《今日は舞台の後抱きつかれて泣かれました。自分的に上手くいかなかったらしいです。そういう涙は大切と思います》12月20日、息子でもある8代目市川新之助(9)とのエピソードをブログでこう綴ったのは13代目市川團十郎(45)。團十郎は新型コロナによる2年の延期を乗り越え、同じタイミングで新之助を襲名した息子、長女の麗禾ちゃん(11)ともに11月から続く歌舞伎座での襲名披露興行に励んでいる。念願の舞台で日々渾身の演技を見せる團十郎だが、そこにいたるまでには様々な波乱があった。今年3月に突如、義姉の小林麻耶(43・現在は國光真耶)が《結婚してから約4年間海老蔵のせいで生き地獄でした》など團十郎に関する出来事を告発し、連日のように批判を展開した。4月に團十郎が週刊文春のインタビューで麻耶に謝罪したことを語って以降は沈静化したものの、世間を大きく騒がせた。また襲名披露興行の実施が正式に発表されてからも、大名跡でありながらチケットは即日完売どころか売れ行きの悪さがいたるところで囁かれることに。團十郎の言動に不満を抱く人間国宝の尾上菊五郎(80)ら重鎮が披露興行での口上出演を拒否したことも本誌は報じている。それでも、ブログやSNSでは一切弱音を吐くことなく日々子供たちと舞台に上がる團十郎。そこには、亡き妻小林麻央さん(享年34)への思いがあるようだ。襲名披露興行を目前に控えた10月下旬に公開された日本テレビの番組のインタビューで、團十郎はこう語っている。「やっぱり心の中では常にいるわけですよね。本当はじかに勸玄を褒めたたえたい、麗禾を一緒に支えていきたい、私のことも支えたいっていう気持ちが(麻央には)あると思いますけど、支えなくても大丈夫、楽しく見てもらえるような、余裕を持った状況になれるように頑張ります。心配しないで見てほしいなっていうところが私の本音です」10年3月に結婚して以来、17年6月22日にその生涯を終えるまで梨園の妻として常に團十郎を支えてきた麻央さん。襲名披露興行の千秋楽が迫る今、本誌が目撃してきた2人の歩みを振り返りたい。2人が婚約発表会見を行う少し前の10年元日の朝、麻央さんが團十郎といたのは生前の先代團十郎さんの自宅。元日ということで、歌舞伎役者たちによる挨拶まわりが行われており、市川家の面々とともに来客をもてなしていた。午後2時過ぎに市川家への挨拶まわりが一通り終わると、團十郎の母である希実子さんに見送られながら少しホッとした表情で帰路につく麻央さんが印象的だった。12年3月、自宅近くで散歩する2人を目撃。自宅から少し離れるとどちらともなく2人は手をつなぎ、公園で1時間ほど談笑し帰宅していた。当時團十郎は歌舞伎公演中だったが、午前の公演が休みだったこの日、生後8カ月の麗禾ちゃんを預けてつかの間の夫婦水入らずの時間を楽しんでいた。その後13年3月に新之助が誕生し、幸せいっぱいの2人だったが、14年10月に麻央さんのがんが発覚。しばらく伏せられていたが、16年6月に團十郎は緊急記者会見で麻央さんが闘病中であることを明らかに。病を公表してから麻央さんは、闘病のかたわらブログで積極的に自身の病状について発信した。闘病中も強い絆で結ばれていた。16年12月の大晦日、再入院先から一時帰宅していた麻央さんを連れて團十郎が向かったのは、都心にある人気のそば店。駐車場から店に向かう道中、團十郎は麻央さんの身体を支えるように力強く手をつなぎながら歩いていた。当時、團十郎はブログで、この日のことをこう綴っている。《私もなんか涙出て、2人でありがとうと涙(中略)2人で、年越しそばなんでもないことなのになんか連日、泣けるわ》それか約半年後に息を引き取った麻央さん。最後の言葉は家族に向けた「愛してる」だったという。麻央さんは今日も天国から、舞台に立つ團十郎と子供たちの姿を応援していることだろう――。
2022年12月24日12月26日(月) に歌舞伎座で行われる『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十二月大歌舞伎」』千穐楽より、十三代目市川團十郎が出演する『助六由縁江戸桜』の模様が生配信されることが決定した。2カ月続いた歌舞伎座での襲名披露公演のフィナーレを飾る『助六由縁江戸桜』は、成田屋の家の芸のひとつで、十一世、十二世團十郎の襲名興行の際にも上演された所縁のある演目。今回の公演では、粋でいなせな江戸の美男子・助六を新團十郎が演じる。視聴チケットは、本日12月16日(金) 10時より販売がスタートする。<配信情報>市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十二月大歌舞伎」夜の部『助六由縁江戸桜』千穐楽 生配信配信日時:12月26日(月) 17:40頃~(約120分)アーカイブ配信:12月27日(火) 17:00~2023年1月4日(水) 23:59まで※一度ご購入頂きますと、アーカイブ配信期間中は何度でも視聴可能です。【出演者】市川海老蔵改め市川團十郎中村七之助、市川猿之助、中村梅枝、坂東巳之助、市川猿弥、片岡市蔵、市川齊入、市村萬次郎、大谷友右衛門、中村勘九郎、坂東彌十郎、松本幸四郎、市川左團次、坂東玉三郎チケット料金:3,600円(税込)販売期間:12月16日(金) 10:00~2023年1月4日(水) 20:00※「イベント割」対象のため、通常の2割引の価格でお求めいただけます。(通常価格:4,500円(税込))【配信リンク】■歌舞伎オンデマンド※ご視聴には歌舞伎オンデマンド連携の配信プラットフォーム「MIRAIL(ミレール)」の会員登録(無料) / ログインが必要です。■Huluストア「十二月大歌舞伎」の詳細はこちら:
2022年12月16日ご自身のヴァイオリンも登場。「シチリアーノ」など大好きな曲も紹介!株式会社ブランジスタメディアは、12月13日(火)に市川紗椰さんが表紙の“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン 電子雑誌( )」Vol.47を公開いたしました。■ 暮らしスタイルマガジン「マドリーム」Vol.47市川紗椰さん「毎日を豊かにしてくれる音楽がある暮らし」 「マドリーム」Vol.47表紙:市川紗椰さん「マドリーム」は、日本最大級の不動産情報サイト「LIFULL HOME’S」と共同で発行する、20代後半〜40代の男女に向けて自分らしさを大切にしたライフスタイルを指南するウェブマガジンです。おうち時間を充実させたい方や、住む街を探したい方に役立つヒントが満載です。「音楽がある暮らし」がテーマの最新号には、ロックやクラシック、歌謡曲からアニソンまで、あらゆる音楽を愛する市川紗椰さんが登場。現在の音楽の楽しみ方やいつも聴いている音楽について、お話ししてくれました。愛用品のコメント動画では、子どもの頃大好きで、大人になってから再び集めているというジェルペンをご紹介いただきました。市川さんならではのマニアなコメント、ぜひチェックしてください。■ 表紙・巻頭グラビア・インタビュー/市川紗椰さん 市川紗椰さんにとって、音楽はなくてはならないもの。テンションを上げたい時、気持ちを切り替えたい時など、自分への処方箋のように曲を選んで聴いているのだそう。撮影は、ご自身のヴァイオリンと一緒に。4歳から大学入学前まで習っていたヴァイオリンを持つ美しい姿、ぜひご覧ください。愛用しているジェルペンについて熱く語ってくれている動画は、Youtubeの「マドリーム」公式チャンネルで公開中です。「マドリーム」Vol.47インタビュー:市川紗椰さん「マドリーム」Vol.47インタビュー:市川紗椰さん市川紗椰さん愛用品紹介ムービー: ■ 第一特集:いつもおうちに音楽を暮らしの実例で見る「音楽を楽しむ2つの部屋」 ギターやドラム、三線などの楽器や機材が並ぶ、まるでミキシングスタジオのような部屋。お子さんが使っていたヴァイオリンが並ぶ、音楽への愛が溢れた部屋。音楽をめいっぱい楽しんでいる2名のお部屋実例を紹介します。「マドリーム」Vol.47:音楽を楽しむ2つの部屋「マドリーム」Vol.47:音楽を楽しむ2つの部屋■ 第二特集:いま住みたい街「いつも近くに音楽のある暮らし下北沢・浜松・福岡編」 街に住む人へのインタビューやスポット紹介を通して、街の魅力を切り取る特集。バンドカルチャーの聖地で、独自のカルチャーが魅力の下北沢(東京)、楽器の三大メーカーが集まる浜松(静岡)、多くのアーティストを輩出しつづける福岡(福岡)の3つの街を紹介。「マドリーム」Vol.47:いつも近くに音楽のある暮らし下北沢・浜松・福岡編■ プロに聞く:暮らしに調和する音空間の作り方&マッチング例 音楽が好きでおうちに音楽環境を作りたいけれど、音響機器の存在感やホームシアター実現までのハードルの高さが気になる…。そんな悩みを解決するため、「インテリアと調和するホームシアターづくり」を手がける、カデンツァのショールームへ伺ってきました。おうち時間の音楽をもっと充実させたい方、必読です。「マドリーム」Vol.47:暮らしに調和する音空間の作り方&マッチング例「マドリーム」Vol.47:暮らしに調和する音空間の作り方&マッチング例<株式会社ブランジスタメディア会社概要>URL: 本社所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-4 ネクシィーズスクエアビル代表者:代表取締役社長井上秀嗣事業内容:電子雑誌出版・電子広告株式会社ブランジスタメディアは、株式会社ブランジスタ(東証上場6176)のグループ企業です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月13日株式会社ブランジスタメディアは、12月13日(火)に市川紗椰さんが表紙の“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン 電子雑誌( )」Vol.47を公開いたしました。■ ■暮らしスタイルマガジン「マドリーム」Vol.47市川紗椰さん「毎日を豊かにしてくれる 音楽がある暮らし」 「マドリーム」は、日本最大級の不動産情報サイト「LIFULL HOME'S」と共同で発行する、20代後半〜40代の男女に向けて自分らしさを大切にしたライフスタイルを指南するウェブマガジンです。おうち時間を充実させたい方や、住む街を探したい方に役立つヒントが満載です。「音楽がある暮らし」がテーマの最新号には、ロックやクラシック、歌謡曲からアニソンまで、あらゆる音楽を愛する市川紗椰さんが登場。現在の音楽の楽しみ方やいつも聴いている音楽について、お話ししてくれました。愛用品のコメント動画では、子どもの頃大好きで、大人になってから再び集めているというジェルペンをご紹介いただきました。市川さんならではのマニアなコメント、ぜひチェックしてください。■ 表紙・巻頭グラビア・インタビュー/市川紗椰さん 市川紗椰さんにとって、音楽はなくてはならないもの。テンションを上げたい時、気持ちを切り替えたい時など、自分への処方箋のように曲を選んで聴いているのだそう。撮影は、ご自身のヴァイオリンと一緒に。4歳から大学入学前まで習っていたヴァイオリンを持つ美しい姿、ぜひご覧ください。愛用しているジェルペンについて熱く語ってくれている動画は、Youtubeの「マドリーム」公式チャンネルで公開中です。市川紗椰さん愛用品紹介ムービー: 動画1: ■ 第一特集:いつもおうちに音楽を暮らしの実例で見る「音楽を楽しむ2つの部屋」 ギターやドラム、三線などの楽器や機材が並ぶ、まるでミキシングスタジオのような部屋。お子さんが使っていたヴァイオリンが並ぶ、音楽への愛が溢れた部屋。