異能の音楽家同士の、優雅で贅沢で、シュールで不思議な共演ふたたび。かつて『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』『暴虐のからくり人形楽団』の2枚のアルバムを共作した、谷山浩子とROLLYによる共演ライブが決まりました。Shibuya duo MUSIC EXCHANGEの20周年記念公演の一環として開催される「duo 20th Anniversary Live ROLLY & 谷山浩子」は、4月25日(木)、19時開演。久々の共演に向けて盛り上がるふたりによる、出会いのきっかけ、楽曲の分析、創作の秘密、ライブの意気込み等々、いつまでも尽きないトークをどうぞご覧あれ。――おふたりの初共演は、2008年ですね。そもそものきっかけは?谷山浩子(以下、谷山)私が毎年やっている『猫森集会』というコンサートがあって、毎回ゲストをどうするか?という会議があるんです。その時に、レコーディング・ディレクターと、当時のマネージャーが、毎回「ROLLYさんはどうですか?」と言ってくるんですよ。それで私は、本当に申し訳ないけれど、『笑っていいとも』に出ていたギターも弾ける芸人さん?みたいな認識だったので、お呼びしたとして、向こうも私も何をしていいかわからなくて、困るんじゃないか?と思ったんですね。しかもイメージとして、声が大きくて圧が強いという、私のとても苦手なタイプの人を想像してしまったので、何回も却下したんですけど。2018年猫森集会写真ROLLYはっはっは。谷山音楽を調べもせずに、イメージだけで。でも何回却下しても、毎年言ってくるんですよ。ここまでふたりが言うんだったら何かあるのかな?と思って、世田谷パブリックシアターでやっていた舞台を観に行ったんです。『三文オペラ』を。ROLLYそれはお目が高い。私は、客席に現れて、いきなり暴漢に襲われて、すっ裸にされて、娼婦のジェニーになるという、そういう役でした。谷山女性の役で歌を歌って、とても妖艶な感じで、「おおー!」と思って。終わって、楽屋にご挨拶に行って、ノックをしたら、ドアがそーっと開いて、顔が半分出て来て。その時に思ったんですけど、拾ってきたばっかりの野良猫みたいな(笑)。警戒心と、ちょっと興味と、みたいな感じの、内気な人が現れて、その時の風情を見て、“何かできるかも”と思ったんです。そのあと、曲を聴いてもらったんですよね。ROLLY僕には姉がふたりいるんですが、二番目の姉が谷山浩子さんを大好きだったんです。オルガンを弾きながら、♪ねこの森には帰れない、と歌っていたのを、横で聴いていました。その後、クイーンの「キラー・クイーン」や「マイ・ベスト・フレンド」を聴いて、クイーンというのは谷山浩子さんみたいな音楽だなと、思ったことがあるんですよ。2018年猫森集会写真――言われてみれば。リズムの弾み方が、似ているような。ROLLYピアノがね、手のひらに卵がはさまる感じの、気品のある弾き方で。それで、この曲はクイーンのギタリスト、ブライアン・メイっぽく弾いたら合うんじゃないだろうか?と思って、家で弾いているうちに、どんどん面白くなってしまった。最初は、「谷山さんの完成された素晴らしい音楽に、一体自分が何をすべきだろうか?」と、思い悩んだんです。失礼なことになってはいけないと思っていたんですが、あの、アレみたいなもんですね、スペインのどこかの教会の、歴史的な肖像画の修復を、地元のおばあちゃんが描いて台無しにしたみたいな話で(笑)。谷山さんが作られた音楽の世界に、僕がいたずら書きをするというコンセプトで、“ここに髭の生えた変な小僧が立ってるぞ”“ここに人形が覗いてるぞ”って、やっているうちに面白くなってしまった。それを、谷山さんに聴いていただいたんです。谷山びっくりしました。「ねこの森には帰れない」は、デビューアルバムに入っている曲で、船山基紀さんがアレンジしてくださって、そのイメージでずっと固定されていたんです。チューブラー・ベルズがカンカン鳴ったりする、ちょっと可愛らしい感じだったのが、すごくかっこよくなって、違う曲に聴こえたんです。今までいろんな人にギターで入ってもらったけど、こんな弾き方をする人は初めてでした。すごいコーディネート力だなと思いました。ROLLY一度、いたずら書きの手法がわかったら、どんなものにでもいたずらできるようになっちゃった。