2021年の春、一番下の子どもが高校を卒業し、就職のために会社の寮に入ることになりました。転居届も済み、引っ越しも終わってホッとしたときは、「やっと自分だけの時間ができるんだ」と少しうれしい気持ちもありました。ですが、子どもが家を出て2カ月を過ぎたころ、私の心に異変が起きました。そんな私の体験談をお話しします。子どもがいなくなって気持ちが沈むようになった私の仕事は自宅が職場となっているため、買い物以外はほとんど外出しません。早朝から仕事が始まり、夫はそっと会社へ出かけるため、出かけたことも気付かないので言葉もかけません。夜、夫が帰ってきて今日の出来事や気になることなどを話題に持ちかけしゃべりかけるのですが、あまり私の話ばかり聞いてもらっても疲れているのに申し訳ないなと感じ、話すことを遠慮する毎日でした。気が付けば、会話をすることのない毎日だったのです。そんな日々が続き、心に穴が開いたような思いがあり、出ていった子どもが恋しくなって泣いてしまうことが続きました。そうしていくうちに、勝手に涙が出てきて、何をしても不安な気持ちでいっぱいになりました。寝る前に鍵をかけたか確かめた後も不安になるなど、何をしても不安がつきまといます。そして、久しぶりに休暇で戻ってきた子どもに会い、確信しました。不安な気持ちや沈んだ気持ちは更年期のせいでもあった!?子どもが帰ってきて、ひとり暮らしや職場のことなどを話し込んだり子どもの食事の支度をしたりすることで、今までの不安な、そして変なモヤモヤした気持ちが吹っ切れていることを実感しました。そして、不安な気持ちになったのは、子どもが家からいなくなったことがきっかけだったのだと気が付きました。ですが、私の年齢では不安がよく起こるものだとも知りました。家庭の医学書やネットで調べてみて、母としての役目が終わる時期が更年期の時期と重なり、喪失体験をすることで不安や抑うつを起こしやすいのだとわかったのです。子どもも寮に戻り、また元の生活に戻ってしまいました。やはり、また気持ちが沈んでいく自分がいました。ですが、自分なりにこの気持ちをなんとかしようと思いました。そこで、日中の私の相手をしてくれるものを探すことにしました。そうすれば、「毎日にハリができて元気になるかもしれない」と思ったからです。私が見つけた不安を解消するための解決法私が見つけた解決法は、おしゃべりする鳥を飼うことでした。これは生き物が好きな私が行き着いた発想でした。すでに数十匹も飼っているので、これ以上動物が増えたら家族に迷惑かなと思いながら、でも気持ちは抑え切れず鳥専門のショップに行くことにしました。そこで歌を歌ってくれるメスのインコに出合ったのです。「この子がいたら楽しくなるかもしれない」と飼うことに決めたのですが、生き物を飼うという責任を考え、ずいぶん悩みました。でも、見るからに人見知りなその子が心から離れず、連れて帰ってしまいました。インコが家にやってきてから、その子に話しかける毎日が始まりました。そのインコは手を怖がる子だったので、慣れるようになるまでは根気よく接しなければなりませんでした。もちろん愛情をかけてのことですが、それも私には効果があったのだと思います。私にとってインコとの毎日は、元気を取り戻すリハビリでもありました。飼い出してから半年たった今では歌も一緒に歌うときもありますし、手からもおやつを食べてくれます。何より、私の気持ちが明るくなったので、インコにとても感謝しています。まとめ子どもが家を出たことがきっかけで起きた不安感や喪失感でしたが、更年期の症状でもあることを知りました。私の場合は、子どもの世話を急にできなくなったことへの喪失感、ひとりでいる時間が長すぎたことが原因です。それを解消したのは1羽のインコなのですが、これは私独特の解消法なのかもしれません。でも、とても素晴らしい解消法だと私は思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。イラスト/山口がたこ著者/ch(53歳)生き物をこよなく愛し、家中生き物だらけ。4人の子育ても無事終了し、好きなことを仕事にして頑張っている日々。今は良き恋人で友でもある夫と二人暮らしを楽しんでいる。
