古屋兎丸原作のマンガ『帝一の國』を舞台化したシリーズ3作目「【最終章】學蘭歌劇『帝一の國』-血戦のラストダンス-」が、東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで開幕。2014年に第一章、2015年に第二章を上演。最終章となる今作は、前代未聞とも言える“原作より先にラストを観ることができる” 舞台となる。舞台『帝一の國』チケット情報『帝一の國』は、超名門校・海帝高校を舞台に、「総理大臣になり自分の国を作る」ため生徒会長を目指す主人公・赤場帝一(木村了)が巻き起こす学園政権闘争を描いた物語。今作では、遂に開催される生徒会の選挙戦がメイン。帝一とは恋敵でもある大鷹弾(入江甚儀)、帝一をライバル視する東郷菊馬(吉川純広)の3派閥が生徒会長の座を狙う。初日に行われた公開ゲネプロでは、上演前に演出の小林顕作が登場し、「(準備が追いつかず)追っつき公開ゲネプロです。“今スベっても本番がんばれよ”という温かい気持ちで観ていただきたい」と挨拶。すると幕の向こうからキャスト達の笑い声が聞こえ、3年間で培ったチームワークの良さがうかがえた。本シリーズは、キャストが初演から変わらないのも特徴のひとつ(森園億人役の大河元気は映像で出演)。白鳥美美子役は今作でもWキャストで乃木坂46井上小百合・樋口日奈が演じる。原作をしっかりと再現しながらも、生で観る舞台の醍醐味であるライブ感も味わえる“學蘭歌劇”。原作の持つ独特の空気感は歌やダンスにもすみずみまで反映され、學蘭歌劇『帝一の國』でなければ体験できない濃厚な世界が繰り広げられている。原作者の古屋兎丸からは「いつもにも増して、物語の完成度が高く、再現度も高く、原作者冥利に尽きるとはまさにこのことです。今回これで終わりかと思うと寂しい気持ちもあるのですが、これだけのものを創り上げた、演出の小林顕作さんはじめ、スタッフ・キャストの皆さんの熱量には、ただただ感服するばかりであります(一部抜粋)」とコメントも寄せられた。舞台では2年かけて描かれた選挙への道のりだが、今作では冒頭に人形を使ってこれまでのストーリーを説明してくれる。本シリーズを初めて観劇する人にも安心だ。「【最終章】學蘭歌劇『帝一の國』-血戦のラストダンス-」は、3 月27 日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで上演。“卒業式”が行われる大千秋楽は、全国の映画館でライブビューイングを上映する。取材・文:中川實穗
2016年03月18日古屋兎丸原作のマンガ『帝一の國』を舞台化したシリーズ3作目「【最終章】學蘭歌劇『帝一の國』-血戦のラストダンス-」が、東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで開幕。2014年に第一章、2015年に第二章を上演。最終章となる今作は、前代未聞とも言える“原作より先にラストを観ることができる” 舞台となる。舞台『帝一の國』チケット情報『帝一の國』は、超名門校・海帝高校を舞台に、「総理大臣になり自分の国を作る」ため生徒会長を目指す主人公・赤場帝一(木村了)が巻き起こす学園政権闘争を描いた物語。今作では、遂に開催される生徒会の選挙戦がメイン。帝一とは恋敵でもある大鷹弾(入江甚儀)、帝一をライバル視する東郷菊馬(吉川純広)の3派閥が生徒会長の座を狙う。初日に行われた公開ゲネプロでは、上演前に演出の小林顕作が登場し、「(準備が追いつかず)追っつき公開ゲネプロです。“今スベっても本番がんばれよ”という温かい気持ちで観ていただきたい」と挨拶。すると幕の向こうからキャスト達の笑い声が聞こえ、3年間で培ったチームワークの良さがうかがえた。本シリーズは、キャストが初演から変わらないのも特徴のひとつ(森園億人役の大河元気は映像で出演)。白鳥美美子役は今作でもWキャストで乃木坂46井上小百合・樋口日奈が演じる。原作をしっかりと再現しながらも、生で観る舞台の醍醐味であるライブ感も味わえる“學蘭歌劇”。原作の持つ独特の空気感は歌やダンスにもすみずみまで反映され、學蘭歌劇『帝一の國』でなければ体験できない濃厚な世界が繰り広げられている。原作者の古屋兎丸からは「いつもにも増して、物語の完成度が高く、再現度も高く、原作者冥利に尽きるとはまさにこのことです。今回これで終わりかと思うと寂しい気持ちもあるのですが、これだけのものを創り上げた、演出の小林顕作さんはじめ、スタッフ・キャストの皆さんの熱量には、ただただ感服するばかりであります(一部抜粋)」とコメントも寄せられた。舞台では2年かけて描かれた選挙への道のりだが、今作では冒頭に人形を使ってこれまでのストーリーを説明してくれる。本シリーズを初めて観劇する人にも安心だ。「【最終章】學蘭歌劇『帝一の國』-血戦のラストダンス-」は、3 月27 日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで上演。“卒業式”が行われる大千秋楽は、全国の映画館でライブビューイングを上映する。取材・文:中川實穗
2016年03月18日4月期の金曜ドラマ枠で放送予定の中谷美紀主演ドラマ「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」。この度新たに、元宝塚トップスターの蘭寿とむがキャリアウーマン・山本望海役として地上波の連続ドラマに初レギュラー出演することが明らかとなった。“39歳、超プライド高い女子”・橘みやびと“超ドSな毒舌恋愛スペシャリスト”十倉が織り成すスタイリッシュなスパルタラブコメディ。青山の美容皮フ科クリニックを営む開業医のみやびは「自分はしようと思えばいつでも結婚できる!」とたかをくくり、充実したシングルライフを満喫していた。ある日“女子会”で訪れた割烹料理店で出会う超毒舌店主の十倉から自分が男性から敬遠される“美人・キャリア・アラフォー”という三重苦を背負った“恋愛弱者”に陥っていると現実を突きつけられる。そのことに最初は憤っていたみやびだったが、高校時代に片想いしていた同級生・桜井への気持ちが再燃し始めたことをきっかけに十倉の助言に耳を傾け始める――。本作は、「夢をかなえるゾウ」や「LOVE理論」などで知られる作家・水野敬也が手がける恋愛マニュアル本「スパルタ婚活塾」を原案に、“徹底した男目線”による、女性のための恋愛論をエッセンスにしたオリジナル作品。結婚なんてしようと思えばいつでも出来ると思っている主人公・橘みやびを中谷さん、超毒舌の割烹料理屋の店主・十倉を藤木直人が好演する。そのほかみやびが経営するクリニックに出入りするデリバリースタッフ橋本諒太郎役に瀬戸康史、クリニックの看護師・野村梨花役に大政絢、みやびの同級生で片思いの相手・桜井洋介役に徳井義実(チュートリアル)、母親役に夏木マリと個性豊かな俳優陣が集結している。そして新たに出演が決定したのは、元宝塚花組トップスターで現在女優や歌手として活躍する蘭寿さん。今回は、みやびが月一で集まる“グルメ女子会”で会う女友達のひとりでファイナンシャルプランナーとして起業し、バリバリ働くキャリアウーマンの望海役に抜擢。みやび同様、優れた容姿と経済力を持つ自立したアラフォー女性で、年下の彼氏がいるが特に結婚をいそいでいるわけではないという花の独身貴族のひとりという役どころだ。本作が地上波の連ドラ初レギュラーとなる蘭寿さんは「とても面白い脚本で、この作品に出演させていただけることを、嬉しく思っております」と喜びを語り、また「中谷さんはとても美しく透明感があって素敵な方です。休憩時間等もいろんなお話をさせていただき、嬉しいです。藤木さんは、穏やかにお話をしてくださるのですが、役に入るとそのスイッチの入り方が素晴らしくて感心するばかりです」と共演の2人についても印象を語った。スパルタ毒舌男というキャラクターを藤木さんがどう演じるのか、そして蘭寿さんをはじめとする個性豊かなキャスト陣がどのようにドラマを盛り上げていくのか楽しみに待ちたい。「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」は4月期、毎週金曜日22時よりTBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年02月04日ジャパネットたかたは2月1日、タイムセール拡大版の「鬼安・鬼得セール」を開始した。期間は2月21日24時まで。鬼安・鬼得セールでは、超目玉商品として、ダイソンのコードレス掃除機やシャープのプラズマクラスター搭載エアコンを10,000円引きで販売。このほか、JVCケンウッドのビデオカメラ、パナソニックのブルーレイディスクレコーダー、フジ医療器のマッサージチェアなどを特価で用意する。数量限定の商品についてはなくなり次第終了する。
