ライカカメラは1月15日、ライカMレンズの新製品として「ライカ ズミクロンM f2/35mm ASPH.」「ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.」「ライカ エルマリートM f2.8/28mm ASPH.」の3モデルを発表した。いずれも光学設計を見直しており、これまでのモデルより優れた描写性能を持つ。全モデルに角型のフルメタルレンズフード(ねじ込み式)と、フードを外した際にレンズ前面にねじ込む保護リングが付属。レンズキャップもメタル製となり、堅牢性を向上させた。○ライカ ズミクロンM f2/35mm ASPH.ライカ ズミクロンM f2/35mm ASPH.は焦点距離35mmの単焦点レンズで、ブラックとシルバーの2色を用意。発売は2月末で、価格(税込)はブラックが378,000円、シルバーが399,600円。開放絞りがF2と明るく、なめらかで自然なボケが特徴だ。主な仕様は、レンズ構成が5群7枚、最小絞りがF16、絞り羽枚数が11枚。画角(35mm判換算)は対角線63度 / 水平54度 / 垂直38度、撮影距離は0.7m~、最大撮影倍率は1:17.4。フィルター径はE39。レンズフードなしの場合、サイズは最大径が約53mm、長さが35.7mm、重量は252g。○ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.は、焦点距離28mmの広角単焦点レンズ。ブラックのみを用意。発売は2月末で、価格は507,600円(税込)。光学系を見直したことで歪曲収差が低減、周辺部でも高い解像力を発揮するという。主な仕様は、レンズ構成が6群9枚、最小絞りがF16、絞り羽枚数が10枚。画角(35mm判換算)は対角線74度 / 水平65度 / 垂直46度、撮影距離は0.7m~、最大撮影倍率は1:21.9。フィルター径はE46。レンズフードなしの場合、サイズは最大径が約53mm、長さが41.4mm、重量は257g。○ライカ エルマリートM f2.8/28mm ASPH.ライカ エルマリートM f2.8/28mm ASPH.は、ライカMレンズの中で最もコンパクトなモデル。ブラックのみを用意。発売は3月で、価格は270,000円(税込)。レンズフードなしで175gと軽量なため、ストリートフォトやルポルタージュ撮影に適しているとする。主な仕様は、レンズ構成が6群8枚、最小絞りがF22、絞り羽枚数が10枚。画角(35mm判換算)は対角線75度 / 水平65度 / 垂直46度、撮影距離は0.7m~、最大撮影倍率は1:22.2。フィルター径はE39。レンズフードなしの場合、サイズは最大径が約52mm、長さが30.7mm、重量は175g。
2016年01月15日富士フイルムは1月15日、APS-Cサイズのセンサーと28mm相当 (35mm判換算)の単焦点レンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X70」を発表した。2月18日の発売を予定している。価格はオープンで、推定市場価格は税別90,000円前後。X70は、APS-Cサイズの「X-Trans CMOS II」センサーと、焦点距離18.5mm(35mm判換算で28mm相当)・F2.8のフジノンレンズを搭載した高級コンパクトカメラ。X-Trans CMOS IIセンサーは1,630万画素、ローパスフィルターレス。画像処理エンジンとして「EXRプロセッサーII」を搭載し、AFは最速0.1秒の像面位相差式を採用している。Xシリーズでは初めて、タッチパネル操作が可能な液晶モニターを搭載。タッチシャッターやスマートフォンのようなメニュー操作が行える。また、180度回転式のチルト機構によって、ローアングル・ハイアングル撮影や自分撮りに活用できる。APS-Cセンサーと23mm相当の単焦点レンズを搭載した姉妹機「X100T」と同様に、富士フイルムならではの「フィルムシミュレーション」機能を使用可能。クラシッククロームのほか、Velvia、PROVIA、ASTIAといった往年のフィルムの色合いを楽しめる。なお、X100Tとは異なり、X70はファインダー機能を搭載していない。X70の主な仕様は、以下の通り。撮像素子 : X-Trans CMOS IIセンサー (APS-C、有効1,630万画素)レンズ : フジノン単焦点レンズ (焦点距離18.5mm、開放F2.8)感度 : ISO200~6400、拡張でISO100 / 12800 / 25600 / 51200に対応記録メディア : SD / SDHC / SDXCカード (UHS-I対応)液晶モニター : 3型・約104万ドット、タッチパネル付き動画撮影 : 最高1,920×1,080 / 60p撮影可能枚数 : 約330枚サイズ / 重量 : W112.5×H64.4×D44.4mm / 約340g (バッテリーとメモリーカード含む)
2016年01月15日ニコンイメージングジャパンは1月6日、デジタル一眼レフカメラ「D5」を発表した。米ラスベガスにて1月6日(現地時間)から開催される「2016 International CES」(CES 2016)にて展示する。発売は3月。価格はオープンで、推定市場価格は税込750,000円前後だ。2015年11月に開発発表しているが、その際は詳細が明らかになっていなかった。D5はニコンのデジタル一眼レフカメラにおけるフラッグシップモデル。AFシステムの刷新、連写性能の強化、新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサーと新画像処理エンジン「EXPEED 5」の採用など、前機種となる「D4S」から大幅なブラッシュアップが図られている。新開発のモジュールを採用するなど、AFシステム全体を刷新した。153点のフォーカスポイント(中央部と周辺部の99点はクロスセンサー)でD4Sと比較して130%以上の広い範囲をカバーする。中央のフォーカスポイントでは-4EV、そのほかのフォーカスポイントすべてで-3EVを実現しており、低輝度下やコントラストの低い被写体でもAF可能だとする。高速演算能力を持つAF専用エンジンも搭載した。テレコンバーター使用時でも合成F値が5.6までの明るさの場合は153点すべてのフォーカスポイントが有効になる。すべての画質モードとISO感度域において、約12コマ/秒(AF・AE追従)の連続撮影を実現した。連続撮影可能コマ数は14ビット記録のロスレス圧縮RAWの場合で最大200コマ(メモリーカードには「Lexer Professional 2933x XQD 2.0」を使用)。新開発のミラー駆動機構によって、像消失時間を短縮し、ファインダー像の連続性を確保するほか、像のブレを低減する。新開発のCMOSセンサーと画像処理エンジンによって、ニコン史上最高となる常用感度ISO102400を実現。ISO3280000相当(Hi5)まで増感可能だ。また、4K動画(3,840×2,160ドット)の撮影にも対応。30p/25p/24pで撮影した4K動画をカメラボディ内のメモリーカードに記録できるほか、非圧縮映像をHDMI出力することで外部モニターへ表示したり、外部レコーダーへ記録したりすることも可能だ。