2024年03月09日42歳ごろから、ホルモンバランスの乱れと思われる体の不調を感じていましたが、さらに環境の変化で体調を崩しました。そのときはなぜつらいのか理由がわかりませんでしたが、今思えば子どもの巣立ちではないかと気付いたのです。子どもの巣立ちによる私の体調の変化を紹介します。42歳ごろから心身ともに不調を感じるように42歳ごろから生理が不順になったり、精神的に落ち込むことが増えたりと、心身ともに不調を感じ始めました。初めのころは生理不順だけでしたが、だんだんと精神面にも影響が出てきました。ちょっとしたことで涙を流したり、ささいな心配事で不安になったり。生理不順だったので、ホルモンバランスが乱れていることが原因だと、当時は思っていました。職場の先輩に話を聞いてもらったら、「更年期が始まったころから、時折気分が落ち込むのよね」と話してくれました。先輩はホルモンの影響ではないかと言い、やはりホルモンバランスの乱れが原因なのかと漠然と考えて気にしないことにしたのです。生活に支障が出ていたわけでもなかったので、そのまま放置していました。しかし、今思えば体の調子が悪くなった初期に比べて、徐々に不調といえるところが増えていったような気がします。また、その度合いも強くなったと感じ、気が付けば泣き虫のような性格になっているように思えたのです。下の子の巣立ちで毎日泣いていた私には大学生の長女と高校生の長男がいます。長男が高校生3年生になり、進路をどうするか話しているときに、遠くの学校へ進学したいという話がありました。その選択は長男にとって良いことだと思い、応援することに。私も話を聞いて、進学したときの様子を思い浮かべてワクワクしていました。しかし、しばらくすると、ワクワク感よりも下の子としばらく離れるという寂しさが込み上げてきました。ちょうど夫と離婚して私と2人の子どもたちだけの生活になったときで、家族で力を合わせて暮らしていたので、余計に寂しく感じました。進学だから期間が終われば戻ってくるし、高校卒業後は独り立ちする子も多くいると自分に言い聞かせていました。それでも、仕事が終わって夕方になると、部屋でひとり涙を流していたことを覚えています。そんな日々が2週間ほど続き、そして長男が実際に遠くの学校へ進学。寂しい気持ちに浸ることがありましたが、1カ月ほどたち、少しずつ他のことにも目を向けるようになっていきました。上の子の就職でさらに寂しくなった長男が家を出てから、長女と2人での生活が始まりました。と同時に今度は長女の就職活動が始まり、それを通してだんだんと社会人として独り立ちに向かっていることを感じました。そしてまた、親としての役目を終えた感じをひしひしと感じました。さらに長女との会話も少なくなり、必要とされていないように思え、心にぽっかり穴が開いたように家事などがおろそかになっていきました。しかしこれではまずいと思い、就職活動に励んでいる姿に負けじと、自らを鼓舞して自分の時間を取ることに目を向けました。例えば、1人の人間としてこれからの仕事について考えたり、1人の女性として少しおしゃれしようと思い始めたのです。そうこうしているうちに、寂しいという気持ちよりも子どもたちがいない時間を楽しもうという気持ちになりました。そして同時に、家族がそれぞれの場所で頑張っていることを思い浮かべることで、自分のためだけではなく、離れている家族のためにも家を守ろうと決めたのです。今、こうした思いが仕事を頑張れるモチベーションにもなっています。まとめ子どもの巣立ちは、ちょうど私がひとり親となってすぐにやって来て、3人で仲良く暮らしていたときのことでしたので余計に寂しく感じました。しかし、寂しくてもその現実はやって来るので、自分も子どもの成長を喜び、自分の時間も大事にしようと考えるようにしたのです。おかげで今では、家族が戻ってくることを楽しみにしながら、毎日の生活を楽しめるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。マンガ/あさり著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2023年11月06日大学進学を機に1人暮らしを始めた1人っ子の娘とは、生まれたときからいつも一緒。顔も似ているので周りからは「姉妹みたいだね」と言われるほど、仲良しでした。たまに大喧嘩することもありましたが、自然と仲直りしていて、学校の話も仕事の話も夫の悪口も何でも話せる仲良し親子のつもりでいました。ところが、娘が大学進学を機に1人暮らしを始めて、彼氏ができてから母娘の関係に変化が訪れました。★関連記事:「毎日泣いてばかり」離婚後、子どもの巣立ちで心にぽっかり穴が…!【体験談】仲良し親子のつもりが親子関係に変化が…彼氏ができてからそっけない態度に1人暮らしを始めたころは、甘やかして育ててきた娘は生活全般が何もできず、「部屋に虫が入ってきた」「このごみ、どう捨てるの?」「Wi-Fiがつながりづらい」と、あきれるほどLINEが鳴り響く毎日でした。