2016年02月01日レスリングの五輪王者・吉田沙保里とタレント、モデルのGENKINGが1月25日(月)、映画『アントマン』のデジタル配信を記念して行われたファッションイベントに登場!GENKINGさんのコーディネートで、マーベルヒーローをイメージした衣裳に身を包んでランウェイを歩いた。イベントでは、GENKINGさんのコーディネート監修の下、アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ソーなどのマーベルヒーローたちをイメージした衣裳に身を包んだモデルたちがランウェイを闊歩。吉田さんは、青いロングコートと赤いハットが印象的なペギー・カーター(「エージェント・カーター」)をイメージした衣裳で登場し、拍手で迎えられた。GENKINGさんは、アントマンをイメージした、黒と赤を主軸にしたコーディネートで最後に姿を見せた。吉田さんは「普段、練習ばかりでこんなカッコをすることがないので、カッコよく決めていただいて嬉しいですし、いい経験になりました」と笑顔を見せた。カーターについては「強く美しくて魅力的。憧れる部分もあるし、共感するところもあります」と語る。カーターはキャプテン・アメリカの恋人でもあるが、吉田さんもキャプテン・アメリカのような恋人が「ほしいですねぇ」と即答。「筋肉質でリーダーシップがある。私は甘えたい方なので、ぐいぐい引っ張ってほしい!(デートでも)甘えてどこへでも付いて行きます」と常に主導権を握って攻め続けるレスリングの試合中とは正反対の乙女な一面ものぞかせた。ちなみにGENKINGさんは、マーベルの中でアントマンを理想の男性に挙げる。「顔はもちろん、映画の中で全てがカッコいい!ブームが来てます」と明かす。「はじめはろくでもないお父さんなんだけど、芯は優しくて家族を守ろうとする。こういう男の人はカッコいい」とメロメロ。理想のデートを問われると「レンタルビデオショップで『なにを見ようか?』というデートしたい」と明かした。逆境を乗り越えていく姿も『アントマン』の見どころ。吉田さんは、自身と重ね合わせ「ずっと連勝してきて、負けてしまった時、落ち込みましたが支えて応援してくださる方がいるから頑張れました」と周囲のサポートへの感謝を口にする。今年は五輪イヤーで4連覇がかかるが「4連覇しか頭にないので頑張ります!」と力強く語った。『アントマン』MovieNEXは発売中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アントマン 2015年9月19日より全国にて公開(C) Marvel 2015
2016年01月25日森公美子、蘭寿とむがWキャストで主演するミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の製作発表会見が1月18日、都内にて行われた。ウーピー・ゴールドバーグ主演の大ヒット映画を、ウーピー本人がプロデューサーとなりミュージカル化、ブロードウェイほか世界で上演されている人気作。日本では2014年に初演され、今回は待望の再演となる。物語は、黒人クラブ歌手のデロリスが、ある殺人事件を目撃したことでマフィアに追われ、修道院に逃げ込んだことから起こる大騒動を描くもの。俗っぽさ全開のデロリスとお堅い修道女たち……水と油のような両者の交流が、笑いあり涙ありで綴られていく。ディスコブーム華やかなりし70年代風の、きらびやかでノリのよい、しかし少し懐かしさもある音楽が全編に散りばめられているのも魅力だ。2年弱という異例のはやさでの再演となったが、2度目のデロリスに挑む森は「“早く再演しないと、歳とって足が動かなくなっちゃう!”と言ってましたが、こんなに早く再演できるとは」と驚きながらも喜ぶ。一方で初参加の蘭寿は「このハッピーな作品に参加できること、そして格式ある帝国劇場に初めて立たせて頂ける喜びを、驚きとともに感じています」と話した。親しみやすいキャラクターで人気の森、元宝塚トップスターの蘭寿という異色のWキャストになるが、「もうひとかたが蘭寿さんになると訊いて“おぉ、ぴったり!”と思いました。そして私は、(初演の瀬奈じゅんに引き続き)Wキャストの相手からダンスを教えていただくのが定番になっています、と蘭寿さんにお伝えしました(笑)。同じ踊りをしても同じに見えないんですが…(苦笑)」(森)、「森さんのデロリスは本当に素敵。盗みたいところだらけ」(蘭寿)とお互いについて語り、「(それぞれを観るために)最低、2回は観ないと!」とアピール。会見には他に石井一孝、大澄賢也、石川禅、今井清隆、鳳蘭、演出の山田和也が出席。大澄が「昨年、来日版も日本で上演されましたが、正直僕たちの方が勝ってるぜ、と思いました!」と強気のアピールをするなど、出演者自身がこのカンパニーに自信を持ち、公演を楽しみにしている様子。作品の魅力を問われた山田も「ストーリーの美しさ。加えて素敵な音楽、シリアスだけでなく笑いもふんだんに盛り込んだ作り。劇場に行く楽しみと喜び、ショービジネスのすべてが最高のクオリティで詰まっている」と話していた。この日は事前公募で約1500名の応募の中から当選した一般オーディエンス150名も参加。アフロヘアのかつらを被り、衣裳姿で登壇したキャストとともにカーテンコールナンバー『レイズ・ユア・ヴォイス』を歌い踊った。当日の都心はこの冬初めて本格的な雪に見舞われたが、雪をも溶かす熱いダンスと笑顔が弾け、会見場は大いにもりあがっていた。公演は5月22日(日)から6月20日(月)まで、東京・帝国劇場にて上演される。チケットは2月27日(土)に一般発売を開始する。東京公演後、大阪、愛知、岩手、北海道、宮城、福岡、静岡、長野の各地でも上演される。
2016年01月18日とんこつラーメン専門店を運営する一蘭は12月10日、東京都台東区に「一蘭 浅草店」をオープンする。○大人気の「一蘭屋台」が関東初上陸!同店は、「味集中カウンター」と、「一蘭屋台」を関東で初めて併設。席数は42席で、都内の同チェーンでは最大席数の店舗となる。「一蘭屋台」は、リヤカーを屋内に引っ張り込んだような屋台空間で、飲食を楽しめる。店内には昭和の福岡県・中洲の風景を写した写真を貼り、屋台ならではの空気感と、昭和レトロな懐かしさを融合させた。「味集中カウンター」は、隣席との間に仕切りを設けたカウンター。この2つを併設することで、子ども連れや友人同士でも同店の「天然とんこつラーメン」楽しむことができるという。おもなメニューは、「天然とんこつラーメン(創業以来)」が790円。臭みがないとんこつスープに、同店特製生麺と、唐辛子を基本に30種類以上の材料を調合し熟成させた「秘伝のたれ」がからむ。「釜だれとんこつ焼き豚皿」は490円。天神西通り店限定のチャーシューを"おつまみ"のひと皿で提供する。福岡県・八女産の抹茶を使用した「抹茶杏仁豆腐」は390円。そのほか、各種アルコール類などを用意する。営業時間は、10時から23時までで、年中無休となる。※価格はすべて税込。
2015年11月16日ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)、とんだ林蘭、チームラボ(teamLab)のコラボレーションによるインスタレーションが、9月12日、13日にミハラヤスヒロトーキョーにて開催される。同インスタレーションは、東京の表参道、青山、原宿エリアで9月12日に開催されるファッション誌『ヴォーグ(VOGUE)』主催のショッピングイベント「ヴォーグ・ファッションズ・ナイト・アウト(VOGUE FASHION’S NIGHT OUT)」の一環として開催されるもの。当日はミハラヤスヒロトーキョーに、とんだ林蘭のデザインをコラージュしたフィルターを使った、チームラボカメラを店内に設置。来場者にプリクラ感覚で撮った写真が、自動的にFacebook特設ページに投稿される仕組みとなっている。また店内では、ミハラヤスヒロととんだ林蘭のコラボレーションアイテムを先行発売。ラインアップは、生肉のキーホルダーや、絆創膏が貼られたクラッチバッグ、真っ赤な唇から歯が覗くクッションなど。イラストやコラージュ、ペイントなどを用いてフェミニンかつ毒のある作品を生み出しているとんだ林蘭らしいデザインのアイテムが揃っている。
