多くの警察小説を手掛けてきた直木賞作家・佐々木譲が初めて挑んだ法廷ミステリーの映像化、連続ドラマW「沈黙法廷」で、永作博美が主演を務めていることが分かった。東京都北区の赤羽で、1人暮らしの老人が絞殺体で発見された。赤羽署の刑事たちは警視庁と組み捜査を開始する。付近住民によると、被害者宅には時折、ある女性が出入りしていたという。個人営業の家事代行業者をしているという、山本美紀という女だ。彼女の自宅マンションの前には、埼玉県警の警察車両も訪れていた。なんと、彼女の仕事先では、ほかにも複数の不審死が発生していたのだ。連続殺人犯としてマスコミの報道は過熱。彼女はいったい何者なのか、果たして何が真実なのか?警察、マスコミ、彼女を信じる者。三者三様の視点から、美紀の人生が徹底的に炙り出されていく。彼女は悪女か、淑女か――。「廃墟に乞う」や「警官の血」「制服捜査」など、数々の警察小説で知られる佐々木氏による“刑事・法廷ドラマ”が融合した傑作ミステリーが、これまで数々の社会派ドラマやミステリー作品の映像化を実現させてきた連続ドラマWとして登場。本作で永作さんが演じるのは、老人の不審死が連続して起こるなか、捜査線上に浮上する家事代行の女性・山本美紀。永作さん演じるキーパーソン・山本美紀に対して、警察、弁護士、マスコミ、そして彼女を信じる者、それぞれの立場からの視点が過熱しながら展開されていく。悪女なのか、淑女なのか、永作さんはその人物を見る者をも翻弄する圧倒的な表現力で体現する。今回併せて解禁された本作のキービジュアルでも、手錠をかけられた永作さんは不敵で曖昧な笑みを浮かべ、妖艶な雰囲気に包まれている。祈っているようにも見える両手は、希望への祈りなのか、それとも贖罪か。悪女にも、淑女にも受けとれる二面性を秘め、じっと見つめていると、こちらの感情が揺れ動いてしまう鮮烈なビジュアルとなっている。永作さんをキャスティングしたプロデューサーは、「前回、『連続ドラマW 私という運命について』でご一緒させていただいた際、永作博美さんの穏やかな表情の奥にある、沸き起こる熱量を目の当たりにし、人間が本能で持っているあらゆるパワーに驚かされるばかりでした」と述懐。今回の主人公は「セリフで感情を語れる人物ではありません」と言い、「このドラマは、彼女のふとした表情やその奥にある感情に登場人物や視聴者が翻弄される作品だと思っています。この難役を演じられるのは、永作博美さんしかいない、そう確信し、オファーさせていただきました」と起用の理由を語った。永作さんはそんな山本美紀という女性に、「ひと言で言うと、とても“地味”な女性です。自分の運命を受け入れ、淡々とした日々を過ごす、そんな緩急のない女性を演じるというのは、実はとても難しいことで…。でも、私自身が歳を重ね、様々な人たちの人生に触れたり、経験を積んできたりしたからこそのいま、やっとこういう役に挑戦できるのかなと思います」と思いを込めながら、「どう演じていくのかはまだ模索中ですが、この難役にやりがいを感じている自分もおりますので、ぜひ皆さん放送を楽しみにお待ちいただければと思います」とアピール。さらに、「美紀は、老人の連続不審死の容疑者として裁判にかけられるのですが、声高々に『私は無実です』と叫ぶわけでもなく押し黙ってしまうことから、彼女が“悪女”なのか、“聖女”なのか、周囲の妄想が勝手に膨らんでいきます。恐らく、美紀がどういう人間なのかということを想像しながらご覧になるという点では、美紀を取り巻く登場人物たちと同じ視線でこの作品を楽しめるのかなと思います」と、最大の見どころに触れている。「連続ドラマW 沈黙法廷」は9月24日(日)より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2017年08月07日ソチ五輪で金メダルを獲得して以降も世界最高得点を連発するなど、活躍しつづけている羽生結弦。これまで3年連続で「24時間テレビ」に出演している彼が、今夏放送される「24時間テレビ40 告白 ~勇気を出して伝えよう~」にも出演することが決定した。2014年、東日本大震災の被災地への思いを胸に華麗なるアイスショーを、2015年は被災地・福島の少女たちの歌声に乗せて舞い、昨年は熊本のスケート少女やくまモンと共に、熊本地震の被災地へエールを贈った羽生選手。そして今年は、羽生選手に憧れてアイススケートを始めたぜんそくの少年にスケートを指導。羽生選手から、病気に負けないで頑張っている全国の子どもたちへ、「一緒にがんばろう!」とエールを送る夢のアイスショーを開催する。実は2歳のとき、小児ぜんそくと診断された羽生選手。病気を言い訳にせず、世界のトップで戦い続ける思いを今回初めてテレビで語る。子どもの頃、同じぜんそくのスピードスケート選手・清水宏保に勇気づけられたという羽生選手。そんな羽生選手と同じ境遇の少年が千葉にいた。彼の名は、池葉宙(いけばそら)くん、12歳。宙くんは幼少の頃から小児ぜんそくで学校も休みがち。そのせいかあまり主張しない、やや内気な男の子に育ったが、羽生選手が活躍する姿をテレビで見て、「僕もやってみたい!」と、羽生選手がキッカケでフィギュアスケートと出会った宙くんは、小学4年生でスケートを始めた。そして現在中学1年生になった宙くんに、今回サプライズ!練習拠点のカナダにいる羽生選手と生電話の機会が。緊張しながらも、「羽生選手のジャンプが好きです」と伝えると、羽生選手から「今度日本に帰ったとき、一緒に練習しようね」との返事が。こうして羽生選手のスペシャルなスケート教室&アイスショー開催決定したのだ。羽生選手は、今回の「24時間テレビ」のテーマ“告白~勇気を出して伝えよう~”にかけて自身の勇気の出し方について、「自分が持っているものを一生懸命やるっていうのが、僕の勇気の出し方かな」と答え、「やっぱり不安とかもあるし、怖さとか恐怖とかそういうのってあると思う、勇気を出さないといけないときって。それって多分全力を出そうとしたりとか、一生懸命何かやろうとしているときにそういうものを感じることだから、それを感じるということは、すでに勇気を出せているから、そのまま頑張れば勇気って出るんじゃないかなって思います」とコメントしている。「24時間テレビ40 告白 ~勇気を出して伝えよう~」は8月26日(土)18時30分~8月27日(日)20時54分まで日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年07月30日夜に洗濯を済ませてしまうことで、日中の時間を有効に活用することができます。しかし、夜の洗濯にはいくつか問題点も。前編に引き続き、主婦へのアンケートをもとに夜の洗濯についてのデメリットを知り、どのように対策をすべきか見ていきましょう。生活スタイルの多様化により、洗濯は必ずしも昼に行う家事ではなくなり、干し方についても外干し以外の方法をとる人が増えています。前編では、夜に洗濯する人がどのくらいいるのか調査し、そのメリットについて見てきました。夜に洗濯をする大きなメリットは、時間を有効活用できることでした。【夜の洗濯・前編】はこちらから続く後編は、夜の洗濯におけるデメリットを知り、それに関して主婦の皆さんがどのような対策をしているのか探っていきます。■目次1.夜に洗濯は「乾きが悪い」ことがデメリット2.家庭ごとにベストな干し方をしよう!3.夜でも上手に洗濯をするためには?まとめ1. 夜の洗濯は「乾きが悪い」ことがデメリットそれでは、夜に洗濯をするデメリットとしてはどんなものがあるか見ていきます。デメリットに関しては、「乾きが悪い」という回答が50人中25名で最多となりました。次いで、「近所迷惑が心配」という回答が22名。メリットに関するアンケートでは、「時間の有効活用」の回答が33名でダントツだったことを考えると、これらは最大のデメリットとまではいかないようです。【乾きが悪い】■「部屋干しでも外に干しても乾きが遅いことです。乾くのに時間がかかると、臭いが気になってきます」(40代・主婦)■「お日様が照っていないので、乾きが悪いと思う、殺菌力も弱いので雑菌も心配」(40代・主婦)■「やはり、外に干しても日中と比べて乾きが悪いです。エアコンのついた室内なら、そんなに違わないですが」(30代・主婦)部屋干しをする際は、換気や除湿、空気の循環が重要。しかし就寝時には空調をつけない家庭も多いでしょうし、窓を開けたままにしておけないこともあります。結果、洗濯物は乾きづらくなるのです。外干しでも昼間に干したようにパリッとは乾きません。夜は気温が低く、湿度は高いことがほとんど。夜露でかえって湿気ってしまう可能性もあります。外干しであれ部屋干しであれ、夜間は洗濯を乾かすことに関して不利であることは事実。乾きが悪いと、ニオイなどの別な問題まで発生することもあります。【近所迷惑が心配】■「マンション住まいなので、夜間の洗濯機の音が隣や下の階の部屋に響いて、苦情が来るのではないかと心配になる」(30代・主婦)■「基本的に生活音がしないマンションですが、もしかしたら洗濯機の音がしているのではないかという不安があります」(30代・主婦)乾きにくいということのほかに、洗濯機の騒音が気になるというのが大きなデメリット。集合住宅で暮らす人は特に、ご近所への配慮は忘れられません。洗濯機はどうしても、それなりの音や振動を生んでしまう家電です。あまり解決策のない問題なので、このデメリットによって、夜に洗濯をしたくてもできないという人もいることがわかりました。【特になし】■「夜間洗濯をして、除湿機をつけて部屋干しするか、お風呂場の衣類乾燥機で干しています。階下に住んでいますし、1フロアに1世帯しかないマンションに住んでいるので近所迷惑になっていません。夜間なら電気代が7割ほど安いのも得」(40代・個人事業主)乾きにくさ・騒音を気にする人が多い一方で、デメリットが「特になし」という意見の人もいました。家庭によっては、夜の洗濯のデメリットを特に問題としていないのです。2. 家庭ごとにベストな干し方をしよう!夜に洗濯するデメリットとして大きかったのは「乾きが悪い」ということ。実際、夜の洗濯ではどのような乾燥方法をとっている人が多いのか調べました。【部屋干し】■「寝ている間に雨が降る事もあるので、部屋干ししています。乾いてなければ、朝外にだします」(30代・主婦)■「我が家は道路沿いに家が建っているので、稀に洗濯物を盗まれることがあります。なので夜は盗難防止からも部屋干し。夜に突然雨が降ることも考えられますし」(40代・パート)もっとも多数派だったのは「部屋干し」。およそ4割の人がこの方法を選んでいます。室内に干してあれば、寝ている間の洗濯物の状態を心配せずに済みます。ただし、やはり少々乾きづらいという問題があり、朝の段階でしっかり乾いていない場合はそのまま外に干すという意見が多く見られました。【外干し】■「外干しして、そのまま翌朝を迎えます。日光が当たってからっとしたらOKです。翌日の天気が悪い時は部屋干しにします」(40代・主婦)■「次の日の天気予報が降水確率0%の時は外に干すようにしています」(30代・主婦)次いで多かったのが「外干し」。防犯の面で問題がなければ夜でも外干しが可能ですが、心配なのは天候の変化です。天気予報をしっかりチェックしてから干す、ということがポイントとなります。【エアコン・除湿機を活用】■「部屋干しで除湿器をまわしながら乾かした方が、外の夜風で乾かすより生乾きになりにくくていいです」(40代・パート)■「冬は暖房が付いているのでリビング、夏は湿気があるから除湿器をかけた部屋に」(40代・パート)部屋干しの乾きづらさを解消するために、空調を活用している人もいました。扇風機を使っているという声も。部屋干しは昼も夜もあまり環境が変化しないので、工夫をすれば上手に洗濯物を乾かせます。しかし就寝時には空調をつけないようにしている家庭も多いので、洗濯物のために電気を使うかどうかは家庭しだいといったところです。