公益財団法人くにたち文化・スポーツ振興財団主催による、くにたちデビューコンサートvol.14坂本光太ソロリサイタル『チューバで聞く音楽の4世紀』が2022年2月26日 (土)にくにたち市民芸術小ホール(東京都国立市富士見台2-48-1 )にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて11⽉30⽇(火)より発売開始です。カンフェティで11⽉30⽇(火)9:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 古典派、ロマン派、20世紀、そして現代の音楽をチューバ演奏で巡る、坂本光太のソロリサイタル。公益財団法人くにたち文化・スポーツ振興財団と国立音楽大学との連携によるコンサートです。【曲目】ベートーヴェン:ホルン・ソナタ Op.17クララ・ヴィーク=シューマン:3つのロマンスジェニファー・グラス:ソナティナ久保田翠:委嘱新作出演:坂本光太(チューバ)/杉山萌嘉(ピアノ)坂本光太プロフィールチューバ 奏者・即興演奏者。現代音楽・実験音楽。リサイタルに『暴力/ノイズ/グロボカール』、『無伴奏チューバの半世紀』など。共著『音楽で生きる方法 』(青弓社)。助教(任期付)、博士(音楽)。開催概要くにたちデビューコンサートvol.14 坂本光太ソロリサイタル「チューバで聞く音楽の4世紀」開催日時:2022年2月26日 (土)14:00/17:00※開場は、開演の30分前会場:くにたち市民芸術小ホール(東京都国立市富士見台2-48-1 )全席指定:1,000円(税込)主催:公益財団法人くにたち文化・スポーツ振興財団協力:国立音楽大学 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月30日シーンに合わせて選べる、3つのフロア島の大自然が育む“ご馳走”をお皿の上に厳選ワインや近隣の日本酒、地元産のソフトドリンクもシーンに合わせて選べる、3つのフロア開放感あふれる、ナチュラルな外観。入口のすぐそばには、海を臨むテラス席が神戸三宮から高速バスで洲本高速バスセンターへ渡り、そこから徒歩10分。淡路島洲本市にあるイタリアンレストラン【L’ISOLETTA】は、イタリアの伝統的技法を使いながらも、独自のアイデアにあふれる皿を堪能できるお店です。程よい脂身と筋肉のバランスが絶妙な「淡路牛」、地元で採れる新鮮野菜など、お店で使用する食材は全て淡路島産。料理を通じて島の豊かな自然を満喫することができます。肩の力を抜いてリゾート気分を満喫できる南国風フロア店内には、3種類の違ったテイストが楽しめるフロアがスタンバイ。赤い絨毯が敷き詰められたシックなフロア、コンクリート打ちっぱなしのモダンなフロア、リゾート気分を満喫できる南国風フロアから、シーンに合わせて選ぶことができます。さらに、オーシャンビューのテラス席も用意されており、南国の風に吹かれながら、リゾート気分を満喫できます。島の大自然が育む“ご馳走”をお皿の上に瀬戸内海の速い潮で育つ、よく身の締まった鯛を使ったひと皿「食を通して、島全体を楽しんでいただければ」と井壷幸徳シェフが語る通り、こちらでは、地元淡路島で育まれる食材が次々とお皿の上に。但馬牛や松阪牛の元牛となったブランド牛「淡路牛」を主役にしたものなど、上質なメニューが揃っているので、家族が集う日や特別な記念日に、ぜひ利用したい一軒です。ここからはその中でも、お店オススメのメニューを3品ご紹介します。『手延べスパゲッティ』細いながらもモチモチとした食感が癖になる『手延べスパゲッティ』「日本三大素麺産地」の1つである淡路島で、素麺職人が作ったスパゲッティが『手延べスパゲティ』です。のど越しのいい細さながらも、モチモチとした食感が癖になることうけあい。新鮮な魚介を使い、アジア風にアレンジを加えたソースは、最後まで飽きの来ないおいしさです。『淡路牛モモ肉の炭火焼、玉ねぎのパウダー添え』程よくジューシーで、噛むほどに旨味があふれる『淡路牛モモ肉の炭火焼、玉ねぎのパウダー添え』甘味が強く、肉そのものの旨みを堪能できる『淡路牛モモ肉の炭火焼』は、炭火でじっくり焼くことで、淡路牛の上質な旨味を逃さずその身に封印。噛むほどに、程よくジューシーな肉汁があふれて舌を魅了します。ほのかな塩味と甘味を含んだタマネギのパウダーが、美味をさらに引き立てる名アクセント。『真鯛の”しゃぶしゃぶ”と大根のマリネ』濃厚な「鯛」の味わいを堪能できる『真鯛の”しゃぶしゃぶ”と大根のマリネ』『真鯛の”しゃぶしゃぶ”と大根のマリネ』は、身が締まって脂の乗った瀬戸内の鯛を、しゃぶしゃぶにしていただく贅沢なひと品。鯛の濃厚な風味を余すところなく実感できるひと皿です。ミディアムレアに仕上げた、まるでお肉のような食感にご期待ください。厳選ワインや近隣の日本酒、地元産のソフトドリンクもソフトドリンクの材料まで地元産というこだわりよう。飲み物でも淡路島を味わってドリンクは、厳選したイタリア産、国産ワインをはじめ、近県から取り寄せた日本酒も提供しています。また『ジンジャーエール』や『レモンソーダ』などのソフトドリンクの材料は、地元産のものを使用。飲み物でも淡路島を満喫できます。料理人プロフィール:井壷幸徳(イツボユキノリ)さん1967年兵庫県生まれ。中学生の時に食べたカルボナーラの味わいに衝撃を受け、イタリア料理に目覚める。高校卒業後【パスタ壁の穴】、【コロッセオ】などに勤務後、92年渡伊。ミシュランガイド2つ星店で修行を積む。帰国後は、美術館「ガレリア・プロバ」併設レストランに勤務。2000年3月独立し、故郷淡路島にて【L’ISOLETTA】をオープン。L’ISOLETTA【エリア】淡路島【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】2500円【ディナー平均予算】8000円※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください
2021年11月05日お笑いコンビ・ニューヨークの嶋佐和也が17日、オンラインで開催された「よしもとSDGsLIVE」に審査員として出演。イベント後に取材に応じ、感想を語った。「京都国際映画祭2021 ~映画もアートもその他もぜんぶ~」の一環として開催された「よしもとSDGs LIVE」。嶋佐は第2部「私のおススメ!こんな事やっています。SDGsリポートコンテスト」に審査員として参加した。オープニングで険しい表情を見せた嶋佐。MCの浅越ゴエから「顔が怖い」と言われると、「今日は審査員ということで自分は松本(人志)さんだと思って」と話し、松本と同じ金髪をアピールして「松本さんみたいに仕上げてきました」と説明した。同コンテストは、MBSで放送中の『ゴエが行く!らいよんチャンSDGsニュース!』(毎週月曜22:57~23:00)とのコラボレーション企画で、誰でも続けられそうなSDGsの行動や研究をわかりやすくリポートした動画を一般の小中学校、高校、大学、専門学校の学生らから募集し、その中からグランプリ・準グランプリ作品を決めるというもの。嶋佐は、応募作品の感想を語る際も松本になりきり、「悔しいけど面白いな~」などと意見。『キングオブコント』での松本のコメント「もう1本見たいな~」も繰り出して笑いを誘い、松本になりきった表情に浅越らから「顔が険しい」とツッコミが連発していた。イベント後、取材に応じた嶋佐は「どんな感じかわからないまま審査をさせてもらったんですけど、若い人たちがいろんなことを考えてオリジナルの作品にしているのがすごいなと思いましたし、素晴らしいなと思いました。自分が高校生のときなんて何も考えてなかったような人間だったので、見習わないとなと思いました」と感想を語った。なお、同コンテストでは西川きよしが審査員長を務め、嶋佐のほか、ぼる塾、ヤンシー&マリコンヌ、アキナ、Everybodyも審査員として参加した。