2015年09月11日日経平均株価が27年ぶりの連騰で株式市場は大賑わい。あわせて為替相場も、1ドル125円台と円安基調が続いていましたが、このところ調整局面に。それでも円安傾向に変わりはありません。円安基調だと注目なのが実は「金」です。金価格と円安、どんな関係があるのでしょうか?○世界市場の金価格と日本の金価格には差異があるまずは、グラフをご覧ください。過去5年の金価格の推移です。世界市場はドル/トロイオンスで取引されており、2010年初めは1トロイオンスあたり1119ドルだったのが、2011年に1776ドルを付けて以降、下落。いったんは持ち直したものの、再び下落。2015年5月平均で1200ドルを割り込みました。一方、日本での金価格の推移をみると、ギャップはありますが、世界市場の金価格同様に右肩上がりで上昇し、2013年初めに1gあたり5000円近くまで上昇。その後いったんは下落するものの、2014年後半から、一転して上昇基調になり、2015年5月平均で1g=4600円台に戻しています。6月19日現在の小売価格では、1g=5169円。5000円台を超えてきました。世界市場で金価格が低迷するなか、なぜ日本の金価格は上昇を続けるのでしょうか。次のグラフは、同時期のドル円相場(TTS)の推移です。アベノミクス開始とともに、長く続いた円高から急激に円安へと向かっているのが、見て取れます。2015年6月19日現在で、1ドル123円台と円安傾向は続いています。日本の金価格の上昇要因には、ひとつには、この円安が関わっているのです。(※グラフは、田中貴金属工業の月次平均データより作成)○金の実力以上に、為替の影響が大きい金取引は、「有事の金」と言われるように、世界的な政治不安や金融危機が起こると、金取引が活発になり、価格は上昇します。また各中央銀行が金の保有量を増やすため、価格は上昇します。逆に、株式市場が活発になると資金は株式へと流れ、また中央銀行が金を放出するなど、大きな動きがあれば、金価格は下落するのです。もっとも金の需要が高い中国の動きによっても金価格は変動します。日本の取引も基本的には世界市場の動きと連動するのですが、日本の場合は、そこに為替が関係してきます。世界市場はドル建ての取引ですが、日本での売買ではドルを円に換えて取引されるからです。そのため、現在のような円安傾向が続くと、世界の金価格の実体とは別に、ドル円相場によって日本の金価格が変動するというわけです。では、こうしたなか、一般投資家は金取引をするメリットはあるのでしょうか。○少額からできる純金積立でリスク軽減ひとくちに「金」といっても取引方法は、さまざま。金の現物、つまりゴールドバーの取引もあれば、純金を使ってデザインされたコインも取引の対象です。さらには金の現物ではなく、ETF(上場投資信託)や金などの貴金属に投資する投資信託まで、「金」をめぐる取引は多岐にわたります。初心者であれば、純金積立が手軽でリスクを抑えた運用が可能です。純金積立は、その名のとおり、金を毎月積み立てて購入していくものです。毎月1万円などと決まった額でその時に買える量を取扱会社に購入してもらうのです。この仕組みは、基本的には投資信託の積み立てなどと同じで、価格変動がある投資商品の積み立てでは、その価格変動リスクを抑えることができます。たとえば、この1年、純金積立をしていたら、どうなっていたでしょう。毎月購入額:1万円年間購入額:12万円購入g数 : 26.6811g6月19日現在の買取価格5084円6月19日現在の買取価格で売却したとしたら、13万5647円で約1万5000円の利益です(手数料、年会費などは考慮せず)。これは現在、右肩上がりで金価格が推移しているため、1万円で購入できる金の量は2.3g程度ですが、売却のタイミング次第では利益が出やすくなっているのです。しかし、価格変動があるものは、いつ下落局面に向かってもおかしくありません。そうしたときに積立は効力を発揮します。金価格が下がれば、購入する金の量が増えるのです。2013年は年初4800円台だったのが急落し、年末には4120円台にまで落ち込みました。このとき同じように毎月1万円で積み立てをしていたとしたら、購入g数は27.0185g。その後積み立てを中止し、現在まで保有していて、同じように6月19日に売却していたら、約1万7000円の利益が出ているのです。価格が下落したときに、金を多く買えていたために、価格が回復したときに、利益となって返ってくるわけです。これは投資商品の積み立てなら、同じ理屈になります。ただ注意しないといけないのは、価格の上下動を繰り返しながらも右肩上がりの商品でなくては、最終的な利益は得にくいという点です。その意味において、金は、世界での需要がゼロにはならないこと、直近では為替は円安傾向であること、ということが、純金積立を、今から始めても妙味があると言える点でしょう。純金積立は、貴金属商、商社、証券会社などで取り扱っており、年会費や買付手数料などに違いがあります。また毎月1000円や3000円程度の少額から積み立てが可能なので、大きなリスクをとりたくに人にとっても始めやすい投資商品と言えるでしょう。<著者プロフィール>伊藤加奈子マネーエディター&ライター。法政大学卒。1987年リクルート(現リクルートホールディングス)入社。不動産・住宅系雑誌の編集を経て、マネー誌『あるじゃん』副編集長、『あるじゃんMOOK』編集長を歴任。2003年独立後、ライフスタイル誌の創刊、マネー誌の編集アドバイザーとして活動。2013年沖縄移住を機にWEBメディアを中心にマネー記事の執筆活動をメインに行う。2級FP技能士。
2015年07月29日昭和の人気人形劇を初めて舞台化する『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』が12月、井上芳雄、安蘭けいの出演で上演される。原作は1964年から69年の5年間、NHK人形劇シリーズとして放送され、個性的な登場人物、奇想天外な物語で人気を博した大ヒット作。故井上ひさしが脚本に携わったことでも知られている。舞台版の脚本は宮沢章夫と山本健介が書き下ろし。演出と美術を串田和美が手がける。ギャングのマシンガン・ダンディ役に井上芳雄、こどもたちを率いるサンデー先生役に安蘭けい。そのほか、山下リオ(博士役)、小松和重(テケ役)、山田真歩(プリン役)、内田紳一郎(ダンプ役)、小松政夫(トラヒゲ役)、白石加代子(ドン・ガバチョ役)らが出演する。公演決定にあたり串田は「『ひょっこりひょうたん島』はひょっこり現れて、ひょっこり消えていったような気がする。それがみんなの心に残っている。観なかった人たちの心にも。まだ生まれていなかった人たちの心にも。それは気づかぬうちにそっと、しかし、したたかに成長しているような気もする。再会するのが楽しみな、成長する記憶のような舞台をつくってみたい。それは飛びっきり楽しく、飛びっきり贅沢な芝居の姿になるだろう」とコメントを寄せている。公演は12月15日(火)から28日(月)、2016年2月3日(水)から11日(木・祝)まで、東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンにて。12月公演のチケット一般発売は9月26日(土)より。
2015年07月08日その後6月16日、黒田総裁は「円安を望んでいないと言ったわけではない」と釈明をしており、やはり実質的な円高を望んだわけではなさそうです。それを受け、一旦は円高に振れた米ドル・円相場も再び円安(米ドル高)に戻しています。米国の利上げに注目が集まるなか、今後も要人の発言には要注意です。ドル・円為替レートの推移(日次、期間:2015年4月30日~2015年6月17日)●ピクテ投信投資顧問が提供する、「ボンジュール」からの転載です。
2015年06月18日○円安トレンドへの転換?年内に米利上げの可能性が高まったことを受け、日米の金利差拡大が予想されることから、125円台まで円安が進みました。この水準は12年ぶりの安値圏になります。これにより米ドル・円レートは長期のトレンドラインを上抜け、長期的な円安局面に転換した可能性があります。米ドル・円の為替レート推移(日次、期間:1982年1月1日~2015年5月29日)○ポイントは貿易収支短期的には、当局からの円安けん制発言などでスピード調整も考えられますが、中長期では今後も円安が進む可能性があります。その背景のひとつが貿易収支の悪化です。過去、貿易収支の黒字が増加している間は円高傾向となり、黒字が減少している間は円安傾向でした。この関係は2008年のリーマン・ショック時の欧米の大規模な金融緩和で崩れ、両者は大きく乖離しています。今後も貿易収支の大幅な黒字化が期待できないため、この乖離は円安の進行で解消されることが考えられます。他にも日銀の金融緩和など、様々な円安要因があり、今後も為替レートの動きから目が離せません。米ドル・円と日本の貿易収支の推移(月次、期間:[貿易収支]1986年3月~2015年3月、[為替]1987年3月~2015年5月)●ピクテ投信投資顧問が提供する、「ボンジュール」からの転載です。
