映画『この子は邪悪』が、2022年9月1日(木)に公開される。主演は南沙良、なにわ男子・大西流星も出演。不可思議な“家族と愛”の物語『この子は邪悪』は、『嘘を愛する女』『哀愁しんでれら』『先生、私の隣に座っていただけませんか?』といった作品を輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」の準グランプリ作品を映画化するもの。かつて一家で交通事故に遭った家族が、“恐ろしい出来事”へと巻き込まれていき...。観るものを引き込む不可思議なストーリーで、「家族」や「愛」の形を描く。<映画『この子は邪悪』あらすじ>かつて一家で交通事故に遭い、心に傷を負った少女・窪花。心理療法室を営む父・司朗は脚に障害が残り、母・繭子は植物状態に、妹・月は顔に火傷を負った。そんな花のもとに、自分の母の奇病の原因を探る少年・四井純が訪れる。やがて花は純と心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5年ぶりに目を覚ました繭子を連れて家に帰って来る。司朗は“奇跡が起きた”と久々の家族団らんを喜ぶが、花は“あの人はお母さんじゃない”と違和感を覚える。その時、街では謎の奇病が広がっていた・・・。主演に南沙良&共演に“なにわ男子”大西流星主人公・窪花(くぼはな)...南沙良かつて一家で大きな交通事故に遭ったことで、心に深い傷を抱える主人公。植物状態から目を覚ました母に違和感を覚えて...。主演を務めるのは、初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』でブルーリボン賞をはじめ数々の新人賞を受賞し、話題を集めた女優・南沙良。2021年は日曜劇場「ドラゴン桜」、2022年は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演した、注目の若手実力派女優だ。四井純(よついじゅん)...なにわ男子・大西流星花と出会い、心を通わせていく高校生。演じるのは、2021年にCDデビューを果たし、ドラマ「鹿楓堂よついろ日和」などで俳優としても活躍の場を広げているなにわ男子・大西流星。大西流星単独で映画出演するのは初となる。窪繭子(くぼまゆこ)...桜井ユキ交通事故で5年間植物状態だったはずの花の母親。ある日突然、植物状態から目を覚ますが...。担当する桜井ユキは、映画『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』などに出演し、ドラマ「真犯人フラグ」での怪演も話題を集めている。窪司朗(くぼしろう)...玉木宏花の父親で、何よりも家族のことを大切に思っている心理療法室の院長。『映画 極主夫道』やドラマ「桜の塔」、大河ドラマ「青天を衝け」など、幅広い役柄をこなす玉木宏が脇を固める。片岡翔が描く衝撃のエンディングに注目監督・脚本は、脚本家として『町田くんの世界』や『ノイズ』、ドラマ「ネメシス」などを手がけ、『さよなら、ムッシュ』をはじめ3冊の小説を執筆している片岡翔。長編3作目となる映画『この子は邪悪』について、片岡翔は「先の読めない展開を練りに練り、想像できないエンディングを用意しています。観て損はさせません」と意気込みを寄せており、スリリングな展開や衝撃の結末が見どころとなりそうだ。ちなみに、『この子は邪悪』の物語の中心となる窪家は当初洋館をイメージしていたが、美術からの「あえて和風にしたら面白いのでは?」というアイディアにより、障子や飾り絵が美しい日本家屋に決定。作家・澁澤龍彦の自宅を参考に洋風なソファなどの家具を置く事で、和洋折衷な邸宅空間を演出している。主題歌はゲスの極み乙女 「 悪夢のおまけ 」主題歌は、ゲスの極み乙女が書き下ろした新曲「悪夢のおまけ」。ボーカル /ギターの川谷絵音は「“ゲスの極み乙女では『泣きながら踊る』をテーマに曲を書いてきましたが、今回は『壊れながら踊る』が根本にあります。それは映画を見ればわかります。」とコメントを寄せている。【詳細】映画『この子は邪悪』公開日:2022年9月1日(木)監督・脚本:片岡翔出演:南沙良、大西流星、桜井ユキ、渡辺さくら、桜木梨奈、稲川実代子、二ノ宮隆太郎、玉木宏製作:「この子は邪悪」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、ハピネットファントム・スタジオ、C&I エンタテインメント、TC エンタテインメント)製作幹事:カルチュア・エンタテインメント制作プロダクション:C&I エンタテインメント、Lamp.配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017 準グランプリ作品企画 GREEN FUNDING 賞2022年/カラー/シネマスコープ/5.1ch/100分/映倫区分:PG12
2022年01月20日北海道から全国に広がったバラエティ番組『水曜どうでしょう』(HTB)の“ミスター”で知られる鈴井貴之のプロジェクト・OOPARTSの最新作『D-river』が2022年2月に上演される。作・演出を手がけ、自ら出演する鈴井の構想に耳を傾けた。プロジェクト第6弾となる本作は、「人間とAIの共存」をテーマにした物語が繰り広げられる。高額な報酬のもと集まった3人の男は目的や到達地点を知らされず、指示されるがまま自動運転機能が搭載された車に乗り込む。それぞれの疑念を胸に発進するドライバーのうち、1人はロボットだ。「最新の人工知能を携えたロボットがハンドルを握ったら」というミッションを検証するために集められた男たちは、募る猜疑心をますます加速させる。テーマは、鈴井自身の「車の“完全”自動運転はすでに実現しているかもしれないが、一気に舵を切ると仕事を失くす人たちが現れるなど社会が大きく変わってしまう。だからどこかの機関が技術躍進を制御しているのでは」という仮定が着想の大きなポイントになっている。「何が真実かわからない世の中で自動車を中心軸に置き、進歩の裏で暗躍する人たちや翻弄される切ない存在を描きます」と聞くとシリアスな展開を想像するが、同時に「目指しているのは抱腹絶倒のコメディ」とも語る。渡辺いっけい、田中要次、竹井亮介、大内厚雄、藤村忠寿は「OOPARTS」作品に出演経験があり、温水洋一は鈴井演出のドラマに出演、舟木健は同じ事務所(クリエイティブオフィスキュー)と“勝手知ったる”仲だ。「出方を探り合っている『初めまして』の時間がもったいない。互いのスタンスを知っている人たちと『久しぶり、じゃあ早速やろうか』とすぐに始めたいんですよね」とせっかちな一面も見せる。『水どう』で裏方のディレクターながら抜群の存在感を発揮し男4人の旅路を盛り上げるHTB(北海道テレビ)の藤村とは、もはや“盟友”と言ってよいだろう。OOPARTSプロジェクト第1弾を除いて皆勤賞の藤村について、鈴井は「キャスティングされることに何の疑いも持っていない、出さなかったら関係に亀裂が入って、『水どう』が暗礁に乗り上げるでしょうね(笑)」と苦笑しつつ、信頼関係も覗かせる。鈴井自身の役どころは、自動運転の技術を開発したメーカーの権力者だ。「ドラマの『半沢直樹』(TBS)で香川照之さんが演じた役のようなヒールに徹します。メーカーの下請け工場に“圧”をかけまくるので、前作で演じたリストラの憂き目に遭って抑圧された元ヤクザより弾けたいですね」と“暗躍”を誓った。公演は、2022年2月5日(土)~13日(日)に東京・サンシャイン劇場にて。その後、2月18日(金)~20日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、2月25日(金)~27日(日)に北海道・道新ホールと巡演する。チケットの一般発売は、12月4日(土)10:00よりスタート。■チケットぴあでの取り扱いは東京公演のみ取材・文:岡山朋代
2021年12月03日株式会社フリー・ウエイブ所属のクリス・マッコームスとサフィヤが、NHK『大西泰斗の英会話☆定番レシピ』のスタジオパートナーとしてレギュラー出演します。『大西泰斗の英会話☆定番レシピ』誰もが絶対身につけたい英会話の「定番レシピ」をたっぷり紹介するこの番組。「ラジオ英会話」で大人気講師の大西先生の、情報量溢れる「わかる・楽しい」解説に、クリスとサフィヤのネイティブスピーカーとしての感覚やアドバイスが加わり、より深みのある内容になっています。大西先生から投げかけられる、ネイティブとしての感覚を問われる質問に、クリスとサフィヤはどう応えていくのか。3人の息の合った掛け合いも必見です!番組公式ホームページ : NHKテキスト公式サイト: 【本放送】Eテレ 毎週月曜~木曜 午後11:20~11:30【再放送】Eテレ 毎週火曜~金曜 午前10:15~10:25■出演者:Chris McCombs(クリス・マッコームス)クリス・マッコームス【プロフィール】アメリカのオハイオ州生まれ、ラスベガス出身の俳優、モデル。南ネバダ大学(CSN)で日本語を専攻し2008年に来日。現在は「こだわりナビ」(テレビ朝日)、「BENTO EXPO」(NHK)にレギュラー出演中。またプロデューサー・脚本家として「The Benza」(Amazonプライムビデオ)を制作。自らも主演し、マルチな分野で活躍中。【クリス・マッコームス本人コメント】外国語の勉強が難しいと感じる人の気持ちはよくわかります。私も15年前に日本語の勉強を始めた頃、難しすぎて何度もやめようと思いました。しかしある時、どれほど難しくても、友達と一緒に勉強すれば乗り越えられることに気づき、みんなで諦めずに勉強しました。『大西泰斗の英会話☆定番レシピ』は今までの英会話番組とは少し違います。ひとりで観ていたとしても、友達と一緒にみんなで勉強しているような気持ちになれる番組です。大西先生、サフィヤ、そして私と、笑いながら、すぐに使える単語やキーフレーズをみんなで楽しく学べると思います。