“食治料理家”として、「食」で多くの人を笑顔にしている大河内さん。その原点となったのは、元夫のあのアスリートのために、食事を作り始めたことにあるという――。「新庄さんと初めて会ったときは、年下だと思ったのですが、実際は同級生だと聞き、驚きました」そう話すのは、モデル・タレントの大河内志保さん(50)。志保さんは’93年から、北海道日本ハムファイターズの監督に就任した新庄剛志さん(49)と交際し、’00年に結婚。’07年に離婚するまでの約15年間にわたり、野球選手として活躍し続けた新庄さんを陰ながら支えてきた。現在、“食治料理家”として、食と美や健康の関係を探究し続ける彼女の原点は、新庄さんのメジャー挑戦も支えたこの時代にあったという。2人が出会ったのは’92年11月に収録されたテレビ番組の対談企画だった。すでに新庄さんは阪神タイガースで活躍し、「虎のプリンス」の愛称で大人気。しかし志保さんはそんな人気ぶりも、初対面のときは全く知らなかったという。最初は恋愛感情がなく、友達関係だったが、当時20歳の新庄さんが純粋に一生懸命アプローチしてくる姿に、次第に心を動かされ、交際に至った。付き合い始めると、新庄さんのさりげない優しさを感じることが多かったそう。「私の誕生日にサプライズで高級ホテルのスイートルームを予約してくれたんです。彼はそのホテルにヴェルサーチのスーツで行くつもりだったみたいなのですが、何も知らない私がカジュアルな格好で彼の家に行ったものだから……。すでにつるしていたスーツ一式を、私にわからないようにそっとしまって。私の服に合わせてジーパンとセーターを選んでくれて。すごく優しいなと思いました」交際して1年がたったころ、志保さんは芸能界を引退して新庄さんを支えていくことを決意する。結婚という選択肢はあえてとらなかった。「野球選手も人気商売。ファンの方たちからしたら、女性の影がないほうがいいわけですから。私の思いは新庄さんが一人前になるまでは妻としてじゃなく、人として支えたかったんです。だから感覚的には影武者ですね」ここから二人三脚の日々が本格的にスタートする。「芸能界引退後、試合の観戦などを通じて、阪神タイガースがいかに熱烈なファンの方々に支えられているかも理解しました。プロ野球選手の食事を管理するには、やはり私もプロの“パートナー”でないとサポートできないと思ったので、食の勉強を始め、栄養学付属学校で調理師免許を取ったんです」先日の監督就任会見では「監督って言わないで。『ビッグボス!』で」と、サービス精神たっぷりのコメントでファンを沸かせた新庄さんだが、若手選手時代は人前で話すのが苦手だったという。「試合後のヒーローインタビューで、もごもごしゃべっていたので、帰ってきたときに『なんでふだんどおりにしゃべらないの?』って聞いたんです。そしたら『博多弁が出るのが恥ずかしいから』って(笑)。すごいシャイでした。テレビ番組の収録前日なんかは、何をしゃべったらいいかで、悩んで眠れなくて。寝たと思ったら、起きてきて『明日どうしよう』って、そんな繰り返しでしたね」志保さんの支えもあって、新庄さんは野球選手として大成していく。阪神の期待のホープから、阪神の顔へ。そんな順調な野球生活の転機は’00年にやってくる。新庄さんは米国・メジャーリーグの「ニューヨーク・メッツ」への移籍を同年12月11日に発表。そして同月27日に新庄さんと志保さんはついに入籍した。2人の華々しい第2章が始まったように思えたのだが、実際はそうではなかったと志保さんは言う。「当時の年俸はメジャー最低保障額の2,200万円。しかも、前年度の税金を納めないといけないから、お金が全然なかったんです。本当は新庄さんの身の回りの世話をするスタッフを雇いたかったんですけど、新庄さん以上の給料を米国のスタッフが請求してくるんですよ。そんなお金は払えないので、全部私が1人でやることに。向こうで住む家も、球団に頼むと高い物件しか紹介してくれないので、立地がよくて安いところを自分で歩いて探しました」新庄さんはメジャーリーグの世界に溶け込むために日々努力していたそう。「ああ見えて結構真面目。最初のキャンプ前に通訳さんから教えてもらった英語をメモ帳に書いていましたね。その英語で選手とコミュニケーションが取れるように一生懸命覚えていましたから。それまではメモ帳どころか文字を書くところを見たこともないぐらいの人だったんです」キャンプが始まってから、志保さんは一時帰国。