【その他】■「浴室乾燥機が付いているので、これを活用すると、エネルギー効率と洗濯物がキレイに乾くこと、どちらも両立ができるから」(40代・主婦)「その他」の回答を選んだ人のなかに、浴室乾燥機を利用しているという人が数名いました。浴室乾燥機はなくても、換気をしっかり行える浴室は部屋干しに適したスポット。夜の洗濯で乾きづらさに悩んでいる方は、試してみるのもありです。3. 夜でも上手に洗濯をするためには?夜の洗濯はたしかにデメリットもありますが、工夫しだいでは時間を有効活用できるというメリットだけを享受できる可能性があります。最後に、夜に洗濯をする際、主婦の皆さんが工夫していることをまとめました。【ご近所への配慮を忘れずに】■「マンションの隣の部屋への騒音とならないよう、23時以前に洗濯が終わるよう心がけています」(50代・パート)■「朝に洗濯をするのは面倒で夜のうちに洗濯しているが、アパートに住んでいるから、あまり遅い時間にはしないようにしている」(20代・主婦)■「たまに夜間に洗濯をしている。洗濯機に夜モードがあり、静かに洗濯することが出来るので活用している」(30代・主婦)特に集合住宅に住んでいる場合は、近所迷惑にならないように注意が必要。住宅の造りによって音が響くかどうかは変わりますが、あまりに遅い時間は洗濯を控えたほうがよいかもしれません。最近では、音や振動が穏やかな洗濯機も発売されているので、夜に洗濯をする方で洗濯機を買い替える予定のある場合は、そういったものを検討するのもアリです。また、洗濯機の足に取り付ける防振グッズを活用するという手もあります。ご近所同士気持ち良く過ごすためにも、騒音に対する配慮はしっかりすることが大切。【乾きやすいものだけ】■「夜間は乾きにくいので、夫の仕事のワイシャツなど、生地が薄くて乾きやすい物だけを洗濯して部屋干しするようにしています」(20代・主婦)■「大物は洗わないで翌日にまわす。ジーパンや厚手のパーカーなどは夜間には洗わない」(40代・主婦)夜はどうしても洗濯物が乾きづらいので、そもそも乾きやすいものだけに止めている人もいます。家族の人数やライフスタイルにもよりますが、乾きやすいものだけでも夜に洗濯してしまえば、時間の効率がよくなる場合があります。【部屋干し用の洗剤・柔軟剤を選ぶ】■「部屋干ししても嫌な臭いがしないタイプの洗濯洗剤を使用しています」(30代・パート)■「深夜電力が安いのでその時間を見計らって洗濯しますが、ちょっと臭いが気になるので、少し多めに柔軟剤を入れます」(40代・主婦)最近では部屋干しをする人が多いため、ニオイを防げる抗菌タイプなどの洗剤や柔軟剤が発売されています。使う量で香りを調節できる柔軟剤を使うのもアリです。ただし、洗剤・柔軟剤の使いすぎには気をつけましょう。まとめ時間を活用しやすくなる夜の洗濯ですが、日中と比べて洗濯物が乾きづらく、洗濯機の騒音が近所迷惑になることを懸念している主婦が多いことがわかりました。多くの主婦は部屋干しをしていますが、雑菌の繁殖やニオイを抑えるためにも、季節や環境によっては工夫が必要となります。夜に洗濯をする際は、まずは騒音に対する配慮を忘れないようにしてくださいね。アンケート実施期間:2017年6月2〜3日対象:20〜50代の専業主婦、パート・アルバイト、正社員、派遣社員、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年07月05日6月20日、女優の永野芽郁(17)が18年春から放送されるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」のヒロイン役に決定したと明らかになった。 永野は朝ドラオーディション初参加ながら、応募者2,366人の中からヒロインに抜てき。普段から物怖じしない言動と天然っぷりで周囲を和ませており、「さっきメイクさんと話していて『ブロッコリーを食べるといい』と聞いたので。大好きなので、そういうところで気を遣いたい」とコメントし、周囲を笑わせた。 「もともとティーン誌のモデルとして活躍。現在はフッション誌『Seventeen』(集英社)の専属モデルで同年代の女性のカリスマ的な存在です。15年公開の人気コミックを映画化した『俺物語!!』のヒロインオーディションを勝ち抜き、女優としてブレークしました」(出版業界関係者) 今年公開の主演映画「ひるなかの流星」もヒット、菅田将暉(24)、竹内涼真(24)ら旬のイケメン俳優を集めた「帝一の國」では紅一点のヒロイン役もつとめている。そんな所属事務所の“看板女優”といえる勢いの稼ぎぶりだが、意外に“渋い”素顔も人気の要因のようだ。 「永野さんは家族の影響で幼いころにギターを始めたそうです。そのときに見ていたのが長渕剛さん(60)の動画だったため、今でも尊敬しているそうです。『俺物語!!』の舞台あいさつで『生まれ変わりたいもの』を聞かれた際も、長渕さんの名前を上げていました。ラジオ番組では『長渕剛さんのライブ×告白』をテーマにしたアドリブ一人芝居に挑戦し、ラブコールを送ったほどでした」(レコード会社関係者) また好物は「いか」で、現場ではさきいかをよく食べているのだという。 「もともと塩ラーメンやおつまみなど、塩分たっぷりのものが大好き。それもあって空腹になって大食いするのを防ぐため、最近はさきいかでお腹を満たしているそうです。その体型維持のためのプロ意識の高さに、周囲は驚かされていますよ」(大手映画会社の宣伝担当) 売れっ子になった陰には、それだけ多くの理由があるようだ。
2017年06月21日大河ドラマ「毛利元就」や連続テレビ小説「ひらり」など、数々の作品の脚本を手掛けた内館牧子原作によるベストセラー小説「終わった人」が、来年映画化されることが決定。主演には舘ひろし、その妻役には黒木瞳が演じ、20年ぶりの共演を果たすことが分かった。大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。美容師の妻・千草は、後ろ向きな発言しかできなくなった壮介に距離を取り始める。このまま老け込むのは不味いと感じた彼は、スポーツジムで体を鍛え直すことにした。しかし、満たされない。「俺はまだ終われない。どんな仕事でもいいから働きたい」と職探しをするが、いくら高学歴とはいえ特技もない定年後の男に職などそうない。だがある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す――。本作のメガホンを取るのは、『リング』『仄暗い水の底から』など日本ホラーの名匠・中田秀夫。そんな監督が今回は初のコメディ映画に挑戦。実はメロドラマが好きだと言う中田監督自らが、原作に惚れ込み企画。本作を「本当に撮りたかった作品」と語り、登場人物の人情・愛情があふれる暖かい空気感と、シニカルな喜劇が絶妙にマッチした作品に仕上げる。原作の舘さんが演じる田代は、エリート街道から転落し、仕事に未練を残したまま定年を迎え、「ジジィ扱いすんな!」 とダサくもがむしゃらにもがく、どこか憎めない男性。一方、黒木さんが演じるその妻・千草は、そんな夫に呆れ相手にすらしないが、実はしっかりその様子を気にかけている頑固でも心優しい女性だ。「あぶない刑事」シリーズの完結編『さらば あぶない刑事』以来の映画主演となる舘さん。「30年間演じた“刑事”を定年退職してから“再就職先”を探していました。今度の“職場”はハーレーに乗ってショットガンを打つシーンとは無縁です。主演として関わる映画は『終わった人』というかなり辛辣なタイトルですが、定年退職した私がコミカルに見えて、笑えて、最後にジーンとくる映画になると思います」と作品について語り、「私自身は、この物語を“再挑戦”と定義して演じます。ですから、実際にもうかなり歳ですが、いやこの歳になったからこその、新しい“舘ひろし”をご覧いただけるのではないでしょうか。とても良い作品になる手応えがあります。撮影が待ち遠しいです」とコメント。「考えてみれば、ああ、これもれっきとした 夫婦のホラー話かもしれないなと興奮して撮影初日を迎えました」と話す黒木さん。舘さんとは「刑事貴族」「新宿鮫 II 屍蘭」「無影燈」に続き4作目20年ぶりの共演となる黒木さんは、「青春朱夏、そして白秋の年代となった夫婦を、舘ひろしさんと共に演じることができるなんて最高に嬉しいです。舘さんとは20代の頃からご一緒しているので、安心感は半端ないです。その懐に飛び込み撮影に臨みたいと思います」と意気込みを語っている。さらに自ら原作に惚れ込み今回企画した中田監督は、「『定年って生前葬だな』の冒頭の一行、花束を持った何か言いたげな主人公の装画に完全にヤラレた。私がそれらに『ピンと来る』年齢に達したからか?だが実は、この主人公は『終わった』後も、社会で必要とされ、仕事で戦うことを熱望し、懸命に足掻く。その姿にも惚れた」と原作に一目ぼれだったと語る。一方の原作者・内館氏は、映画化オファーに「からかわれているのかと思った」と明かすも、「卓越したホラー作品で世界を魅了している中田監督が、まさか『終わった人』を!?本当のことだと知り、これは予測ができない面白さになるとドキドキした」と確信。またキャストの2人については、「主人公は舘ひろしさん、その妻は黒木瞳さんとうかがい、もう早くも横綱相撲で勝ったと思った。私はお2人とは過去に仕事をご一緒しており、原作をさらにふくらませて下さる力量を実感させられている」とコメントを寄せている。『終わった人』は2018年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年06月14日NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の警官・綿引正義役で人気急上昇の竜星涼。彼がなんとTBSのドラマ『小さな巨人』、サスペンス映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』(6月10日公開)と、3作立て続けに警官役を演じています。しかも三者三様にきちんと演じ分け、それぞれの魅力が炸裂(さくれつ)しています!さわやかな笑顔、小顔、そして高身長という恵まれたルックスの竜星くん。ご存じスーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』の桐生ダイゴことキョウリュウレッド役で人気を博し、『ひよっこ』で一気にブレイクしました。■“ザ・昭和の男”時々おちゃめなギャップ萌え『ひよっこ』竜星くん『ひよっこ』の綿引は、主人公・谷田部みね子(有村架純演)の蒸発した父親・実(沢村一樹)の行方を探す巡査役です。律義そうな“ザ・昭和の男”という感じの七三ヘアが、誠実で清潔感あふれる綿引のキャラに絶妙にマッチ。先日放送された回では、みね子たちと映画『ウエストサイド物語』を観たあとで、余韻に浸っていた綿引が、ひとりこっそり“なりきり”ダンスを披露。しかもそれをうっかりみね子たちに見られ、大慌てする姿がかわいかったです! 生真面目な警官ぶりと素顔のおちゃめさのギャップ萌えがたまりません。みね子親子と同じ茨城出身の綿引は、本来の実務ではなく、非番の日にも実を捜索してくれていました。しかし、実家の都合で巡査を辞め、地元に帰ることになってしまい…。ガガーン! どこかいい感じの雰囲気が漂っていたみね子と綿引だけになんとも残念!ちなみに6月からは、いまをときめく竹内涼真が、みね子の暮らす東京のアパート「あかね荘」の住人・ 島谷純一郎役で登場予定です。彼も『仮面ライダードライブ』出身ということで、みね子を巡る竜星くんとの元ヒーロー対決に、女子は鼻息が荒くなってしまいそうです!■抱きしめたくなる母性本能を刺激! 『小さな巨人』竜星くんつづいて、長谷川博己が敏腕刑事・香坂真一郎役に扮し、『シン・ゴジラ』張りの統率力を発揮している『小さな巨人』での竜星くんは、忠誠心あふれる若手刑事・中村俊哉として奮闘していました。ビジュアル的には、3役の中でいちばんフラットです。同ドラマでは、警視庁本庁と所轄の確執が描かれます。向上心と忠誠心が強いがゆえに、上司の犬となり、裏切り行為に走ってしまった中村。