新人俳優・三宅朱莉と水川あさみが共演した、若手クリエイター・村瀬大智監督の長編商業映画デビュー作『霧の淵』がブルガリア最大規模の映画祭、第28回ソフィア国際映画祭のメイン部門であるインターナショナルコンペティションにて上映され、first or second filmsシネマトグラフィ特別賞を受賞した。ソフィア国際映画祭は、27年の歴史を持つブルガリア最大規模かつ中央・東ヨーロッパ圏を代表する映画祭。今回本作が選ばれた部門は、世界の新進気鋭監督のデビュー作及び2作目の長編が13作品ノミネートされた部門。日本からは、招待作品として参加した『怪物』『PERFECT DAYS』と本作のみの3作品が上映。日本の映画に触れられる機会にブルガリア現地の観客からは強い関心と嬉しさの声が寄せられていた。さらに会場・Odeon Cinemaでの上映には老若男女問わず幅広い観客が来場し、上映後は拍手喝采、涙を見せる観客の姿も。本作が撮影された奈良県・川上村と同様に、遠く離れたブルガリアの地方都市でも若年層の流出が止められない現実があり、本作で描かれていることに共感し、多くの観客に深く響いている様子が見られた。そして、現地時間3月23日(土)21時(日本時間3月24日(日)午前2時)に開催された授賞式にて、本作がfirst or second filmsシネマトグラフィ特別賞を受賞。現地での上映、授賞式に立ち会った村瀬監督は「ブルガリアという一見、川上村とは繋がりがない土地でこの映画が流れ、映画が僕達の手から離れて観客へ届き、染み込んでいく時間。これ以上素敵な時間はないと思います」と語り、「言葉が通じなくても言葉の代わりになる映画の素晴らしさを実感した日々でもありました」と喜びをコメント。シネマトグラフィ特別賞を受賞した撮影監督・百々武からは「40歳で移住した川上村で出会い、支えてくださる村の皆様に、良いお知らせを届けることができて、大変嬉しく思っております。『霧の淵』が、これからたくさんの人々に届くことを願っております」と感謝の思いと、来月の日本公開に向けたコメントが到着。百々さんは本作の舞台である奈良県川上村で撮影した写真集をきっかけに村瀬監督と出会い、本作で初めて映画作品で撮影監督を務めた。また、受賞のニュースを受けた主演の三宅さんからは「初めての映画出演 初めての主演 思い入れの深い作品で、このような素晴らしい賞を頂けて、本当に喜びを感じています」と喜びの声が到着。水川さんからは「『霧の淵』の神秘的で美しい映像と静かなテーマ性が国を越えて伝わっていると思うと喜びで胸が熱くなります」とのコメントが届いている。さらに今回、海外映画祭で絶賛された三宅さんが演じる娘・イヒカと、水川さんが演じる母・咲の新しい場面写真が解禁。娘・イヒカが母・咲を見守り、母はこの先の人生に想いを巡らす、母と娘の複雑な想いが垣間見れるシーンを切り取った。本作が招待を受けた釜山国際映画祭では「2人は主に沈黙、視線などを通して自分の感情を表現している」と2人の演技にも注目が集まっていた。本作は公開前に次々と海外映画祭にて上映され、第72回サン・セバスチャン国際映画祭の新人監督部門に最年少で選出、「奥深い日本の暮らしを描いている」と賛され、アジア最大規模の映画祭、第28回釜山国際映画祭でもA Window on Asian Cinema部門招待作品としてアジアプレミアを果たしている。『霧の淵』は4月6日(土)よりユーロスペースにて先行上映、4月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:霧の淵 2024年4月6日よりユーロスペース先行上映、2024年4月19日より TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2023“霧の淵”Nara International Film Festiva
2024年03月25日Gi-FACTORYは、和歌山・徳島・大阪・広島・山口・島根・北九州・岡山などで開催している大型野外グルメイベント『全肉祭』を2024年5月25日~5月26日の2日間、高知県高知市にある城西公園グラウンド特設会場にて第1回開催を行います。ポスター■第1回 全肉祭 in 高知会場 :城西公園グラウンド特設会場(高知県高知市丸ノ内1丁目8)日程 :2024年5月25日~5月26日時間 :10:00~21:00店舗数:約70店舗■全肉祭とは畜産肉料理はもちろん、魚肉や果肉などあらゆる肉をテーマとして全国を対象に出店を募集・選考し、各地の美食が集う西日本最大級の野外グルメイベント■2日間通っても楽しみ尽くせないボリューム・総メニュー数200アイテム以上!?2日間では絶対に食べきることが出来ません・グルメ出店の他、企業ブースによる無料体験やサンプリングも!?大好評ワインの試飲コーナーもご用意・お子様も退屈させないお遊びブースもご用意大型エアー遊具や射的・スーパーボールすくいなどの縁日コーナーもご用意・観覧無料のステージ企画アイドル生ライブや迫力満点のファイヤーパフォーマンスも朝から晩までたっぷり楽しい2日間夜のファイヤーパフォーマンス集団は必見の価値あり!ファイヤーパフォーマンススペシャルゲストとして、MEGARYUのMEGAHORNがフリーライブでステージ出演します!MEGAHORN■全肉祭 公式Instagram ※出店店舗の募集は既に締め切っています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月25日今回は、人気のマンガをクイズ形式で紹介します!マンガのストーリーがどんな結末になるか考えてみてくださいね。イラスト:筝湖みう文化祭の出し物主人公の学級では文化祭の出し物について話し合っていました。そこで主人公は大好物の激辛カレーを提案したのですが…。辛いものが苦手な人もいたため、意見が分かれる結果に。すると「辛いのと甘いの作ればよくない?」という意見が出ました。出典:愛カツそして文化祭当日出典:愛カツ激辛カレーのはずが出典:愛カツここでクイズお店はどうなったのでしょうか?ヒント!主人公は「今すぐ確認します」とパニックになりました。クレームの嵐出典:愛カツ正解は…正解は「クレームが相次いだ」でした。激辛カレーを提供した客からのクレームが相次ぎ、すぐに確認した主人公。すると激辛で作ったはずのカレーが、なぜか甘くなっていたのです。「誰がこんなこと…」とショックを受けていると…。クラスメイトが勝手に砂糖を入れていたことが発覚したのでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2024年03月23日玉屋2060%主催のライブイベント『玉屋祭2024』が、5月19日(日) に東京・東京キネマ倶楽部で開催されることが決定した。Wiennersのフロントマンであり、音楽作家としても「でんぱ組.inc」をはじめ、アイドルからシンガーまでジャンルを問わず幅広く楽曲プロデュースを手がけてきた玉屋2060%。本イベントには、玉屋2060%の声かけにより、でんぱ組.inc、ナナヲアカリ、そしてWiennersが出演する。チケットは、抽選先行を3月27日(火) まで受け付けている。■玉屋2060%(Wienners) コメントどうも、Wiennersのギターボーカル玉屋2060%です。10代の頃にライブハウスで体験した非日常的興奮を追い求めてバンドを始め、その道中でひょんな事から『作曲家』という仕事に出会い、全く予想もしていなかった未来を今歩んでいます。作曲家として、バンドマンとして、どちらかで玉屋2060%に出会ったあなたにもっともっとその音楽を知ってもらいたいと思い、このような席を設けました。とはいいつつ、バンドだけではできなかった経験と出会いを集めて『玉屋2060%』の名前を口実にして交わって騒ぎましょうって事です。<イベント情報>『玉屋祭2024』5月19日(日) 東京・東京キネマ倶楽部出演:Wienners、でんぱ組.inc、ナナヲアカリ■オフィシャル抽選先行:3月27日(火) 23:59まで()
2024年03月22日第13回「IKEBUKURO パン祭」が東武百貨店 池袋本店で2024年3月28日(木)から4月2日(火)まで開催される。人気ベーカリーが集う第13回「IKEBUKURO パン祭」第13回目の開催となる東武百貨店 池袋本店の「IKEBUKURO パン祭」には、初出店11店舗を含む45店舗が集結。東京や北海道、福岡まで、全国各地の人気ベーカリーによるパンが一堂に会し、焼きたてパンが楽しめる実演販売も実施する。“とろ~り”チーズ&スイーツ系チーズパン注目は、幅広い世代に人気の“チーズパン”。モッツァレラチーズとチェダーチーズを贅沢に合わせた鎌倉・Giraffaの「Wチーズカレーパン」や、さっぱりとしたクリームチーズとフランボワーズチョコレートが好相性の福岡・オスピターレ「スフォリアテッラ ニューヨークチーズケーキ」などがラインナップする。北海道・イルマットーネ アルルが贈る、モッツァレラチーズがとろりと溶け出す「こぼれとうきびパンのびるモッツァレラ~十勝ラクレットチーズがけ~」など、実演販売も要チェックだ。ジェラート入りの新感覚クロワッサン定番人気のクロワッサンには、サクサクのクロワッサン生地とひんやりとしたジェラートを掛け合わせた、平塚・Shonan Spice Gelato Hisaの新感覚メニュー「ジェラパン」や、ずんだや桜など、春を感じる和風クリームを挟み込んだ自由が丘・モンノンの「パンスイス」などが揃う。東武限定メニューの“和風サンドイッチ”もまた、東武限定パン「肉じゃがと松風焼きのサンド」が初登場。押上にあるベーカリー・手づくりのデリとパン cafe coconaが“家庭の味”を再現し、ゴロゴロ野菜の肉じゃが&分厚い卵焼きを、和風サンドイッチへと落とし込んだ。【詳細】第13回「IKEBUKURO パン祭」期間:2024年3月28日(木)~4月2日(火)場所:東武百貨店 池袋本店 8階催事場住所:東京都豊島区西池袋1-1-25営業時間:10:00~19:00店舗数:45店舗(パン祭初出店11店舗)商品例:・北海道・イルマットーネ アルル「こぼれとうきびパンのびるモッツァレラ~十勝ラクレットチーズがけ~」1個594円<各日販売予定300点>・福岡・オスピターレ「スフォリアテッラ ニューヨークチーズケーキ」1個451円・平塚・Shonan Spice Gelato Hisa「ジェラパン」各種1個481円~・押上・手づくりのデリとパン cafe cocona「肉じゃがと松風焼きのサンド」1個626円<各日販売予定30点>※イートインは閉場30分前がラストオーダー。※写真はイメージ。出店ブランド・内容など変更の場合がある。
2024年03月22日『新宿歌舞伎町大歌舞伎祭』が、2024年4月28日(日)・29日(月・祝) に東京・新宿歌舞伎町エリア(新宿歌舞伎町広域エリア・東急歌舞伎町タワー・シネシティ広場・モア4番街)で開催されることが発表された。新宿区「歌舞伎町」の地名は、戦後この地に歌舞伎劇場誘致の計画があったことに由来している。戦後間もなかった当時、度重なる金融政策と建築制限令などに阻まれ、残念ながら歌舞伎劇場の建築計画は叶わなかったが、その想いは歌舞伎町に生きる人々に脈々と受け継がれ、2024年5月には劇場「THEATER MILANO-Za」で『歌舞伎町大歌舞伎』の開催が決定している。その『歌舞伎町大歌舞伎』の関連イベントとなる『新宿歌舞伎町大歌舞伎祭』では、歌舞伎公演の実施を歌舞伎町の街をあげて盛り上げるべく、東急歌舞伎町タワーと連携し、『歌舞伎町大歌舞伎』の出演者を中心とした大お練りを実施。また歌舞伎にちなんだ音楽ステージや松竹芸能所属の芸人ライブ、トークショーなどに加え、オリジナルフード、グッズの販売も予定されている。各イベントの詳細は4月上旬に発表される。<イベント情報>『新宿歌舞伎町大歌舞伎祭』期間:2024年4月28日(日)・29日(月・祝)会場:新宿歌舞伎町エリア(新宿歌舞伎町広域エリア・東急歌舞伎町タワー・シネシティ広場・モア4番街)■『歌舞伎町大歌舞伎』出演者などによる「大お練り」日時:4月28日(日) 13:00~14:35■ステージイベント(歌舞伎町シネシティ広場 東急歌舞伎町タワー)日時:4月28日(日)出演:安田大サーカス、駆け抜けて軽トラ、オジンオズボーン篠宮暁(予定)「歌舞伎」にちなんだ音楽ステージや松竹芸能所属の芸人ライブ、トークショーなどを実施。■歌舞伎FOOD・グッズコーナー「歌舞伎」にちなんだオリジナルフードやグッズを販売。メニュー等詳細は後日特設ページで公開予定。特設ページ:<公演情報>『歌舞伎町大歌舞伎』2024年5月3日(金・祝) ~26日(日) 東京・THEATER MILANO-Zaチケット情報:()詳細はこちら:
2024年03月21日Gi-FACTORYは、和歌山・徳島・大阪・広島・山口で開催している大型野外グルメイベント『全肉祭』の第2回を2024年4月20日(土)・4月21日(日)の2日間、島根県松江市にある旧県立プール跡地広場にて開催いたします。ポスター■第2回 全肉祭 in 松江開場 :旧県立プール跡地広場(島根県松江市学園南1丁目23)日程 :2024年4月20日(土)・4月21日(日)時間 :10:00~21:00店舗数:約50店舗■全肉祭とは畜産肉料理はもちろん、魚肉や果肉などあらゆる肉をテーマとして全国を対象に出店を募集・選考し、各地の美食が集う西日本最大級の野外グルメイベント■両日通っても楽しみ尽くせないボリューム・総メニュー数200アイテム以上!?2日間では絶対に食べきることが出来ません・グルメ出店の他、企業ブースによる無料体験やサンプリングも!?ワインの試飲コーナーもご用意・お子様も退屈させないお遊びブースもご用意大型エアー遊具や射的・スーパーボールすくいなどの縁日コーナーもご用意・観覧無料のステージ企画アイドル生ライブや迫力満点のファイヤーパフォーマンスを披露SPゲスト MEGAHORN(MEGARYU)が島根県に今年もやってくる!生ライブがなんと観覧無料です!!MEGAHORN朝から晩までたっぷり楽しい2日間夜のファイヤーパフォーマンス集団は必見の価値あり!アクセス抜群!松江駅から徒歩15分全肉祭 公式Instagram ※出店店舗の募集は既に締め切っています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月20日「横浜みなとみらいホール25周年音楽祭」が幕を開けた。昨年5月に開館25周年を迎えた同ホールのアニヴァーサリー・イヤー、そのラストを飾るイベントとして、3月19日(火)から24日(日)までの6日間にわたって開催される。初日前日に実施され開幕記者会見では、「横浜みなとみらいホール プロデューサー 2023-2025」の反田恭平が、音楽祭への熱い思いを、たっぷりと語った。2代目プロデューサーを務める反田は、ピアニストで指揮者、音楽プロデューサー、また株式会社ジャパン・ナショナル・オーケストラを率いるなど、多彩で革新的な活動を展開する。会見冒頭に挨拶した館長の新井鷗子は、「まさに社会のいまと繋がっているアーティスト。そんな反田さんなら、次の25年を見据えたフェスティバルを作ってくださると、プロデュースをお任せしました」と明かした。その後マイクを引き継いだ反田は、横浜みなとみらいホールの思い出や音楽祭に込める思いを語りつつ、音楽家として活動する中で、室内楽に取り組む必要性を感じ、「今回の音楽祭のひとつの柱として、アンサンブルというものをテーマに掲げ、コンチェルト、また室内楽の良さを知ってもらうための企画をしました」と打ち明け、各コンサートについて説明した。ジャパン・ナショナル・オーケストラロマン派協奏曲 前夜祭演奏会(3月19日(火)19時 大ホール)ピアニストの務川慧悟、エリック・ルーを迎え、反田自身の指揮でグリーグおよびシューマンのピアノ協奏曲を演奏する。シューマンを演奏するエリック・ルーを「シカゴ響、リッカルド・ムーティら一流のアーティストと共演しています。どういう音楽をもって世界で活躍しているのかということがビシビシと伝わってくる」と紹介した反田。グリーグを演奏する務川についても、「弊社のアーティストでもありますが、切磋琢磨して刺激し合いながら日々過ごしています。何より彼の演奏は一つの詩を読んでいるような、ひとつのストーリーを1ページずつめくってくれるような音楽性がある」と賞賛した。ブラームス 室内楽演奏会(3月21日(木)19時 小ホール)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターの青木尚佳、同チェリストの三井静と、ピアニスト髙木竜馬によるブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番、チェロ・ソナタ第2番、ピアノ三重奏曲第1番をプログラム。「昨年、憧れのオーケストラでもあるミュンヘン・フィルと現地で共演し、感銘を受けた。いいオーケストラはソリストを成長させてくれる。日本でとても人気があり、発信力のる髙木さんとのマッチアップがどういうふうになるのか、興味があります」。徳永二男 無伴奏ヴァイオリン演奏会(3月22日(金)19時 小ホール)日本音楽界の重鎮、徳永二男がバッハ、バルトーク、イザイの無伴奏ヴァイオリン曲で登場、反田自身もその演奏をとても楽しみにしているそう。「大学の室内楽の授業の先生を決める時、徳永先生にお願いし、何年間かレッスンをしていただいたというご縁があります。その素晴らしい音楽は、ボウイングや指板の持ち方のちょっとしたことも素晴らしく、勉強になることがたくさんあります」。反田恭平 ジャパン・ナショナル・オーケストラ新曲演奏会(3月23日(土)16時 大ホール)この音楽祭の「目玉のひとつ」と紹介したのは、池辺晋一郎に委嘱した新作の世界初演だ。「池辺先生には無理を承知でお願いさせていただきました」。元々は自身で指揮者をやりたいピアニストが振る曲を書いていたが、多忙のため中断、プロデューサー就任を機に委嘱を思い立った。とある詩からインスピレーションを受けて作曲されたというが、「ちょっとトリッキーな作品。心を動かされるようなテンポ感があり、最後のクライマックスが、いい意味でグロテスク。現代音楽は久しぶりなので、すごく意欲的に取り組んでいます」。後半ではブラームスの交響曲第1番を演奏。「将来的には1番から4番まで、全部持ってヨーロッパで振りたいと勝手に思っているんです。ゆっくり時間をかけて向き合っていきたい」。