「子供の頃から、建築家になりたいと思っていた」高橋は、中学校の3年生頃に、ファッションに出合う。反抗期と共に、自分のお小遣いで自ら服を買い始めるが、ちょうどその時期は裏原ブーム、“おしゃれな友達”と人気のあったショップを回っていた。さらに、メンズファッション雑誌の裏原マップを見て、奥の奥まで行こうと友達を誘う。ところが、周りはそこまでする気がなかった。「他の人よりファッションが好き、という気持ちが強いことがわかりました」と、高橋。ぼろぼろのデニムにも自分でヤスリをかけたり、染料を買って染めたりして、手を加えていた。その“好き”は、衣服だけではなく、ジョン・ロブなどの革靴ブームにも影響され、靴職人にも興味を抱くことに。“手でものを作ることが好きな”少年が、将来ファッションデザイナーになることを、無意識に思い描いていたとしても不思議はない。しかし、“ファッションにはまった”少年が、それを仕事とするまでには、まだいくつかの出会いと経験、そして時間が必要だった。高校2年の時、進路を考えるようになった高橋は、建築家という選択肢もありつつ、受験を避けて、中学・高校からそのまま推薦で大学へ。そこで、1年生の時は、油絵や彫刻などの美術から、プロダクト、インテリア、テキスタイルなどのデザインに至るまで、幅広いフィールドから10種類のクラスをとることができた。高橋の旺盛な好奇心を満たすだけではなく、視野を広げることに大いに役だったことは想像に難くない。2年生になると、専攻を決めなくてはならなくなり、テキスタイルデザインを選ぶことに。そのきっかけの一つが、「ミシン屋さんに行って、シャツの縫い方を教えてもらった時に、『これからはテキスタイルの時代』と言われたわけですよ」という。その人が、どういう根拠からアドバイスをしたかは知るよしもないが、的を射ていたことは確かだ。だが、ファッションだけでなく、「同時にインテリアも捨てきれない。両方できるのではという思いもあった」という。若いということは、さまざまな可能性に満ち溢れていることでもある。ファッションデザインに絞られていくには、まだ時間が掛かる。「芸術論の授業をとって、現代アートにも出合い、特にミニマルアートやコンセプチュアルアートにはまりました」。その頃はパリコレにも興味を持ち、好きになったフセイン・チャラヤンの作品について、「蘊蓄(うんちく)を並べていた」という。そういう高橋に、先生からうってつけの大学があると勧められ、2年生の時、大学の国際教育プログラムでテキスタイルコースがあるロンドンのカレッジに留学することになる。3/4に続く。
2013年09月03日静岡県島田市にある鉄道会社「大井川鐵道」は、地元自治体と協力し、10月5日~10月8日まで「SLフェスタ2012」を開催。蒸気機関車と綱引きで勝負する、「本気で力くらべだSL対人間綱引きで勝負」などのイベントが行われる。綱引きでは、同社が管理している蒸気機関車「C12形164号機」を使用。約50トンある機関車を動かせるか挑戦するという。実施日は、10月6日(14時~15時)、10月7日(10時~11時)。場所は大井川鐵道新金谷駅構内とのこと。同イベントでは、同市固有の地域資源であるSLを通して、家族で楽しみながら本物の鉄道を満喫できる。期間内は、地元物産の販売や、地域の人気グルメを集めたフードコートを設け、訪れた人に地域の魅力を発信していくという。会場は、新金谷会場、家山会場、千頭会場、金谷駅前通り会場、プラザおおるり会場、ローズアリーナ会場の6カ所。側線運行&乗車体験、鉄道写真展、ゆる鉄トークショーなど鉄道に関するもののほか、特設ステージ金谷ミュージックフェスティバル「音の駅」、羊毛フェルト教室、和太鼓演奏など、体験企画やショーなども開催する。なお、詳細は、同イベント公式サイトを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日全国厳選パワースポット!