男の子の名前のよみは、「二音ネーム」がトレンド。特に男女の性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」や、ラ行で始まる名前がトレンドとなっています。2024年上半期(1〜5月)に生まれた18,301名の男の子の名前から、人気の「二音ネーム」よみランキングTOP10を紹介します。 1位りく男の子に最も人気だった二音ネームは「りく」でした。2022年の人気のよみランキングでは2位、2023年は3位と、毎年大人気の名前です。主に「凌久」「理玖」「陸」という漢字で名付けられていました。 「りく」というよみは「大陸」を連想させ、広く雄大なイメージに。包容力や力強さ、スケールの大きさを感じさせる名前です。 2位そら2位にランクインしたのは「そら」。2022年のよみランキングでは8位、2023年は7位と人気の高い名前で、女の子にも名付けられるジェンダーレスネームの一つです。男の子では「蒼空」「空」「奏良」「想空」といった漢字が人気でした。 「そら」は頭上に広がる大きな空、美しい空を連想させ、伸びやかな印象を与えます。 3位はる3位に入ったのは「はる」。2022年のよみランキングでは11位、2023年は13位に入っており、安定した人気を誇る名前です。また、こちらも女の子の名付けにも用いられるジェンダーレスネームの一つでもあります。男の子では「暖」「晴」「陽」「悠」といった漢字が人気でした。 「はる」というよみは「春」を連想させ、特に春生まれのお子さんに毎年多く名付けられる傾向があります。春のイメージから、明るくあたたかい印象に。 4位さく4位にランクインした「さく」は、2022年のよみランキングで19位、2023年は18位と、近年安定した人気のある名前。「朔」「朔空」「朔玖」「朔久」などの漢字で実際に名付けられていました。 「朔」は月の最初の日を表す漢字で、「始まり」や「新たなスタート」を感じさせます。「さく」というよみも新鮮です。 5位りと「りと」が5位にランクイン。2022年のよみランキングでは35位、2023年は22位で、近年人気が高まっている注目の名前です。「理翔」「理斗」「璃翔」「莉叶」といった漢字が人気のよう。 ラ行で始まるみずみずしさ、そして男の子の名付けで人気の「と止めネーム」の安定感を組み合わせた名前で、トレンド感満載。今後さらに人気が高まりそうです。 6位るい6位は「るい」。2022年のよみランキングでは21位、2023年は23位に入っています。「琉生」「流偉」「類」「塁」などの漢字で名付けられているようです。 ラ行で始まる名前は、今どき感があり格好いい印象に。有名人では、プロバスケットボールの八村塁選手が同じよみで活躍されています。 7位なぎ7位には「なぎ」がランクインしました。2022年のよみランキングでは42位、2023年は30位に入っており、少しずつ順位を上げている注目の名前です。また、「なぎ」は女の子の名付けでも人気のジェンダーレスネームです。男の子には「凪」「梛」「凪葵」「梛希」などの漢字で名付けられていました。「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。穏やかで、落ち着いた印象や、やすらぎを感じさせる名前です。 8位あお8位にランクインしたのは「あお」。2022年のよみランキングでは16位、2023年は12位と近年人気の二音ネームで、こちらもジェンダーレスネームの一つです。男の子では「碧」「蒼」「碧桜」「蒼央」といった漢字が人気です。春生まれの男の子には「桜」を用いた「碧桜」が多く名付けられていました。 「碧」は、自然の生み出す美しい青緑色を表す漢字。また、「蒼」という漢字は草木が生い茂る様子を表す漢字です。同じよみの有名人では、プロサッカー選手の田中碧(たなか あお)選手が活躍しています。 9位れん9位は「れん」でした。2022年のよみランキングでは29位、2023年は19位と、年々順位を上げています。今年は女の子にも多く名付けられており、ジェンダーレスネームとしても人気が高まっています。男の子は「蓮」「廉」「漣」「錬」といった漢字が人気でした。 「れん」という響きは、洗練された印象を与えます。有名人では人気アイドルグループSnow Manの目黒蓮さんも同じ名前で活躍されています。 