主な仕様は、マウントがニコンFマウントで、撮像素子が有効2,082万画素のFXフォーマット(35.9×23.9mm)CMOSセンサー、対応感度が常用でISO100~ISO102400(拡張設定で最大ISO50までの減感、ISO3280000までの増感が可能)、シャッタースピードが1/8,000~30秒となっている。ファインダーは視野率が約100%(FX)・約97%(DX)、倍率が約0.72倍(50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0m-1時)、背面のモニターはタッチパネル式で、3.2型・約236万ドットの液晶方式。同種メディアを2枚使用可能で、XQDメモリーカードを使用できるXQD-Typeとコンパクトフラッシュカード(Type I、UDMA7対応)を使用できるCF-Typeから選択できる。記録形式は静止画がRAW(12ビット/14ビット)、TIFF、JPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)。本体サイズはW160×D92×H158.5mm、本体のみの重量はXQD-Typeが1,235g、CF-Typeが1,240g。バッテリーとメモリーカード2枚を含む状態の重量はXQD-Typeが1,405g、CF-Typeが1,415g。バッテリーは「EN-EL18a」を使用し、CIPA規格準拠の撮影可能枚数は約3,780コマ。動画は約110分の撮影が可能だ。D5に接続し、画像データを無線LAN経由でパソコンなどへ高速転送できるワイヤレストランスミッター「WT-6」も別売アクセサリとして用意。別売の「Camera Control Pro 2」を用いれば、パソコンからワイヤレスでカメラの操作も可能だ。WT-6の希望小売価格は税別64,000円で、発売は3月。
2016年01月06日●キラキラ美しく、華やかにいまの季節、街のあちこちで見られるイルミネーションは被写体としても絶好だ。特に開放F値が小さい大口径レンズを使えば、キラキラと輝く美しいボケの表現が楽しめる。そんなレンズのひとつ、タムロンの新しい広角単焦点を試してみよう。○イルミネーション撮影に適した明るい単焦点レンズイルミネーションの撮影は特に難しくはない。いまどきのカメラやスマートフォンなら、なんとなくシャッターを押すだけでも、それなりには写るはず。だが趣味として写真を楽しむ人なら、そんなレベルでは満足できないだろう。単なる記録や記念ではなく、自分が感じた美しさや驚きが、その場にいなかった人にも伝わるような写真をめざしたいところだ。そのためには機材、特にレンズにはこだわりたい。薄暗いシーンでも感度をあまり上げずに高画質を維持し、なおかつボケのある表現を味わうには、ズームレンズよりも明るさで勝る単焦点レンズのほうが適している。今回用意したのは、タムロンの新しい広角単焦点レンズ「SP 35mm F/1.8 Di VC USD」だ。フルサイズ対応で35mmという使いやすい焦点距離、F1.8という明るい開放値や、夜景に最適な手ブレ補正機構、逆光に強いeBANDコーティング、クラス最高の最短撮影距離に対応したレンズである。今回、ボディはキヤノンのフルサイズ機「EOS 6D」とAPS-Cサイズ機「EOS M3」を用意した。これによってフルサイズ機では35mmの広角レンズとして、APS-Cサイズ機では56mm相当の標準レンズとしてそれぞれ活用できる。まずは遊園地を訪れ、冬期バージョンでライトアップされた大観覧車を狙ってみた。色やパターンがめまぐるしく変化するライトアップだ。静的なイルミネーションに比べて撮影の難易度はやや高くなるが、さまざまなバリエーションが撮れるのでシャッターチャンスはむしろ多い。ただ、そのまま撮影しても平凡だったので、ここではあえてピントを外してみた。フォーカスモードをAFからMFに切り替え、ピント位置を至近距離に設定することで、イルネーションを滲んだ光として表現。雪の結晶を思わせるクリスマスらしい写真に仕上がった。このように写真全体がぼけているのも悪くはないが、少し画面を引き締めたい場合には近景に小物を写し込むといい。下の写真では、伸ばした左手に鍵を持ち、それをレンズ前にかざして撮影した。アンティークショップで購入した長さ約9cmの鍵である。次も同じく、近景の小物にピントを合わせることで背景のイルミネーションを丸くぼかして表現した。タムロン「SP 35mm F/1.8 Di VC USD」は、最短撮影距離が20cmと非常に短く、こうした接写によるボケ表現にうってつけだ。最大撮影倍率0.4倍は、35mmの単焦点レンズではクラス最高級を誇る。またAPS-Cサイズ機での使用時には、35mm換算の撮影倍率はさらに高まり、ハーフマクロレンズ並の接写が可能になる。●後ボケや前ボケで変化を生み出す○被写体と撮影距離にこだわってボケをつくるボケの度合いは、レンズの焦点距離と絞り値、撮影距離によって変化する。簡単に言えば、焦点距離を長くするほど、絞り値を小さくするほど、撮影距離を短くするほど、ボケの度合いはそれぞれ大きくなる。ボケの形状については、使用するレンズによって差がある。今回使ったタムロン「SP 35mm F/1.8 Di VC USD」は、滑らかできれいなボケを表現しやすいレンズといえる。条件によっては玉ボケの中に同心円状のスジがやや生じるのが惜しいが、周辺の玉ボケがレモン型になる口径食の影響は少なめだ。また大口径レンズでありがちな、近接撮影時の球面収差も良好に補正されている。本レンズのボケの美しさは、次のカットでも確認できる。ピントを合わせた部分はくっきりと解像し、そこから前後に向かって滑らかにぼけている。被写体は、室内のテーマパークに展示されていた高さ50cm程度の光るトナカイだ。ここまでは主に、ピントを合わせた被写体の後ろに生じる「後ボケ (背景ボケ)」を狙ったが、被写体の手前に生じる「前ボケ」を生かすこともイルミネーションの撮影では効果的といえる。前ボケを作るには、レンズのできるだけ前に、明るめの被写体や光源となる被写体を写し込むといい。次の写真では、トンネルのように並べて配置されたアーチのひとつに大接近し、そのLEDの隙間から撮影した。アクリル越しのため、遠景の解像はやや低下しているが、大きな前ボケによって奥行きを感じさせる写真となった。●多重露光機能や動画モードも活用してみよう○表現をさらに工夫してみる最後に、応用編として2つの機能を紹介しよう。ひとつは、連続して撮影した複数のカットをカメラ内で自動的に合成してくれる「多重露光」機能だ。次の写真は、1枚目ではピントを合わせて撮り、同じ構図のまま、2枚目ではピントをぼかして撮影した。このような多重露光によるボケの演出は、夜景やイルミネーションの撮影では、昔からある定番テクニックのひとつ。多重露光機能を備えたカメラがあればぜひ試してみたい。もうひとつは動画機能だ。最近は動きのあるイルミネーションが増えているので、それを動画で撮るのも面白い。部屋を暗くしてパソコンやテレビで大画面の再生すれば、家にいながらにしてクリスマス気分を高められる。今回の撮影では、単焦点レンズ1本にボディ2台を用意して、イルミネーション撮影の楽しさを十分に満喫できた。特に前半で取り上げた、接写によるボケの表現は、近接撮影に強いタムロン「SP 35mm F/1.8 Di VC USD」のメリットを生かした撮り方としてお勧めできる。イルミネーションを撮りに出掛ける際は、アンティークデザインの鍵や子グマの小物を忘れずに持って行くといいだろう。