室内楽リレーコンサート(3月24日(日)12時、14時、16時 小ホール)「ゆくゆくは、音楽があふれるような街になってほしいなという思い」がひとつの形に。「言ってしまえば文化祭。お祭りごとが好きなので、あっちのコンサート、こっちのコンサートと行って、いろんな曲、いろんなアーティストに触れて、その声を聞いて──というのがこの場所にあっているのではないかと思った」という反田。12時からは﨑谷直人(ヴァイオリン)とエリック・ルー(ピアノ)、14時からは岡本誠司、東亮汰(ヴァイオリン)、石原悠企(ヴィオラ)、水野優也(チェロ)、アレッサンドロ・ベヴェラリ(クラリネット)、16時からは外村理紗(ヴァイオリン)、横坂 源(チェロ)、髙木竜馬(ピアノ)と3組の若手演奏家たちがコンサートをリレーする。「〈横浜フランス映画祭〉にちなんで、フランスと関係ある作品を」と、横浜らしさも盛り込んだ。反田恭平のオルガン道場(3月24日(日)17時30分 大ホール)横浜みなとみらいホール自慢のオルガン、その魅力を伝えるためにと、反田自身がホールオルガニスト・近藤岳の指導を受けてオルガン演奏にのぞむという、いわばチャレンジ企画。「将来的にはオルガン付き交響曲などもやっていきたいなと思い、少し勉強させていただく機会になれば」と取り組むも、「小、中、高校生の生徒さんたちも演奏するのですが、小学生には負けたくないんです(笑)。が、小学生の方が才能豊かという情報も──」。演奏する曲は当日発表のサプライズといいつつ、バッハのトッカータとフーガ 二短調 BWV565と明かし、「あんなに難しいと思いませんでした……」と遠い目。その果敢な挑戦で、オルガン音楽の素晴らしさ、その響きの魅力を、存分に味わわせてくれることを期待。会見の模様 ©藤本史昭さらに、横浜みなとみらいホールのさまざまな場所で、結婚記念日やプロポーズなど、かけがえのない大切な日にその熱い想いを届けたい相手にプレゼントするコンサート「あなたが贈る音楽」の企画について、「試行錯誤しながらですが、実施できる数の応募をいただいた。断片としてでも記憶に残るような思い出になれば嬉しい限りです」。また「中学生プロデューサー修了生企画「かぞくみんなで♪2525(ニコニコ)コンサート」」(3月24日(日)11時大ホール)では、トランペットの児玉隼人、西村大地、ピアノの北村明日人によるコンサートを企画運営。「アイデアがすごく柔軟でびっくりします。『そうは思いません』『僕はこのほうがいいです』と意思がはっきりしていて、将来が楽しみ」と、未来の音楽界を支える人材出現に希望をこめた。また、未就学児や障がいを持つ人に配慮した取り組み、「ミュージック・イン・ザ・ダーク(R)」(3月20日(水・祝)15時小ホール)の実施についても説明、「音楽を聴くことにおいて壁をつくらないコンサートをお届けできたら」。自身の小学校、中学校時代の体験から、「いろんな方々と一緒に演奏したり、ピアノの音を楽しんでいる姿を見たりすると、本当に胸が熱くなるような瞬間もあった。そういうコンサートは絶対に必要」と力を込めた。このほか、大ホールおよび小ホールのホワイエで演奏する「キャンドルイベント」、また駅直結の大型複合施設クイーンズスクエア横浜でのミニコンサートなども行われる。反田がプロデューサー就任時に打ち出した柱は、ホールの魅力を発信すること、新たな企画に挑戦すること、次世代と新たな未来を見つめていくこと、音楽を通じたインクルージョン共生社会の4つ。「様々な視点から改革、新しいことに取り組んでいかなければいけないとは思いますが、1年でできるようなものではない。2年、3年、4年、5年かけて、変えていかなければ」と話す。会見の終盤には、事業企画グループ長の菊地健一より2024年度事業についての説明が行われたが、反田が手がけた音楽祭には、任期の2025年よりももっと先の未来を見据えた、熱い思いとワクワク感がたっぷりと詰まっている。文:加藤智子横浜みなとみらいホール25周年音楽祭■チケット情報()()()()()3月24日(日)まで横浜みなとみらいホール
2024年03月19日2024年6月23日、サントリーホールにて、「菊池俊輔 音楽祭」の開催が決定いたしました。仮面ライダー、ゲッターロボ、タイガーマスク、ドラえもん、ドラゴンボールの音楽を作った男・菊池俊輔(1931-2021)。アニメ・特撮テレビ音楽の巨匠・菊池俊輔先生の追悼とメモリアルのために、傑作セレクションを上演いたします。今回は特別に庵野秀明氏が選曲に参加したプログラムが加わります。変身ヒーローからスーパーロボットまで、黄金期の菊池サウンドを、同世代ファン直撃の選曲でご堪能ください。アニメ・特撮映画音楽の演奏で定評のあるオーケストラ・トリプティークが、松井慶太の指揮で演奏いたします。豪華ゲストも登場。お馴染みの中川翔子によるMCや歌唱に加え、菊池ソングといえば、アニソン界の帝王ささきいさお。「ゲッターロボ!」「たたかえ! キャシャーン」「とべ!グレンダイザー」など名曲を生オーケストラと共演にてお届けします。そして、仮面ライダー本郷猛を演じた俳優・武道家の藤岡弘、が特別ゲストとして出演!フルオーケストラをバックに「レッツゴー!!ライダーキック」を貴重な生歌唱でお届けします。オリジナル版の響きをド迫力のサウンドで再現します。コンサートの最後には、お客様も参加できる「みんなで合唱コーナー」も予定しています。世界最高峰の音楽ホールであるサントリーホールを、菊池サウンドで埋め尽くしましょう!当日は、菊池俊輔作品に関わる展示も予定しています。<公演概要>「菊池俊輔 音楽祭(メモリアル公演)」■公演日時: 2024/6/23(日) 14:00開演 (13:00開場) 16:30終演予定■会場: サントリーホール(〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1)■料金(税込) 全席指定11,000円※未就学のお子様のご入場はお断りさせて頂きます。■チケット一般発売:2024/3/30(土) 10:00〜指揮:松井慶太演奏:オーケストラ・トリプティーク(コンサートマスター:工藤春彦)ギター:伊藤ハルトシベース:山本昌史ドラム:重本遼大郎キーボード:竹蓋彩花合唱:ヒーローコーラス歌唱ゲスト(50音順):ささきいさお/中川翔子/藤岡弘、公演ホームページ: お問合せ:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00〜18:00/土日祝10:00〜18:00)演奏予定曲:菊池俊輔セレクション(庵野秀明選曲)「仮面ライダー」組曲(庵野秀明選曲)「ゲッターロボ」組曲「UFOロボグレンダイザー」組曲「レッツゴー!!ライダーキック」(藤岡弘、歌唱)「ゲッターロボ!」「たたかえ! キャシャーン」「とべ!グレンダイザー」ほか(ささきいさお歌唱)「ドラえもんのうた」ほか(中川翔子歌唱)ほか、アニメ/特撮/ドラマ/映画等、名曲集を予定。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月19日静岡市内の各所でゴールデンウィーク中に開催される「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」のプレス発表会が3月15日に開催され、主催の「SPAC-静岡県舞台芸術センター」の芸術総監督を務める宮城聰らが出席し、今年のラインナップの詳細が発表された。「ふじのくに(静岡県)と世界は演劇を通じてダイレクトに繋がっている」というコンセプトの下、国内外の舞台芸術を届けてきた同演劇祭。今年も国内外の先進的な演劇作品、パフォーマンスアートがプログラムされている。鳥取市を拠点に活動する劇団「鳥の劇場」とSPACの初の共同制作による作品では、生誕100年を迎える安部公房が1967年に発表し、自ら“黒い喜劇”と呼んだ『友達』を上演。隣人愛を盾に近づいてくる集団に飲み込まれていく青年を描く本作について、演出を務める「鳥の劇場」の中島諒人は、現代の日本社会を覆う「息苦しさ」に言及しつつ「何でこんなに集団やコミュニティが苦しいものになってしまったのか? 中にいるとわからないけど、芝居を通じて外から見ると、現在の社会の課題、時代について考えられるのではないか?」といま、上演することの意味を語る。「鳥の劇場」中島諒人(中央)(撮影:F4.5牧田奈津美)また、瀬戸山美咲が演出と上演台本を手がけ、昨年、利賀芸術公園「利賀山房」で創作初演された「楢山節考」を、舞台芸術公園内の屋内ホール「楕円堂」にて上演。姥捨て山の物語=棄老伝説を瀬戸山が独自の解釈でエネルギッシュに描いた本作だが、今回、3人の俳優に加え、チェリストの五十嵐あさかによる生演奏も加わる。2018年の同演劇祭にて「民衆の敵」を上演し、観客を魅了した演出家トーマス・オスターマイアーと彼が率いる「シャウビューネ」は今回、チェーホフの「かもめ」を上演する。ベルリンでの上演では、象徴的な大木が舞台美術として客席にそびえ立っていたというが、今回は大木の代わりに、オスターマイアー自身の発案により、雄大な景色を観客の目の前で描いていくというスペシャル版演出で上演する。SPAC『白狐伝』チラシSPACの新作公演では、日本およびアジアの美を世界に知らしめた智の巨人・岡倉天心が晩年に英語で執筆したオペラ台本『THE WHITE FOX』を宮城が新たに台本化し「白狐伝」として上演。白狐と人間が織りなす幻想的な愛の物語だが、宮城はこの作品について「天心の近代への絶望がにじみ出ているんですが、本当に絶望していたなら、こんな戯曲は書かない――死後何十年か先への“希望”が埋め込まれている」と語る。このほか、カメルーン生まれで、パリで大人気のダンサー・振付家のメルラン・ニヤカムが、アフリカの神話にもとづく摩訶不思議な世界を肉体で表現する「マミ・ワタと大きな瓢箪」、誰もが知る童話「カチカチ山」を、観客が参加する“回遊型”の間食付きツアーパフォーマンスとして描く「カチカチ山の台所」など、創意工夫に富んだ多様な企画が盛りだくさんとなっている。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督・宮城聰(撮影:F4.5牧田奈津美)宮城は会見で最近、気になることとして「日本の人たちが自己完結型となり、他者との関係に興味を持たず、期待もしない――『人はどうせ変わらない』という意識でいる」と指摘。「関係の中で成長していくというイメージを信用しなくなった風潮の中で、演劇はそれでもなお人は変わりうる、成長しうるということを実感させてくれるもの」と語り、「目の前の利益をとりあえず確保する、5年先に損しないようにする…という意識ではなく、『20年後を考えて、いまこっちをチョイスしていく』という意識、20年後の物差しをもうひとつのポケットに入れること提唱したい」と演劇の意義、そして演劇祭を通して訴えたい思いを語った。「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」は4月27日(土)より5月6日(月・休)まで静岡市内各所で開催。取材・文:黒豆直樹ふじのくに⇄せかい演劇祭2024 上演全ラインアップ■『友達』[SPAC×鳥の劇場]共同制作ジャンル / 製作都市(国):演劇 / 静岡・鳥取(日本)演出:中島諒人作:安部公房2024年4月27日(土) 〜4月28日(日)会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」『友達』■『楢山節考(ならやまぶしこう)』演劇 / 富山(日本)上演台本・演出:瀬戸山美咲作:深沢七郎2024年4月27日(土)〜4月29日(月・祝)会場:屋内ホール「楕円堂」『楢山節考』■間食付きツアーパフォーマンス『かちかち山の台所』回遊型演劇 / 静岡(日本)演出:石神夏希2024年4月27日(土)〜4月29日(月・祝)会場:舞台芸術公園ほか『かちかち山の台所』■『かもめ』※日本初演演劇 / ベルリン(ドイツ)演出:トーマス・オスターマイアー作:アントン・チェーホフ2024年5月3日(金・祝)〜5月6日(月・休)会場:静岡芸術劇場『かもめ』 ©︎ Gianmarco Bresadola■『マミ・ワタと大きな瓢箪(ひょうたん)』※日本初演ダンス / パリ(フランス)演出・振付・出演:メルラン・ニヤカム〜グランシップこどものくに連携事業〜2024年5月5 日(日・祝)会場:グランシップ 交流ホール『マミ・ワタと大きな瓢箪』 ©︎ Peggy Riess<駿府城公園で同時開催>ふじのくに野外芸術フェスタ 2024 静岡■『白狐伝(びゃっこでん)』※SPAC新作演劇 / 静岡(日本)演出・台本:宮城聰作:岡倉天心(『THE WHITE FOX』)音楽:棚川寛子2024年5月3日(金・祝)〜6日(月・休)会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場同時開催:ストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡2024」ストレンジシード静岡に初参加する三浦直之(ロロ)(右端)(撮影:F4.5 牧田奈津美)<コアプログラム>ストレンジシード静岡がプロデュースする作品を含む、まさにフェスティバルのコアとなるプログラム。■オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト『パレードとレモネード』※新作演劇 / 静岡(日本)テキスト・演出:三浦直之(ロロ)2024年5月4日(土・祝)~5月6日(月・休)会場:青葉シンボルロード B3(野外上演)移動型パフォーマンス■『The Road to Heaven』※新作インターナショナルコーディネーター:チョ・ヨンスン2024年5月4日(土•祝)〜5月6日(月・休)会場:静岡県庁前〜駿府城公園<オフィシャルプログラム>ストレンジシード静岡とタッグを組んだアーティストが、ストリートシアターの魅力を最大限に引き出す作品を上演するプログラム。■サファリ・P『おちゃのじかん』パフォーマンス・ダンス / 京都(日本)■劇団 短距離男道ミサイル『オチャー・ウォーズ エピソード4/新たなる茶坊 OCHA WARS -EPISODE Ⅳ A NEW HOPE-』演劇 / 宮城(日本)■ワワフラミンゴ『タヌキのへそくり』演劇 / 東京(日本)■お寿司『にぎにぎしく逃逃』パフォーマンス / 京都(日本)<オープンコールプログラム>公募により選ばれた、ストリートシアターの可能性に挑戦するアーティストによるプログラム。■ほころびオーケストラ『恋するロボット』演劇 / 東京(日本)■鈴木ユキオプロジェクト『風景とともに』ダンス / 東京・山梨(日本)■浅川奏瑛×演劇空間ロッカクナット『ビトゥイーンズ・パーティー』パフォーマンス / 福岡・埼玉・東京(日本)■のあんじー『待たない!』演劇 / 東京(日本)■第二次谷杉 ≒ ミミトメ『すべての主人公はこの通りで』演劇インスタレーション / 東京(日本)■Co.SCOoPP『まちなかサバイバル!』パフォーマンス / 京都(日本)他、演劇祭期間中は関連企画も開催。関連企画の詳細や各公演の最新情報は、公式特設サイトにてご確認ください。◆ふじのくに⇄せかい演劇祭 特設サイト:◆ストレンジシード静岡 公式サイト:◆SPAC公式サイト:
2024年03月19日今年で4回目となる『TBSドキュメンタリー映画祭』が3月15日(金) に開幕し、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて15日(金)・16日(土)・17日(日) に各作品の舞台挨拶が実施された。さまざまな作品の監督や出演者が登壇し、満席が続出した舞台挨拶の一部をレポートとしてお届けする。『私の家族』【登壇者】監督:久保田智子ゲスト:杉山文野(東京レインボープライド代表)2019年に特別養子縁組で新生児を家族に迎えた、元TBSアナウンサー久保田智子監督自身の家族に迫る『私の家族』。久保田監督は、「作り手としては取材対象に近づいて生の映像を撮りたいと思うけれど、一方で自分は取材される側でもあって……。そこには自分を守りたいという気持ちもありました。曝け出して大丈夫なのか?私の家族はどう思うのか?そんな葛藤がありました」と心境を吐露。不安な背中を押してくれたのは「せっかく作品として発表するのならば、社会に影響を与えられる方が良いのではないか?」という夫からの一言だったという。久保田監督は「この作品は家族が賛成してくれたからこそ出来た映画」と家族のサポートに感謝していた。久保田智子監督また久保田監督は、「特別養子縁組を選択する前は、家族とは子供を産んで育てることだと思っていました。それが自分に出来ないと思った時に、急にマイノリティーになる瞬間があると感じました。当たり前が出来ないと知った時に、どう生きたらいいのかわからない葛藤もありました。その意味でも選択肢があることは大切。一般的な当たり前から外れても選択肢さえあれば別の選択をすればいいと前向きに思えるから」と、特別養子縁組を経ての想いを口にしていた。舞台挨拶ゲストとして登場したのは、東京レインボープライドの代表で自身もトランスジェンダーの杉山文野。友人からの精子提供により、パートナーとふたりの子供を育てている杉山氏。本作を観て、「自分には子育ては出来ないと思っていたので、ゼロだと思っていた分、実際に子育てが出来るとそのふり幅分楽しんでいるところがあります。血の繋がりさえ気にしなければ、子育ては出来る」と実感したという。LGBTQ+当事者で実際に子育てをしている人もいるそうだが、「日本では法的なハードルがあり過ぎてその数は限られている。選択肢が増えることによって子育てへの様々な関わり方が生まれたら嬉しい」と時代の変化に期待していた。杉山文野舞台挨拶の最後に久保田監督は、「自分のありのままを受け入れるのは難しかったけれど、ありのままの自分を受け入れて生きるしかないと思うことが出来て、それを発信するところまで来たわけですから、作品が完成して上映に立ち会っていることが感慨深いです」と噛み締めるようにコメントした。『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯、内海太一、設楽賢、高垣博之、國村諒河、岡大和、小辻庵、関優樹、永遠、加藤青空名古屋を拠点に活動するBOYS AND MENの弟分、カラフルダイヤモンドの奮闘を追った『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』。