それを、ライブという形でお客様の前で発表して、さらに2枚のアルバムにもなって、そしてとうとう、お客様を洗脳することに成功したんです。どうやら(笑)。谷山そうなんですよ。だから、ROLLYさんのいないところで「さよならDINO」とか、「KARA-KURI-DOLL ~Wendy Dewのありふれた失恋~」とかを歌うと、「ROLLYさんの声が聴こえる」ってアンケートに書かれる(笑)。ROLLYいなくても聴こえてくる、それはミュージシャン冥利に尽きます。僕もたまに、あのアルバムたちを聴きます。すべての曲が好きですけど、中でも「さよならDINO」は忘れられない、思い出のある曲ですね。2018年猫森集会写真谷山エンディングで、「リボンの騎士」のテーマを弾いてくれたんですよね。ちょうど、コードがハマったので。「リボンの騎士」、大好きだったので、「うわぁー!」と思いました。ROLLY僕が、谷山浩子さんと演奏していると聞くと、みなさん「え?」って驚かれるんですよ。でもね、やってみてわかったことは、すごく手塚治虫風と言いますか、SFで乙女ちっくで、冒険があって、その世界観は非常に気持ち悪くて、ほかのアーティストの方には決してない世界なので。僕は、「あたしの恋人」という曲を聞いた時に、「これは羽根がふたつある飛行機で、たぶん恋人は曲芸飛行をやる人で、ヒューヒュー!アイラブユー!って、拍手喝采で」と思いました。それが、ある日のこと、ヒュー、スポーン!と落ちて、ぼーっと燃えて、死ねばよかったのにね……死ななかった。そして今、あたしの横にいて、汗びっしょりでうなされているわけです。手も足もなくて、目も鼻も、穴が開いてるだけで、四角い箱が置いてあって、首で……。谷山なんか、前よりも妄想が育ってます。2018年猫森集会写真ROLLY『ジョニーは戦場へ行った』ですね。そういうふうに感じたんです。僕は、谷山さんのどの曲を聴いても、必ずそういうものが浮かびます。「あやつり人形」は、安部公房の『砂の女』のラストシーンに近いですね。あやつり人形は、悪い男に操られて生きているんですが、最後に男がいなくなって、逃げてもいいんです。もう操る紐もないのに、ひとりでずっと踊り続けている。『砂の女』のラストも、砂の底に閉じ込められた男が、逃げられるのに、もう少しここにいてみようと思ってしまう。60年代とか、子供の頃に見た映画の後味の悪さと、美しさと、現代の音楽に忘れ去られたロマンと、すべてがありますね。谷山浩子さんの歌には。谷山ありがとうございます。ROLLY谷山さんの発想の素晴らしさというのは、“よもやそんな変なことが起きるとは”というもので、「たんぽぽ食べて」もそうですが、すべての曲がそうですね。だから特別なんです。谷山言ってたもんね。ROLLYさんは、“LINEの既読がつかない”とか、そういう歌詞が嫌いだって(笑)。普通のラブソングみたいな歌詞だからって。ROLLYはっはっは。谷山この間、海外ドラマの『glee/グリー』をちょっとだけ見たんですけど、歌がいっぱい出てくるドラマなんですが、“LINEの既読がつかない”的な歌詞ばっかりで。これ、わざとやってるのかな?と思うぐらい。ROLLY既読がつかないという現象に対して、もっと違う切り込み方ができるはずなんですけどね。でもね、違う切り込み方をすると、お客さんがついてこれない。谷山ごく一部の人しか、いいと思ってくれないのは確かですよね。2018年猫森集会写真ROLLYでも、作っている本人は、最高にイケてるものを作っているつもりなので、最高にイケてるわけです。谷山さんは本当に、日本を代表する特殊音楽家だと思います。そして、どんな曲を歌っても谷山さんの楽曲にしてしまう、その声。そして、それを盛り上げる石井AQさん。AQさんは、『サイボーグ009』に出てくる赤ちゃんの、001のようです。谷山似てるよね(笑)。私も思ったことがある。ROLLY漫画っぽいけど、全部が好きな感じ。僕は谷山さんのカプセル怪獣なんです。『ウルトラセブン』のモロボシダンのように、使いたい時だけひょいと出してくれたら、いつ何時でもやりますよと、そのように言っています。谷山私、ギターのことはわからないんですが、今までも、全然違うアプローチのほうに行く人はいたんです。ちょっと前衛っぽい感じとか。