それが香坂たちにバレて、打ちひしがれた子犬状態だった中村・竜星くんは、見ていて思わず抱きしめたくなるほど愛おしかったです。中村の人柄を知り抜いている香坂が、中村を裏切らせた上司・杉本(池田鉄洋)の方に怒りをぶつけ、中村の直属の上司だった渡部(安田顕)も、彼を一切責めませんでした。本当に良かった! 懐の深い上司たちの愛が身にしみたであろう中村のうれしそうな表情を見て、ファンは肩をなでおろしたはずです。竜星くん、舞台が芝署から豊洲署に移ってからはレギュラー組から外れてしまいました。でも、またひと皮向けて成長した中村刑事が再登場し、香坂刑事の援護射撃をしてくれることを期待しています!■ワイルドで熱いガッツある若手刑事!『22年目の告白』竜星くん3つ目の警官役が、藤原竜也と伊藤英明が初共演した映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』(6月10日公開)で演じた春日部信司役です。まるで役柄に食らいつくようにギラギラした野犬のような目つきの竜星くんは、かなり新鮮です!ガッツのある若手刑事ですが、直情型すぎるところがたまにキズ。ともに現代劇の刑事役を演じた『小さな巨人』と差別化してか、眉毛を短くそり上げ、ワイルド系が入っているところがビジュアル的な萌えポイントです。本作は、時効となった後で、突如「私が犯人です」と名乗り出た殺人犯に翻弄(ほんろう)される人々を描くサスペンス。春日部刑事は伊藤英明演じる牧村刑事の直属の部下ですが、殺人犯の曾根崎雅人(藤原竜也)が毎回挑発的な態度を取るので、その度に威勢よくブチ切れる瞬間湯沸かし器的な役どころです。伊藤英明と藤原竜也の胸を借りて、若者ならではの熱さや青さを爆発させている竜星くん。まだまだ伸びしろがあるだろうから、きっと現場でも2人から良い刺激をもらい、俳優としてさらにパワーアップできたのではないでしょうか?気づけば3作続けての警官役を見事に演じ切った竜星くん。出世作の『キョウリュウジャー』もそうでしたが、正義を貫こうとする誠実な役どころは、精悍(せいかん)な彼の風貌にはぴったりです。ドラマ2作はもちろん、映画の最新作『22年目の告白―私が殺人犯です―』もチェックしてみてください。『22年目の告白―私が殺人犯です―』6 月10 日(土)全国ロードショー公式サイト: www.22-kokuhaku.jp
2017年06月09日「気が使えて友達想い。そして好きな人には直球なところがある。そこはすごいなと思います」 そう話すのは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、主人公・谷田部みね子(有村架純)の幼なじみの助川時子(佐久間由衣)に片思いをしている同級生、角谷三男を演じる泉澤祐希(23)。 高度経済成長期真っただなか、“金の卵”として、奥茨城村から上京するみね子と時子。三男は農家の三男坊で家を継ぐこともなく、幼なじみと上京し、日本橋の米屋で働き始める。だが、そこで騒動が起こる……。泉澤が、上京後の見どころを語ってくれた。 「茨城でもいろいろなことに巻き込まれていましたが、東京では違う困難が待ち受けています。ものすごく米屋に居づらくなるんです。そこでどぎまぎしている三男と、みね子、時子と3人で集まっているときのリラックスした三男がまったく違うので、その落差を楽しんでいただけたらと思います」 上京後は、どんな展開を。 「台本を読んでいても『みね子、かわいそう』と思うときがあります。見てくださっている方が、『みね子頑張れ』って応援したくなるようなシーンに注目していただければと思います。でも、笑えるところもたくさんありますし、登場人物が全員面白いので、演じるほうも見ている人も飽きることがない展開だと思います」 東京へ行っても時子への思いは変わることがない? 「はい、ずっと好きです!」
2017年04月27日20日、女優の葵わかな(18)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「わろてんか」のおもな出演者が発表された。SNSでは検索ワード1位に「葵わかな」が、また「わろてんか」がベスト10入りするなど今から注目の高さが伺われた。 NHKの発表によると、ヒロインてんの夫を松坂桃李(28)、てんの従兄に濱田岳(28)、てんの両親を遠藤憲一(55)、鈴木保奈美(50)が、また、てんの結婚相手になるはずだったという青年実業家役を高橋一生(36)が演じる。追加キャスト第2弾も近日、発表される予定だという。 10月2日よりスタートする「わろてんか」は現在放送中の「ひよっこ」に続き、97作目の作品となる。明治の後半から第二次世界大戦直後の大阪を舞台にしており、吉本興業の創設者である吉本せいがモデル。いつも周りに笑いをふりまくヒロイン・藤岡てんがひょんなことから小さな寄席経営を始め、ついには日本で初めて“笑い”をビジネスにした女性と言われるまでに成長していくさまを描いていく。 SNSでは、《桃李くん朝ドラ久しぶり!最高!》《葵わかなちゃんの旦那さん役が桃李くんとは!》《葵わかなちゃんだから見てみようかな~》などの反応を見せている。
2017年04月20日「これまで学生役を演じることがけっこう多く、学生役には慣れていたのですが……」 こう語るのは、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』で君枝の息子・健太郎を演じている古川雄輝。29歳の古川は登場時、15歳の高校生を演じた。 「出演者の方もスタッフさんも健ちゃんと呼んでくださったので、それが演じるうえでもよかったのかなと思います。健太郎と呼ばれていたらまたイメージが違う気がしていたので。さらに学ランを着ることによって、より学生風に見えるので助かりました」 学ラン姿の健ちゃんが、今ではすっかり頼もしい社会人!共演者も実年齢では年下が多く、苦労したこともあるという。 「恋人でその後、妻になるさくらを演じている井頭(愛海)さんが15歳でしたし、僕のお母さん役の土村(芳)さんも26歳と年下なので、ちょっと気になりましたが、土村さんは、話し方も包み込むようなお芝居をされるので、現場にいるときは、常にお母さんとして見ていました。クランクアップした日に『やっと普通に話せるね』と言葉をかけました」 朝ドラ出演は役者として、大きな学びの場となったよう。 「同世代の役者さん、皆さん素晴らしい方たちと一緒にお仕事させていただいたことがいちばんよかったですね」
2017年03月23日夜のアートイベント・シリーズ『上野夜公園』第3弾となる、「江戸写し絵上演会」と「夜の音めぐり 桜の街の音楽会スペシャル」の2つのイベントが開催決定!会場は上野恩賜公園、日程は2017年3月10日(金)です。気になるアートイベントの詳細をチェックしてみましょう。上野夜公園って?2016年12月から、上野公園内の美術館・博物館の夜間開館に合わせ開催されているイベントです。上野公園の新たな魅力を発見してもらうべく、公園各所で様々なプログラムが展開されています。昼間のイメージが定着している上野公園を新たな楽しみ方で満喫しましょう!●上野夜公園 第02夜-1「江戸写し絵上演会」写し絵とは、木製のプロジェクターによって絵を動かして投影する、江戸時代のアニメーションといえる芸能です。だるまや勧進帳などの物語が、色とりどりの絵によって和紙のスクリーン上を動き回り、音曲や鳴り物入りで、ときには語りとともに演じられます。不忍池のほとりに建つ水上音楽堂にて、レトロな舞台を鑑賞しましょう。【開催概要】上野夜公園 第02夜-1「江戸写し絵上演会」日時:2017年3月10日(金) 開場17:30、開演18:00、終演19:00会場:上野恩賜公園・水上音楽堂出演:劇団みんわ座( )演目:「三番叟」、「だるま夜話」、「江戸の四季」、「あたま山」入場料:無料※申込不要、雨天決行●上野夜公園 第02夜-2「夜の音めぐり 桜の街の音楽会スペシャル」上野公園文化施設の夜間延長開館にともない、東京国立博物館、東京都美術館、東京文化会館を会場として金曜日の夜の音楽会が開催されます。東京・春・音楽祭と共催し、多彩な出演者による公演が実現。それぞれの会場の特性がきわ立つ、特別な“夜の音めぐり”を堪能しましょう。内容は変更になる場合があるので、最新情報はウェブサイトを確認してください。【開催概要】上野夜公園 第02夜-2「夜の音めぐり 桜の街の音楽会スペシャル」日時:2017年3月10日(金)会場:東京国立博物館、東京都美術館、東京文化会館共催:東京・春・音楽祭実行委員会、東京文化会館、東京国立博物館、東京都美術館入場料:無料(ただし東京国立博物館は当日の入館料が必要)※申込不要、屋外の演奏では荒天中止●東京文化会館(エントランス前)サックス四重奏によるウェルカム演奏が行われます。時間:17:00~17:15●東京国立博物館館内各所が、ヴァイオリン&チェロ、サックス四重奏などの音色で彩られます。時間:16:00~16:20/正門内池前、17:30~17:50/本館大階段、18:30~18:50/東洋館1室、19:10~19:30/平成館ラウンジ●東京都美術館(ロビー階「ティツィアーノとヴェネツィア派展」会場入口前)特別展「ティツィアーノとヴェネツィア派展」にちなみ、ルネサンスを代表する作曲家モンテヴェルディの作品を、声楽アンサンブルとピアノで楽しみましょう。時間:17:30~17:45、19:00~19:15【開催概要】上野夜公園(うえのよるこうえん、英語名称:UENO PARK NIGHT EVENT SERIES)期間:2016年12月~2017年3月 随時開催会場:上野恩賜公園 各所公式ウェブサイトURL:
2017年02月25日女優の有村架純が、2月13日に24歳の誕生日を迎え、現在撮影中の連続テレビ小説「ひよっこ」にて収録の合間にサプライズでお祝いが行われた。連続テレビ小説第96作目となる本作「ひよっこ」は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語。高度成長期の真っただ中、日本の発展を支えたのは地方から上京し懸命に働いた名もなき人々。この物語のヒロインも、そんなひとり。集団就職で上京した“金の卵”ヒロインが、自らの殻を破って成長していく波乱万丈青春記となっている。有村さんがヒロイン・谷田部みね子役を演じるほか、沢村一樹、木村佳乃、宮本信子、佐々木蔵之介、竜星涼らが出演する。この日は、昼休憩明けの収録開始のタイミングで、有村さんがトランジスタラジオの工場のセット(中庭)に入ると、突然暗転し、女工役の人々が「ハッピーバースデー」の歌いながら登場。最後にクラッカーを鳴らしてお祝いした。有村さんは、「24歳になりました。24歳は『ひよっこ』に全てを捧げたいと思います。今後もよろしくお願いします」と新たに意気込みのコメントをした。連続テレビ小説「ひよっこ」は4月3日(月)8時~NHK総合ほかにて放送開始。(cinemacafe.net)
