2009年の『(500日)のサマー』をきっかけにブレイク、クリストファー・ノーラン監督作『インセプション』でその人気は確固たるものとなり、続く同監督作『ダークナイト ライジング』は“彼のための作品だったのでは?”とも囁かれる存在感を見せつけた。さらに、先日発表されたゴールデン・グローブ賞で7部門にノミネートされた『リンカーン』でも好演に注目が集まっている。爽やかな笑顔で表に姿を現したかと思えば、スクリーンの中では一変して全く違った顔を見せる男、ジョセフ・ゴードン=レヴィット。そんな彼が本当に違う“顔”を作り上げて挑んだのが最新主演作『LOOPER/ルーパー』だ。自身にとって「アイドル」とまで語るブルース・ウィリスとの共演、構想から約7年もの歳月を費やしたという本作についてたっぷりと語ってもらった。大友克洋監督作『AKIRA』(’88)やアメリカの作家フィリップ・K・ディックにインスパイアされ、SFをふんだんに盛り込んだという本作。前述の通り、ジョセフが構想段階から加わり長年温め続けた作品ということで、ストーリーはジョセフ自身に語ってもらうことにしよう。「タイムトラベルの物語で、僕の役は暗殺者・ジョーだ。悪者が時空間を利用して殺人を犯す。過去に戻ってね。暴力が暴力を呼ぶという負の連鎖が引き起こされ、それが時空を超えて“ループ”するって展開なんだ。僕の役は、“ループ”のシステムに問題が発生して、未来から送られてきた30年後のジョー(ブルース)の始末に失敗する。ブルースが演じたジョーは、僕よりずっと強くて、僕は逃げた彼を捜すハメになるんだよ」。と、かなり複雑なストーリーだが、本作には知らず知らずの間にスクリーンの中に引きずり込まれてしまう強力な魔法が仕掛けられている。ジョセフの相当な思い入れが伝わってくるが、しかしこの作品、「制作開始までは、簡単じゃなかった(笑)」そうだ。「僕は(本作の監督の)ライアン・ジョンソンのデビュー作『BRICKブリック』(’06)に出演して、それ以来の友達なんだ。それで、その映画を撮り終わってから間もなく彼が、タイムトラベルについての映画を作りたいという、この映画のアイディアを僕に話してくれた。SF大作として作りたかったから色々と大変で、とりわけ本格的に作ろうとしたら、やっぱり普通はとてもお金がかかるものだからね。だけど、僕らにはそれほどの資金がなかったんだ。それで、試行錯誤を繰り返しているうちに、とうとうブルース・ウィリスが脚本を読んでくれるってところまでこぎ着けたんだ。しかも彼がすごく気に入ってくれて、『やる!』って言ったんだよね。それが僕らにとっては、本当に勝利の瞬間だった。そのおかげで映画が始動して、制作できることになったんだよ」。※こちらインタビューの【後編】は、下記ページよりご覧いただけます。特集「ジョセフ・ゴードン=レヴィット」:『LOOPER/ルーパー』は1月12日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。© 2012 LOOPER DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLCLOOPER/ルーパー 2013年1月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開(C) 2012 LOOPER DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2013年01月07日太平洋(パシフィック)の深海から突如出現し、地球を絶滅の危機に陥れる未知なる巨大生命体と、人類の英知を結集し生み出された人型巨大兵器“イェーガー”との壮絶な戦いを、ハリウッド最先端のVFXを駆使して描くSFスペクタクル超大作『パシフィック・リム』。このたび本作の待望の日本版予告編が遂に解禁となった。『パンズ・ラビリンス』など世界中で熱狂的な支持を集めるギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを握る本作は、自身も「集大成」と語るほどの渾身の一作となっている。人気子役の芦田愛菜や菊地凜子が出演していることでも話題を呼んでいるが、全世界の本作に対する注目は想像以上に高いようだ。今月14日(金)に解禁となった海外版予告編は全世界を熱狂させ、YouTubeでの予告編映像再生回数はなんと4日間で驚異の400万回(12月17日時点)を記録し、海外版予告編を見た日本のファンの本作に関するツイートも、1日だけで1,470ツイートを突破(Yahooリアルタイム調べ/12月17日時点)したという。