2021年10月17日常陸国出雲大社では、このたび完成を迎えた「モクモクフー ひたちのくにのもりのなかまたち」について、常設展示として一般公開を開始しました。モクモクフー ポスター2019年3月~2020年5月にかけて、境内にある“米蔵”(林彩館)を展示兼アトリエとして、約一年間におよび『モクモクフー ひたちのくにのもりのなかまたち 伊藤遠平×常陸国出雲大社 特別公開制作』を行いました。会期中には伊藤氏の制作の様子をご覧いただき、誕生したキャラクターたちを探しに、たくさんの方にお越しいただきました。その後、完成したモクモクフーたちみんなで蔵を飛び出し、宇都宮美術館へお出かけしたり、グッズや御朱印帳、境内の看板としても活躍してるようです。そして今回いよいよ全員がそろってお披露目できることになりました。常設展示として、子供から大人まで楽しめる新たな神社の過ごし方、地域の観光スポットとして末永くよろしくお願いいたします。大変おまたせしました!!くれぐれもびっくりさせたり、こわがらせないようにご鑑賞お願いします。さあ!全員みつけられるかな!林彩館の様子1林彩館の様子2■伊藤遠平氏の詳しい情報及び、滞在制作の様子は神社HPからご覧ください。<モクモクフー 特設ページ>茨城県の縁結びなら常陸国出雲大社( )■展示概要モクモクフー ひたちのくにのもりのなかまたち伊藤遠平(現代アーティスト)×常陸国出雲大社 一般公開会場 :常陸国出雲大社 林彩館開催日時:開館日は変動いたします。事前にHP内「モクモクフーカレンダー」をご確認ください。入館料 :一般330円/学生220円/子供(6歳未満)無料制作風景 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月13日お笑いコンビ・ニューヨークの嶋佐和也が14日、東京・渋谷区で催された「第5回 みんなが選ぶ TSUTAYAコミック大賞」の授賞式におかずクラブ(ゆいP、オカリナ)、鬼越トマホークの坂井良多とともに出席。新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者と判定されて本イベントに出席できなかった相方・屋敷裕政について「闇スロットに入っていくところを撮られて……」とボケて謝罪した。屋敷は、本イベントに出席予定だったものの、濃厚接触者と判定されて自宅待機することに。嶋佐はツイッターで、PCR検査を受けて陰性だと報告した。嶋佐は、ステージに登場するや否や、深々とお辞儀。神妙な面持ちで「うちの相方の屋敷が、出席させていただく予定だったのですが、闇スロットに入っていくところを撮られて……。こんな時期にもかかわらず、闇スロット店を入っていくところをすっぱ抜かれて……。反省しております」とボケて、報道陣の笑いを誘った。また、選出された各作品に興味を示して「相方が自宅にいないといけなくなったので、仕事がバレた(バラシになった)。時間がちょっとできたので読みたい」と自虐を交えつつ話した。「みんなが選ぶ TSUTAYAコミック大賞」は、次にヒットするであろう“ネクストブレイク”コミック作品を読者投票のみで決める漫画賞。授賞式では、読者のツイッター投票で選ばれた受賞作品上位10タイトルの発表が行われ、2位に「怪獣8号」、1位に「僕の心のヤバイやつ」が選出された。
2021年06月14日稲垣吾郎、吉田羊らが出演する、リアルと虚構が入り交じるまったく新しいドラマ、よるドラ「きれいのくに」のメインビジュアルが公開された。美容師の恵理(吉田さん)と税理士の宏之(平原テツ)は再婚同士の夫婦。気になることと言えば、わずかな容姿の衰えと、最近セックスレスなこと、そして子どもを持つことを諦めたことくらい。結婚生活に不満はまったくない…はずだった。しかし、謎の女(蓮佛美沙子)が宏之の前に現れ、夫婦は不可解で信じがたい出来事に遭遇する。同じ高校に通う誠也(青木柚)、凜(見上愛)、れいら(岡本夏美)、貴志(山脇辰哉)、中山(秋元龍太朗)は幼なじみ。仲は良いが、最近は異性や容姿を意識し、ときどきちょっとぎこちない。ごく普通の高校生だが、唯一違うのは、彼らの周囲の大人のほとんどが“同じ顔”をしている国に暮らしているということ。街を歩く大人はみんな同じ男(稲垣吾郎)と女(加藤ローサ)の顔をしているそんな世界で恋をする。ある日、凜と恵理は映画館で出会い――。好きな人の、好きな顔になりたい――。そんな容姿へのコンプレックスを物語の中心にすえ、ドラマではほとんどの大人が“同じ顔”をした斬新な世界が描かれていく。今回到着したのは、稲垣さん、吉田さん、蓮佛さんらメイン出演者の顔を分割して重ね合わせるという、新しいドラマを予感させるモノクロのビジュアル。さらに、NHKのサイトでは、映像制作の裏側や、何役も演じた稲垣さんのコメントを収録した5分動画も公開されている。よるドラ「きれいのくに」は4月12日より毎週月曜日22時45分~NHK総合にて放送(全8回)。(cinemacafe.net)
2021年04月02日『仮面ライダーゼロワン』のヒロイン・イズ役で注目を集めたモデルで女優の鶴嶋乃愛が30日、東京・豊洲Pitで行われたイベント「超十代 -ULTRA TEENS FES- 2021 PREMIUM」に出演した。「WEGO」ステージのラストを飾った鶴嶋は、春らしいシースルーの透け感たっぷりの白ワンピース姿で登場。デコルテや二の腕など、ほんのり肌見せしつつ、ランウェイを歩いた。同イベントは、十代のやってみたい、みてみたい、触れてみたいを実現させる体験型ティーンズフェス。十代に人気の出演者が勢ぞろいし、ファッションショーやアーティストによるライブパフォーマンスなどを展開する。撮影:加藤千雅
2021年03月30日女優の井桁弘恵、鶴嶋乃愛が7日、大阪・京セラドーム大阪で開催されたファッションイベント「KANSAI COLLECTION(関西コレクション) 2021 SPRING & SUMMER」に出演した。2人は2019年9月から2020年8月までテレビ朝日系で放送された特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』で共演。井桁は刃唯阿/仮面ライダーバルキリー役、鶴嶋は秘書型AIアシスタントのイズをそれぞれ演じていた。この日の14時過ぎに約1年ぶりに開幕した関西コレクション。ファッションブランド「F i.n.t」のステージから始まり、トップバッターは藤田ニコルが務めた。井桁と鶴嶋も同じく「F i.n.t」のアイテムに身を包み、軽やかにランウェイを歩いた。井桁は白×ネイビーのマリンボーダーのトップスにロングスカート。鶴嶋は麦わら帽子を被り、足元はフラットシューズ、胸元の大きなリボンが存在感を放つワンピース姿で登場し、2人ともレトロガーリーなファッションを披露した。「KANSAI COLLECTION(関西コレクション)」は2011年2月に大阪で誕生した日本最大級のファッションイベント。20回目となる今回は「つきぬけろ。」をテーマに、ファッションショーやアーティストライブなどを開催する。なお、昨年3月に開催予定だった「KANSAI COLLECTION 2020 SPRING & SUMMER」が新型コロナウイルスの感染拡大によって中止となり、今回の開催は約1年半ぶりとなる。