しかし、新庄さんから留守番電話に1本のメッセージが。「『志保、俺、ダメかもしれん』と、一言入っていて。人生ではじめて彼の弱音を聞いたので『どれだけつらい思いしてるんだ』と思ったら、うわぁーって涙があふれてきました。そのときはレギュラー争いがで、開幕一軍も厳しそうだったんす。そんな彼の弱音を聞いたのは、そのときが最初で最後でした」開幕一軍入りは果たしたものの、食事の違いやマッサージをしてくれるトレーナーがいなかったこともあり、ほどなくして新庄さんは故障してしまう。志保さんはすぐにスーツケースに日本食を詰め、旧知のトレーナーを連れて渡米した。「遠征先の食事はパンやソーセージばかり。それでは力が出ないんですよ。やはり日本人は『ごはん』ですね。遠征などにも同行して、炊飯器でごはんを炊いていました。みそ、瓶詰めの鮭フレーク、甘辛く炊いたツナ、梅干し、のりをいつも用意して。ホテルの洗面所で、彼を起こさないようにライトもつけずに朝方の薄暗い中、おにぎりを握って、お弁当箱に決まって7個詰めて持たせていました」有名な専門家と契約して、アスリートの食の管理法を勉強したのもこのころだ。こんな献身的なサポートもあり、新庄さんの3年間のメジャーリーグ生活は充実したものになった。日本人で初めてワールドシリーズに出場し、初安打も記録した。その後は日本球界に戻り、日本ハムファイターズに入団。「新庄劇場」と称されるパフォーマンスとプレーで日本中を沸かせることになる。新庄さんは宣言したとおり、チームを日本一に導き、’06年に引退した。「チームの盛り上がりとともにテレビ出演が増え、彼は北海道と東京を行き来する生活に。やがて彼と私の時間は少なくなり、すれ違いも増えてきました。たぶんそれまでは、お互いが必要としていたんですけど、これから先は別々に成長していくタイミングが来たのかなと思いました」’07年12月28日に離婚を発表する。15年間、一人の人を支えてきたので、「これからは多くの人に喜んでもらえるような人になりたい」と思ったという。トップアスリートの「食」を支えた15年の経験を活かし、現在は“食治料理家”として、多くの人の健康と美を実現するための手助けをしている大河内さん。’20年には、これまでの半生を綴った『人を輝かせる覚悟「裏方」だけが知る、もう1つのストーリー』(光文社)を出版した。別々の道に進んだ元夫婦は、それぞれ夢に向かって邁進している。(取材・文:インタビューマン山下)
2021年11月30日アニメーション映画『アイの歌声を聴かせて』のキャストが決定。土屋太鳳、福原遥、工藤阿須加、興津和幸、小松未可子、日野聡が出演する。本作は、『サカサマのパテマ』で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、「イヴの時間」で東京国際アニメフェアOVA部門優秀作品賞を獲得した吉浦康裕が原作・監督・脚本を務める長編オリジナルアニメーション映画。ちょっと変わった不思議な転校生シオンと、ひとりぼっちの真面目少女・サトミとの友情と歌でつながる絆を描いたハートフルストーリーだ。また、「∀ガンダム」「コードギアス 復活のルルーシュ」「ルパン三世 PART5」の大河内一楼が共同脚本を手掛け、「海辺のエトランゼ」の紀伊カンナがキャラクター原案を担当するほか、「ワンパンマン」「食戟のソーマ」のJ.C.STAFFがアニメーション制作、「のだめカンタービレ」の島村秀一が総作画監督を務め、「黒子のバスケ」や「ACCA13区監察課」の劇伴を手掛けた高橋諒が音楽を担当と、最高のスタッフが結集している。アニメーション映画『フェリシーと夢のトウシューズ』で主人公の声を担当した土屋太鳳が今回務めるのは、学力優秀でスポーツ万能な転校生・シオン。ことあるごとにミュージカル調に歌いだす、とびきり明るい変わった性格だが、すぐにクラスの人気者になり、孤立しているクラスメイトのサトミを歌で幸せにしようとするキャラクター。土屋さんは「相手がどうすれば幸せになるのかを気遣う優しさも持っていて、素敵な子」と演じるキャラクターを分析し、「人と人の繋がりや、想いを伝えることの尊さを実感できて、皆さんに力を与えてくれる作品になっています。そういった気持ちが伝わってもらえたら嬉しいです」とコメント。また今回、伸びやかで透明感のある歌声を劇中で披露。劇中楽曲「ユー・ニード・ア・フレンド~あなたには友達が要る~」については「ミュージカル風の曲でリズムが心地良く、シオンの心情も伝わってくる曲なので、彼女の気持ちを込めながら歌いました。