2015年12月18日今回は、OpenCVに実装されているカメラキャリブレーションの概要についてご紹介します。カメラキャリブレーションは、レンズ焦点距離などの内部パラメータ、カメラの位置・姿勢を表す外部パラメータ、レンズの歪収差係数を求め、画像を補正する処理です(図1)。Zhangの手法が有名で、OpenCVに実装されていることもあり、世界で最も用いられています。ライブラリ化されているため誰でも簡単に利用することができますが、その反面キャリブレーションの処理について知らなくても実装できてしまいます。本記事では、そのOpenCVに実装されているZhangの手法の理解を深めていただければと思います。内部パラメータ(Intrinsic parameters)、外部パラメータ(Extrinsic parameters)、歪収差係数(distortion coefficients)については、ここでは説明を割愛しますので、Wikipedia「Camera resectioning」「Distortion(optics)」などを参考にしてください。○カメラキャリブレーションの概要まず、カメラキャリブレーション処理のフローを示します。ステップ1:既知の平面パターン(OpenCVの場合、スクエアグリッド、サークルグリッド)を最低2方向から撮影します(図1)。ステップ2:次に、撮影した画像から特徴点(直線の交点、または円の重心)を検出し、画像座標系での特徴点の座標を求めます。ステップ3:ステップ2で検出した特徴点の座標を用いて、カメラの内部パラメータの初期値を求めます。この時点では、レンズの歪収差係数はゼロです。ステップ4:バンドル調整と呼ばれている非線形最適化処理で、カメラの内部パラメータ、外部パラメータ、歪収差係数を求めます。ステップ5:求めた内部パラメータ、歪収差係数を用いて、歪みのない画像に補正します。ステップ2の処理は、cv::findChessboardCorners()とcv::cornerSubPix()、あるいはcv::findCirclesGrid()です。ステップ3、4は、cv::calibrateCamera()で、魚眼レンズの場合はcv::fisheye::calibrate()です。ステップ5は、cv::undistort()、あるいはcv::initUndistortRectifyMap()とcv::remap()の組み合わせで処理できます。魚眼レンズの場合は、cv::fisheye::undistortImage()、またはcv::fisheye::initUndistortRectifyMap()とcv::remap()です。コーディングについては、OpenCVのカメラキャリブレーションのサンプルコードが公開されているので、そちらを参考にしてください。ステップ3で求める初期値は、かなり大雑把にしか求まりません。カメラの設計値がわかっている場合は、calibrateCamera( )のフラグCV_CALIB_USE_INTRINSIC_GUESSをセットして、内部パラメータの初期値に設計値を与えるとよいでしょう。外部パラメータも求めることができます。このキャリブレーションで求まる外部パラメータは、平面パターン上の3次元座標系とカメラ座標系間の外部パラメータです。○平面パターンの撮像例異なる視点から撮像した画像が最低2枚必要と書きましたが、図2のとおり、正面、左斜め、右斜め、上斜め、下斜めから見た5枚があるとベターです。さらに異なる距離で各方向から撮像した5枚を加えた計10枚を用いるとさらによいと思います。似たような視点の映像ばかりが多数含まれないようにしましょう。○スクエアグリッドとサークルグリッドどっちを使うべき?結論から言うとサークルグリッドを使った方がよいです。理由は単純で、ステップ2の特徴点の座標の算出精度がサークルグリッドの方が高いからです。楕円(円を含む)は、斜めから見ても楕円という特性があるため、重心を特徴点とすることで特徴点の座標を精度良く求めることができます。一方、スクエアグリッドの場合は、直線と直線の交点を特徴点とします。斜めから見ると正方形の形状が歪んでしまい、安定して座標を求めることができません。スクエアグリッドとサークルグリッドの性能を比較した結果が図4です。各パラメータ、特徴点の座標の真値が既知の合成画像(図3)を用いて比較した結果です。fx、fy、u0、v0が内部パラメータ、k1、k2、p1、p2が歪収差係数、RMSE(Root Mean Squared Error)はステップ4のバンドル調整時の誤差、一番右は特徴点の座標の算出誤差です(赤色の縦の点線は真値)。平面パターンを撮像する視点を変えてカメラキャリブレーションを15回試行した結果です。特徴点の座標の算出精度がサークルグリッドの方が高い(誤差が小さい)ため、すべてのパラメータを安定に制度良く求めることができます。カメラキャリブレーションについて、理解は深まったでしょうか? OpenCVのカメラキャリブレーションを用いる場合は、サークルグリッドの平面パターンを利用しましょう! また、魚眼レンズの場合は、魚眼レンズ用の関数を用いるようにしましょう。著者プロフィール樋口未来(ひぐち・みらい)日立製作所 日立研究所に入社後、自動車向けステレオカメラ、監視カメラの研究開発に従事。2011年から1年間、米国カーネギーメロン大学にて客員研究員としてカメラキャリブレーション技術の研究に携わる。現在は、日立製作所を退職し、東京大学大学院博士課程に在学中。一人称視点映像(First-person vision, Egocentric vision)の解析に関する研究を行っている。具体的には、頭部に装着したカメラで撮影した一人称視点映像を用いて、人と人のインタラクション時の非言語コミュニケーション(うなずき等)を観測し、機械学習の枠組みでカメラ装着者がどのような人物かを推定する技術の研究に取り組んでいる。また、大学院での研究の傍ら、フリーランスとしてコンピュータビジョン技術の研究開発に従事している。専門:コンピュータビジョン、機械学習
2015年12月15日イタリアでも新年を祝うための、いくつかの定番があります。詰め物をした豚足とレンズ豆を食べるというのも、そのひとつ。12月も半ばを過ぎると、食品店やスーパーにはこの2つが山のように積まれます。なぜそれらを食べるのか、いわれは諸説あり。豚は、子だくさんなことから、昔から一家繁栄や幸せのシンボルとされてきました。また、この時期にもっともおいしくなるので、絞めて食べる習慣もあったようです。栄養価の高い豚肉は、庶民にとっては高価なごちそう。そのため、豚足に余った部位を詰めて作ったソーセージを、新年の祝い料理として食べる習慣ができたのでしょう。レンズ豆は「お金持ち説」が有力です。その名のとおり、レンズのような丸い形をしていますが、それはコインの形にも似ているということ。お皿に盛られたレンズ豆を山盛りのコインに見立て、来る年もお金に困りませんように……と、願いを込めます。さて、この豚足とレンズ豆は、大晦日の夜、または元旦にいただきます。今年のおせち料理に加えて、イタリア流に新年を祝ってみては?