2017年02月14日柴田よしきの同名小説を原作とした舞台『猫は毒殺に関与しない』が、2月23日(木)に開幕する。主演は、NHK連続テレビ小説「まれ」(矢野陶子役)、ドラマ「99.9」(谷繁美代子役)などに出演する柊子。演出は俳優の嶋尾康史。舞台『猫は毒殺に関与しない』チケット情報主演を務める柊子に話を聞いた。主演の柊子、演出の嶋尾をはじめとする馴染みのメンバーで年1回上演してきた“アトリエ公演”を「Team337」の公演として初めて上演する今作。昨年12月に上演した大阪公演の感想を聞いてみると「Team337としての旗揚げ公演ということで力を入れて臨みました。これまで毎年やってきたけれど、ここで新たにステップアップするつもりで迎えた公演だったので、初日のドキドキは例年以上でした。そんな中、たくさんのお客様が連日観に来てくださって、満員御礼という言葉がピッタリで。『すごく面白かったよ』という言葉をいただけたので、自信を持って東京公演に臨めると思っています」。原作は、1998年から続く柴田よしきの人気推理小説「猫探偵正太郎シリーズ」の最新作。作家の桜川ひとみが愛猫の正太郎とともに事件の解明に挑むシリーズで、柊子はその桜川ひとみを演じる。読書好きの柊子は、だからこそ小説の舞台化にプレッシャーを感じたという。「本って読む人それぞれの世界があるじゃないですか。しかも長い間愛されているシリーズですから、それをいざ自分がってなると…。なんとか世界観を壊さないようにと意識することしかできないなって」。そんな中での役作りは苦しんだそうだが「大阪公演には原作を読んできてくださった方が結構いたんですけど『面白かった』ってすごく言ってくださって。あと、本を買って帰ってくださる方もたくさんいました」。劇場で販売していた原作が完売したという事実が、舞台の面白さを物語っている。東京公演の舞台である赤坂RED/THEATERは柊子にとって憧れの劇場。「空気感がすごく好きなんですよね。温かな感じがするし、距離感も遠すぎず近すぎずというか。なんかほっとする空気感なんです。最近、用もないのに前を通りますよ。『私、ここに出るんだ』と思って(笑)。自分があの舞台に立つ日がこんなに早く来るなんてって…話してるだけで鳥肌立っちゃいます。だから今回の東京公演は特別です」。「原作を読んだことある人にもない人にも楽しんでいただける自信があります!」(柊子)という公演は2月23日(木)から26日(日)まで、東京・赤坂RED/THEATERにて。取材・文:中川實穗
2017年02月01日アーティストの清川あさみによる展覧会「清川あさみ展」が、1月21日から2月14日まで京都の美術館「えき」KYOTOにて開催される。ポートレート写真や愛読した文庫本に刺繍を施すなど、独特の世界観で作品を生み出し続け、NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」のタイトル映像やヒロインポスターなども手掛けている清川。京都で初の個展となる同展では、代表作である「美女採集」や「TOKYO モンスター」の他、清川が特に思い入れのある100冊の本の印象的なページに刺繍でドローイングした「わたしたちのおはなし」や、清川のInstagramにアップされた画像のネガポジを反転して記憶や心理の背景にあるものを複層的に表現した「I:I」などを展示。さらに、「べっぴんさん」に登場した作品群も登場する。また、会場では同展限定のチョコレートも販売される予定だ。【イベント情報】「清川あさみ展」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区東塩小路町会期:1月21日~2月14日時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)料金:一般800円(600円)、高大生600円(400円)、小中生400円(200円)※()内はエムアイカード、一部除くJR西日本グループ会社カードの保持者、ICOCAでの購入者、前売及び10名以上の団体、障害者手帳を提示した者とその同伴者1名の料金
2017年01月06日昨年、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で一躍脚光を浴びた女優・小芝風花(19)。2014年には初主演映画『魔女の宅急便』での演技が評価されて第57回ブルーリボン賞・新人賞を受けるなど順調に女優の道を歩み続けているように見えたが……2度目の映画主演となる『天使のいる図書館』(2月11日奈良県先行/2月18日全国公開)は悩みながらの撮影だったという。昨年12月8日、所属事務所・オスカープロモーション主催の「晴れ着撮影会」に出席した小芝に会い、胸の内と今後の展望を探った。――2016年1月1日のブログで、申年にかけて「見る! 聞く! 言う!」を目標に掲げていましたね。できた! という感じではありませんが(笑)、1年を通してちょっとずつ。このお仕事でとても大切な「見る」「聞く」からはすごく吸収できたのですが、特に今までは「言う」がなかなかできなくて。自分の意見を言うことはすごく勇気がいることですが、言わないと伝わらない。下半期ごろから、「怖がってちゃいけない!」と思うようになりました。少しずつ……です(笑)。――朝ドラ現場での「言う」は?週に1回あるリハーサルに参加させてただいていたのですが、その時は監督に相談に乗っていただいたりしました。一人の女性の人生を演じさせていただいたので、やっぱり少しずつ成長していかないといけない過程で、監督とシーンごとに細かくお話できたのはすごく貴重な経験でした。これまでは、「今を生きている」役がほとんど。一人の女性がいろいろなことを経験していって、どんどん大人になっていく過程を3カ月という短い期間で演じさせていただいたのは、やりがいがあったと同時にすごく勉強にもなりました。――朝ドラに出て、周囲の反応の変化は?祖父母のお散歩仲間の方々とお会いした時に、「観てたよ!」と言っていただいて。よく声を掛けていただけるようになりました。――2月には主演映画『天使のいる図書館』が公開されます。2カ月間、奈良に行ったそうですね。2016年は悩んだ年でもあって、ちゃんと自分に主演が務まるかすごく不安でした。めちゃくちゃ悩んだ作品です。役のイメージが固まってきたかなと思ったら、変えないといけなくなっちゃったり。話し方や動きひとつとっても変わった女の子で、今までやったことがなかったのも難しさを感じる理由だったと思います。心がホッコリする作品になっていると思いますので、ぜひたくさんの方に観に来てほしいです。地元の方が本当に親切で。朝早くからごはんを作りに来てくださったり、住んでいらっしゃるお家を貸していただいたり。奈良の魅力がたくさん詰まっている作品になっていると思います。――10月25日付けのブログでクランクアップを報告されていましたが、「これから編集作業もあると思いますが最後までどうぞよろしくお願いします」というスタッフの方々に向けたメッセージも書き込まれていました。演じる立場として私ができることは、撮影中に「目一杯その役を演じ切る」。撮影を終えてもスタッフの方々の作業はまだまだ続きます。この前、アフレコで監督にお会いしたら朝7時まで編集に追われていたと聞きました……。一般の方々にはそういう情報が届かなかったりするので、少しでも知っていただきたくてブログに書きました。――さて、そろそろお時間です。2016年は「見る! 聞く! 言う!」でしたが、2017年はどのような目標に?2017年は酉年ですよね? ……干支はちょっと置いといて(笑)。20歳になる年でもあります。今までは周りの意見に左右されてフラフラしてしまう時もあったので、1度落ち着いて自分を見つめ直して、しっかりと物事を見据えていきたいと思います。■プロフィール小芝風花(こしば・ふうか)1997年4月16日生まれ。大阪府出身。2011年にイオンとオスカープロモーションが共同で開催した「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得。2012年にドラマ『息もできない夏』(フジテレビ系)で女優デビューを果たした。初主演映画『魔女の宅急便』(2014年)での演技が評価され、第57回ブルーリボン賞・新人賞を受賞。2016年には、NHK連続テレビ小説『あさが来た』やフジテレビ系『早子先生、結婚するって本当ですか?』などのドラマに出演した。2017年1月クールのTBS系ドラマ『下克上受験』(毎週金曜22:00~)にレギュラー出演。
2017年01月03日テレビ朝日ドラマ制作部の若手スタッフが斬新な感性で生み出す変な恋愛ドラマ、その名も“変愛ドラマ”が12月28日(水)今夜から3夜連続でスタート。第1夜の今夜は安田顕と祐真キキの共演で「緊Q不倫速報」をお届けする。『俳優 亀岡拓次』や『HK 変態仮面』などで知られる個性派俳優の安田さんが今回演じるのは、“不倫断罪人”として人気のラジオパーソナリティー・ジェイク小早川。世間では不倫反対、愛妻家というキャラで通っているジェイクだが裏ではADと不倫中。不倫に罪悪感もなければ相手に誠実さもないという二面性を持った人間だ。そんなジェイクを生放送中に追い詰めていくのが『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』のミコ・オオトモ役で鮮烈なデビューを飾った新鋭の国際派女優である祐真さんが演じる佐伯百合(さえきゆり)。百合は3年前、不倫相手だったジェイクにこっぴどく捨てられた過去を持ち、復讐のため恋愛セラピストとしてジェイクの生放送番組に出演する。自分に番組に過去の不倫相手がゲストでやって来たジェイクは激しく動揺。そんなジェイクに百合は涼しい顔でスマホを差し出す。そこには「あなたを地獄に落としに来たわ」という表示が。放送終了までに自分が犯した不倫の罪を生放送ですべて告白するか、不倫写真を週刊誌にばらまかれるか。今の人気者生活を捨てる勇気など毛頭ないジェイクであったが、非情にも刻々と進んでいく生放送。公開謝罪させようとする百合を相手に、罪深き男の決死の攻防戦が始まる――というストーリーが展開する。2人の他、現在のジェイクの不倫相手・舞島りんかに阿部純子。ジェイクの番組ディレクター・岸洋介に山本浩司。ジェイクと古いつきあいの放送作家・勝村トオルに津村知与支。ジェイクのマネージャー・氏家健に山本圭祐。番組のアシスタントプロデューサー・里田真紀に古畑星夏。番組のミキサー・田宮勇太に山本佳希といった面々が出演する。「変愛ドラマ」はこの後も、山本舞香、白洲迅、船越英一郎らの出演でゾンビ化した女子高生と大のゾンビ嫌いの同級生との恋を描く「恋するJKゾンビ」が12月29日(木)に、田中圭、吉田鋼太郎らの出演で“おっさん”たちのドキドキ恋愛を描く「おっさんずラブ」が12月30日(金)にそれぞれ放送される。こちらもお見逃しなく。変愛ドラマ「緊Q不倫速報」は12月28日(水)今夜深夜0時20分~テレビ朝日系で放送(一部地域を除く)。(笠緒)
2016年12月28日テレビ朝日ドラマ制作部の若手が集結し手掛ける、変な恋愛ドラマ…“変愛ドラマ”が、12月28日(水)より3夜連続で放送されることが決定。主演には、安田顕、山本舞香、田中圭をそれぞれ迎えることも分かった。第1夜を飾るのは、安田さん主演の謝罪サスペンス「緊Q速報(仮)」。安田さんが演じるのは、ラジオの生放送中に突如現れた元不倫相手に、公開謝罪を迫られる人気パーソナリティー・ジェイク小早川。元不倫相手役には、米国の大人気ドラマ「HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン」に出演し、日本のドラマは初出演となる祐真キキが出演する。ジェイク小早川は愛妻家という公の顔の裏で、のうのうと不倫を繰り返す二枚舌の男。しかし、DJを務める生放送番組に元不倫相手・佐伯百合がゲスト出演したことで、人生は急転直下!公開謝罪を迫る百合と、何とか無傷で修羅場を切り抜けようとするジェイクの“一進一退の心理戦”が始まるのだ。本作について安田さんは「サスペンスな部分もあり、チクッと刺すところもキッチリある。すごいチャレンジをしているコメディーです」と語り、「そんな作品で主役を張らせていただけるなんて、ありがたいこと!期待にお応えできるよう、きっちり取り組みたい」と意気込みを語った。続く第2夜は、山本さんが主演する「恋するJKゾンビ」。人は誰しもコンプレックスを抱えているもの。しかし、本作で山本さん演じる主人公・橘まりあのコンプレックスはかなり特殊。…なんとゾンビになってしまったことだった。そんな悩を隠し持つまりあに絶体絶命の“恋のピンチ”が到来してしまって…というストーリー。山本さんのほか、まりあの幼なじみ・冷水十吾役に白洲迅、まりあに恋するクラスメイト・真壁匠役に山本涼介、まりあの父・慎一役に船越英一郎がキャスティング。いままでにない“ゾンビ・ラブコメ”が誕生する。