2015年06月09日為替市場では円安・米ドル高が進んでおり、足元では2007年6月の安値を抜けて、約12年半ぶりの水準となりました。プラザ合意後、約30年にわたり続いてきた円高トレンドに変化の兆しが生じています。足元で円安が急速に進んでいる背景として、4月以降、米国の景気指標に改善が見られたことや、米国のコア・インフレ率が高い伸びとなったこと、5月下旬にイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が年内の利上げを示唆する発言を行なったことなどが挙げられます。米国経済については、今年1-3月期にマイナス成長となったものの、4月以降は住宅や自動車販売などが好調だったことで、減速は港湾ストや悪天候などの一時的な要因によるものとの見方が広がっています。そのため、米国の利上げ時期については、今年9月との予想が一部市場関係者で出ており、金利の先高観につながっています。複数の主要通貨に対する米ドルの相場を指数化したドルインデックスを見ると、2014年後半以降、大きく上昇しており、日本円以外の主要通貨に対しても米ドルが相対的に強い動きとなっています。これは、リーマン・ショック後、米国が主要先進国の中で景気回復で先行し、利上げが視野に入っている一方で、他の主要先進国では低金利が続く見通しであることが背景にあると見られます。短期的には、市場がリスクオフ(高リスクの資産から国債など低リスクの資産に資金を移す動き)になると、円キャリートレードの解消などから円高になる傾向があることから、今後、ギリシャ情勢の緊迫化や米国景気の軟化などが見られる場合、市場がリスクオフとなって円高となる可能性はあります。しかし、引き続き、米国の利上げ観測と金利先高観に支えられ、円安基調はしばらく続くと考えられます。(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2015年6月5日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2015年06月05日世界的ポップグループABBAが音楽を手がけ、『ライオンキング』などのティム・ライスが原案・作詞。1986年にロンドンで開幕して以来、世界中で上演されてきた伝説のミュージカル『CHESS THE MUSICAL』がついに日本初演される。ヒロインのフローレンスを演じる安蘭けいが作品の魅力と意気込みを語った。「CHESS THE MUSICAL」チケット情報『CHESS THE MUSICAL』は、その楽曲のすばらしさから、コンサートとしても世界で何度も上演されてきた作品だ。日本でも2012年にコンサート版を上演。リピーターが続出し、再演が熱望され、翌年にセカンドバージョンが開催された。その熱狂の渦の真ん中にいたのが、この人、安蘭けいである。「海外でもミュージカル版よりコンサート版の上演のほうが多いと聞いていたのですが、日本でもすごく好評をいただきました。楽曲は本当に魅力的で、すべてシングルカットしてもいいぐらい。しかも、人物の個性とかストーリーを見事に曲で表現しているんです」。だからこそ、ついに上演が決まったミュージカル版にも思いは募る。舞台となっているのは、1980年代、米ソ冷戦の時代。チェスの世界チャンピオンである米国のフレディ(中川晃教)のセコンドでありながら、対戦相手のソ連のアナトリー(石井一孝)と恋に落ちるヒロインを安蘭が演じ、国家の思惑と3人の人生が交錯しながら、緊迫の物語が展開していく。「当時の国際情勢など、一見難しい内容だと思われるかもしれないですが、そこは、演出の荻田浩一さんが日本人にもわかりやすく作ってくださるはずですし。時代に翻弄されて生きなければならないからこそのしなやかな強さが、フローレンスにはあると思うので、観てくださる方にも、何かエネルギーみたいなものをお届けできるのではないかと思っています」。フローレンスに扮する安蘭の心を揺さぶることになる石井一孝と中川晃教は、コンサート版でも共演したふたりだ。「かずさん(石井)と一緒に歌うときは、安心して合わせられるんですね。そしてアッキー(中川)は、一緒に歌っててワクワクしてくる。そんなおふたりの個性が、役にすごく合っているので。違う魅力を持つふたりに惹かれていくフローレンスも演じやすいと思います。音楽で悲しみとか喜びを表現できるのがミュージカルの素敵なところ。その魅力を存分に感じていただける作品になると思います」。音楽の力で描かれる人間ドラマ。その迫力に身を委ねたい。公演は9月27日(日)から10月12日(月・祝)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、10月19日(月)から10月25日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。6月27日(土)のチケット一般発売に先駆け、5月24日(日)11:00まで最速抽選「いち早プレリザーブ」受付中。5月23日(土)11:00からは先行抽選「プレリザーブ」の受付が開始。取材・文:大内弓子
2015年05月22日ロジテックの直販サイト「Logitec Direct」は、恒例の超特価アウトレットセールとして、「台風一過爽やか皐月晴なのに激安ハリケーン発生中!ロジテックアウトレット!」を実施する。期間限定、在庫限定の完全先着順にて、ロジテック製品を多数放出。期間は2015年5月15日(金)0時~同年5月17日(日)23時59分。さらに、Logitec Directのメルマガ会員になってログインすると、アウトレット対象の全品を1,000円安く購入できる。今回の目玉は、PCの自動ロック解除を実現するBluetooth 4.0対応セキュリティカード「LBT-PCSCU01WH」がログイン価格200円(税別)、出張・旅行ホテル向けのUSB小型Wi-Fi(無線LAN)子機&親機「LAN-W150NU2HT」がログイン価格400円(税別)など。
2015年05月14日フェンディ(FENDI)のアイコニックバッグ「ミニ ピーカブー」 にオーキッド(胡蝶蘭)をあしらった新作(42万6,000円/H18×W23×D12cm)が登場。ホワイト、ブルー、レッドの刺繍で描かれたのは、14-15AWコレクションのランウェイよりフェンディの新たなシグネチャーとなったオーキッド。ブラックの上質でシックなナッパレザーに遊び心のあるグラフィカルが光る。今シーズンの胡蝶蘭は、ドイツ北東部サンスーシ宮殿の温室に収蔵されている1880年の資料に収められていた、絶滅した品種。カール・ラガーフェルドは、現代には存在しない花をグラフィックとして蘇らせた。<問い合わせ先>フェンディ ジャパンTEL:03-3514-6187
2015年04月27日アイドルグループ、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔と、女優の蘭寿とむが主演を務める舞台『TAKE FIVE』が5月13日(水)より東京・赤坂 ACT シアターで上演される事が決定した。【チケット情報はこちら】同作は2013年にTBSで放送されたドラマ『TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~』の舞台版。同ドラマは大学教授、警察官、警備員などの表の顔を持った泥棒軍団が活躍するアクション作品として人気を博した。初の続編となる舞台版では、ドラマの爽快かつ派手なアクションをそのままに、映像を効果的に使い、“演劇”と“映像”を融合した新たなエンターテインメント作品にしあげているとのこと。舞台版の主人公はドラマ版で唐沢寿明が演じた帆村正義の子孫・帆村 守。そのほか魅惑的な女泥棒、ブルー・バタフライなど個性豊かな舞台版オリジナルキャラクターが登場し、物語を盛り上げる。同作について、帆村 守を演じる藤ヶ谷は「経験豊富な共演者、スタッフの皆さんに混ぜて頂きながら、日々刺激をもらいチーム一丸となっています。ドラマの『TAKE FIVE』を見ていましたが、絡まる人間模様、そして心理戦にすごく高揚したのを今でも思い出します。今回はLEDを多数使って映像とのリンクがあります。すごい迫力になるはずだと今からとても楽しみにしています。今までにない共演者さんとの絡みもたくさんあります。新しい愛のある泥棒達、そして、新しい『TAKE FIVE』を楽しみに待っていてください」とコメント。またブルー・バタフライを演じる蘭寿とむは「ドラマ『TAKE FIVE』の世界を未来に広げて、新しく展開する舞台版『TAKE FIVE』が生まれます!出演させていただける喜びを感じています。女泥棒ブルー・バタフライを、格好良く、大人可愛くセクシーに演じられたらと思っています。楽しくて、愛の残るステージをどうぞお楽しみに!!」と意気込みを語っている。舞台『TAKE FIVE』は5月13日(水)から21日(木)まで東京・赤坂 ACT シアター、28日(木)から31日(日)大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。東京・大阪公演ともに、チケットぴあにて4月18日(土)昼12時から4月22日(水)午後11時59分まで2次電話先行抽選のエントリーを受付中。受付電話番号は東京公演が0570-02-9518、大阪公演が0570-02-9967。抽選結果は4月25日(土)昼12時から28日(火)午後6時まで同電話番号にて確認可能。