2015年12月06日ケンコー・トキナーは4日、米Lensbaby製の交換レンズ「レンズベビー コンポーザープロIIエッジ50」を発表した。発売は2016年1月30日。ニコンFマウント用、キヤノンEFマウント用、ソニーAマウント用、ソニーEマウント用、ペンタックスKマウント用、富士フイルムXマウント用、マイクロフォーサーズ用を用意。価格はオープンで、推定市場価格(税別)は52,000円前後。35mmフルサイズをカバーする焦点距離50mmの交換レンズ。最大15度までのティルト撮影が可能で、レンズを傾けるとピントの合ったシャープなエリアが、ボケで縁取られたように切り取られる。ティルトさせずにレンズをまっすぐ前に向ければ、一般的な単焦点レンズと同様に使用できる。鏡胴は金属製で、先端の絞りリングを回すことで開放F3.2からF22まで調整可能。レンズを引き出すとマクロ撮影モードになり、レンズ先端から最短203mmまで接近して合焦できる。なお、電子接点を持たないマニュアルフォーカスレンズだ。レンズ構成が6群8枚(マルチコーティング)、フィルター径が46mm、絞り羽枚数が9枚。本体サイズは全長63.5×最大径82.5mm、重量は約283.5g。○レンズベビー Velvet 56 Limited Editionケンコー・トキナーは、2015年6月に発売された米Lensbaby製の交換レンズ「レンズベビー Velvet 56」の限定カラーモデル「レンズベビー Velvet 56 Limited Edition」も発表した。ニコンFマウント用とキヤノンEFマウント用を用意。発売は12月11日。価格はオープンで、推定市場価格(税別)は74,000円前後。世界で400本(ニコン用とキヤノン用合わせて)のみの限定モデルで、「Velvet 56」のシルバーモデルがベースとなっている。レンズキャップと絞りリング、をカッパーカラーのアルマイト加工で仕上げている。さらに、アメリカで手作りされた木製のギフトボックスに封入されて届けられる。レンズとしての機能や仕様は、既発売のVelvet 56と同様だ。
2015年12月04日キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は12月2日、大日本印刷(DNP)のスクリーンボード新製品「JETBLACK-STS」と、キヤノンの超短焦点プロジェクタ「LV-WX300UST」を組み合わせたディスプレイシステムを発売した。価格はオープン。本システムは、100インチのスクリーンに、明るい部屋でも映像を鮮明に映し出すことができるDNPのスクリーンボード新製品「JETBLACK-STS」と、十分な投写距離の確保が難しい狭小スペースでも大画面投写が可能なキヤノンのパワープロジェクタシリーズの超短焦点モデル「LV-WX300UST」を組み合わせたもの。液晶ディスプレイと同等な品位の画像をより低価格で導入でき、オフィスでの大画面ディスプレイやエントランス・商業施設でのインフォメーションディスプレイ、イベントでのデジタルサイネージなどのニーズに対応する製品となっている。光学設計や微細なレンズ成型技術などを活かし、コントラストと視認性を向上させたスクリーンが用いられており、照明や外光などの反射を抑え、プロジェクタからの投写光のみを視聴者側に反射。厚さ40mm、重量30kgと薄型・軽量なため、持ち運びしやすく設置も容易。ボードタイプ、スタンドタイプの2種類が用意されている。投写面まで短い設置距離で大画面を投写することができるため、オフィスのミーティングスペースや商業施設など、投写距離の確保が難しい狭いスペースでも利用できる。また、10Wのステレオスピーカーが2つ内蔵されており、HDMIケーブルをつなぐことによって映像だけでなくサウンドの視聴も可能。
2015年12月03日キヤノンマーケティングジャパンは12月2日、大日本印刷(以下、DNP)の100型スクリーンボード新製品「JETBLACK-STS」と、キヤノンの超短焦点プロジェクター「LX-WX300UST」を組み合わせたディスプレイシステムを発売した。価格はオープンで、推定市場価格は60万円前後(税別)。高コントラストで視認性を向上させたDNPのスクリーンボードと、狭いスペースでも導入しやすいキヤノンの超短焦点プロジェクターを組み合わせた製品。キヤノンマーケティングジャパンは、オフィスでの大画面ディスプレイやエントランス、商業施設におけるインフォメーションディスプレイ、イベントでのデジタルサイネージなどでの使用を想定している。スクリーンボードのJETBLACK-STSは、光学設計技術や微細なレンズ成形技術などを活かしてコントラストと視認性を向上。照明や外光といった光の反射を抑えて、プロジェクターからの投射光のみを視聴者側へ反射する設計になっている。そのため、明るい場所でも画面が白っぽくならず、高コントラストに投影可能。厚さ40mm、重量30kgと薄型で軽量なのも特徴だ。超短焦点プロジェクターのLX-WX300USTは、投写面まで短い設置距離で大画面を投写できる。10Wのステレオスピーカーを2つ内蔵。
2015年12月02日富士フイルムは12月1日、富士フイルムサービスステーションで実施している「レンズレンタルサービス」のラインナップに、Xマウント用「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」を追加した。当日返却であればレンタルは無料だ。レンタル実施場所は、富士フイルム東京サービスステーションと富士フイルム大阪サービスステーション、富士フイルム福岡サービスステーションの3カ所。レンタル期間は最大7泊8日まで。当日返却する場合は無料だが。1泊2日以上で有料となる。貸し出しの条件は以下の通り。レンタル料金など詳細は富士フイルムのWebページを参照のこと。東京/大阪/福岡サービスステーションの店頭で貸し出しと返却が可能なユーザーアンケートへの記入身分証明書(顔写真付き)とクレジットカードの提示(所有していない場合は、保証金として10,000円を預ける)レンタルサービス利用規約への同意フジノンレンズ XF35mmF2 R WRは、焦点距離35mm(35mm判換算で53mmの画角に相当)の大口径単焦点レンズ。2枚の非球面レンズを採用した光学設計により、シャープで解像感に優れる画質が得られるとしている。11月19日に発売され、価格はオープン。発表当時の推定市場価格は税別45,000円前後。
2015年12月01日大日本印刷(DNP)は12月1日、100インチの「DNP超短焦点プロジェクター用ディスプレイシステムJETBLACK-STS」を、2015年12月に発売すると発表した。このシステムは、プロジェクターとスクリーンのセットで、キヤノンマーケティングジャパンなどの販売代理店を通じて販売される。今回販売が開始されるディスプレイシステムは、スクリーンは照明や外光などの反射を抑え、プロジェクターからの映像のみを視聴者側に反射する設計となっており、従来の白いスクリーンに比べコントラストが約10倍に向上したという。100インチの大画面でありながら、スクリーンボードの厚さは40mm、重量は30kgと同サイズの液晶ディスプレイに比べ、約4分の1の軽さを実現。会議室やオフィス、商業施設などのほか、店舗でデジタルサイネ―ジとしての活用にも適しているという。価格はオープンだが、参考価格60万円前後。なお、本製品は、長野県にある国立公園栂池自然園の栂池山荘で採用されたという。
2015年12月01日富士フイルムは11月26日、製造ラインの製品検査や計測などで使用するマシンビジョンカメラ用レンズ「FUJINON HF-XAシリーズ」を12月中旬に発売すると発表した。価格はオープン。今回発表した「HF-XA」は、2/3型の大型センサー・3メガピクセルに対応した高性能固定焦点レンズで、焦点距離の異なる5機種が用意されている。画像の中心部から周辺部まで均一かつ高い解像性能を発揮し、撮影距離や絞り値の変動による解像力低下も抑制し、製造現場の多様な設置・撮影条件下でも、高い解像性能を実現できる。また、同社は「HF-XA」は、全5機種で外径寸法φ29.5mmと、一般的な小型マシンビジョンカメラと同等のサイズを実現しているため、システムの小型化に貢献するとしている。同シリーズの製品名と焦点距離は以下の通り:
2015年11月26日狙った被写体はビシッと写り、そのほかの部分はぼんやりボケて印象に残る写真。デジタル一眼カメラはそういった撮影が得意です。カメラの撮影モードダイヤルで「絞り優先」にすれば簡単に撮影できます。絞り優先モードは「絞り優先オート」あるいは「絞り優先AE」と呼ばれ、モードダイヤルには「A」または「Av」と表記されています。絞りを撮影者が設定したら、シャッタースピードはカメラが決定してくれる撮影モードです。F値の数字を小さくすると「絞りが開いた」状態で、数字を大きくすると「絞りを絞った」状態になります。絞りを開ければボケのある写真に、逆に絞ることで全体的にシャープな写真にと、被写体の見せ方を自分のイメージに近づけることができます。合わせて被写界深度についても学んでおくと、より一層理解が深まります(参考記事)。絞り優先モードで気を付けたいのは、絞りを絞ったときにシャッタースピードが遅くなることです。気づかないで撮影すると、手ブレや被写体ブレが起きてしまうので、その際はISOを上げるか、三脚などでカメラをしっかり固定しましょう。もう一つの注意点は当たり前のことですが、レンズのスペックを超える絞り値を設定できないことです。たとえば、開放値がF3.5のレンズでは、F3.5までしか設定できません。F2.8やF2.0といった絞りで撮りたい場合は、対応するレンズを使わなければいけません。絞り優先モードはデジタル一眼カメラならではの撮影を楽しめるので、オートやPモードでカメラに慣れたらぜひともチャレンジしてみてください。
2015年11月21日ニコンは11月18日、プロ向けの次世代デジタル一眼レフカメラ「ニコン D5」の開発を進めていることを明らかにした。35mmフルサイズに相当するニコンFXフォーマット(36mm×24mm)の撮像素子を搭載する。発売時期や価格は未定としている。現行のフラッグシップカメラ「ニコン D4s」は2014年3月6日の発売。D4sは、有効1,623万画素のFXフォーマットCMOSセンサー、画像処理エンジンにEXPEED 4を搭載し、とくに動体撮影時におけるAF性能を向上させた。D5の製品情報は、ニコンFXフォーマットに準拠すること以外は発表されていない。D5に並行して、ワイヤレストランスミッター「WT-6」、最上位スピードライト「SB-5000」も開発中とのこと。
2015年11月18日リコーイメージングは11月12日、中判デジタル一眼レフ用の単焦点広角レンズ「HD PENTAX-D FA645 35mmF3.5AL[IF]」を発表した。発売は12月4日で、希望小売価格は税別250,000円。HD PENTAX-D FA645 35mmF3.5AL[IF]は、従来製品の「smc PENTAX-FA645 35mmF3.5AL[IF]」をベースに、新設計の高性能ガラスモールド非球面レンズを採用するなどデジタル撮影への最適化を推進。低反射かつ高透過率を誇る独自のHDコーティングによって、逆光下での撮影性能を高めている。焦点距離は、35mm判換算で27.5mm相当(PENTAX 645Z/645D装着時)。最短撮影距離は0.3m、最大撮影倍率は0.25倍。絞り開放値はF3.5で、9枚羽根の円形絞りを採用している。付属のフードは、装着したままPLフィルターを操作できる窓を備えている。レンズ本体の最大径は88mm、長さは90mm、重量は約570g。
2015年11月12日ライカカメラジャパンは11月11日、ブランドアクセサリー「0.95」シリーズを発表した。0.95という名称は、ライカMレンズ「ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.」に由来する。12月以降にライカストアにて発売。0.95シリーズの誕生に際し、フランスのエス・テー・デュポンとのコラボレーションが実現した。エス・テー・デュポンが手がける「S.T.Dupont for 0.95」は、万年筆、ローラーボールペン、ボールペンの筆記具3種類、ライター、キーリングをラインナップする。それぞれ「0.95」のロゴは手作業で施されているほか、強度の高い「セラミウム A.C.T.」を用いているのも特徴だ。また、0.95シリーズの発売を記念して、特別バージョンの「ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH. "Edition 0.95"」も2016年1月以降に発売する。開放F値を表す「0.95」の文字をホワイトで、そのほかの数値や単位を光沢のあるダークグレーで刻印。鏡筒とレンズキャップには特殊なローレットと光沢仕上げを採用する。
2015年11月12日デジタル一眼カメラでは、本体の右肩や左肩に備えたモードダイヤルで、「オート」や「絞り優先」など撮影モードを切り替えることができます(参考記事)。今回はその撮影モードのひとつ「Pモード」を紹介します。Pモードは「プログラムオート」、または「プログラムAE」と呼ばれるもので、絞りもシャッタースピードもカメラが決定してくれるモードです。オート(全自動)モードと大差ないように思えますが、Pモードでは絞りやシャッタースピード以外の項目をかなり細かく設定できます。たとえば、ストロボのオン/オフがそうです。オートモードだと暗い場所になると自動的に発光しますが、プログラムオートだと撮影者がオンに設定しない限り発光しません。また、ISO感度の調整も自由に行えるので、ノイズを抑えるためにISO感度を低くするといったこだわりも反映できます。そのほか、ホワイトバランスやドライブモードなど、オートでは変更できなかった部分を自分の意図に合わせて設定可能です。Pモードのポイントは「重要な露出部分をカメラまかせにできる」ということです。ストロボを使わず、気軽に撮影できるので、スナップ撮影にはもってこいのモードです。また、露出部分をカメラが決めてくれるので、絞りとシャッタースピードの関係を学ぶのにも適しています。ここで加えて説明したいのが、プログラムオートならではの機能「プログラムシフト」です。シャッターボタンを半押ししてフォーカスと露出が決まった段階で、電子ダイヤル(機種によって変わります)を操作すると、カメラが決めた絞り値を変更することができます。絞り値を変更すると、つられてシャッタースピードも変化するので、関係性が手に取るようにわかります。
2015年11月09日オリンパスは11月6日、最大40,000円をキャッシュバックする「OM-D & M.ZUIKO DIGITAL レンズ キャッシュバックキャンペーン」と、ミラーレス一眼カメラなどが当たる「for PaPa for MaMa どっちもうれしいオリンパス プレゼントキャンペーン」を実施すると発表した。○OM-D & M.ZUIKO DIGITAL レンズ キャッシュバックキャンペーン2015年11月7日から2016年1月31日までの期間中に、対象製品を購入した応募者にもれなくJCBギフトカードでキャッシュバックを行う。対象製品は、「OLYMPUS OM-D E-M1」「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II」「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II」のボディと各レンズキット、レンズが「M.ZUIKO DIGITAL PRO」「M.ZUIKO DIGITAL PREMIUM」。キャッシュバック金額は以下の通り。