10位せな10位に入ったのは「せな」でした。2022年よみランキングでは37位、2023年は31位にランクインしています。また、女の子にも用いられるジェンダーレスネームの一つでもあります。男の子は「惺凪」「星那」「晴凪」「世梛」などの漢字で名付けられていました。 サ行で始まる名前は、爽やかで上品な印象に。さらに「な」で止めることで、やさしく親しみやすい印象も加わります。 2024年上半期生まれの男の子に人気の「二音ネーム」ランキングには、「そら」「はる」「なぎ」「あお」「れん」「せな」といったジェンダーレスネームが多くランクインしていました。また、「りく」「りと」「るい」「れん」など、ラ行で始まる名前も人気のようです。これからの名付けの参考にしてくださいね。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年1月から5月各月1日~25日調査件数:男の子:18,301件
2024年06月28日性差を感じさせず、性別に関わらず名づけられている「ジェンダーレスネーム」は、年々人気が高まっています。 2022年2月の統計より、男女どちらにも名づけられていた「ジェンダーレスネーム」TOP10をご紹介いたします。※()内は主なよみ 1位 蒼(男:あおい、あお、そら、そう/女:あおい、そら)2022年2月に最も多く名づけられたジェンダーレスネームは、「蒼(男:あおい、あお、そら、そう/女:あおい、そら)」でした。「蒼」は、2021年男の子の名前ランキングでも4位に入っている人気ネームです。 「蒼」は草木が生い茂る様子を表し、すくすくと育つ植物を連想させる漢字。「あおい」というよみはすべてア行からなり、おおらかで開放的な印象を与えます。 2位葵(男:あおい/女:あおい)2番目に多かったジェンダーレスネームは「葵(男:あおい/女:あおい)」。こちらは2021年の名前ランキングで女の子4位、男の子51位にランクインしている名前です。 「葵」は、草花の「アオイ」のこと。葉が太陽のほうに向かって育ち、きれいな花を咲かせる植物です。すくすくと明るく育つようにと、近年男女ともに人気です。 2位楓(男:かえで/女:かえで)「楓」と同率で2位にランクインしたのは、「楓(男:かえで/女:かえで)」。2021年の名前ランキングでは、男の子の37位、女の子の17位にランクインしており、近年男女ともに人気です。 「楓」は、秋に美しく紅葉する落葉樹の名前。実に翼がついていることから、「自立して大きく羽ばたいてほしい」という願いも込められていそうです。 4位凛(男:りん/女:りん)4位に入ったジェンダーレスネームは、「凛(男:りん/女:りん)」という名前。2021年女の子の名前ランキング2位に入っている、大人気の名前です。 「凛」は「凜」の異体字で、意味は一緒。凛々しくきりっとした様子を表す漢字です。自分の人生を毅然とした態度で歩んでいけるようなイメージと、「りん」という響の可愛らしさが魅力です。 5位蒼空(男:そら、あおと/女:そら)5位にランクインしたのは、「蒼空(男:そら、あおと/女:そら)」。2021年の名前ランキングでは、男の子の18位に入っています。 1位にも登場した「蒼」は、すくすくと育つ草木を表す漢字。そこに「空」を組み合わせることで、より大らかで伸びやかなイメージの名前になっています。男の子では「あおと」というよみもあり、よりたくましく男の子らしい印象です。 6位碧(男:あおい、あお/女:あおい、あお)「碧(男:あおい、あお/女:あおい、あお)」が、2022年2月のジェンダーレスネーム6位にランクイン。2021年の名前ランキングでは男の子の7位、女の子の48位にランクインしています。 「碧」という漢字は、緑や青、自然が生み出す美しい青緑色を意味します。海が紺碧の輝きを放つように、「美しく輝く人生を歩めるように」と、近年名づけに人気の漢字です。 7位陽葵(男:ひなた/女:ひまり、ひまわり、ひなた)7位にランクインしたのは、「陽葵(男:ひなた/女:ひまり、ひまわり、ひなた)」というジェンダーレスネーム。2021年女の子の名前ランキングでは3位、2020年では1位に入っている人気ネームです。 「陽」は、日が当たる丘を表す漢字。そこに、太陽に向かって育つ「葵」を組み合わせることで、より明るくすくすくと育つ印象の名前になっています。 