どれだけ言葉に感情を乗せられるのかが重要になる曲です。皆さんの背中を押して勇気をあげるような曲ですから、応援する気持ちが伝わるように歌うことを心がけました」と語っている。シオンが転校してきたクラスのクラスメイト、サトミ役は、女優、声優、歌手と精力的に活動する福原遥。「『絶対に出るんだ!』という気持ちでオーディションに挑んだので、実際に役が決まったときは大喜びしました」とふり返った福原さんは、「人とあまり上手く話せなかったサトミがシオンと出会って、どのように変わっていくのか。アニメーションを楽しんで、彼女たちの生き方から何かを受け取ってもらいたいです」と話している。さらに、サトミの幼なじみで電子工作部に所属している研究者顔負けの機械マニア、トウマ役を声優初挑戦の工藤阿須加が担当。アニメが大好きだという工藤さんは「役者の道を目指すときには『いつか声の仕事にもチャレンジしたい』という気持ちがあったので、初めてアニメに携われるということに興奮しました」と心境を明かし、「『アイの歌声を聴かせて』はシオンに振り回されながら、個性的な高校生たちが幸せになっていくストーリーですが、実は台本を読んだときに泣いてしまったんです。それぐらい引き込まれる内容で、絶対に良い作品にしようという熱意を込めて全力で演じました。その気持ちが皆さんに少しでもお伝えできたら嬉しいです」とコメントした。今回発表されたキャストたちの声も入った特報映像も公開。シオンがサトミに「幸せ?」と問いかけるシーンからスタートする本映像では、ゴッちゃんを興津和幸、アヤを小松未可子、サンダーを日野聡が担当することも明らかになっている。『アイの歌声を聴かせて』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年04月07日アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』が、2019年12月13日(金)に全国公開される。宗田理のベストセラー『ぼくらの七日間戦争』が再びスクリーンへ「ぼくら」シリーズの第1作『ぼくらの七日間戦争』は、1985年に刊行され、これまで多くの読者をとりこにしてきた宗田理の書き下ろし小説。親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”は、中高生を中心に人気を呼んで大ベストセラーを記録。また1988年には宮沢りえ主演で実写映画化されたほか、TM NETWORKが歌う主題歌「SEVEN DAYS WAR」もまた、その人気に拍車をかけた。あれから30年。「ぼくら」シリーズの累計発行部数は、2,000万部を突破した。それを企画の発端とし、91歳となった今なお現役でシリーズの新作を書き続けている宗田理が、シリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を描くことを条件に再映画化を快諾。昭和の名作実写映画が、アニメーション映画として再びスクリーンに蘇ることとなった。舞台は2020年にアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』は、原作のスピリットを受け継ぎながらも、少年少女たちの“七日間戦争”から30年ほどの時が流れた2020年の北海道が舞台。主人公はいつも一人で本ばかり読んでいる鈴原守。幼馴染の千代野綾に片思いしているが、綾は父親の転勤の都合で東京に引っ越してしまうことに。“17歳の誕生日はこの街で迎えたい”という綾の願いを叶える為、守やその仲間たちは綾を連れて、古い石炭工場を秘密基地に7日間を過ごすことになる。大人に隠れる為だけに企画したバースデー・キャンプ。しかし守たちは、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会うことで、その運命は思いもよらない方向へと動きだすー。キャラクター/声優キャスト物語を彩る個性豊かなキャラクターを紹介。主人公の守に『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』の北村匠海、ヒロイン役の綾に、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」や『累-かさね-』の芳根京子が声をあてるほか、実写映画の『ぼくらの七日間戦争』で女優デビュー&初主演を飾った宮沢りえが、“2020年の中山ひとみ”役として当時とキャラクターを演じるなど、豪華な声優キャストにも注目だ。