2021年03月07日深沢潮さんの『乳房のくにで』は、古色蒼然とした母性信仰や母乳信仰という価値観をはさみ、対立する女性たちを追う物語。根底にある「母とは」「母性とは」は、女性であれば誰もが、人生で何度も向き合わざるを得ないだろう問いだ。母性神話や母乳神話で分断される女性たちが、ある真実に気づくまで。男性に裏切られ、シングルマザーとなった福美。乳飲み子を抱え貧困に喘いでいたが、〈ネットワーク・ナニィ〉という母乳を仲介する活動をしている廣瀬と知り合い、ある代議士一家の乳母として雇われることになる。その家に嫁いでいたのは、小学校時代に福美をいじめていた奈江。そして奈江の夫は、福美が淡い気持ちを抱いていた秀人だった。「福美は母乳が有り余るほど出るけれど、育休中でキャリアアップの勉強もしているという奈江には〈おっぱい飲ませているだけのあなたとは違う〉と言われてしまう。一方、奈江は母乳が出ないので、義母から母親失格の烙印を押されています。自分も母乳をあげているときは幸せでしたが、出ても出なくても苦しむというのはおかしな話。いま女性たちはとても分断されていますよね。専業主婦と働く母親、中央と地方、子どものあるなし…。その小さなグループごとに“これが普通”があり、そこからはみ出すと軋轢が生まれる。女性たちの生きにくさにつながっているように思います」本書が素晴らしいのは、ただの対立の物語になっていないからだ。福美と奈江は、やがて自分たちが抗うべき本当の敵が何かを知る。その象徴として描かれるのが、奈江の義母である千代だ。「『いまどきこんな姑はいないのでは?』という反応もあったんです。でもマインドは現代にも生きていますよね。実際問題、千代のような考え方をしている人が国を動かす権力側にいますよ、ということをわかってほしくて、あえて濃く書いたところがあります。男性あっての女性という“アフターユー”の価値観を持つ人の、一種のメタファーです」家父長制が女性に押しつけてくる役割を、個人だけで乗り越えるのは不可能だ。「社会構造そのものを変えるために、女性たちは共闘していくことが必要だと思うんです」そんな気づきと祈りが、ひしひしと伝わってくる。ふかざわ・うしお作家。東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞。受賞作を含む『ハンサラン 愛する人びと』(文庫版『縁を結うひと』)でデビュー。『乳房のくにで』母乳が出る出ないで、これほど存在価値が左右されるのは恐怖でしかないが、母親たちは現実にそれで一喜一憂する。問題提起の書でもある。双葉社1600円※『anan』2020年12月9日号より。写真・土佐麻理子(深沢さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年12月03日この秋予定されていた「ベートーヴェン生誕250周年&アイザック・スターン生誕100周年に捧ぐ〜」という素敵なサブタイトルが付けられた五嶋みどりのこのコンサートは、コロナ禍によって残念ながら中止となってしまった。今や“世界のミドリ”となった五嶋みどりの“今”を聴く絶好のチャンスだっただけに残念至極。その彼女の名を一躍有名にしたのが、奇しくも今年没後30年を迎えた指揮者&作曲者のレナード・バーンスタインとの共演だった。20世紀のアメリカ音楽界を支えてきたスターンとバーンスタインは、数多くの若手音楽家に手を差し伸べ、育ててきたことでも有名だ。五嶋みどりこそはその代表格。ベートーヴェンの名作を通じてスターンやバーンスタインへの感謝の思いを綴る姿は、まさに“特別”の言葉がふさわしい。その五嶋みどりによる最新アルバム、ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」の録音セッション映像がアップされた。ファンならずともこれは垂涎!■アルバム情報『ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ロマンス(2曲)(UHQCD)』2020.10.14 発売¥2,800+税WPCS-13834<収録内容>ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品611.第1楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ2.第2楽章:ラルゲット3.第3楽章:ロンド(カデンツァ(全3楽章):フリッツ・クライスラー)4.ベートーヴェン:ロマンス(ヴァイオリンと管弦楽のための)ト長調作品405.ベートーヴェン:ロマンス(ヴァイオリンと管弦楽のための)ヘ長調作品50五嶋みどり(ヴァイオリン)ルツェルン祝祭弦楽合奏団ダニエル・ドッズ(リーダー)詳細は以下参照●五嶋みどり
2020年10月31日●「自分の個性って何だろう」と悩んだ時期も8月30日に最終回を迎えた特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日)のヒロイン・イズ役で注目を集めた“のあにゃん”こと鶴嶋乃愛。女性ファッション誌『Popteen』の専属モデルとして2016年6月号より活躍し、今年7月31日発売の9月号をもって同誌を卒業した。新たなスタートを切った鶴嶋にインタビューし、『Popteen』での思い出や自身の成長、今後の活動について話を聞いた。――『Popteen』を卒業されましたが、今の心境をお聞かせください。約4年間『Popteen』にいたので、寂しい気持ちももちろんありますが、『Popteen』でやれることを全部やり切ったという思いが強いので、『Popteen』で学んだたくさんのことを生かして頑張っていきたいと思っています。――特に印象に残っている『Popteen』での思い出を教えてください。思い出はすごくあります! 『Popteen』の手売りをしたり、すっぴんでアジ釣りをしたり、キャンプをしたり、いろいろなバトルをしたり、ほかの雑誌では経験できないようなことをたくさんやらせていただきました。そのときは過酷だなと思いましたが、もう二度とそういうことはできないんだろうなと思うと、ちょっと寂しくなります。――鍛えられましたか?相当鍛えられました(笑)――一番過酷だった撮影は何でしょうか?アジ釣りですね。日が照っている中、ひたすらアジを待つという。初めて釣りに挑戦したんですけど、途中、眠くなってしまって寝ていました(笑)。私は一番釣れませんでしたが、楽しかったです。――この4年間でどのように成長できたと感じていますか?お仕事の基本的なことはもちろん、どのお仕事にも通用する気持ちの持ち方、メンタル面がすごく鍛えられました。また、自分のことは自分が一番信じてあげないといけない、自分が一番理解してあげないといけないということも学びました。――自分としっかり向き合われてきたんですね。自分のことについて考える時間がすごく増えました。『Popteen』では自己プロデュースが重要視され、「自分の個性って何だろう」と悩んだ時期もあったので、その分、自分が自分のことを理解して、やりたいことを積極的に言うようにしていました。自分からアピールしないと伝わらないというのは、『Popteen』で学びました。――模索していく中で見つけた“自分らしさ”を教えください。『Popteen』在籍中に、メイクの仕方やファッションなど、3、4回くらい変わり、それを経て今があります。またこれからも変わっていくと思います。――今はすっかり、黒髪ロング&前髪パッツンがトレードマークですよね。そうですね。高校1、2年生のときは明るめの茶髪だったので、自分のやりたいことが徐々に見つかっていったという感じです。――このスタイルが似合うなと、ビビッときた瞬間があったのでしょうか。以前は前髪を薄くしていたんです。シースルーバングが流行っていて、雑誌の企画とかでもシースルーバングが多くなってきたときに、私も前髪を薄くして。でも、自分としては前髪を多くしたくなり、周りがやっていないことをやるのは勇気がいるし、似合うか心配もありましたが、いざ前髪を増やしてそれを貫いたら、「今のほうがいい」とか「すごくよくなったね」と言ってもらえて、自分のやりたいことを信じてやり続けることは大事なんだなと思いましたし、自信につながりました!――これからも黒髪ロング&前髪パッツンは続けていこうと思っていますか?お仕事で何かない限りは続けたいなと思っています!――美容に関して日々気をつけていることも教えてください。あんまり思いつめすぎると逆にダメになってしまうので、程よく自分を甘やかすというのを大事にしています。私は食べられないものが多く、偏食ですが、食べられるものが少ないからこそ、食べたいものがあったら量を調節して食べるとか、やりたいことは全部するようにしています。