これにより、遠隔で子育てをしている感じで寂しさを感じることはありませんでした。一つひとつの問題をクリアしながら、娘は徐々に生活に慣れ、女の子の友人と買い物に行った画像や観光地の画像などを送ってくれていました。私も相変わらず日常の話をしたり、洋服を買えば「シェアする? 送ろうか?」と宅急便で送ったりと、一緒に暮らしてなくても楽しく過ごせていました。ところが娘に彼氏ができてから、様子が一転。今までのようなやりとりができなくなってしまったのです。電話をしてもそっけない態度を取られるようになりました。心配は募る一方でしたが、久しぶりに連絡が取れると「彼氏がお風呂のカビ取りをしてくれた」「彼氏がクローゼットを片付けてくれた」「彼氏が料理を作ってくれた」「彼氏の両親が食材を送ってくれた」とうれしそう。娘がうれしいならそれで良いかと思う一方で、自分の役割はもうないんだなと喪失感に襲われました。話し相手が娘以外にいない…何もかも包み隠さず話す親子関係でしたが、娘は彼氏とのことをオープンにしなくなりました。それが成長なのはわかっていても、自分の娘を彼氏に奪われたような気持ちにもなりました。そのとき初めて、私は娘に「子ども役」だけでなく「友人役」「夫役」を押し付けていたのだと気付きました。それが嫉妬心の根底にあるのだと理解し、ここは自分が子離れをしないといけないと思いました。パートが休みの日は誰とも話さないこともあり、まず話し相手が欲しいなと思いました。とはいえ、夫は何年も前から子離れ&妻離れをしており、自分の趣味に没頭中。私が話をしてもそっけなく、今さら雑談相手にはなりませんでした。また、ママ友とも疎遠で、日常の軽い話をする相手が私にはいませんでした。そこで、ネットの掲示板で中高年が雑談をするグループチャットを探したところ、適度な距離感でお話できるグループに出会いました。そのグループは40、50代の匿名メンバーで構成され、おはようとお疲れさまのあいさつスタンプを送り合う緩いグループ。毎日誰かとあいさつし合えることで人とつながり、新しい関係ができたと感じられた私は、少し孤独感が減りました。私も自立!残りの人生は私を主人公にこれまでは、人生そのものが娘中心に動いていましたので、自分主体の生き方をしていないことにも気付きました。洋服を選ぶにも「娘とシェアできるか」を主眼に置いていましたが、彼氏と洋服をシェアしていると聞き、ようやくアラフィフにふさわしい洋服選びをできるようになりました。メイクも髪のアレンジも娘にやってもらっていたので、自分では何もできませんでした。そこで、ネットで検索しながら年相応のメイクを模倣したり、ヘアアレンジも見よう見まねでまとめ髪に挑戦したりし始めました。ヘアアイロンでおでこを何度もやけどしては、随分と娘に甘えていたなぁと痛感するのでした。娘が自立していき、孤独の渦に巻き込まれていましたが、自分も娘から自立しなければならないと思い始めてからは、挑戦してみようと思うことが増えました。アラフィフの自分が今、本当にしたいことは何か、仕事はこのままで良いのかと、自分自身と向き合う時間も増え、ハローワークに相談に行き始めました。職員の方との相談時間は、人とのつながりを持てる時間にもなっていて楽しいです。まとめこれがいわゆる「空の巣症候群」というものなのかもしれません。更年期と重なり、ただでさえマイナス思考になりがちなところに娘がいなくなったことで、どかーんと心に穴が開いてしまって人生で最大の喪失感を味わったような気がします。それだけ娘を大事に大事に育ててきたからこその感情だと思います。そのことは誇りに思いつつ、娘主体の生き方から、自分主体の生き方にシフトチェンジをするときが来たと捉え方を変える必要性も感じました。私が娘から自立して、格好良いアラフィフ女性になれたとき、今までとは違った距離感で娘とも接することができるのではないかと期待しています。これまでいろいろな役を演じてくれた娘が、1人の女性として幸せに生きていくことを願っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/あさり著者/おきるちゃん(45歳)40代のど真ん中。加齢に抗う気持ちと、受け入れる気持ちでゆらぎ中。ヨガが趣味。