今回、解禁となった予告編では愛菜ちゃんや菊地さんら日本人キャストの姿を確認することができるばかりでなく、宮崎駿を始め高畑勲や押井守、大友克洋など多くの日本人クリエイターに敬意をもつ“ハリウッドNo.1の日本オタク”であるデル・トロ監督ならではの日本アニメや特撮文化を思わせる巨大兵器や生物も明らかとなっている。さらに「今日が人生最後の日かもしれない」、「今日こそ人類最後の戦いを終わらせるのだ!」と正体不明の生命体に立ち向かっていく彼らの姿が確認でき、本作への謎は深まるばかり。まずは驚異の再生回数を記録した予告編から、壮大な世界観が広がる本作を堪能してみては。『パシフィック・リム』は2013年夏、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:パシフィック・リム 2013年夏、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
2012年12月23日先日、東京で行われたプレミアイベントでの大熱狂が冷めやらぬ中、その翌日の8月16日(木)に福岡で映画『るろうに剣心』の舞台挨拶が開催され、主演の佐藤健と大友啓史監督が登壇。夜のスタートにも関わらず、猛暑の中、朝から並んでいたという熱狂的なファンたちの熱狂的な声援に応えた。幕末に“人斬り抜刀斎”として怖れられていた伝説の志士・緋村剣心。明治維新を境に「不殺(ころさず)」の誓いを立て、流浪人として旅をする彼は、神谷道場の師範代・薫らとの出会いを通して、自らの生きる道を見つめていく――。13日(月)の名古屋を皮切りに、大阪、東京と各地で行ってきたプロモーションの最終日となるこの日の舞台挨拶には、熱烈なファンおよそ600人が劇場に詰めかけた。劇場公開まであと9日、佐藤さんは「待ってました!という気分です」と興奮を抑えきれない様子。完成した作品について聞かれ、「大友監督って凄いんだなって改めて思いました。NHKを辞めてフリーになられての初めての作品なんですよね。だから“大友啓史”が日本映画界に殴り込みをしに来たわけです!」と監督を称えると、本人からは「言葉、悪いから(笑)!」とツッコまれていた。劇中では見事な殺陣アクションを披露している佐藤さん。相当ハードな訓練があったことが予想されるが、「野球の素振りを毎日やっている高校球児と一緒です。縦、横、斜め、それぞれの方向に剣を素振りする。そういう基本から始めました。あとはちょっとずつ、ちょっとずつ。今日は跳んでみたり、今日は転がってみたり、今日は避けてみたり、今日は壁を走ってみたりとか。そういった感じで本当に地道な作業でした」と謙虚にふり返った。一方で、実は佐藤さん、撮影前からアシスタントを立てることには断固反対だったそうで、「僕が剣心を演じさせてもらっているのに、ほかの方にアクションを任せるというのは絶対に成り立たないじゃないですか?それに同じ男だし、アクションのプロの方はもちろんいるけど、その人にできて俺にできないはずはない!とは思いましたよ」と男らしい一面を見せた。この言葉に対して、大友監督からは「(撮影当初に取材を受けた際に)『アクションかっこ悪かったら、役者辞めます』って言ったんですよ。僕は隣でドキドキしながら聞いてました(笑)」というエピソードが明かされ、観客を沸かせた。最後には「海の向こう側にも伝わる作品を作ったつもりです。何卒よろしくお願い致します!」と監督が話すと、佐藤さんも「特別な思い入れのある作品だし、本当に代表作と呼べるものができたんじゃないかなと思うので、たくさんの方に観ていただきたいです!」と最後まで熱い語り口でアピールしていた。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月17日90年代に『週刊少年ジャンプ』にて連載され、爆発的な人気を誇った『るろうに剣心』の実写映画化をうけて、大友啓史監督によるティーチインイベント付き試写会が行われた。その他の写真本作は佐藤健演じる伝説の剣客、“人斬り抜刀斎”こと緋村剣心が流浪の旅の途中で出会った人々を守るため、再び戦いに身を投じていくアクション・エンターテインメント。監督を務めた大友啓史は、NHKで『ちゅらさん』『白洲次郎』『龍馬伝』など数多くの人気ドラマを手がけ、本作で初のコミック実写化に挑んだ。はじめにオファーが来た時には「なんで僕なのかと逆に興味を持った」と語る大友監督だが、「『龍馬伝』をやったあとだったので、明治のディティールや気分に入り込みやすかった」とも話す。「もしあの幕末の連中がそのまま生き残ったとしたら、どういう生き方をしたのかなと。