英会話に興味がなくても、この番組を観て少しでも笑って頂ければとても嬉しいです!Like many of you reading this, I find learning a foreign language to be very difficult. When I first started studying Japanese fifteen years ago, I thought about quitting many times. However, I learned that studying a foreign language is a lot more fun when you do it with your friends and I never gave up!With Safiya and Hiroto on Onishi Hiroto's Basic English Recipe, I think the three of us have created a very special atmosphere that feels like you’re studying with your friends instead of on your own. I hope we can show you that learning a foreign language can be tons of fun!Even if you aren’t interested in learning English, I still hope you’ll join us for a few laughs!■出演者:Safiya(サフィヤ)サフィヤ【プロフィール】アメリカのカリフォルニア州出身。10歳の時に日本語の勉強を始め、半年間宮崎県へ高校留学。南カリフォルニア大学(USC)演劇学部を卒業し、ロンドンでも演劇を学んだ。2019年秋に来日。現在、英会話教師、女優、タレントなど多方面で活動中。【サフィヤ本人コメント】今回の番組に参加することができ、とても嬉しく思います。若い頃に日本のテレビ番組を見て一緒に日本語を勉強してきたので、こうやって視聴者の皆さんにテレビで英語を教えることができるなんて不思議な気持ちです。大西先生、クリス、そして番組のスタッフの皆さんと一緒に、面白くて学びの多い番組を作っていきたいと思います。これから精一杯頑張りますので、応援よろしくお願い致します!I’m very excited to be able to take part in this new program, Onishi Hiroto's Basic English Recipe! When I was young, I studied Japanese by watching Japanese television, so it feels strange to now be the one teaching on the screen. Together with Onishi-sensei, Chris, and the show staff we will work hard to make an interesting show that the viewers can learn a lot from! I will do my best, so please support the show!■お問い合わせ先株式会社フリー・ウエイブ(公式サイト): タレントサイト: TEL : 03-6453-2744E-mail : info@f-w.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月27日大西流星(なにわ男子 / 関西ジャニーズJr.)主演ドラマ『夢中さ、きみに。』のBlu-ray&DVDが7月14日(水)に発売されることが決定した。原作は和山やまによる累計27万部の大人気コミックで、ユニークすぎる男子高生の淡々とした日常を描いた青春群像劇。1月7日よりMBSドラマ特区にて放送されたドラマ版は、中高一貫の男子校に通うミステリアスな魅力がある林美良の物語4編と、中学校時代モテすぎた反動で平穏な日常を求めて「逆・高校デビュー」を果たした二階堂明の物語4編を合わせた全8編で構成されている。ドラマ化にあたり物語が再構成され、原作では出会わなかったそれぞれの登場人物たちの運命が交差する模様も描かれた。本作が初の単独主演となった大西が林役を『仮面ライダーゼロワン』の主人公・飛電或人役で一躍注目を集めた高橋文哉が二階堂役を演じている。監督は『MIU404』の塚原あゆ子、脚本は『桐島、部活やめるってよ』の喜安浩平が務めている。Blu-ray&DVDの映像特典にはメイキング映像が収録。さらに初回封入特典として、スチール満載のブックレットとメインビジュアルのミニクリアファイルが封入され、ファンならぜひ手に入れておきたい内容だ。■リリース情報『夢中さ、きみに。』7月14日(水)Blu-ray&DVD発売<Blu-ray>9,350円(税込)映像特典:メイキング初回封入特典:スチール満載ブックレット / ミニクリアファイル<DVD>7,150円(税込)映像特典:メイキング初回封入特典:スチール満載ブックレット / ミニクリアファイル
2021年03月26日お笑い芸人のジミー大西が9日、都内で行われた「イオン×よしもと みんなで #マイバッグ キャンペーン」合同取材会に出席し、自身がデザインを手掛けたマイバッグをお披露目した。イオンと吉本興業は、プラスチック製レジ袋の削減と、資源を使い捨てにしないライフスタイルに向けたメッセージを発信する同キャンペーンの一環として、ジミー大西がデザインしたマイバッグを7月14日に発売。作品タイトルは「朝の光」で、“目立つバッグ”をテーマにジミーが新作を描き下ろし。また、バックにはトップバリュのリサイクル原料が使用されている。ジミーは「バスとか電車で忘れ物しないように派手に描かせていただきました」と説明。「朝ぱっと目覚めて、今から支度するぞ! というイメージ。朝の時計とか、一つの顔になっているところをこだわりました」とデザインを紹介し、「サラリーマンさんとか、おじいちゃん、おばあちゃんとか、若い人にも持ってもらえたらうれしいなと思います」と話した。制作期間は2カ月半とのこと。また、このバッグを手掛けるまで画家活動を5年間休んでいたことを明かし、「自分の売れた絵を換算したら時給が380円だった。そのとき1回筆を折った」と理由を告白。だが、明石家さんまから「お笑いとか、人を楽しませるのに時給なんて関係ない。お笑いも絵も、時給なんて考えたらあかん」と言われ、ちょうどそのタイミングでこのバッグの話が舞い込んできて、「また絵を描こう」と5年ぶりに画家活動を再開することを決意したという。ジミーがデザインを手掛けた「トップバリュ リサイクル原料を使った マイバッグ」(税込み330円)は、7月14日より全国の「イオン」「イオンスタイル 」 「マックスバリュ」など約3,000店舗にて販売される。
2020年07月09日8月23日、東京・池袋サンシャイン劇場にて鈴井貴之作・演出・出演の舞台、OOPARTS VOL.5 『リ・リ・リストラ~仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争』が初日の幕を開けた。開幕に先立ち、ゲネプロが行われた。【チケット情報はこちら】本作品のテーマは、 社会に溶け込もうと奮闘する“リストラされたヤクザ”。反社会勢力というテーマを扱いながらも、内容はあくまでコメディー要素が強く、キャラクター性豊かな人物たちが様々な背景を抱えながらも奮闘し、時に物騒に、そしてバカバカしく物語を進めていく舞台となっている。鈴井率いるOOPARTSプロジェクトは今作で5回目を数える。これまで独特の舞台装置などで予測のつかない舞台で話題をさらってきたが、今回は“ミュージカル”の要素が盛り込まれているところが眼目だ。ファストフード店を舞台に繰り広げられる元ヤクザ同士のプライドを賭けた抗争と、ストーリー展開に合わせて始まる歌唱シーンというミスマッチ感が、如何にも鈴井ならではのアイディア。物語は、北海道を舞台にかつて抗争を繰り返していたふたつの反社会的組織の人間が、ひょんなことからハンバーガーショップで働くことになり、“スマイルを心掛けた”仁義なき戦いに発展するというもの。元ヤクザの北斗連合若頭・五味を演じる鈴井をはじめ、個性的なキャストが揃った。OOPARTS作品では常連の、解散したヤクザの北斗連合の組長・小沢を藤村忠寿(HTB)、その妻・貞子を佐藤めぐみ、五味を兄貴と慕う龍崎を八木将康(劇団EXILE)、その彼女である美穂を上地春奈が演じる。小沢の顧問弁護士・大黒を演じる赤谷翔次郎は切れ者という役どころで小沢の相棒的存在だ。敵対する南斗龍星会の斎藤を演じる竹井亮介と山崎役の阿部丈二が披露するロックな歌声にも注目したい。ファストフード店店長・北川役は東京公演のみ、佐田正樹と是近敦之がWキャストで務める。ふたりの異なる演技も楽しみのひとつ。南斗龍星会の金本を演じる島太星(NORD)は今回が初舞台。役作りのため金髪にする熱の入れようで、定評のある歌声は必見。ゲネプロを終えた鈴井貴之は次のようにコメントを寄せた。「5回目となるOOPARTS、今回は今まで以上に、僕自身、出演にも力を入れています。試行錯誤を重ね、個性豊かで素晴らしいキャストの皆さんと一緒に今日まで作り上げてきました。本日からの本番、精一杯やらせていただきます。是非、劇場に足を運んでください」東京公演は9月1日(日)まで。その後、9月13日(金)15日(日)まで北海道・道新ホール、9月21日(土)23日(月・祝) に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演。チケット発売中。