2015年04月13日日本人の若者は貧困化しています。前回の記事では円安がキーワードだと伝えました。円安は海外に旅行すると実感できますが、日本での生活にも大きな影響を与えています。どんな影響があり、どう生活を守ればよいのでしょうか?○円安貧乏から生活防衛する術前回、20代の日本人平均月収は22万円。アジアでシンガポール・韓国に次いで三位という調査結果について書きましたが、今回はその「傾向と対策」について考えてみましょう。まず、調査中の平均月収は円換算になっていることに注目。そこで、円安が大きく影響していると考えられます。円相場は76円まで円高になったあと、いまや120円前後まで円安になっています。アジア各国の通貨に対しても円は非常に安くなっています。その結果、アジアを中心に外国人観光客がどっと日本に押し寄せていますね。春節を過ぎた今でも、お花見に来た中国人たちの「爆買い」第二波が続いています。円安で、日本はアジア人から見ると「安い国」になりました。アジア人が日本に来て一万円札で買えるモノは確実に増えています。逆に、日本人がアジア旅行して、一万円札で買えるモノはかなり減ってしまいました。この事実は、なにも、旅行に限ったことではありません。○円安ではどう考え・行動するべき?日本は油や穀物など「資源」を輸入に依存する国です。そのため、円安の結果、輸入品の物価が上がっています。4月になり、急に値上げが増えていますよね。一時安値競争に走っていた牛丼チェーン店も今や値上げに転じています。では、円安で日本人が相対的に貧乏になってゆく現実に対して、個人として、なにか生活を防衛する術(すべ)はないのでしょうか。それは、ずばり、円以外の資産を持つこと。これだけ、日本人の生活が衣食住ともに輸入品に依存する時代に、お財布の中味が全部「円」では、貧乏になるばかりです。円安の時代に資産を全部「円」で持つことのリスクも考えるべきでしょう。「円」以外の資産といえば、具体的には、まずドルなどの外貨預金ですね。そして「輸入品の資産」という発想にたてば「金」という選択肢もあります。輸入される日用品の値上りは困りますが、輸入資産の値上りは歓迎ですよね。とはいえ、読者の皆さんの多くは「ドル」とか「金」とかいわれても、抵抗感があると思います。そこで、まず、ドルでも金でも、居酒屋・女子会一回分くらいから積み立ててみることから始めるのが無理がない方法でしょう。FXや先物で「儲ける」のではなく、円安から自己防衛するために「コツコツ貯める」という発想が大事です。○日本円以外の資産を作る意味は?なお、ドルも金も、そして円も短期的には値が上がったり下がったりするリスクがあります。円だけ持っていては世界の中で貧乏になるだけ、という発想で、すこしずつ円を減らし、ドルや金をちょっぴり増やしてみることで、まずは"円以外の資産"を持つことを体感してみましょう。蓄えを円だけで持つことは、ルーレットで、円だけにチップの全てを置くようなもの。これから国際化の時代を生きなければならない20代の若者は、「円を持っていれば安心」という錯覚を、まずは自覚することが大切だと思います。○著者プロフィール●豊島逸夫豊島逸夫事務所(2011年10月3日設立)代表。2011年9月末までワールド ゴールド カウンシル(WGC)日本代表を務めた。1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなる。豊富な相場体験をもとに金の第一人者として素人にも分かりやすく独立系の立場からポジショントーク無しで金市場に限らず国際金融、マクロ経済動向についても説く。またツイッターでも情報発信している。
2015年04月09日英ARM社は2月17日、IoT向けセキュリティソフトウェア企業の蘭Offsparkを買収すると発表した。Offsparkは、IoT向けの組み込み型トランスポートレイヤセキュリティ(TLS)ソリューション「PolarSSL」を開発する。PolarSSLは、センサーモジュール、通信モジュール、スマートフォンなどのデバイスに採用されている。ARMは、ARM mbedプラットフォームにおいて、PolarSSLを通信セキュリティ/ソフトウェア暗号化戦略の中心として統合。PolarSSLのブランド名を「ARM mbed TLS」と改名する。技術はオープンソースで提供し、開発者が商業目的で利用できる。ARM mbed TLSは、スタンドアロンまたはmbed OSの一部として、組み込みデバイスに最適化した最新のTLS/DTLSサポートを提供するほか、mbed OSのCryptoboxと併用したよりセキュアな環境を提供する。また、組み込みデバイスだけにターゲットを絞らず、非組み込みデバイスに対応する機能も拡張していく方針だ。ARMは、Apache 2.0ライセンス下でmbed TLS、Threadなどの主要技術を含むmbed OSを2015年後半にリリースする。mbed TLS 1.3.10は、すでにGPL下で既存のPolarSSLユーザにpolarssl.orgを通じて公開されている。
2015年02月18日為替市場で円安が急速に進み、あらゆる業界で物価の上昇が相次いでいる。ほとんどが海外で製造され、日本に輸入されるiPhoneケースも例外ではない。そんな中、円安にも関わらず逆に価格を下げてiPhoneケースを販売するメーカーがある。株式会社KODAWARIだ。同社が価格を下げて販売することにしたのは、安価でシンプルなデザインが好評のiPhoneケースブランド「CAZE」。これまでは量販店などでも販売していたが、現在はAmazon.co.jpや同社が運営する「SHOWCASE秋葉原」とそのオンラインショップ「SHOWCASE online」のみで販売している。円安にも関わらず、なぜ商品価格を下げることができたのか。その狙いとカラクリについて、同社代表取締役・田村洋祐氏を取材した。――「SHOWCASE online」で販売中の「CAZE」ブランドのiPhoneケースが、以前よりもかなり安くなりました。たとえばこれまで2,600円で販売していた商品は、1,900円に。3,000円の商品は2,100円と、かなりの値下げになっています。海外から輸入する以上、円安では価格が上がるのが普通ですが、なぜこのようなことが可能なのでしょうか。田村 「CAZE」ブランドの輸入代理店として価格を下げることができた理由は、ずばり販路を限定したからです。これまでは量販店やその他のショップでも販売していたのですが、現在はAmazonや自社で運営するSHOWCASEを通して弊社から直接ユーザー様に販売しています。販路を絞ることでコストを抑え、値下げを実現することができました。――しかし、なぜ値下げする必要があったのですか? CAZEの特にThinEdgeシリーズなんかは十分に売れている人気商品ですよね田村 円安になってインフレ2%とか言われていますが、僕らがそのままの形で販売を続けていこうとすると、2%どころでは済みません。価格を50%くらい上げないと利益が出ないんです。しかし50%も値上げすることは現実的ではありませんよね。輸入品の原価が上がるのはこっちの都合ですから、それにお客様はなんの関係もありません。経費を削減したり、粗利益率を削って価格をキープする手も考えられますが、僕らに関してはすでにギリギリの利益率でやっていたので、それも難しかったのです。残る手段として、販路を限定することにせざるをえなかったというところも正直あります。販路を絞ることはお客様にとって直接的なマイナスにはなりませんし、商品やカスタマーサポートの質を落とさなくても済みますから。――なるほど。とはいえ、良質な商品に関しては多少値上げしてもユーザーは納得するのではないかとも思うのですが。田村 いえ、そうではないのです。CAZEは価格帯のレンジでいうと、高くても2,000円前後でした。このくらいのiPhoneケースを買うとき、クオリティについてはどう考えますか?――それくらいであれば、そこまでは期待しないかもしれませんね。探せばCAZEのように良い商品が見つかるのかもしれませんが……。田村 そうですよね。この金額ですと、極端な話クオリティが悪くてもユーザーは納得します。その中で良いものに出会えたらラッキーといったところだと思います。CAZEはまさにその「低価格帯の中で出会える質の良い商品」なのです。決して最高級品でもなければ特別な機能があるわけでもない。でも同価格帯の競合製品と比べると質が良い。