「(攻撃を)基地に限定する必要はないわけでありまして、向こうの中枢を攻撃するということも含むべきなんだろうと」安倍晋三元首相(67)のこんな発言が波紋を呼んでいる。自民党の安全保障調査会は、ミサイル発射など日本に対する攻撃の兆候が見られた場合、敵基地を攻撃する「敵基地攻撃能力」の必要性を、今月中にも岸田文雄首相(64)に提言する予定だ。しかし、安倍氏は「敵基地」では生ぬるいとばかりに、4月3日の講演で「敵の中枢」も攻撃の対象に含むべきだと主張したのだ。「敵国の『中枢』とは、政府機関がある首都になるでしょう。しかし、日本国憲法は、戦争のための戦力と、交戦権の不保持を明記しています。専守防衛だけ認められるため、『中枢への攻撃』はもちろん『敵基地攻撃』でさえ憲法違反にあたります」そう語るのは、慶應義塾大学名誉教授で憲法学者の小林節さんだ。また、武蔵野美術大学造形学部教授で憲法学者の志田陽子さんもこう指摘する。「相手が大国で、国内外に多数の基地がある場合はどうするのでしょうか。また、潜水艦などからの攻撃は?それらすべてに対処しようとすれば、際限のない“軍拡”が待っています。そうなれば、私たち国民の生活を脅かすほどの税金が必要になることでしょう。また、相手が攻撃しようとしているという情報が誤っている可能性もある。実際に、米国がイラクに侵攻したきっかけは誤った情報によるものでした。その場合、日本から侵略行為をすることになってしまいます」敵の“中枢”を攻撃した場合、当然敵も躊躇なく日本の“中枢”に反撃してくることになる。安倍氏の構想は非現実的なばかりか、いたずらに国民を戦禍に巻き込むリスクを高めるものだという。■ウクライナ戦争に便乗する「核共有」論2月24日のロシアの侵攻によって始まったウクライナ戦争は、いまだに終戦の兆しが見えない。侵攻に前後して、冒頭の安倍氏の発言のように、政治家や一部の識者が、“軍備”増強の必要性を喧伝する声が大きくなっている。【自民党安倍晋三元首相】〈核シェアリング(核共有)を含め、様々な選択肢を議論すべき時に来ています〉(『文藝春秋』2022年5月号にて)【橋下徹元大阪府知事】「核シェアリングもやっぱりこれからの日本で議論していくべき。NATOは現実、核シェアリングをしているからロシアも簡単には手を出せない」(2月27日『日曜報道THE PRIME』[フジテレビ系]安倍元首相との対談で)安倍元首相や橋下徹氏(52)などは、「核共有」にも言及。米国の核兵器を国内に配備し、共同で運用するという構想のことだ。「日本国憲法には《核保有の禁止》という記述はありませんが、核兵器は自衛の範囲を上回るので、保有や配備することは違憲です。’71年には、核兵器を『持たず、つくらず、持ち込まさず』という非核三原則が国会で決議されています」(志田さん)しかし、安倍氏は非核三原則についても議論をする必要があると主張。そして、日本は長年、米国の“核の傘”の下にあるが、〈この「核の傘」がどこまでの抑止力を持っているのか、改めて精査する必要がある〉。抑止力は、日本が核攻撃を受けた場合、米国が反撃してくれると相手国がどの程度信じるかにかかっているので、報復の可能性に現実味を持たせるために、〈日本は核を巡る意思決定に、深く関与すべき〉だという(〈 〉内は『文藝春秋』2022年5月号より)。“他国が日米の関係について疑念を持って攻撃してくるかもしれない”というお考えの安倍氏。長年、いたるところで日米同盟の強固さをアピールしてきたのはいったい何だったのか気になるところではあるが、小林さんはこう指摘する。「日本列島は米国にとって重要で失ってはいけない土地です。そのためにも、在日米軍基地を130カ所以上も置いている。日本が攻撃されても、米国が反撃しないなどと思う国はない。核共有はまったく必要のない議論でしょう」仮に核共有が実現した場合について、志田さんは懸念する。「日米の力関係を見ると、結局米国の都合で運用されることになる。日本が敵基地や中枢の攻撃ができるように法整備もされ、米国に『日米の自衛のために核攻撃をせよ』と言われたら、集団的自衛権行使の延長線上において、行われてしまうのではないでしょうか」日本が核武装することは、憲法以前に倫理的にも許されないことだと小林さんは考えている。「日本は唯一の被爆国です。あの悲劇で、核兵器は作れるけれど、使ってはいけないものだと人類は学んだはず。日本の核保有は、人類の“退化”であり、政治倫理的に許されないことです」■先制攻撃の口実を与えることになるそれそも、敵基地や中枢への攻撃能力、核共有の整備は、むしろ戦争のリスクを高めることになるという。「第二次世界大戦で敗北した日本は国連憲章では『敵国』にあたります。敵国が侵略行為を再現しようとした場合、国連加盟国は安保理の許可なく軍事制裁してもいいという『敵国条項』は、いまだ国連憲章に残っています(第53条)。日本が攻撃能力や核整備を進めることは、侵略行為を再現しようとしていると、他国に日本を先制攻撃する口実を与えてしまうことになるのです」志田さんは、「声の大きい権力者の考えを、日本人の総意と混同してはいけない」という。「安倍さんや松井さんたちは、国内の自分の支持者に向けて言っているところがあります。しかし、こうした発信を続ければ、国際世論に『日本は軍拡の方向に舵を切るんだ』と誤解されかねない。そうならないために、私たちが『なってほしくない』方向の考えにはハッキリ『NO』を表明していくべき。政治家は結局、民意には勝てないのです」他国の悲劇に便乗して、恐怖と猜疑心を煽ってくる権力者たちの声を、冷静に検証しよう。
2022年04月22日クリスマスイブの12月24日、安倍晋三元首相(67)が公式YouTubeチャンネル(あべ晋三チャンネル)に「ピアノを弾いてみました」と題して7分ほどの動画を投稿し、話題を呼んでいる。投稿した動画は、10月に開催されたジャパン・スピリットコンサート2021のために撮影したピアノ演奏ビデオを、自身のYouTubeチャンネルで公開したもの。NHKの東日本大震災復興支援ソング「花が咲く」を、やや緊張した面持ちながらも、なめらかに弾いているのだ。この動画にネットでは、シンパもアンチもザワついた。《健康を取り戻しピアノに向かう余裕に拍手》《上手くて草》《安倍晋三×ピアノなんて組み合わせ、まったく予想してなかった》動画の中で安倍氏は、「実は私はピアノを小学校1年生時ぐらいまでやっていて、せいぜいバイエルを終える程度」と、恥ずかしそうに60年ぶりに練習したことを明かしている。首相を辞任する理由の一つとなった持病の悪化から1年以上たち、すっかり体調も良くなっているようだ。安倍氏は2021年11月、自民党最大派閥・清和研の会長を衆院議長になった細田博之(77)の後を受けて就任。“安倍派”の領袖となり、岸田文雄首相(64)も常に顔色をうかがわなければならない存在となっている。「総裁選で岸田首相が勝利したのも、安倍氏の支援あってのことでした。先日岸田政権が打ち出した“アベノマスク”廃棄の方針を打ち出すのにも、首相が直接安倍氏に何度か電話するくらい気を遣っています」(官邸担当記者)だが、“キングメーカー”として振る舞い出している安倍氏が「ピアノを弾いてみた」動画を投稿した背景を、ある自民党幹部はこう皮肉る。「わざわざピアノを弾いた動画をYouTubeに投稿したのは、単なるイメージアップということ以上に、林さんを意識しているからなんじゃないかと思いましたよ」■安倍氏が警戒するのは、政界屈指の“バンドマン”“林さん”とは、林芳正外相(60)のことだ。林氏といえば、前回の衆院選で参院議員から衆院議員に転じるために、党本部の方針に反旗を翻す形で、山口3区から出馬。当時現職の河村建夫元官房長官を破って当選を果たした。「林さんは以前から、『首相を目指す』と公言し、2012年の自民党総裁選に出馬したこともあります。所属する岸田派のなかでもキャリアは十分で、早くも“ポスト岸田”の有力候補とされています。林さんは、12月上旬にイギリス・リバプールで行われたG7外相会合の夕食会が開催されたビートルズ・ストーリー博物館で、ジョン・レノンの代表曲『イマジン』をピアノで弾いていたことが話題になりました。じつは彼は、永田町でも有数のバンドマンなんですよ」(同前・自民党幹部)じつは林外相は、Gi!nz(ギインズ)という自民党所属議員で構成される音楽ユニットに所属し、ピアノを担当しているのだ。「ギインズはアルバムを2枚出していて、林さんのピアノの腕前はプロ級ですよ。小さいころからのビートルズファンで、ベースやギターも非常に上手いし、バイオリンも弾ける。昔っからバンドをやっていることは有名で、政界であれだけ楽器を弾きこなせる人はそうそういませんよ」(自民党中堅議員)そんな林氏と安倍氏には浅からぬ因縁がある。「安倍家と林家はともに下関市が地元で、中選挙区制時代の父親の代は激しい選挙戦を繰り広げていました。安倍さんの父・晋太郎さんは福田赳夫元総理の側近で、林さんの父・義郎さんは田中角栄元総理の側近だったことから、“下関の角福戦争”とまで言われたほど。小選挙区制の時代に入ると、下関市の山口4区は晋太郎さんに、義郎さんは比例中国ブロックに回って決着しました」(前出・自民党幹部)だが、再び不穏な空気が流れているのだという。「一票の格差是正のために、現在4つある山口県の小選挙区が、2022年以降の衆院選から3つに減る見通しです。しかし下関市を含む新しい選挙区をめぐっては、安倍氏と林氏双方の支持者の間で、どちらを公認候補とするか、早くも緊張感が漂っています。安倍氏は選挙がめっぽう強いので山口県連は総出で支持していると思われがちですが、じつは県連のなかには林氏のシンパが多く、だからこそ山口3区で河村氏を破ることができたといわれています」(与党担当記者)歴代最長の在任期間記録を樹立した安倍元首相といえど、選挙の強さにも陰りが見えてきた。「2017年の総選挙では、安倍さんは10万票以上集めていましたが、前回は地元に入って選挙戦を戦ったのにも関わらず、得票数は約8万票と、約2万票も減らしています。下関市には今でも林さんを支持する人も多いし、“再び山口県から首相を”という期待を林さんに寄せる声は根強いものがあります。ゆえに今度の区割り変更には、安倍さんもあぐらをかいたままではいられないという状況があるのです」(前出・自民党幹部)“下関のピアノ戦争”が泥仕合とならなければいいが――。
2021年12月28日12月6日、岸田文雄首相(64)が、現在住んでいる東京都・赤坂の衆院議員宿舎から、11日にも首相公邸に引っ越すことが明らかになった。首相が公邸に入居するのは、民主党政権の野田佳彦首相以来、およそ9年ぶりとなる。「安倍晋三元首相は都内の自宅から、菅義偉前首相は、議員宿舎から首相官邸に通勤していました。野党は長らくこの通勤スタイルを『緊急時に対応できない』と批判し続けてきました」(全国紙政治部デスク)岸田首相が就任したばかりの10月7日午後、千葉県北西部を震源とする最大震度5強の地震が発生。真夜中の揺れに、首都圏の住民は恐れおののいたが――。「このとき、首相は発生から11分後に自身のツイッターで政府の速報を引用し、国民に呼びかけました。この直後に官邸に入ったのは、発生から35分後。ただ、菅前首相と比べると『官邸入りが15分遅い』と報じられたりもしました。菅前首相は官房長官時代から危機管理にあたっていた経験があったからか、緊急時の動きが非常にスピーディーでした。官房長官時代に、走って危機管理室に向かう菅氏を、若い番記者が追いかけてもまったく追いつけなかったという逸話もあるくらいで、首相になってからも健康管理や緊急時対応に気を配っていました。かたや岸田首相は、衆院選の公示日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際、遊説で東京を離れていて、しかも松野博一官房長官も遊説に出かけていたということが『危機管理対応に隙があったのでは』と批判を浴びました。そうしたこともあったために、岸田首相は公邸への引っ越しを考えていたそうで、“危機管理対応を重視している”という姿勢を改めてアピールする狙いがあるのでしょう」(官邸担当記者)現在の公邸は2005年に改修を施されている。もともと、1929年に首相官邸として建設された建物だったが、この改修で茶室や和室のダイニングなど外国からの賓客をもてなす部屋が新たに作られ、燃料電池による発電・熱供給システムなどの設備が導入された。