肌や髪は日々の積み重ねが大事だと思いますが、特に私は髪の毛が長くて傷みやすいので、月に何回かサロンに行くようにしています。●ファンの愛に感謝「ずっと一緒に同じ夢を見ていたい」――『Popteen』のモデルの方々はSNSを活用した発信にも力を入れられています。それは卒業後も生かせそうですよね!?ファンの方々とのコミュニケーションはどの雑誌のモデルさんよりも多く、ファンの方との絆がすごいんです。団結力というか。私はずっと、ファンの方と一緒に成長していると思っていますし、だからこそ、『Popteen』で学んだ発信力は今後も生かしていけたらと思っています!――今後の活動について、どのように思い描いていますか?ずっと続けてきたモデルの仕事もしっかりやっていきたいですし、去年からお芝居もやらせていただいているので、女優さんもモデルさんも両方同じくらい頑張りたいと思っています。そして、ファンの方とコミュニケーションがとれる場もちゃんと作っていけたら、一番理想だなと思います。――女優とモデルの二刀流ということですが、それぞれ具体的な目標はありますか?何年後はこうなっていたいと具体的に理想像を描いていますが、秘密にしています(笑)。昔から常に先を見据えて行動していて、『Popteen』に入ったときも、これくらいに卒業したいって最初から決めていました。明確な将来のビジョンを思い浮かべながら日々を過ごすようにしています。――とても気になりますが、今後の活躍を期待しているファンの方にメッセージをお願いします!いつも応援してくれている私のファンの方々は、私より私の情報を早く知ってくれているというか、「のあちゃんこれ出るの?」「のあちゃんこれ出てたよ」とすぐ報告してくれて、とても愛が深いです。私はファンの方々がいないと生きていけないので、本当にいつも感謝していますし、これからもずっと一緒に同じ夢を見ていたいなと思っています。大好きです!――9月5日には「第31回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE」(TGC)にご出演予定で、ファンの方たちも楽しみにされていると思います。無観客開催となりオンラインで配信されますが、楽しみにしていることを教えてください。オンラインでみなさん見てくださると思うので、いつもとは違う形にはなってしまいますが、おうちにいる方々を楽しませられるようにしたいなと思っています。しかも、無観客での開催は2回目で、2回目だからこそできることが何かあると思うので、頑張りたいです。――初の無観客開催となった前回のTGCはいかがでしたか?そのときはすごくしっかりしたリハーサルをやっている気分でしたが、観客のみなさんの存在の大きさが改めてわかりました。寂しい気持ちもありますが、今は体が第一なので、おうちにいるみなさんを楽しませられたらいいなという思いでいっぱいです。――会場での歓声はありませんが、その分、SNSでたくさんの声が寄せられていましたよね!そうですね! ファンの方からスクショが送られてきたり、オンラインで見てくださっている方がすごく多かったのでうれしかったです。――ランウェイを歩くときに心がけていることはありますか?考えすぎると緊張してしまうので、何も考えないようにしています。先に歩かれているモデルさんたちをモニターで見て、今から私これに出るんだと思うと緊張してしまいますが、私は見ているだけで出ないと思うと緊張せずに歩けます。――最後に、今回のTGCへの意気込みをお願いします。TGCに出演させていただいてけっこう経ちますが、前回より成長した姿をお見せするというのを毎回目標にしています。今回も「前回より成長したね」とみなさんに言ってもらえるような姿をお見せできたらいいなと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください!■鶴嶋乃愛(つるしま・のあ)2001年5月24日生まれ、高知県出身。2013年よりファッション誌のモデルとして活躍。2016年6月号より『Popteen』の専属モデルに就任、“のあにゃん”の愛称で親しまれ、同誌を代表する人気モデルに。そして、2020年9月号をもって同誌を卒業した。また、テレビ朝日系『仮面ライダーゼロワン』(2019年9月1日~2020年8月30日)のヒロイン・イズ役として女優デビュー。『劇場版 仮面ライダーゼロワン』(2020年12月18日公開)にも出演する。
2020年09月05日●女優としての成長と反響の大きさ8月30日に最終回を迎えた特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日)でヒロインの秘書型AIロボ・イズを演じた鶴嶋乃愛。女優初挑戦となった本作で、放送開始直後から「かわいい」と大きな反響を呼び、幅広い層から支持を得た。9月5日に開催される「第31回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE」に出演するなど、モデルとしても活躍している鶴嶋にインタビュー。『仮面ライダーゼロワン』放送終了を迎えた心境や、本作出演による自身の変化、さらに最終回の撮影秘話を聞いた。令和時代1作目の「仮面ライダー」となった本作は、AIロボ=ヒューマギアが人間と共存する社会を舞台にした物語。ヒューマギアを開発する飛電インテリジェンスの社長・飛電或人/仮面ライダーゼロワン(高橋文哉)が、人類に夢と希望を守るため、そしてヒューマギアの可能性を証明するために戦う姿を描いた。鶴嶋は、主人公・飛電或人を支える秘書型ヒューマギア・イズ役として出演。或人を献身的にサポートする姿は多くの視聴者の感動を呼び、或人のギャグを丁寧に解説するなどチャーミングな姿も話題となった。本作出演による変化を尋ねると、「今まで同世代の女の子に応援していただいていましたが、この作品に出演して幅広い世代の方に知っていただけたなと思っています」と反響を告白。「『仮面ライダー』は子供から大人の方まで見ますし、特撮ファンの方は男性も多いので、私のイベントに男性の方が多く来てくれるようになったり、また、お母さん方からも『息子がいつも見てます』と声をかけていただくことがたくさんあります。モデルだけやっていたら関わることのなかった世代の方々に知っていただいているなとすごく感じました」と語る。多くの視聴者に愛されながら、1年以上撮影してきた思い入れたっぷりの作品。「オールアップしたとき、最初は実感が湧かず笑顔でしたが、みんなで記念写真を撮っているときに『もう終わりなんだ』と思ったらボロボロ涙が出てきました」と明かし、「1年以上撮影していたので長かったです」としみじみと話した。そして、「初めてのお芝居のお仕事だったので右も左もわからず、香盤表の読み方もわからない状態だったので、お芝居の基本を全部教えてもらい、スタッフの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。現場で飛び交う業界用語も1年でたくさん覚えました」とにっこり。「特殊な現場で爆破やアクションが多かったので、そういうときの立ち回りも学ぶことができましたし、『仮面ライダー』は複数の監督が撮られていて、いろんな方々の意見を聞いて、いろんなことを吸収することができました」と語った。女優デビュー作で、人間ではなくAIロボット役に挑戦。「人間と差をつけるために、私はAIだと言い聞かせて、感情を無にして演じました」と振り返った。また、人類滅亡を企むアークの秘書・アズ役との1人2役に挑戦したことも貴重な経験になったそうで、「人間ではありませんが、1人2役やらせていただいたのはすごくうれしかったです」と話し、その上で「人間の役も演じてみたいです」と笑った。女優として自分がどんなタイプか気づくこともできたという。「長時間かけて気持ちを作られる方や、パッと気持ちを切り替える方など、いろいろな方がいらっしゃると思いますが、私はずっと気持ちを保っていられず、ギリギリまで鶴嶋乃愛でいて、テストになったときにパッと役に切り替えるタイプです。