2023年08月25日42歳ごろから、ホルモンバランスの乱れと思われる体の不調を感じていましたが、さらに環境の変化で体調を崩しました。そのときはなぜつらいのか理由がわかりませんでしたが、今思えば子どもの巣立ちではないかと気付いたのです。子どもの巣立ちによる私の体調の変化を紹介します。★関連記事:「子どもが独立後、いつもギクシャク…」喧嘩ばかりの夫婦仲が改善!夫に響いた2つ言葉とは【体験談】42歳ごろから心身ともに不調を感じるようにホルモンの「ゆらぎ」は気付かぬうちに!?42歳ごろから生理が不順になったり、精神的に落ち込むことが増えたりと、心身ともに不調を感じ始めました。初めのころは生理不順だけでしたが、だんだんと精神面にも影響が出てきました。ちょっとしたことで涙を流したり、ささいな心配事で不安になったり。生理不順だったので、ホルモンバランスが乱れていることが原因だと、当時は思っていました。職場の先輩に話を聞いてもらったら、「更年期が始まったころから、時折気分が落ち込むのよね」と話してくれました。先輩はホルモンの影響ではないかと言い、やはりホルモンバランスの乱れが原因なのかと漠然と考えて気にしないことにしたのです。生活に支障が出ていたわけでもなかったので、そのまま放置していました。しかし、今思えば体の調子が悪くなった初期に比べて、徐々に不調といえるところが増えていったような気がします。また、その度合いも強くなったと感じ、気が付けば泣き虫のような性格になっているように思えたのです。下の子の巣立ちで毎日泣いていた私には大学生の長女と高校生の長男がいます。長男が高校生3年生になり、進路をどうするか話しているときに、遠くの学校へ進学したいという話がありました。その選択は長男にとって良いことだと思い、応援することに。私も話を聞いて、進学したときの様子を思い浮かべてワクワクしていました。しかし、しばらくすると、ワクワク感よりも下の子としばらく離れるという寂しさが込み上げてきました。ちょうど夫と離婚して私と2人の子どもたちだけの生活になったときで、家族で力を合わせて暮らしていたので、余計に寂しく感じました。進学だから期間が終われば戻ってくるし、高校卒業後は独り立ちする子も多くいると自分に言い聞かせていました。それでも、仕事が終わって夕方になると、部屋でひとり涙を流していたことを覚えています。そんな日々が2週間ほど続き、そして長男が実際に遠くの学校へ進学。寂しい気持ちに浸ることがありましたが、1カ月ほどたち、少しずつ他のことにも目を向けるようになっていきました。上の子の就職でさらに寂しくなった長男が家を出てから、長女と2人での生活が始まりました。と同時に今度は長女の就職活動が始まり、それを通してだんだんと社会人として独り立ちに向かっていることを感じました。そしてまた、親としての役目を終えた感じをひしひしと感じました。さらに長女との会話も少なくなり、必要とされていないように思え、心にぽっかり穴が開いたように家事などがおろそかになっていきました。しかしこれではまずいと思い、就職活動に励んでいる姿に負けじと、自らを鼓舞して自分の時間を取ることに目を向けました。例えば、1人の人間としてこれからの仕事について考えたり、1人の女性として少しおしゃれしようと思い始めたのです。そうこうしているうちに、寂しいという気持ちよりも子どもたちがいない時間を楽しもうという気持ちになりました。そして同時に、家族がそれぞれの場所で頑張っていることを思い浮かべることで、自分のためだけではなく、離れている家族のためにも家を守ろうと決めたのです。今、こうした思いが仕事を頑張れるモチベーションにもなっています。まとめ子どもの巣立ちは、ちょうど私がひとり親となってすぐにやって来て、3人で仲良く暮らしていたときのことでしたので余計に寂しく感じました。しかし、寂しくてもその現実はやって来るので、自分も子どもの成長を喜び、自分の時間も大事にしようと考えるようにしたのです。おかげで今では、家族が戻ってくることを楽しみにしながら、毎日の生活を楽しめるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。マンガ/あさり著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2022年07月26日春から梅雨の時期にかけて、子育てをするツバメ。ついこの間まで卵だった雛が成長していく姿を、ほほ笑ましく見守っている人は全国各地にいるでしょう。鳥のイラストを描いている、ゴイサギ(@goi_can_fly)さんは、巣が狭くなるほど成長したツバメの雛たちを目撃。あまりのかわいさに、こんな4コマ漫画を描きました!今日見た巣立ち前のツバメ。落ちそうなくらいパンパンなのに絶対出ようとはしないの可愛かった。頑張れ。 