願いの叶え方・奇跡体験を完全映像化!BeeTVで好評配信中の『幸せになれる12の場所 ~アナタにも起きるシンデレラストーリー~』で、ナビゲーターを務める島田秀平のインタビューをお届けする。●手相、占い、パワースポットを身につけようとしたきっかけを教えてください。元々お笑いコンビをずっとやっていて、イベントで原宿の母と知り合ったんです。僕に近寄ってきて「あんた、見る力がありそうだから教える!」って言われたんですよ。当時、占いとか大嫌いで、「うさんくさいな」と思っていたのですが、話だけ聞いてみようと。僕は理系ですが、手相は統計学なんだよと教えられて・・・ちょっとおもしろそう!と思って勉強し始めました。あの時よく原宿の母が声かけてくれたなと思いますね。●番組ではバーのマスターという設定ですが、撮影時の裏話を教えてください。ドラマを手がける監督、カメラマンがこの番組スタッフで、僕もマスターの役になりきり、優樹菜さんがお客さん役として進めたかったのですが、2人が絶望的に演技力がないという…。監督がとたんに演技指導をしなくなる瞬間がありまして、諦めたのかすごく優しくなり、そこからやっと本領発揮することができました(笑)。たくさんNGとか笑っちゃったりとかはありましたね。優樹菜さんと仲も良かったので無事終わりましたけど、女優さんとかじゃなくて本当によかったです(笑)。●共演者である木下優樹菜さんの印象はいかがでしたか?優樹菜さんはパワースポットというものに対して最初から情報のない方だったので、気になることや疑問があったら「なんでも聞いてくださいね」とお伝えしてたんです。そうしたら、「こんな聞いてくる?」ってくらい聞いてきましたね(笑)。なので収録は相当回してますよ。1話5~6分の尺につき30分強撮影しましたね。本当におもしろい方ですよ。勉強とかではなく、すごい頭の良い方だなとも思いました。その時その時の切り替えしとか、考え方とか。●願いごとをひとつだけ叶えてくれるパワースポットの紹介がありましたが、島田さんの願いがひとつだけ叶うとしたら何を願いますか?ロケで芸人のみんなとパワースポットに行って何を願うか考えた時があったんですけど、「みかんの皮がうまく剥けるようになりたい!」とか「お金欲しい!」とか、「女優と結婚したい!」とか最初はふざけていたんです。でも結局、全員が「みんなが幸せに暮らせますように。」って。ひとつだけ!って言われると人間って結局そうなるのかなぁって思いました。考えるのがいい機会で、例えば月に50万稼ぎたい!それが叶って今度は100万稼ぎたい!ってキリがないけど、幸せなんて考え方で、ふとした時に「あ、今すごい幸せなんだな」って気づくこともできました。みんなが幸せで笑顔に暮らせれば・・・なんかおじいちゃんみたいですね(笑)。●島田さんの個人的な願いはありますか?僕は今、犬を飼っていて、フレンチブルドックなんですけど、フレンチブルドックは鼻がペチャンコなので「ペチャ」って言われてるんですよ。さらに、ブヒブヒなくのでフレブル専門誌の「BUHI(ブヒ)」っていう雑誌が季節に一回出るんです。これに載りたい!これが夢ですね。愛犬と一緒に出たいです。愛情注いで可愛がってますから。(笑)。●ご自身で取材をしていてパワースポットでの体験談、幸運談とかはありますか?僕の話だと、コンビを解散してピンになるタイミングで、願掛けのパワースッポットでタバコを辞めたら手相の仕事がポンポン入ってきたりしました。だから今は怖くて吸えないですよ。他には、パワースポットでロケしている最中に連載が2本決まったりとか、お守り買った瞬間にマネージャーからTVのレギュラーが決まったという連絡があったりとか、もちろんマネージャーが営業かけてくれていたからもありますが、不思議とパワースポットに行ったタイミングで嬉しいことが起きることは多いですね。●番組内で紹介しているパワースポットでの押しはありますか?すべてオススメなんですが、その中でもTVでも紹介していない七面山(山梨)とかですかね。BeeTVでしか見られません。他にも月に1回しか見ることができず、フェリーでしか行くことができない場所なども紹介しています。