こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。初めての同性、初めての異性という風に、子どもを持った時に感じる「初めて」 って必ずあると思います。その中でも、同性の子どもを初めて持った場合に感じる母と娘の違いによって生まれる不安に焦点を当て、どう乗り切ればいいのかをお話したいと思います。親が長子で娘が末子著者は、4人兄弟の長子として下の弟妹をまとめてきました。「自分はお姉ちゃんなんだから」という気持ちが強く、甘えることは許されないように感じていました。下の弟妹たちの世話はもちろん、お手伝いなども率先してやってしまう典型的な長女です。娘は、2人兄妹の末子で、甘え上手です。「お兄ちゃん!これやって」など人に甘えることがとても上手で、「兄妹仲良くやってくれていいな」と最初は思っていました。しかし、娘が大きくなるにつれて違和感を覚えるように なりました。「甘えるのが当たり前のように思っていないか?」と。はっきり言って、甘えが当たり前と思っていたら将来自分で乗り越えられないのではないかという不安です。そしてもう1つ、漠然とした不安感 もありました。そこで、「子どもは自分と違って当たり前」であることを自身が忘れていることに気がついたのです。自分との違いがあって当たり前なのだから、不安になっていることを1つ1つ見つめ直して不安感から脱却しました。将来への不安は〇〇で乗り切る娘の甘えるのが当たり前のような感じは、受け入れることに しました。甘えは、子どもにとって親や兄妹から認められ必要とされることを望んでいることの表れです。マズローの欲求段階説の3つ目「所属と愛情の欲求」・4つ目の「承認の欲求」が関わっています。「生きていく上で、この部分が欠乏していると病気の原因となる」と考えられている部分です。・所属と愛情の欲求集団(家族や会社など)に所属したい・承認の欲求自己に対する高評価や他人から認められたいそれに、子どもは甘え(甘やかしは入りません)て愛情を受け取ることで、自立の道へと進むことができます。だから、甘えは自立をするために必要 なのだとあえて受け入れるようにしました。子どもが必要とする「愛情」を注いで、親子の信頼関係を深めておく ことが大切です。優先的言動とおしつけを抑えて不安を脱却上の子は親から「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから…」という言葉を1度は言われたことがあるかと思います。(著者も経験あります)この言葉は、子どもからしてみればつらい言葉 です。ある意味、我慢を強いられるわけですから当然です。下の弟妹のために飲み込んだ言葉もあるでしょう。このような言葉を使うのをやめました。片方の子をかばう・我慢させるというのではなく、平等さを大切にしました。ケンカをしたようなときも、「お兄ちゃんなんだから」や「妹なんだから」という言葉は使いません。「お兄ちゃんはどうして○○したの?」や「あなた(妹)はどうして○○したの?」と人格ではなく行動したことに対して目を向けて話す ようにしました。最初は言葉の選び方がまずくて失敗もしました。著者宅で起こった兄妹ケンカを例に出しますと、事の発端は、妹が兄のノートにいたずら書きをし、兄が妹にげんこつをしたというところにありました。泣き叫ぶ娘(当時7歳)に涙目になって怒っている息子(当時10歳)。息子をなだめた後、娘に話しかけました。著者:「どうしてお兄ちゃんのノートに落書きしたの?」娘:「だってお兄ちゃんが私のおもちゃ前に壊したんだもん。」著者:「そっか、お兄ちゃんに仕返ししたの。楽しかった?」娘:「叩かれたから痛かった。」著者:「痛かったよね。ということは楽しくなかったんじゃない?」娘:「うん。」著者:「じゃあどうしたらいいかな?」娘:「もういたずら書きはしない。」著者:「自分で決められてえらいね。今度からそうしようね。お兄ちゃんにごめんが言えるかな?」娘:「ごめんねする。」このような対応していく間に、どちらかの子どもを優先するような発言が消えました。それと同じくして、娘への漠然とした不安がなくなったのを感じました。優先的言動とおしつけは、親の考え方や気持ちを子どもにも求める行為に似ています。子どもは子どもという考え方をしていくことが本当に大切です。身をもって感じました。----------以上、いかがでしたでしょうか?同性の子どもを持つと、育てにくく感じたり、漠然とした不安を感じたりすることがあります。でも、それは気のせいでもなんでもなくて、自分の経験とは違う感覚からくるものなのかもしれません。自分と向きあい、自分と子どもを比べない・子ども同士を比べないことで治まってくることがあります。このような気持ちの整理の仕方は今からでも始められます 。子どもへの名前のない不安感を覚えたら、比べていないかを今一度見直してみましょう。【参考書籍】基礎心理学通論編:丸山欣哉●ライター/桜井涼●モデル/REIKO
2018年05月31日「とにかくこわがりで、本当に困っているんです」。こういう悩みを抱えるお母さんがいました。子どもがいつも不安がっていて、とっても臆病なんですって。その子は男の子だったので、よけい心配なのでしょう。でもね、子どもというのは新しい経験をしながら大きくなるのですから、不安がないほうがおかしいと思うのよ。大人だっていままで自分がやったことのない、新しい経験をするときは不安になるでしょう?子どもは、日々新しいことに出合いながら成長していくのですから、不安があって当り前なんです。問題は、異常なほどこわがりだったり、お母さんのそばをかたときも離れないなど、不安が強すぎる場合…。そこには何か原因があるはずなので、それをお母さんがわかってあげないといけませんね。そこで考えてみてほしいのが、お母さん自身の気持ち…。何か不安を抱えていませんか?子どもは、とても敏感でお母さんに不安があると、それをすぐに感じ取るのね。家庭の雰囲気が暗かったり、両親がケンカばかりしていると、とても不安な気持ちになります。また、ウソが多い親というのもいけませんね。都合が悪くなると、ごまかして終わりにしてしまうお母さんも多いと思うのよ。いちいち説明するのは面倒くさい、子どもなんだからすぐに忘れてしまうだろう、と考えるお母さんたちがいるかもしれません。でも、これも子どもの不安感を強くする原因になります。 絶対にごまかしてはいけない、とまでは言いませんがホドホドにしないと子どもは傷つきます。ウソをつかれるというのは、裏切られることと一緒ですからね。もちろん、親だって悪気があるわけじゃないのだし、そんなに神経質になる必要はないと思うのよ。でも少し意識して、ごまかす回数を減らしましょう。また、夫や姑などに問題がある場合、すぐに解決するのは難しいかもしれませんが、子どもに不安を感じさせないよう明るい雰囲気をつくることは、できるはずよ。母さんが子どもの安全基地となってあげることで子どもは救われますからね。子どもにとって心から安心できる場所をもつことは、本当に大切なの。安全基地があるからこそ、不安と上手につきあえるのです。「よりどころ」がある子どもは、信頼感を育めるため、不安に押しつぶされることもありません。母親だけでなく、大人全員が子どもの安全基地になることが大切ですよ。 【仕事徹底占断】あなたの秘めたる才能・天職・助け人・生涯財産
2018年05月25日共働きの育児で不安に思うことはたくさんありますが、中でも「子どもと過ごす時間が少なくなることへの悪影響」を懸念してしまいますよね。寂しさから性格が変わってしまうのではないか、うまく教育できないのではないだろうか、子どもの学力に影響があるのではないか……そんなことを考えれば考えるほど心配な気持ちに。ただ、それらのことは果たして本当なのでしょうか。本当に共働きは子どもにとって悪影響なのか。今回はそんな共働きの育児についてお話しします。 共働きの子どもは「愛情不足」?共働きの場合、子どもと接する時間がどうしても少なくなってしまいます。子どもの性格によっても異なるかもしれませんが、客観的に見ると専業主婦世帯に比べて寂しい思いをさせる時間が多くなるのだと思います。子どもの目線になって考えても、朝早くから夜遅くまで保育園生活、親がいつも忙しそう……というのは、寂しいものかもしれません。子どもに寂しい思いをさせることで、子どもが「愛情不足」を感じてしまう可能性が高いです。愛情不足の状態は、子どもにどのような影響を及ぼすのでしょうか。コミュニケーションが苦手になる肌で触れ合う、目を見て話しかける、一緒に遊んで気持ちを共感する……といった経験が少ないことにより、コミュニケーションの取りかたが分からず、他者と接するのが下手になる。自分に自信が持てない「愛されている」という無償の愛を感じないことにより、自己肯定感が低くなる。そのため自分に自信が持てず、消極的になってしまう。 子どもは愛情不足を訴えているかも子どもが愛情不足のときのサインを見逃さないようにしましょう。ほんの一例をご紹介します。爪噛み、指しゃぶり大人(先生や他の親)に甘えるわざと注目されるようなことをするうそをつくおねしょや夜泣きまた、かまってアピールが強かったり、イタズラばかりするのも、「こっちを向いてほしい」という子どもからの切なメッセージ。対応に一苦労……ということもあるかもしれませんが、そんなときに「ちょっと待って」「なんで困らせるの!」とイライラすると、子どもにもしっかり伝わってしまいます。それが愛情不足を加速させてしまう原因となるので、一回深呼吸して改めて子どもと向き合いましょう。子どもにとって、親と接することのできる大切な時間です。 共働きは子どもの教育に悪い?愛情不足の問題を考えていくと、共働きは子どもの教育に悪いのかと不安になりますよね。しかし、そんなことはないそうなんです。乳幼児期の子どもの反応に対しては、特定の人が抱っこなどの対応をすることで、愛情が育っていくのだとか。特定の人というのは、家庭や保育園など環境はさまざま。共働きだからといって子どもが愛情不足に陥ったり、教育に悪影響をもたらすとはいえないということですね。子どもとの時間は量よりも質海外の研究によると、親子で過ごす時間と、子どもの学力・行動・情緒の安定には、なんの関係もないということがわかったそうです。子どもと長く一緒にいられるほど良いと思いがちですが、大切なのは時間ではなく「子どもと何をして過ごすか」という質の面。たしかに、1日中一緒にいる中で、子どもにはタブレットやテレビを与えて親は好きなことをする……というよりは、短時間でも子どもと一緒に遊んだり、絵本を読んであげるといったほうが、子どもの教育や情緒に良いでしょう。 共働きが子どもに与える良い影響それでは共働きが子どもにどのような影響を与えるのか、「良い面」にフォーカスを当ててみましょう。子どもの自立につながる忙しくしているパパやママを見ていたら、「お手伝いをしよう」「できることはないかな」など自分で考え、行動できるようになるのではないでしょうか。また、子どもにお手伝いを頼むことで「頼られている」という自信にも。そういった自立心や生活力は、いずれ子どもが大きくなったときに役に立つでしょう。働くママ・パパへのリスペクト働きながら家のことをこなす両親をかっこいいと思いますし、「今日ママ、仕事でこんなことがあったんだー」という話を聞くことで、「仕事とはなにか」ということを学べます。「私もママ・パパみたいになりたい」と憧れてくれるかもしれません。経済的なサポートができる共働きのため、経済的に余裕ができることも。家族旅行に行ったり、子どもに塾や習い事をさせたり、志望しているところへ行くための経済的なサポートができたりと、「お金」の面で困ることが少ないのも、子どもにとって良い面ですね。 共働きの育児はとても大変ですよね。急いでいるのに子どもが言うことを聞いてくれなかったり、休みたいのにかまってほしそうにしたり。しかしそれは、子どもが成長しているという証です。イライラしたらとりあえず深呼吸。そして「子どもと過ごす時間は量より質」を意して、しっかりコミュニケーション・スキンシップをとるよう心がけてくださいね。 参考:スキンシップが重要! 愛情不足に陥った子どもの特徴と危険性保育園の先生が我が子を「愛情不足の典型ですね」と鼻で笑った話。児童精神科医が語る「親の愛情不足」への誤解働くお母さんに朗報! 子どもと過ごす時間は「長さ」より「質」の方が大切
2018年04月28日我が子の成長は喜ばしい半面で、大きくなればなるほど、新たな不安や問題も出てくるから、毎日ドキドキしてしまいませんか?特に、親から少し離れていく保育園や幼稚園などの入園は、いろいろな同世代の子どもたちとふれあうことで、我が子の成長や発達が目立ちやすいからひとしお。そんな時、心の不安を振り払ってくれる記事を今回は7本御紹介その1まだおむつが外れないけど大丈夫?周囲の子にはもうおむつがはずれている子もいるけど、我が子はまだ…。だからと言って焦ったり、不安にはならないで。毎年ある一定数、おむつが外れないまま入園する子どもがいるそうです。▼続きはこちら▼その2食べ物の好き嫌いが多いけど大丈夫?やつの時間に上手に食べることができるのか…。もし、そう感じていたら、ぜひ下の記事のテクニックをためしてみて。ポイントは「子どもの自信につなげること」。▼続きはこちら▼その3寂しがり屋ですぐに泣く子だけど大丈夫?ママから離れてしまいひとりになると、すぐに泣いてしまう子。それはそれでかわいいけれど、園の先生たちは困ってしまいそう。そんな泣き虫っ子を上手に克服する方法は?▼続きはこちら▼その4他の子に比べて気になる点が多いけど大丈夫?他の子はひとりできちんと挨拶ができたり、給食を食べることができたり…。だいたいのことをひとりでできるのに、うちの子はあまりできないみたい。そう、一喜一憂しないように入園前にやっておくべき親の準備とは?▼続きはこちら▼その5 幼稚園卒と保育園卒に違いってあるの?よくいわれるのが、幼稚園卒と保育園卒のギャップ。保育園の子はやんちゃとか自由奔放とか言われがちだけど、本当にそういった違いがあるものなの?▼続きはこちら▼その6 認定こども園にはメリットもある保育園に入れるかどうかわからなくて不安なとき、認定こども園への入園を考えるママパパも少なくないでしょう。保育園や幼稚園とはどう違うのでしょう? 実は、メリットもあるそうです。▼続きはこちら▼