コンプレックスをあまり感じない性格だという山本さんは、「それでも『背があと5センチ高かったらいいな』とか思ったりしちゃう!だから、まりあの気持ちは分かるし、世の中の女の子たちにもすごく共感してもらえるんじゃないかなって思います」とコメント。また、今回演じるにあたって山本さんは「実はいま、ゾンビ化したときの唸り声とかも、毎日お風呂に入りながら、いろいろシミュレーションしてるんですよ。で、自分の出した声に怖くなっちゃったりして(笑)。演技プランを練るのが、すっごく楽しいです!」と役作りを明かしていた。本作でどんな役作りの成果が出ているのかも注目だ。そして最後は、“田中圭×吉田鋼太郎”でキモイけど…応援したくなるおっさん同士のパニック・ラブコメ「おっさんずラブ」を放送。全然モテない33歳の独身男・春田創一(田中圭)は、ある日上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)のスマホに隠し撮りされた、春田の写真の大量コレクションを発見。ビビる春田に黒澤はトイレで壁ドン、そして「好きです」とまさかの愛の告白!怯えきった春田は同居している後輩・長谷川幸也(落合モトキ)に相談するが、なんと長谷川が突如風呂場で壁ドン、「先輩が巨乳好きなのは知っています…でも、巨根じゃダメですか?」と迫ってきた!カオスにも程がある状況に立たされた主人公が、ぐいぐい迫ってくる男たちに恐れおののき、全力で拒みながらも、いつしか男たちの存在が頭から離れなくなっていく“抱腹絶倒のパニック・シチューション・ラブコメディー”となっている。第一印象は「くっだらね~!面白そうだな!」と思ったと言う田中さん。「撮影に入ってからも、鋼太郎さんやモトキくんと『何やってんの、オレたち!?気持ち悪~(笑)』なんて言いながら、お互いの芝居を楽しんでいます。だから、男たちから迫られる役どころに対しての抵抗感もまったくないです。ただ、『こんなにテンションの上がらないキスシーンや壁ドンはないな。やっぱ性別って大事だな』とは思いましたけど(笑)」と撮影の様子を明かす。また「この作品はくだらない面白さだけじゃなく、ちゃんと各登場人物の思いや人生が描かれているドラマ。深夜、暇にしている方々にぜひ、ひとまず何も考えず見ていただきたいです(笑)」とコメントしている。<年の瀬 変愛ドラマ>第1夜「緊Q速報(仮)」は12月28日(水)深夜0時20分~、第2夜「恋するJKゾンビ」は29日(木)深夜0時20分~、第3夜「おっさんずラブ」は30日(金)深夜0時40分~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2016年12月13日俳優の安田顕、女優の山本舞香、俳優の田中圭が、28日から放送されるテレビ朝日系の3夜連続深夜ドラマに主演することが10日、明らかになった。これは、テレ朝ドラマ制作部の若手スタッフが、変な恋愛ドラマ…"変愛ドラマ"をプロデュースするもの。第1夜(28日24:20~25:20)は、安田主演の『緊Q速報(仮)』。安田演じる人気ラジオパーソナリティが、生放送中に突如現れた元不倫相手(祐真キキ)に公開謝罪を迫られるというストーリーで、安田は「企画内容を聞いて『マジか!? 攻めてるなぁ!』と思いました」と印象を語っている。第2夜(29日24:20~25:20)は、山本主演の『恋するJKゾンビ』 。山本演じるゾンビ化してしまった女子高生・まりあが、見た目の悪さや臭いといった悩みを隠し持ちながら、絶体絶命の"恋のピンチ"を迎えるという内容で、山本は「腕の傷に始まって、全身ゾンビになるシーンまであるんですよ!」と特殊メイクを見どころに挙げた。ほかに、白洲迅、山本涼介、船越英一郎も出演する。そして第3夜(30日24:40~25:40)、田中主演の『おっさんずラブ』。田中演じる33歳のモテないおっさんに、ピュアすぎる乙女心を隠し持つおっさん上司と、ルームメイトの若きイケメン巨根男子が告白してくるモテ期を描くもので、田中は企画書を読んだ際の第一印象を「くっだらね~! 面白そうだな!」と話している。ほかに、吉田鋼太郎、落合モトキ、宮澤佐江が共演する。
2016年12月10日新シリーズの始まりとなる『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開を記念した「金曜ロードSHOW!」2週連続ハリー・ポッター祭り。第2夜となる12月2日(金)今夜はシリーズ第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が放送される。ダニエル・ラドクリフが初々しい姿でハリー・ポッターを、ホグワーツ魔法魔術学校の友人、ロン・ウィーズリーをルパート・グリントが、ハーマイオニー・グレンジャーをエマ・ワトソンがそれぞれ演じ、ハリーを敵視する同級生のドラコ・マルフォイにトム・フェルトン、スネイプ先生にアラン・リックマン、ダンブルドア校長にリチャード・ハリスとおなじみのキャストが第1作『賢者の石』から引き続き出演。夏休みのある日、ハリーの前に“屋敷しもべ妖精”ドビーが現れ、ホグワーツ魔法魔術学校に帰ってはいけないと忠告、新学期になりハリーがホグワーツに向かおうとすると、ホグワーツ行きの電車が発着するホームに入れなくなってしまい、仕方なくロンと一緒に空飛ぶ車で学校に向かうも着地に失敗、学校に古くから植えられていた“暴れ柳”の中へ落ちてしまう。さらに飛んでいるところをマグル(=人間)に目撃されたため、スネイプ先生は2人に退学を命じる。ダンブルドア校長のお陰で学校に残れることになったが、そんなある日、学校の壁に「秘密の部屋は開かれた…」という謎のメッセージが出現し、同時にマグル出身の生徒が石にされる事件が次々に発生。秘密の部屋はヘビ語を操る者でないと開くことができないため、ヘビ語を話せるハリーが犯人とウワサされてしまう。ハーマイオニーは、ハリーの無実を証明しようとする…というのが『秘密の部屋』のストーリー。今回も番組放送中に特設サイトにアクセスするか、リモコン「dボタン」を押すことでユニバーサル・スタジオ・ジャパンのスタジオ・パスや、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』劇場鑑賞券などが当たる特別企画に参加可能。先週に引き続き今週もチェックしたい。金曜ロードSHOW!『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は12月2日(金)21時~日本テレビ系で放送。また最新作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』も11月23日に全国966スクリーンで日本公開、公開からわずか5日間で早くも動員100万人を突破する人気ぶり。世界累計興行収入500億円突破の『ファンタビ』もお見逃しなく。(笠緒)
2016年12月02日ドラマ「11人もいる!」などで注目を浴び、今年はNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にも出演した新進女優・野村麻純が、初のWEB写真集「As Is Nomura Masumi」を配信することになった。約1年間にわたる、ヘアメイクもスタイリストもいない、カメラマン・丸谷嘉長と女優・野村麻純、2人だけの撮影により撮られた写真をまとめたWEB写真集。10回以上の打合せと撮影をへて撮られた写真は約1万5,000枚におよび、撮られるたびに変わっていく1人の女性の成長の姿がしっかりと収められている。野村さんの写真撮影に慣れていない当初の姿から、ドキッとするような大人の表情まで、それぞれに時の流れが刻まれ、自分自身の全てを受け入れ、ありのままを表現し、ごまかさずに生きることをテーマとして挑んだことから「As Is」(そのまま)と命名された。TBSドラマ「華和家の四姉妹」(’11)で芸能界デビューした野村さんは、「11人もいる!」「TOKYO エアポート」「プラトニック」など数々のドラマに出演、2016年は「とと姉ちゃん」でヒロイン・高畑充希のタイピスト時代の意地悪な先輩を好演し、鮮烈な印象を残した。今回、初の写真集にも体当たりで挑み、風呂場でシチュエーションでは一糸まとわぬ姿での撮影にも臨んでいる。「野村麻純、雨に濡れた公園に置き忘れたゴムボールのようだと思った。ずっとそこに居るような、そしてそこに居てはいけないような不思議な雰囲気。そんな彼女に視点を向けたとき引き込まれてしまった」と語るのは、未完成な彼女を約1年間カメラに収めつつづけた丸谷氏。これまで、広末涼子、小西真奈美、榮倉奈々など数々の女優の写真集を手がけてきた丸谷氏が、次に選んだ女優は、未完成の若手女優。その未完成な姿にこそ魅力を感じ、野村さんの未来への可能性と自分自身の新たな可能性を試す挑戦の道を、WEB写真集という媒体で選んでいる。<野村麻純コメント>メイクも衣装もシンプルで、何も飾らずカメラの前に立った1年間。全く心を開いていなかった私も、不完全で格好悪い姿も、隠すことなく写っています。「この写真たちがこれからあなたの名刺になるんだよ」と丸谷さんに言われ、ゾッとしましたが、その言葉で自分のするべきことがはっきりとわかった気がして、腹をくくって作品に向き合うことができました。丸谷さんには、写真で撮っていただくということだけでなく、たくさんの言葉をいただき、自分なりに変化が出来た1年になったと思います。写っているのは自分「らしい」姿ではなく、全て紛れもなく「リアル」な自分です。野村麻純は野村麻純のままそこに立っています。そのままの私を見てください。WEB写真集「As Is Nomura Masumi」は11月29日(火)より配信スタート。(text:cinemacafe.net)
2016年11月26日シリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開を記念して「金曜ロードSHOW!」では2週連続ハリー・ポッター祭りを開催。11月25日(金)今夜は記念すべきシリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』が放送となる。映画史に残るファンタジーの金字塔となった“ハリポタ”。伝説の始まりとなるシリーズ第1作となった『賢者の石』は2001年公開。公開当時は小説の挿絵から抜け出てきたようなダニエル・ラドクリフ演じるハリーをはじめとしたキャスト陣と、CGを駆使した美しい映像が話題となった。幼い頃に両親を亡くし、叔父のダーズリー一家に育てられた孤独な少年・ハリーのもとに、ホグワーツ魔法魔術学校の入学許可証が届けられる。ハリーの幼少期を知るというホグワーツからの使者・ハグリッド(ロビー・コルトレーン)に連れられて入学準備を整えるハリーは、魔法の杖やフクロウなど魔法のアイテムを見て胸をときめかせるが、両親が悪の魔法使い“ヴォルデモート”に殺され、その戦いで生き残った自分が魔法界で特別な存在として語り継がれていることを知る。期待と戸惑いのなか、ハリーは同じ寮になった魔法使い一家の息子・ロン(ルパート・グリント)や、マグル(=人間)出身の少女・ハーマイオニー(エマ・ワトソン)らと行動を共にするように。そんななか、ダンブルドア校長(リチャード・ハリス)が立ち入りを禁止した4階の廊下に隠されている“何か”を、魔法薬学のスネイプ先生(アラン・リックマン)が狙っているのではないかと感じたハリーたちは独自に調査を開始する…というのが本作のストーリー。9月に公開された『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』では悪役に挑戦、俳優としてのキャリアを着々と積み上げているダニエル・ラドクリフをはじめ、来年GWに実写版『美女と野獣』の公開を控えるエマ・ワトソンらメインキャスト陣のまだ初々しい姿も見どころだ。金曜ロードSHOW!『ハリー・ポッターと賢者の石』は11月25日(金)21時~日本テレビ系で放送。次週12月2日(金)21時~からはシリーズ第2作となる『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が放送される。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は全国にて公開中。(笠緒)