そういうやり方が自分には合っているんだなと、1年間毎日撮影していて学びました」●高橋文哉とともにアドリブで成長アピールさらに、今だから言える撮影秘話を尋ねると、ラストシーンの撮影秘話を明かしてくれた。或人が生まれ変わったイズにおなじみのギャグ「アルトじゃ~ないと!」をラーニングさせ、2人でタイミングを合わせて締めくくった、笑いあり、感動ありのこのシーンで、2人はアドリブに挑戦したという。「ラストシーンは私と文哉くんのシーンでしたが、本番は2人でアドリブに挑戦したんです。最終回は1、2話を担当してくださった杉原(輝昭)監督が担当してくださったのですが、1年間の成長を監督に見せようと2人で話して、本番ではテストの演技とは違う、自分たちが本当にやりたいと思っていたことをやりたい放題、その場のテンションでやりました」監督は2人の挑戦がうれしかったのか、なかなかカメラを止めなかったそう。鶴嶋は「思った以上に監督がにこにこしながら長回しするので、長めにアドリブを考えていましたが、後半のほうは笑ってしまって。でも、『1年間でこれだけ自分たちで考えてできるようになりました! アドリブできるようになりました!』という成長を見せられたと思います」と少し誇らしげな表情を見せ、「劇場版でも1年間の成長をお見せしたいです」と意気込んだ。最後にファンに向けて、「1年間毎週ずっと見守り続けてくれたことが本当にありがたいなと思っています。最初、AIのキャラクターは人間ではないので、うまく馴染めなかったらどうしようって不安もたくさんありましたが、毎回放送後に『かわいかった』、『よかった』と言ってくださって、こんなにたくさん愛してくださって本当にありがとうございました! いろんなイズのグッズを出していただけたのも視聴者のみなさんのおかげです。新しい仮面ライダーが始まりますが、ずっとイズちゃん、アズちゃんを忘れないでほしいと思います!」と感謝のメッセージを送った。■鶴嶋乃愛(つるしま・のあ)2001年5月24日生まれ、高知県出身。2013年よりファッション誌のモデルとして活躍。2016年6月号より『Popteen』の専属モデルに就任、“のあにゃん”の愛称で親しまれ、同誌を代表する人気モデルに。そして、2020年9月号をもって同誌を卒業した。また、テレビ朝日系『仮面ライダーゼロワン』(2019年9月1日~2020年8月30日)のヒロイン・イズ役として女優デビュー。『劇場版 仮面ライダーゼロワン』(2020年12月18日公開)にも出演する。
2020年09月04日特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』に出演している高橋文哉と鶴嶋乃愛が29日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催中の「第30回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 SPRING/SUMMER」(TGC)に出演した。主人公の仮面ライダーゼロワン/飛電或人を演じる高橋と、キュートなヒロインの“秘書型AIロボット”イズを演じる鶴嶋。「ROYAL PARTY」ステージに2人そろって登場し、クールな表情でランウェイを歩いた。TGCは、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年8月から年2回開催されている国内最大規模のファッションイベント。30回目となる今回、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客での開催となり、LINE LIVE(生中継)にて実施している。テーマは「I・TGC」(※・はハートマーク)で、写真家・映画監督の蜷川実花氏がテーマを象徴するキービジュアルを手掛けた。撮影:蔦野裕
2020年02月29日長寿番組「おはなしのくに」が、今年から海外の名作シリーズを放送。2月より秋山竜次、浜野謙太、浜辺美波がそれぞれ出演する物語を放送する。幼稚園・保育所~小学校3年生向けに、読み聞かせや読書の楽しさを伝える番組「おはなしのくに」。1990年の放送開始から30年目を迎える、学校放送番組で一番の長寿番組だ。これまで放送してきた日本の昔話シリーズに続き、今年から“海外の名作シリーズ”を放送。来月は「はだかの王さま」(アンデルセン童話)、「ブレーメンのおんがくたい」(グリム童話)、「ヘンゼルとグレーテル」(グリム童話)といった3つの物語を、秋山さん、浜野さん、浜辺さんの一人芝居で放送する。秋山竜次(ロバート)×「はだかの王さま」まず、秋山さんが王さまに扮する「はだかの王さま」では、ペテン師のうまい言葉に惑わされる王さまの心情を、表情だけで描写するお芝居が見どころ。さらに、大臣や家来、町の人々まで、大勢の役柄を演じ分ける。秋山竜次コメント普段から裸になる自分としてはぴったりなお話で嬉しかったです。昔から見ていた番組なので、一生懸命挑みました。収録前日に日焼けサロンにも行っておきました。ご家族でご覧になっていただけるとうれしいです。浜野謙太×「ブレーメンのおんがくたい」続いて浜野さんが、コミカルに温かく演じる「ブレーメンのおんがくたい」を放送。飼い主に捨てられたロバ、犬、猫、オンドリの4匹の動物たちの演じ分けや、歌とトロンボーンの演奏シーンも登場する。浜野謙太コメント子どもたちには、単純に笑ってもらえたらうれしいです。なかなかブレーメンへ行かないところや、動物がタワーになって脅かすところ、どろぼうがびびりすぎて間違えまくるところをおかしなこととして笑ってほしい。昔話の教示的な雰囲気を超越して笑えるものになっていたらいいなと思います。浜辺美波×「ヘンゼルとグレーテル」主演ドラマ「アリバイ崩し承ります」の放送を間近に控える浜辺さんは、「ヘンゼルとグレーテル」の物語を瑞々しく演じる。浜辺さん演じる妹のグレーテルが、恐ろしい魔女と対峙する場面での迫真の演技、グレーテルが成長していく姿に注目だ。浜辺美波コメント幅広い年齢とキャラクター設定の役を一度に演じることは初めてだったので新鮮でした!知っていた物語をもう一度考え直すことにより新しい発見があって、たくさんの物語を読み返したいなと思いました。「おはなしのくに」は毎週月曜日9時~Eテレにて放送中。(cinemacafe.net)
2020年01月30日地下鉄有楽町線辰巳駅から徒歩1分の場所にある「Cafe LaLaLa」。カフェオーナーの中澤照子さん(77)は、昨年12月23日に定年を迎えるまで、20年もの間、保護司として活動してきた。関わった少年少女は実に120人以上!彼らと真正面から向き合い、更生させ、社会復帰させた。昨年11月14日には、保護司としての長年の功労が認められ、天皇陛下から、藍綬褒章が授与された。保護司は法務省の非常勤の国家公務員。無給のボランティアだ。各地域の保護観察所の監察官から、「この保護対象者を受け持っていただけますか?」と、連絡が入り、受け持った対象者と月2回、その親とも月1回、面談し、月1で報告書を書いて提出する。中澤さんは20年間、監察官からの依頼を断ったことがない。対象者に「会いたい」と言われれば、早朝でも深夜でも、必ず会った。「必要とされるなら、私は時間も心も割きます。『あとで』とか『メールで』は、絶対にしません。足を運ぶというのは、思いを届けることですから。それで、相手の目を見て、話します」通常、面談は月に2~3度だが、月に50回以上、会った子もいる。ユカリさん(仮名・当時16)だ。「自傷行為があり、体じゅうにカミソリの痕がありました。それも50カ所や60カ所じゃないんです。夜、電話が多かったのは、やはり寂しかったんでしょうね」電話を受けると、中澤さんは早朝でも飛び出して、夏なら近くの公園で話を聞いた。一時は自立に向けて歩き始めたように見えた。ところが、水商売で彼氏ができると、連絡が途絶え、以後、現在まで行方不明のままだ。