8位朝陽 (男:あさひ/女:あさひ)「朝陽 (男:あさひ/女:あさひ)」が、ジェンダーレスネームの8位にランクイン。2021年男の子の名前ランキングでは5位に入っています。 太陽の明るさ、あたたかさを意味する「陽」に「朝」をつけることで、よりやさしい光やぬくもりを感じられる名前に。「あさひ」というよみが新しい1日を表し、希望や生命力も感じさせます。 9位紬(男:つむぎ、つむぐ/女:つむぎ)9位には、「紬(男:つむぎ、つむぐ/女:つむぎ)」がランクイン。「紬」は、2021年女の子の名前ランキング1位の大人気ネームです。 「紬」は、日本古来からある丈夫な絹織物を表す漢字。古風で日本的な印象を与える名前になります。「つむぎ」「つむぐ」というよみは、口を閉じて発音する文字が重なることで、品があり落ち着いた印象を与えます。 10位柊(男:しゅう/女:ひいろ、ひいらぎ)「柊(男:しゅう/女:ひいろ、ひいらぎ))」が、ジェンダーレスネームの10位に。2021年男の子の名前ランキングでは、99位にランクインしています。 「柊」は、晩秋〜初冬に花を咲かせる常緑樹。「冬」という漢字が入っていることから、冬生まれの赤ちゃんに人気の漢字です。男の子には「しゅう」というよみが人気で、潔く爽やかな印象になります。 ジェンダーレスネームは、10個中7個が漢字1文字の「一文字ネーム」という結果でした。また、「あおい」「あお」とよむ名前が多くランクインしています。これからの名づけの参考にしてみてくださいね! <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方 調査期間:2022年2月1日(火)~2月25日(金) 調査件数:10,440件(男の子:5,233件/女の子:5,207件)※本調査内容をご使用いただく際は、出典の記載をお願い申し上げます。また、画像データ等の改変はご遠慮ください。
2022年04月02日■「かわいい」が大好きな息子二太郎はイチコの影響か…女の子向けのテレビ番組(変身ヒロインやアイドルを目指すアニメなど)も大好きですし、レンジャーのピンクも好き! 誕生日に欲しいものは着せ替え人形。これに対して「男の子でもかわいいものが好きでいいや〜ん」「今ってわりと『かわいいもの好き男子』も尊重される価値観やし〜」とのんびり構えていたのですが、ある日…。Oh…!バッサリ!!まあ幼稚園児の年頃って自分や周りの性別に気づくタイミングやもんなぁ…。性別でいろんなものをカテゴライズしたくなるんやろな。とはいえ我が子の「好き」という気持ちを否定されるのも悲しいし、いろんな価値観があって、それぞれ尊重できたらいいよなぁと思っているので…■「好きなものは好き」って言ってもいいのでは?と言ってみました。相手の子の反応は…純粋!かわいい!笑あんまり深く追及してこっちの価値観押し付けるのも違うかなと思い、「うん、おばちゃんは変じゃないと思うよ!」とだけ伝えました。ラブリー好きな二太郎、幼稚園に入園したら、「好き」を否定されて凹むこともあるかもしれませんが、そこでどんな価値観を作っていくのか、なんだかワクワクします。「お母さんは、二太郎が何を好きでもいいと思う」という私の気持ちは伝えつつ、誘導することなく、二太郎が自分の世界で築いていく価値観を尊重したいです。\モチコさんの人気記事が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月30日みなさま、明けましておめでとうございます!!今年も「ほわわん娘絵日記」をよろしくお願いいたします。新年最初の記事です。 ■女の子のイメージとは?長女もも。上には長男たくと次男りくの二人のお兄ちゃんがいます。お兄ちゃんたちを育ててるとき、友たちのお子さん(女の子)の声が高くてかわいくて!「あー女の子ってやっぱり声が高いんだなぁ」って思ってました。そして、3人目に長女もも誕生。きっと高くてかわいらしい声なんだろうと思っていたのですが、現実はまったく違いました。 ■女の子、男の子、想像とは違った現実あれ? 誰このおじさん…。以前にもご紹介しましたが、長女ももは声も大きかったんです!なので、リビングには低くて大きなおじさんみたいな声が響いていました。3人の兄妹のうち、一番声が高いのは次男のりくでした。長女ももは成長するにつれて、だんだん高めの女の子っぽい声になりました。