佐藤くんの演じた人斬り以蔵がどうなったのかとか、(香川照之が演じた)岩崎弥太郎が間違った生き方をしたらどうなんだろうとか(笑)、そう思ったら素直に読めた」のだとか。また、「漫画にはキャラクター描写も含めて飛躍がありますよね。そういうものを映像化することは原作ファンの方々の目の厳しさも含めて、いただいた企画の中で一番ハードルが高いと思ったんで。マゾなんでしょうね(笑)」と笑顔を見せた。撮影は原作者の和月伸宏と密なコミュニケーションを取りながら、丁寧に行われたようで、「ワイヤーやCGではなくリアルにやってほしいと言われたんですね。漫画と映画、それぞれのメディアの違いを共有したうえで、剣心は“スパイダーマン”のような超人ではなく侍だから、むしろ生身でやったほうが希少価値が高いだろう、と和月さんとも意気投合しました」とコメント。実際、出来上がった作品を観た和月から「最高です! 僕としては満足してます!」と激賞を受けたことも明かした。ティーチインでは、撮影中のエピソードやドラマとの演出の違いなど、映画の裏側に質問が集中。それぞれの質問に丁寧に答える監督の言葉に、集まった観客たちは熱心に耳を傾けていた。最後に一言を求められた監督からはこんなメッセージが。「この作品は時代劇のつもりでは作っていません。日本にはないアクション・エンターテインメントができればいいなということで、撮影も照明も俳優の演技もいまできることすべてでいろいろ工夫をしました。何度も劇場に足を運んで細かいディティールや役者たちのチャレンジを観てほしいです」。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー取材・文・写真:渡部あきこ
2012年07月10日デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンという名優2人の対決が話題を呼んでいる『ザ・ウォーカー』。日本公開に合わせて、産経新聞が監督のひとり、アルバート・ヒューズに電話取材を行った際に、かねてからうわさに上がっていた実写版『AKIRA/アキラ』のプロジェクトに取り掛かっていることを、監督自身が公式に認めたという。本作の監督を務めるアルバート&アレン・ヒューズ兄弟が、大友克洋の人気コミック「AKIRA/アキラ」を実写化するのでは?といううわさは以前からささやかれており、今年の春には「すでに契約交渉に入っている」とも報じられていた。このうわさに拍車をかけるように、ヒューズ兄弟も様々な取材で「影響を受けた日本のコンテンツは『AKIRA/アキラ』」と語っていたが、今回、アルバートが『ザ・ウォーカー』のインタビューの中で、次回作に関する質問に「次は『AKIRA/アキラ』だよ。いまちょうど、ストーリーボードとプロットを書いていて忙しいんだよ」と初めて実写版『AKIRA/アキラ』のプロジェクトに携わっていることを認めた。レオナルド・ディカプリオが製作のひとりに名を連ね、これまで幾度も実写映画化の企画が持ち上がってはお蔵入りとなってきた『AKIRA/アキラ』。スタジオの正式な発表が待たれるが、日本人にとってもなじみの深い作品とあって期待が高まる。偶然と言うべきか、『ザ・ウォーカー』もまた、「AKIRA/アキラ」同様に荒廃した近未来を舞台としている。世界にたった1冊残された本を西へと運ぶ男の旅路、そしてその本を手に入れようとする独裁者との戦いが描かれる。『ザ・ウォーカー』の世界観から、まだ見ぬ『AKIRA/アキラ』のテイストが透けて見えてくるかも…?『ザ・ウォーカー』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:ザ・ウォーカー 2010年6月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 ALCON FILM FUND, LLC■関連記事:“番長”清原、監督就任の夢語る「修業を続けていきたい」「これはD・ワシントン版『ゴルゴ13』」 デンゼルとゴルゴ13のツーショット実現?『ザ・ウォーカー』D・ワシントンインタビュー映像到着!27キロ減の肉体に注目実写版『AKIRA』監督有力候補の兄弟が最新作取材で「AKIRA」への思いに言及!デンゼル&G・オールドマン新作プレミアに揃い踏み!16分連続アクションに自信