「心配ですよ、女の子は。別の子ですが、男の人で変えられて、薬物問題を起こす子もいましたから」最近、中澤さんの携帯に深夜、非通知電話が入るようになった。高齢になって、中澤さんは現在、夜中は携帯を切っている。「電話をかけてくるのは、私が携帯を切ることを知らない子。ユカリちゃんじゃないかと思うんです」そんななか、中澤さんの後継者として、保護司になった元対象者が出た。プロレスラーの十嶋くにおさん(36)だ。中澤さんの1期生の1人で、16歳のとき、集団危険行為で鑑別所に入り、中澤さんの担当になった。十嶋さんは言う。「親はもちろん、大人は信用していませんでした。それが、中澤さんとの面談では、ダルくはあったけど、イヤではなかった。それまで大人はいつも頭ごなしに『おまえが悪い』だった。でも、中澤さんは、とにかく褒めてくれるんです」荷卸しのバイトを始めた十嶋さんを、「たいしたもんだ!」、「あら、いい顔つきになったね」と中澤さんは褒めまくった。毎朝8時17分、中澤さんが住む団地の前を通ってバイトに行く十嶋さんに、中澤さんは10階の部屋のベランダから、「ヤッホー!行ってらっしゃい。今日も頑張れよ~っ」と大きく手を振った。毎朝毎夕、十嶋さんが団地を通るたびに、中澤さんの「ヤッホー」が聞こえてくる。「そうしたら、頑張んなきゃって、気持ちになるじゃないですか」面談でも、中澤さんから、「オヤジさん、泣いてたわよ」と、聞かされると心が動いた。「直接、目の前でオヤジに泣かれるより、響くんですよね」保護観察期間が終了後も、十嶋さんは、新たに中澤さんの対象者になった仲間に付き添って、会いに行った。地域の雪かきや清掃作業に駆り出されると、十嶋さん自ら仲間を集めるようになっていた。「断ることもできたのにね。『手伝って』と言われて、親だと、こっ恥ずかしくてできないけど、『保護司の中澤さんを手伝ってやる』という体を続けているうちに、本当の親とも少しずつ話ができるようになっていたって感じですかね」バイトで20万円をため、十嶋さんは18歳で、プロレスの本場、プエルトリコまで修業に行った。「たいしたもんだ!」と、褒めつつも、中澤さんは鉛筆のように痩せていた十嶋さんが心配でたまらなかった。3カ月後、帰国した十嶋さんは真っ先に、中澤さんを訪ねて来て、鍛えた筋肉を見せてくれた。「『体が大きくなったら、道路を歩くと邪魔になるみたいで、俺、道を譲るようになりましたよ』なんて言うんですよ。あの肩で風切っていた子が(笑)。やっぱり夢や目標を見つけると、人は強いです」十嶋さんは’02年、19歳で、プロデビュー。’06年に結婚し、長男にも恵まれた。その後、離婚しているが、父子家庭になっても、1人で立派に長男を育てている。十嶋さんを筆頭に、“子どもたち”の成長を目の当たりにした中澤さんは、こう考えるようになっていた。「自分の経験を、保護司として生かしてくれる子が出てこないかな」そこで白羽の矢を立てたのが、十嶋さんだったのだ。昨年9月、保護司会会長や家庭裁判所など5つの関係各所の承諾を得て、十嶋さんは保護司になった。かつての保護対象者が、篤志家というイメージも強い保護司に選ばれるのは、従来では考えられない快挙だった。当初、十嶋さんは戸惑った。「俺、高校は2回も中退したし、まさか書類が通るとは思わなかったから。仲間たちの反響ですか。『え、マジか!?』ですよ(笑)。でも、仲間から『中澤さんが、あんなに期待してるんだからな』と、言われると、やっぱり少し誇らしかった。ちょっとずつ覚悟ができてきて、やっと最近、思うんです。一度、道を逸れた人間のほうがわかることもあるのかなって」照れくさそうな十嶋さんを、中澤さんも誇らしげに見つめていた。中澤さんが「Cafe LaLaLa」を始めたのは、昨年3月。保護司時代に縁のできた人たちが、いつでも気軽に立ち寄れる場所として、オープンさせた。「こないだも15年前に面談した男の子から、久しぶりに電話があって。ずっと連絡がなかった子でしたから、その名前を携帯の画面で見て、鳥肌が立ちましたよ」中澤さんがテレビで紹介されたのを見て、連絡をくれたという。「うれしかったですね。そんなことがあるから、どの子の電話番号も消せないんですよ。ユカリちゃん(前出)も、いつか『会いたい』と、来てくれるかもしれないし……」カフェに来るのは、中澤さんの“子どもたち”や関係者だけではない。最近では、ネットなどでカフェの存在を知り、保護司になりたいという若い女性が訪ねてきたり、息子を少年院に送り出したばかりという父親がやってきたり……。「父子家庭で、何とか息子を立ち直らせたいって言ってね。かなり長い間、お話しされていきましたよ。私も答えなんか出せないんです。でも、そうやって話しているうちに、ふと道が開けるヒントが浮び上がったりするのね。ですから、ここも珈琲処じゃなくて相談処になりました(笑)」保護司の肩書など、あってもなくても関係ない。自分のためより人のため。ぐるっとまるごと“人間保護司”の中澤さんこそ「たいしたもんだ!」。
2019年02月14日「ふじのくに茶の都ミュージアム」が、2018年3月24日(土)に静岡・島田にオープンする。「ふじのくに茶の都ミュージアム」は、日本一の大茶園である牧之原台地に位置し、博物館、茶室、庭園、商業館から成る「旧島田市お茶の郷」を整備して、新たに作り上げた本格的なお茶の博物館。茶産業や歴史、文化を紹介する展示のほか、茶摘みや手もみ茶体験など、五感を使って楽しく学べる講座を用意している。館内の施設は、「日本庭園」や「茶室」、3階建ての「博物館」、カフェレストランが併設された「商業館」で構成される。「日本庭園」や「茶室」は、江戸初期の大名茶人・小堀遠州によって手掛けられたものを復元。美しく蘇った「茶室」では、実際に抹茶や煎茶を点てる茶事などの本格的な体験をすることも可能だ。「博物館」では、茶の起源や世界への普及、そして静岡の茶について展示を行う。実際に茶葉に触れたり、香りを嗅ぐがことができるだけでなく、併設されたウェルカムティーコーナーで世界のお茶を試飲することも可能だ。さらに、「商業館」では、茶を使用したフード&スイーツメニューをカフェレストランで提供するほか、国内外のバリエーション豊富な茶葉の販売を行う。子供から大人まで楽しめる"お茶尽くし"のミュージアムに是非足を運んでみてはいかが。【詳細】ふじのくに茶の都ミュージアムオープン日:2018年3月24日(土)開館時間:9:00~17:00(入館は、16:30まで)休館日:毎週火曜日 ※ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、翌日を休館日とする住所:静岡県島田市金谷富士見町3053-2TEL:0547-46-5588観覧料:個人 300円/団体 200円※大学生以下、70歳以上、障害者手帳等を持参した人およびその付添人は無料。※大学生以下、および70歳以上の人は年齢のわかる証明書を要持参。※体験に参加する場合、別途料金発生。