音楽をめいっぱい楽しんでいる2名のお部屋実例を紹介します。■ 第二特集:いま住みたい街「いつも近くに音楽のある暮らし 下北沢・浜松・福岡編」 街に住む人へのインタビューやスポット紹介を通して、街の魅力を切り取る特集。バンドカルチャーの聖地で、独自のカルチャーが魅力の下北沢(東京)、楽器の三大メーカーが集まる浜松(静岡)、多くのアーティストを輩出しつづける福岡(福岡)の3つの街を紹介。■ プロに聞く:暮らしに調和する音空間の作り方&マッチング例 音楽が好きでおうちに音楽環境を作りたいけれど、音響機器の存在感やホームシアター実現までのハードルの高さが気になる…。そんな悩みを解決するため、「インテリアと調和するホームシアターづくり」を手がける、カデンツァのショールームへ伺ってきました。おうち時間の音楽をもっと充実させたい方、必読です。<株式会社ブランジスタメディア 会社概要>URL : 本社所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-4 ネクシィーズスクエアビル代表者 :代表取締役社長 井上秀嗣事業内容 :電子雑誌出版・電子広告株式会社ブランジスタメディアは、株式会社ブランジスタ(東証上場6176)のグループ企業です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月13日『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十二月大歌舞伎」』が、12月5日(月) に東京・歌舞伎座で開幕。その初日レポートが到着した。歌舞伎座での2カ月にわたる『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台』公演。12月公演は、歌舞伎の様式美を堪能できる華やかな演目『鞘當(さやあて)』で幕を開けた。舞台は桜が満開の吉原仲之町。尾上松緑演じる不破伴左衛門と松本幸四郎演じる名古屋山三がやってくると、すれ違う際に刀の鞘が当たったことから斬り合いとなり……。争うふたりを止めに入るのは市川猿之助演じる留女(偶数日は市川中車演じる留男)。荒事味のある伴左衛門と和事味漂う山三の渡り台詞や、留女の貫禄ある啖呵が心地よく響く。伊達を尽くした豪華な衣裳も目に美しく、廓風情漂う舞台に会場は華やかな空気に包まれた。続いては、十三代目市川團十郎白猿襲名披露狂言『京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)』。今回は鐘供養から、市川團十郎家の家の芸「歌舞伎十八番」の一つで華やかかつ壮大な荒事の魅力を存分に堪能できる『押戻し』までを上演。春爛漫の道成寺に現れるふたりの白拍子花子を尾上菊之助と中村勘九郎、大館左馬五郎を市川團十郎白猿が演じる。ふたりの花子が、実は恋の恨みから蛇体となって道成寺の鐘を焼いた清姫の怨霊であったことが分かり、その本性を現すと、花道より勇猛な大館左馬五郎が登場し、怨霊の前に立ちはだかる。前半の華やかな踊りから一転、後半は新團十郎演じる左馬五郎が花道から本舞台へと怨霊を力強く押戻していく様子を観客も息を呑んで見守る。「竹馬の友の和康と兄貴と慕うた中村屋の面差し漂う雅行によく似た化物奴……」と清姫の怨霊を演じる菊之助と勘九郎に絡めた遊び心溢れる左馬五郎の台詞に観客は大盛り上がり。公演に向けたインタビューで「父(十二世團十郎)のようなおおらかな左馬五郎を目指します。」と語った團十郎は、典型的な荒事の扮装を身にまとい、存在感溢れる左馬五郎で観客を魅了した。新團十郎、菊之助、勘九郎と同世代の俳優が揃い、襲名を寿ぐ華やかな一幕となった。昼の部を締めくくるのは、八代目市川新之助初舞台狂言『毛抜(けぬき)』。11月公演で『外郎売』の外郎売実は曽我五郎を凛々しく勤めあげた八代目市川新之助が、今月は史上最年少となる9歳で『毛抜』の粂寺弾正を勤めるとあって、開幕前から注目が集まる演目の一つだ。舞台は中村梅玉演じる小野春道の屋敷。原因不明の病に伏せる姫君錦の前の様子をうかがいに、姫君の許婚である文屋豊秀の家臣粂寺弾正がやって来る。機智に富んだ弾正は姫君の奇病の仕掛けや悪人たちの策略を見事に解き明かしていき……。父・十三代目團十郎が演じた『毛抜』の舞台を観てから粂寺弾正が憧れの役だったと話す新之助は、持ち前の明るさとおおらかさを存分に活かし、愛嬌あふれる弾正を見事に演じ切った。本作の見せ場である様々な見得が決まるごとに、観客からは大きな拍手と劇場指定の関係者による小気味良い大向うの声が会場に響き渡った。歌舞伎十八番の中でも特におおらかな雰囲気が溢れ、古風な味わいたっぷりの一幕。新之助が今回使用している髷は曽祖父にあたる十一世團十郎が粂寺弾正を勤めた際に使用していたもの。「新之助としていろんな役をいっぱい演じていきたい」と熱く語り、歴代の想いを受け継ぐ八代目新之助が大きな一歩を踏み出した歴史的瞬間に立ち会った観客からは、あたたかな拍手が絶えることなく送られた。市川ぼたんが愛らしく繊細に心情を訴えかける『團十郎娘』夜の部は、襲名披露『口上(こうじょう)』から始まり、幕が開くと舞台上には十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助はじめ、市川團十郎家の色である「柿色」の裃を揃って身にまとって俳優がずらりと並ぶ。初日は松本白鸚が体調不良で休演のため市川左團次による紹介で始まった。続けて、河原崎権十郎、市川右團次、市川高麗蔵、松本幸四郎、市川猿之助、市川門之助、市川男女蔵、市川齊入が次々と華やかにお祝いの挨拶を述べていく。團十郎は「市川宗家の覚悟」を感じさせる真摯な眼差しで、続く新之助は若々しいエネルギーに溢れ、溌溂と挨拶。最後は11月に引き続き、團十郎が無病息災を願い成田屋の家の芸である「にらみ」を力強く披露し、熱い拍手に包まれた。続いては、市川團十郎家所縁の舞踊『團十郎娘(だんじゅうろうむすめ)』。『團十郎娘』は文化10(1813)年に七世團十郎によって初演された所作事。美しく、力自慢で評判の娘・お兼を市川ぼたんが勤める。歌舞伎座において歌舞伎の本興行で女性が出し物をするのは実に60年ぶり。昭和37(1962)年5月に歌舞伎座で行われた十一代目市川團十郎襲名披露興行の際に三代目市川翠扇が同じく『團十郎娘』を勤めて以来となる。舞台は近江八景の一つの琵琶湖のほとり。花道より馬をひいてやってきたお兼は乙女の恋心を近江八景によせて見せていき、ぼたんは長唄に合わせて愛らしく繊細に心情を訴えかける。やがてお兼の大力の噂の真偽を確かめようと、隠れていた市川右團次、市川男女蔵ら演じる漁師たちが打ちかかるが、お兼は軽やかにそれをあしらう。大きな見せ場である白い晒を用いた“布晒し”では、白く長い晒を華麗に翻し、その軽快な様子に場内からは万雷の拍手が送られた。最後の演目は、11月に続けての上演となる歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』。裃姿の松本幸四郎の口上に始まり、聞こえてくるのはさっぱりと軽やかな河東節の粋な演奏。坂東玉三郎演じる三浦屋揚巻が花道より登場すると、場内は一気に華やぎ、一瞬にして吉原の街に。傾城たちの口から語られる江戸一の伊達男・花川戸助六とは一体どんなに良い男なのかと、客席の期待も最高潮に達したところで登場するのが、市川團十郎勤める花川戸助六。花道にあらわれた途端、無駄のない流麗な立ち振る舞いに多くの観客が視線を奪われた。高まった期待をさらに上回る新團十郎の洗練された美しさに圧倒されるうちに物語は進行。助六が探す重宝・友切丸の詮議のため、坂東彌十郎演じる髭の意休に悪態をついたかと思えば、印象的な登場人物たちが次々登場し華やかな舞台を背景に楽しい場面が続く。中村勘九郎演じる白酒売新兵衛がやってくるとその和事味ある佇まいと、弟の助六との対比が面白く、喧嘩を売った相手に自らの股の下をくぐらせる件は、思わずくすりと笑いがこぼれる。廓風情を漂わせる市川猿之助演じる通人里暁の存在も印象的で、新團十郎の若い頃のエピソードを繰り出し、笑いを誘う。師走の忙しなさを忘れる、襲名披露興行に相応しい華やかなひと時となった。「十二月大歌舞伎」は12月26日(月) まで歌舞伎座で上演される。「十二月大歌舞伎」の詳細はこちら:チケット購入リンク:写真提供:松竹(株)
2022年12月06日「まだまだ未熟者で先祖の足元にも及びませぬが、一生懸命努力をして、精進したいと思っております。市川宗家としての覚悟でございます」11月7日、市川海老蔵改め市川團十郎白猿(44)の十三代目襲名披露公演が、歌舞伎座にて華やかに開幕した。「口上」に続き、厄落としになるといわれる市川家伝来の「にらみ」も披露。さらに家の芸である『勧進帳』『助六』では、團十郎が見えを切るたびに、「成田屋!」「十三代目!」という「大向こう」(客席からの掛け声)が、満員御礼の劇場に響きわたった。この日、息子の勸玄君(9・かんげん)も、祖母の堀越希実子さんや姉の麗禾さん(11・れいか・市川ぼたんを19年に襲名)が見守るなか、八代目市川新之助を襲名した。これに先立ち、10月31日から2日間行われた襲名披露の特別公演を観た古典芸能解説者で、かつてNHKで多くの歌舞伎中継も担当した葛西聖司さん(71)は、「スペシャル感いっぱいの公演でした。共演の片岡仁左衛門さん、坂東玉三郎さんという大先輩の胸を借りて、立派に晴れの新團十郎を披露してくれました。また『勧進帳』では、團十郎さんの弁慶を、成田屋のお手本どおりにきちっとやってくれたのでうれしくてね。先代の十二代目團十郎のお父さんをほうふつとさせる場面もあり、ふと胸が熱くなりました」一連の襲名披露の催し自体、コロナ禍で2年半もの延期を余儀なくされていた。この興行が、葛西さんの言うとおり、「ずっと苦しんできた歌舞伎界全体のカンフル剤になる」との期待も大きい。なかでも「市川團十郎」は、歌舞伎界において絶大なる影響力を持つ大名跡。また市川宗家は、英雄的な主人公が悪を成敗する「荒事」を創始した初代から十三代目まで、実に約350年もの伝統を有する歌舞伎界随一の名門である。しかし長い歳月の間には、実子が途絶え他家から養子を迎えたり、また幾人もが早死にや謎の自殺を遂げるなど、「團十郎の業」ともいうべき苦難の出来事も多かった。その波乱の人生のエピソードにおいても、團十郎家は他家を圧倒するのだ。■初代は刺殺、八代目は自殺ーー。初代團十郎が生まれたのは、1660年(万治3年)で、江戸初期のこと。前出のとおり、荒事を生み出した、江戸歌舞伎の創始者だ。しかし、45歳で共演していた生島半六という役者に舞台上で刺し殺される。嫉妬や恨みともされるが、真相は定かでない。二代目は、初代の急死を受けて17歳であとを継ぎ、荒事を完成させるだけでなく、「和事」(やわらか味のある美男子)も見事にこなし、最初の「千両役者」となる。屋号の成田屋もこのころに始まる。十三代目の團十郎本人も、こう語っていた。〈市川團十郎家は二代続けて「初代運」を持った人間が生まれた。だからこそ、今の團十郎家がある〉(『文藝春秋』13年6月号)続く三代目は病いで22歳の若さで死去し、その後12年間、四代目が襲名するまで團十郎は空位となった。さらに五代目を経て、14歳で襲名した六代目だったが、風邪がもとで、くしくも三代目と同じく22歳の若さで亡くなる。そして、七代目の登場。新團十郎が、〈人間はかく生きたいという原形をお持ちの方です……なんだか自分が似てるような〉(前出『文藝春秋』)と話していた、敬愛するご先祖である。