カメラボディまたはレンズキットで10,000円、M.ZUIKO DIGITAL PRO レンズ1本で10,000円、2本で30,000円、M.ZUIKO DIGITAL PREMIUM レンズ1本で3,000円、2本で6,000円。M.ZUIKO DIGITAL PRO レンズ 1本 + M.ZUIKO DIGITAL PREMIUM レンズ 1本の組み合わせで13,000円、カメラボディまたはレンズキット + M.ZUIKO DIGITAL PRO レンズ 1本の組み合わせで20,000円、カメラボディまたはレンズキット + M.ZUIKO DIGITAL PRO レンズ 2本の組み合わせで40,000円。カメラボディまたはレンズキット + M.ZUIKO DIGITAL PREMIUM レンズ 1本の組み合わせで13,000円、カメラボディまたはレンズキット + M.ZUIKO DIGITAL PREMIUM レンズ 2本の組み合わせで16,000円、カメラボディまたはレンズキット + M.ZUIKO DIGITAL PRO レンズ 1本 + M.ZUIKO DIGITAL PREMIUM レンズ 1本の組み合わせで23,000円。応募は1人1回のみだが、複数製品を購入した場合は同時に応募があれば受け付ける。ただし、レンズのキャッシュバックは1人2本まで(レンズキットのレンズは除く)。同じレンズを複数購入した場合はキャッシュバックの対象外となる。保証書とレシートのコピー、製品パッケージのバーコード部分をキャンペーン事務局に送付して応募する。申し込み期間は2015年11月7日~2016年2月15日(当日消印有効)。○for PaPa for MaMa どっちもうれしいオリンパス プレゼントキャンペーン応募期間は2015年11月7日~12月7日まで。期間中、同社運営の写真投稿コミュニティ「Fotopus(フォトパス)」より応募できる。Fotopusの会員登録と、Fotopusの会員ポイント150ポイントが必要だ。なお、Fotopusに新規会員登録(無料)をすると、自動的に150ポイントが付与される。応募者から抽選で1名に「OM-D E-M10 MarkII 14-42mm EZ レンズキット(ブラック)」、3名に「BRUNO コンパクトホットプレート(レッド)」、50名に「mont-bell club ポイントギフトカード 3,000円分」をプレゼントする。
2015年11月06日ライカカメラは10月30日、ミラーレスタイプのレンズ交換式カメラ「ライカT」の最新ファームウェア(Ver.1.410)を提供開始した。主な変更点は、AF速度の向上や起動時間の短縮、タッチパネルの操作性改善など。今回のファームアップによって、ライカTでもライカSLレンズを使えるようになる。最新ファームウェアでの主な改善点は、AF速度や起動時間、タッチパネルの操作性など。AF速度は従来比で約2倍速くなり、タッチパネルの操作性は、再生モード時の反応が約3倍向上するとしている。最新ファームウェアにアップデートすることで、ライカTカメラシステムと同じく「ライカL バヨネットマウント」を採用したライカSLレンズも使用できるようになる。ライカSLレンズは、10月21日発表の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載するミラーレスカメラ「ライカSL (Typ 601)」向け交換レンズ。ライカSLレンズとライカL バヨネットマウントを共通して採用していることもあり、今後発売するライカTカメラシステムのレンズは「ライカTLレンズ」という名称へ変更される。○ライカT用の新レンズライカT向けの新レンズとして、「ライカ ズミルックス TL f1.4/35mm ASPH.」と「ライカ アポ・マクロ・エルマリート TL f2.8/60mm ASPH.」を2016年に発売すると発表。「ライカ ズミクロン T f2/23mm ASPH.」と同様の描写力を持つという。カラーはブラックとシルバー。
2015年10月30日ケンコー・トキナーは10月28日、600mm F4の超望遠レンズを装着したままカメラを収納できる「aosta トレジャーズ TRRK01-BK」を発表した。発売は11月5日。価格はオープンで、推定市場価格は税別30,000円前後だ。TRRK01-BKは、レンズやカメラの型式、組み合わせにもよるが、カメラに600mm F4の超望遠レンズを装着した状態で収納できるリュック。メイン材には衝撃や摩擦に強い1680デニールナイロンを採用。底面にはEVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)を使用し、リュック内部に水が染み込みにくい構造になっている。そのほか、YKK製のジッパー、ニフコ製のバックルを採用している。天面にレリーズ、フィルター、携帯電話などを収納できるポケット、側面に一脚ホルダーを持つ。両サイドにはネットポケット、マチ付きジッパーポケットを備え、ドライバーやレンズプレート、照準器、テレコンバーターなどを収納可能だ。そのほか、リュックを背負う際に役立つハンドグリップ、可動式のチェストベルト、また、内部に可動式の仕切り1枚、着脱可能な高さ調整クッション1枚などを備える。主な仕様は外寸法が約W250×D280×H540mm、内寸法が約W195×D220×H500mm。重量は約1.6kg。リュック全体を覆う簡易レインカバーが付属する。
2015年10月28日西島秀俊、伊藤淳史、伊藤英明ら豪華俳優陣の共演や、清純派・浜辺美波の金髪初挑戦に、中村蒼の“てい髪”姿など話題に事欠かない注目ドラマ「無痛~診える眼~」。本作に、モデル・女優として活躍する若手注目株の飯豊まりえの出演が決定した。主人公は、一見うだつの上がらない中年の開業医・為頼英介。彼は人間を外側から見て、医学的徴候の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況を読み取ることができる能力を持つ。さらに、犯罪者に現れる「犯因症」(エネルギー過多の一種で、犯罪を起こす者に現れる徴候)までを見通し、ある事件を未然に防ぐ。その事件をきっかけに、刑事の早瀬順一郎から頼られるようになり、気乗りしないながらも、頼まれると断り切れない元来の優しさから、事件解決を手伝うことになる…。飯豊さんは、「めざましテレビ」の“イマドキガール”担当や雑誌「Seventeen」で専属モデルを務めるなどモデルとして目覚まし活躍を見せながら、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(鶴見知利子役)など話題作に次々と出演し、女優業も積極的にこなす若手女優。本作に出演している浜辺さんとは、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」で共演しており、“超平和バスターズ”のうちの2人が、別の作品、別の役柄で再集結することとなった。今回、飯豊さんが演じるのは、浜辺さん演じる南サトミもカウンセリングを受けている高島菜見子(石橋杏奈)のクライアント、瀬野愛莉役。2年前、高島が臨床心理士として働き始めて最初に受け持ったクライアントで、その後の高島の臨床心理士としての転換点ともなる出来事にかかわる重要な役どころだ。飯豊さん演じる愛莉が登場する第4話では、為頼(西島秀俊)に犯因症が浮き出ていると宣告された早瀬(伊藤淳史)が、石で頭部を何度も殴られた野々村涼の殺害事件を担当するところから始まる。ニュースで事件を知った高島菜見子(石橋杏奈)は、野々村がよく行くコンビニの店員で、しかも昨夜も仕事帰りに立ち寄っていたので驚く。すると、菜見子の携帯に佐田要造からメールが。そこには、コンビニでの菜見子と野々村の写真が添付され、“天罰が下った”と文字が。佐田は、菜見子が瀬野愛莉(飯豊まりえ)という少女のカウンセリングを担当していた頃に交際していた男だった。菜見子とのカウンセリングを経て愛莉は快方に向かったが、佐田は次第に菜見子への独占欲をあらわにし始める。