2018年03月15日「こどもちゃれんじ」の人気キャラクター“しまじろう”が活躍するアニメ「しまじろううのわお!」の劇場版第4弾『しまじろうとえほんのくに』が、2016年3月11日(金)より全国にて公開されることが決定した。ある日、海辺で見つけた一冊の不思議な絵本。それは、しまじろうが幼いころに大切にしていた絵本でした。しまじろうたちを呼ぶ愛らしい声とともに、なんと絵本の中に吸い込まれてしまったしまじろうたち…!かわいらしい「プニたん」と出会い、いっしょに森やお菓子の町などさまざまな世界を進んで、絵本の国をたすける冒険に出ます。途中しまじろうと、とりっぴいがけんかをしたり、絵本の住人たちに追いかけられたり大変なことに。はたして、みんなは絵本の世界をたすけ、無事に元の世界に帰ることができるのでしょうか?本作の舞台は絵本の中。海で見つけた不思議な絵本に吸い込まれてしまったしまじろうたちの大冒険が、アニメと実写が融合したユニークな構成で描かれる。しまじろう映画の大きな特徴といえば、観るだけでなく歌・ダンス・応援で一緒に楽しめること。今回も、お話の途中にメガホンを使って元気に声を出したり、体を動かしたりして参加できる内容を取り入れているので、小さなお子さまでも最後まで楽しめるような工夫がなされている。また、表情を確認できるよう場内は完全に暗くせず、約60分の上映に際し途中休憩が設けられており、映画館が初めてのお子さまも安心、映画館デビューを飾る“ファーストシネマ”にもぴったりだ。実際に、前作『しまじろうとおおきなき』公開後には、「娘の映画館デビューで、落ち着いて観ていられるか心配でしたが、最初から最後までしっかり楽しめる構成で、また劇場の子どもたちが一緒に盛り上がって参加でき、とても楽しんでいました。途中休憩があったのもよかったです」「映画というより、映像とともに子ともが遊べる参加型のエンターテインメントだと思いました。子どもも飽きずに楽しめたのはもちろん、大人も子どもの気持ちを理解するのに役立つ映画で、ぜひともおすすめしたいと思います」と観客からも絶賛の声が上がった。また「サンディエゴ国際子ども映画祭」で“Best Animation Feature Film”を受賞し、インドの「インド国際子ども映画祭-ゴールデンエレファント-」でもコンペ部門にノミネートされ、さらに韓国や台湾でも上映されるなど、ますます期待を集めるしまじろう映画。本最新作でも、親子で一緒に楽しめる「初めての素敵な映画館体験」を体感してみて。『しまじろうとえほんのくに』は2016年3月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月06日IT企業のテンダとジェイアール総研エージェントはこのほど、全国の鉄道会社の情報をまとめたスマートフォン・タブレット向けの鉄道情報ポータルサイト「くにたち鉄道情報館」を公開した。同サイトの趣旨に賛同した鉄道会社のウェブサイトにあるコンテンツをジャンルごとに整理し、シンプルに見やすく表示することを目的として開設。オープン当初は、真岡鐵道、わたらせ渓谷鐵道、小湊鐵道、長野電鉄、江ノ島電鉄、上毛電気鉄道の6社の情報を掲載し、順次賛同する鉄道会社を増やす考え。おもに観光情報、各鉄道会社主催イベントの情報、お得なきっぷの情報、グッズ紹介などを掲載するほか、各鉄道会社のおすすめ画像や動画に簡単にアクセスできるリンクも貼るとのこと。今後はさらに、会員機能、EC機能、アプリ配信などの展開も予定している。
2014年10月15日在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督が自身の実体験を基にオリジナル脚本で手がけた初のフィクション映画『かぞくのくに』が、来年開催される第85回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に決定した。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホと、彼を日本で迎える妹・リエや家族たち、日本に残った友人らの再会を通して、価値観の違う社会に生きるもどかしさと、それでも変わらぬ家族の絆を浮き彫りにしていく。帰国事業に翻弄される在日コリアンの家族という難しい題材を扱いながら、あくまでも「私は私の家族の話をしているだけ」(ヤン監督)というシンプルな物語と安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュンら出演陣による好演が観客の圧倒的な支持を集め、国内では着々と公開スクリーン数を伸ばしている本作。同賞における外国語映画賞部門の日本代表作品としては今回、女性監督初の快挙を果たしたヤン監督は、「怖じ気づく心を押さえ込んで闘った昨年の夏を思い出します。スタッフを信じ、俳優陣を信じ、観客を信じ、自分を信じようともがきました。家族に会うという当たり前のことを手放してまでも世に出した作品です。『かぞくのくに』が人々の中で、世界中の様々な家族について思いを馳せる触媒となることを祈ります。これからも魂を込めて作品を作り続けていこうと思います。大きな叱咤激励をありがとうございました」と喜びと共に、本作に込めた熱い想いを明かす。今年2月に開催されたベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、見事C.I.C.A.E<国際アートシアター連盟>賞を受賞。さらに、モントリオール世界映画祭、釜山国際映画祭など12の海外映画祭への正式出品も決定するなど、海外でも高い評価を得ている本作。これまでアカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選出されたのは、2009年に見事受賞を果たした『おくりびと』、2011年の『告白』、2012年の『一枚のハガキ』とそれぞれ異なる個性の光る作品が並ぶが、国家や政治が個人の人生を否応なしに翻弄する悲劇を背景に描いた『かぞくのくに』は、人権問題により敏感な欧米社会でどのように受け入れられるのか?『おくりびと』以来の本選参加、ノミネートにも大いなる期待が寄せられる。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.おくりびと 2008年9月13日より丸の内プラゼ−ルほか全国にて公開© 2008 映画「おくりびと」製作委員会告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス
2012年09月04日第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際アートシアター連盟賞を受賞したヤン・ヨンヒ監督の最新作『かぞくのくに』が8月4日(土)、東京・テアトル新宿で封切られ、ヨンヒ監督を始め、出演する安藤サクラと井浦新の3人が初日舞台挨拶を行った。50年代から始まった北朝鮮への帰国事業を題材に、ヨンヒ監督がオリジナル脚本を手がけた初のフィクション映画。自身の実体験がベースになっており「兄に会えなくなるのと引き換えに、この映画が世に出た」と複雑な胸中を明かし、「いまでもサクラちゃんは、私の“分身”に思えて仕方ない。サクラちゃんがお兄ちゃんと一緒にいてくれる感じ」と目を細めていた。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホ(井浦さん)と、彼を日本で迎える妹・リエ(安藤さん)や家族たち、日本に残った友人らの再会を通し、時間と距離が引き裂いた“かぞく”の実像を浮き彫りにしていく。「監督の強い思いから生まれた作品なので、世界中の人に届いてほしい」(安藤さん)、「公開初日を迎えて、ようやく作品が完成しました。心に何かが残れば幸い」(井浦さん)。撮影初日は、2人が演じる兄妹の距離感が上手く掴めなかったと言い、ヨンヒ監督は「2週間の撮影は模索、模索の連続だった」とふり返った。それでも「サクラちゃんが『リエはずっとお兄ちゃんを見ていれば、いいんですよね』って言ってくれて、私自身も『そういう映画だよな』と思えるようになった」とヨンヒ監督。実際の演出も「のびのび演じてほしかったので、具体的な動きやしゃべり方の指示はせず、たくさん私の思い出話をしました。2人もそこからエキスを吸い取ってくれて、本当の兄妹になってくれた」とあくまで自然体だったのだとか。「決して規模の大きな作品ではないが、スタッフやキャスト、そして宣伝スタッフのみなさんなど初日を迎えるまでにたくさんの人たちの苦労があった。本当に頭が下がる思い」と思わず涙ぐむヨンヒ監督。それだけに「物語の背景にある問題を“分かる”に越したことはないですが、これは授業ではなくあくまで映画。だから、登場人物たちの怒りや悔しさといったものを“感じて”もらえれば」と挨拶にも熱がこもっていた。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.