2018年04月10日子どもと一緒の海外旅行!期待と同じくらい不安もいっぱいですよね。その不安とリスクを軽減してくれるのが、海外旅行保険です。今回は、万が一に備えるための賢い選び方をFP資格をもつライターが解説します。子どものための海外旅行保険は必要?まず基本的なことですが、子どもの海外旅行保険は必要です。大人に比べて体調を崩しやすく、環境の変化にも敏感な子どもを海外に連れて行くのですから、病気やケガに備えておくことは非常に大切なことです。グレードによってはクレジットカード付帯の保険で家族もカバーしてくれますが、補償額の面で不安が残るため有料の海外旅行保険に加入しておくことをオススメします。とにかく、治療費を手厚く!子どものために必要な補償は、なんといっても治療費。保険によっては「疾病治療」と「傷害治療」に分かれていますが、疾病は病気で障害はケガのことです。海外では手術や集中治療室の利用で莫大な治療費がかかることがありますので、最低でも2,000万円の補償は欲しいところです。子どもの海外旅行保険の選び方では、どうやって保険を選べばいいのでしょう?セットプランを申込む方法と自分でカスタイマイズする方法がありますので、自分に合った方を選んでください。<ケース1>手軽さ重視、とにかく安心が欲しい!そういう方には、幅広い補償を網羅した「ファミリープラン」のようなタイプがよいでしょう。治療費はもちろん、物を壊したり他人にケガをさせた場合の賠償責任も含まれます。複数人でセットにするぶん、1人ずつ加入するよりも割安。保険会社やツアー会社に相談すると、オススメの保険を紹介してもらえますよ。<ケース2>コスパ重視、必要な補償を手厚くしたい!海外旅行に慣れている人なら、自分でカスタマイズするという手もあります。必要な補償だけを手厚くできるのでコストパフォーマンスが高く、インターネット申込みなら割引率も大きいのが特長。ただし、持病がある場合などインターネット申し込みができないケースもありますので、日数に余裕を持って手続きしてください。子どもが12歳未満の場合、賠償責任については親権者の保険で賄えることが多いですが、規約の確認を忘れずに。なお、子ども本人名義で入っても、1億円の補償が数十円です。海外旅行保険は、「入っておわり」ではない!子連れの海外旅行では、保険は「とりあえず入っておく」というお守り気分ではいけません。保険の内容をしっかり把握しておき、万が一の場合には迅速に対応できるようにしておいてください。手続きを把握しておくこと「まずどこへ連絡すればよいのか」「病院や警察でどんな書類を作ってもらう必要があるのか」といった手続きの流れをしっかり把握しておきましょう。キャッシュレス治療できる病院を確認しておくこと都市部では、現地の病院でお金を払わずに治療を受けられる「キャッシュレス治療」に対応した病院が増えています。しかし、どこの病院でもOKというわけではありませんし、慣れない土地では距離感もわかりません。宿泊先のホテルや訪問予定の観光地に近い病院をリストアップしておきましょう。関係書類は紙で準備しておくことスマホが使えない事態に備え、保険関係の書類や病院のリストは、必ず紙で印刷するか手書きでメモしておきましょう。パスポートのコピーと一緒に2~3部用意し、分けて保管しておくと確実です。また、お子さんに持病やアレルギー等がある場合は、現地の医師に説明するための準備も必要。英語圏以外なら、英語と現地語の両方で訳しておきましょう。準備万端で楽しい旅行を!子連れでの海外旅行。しっかり準備を整えておくことで、不測の事態にも落ち着いて対応できるようになります。保険はそのためにも大切なもの。現地で思いっきり楽しく過ごすために、しっかり備えてくださいね。●ライター一番ヶ瀬絵梨子
2018年03月08日Upload By ぽんぽんUpload By ぽんぽんUpload By ぽんぽんUpload By ぽんぽんUpload By ぽんぽんUpload By ぽんぽん長男が3歳だった頃、言葉の遅い長男に対する不安がピークに達していました。その頃は不安に思うことがある度にネットを開き、同じようなことをする子が他にいるのか、どれくらいなら普通なのか、どれくらいからが遅れているうちに入るのか、発達障害とはどういうものなのかなどを、何度も繰り返し調べていたような気がします。はじめのうちは子どもの前でスマートフォンを使うこと自体ためらっていたので、子どもが寝ている間にだけ調べていたのですが、不安が大きくなるにつれ「今すぐに知りたい!」という気持ちが強くなり、ついに子どもの前でも検索するようになってしまいました。そんな時、スマートフォンをただただ見つめる私に長男が話しかけてきて、ハッと我に返りました。長男が目の前にいて、遊んで欲しがっているのに、私は何をしていたのだろう…と。それからは、子どもの起きている時間にはスマートフォンを見ないようにしようと決意。不安なことがあって調べたくても、子どもたちが寝るのを待ちました。余談ですが…ネットで得られる情報の中には、気持ちがネガティブになってしまうものもありますよね。私はそういった情報ではなく、不安を抱えながら頑張っている方のブログなどを読んで元気をもらっています。私自身のブログでも、少しでも共感の声が聞けるだけで「私だけじゃない。頑張ろう」と前向きな気持ちになることができるので、ネットも活用次第で得られるものが全然違うのかな、と思います。とはいえ、子どもの前でのネット使用は自粛中!スマートフォンを見ながら生返事をするのではなく、きちんと目を見て相手をしてあげることを心掛けています。
2017年11月08日人それぞれ個性があり、いろんな魅力がありますが、彼氏に子どもっぽいところが多いと、ちょっと不安になってしまいますよね。「子どもっぽい男性」だからこその長所と短所があるもの。上手な付き合い方ができれば、幸せなカップルになれるかもしれません。そこで今回は、子どもっぽい男性の長所と短所をご紹介していきましょう!■短所その1:落ち着きがない人それぞれ個性があり、いろんな魅力がありますが、彼氏に子どもっぽいところが多いと、ちょっと不安になってしまいますよね。「子どもっぽい男性」だからこその長所と短所があるもの。上手な付き合い方ができれば、幸せなカップルになれるかもしれません。そこで今回は、子どもっぽい男性の長所と短所をご紹介していきましょう!■短所その1:落ち着きがない子どもっぽい彼は、すぐに興奮したり、不安を口にしたり。落ち着きがないと感じるケースが多いもの。もうちょっと冷静になってほしかったり、オトナの対応をしてほしかったりすることも少なくないようです。特に、静かにゆっくり楽しみたいデートをするのが難しく、少しいいお店で食事をしたいときは、落ち着きのない彼氏で大丈夫なのか、不安になってしまうもの。彼にもう少し落ち着きがほしいときには、「〇〇してみて~」と言ったり、人差し指を鼻に当てた後、「シー!静かに~」と耳元で囁いたり。子供っぽい反面、素直な一面も持ち合わせているので、すんなり聞き入れてくれるケースも多いですよ。■短所その2:リスクを考えない結果がどう出るか、また、その結果でなにが起きるのか?そんなリスクを考えず、とにかく行動してしまいがちなのも特徴のひとつです。結果的に、失敗したときに大きな損害を出したり、とても落ち込んでしまったり。「もうちょっと考えたら!?」なんて言いたくなるようなことも多々・・・・・・。そんなときには、「この前、○○で失敗したじゃん?」「私は〇〇もいいと思うな~」など、過去の反省を促したり、違う角度からの意見を提案したりしてみましょう。彼も気づいていないことに気づけて、成長してくれるかもしれません。■短所その3:ムキになる仕事でも遊びでも、なんでも一番になりたがったり、負けるとビックリするほど悔しがったり。「そこまでムキになるものなの?」と思えることまで、本気になるので、ちょっと引いてしまうことも・・・。つまらないことで、ケンカ腰になったり、不機嫌になったりすることもあるので、ときには様子を見て、そっとしておいたほうがいいときもあるようです。彼が少し落ち着いたときに、「ねぇ、あれってそんなに悔しくなっちゃうの?」「私も負けたら悔しいよ、でも気にしないんだっ!」など、彼の話を聞いたうえで、次から冷静に考えられるような言葉をかけてあげましょう。■長所その1:なんでも楽しめる子どもっぽい彼氏は、楽しいこと、おもしろいこと、美味しいものや珍しいものに敏感に反応してくれます。そのため、一緒にテレビや映画を見たり、どこか遊びに行ったりしても、笑顔や興奮が尽きません。クールな彼氏もかっこいいですが、いろんなものを楽しめる感覚は、こちらのテンションもアップさせてくれますよ。マンネリした付き合いはしたくない、いろんな刺激を与えてくれる彼氏がほしい方にはピッタリのタイプかもしれません。■長所その2:褒め言葉が自然彼らの誉め言葉は、「お世辞なのでは?」とか「こちらに合わせているだけでは?」という疑念を感じさせず、「かわいい」「すごい!」といった誉め言葉も、ストレートに受け取ることができます。言わなくてもいい、余計な一言を言ってしまうこともありますが、そのぶん褒め言葉も本心。言ってほししい一言をくれる場合も多いので、言ってほししい一言をくれる場合も多いので、裏表のない付き合いがしたい女性とは相性バツグンです。ここにもっと気付いてほしい!というポイントがあれば、「ねぇ、コレ新しく買ったんだけどどう?」「○○の私どうだった?」とアピールしてみましょう。次からは、言ったポイントも見てくれるかもしれません。■長所その3:成長する楽しみがある子どもっぽい彼は、これから成長して、落ち着きが出てきたり、配慮が上手くなったりする可能性を秘めています。多くの男性は、精神年齢が女子より幼いもの。子どもっぽいと感じてしまうことも多いかもしれませんが、それだけに、「いい男になったな」と感じられる将来も楽しみにできますよ。成長が感じられたときには、「前より〇〇になったね」「最近〇〇してくれるのが嬉しいな」と、必ず褒めてあげましょう。彼自身も成長が自覚できれば、もっといい男になろうと、いろいろがんばってくれるはずですよ!■おわりに付き合いはじめてから、子どもっぽい部分が、わかることも少なくありませんが、いい部分があるだけ、悪い部分があるのは誰だって同じです。まずは、自分自身が求めているものと、彼の長所と短所見くらべて、今後を検討してみてはいかがでしょう?(織留有沙/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年10月25日こんにちは、ライターのNANARUKAです。お子さんが小学校に入学すると増える心配事のひとつとして、子どものお留守番をどうするかということがあります。積極的に子どもを一人きりにしようと思わずとも、学校内活動や習い事など、子どもが一人で行動する時間が増えれば、 仕事やきょうだいの送り迎え、日々の用事など、多かれ少なかれ子どもを一人で置いておかなければならない場面に遭遇することもしばしばです。ネットやTVなどで、さまざまな事件や防犯の知識は耳にするものの、住んでいる地域や環境によっても対策は異なり、実際には全く違った問題点が見えてくることも多いのではないでしょうか。そこで今回は、小学生以上のお子さんをお持ちのママさん方に、「子どもに初めてお留守番させたとき」「子どものお留守番中に困ったこと」「子どもが不安を感じないための工夫」などをインタビューしました。何がきっかけで、どんな問題があったのか……などの体験談を知ることで、予測や解決策などを考えるきっかけにしてみてください。●子どものお留守番デビューは小学生。「徐々に慣らすべき」との声多数!『1年生から学童クラブに入っていましたが、学年が上がると習い事の日数が増え、私の仕事復帰もあったため、3年生で学童クラブを辞めてお留守番生活に。お互いの安心のために子ども用の携帯電話を持たせましたが、不安なことがあると何十回でも電話をかけてくる ので仕事中のこちらも困るし、出てもらえないと娘はさらに不安を募らせ、私が帰宅すると泣いている日もしばしば……。いくら携帯を持っていても最初から一人きりで長時間は無理だと考え直し、可能な範囲でおじいちゃんやおばあちゃんに家に来てもらうことにしました。そのうち自分から「もうひとりでも大丈夫」と言ってきたので、こちらも安心して留守番を任せられるようになりました。その後も定期的に防犯対策を話し合い、意見交換をするなどして、娘の不安はつねに取り除く ようにしています』(39歳/3年生女の子のママ)『私が近くのコンビニに買い物に行く間の、数分間程度の留守番は幼稚園のころから何度かさせたことがありましたが、臆病な娘は短時間でも一人きりになることをいつも嫌がっていたので、小学校入学後も、私は娘の下校までには必ず家に戻るようにしていました。しかし、娘が3年生になった際に私がパートに出ることになり、シフトによっては私の帰宅が娘より遅くなることも。そこで娘とよく話し合い、緊急時の対処や来客時の約束などを決め、最初は週に1、2回、30分程度のお留守番から始めました 。固定電話の扱いも教え、時間を決めて電話をかけ合うなどしながら少しずつ慣らし、4年生になった今では週4日は5時まで働けるようになりました』(40歳/小学4年生女の子のママ)『最初は嫌がっていたものの、2か月も経つと、お友達の家や公園にどんどん出かけてしまうようになり、薄暗くなってから私が帰宅しても家の中は空。どこで何をしているのか、何時に帰ってくるのかもわからない日が増えました。気ままに遊び、帰宅後は宿題もしないでテレビの前でゴロゴロ。これではダメだと思い、夫婦で話し合い、お友達の意見も参考にするなどして本人とも時間をかけて話をし、約束事を決めて 軌道修正しました。小学生なんてまだまだ親が管理しなければいけない時期。周りの意見をよく聞いてみて、放っておきすぎたと反省しました』(42歳/5年生男の子のママ)これらの体験談から“お留守番”とは、いつかは経験することではあるかもしれません。けれど、大人の都合で何の前置きもなく、ある日突然に一人きりにさせる、ということは避けるべきでしょう。それまで何の予備知識や経験のない子にとって、「○時まで待っててね!」「インターホンが鳴っても知らんぷりしておいて」「電話が鳴っても出なくていいからね」「地震が来たらテーブルの下に隠れるのよ」などと一気に言われても、すんなり頭に入るわけがありません。かえって不安や恐怖の気持ちが増大し、非常に大きなストレス となって心に残ってしまうかもしれません。「もう○歳なんだから一人で留守番できるでしょ?」「お友達もみんなお留守番してるんだから」……というのは理由になりません。その子なりの成長や経験を見極め、不安を取り除くことから始めましょう。最近では“子どもの防犯”をテーマにした教育番組もあるので、子どもと一緒に見て参考にしたり、意見交換したりするのもよいですね。●声を大にしては言えないけれど……。早いデビューの声も続々『上の子が幼稚園に通っていたときのお迎えは毎日2時半でした。その時間、午前中に公園遊びや児童館で遊び疲れた下の子はお昼寝の真っ最中。入園したばかりのころは毎日起こしてお迎えに連れて行っていましたが、当然機嫌が悪くてグズりっぱなし。暑い日や寒い日、雨降りの日にもよく泣きわめかれ、相手をするのも大変だったので、その後ちょくちょく、下の子がお昼寝しているときは家に残して出る ようになりました。玄関までの廊下に出られないようにリビングに柵を設置し、危険なスイッチ類に届かない工夫をするなど安全対策は十分なつもりでも、家に戻るまでは気が気ではありませんでした。そのうち、成長とともにお迎えへも連れて行けるようになったので、一時的なものでした』(35歳/1歳男の子、5歳男の子のママ)『3番目の末っ子は現在4歳ですが、今季夏休みの間、上の子2人の習い事の送り迎えが多いときには1日に何度もあったので、家に一人で待っていてもらうことが多かったです。とはいえ、留守中に災害が起きたり思わぬ事故が起きたりすることを考えると、できれば一人にはしたくありません。そのため、お昼寝後におやつとトイレを済ませ、お気に入りのテレビをつけたのち、30分間を限度 に用事を済ませたら大急ぎで戻っていました』(40歳/11歳女の子、7歳女の子、4歳男の子のママ)最悪の事態を想定しつつ、罪悪感を抱きながら少しの時間に限ってお子さんを家に置いているというママさんも多いようですが、どんなに注意を払って予測していても、時に子どもの成長は思いがけない行動を引き起こす、ということも決して忘れてはいけませんよね。“踏み台を使って高い場所にある物に手を伸ばすようになった”、“押す、引く、だけでなく、回すこともできるようになった”……。そんな、本来喜ばしい子どもの成長が悲しい事故を引き起こす ことになってしまわないように、せめて小学生になるくらいまでは、どんなに大変でも一緒に行動した方がいいのかもしれません。●お留守番の子どもには“書き留める”が一番。賑やかな演出で不安も払拭!最後は、子どものお留守番を安全に、円滑に進めるためのアイデアを伺いました。それぞれの家庭で、その子に合ったさまざまな工夫をしているようです。『言い聞かせても忘れ、ささいなことで不安になるのが子どもだと割り切って、チャイムや電話が鳴った場合、地震が起きた場合など、さまざまなシチュエーションを想定して対処を箇条書き にして子どもの目線の高さに貼っておきます。その内容を元に「さらにこんなときはどうする?」「こうなった場合はこうしてね」と会話をし、複数の連絡先も記しておけば、いざというときに子どもも慌てたり困ったりしなくて済みます』(44歳/5年生男の子、2年生女の子のママ)『子どもにお留守番させる日は、いつも寝室に置いてあるぬいぐるみたちを黙ってリビングに置いておき、おやつも多めに。