でもROLLYさんは、ポップの王道なんだけど、「この曲がこういうふうになるんだ!」と、すごく意外な演奏をしてくれて、さっきコーディネート力と言いましたけど、たぶんそれだと思います。だからね、うれしいんですよ、一緒にやっていて。ROLLY先日、谷山さんに、『浩子の宅録』というアルバムを送っていただいた時に、これにもいたずら書きをしようと思って……。谷山「春のさけび」という曲に、ギターと声がついて戻ってきたんです。何もお願いしていないのに。ROLLYそれをラジオ (YouTubeチャンネル「谷山浩子のSORAMIMIラジオ」)でかけてくださった結果、お客様が気に入ってくださって、その結果、今回久しぶりにこのふたりでのライブが実現したと。谷山え、そうなんですか?ROLLYわからないです(笑)。でも僕はいつでもやりますよと。僕はとても、谷山さんのやってらっしゃることにシンパシーを感じるし、できる限り参加したいと、常にうずうずしていたという話です。2018年猫森集会写真――おふたりの、久々の共演ライブ「duo 20th Anniversary Live ROLLY & 谷山浩子」は、4月25日(木)、duo MUSIC EXCHANGE にて。タイトル通りに、duoの20周年記念公演の一環として、今回のライブが実現しました。谷山20周年おめでとうございます。長く続けていらして、素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。呼んでください。ROLLYduo MUSIC EXCHANGEを応援してくださるあなたへ。私、ROLLYも、ずいぶんとお世話になりました。20周年おめでとうございます。20年と言わず、30年、40年、50年、60年、そして100年を目指して、お互い頑張りましょう。――最後に、ファンの方々へ、意気込みや抱負を、ぜひ。谷山ええと、まだなんにも決まってないです(笑)。ROLLYもちろん、お客様が聴きたい曲もあるでしょうし、ローリング・ストーンズで言うところの「サティスファクション」のように、絶対やらなきゃいけない曲というのはあるわけですが。ここで「意気込みは?」と問われて、「今回は全曲新曲で」と言われたら、お客様も困りますよね。谷山それはちょっとね(笑)。まだ聴いたことのない人は、ROLLYさんのギターをぜひ聴いてほしいなと思います。私にとって、理想のギタリストです。ROLLYありがたいです。谷山アレンジは、けっこう変わると思います。ふたりだけなので。ROLLYたとえば、(原曲が)ゴージャスなアレンジのものを、この研ぎ澄まされた2名だけでやる時に、物足りないんじゃないか?と、ついつい思いがちなんですが。頑張って分厚くしようと思わずに、シンプルなピアノとエレキギターでやった方が、物事の芯の部分が見えてくる感じもあるかもしれませんね。僕はギターシンセサイザーを取り付けてますんで、けっこう幅広くできるんですけど、幅広くしなくても、2名の歌声と、ピアノとギターだけでも十分に、物語の本質は伝わるんじゃないか?と思います。そうであってほしいなと思います。2018年猫森集会写真Text:宮本英夫Live Photo:能美潤一郎ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>duo 20th Anniversary Live ROLLY & 谷山浩子2024年4月25日(木) 18:15開場 / 19:00開演会場:Shibuya duo MUSIC EXCHANGE出演:ROLLY / 谷山浩子料金:前売7,000円(税込)※入場時ドリンク代が必要★ぴあアプリ先行実施中。詳細は こちら()<アルバム情報>『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』発売中『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』ジャケット【収録曲】01. ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団02. パラソル天動説03. 公爵夫人の子守唄04. ハートのジャックが有罪であることの証拠の歌05. さよならDINO06. 