2012年08月06日在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が、北朝鮮で暮らす家族を想って撮り上げた『かぞくのくに』。北朝鮮から家族が暮らす日本へ戻る兄ソンホを演じた井浦新が、ヨンヒ監督の想いに応えるために独自のアプローチでカメラの前に立ったメソッドを振り返るとともに、撮影中は「演じている人間は誰もいなかった」と本物の家族として生きたことを明かした。その他の写真『ディア・ピョンヤン』、『愛しきソナ』と一貫して自身の家族を見つめ続けるヨンヒ監督が、実体験を元に書き起こした初のフィクション。1970年代に帰国事業で北朝鮮へ渡った兄ソンホが治療のために日本へ再入国を果たすが、家族と過ごす束の間のひと時の中で、両国の間で揺れ動く人々の複雑な想いを描く。井浦にとっては無縁の題材だったが、ヨンヒ監督が熱い想いを記した手紙を読み、出演を快諾。「ヨンヒ監督は北朝鮮が題材の政治色が強い作品は俳優にとってリスクが高いと懸念されていましたが、僕はそういう基準で作品を選別したことはなく、どちらかといえばやりがいを感じるタイプ。その想いに応えたいという心境も伝えたくて監督にお会いしました」と初動時を回想する。本作は、実際、政治的メッセージは薄目で、家族の風景を切り取る演出がメイン。「どこにでもいる家族に起こる問題と、苦悩する様を淡々と描いています。日本の家族の原風景のようにも見えました」と井浦も普遍的な家族の姿だと説明する。事実、極めて私小説的な側面が強いため、「再現ドラマになることは避けたかった」と意識していたようだが、そこには初フィクションに挑戦するヨンヒ監督への優しい想いがあったようだ。「そこに収まってしまうことは、ヨンヒ監督にとって一番面白くないことだと思いました。ソンホはヨンヒ監督の3人の兄の集合体のような存在だそうですが、それを全部受け止めた上でいかに距離を離して、裏切っていくか。そのセッションを繰り返して、初めて互いに気が付くこともありました」。おかげで撮影現場では、本当に“家族”のような関係になったという。「フィクションの中で、僕たちは確かに“家族”として生きていました」と井浦も証言。演技を超えて生きた時間が、代えがたい経験になったようだ。「俳優には覚えた技術を力技でこなす局面もあるけれど、この作品は違いました。個々の言葉を自分の血肉に変え、絞り出して落ちる一滴をどれだけ生々しいものにするか。その作業が、どこにでもいそうな家族を表現するために必要なことでした。あの時、演じている人は誰もいなかった。それは本当に素敵な時間でした」。『かぞくのくに』8月4日(土)、テアトル新宿、109シネマズ川崎ほか全国順次ロードショー取材・文・写真:鴇田 崇
2012年08月03日映画『かぞくのくに』のジャパン・プレミア試写会が7月12日(木)に都内で開催され、ヤン・ヨンヒ監督を始め、主演の安藤サクラに井浦新(ARATA改め)、この日のイベントのために来日したヤン・イクチュンが舞台挨拶に登壇した。また、本作のモントリオール国際映画祭への出品、韓国での劇場公開が正式に決定したことも発表された。ヨンヒ監督の実体験を基に製作された本作。かつての帰国事業で北朝鮮へと渡り、25年ぶりに日本へ一時帰国を果たした兄(井浦さん)と日本で暮らしてきた妹(安藤さん)。国家という巨大で理不尽な力により、離れ離れにならなくてはならなかった家族の姿を丁寧に、そして力強く描き出す。潤沢な予算もなく、決して明るいとは言えない政治的・歴史的な問題を孕んだ作品とあって、お客さんへのお披露目までこぎつけたことに一同は万感の思い。監督自身をモデルにした主人公を演じた安藤さんは「監督の思いに応えようと必死になってて…。監督がどうにかして伝えようと思っていた作品で、それがこうしてお披露目できて、今日が特別な日であることを実感してます」と言葉を絞り出した。井浦さんも真夏の15日間の撮影をふり返り「監督の思いをひしひしと受けながら、いい意味で監督の想像を裏切り、どう飛び越えていけるかと監督と戦い続けた15日間でした。ヨンヒ組という一つの組が、間違いなく家族になった日々だったと思います」と言葉に力を込める。主演・監督を務めた『息もできない』が日本でも話題を呼んだイクチュンさんは、本作で描かれる北朝鮮を巡る様々な問題について「私たち韓国人にとっても悩むべき歴史です。この映画が、美しい世界を作るためにみなさんと一緒に悩むきっかけになったら嬉しい」と思いを訴えた。帰国事業で実際に北朝鮮に渡った監督の3人の兄と日本に残った監督の体験に基づいてはいるが、監督は「私の実体験を超える作品になったと思います。というのは、兄と私の間にはどうしても遠慮があるんです。(安藤さんと井浦さんの)2人の演技を見て、もっとガツンと言い合いたいのに感情を押し殺している部分があったのかな?と思い知らされました」と2人の演技に称賛を送った。この日は映画上映後の舞台挨拶となったが、井浦さんは「この4人が揃うことはなかなかないので、聞きたいことや感想などがあればぜひ手を挙げて」と観客に呼びかけ。予定の時間を大幅に超え客席を巻き込んだトークセッションとなり、熱いやり取りが繰り広げられた。安藤さんは締めの挨拶で、監督が過去の2作のドキュメンタリー映画(『ディア・ピョンヤン』、『愛しのソナ』)で北朝鮮から入国禁止措置を受けていることに触れ、「さらにこの作品を作るのってすごい覚悟ですよね?監督の中でこの作品を作ることで何が変わったんですか?」と監督に質問。現在も家族が北朝鮮で生活をしている監督は「家族の話を撮れば撮るほど家族に会えなくなっているという矛盾があるんですが…」と複雑な思いを明かし、「正直、不安だし家族に申し訳ない気持ちもあるし(3作目の本作を撮ったことで)もっと心配になっています」と悲痛な思いを吐露。その上で「家族を守るためにもこの映画を通じて世界中のいろんな人にうちの家族を知ってもらえたら。“オフィシャル問題児”になる覚悟でいます。だからぜひこの映画をいろんな人に観てほしい。写真の人(=額入りの写真で飾られている北朝鮮の最高指導者)にも観てほしい!」と本作が世界中に広まることで少しでも状況が変化していくことへの期待を口にし、客席からは大きな拍手が沸き起こった。『かぞくのくに』は8月4日(土)より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.
2012年07月13日バドミントン・潮田玲子&Jリーガー増嶋竜也のアスリート愛7日、写真週刊誌フライデーが8日発売の紙面でバドミントンのロンドン五輪女子代表、潮田玲子(28)J1の増嶋竜也(27)のお泊まり愛を明らかにした。「フライデー」によると、潮田の自宅で2日間の“お泊まり愛”や、潮田の愛犬の“お散歩デート”を報じているという。お笑いの「たむけん」がTELで確認8日、朝日TV「おはよう朝日です」に出演しているたむらけんじが、この日の朝、親しくしている増嶋に直接TELを入れて確認したところ、二人の交際を認めていたとコメント。今年に入って交際スタートしたという二人の事務所は、本人に任せてあるとして交際を否定をしていないことから、美男美女のアスリートカップルが誕生したと考えられる。増嶋竜也2011年より柏レイソル所属でディフェンダーといして活躍。千葉県出身、市立船橋高校卒業。その甘いマスクから女性ファンが多いという。元の記事を読む
2012年06月11日