、エルサとアナはとても仲の良い姉妹。雪や氷を操る魔法の力をもつ姉のエルサは、力をコントロールできるようになるまで、王と王妃によってすべての人々から魔力を隠すことに。エルサは自室に閉じこもり、年を経るごとに強くなる魔力と孤独に、追い詰められていく。一方、いくら呼んでも姿を見せない姉に、アナは寂しさを募らせる。やがて訪れた戴冠式の日。長く閉ざされていた城の門が開く。お祝いに沸き立つ城内で、アナは南諸島のハンス王子、そして山男のクリストフに出会う。一方、エルサは何とか無事に戴冠の儀式をやり遂げ、アレンデールの女王となった。アナとハンスはすっかり意気投合し、結婚の約束をする。アナはエルサに結婚の許しを得ようとするが、理解されず言い争いになり、感情を抑えきれなくなったエルサは城の広間中に氷の魔法を放ってしまう。怪物だと騒ぐ人々を後に、エルサは城を逃げ出す。協力してエルサの行方を追うことになったアナとクリストフは、昔幼いエルサとアナが作った雪だるまのオラフの案内で山の奥に向かう。途中で、アナは町が雪で覆われているのを目撃し、姉の力の底知れなさを実感する。その頃、一人きりで自由に生きることを決意したエルサが長年抑えていた魔法の力をすべて解き放つと、美しい氷の宮殿ができ上がるのだった。アナはアレンデールに戻り雪を溶かすようエルサを説得するが、町が雪で覆われていることを知ったエルサは、絶望し再び感情を制御できなくなってしまう。エルサの魔法が四方八方に放たれ、アナの心臓を直撃する。はたしてアナは真実の愛によって助かることが出来るのか。そして、エルサの運命は…。
2019年09月12日松竹芸能所属のタレント、星加莉佐が旗上げした「星加劇団」の第一回公演『略奪女子~絶対、逃がさない~』が7月14日(日)・15日(月・祝)の2日間(計3公演)、DAIHATSU 心斎橋角座で上演される。“略奪女子”を演じるのは、女優・モデル・タレントなどの様々なジャンルで、関西を拠点に活動中の星加莉佐・肥川彩愛・南ななこ・清家麻里奈の4人だ。星加劇団 第一回公演 「略奪女子~絶対、逃がさない~」チケット情報座長の星加は、舞台の見どころをこう語る。「恋をしすぎて恋ができなくなった男子を、恋をしたことがない女子4人が奪い合うストーリーです。私たちは同じアイドルグループという設定なので、友情と恋愛、どっちを選ぶのか?とか、お客様がヒロインにしたいと思ったメンバーをひとり選んでいただいて、一番支持が多かったメンバーがヒロインになれるというシステムのエンディングなので、そこに注目してほしいです!」4人の役柄は、「私は大人な雰囲気の高嶺の花みたいな女子なんですけど、恋愛に関して悩みを抱えている役です」(清家)。「私はユリナという最年少のピュアな女の子で、真っ直ぐにアイドル活動を頑張っているから恋愛経験がなくて、ちゃんと恋愛が出来るのか?という役です」(南)。「私はアカネという女の子で、あざとくて、ボディタッチも激しくて、他人のものが欲しくなるヤバい奴です(笑)。でも、ところどころで闇があるというか、サイコパスな怖いシーンがあるので、そこに注目してほしいです」(肥川)。「私はランという、とにかくパワーで押し切るような女の子なんですけど、みんなのことを思って、自分は後回しでいいかって思うタイプの子が、どう恋に落ちていくのかを観てほしいです」(星加)。星加劇団として初めて挑む舞台。4人は自信に満ち溢れている。「ひとりでも多くの方に観ていただきたいと思います。絶対に後悔させません!」(清家)。「星加さんの劇団なので、絶対笑えます! 期待して観に来て下さい!」(南)。「全公演(3回)来ていただくと、特典もあってお得です! この記事を読んだ方は必ず私に投票をお願いします!(笑)」(肥川)。「笑いあり、涙なしの星加劇団の舞台をぜひ御覧下さい! この4人のように、関西で頑張っている女の子がいることをもっと知ってほしいなと思いますし、舞台を終えた後、何か次のお仕事に繋がるきっかけになるように頑張りたいと思います。今回の舞台が満席にならなかったら、私は松竹芸能から見放される可能性がありますので、皆さんのお力を貸して下さい!よろしくお願いします!」(星加)。チケットは発売中。取材・文:ポッター平井