2019年08月26日「水曜どうでしょう」(HTB)の“ミスター”こと鈴井貴之が率いるプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の最新公演『リ・リ・リストラ~仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争』が今秋上演される。鈴井自ら演じる主人公は、いま何かと世間を騒がせている“反社会的組織”の一員だった男、すなわち元ヤクザ! リストラの憂き目に遭った男が、スマイルが基本のハンバーガーショップで働き始める…という設定を聞いただけでも笑ってしまいそうな物語は一体どこに着地するのか? 鈴井に話を聞いた。【チケット情報はこちら】数年前の某ヒット洋画を想起させるタイトルは「“ミュージカル風テイスト”があるから」とのことだが、企画自体は10年ほど前から温めてきたと明かす。「リストラされたヤクザの行き着く先として一番遠いところはどこかと考えてハンバーガーショップにしました。制服に帽子で、笑顔で接客しないといけない(笑)。そこに1番そぐわない人たちが再起をかけるって面白いなと」巷では“反社会的勢力”という言葉がネットやTVを飛び交っている昨今だが、本作も鈴井自身もそういう存在や違法な行為を推奨する意図はない。が、しかし、“反”という言葉をつけて社会と切り離そうとする風潮には疑問を抱いている。本作で描くのは、社会との断絶ではなく、社会の中でもう1度、生き直そうとする彼らの姿。鈴井は「あくまでもこの作品はコメディ」と断った上でこう続ける。「臭いものに蓋をすればいいのか? 良いとか悪い以前に、そういう存在を生んでいるのは社会なのに、そこに目を向けずに“見ちゃいけない”っておかしいんじゃないかと思うんです。これまでも僕は、マグロ漁船に乗る人々やつぶれかけたお化け屋敷、孤独死の現場を清掃する人々などを描いてきましたが、僕自身、そういう“日陰者”の周波数を持ってるんでしょうね。北海道で演劇を作ってきて、大泉洋をはじめTEAM NACSの面々が全国で活躍するようになったのは奇跡的なこと。本来なら僕もそこに乗っかって、東京に出て行って次の展開を考えればいいのに、田舎にこもってる(笑)。生きるのがヘタなんです。でも、そういう人って実はたくさんいる。そんな人たちを面白おかしく描きたいなと思います」これまで演出と脚本に重きを置いてきたが、今回は役者としての比重もこれまでの舞台以上に大きくなる。「歳も歳なんでね。ここで踏ん張らないと、2度とやれないかもしれない。最後のひと勝負ってわけじゃないけど、作る側と出る側の二刀流でガッチリやってみようかと。田舎の草野球ですね。ベンチに監督として座ってるんじゃなく、エースで4番でキャプテンで行こうかと。まあ、昔気質の元ヤクザ役ですからね。僕も昔はみんなに恐れられていましたから(笑)、その頃を思い出せば、すぐにできると思います!」公演は8月23日(金)東京・サンシャイン劇場を皮切りに札幌、大阪を巡演。チケットは発売中。取材・文・撮影:黒豆直樹
2019年07月19日ジミー大西さんの半生を描いたドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』とは?多くの芸人から愛され続けるジミー大西の半生を描いた作品。小2まで喋れず、監督のサインが理解できずに野球を諦め、常にいじめられて育ったという大西少年。高校卒業後に吉本興業に入り、明石家さんまにその才能を見出されると、ジミー大西という名でお笑い芸人となった。35歳の時に絵の才能が開花し、画家の道へ進むことを決意してNYやスペインに留学。帰国後も絵を描き続けていたが、ある時、画家としての収入を計算したら時給約300円だったと気づいて、断筆…。本能のままに生き、師匠から兄さん、後輩など多くの芸人から愛されてきたジミー大西さんの半生を描いたドラマがこの『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』。実は、ジミーさんの借金を返すために、さんまさんが企画したものだ。ジミー役は「ジミーよりジミーだった」と本人が絶賛する、中尾明慶さん。明石家さんま役は玉山鉄二さんが務める。脚本は、すべて実話が元。なんば花月の階段で、ジミーが首…ではなく男性の大事な部分を吊っていたところにさんまが現れるという出会いのシーンから、まさに“事実は小説より奇なり”の連続である。「若い子は、ジミーちゃんのこと知らんてよ。だからこのドラマ失敗と思うんや」と冗談を飛ばすさんまさん。だが、天才芸人を数々生み出した、古き良き昭和の吉本を舞台に、ジミーが巻き起こす珍事件や、ほろりと泣けるエピソードの数々は、世代を超えてきっと胸に刺さるはず。“何をやってもダメなアホ”と言われ続けた大西秀明が、明石家さんまと出会い、売れっ子芸人になっていく…実話を元にその半生を描いたNetflixオリジナル作品。全9話が配信中。出演/中尾明慶、玉山鉄二ほか※『anan』2018年8月1日号より。文・若山あや(by anan編集部)
2018年07月27日女優の福本莉子と、関西ジャニーズJr.の大西流星がミュージカル『魔女の宅急便』に出演することが31日、わかった。同作は、角野栄子による児童書を舞台化。原作は27年間にわたり執筆されており、1989年にスタジオジブリがアニメ映画化し、世界的に有名な作品となった。舞台化・実写映画化もされているが、今回は2017年に上白石萌歌&阿部顕嵐で初演を迎えたミュージカル版の再演となる。キキ役に抜擢されたのは、今作品が初舞台・初主演で、第8回東宝シンデレラグランプリを受賞した福本。また、トンボ役には、関西ジャニーズ Jr.で活躍中の大西が決定となった。キキのお母さん(コキリ)役には、生田智子が新キャストとして出演、キキのお父さん(オキノ)役には、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」のうたのおにいさんとして歴代最長出演記録を持つ横山だいすけが続投する。また、コリコの街のパン屋のおかみさん・おソノ役の白羽ゆり、おソノの旦那・フクオ役には、 お笑いコンビ「ライセンス」のボケ担当の藤原一裕が昨年に引き続き出演。原作の角野は「キキ役の福本さん。初々しくて、かわいらしいキキ。さあこれから旅立ちです。希望に満ちた空へ、風をきって元気に飛ぶ姿が見えるようです」とコメントを寄せる。さらにトンボ役の大西には「あどけない少年、その眼差しの中に純粋な夢がいっぱい。少年の夢、それはいつでも美しい。憧れいっぱい、楽しさいっぱいの舞台になるでしょう。あたらしいキキとトンボさん。二人がどんな魔法を見せてくれるか、とても、 とても楽しみです」と期待を寄せた。東京公演は新国立劇場中劇場にて、6月15日〜24日。大阪公演は大阪メルパルクホールにて7月4日〜5日。○福本莉子コメント・『魔女の宅急便』という作品の印象始めて観たミュージカルが昨年の『魔女の宅急便』でした。まさか自分がやると思っていなかったので、普通に観客として、先輩の上白石萌歌さんが演じる キキを観てすごく素敵だなと思いました。スタジオジブリの映画『魔女の宅急便』を小学生の時に初めて観たのですが、 そのときのキキの印象は、好奇心旺盛で、元気で活発な女の子だと感じました。 自分とはあまり似ていないかなと思ったのですが、演出の岸本さんには、まっすぐで芯が強いところとが似ていると言って頂き、嬉しかったです。・キキ役を演じるにあたっての意気込みお客さんとして観た『魔女の宅急便』もすごく良かったのですが、そこを追うのではなく、私なりの新しいキキを生み出せたらいいなと思います。新しいシ ーンもあるみたいなので、ワクワク楽しみながらお稽古をしたいと思います。 少しずつお芝居や発声のお稽古を始めています。普段の話し方と、舞台上での相手とのやり取りをする距離感の違いを教えて頂き、発声の仕方を意識するようになりました。その後、歌の録音をした時にスタッフさんに「変わったね」と褒められたのが嬉しかったです。 歌では、おなかを意識してどれだけ声を前に飛ばせるか。カラオケだと結構裏声で歌ったりするのですが、舞台では地声を生かしつつ、きれいに歌えるようになるのが課題かなと思います。 今は緊張と不安しかないですが、たくさんお稽古をして、緊張と不安をはねの けられるくらいに成長して舞台に立ちたいと思います。○大西流星コメント・『魔女の宅急便』という作品の印象作品全体が暖かい雰囲気に包まれていて、ストーリーが素敵だなと思っていました。スタジオジブリの映画も大好きですし、前回の舞台公演も見ていましたが、まさか自分が参加できるとは思っていませんでした。素敵な作品に出演が決まり、とても嬉しいです。・トンボ役を演じるにあたっての意気込みトンボは、空を飛びたいというまっすぐな心を持っていて、慣れない恋に戸惑う純粋な少年という印象です。街のみんなに愛されているトンボと同じように、舞台を見に来ていただいたお客様や共演者のみなさんに可愛がっていただけるような自分なりのトンボを表現したいです。僕も小さいときから空を飛ぶことに憬れていて、生まれ変わったら鳥のトンビになりたいと思っています(笑)。空を飛びたいトンボとの共通点もあるのかなと感じています。
2018年03月31日クリエイティブディレクター南貴之と老舗書店の有隣堂が出会って生まれた、小さな街のような複合型店舗、ヒビヤ セントラル マーケット(HIBIYA CENTRAL MARKET)が、3月29日に開業する東京ミッドタウン日比谷3階にオープンする。南が世界中で拾い集めた“市場”や“街角”、“路地”の記憶を、237坪のフロアで表現する同店舗は、様々なカテゴリーの9つの店舗が軒を連ね、食事やお酒、本や衣服などが揃えられ、誰もが郷愁や親近感を抱き、居場所を見つけられる場所として展開される。「Library」象徴であり、本と現実世界がリンクする広がりのある場所となるのは「Library」。本棚の壁に囲まれた内側は、海外のバザールのように、世界中の洋服や雑貨、ヨーロッパで集めたアノニマスなヴィンテージが並ぶ。什器であり商品でもあるヴィンテージの家具は売れるたびに入れ替わり、店の様子も変化していく。ギャラリーともセレクトショップともつかないユニークなプレゼンテーションを行う「Graphpaper」は、アドバイザーの二村毅と共に選び抜いたクオリティの高いものに加え、日比谷という立地ならではのアイテムも取り扱う。「一角」熊本のスペシャリティコーヒー「AND COFFEE ROASTERS」、「有隣堂」、架空の運送会社をイメージしたモバイル型コンセプトストア「FreshService」では、ハンドドリップによるスペシャリティコーヒーを楽しみながら手に取れる、駅のキオスクのようなデイリーユースなマガジン、日用品、お土産がそろう。「MAISON CINQUANTE-CINQ」などを手掛ける丸山智博による「一角」では、唐揚げにハイボール、蕎麦といった食事と酒を肩の力を抜いて楽しめる。「理容ヒビヤ」藤井実が監修し日本最高峰の衛生管理を誇る「理容ヒビヤ」では、オフィスワーカー向けの理容やグルーミングだけでなく、女性向けの顔そりサービスが受けられる他、フランスのデッドストックのヴィンテージフレームが圧巻の眼鏡店「CONVEX」には、札幌のヴィンテージアイウェアショップ「Fre’quence」の柳原一樹の審美眼によって貴重なミュージアムピースまで集まる。軍用テントのファサードが印象的な「Tent gallery」では、ここだからこそできる独創的かつ多様な展示や企画も。開業を控え話題の、東京ミッドタウン日比谷の数あるテナントの中で大きな注目を集めそうだ。【店舗情報】ヒビヤ セントラル マーケット(HIBIYA CENTRAL MARKET)オープン:3月29日住所:東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷3階営業時間:店舗スペース 11:00~21:00、飲食スペース 11:00~23:00 (ラストオーダー 22:30)面積:237坪