2016年11月25日石原さとみ主演、菅田将暉、本田翼らの共演で宮木あや子の小説「校閲ガール」シリーズを連続ドラマ化した「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の第8話が11月23日(水)今夜オンエアされる。出版物を影で支える“地味”だが“スゴイ”存在「校閲」にスポットをあてた本作。石原さん演じる主人公の河野悦子(こうのえつこ)がファッション誌「Lassy」の編集者を志望して、ついに憧れの景凡社に入社したものの配属先は「Lassy」編集部ではなく校閲部。その地味な仕事ぶりに当初は落ち込む悦子だが、徹底的に「校閲の仕事で認められれば憧れのファッション誌の編集ができるかも」と校閲の仕事に打ち込んでいく。悦子の“全力”さは時に暴走しすぎて、毎度様々な騒動を巻き起こすものの、そんな悦子を周囲も次第に認めていく…という物語。そんな悦子があるきっかけから一目惚れするのが菅田さんが演じている、若くして作家デビューし、今は作家と大学生、そして「Lassy」の男性モデルとしても活躍をはじめた折原幸人。悦子に「大好きだよ」と“告白”した幸人だが、前回の放送では、第1話で悦子が校閲を担当した大物ミステリー作家、本郷大作の息子であることが判明。大作からも「幸人をよろしく」と恋人の“お墨付き”をもらった悦子。2人の今後の進展が気になるところ。一方、本田さん演じる「Lassy」編集者の森尾登代子の部屋に居候していた幸人だが、前回のラストで幸人がついに森尾の部屋を去り、悦子と幸人と森尾の“三角関係”にも一つの区切りが。森尾については青木崇高演じる文芸編集部の編集者、貝塚八郎との関係も注目ポイント。ラストに向けて登場人物たちの恋愛模様にも注目していきたい。そして今夜の第8話で悦子が担当するのは恋愛小説家・桜川葵(伊藤かずえ)の小説の校閲。なんと葵は校閲部の部長、茸原(岸谷五朗)と過去に意外な関係があった。葵は中途半端な仕事を嫌う厳しい作家で、いつも以上に全力で仕事をしてほしいと茸原(岸谷五朗)から言われた悦子は、仕事にも恋愛にも情熱的な葵に負けじと全力で葵の小説を校閲。葵も悦子に指摘されたことを取り入れ、再校で大幅に内容を変える。また最初から校閲し直さなければならなくなる悦子だが、めげずに取り組んだことで次第に2人は意気投合する…というのが今回のストーリー。今回もバラエティに富んだファッションに身を包んで河野悦子が全力で突っ走る。「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」第8話は11月23日(水)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年11月23日「金曜ロードSHOW!」がスタジオジブリ作品を連続放送する「3週連続秋のジブリ」。第3夜となる11月18日(金)今夜は2002年公開の森田宏幸監督作品『猫の恩返し』が放送される。ひょんなことから猫の国に行くことになった女子高生・ハルの冒険を描いた本作は『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語という位置づけとなっており、同作にも登場した猫の男爵バロンとムーンが本作にも登場するなど、『耳をすませば』のスピンオフ的な作品になっている。ごくごく普通の女子高生・ハルはある日の帰り道、トラックにひかれそうになっていた美しい黒猫を救出。その黒猫・ルーンは突然立ち上がり、丁寧にお礼を言って去っていく。いきなり猫が話したことにハルは驚くが、母によるとどうやら幼い頃にも猫とお話をしたと言い張っていたことがあったという。その夜、ハルの元に猫の国から来た猫王が現れ、自分の息子を助けてくれたハルに「恩返し」がしたいと話す。その宣言通り翌朝から「猫の恩返し」がスタート。ハルには少々迷惑なものばかりだが、そんなことは気にもかけない猫王はハルをルーンの妃に迎えると勝手に決めてしまう。困ったハルだが、どこからか聞こえてきた「猫の事務所に行って」という声に導かれた先で出会った白い猫・ムタの案内で「猫の事務所」を訪れると、主人のバロンと相棒のトトがハルを待ち受けていた。ハルの話を聞いたバロンは自分を見失わないようハルを諭すが、その直後、ハルは猫の国に連れ去られてしまう…というストーリー。主人公・ハルの声を担当するのは本作で声優初挑戦、最近では『海月姫』や『怒り』などに出演している女優の池脇千鶴。猫の男爵バロンを『利休にたずねよ』や『呪怨 -ザ・ファイナル-』の袴田吉彦が、猫の国の王子・ルーンの声を「勇者ヨシヒコ」「闇金ウシジマくん」シリーズなどの山田孝之が担当。またハルの母には岡江久美子、猫王には丹波哲郎、ムタには渡辺哲、トトには斉藤洋介。そのほか前田亜季、佐藤仁美、佐戸井けん太、濱田マリらが声優として本作に参加している。今回は公開当時同時上映されたジブリの傑作短編集『ギブリーズepisode2』から2つのエピソードをテレビ初放送するほか、スマホやデータ放送から参加できる企画も行われる。さらに今夜はハリー・ポッターシリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の独占映像をテレビ世界初公開。しかも今夜一度限りの放送となるのでこちらもお見逃しなく。金曜ロードSHOW!『猫の恩返し』は11月18日(金)今夜21時~日本テレビ系で放送。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は11月23日(水・祝)より全国にて公開。(笠緒)
2016年11月18日この夏、2週連続でスタジオジブリ作品を放送した「金曜ロードSHOW!」が今夜から「3週連続秋のジブリ」と題してまたまたスタジオジブリ作品を連続で放送。第1夜となる11月4日(金)今夜は1988年公開の『となりのトトロ』がオンエアされる。『天空の城ラピュタ』に続いて宮崎駿が監督はもちろん脚本・原作も手掛けた同作は、昭和30年代の懐かしい風景を舞台に、古い民家に引っ越してきたばかりのサツキとメイの2人の姉妹が森でトトロという不思議な“いきもの”と出会い、そして姉妹の冒険が始めるという物語で、ジブリアニメを代表するキャラクターとなった“トトロ”やネコバス、マックロクロスケたちの愛きょう溢れるキャラクター性と、懐かしさあふれる情景描写が世代を超えて愛され、TV放送では毎回高視聴率をマーク、トトロをはじめとした登場キャラクターのグッズも大人気と、未だに人気の衰えない作品である。小学6年生の女の子・サツキは入院中のおかあさんに空気のキレイな土地で静養してもらうため、妹のメイとおとうさんと一緒に田舎にある、大きなクスノキの近くに建っている古い家に引っ越してくる。到着早々メイは家に隠れていた小さくて真っ黒なオバケ“マックロクロスケ”を発見。ちょっと不思議な出会いにドキドキする2人。そして田植え休みも終わり新生活が始まったある日、庭で遊んでいたメイの前に2匹の奇妙ないきものが。2匹を追いかけてクスノキの根元に転がり落ちたメイは、そこで巨大ないきもの=“トトロ”と出会う。話を聞いたサツキは自分もトトロに会いに行こうとするがメイが通ったはずの根元の穴はなくなっていた…というおはなし。声の出演はサツキに日高のり子。メイに坂本千夏。とうさんに糸井重里。糸井さんは公開当時のキャッチコピーも手がけている。かあさんには『風の谷のナウシカ』他ジブリ作品に数多く出演している島本須美ら。誰もが口ずさめる印象的な主題歌、見返す度に新たな感動が溢れるその映像とストーリー。日本アニメ史上に輝く珠玉の名作を、今夜改めてじっくりと堪能してみては。金曜ロードSHOW!『となりのトトロ』は11月4日(金)今夜21時~日本テレビ系で放送。「3週連続秋のジブリ」次週11日(金)は『紅の豚』、18日(金)は『猫の恩返し』が放送される。(笠緒)
2016年11月04日小5の長男が不眠症に。眠れない影響は様々なところに現れ…出典 : 去年の冬頃のことです。発達障害のある小5の長男が、「夜眠れない」と訴えるようになりました。就寝時間も遅く、夜中の2時や3時を過ぎることもありました。その頃の長男はひどく疲れた様子で、いつもイライラしていました。ちょっとしたことで泣き出したり、次男に言いがかりをつけてケンカになったり…。どうしてなのか原因を考えてみると、当時学校で勉強についていけず辛い思いをしていること、控えている学校行事の準備や練習などが、ストレスになっているのでは?と思いました。このため、「せめて家ぐらいは好きなことさせてよ!」と訴える長男が、できるだけ家でリラックスして過ごせるよう、テレビやゲームなどをあまり制限しないようにしてみました。出典 : しかし、しばらくしても不眠やイライラは無くなりません。私は心配になり、その頃通っていた教育相談の臨床心理士に相談したところ、次のようなことを言われたのです。「家で、テレビやゲームの時間はどのぐらいですか?彼のような子は感覚が過敏なので、テレビやゲームの画面や音の刺激が、非常に脳を疲れさせている可能性が高いです。脳の興奮状態が続き、疲れることで、不眠やイライラが起こっているのかもしれません。」これにはショックを隠せませんでした。彼のために、と思って好きなだけテレビを見せていたことが、かえってイライラや不眠を助長させていたとは…。長男ができるだけストレスをためないようにと、私はテレビやネット動画を見放題にさせていたのでした。しかし、好きなものを急に取り上げることは難しい。ではどうしたらいいのだろう?出典 : とはいえ、急に「テレビは禁止!」もしくは「時間を決めて!」と言っても反発されるだろうし、一緒に次男にも我慢させるのはかわいそう。そこで、まずは子どもの様子を観察することにしました。すると、実は楽しみにしている番組はそんなに多くなく、「ヒマだから」なんとなくテレビをつけ、好きなDVDや録画した番組を繰り返し見ている、ということがわかりました。それを踏まえ、私は子どもたちに話し合いを持ちかけました。私「お兄ちゃんが最近頭が痛かったり、眠れなかったりして辛そうでしょう。お医者さんに聞いたら、テレビの見過ぎが原因なんだって。どう思う?」長男「そっか…。本当にね、この眠れないのをなんとかして欲しいんだ。」次男「でも、じゃあ、テレビ見たらいけないの?やだよそんなの!」私「テレビを見ちゃいけないって言われても、嫌だよね。じゃあ、どうしても見たい番組って、どれ?」そう言って、紙に書きだしてみたところ…子どもたち「あれ、意外と少ないんだねえ。」こうして、自分たちが見たい番組以外は、暇つぶしでなんとなく見ていたことに、気が付きました。そこで、●見たい番組を決めて見る●夜7時以降は、寝る時間が近いから見ない。見たい番組は録画して次の日に見るというルールを決め、子どもたちと番組表を作ったのです。Upload By みくたくママその他、子どもが最近ハマっていたネット動画についても、●ゲームの時間と合わせて1時間まで●夜7時以降はやらないとルールを決めました。子どもが動画を見るのに使うタブレットには、ネットトラブルの防止の意味もあり、パスワードをかけています。どうしても見たい!と思っても、親に黙ってこっそり見られないようになっています。暇を持て余す時間を減らすために出典 : このように、テレビや動画、ゲームについてルールを作ってみましたが…ヒマな時間をどのように過ごすか、を考えるのが苦手な長男。暇を持て余すと、結局またテレビを見たがるようになるでしょう。そこで、いくつか方法を考えてみました。本を読むのが好きな長男ですが、図書館で本を借りてきてもそのことを忘れ、結局読まないことがよくありました。そこで、テレビを見たくなったら本が目に入るように工夫してみました。