素晴らしき紅マグロの世界07. ねむの花咲けばジャックはせつない08. Elfin09. KARA-KURI-DOLL ~Wendy Dewのありふれた失恋~10. 第2の夢・骨の駅11. 第5の夢・そっくり人形展覧会12. ヤマハ発動機社歌13. あたしの恋人14. ねこの森には帰れない15. 哀しみのからくり人形楽団16. カズオくんと不思議なオルゴール購入リンク:『暴虐のからくり人形楽団』発売中『暴虐のからくり人形楽団』ジャケット【収録曲】01. ウミガメスープ02. ハサミトギを追いかけて03. 意味なしアリス04. 人魚は歩けない05. 手品師の心臓06. 歯ぎしりがとまらない07. KARA-KURI-BOY08. 楽園のリンゴ売り09. しっぽのきもち10. からくり人形楽団ソレントへ11. ある楽団員の回想12. 王国13. あやつり人形14. キャンディーヌ15. 不眠の力購入リンク:関連リンク谷山浩子 公式サイト: 公式サイト:
2024年02月01日“素敵なヘアスタイルをしている著名人”を選出する「ベストヘア2023」の表彰式が23日、広島市内のホテルで行われ、60代の部で新体操の山崎浩子氏が受賞した。○■受賞を聞いて「新手の詐欺かな?」今回の受賞に、山崎氏は「現役を引退して40年ぐらい経っていますが、ずっと美しさを競う競技に関わっていますので、こうして素晴らしい賞を頂けて素直にうれしいです」とコメント。また、50代の部で受賞した柔道の山口香氏は「このような賞を頂けるというのは、全く予想だにしていなくて、最初にお電話を頂いたときは『これって新手の詐欺かな?』と思うくらいだったので(笑)、大変うれしく思います」と喜びを語る。そんな2人は、最近はヘアケアの意識が強くなっているのだそう。山口氏は「年齢とともに抜け毛も目立つようになりまして、どちらかというとヘアスタイルというより、ヘアケアに少し意識がいくようになっています」といい、具体的な方法として「その手のシャンプーを使うとか、マッサージをするとか、そんなことを日々気をつけております(笑)」と紹介。山崎氏も「だいぶ毛量も減ってきてしまいまして、こういうところに年齢がくるんだなと日々感じているんですけれども、やっぱりケアをすごく大事にしたいなと思っています」と同調した上で、若々しく見える秘けつを「今63歳なんですけど、自分では63じゃないと思い込んでいけるようにしています。自分の中では40代をイメージしてるんですけど、鏡を見たり写真を撮ったときに、『えっ、こんなはずじゃ…』って思っています(笑)」と明かした。○■栗原恵、上村愛子らも受賞全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)が主催するこの賞は、全国5万軒以上の加盟店と一般から募集し、その結果を元に選考委員会が受賞者を決定。今年は、多くのスポーツ大会が世界各地で行われ、スポーツ選手への投票が多く寄せられたことから、受賞者はパリ五輪の内定者やコーチ、各競技のレジェンドたちが選出された。10代は森秋彩(20 ※交渉時19歳、スポーツクライミング)、20代は江村美咲(24、フェンシング)、30代は栗原恵(39、バレーボール)、40代は上村愛子(43、フリースタイルスキー・モーグル)、50代は山口香(58、柔道)、60代は山崎浩子(63、新体操)、70代は井村雅代(73、アーティスティックスイミング)が受賞している。
2023年10月23日谷山浩子が、デビュー50周年記念ベストアルバム『ネコとコバン』を4月27日にリリースすることが決定した。東京生まれ横浜育ちの谷山は、1972年にシングル『銀河系はやっぱりまわってる』、アルバム『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』をキングレコードからリリースするなど早くからその才能を発揮。現在までに40作品以上のオリジナルアルバムを発売しており、独自の高い音楽性は根強いファンを獲得している。これまでにも谷山は『白と黒』『花とゆめ』といったベストアルバムを発売してきたが、今回も谷山本人セレクトによる納得の選曲となっている。CD2枚組となる今作の収録曲は主に2000年以降に発表してきた楽曲が中心となっており、DISCネコとDISCコバンのコンセプトに合わせてオールタイムで構成。