舞台挨拶には、津村有紀監督とカラフルダイヤモンドのメンバーから古川流唯、内海太一、設楽賢、高垣博之、國村諒河、岡大和、小辻庵、関優樹、永遠、加藤青空が登壇した。カラフルダイヤモンドチケット即完で迎えたこの日の舞台挨拶。古川は「凄く緊張していたけど、皆さんに笑顔で待っていただけて……。そして僕らカラフルダイヤモンドの歴史を見てもらえて嬉しいです!」と喜色満面。設楽も「場内に入った瞬間、皆さんの顔がいっぱいあって良かった。ドキュメンタリーということで堅苦しいイメージもあったかもしれないけれど、皆さんが笑顔で観てくれたのが嬉しいです。この作品を通して僕らの魅力が伝わったら!」と期待を寄せた。高垣は、「感動的なシーンもあったので、皆さんのお顔に涙の跡の線2本があったら嬉しい。ポップコーンを食べながらカラフルダイヤモンドを見ることはレア体験。2回目を見る人は、ポップコーンをマストで作品を見てほしいです!」とお勧め。岡は「上映初日という特別な空間を皆さんと一緒にいられるのが幸せです。ステージに立って良かった、ドキュメンタリー作品になって良かったと思えました!」と感激していた。グループにとって初の密着取材となった本作。これに小辻は「初の密着ということで緊張したけれど、メンバーそれぞれの顔がしっかりと映っていて、しかもメンバーの知らないところも知れたりして嬉しかった」と達成感を覚えたことを明かす。関は「真面目に語っているシーンは正直ド緊張しました。でも監督とどんどん打ち解けて、素の表情になっていきました。インドカレー屋さんのシーンでは、思わず素の姿になっています!」と見どころポイントも挙げていた。永遠は、「映画の経験もドキュメンタリーの撮影も初めてだったのでド緊張。それもあってか僕は素が出る前に撮影が終わりました。……この作品に映っている永遠は、永遠の中の永遠じゃないところが出ています。まさに永遠役の永遠でした」といまだ緊張しきり。加藤も「カメラや照明、そして何人もの大人に囲まれて、そんな中で椅子に座らされて質問されて……。緊張しないわけがない!カメラには映っていないけれど手はブルブルでした。ヤバかったです!」と大いに緊張していたことを明かしていた。劇中には、國村と内海が神妙な面持ちで本音を吐露するシーンも。内海は「お好み焼き屋さんで1時間語る予定が、大いに盛り上がって3時間くらいになった。お店の席に座った時は緊張していたけれど、本音をぶつけ合うことが出来ました」と回想。國村も「毎日会っているのに、最初は元彼に会ったみたいな気まずい雰囲気に(笑)。一緒に暮らしているのに、『最近元気?』とか聞いたりして。でも自分の中で思うところもあったので、今日はその話をするぞと挑んだ。あの瞬間に思いをぶつけることが出来て、本音トークが出来ました」と手応え。内海は「あの本音のぶつけ合いをきっかけに前に進めた気がする」と本作の撮影がグループとしてのターニングポイントだと実感していた。そんなメンバーたちの姿に、津村監督は「彼らはこちらが質問を投げかけなくても色々な話をしてくれて、それが自然とドキュメンタリーになった。グループとしてはもちろんの事、それぞれ個人としても考えが深くて、ご本人たちの哲学も滲み出しています。私は彼らよりも倍以上の年齢だけれど、彼らの考えや悩みが重なるところもあって勉強になりました」と影響を受けていた。津村有紀監督舞台挨拶の後には、カラフルダイヤモンドのメンバーたちが観客を見送る「ハイタッチ会」も実施。映画の感想や応援メッセージを伝えられたメンバーたちは、ますますまぶしい笑顔を見せていた。ハイタッチ会の模様第4回の開催となる今年の『TBSドキュメンタリー映画祭』では、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障害など多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」、五感を司る表現者たちやテーマを通し新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選ばれた15作品を上映。そのほかの上映作品は以下の通り。<上映作品>『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』『サステナ・フォレスト ~森の国の守り人(もりびと)たち~』『家さえあれば ~貧困と居住支援~』『102歳のことば~生活図画事件 最後の生き証人~』『リリアンの揺りかご』『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』『魚鱗癬と生きる ー遼くんが歩んだ28年ー』『劇場版 僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる~』『映画 情熱大陸 土井善晴』『最後のMR.BIG~日本への愛と伝承~』『ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』『旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』『BORDER 戦場記者 × イスラム国』<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』3月15日(金) より東京、大阪、京都、名古屋、福岡、札幌で順次開催『TBSドキュメンタリー映画祭2024』キービジュアル東京:3月15日(金)~28日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年03月18日北アルプスの麓、長野県大町市を舞台に2017年より開催されている「北アルプス国際芸術祭」。第3回目となる「北アルプス国際芸術祭2024」が2024年9月13日(金)から11月4日(月・祝)まで開催されることが決定。3月14日(水)に企画発表会が行われた。長野県の北西部に位置する大町市は、3000m級の山々が連なる北アルプスの麓にあり、清冽な雪解け水と澄んだ空気、四季折々の景観に恵まれた場所。そんな大町市の特色をいかし「水・木・土・空」をテーマに開催されるこの芸術祭には、国内外から約35組のアーティストが参加予定。「市街地エリア」「ダムエリア」「源流エリア」「仁科三湖エリア」「東山エリア」と大町の特色がみられる5つのエリアを舞台に、その土地の特徴をいかしたサイトスペシフィックな作品が展開される。千国街道の宿場町として栄えた歴史をもつ「市街地エリア」では、ドキュメンタリーとフィクションを合わせた「モキュメンタリー」という手法で作品を制作している小鷹拓郎が、山をモチーフに地元の専門家と協働しながら映像作品を制作。写真家の鈴木理策は大町の水資源をテーマに写真と映像作品を展示する。鈴木理策《水鏡》北アルプス国際芸術祭2024参考作品大町にとって重要な意味をもつ「ダムエリア」では、磯辺行久が前回に引き続き七倉ダムで大規模な作品を展開。鹿島川流域の「源流エリア」では、「土地と人との結びつき」をテーマに写真やインスタレーション作品を発表しているスクリプカリウ落合安奈が、猟師や山小屋を営んでいる人に話を聞くなどフィールドワークを重ね、フィルムで撮影した写真作品を発表する予定だ。ヨウ・ウェンフー(タイトル未定)北アルプス国際芸術祭2024作品プランかつて「塩の道」とよばれた道筋に位置する三つの湖を擁する「仁科三湖エリア」では、日本とロシアの建築家ユニット、アレクサンドラ・コヴァレヴァ&佐藤敬/KASAが、「生命の通り道としての水」を形にするような作品を制作。豊かな里山が広がる「東山エリア」では、台湾のヨウ・ウェンフーが地域の人たちと協働し竹を使って公民館を覆う大規模なインスタレーションを展開。南アフリカ出身のルデル・モーはトンネル内に巨大な石の彫刻を設置する。ルデル・モー[南アフリカ](タイトル未定)北アルプス国際芸術祭2024作品プランまた、淺井裕介や、川俣正、目[mé]、ジミー・リャオなどは第1回、2回で制作した既存作品で参加する。淺井裕介[日本]《土の泉》2017, 2021撮影:栗田萌瑛目[mé][日本]《信濃大町実景舎》2017撮影:本郷毅史展示以外にも、藤田貴大が全作品の脚本と演出を務める「マームとジプシー」が、ミナ ペルホネンとの共同作品で参加した前回に続き新作の上演を予定。展覧会のメインビジュアルは前回から引き続き皆川明(ミナ ペルホネン)が担当し、さまざまなグッズなども展開される。「北アルプス国際芸術祭2024」メインビジュアル総合ディレクターの北川フラムは、「厳しい時代のなかで、芸術祭を通して生まれた新しいつながりや、観光で訪れた人たちが、地域や閉鎖的になっている人たちに対して新しい風をもたらしたりと、おもしろい動きが生まれています。大町でも自然と人との出会いというとことをやっているので、ぜひいらしてください」と語った。会期中には、大町の風土が育んだ食文化と旬の食材を提供する公式カフェ&レストラン「YAMANBA」もオープン。地元のガイドによる案内つきのオフィシャルツアーなども用意されている。【参加アーティスト】2024年3月14日現在淺井裕介(日本)/ダナ・アワルタニ(サウジアラビア/パレスチナ)/ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット(カナダ)/マリア・フェルナンダ・カルドーゾ(コロンビア/オーストラリア)/船川翔司(日本)/布施知子(日本)/平田五郎(日本)/磯辺行久(日本)/川俣正(日本/フランス)/イアン・ケア(イギリス)/木村崇人(日本)/小鷹拓郎(日本)/コタケマン(日本)/アレクサンドラ・コヴァレヴァ&佐藤敬/KASA(ロシア・日本)/ジミー・リャオ〈幾米〉(台湾)/松本秋則(日本)/目[mé](日本)/宮山香里(日本/イタリア)/ルデル・モー(南アフリカ)/ムルヤナ(インドネシア)/マームとジプシー(日本)/村上慧(日本)/エカテリーナ・ムロムツェワ(ロシア/アメリカ)/小内光(日本)/佐々木類(日本)/スクリプカリウ落合安奈(日本)/ソ・ミンジョン(韓国)/鈴木理策(日本)/大北林研グループ(日本)/Torus Vil.(トーラスヴィレッジ、日本)/ヨウ・ウェンフー〈游文富〉(台湾)<開催情報>「北アルプス国際芸術祭2024」2024年9月13日(金)~11月4日(月・祝)、長野県大町市(5つのエリア|市街地、ダム、源流、仁科三湖、東山)で開催公式HP:チケット情報:()
2024年03月16日映画『変な家』(公開中)の初日舞台挨拶が15日に都内で行われ、間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈、瀧本美織、斉藤由貴、石川淳一監督が登壇した。同作は、白い仮面をかぶった謎のクリエイター・雨穴による書籍の実写化作。売れないオカルト専門の動画クリエイターの雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャーから購入予定の家の間取りについて不可解な点があると相談を受ける。雨宮は、自身のオカルトネタの提供者である、ミステリー愛好家の変人設計士・栗原(佐藤二朗)にこの間取りについて意見を聞いてみることに。すると、奇妙な“違和感”が次々と浮かび上がり、栗原はある恐ろしい仮説を導き出す。○■映画『変な家』、第44回ポルト国際映画祭で審査員特別賞を受賞先日、ポルトガルで開催されたポルト国際映画祭で審査員特別賞を受賞した今作。実際に映画祭にも参加した間宮は「試写もやってないですし、日本でお客さんに観てもらう前に、初めてこの映画を観客として観る方々がポルト映画祭に来てくださった方々。正直、最初不安というか……もちろん言語も違いますし、物語が進んでいく中でどういう反応をいただけるかというのが全く想像つかなかった」と振り返る。しかし、現地では笑いも起こる場面もあったそうで、これには佐藤も「笑いが起きる!?」と驚きの表情を見せていた。笑いが起こったのは佐藤のシーンだったそうで、「もちろんポルト映画祭に来てくれたお客さんなので佐藤二朗というだけで笑う人はいないです(笑)」と話す間宮に、佐藤は「日本でも別に……」と反論。しかし、間宮から「それはいます!」と返されてしまい、「確かにそれはいるな(笑)」と納得した表情を見せ、笑いを誘った。上映後半では声が上がることもあったそうで、このポルトガルでの反応を受け、間宮は「日本で上映する前にちょっと自信がついた。言語も違うポルトガルの方々があれだけ盛り上がってくれたんだから、日本で上映されたら一層盛り上がっていくんじゃないかなと思いました」と自信をのぞかせた。
2024年03月15日9月28日(土)・29日(日) に長野・アルプス公園で開催される野外音楽フェス『りんご音楽祭2024』への出演をかけたライブオーディション企画「RINGOOO A GO-GO」の受付がスタートした。「RINGOOO A GO-GO」では、5月より3カ月間にわたり全国10都市のライブハウスでオーディションライブを開催予定。併せて2023年の「RINGOOO A GO-GO」より『りんご音楽祭2023』に出演を果たしたアーティストのライブ映像が公開された。また、2023年の「RINGOOO A GO-GO」グランプリを決める『ゴーゴーアワード』が、3月22日(金) に東京・下北沢 Flowers Loftで開催される。当日は、音楽祭関係者の投票によって選ばれた6組が出演し、グランプリは来場者による投票で選出される。さらに多種多様な音楽祭関係者30組より、当日のライブを観た上で特別賞が贈呈される予定だ。■りんご音楽祭2023「RINGOOO A GO-GO」選出アーティストライブ動画“Go-Go Live 2023”<ライブ情報>りんご音楽祭 presents『ゴーゴーアワード』-あなたが投票!グランプリは誰の手に?-3月22日(金) 東京・下北沢 Flowers LoftOPEN18:00 / START18:30りんご音楽祭 presents『ゴーゴーアワード』-あなたが投票!グランプリは誰の手に?- 告知画像【出演】umitachi(岐阜)浦小雪(東京)jak(東京)Seven Front Sessions(福岡)PHOEBE(東京)Wang Dang Doodle(東京)<イベント情報>『りんご音楽祭2024』9月28日(土)・29日(日) 長野・アルプス公園開場9:00 / 開演10:00 / 閉演20:30 / 閉場21:30※雨天決行・荒天中止公式サイト:
2024年03月15日『台湾祭 in 京都 2024』を、2024年3月20日(水・祝)~2024年5月6日(月・祝)に京都では初めてとなる京都駅前・イオンモールKYOTOにて開催いたします。「365日の台湾夜市を日本で。」を目指し、美味しさを極めた本格台湾夜市グルメの数々を提供し、”食”を通じて台湾を体感していただくことで、日本と台湾の交流に貢献できればと願い、本イベントを開催いたします。今回の台湾祭では、日本が誇る観光地である京都で地域の皆様をはじめ、観光で国内外から集まるたくさんの皆様へ本場台湾グルメを堪能していただきます。【台湾祭 in 京都 2024】関東を中心に展開し、本物の台湾の魅力を提供している台湾祭の大人気グルメが京都で味わえます。台湾祭人気グルメの定番、薄く柔らかい皮で包まれた肉餡、濃厚な肉汁がジュワーと溢れ出す「小籠包」、外はカリッと中はジューシー、顔が隠れるほどの大きな台湾唐揚げ「大鶏排」、甘辛いタレで煮込んだ豚バラ肉と、そのタレが染みたご飯で最後のひと口まで箸が止まらない「魯肉飯」、ふわふわの蒸しパンに、豚角煮、パクチー、高菜、砂糖ピーナッツを挟んだ甘辛い味がクセになる台湾バーガー「割包」をはじめとする各種グルメ。また、食後に必ず食べたくなってしまう、豆乳から作ったやわらかい豆腐のような食感、ほんのり甘めのシロップでやさしい味のスイーツ「豆花」、さつまいもペーストの生地を揚げた、もちもち食感の絶品スイーツ「QQ球」、定番の「タピオカミルクティー」などが楽しめます。【台湾祭 in 京都 2024 夜市グルメ】■開催概要開催日時:2024年3月20日(水・祝)~2024年5月6日(月・祝)11:00~20:00(ラストオーダー19:30) 雨天中止会場 :イオンモールKYOTO Niwa広場 屋外特設会場入場料 :入場無料内容 :台湾グルメ飲食ブース主催 :台湾祭実行委員会[台湾祭 公式サイト]サイト : Facebook : X : Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月15日日本有数のアニメ都市・新潟にて、アジア最大規模の「第2回新潟国際アニメーション映画祭」が3月15日(金)より開幕する。本映画祭の長編コンペティション部門で審査員長を務めるのは、アカデミー賞ノミネートの『ブレンダンとケルズの秘密』(共同監督)や『ブレッドウィナー』、Netflix映画『エルマーのぼうけん』を手掛けた世界的アニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」のノラ・トゥーミー監督だ。昨年3月に初めて開催された新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)は、世界で初の長編アニメーション中心の映画祭として、また多岐にわたるプログラムとアジア最大のアニメーション映画祭として各国で大きな反響を呼んだ。今年はレトロスペクティブ部門にて長編映画全作品ラインアップの高畑勲特集ほか、イベント上映では世界を舞台に活躍する湯浅政明監督の貴重な短編の特集上映、『機動戦士ガンダム』シリーズの富野由悠季監督の来場などを予定。長編コンペティション部門には、『アリスとテレスのまぼろし工場』(監督:岡田麿里)、『クラユカバ』(監督:塚原重義)といった日本作品をはじめ、29の国と地域の49作品から選りすぐった12作品が集結する。ノラ・トゥーミー監督といえば、アイルランド・キルケニーにある「カートゥーン・サルーン」にて初期から受賞歴のある短編映画やコマーシャルの監督を務め、アカデミー賞にノミネートされた『ブレンダンとケルズの秘密』ではトム・ムーア監督と共同監督、同じくアカデミー賞ノミネートの『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』ではストーリーとボイスのディレクターを担当。タリバン政権下のアフガニスタンを舞台にした『ブレッドウィナー』ではアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされたほか、アヌシー国際映画祭で最優秀インディーズ長編映画賞、観客賞、審査員賞など数々の国際賞を受賞。