しかし、この公邸には“幽霊が出る”として、永田町でまことしやかに囁かれてきた。「森喜朗さんが総理だったとき、『寝入りばなに足音がして目が覚めて、寝室のドアを開けたら音が遠ざかっていった』という体験をしたそうです。あと、鳩山由紀夫さんの奥さんの幸さんは、実際に『幽霊を見た』とか……。“公邸の幽霊”については、ずいぶん昔から話題にこと欠きません。小泉純一郎さんは『幽霊に出会ったことはない、一度会ってみたかったけど』なんて冗談を飛ばしていましたし、入居しなかった安倍さんは、『幽霊が出るから嫌なんです、一緒に住んでくださいよ』と会食相手に話していたそうです。2013年に、野党が『幽霊が出るとの噂があるが事実か。安倍首相が公邸に引っ越さないのはそのためか』と政府に対して質問主意書を出し、安倍政権は幽霊の噂について、閣議決定をしたうえで『承知していない』と回答しました。その後の記者会見で、官房長官だった菅さんは“幽霊の気配を感じたことはあるか”と問われて、『言われてみればそうかな……』と笑っていました。かつては『五・一五事件』や『二・二六事件』の現場として、血が流れたこともある古い建物で、銃撃を受けた痕も残っていたほどです。不気味さを感じてしまうのは無理もないのかもしれません」(自民党ベテラン秘書)だが、そんな“いわくつき”の公邸にわざわざ岸田首相が入居するのには、危機管理上望ましいということのほかにも理由があるというのだ。■そもそも議員宿舎に入居資格がなかった“疑惑”が11月29日、岸田内閣閣僚の保有資産が公開された。首相の資産は2億868万円だったが、その内訳を巡って、波紋が広がった。「岸田首相は、東京都渋谷区、静岡県伊東市、広島市内に土地や建物を合わせて1億7595万円に上る不動産を所有し、定期預金は1千万円と申告しています。妻の裕子さんは、広島県三次市の不動産2273万円と乗用車1台となっています。一部のメディアから問題視されているのは、渋谷区のマンションの存在です。東京23区内に自宅がある場合、議員宿舎に入居できないと議院運営委員会が定められているためです。規則違反を追及されないように公邸への引っ越しを進めたのではないか、という指摘もあるのです」(与党担当記者)この渋谷区内のマンションは、首相が外相を務めていた2013年5月にも問題視されていた。岸田首相が保有している物件は、原宿駅からほど近い閑静な住宅地の6階建てマンションの一室。その広さは、約92平方メートルもある。「2013年5月27日付の『読売新聞』夕刊で、『23区に住居なら都心宿舎ダメ24議員入居規制骨抜き』と報じられています。読売の取材に、岸田事務所は『相続した共有不動産で母親が住んでいる。赤坂の議員宿舎には所定の手続きを経て入居している』と回答しています。議運が定めている『入居基準』には、『都内住居に家族が住んでいて議員本人が住めない』といった理由で、議員宿舎への入居が認められるケースがあります。ただ、議員たちが都心の一等地に、3LDKで月額10万円台という相場よりも低い家賃で住めることは、昔から“好待遇すぎる”と指摘する声は根強いものがあります。しかも、『日刊ゲンダイ』は11月26日に、岸田首相の母親は昨年5月に亡くなっていて、現在『母親が住んでいる』という理由は通じないと報じています。同紙の取材に岸田事務所は、『入居許可を得て居住しています』と回答しただけでした」(前出・全国紙政治部デスク)ウェブ上にも、こうした“疑惑”に首を傾げる声が上がっていた。《都内に億ションをお持ちと、報道されていましたからね。遅かったけど》《本来なら岸田総理は赤坂議員宿舎には入居資格はなかったはず。野党からの追求を交わす狙いかな》ある自民党関係者もこう話す。「一部では“分譲価格は1億円以上”と報じられています。タイミングが悪いことに、いま月額100万円の文書通信交通滞在費についての法改正が議論されている最中です。総理は公邸に引っ越してしまうとはいえ、“億ション”を所有しながら“特権”を甘受していたという批判は免れません。説明責任を果たさなければ、来年の参院選にも悪影響が出かねません」新居で引っ越しの荷解きをしながら、岸田首相は旧居について説明を求められるのか――。
2021年12月10日“公的価格の抜本的見直し”を掲げていた岸田文雄首相(64)。しかし実際に閣議決定されたのは“雀の涙”ほどの賃上げで、「期待はずれ」などと怒りの声があがっている。政府は19日、保育職・介護職は平均で月9,000円、看護職は平均で月4,000円の賃金の引き上げを決定した。来年2月から実施される。看護師については、地域でコロナ医療など一定の役割を担う医療機関の看護職員に対象が絞られる。また、将来的には収入の3%程度の賃上げを目指しているとはいうが、財源に令和3年度補正予算を充てる来年2月から9月までは、収入の1%程度(月4,000円)の賃上げにすぎない。来年10月以降の措置は今後検討されるという。このわずかばかりの賃上げに、Twitter上では不満の声が続出している。《コロナ禍でこれだけ世のために貢献してくれた看護師にたった4000円の値上げしかしない岸田政権!?こんなのが経済対策!?国会議員は1日でも100万円貰えるのに国民はどーでもいいのか!?》《岸田政権の言っていた所得倍増とはこういうことですか??与野党でまともに働いていない議員の給与を全額看護師や保育士、介護士に回してもバチは当たりませんよ。》自民党総裁選で勝利した際の記者会見でも、「看護師、介護士、保育士の方々の給料は、仕事の大変さに比べて低いのではないかという指摘がある」と言及していた岸田首相。9月末に都内の特別養護老人ホームを訪れたときには、「処遇を改善してほしい」と訴える介護士の声に、「介護士や看護師などの処遇の水準は国が決めるので、思い切って引き上げ、社会全体の給与を上げる仕掛けを考えている」と寄り添う姿勢を見せていた。そうしたことから看護、保育、介護に携わる人々の所得向上が期待されていたが、岸田首相の「聞く力」は果たして発揮されているのだろうか。
2021年11月24日11月10日に召集された特別国会で、岸田文雄首相(64)が第101代首相に選出され、第2次岸田内閣が発足した。10月末に行われた衆議院選挙では、立憲民主党の辻元清美氏(61)など意外な大物議員が落選。硬直化が進む日本の政治にも変化の風が吹くかと思いきや、依然、強い勢力を誇っているのが世襲議員だ。河野洋平氏(84)を親に持つ河野太郎氏(58)や、かつての総理大臣である小泉純一郎氏(79)の次男・小泉進次郎氏(40)といった有名二世議員が続々と当選。親の地盤を引き継いだ議員らの底力を見せつける結果となった。そこで、本誌はWEB上で「落選してほしかった世襲議員」についてのアンケートを実施し、ランキングを作成した。約200人から回答を得た結果は、以下の通りだった。【今回の衆院選で落選してほしかった世襲の衆議院議員は誰ですか?】(回答:2021年11月2日〜11月7日)1位:麻生太郎氏(40.4%)2位:安倍晋三氏(25.5%)3位:甘利明氏(7.5%)3位:小泉進次郎氏(7.5%)5位:小沢一郎氏(5%)6位:鳩山二郎氏(3.1%)7位:河野太郎氏(2.5%)8位:小渕優子氏(1.9%)40%と圧倒的1位だったのは麻生太郎氏。“九州の帝王”とも呼ばれる麻生家出身で、父親は衆議院議員を3期務めた麻生太賀吉さん(享年69)。昨年10月に菅内閣の閣僚の家族分を含めた資産が公開された際、麻生氏は6億4,845万円とトップだった。そんな庶民離れした感覚が、「(カップ麺について)1個400円くらい?」「温暖化で北海道の米がうまくなった」といった、これまでの失言を招いていると批判を受けたようだ。以下のようなコメントが寄せられた。「数々の失言から見える本音が受け入れがたい。国民を馬鹿にしている。」(60代女性・専業主婦)「金銭感覚が金持ちのものさしなので。考え方や発言に同意できない。」(50代女性・専業主婦)「裕福なご家庭に育ち、国民に対して『下々の皆さん』などと口を滑らすような国民に寄り添えない人に国政は無理」(50代女性・専業主婦)■2位は“説明責任を果たしていない”あの人25.5%の得票率で2位に選ばれたのは安倍晋三氏(67)。父親は衆議院議員を11期務め、自由民主党幹事長や内閣官房長官などを歴任した安倍晋太郎さん(享年67)だ。総理大臣在職中に発覚した森友・加計問題や、桜を見る会をめぐる問題にたいして、説明が不十分であると厳しい指摘が相次いだ。「森友学園問題・桜を見る会など、不透明なお金の流れが多すぎる。」(40代女性・会社員)「モリカケ問題を筆頭に不透明過ぎることが多いから」(50代女性・専業主婦)「説明責任を果たしていないから。」(30代女性・会社員)同率3位となったのは、小泉進次郎氏と甘利明氏(72)。元総理大臣の純一郎氏を親に持つ進次郎氏だが、実力不足と指摘する声が。「親の七光りだと思うから。中身のない発言ばかりで信用できない。」(20代その他・学生)「国会議員、大臣の器とは到底思えない」(30代女性・会社員)2期衆議院議員を務めた甘利正さん(享年72)を父にもつ甘利氏。やはり、報じられている金銭問題についての不十分な説明で信頼を大きく損なっているようだ。「金銭問題についてしっかり説明されてないから。」(20代女性・会社員)「有耶無耶な問題を説明せずに当選すると思っていたのか疑問。」(30代女性・会社員)果たして、彼らは任期中に親譲りではない政治家としての”底力”を見せることができるのかーー。
2021年11月13日10月1日、全国で緊急事態宣言が解除された。安倍昭恵さん(59)が経営する東京都内にある居酒屋「UZU」も、本格的に営業を再開。ちょうどこの日は、自民党総裁選を終えた岸田文雄首相(64)が、党役員人事を行っていた。台風16号が関東に接近したために激しい雨が降っていたが、雨脚が弱まった午後6時ごろ、昭恵さんが白い傘を差して、店に向かって歩いてきた。白いブラウスにジーンズというカジュアルないでたちで、背筋はピンと伸びていた。本誌記者が取材を試みると――。――親交の深い岸田さんが首相に就任されますが、お気持ちは?「すみません……」いくつか記者が問いかけたが応じることもなく、そのまま扉を開けて、店内に入っていった。その後、店を後にしたのは午後9時前。そそくさと迎えのタクシーに乗り込んだ。だが、“アッキー”の胸中は、台風一過のような晴れやかな気持ちだったようだ――。「総裁選が始まったころからずっと、昭恵さんは『岸田さんじゃないの?』と岸田さんを“推して”いましたから、岸田さんが首相になってうれしいはずですよ。昔から、岸田さんの奥さまの裕子さんとも大の仲よしですしね」(昭恵さんの知人)1993年に初当選した岸田首相と安倍晋三元首相(67)は当選同期。2人の“絆”について、政治評論家の有馬晴海さんはこう話す。「2人が当選したばかりの28年前から、安倍さんは持病のために入院することがありました。国会の委員会を欠席しなくてはならないときは岸田さんが代理で出席したり、岸田さんが安倍さんをいろいろとサポートしたのです。それ以来、2人の関係は密になっていたのです」じつは岸田首相は、昭恵さんとも、強い“絆”があるのだという。「よく酒席で“お酌コンビ”だった」と話すのは、安倍氏の地元・山口県の後援会関係者だ。「安倍さんが新人候補のころです。支援者が集まる集会に、候補者は奥さんを連れてよく行かされたのです。当時、党本部の強い方針で、地域の清掃活動とか細かい催し事などにも参加する“どぶ板”を徹底的にやらされていました。隣県の広島から岸田さんが応援にやってきたことがあったのですが、安倍さんは持病の潰瘍性大腸炎を抱え、お酒が飲めない。そんなときに、『ここは私たちが』と言って、昭恵さんと岸田さんが2人でお酌をして回っていました。今でも安倍さんは、『私に代わって、100杯もビールを飲んでくれました』と2人への感謝を口にしています」■“キッシー”を操る安倍元首相夫妻“アッキー”といえば、酒豪の逸話に事欠かない。「地元でも、『昨晩はあの店でつぶれていた』という話は、首相夫人になる前はよく聞きました。ある時、私の知り合いの店にも、何人かでベロベロに酔っ払って来たことがあった。昭恵さんはある高級ワインはないかと入店時に聞いてきた。店にはそのボトルはなかったのですが、『買ってきて!』と騒ぐから、店主が一生懸命に探して戻ったら、ご一行はいなくなっていたそうです」(下関市の飲食店経営者)一方の岸田氏も、お酒の強さは政界随一とされる。「外相のころ、ロシアのラブロフ外相とディナーでウオツカの杯をどんどんあけて、『あちらが途中で白ワインにしたから俺の勝ち』と、岸田さんは誇らしげでした」(岸田派中堅議員)発足したばかりの岸田内閣だが、安倍元首相による“院政”の到来が予想されているという。「安倍氏は総裁選前から、首相在任時の最側近を送り込むなど、水面下で岸田陣営も支援していました。岸田内閣の人事も、安倍氏が事実上率いる細田派の松野博一氏(59)を官房長官に、麻生太郎氏(81)を副総裁にする布陣で、党幹事長は安倍氏の盟友である甘利明氏(72)です。おまけに官邸の事務方にまで、安倍氏に近い官僚がどんどん起用されています。『まるで安倍政権の再来だ』という声が永田町内外で上がっています。これでは、森友学園問題や“桜を見る会”の疑惑を再調査する可能性はなくなるでしょう」(与党担当記者)前出・岸田派中堅議員も、「ボスが総理になったのに、派閥から重要ポストを出せず、あまり喜べない状況です」と肩を落とす。夫婦で神推しした“キッシー”が首相の座を射止めてくれたおかげで疑惑から逃げ切れる――。“アッキー”は再開した居酒屋で、ただ勝利の美酒に酔うばかりだったにちがいない。