そこもオススメです。●番組で紹介していない特別なパワースポットはありますか?海外になりますが、セドナはすごくよかったですよ。ちょっと前にも話題になりましたけどね。アメリカだと良い場所として有名らしく、あそこに別荘をたてるのがステータスなんですよね。マドンナとかブルース・ウィルスとかウォルト・ディズニーとかが家を建てているみたいです。赤褐色の山を見てディズニーはビックサンダーマウンテンを作ったみたいですよ。不思議な場所が多くて“センチュリー・プラント”は何十年に一回だけ急に花が開く植物があったりとか、“ボルテックス”という気がうねりながら上昇するという場所に生えている木はクルクルうねりながら生えていたりとか。ミシュランの選定人に引退するときに「どこが一番美味しかった?」という質問をしたら「お店とかではないんだけど、セドナで食べたサンドウィッチが一番美味しかった。」と言うくらいに、すがすがしい気持ちになれるんです。パワースポットの写真を携帯の待受画面にしている人って多いと思うんですけど、僕はセドナに行った時に撮った写真にしています。自分で撮った写真が一番いいでしょうけど、いいなと思って送ってあげる気持ちもすごくいいですよね。●パワースポットの正しい過ごし方を教えてください。目には見えないですけど、いい気が漂う場所だと思うんですよね。昔から良いことが起こると言われていたりする場所だったりするので、せっかく行くのならば、ゆっくり過ごして、できれば1時間ぐらいはいて、深呼吸して、体の中から気を充満させるような気分になれればいいのではないでしょうか。●恋愛が主かとは思いますが悩みを持つ女性にアドバイスとメッセージを。パワースポットも「行っても良いことないよ~」ではなくて、「絶対いいことがあるんだ!」という信じる気持ちを持っていくことですね。言霊って言葉があるようにマイナスやネガティブなことを言うとどんどん悪い方向に行くって言われていて、「こうなりたい!こうするんだ!」と口に出すことはすごく大事なんです。弱音を吐く、愚痴を吐くの『吐』という字からマイナスをとるとプラスだけになって『叶』という字になるんです。口からプラスのことを言って夢を叶えて欲しいなと思います。そのためにもパワースポットって気持ちが前向きになれる場所だし、そこに行くとすがすがしい気持ちになって自然と口からプラスな言葉がいっぱい出てくるんです。夢を叶えるためにも、パワースポットを使ってほしいなと思います。作品情報『幸せになれる12の場所 ~アナタにも起きるシンデレラストーリー~』出演:島田秀平 木下優樹菜BeeTVにて好評配信中<「BeeTV」視聴方法>スマートフォン月額525円で映画、ドラマ、アニメ、音楽、BeeTVが全部見放題 dメニュー>dマーケット>VIDEOストア powered by BeeTVまたは dマーケット>VIDEOストア powered by BeeTViモード月額315円でドラマ、音楽、バラエティなどが見放題iモード版:iメニュー>動画>BeeTVスマホ版:dメニュー>BeeTV
2012年03月27日「医療モノということで、“カッコよく”見えてしまうイメージを抱いていたんですが、ここで描かれているのは、ひとりひとりが背負っている人生なんです」――。吉沢悠は、出演作『孤高のメス』をこう表現する。この言葉にこの映画の魅力、そして演技者としての彼の揺るぎないスタンスが表われている。ベストセラー医療小説を実写化した本作。吉沢さんは「自らの素の感情を役柄に重ね合わせながら演じた」と言葉に力を込めた。この“人間ドラマ”に彼はどのような思いで向き合ったのか――?映画の公開を前に話を聞いた。物語の始まりは1989年、とある地方の市民病院に当麻鉄彦(堤真一)という名の外科医が赴任するところから始まる。大学病院に依存し、満足な手術ひとつ行えない腐敗した環境を当麻はその腕で、変えていく。当麻が変えたのは何より、そこで働く人々の意識。吉沢さん演じる青木はまさに、彼との出会いによって自らの生き方を省み、そして変わっていく若き医師である。