が、次男りくの声はあまり低くなっていません。なので、現在小学5年生りくと小学3年生ももの声はそっくりです。「ままー」と呼ばれるとどっちが呼んでるかわからないほどです。女の子だから…とか男の子だから…とかあんまり関係ないんだなぁとあらためて思いました。 ■こどもの個性は人それぞれ私自身、母から「女の子だから〇〇しなさい」のようなことを言われたことがありません。だから私も長女ももに「女の子だから」という発言はしてません。もちろん長男たく、次男りくにも「男の子だから」と言ったことはありません。ももは強いです。逆に、りくはすぐ泣きます。これも個性なんですよね。時には予想通りだったり、時には全然想像とかけ離れてたり。子育てって面白いものですよね!「男だから」「女だから」と決めつけずに「その子の性格」と受けとめたいと思っています。りくの泣き虫なところは心配ですが、子どもたちそれぞれの成長を見守っていきたいです。
2020年01月09日わが家には女の子1人、男の子2人がいますが、「こうも違うもの!?」と日々驚くことばかり。特に、ほめ方、叱り方によって、その後の反応が大きく違うことを感じています。今回の記事では、3人の子どもを育てていく中で感じた男の子、女の子の違いや、わが家で実践している声かけのコツを紹介します。これって男女差なの?わが子の行動を観察してみたわが家では第1子が女の子で、自分と同じ性別ということもあり、娘の行動を特に不思議に思うこともなく子育てをしていました。第2子、第3子と男の子が生まれたことで、「あれ、これってもしかして性差なのかな?」と考えるようになったことがいくつかありました。<娘の場合>・やわらかいものが好き(ぬいぐるみ、タオルなど)・おままごとなど、人と会話しながらのごっこ遊びが好き・複数作業が得意(音楽を聴きながら勉強するのが好き)・過程にこだわる<息子たちの場合>・かたいもの、動くものが好き(電車、車など)・戦いごっこ、競争など、体を動かしたり、勝ち負けのある遊びが好き・複数作業が苦手(リビングで勉強すると、まわりが気になって進まない)・結果にこだわる特に、過程・結果にこだわるという部分の違いは顕著です。上2人(小5娘、小1息子)の場合、小学校の運動会が終わったあとの感想にも相違がありました。・娘「白組は負けちゃったけど、みんなで頑張ったから楽しかった」・息子「1位になれなかった。ママに1位をプレゼントしたかったのに。悔しい」本人たちの性格もあるとは思いますが、娘が小1だったときの考え方と小1の息子の考え方が面白いほど違うのは新鮮でした。わが家で実践している子どものタイプ別の関わり方私は3人の子どもの行動傾向の違いに気づくまで、3人とも同じように接していました。その間は、「話が伝わらない…」とイライラすることも。しかし、娘と息子、それぞれに合った関わり方があることに気づいて以来、声かけの方法も少し変えてみることにしたのです。<褒める時>・娘に⇒過程をほめる「テストで△点取るために、勉強を頑張ったね!ママは見ていたよ」・息子たちに⇒結果をほめる「テストで△点取ったの!すごい!かっこいい!」<何かをやらせたい時(片づけなど)>・娘に⇒共同作業をアピール「一緒にやろう!」・息子たちに⇒競争をアピール「どっちが早いか競争しよう!」<叱る時>・娘に⇒共感を含める「本当は〇〇したかったんだよね。わかるよ。でもね、〇〇〇〇〇だよ」・息子たちに⇒目と目を合わせて、声を低くし、怒っている態度を明確にする「危ないって言ったよね!理由は〇〇〇〇〇だよ」イライラを軽減できて、心が軽くなった!声かけや関わり方をそれぞれに合わせて変えてから、子ども達がすんなり聞き入れてくれることも増え、私の心はだいぶ軽くなりました。もちろん、いつもうまくいくわけでないですし、成長とともにタイプが変わる可能性もあります。また、今回は、わが家の娘と息子を例に出して説明していますが、「女の子」「男の子」とカテゴライズできるものではなく、それぞれの性質や状況によっても変わってくると思います。子どもとの関わり方に悩んでいる人は、自分の子どもがどのようにほめたり、叱ったりすると響いているかを見極めながら、それに応じた声かけを実践してみると、変化が生まれてくるかもしれません。<文・写真:ライターnanahi>