DISCネコには、文字通りネコにまつわる楽曲や、かわいらしい小動物が登場する曲をメインに収録。そしてDISCコバンには宝物のような輝きを放つ谷山の人気曲が収められており、個性あふれる優れた目線で描かれた谷山ならではの味わい深い歌詞の楽曲が多数収められる。また50周年を記念するにふさわしい新曲も収録される予定だ。併せて、今作のジャケット写真が公開された。ジャケットにはこれまでのベストアルバムと同様に、ファンにはお馴染みの谷山の公式キャラクター“のこちゃん”が登場。アルバムのタイトルや作品のコンセプトに合わせたねこ目、ねこ耳の“のこちゃん”がコバンを持った非常にインパクトのあるイラストになっている。左から『白と黒』『花とゆめ』『ネコとコバン』ジャケットデザイン谷山は、アルバムの発売から2日後の4月29日に東京・東京国際フォーラム ホールCで活動50周年記念コンサート『谷山浩子デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~』を開催する。チケットは2月27日までプレリザーブ先行を受け付けている。■谷山浩子 コメント2枚組ベストアルバムの第2弾『花とゆめ』を作った10年前から「次に出すならタイトルは『ネコとコバン』」と密かに心に決めていました。デビュー50周年を迎える今年、やっとそれが実現しました。とても嬉しいです。振り返ってみれば、第1弾『白と黒』には「1枚目が白曲(明るい・素直・前向き)2枚目が黒曲(暗い・不思議・シュール)」という、タイトルとリンクした明確なコンセプトがありました。第2弾『花とゆめ』ではそれが若干あいまいになりました。「花のように優しいvs.夢のようにディープ……的な?」くらいのちょっと自信のない感じ。今回の第3弾『ネコとコバン』はそこからさらに一歩進んで(と言っていいのか)「1枚目はネコっぽい、2枚目めはネコっぽくない」。つまりタイトルのコバンは全く内容に関係なしということになりました。コバンっぽい曲なんてないし。「猫に小判」からの単なる思いつきだし(その思いつきを10年もあたためていたわけですが)。1枚目と2枚目の雰囲気の違いは前回よりさらに際立っていると思います。1枚目は「かわいい」成分の含有量が高く、2枚目は「怪しい・妖しい」系でほとんどの曲が短調です。『白と黒』『花とゆめ』そして今回の『ネコとコバン』の収録曲合わせて100曲あまり、これで谷山浩子の代表的な曲は大体まとめられたのではないかと思っています。時間の関係で泣く泣く外した曲もあるのですが、100曲でも「まとめた」と言うには多い曲数ですよね。今回も全ての曲に自分で解説を書きました。コレクションとして、プレゼントとして、ぜひ買ってやってください。書いたばかりのピカピカの新曲も入ってます。<リリース情報>『谷山浩子ベスト ネコとコバン』2022年4月27日(水) リリース形態:CD2枚組価格:税込3,850円『谷山浩子ベスト ネコとコバン』ジャケット【収録内容】■DISCネコ・花さかニャンコ・猫のみた夢・ねこねこでんわ・ジリスジュリス・ウミガメスープほか■DISCコバン・手品師の心臓・三日月の女神・アトカタモナイノ国・きれいな石の恋人・無限マトリョーシカほかAmazon購入リンク:商品紹介ページ:特典情報:<コンサート情報>谷山浩子デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~4月29日(金・祝) 東京国際フォーラム ホールC開場 16:30 / 開演 17:30■プレリザーブ先行受付期間:2月17日(木) 21:00~2月27日(日) 23:59受付URL:関連リンクオフィシャルHP:::スタッフTwitter:
2022年02月25日松たか子主演ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」のスピンオフドラマ「チェインストーリー 大豆田とわ子を知らない三人の男たち」が、毎週ドラマ本編のテレビ放送終了後から「GYAO!」にて独占配信されることが決定した。脚本家・坂元裕二の完全オリジナルとなる「大豆田とわ子と三人の元夫」は、松さん演じるバツ3・子持ちの社長の大豆田とわ子が、“三人の元夫”に振りまわされながら日々奮闘するロマンティックコメディー。離婚してもなお、とわ子のことを忘れられない元夫を、松田龍平、角田晃広、岡田将生が演じる。“物語と視聴者をより深くつなげる”というコンセプトのもと制作される今回の配信ドラマは、「元夫たちがとわ子と出会っていないパラレルな世界」で生活していたら…という設定で、本編にも登場するレストラン「オペレッタ」を舞台に物語が展開。本編では「オペレッタ」のギャルソンの八作(松田さん)、弁護士の慎森(岡田さん)、カメラマンの鹿太郎(角田さん)が、“こちらの世界”では「オペレッタ」の日替わりシェフとして働き、3人はとわ子を知らない。また、本編ではとわ子の部下・松林カレン(高橋メアリージュン)が、配達員として店に出入りするなど、ほかの登場人物たちも“個性的なキャラクターを活かした別の設定”で登場。3人のもとで働くスタッフ・丸田タカト役として小泉光咲が出演。本作は、坂元さんが教鞭をとる東京藝術大学大学院映像研究科の卒業生で、坂元のゼミで鍛え上げられた若き脚本家、市之瀬浩子と兵藤るりが物語を紡いでいく。「チェインストーリー 大豆田とわ子を知らない三人の男たち」はGYAO!にて独占無料配信。初回は4月13日(火)ドラマ本編のTV放送終了直後から配信開始。「大豆田とわ子と三人の元夫」は4月13日より毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2021年04月12日2020年9月12日、歌手の谷山浩子さんのウェブサイトが更新。谷山さんが検査で乳がんと診断されたことを、所属事務所の株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスが公表しました。1977年に『河のほとりに』でプロデビューして以来、歌手や作曲家として幅広く活躍してきた谷山さん。『恋するニワトリ』や『まっくら森の歌』は音楽番組『みんなのうた』(NHK)で多くの人に親しまれています。谷山さんの病気について、所属事務所はこのようにコメントを発表しました。いつも谷山浩子を応援していただきありがとうございます。谷山浩子は、先日行った検査で乳がんと診断され、9月から治療を開始いたしました。そのため、2021年春ごろまでのコンサートの開催を見送らせていただきます。それ以降に関しては、今後の治療の経過を見ながら準備を進めて参ります。谷山浩子のコンサートを楽しみにお待ちいただいている皆さま、関係者の皆さまには多大なご心配とご迷惑をおかけして申し訳ございません。どうかしばらくの間、温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。谷山浩子オフィシャルウェブサイトーより引用谷山さんの身体を第一に考え、当面の間コンサートなどのイベントは行わない予定とのこと。また、谷山さんはこのようにコメントしています。スタッフからもお知らせしましたように、先日乳がんが判明しました。しばらくはコンサートをお休みして治療に専念し、来年の復帰を目指したいと思ってます。くよくよ悩むのも、「がんばるぞ!」と力みすぎるのも、病気を治すのにはよくないと聞きました。だからリラックスして前向きに、治療に臨みます。コンサートを楽しみにしてくださっていた皆さまには、本当に申し訳ありません! もうしばらく、待っていてくださいね。谷山浩子オフィシャルウェブサイトーより引用この情報は谷山さんのTwitterアカウントでも発信され、多くの人から「回復を祈っています」「ゆっくり休んでくださいね」といった声が寄せられています。優しい歌声と楽曲で、幅広い世代の人を癒してきた谷山さん。1日でも早く回復し、再び谷山さんの歌声がステージで披露されることを祈ります。[文・構成/grape編集部]