2021年10月04日次の首相となる「ポスト菅」を決める自民党総裁選。その告示が9月17日に迫っている。そんななか、Twitterでは「#こんなひどい政治ははじめてだ」がトレンド入り。「#最低最悪の首相」というハッシュタグとともに歴代首相の”懐かしい”写真が多数投稿されるなど、盛り上がりを見せていた。そこで、女性自身では2000年代の「がっかりだった歴代首相」についてのアンケートを実施。ランキングを作成した。回答したのは男女150人。結果は、以下の通りだった。【2000年代の歴代首相のなかで最も「がっかり」だった人は?】(回答:2021年9月9日~9月12日)1位:安倍晋三(26%)2位:菅義偉(24%)3位:鳩山由紀夫(13.3%)4位:菅直人(11.3%)5位:野田佳彦(9.3%)6位:麻生太郎(8%)7位:森喜朗(7.3%)8位:小泉純一郎(3.3%)9位:福田康夫(0.7%)“栄えある”「がっかりだった歴代首相」1位となったのは、安倍晋三前首相(66)!森友学園問題や桜を見る会などの不祥事に対する説明責任を果たしていないことや、新型コロナウイルスの初期対応に関する不信感が拭えなかったようだ。選んだ理由について、以下のようなコメントが寄せられていた。「不祥事が多かった」(30代女性・会社員)「森友、加計、桜を見る会などの問題から何の説明も無しに逃げまわっているだけだったので」(60代男性・会社員)「森学園の問題もそうだが、コロナウイルスに対しての初期対応に、問題があると思う。もっと慎重にやるべきだった。出始めに、中国からの出入りや、プリンス号船の対応に問題あり」(30代女性・会社員)■2位は菅義偉首相「自分の意志で発言していると思えない」続いて、2位にランクインしたのが菅義偉首相(72)。安倍前首相との差は、わずか2%だった。新型コロナウイルスや東京オリンピック・パラリンピックへの対応や判断力に対して、不満の声が多く寄せられた。「自分の意思で発言していると思えない」(30代男性・会社員)「膨大な数の自宅療養者を出したから」(50代女性・パート)「やることなすことすべてガッカリ。国民の気持ちに寄り添えない本当にガッカリな人。日本の未来が真っ暗になったような気持ちになった」(40代女性・専業主婦)そして3位にランクインしたのが、鳩山由紀夫氏(74)。民主党に対する期待を裏切られたという思いや、公約を果たしていないといった意見が多かった。「マニフェスト通りに行かず、政権を後退しても醜態を晒しただけでただただ虚しかった」(10代学生)「民主党に期待したのですが、、ガッカリ!」(40代女性・パート)17日の告示まであと2日。「ポスト菅」となる新首相は数年後、「がっがりだった歴代首相」にランクインしないといいのだが――。
2021年09月15日9月3日、これまでの発言から一転、自民党総裁選からの“撤退”を決めた菅義偉首相(72)。背景にあるのは20%台という低い内閣支持率だ。ここまで国民からの支持を失った一因は「菅さんの“対話力”の低さにある」と話すのは、ジャーナリストの江川紹子さん(63)。「菅さんの印象を一言で言えば『聞きたい内容が伝わってこない、誠意がない』というもの。歴代首相より会見の機会は明らかに多かったのですが……」ネットをのぞけば、《原稿、棒読みじゃん》《質問にまったく答えていない》など、首相への落胆の声ばかり。「菅さんには、カメラの向こうに国民がいるという意識が希薄なんだと思います。目の前の記者とやりとりだけすればいい、官僚が用意した公式答弁さえすればいい、と対話にならないんです」質問に正面から答えてこなかった菅首相。結果として、国民にそっぽを向かれることになったのだが、これが許されてきたのは、会見の方式に問題があるという。首相会見の主催者は、大手メディアが中心に組織している記者クラブのひとつ「内閣記者会」だ。「しかし、内閣記者会主催のはずなのに、司会進行を務めるのも、質問者を指名するのも、内閣広報官、つまり首相の部下なんです」じつは、首相会見で江川さんはじめフリーランスの記者は、長年無視されてきたという。「もともと、記者クラブの人しか首相会見に参加できなかったのが、旧民主党政権時代にフリーの記者にも門戸が開放されました。当時は質問をすることもできましたが、安倍政権になって、フリーの記者は質問のために手を挙げても、指名されなくなりました」質問者として指名されるのは大手メディアが中心。政権交代から7年にわたってフリー記者が指名されることはなかった。その流れを破ったのは江川さんだ。昨年2月29日、コロナに関する初めての記者会見を、短い質問時間だけで打ち切ろうとする安倍晋三前首相(66)に対して、江川さんは挙手しながらこう叫んだのだ。「まだ、質問があります」安倍前首相は立ち止まることはなかったが、江川さんがツイッターでこのことをつぶやくと大きな反響が。公平な会見を求める声が高まり、次の会見からフリーの記者も指名されるようになった。「しかし、まだ問題のあるルールはあります。“更問いの禁止”です。結果として、首相との対話が難しくなっているのです」“更問い”というのはマスコミ用語で、追加質問のこと。多くの人に質問の機会を作るという建前のもと、一度質問をしたら、さらなる質問を重ねることを禁じるというルールだ。結果、首相の回答がまったく体を成していなくても、質問者はそれ以上の追及ができなくなる。「こうしたルールは菅さんや安倍さんが作ったものではなく、首相を困らせてはいけないという、周囲の官僚の過剰な忖度が生んだものだと考えています」江川さんは菅首相とのやり取りで、質問に答えていないと、さらに質問を重ねようとしたが、内閣広報官に遮られている。■質問を重ねられないから真意がわからないこうしたルールが菅首相自身の首を絞めたと江川さんは指摘する。「7月30日の会見で、菅首相は『人流は減少している』と言い、大きな批判を浴びました。現実として街に出ればいっぱい人がいるし、電車は満員なわけです。一般の人は『えぇ?』と疑問に思う。もし、さらに記者に問われれば、菅首相も“〇〇のときと比べてこれくらい減っている”というような説明ができたのかもしれない。でも、“更問い”は禁止ですから、国民の疑問は置き去りにされたまま、政府は実態がわかっていないのではないかという不信感だけが残りました。そのような状態で、“国民にいっそうの協力を”と言っても伝わるわけがありません」8月25日の会見では「明かりははっきりと見え始めています」と言い放った。「多くの人たち、特に飲食関連の産業に従事しているような人にはまったく明かりが見えていないなかで、そんな実態とかけ離れたことを言われても、『どういうことですか』と聞けないわけですよ。対話は疑問に答えて、はじめて成り立つ。なのに、最初から拒否でしたから」こうした会見の“悪習”は次期政権にも引き継がれるのだろうか。最後まで国民と向き合うことがなかった菅首相。次期首相には、用意した紙を読むのではなく、ぜひ“自分の言葉”で話してほしいと江川さんはいう。「“この総理大臣はこう考え、こういうところに悩み、こういうふうに頑張ろうとしているのだ”と伝えるのが大切です。その姿が見えれば、国民からの信頼も得られるし、協力しようという気持ちも生まれる。このコロナ時代も乗り切れると思います」“対話力”のある総理大臣を期待したい。【PROFILE】江川紹子(えがわ・しょうこ)東京都出身。神奈川新聞社会部記者を経て、フリーランスに。オウム真理教の取材などで知られる。情報サイト「ビジネスジャーナル」で「江川紹子の『事件ウオッチ』」を連載中。
2021年09月09日菅義偉首相(72)の退陣表明を受け、日本中が『次の総理は誰になるのか?』注目している。自民党総裁選に向けた派閥争いは激化し、情勢が変化する毎日だ。日本では、国民が直接選挙で首相を選ぶ制度はないが、せめて「この人だけは首相にしないで!」という本誌女性読者の声を聞いてほしい。そんな思いで、自民党大物議員の中でも「首相になってほしくない政治家」についてアンケートを実施。ランキングを作成した。結果は予想を超えて一人の政治家に票が集中。麻生太郎副総理兼財務相(80)が、第2位の安倍晋三前首相(66)のトリプルスコア以上となる42%を獲得した。理由として寄せられたコメントでは「言葉遣いが汚く聞こえる」「一般的な価値観から離れている」「おじいちゃんだし態度が悪い」といった意見があった。過去には、「子どもを産まなかったほうが問題」「セクハラ罪っていう罪はない」など、女性を軽視する発言を繰り返してきた麻生氏。女性からの支持が得られないのは当然の結果とも言える。【自民党大物政治家の中で「この人だけは総理にしないで!」と思う人は?】(女性限定回答9月1日~9月3日)1位麻生太郎:43%2位安倍晋三:14%3位丸川珠代:9%4位小泉進次郎:8%5位二階俊博:6%共同通信社が9月4、5日に実施した、次の首相に「誰がふさわしいか」の世論調査で第1位となった河野太郎氏(58)の派閥の領袖は麻生太郎氏。ハッキリした物言いで国民の支持を集める河野氏だが、いくら名前が同じ「太郎」でも、麻生氏の言うことだけは真に受けないほうが自身のためかもしれない。
2021年09月08日菅義偉首相(72)の電撃辞任によって、今秋、新たな総理大臣が誕生することになった。自民党総裁選候補の中では河野太郎氏を支持する声が大きいようだが、正直なところ、誰もが待望するリーダーは政治家の中にはいないのではないか。そこで『女性自身』では、女性が考える理想の総理大臣像を探るべく、独自に有名人をピックアップし、アンケートをとった。菅首相にとりわけ欠けていた発信力や国民的人気を持つ人物像、衆院選でタレント候補者擁立があるとしたら求められるのは誰なのか、結果をもとに検証したい。【総理大臣に向いている有名人は?】(複数回答可9月1日~3日調べ)1位カズレーザー:20%2位安住紳一郎:17%3位櫻井翔:14%第1位はなんとお笑い芸人のカズレーザー(37)。読書家として知られ、クイズ番組で活躍するイメージも強い。常に赤い服を着ていてインパクトは大だ。理由としては、「誰にもない発想を持っていそう」「頭の回転が速く周りに流されない自分のマニフェストを掲げられそうな人だから。そして国民に寄り添ってくれそうだから」といったコメントが寄せられた。2位以下に並ぶ報道番組のキャスターやMCを務める超有名人に比べると、カズレーザーは人気、知名度で劣る印象もあるが、いま女性たちが求めているのは、予定調和を超えた存在ということなのだろう。第2位はTBSアナウンサーの安住紳一郎(48)。ビートたけし(74)とともに『新・情報7DAYSニュースキャスター』(TBS系)に出演し、東京五輪キャスターとしても人気が高かった。「物事を柔軟に考える力がありそうだから」といった意見が寄せられた。第3位は昨年活動休止した嵐のメンバー、櫻井翔(39)。こちらも『news ZERO』(日本テレビ系)でキャスターを務め、父が総務省の事務次官であったことでも知られる。「物事を俯瞰に見ることができる。報道番組で自分の思いを伝えるから」というコメントが寄せられた。次の選挙では、カズレーザーによる「赤い服の新党」がみてみたい!?