pic.twitter.com/9oiiMfU0wW — ゴイサギ (@goi_can_fly) June 9, 2022 巣立ちを宣告された雛たちは、まだ安心できる巣の中にいたいのでしょう。本音の「やだ」に、多くの人が心をつかまれました!・ミチミチでかわいい!・巣立ち、頑張れ~!・我が家にある巣も、今は雛でギュウギュウに詰まっています!・雛の頭に、ポワポワの羽毛が残っているところがリアル。ずっと親に守られていたい気持ちがあっても、そうはいきません。最初の一歩は怖いかもしれませんが、雛たちには、巣の外に広がる世界に羽ばたいていってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年06月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いつか子どもが巣立つことが不安」という、はるっちさん(44歳・パート)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■はるっちさんのお悩み今の生活に不満はなく、幸せなはずなのに、その幸せがいつかなくなるかもしれない…という不安で心が押しつぶされそうです。進学、就職、結婚などで、子どもはいつか巣立っていく。そうなったら、この家からいなくなるんだな。そんなことを考え出すと、さびしくなったり、不安になったりします。主人と2人になることが嫌なわけではありませんが、「子どもがそばにいてくれたらな…」という思いが心を支配してしまい、子離れができない自分が嫌になります。どのように心を切り替えたらいいのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんよりはるっちさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。心屋塾認定講師の野田和美です。はるっちさんは、とても愛情深い方なのですね。お子さんのことを心から大切に育てていらっしゃるのでしょう。そんなはるっちさんだからこそ、お子さんが巣立つことを考えると、不安で心が押しつぶされそうになるのですね。ところで、はるっちさんは「子どもが巣立つと幸せはなくなってしまう」と考えていらっしゃるようですが、それは本当でしょうか。そう考えるということは「子育てをしていない自分は価値がない」と思っていないでしょうか。そして、「子どもがいてこそ自分の幸せがある」と無意識に思い込んでいないでしょうか。子育てをしていてもいなくても、はるっちさんの“人としての価値”には変わりはありません。そして、将来ご主人と2人きりの生活になってからも、ご主人のために尽くしても尽くさなくても、はるっちさんには価値があり、幸せな人なのです。つまり、はるっちさんは、ただそこにいるだけで、役に立つ立たないにかかわらず、人として価値があって幸せな人なのですよ。幸せを十分に受け取っていい人なのです。さて、そんなはるっちさんにひとつ、やってみてほしいことがあります。どんなときにご自身が「幸せ」を感じるのか、書き出してみてほしいのです。お子さんと一緒に過ごすとき?お子さんの話を聞いているとき?お子さんのために食事を作っているとき?お子さんの笑顔を見ているとき?お子さんの成長を見守っているとき?それとも、家族一緒に過ごしているとき?家族をサポートする自分でいるとき?どんなときに一番幸せと感じるでしょうか? 細かく書き出してみてください。そうすると、はるっちさんにとっての幸せの定義が明確になってきます。つまり「自分が大切にしていること」「心から喜びを感じること」がわかってきます。お子さんはいずれ、巣立っていくでしょう。それは近い未来なのか、まだまだ先なのかはわかりませんよね。そう、先の見えないことだからこそ不安になってしまうのです。見えない未来を心配し続けたら、ほとんどの人にとってそれは悩みになってしまうでしょう。では、こう考えを切り替えてはいかがでしょうか? 「どうなるかわからないこと」を想像して、心配してもしょうがない。そう考えることが、不安にならない一番のコツになります。「どうにかなる」「なるようになる」と力を抜いて、流れに身を任せてください。そして、「今このとき」を喜びや楽しさで満たしてください。はるっちさんの時間とエネルギーを、見えない未来のためにではなく、「今このとき」に使ってみてください。五感をたっぷり使って、十分に感じてみてくださいね。そうして、いろいろな感情を存分に感じ、幸せを存分に味わっていると、ある日突然「子離れしていいかな」と思える日がきっと来ると思います。あるいは「気づいたら子離れしていたわ!」