ついに暴力までふるわれようになった菜見子は佐田のもとを去ったのだったが…。物語の重要な鍵を握る愛莉を飯豊さんがどのように演じるのか、気になる物語の展開とともに注目したい。「無痛~診える眼~」は毎週水曜日22時よりフジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月27日サンコーは10月23日、デジタル一眼カメラをセットできる電動3軸ブラシレスジンバル搭載のカメラスタビライザー「デジタル一眼対応 3軸電動カメラスタビライザー」を販売開始した。直販価格は税込98,000円。手持ちで使うタイプの電動3軸ブラシレスジンバル搭載カメラスタビライザー。レンズなどを含めて重量850g以下のデジタル一眼レフカメラ、もしくはミラーレス一眼カメラもセット可能で、カメラの向きを2モードで制御可能だ。「Lock Mode(ロックモード)」では、手持ちでのパン / チルトの動きに関係なくカメラの向きが正面に固定される。「Follow Mode(フォローモード)」では、手持ちでのパン / チルトの動きにカメラの向きが追従する。本体に備え付けのジョイスティックで、2モードの切り替えやカメラの向きを操作可能だ。ハンドル底部には三脚穴を装備し、一脚や三脚、モニターを取り付けたアームなどを設置できる。ハンドル内部にはバッテリーを内蔵し、充電は本体からバッテリー取り外して行う。約4.5時間でフル充電され、約2~3時間の連続使用が可能だ。ハンドルには、スマートフォンなどへ電源を供給するUSBポートを備える。専用のハードケースとLEDライトが付属。本体サイズはW163mm×D135mm×H269mm、バッテリーを含む重量は859g。
2015年10月26日日本エイサーは22日、最短投映距離400mmの短焦点モバイルプロジェクタ「K138ST」を発表した。10月23日より発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税別93,000円前後。省スペースでも大画面投映が可能な、短焦点モバイルプロジェクタ。本体のサイズはA5用紙ほどで、重量は約750gと軽量。1.7mの距離があれば100インチの大画面を投映できる。本体天面のライトセンサーが周囲の明るさを検知し、投写映像の彩度や輝度を自動調節する機能「Acer LumiSense+」を搭載。映像の色味や明るさも認識して、最適な色彩や輝度に自動で調節を行う。明るさは800ルーメン。メンテナンスフリーなので、余計な手間をかけず運用できるとする。DTSサウンドに対応した3Wのステレオスピーカーも内蔵。主な仕様は、投写方式がDLP、画素数が1,280×800ドット、輝度が標準で800ルーメン、コントラスト比が100,000:1。光源はLEDで、ランプ交換時期は通常で20,000時間、エコモードで30,000時間。アスペクト比は16:9と4:3に対応。対応解像度は最大1,920×1,080ドット。レンズは明るさが最大F1.9、焦点距離が8,02mm。フォーカスはマニュアル。最長投影距離は1.7m。映像入力インタフェースはHDMI×1、D-Sub×1。USB×1基も備える。本体サイズはW240×D147×H59mm、重量は750g。
2015年10月22日富士フイルムは21日、ミラーレスカメラ「Xシリーズ」用の交換レンズとして、焦点距離35mmの単焦点「フジノンレンズXF35mmF2 R WR」を発表した。ブラックとシルバーの2色を用意。11月19日から発売し、価格はオープン、推定市場価格は税別45,000円前後。35mm(35mm判換算53mm)の焦点距離で撮影できる標準画角の単焦点レンズ。レンズ構成は6群9枚で、2枚の非球面レンズを採用した光学設計により、シャープで解像感に優れる画質が得られるとしている。インナーフォーカス方式とステッピングモーターを搭載し、オートフォーカスも0.08秒と高速。外装全面に金属製パーツを使用。高級感を高めつつ堅牢性にも優れ、防塵、防滴、-10℃の環境にも耐えるタフネス設計とした。重量が170gと軽量なので扱いやすく、普段持ちのレンズにも適している。主な仕様は、焦点距離が35mm(35mm判換算:53mm相当)、最小絞りがF16。レンズ構成は6群9枚(非球面レンズ2枚)。絞り羽枚数は9枚(円形絞り)、ステップ段差は1/3ステップで全19段、画角は44.2度、撮影距離範囲は35cm~、最大撮影倍率は0.135倍、フィルターサイズは43mm。本体サイズは最大径が約60mm、長さが45.9mm(先端よりマウント基準面まで)、重量は170g。レンズフードが同梱する。
2015年10月21日富士フイルムは10月21日、ミラーレスカメラ「X」シリーズ用の交換レンズ製品として、主レンズの焦点距離を1.4倍に拡大するテレコンバーター「フジノン テレコンバーター XF1.4X TC WR」を発表した。11月19日に発売し、価格はオープン、推定市場価格は税別55,000円前後。「フジノン テレコンバーター XF1.4X TC WR」は3群7枚のレンズ構成を採用し、主レンズの光学性能を維持したまま、焦点距離を1.4倍に拡大する高性能テレコンバーター。発表時点での対応レンズは「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」(焦点距離50mm~140mm/開放F値2.8)のみ。装着した場合、最大口径比と最小絞りが1段分暗くなるが、焦点距離は70mm~196mm(35mm判換算で107mm~299mm相当)という望遠域となる。防塵、防滴、-10℃の耐低温構造で、同じく防塵防滴の「FUJIFILM X-T1」「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」と組み合わせに適す。アウトドアの過酷な条件下でも、水や砂の浸入を心配せずに利用できるとしている。本体サイズは約直径58mm×長さ15mm(突起部を含まず)、重量は約130g(レンズキャップを含まず)。なお、性能を十分に発揮するには、カメラ本体、「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」のファームウェア更新が必要。ファームウェアは10月29日に公開される予定だ。
2015年10月21日シュッピンは10月20日、MS-Optics社と共同開発したライカMマウント対応の単焦点レンズ「REIROAL(玲瓏) M35mm F1.4 MC プラチナクローム」の予約受付を、同社の運営する「マップカメラ」にて開始した。11月初旬から100本限定で発売する。販売価格は税込143,800円だ。REIROAL M35mm F1.4 MC プラチナクロームは、マップカメラ初のオリジナルレンズ。ライカのSummilux 35mm F1.4 1stモデルに近い構造を採用しており、絞り値によって大きく変わる描写が特徴だ。宮沢賢治の詩「青森挽歌」に登場する「玲瓏レンズ」という一節が名前の由来となっている。主な仕様は、レンズ構成が4群6枚のガウスタイプで8面マルチコート、画角が62度、絞り羽根枚数が12枚(円形絞り)、最短撮影距離が0.85m、最大撮影倍率が0.045倍、フィルター径が39mm(P0.5 逆ねじ込み式)となっている。フードを除いたサイズは最大径φ49mm×全長23mm、重量は90g。レンズ外装はプラチナ塗装。