鈴原守(声:北村匠海)主人公の高校二年生。おとなしく、学校ではいつも一人で本を読んでいる目立たない存在。歴史マニアで、戦術に詳しく、同じ趣味を持つ仲間が集うチャットが唯一の拠り所となっている。隣の家に住む幼馴染の千代野綾に片想いしているが、学校で喋ることはほぼない。千代野綾(声:芳根京子)主人公・守のクラスメイトかつ、幼馴染。育ちの良いお嬢様で、文化祭のミスコンで優勝するほどの美人だが、お高く留まらず、誰に対しても心優しい少女。17歳の誕生日を迎える1週間前に、父の仕事の都合で強制的に東京に引っ越しさせられることになってしまう。※写真左から山咲香織(声:潘めぐみ)守たちのクラスメイト。陸上部で活躍する、曲がった事の大嫌いな体育会系少女。親友の綾のことをいつも気にかけている。父親は建築会社の社長。緒形壮馬(声:鈴木達央)守たちのクラスメイト。ノリが軽く、クラスの中心的な存在で、女子からもモテる。「面白そうじゃん!」と守たちのバースデーキャンプにも参加することに。阿久津紗希(声:道井悠)守たちのクラスメイト。物事を深く考えず、ノリだけで生きているような少女。「パーッと盛り上げよ♪」と、綾の誕生日を祝うため、バースデーキャンプに参加する。<その他メインキャラクター>中山ひとみ(声:宮沢りえ)かつて大人たちを相手に“七日間戦争”を耐え抜いた人物。本作で繰り広げられる新しい“7日間戦争”にどのように関わっていくか要注目だ。本庄博人(声:大塚剛央)守たちのクラスメイト。幼馴染の紗希に無理やりバースデーキャンプに連れてこられた為、乗り気ではない。マレット(小市眞琴)守たちより先に石炭工場に潜んでいた、11歳のタイ人の子供。不法滞在の摘発から逃げる際にはぐれてしまった家族を探している。本多政彦(櫻井孝宏)綾の父の秘書。一見やる気がなさそうに仕事をこなすが、実は頭の切れる男。監督は村野佑太、脚本は『コードギアス』の大河内一楼監督を務めるのは、テレビアニメ「ブレイブビーツ」で監督デビューし、「ドリフェス!」などの話題作を手がけてきた村野佑太。本作が映画デビュー作となる。脚本は、映画『ブレイブストーリー』『コードギアス』などのアニメ大作を執筆してきた大河内一楼が手掛ける。過去に映画脚本を書いたこともある原作者・宗田も、“ワクワクする”と期待を寄せる仕上がりになっているという。実績のあるアニメストリーテラーと新鋭の監督が率いる制作チームによって原作のスピリットを受け継いだ、新たなストーリーが紡がれる。<ストーリー>いつもひとりで本ばかり読んでいる、鈴原守。片思いの相手は、お隣に住む幼馴染の千代野綾。しかし綾は、一週間後に議員である父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られていた。「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」。やり場のない綾の本音を聞き、守は思い切って告げる。「逃げましょう……っ!」。綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人までもがこの逃避行に加わり、駆け落ちを夢見ていた守は拍子抜けするが、特別な夏の始まりには違いなかった。もはや観光施設にも使われていない古い石炭工場を秘密基地に、ただ7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプ。それは、尐年たちの精一杯の反抗。だがその夜、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会ったことで、事態は想像もしなかった方向へ向かう。丌法滞在で入国管理局に捕らわれかけていた所を間一髪助けると、はぐれた家族を探しているのだと、守たちに打ち明けた――。2日目の朝、今度は武装した入国管理局の職員が、マレットを連れ去りにハンマーを振りかぶり工場へ突入してきた。 守は、仲間たちの協力のもと、敵の撃退作戦を決行する!【詳細】『ぼくらの7日間戦争』公開日:2019年12月13日(金)原作:宗田理『ぼくらの七日間戦争』(角川つばさ文庫・角川文庫/KADOKAWA刊)監督:村野佑太脚本:大河内一楼キャスト:北村匠海 芳根京子、宮沢りえ(特別出演)、潘めぐみ、鈴木達央、大塚剛央、道井悠、小市眞琴、櫻井孝宏キャラクター原案:けーしんキャラクターデザイン:清水洋制作:亜細亜堂配給:ギャガ KADOKAWA製作:ぼくらの7日間戦争製作委員会