最近では、ルース・スタイルズ・ガネットのベストセラー児童文学にインスパイアされたNetflixオリジナル長編アニメーション『エルマーのぼうけん』を監督した。今回の初来日では、時間が許せば、小泉八雲として知られるアイルランド系ギリシア人のラフカディオ・ハーンの記念館を訪れ「彼の人生や彼の見た日本に思いを馳せてみたい」というトゥーミー監督。自身や「カートゥーン・サルーン」のクリエイティブにおいて大切にしていることや、アニメーションの未来についてたっぷりと語ってくれた。高畑勲監督の『火垂るの墓』は「美しい傑作」ーー「カートゥーン・サルーン」のアニメーションは日本でも大変ファンが多いです。ご自身が作品を作るときに心がけていることは?ノラ・トゥーミー(以下、N・T)「カートゥーン・サルーン」では私たちも常に自問自答しています。何が「カートゥーン・サルーン」作品たらしめているのか? アニメーションにして語るだけの価値があるものとは何か?なぜなら、アニメーションはフィルムとしてつくるのに驚くほど手間がかかるので…手描きの2Dアニメーションは特にそうです。アイディア出しの段階から劇場で上映されるまで5年、10年かけて制作されるものもザラにあります。そのため、本当に語るだけのストーリーである必要があります。私たちは「勇気」を「美しい語り口」で、と自分たちによく言い聞かせています。この2つがとても大切なのです。まずは、私たちが語らなければ、おそらく決して語られることのない物語をやろう。そして、語るにしても私たちだからこその語り口でやっていこう、と。そしてこの「美しい語り口」ですが、決して砂糖をまぶしたような歯が浮く甘いお話、というわけではなく、アニメーションというメディア表現の可能性をさらに広げるようなものを指しています。高畑勲特集『かぐや姫の物語』©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTKそれも必ずアニメーターの手によるものを見せる。業界でこれまで20年30年と経験を積んだ人たちと一緒にスタジオで働いているのですが、同時に業界入りしたばかりの新しい才能や学生たちとも一緒に仕事をしています。彼らが一丸となって、「最も優れた完璧なもの」を目指すわけですが、そこに人間味のあるというか、人間だからこそのミスや間違い、というのも当然混ざってくるわけです。そこがアニメーションの良さといいますか、どうしてそうなるかというと、アニメーターによるテーマやキャラクターへの思い入れが強いため、なんですね。まさに「カートゥーン・サルーン」が目指しているところはそこにあるのです。ちょっとした間違い、人間であるからこそ起こり得るミス…それこそがメディアの可能性をさらに高めるものなのです。高畑勲監督の傑作『火垂るの墓』は、2人の子どもが過酷な状況を生きのびようとする物語で、とても難しいテーマを扱っています。映画の中では、兄妹の互いの温かい思いやりの心が描写されており、それは決して他の手法では描けない。絶対にあのアニメーション表現でなくてはならなかったのです。高畑勲特集『火垂るの墓』©野坂昭如/新潮社, 1988監督や各アニメーターがキャラクターに心を寄り添わせながら(他人事ではなく自分のことのように愛情を込めて)描いているのがわかります。それがこの作品を唯一無二のものにしています。美しい傑作であり、監督から世界への贈り物だと感じています。人は誰しも困難に直面します。個人的であったり、より大きな国や世界規模ででも。いま、世界中がそのような状況となっていますよね。そんなとき、こうした作品は私たちを助けてくれる。これまでの歴史を振り返り、未来がどうなっていくのかを考えさせてくれると思うのです。「自分たちの声を見つけること」それがスタジオの真髄ーーご自身が作品を作られる場合、マーケットについてはどのように意識されていますか?N・Tマーケットについては必ず意識しています。アニメーションのビジネスマーケットにはサイクルがあって、活発に作品を求めている時期とそうでない時期があります。いまはちょうど活発でない時期。もともとアイルランドは500万人の小さな国なので、自分たちだけで映画をつくることはできません。国内の観客動員数の規模は小さく、上映できる映画の本数も少ないからです。そのため常に国外に目を向けているのですが、そうなると自分たちの声(語り口)を失くしてしまうリスクも生じます。アメリカやよその国でつくられるようなフィルムになってしまう可能性もある。何年もかけて学んだのは、人々が私たち「カートゥーン・サルーン」独自の「声」を求めていること。必ずしも主人公がアイルランド人でなければならない、ということはなく、ときにはアフガニスタン人やアメリカ人の男の子だったりするわけです。スタジオが独特な感性をしっかり持つことの意味を理解するようになりました。長編コンペティション部門『深海からの奇妙な魚』(ブラジル)「カートゥーン・サルーン」がつくった初めての映画『ブレンダンとケルズの秘密』のプロデューサーはフランス人のディディエ・ブリュネール氏だったのですが、彼から教わったことはディズニーや他のスタジオに倣うのではなく、「自分たちの声(語り口)を見つけること」でした。それがスタジオの真髄として、当初からずっと貫いてきたスタンスであり、これからもそれを目指していきます。そういった意味でも、マーケットは意識しており、どういう状況であろうとも、自分たちを失わずに突き進めるように頑張っています。正直、未来を見据えて正しい判断をいつも下すのは難しいです。そこでやはり重要になってくるのが、映画祭などでスタジオが専門知識や経験を持ち寄り人脈をつくることです。そうやってアニメーションビジネスがどんな状況であろうと、力を合わせてしのいでいけるのです。AIがアニメーションに与える影響、そして未来は…?ーー制作を取り巻く環境はご自身が始められた時からどのように変化していると感じていますか?一番変化が大きいと感じた点はどのようなことでしょうか?N・T25年前に「カートゥーン・サルーン」がスタートしたわけですが、それがもう少し前であったら、スタジオ設立にはお金がかかりすぎて無理だったでしょう。アイルランドやヨーロッパではそれまでアニメーションはすべて手描きでしたが、ちょうどその頃、徐々にデジタル処理を制作プロセスに導入しつつあったのです。そのため2Dアニメーションでも、スキャナーで手描きの絵を取り込んでいましたので、とても高価な撮影機材を設置しないですみました。デジタル革命の技術をうまく取り入れながら、私たちにとって一番大切なことにはとことんこだわりました。例えそれが紙の上であってもモニターの上であっても、いままでと変わらずに水彩絵の具などのブラシタッチで絵を描く、ということ。以降、様々な変化がありますが、やはり3Dアニメーションの進歩が大きいでしょう。ですが「カートゥーン・サルーン」としては、あくまで2Dにこだわることにしたのです。手描きが私たちの一番得意としているところですし、古くならないもの、私たちの紡ぐ物語が一番確実に伝わる方法だ、と信じているので。本当に多くの変化が起きました。仕事があったり、なかったり…そういった中、なんとかやりくりしてきて。長編コンペティション部門『クラユカバ』(日本)©塚原重義/クラガリ映畫協會将来的には様々な問題が起こりそうですよね。AI、機械学習などがそうです。頻繁に議論されてはいますが、それがどういった影響を業界に及ぼすのか、まだ誰にもわかりません。昨年末にはアメリカの脚本家と俳優が自分たちの知的財産の権利を守ろうとストライキを起こしましたが、様々な問題がある中、私自身もこの先どうなるのか、まったく読めません。それでもアニメーションにおいては、人間によるストーリーテリングが求められる、と信じています。「私はつらいこんな経験をしたが、あなたにも共感してもらえるだろうか?」と実際にあった経験を他者に語りかける。そして「この共有した経験を活かしながら、未来に向かって一緒に歩んでいけるだろうか? あなたはいつも心にとどめておいてくれるだろうか?」と問いかける。これが実体験に基づくのではなく、以前あったストーリーを断片的によせ集めるだけのAIができるとは思えません。実際にAIが経験したり、本当の喜びや苦しみを味わったりしたわけではないですから。そういったものに耳を傾ける人は世の中にいるのでしょうか?私はいないと思います。長編コンペティション部門『アリスとテレスのまぼろし工場』(日本)©新見伏製鐵保存会結局、人々が物語を欲するのは、単なる娯楽(エンターテインメント)だけでなく、そこから何かを学ぶためで、そこが私たちを人間たらしめている部分です。私個人はそのように考えていますが、この先どうなるかはわかりません。それでも私はこれからも人々の「勇気」ある「本当の声」に耳を傾けていきます。1人の観客としても。人類をそれくらいには信頼しています。ーーこれから5年後、10年後、20年後、アニメーションはどのように変化していくとお考えでしょうか?N・Tいまの時代、半年の間でも大きな変化はありえます。将来アニメーション業界に大きな影響を与えると思えるのは、やはりAI。AI技術が業界全体に与える影響が気になります。ただ、AIの専門家で今後の可能性について知っていようと、従来の手法で紙と鉛筆で仕事をするアニメーターであろうと、誰一人として未来がどうなるかは予測できないのではないでしょうか。AIが私たちの活動にどんな影響を与えるのか?これはアニメーション業界だけにとどまりません、創作活動を行う業界すべてに同じことが言えます。本当に目を見張るような状況が続いていて「もうすぐこんなことができるようになる!」といった将来性についてもよく耳にします。アニメーションスタジオを運営する事業主として、また監督としては、これからも人間の手によって生み出されるものへの尽力は惜しまないつもりです。決して量産されたものではなく、人間の体験を下地にした唯一無二の「声」の持つ力、それが人々が欲するものだと信じています。長編コンペティション部門『マントラ・ウォーリアー ~8つの月の伝説~』(タイ)一方で、ポジティブに作用するテクノロジーを見極めていって、自分たちも納得のいく方法で使っていくべきだとも思います。アーティストやストーリーテラーの生み出すものの価値を下げるのではなく、映画のストーリーテリングが伝わり、受け入れてもらえるような形で導入するのです。繰り返しますが、アニメーション業界には昔からよい時期もあればよくない時期もあります。どんな経済状態に晒されても、アニメーションスタジオは歯を食いしばって状況を乗り越えなければなりません。今後もかつてなかった問題に直面するでしょう。これから10年後、業界がどうなっているかは本当に予想がつかない。それでも人間とは太古の昔から常に表現したがっている生き物です。すべてのストーリーテラーが持つ「物語を語りたい」という欲求、それは未来永劫変わることはないと思います。長編コンペティション部門『アザー・シェイプ』(コロンビア)「第2回新潟国際アニメーション映画祭」は3月15日(金)~3月20日(水・祝)、新潟市民プラザ、新潟日報メディアシップ(日報ホール)、だいしほくえつホール、シネ・ウインドなどにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アリスとテレスのまぼろし工場 2023年9月15日より全国にて公開(c)新見伏製鐵保存会クラユカバ 2024年4月12日より全国にて公開©塚原重義/クラガリ映畫協會
2024年03月14日3月15日(金) より東京・大阪・京都・名古屋・福岡・札幌で順次開催される『TBSドキュメンタリー映画祭2024』開祭宣言イベントが3月13日(水) に東京カルチャーカルチャーで開催。爆笑問題の太田光(『TBS DOCS』チェアマン)、ラッパーの紅桜(『ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』出演)、嵯峨祥平(『ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』監督)が参加した。第4回の開催となる今回は、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障がいなど多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」、五感を司る表現者たちやテーマを通し新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選ばれた15作品が上演される。TBSテレビやTBS系列各局の記者、ディレクターたちが、歴史的事件や今起きている出来事を追い続け、ドキュメンタリー映画として世の中に発信し続けるブランド『TBS DOCS』に長きにわたり関わってきた太田は、「観ていて苦しくなるようなものもあれば、勇気づけられるものもある。見応えがありますよね」と本映画祭の特色について解説。「ドキュメンタリーということで事実を映しているから『VIVANT』とは違う。同じTBSながらも製作費は2桁くらい違うけれど」と笑わせつつ、「人間の心を動かすのがドキュメンタリーの魅力」と熱弁した。そんな太田が今回の上映作品で注目しているのが、『ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』。ヒップホップシーンで脚光を浴びるも突如表舞台から姿を消し、“伝説のラッパー”と呼ばれた「紅桜」を取り上げ、彼が服役し出所した瞬間から復活ライブまでの軌跡を追う1作だ。R-指定やZeebraほかヒップホップ業界や芸能界にもファンが多い“熱い男”にして、一度大きな失敗を経験した“ダメな奴”でもある、紅桜という人物に密着した注目のドキュメンタリーとして話題を集めている。この日のために地元・岡山県津山から上京した紅桜は、「新幹線に揺られてやって来ました」と笑顔で太田とグータッチすると、すかさず太田が「このビルの入り口には警察が待機しているので……」と毒舌ジョークを飛ばす一幕も。ヒップホップ好きという嵯峨監督は、「彼は圧倒的に他のラッパーとは違ってポエティックなところがある」と紅桜に惚れ込み以前から注目するも、ドキュメンタリーのための取材を申し込んだ時、紅桜は刑務所の中にいたという。一方、嵯峨監督からオファーの手紙を受け取った紅桜は、「筆跡から監督の情熱を感じたので、自分もちゃんと返さないとカッコ悪いと思った。ドキュメンタリーに出演することは、悩むことなく即決でした」と出演経緯を振り返った。すでに本作を観た太田は、「紅桜君と僕は喧嘩ひとつでここまで来たようなところがあるので、通じるものがあると思った」とボケながらも共感を寄せ、「この作品を観ると、“ダメな奴”の割には、紅桜君のことをこんなにも好きな人たちがいるんだというのが徐々にわかってくる。彼の奥さんも、子どもたちも、仲間たちも、紅桜君のことが大好きだし、とても感動しましたね。この男には魅力があるんだというのが、観ていてひしひしと伝わってきました」と激賞していた。上映前にも関わらず、すでに反響も上々で、紅桜も「地元を歩いていると、小さい子からお年寄りまで“映画に出るらしいな!”と言ってくれる」と嬉しそうに語った。ただ、家族にはまだ作品を見せていないそうで「照れくさいから」と赤面していた。本作の撮影のために紅桜が暮らす岡山まで車で通い詰めたという嵯峨監督は、「すでに作品を観てくれた方が、“ラップを好きじゃなくても紅桜の曲は聴ける”と涙してくれているそうで、とても嬉しい」と手応えを感じ、「僕はダメな人の人間賛歌が好きなので、そのようなものが好きな人に観てほしい」と呼び掛けていた。最後に紅桜は、太田との本映画祭の開祭宣言を前に、即興で歌を生熱唱。これに太田は「演歌みたいでカッコいい!シンパシーを感じました」と感動しながら、紅桜と声を合わせて「TBSドキュメンタリー映画祭2024、開祭!」と力強く声を上げ、華やかに桜吹雪が舞い散る中、開祭宣言が行われた。<イベント情報>TBSドキュメンタリー映画祭2024『TBSドキュメンタリー映画祭2024』ポスタービジュアル東京会場:ヒューマントラストシネマ渋谷3月15日(金)~3月28日(木)大阪会場:シネ・リーブル梅田3月22日(金)~4月4日(木)名古屋会場:センチュリーシネマ3月22日(金)~4月4日(木)京都会場:アップリンク京都3月22日(金)~4月4日(木)福岡会場:キノシネマ天神3月29日(金)~4月11日(木)札幌会場:シアターキノ3月30日(土)~4月11日(木)公式サイト:公式X:
2024年03月13日2022年、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022国内コンペティション長編部門グランプリ、バーリ国際映画祭監督賞受賞を果たした、中国出身、余園園(ヨ・エンエン)監督による長編デビュー作『ダブル・ライフ』が2024年4月19日(金)よりアップリンク吉祥寺にて初の公開決定いたしました。本作品キービジュアル、本予告が解禁になりました。あわせて余園園監督、キャストからのコメントが到着しました。海外のタリン・ブラックナイト映画祭より届いた、興味深いコメントもご紹介いたします。▽公式サイト▽ ポスターレンタル夫との二重生活を送る中、他者の体に触れ相手の心を感じ取る身体的かつ心理的アプローチを通して、自身の新たな感情に気づいてゆく女性の姿を描いた、心の解放と蘇生の物語『ダブル・ライフ』。監督は、中国の名門・北京電影学院を卒業後、日本に留学し立教大学の大学院に進んだ余園園(ヨ・エンエン)。余は2019年に「人間レンタル業」を描いたヴェルナー・ヘルツォーク監督作品『ファミリーロマンス社』に着想を得て、自身も中国人として外側から見た日本像を脚本にしたためた。結婚生活に不満を持つ主人公・詩織を『ざわめき』(宮崎大祐監督作品)の菊地敦子が演じる。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022にてワールドプレミア上映。見事、国内コンペティション部門で最優秀長編作品賞を受賞したほか、第35回東京国際映画祭での上映、タリン・ブラックナイト映画祭2022への正式出品。また昨年イタリアで開催されたバーリ国際映画祭では監督賞を受賞するなど、巧みに切り取られた繊細な身体表現が国内外数多くの映画祭にて高い評価を受け、完成から2年越しで劇場公開が決定しました。監督写真■監督 余園園(ヨ・エンエン)からのメッセージ『ダブル・ライフ』は立教大学大学院の修了制作であると同時に、私自身にとって「悲願の長編デビュー作」でもあります。物語の基盤、テーマにおいて、本作はヴェルナー・ヘルツォーク監督作品『ファミリーロマンス社』の影響を強く受けています。同作に、不気味さ、虚しさ、現実との乖離を感じ、不思議な共感を覚えたのです。「レンタル人間」「二重生活」「ふれあい」というテーマの掘り下げは、自分自身をもっとさらけ出したいという、私自身の潜在的欲求に基づいています。北京でも東京でも、心にぽっかり穴が空いたまま日々がいたずらに過ぎてしまい、人と人との間にいつも隔たりを感じています。愛されたい、心の穴を埋めてほしい、と願っているのは主人公の詩織だけではなく、私自身であり、あなた自身でもあるかもしれません。この度、2年越しに劇場公開が叶い、感無量です。この作品は私の映画作りの原点であり、今もエネルギーをもらっています。「埋まらない穴」を持っている映画の中の人物も私も、他者と触れ合い、そして互いに満たし合う。『ダブル・ライフ』を通じて、みなさんとのふれあいが生まれることを心から願っています。<余園園(ヨ・エンエン)>監督・脚本・編集2015年北京電影学院を卒業。仕事をしながら、独学で日本語を勉強し、2018年来日。早稲田大学で一年間の日本語プログラムを修了後、2019年東京ビジュアルアーツ映画学科(現映像学科)に通い、2020年立教大学大学院に入学。万田邦敏教授の元で演出を学ぶ。大学院修了制作として、初長編『ダブル・ライフ』を制作。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022にてワールドプレミア上映され、国内コンペティション部門で最優秀長編作品賞を受賞。その他、第35回東京国際映画祭にて上映、タリン・ブラックナイト映画祭2022に正式出品、昨年イタリアで開催されたバーリ国際映画祭では監督賞を受賞した。現在、映画宣伝の仕事を務めながら、自主映画を作り続けている。■主演 菊地敦子(小柳詩織役)のコメント誰もが幾重もの層を持って生きている。自分に語りかける自分、人に会うときの私、あなたの微笑みの裏側。そしてその層を抱えながら、ままならぬ人生を歩まなければならないとき、支えとなってくれるもののことを、この役が教えてくれた。<菊地敦子>俳優多摩美術大学芸術学科在学中より東京都現代美術館学芸員補やサイレント映画ピアニスト・柳下美恵氏のアシスタント、アフリカン×ポストロックのインストバンド・panoramaのパフォーマーなどを務める。卒業後、映画美学校アクターズコースにて万田邦敏監督、深田晃司監督、三宅唱監督等に師事。七里圭監督や宮崎大祐監督をはじめとする国内外の映画作家の作品にて主演多数。現代演劇や音楽家とのミュージック・ビデオ、写真モデルなど幅広い領域で活動している。■海外 Edvinas Pukstaのコメント(タリン・ブラックナイト映画祭より)繊細かつ率直で大胆なデビュー作で、中国の余園園監督は、誰かの人生の重要な出来事のために代理の人間をレンタルするという、日本では珍しい奇妙な習慣を繊細に探求している。巨匠ヴェルナー・ヘルツォークは2019年の映画『ファミリーロマンス社』で日本人特有の習慣や厄介なサービスを暴露したが、北京電影学院の卒業生であるヨはもっと勇敢で、偽物の人間関係の危険な課題に深く飛び込んでいる。聡明で自信に満ちたこの作家は、一見ロマンチックなミニマリスト・ドラマに、残酷で胸を締め付けるようなひねりを加えて私たちを驚かせる。※ タリン・ブラックナイト映画祭とは?エストニアの首都であり最大都市のタリンで1997年から開催されている国際映画祭。北ヨーロッパに位置するエストニアの首都であるタリンはバルト海に面する湾岸都市で、スカイプが開発された地として知られる。作家性やメッセージ性の強い作品を主に上映する北欧で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭。【あらすじ】二人の夫の間を彷徨い 暗闇を抜けたとき 一羽の蝶が蘇るーー一緒に行くはずだったワークショップを夫にキャンセルされた詩織(菊地敦子)は、同僚から紹介された代行業者の淳之介(松岡眞吾)に夫役を依頼。淳之介に満足した詩織は夫に内緒でアパートを借り、彼と疑似夫婦生活を始める。夫とレンタル夫との間を行き来する二重生活を送る中で、詩織は封印したかつての夢や、心の奥底に眠る新たな感情に次第に気づいてゆく……【キャスト】菊地敦子松岡眞吾 古川博巳 若狭ひろみ浅田麻衣 川口紗弥加【スタッフ】監督・脚本・編集:余園園撮影 :小濱匠照明 :村澤慎太郎録音 :西田壮汰助監督 :小林勁太制作 :小林徳行美術 :閻作宇 周暁トウ撮影助手 :永原大祐録音応援 :菅谷拓人日本語協力 :伊藤駿整音 :磯沼瑞希 上戸幸輝カラリスト :潘澤標音楽 :川島陽ピアノ :川島有希枝振付 :砂連尾理宣伝デザイン :千葉健太郎宣伝 :よしのまどか協力 :万田邦敏2022年/日本・中国/DCP/104分/アメリカンビスタ/ステレオ(C)2022 ENEN FILMS予告編 : (13日18時公開)公式X(旧:Twitter)アカウント: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月13日江戸の遊び場「両国」を、隅田川からの眺めと街歩き、落語から学ぼう!東京水辺ラインでは、水上バスによる周遊と様々な企画を組み合わせたイベント便を運航しています。この度、令和6年4月25日(木)に開催するイベントが決まりましたのでお知らせいたします。4月のイベントクルーズ隅田川を上流へと進む水上バス(蔵前橋を望む)水上バスから、江戸の遊び場「両国」の街をリバーガイドがご案内します。隅田川からの眺めだけではありません。ガイドツアーで街歩き、江戸の食文化「握り鮨」の昼食、江戸の蘊蓄(うんちく)を落語で学ぶ講座付き。江戸庶民の暮らしと文化を感じるひと時をお楽しみいただくイベントクルーズです。おすすめポイント★遅れてきた落語少年こと立川寸志による、江戸の蘊蓄と落語・母校の東京都立大学人文学部史学専攻で培った近世史の知識を活かし、噺(はなし)の背景と江戸の蘊蓄を絡めて面白可笑しくレクチャーします。・相撲に因んだ人情噺を一席と、テンポある口上が小気味よい笑い噺を一席、お楽しみいただきます。過去のイベントの様子 (令和4年2月28日撮影)★昼食は、江戸庶民に愛された「握り鮨」・両国回向院(えこういん)前にあった華屋与兵衛の店がはじまりと言われる「握り鮨」の昼食付き(諸説あり)。『鮨・酒・魚杉玉両国』にてお召し上がりいただきます。握り鮨のイメージ画像講師紹介立川寸志について大学卒業後、出版社勤務の間に、師匠となる立川(たてかわ)談四楼(だんしろう)と出会い、平成23年8月、44歳ながら立川談四楼に入門。平成27年3月、二ツ目昇進。母校の東京都立大学オープンユニバーシティにおいて講師(高座を含む)を務め、人気の講座となる。立川寸志乗船コースイベント詳細開催日令和6年4月25日(木)9時30分~15時15分行程両国リバーセンター受付集合(9時30分) ⇒ 水上バス乗船・両国リバーセンター発着場発(9時45分) ~隅田川を上り桜橋付近Uターン~ 隅田川を下り永代橋付近Uターン~ ※リバーガイドボランティア同乗 ⇒ 両国リバーセンター発着場着・水上バス下船(10時45分) ⇒ ガイドの案内で両国街歩き(10時45分~11時30分) ※イヤホンガイド使用 ⇒ 「鮨・酒・魚杉玉両国」にて昼食(11時30分~12時30分) ⇒ 「お江戸両国亭」にて立川寸志の講座と高座(13時15分~15時15分)= 自由解散募集人数先着40人※添乗員同行・最少催行人数25人費用大人(中学生以上):6,500円※イベントの性質上、中学生以上が対象となります。申込方法東京水辺ライン公式HPからお申し込みください。 ※定員になり次第受付終了※詳しくは東京水辺ライン公式HPをご覧ください。東京水辺ライン公式HPその他○ 個人情報等の取扱いについてお客様の個人情報につきましては、当イベントの運営に関わる事項(ご案内等)のみに使用します。また、お預かりした個人情報は、その保護について万全を期すとともに、ご本人の同意なしに第三者に開示・提供することはございません。ただし、法令等により開示を求められた場合を除きます。○ イベント行程の変更および中止について天候や潮位の影響、船舶の故障及び河川の工事等により安全にイベントを催行できない恐れがある場合は、移動手段の変更を含め、行程の変更、またはイベントを中止する場合があります。イベント中止の際は、決定し次第、参加者にご連絡いたします。問い合わせ先東京水辺ライン問い合わせ専用ダイヤル03-5608-8869(9時~17時・月曜日を除く)東京水辺ラインについて東京都公園協会が運営する水上バス。東京港、隅田川、荒川という東京の水辺を航行しています。今回のようなイベント便のほかに定期便やナイトクルーズなども行っております。東京水辺ライン公式HP : 東京水辺ライン公式X(旧Twitter) : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月13日Gi-FACTORYは、和歌山・徳島・大阪・広島・山口・島根・北九州で開催している大型野外グルメイベント『全肉祭』を2024年5月3日~5月6日の4日間、岡山県岡山市にある岡山ドーム前イベント広場にて第2回開催を行います。ポスター■第2回 全肉祭 in 岡山会場 :岡山ドーム前イベント広場(岡山県岡山市北区北長瀬表町1丁目1-1/北長瀬駅[南口]徒歩12分)日程 :2024年5月3日~5月6日時間 :10:00~21:00店舗数:約50店舗■全肉祭とは畜産肉料理はもちろん、魚肉や果肉などあらゆる肉をテーマとして全国を対象に出店を募集・選考し、各地の美食が集う西日本最大級の野外グルメイベント■4日間通っても楽しみ尽くせないボリューム・総メニュー数200アイテム以上!?4日間では絶対に食べきることが出来ません・グルメ出店の他、企業ブースによる無料体験やサンプリングも!?大好評ワインの試飲コーナーもご用意・お子様も退屈させないお遊びブースもご用意大型エアー遊具や射的・スーパーボールすくいなどの縁日コーナーもご用意・観覧無料のステージ企画アイドル生ライブや迫力満点のファイヤーパフォーマンスも朝から晩までたっぷり楽しい4日間夜のファイヤーパフォーマンス集団は必見の価値あり!スペシャルゲストとして、元MEGARYUのMEGAHORNが今年も岡山にやってきます!!■全肉祭 公式Instagram ※出店店舗の募集は既に締め切っています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月13日2024年3月15日(金)から開催される「TBSドキュメンタリー映画祭2024」の中で上映される『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』は、名古屋をベースタウンとして活動するBOYS AND MENの弟分として2023年にデビューしたボーイズグループ“カラフルダイヤモンド”を追いかけた作品。グループ結成当初からデビューを経た直近まで、スターになってカラフルに輝く日を目指して、メンバーそれぞれが時に悩み苦しみながらも地に足をつけて活動している姿に密着している。そんなカラフルダイヤモンドに、TBSドキュメンタリー映画祭のアンバサダーでもあるLiLiCoがアツいラブコール!名古屋から東京にやってきたメンバーたちとの対談が実現した!「35年前、デビュー時の自分を思い出して初々しくて楽しい気持ちになりました」(LiLiCo)LiLiCo完成した映画はご覧になりました?國村諒河はい。今朝8時20分にここTBSで観ました!LiLiCoえ、今日観たの!?國村諒河そうなんです。完成版を待ちかねてたんですけど、ようやくみんなでさっき観ることができまして。LiLiCo頑張っている人たちの素顔を観るのって気持ちいいなと思ってるんですが、この作品を観て、初々しくてすごく楽しい気持ちになりました。35年前、デビュー時の自分を思い出しちゃいました。おひとりずつ観た感想を聞かせてもらえますか?國村諒河はい。僕たちカラフルダイヤモンドはデビューさせていただいてからまだ1年も経ってないんですけど、研究生期間を含めるともう5〜6年活動していて、今年で7年目に入りました。これまで、僕たちの苦悩とか葛藤とか、ファンの皆さんには見せてこなかったので、この映画を観ることで「そっか、そういう面をこの映画で初めて見てもらえるんだ」ということに気づきましたね。どういう反応がもらえるのかがすごいドキドキしてます。國村諒河高垣博之研究生時代、まだ顔つきがまだタレントらしくないとき。まだなにも分かってない姿も出てるんですよね。顔つきが変わっていく瞬間を見られるのは、僕たちにとっても発見でした。あと、個人的には、エンドロールを観て「あ、映画だ」って思っちゃいました。多くのスタッフのお名前を見ることで、僕たちに関わってくださってる方々がこんなにたくさん、ってあらためて感謝しています。高垣博之LiLiCo映画だけでなく、普段の活動もスタッフに支えられていることを再確認できますよね。じゃ、次は緑の内海さん。内海太一まず思ったのは、実際に映画になったのがものすごい嬉しかったこと。そして、アイドルとしてキラキラしていない部分を見せていたり、普段言わないような気持ちも話したりしたので、ファンの方はもちろんですが、いろんな人に見てもらえたら嬉しいですね。普段表に出さない部分が描かれているので、ちょっと恥ずかしいんですけど(笑)。内海太一古川流唯素直にめちゃくちゃ嬉しかったです。メンバーと普段言い合うこともなかなかない中で、密かに気にしていた部分とかを吐露していたりするんですよ。だから僕たちも映画を見て気づくこともありましたし、これからはもっとお互いに言い合っていかないといけない、って気づかされました。僕たちの1から現在までのストーリーなので、ファンの方だけでなく初めて僕らを知った方にも見ていただいて、好きになってもらえたらいいな、と思ってます。古川流唯中下雄貴僕はこの映画を、カラフルダイヤモンドを知らない方がこれを観たらどんな感じなんだろう、っていう視点で見たんです。それであらためて、アイドルっていう仕事をしている人たちが、葛藤を抱いていたり、キラキラしていない部分もあったりすることを知らせることができる映画だと思いました。アイドルもひとりの人間なので、そこを知っていただくにはもってこいの映画ですよね。中下雄貴LiLiCoありがとうございます。お待たせしました、次はさっきからちょいちょいコメントを挟んでくれていた紫の設楽さん(笑)。設楽賢待ってました!(笑)。あらためて、自分が出ている映画のワクワクが止まらなくて、今もドキドキしています。僕は東京出身なんですが、普段は名古屋で活動していて、そのふたつの町はなじみが深いんですが、この映画は全国で公開されるじゃないですか。おまけにLiLiCoさんにも会えちゃいましたし。もう本当に嬉しくて。LiLiCo名古屋と大阪は『王様のブランチ』が放映されていないから私が映画コメンテーターをしていることを知らない方もいるんだけど、設楽さんは東京出身だったのね。設楽賢そうなんです。ほんとに。テレビから出てきて、僕らの前にいるLiLiCoさんに感動してて。LiLiCoテレビから出るって、貞子じゃない(笑)。一同爆笑設楽賢LiLiCoこの後でしゃべるの大変ですが、ピンクの岡さんはどう感じた?岡大和ほんとやりにくいですね(笑)。僕たちの過去が詰まった作品を作っていただいたので、 このときに彼はこうやって思って活動してたんや、って知れたのはいいサプライズでした。僕たちは、初期から活動しているメンバーと後から入ってきたメンバーがいるんですけど、気持ちを告白しているところを観て、あぁもっとこうしてやればよかった、とか、自分が考えさせられることも多くて。 これからの活動で気を配るべきところが見えてきた気がします。岡大和LiLiCoはい、おまたせしました。最後は黄色の小辻さん。小辻庵もうほぼ言われ尽くしたんですが……(笑)。LiLiCoそうだよねー(笑)。小辻庵みんな全然違うことを言うから、すごいなと思って聞いてました。僕たちが歩んできた6年間をこうして映画にしていただいたことは、本当に嬉しいですね。僕は12歳からグループに入って、何歳のときはこう思ってたんだ、とか、映画を見ながら思い返すことができて、これからは初心を忘れずに頑張ろうと思いました。客観視って大事ですよね。小辻庵「気だるさがかっこいいみたいな時代に一生懸命何かにぶつかるのが僕たちのモットーなんです」LiLiCoありがとうございました。さて、初心を忘れずって話が出ましたけど、では映画でも最後の方にあった質問で、10年後にどうなっているか、どうしていたいか、って今はどう考えてます?あのシーン、私はすごく興味深かったんですよ。みんな年齢のことを言ってたでしょ?私が知りたかったのは、人としてどう成長しているかってこと。10年後なりたい自分へ向かうために、何をするべきか、ってことはどう考えてらっしゃいます?LiLiCo國村諒河映画にも出てきますが、日本レコード大賞新人賞が昨年の1番の目標でした。新人賞を取れなかったことが分かったときに、事務所の社長が「(レコ大が)ゴールではないから、むしろここで落ちたからってみんなが気落ちしちゃダメ」って鼓舞してくださったんですよね。で、そのときに、もちろんそれが全てじゃないから、1個1個みんなと目標を決めようと提案したんです。そこでみんなで決めた目標が、日本武道館のライブ。今はZepp名古屋など、名古屋でライブをさせていただいてるんですけど、全国レベルでお客さんに集まっていただく大きなライブを目標にしようということになりました。僕たちの強みは、いつでもアグレッシブに、前のめりに取り組むところ。名古屋から全国へ、ということを目標にしてるので、気だるさがかっこいいみたいな時代に、一生懸命何かにぶつかるっていうのが僕たちのモットーなんですよね。目標のために、ここから10年間、それを忘れたくないなって思います。LiLiCo映画の最後、マネージャーさんが「ガツガツしてないのがちょっと問題じゃないかな」って言ってたのを聞き逃さなかったんだけど、今の話とだいぶ違いますね。設楽賢僕らの先輩にあたるボイメン(BOYS AND MEN)さんたちが、ガツガツの天才なんですよ(笑)。LiLiCoそうそうそう!國村諒河雑草魂ですよね。ボイメンさんたちのガツガツ感と僕たちのコンセプトのキラキラ感がだいぶギャップあるんですよね。