今も高い人気演目の『勧進帳』や『暫』『助六』など「歌舞伎十八番」を制定するだけでなく、市川家の伝統にとらわれずに『東海道四谷怪談』の悪役など新しい役柄にも果敢にチャレンジした。「しかし、才能も人気もあっただけに、その贅沢ぶりなどを徳川幕府に目をつけられて、天保の改革時に江戸を追放になりますね。その後、10歳の若さで團十郎を譲られたのが、八代目。絶世の美男子で、その吐いた痰をファンがすくい取ったという“お痰さま”の逸話で知られますが、この人も32歳という若さで自殺します」語るのは、エッセイストで『海老蔵そして團十郎』(文藝春秋)の著書もある関容子さん(87)。そして、明治天皇の前で天覧歌舞伎を演じた九代目となる。「『劇聖』といわれ、近代歌舞伎の文化度を向上させた九代目が亡くなったあとは、大正、昭和の戦前まで團十郎は50年以上にわたって不在となります」(葛西さん)十一代目團十郎が生まれたのが1909年。しかし、彼は團十郎家の生まれではなかった。九代目のあと、息子のいない市川家を支えたのが、銀行員だった娘婿(死後に十代目を追贈)。彼は役者に転身しながら後継者探しにも尽力し、松本幸四郎家から養子を迎え入れる。「これが、のちの十一代目團十郎となります。つまり初代や二代目、七代目と、十三代目團十郎さんは血はつながっていないんですね。十一代目は、やがて『花の海老さま』となり、そこから十二代目、十三代目とつながりますが、そうした数奇な市川團十郎家の歴史をふり返ると、あの時代に幸四郎家から才能ある養子を得た巡り合わせは、歌舞伎の神様のはからいとしか思えません」(関さん)■十二代目は66歳で逝去。十三代目は茨の道を突き進んだ「十一代目の舞台を初めて観たとき、私はまだ幼い少女でしたから、もう80年近くも團十郎さんのお芝居を観続けております。戦後、女性人気を一身に集め、『海老さま』と呼ばれた十一代目はとびきりの美男子で、女の人はみんなドキドキしたもの」そう語る関さんが『源氏物語』で思い出すのが、その孫にあたる、新團十郎のデビュー時のこと。「まだ本名の堀越孝俊で『源氏物語』で初お目見えしたとき、歌舞伎座の案内嬢たちが彼の出てくる場面になると仕事を忘れて(笑)、劇場のうしろから入ってきて『かわいい!』『きれい!』って、うっとりするという現象がありました。それくらいセンセーショナルなデビューだったんです。その姿が、十一代目にそっくりで、『隔世遺伝』なんて言われましたね」十一代目が、團十郎を襲名したのは53歳。かなりの高齢だが、養子であることに遠慮した結果であったとされる。葛西さんは、「その前が50年以上、團十郎が不在でしたから、この間のいつ復活するのかという重みが、十一代目にのしかかっていたんですね。これは相当な重圧で、だから十一代目は團十郎を継いで、わずか3年で亡くなってしまうんです」まだ19歳の長男(のちの十二代目團十郎)を残し、胃がんにより逝去したときは56歳だった。その十二代目の襲名が行われたのが85年。この名優と、関さんは取材だけでなく、プライベートでも会食などする間柄だった。「大らかな、太陽のような存在。あの方がいることで、楽屋の諍いなどもなんとなく収まるような、まさに穏やかな大統領でした。一方、その息子の十三代目團十郎さんは内省的といいますか、誰にでも心を開くというタイプではないようにお見受けします。ただ、あのカミソリのような鋭い感性は、『若き日の信長』などで完璧を目指す信長役を演じるにはぴったりで、そこも祖父の十一代目と似ているといわれるゆえん。十三代目さんは、おじいさんの得意だったシャープな演目と、お父さまの『毛抜』などの大らかなものとの両方ができる。お二人のよいところを受け継いでいるんですね」葛西さんもまた、十二代目團十郎とは襲名披露を含め幾度もその素顔に接してきた。さらに取材を重ねるなかで、宗家ならではのストレスや重圧について知らされる場面があったという。「十三代目が新之助時代に『勧進帳』を初めて演じたときのことです。当時、まだ21歳だった新之助さんにも初日を迎えた気持ちなどをインタビューして、取材は普通に終わっていました。その事実を知ったのは、かなりあとになってからです。お父さまが、あの『勧進帳』のとき、『実は倅が家出した』と打ち明けたんです。つまり、市川家伝来の演目を演じるというのは、それほどのプレッシャーなのだと。『僕は、もう倅に継がせなくていいと思った』ということまでおっしゃいました。『息子はまじめで考えすぎるほどに考える』とも」当時の心境を、十三代目團十郎本人も、新之助時代に出版した写真集『新生CREATING NEW FORM』(スイッチ・パブリッシング)のインタビューでこう話していた。〈もう地獄。素っ裸で冷たい風に打たれて、右へ左へ、涙がこぼれてきた〉この「地獄」を乗り越え、新之助はやがて海老蔵となり、己れの道を突き進んでいく。〈坊ちゃんとかそういうものを捨てて、周りが何と言おうと俺は俺でもう生き始めた〉しかし、その眼前に待っていたのは、さらなる茨の道。父親の白血病が発覚したのが、04年の自身の海老蔵襲名披露公演中のこと。その後、10年秋には暴行事件に巻き込まれ、3年後には父が66歳で逝去する。そこから9年間、十三代目を襲名するまで、また團十郎不在の時間が過ぎていったーー。【後編】天国の小林麻央さんと子どもたちとの強い絆海老蔵が十三代目團十郎にへ続く
2022年11月27日11月28日(月) に歌舞伎座で行われる『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十一月吉例顔見世大歌舞伎」』千穐楽より、八代目市川新之助が出演する『外郎売』の模様が生配信されることが決定した。『外郎売』とは、七世市川團十郎が制定した市川家の芸「歌舞伎十八番」の演目のひとつ。今回は、八代目市川新之助初舞台狂言として、新之助が外郎売実は曽我五郎を勤める。新之助は、初日より本作の眼目である外郎売が薬の効能を語るういろうの言い立てや立廻り、勇ましい荒事の芸を見事に披露し、その凛々しくたくましい姿で多くの観客を魅了している。なお11月29日(火) 13時から12月4日(日) 23時59分までアーカイブ配信も予定されている。<配信情報>市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台『十一月吉例顔見世大歌舞伎』昼の部『外郎売』千穐楽配信日時:11月28日(月) 12:10頃~(約35分)アーカイブ配信:11月29日(火) 13:00~12月4日(日) 23:59まで※一度ご購入頂きますと、アーカイブ配信期間中は何度でも視聴可能です。出演者:八代目市川新之助、中村魁春、中村雀右衛門、片岡孝太郎、中村児太郎、大谷廣松、中村鷹之資、片岡市蔵、市村家橘、市川左團次、尾上菊五郎チケット料金:2,800円(税込)販売期間:11月18日(金) 10:00~12月4日(日) 22:00※「イベント割」対象のため、通常の2割引の価格でお求めいただけます。(通常価格:3,500円(税込))【配信リンク】■歌舞伎オンデマンド※ご視聴には歌舞伎オンデマンド連携の配信プラットフォーム「MIRAIL(ミレール)」の会員登録(無料) / ログインが必要です。■Huluストア※こちらの視聴ページは本日11月18日(金) 10:00よりご覧いただけます。「十一月吉例顔見世大歌舞伎」の詳細はこちら:
2022年11月18日『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十一月吉例顔見世大歌舞伎」』が、11月7日に東京・歌舞伎座で開幕。その初日レポートが到着した。歌舞伎座で2カ月にわたる襲名披露興行の幕開きを飾るのは、『祝成田櫓賑(いわうなりたこびきのにぎわい)』。襲名などの特別な公演では、多くの俳優たちが揃って祝祭気分に溢れる「芝居前」と呼ばれる演目を上演することがあり、本作もその趣向で、鳶頭に中村梅玉、中村鴈治郎、中村錦之助ら、芸者に中村時蔵、片岡孝太郎ら、芝居茶屋亭主に坂東楽善、芝居茶屋女房に中村福助と、豪華な顔合わせでこの度の成田屋の襲名披露を寿ぐ。梅玉勤める鳶頭の掛け声で出演者一同と観客が手締めをすると、これから始まる襲名披露興行への期待に満ちあふれ、おめでたい雰囲気に包まれた。続いては、八代目市川新之助の初舞台となる狂言『外郎売(ういろううり)』。令和元(2019)年7月、貴甘坊役で早口の言立てを披露した市川新之助(当時 堀越勸玄)が、この度は新之助初舞台として外郎売実は曽我五郎を勤める。幕が開くと、舞台は富士山を望む大磯の廓。小林朝比奈(市川左團次)や、大磯の虎(中村魁春)ら大勢の傾城が招かれた酒宴で、工藤祐経(尾上菊五郎)が盃を重ねており、菊五郎の祐経が放つ敵役の色気と大きさが客席を一気に作品の世界へと引き込む。そこへやって来たのは、外郎売に身をやつした曽我五郎(市川新之助)。花道からその姿を現すと、凛々しい佇まいに観客の視線は釘付けに。「劇中口上」では、尾上菊五郎が「『外郎売』は、十二代目團十郎さんが昭和55年5月歌舞伎座におきまして、古風に則り演じられた復活狂言にて、市川家の家の芸にございます。この度八代目新之助くんの初舞台を迎え、父十三代目の教えのもと、この大役を相勤めますれば、何卒鷹揚のご見物のほどをひとえにお願い申し上げ奉ります。」と紹介すると、市川新之助が「祖父十二代目市川團十郎が作り上げました『外郎売』を父十三代目が受け継ぎ、その思いを私が継承させていただきます」と挨拶を述べた。そして、新之助は外郎売として本作最大の聞きどころである早口の言立てを堂々と披露。八代目市川新之助としての第一歩となる大役をしっかりと勤め上げ、割れんばかりの拍手が送られた。昼の部は、十三代目市川團十郎白猿襲名披露狂言『勧進帳(かんじんちょう)』で打ち出しに。智勇を兼ね備えた武蔵坊弁慶を市川團十郎白猿、気品と憂いを漂わせる源義経を市川猿之助、颯爽とした風姿で弁慶と対峙する富樫左衛門を松本幸四郎と、同世代の俳優が揃い歌舞伎十八番屈指の人気作を勤める。幕が開くと、安宅の関所。厳重な警固をしている富樫(幸四郎)が名乗りを終え、花道からは都を落ち延びてきた義経(猿之助)と四天王の亀井六郎(坂東巳之助)、片岡八郎(市川染五郎)、駿河次郎(尾上左近)、常陸坊海尊(片岡市蔵)が登場。続いて、花道に弁慶(團十郎)が姿を現すと、満席となった場内はみなぎる熱気と心地よい緊張感に包まれる。ここから新團十郎の弁慶による白紙の勧進帳の読み上げ、富樫が弁慶を追求する「山伏問答」など息もつかせぬ展開が次々と繰り広げられ、観客を魅了。襲名前の会見で團十郎は、弁慶を父である十二世市川團十郎に教わったと話し、「弁慶を演じる上で一番大切なのは、義経を守る気持ち」と語っていた。その言葉通り、鋭い目力、全身から溢れ出る気迫、躍動感ある一挙手一投足で、義経を何としても守り抜く覚悟を表現。幕切れの花道の引っ込みでは盛り上がりも最高潮に達し、4階の大向うエリアから「成田屋!」「十三代目!」との声がかかる中、飛び六方で豪快に引っ込むと万雷の拍手が鳴り響いた。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような『助六由縁江戸桜』夜の部は、歌舞伎十八番の一つで、荒事の魅力溢れる『矢の根(やのね)』で華やかに幕を開けた。紅梅白梅が咲き誇る正月。勇ましい筋隈をとった典型的な荒事の扮装の曽我五郎(松本幸四郎)が、父の敵・工藤祐経を討つために大きな矢の根を研いでいる。そこへ、お年玉に宝船の絵を持参した大薩摩文太夫(大谷友右衛門)が挨拶に訪れ、その絵を枕の下に敷いて初夢に良い夢でもみようとうたた寝を始めた五郎だが……。