「大学病院の古い体質があって、その下で働く青木はいろんな思いを抱えつつ、“権威”という壁にぶつかる。当麻との出会いで大きく変わっていくこの人物をしっかりと演じ切れないことにはこの作品のテイストが観る人に伝わらない。そのプレッシャーはありました。と、同時に青木が感じる葛藤は、ひとりの俳優として僕にとっては感じたことのある思いでした。それを生かして演じ切ることができれば楽しいだろうな、という相反する複雑な気持ちでした」。90年代末から2000年代の前半に掛けて、次々と話題のドラマ、映画に出演し、主演も数多くこなしてきた吉沢さんが芸能活動を休止したのは2005年。奇しくも本作で演じた青木と同様にアメリカに渡り、帰国後、俳優としての活動を再開した。役柄に自らを重ねた、という部分についてさらに深く尋ねた。「自分なりの信念を持って俳優という仕事をやっていましたが、やればやるほどに『いまのままでいいのか?』というクエスチョンがついて回るようになった。それはまさに、約束された道を見失った青木そのもの。前半部分の彼に、その当時、自分が抱いていた感情を乗せました。それからアメリカに渡って何より感じたのは、俳優として現場に立てるということは、決して当たり前のことではないのだということ。そう感じたときに無性に俳優をやりたい、演じたいって思えてきたんです。帰国して初めての仕事が映画だったんですが、あのときは本当に嬉しかった。それはまさに、青木が当麻先生を手伝いたくて帰国するときと同じ気持ちでした」。復帰後、彼が出演した映画は『夕凪の街 桜の国』、『逃亡くそたわけ−21才の夏』、『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』に本作と物語性と共に、社会への強いメッセージを感じさせるところがあるが…。「決して、それを意識して作品を選んでいるわけではないです。ただ、例えばニューヨークにいる頃、『自分は日本のことを何も知らない』と強く感じて、帰ったら広島に行きたいと思うようになった。そうしたら(広島を舞台に被爆を扱った)映画『夕凪の街 桜の国』のお話をいただいた。不思議なめぐり合わせは感じますね(笑)。常に、観る人に何か良い影響を少しでも与えられたら、という思いはあります。そうした思いがこういう良い循環を生んでいるのかも」。そうした流れに身を投じる中で、映画というメディアへの熱い思いが自身の内側からも沸々とわいて来ていると明かす。「映画人の熱…独特の温度の高さへの憧れは以前以上に強く感じます。周りが見えなくなるような強い思いで、わが子を育てるようにみんなが映画に夢中になっているあの環境は、本当に気持ち良いんです。30歳を過ぎて、ここにいられることが幸せだな、と感じるようになりましたね」。最後に「今後演じてみたい役は?」という質問に「もちろん、当麻先生のような役もやってみたいですね」と語り、「それから…」と、生瀬勝久が演じた、自らの保身しか考えない大学病院の医師・野本の名を挙げ、少し興奮気味にこう続ける。「生瀬さんが仰ってたんです。『俺は、野本という役を“悪”として演じたわけじゃない。一人の人間として演じた結果がこうだったんだ』って。それを聞いて、ああいう役をいつか演じられるようになりたいな、と思いました。僕自身今回、野本という存在に生かしてもらってるんです。そんな深みを演じられるようになりたいです」。(photo:Ryusuke Suzuki)■関連作品:孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会■関連記事:堤真一天才外科医役に都はるみのこぶしを聴いて特訓目の前の命を救うため、禁断のオペに挑む『孤高のメス』試写会に15組30名様をご招待小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!堤真一、大組織の悪しき体制と闘う熱血医師に「ヒーローではない、医師を演じたい」
2010年06月23日