2019年06月14日1985年に刊行され、宮沢りえ主演で映画化もされたベストセラー小説がアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』として12月に公開決定。ティザービジュアルと特報映像が解禁された。宮沢りえ女優デビュー映画のベストセラー原作がアニメ映画に!原作は、30年以上にわたって多くの読者に愛されてきた、宗田理による累計発行部数2,000万部を超える「ぼくら」シリーズの第1作目「ぼくらの七日間戦争」。刊行当時は、学生運動をした世代の管理教育という社会背景が下地にあったことで、中高生を中心に人気を呼んで大ベストセラーに。1988年に公開された実写映画は、現在も第一線で活躍する宮沢りえの女優デビューにして初主演作。戦車や廃工場でのアクションといった大胆な演出が反響を呼んだ。また、映画の主題歌となった「TM NETWORK」が歌う「SEVEN DAYS WAR」は、「GetWild」と並ぶ彼らの代表曲であり、そのメロディーラインはファンの記憶に強く残っている。小説はその後も30年にわたって40作を超える続編が発表されており、「ぼくら」シリーズの世界では、主人公の菊地英治や中山ひとみは中学生から高校生、大学生、そして大人へと成長していく姿が描かれている。アニメ映画は“七日間戦争”から約30年後…2020年が舞台第1作の刊行から34年、初映像化から31年となる今年、日本を代表する青春エンターテインメントの金字塔として愛されてきた原作が、今回は劇場アニメーション作品として生まれ変わる。親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”から30年ほどの時が流れた2020年が舞台となり、原作のスピリットを受け継いだ新たなストーリーがアニメーション映像によって展開する。企画のはじまりは、91歳となったいまなお現役でシリーズの新作を書き続けている原作者・宗田氏に、「ぼくら」の世界で現代の少年少女たちが戦う“7日間戦争”をアニメーションで表現したいと提案したところ、シリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を描くことを条件に宗田氏が再映画化を快諾。過去に映画脚本を書いたこともある原作者・宗田氏は、「アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます」と期待を寄せ、その脚本に太鼓判を押している。その新ストーリーの象徴として、タイトルは漢数字の「七」ではなく、アラビア数字の「7」とし、昭和の名作実写映画が時を超えて、令和に生きる全ての“ぼくら”ファンに贈るアニメーション映画を目指していく。監督を務めるのは、TVアニメ「ブレイブビーツ」で監督デビューし、「ドリフェス!」などの話題作を手掛けてきた34歳の村野佑太。本作で映画デビューを果たす村野監督は、「原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい『ぼくら』の7日間戦争を紡いでいけたら」とコメント。脚本を務めるのは、「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズや映画『ブレイブストーリー』、NETFLIXで話題となった「DEVILMAN crybaby」など、数々のアニメ大作を執筆してきた大河内一楼。実績のあるアニメストリーテラーと新鋭の監督が率いる制作チームによって“7日間”の冒険が紡がれる。初映像公開!大人に対する抵抗の始まりと成長の一歩作品公式サイトのオープンに合わせて、ティザービジュアルと特報を公開。ティザービジュアルには舞台となる雄大な山々に向かい、これから始まる7日間に期待に胸をふくらませる少年少女6人の姿が。30秒の特報では主人公・守を中心に、それまでの何気ない日常生活から大人に対する抵抗の始まりと、少年少女が大人へと成長する始めの一歩、“スタートライン”を表現。彼らにとっての戦争は何か? 彼らが対峙していく敵とは何なのか? そして英治とひとみは登場するのか。挿入されている楽曲も含め、期待を膨らませる特報映像となっている。