Upload By みくたくママUpload By みくたくママテレビ→読書誘導作戦!こうして以前よりも、本を読む機会が増えました。我が家では、漫画も積極的に与えています。療育の先生に「漫画は絵や擬音がストーリーの理解を助けてくれるし、おススメですよ!」と勧められたのです。大好きな少年マンガに加え、科学や歴史のマンガもよく読むようになりました。出典 : 長男はハリー・ポッターシリーズが大好きで、映画を録画して繰り返し見るほど。そんなに好きならばと、家にある本を読んだら?と勧めてみましたが、字が多すぎるという理由で却下。そこで、父親がハリーポッターのオーディオブックがあることを知り、買ってきたところ…これをとても気に入り、何回も繰り返し聞いては笑ったり夢中になったりしています。長男が苦手な「集中して聞く」ことの、練習にもなっているようでした。Upload By みくたくママまた、次男がUNO好きで毎日のように「UNOやろう~!」と声をかけるので、連日家族で遊んでいます。小さい頃は勝つことにこだわり、勝敗のつくゲームを頑なに拒んでいた長男ですが、このUNOはとても楽しめているようです。成長と共にこだわりが和らいできたこともありますが、UNOは「スキップ」や「ドロー4」など、途中で盛り上がれる仕組みがあり、勝敗が最後まで読めないところが、長男に合っているのかもしれません。出典 : 幸い長男は外遊びが好きなので、遊ぶ相手さえいれば喜んで外で遊びます。なので、近所のお友だちがいないときは、親がバトミントンやキャッチボールなどに付き合うようにしています。ですが、親も忙しいですし、体力にも限界が…笑。このため「できる範囲で付き合う」ことを、心がけています。また、レゴブロックは小さい頃から好きなので、「することがない」と言っているときはレゴブロックを出すと、兄弟で夢中で作り始めます。テレビ以外にも楽しいことがあるよ、と目を向けさせてあげることで、テレビへの執着が少しずつなくなり、決められた番組を見る以外は他のことをして過ごすようになってきました。長男の変化で痛感した、余暇の過ごし方出典 : このように、テレビや動画を見る時間を減らしていったある日のことです。久しぶりに「よく眠れた~!」と穏やかな顔で起きてきた長男。そして数日ですっかり不眠もなくなり、イライラが目に見えて落ち着いたのです。誰でもそうとは限らないのでしょうが、長男にとってはこんなにもテレビや動画の刺激が脳を疲れさせていたんだなと、本当に驚きました。学校で苦労している分、家では好きなように過ごさせてあげたい。親なら、そう思いますよね。でもこだわりがあったり、中毒のように同じものばかりに固執する子どもに対しては、テレビや動画、ゲームとの付き合い方は、大人も一緒にルールを作ることが大事だと、今回の件で痛感したのでした。
2016年10月17日宮部みゆきの大ベストセラー小説を14年ぶりに映像化するドラマ「模倣犯」が、9月21日(水)今夜と22日(木)の2夜連続で放送される。主演には中谷美紀、そして坂口健太郎が自身初の“悪役”となる「ピース」こと網川浩一を演じる。“劇場型犯罪”を徹底的に描いた現代ミステリーの金字塔とも言われる宮部さんの原作は、2002年に映画化された際には「SMAP」の中居正広が“ピース”を熱演、大きな話題となった。今回は14年ぶりの映像化にして初TVドラマ化となり、前後篇という構成での放送となる。ドラマでは時代設定を現代に置き換え、未曽有の連続誘拐殺人事件を、被害者家族、加害者家族、警察、マスコミ、そして犯人など、多くの視点から重層的に描くという。ストーリーは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続誘拐殺人事件。比類なき知能犯に挑むルポライター・前畑滋子(中谷さん)、第一発見者の少年・塚田真一(濱田龍臣)、そして孫娘を殺された有馬義雄(橋爪功)は、それぞれに苦しみながら、必死に事件に関わってゆく。そんな事態を楽しみながら、被害者宅やテレビの生放送に向け、不敵な挑発を続ける犯人…。だが、やがて事態は急転直下、交通事故死した男の自宅から、「殺人の記録」が発見される。男は本当に犯人なのか?女性ルポライターが、少年が、老人が、辿り着いた意外な結末とは…というもの。『ヒロイン失格』では学校イチのモテ男、朝ドラ「とと姉ちゃん」では“植物オタク”の学生、「重版出来!」では気の優しい出版社営業マンと、これまで“優しい”キャラクターを演じることが多かった坂口さん。「『模倣犯』も高校生の頃に読ませていただいていて、網川、ピースという物語での重要人物のことは記憶にありました」という坂口さん。ピースについて「心の闇、深さを考えていると、いままで演じてきた役の中で一番寄り添えない役でした」と明かし「ピースは色々な“悪役”の要素を沢山持っているので、色々な見え方がしていいだろうと思い、自分なりのピース、坂口健太郎の“網川”を探しながら演じました」と自身が演じたピース像について語っており、坂口さんがどんなピースを作り上げたのか、放送が楽しみだ。ドラマスペシャル宮部みゆきサスペンス「模倣犯」前篇は9月21日(水)21時~、後篇は9月22日(木・祝)21時~テレビ東京系列にて放送。(笠緒)
2016年09月21日「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔がフジテレビドラマ初主演を飾る「バスケも恋も、していたい」が9月19日(月)今夜から21日(水)まで3夜連続で放送される。本作は誰よりも練習熱心なバスケットボール部のキャプテン、土屋朝光が主人公。高校最後の県予選を前に毎日昼休みにひとりで3ポイントシュート練習をする土屋だったが上達する気配はなかった。そんな状態にも関わらず県予選のベンチ入り登録メンバーの最後の枠にキャプテンだからという理由で選ばれてしまい、自分より上手な下級生に反感を買ってしまう。ふがいない自分にいら立ちを感じる土屋だが、そんなときに羽鳥紗枝に出会う。羽鳥は土屋と同じ高校に通う同級生で、なぜか土屋の3ポイントシュート練習をする姿をただただ文庫本片手に見続けていた。その後2人の距離は縮まり恋へと発展するかと思われたが、羽鳥は土屋に何も言わずに転校してしまう。土屋は「B.LEAGUE」開幕までの7年をバスケットボールとともにいかに歩んできたのか、そして土屋と羽鳥の二人の恋の行方は…というストーリー。今夜放送の第1夜では2010年の高校時代を舞台にバスケットボール部最後の夏が、第2夜では2年後の大学時代が、そして第3夜では2016年の秋、彼らが社会人となり「B.LEAGUE」開幕を迎えることになる現在の姿と、主人公・土屋とヒロイン・紗枝が歩んだ7年のなかの「三つの瞬間」が3本のドラマとして描かれる。今回主演を務める藤ヶ谷さんは2011年「Kis-My-Ft2」としてCDデビュー。同グループのデビュー曲「Everybody Go」が主題歌となったドラマ「美男ですね」や『劇場版仮面ティーチャー』、ドラマを経て映画化もされた『信長協奏曲』などで俳優としてもキャリアを重ねてきた。学生時代にバスケットボール部に所属していたという藤ヶ谷さんがみせるバスケシーンにも期待だ。ヒロインの羽鳥紗枝を演じるのは女性ファッション雑誌「CanCam」のモデルとしてデビュー。映画『桐島、部活やめるってよ』や『貞子vs伽椰子』、この夏放送されたドラマ「HOPE~期待ゼロの新入社員~」などに出演。来年には実写版『ピーチガール』の公開が控える山本美月。この秋から開幕する新プロリーグ「B.LEAGUE」で今熱く盛り上がりつつあるバスケットボールブーム。フレッシュな組み合わせで描かれる本作がその熱狂をさらに加速させる。青春スポーツLOVEストーリー「バスケも恋も、していたい」は9月19日(月)今夜23時~フジテレビ系で3夜連続放送。(笠緒)
2016年09月19日モデルとして活躍する一方、テレビ・ラジオや広告キャラクターにデザイン業・執筆活動など多岐に渡って活躍する押切もえがこの度、自身が描いた作品が2年連続で「第101回二科展」に入選し、喜びのコメントが到着した。「CanCam」から「AneCan」と専属モデルを務めてきた押切さん。2013年に長編小説「浅き夢見し」で小説家デビューを果たし、第2作となる「永遠とは違う一日」は第29回山本周五郎賞候補にノミネート。2015年には絵画作品「咲くヨウニ」が二科展に入選。初出品で初入選を果たし話題を集めていた。今回入選した作品は「咲クヨウニ~時~」というタイトルで、トルコキキョウとユリをモチーフに、幼い頃から好きだった花や自然風景を通して、移ろいゆく時の流れや心の変化をテーマに仕上げたという。押切さんは「最後まで完成に間に合わないかと思いましたが、なんとか入選することが出来ました。これからも見慣れた景色の中に新たな発見や表現が出来るように勉強していきたいと思います」とコメント。実はこのほかにも2枚出品している押切さん。3枚のうちこの作品のみの入選となったが、「この作品は約3週間で書き上げ、実は一番気持ちを込め、時間もかけた作品は選外になってしまったので次こそ頑張る。来年に向けてすぐ作品を描き始めようと思います」と前向きに語った。「第101回記念二科展」は8月31日(水)~9月12日(月)まで国立新美術館にて開催。10月25日(火)より大阪、金沢ほか各都市で巡回展を予定。(text:cinemacafe.net)
2016年08月31日10月より放送開始されるNHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」の主題歌に「Mr.Children」の楽曲「ヒカリノアトリエ」が決定したことをNHKが公式サイトで明かした。連続テレビ小説95作目にして大阪放送局制作で40作目となる本作は、子ども服専門店を創業した実在の人物・坂野惇子をモデルにしており、戦前から戦後の混乱期、そして高度経済成長期の神戸・大阪を舞台に、娘のため、女性のために、子ども服作りにまい進し、日本中を元気にかけぬけるヒロインとその家族、そして、彼女の仲間たちが夢へと向かう姿が描かれる。キャストにはヒロイン・坂東すみれ役を務める芳根京子のほか、すみれの3歳上の姉・ゆり役に蓮佛美沙子、坂東家女中のマツの娘・小野明美役に谷村美月、すみれの父・坂東五十八役に生瀬勝久、母・坂東はな役には菅野美穂、祖母の坂東トク子役に中村玉緒、そしてすみれの幼なじみ・野上潔役に高良健吾らが出演する。今回、主題歌を務める「Mr.Children」の桜井和寿は、「『べっぴんさん』との出会いが、僕らにまっすぐな希望の歌を与えてくれました。ひたむきな物語にそっと寄り添えるような曲でありたいと、強く願っています」とコメント。戦後、焼け跡の神戸。財産を没収され、家も焼かれ、出征から戻らぬ夫を待ちながら途方に暮れるお嬢様育ちのヒロイン・すみれは、幼い娘のため生き抜く手段として「子ども服専門店」を起業。しかし戦地から復員した夫は、当初、妻たちが働くことに猛反対。儲けよりも「子どものため、ママのためによりよいモノを作りたい」という子ども本位の「モノづくり」も理解してはくれなかった…。だが、やがて彼女たちの意気込みに触れ、共に“男社会”の衣料品ビジネスの世界に風穴を開け、ついには宮内庁御用達と認められるまでに!後年、すみれは、大人になった娘たちとともに、念願だった「子どものモノなら何でもそろう」日本初の総合子ども用品店をオープンさせることになるのだった。平成28年度後期連続テレビ小説「べっぴんさん」は、2016年10月3日(月)~2017年4月1日(土)全151回でNHKで放送。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日「SKE48」松井珠理奈が連続ドラマ初主演を務める新ドラマ「死幣」。この度、本作の新たなキャストとして、連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビューを果たした清原果耶の出演が決定。