2018年02月07日「やってる、やってるぅ!」などのネタと強烈なキャラクターで芸人として唯一無二の存在となり、その独特の感性を生かして画家としても活躍するジミー大西(53)。そんなジミーが今回、人生相談の先生に変身!?本誌読者から寄せられたお悩みに、本気印で答えてくれた!「ジミー大西の“ド天然”人生相談」――なんだか心がラクになる名・珍回答をあなたに。 【Q】「息子のおねしょが直りません。どうしたらいい?」(壮太ママさん・45・主婦・北海道) 【A】「10歳までおねしょしてた俺は“やいと”で直りました」(ジミー大西) 俺も小学校4年生、10歳までおねしょしてたんですよ。でも、おばあちゃんに“やいと(灸)”をしてもらって直りました。みんな、おねしょは精神的なもんって思ってるけど、ちゃうねんで。 要は、おしっこって、尿道を触ってまうから出ちゃうんですよ。ちっちゃいときって、かいてまうじゃないですか。ほんならお灸で、かゆくなるのをおさえて、神経が下半身にいかないようにしてあげる。 俺、ホンマ、それでおねしょが直ったのを覚えているんですよ。
2017年09月10日「やってる、やってるぅ!」などのネタと強烈なキャラクターで芸人として唯一無二の存在となり、その独特の感性を生かして画家としても活躍するジミー大西(53)。そんなジミーが今回、人生相談の先生に変身!?本誌読者から寄せられたお悩みに、本気印で答えてくれた!「ジミー大西の“ド天然”人生相談」――なんだか心がラクになる名・珍回答をあなたに。 【Q】「最近、夫におばさん呼ばわりされるようになり、頭にきています。確かにもう若くはないですが……36歳はおばさんなのでしょうか?」」(さっちゃんさん・36・主婦・静岡県) 【A】「30代、40代、50代……いくつになっても女性には魅力がある!」(ジミー大西) 30代なんて、全然おばさんじゃないです。俺から言わせれば、50代でも、60代でも、おばさんじゃない。吉永小百合さんをおばさんって言えますか?言えないですよ。めっちゃキレイですよね。 もちろん、20代はお肌がピチピチとかね、若いってよさはある。でも、40代には40代の、50代には50代の魅力があって、男は、そのときそのときに魅力のある女性を好きになってまうんです。俺、吉永さんが横に寝たら興奮すると思う(笑)。 気持ち悪いと言われるかもしれないけど、そういう魅力って、いくつになっても絶対あるんじゃないかなあ。
2017年09月09日「やってる、やってるぅ!」などのネタと強烈なキャラクターで芸人として唯一無二の存在となり、その独特の感性を生かして画家としても活躍するジミー大西(53)。そんなジミーが今回、人生相談の先生に変身!?本誌読者から寄せられたお悩みに、本気印で答えてくれた!「ジミー大西の“ド天然”人生相談」ーーなんだか心がラクになる名・珍回答をあなたに。 【Q】「旦那が浪費家で、自分の趣味のくだらないものにばかりお金を使っています。買い物をやめさせるにはどうしたらいいでしょうか?」(イチゴケーキさん・32・会社員・福岡県) 【A】「運動をさせる!疲れて寝てしまうからお金を使わなくなります」(ジミー大西) ずばり、運動すればいいんですよ。「一緒に走ろう!」とか言って、運動のほうに関心がいくようにすれば、服とか買わへんようになる。つまり、好きなものに向かう関心をそらす方法ですね。 運動すれば、体が疲れて寝てしまう。ウインドーショッピングとかしなくなりますよ。また、ジムに行くと金がかかるから、ただ走る。「東京マラソンに出るぞ!」と何か目標を見つければ、浪費が防げるんじゃないかなあ。
2017年09月08日「やってる、やってるぅ!」などのネタと強烈なキャラクターで芸人として唯一無二の存在となり、その独特の感性を生かして画家としても活躍するジミー大西(53)。そんなジミーが今回、人生相談の先生に変身!?本誌読者から寄せられたお悩みに、本気印で答えてくれた!「ジミー大西の“ド天然”人生相談」ーーなんだか心がラクになる名・珍回答をあなたに。 【Q】「近所のママ友の輪に入れません。公園に集まるママたちにどのように声をかけたらいいかわからない私に、アドバイスをもらえますか?」(はなまるさん・27・主婦・石川県) 【A】「焼きいも屋さんのマネをしながら公園を歩いてみる」(ジミー大西) エッと〜、エッと〜……。ベビーカーをリヤカーに見立てて、こう引きながら、「マ〜マ友〜、ママ友!」って叫ぶんですよ。焼きいも屋さんのマネをしながら、公園を歩いてみるのはどうですか?
2017年09月07日7月19日、東京・サンシャイン劇場にて鈴井貴之作・演出・出演の舞台『天国への階段』が開幕した。本作品のテーマは、孤独死の現場を清掃し遺品を探す“特殊清掃員”。一見ヘビーなテーマではあるが、鈴井独自の視点で掘り下げ、笑いもふんだんに取り入れたエンターテインメントとしてひとつの舞台が完成。「観客が一番楽しめる舞台を作りたい」という鈴井の思いが伝わる、ライトな笑いとダークなテーマが融合した内容となった。【チケット情報はこちら】OOPARTSプロジェクトとしては今回が4度目の公演。過去には舞台全体にシーソーやネットを張り巡らすなど、予測のつかない舞台装置で観客の度肝を抜いてきたが、今回は『天国への階段』の舞台である“時間の経過した孤独死現場”を表現するため、家屋を連想させるようなセットを展開。随所に空いている穴を使った予測不可能な動きが役者に緊張感を与えると共に観客を驚かせる効果を生んでいた。出演は鈴井のほか、人気劇団・ヨーロッパ企画より永野宗典、キャラメルボックスより畑中智行、そして菊地美香、根岸拓哉、平田薫、吉田悟郎、戸澤亮(NEXTAGE)が参加。また「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)のディレクターでありOOPARTS作品には常連として参加する藤村忠寿も脇を固める。更に、北海道出身で2017年3月にSKE48を卒業した東李苑が卒業後初の舞台出演を果たした。初日を終えた鈴井貴之から、以下のコメントが寄せられた。「毎回、幕が開くまでは不安もあるんですが、今回は特に、お客様が本当に待ち焦がれていてくださって、参加するぞという能動的な意識で見ていただいていると感じました。公演中もこちらが戸惑うくらいの拍手もいただけて、やはり舞台はお客様と一緒に作り上げるものなんだなと。今回は「孤独死」という非常に重い題材を選んだ上で、かつ笑いもあるポップな内容にするという目標でしたが、それもお客様に助けられて達成できているのかなと思います。本当に心から感謝です。今回も特殊な舞台セットを考えて、役者の皆さんには大変な思いをさせておりますが、それがこの「OOPARTS」の醍醐味。怪我なく千秋楽まで、全員で頑張ります!」東京公演は7月25日(火)まで。その後、8月4日(金)から6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演後、札幌、仙台、松本を巡演。
2017年07月20日ジミー大西の数々の爆笑エピソードを基に、明石家さんまが企画・プロデュースしたドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」の配信を目前に、ジミーさんがシネマカフェ編集部を訪問!ジミーさん自ら作品をアピールした。1980年代の大阪。突拍子もない言動を繰り返し、幼いころから失敗ばかりの大西秀明は高校卒業後、どこにも就職できずにいた。吉本興業の舞台進行の見習いとして「なんば花月」に出入りしていたとき、あるとんでもないことがきっかけで明石家さんまと衝撃の出会いを果たす。さんまの身の回りの世話をするようになった大西は、さんまや芸人仲間の村上ショージ、Mr.オクレ、なんば花月の世話係であるおちゃこのおばちゃんらとともに、笑いあふれる日々を過ごすようになる。そんなある日、新喜劇の舞台に立つことになった大西は舞台上で大失敗してしまう。クビになりかけた大西を、さんまは自らの進退をかけて救う。そして、ひどいイジメを受けてきたと吐露する大西に、“ミジメな過去は笑い飛ばせ”と伝え、この強烈なキャラクターを持った青年を人気芸人に育て上げようとさんまは決意。大西はその後、さんまによって「ジミー大西」と名付けられ、師に導かれるまま、高宮京子という専任マネージャーもつき、売れっ子芸人になっていく。だが、数年後、芸人としての力のなさに悩み、引退も考えていた最中、テレビ番組の企画で絵を描くことになると、大西の思わぬ才能が知れ渡り…。さんまさんが芸歴42年目で初めて連続ドラマを企画・プロデュースした本作。幼いころから何をやってもダメだった男が“お笑いモンスター”に出会い、導かれ、失敗を繰り返しながらも、やがて“本当の自分の道”を見つけ出すまでが描かれる。“ジミーちゃん”こと主人公のジミー大西役には中尾明慶、明石家さんま役には小出恵介という実力派俳優が共演する。このほどシネマカフェ編集部を訪問したジミーさんは、到着早々、自ら社内放送で本作をアピール!ジミーさん独特の空気感に社内は一気に笑いに包まれ、その後も社内ではジミーさんと名刺交換や2ショット写真が行われ、セルフィーを求められるなど、ジミーさんは大盛況で迎えられた。シネマカフェさん(@cinemacafe.net_official)がシェアした投稿 - 2017 5月 30 1:53午前 PDTまた、ジミーさんは編集部のデスクに座り、パソコンの打ち込みにトライ。読者に向けて、本作へのコメントを投稿した。■実際のコメント「ジミーです1.今回はお世話になります。ネットフリックスjimmy配信よろしくお願いします」さらに、ジミーさんは人生初の「ウルトラストリートファイターII」&「VR」に挑戦。初体験ということで、最初は苦戦していたものの、ここでもセンスを発揮し、見事なゲームさばきを披露した。今回の訪問では、1人1人に名刺やチラシを配り、終始丁寧な対応で、熱心に本作を宣伝!社内に笑いもたくさん届け、編集部を後にした。「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」は7月7日(金)よりNetflixにて世界190か国同時配信。(text:cinemacafe.net)