2021年09月08日「現在進めているワクチンの接種がデルタ株に対しても明らかな効果があり、新たな治療薬で広く重症化を防ぐことも可能です。明かりははっきりと見え始めています」8月25日夜に行われた記者会見で、新型コロナ対策への自信をこう語ったのは菅義偉首相(72)だ。北海道や宮城県など8道県に緊急事態宣言の拡大が決定した同日、菅首相は「国民の皆様の御協力を頂きながら、この危機を何としても乗り越えていく、そうした決意に変わりはありません」と表明した。今回の会見でも「国民の暮らしと命を守る」と強調した菅首相。しかし国民に希望を与えるような言葉とは裏腹に、「目がうつろ」などと菅首相の体調を心配する声が相次いでいるのだ。《菅氏目がうつろで……これ、精神状態大丈夫だべか?とか色々疑ってしまうわ》《菅総理目がとろんとして疲れてるなぁって思う。批判も多いけど決していいことなんてない大変な仕事、役目だよなぁ》《どう見ても菅首相の顔が緊急事態。疲れ果てておる。。》《菅首相は疲れすぎでしょ。休んでいいよ。誰にも見えない光が見えちゃってるなんて心配だわ》「24日にNHKで中継された東京パラリンピックの開会式でも、視聴者から『菅総理の様子がおかしい』といった懸念の声が上がっていました。BGMに合わせて手拍子をしようとしていたのでしょうが、テンポが遅く合っていませんでした。顔色もあまり良くないように見えましたね」(スポーツ紙記者)■勤続150日を記録読売新聞によると、菅首相が最後に終日休養を取ったのは今年3月28日だという。8月26日現在で勤続150日となり、安倍晋三前首相(66)の“147日連勤”の記録を塗り替えたのだ。「与党内でも菅首相に休養を勧める声が上がっていますが、本人は『体調は万全』と休む気配は見えません。菅首相は『休むとかえってペースが乱れてしまう』といい、週末も執務にあたっています。また、日課にしている早朝の散歩も特別な予定が入らない限り、続けています。とはいえ『原爆の日』の式典での大切な挨拶を読み飛ばしたり、言い違いを繰り返したりするなど実務に支障をきたしているのも事実です」(与党関係者)自民党は26日、菅首相の総裁任期満了に伴う総裁選を9月17日告示、同月29日投開票と決めた。各紙によれば、「時期が来たら出馬すると申し上げてきた。それに変わりはない」と述べたという菅首相。果たして、再選する見込みはあるのだろうか?
2021年08月26日●家族で見ているアニメの声優に「子供が大盛り上がり」モーニング娘。OGの安倍なつみが、映画『パウ・パトロール ザ・ムービー』(8月20日公開)で約4年ぶりに演技に挑戦。家族で見ているアニメの声優ということで子供たちが喜ぶ顔を想像して出演を決意し、久しぶりの演技でその楽しさを改めて感じたという。また、母になってからの変化や安倍流の子育て、気になる今後の活動についてインタビュー。本作で仲間や友達の大切さも改めて感じたという安倍は、モー娘。時代の思い出やメンバーとの絆についても語ってくれた。正義の味方でキュートな子犬たちが、巻き起こるさまざまなトラブルを解決する人気テレビシリーズ『パウ・パトロール』(テレビ東京)の劇場版。安倍は、キュートなビジュアルが印象的なダックスフンドの新キャラクター、リバティの吹き替えを務めた。2歳と4歳の息子のママである安倍だが、親子そろって『パウ・パトロール』のファンだという。「家族で見ています。みんなが一致団結してトラブルを解決していくところが楽しいですし、子供たちは男の子なので、カーチェイスのような出動するシーンになると盛り上がっています」と魅力を語った。本作でも、お馴染みのパウ・パトロールたちが集結し、困っている人たちのために奮闘する姿が映画ならではのスケールで描かれる。安倍は「子供映画と一言では言えない、大人も楽しめる、家族みんなで楽しめる映画になっている。パウジョンアップしていて(笑)、映像が美しいし、迫力もあるし、感動しました」と絶賛する。リバティ役のオファーを受けたときの心境は「驚きましたが、素直にうれしかったです。このお仕事をお受けしたら子供たちが喜んでくれるんじゃないかなと思ったので、やらせていただくことにしました」とのこと。子供たちは「ちょっと伝えただけでも大盛り上がりだった」という。「うちにも絵本があったり、壁にキャラクターが描かれたものが貼ってあったり、日常に『パウ・パトロール』がいるので、新キャラクターが出てきて、その声が私って、大はしゃぎだと思います」と映画を見たときの反応も予想し、「映画館で見るのをすごく楽しみにしています」と話した。また、声優を務めることが発表されたときに「驚くほどの反響があった」と告白。多くの『パウ・パトロール』ファンから「吹き替え楽しみにしています」といった声が寄せられ、姪っ子とか甥っ子が『パウ・パトロール』のファンであることも知ったという。さらに、「七夕の短冊に“『パウ・パトロール』の映画が見に行けますように”と書いてあるのを目にしたり、『パウ・パトロール』のファンがたくさんいるということにうれしくなりました」と話した。洋画吹替初挑戦となった安倍。「アメリカ版の英語の吹き替えを聞きながら吹き替えをしなくてはいけなくて、それが大変でした。相手の方もリバティの声も全部英語で聞こえてくる中での日本語吹き替えだったので。そして、カーチェイスのシーンは早口だったので、難易度が高かったです」と振り返った。また、映画『TOKYOデシベル』以来、約4年ぶりの演技でその面白さを再確認したそうで、「楽しかったですし、表現するって好きだなと改めて感じました」と語った。●母は強し!「子供たちのためなら頑張れる」演じたリバティは、大都会のアドベンチャーシティで暮らしつつも、下町育ちで元気いっぱい好奇心旺盛な女の子で、ひょんなことからパウ・パトロールへ任務を依頼し、自らも手伝うことに。安倍は「これと決めたことがあったら張り切って、夢中になってやるところは似ている」と共通点を挙げ、「子供たちのことになるとすごく夢中になります。イベントごとが決まったら、子供たちを喜ばせるべく準備をしたり面白いことを考えたりしています」と説明した。この行動力は、母親になってからだという。「“母は強し”という言葉があるように、お母さんになると強くなるんでしょうかね。子供たちのためならって頑張れるというところはありますね」と優しい表情を見せ、「子供たちが喜んでくれることは一番の喜びというか、すごくパワーにもなっています」と語った。リバティは「花丸満点」「あたりきしゃりき」などキュートな口癖が印象的。安倍は「子供たちが真似してくれるといいなって思いながら吹き替えしましたが、リバティのキャラクターも立ってくるし、すごくいいなと思いました。『なしよりのなし』とか(笑)」と楽しみながら演じたという。自身の口癖は「なんとかなるよね」とのこと。「子供が真似していて、『ママがよく言うから』って言われました」と子供に言われて気づいたという。そして、「なるべくポジティブに考えるようにしています。子育てしていると予測できないことがしょっちゅう起こりますが、そういった時もポジティブに、大丈夫って思うようにしています」と普段の心がけも明かした。ポジティブ思考は昔からなのか尋ねると、「いえ、もっとネガティブでしたし、もっと心配性でした」と答え、「今もすごく悩むし、イライラしたりするけど、ネガティブな発想は何も良いことを生まないと気づいてから、ポジティブに考える努力をしています」と説明。「子供たちとの時間の中で意識的に、子供たちも私も楽しめるようにしているのかもしれません」と、これも母親になってからの変化だという。「何か起きたときに『ダメでしょ! なんでこういうことしたの!』と叱るのは簡単ですが、そうではない伝え方はないかなと。ただ叱るとそれを1日引きずってしまうし、私も自己嫌悪になる。笑いにできたら花丸満点だと思ったので、子供が『嫌だ嫌だ!』と言っていたら、『じゃあママも嫌だ嫌だ! 靴下履かない!』と一緒に言ってみたり、『なんでママはイライラしてるんでしょうか!?』とクイズにしてみたり。そうすると子供たちも笑い、ネガティブな感情が生まれることなく伝えるべきことを伝えられます」。楽しもうという意識は、2人目が誕生してからだそうで、「1人目の時はそんな余裕はなく、今も余裕はないですが、楽しいほうがいいよねって考えられるようになりました」と説明。そして、その前向き思考は家庭以外でもプラスに。「あんまりくよくよしなくなったかな。『ま、いっか』って、妥協を覚えました」と笑った。●モー娘。時代を振り返る「当時の仲間は今でも仲間」また、本作に参加したことで「仲間や友達、相棒っていいなと、改めて思いました」と語る安倍。「1人でやれることは限界があるけど、誰かと手を組んで一緒になって何か成し遂げようとした時に、想像もしてなかったような景色が見られたり、一緒に喜びを分かち合えたり、仲間ってやっぱりいいなと。子供たちもこの先そういう仲間に出会ってほしいなと思いました」。仲間というと、モーニング娘。のメンバーが思い浮かぶ。『ASAYAN』(テレビ東京)のオーディション企画で選ばれた5人で結成されたモーニング娘。は、インディーズのCDシングル「愛の種」を5日間で5万枚、手売りで売り切るという条件を達成してメジャーデビューを果たし、夢に向かって必死に頑張る姿が感動を呼んだ。安倍は「表に出ているのは私たちだけですけど、たくさんのスタッフがいて、大きなチームでいろんなことをクリアし、みんなで一個ずつ夢をつかんでいった。そういう思い出があるだけでも生きられるというか、今では絶対できないようなことをさせていただけたと思います。今でも当時一緒に頑張っていた仲間は仲間だし、思い出ですし、青春です」としみじみ。「デビューが決まってからもいろんなことがあり、想像と違っていたこともたくさんありましたが、夢に向かって自分がやると決めたことは成し遂げたいという思いで。1人では無理だったなということばかり。みんながいたからっていうことばかりですね」と語った。2018年に行われたHello! Projectの20周年記念コンサートでは、モーニング娘。の初期メンバー5人が出演し、大きな話題に。安倍は「みんな結婚してずいぶん大人に。でも、本番では自分の中でどこかスイッチ入った瞬間がありました。ファンの方がいて、照明を浴びながら歌と踊りを通して表現すると、鳥肌が立つような、そうそうこれ! という感覚が蘇ってくるんです」と振り返り、「初期のナンバーも歌わせていただきましたが、自分の中でやってきたことだから、刻まれているでしょうね」と続けた。本作で表現する面白さを改めて感じたという安倍。気になる今後について尋ねると、「エンターテイメントの世界が大好きで、歌や演技を通して何かを表現することも好きなので、お話があれば、タイミング次第でチャレンジしてみたいなと思っています。面白いことをやりたいですね」と意欲を見せた。ただ、「今はまだ子供が小さいのでそばにいてあげたいし、私は作品にのめり込んでしまうので、子育てして家庭を守りながらできるかなという不安があります」との思いも告白。「猟奇的な役を演じていると日常生活でもとげとげした人間になってしまうと思うので(笑)、そういった影響も考えながらいいバランスでお仕事もやっていけたら」と語った。■安倍なつみ1998年、モーニング娘。第1期メンバーとしてデビュー。2004年に卒業した後は音楽活動を中心に、ライブ、舞台、ミュージカル、テレビ、ラジオ等幅広く活動。2014年10月にリリースしたアルバム『光へ -classical & crossover-』が第56回日本レコード大賞・企画賞を受賞。プライベートでは「ジュニア野菜ソムリエ」や「ジュニア食育マイスター」の資格を持つ。2018年、日本ベストマザーズ協会より、第11回ベストマザー賞 2018(音楽部門)を受賞。2015年12月に結婚し、現在2児のママとして子育てしている。
