ポカリスエットの広告写真123点が掲載された、奥山由之によるドキュメントタッチな写真作品集『POCARI SWEAT』が青幻舎から4月6日に発売される。2017年、約300人の高校生が一糸乱れず踊るCMや、その白熱する様子を捉えた駅貼りポスターが話題となった、ポカリスエットの春、夏のキャンペーン広告。舞台裏では約1ヶ月に及ぶダンスレッスンが行われていた。当時、300人の若者と時を共に過ごしたのは、発表する多くの作品が常に高い評価を得ている写真家・奥山由之。被写体の隅々にまで入り込んだ眼差しは、微かな息づかいや胸の高鳴り、みなぎる熱量など、そこに確かにあったものを逃さずとらえ、永遠の価値を加えて昇華させている。“たった一枚で受け手の感情に強く残る”という、広告写真の本質に挑み、広告業界内でも高い評価を得た。アートディレクター・町口覚の手により、本作品群が写真集となって登場。1万枚を超えるカット数のなかから選び抜かれた、現場の熱量や迫力が漲る力強い作品からは、みずみずしい情熱の大海に飛び込んだ、奥山由之の眼差しを感じられる。【書籍情報】『POCARI SWEAT』著者:奥山由之アートディレクター:町口覚出版社:青幻舎128ページ/220mm×141mm発売日:4月6日価格:2,300円
2018年03月19日写真家として歩みだして6年となる奥山由之が、写真展「As the Call, So the Echo」を11月18日から12月24日までGallery 916で開催する。©Yoshiyuki Okuyama本展では、ある時から止まってしまった“写真の持つ気配”をもう一度再生させるきっかけとなった村の日常──命が宿り、球体を描くようにして人の輪が創り上げられていく様子──を具象と抽象で表現した最新作約70点を展示する。4つの章によって構成される今回の作品について奥山は、「友人である哲朗さん一家が住む長野の村と、彼が作り上げたプールでの出来事、そして吉祥寺キチムでの小さな舞台を記録した写真で構成されている。僕が初めて哲朗さんに会ったとき、彼は大雨でぐちゃぐちゃになった沼のような道を裸足で歩いてきては、笑顔で挨拶をしてくれた。あの時に感じた彼の気配は、他の誰にもみたことのない澄んだ色をしていて、やはり周囲にはその音に引き寄せられるようにして集まる人々がいた。僕にはそんな環境が、とても柔らかな球体に見えた。ある時から止まってしまった写真の気配をもう一度再生してくれたのは、紛れもなく彼らの生活だと思う」とコメント。本展覧会に併せて赤々舎より出版する写真集『As the Call, So the Echo』の先行販売や、11月25日16時から17時半には上田義彦、12月10日15時から16時半には写真評論家、飯沢耕太郎とのトークセッション&ブックサイニングが行われる。併設の展示室Gallery 916 smallでは、映像作品も特別上映。【展覧会情報】Yoshiyuki Okuyama 「As the Call, So the Echo」会期:11月18日〜12月24日会場:Gallery 916住所:東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル 6F時間:11:00~20:00/土日祝日 11:00~18:30料金:一般800円 大学生・60歳以上500円 高校生300円 中学生以下無料休館日:月曜日(祝日を除く)
2017年11月08日お笑いコンビ「ラーメンズ」の小林賢太郎が、年1回テレビに登場しコントを披露する番組「小林賢太郎テレビ」の第9弾が、12月10日(日)に放送されることが決定した。これまで、「ラーメンズ」として100本以上のコントを作り、舞台を拠点に活動し、“アート”とも称される完成度の高い笑いで海外でも高い評価を受ける小林さん。今回第9弾となる番組では、ゲストに小林さんの盟友であり、『アウトレイジ』シリーズや、現在続編が放送中のドラマ「コウノドリ」などに出演する個性派俳優・大森南朋。そして女優としても活躍する壇蜜を迎える。さらに、一大ブームを起こしたバラエティー「水曜どうでしょう」の企画・出演者であり、 映画監督としても活躍するミスターこと鈴井貴之が、お題コントの出題者として登場。どんな無理難題を小林さんに出すのか?そのほか、竹井亮介、辻本耕志、安井順平、久ヶ沢徹、菅原永二、伊勢佳世、犬山イヌコらも出演する。なお、BSプレミアムでは、小林さんが去年立ち上げたプロジェクト「カジャラ」の最新舞台 「裸の王様」をテレビ初オンエア。さらに密着映像とインタビューで、小林さんの創作の秘密、舞台を活動拠点にするその理由に迫る。