2017年05月30日HTB「水曜どうでしょう」の”ミスター”こと鈴井貴之のプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の第4回公演『天国への階段』が決定した。今回のテーマは「特殊清掃員」。7月から8月にかけて、東京を皮切りに大阪、札幌、仙台、松本を巡演する。2010年より鈴井貴之のソロプロジェクトとして活動をスタートさせた「OOPARTS」は、同年に『CUT』、2014年に『SHIP IN A BOTTLE』、そして2016年『HAUNTED HOUSE』と舞台公演を行ってきた。鈴井の創り上げるステージは、これまでも舞台上にシーソーを敷き詰め難破船を表現したり、ネットを張り巡らせ不安定なステージ上でアトラクション感を表現するなど、独特の感性が光る“鈴井ワールド”が見どころのひとつ。第4弾のテーマは「特殊清掃員」。孤独死した人が住んでいたアパートを片付け修復する特殊清掃員の話をOOPARTSらしくコミカルに作り上げるという。キャストにはキャラメルボックスから畑中智行、俳優集団D-BOYSの根岸拓哉、北海道出身で元SKE48メンバーの東李苑、今回で3度目のOOPARTS出演となる「水曜どうでしょう」の盟友・藤村忠寿などを迎え、新たな鈴井ワールドが展開される。<公演情報>【作・演出】鈴井貴之【出演】永野宗典(ヨーロッパ企画) 畑中智行(キャラメルボックス)根岸拓哉 吉田悟郎 戸澤 亮(NEXTAGE)菊地美香 平田 薫 東 李苑藤村忠寿(北海道テレビ)鈴井貴之【チケット】料金:6,800円(税込)一般発売:2017年6月3日(土)
2017年04月13日明石家さんまが企画・プロデュースし、ジミー大西を中尾明慶、さんまさんを小出恵介が演じるNetflixオリジナルドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」。このほど、その配信日が7月7日(金)に決定、ジミーさん描き下ろしイラストも入った豪華キャスト勢ぞろいのキービジュアルも初解禁となった。稀代のエンターテイナー・明石家さんまが、芸歴42年目で初めて連続ドラマをプロデュース。笑いが世の中を席巻し、日本に最も活気があった時代。子どものころから何をやっても大失敗ばかりの駆け出し芸人・大西(中尾さん)は、人気絶頂の明石家さんま(小出さん)と出会い、芸人としての才能が開花。唯一無二の存在となり、やがて芸人の域を超え、世界的な画家へと転身、一方、さんまも快進撃を続け、国民的スターへと上り詰めていく。そんな2人と、彼らを取り巻く強烈なキャラクターたちとの15年に渡る交流、そして、実際に起こったホンマのエピソードの数々を描き出す。“笑い”に夢をかけた若者たちが繰り広げる奇跡の実話を、個性豊かな実力派キャストでドラマ化。今回解禁されたキービジュアルは、目にも鮮やかな赤色と黄色のインパクトのある背景に、中尾さん演じるジミー大西のおとぼけた笑顔と、それに鋭いツッコミを入れているであろう小出さん演じる明石家さんまのイキイキとした表情が印象的。さらに、佐藤浩市が演じるTV局の名物プロデューサーや、池脇千鶴が演じる大竹しのぶ、生瀬勝久が演じるジミー大西の恩師ともいえる野球部顧問の先生、尾上寛之演じる村上ショージや六角慎司演じるMr.オクレら芸人仲間など、2人を取り巻く人々が一同に介した豪華なビジュアルとなっている。また、懐かしの“なんば花月”のセットビジュアルもお目見えし、ジミーさんやさんまさんが劇場を中心に活躍していた当時のお笑いブームの面影も感じることができる。そして、絵描きとしても広く知られているジミーさんが、本作のために描き下ろした、劇中で重要な役割を果たす「三日月」と大阪の象徴である「通天閣」のイラストも初解禁。カラフルで大胆な色使いとダイナミックなタッチのイラストは、“絵描き”ジミーさんならでは。キービジュアルの絶妙なアクセントとなっている。Netflixオリジナルドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」は7月7日(金)より全9話を世界190か国同時配信。(text:cinemacafe.net)
2017年04月05日3月6日、大西洋・三越伊勢丹HD社長が2020年に向けた情報交換会のために、丸川珠代東京オリンピック・パラリンピック担当大臣を訪問した。2020年東京大会の盛り上げに向けて、幅広い分野の有識者からヒアリングすることを目的に行われている今回の意見交換会では、三越伊勢丹グループが2011年度より「JAPAN SENSES」を営業施策として展開し、2015年からは「this is japan.」を企業メッセージとして提案してきた背景を大西社長が説明した。当日、大西社長がスーツの胸ポケットにしていた世界最軽量のオーガンジー“天女の羽衣”のポケットチーフを手にして、日本のモノ作りの先進性から話題はスタート。「海外に向けて日本の優れたモノを紹介することも大切なのだが、我々のこのプロジェクトは日本人に向けてもっと日本の良さを伝えることも目的としたもの。各地方の伝統工芸やクラフツマンシップをもっと国内に向けて紹介して、つなげていくことが小売業の使命であるとともにオリンピックの成功にもつながっていくのでは」と大西社長はその考え方を披露した。「オリンピック・パラリンピックがスポーツの祭典であるとともに文化の祭典であるという側面をもっと視野を広げながら膨らませていきたい」と丸川大臣も“レガシー”の重要性を確認していた。Text:野田達哉
2017年03月07日明石家さんまが芸歴42年目で初めて、連続ドラマを企画・プロデュース。自身役に小出恵介、ジミー大西役に中尾明慶を迎え、数々の爆笑エピソードをドラマ化する「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」が、2017年夏、Netflixにて全世界190か国で配信されることになった。1980年代の大阪。突拍子もない言動を繰り返し、幼いころから失敗ばかりの大西秀明(中尾明慶)は高校卒業後、どこにも就職できずにいた。吉本興業の舞台進行の見習いとして「なんば花月」に出入りしていたとき、あるとんでもないことがきっかけで明石家さんま(小出恵介)と衝撃の出会いを果たす。さんまの身の回りの世話をするようになった大西は、さんまや芸人仲間の村上ショージ(尾上寛之)、Mr.オクレ(六角慎司)、なんば花月の世話係であるおちゃこのおばちゃん(濱田マリ)らと共に、笑いあふれる日々を過ごすようになる。そんなある日、新喜劇の舞台に立つことになった大西は舞台上で大失敗してしまう。クビになりかけた大西を、さんまは自らの進退をかけて救う。そして、ひどいイジメを受けてきたと吐露する大西に、“ミジメな過去は笑い飛ばせ”と伝え、この強烈なキャラクターを持った青年を人気芸人に育て上げようとさんまは決意。大西はその後、さんまによって「ジミー大西」と名付けられ、師に導かれるまま、高宮京子(木南晴夏)という専任マネージャーもつき、売れっ子芸人になっていく。だが、数年後、芸人としての力のなさに悩み、引退も考えていた最中、テレビ番組の企画で絵を描くことになると、大西の思わぬ才能が知れ渡り…。笑いが世の中を席巻していた80年代。幼いころから何をやってもダメだった男が“お笑いモンスター”に出会い、導かれ、失敗を繰り返しながらも、やがて“本当の自分の道”を見つけ出すまでをドラマ化。さんまさんが初めて連続ドラマを企画・プロデュースし、ジミーさんや周りの仲間たちとの実際の体験談を主軸に、夢を追う人々とそれを応援する人々の姿を描く。“ジミーちゃん”こと主人公のジミー大西には中尾さん、明石家さんま役には小出さんという実力派俳優が共演。喋り方から佇まいまでジミーさん、さんまさん本人とシンクロさせつつ、その心の内を豊かに彩り、魅力的なキャラクターを作り上げている。そのほか、2人を取り巻く人々に尾上寛之、六角慎司、宇野祥平、濱田マリ、木南晴夏ら、個性派たちが集結。時にツッコミ役、時にスパイスとなってドラマを盛り立てる。監督は、「101回目のプロポーズ」「BOSS」など数々のヒットドラマを世に送り出してきた光野道夫が務めていることにも注目。ジミー青年が本当に巻き起こした“ありえへん”エピソードの数々に笑いながらも、孤独や劣等感を抱えながら少しずつ成長していく姿、支える人々の愛と友情に涙してしまうドラマに期待していて。<以下、コメント>■明石家さんま昔からTVなどでジミーの話をさせていただたら、誰もが驚いて爆笑するんですよ。だからいつか映像にできへんかなと思ってました。うそみたいな話ばっかりなんですけど、全部本当なんです。むしろ全部本当の話以下!そのくらいしかお見せできません。是非、観て下さい。■ジミー大西はい。全部本当の話で間違いありません。■中尾明慶コメントジミーさん役の話をいただいたときには動揺しましたし、自分にできるのかという不安でいっぱいで、撮影中はずっと必死でもがいている感じでした。ジミーさんは個性的で面白い方。「真似はしなくていいから、お前が考えてお前なりにやってくれればいい」とさんまさんも仰ってくださって、気持ちが楽になりました。すごく難しいけれど、とてもやりがいがありました。どんなシーンにも笑いを加えていくことの連続で、間違いなく普通のドラマではない物語の展開が見どころです。「笑いは緊張の緩和や」という言葉があるのですが、緊張しているシーンにこそ笑いが生まれていたりする。そこをぜひ見ていただきたいです。■小出恵介コメント“明石家さんま”を演じるってすごいこと。お話をいただいたときは嬉しかったですが、お受けするかは正直とても悩みました。でも今回挑戦させてもらい、演じる上では昔のものから現在のものまで、映像を見て徹底的にさんまさんを自分に刷り込みました。芸人同士の掛け合いのシーンがたくさんあるし、すごくいいセリフも多いです。さんまさんがジミーさんに言っているんだけど、それを通して後輩の芸人の方とか、お笑いの世界の方とかに言っているのかなって思うような…。これを見たら、よりお二人のことを好きになると思います。Netflixオリジナルドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」は2017年夏、全9話を世界190か国同時配信。(text:cinemacafe.net)