五郎が「やっとことっちゃあ、うんとこな」と荒事特有の掛け声をかけたり、夢の中で兄の曽我十郎(坂東巳之助)の危難を告げられて勇みだったりと、全体を通して豪快さと明るさが漂い、祝祭気分に包まれる舞台となっている。続いては、襲名披露『口上(こうじょう)』。舞台上には、十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助はじめ、尾上菊五郎、松本白鸚、片岡仁左衛門、中村梅玉、市川左團次と、襲名披露口上ならではの歌舞伎界を代表する豪華顔合わせが居並び挨拶を述べた。(22日以降は坂東玉三郎も出演)。團十郎は、先輩たちの挨拶に感謝を伝えながら「初代より十二代、團十郎を大切にしてきた先祖を思い、その先祖の足元にも及びませんが、一生懸命努力をし、精進したいという覚悟でございます」と述べ、新之助は「そののちはひとかどの歌舞伎役者となれるよう一生懸命相勤めますれば、どうぞよろしくお願い申し上げ奉ります」と凛々しく挨拶。最後は白鸚の紹介により、團十郎がご来場のお客様の無病息災を願って成田屋の家の芸である「にらみ」を披露し、熱い拍手に包まれた。夜の部の切は、歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』。まずは、裃姿の松本幸四郎の口上により襲名についての挨拶と作品の由来が紹介され、河東節の粋な演奏が始まると、心躍る賑やかな雰囲気に包まれる。三浦屋揚巻(尾上菊之助)の花道の出では、吉原の風情が場内いっぱいに広がり、市川團十郎勤める江戸一の伊達男・花川戸助六が花道に登場。この助六の花道の出は、「出端(では)」と呼ばれ、流麗な所作と形で魅せる本作の見どころだ。助六が探す重宝・友切丸の詮議のため、尾上松緑演じる髭の意休に悪態をつく様子や、廓の女性に相手にされずへそを曲げる片岡仁左衛門演じるくわんぺら門兵衛が、通りすがりの市川新之助演じる福山かつぎに言いがかりをつけるやり取りなど、華やかな舞台を背景に楽しい場面が続いていく。助六と白酒売新兵衛(中村梅玉)の兄弟二人が喧嘩を吹っかける場面も明るい雰囲気に包まれ、通人里暁(中村鴈治郎)が、「成田屋!」「十三代目!」と大向こうで盛り上げ、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような見どころ満載の120分となった。團十郎襲名披露狂言に相応しい助六の伊達男ぶり、多彩な登場人物の個性に自然と笑顔がこぼれる豪華な一幕で、大盛況のまま初日の幕を閉じた。「十一月吉例顔見世大歌舞伎」は11月28日まで歌舞伎座で上演される。「十一月吉例顔見世大歌舞伎」の詳細はこちら:
2022年11月08日11月7日(月) より歌舞伎座にて開幕する『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十一月吉例顔見世大歌舞伎」』の初日夜の部『襲名披露 口上』が、松竹公式動画配信サービス「歌舞伎オンデマンド」で生配信されることが決定した。『口上』とは、観客へ向けて述べる挨拶のこと。歌舞伎では、古くから襲名や初舞台などの俳優の慶事に舞台上で裃姿の歌舞伎俳優が居並ぶ『口上』が行われてきた。今回が初の試みとなる生配信は、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助はもちろんのこと、襲名披露公演ならではの歌舞伎界を代表する豪華俳優陣が揃う、貴重な『襲名披露 口上』となる。襲名披露は、11月、12月の2カ月にわたる歌舞伎座での公演を皮切りに2024年10月まで南座や大阪松竹座ほか全国各地で行われ、市川團十郎家所縁の演目や新團十郎、初舞台を踏む新之助の誕生を祝う華やかな舞台の数々が披露される。<配信情報>『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十一月吉例顔見世大歌舞伎」』夜の部 『襲名披露 口上』 生配信配信日時:2022年11月7日(月) 16:50~(約15分)※公演の状況によって開始時間が前後する場合がございます。配信場所:歌舞伎オンデマンド※ご視聴には歌舞伎オンデマンド連携の配信プラットフォーム「MIRAIL(ミレール)」の会員登録(無料)/ ログインが必要です。■チケット価格:500円(税込)10月30日(日)10:00より発売※有料配信チケットは11月13日(日) 22:00まで発売。※アーカイブ配信は11月7日(月) 21:00より発売。配信開始後、配信終了後に購入の方も11月13日(日) 23:59までご視聴できます。■出演者市川海老蔵改め十三代目市川團十郎 / 八代目市川新之助 / 松本白鸚尾上菊五郎 / 片岡仁左衛門 / 中村梅玉 / 市川左團次
2022年10月30日先祖と亡くなった人の冥福を祈る、お墓参り。遺骨が中に入ったお墓は、残された家族が故人をしのぶ大切なものといえます。2022年10月23日に、歌舞伎役者の市川海老蔵さんがブログを更新。先祖と、2017年にがんで亡くなった、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんのお墓参りに訪れたことを明かしました。我が子とともにお墓参りに行った海老蔵さんは、ブログを通してあるお願いを呼びかけています。それは、祖父と先祖の墓を削ることをやめてほしいというものです。そしてかなしいです。祖父の墓石と九代目の墓石、また削られています。やめてください。お願いします。市川海老蔵オフィシャルブログーより引用写真のように、墓石のいたるところが削られていたのです。「また削られています」と海老蔵さんがいうように、墓石への被害は一度に限ったことではないと分かります。大切な故人の墓石が削られていることを明かした海老蔵さんのブログに、さまざまなコメントが上がりました。・亡くなった人の墓石を削るとは、なんて罰当たりなことを…。・自分がされたら嫌なはずなのに、どうしてこんなことをできるのでしょうか。・心ないことをする人がいるなんて、とても残念です。墓石は、故人と残された家族を結ぶ大切なもの。このように削られる被害は、海老蔵さんだけでなく先祖も悲しんでいるはず。墓石を削った人が、自身の間違いに気付き、少しでも被害がなくなることを願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2022年10月26日歌舞伎俳優の市川海老蔵が15日、東京スカイツリータウンで実施されたイベント「スカイツリー点燈式と『三番叟』(さんばそう) 披露」に、長女の市川ぼたん、長男の堀越勸玄とともに出席。十三代目・市川團十郎襲名を間近に控え、ぼたんと勸玄から激励を受けた。歌舞伎座では11月、12月の2カ月にわたって「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」を開催する。同公演に先がけて今回、東京スカイツリーに十三代目市川團十郎白猿襲名・八代目市川新之助初舞台の記念企画として、成田屋をイメージした柿色の特別ライティングや特別演奏を実施。海老蔵が「三番叟」を披露した。海老蔵は「2020年に予定されていた襲名披露興行ですが、皆様もご承知のとおり、コロナ禍で延期という発表がございました。それがようやく本年2022年11月から襲名披露公演ができるのは、やっとの思い。大変うれしく、緊張感をもって過ごしております」と心境をコメント。本イベントの開催に触れて「(襲名の日が)刻々と近づいてきていると、ひしひしと感じています」と述べた。ぼたんは12月に「團十郎娘」で踊り、勸玄は11月、12月に「外郎売(ういろううり)」「毛抜(けぬき)」などに挑む。歌舞伎界の未来を背負う我が子たちの成長に海老蔵は「彼らもどんどん機運が高まっている。私もその気合いに負けないように過ごしていきたい」と目を細めた。さらに、ぼたんと勸玄が、團十郎を継ぐ父へのメッセージを求められると、海老蔵は「私に?」と目を丸く。ぼたんは「團十郎という名跡は、とても大きな名跡で、本当にすごいなと思います。これから大変なことがあると思いますが、頑張って乗り越えてください」と激励。勸玄も「團十郎という名跡はとても大きなもので、尊敬しています。お父さんに頑張ってほしいと思っていますし、ケガなく、安全に、楽しく過ごしてもらいたいです」とエール。海老蔵は頭を下げて感謝した。
2022年10月15日11月、12月の2カ月にわたり歌舞伎座にて行われる「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」の特別CMが公開された。本CMは「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」に向けた15秒の特別CM。撮影場所は襲名披露公演の舞台でもある“歌舞伎座”で、9月中旬、格式高い松羽目を背景にした舞台上に海老蔵と勸玄が並び、厳かな雰囲気と緊張感漂う中、撮影は行われた。なお、第五期歌舞伎座でのCM撮影は初めてとなる。監督は数々のCMを手掛けた原田陽介が務め、撮影は写真家の操上和美が担当した。操上は、襲名のビジュアルとなっている『勧進帳』武蔵坊弁慶の宣材写真を撮影しており、また新之助時代から海老蔵を撮影している。映像では、紋付姿の海老蔵と勸玄が挨拶をするまでの瞬間をツケ打ちの音とともに印象深く演出。真っ直ぐな眼差しで前を見つめるふたりがアップになり、「歴史の継承」そして「未来」という海老蔵のナレーションが入るなど、襲名披露公演への期待が高まるCMとなっている。特別CMは、12月上旬まで松竹チャンネル(YouTube)、日本テレビ、テレビ朝日で放送される。■市川海老蔵 コメント襲名を目前に控え、勸玄と共に、第五期歌舞伎座では初となるCM撮影を行わせていただきました。改めて身の引き締まる思いです。多くのお客様にお楽しみいただけるよう一所懸命勤める所存です。ぜひ歌舞伎座へお越しください。■堀越勸玄 コメント歌舞伎座の舞台での撮影でしたが、舞台を勤めるときとは違い緊張をしました。頑張りましたので、このCMを見てたくさんの皆さまに歌舞伎座に来ていただきたいです。「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」特別CM
2022年10月15日歌舞伎俳優によるオンライントークショー『歌舞伎家話』第17回に、市川染五郎と市川團子が出演することが決定した。今回の配信は、「弥次喜多」シリーズの最新作として歌舞伎座で上演された新作歌舞伎『東海道中膝栗毛 弥次喜多流離ー譚(やじきたりたーんず)』が歌舞伎オンデマンドで配信されることを記念した特別編。主役の弥次郎兵衛・喜多八を演じた松本幸四郎、市川猿之助の活躍はさることながら、「陰の主役」である伊月梵太郎と五代政之助をそれぞれ12才(染五郎)・13才(團子)から足掛け7年をかけて演じた染五郎、團子の活躍・成長ぶりは目覚ましく、同シリーズは彼ら二人の役者としての成長絵巻とも言える。今回の『弥次喜多流離譚』では、御家が没落して不良になってしまった伊月梵太郎を染五郎が、梵太郎の幼馴染であり家臣の五代政之助を團子が演じた。また、今回は二人とも女方にも挑戦し、見事な早替りと劇中で繰り広げられた「ダンスバトル」で観客を魅了。今回のトークでは、舞台の感想はもちろん、7年間同役を演じ続けてきた二人だからこその舞台への想いが語られる。■市川染五郎 コメント弥次喜多シリーズ初演から伊月梵太郎を勤めさせていただいています。純真無垢な若殿様が、暴走族の総長になるとは6年前を思うと想像もしていませんでしたが、次回はどうなるのか、はたまた次回があるのかどうかさえ想像できない所もこのシリーズの好きなところです。その弥次喜多シリーズのお話を中心にお話しできればと思いますので、限られたお時間ですが、ぜひお楽しみください。■市川團子 コメント皆さま、こんにちは。市川團子でございます。今回、戸部さんと染五郎さんと歌舞伎家話にてお話できる機会をいただけたこと、本当に嬉しく思っています。今回は久しぶりの舞台での弥次喜多の公演ということや、初の本格的な女形への挑戦ということもあり、色々な思い出のある一カ月となりました。舞台でのお話はもちろん、舞台裏のことについても楽しくお話させていただければなと思っておりますので、ご覧いただけたら嬉しいです。<配信情報>『歌舞伎家話』出演者:市川染五郎 / 市川團子聞き手:戸部和久(松竹演劇部 /『東海道中膝栗毛 弥次喜多離流譚』脚本)配信日時:2022年9月8日(木) 20:00~(約70分)※生配信詳細はこちら:『歌舞伎オンデマンド』2022年9月9日(金) 12:00~9月29日(木)※3週間限定配信(購入時より7日間視聴可能)■視聴料金『東海道中膝栗毛 弥次喜多流離譚』本編:3,300円(税込)※『東海道中膝栗毛 弥次喜多流離譚』本編&イヤホンガイド『Web講座』セット販売も同時配信詳細はこちら:※ご購入・ご視聴には歌舞伎オンデマンド連携の配信プラットフォーム「MIRAIL(ミレール)」の会員登録(無料)/ ログインが必要です。