アニメーション制作は公開に向けて順調に進行しており、少年少女たちを演じる豪華俳優陣は後日、発表されるというから、引き続き注目していて。『ぼくらの7日間戦争』は12月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年06月11日漫画家・永井豪の50周年を記念し、漫画史に残る大傑作原作漫画「デビルマン」が、新作アニメとして蘇ることが決定。星野源主演・『夜は短し歩けよ乙女』の湯浅政明監督がメガホンを取り、「DEVILMAN crybaby」と題して2018年初春に「Netflix」にて配信される。主人公・不動明は、ある日親友の飛鳥了から地球の先住人類「デーモン(悪魔)」が復活し、地球を人類から奪い返そうとしていることを知らされる。了は明に、デーモンの超能力を取り入れて戦わなくては人類に勝ち目はないと、デーモンと合体する話を持ちかけてくる。明は悪魔の力と人間の心を持つデビルマンとなることに成功。デビルマン、不動明の戦いが始まる――。漫画「デビルマン」は、1972年に「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載開始され、単行本発行部数は累計5,000万部、連載と同年にテレビアニメ化もされ人気を博した。悪魔の力を手に入れた主人公・不動明が襲い来るデーモンと戦うという設定は、漫画・テレビアニメに共通するものの、アニメではデビルマンがヒロインを守るために敵と戦う、勧善懲悪ものとなっている一方で、漫画では神や悪魔といった存在を通して、「人間とは?」という大きな問いを投げかける作品となっている。漫画家やアーティスト、クリエイターからも影響を受けた作品としてあげられることが多く、これまでテレビアニメのみならずOVA、実写作品などが多数製作されている。新作アニメとして放たれる今作は、いままで一度も実現されず、描かれたことがなかった“原作漫画の結末”までをアニメーション化。飛鳥了と不動明の出会いから、デビルマン誕生、そしてデビルマン対サタンのハルマゲドンまでを描き切るという。「デビルマン」の原作が持つニュアンスを最大限活かしつつ、現代に描かれるべきアニメとして新たに映像化。激しいバイオレンス描写など、「Netflix」配信ならではの表現も組み込まれるようだ。また、監督を務めるのは、『ピンポン THE ANIMATION』『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』などを手掛ける、アニメーション作家・湯浅政明。そして、「コードギアス 反逆のルルーシュ」「甲鉄城のカバネリ」の大河内一楼が脚本を担当、音楽は『ピンポン THE ANIMATION』や『映画 聲の形』の牛尾憲輔が参加する。永井氏は、「まず一番に思ったのは『最後まで描いてくれるの?』でした(笑)僕が絶大な信頼を置いている湯浅監督なら、やりきってくれると信じています。デビルマンとデーモンの闘いが、アニメーションでどのように描かれ、決着がつくのか。2度と実現出来ないかもしれない『デビルマン』の結末までのアニメーションを、僕自身楽しみにしています」と期待を寄せ、そんな原作者が信頼を寄せる湯浅監督は、「漫画史上最高とも言える衝撃的な展開と壮大なラストシーンにたどり着くため、原作のスピリット、エッセンスを『いまやるアニメーション』の形に落とし込む作業に日々悪戦苦闘中です」と現状を明かし、「しかし配信ということで制約も少ないので、限界までやりますよ!バイオレンス、エログロなどありますが、最終的に“愛”です。楽しみに待っていてください」とファンへメッセージを送っている。また、配信決定に合わせてティザービジュアル&特報映像も公開。なお、原作は英語圏を始めイタリア・フランスなど多数の国で翻訳版が出版され、海外でも高い人気を集めており、本アニメは日本語のほか9か国語に吹き替え、字幕は25か国語、さらに全世界190か国にて配信される。「DEVILMAN crybaby」は2018年初春、Netflixにて全世界独占配信。(cinemacafe.net)