2016年12月12日俳優の中尾明慶が、来年夏に世界190カ国で配信されるNetflixのオリジナルドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~』(全9話)で、ジミー大西役を演じることが12日、明らかになった。同作は、明石家さんまが初めてプロデュースする連続ドラマで、さんまとジミーを中心とする強烈なキャラクターたちによる、ウソのようで本当に起こったエピソードを描くもの。さんまは「ジミーの話をさせていただいたら、誰もが驚いて爆笑するんですよ。だからいつか映像にできへんかなと思ってました」と温めていた構想であることを語り、ジミー本人は「全部本当の話で間違いありません」と認める。さんまに才能を見出されたジミー役を演じる主演の中尾は、オファーを受けて「動揺しましたし、自分にできるのかという不安でいっぱいで、撮影中はずっと必死でもがいている感じでした」と心境を吐露。さんまから「マネはしなくていいから、お前が考えてお前なりにやってくれればいい」とアドバイスを受けたことで、気持ちが楽になったという。そのさんま役を演じるのは、小出恵介。「お受けするかは正直とても悩みました」というが、「演じる上では昔のものから現在のものまで、映像を見て徹底的にさんまさんを自分に刷り込みました」と、役づくりに没頭したそうだ。このほかにも、尾上寛之、六角慎司、宇野祥平、中村靖日、八十田勇一、木南晴夏、中村育二、濱田マリが出演。さんまとジミーも登場する。
2016年12月12日お笑い芸人のジミー大西が30日、都内で行われたAmazonプライム・ビデオの新作バラエティシリーズ『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』(30日配信開始、全4話)の完成披露会見に登場。結果のネタバレをしてしまい、後輩芸人たちから一斉に注意を受けた。これは、1人100万円の参加費を払った10人の芸人たちが、密室で行う"笑わせ合いバトル"。6時間の制限時間で笑いを仕掛け、笑いに耐え、最後まで残った1人が、賞金1,000万円を獲得するというルールで、ジミーに加え、宮川大輔、藤本敏史(FUJIWARA)、くっきー(野性爆弾)、ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)、久保田和靖(とろサーモン)、斎藤司(トレンディエンジェル)、アントニー(マテンロウ)、川原克己(天竺鼠)、大地洋輔(ダイノジ)の10人が参戦している。ジミーは、100万円という高額な参加費に加え、「おまけにエロサイト見て、40万請求が来て…」と近況を報告。その上で、「100万を賭けて挑戦したので、何とか終わらんとこうと…」と危うく自身の結果を言いかけてしまったことから、周りの後輩芸人たちから「言ったらダメですよ」と止められ、プレゼンターのダウンタウン・松本人志には「ダルクから出てきたんで、すいません」と、フォローにならないフォローをされてしまった。しかしその後、参加した感想を求められたジミーは、ネタバレを恐れるあまり「みんな仲良くできたと思います」と一言。それではさすがにダメだということで、引き続き発言を求められたが、今度は完全にネタバレ部分に言及してしまい、「もう触らんといてください!」と投げ出してしまった。そんなジミーに、ゲームで戦った藤本は「一番の敵はジミーさん。だって普通にしてるだけで面白いんですもん!」と主張。それに対し、ジミーは「みんなが僕を潰しにかかってきたのは確かです」と集団攻撃の被害にあったことをアピールしたが、松本は「それくらい強敵やったっていうことはあるよね」と、やむを得ない形態だったことを認めた。
2016年11月30日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は2月24日、2013年に行われた有人潜水調査船「しんかい6500」世界周航研究航海において、大西洋の深海海底で鯨骨生物群集を発見したことを発表した。これまでに発見されている鯨骨生物群集のなかでは世界最深となる。同成果は、JAMSTEC 東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム 北里洋 プロジェクト長および海洋生物多様性研究分野 藤原義弘 分野長代理、サンパウロ大学 海洋研究所、バレ・ド・イタジャイ大学、日本大学 生物資源科学部、フルミネンセ連邦大学の研究者らの研究グループによるもので、2月24日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。海の生態系には、太陽エネルギーによる光合成を通じて生産される有機物に依存して暮らす「光合成生態系」と、硫化水素やメタン、水素など、地球内部から噴出する化学物質をエネルギー源として有機物をつくる化学合成微生物が生産者として働く「化学合成生態系」が存在する。化学合成生態系は、光の届かない深海の熱水域や湧水域に形成されており、そこに生息する多くの動物は、化学合成細菌を体の中や外に共生させ、細菌が生産した有機物を利用している。化学合成生態系と同様な生態系として、クジラ、イルカなどの大型海生哺乳類の遺骸に形成される「鯨骨生物群集」が知られている。クジラなどの海生哺乳類は、死後に深海に沈降した遺骸が分解されることで硫化水素を発生するようになるため、硫化水素を餌とする化学合成生態系を構成する生物が好んで住み付くようになるというわけだ。同研究グループは2013年4月24日、ブラジル沖サンパウロ海嶺で行われた「しんかい6500」の潜航調査において、世界最深となる水深4204mの海底から鯨骨生物群集を発見した。自然死による鯨骨生物群集としては世界で8例目となる。北里氏および藤原氏によると、今回の発見は「まったくの偶然」であるという。同生物群集を分析した結果、発見された鯨骨は死後5~10年ほど経過したクロミンククジラのものであることが確認されており、その骨からは、大型底生生物であるゴカイの仲間28種、コシオリエビ数種、ルビスピラ属など巻貝2種、ホネクイハナムシの1種など、多様な生物が少なくとも41種発見されている。形態レベルの検討ではこれらのほとんどが新種である可能性が高く、これらのうち巻貝のルビスピラ属やホネクイハナムシなどいくつかのグループについては、遺伝子レベルの検討の結果においても新種であることが判明している。一方で、これらの構成種を属レベルで見ると、北東太平洋カリフォルニア沖でこれまでに見つかっている鯨骨生物群集や熱水/湧水生物群集の構成種と類似しており、同じ系統群に所属していることがわかった。これは1989年にハワイ大学 クレイグ・スミス博士が提唱した、鯨骨生物群集が熱水噴出孔/湧水生物群集の間をつなぐ飛び石の役割を果たしているという「飛び石仮説」が全球的な広がりを持つことを支持する結果となっている。同研究グループでは今後、実験的にクジラの遺骸をさまざまな海域に設置し、クジラの遺骸が深海で分解されて化学合成生物群集の飛び石となるまでの成立過程とその過程で存在する生物の全球的な類似性の検討を行っていくとしている。
2016年02月25日北海道発の人気バラエティ「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の“ミスター”こと鈴井貴之による演劇プロジェクト「OOPARTS」の最新作『HAUNTED HOUSE(ホーンテッド・ハウス)』はその名の通り、お化け屋敷が舞台。2月12日の開幕を前に、前日11日、東京・サンシャイン劇場にてゲネプロが行われた。OOPARTS Vol.3『HAUNTED HOUSE』チケット情報ひなびた温泉街にある、経営の傾いたお化け屋敷で苦境から脱する打開策もないままに日々働くフランケンシュタインの社長、正社員のドラキュラほか従業員たち。そこへ一人の少女がやってきて、ここで働きたいと言い出し、様々な改革のアイディアを提案する。従業員たちも彼女に乗せられる格好で再建に立ち上がるのだが……。前作『SHIP IN A BOTTLE』では舞台上にシーソーを敷き詰めるという奇抜なアイディアが話題を呼んだが、本作ではお化け屋敷のバックヤードのセットとして、ネットが舞台に斜めに張り巡らされており、俳優たちはその上を動き回る。誰かが歩くたびにネット全体がトランポリンのように揺れ動くという何とも不安定で、文字通り地に足のつかない状態の中、8人の俳優たちが躍動する。そして、舞台装置以上のインパクトを放つのが登場人物たちの凄まじいメイクと個性的なキャラクター!森崎博之(TEAM NACS)演じる緑色の肌で頭に大きな釘の刺さった気弱なフランケンシュタインの社長に、鈴井自らが扮した、蚊に血を吸われてキンカンを塗るドラキュラ。長髪姿が気持ち悪い(!)渡辺いっけいのお岩さん、ネガティブで不幸体質のろくろっ首(上地春奈)、やる気はないのに口ごたえばかりのバイトのゾンビ(多田直人)&キョンシー(清水由紀)コンビ、頭に矢が刺さった平家の落ち武者(藤村忠寿)……できればオペラグラスを持参し、ひとりひとりを細部までじっくりと見てほしい。「ホラーではありません」という看板に偽りなしの鈴井版お化け屋敷は、ウィットと笑いがちりばめられている。だが、もちろんそれだけでは終わらないのが鈴井ワールド。物語が進むにつれて、登場人物たちの背負った過去や様々な思いと共に彼らの抱える秘密が明らかになっていく。「人間の思うこと、考えることが一番怖いんですよ」、「普通の人が一番怖い」。コミカルな掛け合いのすき間に挿入される何気ないひと言が静かに心の突き刺さり、「自分にとって一番怖いものってなんだっけ?」と考え、スーッと冷たいものが心に入り込んでくる。東京公演は2月21日(日)まで。2月17日(水)19時の回は追加公演。大阪公演は2月26日(金)から28日(日)までシアターBRAVA!にて。チケットは一部を除き発売中。取材・文:黒豆直樹