だからこそiPhone 4Sが出た当初のCAZEのThinEdgeシリーズはAmazonのiPhoneケースカテゴリーでは長い間ランキングで1位をとっていました。iPhone 5シリーズでもそこそこ売れました。固定ファンもいます。ところがこれまで2,000円前後だった商品が、今の為替レートで考えると3,000円くらいになってしまいます。3,000円を超えると、ちょっと印象が変わりませんか?――たしかに、買い手の意識としてもワンランク上のものを求めますね。田村 そうなんです。2,500円~3,000円前後になると、一気に割高感がしてきてしまうんですね。これではいくら使い勝手がいいからって、お客様が本当の意味で満足できなくなってしまうんです。「円安でいろんなものの物価が上がってるからこんなもんかな。ちょっと高いな。」って思ってしまうんですね。CAZEはたしかに競合製品と比べて質が良いのですが、今はどこのメーカーも昔と違って良質なものを作っています。プロのバイヤーレベルだと「これは良いケースだね」と納得して頂けるのですが、一般の方ではそこまでの差は感じないかもしれません。CAZEは、そういった繊細な違いで勝負してきたケースです。僕は常にユーザーの立場で商品を見ることにしているのですが、少しだけ作りが精巧なプラスチックのiPhoneケースに対し余分に1,000円以上を払うかと言われると……たぶん、僕なら2,000円しない安い方を買うと思うんです(笑)。――しかし、その競合製品も同じように値上げしているのであれば、CAZEの優位性は揺るがないのでは?田村 全ての製品が値上げしているわけではありません。そもそも競合製品がすべて値上げされたところで、一般のお客様に「高いな」って少しでも思われてしまったらお客様を裏切ることになってしまいます。――なるほど、よくわかりました。しかし、それほどまでに為替の影響は大きいものなのですね。田村 大きいですね。最近いろいろな店舗を回って商品を見ていたりすると、「これがこんなにするの?」と感じてしまうこともあります。たぶんそれはみなさんも思っていることだと思います。――今回、値下げすることについて社内からは反対意見は出なかったのでしょうか。田村 というよりも僕自身が大丈夫なのか?と思っていますよ(笑)。でも他と同じことをしていても埒があかないし、購入するお客様の立場で考えたら、絶対にこっちの方が良いわけですからね。僕らとしては苦肉の策でもありますが、お客様の満足度を考えるとこれがベストだという考えです。そしてそれが長期の目線で考えると利益にもつながると思っています。物価の上昇が著しい中、輸入品でありながら逆に価格を下げるという決断をした株式会社KODAWARI。理由を聞いて納得はしたが、だからといって営利企業においてこの決断をするのは並大抵のことではなかったはずだ。消費者にとって、このような販売戦略を取っている商品を探すことが、本当の意味での買い物上手なのかもしれない。ユーザーメリットを第一に追求する同社の挑戦は、今後も続いていく。
2015年02月17日アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカル『サンセット大通り』が再演される。2012年に初めて日本で上演された本作。今回は、往年の大女優ノーマ役を、初演に続いての安蘭けいと初役の濱田めぐみがWキャストで務め、脚本家の青年ジョー役を、平方元基と柿澤勇人が、ともに初挑戦で演じる。ミュージカル『サンセット大通り』チケット情報初演時、迫真の歌唱と演技で観客を圧倒し、菊田一夫演劇賞も受賞した安蘭。「賞をいただけたのは、作品の力と、鈴木裕美さんの緻密な演出のおかげです。ノーマは頂点まで上り詰め、落ちぶれて、でも栄光を忘れられずにいる大女優。私よりかなり上の年齢設定で、経験値で演じることができませんでしたし、声も深いところから出したかったので、苦労しました。それでいて人間として可愛いところもあり、演じ甲斐がありましたね」と振り返る。そのノーマの屋敷に迷い込み、彼女とただならぬ関係に陥るのが、ジョーだ。平方は「30歳をひとつの目標にしてきました。20代最後の年にこの作品に巡り合えたことに、運命を感じます。やや極端な話にはなっているけれど、売れたい、もっと上に行きたいと願うジョーの気持ちはよくわかる。田舎から上京し、必死でミュージカルの舞台に立っている自分と重ねていきたいです」と語った。楽曲の難しさについては「メロディの流れといい、音の飛び方といい、ロイド=ウェバー節がすごい。大好きな音楽ですが、歌いこなすのはやはり大変です。でも、だからこそ、『不思議だな』『何かが違うな』と、聴いている方の耳に残るのでしょうね」(安蘭)、「楽譜に音が詰め込まれているし、変拍子の連続。そこに乗れば最低限の及第点になるくらいパワーがある楽曲なので、平方が追いついていない印象は与えたくない。歌う僕の必死さと、曲の必死さをつなげたいと思います」(平方)と、口を揃える。昨年の『アリス・イン・ワンダーランド』で初共演したふたり。「初演での安蘭さんのノーマはさすがの輝きでした。縮こまらず、胸を借りたい」と平方が言い、安蘭が「どんと来い!(笑)平方君には良い意味で癖がある。それが舞台に表れればいいと思う」と応える一こまも。「ノーマ役は、年齢を重ねれば重ねるほど腑に落ちてくるはず。相手によっても変わるし、さらに掘り下げ、ブラッシュアップしたい」と深化を誓う安蘭と、「僕にとっては大きな戦い。鈴木裕美さんに助けていただき、『何故?』と自分に問い続けながら演じます」と意欲を見せる平方の『サンセット大通り』は、どのような煌めきを放つのだろうか?公演は7月4日(土)から20日(月・祝)まで東京・赤坂ACTシアター、7月31日(金)から8月2日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて。チケットぴあでは2月7日(土)午前11時よりインターネット先行先着「プリセール」を受付。取材・文:高橋彩子
2015年02月06日りそな銀行はこのたび、2月2日より大阪府と連携し「りそな『円安対策資金』融資制度」の取扱いを開始すると発表した。昨今の急激な円安の進行により、輸出の増加や原材料価格の高騰に伴う運転資金など、中小企業等の取引先の資金需要は増加しているという。りそな銀行は引続き円安の影響を受けている中小企業に対する積極的なサポートを行っていくとしている。○りそな『円安対策資金』融資制度の主な特徴総額50億円の新設ファンド同制度融資は大阪府内で事業を営む中小企業を対象に、大阪府が2011年度から実施している「金融機関提案型融資」制度を利用し、新たにファンドを組成したものスピーディな融資審査を実現専用の事業計画書などを利用し、中小企業などの取引先の資金需要をいち早く把握、スピーディな融資審査と提案につなげる円安に関する様々な資金需要に対応輸出増加や売上の増加に伴う運転資金のほか、原材料の高騰や輸入品の価格競争力低下を背景とした資金繰り対応資金など、利用できる要件を幅広く設定、円安に関する様々な資金需要に応える審査の結果、希望の融資・条件などに添えない場合がある。
2015年01月29日集英社は1月26日、女子レスリングで活躍する吉田沙保里選手の初エッセイ「明日へのタックル!」を発売する。吉田沙保里選手はアテネ、北京、ロンドンのオリンピック3大会で金メダルを獲得したほか、現在も世界選手権を含めた世界大会15連覇の記録を更新し続けている。今回発売する「明日へのタックル!」では、世界トップレベルのアスリートとして、また30代の1人の女性としての考えや、レスリングを始めた子供時代の思い出をはじめとするこれまでの歩みがつづられている。その他、連勝記録が途絶えて初めてわかったことや、3つの金メダルの裏にあった苦悩、急逝した最愛の父への思いについても語られている。価格は1,200円(税別)。
2015年01月23日りそなグループのりそな銀行はこのたび、近時の急激な円安への対応に苦慮する中小企業等の取引先への支援として、『りそな円安対策緊急プログラム』を開始した。急激な円安進行は、中小企業等の取引先にとって、仕入れコストや原材料高騰など、新たな経営課題の発生につながっているという。りそな銀行では、同社のサポート機能を活用しこの課題解決の手伝いをするという。りそな円安対策緊急プログラムの概要りそな銀行の各営業店が相談の窓口となる専用ヒアリングシートを活用し、経営課題の認識を顧客と共有する資金繰りへの対応、販路開拓の為のビジネスマッチングなど、幅広く対応する開始日:12月11日(木)相談受付:円安進行により発生した経営課題の共有。課題解決への対応策の相談サポート策の検討:各種資金ニーズへの対応。仕入コスト等安定化策。販路、仕入先拡大の手伝いなど各種サポートの検討にあたっては、決算書等の資料が必要。また、同社所定の審査の結果、希望に応えることができない場合があるとしている。相談の窓口:最寄りのりそな銀行各営業店(電話での相談も承る)りそな銀行コーポレートビジネス部(東京)『りそな円安対策緊急プログラム』担当受付時間:銀行営業日9:00-17:00