お気に入りのDVDやゲームも自由に使えるようにテーブルに並べておきます 。以前「ぬいぐるみさんたちも一緒なら寂しくないでしょ?」と聞いたとき、「そんなのいらない。一人で大丈夫だもん!」と強がっていて逆に心配になったので、不安になったら何も言わずに置いておくようにしました』(33歳/2年生女の子のママ)『事前に約束事を決め、その約束どおりできるだけ自分で考えて行動するように言いますが、もしものときのために、両親、おばあちゃん、学校、近所のお友だちの電話番号を一覧にして貼っています。一人きりではないという安心感 につながっているようです』(38歳/4年生女の子のママ)わが子の安全を確保することは親にとって当然ですが、特にお仕事をお持ちのママさん方にとっては子どもの時間に合わせてばかりもいられず、悩ましい問題ですよね。私たち親世代が子どもだったころと比べると、環境や社会情勢も大きく変わっています。過去の常識にとらわれず、現在の事例や傾向をよく理解したうえで、冷静に柔軟に対策を考えたいものですね。次第に日が短くなっていくこれからの季節、改めて家族みなさんで話し合ってみてはいかがでしょうか。●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年09月27日母子分離不安とは?出典 : 「母子分離不安」とは、子どもが母親から離れることに対して不安を感じることを言います。人間にとって「不安」とは、生まれながらに持っている自己防衛本能でもあり、生きていくうえで欠かせないものです。赤ちゃんのときに母親と離れることを怖がって泣き叫んだりしがみついたりするのは、子どもにとって母親が「最も身近で安心感を与える存在」であるからなのです。そのため、幼い子どもが母親から離れる際に不安を感じるのは当たり前のことであるとも言えます。人は生まれてすぐは母親に完全に依存した状態ですが、成長するにつれて少しずつ自立し、母親との間に距離が取れるようになっていきます。しかし、小学校に進学する頃になっても、うまくこの距離感がつかめずに、入学時、留守番をする時などに強い不安を感じてしまう子どももいます。この不安が極度に強まると、腹痛・頭痛などの身体的症状や、母親がいないと泣きだしてしまうといった精神的症状を引き起こすこします。さらに症状が悪化すると通園・通学拒否になってしまうなど日常生活に支障をきたすことがあります。この記事では、一般的によく見られる母子分離不安症状の年齢ごとの特徴や原因と、長期化し治療が必要となる「分離不安症」の診断基準や治療法などをまとめてご紹介します。年齢別に分類できる母子分離不安の特徴出典 : 母子分離不安は、年齢によって特徴や対応が変わってきます。その特徴は、大きくは3歳までの子どもに見られる母子分離不安と3歳以降に見られる母子分離不安の2つに分類することができます。3歳までに見られる母子分離不安は、母親から物理的に離れることに不安を感じ、抱き癖や泣き叫ぶといった特徴が見られます。そのため通常、母親が戻ってくるということを学ぶと不安はなくなります。子どもが発達するうえで自然なことであり、このような母子分離不安は3歳頃になると少しずつ消えていきます。3歳までの母子分離不安は、乳児期前半、乳児期後半、乳児期以降で特徴に違いがあります。・乳児期前半乳児期前半の子どもには抱き癖が見られます。常に抱っこをしていれば泣かないのですが、下ろすとすぐに泣いてしまいます。赤ちゃんは抱っこをされることで安心感を得られ、母親に愛されていると感じます。そのため抱き癖がつくということは、母親と赤ちゃんとの間に絆ができていることの証とも言えます。・乳児期後半乳児期後半になると母親の姿が見えないときに、泣いたり怒ったりします。また母親のことを探すといったこともします。これは母親の姿が見えないときに母親の存在自体がなくなると思ってしまうからです。・乳児期以降歩けるようになって母親から離れることによって不安を感じ、だだをこねたり、後追いしたりします。母親から長時間離れられるほど心が発達していないため、このような特徴が見られます。3歳以降に起きる母子分離不安は、母親がいなくなってしまうのではないかという不安や家以外での心配事などがある際に、母親に安心感を求めようとして離れられなくなることを言います。特に小学校低学年の子どもに多く見られ、家庭での問題や家以外の環境などさまざまな理由によって、母子分離不安が起こります。3歳以上の子どもに見られる母子分離不安の具体的な特徴としては、以下が挙げられます。・日常生活ずっと母親にしがみついている・部屋に1人でいることができない・母親の姿が少し見えないだけで泣きだしてしまう・迷子や誘拐などによって親から離されてしまうのではないかと強く恐れる・母親の膝に乗ってくるなどの赤ちゃん返り・乱暴行為・激しい人見知り・就寝時寝つきが悪い・両親と一緒でないと寝られない・悪夢を見る・暗闇を過剰に怖がる・電気をつけたまま眠りたがる・保育園・幼稚園や小学校学校や友人の家に遊びに行くことを拒否する、授業に集中できず勉強を理解できない、親がいないと砂場やブランコで遊べない、何ヶ月たっても登園時母から離れようとしない、小学生になっても母親が学校のどこかにいないと登校を続けられない、通園・通学拒否母子分離不安が強まると、腹痛・頭痛・嘔吐・食欲不振・息苦しさ・夜尿のような身体的症状を引き起こします。年長児以上の子どもには頻脈・めまい・気を失うように感じるなどの心臓血管系の症状が起こることもあります。さらに母子分離不安の特徴が4週間以上続くと、「分離不安症」と診断されることがあります。分離不安症とは、家または愛着を持っている人物からの分離に関する、過剰な恐怖または不安のことを言います。一過性の母子分離不安とは対処法などが異なるため、注意しなければいけません。分離不安症については、後の章で詳しく説明します。参考:野村総一郎樋口輝彦/著『こころの医学事典』2003 年講談社/刊参考:近藤直司/著『不安障害の子どもたち』2014年合同出版/刊母子分離不安の原因出典 : 歳までに見られる母子分離不安は発達上の通常の現象として現れるものです。そのため、3歳以降に見られる場合のように外部環境や家庭でのストレスなどが原因ではありません。乳児期であれば母親と一緒にいる時間の心地良さを実感するためであり、乳児期以降から3歳までであれば母親の愛情を確かめるため母子分離不安が起きていると考えられます。3歳以降にも母子分離不安が一時的に見られることがあります。その原因は主に環境の変化です。例えば小学校に入学して一人でやらなければいけないことが増え、ストレスを感じるといったことが原因で、母子分離不安が見られることがあります。こうした現象は一時的にしか続かないことが通常ですが、不安が癒されずさらに強まって悪循環に陥った場合、母子分離不安が長期化することがあります。このような子どもは、外出を強く恐れたり、家庭や母親から離れることに極度に恐怖を感じるようになります。特定の原因は明らかにされていませんが、子どもの気質や家庭での問題、学校での心配事などが組み合わさって生じます。家庭での母子分離不安への対処法出典 : ・乳児期前半抱き癖を心配して泣いても抱っこしないと、赤ちゃんは「泣いても意味がない」と思って泣かなくなってしまいます。このように感情を表現しない赤ちゃんをサイレントベビーと言い、このまま成長すると対人関係に支障をきたす可能性があります。年齢が上がると少しづつ抱き癖はなくなっていくため、心配せずたくさん抱っこしてあげましょう。・乳児期後半この時期の子どもは母親が見えないとき、いなくなってしまうと思って不安を感じています。そのため子どもから離れる時は子どもが安心するような言葉をかけてあげましょう。母親が必ず戻ってくるということを伝えることが大切です。・3歳までこの時期の子どもは母親から離れることができる時もあれば、母親にしがみついて離れない時もあります。そのため子どもがぐずっている時に厳しく叱ってしまいがちですが、厳しく叱ると子どもは不安定になり、逆効果です。性格などによって個人差はあっても、だんだんと一人で過ごせるようになるため、甘えてくるお子さんをしっかり受け止めてあげましょう。3歳以降の母子分離不安にはさまざまな原因が考えられるため、お子さんの様子がいつもと違うと感じたら「何かあったの?」などと積極的に声をかけ、お子さんが不安や心配事を伝えやすい環境を作りましょう。家庭で行うことができる対処としてはまずは親子で過ごす時間を増やすことが挙げられます。手をつないであげる、一緒にお風呂に入る、一緒に寝る、勉強や子どもの好きなことを一緒にやるなど、できるだけ日常生活においてお子さんとのスキンシップを増やすようにするとよいでしょう。一緒に過ごす時間をつくることで、お子さんの不安を少しずつ取り除いていくことができます。他にも、次のようなことを試してみるとよいでしょう。・母親と一緒に登校する・授業中母親にいてもらう・保健室登校をする・子どもを無理やり学校に連れて行かず、休ませる・それまで一人で寝ていた子どもがお母さんと寝たいと言って布団に入ってきたら拒まない・ひとりで頑張って寝ている場合は一緒に寝ようと誘う・家の中では一人でいられるようになる、勉強にとりかかるなど、母子分離不安が軽度になったら学校に行ってみないかと少しずつ誘ってみる・ごく短時間の登校から始め、学校で過ごす時間を段階的に増やしていく(最初は先生に挨拶だけして帰るなど)野村総一郎樋口輝彦/著『こころの医学事典』2003 年講談社/刊母子分離不安について相談するときは?出典 : 母子分離不安の多くは、親や周囲の人たちが子どもの不安を理解し、家庭での対処法を実践することで改善します。しかし生活に支障をきたしているような場合や、小児期前半で紹介した母子分離不安の特徴が4週間以上続く場合はカウンセラーに相談してみるとよいでしょう。母子分離不安を相談できるところを簡単にご紹介します。・子ども家庭支援センター、市町村保健センター子育て全般の相談を気軽にすることができます。また地域ごとに設けられているため、その地域において母子分離不安を相談できる機関が他にあるか、どんな子育て支援があるかなどを詳しく知ることができます。・スクールカウンセラーお子さんの学校での様子を加味したうえで、母子分離不安の相談に乗ってくれます。また学校生活をサポートしてくれる、必要な時は医療機関を紹介してくれるといったメリットもあります。お子さんが不登校になっている場合は、不登校カウンセリングセンターや不登校支援センターといった専門のカウンセラーに相談しても良いでしょう。カウンセラーに相談するだけでは解決しないときは、小児科や児童精神科などの専門医療機関に相談することもできます。参考:近藤直司/著『不安障害の子どもたち』2014年合同出版/刊母子分離不安の治療が必要な場合「分離不安症」ということも出典 : これまで説明してきた通り、多くの子どもにとって母子分離不安は発達過程で通常発生するものであり、3歳以降の母子分離不安についても、保護者が適切な関わりをすることで改善します。しかし、母子分離不安が4ヶ月以上の長期間続き、心配や苦痛が過剰なレベルである場合、「分離不安症」と診断され、専門家による治療が必要になる場合もあります。近藤直司/著『不安障害の子どもたち』では以下のように述べられています。「母子分離不安はほとんどが1年以内に完治するとされています。しかしなかなか治らなかったケースについて検討した調査では、発症年齢が低く、診断の遅れが一因であったという報告があります。」(近藤直司/著 『不安障害の子どもたち』 2014年 合同出版/刊p.24より引用)早めに相談することが適切な治療や支援につながり、母子分離不安を改善することができるでしょう。ご家庭だけで悩むのではなく、多くの機関と連携して子どもを守ることが大切です。母子分離不安の症状が小児期以降に4週間以上続く場合は、医師やカウンセラー、医療センター、医療機関に相談することをおすすめします。分離不安症の原因としては、以下のようなものが挙げられます。・不安を感じやすい性格内気、神経質、完璧主義、対人関係に過敏な性格など・学校の環境過剰な緊張を強いるような学校の空気や担任教師の指導法、いじめなど・家庭内での問題両親の不和や母親の病気、身近な人やペットの死・母親と過ごす時間が少なかった共働きや母子家庭など、今まで親子で過ごす時間が少なかった・きょうだいが生まれたきょうだいが生まれたことで、兄・姉は母親に甘える時間が減ったアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)では、日常生活に支障が出るほどの母子分離不安を分離不安症としています。分離不安症の診断基準は以下のように定義されています。A.家庭または愛着を持っている人からの分離に関する、発達的に不適切で、過剰な恐怖または不安で、以下の項目のうち3つの証拠がある。(1)家または愛着を持っている重要な人物からの分離が予測される、または、経験されるときの、反復的で過剰な苦痛。(2)愛着を持っている重要な人物を失うかもしれない、または、その人に病気、負傷、災害、または死など、危険が及ぶかもしれないという、持続的で過剰な心配。(3)愛着を持っている重要な人物から分離される、運の悪い出来事(例:迷子になる、誘拐されれる、事故に遭う、病気になる)を経験するという持続的で過剰な心配。(4)分離への恐怖のため、家から離れ、学校、仕事、または、その他の場所へ出かけることについての、持続的な抵抗または拒否。(5)1人でいること、または、愛着を持っている重要な人物がいないで、家または他の状況で過ごすことへの、持続的な抵抗または拒否。(6)家を離れて寝る、または、愛着を持っている重要な人物の近くにいないで就寝することへの、持続的な抵抗または拒否。(7)分離を主題とした悪夢の反復。(8)愛着を持っている重要な人物から分離される、または、予期されるときの、反復する身体症状の訴え。(例:頭痛、胃痛、嘔気、嘔吐)B.その恐怖、不安、または回避は、子どもや青年では少なくとも4週間、成人では典型的には6ヶ月以上持続する。C.その障害は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、学業的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。D.その障害は、例えば、自閉症スペクトラム症における変化への過剰な抵抗のために家を離れることの拒否:精神病性障害における分離に関する妄想または幻覚:広場恐怖症における信頼する仲間なしで外出することの拒否:全般不安症における不健康または他の害が重要な他者にふりかかる心配:または、病気不安症における疫病に罹患することへの懸念のように、他の精神疾患によってはうまく説明されない。日本精神神経学会/監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院,2014年刊)p.189より引用分離不安症は併存症を伴うことがあります。併存しやすい疾病には、子どもの場合、不安障害のカテゴリ内にある「全般性不安症」や「限局性恐怖症」があげられます。分離不安症の医療機関での治療出典 : 医療機関や心理療法の専門施設では以下のような治療が行われます。・プレイセラピー(遊戯療法)遊びを通して本人の発達状態を理解し不安を和らげることで、自分の考えを表現できるようにします。・絵画療法・箱庭療法絵を描いたり、箱の中に好きなミニチュア玩具を置いていくという作業をしたりします。できあがった箱庭についてカウンセラーに言葉で伝えることで、自分の内面世界を表現できるようにします。症状や対人関係を改善することが目標です。・認知行動療法ものの受け取り方や考え方を修正し、悲観的でも楽観的でもないバランスのとれた考え方ができるようにします。子どもとの面談を通して進めていく治療法なので、考えを言葉にすることに慣れていない小さい子どもの場合にはプレイセラピーなどの方が適しています。・家族療法子どもだけに焦点を当てるのではなく、問題が家庭内でどのように起きているのかまで考えます。