それについては、ちょっと迷いつつも、1個1個の仕事をエンジョイする気持ちがあるので、できることをどんどんやっていきたいですね。LiLiCoメンバーみんなでビラ配りしたり、本当にすごいですよね。設楽賢ボイメンのメンバーの田村(侑久)さんが、チラシ配りの原点を作って、今の地位を築かれた方なので、僕らは見習ってやってるんです。配信ライブとかだと僕らのことを知っている人しか見ていただけないじゃないですか。でも、チラシ配りは僕らを知らない人たちに自分から積極的にいけるんで。この手法自体は古くさいんですけど、今の時代に逆行した強みなのかなと思ってるんですよ。たとえば、男性にもチラシを配れるのってこうでもしない限りチャンスがないじゃないですか。広く知っていただくために自分たちで動く、というやり方は、10年後も続けていたいなって思います。LiLiCoいいと思う。ライブ会場の男子トイレにも行列ができるようになるのって素敵だもん。デビュー1年でZeppでライブができてるだけでもすごいんだけど、それにしても、目標は武道館……とは。めっちゃ大変よ。「名古屋の男性アイドルと言ったらボイメンさんまずはボイメンさんたちを超えないと話にならない」國村諒河カラフルダイヤモンドは、元々エリア研究生といって、東京、福岡、大阪、それに名古屋出身のメンバーで4つのチームが集まってできたんです。だから、活動の拠点になっている名古屋はもちろんですが、そこから全国に行くことによって、それぞれの地元に帰って名を広めることが目標にもなっています。僕自身は埼玉県出身で、東京の研究生だったんですが、地元の友だちは知ってくれてるけど、まだそれ以外の人は全然知らなくて。親や友だちとかが自慢できるようなグループになるためには、まず全国に名を広めること。だから武道館が目標なんですよね。LiLiCo私がデビューした頃も「名古屋で売れると全国で売れる」って有名な話だったのよ。特に歌手の世界では。名古屋自体も大きな街だけど、東京と大阪のちょうど中間だから、いろんな人たちが往来するし、エンターテイメントに慣れてるんですよね。中下雄貴僕は大阪の研究生だったんですが、名古屋で活動することがなかったので、新しい場所でチャレンジすることから始まったんです。だから、知らない土地でファンの人がついてくれるのはすごく嬉しいですし、ファンの皆さんによって自分たちが活動している意味ができるんですよね。さっき諒河くんも言ってくれたんですけど、この輪を広げるためには10年後に向けて動き続けていなきゃいけないと思っていて。ライブはもちろんですけど、SNSとか個人でも広める活動はあるんじゃないか、ってあらためて思ってるんです。國村諒河ちなみに流唯が唯一の名古屋出身です。古川流唯名古屋出身だからすごく身にしみているのが、名古屋の男性アイドルと言ったらボイメンさんってこと。まずはボイメンさんたちを超えないと話にならないし、名古屋だけで戦っていても、僕たちの夢には絶対進んでいかないと思うんですよね。東京だとスターがたくさんいますけど、名古屋はまだそんなにいない、ってことが逆にメリットかな、と。LiLiCo私も一時期名古屋に住んでたから、その感じはよく分かります。どんな売れてるグループでも、ソロ活動とか、グループの活動とは別のことやったりとかあるでしょ。たとえばリポーターだったり。その辺はどう考えてる?小辻庵そうなんですよね。僕は、主に2.5次元系の舞台に出演させていただいてるんですが、そこで知ってくれた新しいファンの方も、グループでイベントをやるときには遊びに来てくださったりとかしてるんです。外で個人の活動を頑張って、カラフルダイヤモンドに貢献できたらいいな、って思います。中下雄貴僕も今、2.5次元の舞台を稽古中なんですよ。もともと俳優業もしたいって思っていたので、これをきっかけに俳優業も広げて、カラフルダイヤモンドに還元していけるように頑張りたいです。そのためには、自分磨きしていくことが必要ですね。LiLiCo稽古ってすっごい時間かかるし、グループ活動がそのときできなかったりするでしょ。小辻庵2023年は(舞台などの仕事で)カラフルダイヤモンドの活動が3カ月しかなかったんですよ。その間はひとり減っちゃうので、ライブの立ち位置が変わっちゃったりしたんです。高垣博之でも、彼がグループに帰ってくると、お客さんの数が明らかに違うんですよ。舞台で知ってくれた方を連れてきてくれたんですよね。いないことは寂しいですけど、外で頑張ってくれたから、それが目に見える結果になって、ありがたいです。LiLiCo立ち位置変わるとだいぶ難しいでしょ。古川流唯11人もいるので。でも、僕たち、人数の変動がもともとすごかったんです。やめちゃった人もたくさんいますので。そういう過去があったから、立ち位置変更もすぐに対応できるメンバーが残ってるんですよね。そういう過去があったことは役に立っています。設楽賢庵くんが外のお仕事のときに、僕らが下地を固めておいて。帰ってきたときに完成できるようにしているんです。そのときは、「あ、これが本家だ」って自分たちでも思えたんですよね。この気持ちの高まりみたいなものは、多分ファンの方も受け取ってくださったと思うんです。メンバーそれぞれに“色”が決まったときはデビューが決まったのと同じくらい嬉しかったLiLiCo今回の映画の中にはメンバーカラーを決めるシーンもありましたよね。色についてはどう思ってます?内海太一だいぶ慣れました。研究生のときは、個人の色はなかったんですよ。全員同じ真っ白のブレザーを着たりとか。 デビューが決まったときに色をつけますってなった瞬間は、デビューが決まったのと同じぐらい嬉しかったです。それと同時に、色が決まってからは、私物がだんだんその色になってくるんですよね(笑)。今までは黒とか白の服が好きだったんですけど、そこに緑が選択肢に入ってきた。古川流唯そうそう。私服を選ぶときも、赤の靴かっこいいなと思ったり。LiLiCo日本でアイドルって言ったら、やっぱり色がすごく大切なのね。ピンクはどう?岡大和僕たちの事務所でピンクは、代々先輩方の中でもインテリ系の色なんです。僕、全然インテリじゃないんですけど(笑)。だから、これまでのイメージとは違う新しいピンクのキャラを作っていけると思って、楽しくなっちゃいました。僕、グループで最年長なんですけど、1番お勉強ができないんです。ラジオの収録でみんなと一緒になると、いつも「これなんて読むの?」って聞いちゃうくらい。國村諒河シンプルにアホですよ、彼(笑)。岡大和ははは(笑)。それはそうと、やっぱり色があると覚えてもらいやすいんですよね。ステージに立ったときに「何色の子が良かった」とかSNSに書き込んでくれる方もいらっしゃいますし。LiLiCo今の色じゃないのが良かったと思う人はいないのかな?中下雄貴はい。青も好きなんですけど、1番好きなのは紫だったので。でも寒色だったらいいな、と思っていたので青に慣れました。小辻庵僕も寒色がめちゃくちゃ好きで、私服はほとんど黒だったんです。だから、黒がいいなって思ってました。國村諒河えー!そうなの!?小辻庵もともと根が結構暗い方だから、黄色になってプラマイゼロかな(笑)。設楽賢僕は赤が好きだったんですよね。戦隊モノとかでも、強めのイメージじゃないですか。次に好きだったのが青。でも、混ぜたら紫になるんで、納得してます(笑)。LiLiCo自分たちは恵まれていると思う?高垣博之すごく思います。たとえば、名古屋から東京に来るとき、夜行バスなんですけど、ライブのMCでそれを言うとすごくウケるんですよね。一見きついことでも、覚えてもらいやすいネタを持っている。でも、実際は寝れなかったりとか、腰痛くなっちゃったりとか、のどが乾燥したりとかでけっこう大変ではあるんですけど。当たり前に新幹線に乗れるようになりたいですね。古川流唯僕たちは先輩方がイチから築き上げたところに参加させてもらっているから、先輩たちよりは恵まれている環境でスタートができているんですよね。まさかの映画もできちゃいましたし、感謝の気持ちはめちゃくちゃあります。この気持ちをずっと忘れたくないですね。高垣博之ボイメンの後輩ですって言うと「あー」ってなるから、本当に先輩の努力のおかげです。先輩方も「俺らの名前使っていいから」って言ってくれていて、頼らせていただいています。國村諒河研究生で入ったときに、ちょうどボイメンさんが名古屋ドームでライブをされるということで、バックダンサーで出させていただいたんですよ。僕らがZeppでライブができるのも先輩たちが切り開いてくれてたから、レールに載せてもらってるんですよね。環境面ですごく恵まれているからこそ、自分たちの力にするのがここからの勝負だと思ってます。キラキラ王道のアイドルはうちの事務所では初めてなので、ボイメンさんとはまた違う道を開けるんじゃないかな。それに研究生時代から含めてもたった6年でドキュメンタリー映画を作っていただくなんて、恵まれていないなんて思えませんから!取材・文:よしひろまさみち撮影:源賀津己『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』TBSドキュメンタリー映画祭2024にて上映<TBSドキュメンタリー映画祭2024開催概要>東京会場:ヒューマントラストシネマ渋谷3月15日(金)~3月28日(木)大阪会場:シネ・リーブル梅田3月22日(金)~4月4日(木)名古屋会場:センチュリーシネマ3月22日(金)~4月4日(木)京都会場:アップリンク京都3月22日(金)~4月4日(木)福岡会場:キノシネマ天神3月29日(金)~4月11日(木)札幌会場:シアターキノ3月30日(土)~4月11日(木)公式サイト:公式X:<カラフルダイヤモンド舞台挨拶情報>■東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月16日(土) 16:30の回上映後【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯・内海太一・設楽賢・高垣博之・國村諒河・岡大和・小辻庵・関優樹・永遠・加藤青空3月16日(土) 18:45の回上映後【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯・内海太一・設楽賢・高垣博之・國村諒河・岡大和・小辻庵・関優樹・永遠・加藤青空■大阪:シネリーブル梅田3月29日(金) 14:20の回上映後舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:中下雄貴・内海太一・岡大和3月29日(金) 16:30の回上映前舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:中下雄貴・内海太一・岡大和■センチュリーシネマ(名古屋)3月22日(金) 15:15の回上映前舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯・中下雄貴・内海太一・設楽賢・高垣博之・國村諒河・岡大和・小辻庵・関優樹・永遠・加藤青空3月22日(金) 17:30の回上映後舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯・中下雄貴・内海太一・設楽賢・高垣博之・國村諒河・岡大和・小辻庵・関優樹・永遠・加藤青空3月23日(土) 15:15の回上映後舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯・中下雄貴・内海太一・設楽賢・高垣博之・國村諒河・岡大和・小辻庵・関優樹・永遠・加藤青空3月23日(土) 17:30の回上映後舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯・中下雄貴・内海太一・設楽賢・高垣博之・國村諒河・岡大和・小辻庵・関優樹・永遠・加藤青空3月24日(日) 13:00の回上映後舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯・中下雄貴・岡大和・小辻庵・永遠3月24日(日) 15:15の回上映後舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯・中下雄貴・岡大和・小辻庵・永遠■京都・UPLINK京都3月29日(金) 18:00の回上映後舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:中下雄貴・内海太一・岡大和■福岡・キノシネマ天神3月30日(土) 16:15の回上映後舞台挨拶【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:小辻庵
2024年03月13日第37回東京国際映画祭の開催日が10月28日(月)~11月6日(水)の10日間に決定、また、併設マーケットのTIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)の3日間、開催される。東京国際映画祭の開催会場は昨年同様、日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開される。作品公募に関しては、4月25日(木)に開始予定で、詳細が決まり次第公式サイト等で掲載されるという。今年も「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」というミッションに基づいた、多種多様な映画に出会える場として、注目が集まる。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、TIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)にて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年03月11日東京国際映画祭(TIFF)が香港国際映画祭、釜山国際映画祭とともに共催するアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード(以下AFA)」の授賞式が3月10日夜、香港の戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatreにて開催。日本作品の『悪は存在しない』(濱口竜介監督)が、最優秀作品賞と最優秀音楽賞(石橋英子さん)を受賞したほか、日本映画勢が多数受賞した。『悪は存在しない』の濱口監督と石橋さんは、昨年の『ドライブ・マイ・カー』に続いての最優秀作品賞獲得。また、是枝裕和監督も『怪物』で最優秀監督賞を受賞し、昨年の韓国作品『ベイビー・ブローカー』に続く2年連続の同賞受賞に輝いた。『怪物』是枝裕和監督このほか、第36回TIFFのオープニング作品で、日本アカデミー賞でも最優秀主演男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』にて役所広司が最優秀主演男優賞の栄冠を手に。第36回TIFFのクロージング作品で、日本アカデミー賞で最多8冠に輝き、米アカデミー賞の視覚効果賞をアジア初受賞した『ゴジラ-1.0』チームが、視覚効果賞(山崎貴監督、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司)、音響賞(井上奈津子)の2部門を受賞。併せて先の発表のとおり、『エゴイスト』などが話題を集めた俳優・鈴木亮平がアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える「Excellence in Asian Cinema Award」に、韓国のイ・ヨンエととも授与された。イ・ヨンエ/鈴木亮平大規模で豪華なレッドカーペットの後に開催されたAFAの授賞式では、日本人として初めて審査委員長に就任した黒沢清監督が、世界中の映画人が務める審査員陣と投票メンバーを率いて決定された受賞者が登壇。“Youth Ambassador”の1人として様々なAFAイベントに参加した宮沢氷魚がプレゼンターを務めたほか、特別功労賞を受賞したチャン・イーモウ監督、主演男優賞にノミネートされたトニー・レオン、プレゼンターを務めたファン・ビンビンなど、アジア全域よりスターが集まる華やかな式典となった。第17回 アジア・フィルム・アワード 受賞結果一覧(敬称略)『悪は存在しない』最優秀作品賞『悪は存在しない』(日本)最優秀監督賞是枝裕和 『怪物』(日本)最優秀新人監督賞ニック・チェク 『年少日記』(香港)最優秀主演男優賞役所広司 『PERFECT DAYS』(日本)最優秀主演女優賞ジャン・チンチン 『西湖畔に生きる』(中国)最優秀助演男優賞パク・フン『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀助演女優賞レイチェル・リョン 『白日の下』(香港)最優秀新人俳優賞Tergel Bold-Erdene『City of Wind』(フランス、モンゴル、ポルトガル、オランダ、カタール、ドイツ)最優秀脚本賞ペマ・ツェテン 『雪豹』(中国)最優秀編集賞キム・サンボム『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀撮影賞マティアス・デルボー『雪豹』(中国)最優秀音楽賞石橋英子『悪は存在しない』(日本)最優秀衣装デザイン賞マン・リムチョン『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀美術賞Eric LAM『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀視覚効果賞山崎貴、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司 『ゴジラ-1.0』(日本)最優秀音響賞井上奈津子『ゴジラ-1.0』(日本)Excellence in Asian Cinema Award鈴木亮平(日本)、イ・ヨンエ(韓国)特別功労賞 (Lifetime Achievement Award)チャン・イーモウAFA Next Generation Awardチャオ・リーイン(中国)AFA Rising Star Awardメータウィン・オーパッイアムカジョーン(タイ)2023 Highest-Grossing Asian Film Award『満江紅(マンジャンホン)』監督:チャン・イーモウ(中国)受賞者よりコメント<鈴木亮平Excellence in Asian Cinema Award 受賞>(英語で挨拶:和訳)大家好(中国語)。