「小林賢太郎テレビ9」は12月10日(日)22時50分~BSプレミアムにて放送。小林賢太郎テレビ PRESNTS カジャラ「裸の王様」は12月17日(日)22時50分~BSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2017年10月27日近年の写真界を牽引する写真家・奥山由之が、広瀬すず&二階堂ふみ&杉咲花らいま旬な女優陣35人を撮り下ろした写真集「君の住む街」が、5月2日(火)より発売されることが決定した。若干25歳で講談社出版文化賞写真賞を受賞し、雑誌をはじめ、広告、CDジャケット、映像といった多くの分野で活躍している写真家・奥山氏。今回の写真集は、彼が約3年間にわたり雑誌「EYESCREAM」で連載していた「君の住む街」。ポラロイドカメラのみで撮影し、被写体の魅力にさらなる彩り、奥山氏の視点を加えることで、通常の写真とは異なった趣きを与え、多くのメディアで活躍する女優たちの新たな一面を引き出した一冊となっている。出演しているキャストには、いずれもいま注目の女優陣ばかり。『ちはやふる』『四月は君の嘘』『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』など主演作が続き、今後も『三度目の殺人』『先生!』『ラプラスの魔女』とメインキャストでの出演が控えている広瀬すず。モデルとしても活躍しながらマーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』にも出演し女優としても活躍する小松菜奈。4月放送の新ドラマ「フランケンシュタインの恋」で主演の綾野剛を初共演を果たす二階堂ふみ。『関ヶ原』『ナラタージュ』と出演作の公開が控える有村架純。豪華キャストが出演する『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』で主演を務め、近年歌手活動も注目を集める高畑充希。『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞助演女優賞をはじめ数々の映画賞を席巻した杉咲花。そのほか、久保田紗友(連続テレビ小説「べっぴんさん」)、成海璃子(山田涼介主演『ナミヤ雑貨店の奇蹟』)、ヤオ・アイニン(『恋愛奇譚集』)、門脇麦(TBS4月期ドラマ「リバース」)、黒崎レイナ(『黒崎くんの言いなりになんてならない』)、松井愛莉(TBS4月期ドラマ「3人のパパ」)、山本舞香(『暗殺教室』シリーズ)、清野菜名(『暗黒女子』)、新木優子(フジテレビ4月期ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」)、夏帆(『22年目の告白 -私が殺人犯です-』)、木村文乃(日本テレビ4月期ドラマ「ボク、運命の人です。」ヒロイン)、本田翼(『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』)、飯豊まりえ(『暗黒女子』)、水谷果穂(日本テレビ「夢の通り道」ナビゲーター)、中村ゆりか(連続テレビ小説「まれ」)、平祐奈(『忍びの国』)、早見あかり(『銀魂』)、岡本夏美(『咲-Saki-』)、橋本愛(『美しい星』)、多部未華子(NHKドラマ「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」)、吉岡里帆(ドラマ「カルテット」)、森川葵(『恋と嘘』)、中条あやみ(『覆面系ノイズ』主演)、忽那汐里(『ねこあつめの家』)、小芝風花(『魔女の宅急便』主演)、川口春奈(『一週間フレンズ。』)、田辺桃子、駒井蓮、佐久間由衣ら合わせて35人の旬な女優たちが登場している。なお、表参道ヒルズでは写真集とリンクした写真展の開催が決定。4月27日(木)~5月7日(日)の期間で、表参道ヒルズ本館B3Fスペース オーにて展開される。写真集「君の住む街」は5月2日(火)より発売。(cinemacafe.net)