2021年08月19日元モーニング娘。の安倍なつみが11日、東京・千代田区で催された劇場アニメ『パウ・パトロール ザ・ムービー』(8月20日公開)の公開直前トークイベントに、声優の潘めぐみとともに出席。40歳の誕生日をサプライズでお祝いされて「自分が40歳って全然実感がない」と本音を吐露した。安倍は今回、3年ぶりのメディア露出。イベント前日の10日に40歳の誕生日を迎えたことを受けて、潘から花束でお祝いされた。安倍は誕生日当日にも家族からお祝いされたと明かして「自分が40歳って全然実感がない。でもどうやら現実のよう(笑)。なんか、40年も生きてこられたってすごい感謝だと思います。昨日は感謝の気持ちであふれる一日でした」と話した。現在は、男の子2人の育児に奮闘中。「毎日予想もしないことが次々起きる。兄弟喧嘩はするしケガはするし。今はステイホームの時間も長いので、頭が真っ白になる出来事もある。寝かしつけがゴールだと思っていて、何とかたどり着いたときに、達成感と言いますか、『自分がんばったな!』と思う瞬間でもある」と日々の苦労を語った。また「男の子のママになるってスゴい」と漏らし、「うちの子が昆虫にハマっていて、カブトムシを取りに行ったんです。私は虫が苦手だけど、今、カブトムシ触れるんですよ! 私にとってスゴいことで、まさか自分がカブトムシをポッと持って、手足がワチャワチャ動くのを眺めながら虫の生態を調べたり、子どもたちと一緒に学んだりする日が来るとは思いもしなかったです」と自身の変化に驚きを示した。同映画は、放送3年目を迎えるTVアニメ『パウ・パトロール』シリーズの劇場版。巻き起こる様々なトラブルを、正義の味方でキュートな子犬たちが解決する様を描く。元々親子でファンだったという安倍は、新キャラクター・リバティの声を担当した。
2021年08月11日安倍晋三前首相(66)が辞任してから約9カ月。6月22日に、財務省の公文書改ざん問題の経緯を記録した”赤木ファイル”が、自殺した赤木俊夫さんの妻・雅子さんに開示された。首相の職も離れてもなお、森友学園問題や桜を見る会問題などで、いまだに疑惑を指摘され続ける安倍氏。だが、あるベテラン政治部記者によれば、「永田町には、いまだに“安倍再々登板説”が流れています」と話し、こう続ける。「自民党内の当選3回以下の議員、いわゆる“安倍チルドレン”たちなどが、再び首相に担ごうと、安倍氏に働きかけているんです。強硬な保守派や自民党が優勢な地方を中心に、安倍氏や妻・昭恵さんの人気は、現在でも根強いものがあります。昭恵さんにも、『ご主人に再々登板をぜひすすめてください』というメッセージが届いているそうなんです」そうした“安倍チルドレン”たちの動きを知ってか知らずか、安倍夫妻への警護は、菅義偉首相(72)と同じレベルの体制が続いている。6月24日、東京・渋谷区にある安倍夫妻の自宅マンション周辺は、首相だったころと同じ物々しい警備がいまだに敷かれていた。大通りには機動隊車両が待機し、自宅に続く道路はバリケードで封鎖され、数メートルおきに警官が立っている。政治評論家の有馬晴海氏は、こう解説する。■「俺ならもっと厳しめにやるのにな」「安倍氏は、菅政権の“生みの親”と言っていいほど、現政権への影響力が強い。警護レベルの高さは、警視庁が重要人物と判断しているということにほかなりません。永田町に“安倍再々登板説”が流れている以上、警視庁も配慮しているのでしょう」持病の潰瘍性大腸炎が悪化して辞任した安倍氏だが、「新薬の免疫抑制剤が効き、かなり回復したそうです」(政治部記者)という。再び、政治家としての血が騒ぎはじめているのか――。「ゴルフに出かけられるほど体調を戻し、講演や会合にも積極的に出るようになった安倍さんを、菅総理も警戒しています。5月に緊急事態宣言が延長されることが決まったとき、安倍さんは、『俺ならもっと厳しめにやるのにな』と漏らしていました」(自民党幹部)安倍首相は、『月刊Hanada』7月号のインタビューで、“ポスト菅”に言及したことも波紋を呼んでいる。インタビューでは、《自民党は人材の宝庫ですから》と、茂木敏充外相(65)、加藤勝信官房長官(65)、下村博文政調会長(67)、岸田文雄元外相(63)の名前を挙げていたが、「安倍さんの底意地の悪さを感じます」と、前出・自民党幹部は苦笑する。「メディア各社の世論調査で、“次の総理”の1位に挙がる河野太郎行革担当相(58)の名前を挙げなかったんです。安倍氏が挙げた4人は、どの社の調査でも河野氏と順位に開きがある。永田町には、『安倍さんはまだやる気だ』と皮肉る人もいますよ」総選挙がある今年。永田町では“在職歴代最長首相”の存在感が再び増している――。
2021年06月29日この夏、日米同時公開される映画『パウ・パトロール ザ・ムービー』にて、新キャラクターのダックスフンド、リバティの吹き替えを映画声優初となる安倍なつみが担当することが決定した。2019年4月よりテレビ東京系で放送中、現在、放送3年目を迎え、主要配信プラットフォームでも配信中のアニメシリーズ「パウ・パトロール」。巻き起こる様々なトラブルを、正義の味方でキュートな子犬たちがパウっと解決する物語となっている。2018年のベストマザー賞以来、約3年ぶりのメディア露出となり、本作が映画吹き替え初挑戦の安倍さんが担当するのは、キュートなビジュアルが印象的なダックスフンドのリバティ。親子揃って本作のファンだったことから、今回の起用に繋がったそう。大都会のアドベンチャーシティで生活をしていたリバティは、ひょんなことからパウ・パトロールへ任務を依頼し、自らも手伝うことに。安倍さんは「3年振りということもあり緊張もしましたが、ワクワクとした気持ちのほうが勝っています。アフレコをやっていてもそうですが、この映画の中でリバティがどんなふうに活躍するんだろうと演じながらワクワク楽しんで演じました」と参加した感想を明かし、「お子さんはもちろん、親も夢中になれるような作品になっていて、映像も音楽も全てにおいてパウジョンアップしています。みんなで観に行って楽しんで、家族で盛り上がってもらえればなと思うので、楽しみに待っていて欲しいです」とコメントしている。さらに今回、リバティの姿も描かれたポスタービジュアルも到着。パウ・パトロールの仲間たちが住むアドベンチャー・ベイから、新たに本作でアドベンチャーシティへ飛び出すリーダーのケント、警察犬のシェパード・チェイスや、消防犬のダルメシアン・マーシャル、工場作業が得意なブルドッグ・ラブルなどお馴染みのキャラクターが登場している。『パウ・パトロール ザ・ムービー』は8月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パウ・パトロールザ・ムービー 2021年8月20日より全国にて公開©2021 Paramount Pictures. All rights reserved. ■
2021年06月17日元モーニング娘。の安倍なつみが、8月20日に日米同時公開される映画『パウ・パトロール ザ・ムービー』で、映画声優に初挑戦することが17日、発表された。2019年4月よりテレビ東京系6局ネットで放送中の人気テレビシリーズ『パウ・パトロール』は、巻き起こる様々なトラブルを、正義の味方でキュートな子犬たちがパウっと解決する物語。「パウフェクト!」を合い言葉に、元気と笑顔を届けている。現在放送3年目を迎え、NetflixやAmazon primeなど各種主要配信プラットフォームでも配信。さらに海外では、計160カ国以上で放送、3億5000万世帯が視聴、公式YouTubeの再生回数は50億回以上を超える。そして今夏、映画『パウ・パトロール ザ・ムービー』が、“みんなが知らないお話”を引っさげてスクリーンへ。そしてこのたび、キュートなビジュアルが印象的なダックスフンドの新キャラクター、リバティの吹き替えに安倍なつみが決定。大都会のアドベンチャーシティで暮らしつつも、下町育ちで元気いっぱい好奇心旺盛な女の子を演じる。アドベンチャーシティで生活をしていたリバティは、ひょんなことからパウ・パトロールへ任務を依頼し、自らも手伝うことに。悪いことがあれば恐れず、すぐに立ち上がるリバティの誠実さややる気は、パウ・パトロールの仲間たちとも相性抜群。パウフェクトなチームワークで大活躍していく。安倍は2018年5月のベストマザー賞以来、約3年ぶりのメディア露出となり、更に本作が映画吹替え初挑戦。2歳と4歳の息子のママである安倍だが、親子揃って『パウ・パトロール』のファンだったことから今回の起用につながった。母になってから子どもとアニメを観る機会が増え、吹替えにも興味があったという安倍は「3年ぶりということもあり緊張もしましたが、ワクワクとした気持ちのほうが勝っています。アフレコをやっていてもそうですが、この映画の中でリバティがどんなふうに活躍するんだろうとワクワク楽しんで演じました。この作品は、お子さんはもちろん、親も夢中になれるような作品になっていて、映像も音楽も全てにおいてパウジョンアップしています。みんなで観に行って楽しんで、家族で盛り上がってもらえればなと思うので、楽しみに待っていて欲しいです。私自身も8月の公開が待ち遠しくて仕方ないです!」と喜びをあらわにしている。また、ポスタービジュアルも併せて公開。新キャラクター・リバティの姿はもちろん、パウ・パトロールの仲間たちが住むアドベンチャー・ベイから、新たに本作でアドベンチャーシティへ飛び出すリーダーのケント、警察犬のシェパード”チェイス”や、消防犬のダルメシアン”マーシャル”、工場作業が得意なブルドッグの”ラブル”など、お馴染みのパウ・パトロールたちが集結。困った人々を助けるため、ポリスカーやファイヤートラック、フライングヘリなどを大都会で乗りこなし、パウッと出動する彼らの活躍に期待が膨らむビジュアルとなっている。(C) 2021 Paramount Pictures. All rights reserved.