そのためご両親の子育てにおける悩みや不安も解決していきます。家族内の人間関係を調整し、子どもが安心できる環境を作っていきます。・薬物療法日常に支障をきたすほど不安が強い場合は、抗うつ剤や抗不安薬を使うことがあります。最近ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる抗うつ薬が注目されています。不安障害においても効果が実証されており、安全性も高いと言われています。薬物療法だけでは完治しないため、他の治療法と組み合わせて行います。出典:近藤直司/著『不安障害の子どもたち』2014年合同出版/刊発達障害の子どもの母子分離不安の特徴は?出典 : 発達障害の子どもにおいて、母子分離不安の特徴が見られることがあります。発達障害の子どもは対人関係のあり方が偏っていたリ、ものの捉え方が異なったりするため、障害のない子どもに比べて、極度な不安を感じることがあるからです。母子分離不安は発達障害の中でも、ASD(自閉症スぺクトラム)の子どもに多いと言われています。ASDのある子どもにおける母子分離不安は、一言で言うと対人関係上の特性が原因です。ASDのある場合、親がいなくても平気という親子関係の希薄さを示す子どもがいる一方、子どもによっては極めて強い不安感を抱き、他の子どもがいるのを嫌ったり、ひと時も母親から離れられないといった神経質、過敏傾向も示す場合もあります。母子分離不安の対処法は、発達障害が関連していようとそうでなかろうと変わりはありません。信頼でき愛着のある大人がそばにいてやさしい言葉をかけて、子どもの不安を軽減させてあげましょう。まずは、信頼できる大人との安心した関係を確保したあと、不安を感じにくくするような治療法を取り入れていくとよいでしょう。注意点として、母子分離不安が表れたからと言って、すぐさま発達障害だと決めつけてはいけません。母子分離不安そのものは病気ではなく、多くは「一時的に心配ごとがある」というサインだからです。母子分離不安の特徴だけでなく、お子さんに他にどんな特徴が見られるのかも把握するようにしましょう。まとめ出典 : 自立を始めた子どもには母子分離不安が生じます。親から離れ出すと誰もが不安になるものです。そうした、発達過程で生じる正常な母子分離不安も少なくありません。お子さんの母子分離不安がどのようなものなのか、どう対処すべきなのか、しっかりコミュニケーションをとって把握しましょう。また、甘えだと思って厳しく叱ってしまうのではなく、お子さんを認めてあげ、一緒になって不安を取り除いていくことで改善することができます。子どもは安心することで、自立できるようになるのです。一方で治療を要する母子分離不安もあります。長く続く不登校なども、母子分離不安が原因かもしれません。症状の程度によってはスクールカウンセラーなどに相談するなど、ご家庭だけで抱え込まないようにしましょう。
2017年05月29日女子の恋のお悩みは、いつの時代も多種多様、人の数だけ違うもの。だから、「こうしろ!」と言われてその通りにすればハイ解決!と言うものでもないですよね。モヤモヤとした恋の悩みを抱えた女子に、数々のファッション誌やテレビ番組「スッキリ!」でもおなじみのおネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんが「映画」でお答えします。■◆本日のお悩み女子別に怪しいところがあるわけでもないのに、彼氏が浮気していないか不安で不安で仕方ないです。SNSのログイン時間をチェックしたり、連絡が遅いと理由が気になったり。でもそれを言うと面倒臭がられるだろうし、聞いたところでどうしようもないと思うので彼氏には特に言いません。でも、だからこそモヤモヤもたまります。ムダな疑いとか不安とかを持たずに付き合いたいです。(みわこ/25歳/事務職)■◆結論他のこと考えましょう。じゃなきゃ、自分の手で壊すわよ恋わずらいの症状の「疑心暗鬼」ってヤツですわね。みわこさんの気持ちはとてもよ~くわかるわ。そりゃ好きな人が、自分の知らないところでいったい何をしているのかって気になっちゃうし、ましてや彼が他の女子から放っておかれないようなキャラだったりしたら「誘惑されているのでは!」って心配になってしまうのも納得よ。でも~~~!まずは自分がやっていること、心配していることを振り返りましょう。そして、それと全く同じことを彼が自分のためにしていると考えてみよ~。はい、めんどくさい!そうなんですよ~。恋わずらいのやっかいなところで、自分としては「よかれ」と思ってやっていることは、相手にとって「余計なお世話」っていうことが多いもの。それがエスカレートすると、「俺のこと、信用してないんだ・・・・・・」という不信感に変わっていき、お互いにすれ違いが進んでしまうわけです。いや、相手を心配するのは好きな証拠だし、けっこうなことなんだけどね。やり過ぎはよくない。ダメ、ぜったい。特にここ10年は、みんながスマホを持って、誰もがSNSをやっている状態になってしまったから、余計に相手の行動が読めてしまうのがやっかいWパンチ。みわこさんだって、超忙しい仕事中や盛り上がりまくっている女子会中でも、スマホを片手にチラチラSNSをチェックしたことない?それくらい手軽な息抜き道具でもあるわけだから、SNSにログインしていることイコール他の子と遊んでいるってはならないはずよ。疑心暗鬼になってしまうことで、あらぬ方向に妄想をふくらませて勝手に心配してしまうのは、相手にとっても失礼だし、みわこさんの心だって病みまくるから、マジ余計なことだと思うわけです(重ねて言いますが、相手を思いやること自体はとても重要なことですよ)。「好き好き好き~!」は「マジ不安!やばい!」って気持ちと裏腹で、誰にでもあること。だって、壊したくないんだもん。ではどうすればいいか。他のこと考えましょう。「それができれば相談なんてしねーわ、ぼけ!」という声が聞こえてきた~!これまたその通り!だから恋わずらいはやっかいなのよ!でも、そこは自分の心を鬼にして、別のことを考えることでならしていかないとダメ。じゃないと、さっきも言ったとおり、自分の手で大切なモノを壊しちゃう可能性だってあるんだから。一方的な親切や不安は、相手にとってどう?ってことを考えて、ちょっとずつ他のことへスライドしていきましょうよ。■◆人の心は人の力では動かせないことを知ると、相手が信用できるかなでは、映画でいい失敗例を教えます。『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』っていう映画を観ると、その失敗がよ~くわかるわよ。(C) 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.この作品の主人公ティムは、21歳の誕生日から一族の遺伝でタイムトラベルができるように。そこでまず彼がおもしろがって始めるのは、自分の過去の改ざん。といっても、ものすごい大ごとではなくて、恋愛がらみ女性がらみのことだけなんだけど(お父さんから、金や名誉のためには使うべからず、という家訓を言い渡されたからなんだけど)。恋がらみのことだけでも、時間をさかのぼってやり直すことができるなら超いい!って思うでしょ?ところがどっこい、一方的な恋の失敗を書き換えたところで、結局その人とはうまくいかないってことに気づかされるのよ。なぜか。それは、その恋の相手はそもそも結ばれる運命にはなかったから。ティムは、夏休みに知り合った妹の友達に一目惚れして、夏休み最終日に告白するのね。すると彼女は「もっと早ければな~」ってお返事。そこで時間をさかのぼって、夏休みの途中で告白してみると、今度は「夏休みの最後まで考えたらアリかも~」という返事が。そもそもつきあう気がなかった、というよりも、恋心なんて出会いとタイミングが勝負なわけだから、彼女とは運命で結ばれていなかったってことなのよ。結局ティムは、素晴らしい女性との出会いを、さまざまな改ざんでモノにすることに成功するの。だけど、それには代償もつきもの。思うように時間を操ったところで、その先で帳尻を合わせるかのように、思うようにいかないことが起きるってわけ。この作品はファンタジー映画ではあるけど、普遍的な人の心を描いた作品。恋や人の気持ちっていうものは、運命でしか動くことがなく、意図的な力では動かないってことを教えてくれるの。恋にのめりこめばのめりこむほど相手のことは気になるけど、そこをぐっとこらえて。だって彼も人間だもの。心は動かせないもんよ。だからこそ、相手を信用することが必要であって、ちょっと肩の力を抜くことが最良の策だと思うわけですわ。みわこさんと彼が将来を考えられるカップルであるならば、どんなことがあっても乗り越えられると思うの。けんかしても、すれ違いがあっても、2人でいる時間の中で解決できるんじゃないかしら。極端な話、彼がもし浮気をしたとしても、彼のことを信用しているみわこさんだったら許せるんじゃない?浮気は浮気だし、本気は自分だけのもの、という自信を持つべきよ。あ、浮気癖がある男や、人を思いやる気持ちが薄い自分勝手な男が相手だったら、もちろんみわこさんも遊び気分で(つきあうな、とは言いません。これも経験)。とりあえずちょっと肩の力を抜いてみましょ。(よしひろまさみち/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年02月11日自閉症とは出典 : 自閉症(Autism)は先天的な発達障害の一つで、社会性と対人関係の障害、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味の偏りの3つの特徴があると言われています。世界保健機関(WHO)の診断基準である『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)では広汎性発達障害というカテゴリーのもと、自閉症という障害名が使われています。一方、2013年に発行されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版)において自閉症という障害名は廃止され、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害という名称に統合されました。そのため、今後自閉症という名称での診断は少なくなることが予想されますが、自閉症という名称は現在も一般的であり、また発達障害者支援法などの法律や文部科学省・厚生労働省などの行政でも使用されています。以上をふまえ本記事では、下記の文部科学省の定義で示されるような概念における「自閉症」についてご紹介します。自閉症とは、3歳位までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。自閉症の原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、生まれつきの先天的な脳機能の偏りであると考えられています。親の育て方や接し方、愛情不足によって自閉症になるのではないことが医学的にわかっています。自閉症の子どもはその特性に応じた工夫が必要であり、通常の子育てとは違う自閉症の子どもに合った方法にしたほうがうまくいくこともあります。つまり、自閉症の根本的な治療は現在のところできませんが、親が周りの環境を整えたり、接し方を変えたりすることで、症状や困りごとを緩和できる場合も多いのです。ここでは自閉症の子どもが生活する上で生じる困難と、親の接し方や対処法についてまとめました。自閉症の子どもに接するときの4つの基本出典 : 感覚や考え方は主観的なものなので、親といえども子どもの感じ方を完全に理解することは難しいのではないでしょうか?自閉症のある人の中には、定型発達の人と比べて特定の感覚に過敏性や鈍さ(鈍麻)がある方が多いと言われています。また、独特の理解の仕方や受け止め方がある場合もあります。そのため、子どもが「自分とは違う感じ取り方をしているかも」ということを意識し理解することが重要です。「このくらい言わなくてもわかるだろう」「この程度の音なら我慢できるはず」と思わずに、子どもがどう感じているか、何に困っているかを想像して接するようにしましょう。自閉症の特性のひとつに言葉でのコミュニケーションが苦手、ということがあります。言葉でくどくど説明しても、子どもは混乱してしまうだけです。子どもにとってわかりやすい指示や対話の方法は一人ひとりの特性によって違います。本人が理解しやすいやり方を考え、説明して納得させてあげてください。以下は代表的な方法です。◇短い言葉で具体的に指示する「椅子に座って」「靴を履いて」など、短い言葉で具体的に伝えます。状況や理由などの説明をしたり、一度にあれこれ指示をしたりするとわかりにくくなってしまいます。シンプルなステップに分け、一つが終わってから次の指示をします。◇視覚的な方法で説明する自閉症の子どもは、耳で伝えられる情報はなかなか理解することが苦手ですが、絵や写真といった視覚的な情報は理解できることが多いようです。言葉の指示や説明に加えて、絵や写真を補助的に使用すると、言葉だけでなく視覚でも理解ができるようになります。言葉でのコミュニケーションが苦手な自閉症の子どもにとって理解しやすい環境になり、何をして欲しいのか明確にわかるようになります。予定や約束ごとなども、絵にして知らせると、理解しやすく安心できます。自閉症の子どもに教える上では「ほめる」ことが大きなポイントになります。◇スモールステップで「できた」を増やす日常生活などのできないことは少しずつ、ステップごとに教えていく方法が効果的です。まずは手順を細かくわけ、分かりやすい方法で一つひとつ説明します。やってみて、一つできたら思いっきりほめたりごほうびをあげたりします。子どもに「できたら嬉しい」「自分にもできる」ことがある、という成功体験をたくさん味わわせることがとても重要なのです。◇のぞましい行動をほめる自閉症のある子どもは相手の言葉の意図をくみ取ることが難しい場合があります。そのため「してはダメ」なことを叱るよりも、「してはいけない」ことはできるだけスルーし、「してほしい」ことをしたときにストレートな表現でほめるほうが効果的です。うまくいったことや頑張ったことがあれば、どんな小さなことでも思い切りほめます。同じことでも何度もほめることで「よい行動」が印象づけられ、定着していきます。自閉症のある子どもは変化がとても苦手です。「いつもと違う」ことに強い不安と拒否感を感じます。例えば、時間割が違う、いつもと違う道を通った、部屋の家具の位置が違うといった、ほかの人には些細に思えることでも気持ちが動揺しパニックになってしまうことがあります。◇見通しを持たせて安心させる先の見通しを立てられるように予告しましょう。これから何をするか理解し、予測できると安心して行動できます。そのためには絵などを使って子どもが分かりやすい方法で、かつその子が安心できるタイミングで伝えるようにしましょう。伝えるタイミングは直前だとパニックの原因になりますし、早すぎると意味がなくなったり、他のことが手に付かなくなったりすることもあります。◇不安からくる行動を理解する臭いを嗅いだり、くるくるまわったり、ジャンプを続けたり…。変わった行動やくせがあると、親としてはやめさせたくなりますが、その行動は不安や緊張をやわらげるためにしている場合が多いのです。無理に止めるといっそう落ち着けなくなります。危険な行動や人に大きな迷惑がかかることでなければ、落ち着くために必要であることも理解し、ある程度は容認してあげることも大切です。また、年齢とともに不安に対する適切な対処法、例えば深呼吸、散歩、音楽を聴く、ヨガをするなど、それらの行動に代わる行動として教えていくとよいでしょう。自閉症のある子どもは、何もすることがないと時間をもてあまして不安になる傾向もあります。病院の待合室や電車の中などで手持ち無沙汰を解消できるよう、絵の描けるホワイトボードやパズルなど、好きな遊びを準備しておくと落ち着いて過ごせます。