2010年06月23日デンゼル・ワシントン主演のサスペンス・アクション『ザ・ウォーカー』の劇中写真に、劇画の名作「ゴルゴ13」の主人公・デューク東郷が加えられ、デンゼルと並んで写っている画像が公開された。映画は、廃墟となった世界を舞台に、たった1冊だけ残された“本”を手に、ひたすら西へと向かう男の旅路が描いている。監督は大友克洋の名作「AKIRA」実写版候補として脚光を浴びているヒューズ兄弟。デンゼルのほかに名優、ゲイリー・オールドマンが敵役で出演しており、全米では今年1月に公開されて初登場1位を記録している。本作をひと足早く鑑賞した、「ゴルゴ13」の作者として知られる劇画家のさいとう・たかをは映画を「これは、デンゼル・ワシントン版『ゴルゴ13』だ」と激賞!デンゼルが演じる主人公が“任務”を遂行する姿にも称賛を送り「いま、日本を始め、世界中の人間に欠けていると思うのは、“責任感”と“プロ意識”。ある仕事に対して、それ自体の善・悪の判断がつかないとしても、ストイックに任務を遂行することは、ひとつの美学だと思う。一国の指導者でさえも、すぐに発言や行動にブレが生じることが散見される世の中。そんな現代にこの主人公が体現するひとつの美学“折れない信念”。これが現代から消えかけていることは非常に由々しき問題だと思うし、責任感の欠如がはびこる現代に警鐘を鳴らす映画になっている」と語っている。そして、自身の代表作の主人公の名を挙げ「(デンゼルとデューク東郷の)2人はそっくりだと思う。仕事に対する“責任感”や“プロ意識”を追い求め、不屈の精神でミッションを実行していく姿は、デューク東郷と非常に近しいスタンスだと思います」と述べている。『ザ・ウォーカー』は6月19日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.© さいとう・たかを■関連作品:ザ・ウォーカー 2010年6月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 ALCON FILM FUND, LLC■関連記事:『ザ・ウォーカー』D・ワシントンインタビュー映像到着!27キロ減の肉体に注目実写版『AKIRA』監督有力候補の兄弟が最新作取材で「AKIRA」への思いに言及!デンゼル&G・オールドマン新作プレミアに揃い踏み!16分連続アクションに自信
2010年05月14日デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンの共演で話題を呼んでいるアクション大作『ザ・ウォーカー』の予告編が到着!あわせて、本作の監督であり、先頃「ニューヨーク・マガジン」WEB版で大友克洋の人気コミック「AKIRA/アキラ」の実写映画化の監督就任の交渉に入っていると報じられたアレン&アルバート・ヒューズ兄弟のインタビューのコメントも届いたが、ここでアルバートは「AKIRA/アキラ」への強い思いに言及。図らずも実写版『AKIRA/アキラ』について交渉中という噂の信憑性を高めることに…。本作は荒廃した近未来の世界を舞台に、世界にたった1冊残された本を“ある目的”のためにひたすら西へと運ぶ男(デンゼル・ワシントン)の旅路が描かれる。その本を探し求める独裁者をゲイリー・オールドマンが演じ、物語とともに本に書かれた秘密やなぜ男は“西”に向かうのか?などといった謎が明らかにされていく。双子のヒューズ兄弟は弱冠20歳にして『ポケットいっぱいの涙』の原作者兼監督としてセンセーショナルなデビューを飾り、その後も彼らの才能にほれ込んだジョニー・デップと組んだ『フロム・ヘル』など話題作を世に送り出してきた。先日行われた本作に関するインタビューの中で、アルバートは「影響を受けた日本のコンテンツは『AKIRA/アキラ』だね。ずっと昔からファンだったし、いまもこの手に持っているよ!」と語っていたことが、このたび明らかに。先述の既報の真実性がより高くなったと言えるだろう。偶然にも本作も「AKIRA/アキラ」も舞台は荒廃した近未来。報道と今回のコメント、そしてこの類似点とあわせて想像と期待が膨らむが…。『AKIRA/アキラ』に関しては正式発表を待つとして、まずは『ザ・ウォーカー』をチェック!なぜ男は西に向かうのか?その本には何が書かれているのか?壮絶な戦いの末に訪れる衝撃のラストとは――?『ザ・ウォーカー』は6月19日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ザ・ウォーカー 2010年6月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 ALCON FILM FUND, LLC■関連記事:デンゼル&G・オールドマン新作プレミアに揃い踏み!16分連続アクションに自信
2010年02月23日