2021年06月17日菅義偉首相(72)が6月4日、東京オリンピック・パラリンピックを開催する目的などについてコメントした。しかし、その内容に厳しい声が相次いでいる。先月28日の記者会見で質問できなかった報道機関が寄せた質問に文書で回答した菅首相。時事通信によると、改めて“オリンピックの目的”を尋ねた質問に対して、菅首相は書面で「世界最大の平和の祭典であり、国際的な相互理解や友好関係を増進させるものだ」と回答。さらにこう続けた。「安全、安心な大会を実現することにより、希望と勇気を世界中にお届けできるものと考えている」菅首相は「国民の命と健康を守っていくのが開催の前提」ともつづったという。しかしその前日、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(71)は国会で『パンデミックのなか、オリンピックを開催することは普通ではない』と指摘している。「尾身会長は『開催するなら、主催者であるIOCや政府には強い覚悟が必要だ』と釘を刺しています。つまり、感染症の専門家が“安全な大会の実現”を疑問視したわけです。開催ありきで話が進む“平和の祭典”。大きなリスクを背負って届けられる、希望や勇気とは一体どんなものでしょうか」(全国紙記者)ネットでは、菅首相の発言に失笑する声が上がっている。《ここでいう「勇気」とは何なのか?パンデミックの最中に国民の命を賭けて五輪を開くことが「勇気」なんかじゃ絶対ない》《力のない勇気は無謀である。現実を見ない希望は絶望である》《希望と勇気はアンパンマンで十分伝わってる》《希望と勇気かー 菅さん現実みよ。うん》
2021年06月06日菅義偉首相(72)が5月13日、高齢者のワクチン接種について会見で言及。そこで“7月末までの完了は不可能”と回答した自治体が複数あったことについて「ショックだった」と発言した。ネットでは厳しい声が相次いでいる。菅首相は先月23日、高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種を7月末までに終わらせるとの目標を掲げた。ところが政府が調査したところ、全国で14%以上もの自治体が“7月末までに終わらない”と回答した。そこで『毎日新聞』によると菅首相は「報告を受けてショックだった」と苦笑。そして「7月いっぱいで終えることができるよう、ぜひ協力してほしい」と述べたという。「ショックだった」とあたかも“青天の霹靂”のように話すが、かねてからこの目標は疑問視されていた。『NHK NEWS WEB』によると先月26日に野党が開いた会合で、“7月終了”という目標について甲府市の担当者は「国から事前に連絡はなく報道で知り驚いている」とコメント。そして“7月末までに高齢者向けの接種を終えるのは困難”との見通しを示したという。「当時、野党が『菅首相は自治体の実態を踏まえないまま根拠なく“7月末”と言ったのでは』と政府の担当者に問いただしました。しかし、政府側は『自治体から課題を聞いて、必要な支援を行っていく』と述べるに留めました」(全国紙記者)■「他人事」「無責任」「間抜け」と非難轟々さらに菅首相は今月7日、“高齢者への接種を7月中に終わらせるためにワクチンを1日100万回打つ”などと会見で豪語した。「しかし、“1日100万回接種”という目標について菅首相は『インフルエンザ接種が1日60万回ほど。今回はそれよりはるかに広い体制をとっている』と答えるのみ。具体策について語らなかっただけでなく、今月10日には加藤勝信官房長官(65)が『100万という数字は7月末という期限から逆算して弾き出した』と説明。ネットでは『机上の空論だ』と揶揄されていました」(前出・全国紙記者)「報告を受けてショックだった」と話した菅首相だがーー。Twitterでは非難する声がこう上がっている。《早く接種して欲しかったのなら、もっと早くに指針や配送時期を明確にすべきだった。国の準備は終わったから後はよろしく、国が決めた締め切りは守ってね、なんて無責任すぎるのでは?》《どこまでも他人事ですね》《国のトップがこういう無責任な発言をしている訳だから、五輪についても安心安全と言われても信用できない》《危機に直面した一国の首相のコメントとして、これほどまでに間抜けなものがあるでしょうか?》
2021年05月14日「菅義偉首相や東京都の小池百合子知事を含め、オールジャパンで対応すれば何とか開催できると思う」「日本だけではなく、世界が夢や希望が持てる、そういう大会にしていきたい」5月3日放送の『BSフジLIVE プライムニュース』で、こう発言したのは安倍晋三前首相(66)。番組冒頭では第2次安倍政権を振り返って、「自分がやりたいことをどんどん展開していくことではなくて、国民が何をまず望んでいるのかを考えながら戦略的に優先順位を決めた」と“強み”を自ら分析していた。残すところ80日と迫ってきた東京五輪。13年9月のIOC総会で演説をするなど、安倍前首相は積極的に五輪招致に携わってきた。招致に成功するも、昨年3月に安倍氏がIOCのバッハ会長と合意したことで五輪は1年延期。各紙によると、安倍氏が電話会談で1年延期の提案を伝え、「遅くても21年の夏までに」と強調したという。昨年11月には五輪の普及や発展に貢献したとして、IOCから功労章「オリンピック・オーダー」が贈られた安倍氏。その際に、「東京大会はどんなに打ちひしがれても何度でもまた立ち上がる、人間の気高さをたたえる大会になる」とコメントしていた。しかし、その約2カ月後の今年1月には、2度目となる緊急事態宣言が発出される事態に。さらに現在は3度目となる宣言が発出され、複数の変異株による感染拡大や医療逼迫が深刻化している。国内では「五輪は延期・中止すべき」といった声が広がっており、海外からも警鐘が鳴らされている。イギリスのタイムズ紙は3月に、「中止する時が来た」「開催は世界へのリスクだ」と主張。アメリカのサンフランシスコ・クロニクル紙も5月3日に、「五輪は開催されるべきではない」と訴えている。■思い返される「布マスク2枚」や「うちで踊ろう」このような状況で国民が“オールジャパン”になれるほど、首相時代の安倍氏はコロナ対策を実施してきただろうか。「安倍氏は大規模イベントの自粛を真っ先に要請しながらも、水際対策の強化には慎重でした。昨年4月に中国の習近平国家主席の国賓来日を控えていたことから、入国制限の判断を躊躇していたといいます。実際に習氏の来日延期が発表された直後に、ようやく方策を打ち出しました。また安倍氏は“肝煎り政策”として、全戸向けで260億円、介護施設などに向けたもので247億円もの税金を使った布マスクを配布。不織布マスクに比べてフィルター効果が薄いと指摘され、さらには検品のため配布が遅延するなど混乱を招きました。他にも、星野源さん(40)の『うちで踊ろう』の動画に合わせてくつろぐ姿を公開。補償もなく自粛を求められる国民から非難が殺到し、逆効果の結果となりました」(全国紙記者)昨年4月、国会で五輪開催を「人類がコロナに打ち勝った証」と熱弁していた安倍氏。収束しないまま退陣したにも関わらず、意欲を示す姿勢に批判が殺到している。《すげえな。これだけ感染が拡大してるのに、一時の当事者だったこいつがこの発言。レベル高すぎて絶句やわ》《よくもまぁ、他人事みたいにおっしゃいますなぁ》《日本だけでなく世界が失望し、多くの国民が開催に反対する中でオールジャパンなど不可能。根性論で「何とか開催できる」状況ではない》
2021年05月04日菅義偉首相(72)が4月30日、「5連休は不要不急の外出や帰省など控えて」と呼びかけた。しかし、「支離滅裂だ」などと厳しい声が上がっている。菅首相は同日、「東京や大阪では人出が減少し始めているが、感染者数は高止まりが続いている。引き続き酒の提供の停止、人流を抑える対策が必要だ」とコメント。そして「あすから5連休に入る。不要不急の外出、行楽、帰省を控えていただきたい。国民に心からお願いを申し上げたい」と総理大臣官邸で話した。しかし遡ること、昨年4月。当時の安倍晋三首相(66)のもと、政府は「Go To キャンペーン」を決定。特に波紋を呼んだのは、観光業などへの需要を喚起するという名目の「Go To トラベル」。そして1度目の緊急事態宣言が終了した直後に、税金を使ってまで“旅行せよ”と政府は唱えていたのだ。また菅首相も同年12月、「いつの間にかGo Toが悪いことになってきちゃったんですけど、移動では感染しないという提言もいただいていた」とニコニコ生放送で発言していた。しかし、その3日後に突然「Go To キャンペーン」を停止すると発表した。そして現在、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、多くの国民が東京五輪に不信感を募らせている。しかし菅首相は先月30日、東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に“大会の医療スタッフとして看護師約500人の確保を要請したこと”について「休んでいる方もたくさんいると聞いている。可能だと考えている」と発言。7月開催への意欲を示している。「旅行に行け」と言ったかと思えば、「5連休は外出を控えて」と発言。しかし多くの人の行き来が予想される東京五輪については、何としても開催しようとしているーー。そうした軸のブレた菅首相の言動に、ネットではこんな声が上がっている。《菅首相が連休に「行楽や帰省は控えて」だと!よく言うわ!昨年夏休みの始まる前にはGoToトラベルやGoToイートを盛んに宣伝しまくっていたのだ!》《「あすから5連休、不要不急の行楽や帰省を控えて」いや、不要不急の五輪を押し通そうとしている人に言われても…》《不要不急の行楽?ん?五輪のことだよね??》《施策、発言が支離滅裂だ》
2021年05月02日《IOCはGHQなの?》《進駐軍が上陸してきて、無理やり五輪を開催でもするんでしょうか?》いまツイッター上では菅義偉首相(72)にこんなツッコミが相次いでいる。「東京オリンピックですけれども、これの開催はIOCが権限を持っております。IOCが東京大会を開催することを、既に世界のそれぞれのIOCの中で決めています」4月23日の会見でこう語った菅首相。東京新聞の記者に「国民の命よりも五輪を優先させていないか」と問われてのことだった。“五輪の開催も中止も、権限はIOC(国際オリンピック委員会)にあるので政府は決められない”というお決まりの逃げ口上。すかさず、フリージャーナリストの江川紹子さんが「IOCは日本国民の命や健康に責任を持っていない」と追及したのだが……。「IOCがそれぞれの国のオリンピック委員会と協議した上で(開催を)決定しています。<中略>開催する方向で今、動いています」やはり菅首相は決定権がIOCにあると繰り返すだけで、質問には正面から答えない。江川さんのさらなる質問の声は内閣広報官によって妨害された。ツイッター上では会見を見た人からこんな呆れ声が。《記者の質問「国民の命より五輪が優先されていないか」に対して「五輪の開催はIOCが権限を持っている」はひどい。これじゃ、日本は主権国家たることを放棄してるように見えちゃう》政治学者の山口二郎法政大学教授はこうツイートした。《菅は主権国家の権力者ではない。もしそうならオリンピック開催の権限はIOCにあるなどという責任転嫁をしないはず》■「成功したら菅首相のおかげ、感染拡大はIOCのせい」日本国内で行われ、多額の税金が支出されている東京五輪。新型コロナウイルスの感染拡大を招くリスクがあるイベントであるにもかかわらず、五輪の開催についてはIOCがいっさいの権限を有するために、自らに開催の可否は決める責任はないと日本政府は繰り返し主張してきた。一方で、緊急事態宣言下で多くのイベントが中止や延期を余儀なくされるなかでも、聖火リレーは強行。さらに、選手や大会関係者の入国時の特例措置も決まるなど、東京五輪についての“特別扱い”は続いている。冒頭のように、IOCはまるで日本政府にとって超法規的な上部団体のようだとして、太平洋戦争の敗戦後に日本を占領下に置いていたGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)になぞらえる人も多い。実際に、菅首相や政府関係者の発言からは、IOCは当時の日本にとってのGHQのように、決して逆らえない存在であるかのようにも聞こえる。しかし、スポーツライターはこう指摘する。「IOCが軍事力を背景に無理やり五輪を開催でもするのでしょうか?中止や延期の権限がIOCにあるからといって、開催国の意向を無視して五輪はできません。日本側が難しいといえば、その判断は尊重される。菅首相は実質的に中止の決定権を持ちながらも、それを放棄するのは責任逃れというほかありません」日本側が中止を求めた場合、巨額の違約金を求められるという声も出ているが……。「全世界的にコロナが流行する前代未聞の状況下で、本当に(違約金を)求められるのか、求められるとしたらいくらなのかも明らかにされていません。いずれにせよ、お金を取られる“かもしれない”から、国民の健康と生命を危険にさらしても五輪を強行する、というのは常識的な判断ではない。もし、違約金を開催の理由にするなら、その金額を明らかにしたうえで、国民の声を聞くべきです」(前出・スポーツライター)「菅首相は自らが責任を負わない形で五輪が開催されてほしいというのが本音」だと語るのは、与党議員の元秘書だ。「もちろんIOCはGHQではありませんので(笑)、日本が開催は無理といえばそれが通ることは菅首相もわかっています。実際は東京五輪を行って、お祭りムードの余韻のなかで衆議院選挙に突入したいというのが本音でしょう。なんとなく現状を肯定するような雰囲気があれば、与党に票が流れますから。五輪が滞りなく終われば菅首相の功績、仮に感染拡大の要因となれば開催権をもつIOCのせい、ということにしたいのでしょう」国民の生命と健康に関する責任を自ら放棄するのは、主権国家の総理大臣にふさわしくない行いであることだけは間違いない。