2019年07月09日大阪を拠点に、“全国規模の在阪劇団”を目標にかかげる劇団壱劇屋。近年、セリフを使わずに殺陣だけで物語を紡いでいく「Wordless×殺陣芝居」シリーズを確立。今年3月に大阪・HEP HALLで4日間に渡り上演された『猩獣(しょうじゅう)』では、2000人越えの動員を記録するなど、注目を集めている。そんな彼らが、新作『Pickaroon!(ピカルーン)』ではその制約を解き放ち、セリフのある殺陣芝居を上演。7月5日(金)の開幕に向けて、ABCホールでゲネプロが行われた。劇団壱劇屋「Pickaroon!」チケット情報本作は、記憶を失くした少女と彼女を取り巻く7人の盗賊の物語。義賊の力石、口に特殊な金属を付けた異様な風体の由良、兄妹盗賊の陸上角(おがうえかく)、陸上飛(おがうえとび)、筆で描いた者の姿に成り代わることができる伊武、紙を自在に操る紙研(しげん)、圧倒的な力を発揮する不動の男虎(おのとら)。単独で悪名を重ねてきた彼らが、ひょんなことからひとりの赤子を手にし、“御姫”と名付けて7人で見守り、育てることになる。そんな彼らに目をつけ、少女となった御姫を奪おうと企む国の執政官・佐久間は、人並み外れた嗅覚を持つ腹心・勝又と共に、彼らを追い詰めていく…。作・演出も手がける竹村晋太朗をはじめ、山本貴大、小林嵩平、西分綾香ら劇団員と、劇団Patchの竹下健人、墨絵師で本作の宣伝ビジュアルなども手がける御歌頭(おかず)、クールな佇まいの実力派女優・立花明依が、御姫を守る7人の盗賊に扮し、舞台を所狭しと駆けめぐる。そのスピード感あふれるアクションの数々に圧倒、7人がズラリと一列に並んだ姿は惚れぼれするほどのカッコよさだ。主役は不在、個性の異なるキャラクターたちが、それぞれの見せ場で、圧倒的な熱量を持って魅せていく。また、御姫を演じるのは、ローティーン向けファッション雑誌「nicola(ニコラ)」専属モデルで初舞台の池未来実。持ち前の透明感と初々しさで、愛らしくも儚げな少女を演じている。これまでの「Wordless×殺陣芝居」で培われたであろう表現力の豊かさに言葉の力が加わり、壱劇屋の新たな魅力が生み出された本公演は、7月5日(金)から7日(日)まで大阪・ABC HALL、7月26日(金)から29日(日)まで東京・池袋シアターグリーンBIG TREE THEATERにて上演。取材・文:黒石悦子
2019年07月05日昨年7月に亡くなった劇団四季の創立者で演出家・浅利慶太氏の追悼公演として、劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』(エルサレム・バージョン)の名古屋公演が6月12日(水)に開幕を迎えた。公演に先駆け11日には、公開舞台稽古が行われた。本作は1976年に初演となった、“浅利演出”を代表する作品の一つ。イエス・キリストが十字架にかけられるまでの最後の七日間を描いた物語。劇場のロビーには、過去の公演で指導する浅利氏の写真パネルが飾られていた。客席に入ると、土ぼこり舞うイスラエルの荒野を表現した、急傾斜の舞台が待ち構える。人々から「神の子」「救い主」と崇められたキリストの孤独、彼を深く愛するマグダラのマリア、そして仲間による裏切り…。それぞれの心の叫びを鮮烈なロックミュージックで綴る105分ノンストップの舞台は、まさに圧巻の一言。急傾斜の舞台を用いた迫力ある演出や、十字架にかけられるシーンの芸術性の高さにも必見だ。“浅利演出”が息づくエネルギーあふれる舞台を、ぜひ劇場で。■劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』エルサレム・バージョン 名古屋公演日時:7月7日(日) まで上演中会場:名古屋四季劇場 (愛知県)チケット料金:S1席-10800円/S2席-10800円/A1席-8640円/A2席-8640円/B席-6480円/C席-3240円※公演当日3歳以上はチケット必要(膝上観劇不可)。2歳以下は入場不可。