ここに来ることができて本当にうれしいです。とりわけ、著名なイ・ヨンエさんと一緒にここに立つことができて、とても光栄です。偉大な映画監督、偉大な映画プロデューサー、映画製作者、偉大な俳優、アジアの伝説の俳優たち、皆さんの前に立つことができて、本当に光栄に思っています。でも正直なところ、今年は何もノミネートされていないので、とてもリラックスしてここに立っています。もちろん、ノミネートされることは良いことですが、ノミネートされないのも良いことです。なぜなら、何も心配する必要がないからです。ちなみに、昨年は、トニー・レオンさんのせいで私は最優秀主演男優賞を逃しました。(笑)でも、今年再び彼に会えてうれしいです。もちろん、賞を受賞することは非常に重要でワクワクしますが、このイベント、この大きなイベント、AFAの素晴らしいところは、皆さんに出会い、新しい人たちに出会い、アジア各地の映画制作者と出会い、語り合い、学びあうことだと私は考えています。そして願わくは、今後一緒に新しいプロジェクトを始めたい。今日、あるいは今夜が、未来の新しいプロジェクトの始まりになるかもしれません。そして、いつか一緒に映画を作れることを本当に願っています。なぜなら、"私たちは一緒に物語を紡ぐ(※Together we tell story)"からです。ありがとうございました。※「Together We Tell Story」は今年のAFAのテーマ。<『悪は存在しない』最優秀作品賞受賞>※濱口竜介監督が欠席のため、監督に代わり高田聡プロデューサーと石橋英子がコメント。高田聡:私たちの映画にこのような非常に光栄な重みのある賞を頂きまして、代表してまずは感謝を申し上げます。同じくノミネートされた撮影の北川喜雄さん、共同編集の山崎梓さん、またこの映画に関わったすべての皆さん、おめでとうございます。そして、この場に残念ながら来ることができなかった濱口竜介監督、そして濱口監督に一番最初にこの企画の話を持ってきて、素晴らしい音楽で共同制作をされた石橋英子さん、おめでとうございます。石橋英子:本当に濱口監督が来ることができなかったのは残念です。でもこうやって、撮影の北川さんや編集の山崎さん、今もしかしたら日本で見ているかもしれない主演のおおみか(大美賀均)さん、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当に皆さんの力のおかげでできました。もちろん、ミュージシャンの皆さん、ミックスをしてくださったジム・オルークさん、本当に皆さんのおかげで、今こうやって、私たちはここに来られて、楽しい時間を過ごせていると思っています。ありがとうございました。<是枝裕和監督最優秀監督賞受賞>尊敬する黒沢清監督からこのようなトロフィーを頂くなんて、本当に光栄です。出会う才能ということで言えば、今回は坂元裕二さんという尊敬する脚本家の方の素晴らしい脚本があって、もう20年近く一緒に仕事をしている美術の三ツ松けいこさんが、今日一緒にスタッフを代表してここに来ていただきました。そんなスタッフとキャストと出会えたことが、この賞を頂けた一番大きな僕の才能ではないかと思います。昨年に続いてこの壇上に立たせていただくことができて、本当にうれしいです。来年は、作品はないのですが、ノミネートされていなくても、またこの場で映画を愛する皆さんとこの時間を共有できたらうれしいです。ありがとうございました。<石橋英子最優秀音楽賞>全く期待してなかったので、全然スピーチを考えていなかったです。まずアジア・フィルム・アワードの皆様、審査委員の皆様、本当にありがとうございます。まず濱口監督、長い道のりでしたが、何をつくるのかわからないまま一緒に歩んできた道のりが奇跡のようでした。撮影やその後の編集など、一緒に皆さんが作ってこられた努力にも感謝したいと思います。撮影の北川さん、編集の山崎さん、本当にありがとうございます。皆さんの仕事がなければ、私のこういう音楽もなかったと思います。スタッフとキャストの皆さんにも感謝したいと思います。本当にありがとうございました。『悪は存在しない』は4月26日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.悪は存在しない 2024年4月26日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開© 2023 NEOPA / Fictive
2024年03月11日第37回東京国際映画祭(TIFF)が、10月28日(月)~11月6日(水) の10日間にわたって開催されることが決定した。開催会場は昨年同様日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開。TIFFの作品公募については、4月25日(木) に開始される。併せて、併設マーケットのTIFFCOM2024が、10月30日(水)~11月1日(金) の3日間で開催されることも発表された。<開催情報>『第37回東京国際映画祭/TIFFCOM2024』■第37回東京国際映画祭開催期間:10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】■TIFFCOM2024開催期間:10月30日(水)~11月1日(金)【3日間】TIFF公式サイト:
2024年03月11日国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」と連動したオンライン映画館、ブリリアショートショートシアターオンライン(BSSTO)が2月で6周年を迎え、また、SSFF & ASIAで展開中の短編小説公募プロジェクト「BOOK SHORTS」が10周年を迎えることから「短編映画と短編小説」をテーマにコラボレーションしたアニバーサリーパーティーが行われた。この日、MCをSSFF & ASIAおよびBSSTO代表の別所哲也がつとめ、第2回ブックショートアワードの大賞受賞者で、2023年には『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が長編映画化され大きな話題となった小説家・大前粟生と、短編小説やエッセーも書くお笑いコンビ「Aマッソ」の加納愛子をゲストに迎え、作家活動についてや原作の映像化など、多岐にわたるトークが繰り広げられるとともに、小説が原作となったショートフィルムの上映も行われた。まず小説を書き始めたきっかけについて、大前さんは「漫画はたくさん読んでましたが、小説を読むようになったのは大学からです。書き始めたのもたまたまで、就職活動のストレスで頭がいっぱいになって『会社員は絶対無理!』と思ったとき、とりあえず何か作ろうと考えたんですけど、小説なら紙とペンさえあれば1人でタダでできると思って書き始めてみました」と明かす。一方の加納さんは、以前からエッセイなどは執筆していたが「『次は小説にチャレンジしませんか?』というお話をいただいたので」と説明。加納さんは「見よう見まね」で書いていると言い、「又吉(直樹)さんや劇団ひとりさんといった先輩たちが、芸人が文学界に関わるという道筋は作っていただいたので」とコメントした。魂を救う小説そして、自身の創作の“核”についてに話が及ぶと、加納さんが「私は、女性同士の会話や人と人のミニマムな会話やコミュニケーションに関心があって、自分のオリジナリティが出せるのはそこなのかなと思っています」と説明すると、大前さんは「いまの世の中がメチャクチャだなということを昔から思っていて、ちょっとでも若い人が楽になれるものを書きたいと思っています」と語る。また、加納さんは「大前さんの小説は“こういう感情になる人を救う”という作品が多い」と評し、「(映画化された)『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』もそうですよね。ぬいぐるみにだけ本音をしゃべれる人たちを描いていますけど、そういう人の魂を救うのは大前さんしかできない」と大前さんの小説がもたらす“救い”を称賛。さらに、これまで影響を受けた作家について、大前さんはフランス人の作家で、女優・映画監督にミュージシャンなど多彩な活動をしているミランダ・ジュライの名を挙げ「奇妙キテレツな話というか、BOOK SHORTSのように民話やおとぎ話をアレンジした話が多いんですけど、そういう作品に影響を受けました」と語る。加納さんもミランダ・ジュライは「大好きです」と明かし、彼女の本の邦訳を担当している翻訳家でエッセイストの岸本佐知子についても言及。「エッセイに関しては、岸本さんとさくらももこさんに色濃く影響を受けています」と話しました。映画になって初めて「こういう人だったんだな」とわかる大前さんはすでにBOOK SHORTSで『ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか』が短編映画化され、さらに小説「ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい」も映画化されているが、「特に監督さん、俳優さんは、僕以上に登場人物のことを考えてくれていると思うので、映画になって初めて 『こういう人だったんだな』とわかる部分もあります」とポジティブに受け止めているという。「スタッフさんたちが造形してくれる方が、自分ひとりで考えるよりも、たくさんの人が登場人物のことを考えてくれているので、親心というか、キャラクターに対して『よかったね』と思いますね」と心情を告白。加納さんも昨年、NHKのドラマの脚本を担当した経験をふり返り「明らかにボケゼリフで、ここは面白く言ってほしいと思ってた部分で、こちらが思っていたのと全然違う言い方で言われた時に、『この言い方が面白いと思ってるんだ!』とかわいく感じました」と解釈の違いを楽しんだという。2人の話を聞いた別所さんは、BOOK SHORTSの企画趣旨を踏まえ「原作の良さと二次創作の良さ、どちらもあり、作品化することの意味を両方楽しめればいいなと思います」とコメント。イベント後半は、大前さん原作によるショートフィルム『ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか』と、先述のミランダ・ジュライの短編小説「The Swim Team/Le Grand Bain」にインスパイアされて制作された『Home Swim Home』の2本のショートフィルムの上映が行われた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい 2023年4⽉14⽇より全国にて公開©映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
2024年03月10日広島県世羅郡にある花の観光農園「世羅高原農場」では、春の限定イベント「チューリップ祭」を、2024年4月6日(土)から5月8日(水)までの期間で開催する。春の訪れを告げる「チューリップ祭」“花はみんなをしあわせにする”をコンセプトに、季節ごとに変わる様々な花の景色で来場者を魅了している世羅高原農場。毎年春の恒例イベントとなっている「チューリップ祭」が2024年も開催。広大な65,000平方メートルの土地に、200品種75万本のチューリップが開花し、春の訪れを色鮮やかに告げる。カラフルなチューリップが織りなす「虹のひかり」エリア中でもおすすめのスポットは、チューリップが描く虹と太陽の光を楽しむ「虹のひかり」エリア。畑一面に咲くカラフルなチューリップが、まるで虹のように目の前の景色を彩ってくれる。会期中の前半と後半でチューリップの色が変わるので、何度でも楽しめるのがポイントだ。チューリップで描く日本最大級の「花絵」また、色とりどりのチューリップで描く日本最大級の“花絵”も見逃せないほか、360度をチューリップに囲まれた「花つづみの畑」や、ハーブなどの季節の花々が咲く新エリア「花あそび広場」など、春の息吹を感じるスポットを用意している。詳細世羅高原農場「チューリップ祭」開催期間:2024年4月6日(土)~5月8日(水)会場:世羅高原農場住所:広島県世羅郡世羅町別迫1124-11開園時間:平日 9:00~17:00(最終入園16:30)、土日 9:00~18:00(最終入園17:30)早朝開園:4月28日(日)、4月29日(月)、5月3日(金)~5月6日(月) 8:00~18:00(最終入園17:30)休園日:期間中なし入園料:大人 700~1,200円、小人(4歳~小学生) 300~600円 ※開花状況により変動する
2024年03月08日ショートムービープラットフォーム「TikTok」と東宝株式会社による映画祭『TikTok TOHO Film Festival 2023』でグランプリを受賞した宮田和弥監督による受賞記念縦型映画『立て髪貴婦人』が、本日3月8日(金) に公開された。本作は斉藤由貴が主演を務めるほか、2022年「TOHO NEW FACE」オーディションでグランプリを受賞した小谷興会、同年の第9回「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリを受賞した白山乃愛、そして映画・ドラマ・モデル等幅広く活動中の森日菜美が出演。郊外の空き地に建てられた瀟洒な小屋に住む個性的で謎に包まれた女性と、そこに集う少女と少年の出会い、そして彼らのユニークで自由な生活が描かれる。併せて公開されたキービジュアルでは、斉藤扮する“立て髪貴婦人”の煌びやかな髪型を堪能することができる。長さ約40cm・重さ約500gのユニークな髪型、そしてそれを美しく彩る髪飾りとメイクは、自分らしく楽しんで生きる女性である立て髪婦人らしさが存分に詰め込まれている。そんな縦型映画というフォーマットを存分に生かしたキャラクターについて斉藤は、「画角が縦型であることをずっと意識しながら撮影に臨んでいました。その事が頭から離れないのは、やはり特別な経験だったなととても感じています」とコメント。役柄についても「私が演じた貴婦人は、自分の中の確固たる価値観を純然と守りながら自分の生き方や美学に変えていくキャラクターで、それを意識しながら演じていました」と解説し、「一番身近で常に手に取る端末(スマホ)の中でちょこっと違う世界を楽しめる、というこの新しい試みを楽しんでいただけたら参加した者としてとても嬉しいです」と語っている。■宮田和弥監督 コメントこれは私が大学生の時出会った、ある路上生活者の女性とのエピソードをもとにしています。彼女は公園内に自分が好きなものだけを集めて小屋をつくりあげていました。それは社会的なルールからすれば良くないことだと思いますが、彼女が住むその小屋は純度100%彼女の生き様が反映されていて、なぜか妙に居心地が良く「そのままでもいいんだよ」と肯定されたような感覚になったことを覚えています。『立て髪貴婦人』も、自分の好きなものだけでつくりあげた小屋で生きる人です。彼女は行き場のない少年少女に、居場所を提供します。特徴的な服装、色の違う紅茶、ガラクタでできた宝物たち。ひとつひとつに彼女たちの生活が滲み出るように、物語をつくっていきました。斉藤由貴さんはじめ、本当にたくさんの人に支えられてつくることができました。楽しんでもらえたら嬉しいです!■斉藤由貴 コメント画角が縦型であることをずっと意識しながら撮影に臨んでいました。その事が頭から離れないのは、やはり特別な経験だったなととても感じています。私が演じた貴婦人は、自分の中の確固たる価値観を純然と守りながら自分の生き方や美学に変えていくキャラクターで、それを意識しながら演じていました。その世界観を創り上げる宮田監督が、脚本作りにしてもセットや衣装にしても、ベストを尽くされてその世界を作るという強い気持ちがありながらも穏やかに現場を取りまとめる素敵な方だったので、とても心地よく過ごすことができました。一番身近で常に手に取る端末(スマホ)の中でちょこっと違う世界を楽しめる、というこの新しい試みを楽しんでいただけたら参加した者としてとても嬉しいです。■小谷興会 コメント非日常的なお話ですが、日常にもありえるのかな?とか、観終わった後に本質とは何か?を考えさせられる作品です。このストーリーをスマホひとつで観れるんだと、お芝居をしている時からワクワクしていました。たくさんの人に身近に感じていただけると嬉しいです。■白山乃愛 コメント私が演じさせていただく"双葉"はとても悲しくつらい経験をしています。そんな中貴婦人に救われ、自由に楽しく生活をしている女の子です。双葉の自由な着こなしや、貴婦人の特徴的な髪型にも注目してください。この作品はスマホで簡単に見られるので、すきま時間に楽しんでいただけると嬉しいです。■東宝株式会社 常務執行役員 大田圭二 コメント受賞記念作の製作も今回で3回目の取り組みとなりました。今作では宮田監督が縦ならではの斬新な映像表現に意欲的に挑戦し、より一層、縦型映画を発展させた作品となっています。この発展もTikTok TOHO Film Festivalの継続によってクリエイターの皆様による創作のバトンが確かに受け継がれてきた証だろうと大変嬉しく感じています。本作がまだ見ぬクリエイターの皆様にインスピレーションをもたらすことを期待し、いつの日か本映画祭でお会いできることを楽しみにしています。■TikTok Japan General Manager 佐藤陽一 コメント受賞記念作は毎年楽しみにしていますが、今回の作品は監督が作りたい世界観を強く感じるものでした。斉藤由貴さん演じる“立て髪貴婦人”という不思議なキャラクターに引き込まれ、この人はどんなふうに生きてきた人なんだろうと想像せずにはいられません。東宝さんやSpoon.さんといった映像界の第一線でグローバルに活躍されている皆さんと受賞監督が、縦型映像の新しい魅力を存分に引き出していただいたのだと思います。引き続き本映画祭を通じてクリエイターの活躍の場を広げることに貢献できればと願っております。■Spoon. 執行役員 小野敬子 コメント「縦型映画」というジャンルへの好奇心から今回参加させて頂きました。視聴環境が多岐にわたり、制作を担当する映像の種類が年々広がっている中で、制作者である我々が新しさを楽しむ姿勢を持つことを大切にしています。東宝さんとTikTokさん、そして宮田監督と共創させて頂いたこの新しい試みが、さらなる可能性に繋がっていくことを願っております。縦型映画『立て髪貴婦人』「TikTok TOHO Film Festival 」公式サイト:
2024年03月08日舞台『祭 GALA』の製作発表記者会見が7日に都内で行われ、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太、松竹 取締役 副社長執行役員 山根成之氏が登場した。○■舞台『祭 GALA』の製作発表記者会見で岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太が熱弁Snow Manの3人が作る新たな和のエンターテインメントに、松竹 山根副社長は「本当に『滝沢歌舞伎』の後はどうなるんだと、皆様からいろんなお声をいただきましたけど、このような素晴らしい報告ができて嬉しく思っております」と喜ぶ。深澤は最初に「今日は俳優モードできてまして、面白いことは何一つ言えないかもしれないんですけど……」と宣言しつつも、質問が振られると「もっさん(岩本)いっちゃって」「ダテさん!(宮舘)」と謎の仕切り。同公演の話を聞いた時の感想については、岩本が「素直に嬉しかったです。これだけ連続で立たせてもらうことはないというくらい新橋演舞場さんのステージには立たせてもらって育ってきて、また新たな形で新橋演舞場のステージに立てるとわかった時は『また春が来る』と思いましたね」と表し、深澤が「うまいね〜。『また春が来る』と!」と茶々を入れると、岩本は「いやなんだけど、この人」と訴えていた。メンバーの反応については、岩本が「(向井)康二から『俺、GALAめちゃめちゃ見に行くで』みたいなこと言われました。Snow Manとして思い入れがある新橋演舞場さんでの作品というところで、他のメンバーも楽しみにしてくれてると思いますし、個々にいろんなことに挑戦させてもらえているのがありがたいことだなと感じているので、メンバーみんな見に来てくれるんじゃないかなと思います」と明かし、来場を予想した。プレッシャーについては、「僕個人としては正直全く感じてないです」と岩本。「新橋演舞場から始まったこの作品が、いずれは海外にという思いも持ちながら、より日本の良さ、ガラというお祭り、日本の文化を海外に伝えていける作品に仕上げて育てていきたいという思いを持ち、公演に臨みたいなと思っています」と野望も。深澤は「素晴らしい。海外もそうですけど、地方とかもね行ったりとかして、より多くの人たちに作品を観てもらえたらいいなと思います」と希望する。宮舘は「プレッシャーを全く感じてないといったら嘘にはなってしまうとは思うんですが、本当にこの3人で作り上げるものを実現させて、より多くの方に楽しんでいただくという気持ちは、今の段階では楽しみに変わっているので。一歩踏み出すって、たくさん労力のかかるものだと思うので、その労力をいかに自分の中で楽しめるかというのが思っていることではあります」と心境を吐露した。内容については、岩本が「今回は1幕制で考えてまして。僕も感じたことだし、深澤と宮建ても感じたことだと思うんですけど、新橋演舞場って、すごいパワーがあるなと。ステージに立たせてもらう側でも観に行った側でも感じられる、“パワースポット”みたいな感覚を大事にしながらストーリーを作って、『滝沢歌舞伎』という作品を知って観てくださる方も、初めてこの作品に触れる方も、みんなが同じ気持ちになれるようなストーリーにしたいなと思って仕上げているので、神社やお寺に行くみたいな感覚で来てくれたら、より世界に引きずりこみやすいかなと思っています」と説明。しかし、演目について聞かれると、ネタバレを気にした岩本が「き……」と言ったまま固まってしまい、深澤が「言いたいんですよ、本当に」とフォロー。体を張るということは明かされたため、宮舘は「フライングをさせていただこうかなと思っています。それこそ今まで誰もやったことがないような、一味変わったフライングの内容になっていますので、乞うご期待ということで。Snow Manのメンバーならではの酷使をします」と語る。深澤は「僕、普段からおしゃべりなので、おしゃべりを活かした自分のシーンがあるんですけど、リハーサルでやったら1人で9分ぐらいしゃべってたんで、そういうのが入ってきたりとかもあります。アドリブはもちろんありますけど、決め打ちのセリフがあって、そういうシーンもあります。『口も回しちゃうよ』と」とコメント。岩本は「『滝沢歌舞伎』で変面という演目をやらせてもらっていたんですけど、新たに進化させた形のものに挑戦させていただく予定です。個人的に見たことないなというものを、『こことここを詰め込ませたい』という相談をして、『そんなこと、今まで 誰も言ってきたことない』みたいな話からスタートしたものに、挑もうかなと思っています」と期待を煽った。公演は東京・新橋演舞場にて4月1日〜29日。
2024年03月08日2024年4月1日(月)~29日(月・祝)に新橋演舞場で開催されるSnow Manの岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんが主演する舞台『祭 GALA』。舞台を目前に控え、3人の気合いが伝わってくる製作発表記者会見をレポートします。この春、Snow Manの3人が新たに新橋演舞場で生み出す新しいエンターテインメントこれまで桜の咲く季節に新橋演舞場で『滝沢歌舞伎』シリーズに挑んできたSnow Manのメンバー。昨年、惜しまれながら集大成を迎えた伝統の舞台に代わって、この春、和と洋が融合したまったく新たなエンターテインメントが誕生。そのタイトルは、『祭 GALA』だ。新橋演舞場を知り尽くした岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんが創造する世界から、一体どんな新たなステージが生み出されるのか期待が高まる。大勢の取材陣が待ち構える会場に1人ずつ礼儀正しく一礼をして、着席した岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんの3人。岩本さんは首元にメンバーカラーの黄色のスカーフがアクセントのブラックコーデ、宮舘さんは柄シャツに黒のノースリーブジャケットのモノトーンコーデ、深澤さんは光沢あるシルバーグレーのフォーマルなジャケットに身を包み、気合い漲る正装スタイルだ。司会者から「主演・演出のお3方からそれぞれご挨拶をいただきたいと思います」と紹介されると、まずは岩本さんから「本日はお時間を作ってくださり、お集まりいただき本当にありがとうございます。この新しく始まる『GALA』という作品を制作、発表をしっかりさせていただけることを本当に嬉しく思います」と挨拶が。続いて、笑顔を浮かべながら深澤さんが「はい、どうも。深澤辰哉です。今日はですね、俳優モードでいまして、面白いことは何も言えないかもしれないんですけど(笑)。短い時間ですけどね、『GALA』について熱く語っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と、会場の緊張感を一気に緩ませる“らしい”挨拶を。最後に姿勢をビシッと正した宮舘さんが「こうして『GALA』という作品で新たなスタートを踏み出します。今日は皆さんに僕らの熱い思いをたくさん受け取っていただいて、もっともっと『GALA』の魅力を皆さんに知ってもらえるチャンスだと思っていますので、いっぱい伝えられたらいいなと思います」と、改まった表情に。早速、質疑応答コーナーに。レポーターから「この3人でこの舞台が決まった時のお気持ちを伺えますか」と質問されると、「岩本さん、言っちゃって!」と岩本さんをみつめる深澤さん。「素直に嬉しかったです。これだけ連続で立たせてもらうことないってくらい、新橋演舞場さんのステージには立たせてもらって、僕たちは育ってきて。で、また新たな形で新橋演舞場のステージに立てるっていうことがわかった時は、また春が来るって思いましたね。それぐらい嬉しかったです」。すかさず、「うまいねぇ、また春が来るなんて…」と突っ込み、しみじみする深澤さん。わちゃわちゃする深澤さんに宮舘さんは「こんな感じ(のノリ)でいいんですか?」と確認しつつ、「僕も嬉しい気持ちでいっぱいなんですけど、新たに3人で演出という部分で未熟な部分もあるかと思いますが、今一生懸命稽古に励んでいる段階なので、稽古を1日1日やっていくごとに楽しみに変わってきましたね。なので、早く見ていただきたい気持ちで今はいっぱいです」と稽古から楽しんで挑んでいる今の心境を明かす。そのコメントに「素晴らしい」と深澤さん。「今ふたりとも全部、言ってくれた。俺が言いたかったこと」とコメント力を絶賛しつつ、「いちばん初めの気持ちとしては、やっぱり嬉しかったですね。新橋演舞場に思い入れがたくさんあるので、そのステージにまた改めて立てるっていうことで、嬉しいです。そして、4月ということで、新生活が始まる新たなスタートのタイミングで、こうやって3人で作品をスタートさせることができて、ワクワクしていますね。早く皆に観ていただきたいな、と。ホントにやりたいことがたくさん。たくさんのかたに観てもらって、何か受け取ってもらえたらいいなっていう風に今は思っております」。ここで日本語の「祭」と外国語で祭を意味する「GALA」という同じ意味をもつ2つの言葉が重なり合うタイトルロゴについて説明が。宮舘さんが「祭と書いていますけれども、これは外国語で“ガーラ”という風に言うんですけど、僕らの場合はこれをちょっと“ガラ”と もじりまして…。日本の文化でもある祭りを象徴した舞台になっていくんじゃないかなと思います。そして、和と洋の融合を空想の中で実現をさせるという僕らの想いでつけさせていただきました」と身振り手振りを交えながら、独特の間で熱く説明。「祭」のタイトルロゴのデザインを指差しながら、「メンバーカラーで僕だったら赤、岩本だったら黄色、深澤だったら紫をロゴに入れさせていただいて。3人で舞台をやらせていただくという決意表明でもありますね」と宮舘さん。岩本さんを現わすカタカナの「ヒ」のロゴを指刺し、「ヒはここです!」と席を立ちあがる、サービス精神たっぷりな深澤さん。振付を担当するのは、もちろん岩本さん。「振り付け、演出、構成、照明、ほぼ僕が入らせてもらっているんですけど。どういう風に踊ったら面白いかなと頭の中で想像しながら振りを作っている最中って感じですね」と現在、絶賛考案中と語る。衣装担当は宮舘さん。「衣装は、岩本が作る振り付けの世界観や後ろに出て下さる大勢の方とのバランスを取りたいですね。あと、オープニングの衣装を世界的なデザイナーでもありますコシノジュンコさんにお願いをしまして。派手な衣装を作っていただくこととなりました!」と衣装にも楽しみになる素敵な報告を。「コシノさんがデザインしてくださった衣装は、『あ、そういうパターンか』っていう僕たちもわっと驚くような和の要素が入った衣装。オープニングから迫力あるんじゃないかなっていう風には思っています」(深澤さん)。ここで深澤さんは自ら差し入れ担当を志願し、「僕たち3人は同じグループで常に一緒にやっていますけど、キャストの皆さんって、初めての方がいる中で絆は大事。僕に何ができんだろうと思った時に差し入れだなって(笑)。ピザパーティーでもやります!」と笑わせる。Snow Manのメンバーもこの舞台を楽しみにしているそうで、「やっぱり舞台とか、いろんなメンバーが経験しているのを見て、すごいなという圧巻することが去年は多かったので。今年3人で舞台に立っている姿をメンバーに見ていただけるのは喜びもある」と宮舘さん。岩本さんは「康二に『俺がめちゃめちゃ見に行くで!』みたいなことを言われましたね。思い入れがある新橋演舞場さんでの作品は、他のメンバーも楽しみにしてくれていると思います」とメンバーの期待を背負って新橋演舞場に立つ。新曲の披露はもちろん、彼らが生み出す演出も楽しみなこの舞台。かなり体を張る場面もあり、相当のエネルギーの消費量になると岩本さん。祭りの出店みたいな感覚の出し物があるかも?…など次々とヒントが飛び出す。岩本さんは「新橋演舞場はすごくパワーがある場所なので、パワースポットみたいな感覚でストーリーを作っていった。皆が同じ気持ちになれるようなストーリーにしたいです。神社やお寺に来る感覚で来てもらえたら」と、ストーリー構成にあたっての独特な世界観を語る場面も。お客さんにどう届けたらいいか試行錯誤している時間が楽しいと語る3人のワクワクは止まらない。目玉のひとつとなりそうなのが宮舘さんによるフライング。「変わったフライングの内容になっていますので、ぜひ乞うご期待!」と宮舘さんが言えば、深澤さんは、「僕は普段からおしゃべりなので、おしゃべりを活かしたシーンがあるんですけど、リハーサルでやったら、僕1人で 9分ぐらい喋っていた(笑)」と、しゃべりっぱなしの演目も…?岩本さんは、「『滝沢歌舞伎』で変面っていう演目をやらせてもらっていたんですけど、それを新たに進化させた形のものには今回挑戦させていただく予定です。僕は個人的には見たことないなってものに挑みます」と、『滝沢歌舞伎』の人気の演目だった変面がまた新しく生まれ変わり、届けることを宣言。最後に舞台を楽しみにしている皆さんへメッセージが。宮舘さんは、「今日会見させていただいて、これで新たなスタートラインにようやく立てたかなと思います。これから稽古を経て、 4月1日の初日を迎えるわけですけれども、より多くの方に楽しんでもらえる、そして心を踊って帰っていただくという夢のような時間を作り上げたいと思いますので、ぜひ皆さん、よろしくお願いいたします」。深澤さんは「僕たち3人で夜中まで打ち合わせして、この作品に対してどれだけ愛情をもって作れるかっていうことを大事にして作りました。まだリハーサルとしてはできてない状態なんですけども、観に来て下さる人たちに少しでも笑顔になってもらって、何か感じ取ってもらえるような作品にしたいなというように一生懸命作っていますので、ぜひ楽しみにして欲しいです」と来場いただく人たちの笑顔を願う。最後に岩本さんが「僕は新しいことにチャレンジしたりするのが好きなんだなって自分自身で感じる期間を今過ごさせてもらっていて。僕の中ではもう初日もあけていて、『ああだったね、こうだったね』って言っているお客さんたちが想像できた段階から、リハーサルがスタートしているので。どんなふうにお客さんに色濃く届けられるか自分の中で考える時間を楽しみながら、今まで味わったことない作品をお客さんに届けたいです」。まだ誰も観たことのない、誰も感じたことのない舞台を目指しているという『祭GALA』。この春、話題独占間違いなしの和と洋が融合した躍動感あるエンターテインメントになりそうだ。その全貌は、4月の新橋演舞場で明らかに…!注目が集まる3人の新たなチャレンジが詰まった祭のような夢のステージは見逃せない。新橋演舞場2024年4月1日(月)~29日(月・祝)S席(1・2階)¥13,500、A席(3階)¥7,000※3月20日(水・祝)10:00よりチケット発売開始写真・小池理恵、取材、文・福田恵子
2024年03月08日Snow Manの岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太が主演・演出を担う『祭 GALA』(4月1日開幕)の製作発表会見が3月7日、都内で行われた。これまで『滝沢歌舞伎』で何度となく舞台に立ち、共に歩んできた新橋演舞場で、今回新しいエンターテインメントを創造する。会見に臨んだ3人は、新たな一歩を踏み出す本公演に、並々ならぬ気合いと情熱を示した。公演タイトルには、日本語である「祭」とフランス語で祭りを意味する「GALA」という同じ意味を持つ語を使用し、和と洋の要素を盛り込んだ祝祭感のある華やかなステージを表現。さらに、公演ロゴの「祭」の文字には、岩本照の「ヒ」、深澤辰哉の「タ」、宮舘涼太の「リ」と、それぞれの名前の1文字が組み込まれており、3人が力を合わせて新たな舞台を生み出していく姿を象徴したデザインとなっている。思い入れの深い新橋演舞場に、再び立つことになり、岩本は「素直にうれしいです。また、春が来るんだなと。僕らにとっても、ファンの皆さんにとっても、パワースポットみたいな感覚の場所なので、そこを大事に、ストーリーを作った」と喜びの声。「今ドキドキワクワクしています」(深澤)、「プレッシャーが無いと言えば、うそになるが、一歩を踏み出す労力を、いかに楽しめるか。稽古を重ねて、(労力が)楽しみに変わってきたので、早く見ていただきたい気持ちでいっぱい」(宮舘)と、不安よりも期待が勝っている様子だった。岩本は演出に加えて、振り付け、構成、照明と多岐にわたり担当するといい「どう踊ったら、皆さんにエネルギーを届けられるかなと想像しながら、振りを作っている最中」と報告。「深澤が苦い顔しているのをスルーしながら、とにかく体を酷使したいとお願いしている。かなり(カロリー)消費量の高い作品になりそうです」と気合い十分。一方の深澤は「僕は“差し入れ”担当で」と笑いを誘った。衣装担当の宮舘は、「岩本が作る振り付けの世界観とのバランスを意識している」とコメント。世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコがオープニングの衣装を手がけており、「わっと驚く和の要素を取り入れた、ド派手な衣装を作っていただくことになりました」と声を弾ませた。新たな挑戦を問われると、「『滝沢歌舞伎』でもやった変面を進化させたものに、挑戦させていただく」(岩本)、「今まで誰もやったことがないような、一味変わった内容のフライングに挑戦する」(宮舘)。深澤は「僕は得意のおしゃべり」と再び、笑いを誘ったが、実際にトークを披露する演目があるといい「祭りの出店みたいな感覚で、いろんな出し物がある」とアピールしていた。「初回なので、僕らが描きたいことと、お客様の心に届くものが一致しているか、分からない。今は試行錯誤している時間が楽しいですね。もし、お客様に何かが伝わったと感じれば、きっとそこから欲が出てくるはず」と岩本。「新橋演舞場から、いずれは海外にという思いも。日本の良さや文化を伝える作品に仕上げて、育てていきたいという思いで臨みたい」と決意表明していた。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>『祭 GALA』主演・演出岩本照深澤辰哉宮舘涼太出演林蓮音 / 和田優希 / 中村浩大寺澤小十侑 / 松浦銀志 / 羽村仁成 / 阿達慶 / 竹村実悟 / 渡邉心 / 堀口由翔2024年4月1日(月)~29日(月)会場:東京・新橋演舞場公演情報:
2024年03月08日