2021年04月27日「なかなか、捏造体質は変わらないようだ」朝日新聞をこう糾弾したのは安倍晋三前首相(66)。これは4月22日に行われた講演で、安倍氏が語ったもの。毎日新聞によると、講演で安倍氏は朝日新聞から批判を受けてきたことを語ったうえで、若手議員へ「ずっと批判され続けても首相になったので君らもしっかり批判されろと言っている」と檄を飛ばした。また“捏造”の具体例については明示しなかったという。安倍首相といえば、これまでたびたび朝日新聞へ“反撃”してきたことで知られている。同紙の韓国の従軍慰安婦を巡る一連の報道について、14年10月に国会で「この誤報によって多くの人々が傷つき、悲しみ、苦しみ、そして怒りを覚えたのは事実であります。日本のイメージは大きく傷ついたわけであります」と批判。また17年、同紙は森友学園側が「安倍晋三記念小学校」という校名を記した設立趣意書を提出したと報道するも、実際の表記は「開成小学校」で“誤報”と問題に。18年2月に自民党の若手議員がその問題をフェイスブック上で取り上げた際は「哀れですね。朝日らしい惨めな言い訳。予想通りでした」と安倍氏自らコメントをしていた。ふたたび舌鋒鋭く“宿敵”を批判した安倍氏だが、果たして自身は“清廉潔白”といえるのだろうか。19年5月に表面化した“桜を見る会問題”では、様々な疑惑が噴出。「桜を見る会」の趣旨が各界の功労者などを慰労することでありながら、安倍氏や自民党議員の支援者を多数招待していた疑いがもたれている。また会前夜に行われた安倍氏の後援会が主催する夕食会では、安倍氏側は5年間で総額約2300万円をホテル側に支払っていた。しかし、参加者からの会費総額は1400万円で、不足分の約800万円を安倍氏側が負担したとみられている。この補填額の大半は政治資金収支報告書に記載されておらず、政治資金規正法違反を指摘する声が相次いだ。疑惑に対し当初、国会などで「事務所が補填した事実は全くない」と真っ向から否定していた安倍氏。しかし、昨年12月に立憲民主党は安倍氏が首相在任中に国会で行った同疑惑への答弁のうち118回が虚偽答弁に上るとする調査結果を発表。安倍氏もその後、「全ての国会議員に深く心よりおわびする。国会に対する国民の信頼を傷つけることになった」と謝罪に追い込まれる事態となっていた。そんな安倍氏だけに、今回の朝日新聞への“捏造批判”には冷ややかな反応も散見された。《これぞブーメラン》《自分のことかな?》《おもいっきり捏造体質の人に、捏造体質だ、と言われても…》
2021年04月24日安倍晋三前首相(66)の妻・昭恵さん(58)は3月21日、自身のフェイスブックを更新。ニンテンドースイッチの画面写真とともに「オンラインで桃鉄初挑戦(^-^)」と投稿した。「桃鉄」といえば、鉄道会社の社長として日本全国をめぐり、物件や資産を増やしていくボードゲーム形式のゲームだ。昭恵さんがプレイした『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』は、桃太郎電鉄シリーズの最新作。累計販売本数(ダウンロード版を含む)は250万本を超え、シリーズ最大のヒットとなっている。コメント欄では《懐かしい》《私も久々にやってみたくなりました》といった反応のほか、《全国回って、爆買いしてください!》《キングボンビーやキングボンビーの息子には注意です》といったアドバイスも。昭恵さんは安倍首相の在任中、首相が”アベノマスク”などの新型コロナ対策に奔走する最中にも、大分県への旅行ツアーに参加して顰蹙を買っていた。旅好きであり、居酒屋「UZU」の経営者でもある昭恵さんが桃鉄にハマるのも当然かもしれない。いっぽうで昭恵さんといえば森友問題への関与が疑われており、いまだに全容が解明されていない。そのため、《ゲームする暇あるなら国会に来い》《あなたはするべき事があるのでは。人としてやらなければならないことがあります》と厳しいコメントも見られた。
2021年03月22日首都圏を除く6府県で、緊急事態宣言の解除が決定。菅義偉首相(72)は2月26日、記者団からのぶら下がり取材に応じた。しかし質問に応じる菅首相の“逆ギレ”ぶりが、物議を醸している。各紙によると当初は正式な記者会見が予定されていたが、直前の25日になって見送られたという。菅首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から高額接待を受けたとして、内閣広報官・山田真貴子氏(61)が国会で陳謝した日でもあった。「菅内閣発足で内閣広報官に就任した山田氏は、これまで会見を仕切っていました。しかし接待問題を受け、彼女は月額給与の10分の6にあたる70万5000円を自主返納するだけでした。続投することへの批判が相次ぐなかで会見を開けば、接待問題に焦点が当てられることになるはず。直前の会見見送りはそうした事態を避けようとしているとして、野党などから“山田隠し”との強い批判が上がっています」(全国紙記者)■記者の質問にまさかの“逆ギレ”“異例”となったぶら下がり取材で、菅首相は会見を見送った理由について山田氏の接待問題とは「全く関係ない」と強調。今後の会見について「緊急事態宣言の全体について最後まで状況を見極め、判断を行った後に行うべき」と述べた。質疑応答が始まって約6分が経過したころ、「記者会見をやらなくても国民の協力は得られるか」と問われた菅首相。すると語気を強めて、「あのー、今日こうしてぶら下がり会見をやっているんではないでしょうか」と不快感を露わにし始めた。その様子は、後半になるにつれて顕著となっていった。新型コロナについて「専門家から感染再拡大の懸念が示されています」と意見を求められると、両手をふり下ろすジェスチャーとともに「基準は決めているわけですから!」とコメント。眉間に皺を寄せ、声を荒げたのだ。終盤でも「今度の会見では最後まで答えてもらえるのか」と問われると、「私も時間がありますから」「皆さん、出尽くしているんじゃないですか。先ほどから同じような質問ばかりじゃないでしょうか」と早口で締めくくった。「菅首相にとって山田氏は食い下がる記者を制し、会見を打ち切る“ガードマン”でした。事前に記者から集めた質問をもとに、山田氏が回答書を作成。菅首相はそれを読み上げるだけで済んでいたのです。また彼女は否定していますが、菅首相が昨年10月に出演した『ニュースウオッチ9』(NHK総合)の放送翌日に抗議電話を入れたとも報じられています。不慣れなぶら下がり取材に挑んだ菅首相ですが、与党内部からも『逃げているようだ』と苦言が出ています」(前出・全国紙記者)まさかの“逆ギレ”が露見してしまった菅首相に、呆れる声が上がっている。《質問にろくに答えられてないのだから同じような質問をされるのは当たり前》《身内をかばうために、国民への説明を止めるなんてあり得ない》《菅首相のぶら下がり会見、あたふたすると同時にキレ気味。一国のリーダーの器がないんだよなあ》
2021年02月27日菅義偉首相(72)の長男が「国家公務員倫理法」に抵触する可能性のある接待をしたという週刊誌報道について国会で追求された。しかし、菅首相の「明らかに無理がありすぎる逃げ回答」にネットがざわついている。2月4日発売の「週刊文春」は、放送事業会社に務める菅首相の長男が、放送事業の許認可権を握る総務相の幹部に対し接待し、タクシーチケットやお土産を贈与したと報道している。それについて、4日の衆議院予算委員会で、立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員と菅首相の間で次のようなやりとりが行われた。ーーまず、今朝発売されました総理のご長男の事案が載っている週刊誌、お読みになりましたか?「全体像は掌握(ママ)しております」(菅首相)ーーお読みになられたのか、巻頭のグラビアの写真等はご覧になられたのか、簡単でございますからお答えください。「それは見てます」(菅首相)ーーモノクロの巻頭カラーでトップ。黒目隠しが入って長髪の方で、タクシーチケットを総務相の官僚に渡していると思しき、この方はどなたですか?「それはわかりません」(菅首相)ーー今、総理、週刊誌のグラビアも写真もご覧になったって言いましたよね。これ、総理のご長男と指摘されている方ですよ。(週刊誌の写真は)ご長男だったのか、そうでなかったのか、お答えください。「正直言って、そうかどうかはわかりません」(菅首相)会場では思わず失笑が起き、ネットでもすかさず総ツッコミ。《長男かどうかわからない親》《自分の息子か分からない?何言ってるんだ??見苦しいぞ》《グラビアは見たが自分の長男かどうかわからないし確認もしていないと>総理》《自分の長男かどうかも分からなくなってしまったスガ総理》■直後の質疑で「長男から電話があった」とその後は何事もなかったかのように、そこにいる全員が当たり前のように渦中の人物が菅首相の長男であることを前提として質疑応答が進んでいく。さらに、「長男に確認はしていない」としつつ、質疑後半では、ヒートアップした総理自身が長男から電話があったことを明かした。「長男から電話があったときに、『会社から色んなことを聞かれたらそこは事実に基づいてしっかり対応するように』ということは申し上げました」これにもネットは大盛り上がり。《長男に話聞いてるじゃねぇかwww》《長男から電話があって泣きつかれた、とw》《長男から電話があったのか。ちゃんと喋ってんじゃん!?》《週刊誌に写ってるのは誰か長男と電話で話した時に確認しなかったの?》同予算委では、この質疑の前に立憲民主党の枝野幸男代表が“女性蔑視発言”をした東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の辞任を求めた際にも、菅首相は「詳細は正直承知していない」と発言し、会場からは「えー!」と驚きの声が上がっていた。「普通に考えれば、長男から週刊誌記事の件で電話があったなら、写真の人物は確認するまでもなく本人でしょう。しかし、菅首相は最近、批判の多い『指摘は当りません』や『お答えを控える』という回答を封印しています。そのためか、知らなければ不自然な事についても『分からない』と解答するなど、無理がありすぎる逃げ方をせざるを得なくなっているのでしょう」(全国紙記者)「正直わからない」「正直承知していない」ーー。正直とは一体なんだろう。こんな答弁は普通の会社や学校では絶対に通用しない。国会でしか通用しない。
2021年02月05日菅義偉首相(72)の長男が総務省の幹部に対して、法律に抵触する可能性のある接待をしたと2月3日に報じられた。その件について菅首相はコメントを求められたが、他人事のような振る舞いがネットで波紋を呼んでいる。「文春オンライン」によると、菅首相の長男は放送事業会社「東北新社」に勤務。しかし昨年10月から12月にかけて、総務省の幹部4名に対して東京都内の料亭などで接待を行い、帰りにはタクシーチケットや手土産を贈与。公務員が利害関係者と会食し、タクシーチケットなどを受け取った場合、「国家公務員倫理法」に抵触する可能性があるという。そんななか同日夜、「NHK NEWS WEB」によると菅首相は長男の違法接待疑惑に対し「私自身は全く承知していない。総務省で適切に対応すると思う」と記者団にコメント。そして「みずから長男に話を聴く考えはあるのか」と問われたところ、菅首相はこう答えたという。「考えていない」自身の長男が違法接待疑惑の渦中にいるなか、「長男に話を聞くという考えはない」とした菅首相。親として、何より一国の総理として問いたださないのだろうか――。ネットでは「他人事すぎる」と、菅首相の発言に驚く声が上がっている。《他人事みたい。他人事なんだろうな》《いくら成人し親の手から離れた子供のこととはいえこの他人事感は行政の長として如何なものか》《自分とこの長男の話なのに超他人事/責任丸投げな見解でびっくり》《世間一般では、責任能力ある息子が何をしでかしても、親とは一線を画すべしと思いますが、菅総理の息子が総務省の偉い人を呼びつけたとなると、そう言う訳にもいかないでしょう》