2022年09月05日歌舞伎俳優・市川海老蔵の長女・市川ぼたんが9日、大阪・京セラドーム大阪で開催されたオリックス・バファローズ対東北楽天ゴールデンイーグルス戦の始球式に登板した。突然スーパーパワーを手に入れた可愛いペットたちの大冒険を描く映画『DC がんばれ!スーパーペット』(8月26日公開)で声優に初挑戦し、空飛ぶ犬のクリプトや“スーパーペット”たちの前に立ちはだかる最強の敵、あざとかわいい子猫のウィスカーズを演じたぼたん。父・海老蔵と毎日キャッチボールの練習をして初始球式の当日を迎えたぼたんは、「(父から)たくさんアドバイスをもらいましたが、野球ボールの握り方を詳しく教えてくれました!」と明かし、始球式に向けて「緊張しますが、精一杯投げたいと思います!」と緊張した面持ちながら意気込みを語った。そして迎えた本番、観客でにぎわう球場内で名前がコールされると、オリックス・バファローズのユニフォームに自身が演じた子猫・ウィスカーズのイメージを加えたオリジナルのユニフォームで登場。会場から大きな拍手が沸き起こった。始球式前の投球練習でも父・海老蔵と練習をしていた成果もあり、一発勝負の投球はマウンドから見事なピッチングでホームへ真っすぐ届き大成功。会場からは大きな拍手が贈られた。始球式終了後、「緊張したけど楽しかったです!またチャレンジしてみたいです」と笑顔でコメント。始球式と同様、自身の中で初挑戦となった『DC がんばれ!スーパーペット』の吹替版声優に関しては「励ましと勇気をくれる映画です」と述べ、球場にいるプロ野球ファンたちに「ぜひ、映画館でご家族やお友達と観てほしいです!」と呼びかけた。(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & (C) DC
2022年08月09日歌舞伎俳優・市川海老蔵の長女・市川ぼたんが31日、都内で行われた映画『DC がんばれ!スーパーペット』(8月26日公開)の夏休みファミリー試写会&吹替キャスト登壇イベントに、女優の松岡茉優、お笑いコンビ・チョコレートプラネットの松尾駿とともに出席した。本作は、突然スーパーパワーを手に入れた可愛いペットたちの大冒険を描く物語。声優初挑戦のぼたんは、空飛ぶ犬のクリプトや“スーパーペット”たちの前に立ちはだかる最強の敵、あざとかわいい子猫のウィスカーズを演じた。ぼたんは「皆様こんにちは、市川ぼたんでございます」と緊張しながらもしっかり挨拶。「『DC がんばれ!スーパーペット』は、少しおっちょこちょいな、かわいらしいスーパーペットたちが助け合いながら頑張っている姿に、ユーモアや感動、勇気などをもらえる、とてもいい作品だと思いますので、皆さんぜひ見に来てください」とアピールした。あざとかわいい子猫のウィスカーズ役について、「あざとかわいいけど強いというところが、どういう風に演じようかなと思って本当に難しかったんですけど、あざとくてかわいいというところを特に意識して演じてみました」とコメント。「声の出演が初めてだったので、それ自体が緊張したんですけど、特にあざとくてかわいくて強いっていうのが『えー!』って思ってしまって。本当に難しかったです」とアフレコを振り返った。今回が映画イベント初参加となったぼたん。「とても緊張しましたが、松尾さんや松岡さんにもお会いできて、皆様の前でこのような経験ができたこと、本当にうれしいです。今日はありがとうございました!」と挨拶していた。
2022年07月31日歌舞伎俳優の市川海老蔵が7月7日、東京・歌舞伎座で行われた「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」の演目発表会見に、長男の堀越勸玄とともに出席した。海老蔵が「十三代目市川團十郎白猿」、勸玄が「八代目市川新之助」をそれぞれ襲名しての初舞台。2022年11月、12月に歌舞伎座で上演し、その後各地で襲名興行が行われる。十一月吉例顔見世大歌舞伎(11月7日~28日)の昼の部では『外郎売』と『勧進帳』、夜の部では口上と『助六由縁江戸桜』を上演し、團十郎を襲名する海老蔵が武蔵坊弁慶(『勧進帳』)、花川戸助六実は曽我五郎(『助六由縁江戸桜』)を、新之助を襲名する勸玄が外郎売実は曽我五郎(『外郎売』)、福山かつぎ(『助六由縁江戸桜』)を勤める。続く十二月大歌舞伎(12月5日~26日)の昼の部では『押戻し』と『毛抜』、夜の部では口上と『助六由縁江戸桜』が演目に決定した。当初2020年5月に予定されていた襲名から、約2年6カ月の延期を経て開催される運びとなった「十三代目市川團十郎白猿襲名披露八代目市川新之助初舞台」。会見に臨んだ海老蔵は、「ご承知の通り、コロナ禍ということで、襲名披露興行が延期という形となっておりましたが、皆様のご指導のもと、11月、12月の歌舞伎座を皮切りに、地方各都市を回らせていただく興行ができることと相成りました」と神妙な面持ち。市川海老蔵「まだコロナ禍は続いておりますが、このような襲名披露興行が執り行えることで、何か新しい光になれれば。関係者の皆様の願いもございますし、この2年間は、それに応えるための、ある意味で準備期間をいただいたのだと思う」と話していた。襲名披露興行は2024年10月の松竹座まで行われる予定で「私自身も、心身ともに十分に配慮しながら、皆様のご期待に応えられるような團十郎に、また、歌舞伎がより一層の発展となりますように賢明に努力いたします」と決意を新たに。「襲名によって、私の中身がいきなり、魔法のように変わるわけではございません」と気持ちを引き締めた。堀越勸玄海老蔵の父である十二代目團十郎が2013年2月に亡くなって以来、大名跡が復活を果たすのは、9年9カ月ぶりとなり「父の襲名披露興行も、そこで苦労していた背中も見てまいりました。自分自身も苦しみあがきながら、しかし、歌舞伎に向き合う。そんな自分に期待しながら勤めてまいりたい」と思いを馳せ、「父から教わった市川家由縁の芸である歌舞伎十八番の助六や弁慶を勤められるよう励みたい」と精進を誓った。勸玄は十二月大歌舞伎の『毛抜』で、成田屋の歴史において最年少で粂寺弾正を勤めることになり、「賢明に勤めさせていただきます」と凛々しく挨拶。本人の希望で『毛抜』の上演が決まったといい、「お父さんみたいなすごい役者になりたいと思って」と理由を語ると、海老蔵は「9歳では大変難しいお役」としつつ、「2020年で『毛抜』に挑戦することは、おそらくなかったはず。(延期を)プラスに変える努力をすべき」とエールを送った。取材・文・撮影=内田涼<公演概要>「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」十一月吉例顔見世大歌舞伎<昼の部>歌舞伎十八番の内『外郎売(ういろううり)』八代目市川新之助初舞台相勤め申し候外郎売実は曽我五郎:新之助歌舞伎十八番の内『勧進帳(かんじんちょう)』武蔵坊弁慶:團十郎<夜の部>十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助襲名披露 口上(こうじょう)團十郎、新之助歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』花川戸助六実は曽我五郎:團十郎福山かつぎ:新之助十二月大歌舞伎<昼の部>道成寺歌舞伎十八番の内『押戻し(おしもどし)』大館左馬五郎:團十郎歌舞伎十八番の内『毛抜(けぬき)』八代目市川新之助初舞台相勤め申し候粂寺弾正:新之助<夜の部>十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助襲名披露 口上(こうじょう)團十郎、新之助歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』花川戸助六実は曽我五郎:團十郎
2022年07月07日市川海老蔵が6月23日、都内で行われた歌舞伎座「七月大歌舞伎」第二部『夏祭浪花鑑』『雪月花三景』の取材会に出席した。『雪月花三景』では市川ぼたん、堀越勸玄と親子3人で共演することになり、「麗禾(ぼたん)とも一緒に1ヶ月の本興行ができるというのは、我が家としては初めてのことなので、うれしいですね。初物尽くしですし、私も(襲名を控え)海老蔵として舞台に立つ回数はどんどん減っていくので、一生懸命に集中して勤めていきたい」と喜びとともに抱負を語った。義太夫狂言の傑作『夏祭浪花鑑』では、海老蔵が8年ぶりに団七九郎兵衛を勤め、男伊達の義理人情と、歌舞伎ならではの様式美あふれる「殺し場」を錦絵のように繰り広げる。九郎兵衛の伜市松は、海老蔵の長男・勸玄が演じる。勸玄の様子について「襲名が延期になり、落胆もしておりましたが、この数ヶ月“やる気スイッチ”が入ってきた」と目を細め、「歌舞伎の家として当然ですが、次に渡していく作業があるので、麗禾と勸玄に対する責任も増してきている」と表情を引き締めた。続く『雪月花三景』は、成田屋ゆかりの新歌舞伎十八番のひとつで華やかな舞踊劇。貴人の悲恋を支える帝の忠臣・仲国(海老蔵)が胡蝶の精らとともに、五穀豊穣と天下泰平を祈念する旅に出かける物語で、女蝶の精を長女・ぼたん、男蝶の精を勸玄がそれぞれ勤めることになった。ぼたんが本興行で歌舞伎座公演に初出演。本興行としては、初めて親子3人での共演が実現する。ふたりによる可憐な舞踊も見せ場になっており、海老蔵は「親が言うのはヘンなんですが、舞踊に対する彼女の熱量はとても真面目。それが見ている人間に通用するところまで磨き上げている。そんな向き合う姿勢を、お客様に観ていただく機会を増やすことが、歌舞伎、舞踊、文化としても価値のあるもの」とぼたんの今後に期待のコメント。改めて、親子3人での共演について「夢のよう」と語り、「これが続けられるように、模索していきたい」と話していた。コロナ禍の影響で延期になっていた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露八代目市川新之助初舞台」の公演が、令和4(2022)年11月、12月の2ヶ月間にわたり歌舞伎座にて開催する予定だ。「海老蔵という広く知られるようになった名前をやめて、團十郎という新しい世界に入ることは、大変勇気がいる行動。私にとっても愛着がある名前ですが、團十郎という大きなお名前を襲名するのは、自分のことだけではなく、歌舞伎という伝統文化の中で生きていく部分が、より大きなものになる」と決意を新たにしていた。会見後の取材に応じた勸玄は、「堀越勸玄として、舞台をするのは7月が最後なので、皆さま観に来てください。精いっぱい頑張ろうと思います」と強い意気込み。ぼたんは「歌舞伎座に出させていただきます。蝶の精を一生懸命、躍らせていただきますので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶した。取材・文・写真=内田涼<公演情報>「七月大歌舞伎」2022年7月4日(月)~29日(金)第一部午前11時~第二部午後2時40分~第三部午後6時30分~※開場は開演の40分前を予定【休演】11日(月)、20日(水)【貸切】第三部:15日(金)、21日(木)会場:歌舞伎座