自閉症の子どもの生活における7つの特性による困難と対処法出典 : 障害の無い人が日常的につかう抽象的な表現や、発言の意図を理解しにくい傾向があります。たとえば「ちょっと」や「きちんと」などがなにを指すのか、「少し」と言われてもどれくらいの程度なのかを理解することを難しく感じます。電話口で「お母さんはいますか?」と言われて「います」とだけ答えて電話を切ってしまうこともあります。電話がかかってきた意図を理解できなかったりします。また言葉をそのままうのみにしてしまうこともあります。例えばクラスメートにふざけて言われたひとことを真に受けて落ち込んでしまうこともあります。周りの人が理解している「当たり前」や「常識」を理解するのを困難に感じる人がいます。例えば、人と人との対人的距離に関して、人の領域と自分の領域の境界線を理解することを苦手とするので、過度に接近してしまったり、距離をとり過ぎたりしてしまうことがあります。また、自閉症のある子どもは、親や先生などの微妙な表情や態度から他者の気持ちを察知することが難しい傾向にあります。そのため、「周りの空気を読んで言動を調整する」ことが難しく、例えば周りが静かにしていても喋り続けてしまったり、怒られている最中でも面白いことがあれば笑ってしまうことも少なくありません。【対処法】なによりも大切なのが、指示を分かりやすく伝えることです。慣用句や代名詞、冗談などを理解するのが困難に感じる子が多いです。例えば静かにしなければいけない公共のシーンで自閉症の子は大きな声で喋り続けてしまうことがありますが、「図書館では静かに本を読みます」と具体的に言われた場合は指示に従うことができる子が多いです。何をしてほしいか、どのように行動すべきかを明確に伝えてあげましょう。また、命令形で指示を出されると、そういうトーンで言われてなかったとしても、怒られているのではないかと感じ、不安に思う子もいます。たとえば「はやくお風呂に入りなさい」という言葉を提案的な意味合いで言ったとしても、本人は怒られているのだと感じてしまうこともあります。「5分後にはお風呂に入リましょう」などと、できるだけ本人に誤解を与えない言葉を使って会話をするように心がけましょう。自閉症の子は、自分の中で決めたルールを守ろうとしたり、物事に強いこだわりを持っていることが多いです。自閉症の子どもの中には、急な変化を苦手とする子が多く、日々同じルーティンで物事を行ったり、自分のこだわりで物事をやり遂げることに安心感を感じます。「決まったルールは必ず守らなくてはいけない」という思いがある子が多く、柔軟に状況に合わせて行動することが難しい場合があります。【対処法】自閉症のない人たちのなかでは、ルールは例外的には破られることもある、という認識が共有されやすいですが、自閉症の子の場合、そのような意識ができていないことが多いです。この「例外がある」ということを理解してもらうためには、関わる人のことを安心して信頼できる状況が必要です。この関係性を大切にしながら「例外」の変化に対して安心感が持てるようにしていきましょう。全ての自閉症の子に共通して言えるわけではないですが、感覚過敏のある子どもが多いといわれています。感覚過敏には様々な種類があり、五感以外にも重力や回転を感じ取る「前庭感覚」や、筋肉や関節に関係する「固有感覚」などが敏感な場合もあります。感覚過敏の症状はさまざまですが、よく見られる症状として、特定の音を嫌がったり、触られるのを嫌がったり、特定のにおいを過度に嫌がったり、逆に好んだりするなどが挙げられます。赤ちゃんの頃に抱っこを嫌がったり、手をつなぐと拒否したりする行動も見られたりします。このような症状は、感覚過敏の1つの触覚過敏の可能性があります。また、感覚過敏は1つの感覚だけでなく、複数の感覚に生じることもあります。【対処法】上記のような行動がみられた時には、感覚過敏である可能性があることをまず知りましょう。その場合、環境調整を行ったり、個人的に防ぐ手立てを用いたりします。例えば聴覚過敏であればイヤーマフなどで音を遮断できるようにして、嫌な刺激を減らしましょう。人とコミュニケーションを取るのを苦手と感じる子がいます。上で述べたように人の表情から感情を理解することが難しいということにも関わってくるのですが、表情やジェスチャーを使ったコミュニケーションや、会話がうまくできない子もいます。また言葉をなかなか話さなかったり、同じことを何度も発言したり、会話が一方通行になりがちな傾向があります。これに付随して、あまり他の人に興味を示さないというのも自閉症の子の特徴です。そのため交友関係を広げにくいことがあります。【対処法】音声のコミュニケーションを苦手としても、とても素敵な文章を書いてくれたり、論理的であったりすることが多いです。言葉にすることを苦手にする子が多いので、言葉の代替となるものをみつけてあげるのもよいと思います。例えば、絵カードや、ICT機器などです。また、言葉をあまり発さないからと言って伝えたいことがないわけではありません。親が子どもの感情によくアンテナを張り、気持ちの変化などに気付いてあげるようにしましょう。出典 : 自閉症のある子どもは、いきなり大声をあげたり感情が爆発してコントロールができなくなることがあります。周囲からは急にパニックを起こしたようにみえますが、原因の多くは強い不安や緊張、興奮といったストレスです。パニックが強くなると頭を打ち付けたりたたいたり、腕をかむなどの自傷行為に至ることもあります。【対処法】パニックが起きたらおさまるまでしばらく見守ってあげましょう。頭を壁に激しくぶつけるなどして危険な場合は壁にクッションを当てるなどしてけがをしないようにします。自閉症の子は強いこだわりを持っている子が多いので、自分の落ち着けるスペースを決めている場合は、そこに連れて行きます。しばらくして落ち着いたらおもちゃなど子どもの好きな物を出して、気分が切り替えられるようにします。パニックを起こす要因として、なにか原因が背景にあるはずです。落ち着いたら「なぜパニックになってしまったんだろう」と本人の気持ちを探り、日頃から本人をよく観察し、パニックを起こさなくても済むように環境調整をするなど、対応するように心がけましょう。そもそも自閉症のある子どもは自分が「困っている状況」だということが理解できず、パニックになったり固まってしまう場合もあります。自閉症のある子どもは自分ではうまくできず、困る場面が多くあります。ですが、コミュニケーションをとるのが苦手です。そこで、困ったことや、できないことがあったときに、子ども自身が自分でサインを出して助けを求められるようになることがとても大切です。【対処法】まずは子どもに「いらいらする」「どうしたらいいのかわからない」「涙が出る」など、自分の感覚や感情がどんなときに「困っている状況」なのかを教えます。そして困った状況になったら誰に助けを求めればいいかを教えます。「どうしたらいいのですか?」「わからないので教えてください」など、具体的になんと言えばよいかも説明するとよいでしょう。自閉症の子どもは時間的な見通しを持つことがとても苦手です。一方で予測できない変化を嫌うため、わかりやすい見通しがないととても不安になります。わかりやすいスケジュールなどがあるとスムーズに動けることが多いです。【対処法】◇時間を把握するためには?自閉症の子どもの中には時間の感覚を理解することに困難さを持っている場合があります。ですから1日のスケジュールを見やすいところに貼り、何時に何をするのかを目で見て確認できるようにします。慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れてしまえば自分から行動することができるようになります。時計が読める子どもには、時計を使い説明すると、本人も理解しやすくなります。個人差があるので本人に合った方法を探る必要がありますが、本人がわかりやすい方法を選んでください。◇夢中になるとやめることができない夢中になっている時に何かをやめさせるのは難しいですが、何かを始める前に「始める時間」と「終わる時間」を決めておきましょう。そうすると終わりの時間がはっきりしていますので、やめさせる時にパニックになりづらくなります。視覚的に残り時間が表示されるタイマーなどを使うとよいでしょう。◇睡眠障害を軽減させるには?自閉症の子どもの中には睡眠障害に陥ってしまう子もいます。生活リズムが崩れている場合、急に戻すことは家族や本人にも負担がかかってしまいますので、焦らずにゆっくり正常に戻していくことが大切です。昼間に沢山遊ばせる、体を使った遊びをするなどし、夜になったら眠たくなるように生活のリズムを整えていきましょう。自閉症の子どもに接する際に注意するべきこと出典 : ◇感情的に怒らないこちらが感情的になると、いつもと違うできごとに不安を感じ、混乱させてしまい逆効果になってしまいます。何かを伝えたい時は、冷静に短い言葉で簡潔に伝えることを心がけてください。できるだけ否定的な言葉は使わず、「○○してほしい」「○○しましょう」と言い換えるようにしましょう。感情的に怒りたくなる気持ちもわかりますが、自閉症の子どもにとっては、どうして怒られているのか理解することが難しく、パニックになってしまう場合もあります。パニックになると落ち着くまでに時間がかかりますし、その間は周囲の大人が何を言っても聞く耳を持つことができません。しかし、ゆっくり感情的にならず説明すると、理解しやすくなります。◇好きな行動を始めたら途中で邪魔しない自閉症の子どもは1つのことに夢中になると、周りが見えず没頭する傾向があります。夢中になっている時に邪魔されることは、子どもにとっては急に予定変更をされることと同じです。自閉症の子どもが何か行動を始めた時に邪魔をしてしまうと、何が起こったか理解ができずにパニックになってしまいます。パニックになると落ち着くまでに時間がかかりますので、本人も周りの大人も体力を消耗してしまいます。その行動をやめてほしい時は、やめる時間をあらかじめ子どもと決めておくか、終わったタイミングで注意するようにしましょう。自閉症の子どもと接するときは、上記のようなことを少し気をつけるだけでお互いに生活を送るのが楽になります。自閉症のある子どもの子育てに悩んだら出典 : 子どもの接し方を変えるだけで改善できることはたくさんあります。ですが、子育てをしていると、悩むことやつらいことがあるのは当然です。最初からうまくいくことばかりではありませんし、周囲に気を使ったり、子どもの様子に気を配ったり、体力的にも精神的にも毎日へとへとになるパパママも少なくないでしょう。これでいいのか、子育てに自信がなくなることもあるでしょう。そんな時は、誰かに相談したり頼ったりしましょう。公的支援をはじめ、さまざまなサポートがあります。◇専門機関に相談する地域の子育て支援センターや児童発達支援センター、児童相談所などでは、子どものことや子育てについて、気軽に相談ができます。必要があれば医療機関や療育施設などの専門家を紹介してくれます。また児童精神科や小児神経科に相談したり、療育を受けることで、子どもの特性がわかり、対処法を教えてもらえます。◇親の会に参加する自閉症の家族を対象とした家族会やサポートグループが全国にあります。親の会は障害のある子どもを持つ親同士がつながり、障害について学んだり情報交換をしていく活動です。また、発達ナビのQ&Aコーナーやコミュニティでも、子育ての悩みを相談することができます。同じ経験をした人の話を聞いたり、具体的なアドバイスを聞いたりすれば、見通しがもてるでしょう。誰かにつらい気持ちを話すだけでも、気持ちが楽になり、一人で悩みを抱え込まずにすみます。◇ペアレントトレーニングを受けるペアレントトレーニングとは、親が子どもとのより良いかかわり方を学びながら、日常の子育ての困りごとを解消し、楽しく子育てができるよう支援する、パパ・ママ向けのプログラムです。子どもをのばすほめ方、環境調整の仕方、指示の出し方、行動の教え方などを具体的に学べます。◇意識的に休息をとるがんばりすぎて、余裕がなくなっているときは、リフレッシュが必要です。育児を軽減するサポートを利用するなどして、自分の時間をつくりましょう。児童発達支援、放課後等デイサービスの中には預かり型の支援サービスもあります。また、障害児を受け入れているファミリーサポートもあります。一時的預かりのサービスを行っている地域もあります。地域の福祉相談窓口などで相談してみてください。あなたの子育てに関する疑問や悩みを質問してみましょう!|発達ナビQ&A地域の児童発達支援・放課後デイサービスを検索|発達ナビ地域情報まとめUpload By 発達障害のキホン自閉症がどのような障害で、どのようなことに気をつけるべきかを理解するまでは大変かもしれません。しかし一緒に過ごしていくうちに、その子の癖や特徴をつかむことができ、子育てにおいて気をつけた方がいいことがより見えてくるはずです。あまり難しく考えずに、その子に合った接し方をするように心がけましょう。どんな時にパニックになるのか、こういう時に友達に手を出していたなど、きっとパターンがあり、理由があります。本人も、周囲に迷惑をかけるぐらいの大きな問題行動を起こしている時は、精神的に不安定になっていることが多く、ストレスを抱えています。その理由とパターンをしっかり把握し、対処が解れば問題行動はなくなります。子育てをしていく中で、目指したいのはその子に合った方法を見つけ、その子が自立した生活ができるようにサポートをすることです。スモールステップで成功体験を積みながら、親子で向き合っていきましょう。
2016年12月11日「育児に疲れて心身の余裕を取り戻したい」「仕事を始めたい」など様々な理由で、子どもを預けることを検討しているかたも多いでしょう。でも「パパや実母など家族に預けるのも不安なのに、他人に預けるとなるとさらに不安…」と躊躇してしまう人もいるのでは?今回はそんなかたに、我が子を他人に預ける不安を少しでも和らげる方法をご紹介します。1. 自分の不安を払拭する施設選びをまず大切なのは、預け先の選びかた。主に「保育園、幼稚園(満3歳枠含む)、一時保育、ファミサポ、民間の託児所、ベビーシッター」などがあります。選ぶときには、できるだけ自分の不安を払拭できる先に絞りましょう。子どものケガや病気が不安なら、ファミサポやベビーシッター。人の目があるほうがいいなら、保育園や一時保育など。不安要素を自分でしっかり把握しておきましょう。2. 環境をよくチェックする預け先が決まれば、自分の目と体で、施設の環境や先生をよく観察しましょう。実際に見学に行き、安全面や掃除が行き届いているかなどをチェック。保育園であれば先生と他の園児の関わり合いを見ることで、具体的なイメージも湧きます。もしその園が未就園児向けの預かりやイベントを行なっていれば、先にそちらに参加しておきましょう。また見学時には、我が子の特性や不安点を積極的に先生に話してみて。先生の答えかたや園の方針によって、「この園(人)なら安心」と思える預け先が自分でも次第に固まってきます。3. 不安点&気分転換策は全て共有預けるときに不安なことは、山ほどありますよね。その不安を全て解消できるよう、先生に伝えることをピックアップしておきましょう。たとえば「現在の体調、ケガの心配、ヤンチャや引っ込み思案など性格上の特徴、愚図ったり泣いたときの対処法、眠いサインやお昼寝リズム、アレルギーがある」など。また子どもの気分転換になるように、お気に入りの遊びやおもちゃがあれば伝えておくのも良いでしょう。4. 慣らし期間を用意する親として1番不安なのは、預けている間中子どもが泣き続けていないかどうかですよね。どの子も最初は泣くものですが、少しでも子どもの不安を減らすため、前もって「慣らし期間」を作っておきましょう。「預け予定の園の未就園児向けのイベントに行く」「他の遊び場でもなるべく同年代の子が集まったり紙芝居や絵本を読む会などに出向く」「最初は1時間程度から預ける」など。子どもも場所・人・先生のお話を聞く体験に慣れることで、少しずつ安心していきます。5. スマホを活用ファミサポやベビーシッターサービスを利用する際は、周囲の目がない部分にどうしても不安を感じます。その不安を解消するためにも、スマホを賢く利用しましょう。LINEなどでその都度様子を連絡してもらう方法もあるでしょう。また「Pass!」というアプリは、グループを作って地図上でコミュニケーションができるアアプリ。相手の位置情報がわかる上に、画像やつぶやきを送り合うことができます。利用前にスマホで連絡を取り合えるか確認することで、預ける際の不安も払拭されるでしょう。ライター:宮野 茉莉子