2015年10月20日デジタル一眼カメラに必ず付いているのが「撮影モードダイヤル」です。自分の撮りたいイメージを写すには、それに適した撮影モードを選ぶことが大切なので、カメラ操作の「はじめの一歩」とも言える設定項目です。撮影モードには、「オートモード」と「シーンモード」、「P/S/A/Mモード」があります。「オートモード」はそのシーンに適した絞り値(F値)やシャッタースピードをカメラが自動的に設定してくれるというもの。ユーザーはシャッターボタンを押すだけなので、とにかく簡単。購入したばかりの入門者に適したモードです。「シーンモード」もカメラが自動的に絞り値やシャッタースピードを決めてくれるのですが、「風景」「人物」「スポーツ」といったようにシーンを指定することで、オートよりも適した設定で写すことができます。まだカメラの設定はわからないけど、撮影シーンが明確な場合に役立ちます。○思い通りに撮りたいなら「P/S/A/Mモード」をオートモードもシーンモードも基本的にカメラが絞りやシャッタースピード、その他の設定も決めてくれます。撮影者はシャッターボタンを押すだけと操作は簡単ですが、必ずイメージ通りの写真を撮れるとは限りません。自分のイメージに近づけたい、写真表現の幅を広げたい、そういった場合は以下の「P/S/A/Mモード」が役立つので、しっかりと使えるようになりたいところです。「P/S/A/Mモード」は露出モードとも呼ばれているもので、絞り値やシャッタースピードなど、撮影に関わる要素をユーザー自身がコントロールできるモードになります。続いて少し細かく説明しましょう。○「P」プログラム「P」はプログラムモードの略。絞りもシャッタースピードもカメラが決定してくれるので、オートとさほど大差ないように思えるモードですが、細かな部分がかなり違います。プログラムモードでは、ストロボのオン/オフ、ISO感度の設定、ホワイトバランス、ドライブモードなどをユーザー自身が決定できます。重要な露出部分をカメラまかせにできるので、気軽なスナップ撮影やストロボを使わずに撮影したい場合に使いたいモードです。○「S」「Tv」シャッタースピード優先「S」や「Tv」はシャッタースピード優先モードの略。シャッタースピードをユーザーが決めることで、それに合わせて絞り値をカメラが自動調節してくれるモードです。動きが速くて被写体ブレする場合や、逆にスローシャッターで動きを出したい場合に使えるモードです。○「A」「Av」絞り優先「A」や「Av」は絞り優先モードの略。絞り値をユーザーが決めるモードで、それを元にカメラがシャッタースピードを決定してくれます。ボケを活かした写真が撮りたいので絞りを開放する、すみずみまでシャープな一枚にしたいので絞り込む、そういった場合に役立つモードです。○「M」マニュアル「M」はマニュアルモードの略。絞り値とシャッタースピードのそれぞれをユーザーが決めるモードです。すべての項目を自分で設定するのでイメージ通りの写真を撮ることができますが、知識や経験が必要になるため熟練者向けのモードになります。撮影してすぐに写りを確認できるデジタルカメラの利点を活かして、マニュアルモードを練習してみるのもよいでしょう。
2015年10月20日ユニットコムは16日、スマートフォンのカメラ機能向けとなるクリップ式の拡張カメラレンズ「スーパーワイドレンズ0.4X」(N101-LQ-002)シリーズを、パソコン工房の通販サイト内雑貨店「Nantena」にて発売した。本体カラーは、レッド、シルバー、ブラックの3色を用意。価格は1,599円(税込)。スマートフォンのカメラレンズ部分に、本体のクリップで挟んで使う。クリップ式であるため、AndroidスマートフォンやiPhoneなど、多くの端末に取り付け可能。レンズの倍率は0.4倍と、装着時はかなり広角になる。レンズの直径は約28mm、重量は24g。収納ポーチとレンズキャップが付属する。
2015年10月16日フジテレビにて10月より放送開始のドラマ「無痛~診える眼~」の主題歌が、Superflyの新曲「黒い雫」にこのほど決定した。為頼英介(ためより・えいすけ)は、一見うだつの上がらない中年の開業医だが、実は医師として驚くべき能力を持っていた。人間を外側から見て、医学的徴候(ちょうこう)の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況、ひいては犯罪を犯す徴候を読み取ることができるのだ。ある事件をきっかけに警察に協力するようになった為頼は、天才的な観察眼と経験の蓄積によって事件を解決に導いていく――。久坂部羊の原作をもとに、ドラマオリジナルのストーリーを加えた1話完結で事件の解決を描く本ドラマ。主人公を西島秀俊が演じ、為頼の宿命のライバル役を伊藤英明、タッグを組んで事件解決に臨む刑事役を伊藤淳史、ヒロイン役を石橋杏奈が務める。さらに、先日放送されたスペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の「めんま」役など、清純派のイメージの強い浜辺美波が金髪姿を披露し、中村蒼がスキンヘッドで役に挑んでいる。このほど主題歌に抜擢されたSuperfly「黒い雫」は、「無痛」というタイトルから受けるインスピレーション、そして原作から受ける印象から、人間の奥深い感情や、最後に一点の光を見つけられるような、あるいは楽曲を聞くことで救われるような、希望を見いだせる楽曲にしたいというイメージから制作されたそう。サウンドは、Superflyの得意とする「渋さ」と「濃さ」を合わせ持ったロック色が強く出され、静かに始まるイントロの中に「強さ」が秘められている。歌詞については、「一滴の黒」という言葉のインスピレーションから、「一滴の黒」の存在があることで生み出されるさらに美しい「白」や、「毒」「闇」といったネガティブな言葉をそのまま受け取るのではなく、自分の中にあるネガティブな要素を肯定してからこそ美しいものが見えてくる、というッセージが込められている。レコーディングは順調に進み、制作は「シンプルな中にも力強いサウンド」作りを意識して取り組まれたようだ。ドラマはもちろん、Superflyの奏でるロックサウンドにも期待をしたい。「無痛」は10月7日(水)よりスタート。(text:cinemacafe.net)
2015年09月25日ソニーとオリンパス、および両者の合弁会社であるソニー・オリンパスメディカルソリューションズは9月16日、2013年から開発していた4K外科手術用内視鏡システムを製品化し、オリンパスの外科手術用内視鏡システムとして「VISERA 4K UHD」 のブランド名で10月上旬より日本と欧州で販売を開始すると発表した。ソニー・オリンパスメディカルソリューションズは2013年4月にソニーとオリンパスの共同出資で設立された。設立以来、ソニーとオリンパスの技術・ノウハウをソニー・オリンパスメディカルソリューションズに集約したことで、2年5カ月という短期間での製品化に漕ぎ着けたという。具体的には、対物レンズに高級1眼レフで使用されるEDレンズを採用し、2次スペクトルの発生を抑制することでコントラストの効いたシャープな画像を実現。また、カメラヘッドはソニーのCMOSセンサを搭載しているほか、どの診療科でも持ちやすい形状とした。形状の設計にあたってはオリンパスが医療機器分野で培ってきたノウハウが詰め込まれているという。医師の使いやすさという点では、ワンタッチでピントを調整することができるオートフォーカス機能も搭載されているほか、光ケーブルを使用することで4K画像信号の高速通信を可能としただけでなく、軽量化につなげた。また、4Kモニターでは液晶パネルとガラスの間の空気層を樹脂で埋めることで反射光を抑制した。都内で開催された発表会で登壇したオリンパスの田口晶弘 取締役専務執行役員によれば、同システムをテストした医師からは「一度使ったら(元の内視鏡システム)には戻れない」といった声が挙がるなど高い評価を得られているという。価格は従来の内視鏡システムより30-40%高く設定するが、田口専務は「グローバルシェアを現在の約20%から30%まで伸ばしたい。業界のデファクトスタンダードを目指す」と自信を見せた。また、同じく発表会に出席したソニー・オリンパスメディカルソリューションズの勝本徹代表取締役社長(兼ソニー業務執行役員)は「日本発の医療機器を世界のお医者様や患者様にお届けしていきたい。医療イメージングといえばソニー・オリンパスメディカルソリューションズと言ってもらえるようにしたい。」と力強く語った。
2015年09月17日