2022年06月24日歌舞伎俳優・市川海老蔵の長女・市川ぼたんが、映画『DC がんばれ!スーパーペット』(8月26日公開)で声優に初挑戦することが21日、発表された。本作は、突然スーパーパワーを手に入れた可愛いペットたちの大冒険を描く物語。急にはパワーを操れないちょっとドジなペットの犬、ブタ、カメ、リスたち。世界征服を狙うあざと可愛い子猫とモルモットたちにさらわれたご主人様を救い出すため、最強の敵に立ち向かう。日本語吹替キャストには、楠大典、高木渉、魏涼子、松岡茉優、松尾駿(チョコレートプラネット)、梶裕貴ら豪華キャストが既に発表され、個性的で愛らしいスーパーペットたちの活躍に、期待の声が寄せられている。今回、新たに市川ぼたんが日本語吹替版の声優として参加することが決定した。2019年に8歳で日本舞踊の名跡・四代目市川ぼたんを襲名し、昨年は連続ドラマ『二月の勝者―絶対合格の教室―』にも出演した市川ぼたん。声優初挑戦となる本作で演じるのは、空飛ぶ犬のクリプトや“スーパーペット”たちの前に立ちはだかる最強の敵・子猫ウィスカーズ。あざと可愛い見た目に反して、しっぽマシンガン、ひげミサイル、毛玉ボムボムなど全身が武器。スーパーパワーを手にしたペットたちに容赦ない攻撃を繰り広げ「こんばんニャ♪」「ニャめんなよ~」と可愛い猫語を披露している。今回が声優初挑戦となるが、吹き替えならではの演技に「声の出し方をあまり知らなかったので、色々頑張りました」と新たな挑戦への奮闘を明かした。一方で、「初めての体験だったので、とても楽しかったです」と話した。自身が演じたウィスカーズについては、「可愛い!」「惚れちゃう!」と無邪気に話し、ワクワクしながら向き合ったという。自宅で飼っている2匹の犬の話を振られると、「撫でると癒されるので、ずっと撫でています」「私が泣いていたら涙をなめてくれたり、ガッカリしていたら『大丈夫だよ』みたいな、感情を読んでくれるところが自慢です!」とコメント。もし、ウィスカーズのようにスーパーパワーを手に入れられたとしたら、「透明になって色々な所に行って、悪い人がいたら倒したいです(笑)」と話し、最後に映画の見所を「おっちょこちょいな“スーパーパワー”を持った動物たちの活躍を、私と同じぐらいの(年齢の)方にもたくさん観ていただきたいです」とアピールした。さらに、“人間とペット”や“仲間”との絆が感じられる日本版本予告&本ポスターも公開された。エモーショナルなBGMと共に、画面に現れる子犬のクリプト。「あなたを決して裏切らない最高の友達、それはペット」というナレーションに続いて、クリプトと赤ちゃんのスーパーマンが楽し気にじゃれ合う。が、画面は一転! 成長し、空飛ぶスーパードックとなったクリプトは、ヒーロースーツを身にまとったスーパーマンにリードを掴ませて、空を散歩する。二人は手を取り合って街の平和を守る最強のコンビになっていた。しかし、スーパーマンの前に、世界征服を企むモルモットが現れ、捕らえられてしまう。クリプトは大好きな“親友”スーパーマンを助けるため、突然スーパーパワーを手に入れた動物たちに協力を求める。カラダの大きさが変幻自在のブタさんのPB、超高速カメのマートン、電撃必殺リスのチップ、無敵バリアドッグのエース。ちょいドジな“スーパーペット”たちは仲間クリプトの大切な親友スーパーマンを救出するため、最強の敵・子猫のウィスカーズ、モルモット軍団に立ち向かう。エースに「僕は彼(スーパーマン)にとっていいペットじゃなかった」と打ち明けるクリプト。弱気になっているクリプトに、エース、PB、マートンは、それぞれ“仲間”として励ましの言葉をかける。そして、クリプトは再び“親友”を救うべく、果敢に敵に向かっていく。なお本予告でも、特報と同じくリスのチップの声優を担当する梶裕貴がナレーションを務めている。本ポスターには、魅力あふれるスーパーパワーをもったペット達に囲まれるように、クリプトと赤ちゃんのスーパーマン、そして「ぼくの親友は、ぼくが守る」という言葉が添えられている。こちらも、ペットたちが巻き起こす「笑いと絆のアドベンチャー」に期待膨らむポスターとなっている。(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
2022年06月21日歌舞伎俳優の市川海老蔵と長女の市川ぼたん、長男の堀越勸玄が23日、東京・大本山 増上寺で「わたしの街の未来の桜」プロジェクトの記念植樹を行なった。47都道府県で桜の植樹・保全を行う同プロジェクトは、2019年3月に「お~いお茶」発売30周年を迎えたことを記念し、日本さくらの会と協働して始動。日本の春の象徴として古来より愛されてきた桜を“未来につなぎ、咲かせ続けたい”という願いを込めて取り組んできた。今回、CMキャラクターを務める海老蔵とぼたん、勸玄が記念植樹のイベントに登場。1,000本目となる桜を親子3人で協力しながら、真剣な眼差しで植えた。また、それぞれの名前が入った記念碑を3人で見る場面も。植樹を終えた海老蔵は「日本だけではなく、世界中でお茶を販売している伊藤園らしく、世界にも広げて欲しい活動だ」と同プロジェクトへの思いを語った。コメントは以下の通り。■市川海老蔵娘 ぼたん、息子 勸玄をお招きいただきありがとうございます。伊藤園様が植樹の活動をずっと続けており、その中で1,000本目を植えるという大役をさせていただき光栄でございます。一粒万倍日ということもございまして、1,000本目の桜でありますが、それがさらに万倍となって、一千万本の桜が植樹できるような活動になっていったら、世の中がより明るくなっていくのではないかと思います。まさか自分もよく来ている増上寺の桜に、娘のぼたん桜、息子の勸玄桜、というような名前で桜を植えられるとは夢にも思っておりませんでした。本当に幸せでございます。
2022年01月27日眠狂四郎の市川雷蔵、座頭市の勝新太郎、日本映画のレジェンド中のレジェンドふたりを描いた評伝『市川雷蔵と勝新太郎』がこのほど、KADOKAWAから出版された。著者は『江戸川乱歩と横溝正史』『萩尾望都と竹宮惠子』など、文芸、エンタメの歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気の作家、中川右介さん。37歳の若さでこの世を去った市川雷蔵は、没後50年のいまでも毎年のように回顧上映が行われていて、若い新しいファンも誕生している。勝新太郎も、その個性的な演技と破天荒な生き方に根強い人気がある。雷蔵は関西歌舞伎の若手有望株、勝は長唄三味線奏者、というそれぞれの出自や、歌舞伎の世界と映画との関わりについても詳述されるが、この本が特別なのは、ふたりを対比して論じる俳優論ではなく、この二枚看板を中心に次々と娯楽作を連打した、今はなき大映という映画会社の興亡を時代を追って深く掘りさげているところである。ふたりの誕生は同じ1931年。映画デビューも同じ1954年。映画は右肩あがりの急成長にあり、そこから、58年には観客数(映画人口)が11億人へと頂点に達していく。当時は、東宝、松竹、東映、日活、そして大映の大手五社が独自の配給網、映画館チェーンを持ち、2週間に2本の新作を送り出していた。上映も2本立てだ。東宝はサラリーマン喜劇や若大将、東映は時代劇や任侠ものなど、各社独自のカラーがあった。大映は、この「カツライス」と呼ばれた超人気俳優ふたりの作品がまさに、屋台骨を支えていたのだ。「両雄並び立つ」という章では、その絶頂期が書かれている。1963年はふたりの主演作2本立ての正月興行で始まる。この年、勝は11本の作品に出演し、その10本が主演作。雷蔵は10本に出演、うち主演は9本だった。この本数は、この年だけではなく、ほぼ毎年、雷蔵が亡くなるまで同じペースで続いたのだ。雷蔵には眠狂四郎、若親分、忍びの者、陸軍中野学校のシリーズがあり、勝新は座頭市、悪名、兵隊やくざがあり、これら語り継がれる名作は、いま、回顧上映やDVD・配信などで、ひとつの作品として観られ、絶賛されている。が、実は量産された、いわゆるプログラム・ピクチャー2本立ての1本だったのだ。あの映画はこんなふうにして世にでたのか、という驚きの連続である。テレビの出現で1960年代には映画業界に陰りが見え始める。映画人口は3億人をきり、各社不況のなか、大映は雷蔵が没した2年後の71年に倒産する。その大映映画の権利を現在は、本書の版元であるKADOKAWAが保有している。巻頭フルカラーで24ページ、ずらりと並んだふたりの貴重な全出演作ポスター集ひとつとっても、この版元だからできたこと。丁寧に作られた映画書である。『市川雷蔵と勝新太郎』中川右介著 / KADOKAWA / 2,860円(税込)ぴあアプリ「水先案内人」中川右介さんのおすすめ映画はコチラ
2021年10月05日市川海老蔵が9月30日、都内で「市川海老蔵特別公演 アース&ヒューマン」の製作発表会見を行った。美しい自然や文化を未来の子どもたちへ引き継いでいくため、人間の暮らしの基盤となる持続可能な地球環境の実現に寄与することを目的とした本公演。「無意識であることがすごく怖いなと。意識化ですね。自然に着目し、“気持ちの種”をまいていきたい」と意気込みを語った。素踊り『三番叟』では五穀豊穣、素踊り『延年之舞』では無病息災・家内安全を祈る他、能の大鼓または小鼓と謡で演奏する演目や、環境問題スペシャルトークも実施し、さまざまな角度から伝統芸能の世界を披露する。海老蔵は「お客様に歌舞伎というエンターテインメントを楽しんでいただくのと、今回はプラスアルファ、『この人はなんでこの公演をしているんだろう』と考えてもらえれば。自然環境に対してアプローチしているんだという、そういう見方が出てくることが大事なんじゃないかと思います」と本公演の意義をアピールした。子どもたちと環境問題について話す機会も増えているといい、「今はペットボトルで水を飲むけど、パパが子どもの頃は水道で飲んだんだよ。最近は急に雨が降ったり、雷も多いけど、昔はそうじゃなかったとか。そういう話ですね。子どもたちが大人になるとき、必ずまた変化が起こるから、ちゃんとアンテナを張っていてほしい」と話していた。9都道府県に対する緊急事態宣言が全面解除される一方、コロナ禍の収束が見えない状況だが、「何もしないという方が、我々演劇人は罪深いのかなと。以前のように気軽に劇場に足を運んで、エンターテインメントを楽しむことが難しいのは重々承知ですが、感染症対策はしっかり黙々とやっていますし、ポジティブに前に進む人間がいてもいいと思う」と前向きな姿勢を示していた。【市川海老蔵コメント】美しい地球や日本の四季を守り、そして未来の子どもたちへ何が自分はできるのか、常日頃から考えておりました。