2017年04月04日吉田羊が主演する現在放送中の火曜ドラマ「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」。この度、11月8日(火)今夜放送の第5話に俳優・桐山漣がゲスト出演することが分かった。本ドラマは、吉田さん演じる天才外科医・橘志帆を中心に、解析診断部の女医7人(吉田さん、相武紗季、吉岡里帆、「たんぽぽ」白鳥久美子、滝沢沙織、笛木優子、伊藤蘭)によるメディカルチーム“レディ・ダ・ヴィンチ”が、原因不明の病に立ち向かう爽快な医療ミステリードラマ。今夜放送の第5話は、建築士の奥山賢太郎が公園の展望台から飛び降り、解析診断部に回されてくる。目撃証言から自殺と見られるが、本人はそれを否定。志帆は奥山が朝食の左半分だけを残していることが気になり、奥山に絵を描いてもらう。すると、完成したのは右半分のみ。数日後、奥山が今度は突然左手で周囲のものを投げ始める。自分の意思とは関係なく勝手に手が動き出す病気で、これらは脳梗塞が原因だった。さらに最近、一時的にスマホの使い方が分からなくなったといい、志帆はそれも脳梗塞が原因ではと考える。連続して脳梗塞が起きるのはなぜか?解析診断部が理由を探り始めた矢先、奥山の容態が急変して…というストーリーだ。そんな解説診断部に回されてくる建築士・奥山賢太郎役として登場するのが、「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」や『L・DK』、来年には『曇天に笑う』の公開も控える桐山さん。これまで「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」で研修医を演じるなど医者役を演じたことはあったが、患者役には今回が初挑戦。また、まもなく生まれる子どもの誕生を心待ちにしている新米パパの設定でもあり、初のパパ役にも挑戦している。今回の出演に純粋に嬉しかったと語る桐山さんは、「これまで聞いたことのない病気を患っている役柄でしたが、映像資料などがなかったので、まずは監督とのイメージの共有から話し合いました。あとはいかにドラマとして自然にその病気らしく見えるか、そこを意識しましたね」と役作りを明かす。主演の吉田さんとは2度目の共演となる桐山さんは「クールビューティかと思いきやちゃんと周りを見ていてくださる方。現場は女性キャストだらけでしたが、そんな羊さんのおかげでスッと入り込めました」と話し、「身近に感じられない病気かもしれませんが、世の中にはこういった病気もあるのだということを知っていただければ。そして、妻子がいながら難病と闘う姿が、見て下さった方々の心のどこかに響けば幸いです」とコメントしている。さらに第5話からは、ついに志帆の「過去」が徐々に暴かれ始めるのも見どころの一つ。相武さん演じる外科医・新田雪野と小林且弥演じる心臓血管外科医・高杉祐樹が、志帆の過去を調べようと本格的に動き出し、真相に徐々に迫っていく!天才外科医がオペをしない理由、志帆が抱える過去の秘密とは…?「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」は毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2016年11月08日俳優の桐山漣が、きょう8日に放送される関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(毎週火曜21:00~21:54)の第5話にゲスト出演する。このドラマは、主演の吉田羊演じる橘志帆「解析診断部」に選抜された女医たちが、患者の命を救っていく姿を描くもの。桐山は、公園の展望台から飛び降り自殺を図ったとして解説診断部に回されてくる建築士・奥山賢太郎役で登場する。実はこの奥山は、脳梗塞が頻発して起こり、他人が憑依したような症状に襲われるという難しい役どころ。桐山は「これまで聞いたことのない病気を患っている役柄でしたが、映像資料などがなかったので、まずは監督とのイメージの共有から話し合いました。あとはいかにドラマとして自然にその病気らしく見えるか、そこを意識しましたね」と役づくりを明かす。また、今回で2度目の共演となる吉田については「クールビューティかと思いきやちゃんと周りを見ていてくださる方。現場は女性キャストだらけでしたが、そんな羊さんのおかげでスッと入り込めました」と、座長のはからいに感謝していた。
2016年11月08日「ラーメンズ」の小林賢太郎が、年1回テレビに登場し、コントを披露する番組「小林賢太郎テレビ」。この度第8弾となる本作が、6月に今年も放送されることが決定。今回は大泉洋、片桐仁らも参加することが明らかになった。本作は、2009年に第1弾が放送されて以来、年1回ずつ放送されてきた。小林さんほか、KREVA、松重豊、上野樹里ら、毎回様々なキャストが登場している。普段は舞台で活動し、また漫画家、アニメ監督などと多岐にわたり活躍する小林さんだが、年に1回テレビに登場し、普段はあまり見られないコントを披露するというのが本番組だ。第8弾となる今回は、大河ドラマ「真田丸」や『アイアムアヒーロー』などで注目を集める俳優・大泉さんが登場し、コントで共演を果たすという。