なお清原さんは、本作が民放連続ドラマでは初のレギュラー出演となる。経済学部に通う大学1年生・南由夏(松井珠理奈)は、怖い話好きな妹から“死幣”の怪談を聞く。死幣はお金が欲しくてたまらない人に突然届く呪いのお金だという。そしてその死幣を使ってしまうと1万円札の福沢諭吉の肖像に黒い染みが浮かび上がり、使ってしまった人は残酷な死を遂げるという内容だった。ある日、経済学部教授・財津(筧 利夫)のゼミに所属する由夏は、しばらく連絡の取れない友人・橘郁美(西田麻衣)を心配し、同じゼミの先輩・三浦智志(山田裕貴)や、ゼミの仲間に聞いてみるが皆心当たりはないという。就職活動真っ最中の三浦は、お金は人を幸せにするものだと信じ貧困層を助ける仕事を志しており、その話を聞いた由夏は三浦の姿に憧れを抱く。その夜、由夏は連絡が取れていなかった郁美が街頭インタビューを受けているのをテレビで見る。女性は外見が大事だから整形したい、と答える郁美。由夏はその瞬間耳鳴りのような音とともに郁美の顔が一瞬ねじれたように感じた。この現象が起こるときはこの後何か不吉なことが起こることを由夏は知っていた。由夏には第六感のような不思議な能力があったのだ。急ぎ郁美のアパートに向かう由夏。するとなぜか郁美の部屋の鍵が開いている。由夏が薄暗い部屋に入ると足元には焦げた1万円札が。さらに奥へ進むと、美容器具が散乱する部屋の中、ネックレスで首を吊った無残な姿の郁美が…。通夜の日、由夏や三浦ら財津ゼミの面々が弔問客として並ぶ中、ひとりの男が焼香に立つ。彼の名は若本猛(戸次重幸)。刑事だという若本は親族や弔問客に向け突然事情聴取を始めると言い放った。そして、遺体の第一発見者である由夏に犯行の疑いをかけ――。ドラマは、「呪われた1万円札=死幣」を手にした人間が次々と不可解な死を遂げるという、夏にぴったりなホラーサスペンス。若干14歳の清原さんは、女優デビュー作である連続テレビ小説「あさが来た」で、ヒロイン姉妹の奉公人という重要な役を演じ話題を集め、さらに、先日最終回を迎えた「毒島ゆり子のせきらら日記」では、ゲストとして民放連続ドラマ初登場を果たすなど、いま注目の若手女優だ。そんな清原さんが今回演じるのは、主演の松井さん扮する主人公・南由夏の妹・南小夢役。小夢は大の怪談好きで、稲川淳二の大ファン。「呪いのお金=死幣」の怪談を由夏に教えたも小夢であり、由夏の周りで起こる「死幣」の呪いに巻き込まれていく役どころ。松井さんとは初共演で、普段は大人の雰囲気漂う清原さんだが、劇中では姉にちょっかいを出す可愛らしい小夢を演じる。実際に姉を持つ清原さんは「お姉ちゃんにちょっかい出してからかったりするところは、私と小夢はよく似ています。実際の姉とは仲がいいことも喧嘩することもありますが、仲がいいときは小夢と由夏の関係にすごく似ているんです(笑)」と話し、また、小夢と同じように私自身も怖い話は大好きという清原さんは「家でひとりで怖い話題を検索して楽しんでいます。なので、このドラマの撮影でもどんな怖い話が出てくるのか楽しみなんです」と意外な趣味を告白。また、所属する「AKB48グループ」の中で、後輩はみんな妹みたいな感覚になってきたという松井さんは「由夏の小夢に対する気持ちと、私のAKB48グループの後輩に対する気持ちは似ているなと感じました」と話し、「初めてお会いして台本の読みあわせをしたときもすごく仲良くなれた気がしました。果耶ちゃんが演じる小夢と姉妹という関係にまったく違和感がなかったんです」と清原さんについて語っていた。「死幣」は7月13日(水)24時10分~TBSにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年06月22日テレビ業界の4月改編で、各局夜のニュースキャスターがガラッと入れ替わった。NHKとフジテレビは新番組がスタート、テレビ朝日とTBSはメインキャスターが交代し、かつてないほどの変化だ。スタートから2カ月あまり過ぎた今、「どんな特色があり、どんな狙いが見られるのか?」「どの人にどの番組が合うのか?」…それぞれの番組をチェックしたテレビ解説者の木村隆志が、おすすめのニュース番組を探っていく。○"3安"を手に入れた『報ステ』まずは、メインキャスターが古舘伊知郎から富川悠太アナウンサーに代わった『報道ステーション』(テレビ朝日系)。富川アナはスタート当初から、フィールドリポーターとして同番組に出演し、古舘が休んだときには代役も務めていたため、予想通り違和感はなし。情感たっぷりの語りで、たびたび発言が物議を醸した古舘とは異なり、富川アナは「安全、安定、安心」の"3安"。正確さと客観性を意識した姿勢は、そのまま「見やすさ、わかりやすさ」につながり、時折取材記者に対する熱く語りかけるシーンが好印象を与えている。テレビ朝日にとっても、古舘に支払っていた高額報酬が不要になった上に、視聴率も落ちていないのだからコスパはググッと上昇。放送内容のコントロールも含め、"3安"を手中に収め、今のところ死角は見当たらない。現在39歳の富川アナは、キャスターとして伸びざかりの時期。ドラマ出演歴もあるさわやかなイケメンで、2児の父親という家庭的な一面を持ち合わせているなど、とにかく好感度が高い。さらに、熊本地震が起きた日は、深夜までキャスターを務めたあと、翌日に現地入りするというフットワークの良さで株を上げた。良くも悪くもアクが強かった古舘とは正反対の存在感。「富川アナならではの色がない」なんて声もあるが、視聴者の目線まで降りる等身大のキャスター像は、むしろ現代にフィットした鮮やかな色に見える。○"ハードボイルド"が求められる『NEWS23』次は約27年の歴史を誇る『NEWS23』(TBS系)。こちらもメインキャスターが、岸井成格と膳場貴子から星浩に代わった。星は、同番組のパイオニアである筑紫哲也さんと同じ朝日新聞出身だけに、権力に屈しないジャーナリストとしてのコメントが求められている。星は『報ステ』でコメンテーターを務めるなど、テレビ出演の経験が豊富で、「権力に対して目を光らせる」と高らかに宣言したものの、ここまで特筆すべき発言はなし。政治家が出演したときも、「ズバッと切れ込む」というより「やわらかい語り口で進める」シーンがあっただけに、今後は「筑紫さんの『多事争論』のような議論を生み出すメッセージ性を生み出せるか」がカギを握る。ニュース番組に限らず、テレビ業界のMCが30~40代に若返りする中、60歳の星を起用したのは、強烈なコメント発信力が問われているから。「メディアの自主規制に嘆く視聴者の支持を集められるか?」「勇気ある提言や批判を発信できるか?」「一家言もつ人々を巻き込むようなコーナーを作れるか?」…他番組と比較した立ち位置を考えると、より"ハードボイルド"な姿勢に活路を見いだすのが得策だろう。現状では、サブキャスターやスポーツ・天気担当などキャストが総入れ替えされたことも含め、後手に回った感は否めず、星の得意分野である夏の参院選での巻き返しに期待がかかる。○近距離が売りの『ニュースチェック11』メインキャスターに『ブラタモリ』(NHK)で人気者となった癒やし系の桑子真帆アナを抜てきし、この春スタートした『ニュースチェック11』(同)は、前述した2つの番組とは大きく異なるコンセプト。スタジオの壁に書かれた「きょうのニュースがシャキシャキわかります!!」の通り、各トピックのニュースをテンポよく紹介するスタイルで、1つのニュースを掘り下げることはほとんどない。前身の『NEWS WEB』と同様に、視聴者からのツイートが常に表示されるなど、ネットを積極活用。ラジオのDJブース風のスタジオ、「くつろいで わたしといっしょに こんやもチェック11」(頭文字を読むと「く・わ・こ」)と書かれた貼り紙も含め、ポップなイメージがただよう。まさに、「サクッと知りたい人」に向けたニュース番組なのだが、最大の特徴は視聴者との距離感。桑子アナが「みなさんはどう思いますか?」「今の解説わかりましたか?」と視聴者に語りかけるシーン、至近距離から撮る小型カメラ、ネットを活用した双方向性など、距離の近さを感じる工夫が目立つ。また、番組ホームページには、その日放送した各ジャンル35本の全ニュースが掲載され、「知りたい人は、さらに詳しく理解できる」という視聴者への配慮もあり、ターゲットとなるネットユーザー層へのサービス精神を感じる。○"紗椰推し"に徹する『ユアタイム』もう1つの新番組『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ)は、放送前にショーンK降板騒動でさわがせたが、番組は予想以上のマジメ路線。モデルでオタクとしても有名な市川紗椰をMCに据えた以上、ライトなニュース番組だと見られていたが、フタを開けてみたらヘビーなムードだった。その理由は、市川を取り囲む共演者とスタッフの空気感。「報道」というアウェーに一人で乗り込み、慣れないキャスター業に緊張する市川の生き生きとした表情を引き出す出演者がいない。しかし、日進月歩。徐々に笑顔が増え、得意の熱いトークも交えるなど、キャスターとして成長の跡を見せはじめている。「何とか市川を盛り上げよう」というスタッフのフォローもやや空回りか。市川のコメントをトピックにした『SAYAのニュースなSASAYAKI』や、天気予報コーナーの『紗椰’sウェザー』に加え、スポーツコーナーの『相撲マニア紗椰の市川部屋』『市川紗椰を野球場へ連れていこう』、エンディングテーマの歌詞に「紗椰」というフレーズが盛り込まれるなど、視聴者イメージの定着に腐心している。これは裏を返せば、市川以外の出演者が目立たないことになり、彼女にかかるプレッシャーはますます強くなっていく。熊本地震の発生日に、報道特別番組に差し替えられてしまったが、そのような扱いのままでは、世間に対するメッセージ性や信頼性は低い。番組が始まったばかりの市川には酷だったのは確かだが、だからこそニュース番組の常識に縛られない放送ができたという見方もできる。他番組より放送開始時間が遅いだけに、既成の枠組みにとらわれない自由さと、女性キャスターならではのしなやかな番組作りに期待したい。○さらなるビジュアル強化の『ZERO』最後に忘れてはいけないのは、23時台の視聴率トップをひた走る『NEWS ZERO』(日本テレビ系)。この春からサブキャスターに元NHKアナウンサーで獨協医科大助教の小正裕佳子を起用した。小正のアナウンス力やキャリアに疑いはなく、「ミス東大」の美ぼうと頭脳も含め、番組のパワーアップは間違いない。さらに、芥川賞作家の芸人・又吉直樹(ピース)、フィギュアスケートの五輪メダリスト・高橋大輔をキャスターに加えるなど抜け目なし。もともと櫻井翔(嵐)、桐谷美玲、板谷由夏ら才色兼備のキャスター陣がそろい、ビジュアルの訴求度は抜きんでている。ここまでそれぞれの番組にふれてきたが、現場の熱をストレートに感じたいなら『報道ステーション』、星浩のオピニオンが聞きたいなら『NEWS23』、一日のニュースをサクッと知りたいなら『ニュースチェック11』、市川紗椰の成長を見守るなら『ユアタイム』、美男美女のビジュアルも楽しみたいなら『NEWS ZERO』と言ったところか。もちろん、経済情報を知りたい人に『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)は言うまでもないだろう。扱う話題が同じでも、伝え方によっては全く違うものに見えるのがニュース番組の面白いところ。まだまだスタートしたばかりだけに、「ハシゴして見るほどではないけど、1つに選んでしまうのはもったいない」かもしれない。あまり決めつけずに、「その日の気分に合わせて選ぶ」くらいの気軽さがあってもいいのではないか。■木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などに出演。取材歴2,000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2016年06月13日