長野県志賀高原での植樹活動「ABMORI(エビモリ)」で少しでも多くの方とともに地球環境問題の解決に向け取り組んでいけたらと活動して参りましたが、新型コロナウイルスにより世の中が一変してしまいました。このコロナ禍で生き抜いていくため、本公演では五穀豊穣・無病息災・家内安全を祈り、伝統芸能を通して自然環境について皆様と一緒に探求していきたい所存でございます。取材・写真・文:内田涼【公演スケジュール】演目:素踊り『三番叟』、スペシャルトーク、素踊り『延年之舞』、能楽(能楽の演目は公演毎に異なる)10月28日(木)高知・弁天座能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』11月9日(火)静岡・富士市文化会館ロゼシアター能楽連吟『安宅』/能楽一調『船弁慶』11月12日(金)福井・敦賀市民文化センター能楽一調『橋弁慶』/能楽一調『勧進帳』11月14日(日)埼玉・飯能市市民会館能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』11月17日(水)千葉・森のホール21(松戸市文化会館)能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』11月19日(金)神奈川・相模女子大学グリーンホール能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』11月23日(火・祝)東京・よみうり大手町ホール能楽連吟『高砂』/能楽仕舞『船弁慶』11月24日(水)東京・たましんRISURUホール(立川市市民会館)能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』チケット情報
2021年10月04日歌舞伎俳優の市川海老蔵が8月20日、都内で取材に応じ、9月4日から全国16会場で上演する「市川海老蔵 古典への誘(いざな)い」に向けた意気込みを語った。演目は『通し狂言命懸歌舞伎ノ道筋三升先代萩(みますせんだいはぎ)』で、仙台藩伊達家のお家騒動を題材にした「伽羅先代萩」がモチーフになっている。「伝統芸能を分かりやすく、多角的に味わっていただきたい」と海老蔵が企画した本公演で、2012年の開始から10年目に突入。「もともと七代目市川團十郎がやろうとしていたこと。市川團十郎の思想を組み込み、新しい形での『先代萩』をお見せできれば。本興行ですけど、かなり条件が厳しいなかでの自分としての挑戦、そして実験。そのような形での公演になるかなと思います」と決意を新たにした。我が子を犠牲にして忠義を尽くす乳人政岡をはじめ、歌舞伎の様式美と荒事で魅せる荒獅子男之助、妖術使いの大悪人仁木弾正など、善人悪人を織り交ぜた主要な七役を早替りで勤めることに。海老蔵は「早替わりもですけど、僕の中で一番の見どころは女形。乳人(めのと=乳母)政岡は大変重要なお役ですし、立役専門なので、女形のハードルが高くなっている。そういう面は演出も含めて、見てもらいたいなと思います」とアピールした。一方、感染症対策として「宙乗りはできませんし、廻り舞台もない」といい、「あくまで歌舞伎的な二次元、平面的な演出の中でどこまでやれるかもひとつの見どころ」。延期になっている襲名についても触れ「本来は市川團十郎白猿になっていたはずなので、『古典への誘い』も一区切りでやめていた可能性も。それが10年目を迎えて、公演ができるのは意義あること」と語っていた。また、先月23日に開催され、自身も「暫(しばらく)」を披露した東京オリンピック開会式が話題にあがると、「大変光栄なことだと思います」と感慨ひとしお。「世界中がパンデミックで戦っている中、いろんな反対意見、やらなきゃいけないという意識の人もいるので、そこに参加したのは複雑ではありますね。もろ手を挙げて喜べることではないですが、歌舞伎俳優、日本の伝統文化に携わるひとりとしては、大変役目の大きな仕事だったと思います」と振り返っていた。取材・撮影・文:内田涼公演情報『市川海老蔵 古典への誘(いざな)い』出演:市川海老蔵、市川右團次、片岡市蔵、市川九團次、大谷廣松、市川右近ら演目:通し狂言命懸歌舞伎ノ道筋(いのちがけかぶきのみちすじ)三升先代萩(みますせんだいはぎ)市川海老蔵七役早替り相勤め申し候【北海道】2021年9/4(土)・9/5(日)会場:札幌文化芸術劇場hitaru【宮城】2021年9/7(火)会場:東京エレクトロンホール宮城【岩手】2021年9/8(水)会場:盛岡市民文化ホール【秋田】2021年9/9(木)会場:秋田市文化会館【新潟】2021年9/11(土)会場:長岡市立劇場【群馬】2021年9/12(日)会場:高崎芸術劇場【愛媛】2021年9/14(火)会場:愛媛県県民文化会館【高知】2021年9/15(水)会場:高知県立県民文化ホール【愛知】2021年9/17(金)会場:愛知県芸術劇場大ホール【兵庫】2021年9/18(土)会場:神戸文化ホール【大阪】2021年9/19(日)会場:フェスティバルホール【広島】2021年9/22(水)会場:ふくやま芸術文化ホール【岡山】2021年9/23(木・祝)会場:倉敷市民会館【鳥取】2021年9/25(土)会場:とりぎん文化会館(鳥取県立県民文化会館)【島根】2021年9/26(日)会場:島根県民会館【熊本】2021年9/27(月)会場:市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)チケット情報
2021年08月23日FC市川GUNNERSでは、夏休み期間中にFC市川GUNNERSのコーチによる、短期集中サッカーキャンプを開催します。コロナ対策として今年は全てのキャンプは泊まりではなく日帰りで設定しています。ドリブル、シュートなど基礎的なテクニックの向上から、シュートブロック、チャレンジ&カバーやクロスの攻防など実践的なトレーニングまで学べるキャンプです。ストライカーキャンプGKキャンプ小学1年生から中学3年生までの男女を対象とした各種キャンプがありますので、下記より詳細をご覧いただき、お申し込みください。開催スケジュールチャイルドキャンプ日時:8月10日(火)~11日(水) 通い2日間対象:小学1年生~2年生(男女)定員:30名参加費:1セッション3,000円(税別)、4セッション10,000円(税別)ジュニアキャンプ日時:8月10日(火)~11日(水) 通い2日間対象:小学3年生~4年生(男女)定員:30名参加費:1セッション3,000円(税別)、4セッション10,000円(税別)GKキャンプ日時:8月2日(月)~3日(火)通い2日間対象:小学4年生~6年生(男女)、中学1年生~3年生(男女)定員各10名参加費: 7,000円(税別)、1日のみ4,000円(税別)ストライカーキャンプ日時:8月2日(月)~3日(火)通い2日間対象:小学4年生~6年生(男女)、中学1年生~3年生(男女)定員:各10名参加費:7,000円(税別)、1日のみ4,000円(税別)開催場所:北市川フットボールフィールド(千葉県市川市柏井町4-294-5)TEL:047-712-0070各キャンプの詳細は「ニュース&イベント情報」にて詳しい内容&申し込み先はこちら>>
2021年07月15日女優の市川紗椰が14日、都内で行われた『スター・ウォーズ:ビジョンズ』ジャパン キックイベントに出席。“スター・ウォーズ愛”を明かした。『スター・ウォーズ:ビジョンズ』は、SF映画の金字塔『スター・ウォーズ』のシリーズ初となるアニメプロジェクト。『スター・ウォーズ』の生みの親であるジョージ・ルーカスが日本の神話や黒澤明監督の多大な影響を受けたことから始動したプロジェクトで、昨年末に発表されると大きな話題に。日本を代表するアニメスタジオが制作を担い、新たな視点(ビジョン)で自由にスター・ウォーズの新たな物語を描く。9話からなる短編集で、7社9人の監督がそれぞれの作品を手がけている。『スター・ウォーズ』シリーズの大ファンで、アニメにも造詣が深い市川がこの日のゲストとして招かれた。市川は「小3からアニメとスター・ウォーズが好き。どんぴしゃな作品でワクワク。贅沢ですよね、アメリカのスター・ウォーズ好きの友達にさっそく自慢しました」と期待を抑えられない様子で語った。プロジェクトには「神風動画、「キネマシトラス」、「サイエンス SARU」、「ジェノスタジオ」、「スタジオコロリド」、「トリガー」、「プロダクション I.G」の7社が参加。イベントには各作品の監督が登壇し、トークを展開。市川は「質問いいですか?どこが一番チャレンジングでしたか?」などと積極的に話を引き出していた。また『スター・ウォーズ』の魅力については、「妄想の余地が残っているところ」と回答。市川は「設定が細かすぎないので、中学生のとき『スター・ウォーズ』の同人誌を書いていました。(もし自分が短編アニメを作るなら)ボバ・フェットがやたら出てくるかな。妄想が広がる」と目を輝かせていた。『スター・ウォーズ:ビジョンズ』は9月22日よりディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて配信スタート。
2021年07月14日2021年7月9日、歌舞伎役者の市川海老蔵さんがYouTubeチャンネルを更新。動画の内容は、海老蔵さんが視聴者からのコメントに答えるというもの。コメントに対する返答が反響を呼んでいます。市川海老蔵、アンチコメントにズバリ同年6月9日に公開した動画で、妻である故・小林麻央さんと過ごした家を、子供たちのために稽古場へ改装中だと報告した海老蔵さん。小林麻央さんについての記事はこちら小林さんの部屋はそのまま残すことにしたといいます。家族を想う海老蔵さんの姿に、視聴者からは「麻央さんへの想いが伝わってくる」「葛藤もあっただろうな」などの声が上がりました。動画内で「再婚しなさそう」というコメントが来たのに対し、海老蔵さんは「再婚ね…子供たちが絶対許してくれないでしょ」と楽しげに話します。終始和やかな雰囲気で動画は進みますが、後半一部のアンチコメントに対し表情を曇らせる場面が。それは「相変わらず亡くなった奥さんと、子供を使って小銭稼ぎですか」というコメントを読み上げた時のことです。海老蔵さんは「これ、許せない」とひと言。続けてこう話し始めました。こういうの書くやつ許せないね。「お前の心を洗浄しろよ」と思う。どうしてなんだろう。そう思っちゃう人はいるよね。まず自分たちの心をまずなんとかしなよ、という気もするが…。EBIZO TV 市川團十郎 白猿ーより引用海老蔵さんは心ない言葉に対し、「お前の心を洗浄しろよ」と吐露。芸能人に対してどんな感情を持つのかは自由ですが、相手が傷つく言葉を投げかけていいということではありません。大人な対応を見せた海老蔵さんに対し、ネット上ではこのような声が上がっています。・海老蔵さんの言葉に、スカッとした。いっていいことと悪いことがあると思います。・本当にその通り。心ない言葉をいう人は気にせず!・私も死別を経験し、海老蔵さん家族の姿に励まされました。ずっと応援しています。大切な人を失った気持ちを、他人が想像することはできないでしょう。たとえ相手が芸能人であっても、自分の投げかけた言葉で相手がどう思うのか想像する姿勢は、忘れずにいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年07月09日新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2021年4月25日に三度目となる緊急事態宣言が東京都、京都府、大阪府、兵庫県の4都府県で発令されました。