2016年11月19日授業参観で10年前は想像できなかった娘の成長を実感。出典 : 発達障害の娘は現在小学6年生。今年の授業参観日では、国語の授業で詩を創作し、発表していました。それを見た私は、「こんなことまでできるようになったのか」と感心しました。なぜなら10年前には、今の姿を想像することすらできなかったからです。娘の成長が気になったのは、2歳頃でした。言葉が出始めるのが遅く、コミュニケーションも、ほとんどとることができませんでした。多動もあり、いつも自分の好きに行動していました。その頃から療育にも通っていましたが、落ち着きなく自由奔放な行動を見て、果たして療育の効果はどれほどなのか?とよく不安になったのを覚えています。診断後、療育を家でも取り入れた。最初は上手くいかなかった出典 : 療育施設に通いだした頃、娘はなかなか着席ができず、座ってもすぐに立ち歩いていました。この頃ほぼ同時期に、ABAという行動分析を家庭に取り入れている、親の会に入りました。そこで受けたアドバイスは、子どもの楽しさや主体性をとても大事にしたものでした。私は、このアドバイスを参考に、親の指示通りに椅子に座る練習を、取り入れてみることに。しかし、これまで自分の好きに立ち歩いていた娘。急に「座って」と言っても座ってくれません。座ることが嫌にならないよう、好きな遊びの最中、機嫌の良いときにイスに座らせてみました。しかしすぐ立ち上がるため、娘の膝を少しだけ押さえるなどの補助を入れましたが、やはり立ってしまいます。それでも、遊びの合間の短い時間、「座って」「立って」の声掛けのタイミングと同時に、体を支える補助を何度も繰り返しました。最初はなかなかできませんでしたが、根気よく続けた結果、2ヶ月ほど経って徐々に指示を理解し、着席ができるようになってきました。しかし、座っていられる時間はまだまだ短いものでした。まずは「机に向かう練習」から、楽しんで取り組めるように出典 : 年長になり、小学校への就学を視野に入れた私は、長時間机に向かって座っていられることを、目標にしました。これは、長時間の着席が目標なので、着席している間に飽きて集中が途切れないよう、娘の好きなおもちゃやゲームなどを活用し、遊ぶことにしました。しかし、娘1人の遊びではすぐ飽きてしまうかもしれない。そこで、私も一緒に娘と遊ぶことにしました。着席の練習と同様、娘が機嫌の良いときに、15分程度から取組みました。また、学校での学習にも慣れるよう、興味の低い活動でも少しずつ練習しました。この時も、集中ができるだけ続くよう、合間に娘の好きなお絵描きの時間を挟むなど、していました。この方法は娘には合っていたようで、着席できる時間は、少しずつ増えていきました。小学生になり、集団参加も安心…と思いきや出典 : 指示や場面に応じて着席することや、長い時間座ることに慣れてきた娘。しかし、いざ就学すると、今度は別の問題が生じてきました。それは、みんなが手を挙げるのを見て、解からない問題でもつられて手を挙げてしまうことでした。そんなとき、娘の「聞く力」を伸ばしたのはフルーツバスケットだった出典 : この問題を療育の先生に相談したところ、「指示の聞き分けを、ゲーム感覚で練習してみましょう」とアドバイスをもらいました。さっそく家で練習です。フルーツバスケットの応用で、方法は簡単です。・家族4人(2人以上が良いです)で、それぞれ違う種類の果物を持ちます。・司会の人を決め、その人に「みかんを持ってる人~?」と聞いてもらい、実際に持ってる人だけが返事をして手を挙げます。・手に持つのは、子どもが理解していれば、果物でなくても構いません。参加人数が多ければ、何名かは同じ種類を持った方が、より実戦向きかもしれません。最初は、授業中と同様に戸惑いながらも、周囲と一緒に手を上げていた娘。間違えたときには「あれ?今はみかんだっけ?」など、司会が言った言葉を確認できるような声かけをすると、娘も自分で間違いに気付けるようでした。このゲームも、学習というよりは、ちょっとした息抜きの時間に、遊ぶ感覚で取組んでいました。このような時間を家族で楽しみながら、繰り返していくうちに、少しずつ指示の聞き分けができるようになっていきました。子どもが学ぶことを楽しめるように出典 : 学校で役に立ちそうな方法を例に挙げてみましたが、コツは楽しくゲーム感覚で練習することです。療育先などでアドバイスをもらうと、つい結果を求めてしまいがちだと思います。しかし、親の気持ちを優先し、子どもの「やりたい気持ち」を置いてきぼりにしては、学習そのものが、嫌な時間に変わるかもしれません。成長を待つことが、結果として子どもの主体性を伸ばし、学習意欲につながるのではないでしょうか?我が家では、楽しさの中でいつの間にか学校生活にも順応できるようになった。そのような関わりや取組みを、心がけています。
2016年08月24日「ママをやっていく自信がない…」そんな不安感に苛まれるときが、子育てをはじめてからの6年間で何度もありました。子どもが何をやっても泣き止まないときやケガをしたとき、高熱にうなされて不安な夜、子どもに対して感情的に怒ってしまったとき…「『私なんか』がきちんと子育てできるのだろうか」と悩むのです。 良妻賢母なんてガラじゃない私自身「良妻賢母」なんてガラではありません。片付けは好きだけど料理は苦手、裁縫なんて聞くのも怯えるほど大の苦手。大雑把でマイペースで、素直な感情表現には自信があるけれど、感情的にもなりやすい。子どもは好きですが、世間的な良妻賢母のイメージとはかけ離れています。それでも子どもが生まれれば、可愛くて仕方ない。我が子のために苦手な料理も裁縫も頑張り、自分ができることは何でもしたくて良妻賢母を目指すものですね。とはいえ、育児は長男の高熱が長引いたとき、ヤンチャな次男がケガをしたとき、疲れて必要以上に怒ってしまったとき…様々なきっかけで「きちんと育てていけるのか?」と不安になるものです。みんな同じだったそんなことを自分の母に話したとき、「誰でもそんなものよ」と言われました。そんなことは私だって何回も考えたし、子育て中は何度もヒヤヒヤしたと。また時を同じくして、道端でおばさんに「男の子2人大変でしょう?私も男の子ばかりだったけど、何度ケガをして病院に行っては心配したことか…反抗期もすごくてさ〜」なんて話を聞きました。歩きたての次男のケガに落ち込んでいた私は、それだけで救われました。考えてみれば、昔はこういう話を実母や義母を始めとしたあらゆる“ママ経験者”たちからお腹いっぱいになるほど聞いていたのです。不安に苛まれたときも「それくらいうちもあったわよ」「子どもってそうやって強くなるのよね〜」なんて聞き手がいました。ひとりで悩まずに誰かに話す今は「ママの孤育て」状態。ひとりで悩んでいるからこそ、子どものちょっとしたケガでもドーンと落ち込んでしまうのです。ほんとうに「ちょっとしたこと」で動揺しては自分を責めては落ち込んでいたと、自分自身を振り返っても思います。核家族の現代では、環境をすぐに変えることはできません。それでも不安感に苛まれたら「誰かと話す」ことを真っ先に考えてほしいのです。相手選びも重要で、たとえば考えかたの違う異性や正論を押し付けがちな人、注意したがりの人など相談することで逆に自分が疲れてしまうような人は避け、身近な同姓、信頼できる人やきちんと話を聞いてくれる人を選びたいところです。私たちは基準を知らない実母や姉妹でも、心許せるママ友でも、優しそうな支援センターや保育園の先生、道端で声をかけてくるおばあちゃんでもいいでしょう。「こんなことがあって…」と話してみると、実は「誰にでもあること」「ちょっとしたこと」だとわかるかもしれません。自分が悩んでいることが重いのか軽いのか、その基準を初めて子育てをするママは知らないのですから。あなたが話せば、向こうも話してくれるようにもなります。私自身は人見知りですが…「不安なときだけは、人見知りしてるよりも話しかけるほうがラク」ということも、子育てで学んだひとつです。ライター:宮野 茉莉子
2016年08月19日思春期の子どもが「病院に行こう」と言われたときの気持ちUpload By ヨーコ子どもに発達障害の疑いを感じたとき。知能検査を受けるために、私たち親は「一緒に病院へ行こう」とわが子に切り出さなければなりません。思春期の子どもは「病院に行こう」と言われたとき、どのように感じるのでしょうか。そう言われて断る子どもは、もしかしたら少ないかもしれません。「私はおかしいのかもしれない」「どうして友達と仲良くできないのだろう?」「断るのは親に申し訳ない…」など、子どももいろいろ考えているのでしょう。何も口にはしないかもしれませんが、病院に行く子どもの心の中は、大人が考えている以上に複雑です。実際に、私の子どもが抱えていた2つの不安をお話します。子どもは大人が思っている以上に、自分たちが「他の子とは何かが違う」ことに気づいています。今は何でもインターネットで調べることができます。娘は、「今の自分はどういう状態なんだろう」「他にも私のように悩んでいる子はいるのだろうか」と、日々検索していたようです。そのため娘は、「知能検査を受ける意図」も、だいたい理解していました。ですが、その大切さや意義、検査で分かることが今後の生活や人生にどのように生かせるのか等は、分かっていなかったようです。本来の知能検査は、ありのままの自分の得意・不得意を診断するものだと私は考えています。その結果をもとに、どうやって得意なところを伸ばし、不得意なところをカバーしていくかを周りの大人とともに考えるのです。娘ははネットの情報で、知能検査は「テスト」とイメージしていた様子で、知能検査の意義を理解しないまま、「できなかったらダメなんだ」「分からなかったらどうしよう」と不安に思ってしまったのです。たとえ大人でも、自分は発達障害なのかどうかについて病院で診断を求めたとき、いざその結果を見たらショックを受けるでしょう。それが思春期の子どもとなれば、なおさらショックは大きいはずです。子どもは発達障害についての知識もまだ断片的です。例えば、アスペルガー症候群は、正しい知識や情報が浸透しないまま、「アスペ」という言葉がひとり歩きしています。この言葉はネットスラングにもなっていて、空気を読めない人や要領の悪い人に対しての蔑称になってしまっています。私の子どもは、そんなふうに世の中で軽蔑されているアスペルガー症候群であると自分が診断されてしまったら、自分はこの先もずっと周りの家族や友達とうまく関われないんだと思い込んでしまったようです。私はぜひ、子どもたちに正しい発達障害の知識を持ってほしいと思い、ブログでメッセージを発信しています。あなたは何も悪くない。あなたの親も何も悪くない。これは脳の個性なのです。ただ今の社会で生きていくのには、しんどい個性を持っているというだけ。あなたの価値は何も変わりません。友達と比べて劣っているわけじゃありません。あなたの個性なだけです。子どもの不安をやわらげるために、周りの大人ができる2つのことUpload By ヨーコ子どもは正しい知識を得られないまま、誰にも相談できずに悩み苦しんでいます。大人がしっかりと情報を提供することで、子どもの不安を少しでも和らげることが必要です。私は病院に行って知能検査を受けることのメリットは、自分の特性を知ることができることだと思っています。検査を受けることで、自分は視覚・聴覚どちらから情報を受け取る方がわかりやすいのか、短期的な記憶はできるのか、空気を読むことが苦手なのかといった自分の取り扱い説明書を手に入れることができると私は考えています。それを自分の中でしっかり納得して、自分を知ること。これからどういう生き方をするのか、生活ではどんな工夫をすればいいのかを考える手がかりとすることが、一番の有効利用法だと思います。子どもたちが知能検査を「テスト」だと思ってしまうことは、年齢的にも当たり前のことです。そのため、テストを受ける不安は大人がくみ取ってあげなくてはいけないと思います。知能検査の結果がいきなり子どもに伝わることはないと思います。どうやって伝えるか、またいつ伝えるか悩んでいる保護者の方が多いのではないでしょうか。私の娘は、小学4年生のときにアスペルガー症候群と診断されました。でも、いろいろな人に相談した結果、まだ娘には伝えないことにしています。ただでさえ自尊感情が低くなっている娘に、アスペルガー症候群であることを伝えれば、娘はさらに自信をなくしてしまうと判断したからです。様子を見ながらタイミングを計り、主治医から告知してもらう計画を立てています。主治医の先生など周りの人に相談しながら、誰がいつ告知するかの計画を慎重に進めていくことをおすすめします。子どもの気持ちに寄り添うために出典 : 思春期は自分を作り上げていくための時期であり、子どもたちの心はより複雑で、傷つきやすくなっています。まだ正しい知識を身につけていない子どもが少しでも不安なく病院に行くためには、周りの大人たちのサポートが不可欠です。子どもは何も言わないかもしれませんが、本当の心の中は分からないことだらけ、不安でいっぱいです。子どもの気持ちをできるだけ理解して、寄り添いながら一緒に歩いていきましょう。
2016年08月05日【男性からのご相談】昔から心配性ですが、ここ最近自分でもちょっと変かな?と感じるくらい不安な気持ちを感じることが多くて困っています。でも、不安なだけで病院に行くのもおかしいかなと悩んでいて、どうしたらいいですか。●A. 不安には2種類あります。“大丈夫な不安”と“病的な不安”の見分け方をお教えします。こんにちは、フリーライターの鈴木ハナコです。今回は誰もが感じることのある“不安な気持ち”について、病院に行った方がいいような“危ない不安”と、健常者が感じるような“健全な不安”とを見分ける方法を精神科医の先生に伺ってきました。●そもそも不安な気持ちとは?もし病気になってしまったらどうしよう?何か良くないことが起きてしまったらどうしよう?人は誰しもさまざまな不安を抱えて生きています。不安な気持ちはそもそも人間の持つ一種の防御反応のようなもの。身体的、あるいは社会的に危険が差し迫ったとき、心の備えをしておくことでそれらの危険が及ぼす過度なストレスから自分を守るため に存在しています。そのため、“不安”な感情は誰しもが持っているものです。決して気持ちのいい感情ではありませんが、人間にとって精神を守るための大切な危機管理能力というわけです。“不安”にもちゃんと役割があるのだと思うと、少し感じ方も変わるような気がしますね。●健全な不安と病的な不安の見分け方一口に“不安”といっても、“健全な不安”と“病的な不安(病院で診てもらうべき不安)”の2つに分けられます。健全な不安というのは、自分ではっきりと原因が認識できるようなことによって起こされ、そのストレスが喉元を過ぎれば気にならなくなるものです。自分で“不安な感情”をある程度コントロールでき、持続時間が短いもの が当てはまります。一方、病的な不安は、普通なら気にならないような些細なことで引き起こされ、その原因に対しての不安の強さや持続時間が極端に不釣り合い な状態のことをいいます。このような“病的な不安”はうつ病や統合失調をはじめとしたさまざまな精神疾患の一症状として見られます。これらを見分けるためには、自分の感じている不安が原因に対して“適度なバランス”であるかどうかがポイントとなります。明らかにバランスが偏っているようなら、一度病院で診てもらったほうがいいでしょう。たとえば、・他人なら気にしないような些細なことでも夜眠れないほど不安に感じてしまう・不安な気持ちが何日も継続して離れないなどは明らかにバランスを欠いた状態となります。本人は病的な不安を認識せず家族や友人に指摘され、初めて自覚するというパターンもあります。----------いかがでしたか?人間の防御反応でもある“不安”という感情の役割をしっかりと知ることで、捉え方や考え方が変わるかもしれませんね。【参考文献】『現代臨床精神医学第12版』大熊輝雄・著●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)