2019年06月13日旗揚げ39周年を記念し、ファンへの感謝の気持ちをいつも以上に込めた“39 サンキュー興行”を敢行している劇団☆新感線。その夏秋公演として上演されるのが、「いのうえ歌舞伎《亜》alternative『けむりの軍団』」だ。そこで主演を務める劇団の看板俳優、古田新太に話を聞いた。脚本を手がけるのは、2016年の『乱鶯』以来、2度目の新感線参加となる倉持裕。今回倉持が古田に当てて書いたのは、真中十兵衛という切れ者の策士で、池田成志演じる美山輝親とバディを組むことになるという役どころだ。「江戸っ子の、悪党の棟梁みたいな感じの人ですね。どちらかというと狂言回しというか、ストーリーテラー。それが手下を使ってどうのこうのとしているうちに、いつの間にか成志さんもついて来るという。新感線で成志さんってもうみんな飽きてるんじゃないの?とは思ったんですけど(笑)、そういえばオイラとのバディものは意外にもなかったなと。まぁ成志さんはすでに逃げ腰ですけどね(笑)」池田が新感線に参加するのは今回でなんと13度目。さらに本作で6作目となる早乙女太一、ともに2作目となる清野菜名、須賀健太と、客演とはいえおなじみの顔ぶれがそろう。「成志さんは何だかんだやりやすいですからね。バディものが初とはいえ不安はないですけど、嫌なのは早乙女太一(笑)。だって絶対オイラと戦うことになるでしょ?あいつのスピードについていくのしんどいんですもん。真ちゃん(堤真一)くらいがちょうどいい(笑)。あと菜名にしろ健太にしろ、体動かすのが好きな奴らばっかり。オイラと成志さんはもう、下ネタコントだけでいいんですよ(笑)」今回も新感線らしく、アクションあり、笑いありの壮大な物語になることはほぼ間違いなさそう。だがそれに対し顔を曇らせる古田は…。「脚本の段階で明らかに倉持が張り切り過ぎなんですよ。いくら面白くたって、いらないせりふはない方がいいんだから。成志さんとふたり、“ここカットでいいんじゃないですか?”って言い続ける、地道な作業が待っているなと。まぁそれでも (演出の)いのうえ(ひでのり)さんは絶対切らないんですけどね。あれ、もったいないおばけでも飼ってるんじゃないかな?(笑)」とはいえサービス精神たっぷりの新感線のこと。その看板俳優として、今回も古田は極上の演劇体験を観客に提供してくれるはずだ。「オイラは面白くない芝居はつくらないですからね。そこは安心して、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います」東京公演は7月15日(月・祝)から8月24日(土)まで。福岡公演は9月6日(金)から博多座で、大阪公演は10月8日(火)からフェスティバルホールで行われる。チケットは5月19日(日)午前10時より発売。ぴあでは東京公演の先着先行を5月18日(火)午前9時59分まで受付中。取材・文:野上瑠美子
2019年05月17日俳優の早乙女太一が2大目座長を務める大衆演劇「劇団朱雀」復活公演の詳細が16日、明らかになった。2015年に解散した同劇団が再集結したことが報じられていたが、今回は詳細が明らかに。早乙女太一が総合プロデュース、脚本、演出、振付、出演し、ゼロから立ち上げる復活興行となる。三部構成での公演を予定し、一部は女形の早乙女太一による舞踊ショー、二部は日替わり芝居、三部は全員出演による舞踊ショーと、豪華な仕立ての大衆演劇となる。日替わり芝居の脚本は劇団☆新感線座付き作家中島かずき、劇団・扉座の主宰横内謙介、劇団「柿喰う客」主宰中屋敷法仁が担当し、それぞれが大衆演劇に初挑戦となる。さらに劇団解散後、外部公演での出演を重ねて切磋琢磨した座員に加え、初参加となる木村了や喜矢武豊(ゴールデンボンバー)<※大阪公演・札幌公演のみ>の出演も決定。太一の弟・早乙女友貴、ベッド&メイキングス主宰の富岡晃一郎、つかこうへい作品でお馴染みの久保田創、小川智之など、これまで劇団朱雀または早乙女太一の公演でなじみの深いキャストたちも集結する。この度解禁されたビジュアルには、大衆演劇の世界で長く付けてきた女形と男形のお面を一度外し、5年という時を経て、早乙女太一として二代目座長として、再びお面をまとい舞う決意が表れている。東京公演は紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて11月26日~12月15日、岐阜公演はぎふ葵劇場12月19日~12月30日、大阪公演はサンケイホールブリーゼで2020年1月4日~1月7日、札幌公演は道新ホールにて2020年1月18日。