2019年12月12日次男が幼稚園の年中さんの時のお話です。学期末に個人懇談がありました。幼稚園生活は概ね健康に楽しく元気に過ごせているということで安心したのですが、先生がこんなことをおっしゃいました。 先生:「そういえば… 今、プールの時期なのですが、教室でお着換えしている時に、仲良しのA子ちゃんの体をペロッ! と触っちゃったらしく、A子ちゃんのお母さんからお話がありました」…!!!! お…おおおおおお……。 いやぁ~~。なんと言語化したらいいのか分からないのですが、男の子のママならこの時の私のなんとも言えない気持ちを分かってくださるのではないでしょうか。 「やってしまった…」という気持ちと、「そう来たか…」という気持ちと、「それも問題になってしまうのか…」と悩む気持ちと。本音を言えば、家ではお風呂上りにおち○ち○を振り回してるぐらいなのですから、お着換えしている最中に女の子の体をふざけて「エーイ!」と触っちゃう事があっても不思議ではないんですよね。私達の頃は小学生でさえもスカートめくりしてる男子がいましたし、めくられた事もありましたが「アホだな」ぐらいにしか思っていませんでした。プールのお着換えの時にも真っ裸で走り回ってる男子もいましたからね…。 でも、私達の子どもの頃はこうだった~とか引き合いに出してはいけないのです。感じ方は個人によって違うし、悪気がなくても相手を不快にさせてしまうこともあります。 さらに言えば、最近では子どもの性にまつわる認識は確実にアップデートされ、より厳格に規制されるようになっています。例えば女湯に男の子を連れて入るのは何歳までならオッケーなのかを明記する浴場が増えていますし、母親目線で男湯に女の子を連れて入るのはたとえ小さくてもためらうケースが多いです。 理由は様々ですが、どこに幼児愛嗜好を持った人が潜んでいるかが分からないから、気軽に我が子の裸を他人の目に晒すわけにいかなかったり、たとえ子どもであっても男の子が女湯にいる事に抵抗を感じる人もいるからです。昔なら「そんなの気にしすぎだよ!!」で一蹴されていたかもしれませんが、今はそれではいけません。たとえ小さくても、我が子の身を守るために、またモラルを守るため子ども達に性差を教えていかなくてはいけません。 そんな中、我が子がお着換え中に女の子の体を触ったという報告。 聞くところによると、ポーン!と触った程度だそうなのですが、それでもきっとA子ちゃんからしたら嫌だったからお母さんに報告したのでしょうし、お母さんも気になったから先生に報告なさったのでしょう。 先生のこの報告に、わぁぁぁぁぁ~~~やってしまったぁぁぁぁ~~…とめちゃくちゃ落ち込みました。 男の子が女の子の着替え中の体に触る。 幼稚園児ならあってもおかしくない事だけれど、それを男の子の親である私が言うと「お前が言うな」になってしまうし、相手が嫌だと感じた以上許されない事ですし、申し訳ないやら、恥ずかしいやら…なんとも言えない気持ちで夫に相談しました。 私の気持ちとしては、すごく落ち込んでいたのですが、事情を説明した夫から帰ってきた答えは…「で??」の1文字でした。 ええええーーー!!!!そ、それだけ!? で!? ってー!! もしや夫も「昔は~」なんて言い出すんじゃないかと思っていましたが、答えはそうではありませんでした。 夫:「次男は知らなかっただけでしょ」 へ…? 夫:「普段家では男兄弟しかいなくて、なんなら男にとっておち○ち○は相棒ぐらいに思ってるんだから、女の子の体に触っちゃいけないんだっていうことを単に知らなかっただけだと思う。 何回も教えているのに注意しても触ってしまうとかだったらまた話は違ってくるけれど、一度ちゃんと話したら分かるんじゃないかな?」なるほど。 私は大人世界の常識を我が子も既に把握しているものだと思って、「触っちゃいけないって分かってるはずなのに触ってしまった!」と1人で勝手に落ち込んでいました。単に知らなくて、兄弟にやるのと同じように触ってしまっただけかもしれないという…そんな初歩的な事を客観的に判断できていませんでした。 感情で動く母親に対して父親は冷静だなと思います。 この日は夫から話をしてもらいました。 次男は父親の言うことをしっかりと聞き理解したのか、それ以降同じような事はしていません。 私はその後、参観に行った時にA子ちゃん親子に直接謝りました(快く許してくださいました)。 今回のような事例はきっと珍しいパターンではなく、集団生活の中で起こりやすい事だとは思います。 女の子の体に触る。 それは相手の女の子がどう思うかによって違ってくるし、感じ方も人それぞれだとは思います。 どう思われるか分からない以上、女の子の体に気軽に触っちゃダメなんだということを、息子には小さいうちから教えておかないといけなかったんだなと反省した出来事でした。