2016年07月16日【ママからのご相談】受験直前、子どもが一生懸命頑張っているのですが、どうしても不安です。不安から、怒鳴ってしまいます。怒鳴ってしまったあと後悔するという悪循環を、もう何度もしています。どうすれば、この不安な気持ちを解消し、 子どもを応援してあげられるでしょうか?●A. お金をかけず、不安が解消できて、合格率が上がる方法があります。ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐々木恵です。これまで勉強嫌いの子どもを専門に学習支援を行い、全員を第一志望に導いてきました。受験に限らず、子どもにとって大切なイベントの前。受験をする本人はもちろんですが、支える側のお母様も、心配で夜も眠れないのではないでしょうか。でも、自分が代わりに受験することもできないので、見守るしかなく、子どもがダラダラしているのを見るとイライラして怒鳴ってしまうこともあるのではないでしょうか。成績が志望校に足りなくて、不安で仕方がない……。そんな気持ちを抱えておられる方、多いのではないかと思います。イライラしたり不安になったりするのは、お子さんに受かってほしいからですよね。しかし、イライラをそのままぶつけたら、間違いなくお子さんは傷ついてしまいます 。そこで受験生を持つ親の皆さまに、不安が軽くなって、なおかつ子どものやる気も上がる方法をお伝えします!●お子さんに手紙を書きましょう受験など、ここ一番の直前に不安な気持ちになったら、お子さんに応援のお手紙を書きましょう。「いつも頑張っているね」「こんなに頑張ったんだから大丈夫だよ」そばでお子さんを見守ってきたお母様だからこそ、書ける言葉があると思います。温かい応援メッセージで、お子さんを励ましてあげましょう。●なぜ、紙に書くのか紙に書くことで、お母様の気持ちがお子さんに伝わります。しかし、メリットはそれにとどまりません。騙されたと思って一度書いてみてください。受験直前の不安な気持ちがスっと落ち着くのを感じるはずです。不安や悩みなどのマイナスな感情を抱えているとき、頭は混乱状態にあるものです。紙とペンを使って書くとき、言葉の意味やつながりに始まり、文字を書くときの手の動きや強弱、バランスなどを考えます。そのため、脳に大量の刺激が与えられ、理性的に考えることができるのです 。書き終えたものを見れば、頭の中にあった思考が客観視できます。さらに、それを読んだお子さんは、やる気200%アップ間違いなし。特に中学受験においては、多くのお子さんが中学受験を自分のためにやってはいません。子どもたちは親の喜ぶ顔のため に、一生懸命勉強しているものです。年齢が下がれば下がるほどこの傾向は強くなるでしょうが、「受かって、親を喜ばせたい」という気持ちは、小学生だろうが高校生だろうが同じなのです。●手紙を書く効果では、実際にお子さんに手紙を書いてみた親御さんの声を聞いてみましょう。『受験前日、子どもは寝る前に布団の中で私の手紙を読んでいたようです。受かったらラッキーくらいに考えていましたが、子どもも不安だったんだなと思いました。手紙があったから緊張せずに当日を迎えられたようで、無事に第一志望に合格できました』(中学受験生の母親)『手紙作戦は効果絶大でした。実は、書くことを最近しなくなりましたが、娘からのリクエストで手紙が欲しいとのことでしたので、短いですが、したためてみました。受験生は、勉強もですがいろいろな不安な気持ちとも戦っているのですよね』(高校受験生の母親)『受験前は私の方が不安でしたが、書くことで気持ちの切り替えができました。私も子どもたちの支えにならなくてはいけないので、母として、あらためて、強く構えようと思うことができました』(中学受験生の母親)お子さんからの声も紹介しましょう。『受験が不安でしたが、手紙をもらって「ひとりじゃない」と思うことができ安心しました』(高校生)いかがでしょうか。手紙を書くのは恥ずかしいかもしれません。しかし、親子の絆が強まり、不安が解消され、合格率も上がるなら……やってみる価値があります。ぜひ、受験にあたり、お子さんにお手紙を書いてあげてください。最高のお守りになるはずです。【参考文献】・『大人の脳科学常識 頭が冴えわたる脳の鍛え方』トキオ・ナレッジ(著)●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年06月19日皆さま、こんにちは。ゲイライターのジュージーです。GWに向けてワクワクされているかしら?さて今回の恋愛のお悩み相談は、現在の彼がバツイチで前妻との間に子どもが2人、「私の居場所はどこ?」と感じてしまってしょうがないというC子さんから。さっそくそのお悩みを聞いてみましょう。【今回の相談】「前の奥さんと、比較されていますか?」ゲイであるジュージー様に、ぜひ御相談させていただきたいことがあります。私の彼はバツイチで、2人の子どもがいます。地方で暮らす元奥様が子どもたちを引き取られたので、彼がだいたい3ヶ月に1度ほど、子どもたちに会いに行きます。それ自体はべつに問題を感じませんし、子どもたちとの遊びが良い息抜きになっているようで、楽しそうです。でもFacebookでお出かけの投稿を見るたび、ひとりぼっちの休日が惨めになります。彼は「未練はない」と言いますが、なんとなく家族でいることの安心感やあたたかさを求めている気がしております。そんな虚しい時間には、これから私と家庭を築き、子どもを持ったときに、彼の気持ちがどのように動くかということをよく考えてしまいます。私の子どもと、向こうの奥さんの子どもは、彼のなかでは同一の価値でしょうか?私の家庭と奥さんの家庭は、比較されてしまいますか?ジュージー様も離婚経験がおありだと伺っております。ぜひ、彼の気持ちがどうなるか、想像の範囲でも構いませんのでご回答いただけましたら幸いです。よろしくお願い致します。いやいや、幸せじゃないのっ!最初に私が思ったのは、「あなたは十分に愛されているじゃないの」ってことかな。ではあなたの中の「問題点」をあげてみて、それらを個別にあたっていきましょうか。まず彼がバツイチであることは問題なさそうね、だって現にその方とお付き合いしているわけだし。そうなると前の奥さんとの間に子どもがいることが問題なのかしら?いや、それも子どもを愛している彼を見ていると幸せそうだと思えるんだから、ないわよね。とすれば問題点は、1.前の奥さんと比較されているかもしれない恐怖2.一人になったときに感じる孤独3.彼が望んでいる将来がわからないことへの不信ってことになるわよね?彼から与えられる不安感というよりも、すべて「貴女発信の不安感」に見えるんだけど。もしかして貴女自身がこの問題を作り出しているのではないかしら?他人と自分を比較してしまう時には・・・まず「前の奥さんと比較されているのでは?」と思っているそうだけど、そんなことは当たり前。誰でも過去はあるし、人間って常に比較しながら自分の現状を理解するものだから、あなたが気にしてもしなくても、彼は以前の家庭と比較するわよ。あなたにだって元カレとかいるんでしょ?私も今の彼と10年付き合っていてこれ以上の幸せはないと確信しているけど、いまだに前の旦那どうしてるかなぁとか、離婚後に付き合った前の彼との楽しかった思い出とかがフラッシュバックすることがあるわ。でも覚えておいてほしいのは、過去は過去と割り切ることが大事。「はい、ありがとう。色々勉強になりました」と、もう次に進むしかないのよ。彼も離婚をしたことで、前に進もうとしているはず。どんなに彼が前の結婚生活の中で取り戻したいものがあったとしても、それはもう手に入らないの。彼が手に入れられるのはそれ以上の「現在の幸せ」だけなのよ。そしてそれを与えられるのは「貴女だけ」なの。前進すると決めた今の彼にとって必要な女性は、前の奥さんではなく貴女なんだから、そこは自信を持って欲しいわ。ひとりの時間があるのは幸福なことお子さんに会いに行っているときに一人で残されて不安というけれど、そんな時間こそが貴女にとってとても重要だと思うの。どんなに長く親密に付き合っていても、一人の時間を得られるってことはとても有り難いことなのよ。なぜなら、そういうときに「自省」することが出来るから。彼がいると彼ばかりの生活になっちゃうじゃない?でも、一人になれたときこそ自分のことを思いやって、やりたいことをめいっぱいやって欲しいの。お友達と会うとか、買い物に行くとか、彼と一緒だとできないことをして、自分を愛してあげられる時間なんだから。私もこの原稿を書いているたった今、家に一人です。旦那はイタリアの実家に帰省しています。まぁ、なんて自由なんでしょう!寝たいときに寝れるし、好きなものを食べられるし、自分のしたいことをして「充電」させてもらっています(笑)だからそんなときこそ彼をお子さん達に預けて、貴女は自分のことだけを考えながら彼の帰りを待つのが得策だと思うわよ。充電後の貴女がもっと素敵になっていれば、帰ってきたときの彼はきっと喜ぶでしょうから。将来のことを心配してもトクにはならない!彼が「家庭を持つことの安心感や温かさを求めているのではないか?」と貴女は考えて不安になってしまうそうね。でもそれって本音では貴女自身の不安なんじゃないの?まだご結婚の話とか出ていないのかしら。「この人と私は将来どうなるのだろう?」という不安をご自身が日々感じているのでは?彼には離婚歴と前妻との間にできた二人の子どもという過去の経験があるけど、貴女には今の彼との今後しかない。もし子どものことを考えて前の奥さんとヨリが戻ってしまわないかとか、私との子どもができたときに子ども同士を比較されるんじゃないかとか、起こってもいない未来のことを心配しすぎなんじゃない?今の彼は貴女というパートナーがいて、子ども二人がいて、それで十分幸せなんだと思うわよ。それにプラスアルファで、貴女との今後が結婚や出産に続いていけば尚良しくらいに考えておいでなんじゃないかしら。男性ってそんなに計画的なものじゃないのよ(笑)けっきょく「自分の心持ち次第」けっきょくのところ「貴女の受け取り方次第」だと思うのよ。貴女が彼との生活に満足していれば、自然と不安は減っていくでしょう。人間って、基本的には一度に一つのことしか考えられない生き物だと思う。だから、彼との生活を考えている貴女の気持ちを100だと考えた場合、彼と二人でいるときは幸せが80で不安が20だけど、彼がいないとそれが逆転しちゃう。不安が増えれば幸せの入れるスペースが減るわけだから、不安が大きくならないように一人でもできる幸せなことを増やせばいいって私は考えてるわ。友達とカラオケ行ってすっきりした、幸せ〜とか、可愛い洋服買っちゃった、彼に見せよ〜とか、新しいレシピを成功しちゃった〜とか、プチハッピネスを常に探すの。私の母は「一杯のお茶漬けに幸せがある」って常々言ってるの(笑)父や家族のことも考えずにただ食べたいものを食べても良いっていうことが安定であり幸せなんだって。うちの旦那はパンにチェリートマトとオリーブオイルを載せたものが一番の幸せみたい。些細なことなのよね。貴女の心は貴女にしか分からないし、変えようがないと思うの。だから自分で自分の幸せを作っていくことで全体的な幸福感が増すと思うわよ。色々と考えすぎてもしょうがないわよ。出来ることだけを地道にやっていって、今後の彼との生活をもっと幸せなものにしてくださいね!恋愛相談はこちらからどうぞ
2016年04月30日震災などで、これまでにない環境に身を置かなくてはならないとき。だれにでも、大きなストレスがかかります。とくに、自分の身だけではなく、子どもの安全や健康、そして心のケアなどあらゆる方面で心配ごとが尽きないママの心的負担は、計り知れません。いま、ご自身も不安な中で、子どものメンタルのサポートをしていきたいと考えている方に、子どもも、ママの気持ちも穏やかになれる「ふれあい」の大切さを、書籍『手の治癒力』を参考にお伝えしていきます。■心が不安定な子どもたちに大切なケアとは不安なときに、誰かに手を握ってもらったり、背中をさすってもらったりすると、それだけで心がほんのり軽くなった経験はありませんか?これには、理由があります。私たちが肌から感じる「快い刺激」は、肌の神経を通してストレスや免疫をコントロールする部分に伝わり、その機能を高めると言われています。実際に、マッサージなどのふれあいやスキンシップを一定時間すると、信頼や愛情をつかさどる「絆ホルモン(オキシトシン)」の分泌が促され、「ストレスホルモン(コルチゾール)」は減少するとの研究結果もあります。身体心理学者、山口創先生の著書『手の治癒力』には、以下の記述がありました。災害などで被災してPTSDになった子どもは、その親もまたPTSDであることが多いため、子どもにあまり触れようとしない傾向がある。そのためそのような子どもたちは身体接触を欲しており、ずっと親にくっついていることが多いという。先のティファニー・フィールズらのグループは、ハリケーンに被災した子どもたちを対象に、マッサージの効果を検討した。1ヵ月の間に8回のマッサージを施したところ、受けなかったグループよりも、不安や抑うつが低くなり、PTSDの症状は改善し、幸福感を感じ、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルも低くなった。出典:『 手の治癒力 』(山口創・著/草思社)P.101より※PTSD:心的外傷後ストレス障害ただぎゅっと抱きしめたり、いつも以上にぴったりよりそったりする「ふれあい」が、子どもの不安やストレスをやわらげるのに有効だということです。そして、ママも子どもとのふれあいで、子どものやわらかい肌の感触が「快い刺激」として脳に伝わり、ママの気持ちも落ち着く相乗効果が得られます。 ■ママの心のケアに、セルフタッチの不思議なちから子どもや家族のために「自分がしっかりしなきゃ」と気を張っているママも、きっと少なくないと思います。子どものメンタルをサポートしながら、自分自身も疲れを感じ始めたら、セルフタッチでリラックスしてみてください。脳内のストレスコントロール部分に反応しやすい体の部位が「ひじの下(前腕)」と「顔」です。できれば5分程度を目安に、ひじから下を、ゆっくり、やさしく手でさするようにタッチします。もし、ベビーや子ども用のワセリンや保湿クリームなどを持ち合わせていれば、少量手につけてセルフタッチすると、よりリラックス効果が得られます。このようなセルフタッチで手を温めることも、じつは心を穏やかにするポイントでもあります。それは、脳内で、手などからだの一部が温かくなるときに反応する部分と、心が温かくなるときに反応する部分がイコールだからです。もちろん、夫婦でマッサージをしあうのも、お互いの心のケアに有効です。ふれあいは、ときに言葉以上に、愛情や想いを伝える手段になります。ママや家族に愛され、保護されている感覚を、肌を通して子どもに伝えながら、ママ自身の心穏やかな時間が少しでも増えるように祈っています。