2014年12月15日2年ぶりの再演となるブロードウェイミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』の日本版が、11月9日、青山劇場(東京都)にて開幕。前日8日には同会場で公開ゲネプロが行われ、主演の安蘭けいらキャストが本番さながらの熱演で魅了した。本作は、あの『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル著)の物語を現代に置き換えたミュージカル。2011年にブロードウェイで上演され、翌年日本に上陸。“最強のメインキャスト”として注目を浴びた安蘭けい、濱田めぐみ、渡辺美里の3人が、今回も続投している。ニューヨークに住む女流作家のアリス(安蘭)は仕事に生きる強い女性。うまく行かない仕事のイライラを、夫のジャック(石川禅)と娘のクロエ(唯月ふうか)にぶつけ、家族関係はギクシャク。そんな生活に疲労困憊のアリスの前に、白いウサギ(平方元基)が現れる。ウサギを追いかけて家を飛び出したクロエをアリスは探しに行くが、摩訶不思議な世界へと迷い込んでしまう。そこで出会う芋虫(新納慎也)やチャラチャラしたネコ(小野田龍之介)、一昔前のスターのような出で立ちの白のナイト(石川禅/ジャックと二役)、この国を治めるハートの女王(渡辺)、謎の存在である帽子屋(濱田)、帽子屋の忠実な執事モリス(松原剛志)らにより自分を見つめ直していく。現代の強い女性の典型のようなアリスだが、どこかひょうきんで思わず笑ってしまうような親しみの持てる女性を、安蘭が好演。アリスの強さを表現するパワフルな歌声も圧巻だ。仲間になるキャラクターたちは、アリスとは正反対にどこか弱腰で、そんな彼らとの息の合ったコミカルな掛け合いも見どころ。そして、不思議の国に迷い込んだすべての理由を理解したアリスがラストを飾るナンバーは、これまでとは一変し優しさに満ち溢れ、観る者に感動を与える。音楽は『ジキル&ハイド』などで知られるヒットメーカーのフランク・ワイルドホーンが担当。不思議の国の住人たちの個性や情景にあわせて、ジャズやポップス、ラテン、ハードロックなど、さまざまなジャンルの楽曲でファンタジーの世界を盛り上げる。ストーリーの確信に迫る後半、坂を転がるような展開の見事さは生の演奏ならではだ。東京公演は11月30日(日)まで青山劇場で上演。大阪公演は12月5日(金)から7日(日)まで梅田芸術劇場 メインホール、愛知公演は12月19日(金)・20日(土)に中日劇場にて。チケット発売中。取材・文:門 宏
2014年11月14日2年ぶりの再演、それも安蘭けい、濱田めぐみ、渡辺美里という“最強のメインキャスト3人”が続投とあって注目が集まる、ブロードウェイミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』。その美声合戦も楽しみな本番を前に、10月26日、70名のオーディエンスを集めて稽古場見学会が催された。ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』チケット情報セット代わりの建て込みや階段などが設置された広い稽古場の一隅にオーディエンスが落ち着くと、パーテーションが開いて稽古がスタート!まずはM1(1曲め)の「わたしのせいじゃない!」。主人公でスランプ気味の小説家アリス(安蘭)が、編集長(濱田/帽子屋と2役)や出版編集者たちとやり合う場面だ。ヒットメーカーのフランク・ワイルドホーンによる楽曲はスピーディーかつパワフル。安蘭と濱田はもちろん、アンサンブルも初演からの続投キャストが多く、本番1か月前にして複雑なフォーメーションも隅々まで決まっている。目の前1メートルで繰り広げられる大迫力の歌とダンスに、オーディエンスも思わず息を飲んでいた。次はM2の「ワンダーランドへようこそ」で、クロエ(唯月ふうか)とウサギ(平方元基)を追ってアリスが不思議の国に迷い込むシーン。この世界でのアリスの分身ともいえる“アリスガールス”と安蘭の、中2階に続く階段や机の上でのコミカルなダンスが印象的だ。Tシャツにジャージパンツという稽古着姿の安蘭が舞台で見るよりずっときゃしゃなことに驚くが、豊かな声量とキレのあるダンスは舞台さながら。困惑気味のアリスの表情がなんともチャーミングだ。3つめは、白のナイト(石川禅/アリスの夫ジャックと2役)とウサギ、芋虫(新納慎也)、エル・ガト(小野田龍之介)らワンダーランドのキャラクターが勢揃いする、M12の「ひとりでいい」。初演から続投の石川が、意外なほどのコメディの才能を見せつけて客席を湧かせたのもこの場面だ。一方の平方と新納、小野田は今回からの参加だが、しっかりとエネルギッシュな周囲になじんで魅せる。安蘭と石川が見合って終わる最後でパーテーションが閉じず、思わず安蘭が吹き出して稽古場が笑いで包まれるひと幕も見られた。セット替えの合間には、プロデューサーが答える質問タイムも。「初演からの変更点は?」「稽古時間は?」「稽古中の食事は?」など矢継ぎ早に質問が飛び、それぞれに「演出家の鈴木裕美さんによる日本バージョンなので、今回も微調整はあります」「稽古時間は大体13時から21時くらい」「食事はその人の出番がない時にお弁当とか、差し入れを食べる方も(笑)」など、ここでしか聞けない答えにオーディエンスも満足の様子。3幕を通してそのクオリティの高さに、本番が楽しみな稽古場見学会となった。公演は11月9日(日)から30日(日)まで東京・青山劇場、12月5日(金)から7日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、12月19日(金)・20日(土)に愛知・中日劇場にて。取材・文佐藤さくら
2014年11月07日11月1日(土)に神奈川・鎌倉歐林洞ギャラリーサロンでワンマン・ライブを行う蘭華が、そのステージに賭ける想いを語ってくれた。NHK-BSドラマ「ダンナ様はFBI」主題歌『三日月の影』を含む4曲を収録したシングル『花時』を4月にリリースした彼女。二胡の調べを散りばめたシンプルで切ない楽曲は秀逸だ。シンガーソングライターになったいきさつを訊くと「大分県の中津という場所で育ちました。娯楽のあまりない街で、週末になると両親に連れられてよくカラオケに行ってました。カラオケボックスの店長さんの薦めでコンクールに出たら入賞して、当時テレビで「ASAYAN」がブームだったので”もしかしたら歌手になれちゃうのかな?”と淡い期待を抱き、急遽母親に”進学を辞めて歌手になる”と言って東京に出たのがきっかけです」と明かしてくれた。その当時は歌と作詞を自分で手がけていたが、やがて作曲もするようになったという。「当時は自分の恋愛や失恋など、女性の切ない恋心を歌っていました。蘭華という名前は、中国から上野動物園に贈られたパンダのランランが由来で、当時の日本で老若男女問わずたくさんの人々に愛されたことに両親が感銘を受けて、私が生まれたときに”この子もいつの日か日本と中国の友好の架け橋になるような子になりますように”と名づけてくれました。私は日本でチャイニーズとして生まれ育ったということで、幼少期からアイデンティティについては思うことが多々あったんです。中国に留学したとき二胡を聴いて、初めて聴いたのに懐かしい気持ちになってそれ以来、民族楽器に心魅かれて、アジアや大陸的な音楽を作りたいと思うようになったんです」と自身の音楽的な背景を語った。創作にあたり俳句も始めたという。「世界で一番短い表現形態で、詞の中に自然や季節の彩りを感じるものを盛り込むようになって。父親を亡くしたこともあったんですけど、恋愛だけでなく親子の絆とか人生とか、大きな愛に視点が向くようになりました」と、自身の変化について話した。鎌倉でのライブに向けた想いをきくと、「二年前に鎌倉のお寺で開いた以来のワンマン・ライブ。大好きな鎌倉の地でまたできるのが嬉しいです。私が日本で一番二胡がうまいと思う女性をゲストに迎えますので、二胡の生音が聴けるのも楽しんで欲しい。構成としてはオリエンタルな時間と、和の時間、過去の私がリリースした曲なども織り交ぜて、”今の私”を観ていただきたいと思ってます。チャイナ服はもちろんドレッシーなものも着ますよ」と語った。実に心に染み入る曲を歌う蘭華。ぜひともライブで彼女の魅力を堪能して欲しい。チケットは発売中。取材・文:浅野保志(ぴあ)