大型連休であるゴールデンウイーク終了後の5月11日までを対象としており、政府は飲食店や娯楽施設を中心に休業要請。また、劇場や遊園地、競技場などで行われるイベントに対しては、事実上の休業要請といえる無観客での営業を要請しました。市川猿之助、劇場への休業要請に苦言歌舞伎役者の市川猿之助さんが、同月23日にInstagramのストーリーズ機能で投稿。今回の緊急事態宣言について、劇場で働く1人の役者として疑問を投げかけました。日々、感染症や、亡くなった方の人数が発表されても、生活が行き詰って自ら命を経つ人の数は発表されない。このままでは、わが国では、感染で亡くなる人の数を上回るのではないか。それがいちばん危惧されます。ennosuke_ichikawa4ーより引用(原文ママ)どうしたら東京五輪が開催できるか、という視点から対策を講じるから、おかしなことになるわけで。どうしたら日本という国がこの難局を乗り切れるか、という視点から対策を講じるべきではないのか?と、思うのですが、、、ennosuke_ichikawa4ーより引用歌舞伎座は、座席制限が解除されても、収入度外視、安全安心第一で、座席数50%以下でやってきました。オリンピックも大切です。しかし、オリンピックありきの対策には疑問しか感じません。休業要請は、死の宣告と同じです。皆が救われる道はないものですか?ennosuke_ichikawa4ーより引用猿之助さんのメッセージはネットで拡散され、多くの人から「気持ちを代弁してくれてありがとう」「悔しさや怒りが伝わってくる」といった声が上がっています。東京都中央区にある歌舞伎座で『四月大歌舞伎』に出演していた猿之助さん。緊急事態宣言の発令によって公演は中止となり、急きょ同月24日に千秋楽を迎えることになってしまいました。猿之助さんは「これまでの役者人生の中で、一番めでたくない千秋楽となりました」とつづり、悔しい気持ちをあらわにしています。 この投稿をInstagramで見る 市川猿之助 ENNOSUKE ICHIKAWA Ⅳ(@ennosuke_ichikawa4)がシェアした投稿 政府は無観客の要請について「社会生活の維持に必要なものを除く」と線引きをしていますが、娯楽は多くの人の心を支えているといえるでしょう。また、出演者や劇場のスタッフなど、多くの人が娯楽によって生計を立てています。「文化を軽視しているのではないか」「なぜ五輪は許されて、演劇は許されないのか」といった疑問の声が相次いでいる、今回の休業要請。長年守り続けてきた文化の灯が消えないよう、多くの人が強く願っています。[文・構成/grape編集部]
2021年04月25日歌舞伎俳優の市川猿之助と尾上右近が出演するキリン「本麒麟」のWEBムービー「本麒麟 × 伝統と革新を語る」と、オフショットを収めたメイキング映像が23日、公開された。市川が「乾杯したいあの人」として尾上を指名し、今回の対談が実現。2人は一緒にラスベガスへの旅行やお伊勢参りをするなどプライベートでも仲が良く、尾上が市川を「お兄さん」と呼んで慕うほどの関係だ。同ムービーは、尾上が手土産にフランス産のサラミと下鴨茶房の「きんぴらまぐろ」を持参し、和やかな雰囲気で始まった。歌舞伎についての話題では、市川が未来を担う若手役者として尾上に期待することや、これから起こしていきたい「革新」 について語り、最後には「愛がなければ何事も続かない」「歌舞伎役者って本当に真の深い愛情を持った人じゃないとできない」といった、歌舞伎愛あふれる濃密なトークに発展していく。市川は「右近君は初めて『本麒麟』を飲んだのですが、すっかり好きになってくれたみたいで、お招きした甲斐がありました。飲んだ後のリアクションに注目してください」と呼びかけ、尾上は今回の撮影で学んだ「三度注ぎ」について「お兄さんから教えていただいたので、家飲みの際には『三度注ぎ』で飲みたいと思います」と宣言した。
2021年04月23日歌舞伎俳優の市川海老蔵が2月25日、東京・東銀座の歌舞伎座で取材に応じ、3月5日から全国14ヶ所で上演する「市川海老蔵 古典への誘(いざな)い」への意気込みを語った。「伝統芸能を分かりやすく、多角的に味わっていただきたい」と海老蔵が企画した本公演。河竹黙阿弥の七五調の名せりふに彩られた世話物の人気狂言『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』にて、海老蔵が5年ぶりに弁天小僧を演じる。耳心地の良い音楽、色彩豊かな衣裳など、物語だけではない見どころ満載の人気演目だ。さまざまなフィールドで活躍を続ける海老蔵だが「土台は古典」と断言し、先代から受け継ぐレガシーに対し、厚い敬意と思い入れ。弁天小僧は若い娘に化けた男性という役どころで、「変化(へんげ)物に惹かれますね。『えっ』って純粋な驚きもありますし、動じず太々しい男の姿は美しいなと」。弁天小僧といえば「知らざあ言って聞かせやしょう」の名台詞でも知られ、「自宅で練習しているせいもあって、(息子の)勸玄も真似している」と目を細めた。また、劇中でともに躍動する日本駄右衛門、南郷力丸ら盗賊たちは「自分流の生き方を貫いている。彼らの姿からエネルギーのエッセンスを感じもらえれば」と魅力を熱弁。「どんな女性が出てくるか楽しみにしてもらえれば。最近、背がちょっと伸びたので、いかに小柄に見せられるか……」と笑いを交え、見どころをアピールした。「コロナ禍で稽古がしづらいのも、古典をやるチャンスが増えている理由。昨年9月、10月に続き『古典への誘い』に挑むにあたり、「世の中と同じで、当時の緊張感に比べると、少しゆるみが出てしまう可能性も。そこは不安材料なので、緊張感を持ち続けたい」と背筋を伸ばし、「(昨年の公演で)絆と仲間意識、そして助け合う気持ちを手に入れた。どの公演もつぶさず、感染者も出さずに、歌舞伎を待ち望んでいた皆さんに還元できたことで、信頼も得た」と誇らしげ。一方で「来てくださるお客さまを減らさざるをえない状況もあり、現実的にもっと考えないといけない」と鋭く指摘した。取材・文・撮影:内田涼公演情報市川海老蔵 古典への誘(いざな)い出演:市川海老蔵 / 市川男女蔵 / 中村児太郎 / 大谷廣松 / 市川九團次 / 片岡市蔵 / 市川右團次演目:一、『舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)』長唄囃子連中二世藤間勘祖振付二、河竹黙阿弥 作『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』一幕二場浜松屋見世先の場稲瀬川勢揃いの場企画:市川海老蔵制作:株式会社3Top制作協力:全栄企画株式会社/株式会社ちあふる協力:松竹株式会社【石川公演】2021年3月5日(金)・6日(土)会場:石川県こまつ芸術劇場うらら 大ホール2021年3月7日(日)会場:金沢歌劇座【富山公演】2021年3月8日(月)会場: オーバード・ホール【神奈川公演】2021年3月10日(水)会場:神奈川県民ホール 大ホール【山梨公演】2021年3月12日(金)会場:YCC県民文化ホール 大ホール(山梨県県立県民文化ホール)【長野県】2021年3月13日(土)会場:まつもと市民芸術館 主ホール【神奈川公演】2021年3月14日(日)会場:相模女子大学グリーンホール 大ホール【東京公演】2021年3月16日(火)会場:文京シビックホール 大ホール【埼玉公演】2021年3月17日(水)会場:大宮ソニックシティ 大ホール【山口公演】2021年3月19日(金)会場:防府市公会堂【福岡公演】2021年3月20日(土)会場:北九州芸術劇場 大ホール【大分公演】2021年3月21日(日)会場:iichiko総合文化センター【宮崎公演】2021年3月23日(火)会場:宮崎市民文化ホール 大ホール【鹿児島公演】2021年3月24日(水)会場:川商ホール(鹿児島市民文化ホール)
2021年03月02日政府は2021年2月2日、栃木県を除く10都府県の緊急事態宣言の期限を1か月延ばすことを表明。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行により、医療体制のひっ迫は、いまだ続いているとしています。誰もが感染症に注意しながら生活をする中、対策をあまり講じていない人を見ると不満を感じる、という人もいるようです。市川海老蔵がコロナ禍での不満を吐露、反響相次ぐ2021年2月2日、歌舞伎役者の市川海老蔵さんがTwitterを更新。海老蔵さんは緊急事態宣言下で感じたことを、こう明かしました。緊急事態宣言か、なんか真面目にやってる人が損して少しズルくする人の方が得する感覚なんかある、気のせいなのか、、— 海老蔵 (@EBIZO_DES) February 2, 2021 海老蔵さんは「コロナウイルスの感染対策などを真面目に行っている人が損をして、対策を怠っている人が得をしているような気持ちになる」と想いを明かします。コロナ禍でさまざまな我慢を強いられる中、「自分は頑張っているのに…」という気持ちになることもあるでしょう。海老蔵さんがこの持論を投稿すると、ネット上からは大きな反響を呼びました。・海老蔵さんの気持ち、分かる気がします。でも、真面目に感染症対策をしている人が「誰かの命を救っている」と私は信じています。・分かる…。普段通り出かけている友人をみると、自分だけ損をしているような気分になりますよね。・自分の気持ちを代弁してくれたような気持ちで、少し気が楽になりました。投稿の後、さまざまなコメントを読んだ海老蔵さん。中でも、「感染対策を真面目にやっている人が、誰かの命を救っていると信じて、日々頑張っています」というコメントに共感した様子でした。度重なる不安や大切な人に会えない苦しさなど、コロナ禍で抱えるものは人それぞれ違うでしょう。しかしあなたの感染対策は、医療従事者への負担を軽減させたり、誰かの命を救ったりしているはず。海老蔵さんが気付いた想いが多くの人へ伝わり、コロナウイルスの流行を食い止めるきっかけになるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年02月02日モデルの市川紗椰さんが2021年1月23日放送の音楽番組『題名のない音楽会』(テレビ朝日)に出演しました。この日の同番組の企画は『和楽器でビートルズに挑戦する音楽会』。ゲストとして出演した市川さんは、家族そろってロックバンド『ビートルズ』の大ファンなのだそうです。また、市川さんは番組内で両親の名前について、驚きの事実を明かしました。小さい頃から家ではずっと『ビートルズ』が流れていて。両親の名前はジョンとヨーコ。題名のない音楽会ーより引用アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ、市川さん。ビートルズが好きな両親は、『ビートルズ』のジョン・レノンとその妻、オノ・ヨーコと同じ名前なのだそうです!これには、司会を務めていた俳優の石丸幹二さんも「え!?そのもの!?」と驚き、興奮していました。視聴者からはさまざまな声が上がっています。・市川さんのご両親、『ビートルズ』が好きで、さらに名前がジョンとヨーコって。これはお互いに運命を感じただろうなあ。素敵。・なんという偶然。そんなことってあるんだ!・和楽器で奏でる『ビートルズ』もなかなかいいですね。それにしても、市川さんの両親の名前の話に驚いた。運命を感じるような、名前に関するエピソード。名前には、人との縁を結ぶ、不思議な力があるかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月24日