2017年03月16日2014年11月27日に実施された「ノイタミナプロジェクト発表会2015」にて告知解禁されて以来、ベールに包まれていた荒木哲郎監督による新作オリジナルアニメーション『甲鉄城のカバネリ』が、2016年4月よりフジテレビ"ノイタミナ"ほか各局にて放送されることが決定した。物語は、蒸気機関が発達した島国「日ノ本(ひのもと)」を舞台に、鋼鉄の心臓を持つ生ける屍=「カバネ」と人との生き残りを懸けた戦いが描かれる。装甲蒸気機関車「甲鉄城」に乗り込み、少年少女らが「カバネ」に立ち向かう、スチームパンク・サバイヴ・アクションとなっている。本作のスタッフは、『進撃の巨人』を手がけた荒木哲郎監督、『進撃の巨人』や劇場アニメ『屍者の帝国』を制作したWIT STUDIOを柱に、シリーズ構成として『プラネテス』『コードギアス』の大河内一楼氏、キャラクター原案には『機動戦士ガンダム0080』『超時空要塞マクロス』の美樹本晴彦氏を迎える豪華スタッフで構成。キャストは、「カバネ」に立ち向かう強い気持ちを秘めた主人公・生駒役を畠中祐、ヒロイン無名役を千本木彩花が担当し、そのほか内田真礼、増田俊樹、梶裕貴、沖佳苗、伊瀬茉莉也、逢坂良太、佐藤健輔、宮野真守らが名を連ねる。○『甲鉄城のカバネリ』登場キャラクター■生駒(いこま) cv. 畠中祐製鉄と蒸気機関の生産をなりわいとする顕金駅(あらがねえき)に住む蒸気鍛冶の少年。カバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒(づつ)」を友人の逞生(たくみ)とともに開発している。今はまだ皆に侮られているが、いつか見返せる日が来ることを待ち望んでいる。■無名(むめい) cv. 千本木彩花甲鉄城(こうてつじょう)に乗って顕金駅(あらがねえき)に現れた謎の少女。どうやら武士から特別扱いされているようだが、その正体は―――■菖蒲(あやめ) cv. 内田真礼顕金駅(あらがねえき)を治める四方川(よもがわ)家の惣領(長女)。いずれは父に代わり顕金駅(あらがねえき)を治める立場だが、今はまだ自分の意見をはっきりと言えず、周りに流されてしまう部分がある。■来栖(くるす) cv. 増田俊樹四方川(よもがわ)家に仕える若き武士。菖蒲(あやめ)の身辺警護を任されており、剣の腕は武士の中でもかなりのもの。謹厳実直な部分があり、武士の面目を保とうとする。■逞生(たくみ) cv. 梶裕貴顕金駅(あらがねえき)に暮らす蒸気鍛冶の少年で、生駒(いこま)の友人。無鉄砲な生駒(いこま)を呆れ顔で受け入れているが、何者に対しても恐れず向かっていく生駒(いこま)に対して憧れも抱いている。■鰍(かじか) cv. 沖佳苗顕金駅(あらがねえき)に暮らす蒸気鍛冶の少女。生駒(いこま)や逞生(たくみ)の職場仲間で家庭的な性格。■侑那(ゆきな) cv. 伊瀬茉莉也日ノ本(ひのもと)各地に物資を運んで回る駿城(はやじろ)、甲鉄城(こうてつじょう)の乗務員。寡黙だが働き者で仕事熱心な姉御肌。■巣刈(すかり) cv. 逢坂良太顕金駅(あらがねえき)に暮らす蒸気鍛冶の少年。皮肉屋で斜に構えているが、冷静で判断力がある。■吉備土(きびと) cv. 佐藤健輔四方川(よもがわ)家に仕える武士。武士としては物分りがよく、身分違いの人間にも分け隔てなく接する。そして今回、『甲鉄城のカバネリ』は"ノイタミナ"史上初の試みとして、2016年4月放送直前に、特別先行版『甲鉄城のカバネリ序章』を2016年3月18日(金)より全国10館の劇場にて1週間限定劇場上映することが決定し、3月19日(土)にはキャスト舞台挨拶付きのプレミア上映会を開催。チケット発売は12月19日(土)0:00よりチケットぴあにて発売開始となる。また、1月9日(土)よりチケットぴあにてカバネをイメージした「カバネTシャツ」付き前売り券(数量限定)の発売も行われる。さらに、特別先行版『甲鉄城のカバネリ 序章』との連動企画として「日ノ本カバネ化計画」と題し、チケットぴあにて特別先行版『甲鉄城のカバネリ 序章』舞台挨拶付き劇場鑑賞チケット、または前売券を購入した人だけが参加できるスペシャルな企画が実施される。「日ノ本カバネ化計画」参加者にカバネ化SNSアイコンをプレゼントする"カバネ画像アイコンプレゼントキャンペーン"や制作現場で戦うアニメ制作スタッフたちへの差し入れが「日ノ本カバネ化計画」参加者が増えるごとにグレードアップする"差し入れ企画"などが予定されている。○「甲鉄城のカバネリ」PVTVアニメ『甲鉄城のカバネリ』は、フジテレビ"ノイタミナ"ほか各局にて2016年4月より放送開始予定。各詳細についてはアニメ公式サイトをチェックしてほしい。(C)カバネリ製作委員会
2015年12月18日