2014年10月14日美しすぎるために顔を仮面で隠して闘う“蘭陵王”を演じたウィリアム・フォン。長年アイドルとして活躍したのち、2012年に俳優デビューした途端、出演作が連続ヒット。映画俳優としても着実に歩みを進めている。彼が魅せた蘭陵王は、時に爽やかに、時に男の色気で視聴者を釘付けに!そんな彼に作品への思いを突撃インタビュー!!――「蘭陵王」への出演を決めた理由を教えてください。プロデューサーのフランキー・チェンさんの作品への思いに心打たれたのが一番大きかったです。彼女は5年もの間、蘭陵王をドラマ化したいと強く思い続けていたんです。そこまで映像化したいと思う“蘭陵王”ってどんな人なんだろう?と興味を持ったんですが、彼の勇気と忠実さに僕も惹きこまれましたね。それで出演を決めたんです。また脚本がとても面白かったんです。このドラマは、四人の脚本家が力を合わせて作り上げました。みんな、若くて才能のある脚本家たちです。脚本を読むと、それぞれの個性が感じられるんです。時にユーモアで面白く、時に悲しい。演じながらも彼らの才能に感激していました。――蘭陵王は「絶世の美男子」として有名ですが、プレッシャーを感じることはありませんでしたか?最初はプレッシャーを感じました。自分が「美男子」だなんで全然思わないから(笑)。演じる上では“美男子”ということは意識せずに、蘭陵王の“戦場での勇ましさ”と、“夫としての優しさ”を演じたいと決めて、そちらに重点を置きました。武術に関しても、武術の上手さを見せるのではなく、その時は、蘭陵王が感じた心情表現を重視して演じました。――撮影で最も苦労されたこと、印象に残っていることはありましたか?苦労したことは、“踏雪”(蘭陵王の馬)に足を踏まれてしまって、その直後に雨のシーンと高い建物から落ちるシーンを撮ったことですかね。辛かったです(笑)。あとこのドラマの撮影当時はすごく熱かったことも記憶に残っています。でも、なんと言っても一番大変だったことは寝不足続きだったことですね(笑)。当時、ツイ・ハーク監督の映画『狄仁傑之神都龍王(Young Detective Dee: Rise of the Sea Dragon)』を同時進行で撮影していたので、想像を遥かに超えるハードさでした(笑)。――劇中、ライバルだった宇文ヨウと蘭陵王ですが、雪舞を愛し民の為に闘う姿はどこか同士でもあり魅力的な関係にも思えました。演じていてどう感じましたか?蘭陵王と宇文ヨウはライバルであり、敵でもありましたが、彼らは心が通じていて、お互いの能力を認めていると僕は思いましたね。だから、蘭陵王は自分が死ぬと思った時、愛する雪舞を宇文ヨウに託しました。これは、彼が宇文ヨウを信頼しているからだと思います。2人がもし敵同士でなかったら、友達になれると思います…それにしても、雪舞はすごく幸せ者ですよね。2人の優秀な男性に愛されて(笑)。――最後に、このドラマの見どころを教えて下さい。「蘭陵王」は誰が見ても好きになっていただけるドラマだと思います。たくさんのいろんな要素が入っており、たくさんの人が喜んでくれる、そんなドラマになっていると思います。男性が好きな歴史ドラマであり、女性が好きなロマンチックな要素も入っています。また、宮廷の抗争部分なんかも楽しんでいただけると思います。美しい景色や音楽、素晴らしい衣装も見どころです。「蘭陵王」は中国でたくさんの視聴者から評価をいただきました。きっと日本の方にも感動していただけると思うので、ぜひ楽しくご覧いただけたらと思います。(text:Tomomi Kimura)
2014年03月05日安蘭けいが、ジャズ史に残る歌姫ビリー・ホリデイを描いたレニー・ロバートソン作のソロミュージカル『レディ・デイ』に出演する。1986年にオフ・ブロードウェイで初演された作品で、レディ・デイと呼ばれたビリーが死亡する4か月前に行ったライブを再現したもの。観客はライブのオーディエンスに見立てられ、安蘭演じるビリーが歌い、MCとして自らの体験も語る。ソロミュージカル『レディ・デイ』チケット情報情感豊かな歌声と共に、奔放な男性遍歴、麻薬やアルコール依存など壮絶な人生で知られるビリー・ホリデイ。その代表曲のひとつ『奇妙な果実』は、彼女も経験した黒人差別の歌で、安蘭は初めて聞いた時、「こんなダークなジャズもあるのだな」と驚いたという。「私が自分自身の歌として歌うとしたら、理由というか、乗り越えなくてはならないものが多い。でも今回はビリーとして歌えるのでやりやすいです」。実在の人物を演じるにあたっては「かつては真似から入ることが多かったのですが、私の体を通してお客様はビリーをご覧になるわけだから、私らしさがないと意味がない。どれだけ、ビリーに共感できるところをみつけてお客様と共有できるか。その辺りを突き詰めていきたいです」と語る。「以前私が演じたエディット・ピアフもそうですが、ビリーはどんな境遇にあっても這い上がる強さやエネルギーをもった女性。それでいて脆さもあり、全てが歌に表れている。すごく素直なんですよね」。こう語る安蘭もまた、舞台では嘘がつけないタイプだ。「なんとなく歌ってしまうと歌詞が出てこないし、気持ちが伴わないまま台詞を言うと絶対に間違えたり噛んだりするんです。プロなのにと思われるかもしれないけれど、そこは自分の好きなところ。この作品でも、私がビリーになるという嘘はあるけれど、自分に嘘はない状態で演じたいと考えています」。宝塚歌劇団退団後5年目。波乱に富んだ役柄を多く演じてきた。「癖のある役柄は演じ甲斐があります。巡り合わせもあるでしょうが、もしかしたら私が呼んでいるのかもしれません」とほほ笑む。今年は3月に森新太郎演出によるヘンリック・イプセン作『幽霊』、そしてこの栗山民也演出『レディ・デイ』と、初タッグの演出家の舞台が続く。「いつも新しいことに挑戦したいと考えています。イプセンも初めてだし、『レディ・デイ』は初のひとり舞台。今年は越える山が多いですね。登る前の今は怯んでいますが、結局、こういうチャレンジが私にはすごく楽しいんです」。ソロミュージカル『レディ・デイ』は6月12日(木)から29日(日)まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATER、7月5日(土)・6日(日)に兵庫・宝塚バウホールにて。東京公演のチケット一般発売は3月1日(土)午前10時より。取材・文:高橋彩子
2014年02月27日宝塚歌劇花組の男役トップスター、蘭寿とむのサヨナラ公演が2月7日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕。フィッツジェラルドの未完の長編小説をミュージカル化した『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』とショー『TAKARAZUKA∞夢眩』の2本立てで上演中だ。宝塚歌劇花組公演『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』/『TAKARAZUKA∞夢眩』のチケット情報『ラスト・タイクーン』は、1930年代のハリウッド映画界が舞台。タイクーンと呼ばれる若き天才映画プロデューサー、モンロー・スターは、女優ミナ・デービスと婚約していたが、突然の事故で彼女を亡くしてしまう。心に大きな傷を抱えながらも、映画創りにさらなる情熱を傾けていくが、スタッフたちはモンローの強引なやり方に次第に反発するようになる。そんな中、モンローは亡きミナと瓜ふたつの女性キャサリンと出会い……。宝塚歌劇団入団から20年、男役ひと筋で生きてきた蘭寿のラストステージ。その集大成となるモンローは、セクシーで大人っぽく、強引な中にも情熱と温かい愛情を持った男。蘭寿の魅力をたっぷりと感じられる役柄だ。スタッフたちを先導切ってまとめる姿や、モンローの映画にかける想いや夢を綴った曲を歌う場面は、トップスターとしての蘭寿、そして宝塚歌劇で生きてきた蘭寿の姿に自然と重なり、“ラスト”を感じさせる。次期トップスターとなる明日海りおは、モンローを育て上げた映画プロデューサーのブレーディ役。モンローの活躍に嫉妬し、モンローをおとしめようとする憎まれ役だ。フレッシュな印象の明日海が、年配の男性を声のトーンや佇まいなど、深みのある表現で演じているのにも注目だ。第二幕のショーは、幕開きからリズミカルで勢いのある印象。怪しげな雰囲気からスタートし、一瞬にして、宝塚歌劇ならではの煌びやかな空間へと変わる。スターが歌い継ぎ、それぞれの個性が観客に届くような演出で楽しませる。また、KENTO MORIの振付によるシーンでは、銀狼に扮した蘭寿が独特のステップや表現で魅せる。ラストを思わせる演出も見どころで、蘭寿がひとり銀橋に立ち、組子一人ひとりを見渡していく姿には、胸に熱いものがこみ上げてくる。男役の真骨頂である大階段での黒燕尾は、ため息が漏れるほどに美しく、蘭寿を始めとする花組の力を見せつけられる。新しさとクラシックな宝塚歌劇の魅力、そして蘭寿の美しいダンスをたっぷりと堪能できるステージだ。兵庫公演は3月17日(月) まで上演中。取材・文:黒石悦子
2014年02月12日