2016年02月12日6月から国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在を予定している大西卓哉宇宙飛行士が28日、東京・文京区の宇宙ミュージアム「TeNQ」(テンキュー)で行われたマット・デイモン主演『オデッセイ』(2月5日公開)のジャパンプレミアに、本作の宣伝大使を務める女子レスリング日本代表の吉田沙保里選手と共に登場した。大西氏は、宇宙飛行士の訓練について「冬のロシアで行うサバイバル訓練」が印象に残っていると話し、「宇宙船が不時着してことを想定し、2日間くらい寒い雪の中で宇宙船の中にあるものだけを使って生き延びなければならないという訓練」と説明。「高いG(重力)に耐えるという、グルグル回される訓練もありました」と振り返った。そして、火星に独りぼっちで取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描いた本作について、「リアリティの高さがNASAの人たちの間でも評判になっていました」とコメント。「実際に火星で滞在する上で、こういうことをちゃんとやらないと火星で生きていけないというところを理論に裏打ちされたような装置をデザインし、宇宙船等もデザインされていた」と語った。もし火星に取り残されたら「映画を参考にし、ジャガイモを栽培して生き延びたい」と言い、火星に行きたいか聞かれると「行ってみたい」と即答。「人間という生き物は、行ったことのないところに行くということを通して文明のレベルを上げてきた生き物。これから先もそういった挑戦は続けていくべき」との考えを示し、「宇宙探査のミッションに関われたらうれしい」と意欲を見せた。さらに、宇宙の魅力について「まだまだ未開の領域。チャレンジングな世界」と伝えた。国際宇宙ステーションに滞在した経験のある宇宙飛行士の油井亀美井氏からのVTRも到着。「去年、私が設置した実験装置を使用して大西さんが実験を行って、私を超えるような成果を出していただければ」とエールを送られると、「非常にすばらしい活躍をされてこられたので、私も油井さんに負けないように頑張りたい」と意気込んだ。(c) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2016年01月28日北海道発の伝説的番組「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の“ミスター”こと鈴井貴之のプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」第3弾『HAUNTED HOUSE(ホーンテッド ハウス)』。タイトルそのまま“お化け屋敷”を舞台にした本作で「演劇界の大仁田厚」を自称する鈴井は何を仕掛けてくるのか…?稽古開始を前に話を聞いた。OOPARTS『HAUNTED HOUSE』チケット情報ひなびた温泉街にあるお化け屋敷を再建すべく、社長のフランケンシュタインや正社員のドラキュラ、バイトのゾンビやキョンシーらが奮闘する…というプロットを聞いただけで想像が膨らむが、鈴井は「お化け屋敷ですがホラーではありません。バカバカしく、笑ってもらえます!」と笑いに自信をのぞかせる。「日々の疲れを抱えていたり、仕事や学校の帰りに見に来た芝居で、さらに深く考えさせるようなものを見てもらうのはどうなんだろうと。営業が終わったばかりのお化け屋敷のバックヤードで、メイクも落としてないフランケンシュタインやろくろ首が口論してたら――それが真剣であるほど、面白いでしょ?ドラキュラは何回も蚊に刺されて、キンカン塗ってたり(笑)。帰りの電車で思い出し笑いしてもらえるような作品にしたいと思っています」。渡辺いっけいをはじめ、芸達者な俳優が顔を揃えるが、演劇ユニット「TEAM NACS」の森崎博之が出演するのは気になるところ。実は、1990年代の「OOPARTS」活動時に、森崎が出演しかけたことがあったが結局、叶わず、しかもその際、代わりに森崎が安田顕を「OOPARTS」に紹介し、所属することになったという因縁(?)もあるとか…。「森崎は他の劇団の主演とウチの端役を天秤にかけたらしいですが(笑)。最初は、彼のことは全く頭になかったけど、寿司屋で『フランケンシュタインが社長で翻弄されるお化け屋敷の話』と説明したら『僕でしょ、それ!』って(笑)。それこそ、安田が以前『1、2作目はまだ早いけど、3作目くらいから出たいです』と言ってたのに、なぜか森崎に…(笑)。ヤツは俳優としての僕の演出をするって息巻いてましたが、返り討ちにしてやりますよ!(笑)」。前作『SHIP IN A BOTTLE』(1月27日DVD発売)では舞台上にシーソーを用い苛烈な船上の刑務所を作り上げたが、今回はいったいどんな仕掛けを…?という問いに「プランはありますが『どう具現化するんだ?』とスタッフがいま頭を抱えてます」とニヤリ。「いままでは、稽古場で完成させた芝居を劇場へ持っていっていましたが、今回はお客さんと毎日一緒に作り上げていく舞台になるんじゃないかと思います。初日と千秋楽で全く違うものになっているかもしれませんが(笑)、いい年した親父たちがバカやってる、テンションの高い世界観を楽しんでほしいです」。鈴井版“お化け屋敷”から何が飛び出すのか?楽しみに待ちたい。『HAUNTED HOUSE』は2月12日(金)より東京・サンシャイン劇場にて開幕。取材・文・撮影:黒豆直樹
2016年01月08日代官山周辺で働くクリエイターたちが中心となり活動している「東京代官山ロータリークラブ(以下、RCTD)」。RCTDが主催する「大西洋さん、卓話と食卓」というトークと共に日本のソウルフードであるお米や、お米と楽しむ食を味わうイベントが、同メンバーである遠山正道さんが代表を務める株式会社スマイルズの本社オフィスで開催された。会の前半は、三越伊勢丹ホールディングス・代表取締役社長の大西洋さんのトーク、後半では、お米や和牛など、日本の食文化を味わうイベントが行われた。「こめ結びのおもてなし」という米を主役にしたイベントでは、三越伊勢丹のフードバイヤーが厳選した、“日本各地のごはんの友”を使った料理や実りの秋を象徴する“日本酒”が供された。また装飾ユニット・mimosa(ミモザ)が、 実りの秋をイメージした紅葉や稲穂を取り入れた温かみのある草花で空間を演出した。おもてなしのドリンクには、米と麹で作る優しい味わいの「甘酒」(三崎屋醸造)、名酒の誉れ高い「雪の茅舎」(秋田・齋彌酒造店)、「りんごジュース」(岩手・紫波フルーツパーク)紅芋酢のソーダ割などを用意。そして“日本各地のごはんの友”を取り入れた料理は株式会社スマイルズのフードプランナー桑折敦子さんが担当した。青森ではじめて特Aランクを取得したキレと粘りのあるお米「青天の霹靂」を使って、「梅の実ひじき」(大宰府えどや)、「じゃこ山椒」(京都・たけのうち)などをくわえた“ひと口むすび”を握り、「玉ねぎ天」(岡山・長谷井商店)と大根を出汁で煮た“おでん”、宮崎の尾崎牛を使った“牛丼”や“キーマカレー”など、ごはんが欲しくなる幅広いフードメニューを並べた。「全国各地のごはんの友で結んだおむすびをはじめ、お米のおいしさを引き立てるメニューで、実りの秋を表現しました」と桑折さん。また会場を沸かせたのは、和牛文化を世界に発信するVIVA JAPAN代表の浜田寿人さんが用意した宮崎産の尾崎牛。「30ヶ月もかけて長期飼育する尾崎牛は、幻の和牛ともいわれ、東京では年間4、5頭入るかどうか。エシレバターのようにスッととける甘味のある脂など、和牛のなかでもトップクラスのおいしさです」との浜田さんの言葉に喉がなる。イベント空間に併設されたキッチンから、低温でじっくりローストした肉のグリルやサッとあぶった和牛寿司が運ばれると、待ちきれない参加者が次々に手を伸ばす光景がみられた。「こうやって多くの人に食べてもらい国内外にすばらしい和牛をPRしていきたい」と語った。卓話で刺激をうけて、食卓でお腹をみたす、心とカラダに豊かな実りを与えた「大西洋さん、卓話と食卓」は、大盛況のうちに幕を閉じた。前編「三越伊勢丹の大西洋社長が代官山ロータリークラブで語った“伊勢丹に就職した理由”とは?【イベントレポート--前編】」に続く。
2015年12月18日2013年、美の祭典「ミス・ユニバース・ジャパン」の男性版である「Mr.JAPAN」の初代グランプリに選ばれた俳優の鈴木貴之さん。その健康的な肉体に好青年さがにじみ出るルックス、そして出身は京都というまさに品格ある男性の要素が満載な彼に品格ある女性について聞きました。* **「品格がある人というのは、お高くとまっていたり、近づきづらいといったものではなく、自分が思ったことをストレートに伝えてくれるといったプラスのイメージがありますね。僕が落ち込んでいるとき、共感してくれるのもありがたいのですが、自分では思いつかないような考え方や視点を投げ込んでくれる女性のほうに惹かれます。弱っているときにシンクロされると、よりネガティブな方向へ沈んでしまうし、何も解決しないと思うんです。それよりも違う価値観を持つ女性のアドバイスを聞いて、少しでも成長したい。そういうふうに、相乗効果でいい方向へと進んでいける女性っていいなって思うし、長い時間を共にしても面白くて飽きないと思うんです。あとは、相手を傷つけない言葉選びができる、大人の会話が上手な人に品格を感じますね。全体を見渡して接し方を変えられる人。以前、ドラマで共演した小泉今日子さんと内田有紀さんは、そういった意味で本当に素敵でした。男勝りな小泉さんが現場を引っぱって、内田さんは小泉さんを立てながら気配りをしていて。そのバランスに惚れました(笑)」意見や志向をはっきりと貫く、自分を持った女性に品格を感じるという鈴木さん。逆に、本命にしたくないのは…?「最近、嫌だと感じたのはSNSにやたらと投稿する人。美味しいものやキレイなものがあったら、その瞬間を自分で思い切り楽しめばいいのにって思う。それに、何でもSNSにアップしそうで信用できません。あとは個人的には黒目カラコンをつけている人。女性の間では人気ですが、僕の周りの男性陣からは不評しか聞かない。人工的な感じがして心の中が読めなそう…。“いいな”と思っている子がつけ始めたら、“ないほうがかわいいよ!”と言って止めると思いますね(笑)」◇すずき・たかゆき俳優。ミス・ユニバース男性版であるMr.JAPANの初代グランプリ。ドラマ『ごめんね青春!』(TBS)などに出演し人気に。思わず見とれる、いいカラダの持ち主。※『anan』2015年9月2日号より。写真・小笠原真紀(鈴木さん)、felixRイラスト・室木おすし文・重信 綾