2016年04月23日妊娠後期の不安で多いのは、早産、切迫早産でしょう。早産とは、妊娠22週~37週未満での分娩のことで、この場合でも、妊娠34週以降の分娩であれば、胎児の肺も成熟しているため、胎外生活に適応でき、正期産と変わりません。切迫早産は、早産になってしまうかもしれない妊娠状態をさします。切迫早産と診断されても、必ずしも早産になるとは限りません。切迫早産は、おなかの痛み、張り、出血、規則的な子宮収縮、水っぽいおりものなどの自覚症状があり、子宮頸管の短縮や子宮口の開きなどが見られた場合に診断されます。なるべく34週まで妊娠を継続させるような治療をおこないます。妊婦健診で早めに発見し、適切な治療を受けることで、早産を防ぐことができます。妊婦健診には必ず行きましょう。また、この時期になると、とくに初めて妊婦さんの場合、ベビーを迎える喜びと同時に、分娩に自分が耐えられるか、産後の育児がきちんとできるかという不安を抱える人もいます。案ずるより産むがやすし、あまり思いつめないで。周囲に話す、医師や助産師に相談することで解消されることもあります。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠中期にはいると、胎盤も完成し、流産の確率もぐんと低くなります。つわりも治まって、心身ともに安定してくる時期。この時期の妊婦さんの不安は、身体の変化についてが多くなります。血液量が多くなる割には、赤血球の数は同じように増えないため、貧血の症状(疲れやすくなり、めまいや動悸など)がでることがあります。今まで貧血になったことがない妊婦さんの場合、急なめまいや動悸にビックリすると思いますが、妊婦の生理的症状ですので、心配はいりません。また、ホルモンバランスの変化による影響で、体毛が濃くなる、薄くなる、白髪がでる、脱毛するなどの症状が起きることがあります。いずれも一過性のもので、産後自然に治ります。みんなどうだった? 妊娠中期の「不安」の体験談・妊娠中、かかりつけの病院と里帰り出産の病院とで、意見が違ったのでどちらを聞けばいいのか少し困りました。里帰り出産の病院にもう少し前もって受診したいと伝えましたが、週数で決まりがあるらしくそこまでいかないと見られないと言われて不安になりました。(30歳)・不安なことを質問しているのに「はっきりはわかりません」とばかり、言われた。分かる範囲でも言ってくれればいいのに、わからないで濁されてばかりだった。(27歳)・「総合病院の方が何か問題があったときスムーズですよ。」と、通院中の助産師さんにアドバイスもらい、不安になりました。(35歳)・急な出血で来院し、担当医ではない先生にあたった時にこちらは初産で少しの変化でも不安なのにこれくらい大丈夫的な態度をされた。(39歳)・腹痛があったことを伝えた上で健診をしても、原因がわからないと言われて不安だった。自分でネットなどで調べたら、子宮が大きくなるにつれて腹痛を伴うことがある、などとあったので、そういうことを一言でも言ってくれれば不安も解消できるのに、と思った。・「安心だから大丈夫」と言われても、放射能の影響が将来にわたって赤ちゃんに影響がないのかどうか、ついつい不安に思ってしまいます。・今、2人子どもがいて、さらに妊婦なので、もし旦那がいない時に大きい地震などが来たら、子ども達をきちんと守れるかどうか不安です。また、家族が離ればなれになった時にきちんと連絡が取れるかどうかなど不安がいっぱいです。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日いつも子どもに「ごめんね」という言葉ばかり言っていませんか? 子どもとずっと一緒に居てあげられないのがかわいそう。だからつい謝ってしまうのもよくわかります。でも、その言葉が本当に子どものためになっているのかというと、実はそうではないかもしれません。「ごめんね」はかえって子どもを不安にする私の住むフランスの耳鼻科の待合室に張り紙がありました。そこにはこういったことが書かれていました。「診察室から出てくるお子さんに『嫌だったね』『(嫌な思いをさせて)ごめんね』という方がいます。これだと病気を良くする治療をしているのに、こちらが悪いことをしているようで悲しくなります。ぜひ『がんばったね』『はやく良くなろうね』と声かけをしてください」これを見て「たしかにそのほうがいい!」と、うなずいてしまいました。周りに迷惑をかける行為をした場合は謝るのが普通です。それがキチンと守られている日本は礼儀正しくて、規律が整っていて、フランスを始めとする欧米に比べると、本当に過ごしていて気持ちいいと思えることが多いです。でも、子どもに対して「ごめんね」を発する数が多いと、それは反対にマイナスエネルギーになって子どもが不幸を感じたり、周りの人に罪悪感を覚えさせてしまったりすることだってあるのではないでしょうか?「自分はママといられないから不幸なんだ」「保育園に居ることは、あまり良くないことなんだ」自分がよかれと思って発している、子どもに向けての「ごめんね」なのに、子どもはそんなふうに受け取ってしまうとしたら、どうですか?ポジティブな声がけで空気を変える子どもを自立させることを教育目標にしているフランスでは、子どもに「ごめんね」という言葉をかけることが、かなり少ないことに気づきます。そのかわり、子どもにも周りにも、ポジティブな言葉かけをしていることが多いです。その姿は、子どもについて話しているときにもよく表れています。「これをやろうと思ったら、息子が張り切ってやってくれたわ。うちの子、そういうの得意だから、楽しんでやってくれるの」こういった発言は慣れていないと、子どもの自慢話をしているように聞こえてしまいます。でも実は、この会話と同じことを子どもたちにも言っていて、子どもにとってはそれが自信につながっています。おまけに第3者までもが、子どもに「ママから聞いたのだけど、◯◯が得意なんだってね」と繰り返すことで、子どもの「自信」がさらに「確信」にも変わっていくのです。他人を巻き込んで子どもに声かけをすることまではできないかもしれませんが、自分からわが子への声かけを変えることはできるはずです。 「ごめんね」を言うかわりに「保育園が楽しくてよかったね」「仕事で忙しくて遅くなっても、ちゃんと好きなこと見つけて楽しんでくれているから、ママ助かるわ」と言ってみるのはどうでしょうか?保育園の先生や職場の人たちにも「申し訳ありません」や「ごめんなさい」ではなく、「ありがとうございます」「助かります」という言葉に変えてみるのもいいかもしれません。プラスエネルギーの出る言葉を発し続けることで周りの空気も変わり、いろんなことがスムーズに回るようになっていくかもしれませんよ。(Ulala<フォークラス>)
2016年02月09日夫の精子で子どもをつくれない夫婦のためだけでなく、精子バンクはさまざまな状況下で利用されています。シングルマザー希望者の増加や、同性婚を認める国が増えているという時代背景も相まって、利用者が増加傾向にあるのです。海外では、精子提供を受けて生まれた子どもの“出自を知る権利”をめぐり、議論がなされてきました。なかでもオーストラリア・ビクトリア州は、生殖補助医療の法制度化に力を入れて取り組んでおり、2013年にはドナーの匿名性を廃止し、子どもの“出自を知る権利”を認める法改正が議会に持ち込まれました。『The Age』では、この政策と個人情報公開に伴うドナーへの措置をめぐり、2ダース以上の子どもを持つドナー3人と医師の反応が取り上げられています。■2ダース以上の子どもを持つドナーの不安:ケース124人以上の子どもを持つドナーたちは、「1998年以前に精子提供によって生まれた子どもは、ドナーの許可なしで名前や誕生日などの個人情報について知ることができる」という政策に対して法的手段に訴えると主張しています。あるシニア学生ドナーは、会う人会う人が精子提供をした子どもではないかと、不安を抱いているといいます。「自宅の玄関に、父親の姿やお金を求めて人が訪れるのが怖い」と、オーストラリアのメディア会社、フェアファックス・メディアに話しました。■2ダース以上の子どもを持つドナーの不安:ケース260代のあるドナーは、子どもができない夫婦に対して気の毒に思う気持ちから、80年代に幾ダースもの精子を提供。男性夫婦は彼等の間にできた子どもにはこのことを話しておらず、最近になってようやく、自分の精子が12世帯に20人以上の子どもを誕生させたことを知りました。彼の妻が政府の計画についての記事を偶然見つけて以来、夫婦は潜在的プライバシーの侵害に憤りを感じ、ドナーは慎重な方法をもって個人的に説明を受けるべきだと主張。彼等は精子提供をしたエプワース病院を訴えることも考えていると言います。彼は厚生大臣であるジル・ヘネシー氏に当てた手紙で、9/4までであったこの計画に対する審議期間を2016年の3月にまで引き延ばすよう政府に求めました。同時に彼は、すべての精子ドナーがこの計画について把握し、公平な結果を得られるようにするために利害関係者名簿の作成を要求したそうです。政府は、子どもは医学的な理由であろうとなかろうと、自分は誰から生まれたのか、ドナーと連絡を取りたいと思うことは当然であり、自らの遺伝子について知る権利があると主張します。ドナーの個人情報公開にあたり、政府が設けたディスカッション・ペーパーには、ドナーに対する措置が示されています。ドナーは提供を受けた子どもから接触の希望があった場合、それ受け入れるか、またどのような手段でそれを行うかなど、結論を出すために2ヶ月の猶予が与えられるという内容。もしもドナーが子どもを拒否し、それでも子どもが接触をはかりたいといった場合、子どもには9,000ドル近い罰金が科せられるというものです。■2ダース以上の子どもを持つドナーの不安:ケース3しかし、この政策に怒りを感じているあるドナーは、それでもまだ不充分だと語ります。個人情報がわかってしまえば、インターネットなどあらゆる方法で見つけ出すことが可能であり、接触を拒否された人間が起こす行動は恐ろしいものだとも。また、この罰金制度は提供を受けた子どもだけでなく、その子どもの母親にも適用されるのか疑問を抱いているといいます。ヘネシー氏は、フェアファックスに発表した声明のなかで、接触を望まないドナーへの接触を試みる人は、誰であろうと罰が科せられるだろうと述べました。*体外受精のパイオニアであるギャブ・コヴァーチ氏は、ドナーの匿名性が失われるこの法律が施行されれば、自分のドナーを知りたい子どもからの電話が殺到するとして、反対意見を支持しています。精子提供の際に、ドナーに対して自分たちが匿名性を約束した誠意が、遡及的に政府によって崩されてしまうことを申し訳なく思っていると語るコヴァーチ氏。もしも誰かが玄関のドアをノックして、“こんにちは、お父さん”とやって来たら、今まで彼等の間で保たれていた関係は崩壊する可能性があると懸念を露にしています。“正解”のない、ドナーと子どもの関係をめぐるこの問題は、今後も議論が続きそうです。(文/スケルトンワークス)【参考】※Wealthy sperm donor fears contact from more than two dozen offspring-The Age※南貴子(2010)『人工授精におけるドナーの匿名性は医師の法制度化の取り組みと課題−オースとラリア・ヴィクトリア集の事例分析を中心に−』家族社会学研究会
2015年09月19日お金の不安は情報を知るだけで軽減できる部分もある 。では、主婦のどんな不安に、どんな情報が“効く”のだろうか? ご自身も主婦であるファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんにお話を伺った。■不安ケース1 夫に万一のことがあったら?夫に万が一のことがあれば、生計を支えられていた妻子には遺族年金が支給される。遺族年金とは、年金制度のひとつで、夫が入っていた年金(国民年金、厚生年金、共済年金など)の種類によって、どういう条件で、どれくらいの額がもらえるかが違ってくる。ザックリとした遺族年金の額としては、18歳までの子どもがいる自営業家庭で、月額およそ8万円~10万円、会社員・公務員家庭なら、月額およそ13万円~15万円といったところ。また、夫がマイホームの住宅ローンを返済中で、団体信用生命保険(団信)に加入していれば、住宅ローンの残りは団信の保険金で相殺される。■夫に万一に備える民間の保険は?夫に万一のことがあった場合、上記のような仕組みがあるので、最低限の生活は維持できる。これらの保障で足りない分は、妻の収入や民間の生命保険でカバーするのが基本だ。とりわけ妻が専業主婦だったり、子どもが幼い家庭は、妻の稼げる額に限度がある場合が多いため、民間の生命保険から受け取る保険金が頼りになる。一般的な保険金の目安としては、夫が会社員や公務員なら3,000万円~4,000万円程度、遺族年金が少ない自営業家庭なら4,000万円~5,000万円程度と言われている。もっとも、これはあくまで一般論。子どもの教育(私立か公立か)、住まいの形態(持家か賃貸か)によっても、備えておきたい保険金の額は違ってくる。たとえば持家の場合は住宅ローンは団信で相殺されるが、賃貸住まいなら、住居費も含めた額で保険金は準備しておかなければならないからだ。■不安ケース2 病気やケガをして、多額の医療費がかかったら?病気やケガをした場合、1ヶ月の自己負担額の上限は、大半の人が9万円弱程度となっている。超えた分は「高額療養費」として健康保険から給付され、本人は負担しなくて良い。ただし、この自己負担限度額は収入によって異なるので“自分の場合”を調べておこう。また、高額な療養費がかかることが事前にわかっているのなら、「限度額適用認定証」を交付してもらっておくと便利だ。受診や退院時に、この認定証と健康保険証を一緒の窓口に出すと、その月の医療費は限度額まで支払えばよい。この認定証がない時は、後で請求して払い戻しを受けるという手順が必要なのだが、あればこの手間が省けるので覚えておこう。交付の申請先は、自分が加入している健康保険の窓口となる。■病気やケガに備える民間の保険は?病気やケガををした場合、上記のような仕組みがあるので、健康保険がきく医療費は負担が抑えられる。でも、入院中は、食事代や差額ベット代といった健康保険がきかない医療費や、雑費も意外とかかるので、その分は民間の医療保険で備えておくと安心だ。また会社員や公務員は、病気やケガで3日以上連続して会社を休むと、健康保険から「傷病手当金」が支給される。これは入院に限らず、自宅療養でも大丈夫。有給を使い切って休業しても、休業4日目から最長1年半まで、傷病手当金でお給料の3分の2は保障される仕組みだ。ただ、自営業者が入っている国民健康保険には、こういった収入保障の制度がない。働けない状態が一定期間続いた時に備えて、毎月、給付金が受け取れるタイプの民間の保険に加入しておくのもひとつの方法だ。そういった収入保障型と保険としては、ライフネット生命の「働く人への保険」、日立キャピタル損害保険の「リビングエール」、アメリカンホーム保険の「お給料保険」などがある。次回は主婦にとって最も身近な“家計の不安”に迫る。
2014年05月28日子ども運転に不安な家庭に車載カメラ提供アメリカの情報サイトMail Onlineの1月26日付の記事によると、アメリカの保険会社American Family Insuranceが、10代の子どもがいる自動車保険加入世帯へ向けて、車載ビデオカメラ「DriveCam」を提供するプログラム「Teen Safe Driver Program」が好評を得ているという。車内の様子と道路の状況を同時に撮影カリフォルニアで開発された車載ビデオカメラ「DriveCam」は車内の様子と道路の状況を同時に撮影することが出来る。「DriveCam」は、バックミラー裏に設置し、前方の道路状況と後方の車内の様子を撮影する。撮影と同時に、車内の音声も録音することが出来るのである。10代のドライバーが事故を起こす割合は、両親が同乗している時と比べて1人で運転している時や友人を乗せている時が多いという。同社は、10代のドライバーがいる世帯の自動車保険加入者に、安全運転を促すことを目的に「DriveCam」を無料で貸し出している。車載カメラが「衝突」「急ハンドル」「急ブレーキ」などで事故や危険運転を検出した場合に、前後10秒間の映像がDriveCamの分析センターへ送信される。センターでは事故原因の分析やアドバイスなどを加え「Teen Safe Driver Program」専用のサイトへアップロードする。両親やドライバーは、世帯専用のサイトでビデオ映像を見ることができ、家庭での安全運転教育に活かすこと出来るという。
2011年02月01日