さらに、「ラーメンズ」の片桐さんも登場し、伝説のお笑いグループが7年ぶりの復活を遂げる。そのほか、竹井亮介 辻本耕志といった本作おなじみの出演者も決定している。「アート」と称され、ヨーロッパなど海外でも高い評価を受ける小林さん。テレビではほとんど見ることができないちょっと不思議な笑いの世界を楽しみにしていて。「小林賢太郎テレビ8」 は6月26日(日)22時~NHK/BSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2016年04月25日大学在学中の2011年、第34回写真新世紀優秀賞を受賞し、若くして写真家としてデビューした奥山由之による初の大型写真展「BACON ICE CREAM」が、1月22日から2月7日まで渋谷パルコ パート1の3階にあるパルコミュージアムにて開催される。同展は、奥山由之が直近5年間で撮影した写真作品を収めた新作写真集『ベーコン・アイスクリーム(BACON ICE CREAM)』に合わせて開催されるもの。同写真集の掲載写真を中心に、デビューから現在に至るまでのアーカイブ作品の中から厳選した約100点が展示される。タイトルの“BACON ICE CREAM”は相反する味覚のベーコンとアイスクリームを合わせた実験的な料理のこと。イギリスのバラエティ番組でジョークとして登場したものの面白がった料理人により普及し、いまではエイプリルフールに作られるデザートのひとつとして定着している。この料理を、奥山由之の冗談のような発想を出発点にした作風と常に新たな表現を求め試行錯誤する実験的なスタイルに例えている。会場では写真集『BACON ICE CREAM』が先行販売されるほか、オリジナルプリント、アンリアレイジ(ANREALAGE)のカメラストラップ、アーティストユニット・マグマ(magma)のキーホルダーなどのグッズも販売される。会期中にはトークイベントも開催される予定だ。【イベント情報】「BACON ICE CREAM」会場:パルコミュージアム住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ PART1 3階会期:1月22日~2月7日時間:10:00~21:00(最終日は18:00閉場、入場は閉場の30分前まで)料金:一般 税込500円、学生 税込400円、小学生以下無料【書籍情報】『BACON ICE CREAM』著者:奥山由之出版社:PARCO240ページ/257mm×190mm価格:2,800円
2016年01月09日東京都・渋谷のパルコミュージアム(渋谷パルコPART1・3階)では、写真家・奥山由之氏の個展「BACON ICE CREAM」を開催する。開催期間は1月22日~2月7日。開場時間は10:00~21:00(入場は閉場の30分前まで/最終日は18:00閉場)。入場料は一般500円、学生400円、小学生以下無料。同展は、大学在学中の2011年に第34回写真新世紀優秀賞を受賞し、近年の写真界を牽引する存在として注目を集める若手写真家・奥山由之氏の初めての大型写真展。同氏は、常識にとらわれず、 冗談のような発想を出発点にする作風など、常に新たな表現を求め試行錯誤するその実験的なスタイルを表現した写真集「BACON ICE CREAM(ベーコン・アイスクリーム)」 を発表。同展では、写真集の掲載写真を中心に、デビューから現在に至るまでの作品から厳選したおよそ100点が展示されるという。会場では、同写真集の先行販売が行われるほか、オリジナルプリントやファッションブランド「ANREALAGE」によるカメラストラップ、アーティストユニット「magma」によるキーホルダーなどのオリジナルグッズが販売されるということだ。また、会期中はトークイベントが開催予定となっている。参加方法などの詳細は、パルコアート.comに掲載されるとのこと。なお、奥山由之氏は1991年生まれ。著書に「Girl」、「march」、「THE NEW STORY」など。第34回写真新世紀優秀賞受賞。(c)Yoshiyuki Okuyama
