俳優や歌手として活躍中の崎山つばささんは、神社検定3級を取得するほど、神社をこよなく愛している。神社は心がフラットになる場所。毎日を丁寧に生きることの大切さを知った。「ミュージカル『刀剣乱舞』の石切丸をはじめ、神社に関連する役が続いたことで、神社を深く知りたいと思うようになったのがきっかけです。開運や願いを叶えるためというよりは、神様に日頃の感謝を伝えるために行くことが多いです」そんな崎山さんが神社に必ず持っていく“三種の神器”があるそう。「手水舎で使うハンカチ、境内を撮影する高画質のカメラ、それとご朱印帳です。ご朱印を見返すことで、神社の情景やその時感じた気持ちを思い出すことができるんです。神社を定期的に訪れることで、日常の中の小さな幸せに、より気づけるようになり、一日一日を大切に生きようと思うようになりました」【田無神社】ご利益の効果が5倍に!?五柱の龍神様を祀る。鎌倉時代創建で、商売繁盛、金運、縁結び、子宝など、さまざまな神様が祀られる。「龍神にゆかりのある神社で、境内には赤龍・青龍・白龍・黒龍・金龍が鎮座し、ご神徳がそれぞれ異なるので、五龍神様にお参りします。お清め塩もあり、僕は赤龍神の塩を自宅の南方にお供えして、邪気を払っています」たなしじんじゃ東京都西東京市田無町3‐7‐4TEL:042・461・4442西武新宿線田無駅から徒歩6分境内には七福神の恵比寿様、大黒様も。【小野照崎神社】東京下町の願掛けのパワースポット。俳優の渥美清さんが「禁煙するから、大きな役をください」と、ここの神様に願掛けしたところ、『男はつらいよ』のオファーが来たと伝わる。「願掛けはあまりしないのですが、ここでは誓いを立て、それに向かって精進しています。ご朱印も素敵。人生の指標を与えてくれています」おのてるさきじんじゃ東京都台東区下谷2‐13‐14TEL:03・3872・5514地下鉄入谷駅から徒歩3分博学広才として知られた小野篁を祀る。【品川神社】昇り龍と降り龍が刻まれた双龍鳥居が圧巻。祈願成就の神様として親しまれる神社。「昇り龍は水蒸気となって天に昇る水、降り龍は雨となって大地に還る水で、自然の循環を表しています。双龍鳥居は都内に3社しかなく、特にこの鳥居から大きなエネルギーを感じます」。お金に水を注ぐと、金運を引き寄せるという「一粒萬倍の御神水」も立ち寄りたい。しながわじんじゃ東京都品川区北品川3‐7‐15TEL:03・3474・5575京浜急行新馬場駅から徒歩1分平安時代の末に源頼朝が創建。【箱根神社】芦ノ湖畔に佇む、関東総鎮守。源頼朝をはじめ、多くの武将から尊崇された名社。「僕の崇敬する神社で、年2回、ごあいさつに行きます。箱根神社だけでなく、近辺の九頭龍神社(本宮)と、駒ヶ岳山頂の箱根元宮を巡る『箱根三社参り』が地域に根付いており、豊かな自然に触れながら参拝すると、より清らかな気持ちになります」はこねじんじゃ神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80‐1TEL:0460・83・7123小田急線箱根湯本駅からバスで元箱根下車、徒歩10分さきやま・つばさ1989年生まれ、千葉県出身。作詞も手がけた3曲の新曲を収録した全6曲のミニアルバム『latte』が好評発売中。※『anan』2021年6月16日号より。取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2021年06月13日子供のころ、みんなが一度はしたであろうなぞなぞ遊び。最近ではなぞなぞを扱ったクイズ番組がクローズアップされるなど、大人でも楽しめる頭を使った遊びです。さて、誰しもが楽しめるなぞなぞ遊びですが、日本ではいつの時代から遊ばれてきたのでしょうか?また、昔のなぞなぞはどんな問題が出されていたのでしょうか?今回はそんな中世のなぞなぞ文化や問題を紹介します。いきなりですが、問題です。『子子子子子子子子子子子子』これはなんと読むでしょう?答えは『ねこのここねこ ししのここじし』と読みます。漢字を当てはめると猫の子子猫、獅子の子子獅子となります。いわゆる言葉遊びの一種ですね。これは平安時代に嵯峨天皇が小野篁(おののたかむら)という官人に出した問題で、一説によるとこれが日本で最初のなぞなぞだと言われています。平安時代というと、今から1300年ほど前ですから、それだけ昔からなぞなぞはあったのですね。この平安時代からなぞなぞの文化が広まり、当時は『謎物語』と呼ばれ、さまざまな歌人が『子子子子子子子子子子子子』のような言葉遊びのなぞなぞを作り、楽しんだそうです。その後、なぞなぞの文化は室町時代に一大ブームとなり、後奈良天皇が各地の名作なぞなぞを集めた『後奈良院御撰何曽(ごならいんぎょせんなぞ)』というなぞなぞ集を作るなどしています。さて、次はこの『後奈良院御撰何曽』の中からいくつか問題を出しましょう。Q1.『上を見れば下にあり、下を見れば上にあり、母のはらをとをりて、子のかたにあり』これはなに?Q2.『紅の糸腐りて虫となる』さて、なんのこと?Q3.『海の道、十里に足らず』とはなに?どうでしょうか?言葉は現代語とは少し違いますが、なぞなぞの解き方は一緒です。どの問題も漢字や言葉の意味に注目すれば答えが見えてきます。では答えの発表です。Q1の答えは漢字の『一』です。上もには一が下にあり、下には一が上側で使われていますよね。漢字の形を見るとわりと簡単なので、わかった人も多かったでしょう。Q2は紅という漢字の部首の"糸"が"虫"になるわけですから、答えは『虹』です。この問題も漢字の形に注目すればわかりやすいですよね。Q3はちょっと頭をひねらないと難しい問題です。まず「海の道」という部分。これは"浜"のことです。次に「十里に足らず」というのは十里に足らないので"九里"と考えます。"浜"と"九里"を合わせて"浜九里"、つまり答えは『はまぐり』です。私は最初『九十九里浜』だと思いました(笑)。こういった中世のなぞなぞのいくつかは、現代でも十分に問題として通用するものだったりします。中には文化の移り変わりによってなぜその答えになったのか意味不明になってしまった問題もありますが、それもまた興味深いものです。たまにはこういった遠い昔のなぞなぞに触れているのも一興かもしれませんね。(貫井康徳@dcp)
2012年09月30日