というふうになるかもしれません。お子さんが結婚して独立しても、はるっちさんが母親ということは変わりありません。愛しいお子さんの成長を見守りながらも、今度はご自身を第一に愛おしく思い、ご自身の幸せについて向き合ってみてください。「今このとき」あなたがなにを見て、なにを聞いて、なにを感じているのか。それがはるっちさんを本当の幸せに導いてくれるはずです。はるっちさんが望む、幸せに満ちた未来を引き寄せていくと思います。なぜなら、はるっちさんの幸せはご自身にしかわからないからです。はるっちさんこそが、築くことができるものだからです。はるっちさんご自身の幸せを、心よりお祈りしています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年08月23日北川悦吏子脚本の朝ドラ『半分、青い。』が、視聴率的に20%前後をマーク。SNSでも盛り上がりをみせています。左耳の失聴というハンデを抱えながらも、明るく生きていくヒロイン楡野鈴愛(永野芽郁)。今週はついに漫画家になるという夢を追いかけ、上京することになりました。祖父のコネで農協への就職が決まっていたのに、それを蹴って、憧れの漫画家・秋風羽織(豊川悦司)のもとで修業することを選んだ鈴愛。それに一番猛反対したのは、母・晴(松雪泰子)でした。■子どもが夢をもつことを喜ぶ? 寂しい?頑固に東京行きを主張する鈴愛を、なにがなんでも止めようとした晴ですが、娘の強い意思を確認したあと、自分を納得させ、その後は娘を応援しようと決意します。「鈴愛の夢は、お母ちゃんの夢や。娘が夢を持つことはうれしい」と涙ながらに言う晴。でも、「子どもの巣立ち=親離れ」でもあるので、寂しい気持ちを抑えることができません。晴は泣きながら言います。「お母ちゃんは寂しくてたまらん。あんたはもう18かもしれんけど、お母ちゃんの中には、3つのあんたも5つのあんたも13歳のあんたも全部いる。もう大人やと言われても…」たしかに親にとって子どもはいつまでも子どもであり、そばに置いておきたいのが母心。このエピソードに呼応するように、鈴愛はある夜「怖い夢を見た」と、少女時代のように、母親の布団に潜り込んでいきます。そして母に「ごめんね」とようやく素直に言えた鈴愛。晴は「泣いてない」と言いながらも涙・涙。母親の寂しさを誰よりもわかっている鈴愛は、母の背中が小さくなっていることを感じたようでした。■優秀な子どもをもつ親にも葛藤がある昔からいわば神童だった、佐藤健演じる律。鈴愛が困ったときは、いつも助け船を出してくれたり、さりげないフォローもしてくれた、大切な友だちです。そんな律が、よりにもよって、大切なセンター試験を、うっかりミスによって受けられなくなるという珍事が発生。原因は、律の家に来た鈴愛が、律と同じクリアファイルを間違えて持ち帰ってしまったため(じつはカメの仕業だったことがあとで判明)。そこに律の受験票が入っていたようで…。視聴者的には「そんなものがなくても再発行してくれるのでは?」とツッコミたくなるが、そこは抜け目のない北川脚本。律の父・弥一(谷原章介)をとおして「律がそのことに気づかないはずがない」と指摘させる。「プライドがチョモランマより高い」と言われる律が、そのことを承知で受験に行かなかったのではないかと、弥一は推測。彼は親として、息子が“できる子ならではのプレッシャー”を抱えていたことを理解していたよう。「律は心の奥底でどこかホッとしたのではないかと。僕は心底ホッとした」と穏やかな口調で言います。律に京大を受けさせたかった母・和子(原田知世)も今回の一件は納得済みの様子。晴が悲しいとき、つねに笑顔を見せ、妻をいたわってきた晴の夫・宇太郎(滝藤賢一)もすばらしいが、弥一もじつにいい夫でした。■舞台は東京へ! カリスマあふれるトヨエツに期待いよいよ舞台は、岐阜から東京へ。豊川悦司演じる秋風羽織先生に、鈴愛は振り回されそうな予感! トヨエツは、北川悦吏子脚本の『愛していると言ってくれ』のシリアス路線とは打って変わり、カリスマ性あふれる変人漫画家役をおちゃめに演じている。鈴愛を上京させたきっかけは、イベントのときに鈴愛が差し入れた五平餅が気に入ったから、という流れになっていたが、はたして本当にそうなのか!? 鈴愛は、漫画家になるという夢に邁進(まいしん)していけるのか? そしてその夢を応援する律や家族は、今後彼女の発するSOSにどう応えていくのか? 律と鈴愛の関係性がどう変化していくのかも気になるところです。NHK連続テレビドラマ小説『半分、青い。』(月~土)午前8時~8時15分
2018年05月12日