2019年08月15日突然ですが、わが息子は「片付け下手」です。ランドセル、ゲーム機、くしゃくしゃのプリント、脱ぎ捨てた靴下がいつまでもリビングに散らかっているので「こら!」と一喝したくなりますが、自分も片付けるのが苦手なだけに強くいえず…。反対に夫は片付けが苦にならないタイプなので「似てほしくないところが似てしまったなぁ…」と思うことがあります。さて、周囲を見渡してみると、私のように男の子はママ似、女の子はパパ似といわれるケースが多いように思います。はたして、これは偶然なのでしょうか…?小児科医であり、お茶の水女子大学名誉教授の榊原先生に、今回は子どもの「男女の性差」にまつわる不思議について教えてもらいました。お話をうかがったのは…医師・お茶の水女子大学名誉教授榊原洋一先生お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。■「男の子は母親似、女の子は父親似が多い」生物学的に見たら?――まわりのママたちの話を聞くと「男の子はママ似」「女の子はパパ似」というケースが多い気がします。まわりからいわれるだけではなく、ママ自身もそう思っていることが多いようです。どちらかに似るという傾向は、生物学的にあるものなのでしょうか?榊原洋一先生(以下、榊原先生):生物学的な面からいうと「可能性がある」といえるでしょうね。 ――可能性がある…?榊原先生:まずは、遺伝子のお話から、なるべく簡単に説明していきますね(笑)。子どもはママとパパから半分ずつ遺伝子をもらうイメージがありますよね。実際そうなのですが、正確にはきっちり半分ずつではないんですね。――半分ではない…?榊原先生:遺伝子情報は「染色体」というものにのっています。染色体は基本的に同じ形のものが2本ずつ、計23組あるんですね。そのうち、22組目までの遺伝子情報は男の子であった場合も、女の子であった場合もまったく同じ。男女に分かれるのは、最後の23組目の染色体によって変わるんです。23組目の染色体は「性染色体」とも呼ばれていて、生殖器をつくるのに必要な遺伝子情報がのっています。だからこの部分の染色体の組み合わせによって、子どもが女の子になるのか、男の子になるのかが決まるんです。――どんな組み合わせになると男の子、女の子にそれぞれなるのですか?榊原先生:23組目の染色体は、ママとパパから1本ずつ染色体を受け継ぎます。ママの染色体は「XX」、つまりX染色体を2本を持っています。だから子どもにあげられる1本は、いずれにせよXになりますよね。一方、パパは「XY」、XとYを1本ずつ持っているんですね。だから、あげる染色体がXになる場合もあるし、Yになる場合もあります。23組目の染色体の組み合わせが、ママからX、パパからもXをもらって「XX」になったときは女の子として生まれてきます。一方、ママからX、パパからYをもらって「XY」になった場合は男の子として生まれてくるんです。――なるほど…! 女の子は「XX」、男の子は「XY」の組み合わせで生まれてくるんですね…!榊原先生:そうですね。パパ似、ママ似の話でいうと、ここからが本題になります。では、XとY、それぞれの染色体にどんな違いがあるか説明していきましょう。Xという染色体はYに比べて大きく、体の機能や構造、顔つきや性格の一部など生きていくために重要な遺伝子情報がたくさんのっています。一方、Y染色体には生殖器をつくる遺伝子情報しかありません。――Xと比べると、Y染色体は情報に偏りがあるんですね。榊原先生:男の子の場合、Xはママから、パパからはYをもらっていますよね。でもY染色体には生殖器をつくる遺伝子情報しかないので、体の機能や構造、顔つき、性格などの情報はX染色体の情報、つまり母親からの遺伝子だけになります。だから、見た目や雰囲気などが母親に似る可能性があるんです。――そういうことなんですね。榊原先生:またX染色体の中には重要な遺伝子情報だけでなく、ある性格を規定する遺伝子もあるといわれています。