○早乙女太一 コメント2015年に解散を決めた理由は、劇団があると1年間がほぼ劇団の公演で終わってしまい、自分を含め座員はそれぞれの挑戦や、外部の公演に出る機会がほとんど得られなかったからです。座員のみんなにも自分と同じように外の世界の広さを知ってもらいたかった。自分が外に出て実感できたことをみんなにも経験してもらい、自分自身も新たに挑戦したかったので1度解散をしてそれぞれ外の世界を経験してまた集まることを決めていました。再結成は自分の中で大体5年ぐらいという目安がありましたが、期間が過ぎる中でいろいろ考え、なによりも自分たちを応援し、観に来てくれていたお客様たちが年配の方が多く、その方たちが見に来ていただけるうちにやることが1番大切だと思い、今回再集結しようと決断しました。演出としては今まで自分がやってきた大衆演劇をベースにそのままやるのではなく、知らない方にも見やすいように自分なりにアレンジをしたいと思っています。大衆演劇は何百本とある演目の中から選んで上演する毎日で、事前に稽古をすることがないので、改めて新しものを一から作ろうと思い、脚本家の方3名に1作品ずつお願いしました。自分が思う大衆演劇の魅力はその瞬間に作り上げるものだと思うので何度見に来ても楽しんでもらえるように、その日・その瞬間にしかないものを作り上げたいと思っています。復活公演は、自分のできることを全て詰め込んだ作品になります。今まで一度も見たことがない、触れたことがない方にも是非見届けてもらいたいです。
2019年05月16日今年旗揚げ39周年を迎える劇団☆新感線。感謝の気持ちを込めた“39(サンキュー)興行”の夏秋公演として、舞台『けむりの軍団』が2019年7月からTBS赤坂ACTシアターで上演される。13日、東京都内で製作発表会見が行われ、主演の古田新太や早乙女太一をはじめとする出演者、脚本の倉持裕、演出のいのうえひでのりが出席した。【チケット情報はこちら】物語の舞台は戦国時代。頭が切れる軍配士(古田新太)とずる賢い謎の浪人(池田成志)がひょんなことから嫁ぎ先から逃げ出した姫(清野菜名)を実家に送り届ける羽目になり、巻き起こる珍道中を描く。脚本を担当した倉持は、演出のいのうえから提案された当初のお題が、「黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』と太宰治の『走れメロス』を合わせたような話」だったことを明かす。その分、黒澤明監督の映画を彷彿とさせるオマージュを盛り込んだといい、倉持は「前回(※2016年『乱鶯』)はシリアスな話だったが、今回はもう少し軽めで笑えるものにしようと心がけた」。「電話帳ぐらいの厚さがある」(池田成志談)というが、倉持作品らしい会話の妙が織り込まれていることだろう。また、演出のいのうえは「劇団員の“高齢化”が進んでいるので、年相応のものを作ろうと。最近のテレビでも映像でもなかなか見ることのできない、ちゃんとした時代劇をやりたい。骨太な人間ドラマが僕らなりに描けたら」と語った。これまでのケレン味溢れた“いのうえ歌舞伎”とはまたひと味違う、王道路線の娯楽時代劇になりそうだ。主演の古田は会見で「劇団員なので出ざるを得なかった」と話して会場の笑いを取りつつも、「これが自分の代表作になればいいと思う。ほぼ劇団員フルメンバーで出演をするので、劇団ファンの皆様にはぜひ見にきてほしい」と気合い十分なコメントをした。一方、新感線には6度目の出演となる早乙女だが、古田との共演は今回が初めて。「17歳の頃に初めて立たせてもらって10年。やっと古田さんと共演できるということが何よりもうれしい」と素直に共演を喜ぶ。「子どもの頃からの憧れ。古田さんと新感線からいろいろなことを学んだ。勝手に師匠だと思っている」と話していた。出演者は古田と早乙女のほか、清野菜名、須賀健太、高田聖子、粟根まこと、池田成志ほか。東京公演は7月15日(月・祝)から8月24日(土)まで。福岡公演は9月6日(金)から博多座で、大阪公演は10月8日(火)からフェスティバルホールで行われる。チケットは5月19日(日)午前10時より発売。ぴあでは東京公演の先着先行を5月14日(火)10時より受付予定。文・写真:五月女菜穂
2019年05月13日