2015年08月29日セレクトショップ「1LDK」をはじめ、数々のコンセプトストアをプロデュースしてきた「alpha PR」の南貴之。その新たなセルフプロデュースショップ「グラフペーパー(Graphpaper)」が2月27日、東京・神宮前にオープンした。住所は東京都渋谷区神宮前5-36-6。グラフペーパーでは商品は作品に置き換えられ、それらをキュレーションすることを目的としている。モチーフとなったのはハラルド・ゼーマンがキュレーターを手掛けた、69年の展覧会「WHEN ATTITUDES BECOME FORM」。同時代の美術をレギュレーションに縛られずに紹介したゼーマンの姿勢を受け継ぎ、アイテムの見せ方、フレキシブルなアイディアの発信を追及した店づくりを行っていく。なお、今回のオープンにあたり南は、閑静な住宅街のマンションの1階と奥2階をリフォーム。美術館のようにミニマルで直線的なアプローチで、その光景はこれまで彼が手掛けてきたショップのイメージとは全く違うコンセプトで作られた。オープンを記念してグラフペーパーでは、2つのブランドとコラボレーション。「カシラ(CA4LA)」を経て独学で帽子作りの腕を磨いた佐藤一歩のオリジナルブランド「カムズアンドゴーズ(COMESANDGOES)」からは、トレンドのロングブリムハット(2万1,000円)が提供される。素材にはチェコ原産の最高級ラビットファーが使用され、カラーパレットにはブラックとグレーの2色を用意した。一方、「マーカウエア(MARKAWARE)」とのコラボでは、定番のナイロンフライトジャケット「L-2B」を別注。タイトなシルエットで現代ファッションとの調和を図り、更にエポレットを外してミニマルなデザインにこだわった。
2015年03月05日日本郵便が今年、新たな取り組みとしてLINEと連携し、開始した年賀状サービスのLINE公式アカウント「郵便局[ぽすくま]」が、本格的な年賀状シーズンに入る前からネットでブレ イクしている。画像や動画を送ると自動で年賀状デザインを作成してくれる手軽さがヒットの主な理由だが、それだけではない。ランダムに作成されるデザインには、思わず人に見せたくなるようなユニークさがあり、SNSに公開するユーザーが急増。一種の大喜利のように盛り上がっているのだ。――日本郵便のLINE公式アカウント「郵便局[ぽすくま]」が年賀状を作成してくれるサービスとして大ブレイクしています。年賀状作成としてだけでなく、シュールな画像が生成されるということによりSNS等で大ブレイクしていますが、こうした反響は想定されていましたでしょうか?田端信太郎氏 (LINE 上級執行役員 法人ビジネス担当、以下、田端):反響の大きさはありがたい限りですね。自分で使ってみたときに、これは盛り上がるんじゃないかとは直感的に思いました。なので、してやったりという感じではあるのですが、まさかここまで多くのメディアで取り上げられるとは思いませんでしたね。――もともとはどういった経緯でスタートした取り組みだったのでしょうか?田端:今回の企画は、ユーザーと企業の双方向コミュニケーションを可能にする「LINE ビジネスコネクト」というサービスを使ったものです。日本郵便さん、「ネットで年賀状」のコネクティットさん(株式会社CONNECTIT)と一緒にやっていく中で、最初に取り組むのはオリジナルの年賀状作成がいいだろうということでスタートした企画でした。年賀状は毎年必ずあるものですし、盛り上がる時期も年末の前後だけとはっきりしていますから、最初としてはやりやすかったのもありますね。――今回、日本郵便がLINEと組んだ理由はどこにあるのでしょうか?田端:LINEというプラットフォームを通じて、若年層に対して年賀状というものをどうアピールしていくか、裾野を広げたいという狙いが日本郵便さんにはあったのだと思います。大西貴之氏(コネクティット クリエイティブ・ディレクター、以下、大西):近年、若年層の年賀状利用者は減少傾向にあります。彼らに利用をしてもらうためには"身近さ"と"楽しい体験"が重要だと考えておりましたので、企画の軸はすぐに決まりました。――「郵便局[ぽすくま]」だからこそできる年賀状への貢献とはなんでしょうか?田端:LINE上で年賀状のデザインを作った後にはリンク先の日本郵便さんのサイトに飛んで、オンラインで紙の年賀状を買うというところまで導線はあるのですが、「ぽすくま」で、お気に入りの写真を使って年賀状をデザインして楽しむといったLINEの中だけで完結する方も多いと考えます。しかし、日本郵便さんが、「ぽすくま」に期待することのひとつには、販売ありきではなく、あくまでも"つくる"体験を通してまずは年賀状との接点を増やし、年賀状を送る方の裾野を拡大することが大切だということで、非常にコンセプトが明確でしたね。紙が絶対とか、スマホは敵だとか、そういう考えもなく、ネットらしい感覚をお持ちだなと感じましたね。――自動で加工されて出来上がる年賀状デザインにはシュールで面白いものも多いのですが、田端さんが感じたブレイクした理由などを教えていただけますでしょうか?田端:まずスピードですね。画像を投げたら、すぐに返ってくること。LINEもそうなのですが、サクサク動くことを何よりも優先しています。今回の画像処理は30秒くらいかかってもおかしくない処理をしているのですが、そこは企画、開発を担当していただいたコネクティットさんで、アルゴリズムなどを工夫されたと聞いています。あとは顔認識ですよね。顔にそってうまく切り抜かれますし、ランダム性もあって何度も送ってみたくなります。できあがった写真もLINEですぐにシェアできますし、LINEを活用すると年賀状はこういうこともできるものなんだと提示できたと思います。――顔部分をユーザーに切り取らせるのではなく、顔認識することで写真のはめ込みが自動化されているのは確かに面白いですよね。田端:その通りですね。「LINE ビジネスコネクト」全般に言えることなのですが、企業にも自前のアプリがあり、そちらと住み分けなければいけません。日本郵便さんでいうと、年賀状を簡単に作成できる自前のアプリ「はがきデザインキット 2015」をインストールしてもらわないといけない。そこで、今回のサービスでは、より簡単にサクッとできることを優先して設計されています。また、最初から複雑なことをやらせようとしても、ライトユーザーは必ずしもそこまで温まっていませんし、すぐ面倒になってしまいます。写真の切り抜きやテンプレートを選んで……とやっていると、それは他のアプリと変わりませんから。――ちなみに田端さんご自身は、どんな写真で試してみましたか?田端:いや、私は子どもの写真を投げてみたりしています。そんな特別なことはしていないです(笑)。しかし、使ってみて思いましたが、 サクッとできるわりに素人が無理にレイアウトするよりもセンスの良いものが出来上がったりするんですよね。よくある年賀状ソフトってデザインがいけてないものが多かったりするのですが、いつもは年末だし忙しいからまぁこれでいいかと妥協していました。今回のサービスで、年賀状を作るのが楽しくなると思いますよ。――現在、ユーザーからの投稿数などはどれくらいあるのでしょうか?大西:現在のトータル投稿数は約1000万枚で、「ぽすくま」の友だち人数が約470万ユーザー。なので、一人あたり2~3枚は平均して作成していただいている状況です。中には一人で150回以上も作成していただいた方もいます(2014年11月25日時点)。また、「郵便局[ぽすくま]」では、動画を読み取れるQRコード付きの年賀状が注文できるのですが、そちらも伸びており、全体の2割ほどを占めています。田端:動画が2割ってすごいですね!大西:通常、ウェブサービスでは動画投稿はユーザーに負担してもらうことが多いため、かなりハードルが高いと考えています。しかし、LINEでは画像や動画を日常的なコミュニケーションとして送り合うことが慣習化されているので、ハードルが低くなったのかと思います。今までの年賀状ではできないようなコミュニケーションが実現できたのも、今回の企画ならではですね。――今後、「LINE ビジネスコネクト」を活用した取り組みとして、どのようなものを想定されていますか?田端:「LINE ビジネスコネクト」を使うと、個々のユーザーにもプッシュ通知を送れるのですが、このリマインドの効果がとても高いのです。たとえばマス広告で年賀状を12月25日までに送ってくださいと呼びかけても、それほど効果が期待できるとは限らないのですが、LINEだとプッシュで通知されるので「そうだった!」となりやすいのです。季節ものとの相性が良いので、予備校・塾の夏の体験学習や、七五三、年明けの不動産の賃貸探しなど、そういった呼びかけに役立ちそうですね。また、写真を送ると画像処理して返ってくるという「ぽすくま」で反響が大きかった機能はビジネスコネクトの基本的なパターンとして応用できそうです。たとえば、ヘアサロンで顔写真を送ると髪型がくっついて戻ってくるとか、ダイエット系だと痩せた姿が返ってくるとか、占いや手相などにも使えるかもしれません。色々な企画が考えられそうですね。日頃から親しみのあるLINEというプラットフォームで、楽しく、素早く年賀状作成を可能にし、話題となった「郵便局[ぽすくま]」。本格的な年賀状シーズンはこれからだが、若年層に対して年賀状というカルチャーをアピールするツールとしては、すでに十二分な役目を果たしており、さらに年賀状サービスの普及に一役買いそうだ。筆者も、話題の「ぽすくま」を早速試してみたところ、サクサクとユーモアのあるデザインを作成してくれることが非常に楽しく、今まで面倒だと思っていた年賀状作成の概念が見事に覆された。さらに「ネットで年賀状」にて紙の年賀状を印刷し、自宅への配送も試みたが、翌日にはデザインした年賀状が発送されるそのスピードの速さにも驚かされた。また、「ぽすくま」が作ってくれた紙の年賀状が実際に手元に届いてみると、改めて誰に年賀状を"贈ろうか"、楽しみがこみ上げてきた。直接相手に発送したり、住所を知らないSNSでつながっている知人にも年賀状を送れるなど、発送の選択肢も豊富なため、忙しい師走でも、スマホで簡単に年賀状を作成から発送までできるユーザーのニーズに応えたうれしいサービスであると実感した。
2014年12月05日