2015年12月15日写真家・奥山由之が特集ページ「そもそもファッション写真ってなんだ?」を撮り下ろした雑誌『GINZA』の2016年1月号発売を記念した写真展「NEW FASHION PHOTOGRAPHY」が12月22日より、東京・渋谷区のギャラリー・VACANTで開催される。同特集では「2015年のファッション」をテーマに、24歳の写真家・奥山由之が82枚の写真をすべて異なる洋服、場所、人で撮影。「そもそもファッション写真ってなんだ?」「ファッションを伝えるとはなんだろうか?」と問いかける内容となっている。同展では特集に掲載された写真を中心に、本誌未掲載の写真を含めた計40点を展示する。さらに期間中には奥山とゲストを招いての有料トークイベントを開催。特集掲載写真を振り返りながら、撮影の舞台裏やファッション写真に対する思いが語られる。さらに、会場では特集内の写真をデザインしたTシャツ(全2種 4,000円)等のオリジナルグッズや、「写ルンです奥山由之×GINZA 限定モデル」(全4種 1,500円)が販売される。【イベント情報】「『NEW FASHION PHOTOGRAPHY』展」会場:VACANT 2階住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13会期:12月22日~24日(※22日は19:00~20:30にオープニングレセプションが開催される)時間:12:00~17:30(23日、24日は19:00からトークイベントを開催)料金:無料(トークイベントは1,000円+1ドリンク500円)
2015年12月15日奥山メリヤスは、山形県寒河江市に拠点を構えるニットメーカー。創業は1951年で、様々なブランドにニットのOEM生産を長く請け負ってきた。そんな“縁の下の力持ち”だった同社が、自社ニットブランド「バトナー(BATONER)」を立ち上げたのは2013年のこと。ブランドをけん引するのは、同社の三代目の奥山幸平氏である。バトナーというブランド名は「バトンを継ぐ者」という意味で、先人たちが築いてきたニットの技術を未来に引き継いでいくという思いが込められている。もともと家業を継ぐつもりはまったくなかったという同氏。「周りのニット会社がどんどん廃業していくし、いつも大変そうにしている親父の背中も見ていた。とても将来があるとは思えなかった」と当時を振り返る。しかし、東京でファッション関連のOEM会社に就職し、洋服作りの楽しさに夢中になっていた頃、「帰ってきて手伝ってほしい」というSOSが実家から送られてきた。「それから10年、ニット作りの奥深さにハマり、気づいたらニット生産におけるすべての工程をマスターしていた」その確かな技術と生産背景をもとに、スタートしたバトナーは、地方発信の産地ブランドにありがちな不完全さとは無縁である。奥山氏は幼少時から洋服が大好きであり、東京での修業時代にブランド設立のノウハウやセンスを学んでいた。だから、最初から製品はもちろん、ブランドロゴ、ルックブックなどのすべてが洗練されていたのである。当然、工場直結だから、商品のツラにたいする価格は驚くほど安くなる。結果として、立ち上げからわずか6シーズンで、三越伊勢丹、ユナイテッドアローズ、阪急、シップスなどの大手百貨店、セレクトショップの口座を開拓。最近はショールームなどに営業代行を委託するケースも多いが、コネクションゼロの状態から奥山氏と営業の岩田氏の二人でコツコツ開拓してきたのだという。バトナーのニットは、シンプルだけど奥が深い。毎シーズン欠かさずにラインナップしている片畦編みのニットは、胸元の富士山のような切り替えと立体的な編み目が特徴。ざっくりしたノルディックセーターは、毎日足を運ぶ染工場とのやりとりで素材の持つ特徴を最大限に引き出したものである。伊勢丹でも取り扱いのあるカシミヤ100%のミドルゲージのケーブルセーターは、ケーブルの編み目がより立体的に出るように機械を調整して製作している。デザインに合わせて原料から仕込んでいるから、デザインと糸とのマッチングも完璧に近い。各ショップでリピーターが続出しているというのにも頷ける完成度の高さだ。今後は海外進出も視野に入れている。「まずはパリでメンズを見せることから始めたみたい」と話す奥山氏。洋服を良く知る玄人であればあるほど驚く、かれのクリエーション、工場の技術は、きっと世界を静かに驚かせてくれるに違いない。■取材・文/増田海治郎(ファッションジャーナリスト)