2020年09月12日芥川賞作家の小山田浩子さんが、待望の新作を上梓。「自分の好きなものが詰まった一冊になったので、嬉しいです」と語るのは、2014年に「穴」で芥川賞を受賞した小山田浩子さん。待望の新作『庭』は、ユーモラスで奇妙、鮮やかでちょっぴり不穏な15篇が詰まった短篇集。「どれも結婚や子ども、出産といったテーマを意識していたのは間違いないです。それ以外に、読み返すと自分の実家や田舎に行く、という話が多くて。それはもうフェティッシュ的に好きなのかも(笑)」たとえば巻頭の「うらぎゅう」は、実家に戻り、祖父に不思議な儀式に連れていかれる女性の話。「これは砂灸という、砂に足形をつけてそこにお灸をするという風習を聞いて“何それ”と思ったことがきっかけでした。ここに出てくる話はどれも、そんなふうに見聞きしたり経験したりしたことが元になっていることが多いですね」祖母が彼岸花を薬草として育てていた記憶、住んでいるアパートに出るヤモリ、山の旅館に行ったら愛想のいい猟犬がいた思い出、女子校時代に校舎によく出現した小さな蟹、ショッピングモールのフードコーナーにいるさまざまな家族……。そんな現実の光景から、とんでもない非日常的展開を導き出すのが小山田作品の魅力だが、「普通のことを書いていたらこうなった、という感覚です。自分に何かを空想して物語を広げる能力があるとは思わないんです。ただ、見聞きしたことの前後を、見たことがあるかもしれない気持ちで、思い出すように書いています」動物や植物が多数出てくるのは、「じっと考えているより、虫や植物をずっと見ていた時のほうが、面白いことがたくさん出てくるんですよね。それも、実際に眺めるのでなく、どんな感じだったか思い出しながら書いている感じです」ちょっぴり不条理な世界で生きる人々が描かれる本作。夫婦や親子の気持ちの齟齬も淡々と描かれるが、「家族でも分かり合えないことや、しっくりこないことはありますよね。でもそれは悪いことじゃない。それでやってきたし、やっていくんだ、というのが気持ちとしてあります」暮らしと不可思議な世界のあわいに潜む、人生の真実を垣間見せてくれる。そんな作品集なのである。『庭』庭の彼岸花、窓のヤモリ、井戸にいるどじょう……。草花や生き物に囲まれた、ちょっぴり不条理な世界の人々の日常をとらえた短篇集。新潮社1700円おやまだ・ひろこ作家。1983年、広島県生まれ。2010年、中篇「工場」で新潮新人賞を受賞して作家デビュー。’13年、作品集『工場』で織田作之助賞、’14年「穴」で芥川賞を受賞した。※『anan』2018年4月25日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・瀧井朝世
2018年04月24日谷山浩子が9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)・21日(水)・22日(木・祝)・24日(土)・25日(日)に東京・全労済ホール/スペース・ゼロでコンサート「猫森集会2016」を開催する。【チケット情報はこちら】同コンサートは2002年より毎年秋に開催。360度客席に囲まれたステージ設計と、ゲストを迎えた特別プログラムが特徴。15回目となる今回は、17日(土)・19日(月・祝)公演に渡辺等、18日(木)公演に分島花音、21日(水)・22日(木・祝)に斎藤ネコ、24日(土)・25日(日)公演に新居昭乃がゲスト出演する。谷山浩子は1972年にアルバム『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』でデビューしたシンガーソングライター。NHK『みんなのうた』『おかあさんといっしょ』やスタジオのジブリ映画『ゲド戦記』『コクリコ坂から』への楽曲提供で知られる。チケットは7月24日(日)午前10時より一般発売開始。なお、一般発売に先駆けて、現在先行抽選プレリザーブを実施中。受付は7月18日(月・祝)午前11時まで。■「谷山浩子・猫森集会2016 ~ Season 15 ~」【Aプログラム】ゲスト:渡辺等~等くん船長と音楽の不思議を巡る旅~9月17日(土)開場18:30 / 開演19:009月19日(月・祝)開場 17:00 / 開演17:30【Bプログラム】ゲスト:分島花音~花音と浩子のへんてこカノン~9月18日(日)開場17:00 / 開演17:30【Cプログラム】ゲスト:斎藤ネコ~なんとかなるなるトリオのオールリクエストライブ~9月21日(水)開場18:30 / 開演19:009月22日(木・祝)開場17:00 / 開演17:30【Dプログラム】ゲスト:新居昭乃~昭乃と浩子の秘密すぎる花園~9月24日(土)開場17:00 / 開演17:309月25日(日)開場17:00 / 開演17:30会場:全労済ホール/スペース・ゼロ(東京都)出演:谷山浩子、石井AQ (Syn.他)料金:前売り6,800円(全席指定)
2016年07月05日