そのため、男の子の場合は性格がより母親に似る可能性もあります。――なるほど…! 性格が似る、というのは私としても実感するところです(苦笑)。生き物として「男の子はママ似」「女の子はパパ似」になる可能性がちゃんとあるということなんですね。榊原先生:女の子は両親からそれぞれX染色体をもらっていますよね。だから母親の情報しかもらっていない男の子と比べると、性格については父親に近いように見えるのかもしれませんね。――理解できたように思います! おもしろいですね…!榊原先生:母親似、父親似というのは、ほかにも多数の遺伝子が関係していたり、遺伝子以外の環境が要因になったりすることもあります。まだはっきり解明されていないことなので「男の子はママ似、女の子はパパ似になる可能性があるよ」程度に思ってもらえるといいかもしれません。■「男らしさ、女らしさ」成長過程で? 生まれつき?――先生。次は男らしさ、女らしさということについて教えてください。男女を「らしさ」でくくるのは時代錯誤な気もしますが、成長過程や大人たちからの期待で身に付けていく「後天的なもの」というイメージがあります。榊原先生:性というものを考えたとき「生物学的な性差」と「社会的な性差」というものがあると思うんですね。一般社会でいわれる「男・女らしさ」というものは文化的な意味合いが強いのでおっしゃるとおり、大人からの期待や育てられた方などによって認識していくものだと思います。ただ、最近の研究では行動や性格に生物学的な性差があることが分かってきたんです。――生まれたときから、すでに男女差があると…?榊原先生:そうです。子どもに自由に絵を描かせる検査で、男の子は乗り物などを寒色系で、女の子は人や花、おうちを暖色系で描くことが分かりました。これは周囲からの影響でそうなった可能性もありますが、さまざまな研究によって性ホルモンの作用が影響しているのではないか、と考えられるようになったんです。――性ホルモンの影響…? 研究の内容について、もっとくわしく教えてください。榊原先生:生まれつき、男性ホルモンが大量につくられてしまう病気があります。女の子の場合、この病気になると性器が男性化します。この女の子は女の子として育てられても、自由に絵を描かせると男の子のような絵を描く傾向があるんです。 ――ホルモンが行動に影響している…?榊原先生:まだ不確かですが「性ホルモンが直接、脳の神経細胞に結びついて作用する」という説があります。このとき、結びつくのが男性ホルモンなのか、女性ホルモンなのかで神経の機能が違ってくるようです。――男の子は乗り物などを青や緑、黒い色で描く。女の子は人間やお花、蝶々を赤や黄、ピンクで描く。こうした行動には性ホルモンがかかわっているかもしれないんですね。榊原先生:はい。それから乳児期にも男女の行動に違いがあります。1年を通した実験で明らかになっているんですが、男の子の赤ちゃんは平均してよく泣く。反対に女の子の赤ちゃんはよく笑うんです。――「男の子のほうがよく泣く」というのは、男女それぞれを育てたことのあるママからもよく聞く話です…!榊原先生:これは男の子の場合、お母さんのおなかの中にいるときと出生直後に血液中の男性ホルモンの値が一時的に高くなることに関係しているといわれています。この男性ホルモンの高値が脳に働いて、よく泣き、活発に動くといった行動の特徴をつくりだしているんですね。――「男性ホルモンが多いとムダ毛が濃くなる」とか「女性ホルモンが多いと肌がきれいに」というような曖昧なイメージがありますが、赤ちゃんの場合は行動に影響することがあるんですね…。榊原先生:そうです。生まれたときから男の子と女の子の行動に差があるのは、生物学的な性差が関係している、といえるでしょうね。男の子で生まれるか、女の子で生まれるか…。性差が生まれる命の仕組みを知ったことで、改めて「人は生き物なのだ」と実感しました。できれば良いところが似てほしい… というのが本音ですが(笑)、これからは興味を持って男の子、女の子の「違い」を楽しんでいこうと思いました。参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社)榊原洋一著子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年06月09日