2015年10月13日ヤンマーは19日、大阪府・梅田の同社本社ビルにて発表会を行い、フェラーリを手がけた工業デザイナーであり、同社取締役である奥山清行氏がデザインした大型トラクター「ヤンマートラクター YTシリーズ」を発表した。販売開始は2015年5月を予定。価格は813万7,800円~1,244万7,000円。「ヤンマートラクター YTシリーズ」は、同社によれば「新しい農をクリエイトする」をスローガンとした、斬新かつ独創的な"プレミアムデザイン"を採用した同社のフラッグシップモデルとなる大型トラクター。奥山氏は会見の中で、昨年発表したコンセプトモデル「YT01」よりも、今回発表した「YTシリーズ」のフラッグシップ機の方が馬力や車体が大きいタイプだと説明した上で、今後同シリーズのラインナップとして、コンセプトモデルに近い新機種も登場するとコメントした。また、同機種の車体カラーには、同社のコーポレートカラーである赤色を際立たせる「プレミアムレッド」を採用。力強さを感じさせるボディラインと「農家の方々が毎日の作業が楽しくなると同時に乗ることに誇りが持てる」洗練されたフォルムとなっているという。エンジンはクリーンで高出力な同社製コモンレールエンジンを搭載(国内特殊自動車3次規制に適合)し、エンジン回転と車速を自動調整できる「e-CONTROL」によって従来比最大20%もの燃料消費低減が可能となっている。そのほか、キャビンにラウンド形状のガラスを採用し、オペレーターからは330度もの視界が確保されたほか、振動を大幅に吸収する独グラマー社製のエアサスシートを採用。昇降ステップに高級感のあるアルミステップを用いるなど、ティテールにもこだわっている。使用頻度の高いレバーやスイッチをアームレスト上に配置することで今までにない操作感を実現。各種の機能設定や状況確認は、オペレーター右側に配置されたカラーモニターで瞬時にチェック可能となっているなど、乗り心地と操作性が両立した快適なものに仕上がっているとのこと。こうしたキャビン内のさまざまな配慮について、奥山氏は、農業に従事する人々からのヒアリングを通じて、トラクターのキャビン内を「仕事場」と捉えたことで生まれたものだという。長時間トラクターに乗車することを前提に、座席の快適さやエアコンの送風口の位置を決定し、電話や飲み物の置き場所などを設置するなど、作業者の快適さを非常に重視したデザインを行ったとも語った。なお、同機をデザインした奥山清行氏、「フェラーリ・エンツォ」を筆頭とした自動車やドゥカティなどのオートバイ、鉄道、船舶、建築、ロボット、テーマパークなど、数多くのデザインを手がけ、世界的に活躍している工業デザイナー。奥山は同社の取締役に就任し、彼のデザイン事務所である「KEN OKUYAMA DESIGN」が全商品のデザインを手がけている。
2014年11月19日東京都・表参道のスパイラルガーデンでは、小林賢太郎が舞台のために自ら制作した作品を紹介する「小林賢太郎がコントや演劇のためにつくった美術 展」を開催する。開催期間は9月19日~10月5日、開場時間は11:00~20:00。入場無料。同展は、劇作家、パフォーミングアーティストの活動を精力的に行い、またコントグループ「ラーメンズ」としての活動でも知られる小林賢太郎のステージを構成する作品の数々を展示。これまで舞台や画面上でしか見ることのできなかった、舞台や映像作品のために描いた絵、セットのデザイン、たくさんの小道具など、自らの手で製作してきたイメージを見ることができる。さらに会場には、小林がデザインし、実際に使用された舞台衣装などを展示する「楽屋」が出現。作品(=舞台)が生み出される過程を工場見学をするように楽しむことができる。なお、小林が創り出す「舞台」は、機智に富み巧妙に紡がれた言葉と動き、そして、ミニマルなつくりの舞台上を緻密な仕掛けによって最大限に演出する舞台美術で観客を魅了してきた。
2014年09月04日総合インテリア販売の大塚家具は10月4日、同社有明本社ショールームにて、奥山清行氏が代表を務めるKEN OKUYAMA DESIGN(以下、KOD)と共同で商品戦略説明会を開催した。IDC大塚家具では、さらに質の高い住生活を提供する取り組みの一環として、KODと本格的に業務提携し、新商品開発を進めることになったという。奥山氏は、イタリア人以外では初めてフェラーリのデザインを手がけており、工業デザイナーとして世界的に活躍している。今回の業務提携は、「優れたデザインとものづくりの融合を通して人の暮らしに豊かさを提供する」という、両社に共通する考え方に共鳴することによって実現した。総桐箪笥の製造からはじまった大塚家具は、「ものづくり」にこだわってビジネスに取り組んでいる。しかし、優れた技術や人、伝承されるノウハウを現在の生活の中においてどう翻訳していくかを考えたときに、「デザイン」が欠けていることに気づいたという。これを解決するのがKODであり、今回の業務提携にいたった。さらに今回の提携により、商品を使ってもらうことで、「いいもの」の価値を発信していくという。大塚家具・代表取締役社長 大塚久美子氏は、「いいデザインというものは、身近に活用して初めて生活を豊かにするもの」と述べ、これを実現するためにも、KODは最適なパートナーと評した。