2021年02月04日60%を超える高い支持率で船出した菅義偉首相だが、NHKの世論調査(1月13日)によると内閣支持率は40%まで急落した。後手後手の新型コロナウイルス対策で国民から愛想を尽かされつつある菅内閣。国民が疑問に思う“なぜ?”の理由を専門家に聞いた!■安倍前首相の聴取はなぜ急に始まった?昨年12月には東京地検特捜部が「桜を見る会」の前夜祭にかかわる事件で安倍晋三前首相を聴取。検察の動きを菅首相は黙認したといわれ、蜜月といわれた2人の関係に亀裂が入ったとも……。元経産官僚で政治経済評論家の古賀茂明さんが解説する。「安倍さんは菅さんのことを少し下に見ていて“健康状態が悪くて辞めたけど、菅とオレは違う”とか“オレだったら解散するけどな”などと吹聴し、まわりも“次の総裁は安倍さんですね”と持ち上げている。そんな安倍さんに釘を刺すつもりで菅さんは検察を動かしたと考えられています。しかも菅首相は、安倍さんの復活の芽を摘んだけど、不起訴になったことで完全には葬らなかった。安倍さんはまだ利用価値があると考えているのでしょう」■会食を止められなかったのはなぜ?緊急事態宣言が出た後は、多少控えているが、菅首相といえばコロナ禍でも連日のように高級ホテルで会食していたことでも話題に。政治評論家の有馬晴海さんがこう指摘する。「菅さんは酒が飲めず、口下手ですが、総理になる前からホテルのレストランで会食を重ね、財界やマスコミ関係者との人脈を作ってきました。そのような努力をしてきたことは評価できます。しかし、今はそうして培った人脈や知見をコロナ対策などの政策に反映するべきとき。しかし、それがまったくできていない。ホテルで人と会っていることで、仕事をした気分になっているだけかもしれませんね」最後に政治アナリストの伊藤惇夫さんが次のように語る。「菅首相は“ブレる”ことを嫌う政治家です。自分が示した方針を曲げることは“負け”に等しいと考えています。平時ならば、一貫した姿勢が評価されることもありますが、このコロナ禍という非常時には柔軟に対応しなければいけません。危機的な状況には不向きな首相だと思います」国民の切実な声に、菅首相が寄り添う日は来るのだろうか?「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月19日1月18日から通常国会が始まり、特措法改正など今後のコロナ対応に注目が集まっている。しかし、菅義偉首相(72)の官房長官時代からの悪い口癖である「仮定の質問には答えない」という言葉には、「危機管理の基本と相反する」という指摘がある。ネット上で“仮定おじさん”とまで揶揄される菅首相は、これまでと同じ姿勢で国会を乗り切れるのだろうか。1月7日、首都圏一都三県に2度目となる緊急事態宣言を伝える記者会見で、「延長を想定しているのか」と記者から問われると、菅首相は、「仮定のことについては私からは、答えは控えさせていただきたい。とにかく1カ月でなんとしても感染拡大防止をしたい」と回答。また、8日の『報道ステーション』(テレビ朝日系)でも、緊急事態宣言の再延長や拡大について問われると、「仮定のことは考えないです」と再び回答した。危機管理を専門とする関西大学特別任命教授の河田惠昭氏は次のように厳しく指摘する。「危機管理の観点では、最悪の場合を考えないといけないんです。最悪の事態を想定して、そうならなかったときに『無駄だった』とする言うのではなく、『ならなくってよかった』と思うことが基本です。最悪の事態を想定しておかず、実際に最悪の事態になってから対策をするのでは遅いんです。『仮定の質問には答えない』という回答は、指導者が言うべき言葉ではありません。このようなことを言うならば、トップをやってはいけません」また、同番組で8日の東京都の感染者数が2日連続で2,000人を超えたことについて聞かれると、菅首相は、年末年始の感染者数増加を「想像もしませんでした」と発言し、緊急事態宣言の発出についても、「やはり年末の1,300人。あの数字を見た時に、判断をしなきゃならないのかなという風に思いました」と、己の見通しの甘さと、出てきた数字を見てから科学的根拠なく突然判断したことを自ら明かしてしまった。「今の政府は見守っているだけなんです。ワクチンが出てくれば解決すると思っている。今どうするかを問われているのに、事が起きてから被害を補填する姿勢で、被害額があまりにも大きくなりそうだとさらに様子をみる。全てが後手で、間違っています。コロナは戦争です。戦争で一番やってはいけないのが、“ピースミール・アタック”、つまり戦力の逐次投入です。様子をみて、兵力を増やしていくやり方で、ガダルカナル戦もこれで失敗しました。政府はまさにこれをやっています」(河田氏)菅首相は、まだ官房長官時代の8月時点でも、「事態が収束した後には、特措法の改正も含めて検証する必要がある」と、驚くべき後手後手の発言をしている。「収束後」では目の前の危機に対応できないのは明らかで、結局今になって国会で慌てて議論を始めている。「危機管理という意識がないから噛み合わないのでしょう。今まではこのやり方で致命傷になっていなかったからです。バランス感覚だけで逐次投入して、第1波も第2波もなんとかなった。その小さな成功体験によって“正常化のバイアス”がかかり、『第3波も大丈夫だろう』と思っているのです。有事において、意思決定をする人がこのように危機管理のイロハがわからない人ではダメなんです」(河田氏)特措法改正の罰則規定を進める一方で、政府は、緊急事態宣言にともなう飲食店の時短営業の新たな対策として、売上が前年より50%以上減少した取引業者に最大で40万円の一時金を支給する方向で調整しているが、「全然足りない」との批判も出ている。「目標を定めて、『いつまでにこうならなかったら、強制力を持った法律に切り替えます』という首相自身の“覚悟”を示さないといけないんです。また、仮に40万円の保障が政府の限界だとしたら、『これ以上の金額を出すと日本の財政が危険』という判断の根拠も出すべきなんです。国民はこの問題が簡単じゃないことは知っています。納得のできる説明を求めているんです。リーダーシップがないのは政治的判断の根拠を示さないからです。専門家は科学データを示していますが、政府の対応はそれに連動していません。政治の世界は科学だけでは判断できませんが、政治的判断の根拠が全く示されないから国民の理解も得られないのです」(河田氏)菅首相がこれからでもすべきことは何だろう。「西村康稔大臣(58)ではなく、危機管理ができる人をトップにすべきではないでしょうか。コロナに対して事実上トップの西村大臣は、『専門家の意見聞いて判断』と言うばかりで、責任者としての自覚がない。『自分ならこうする』と言うべきなんです。できないなら、内閣官房危機管理監や内閣防災担当などをコロナ担当のトップにするのはどうでしょう。イノベーティブなことをするには、勇気とチャレンジ精神が必要です。菅首相自身も、『私はこれからこういうことをします。選挙もします。コロナの問題に政治生命をかけて取り組み、失敗したら首相を辞めます』と言ったらいいんです。それがトップの覚悟を伝えるということです」(河田氏)支持率の低下をみても、これ以上コロナ対策を誤れば現政府として致命的なことに変わりはない。ならばそろそろ覚悟を決めて国会に臨んでもらいたい。
2021年01月18日<「ホテルで朝食」自粛の菅首相、ストレス蓄積?…「静岡県」「秋のどこかで」言い間違い散見>1月14日に公開された読売新聞オンラインのこんな記事が波紋を呼んでいる。会見で「福岡県」を「静岡県」と言い間違えたり、記者との質問に対して適切な回答ができなかったりと失態が相次ぎ、その能力を疑問視する声が高まっている菅義偉首相(72)。同記事はその原因が“激務”と“自粛”によるストレスにあるのではないかと指摘している。記事は<昨年9月の就任以来、首相は1日も完全休養に充てることなく公務をこなしている>と菅首相の激務ぶりをアピール。また日課としていたホテルでの朝食も<首都圏の1都3県に緊急事態宣言を発令した7日からは、8日連続で見送っている>と説明する。さらに、昨年の12月17日から夜の会食も自粛していることを伝えたうえで、<自民党内からは、会食自粛でストレスを抱えるだけでなく、「集める情報が減れば、判断に影響しかねない」(ベテラン議員)と懸念する声も出ている>と結んでいる。この記事が公開されると、ツイッター上ではこんな声が。《会食自粛がストレスだって!?医療従事者をはじめ、ずっと前からそれに耐えながら働いている人なんていくらでもいるのに》《なぜ会食しないと情報が集められないのか。したければリモートで自分の部屋で弁当食べながらすればいい》《菅義偉「パンケーキを食べられず福岡を静岡と読み間違えるほどのストレスです」国民「朝昼晩ろくに食べられず税金その他で持っていかれます生きるか死ぬかです」 このギャップはなに?》タレントの麻木久仁子(58)はこうツイートした。《一国の宰相ともあろう者が、会食の自粛くらいのことでストレスが溜まり任務の遂行に支障があると?これ、諸外国なら「じゃあやめてください」と言われる話。こんな情報出したらダメでしょ》この記事がここまで反発を呼んだのは、政権に近いとみられている読売新聞のものであることも関係していると思われる。《読売らしい菅ヨイショの酷い記事》《この記事は援護射撃の仕方を間違ってるぞ読売 擁護したいのは分かるけど、こんな中身のない記事ではツッコミどころしか生まない》現在も記事は<かみ合わない質疑・言い間違い続出…会食自粛の首相、ストレス蓄積?>と、なぜかタイトルがやや変えられた状態で公開されている。全国紙政治部記者はこう指摘する。「安倍内閣の末期に似てきましたね。あのときも、コロナ対策の失敗や政権のさまざまな不祥事に批判が集まるなか、安倍晋三前首相に近い議員や官僚、政治評論家たちが首相の激務ぶりや疲弊ぶりをさまざまな場所で喧伝し、政権に近いメディアが言い分をそのまま伝えていました。疲弊ぶりをアピールすることで国民からの同情を集め、“首相は頑張っているのに批判をするな”と批判する側を悪者にしようとしたんですが、結局、支持率は下げ止まらず、健康問題を理由に安倍前首相は退きました。今回、読売新聞がどういう意図で記事にしたのかはわかりませんが、情報をリークした側の目的は同じでしょうね」政権発足時に「安倍首相の取り組みをしっかり継承する」と語っていた菅首相。こんなところは“継承”してほしくないが……。
2021年01月15日菅義偉首相(72)が1月12日、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏(65)と電話会談を行った。しかし、「オリンピックを必ずやりきる」と発言したため厳しい声が相次いでいる。各メディアによると、電話会談でゲイツ氏は新型コロナウイルス感染の克服に向け「東京オリンピック・パラリンピックの開催は世界に大きなメッセージになる」と発言。すると菅首相は「大変重要な問題なので、必ずやりきる」と返答したという。「ゲイツ氏は東京オリンピックに欠かせない人物です。ゲイツ氏が妻のメリンダ氏とともに議長を務めるビル&メリンダ・ゲイツ財団は18年11月、スポーツ庁とのパートナーシップを締結。そして、資金や専門知識などの面で支援していくと発表しました。またゲイツ氏の長女・ジェニファー氏は昨年2月、エジプトの馬術選手であるネイエル・ナサール氏と婚約。ネイエル選手は東京オリンピックに出場することが決まっています」(全国紙記者)東京オリンピックの重要人物であるゲイツ氏に「東京オリンピックを必ずやりきる」と宣言した菅首相。しかし、「やりきる」にはひとまず新型コロナの感染拡大を食い止めなくてはならない。今月7日、1都3県を対象にした緊急事態宣言を発令した菅首相。その際に会見で「1ヵ月後に必ず事態を改善させる」と豪語したものの、「どうすれば改善といえるのか」「改善のために、具体的にどういう道筋を立てているのか」を説明しなかった。また同日の会見では「特措法の改正で実効的な対策を可能にしたい」や「ワクチンをできる限り2月下旬までに接種開始できるよう準備する」など“希望的観測”が目立った。現在各県から緊急事態宣言の要請が相次いでいる上に、感染力が高いとされる変異種の存在も明らかとなっている。何より、世界各国の状況もいまだ不透明だ。そんななか、「オリンピックを必ずやり切る」と発言した菅首相。ネットでは疑問視する声がこう上がっている。《意気込みはいいけど、どうやって?》《「必ずやりきる」って総理一人の力では難しいと思いますが、やりきれる根拠はあるのでしょうか。今のコロナ状況では、おそらく、国民の大部分が開催は難しいと感じていると思います》《「必ずやり切る」というのは各国の極めて厳しい状況、国民の不安、さらには選手の不安も考えれば、首相として極めて不適切な発言だ。言って良いのは「安全に開催できるよう最大限の努力をする」までだろう》《いま国内において苦しんでる方々と会話してほしいです》
2021年01月12日