「食べ物(食)や着る物(衣)は、世界でも一流だといわれている日本。しかし、住まい(住)の面では、衣食に比べて少し遅れをとっています。『ものづくり』と『発信』、この2つを通して『住』についても最高レベルに上げていきたい」と大塚氏。これに対し、KOD・CEO 奥山氏は「デザインを通して、日本のものづくり文化を発信していきたい」と語り、高いブランド力と販売力を持ち、幅広い客層から支持されている大塚家具との提携を歓迎した。商品開発については、KODがデザインを担当。IDC大塚家具の国内外約450社にもおよぶ工場のネットワークを生かして、世界に通じるデザインと品質のインテリアを購入しやすい価格で提供する。KODのデザイン哲学は、「モダン、シンプル、タイムレス」。昔からあるものを焼き直しするのではなく、新たな価値を創造し、常に新しいものを考えていくとのこと。また、シンプルなものは飽きが来ないので長く使え、結果として時代を超えた商品になるという。さらに、「商品の価格帯を上回る価値を提供することが重要」と奥山氏。世界各国のパートナーたちの強みをいかした商品づくりをすることで無駄を省き、手が届きやすい価格でありながら、高品質な商品を実現した。両社はプロモーションやコントラクト事業においても、提携していくとのこと。店舗デザインなどの監修は、KODが担当。ショールームでは、商品を陳列するだけの「カタログ型」店舗ではなく、その先のライフスタイルを提案するような「雑誌型」店舗として展開する。「来店することで楽しんでもらえるような、インテリアのテーマパークのような見せ方をしたい」と奥山氏。作り手や送り手の思いが伝わるように、POPやバナーなど、商品のストーリーや世界観を語れるツールも制作するという。また、既存客を大切にするのはもちろん、新規獲得に向けたプロモーション活動も随時企画していく。その第1弾として、KODが手掛けたインテリアを中心にコーディネートしたコンセプトルームを、ロイヤルパーク汐留タワーに来年3月末までの期間限定で稼働した。コントラクト事業については、KODがマスタープランやデザインを手掛ける、リゾート施設やホテル・商業施設などへIDC大塚家具が展開する家具を提供していく予定である。今回の発表商品は、現代のライフスタイルに合わせて開発されている。従来の応接間に置かれていたような、飾り立てたものではなく、リビングなどで日常使いできるようにデザインが特徴。また、素材にもこだわり、軽くて強いカーボンファイバーや、通気性とクッション性を兼ね備えた3Dメッシュ生地などを採用。高品質を維持しながら、ソファを20万~30万円の価格帯に抑えるなど、手に届きやすい価格を実現している。大塚氏は「私たちはいままで、作ったところから直接お客さまに届ける、流通の改革を行ってきました。その仕組みが今回、一番いい形でいかせるようなパートナーシップが組めたと思います。安ければ何でもいいという価値観もあるけれど、もう一度、生活を大切にするというメッセージを打ち出したい。また、住まいの質を上げる取り組みを一緒にしていきたい」と抱負を語った。奥山氏は「日本には今、閉そく感が漂っています。今回の事業提携を通して、みなさんと一緒にこの閉そく感を打破し、新しい未来に向けた、文化的に豊かな暮らしを演出して、情報を発信していければと思います」と述べた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月05日2人目となる男の子を無事出産女優として活躍する奥山佳恵が13日夜、自身のオフィシャルブログで第2子となる男児を出産したことを報告している。誕生したのは先月9月の28日、午前5時40分だったそうで、自宅で出産したという。奥山にとっては次男となる。体重は2350gと小さめだが、泣き声は元気そのもので、小さな体に大きな声を響かせて生まれてきたとか。明け方の時間帯ということもあり、家族みんなに見守られて、自宅出産が無事できたことを幸せいっぱいに報告している。「ちゅるるん出産」な超特急の安産一週間前には陣痛が来ていたそうだが、出産そのものは驚くほどに安産だったとか。1時間20分で生まれてきたそうなので、たしかにかなりのスピード出産。本人も「『超』特急出産」「『ちゅるるん出産』」と名付けているほど。案ずるより産むが易しを本当に実感したようで、これまで励ましてきてくれた数々の人に感謝の気持ちを述べている。アップされた赤ちゃんの画像は本当に可愛らしい。2002年6月に出産した長男につづく2人目。新たないのちとともに、彼女もまたさらに輝いていってほしい。元の記事を読む
2011年10月15日