「ステージド」「ドクター・フー」シリーズで知られるイギリスの人気俳優デヴィッド・テナント主演で、フランスの小説家ジュール・ヴェルヌが1872年に発表した空想冒険小説「八十日間世界一周」をドラマ化した「80日間世界一周」が、「スターチャンネルEX」にて9月16日(金)より独占配信されることになった。1956年に映画化されアカデミー賞で作品賞を含む5冠に輝いた「八十日間世界一周」。今回は製作費約66億円を投じ、各国でのロケ撮影、最新VFXを駆使して壮大な旅を描いた。音楽は『DUNE/デューン 砂の惑星』のハンス・ジマーが担当。個性豊かな3人組が世界を股にかけて繰り広げる大冒険は、BBCほか世界中で大ヒットとなった。今回解禁されたティザー映像では、ロンドンの資産家で世間知らずのフィリアス・フォッグ(デヴィッド・テナント)が、80日間で世界を一周するという賭けをし、従者パスパルトゥー(イブラヒム・コーマ)と、女性ジャーナリストのフィックス(レオニー・ベネシュ)という3人が体験する波乱万丈の旅の一端を見ることができる。アラビアの砂漠をラクダで進み、当時の最新技術であった熱気球や蒸気機関車が登場。そしてフォッグが見せるアクションも満載!ワクワクが止まらない冒険への期待が高まる映像となっている。ジュール・ヴェルヌ作の名作冒険小説を、150年の時を経て最新VFXと新たな脚色で映像化産業革命で様々な交通手段が飛躍的な発達を遂げ、“地球が小さくなった”といわれた19世紀。原作小説が世に出た1872年、たった80日間で世界を1周する大冒険の旅は、当時の感覚でも無謀な挑戦であると同時に、ひょっとしたら実現可能かもしれない、そんな半信半疑でワクワクする物語設定だったはず。そんな時代を超えた物語を、最新のVFX映像でスケール豊かに、臨場感たっぷりに蘇らせたのが本作の見どころ。また、キャラクター設定を一新し、幅広い視聴者の共感を誘う現代的な趣向が凝らされているところにも注目。デヴィッド・テナントが演じる新たな主人公像と、アップデートされたキャラクター設定主人公フィリアス・フォッグに扮するのは、人気俳優デヴィッド・テナント。本作ではフォッグのバックストーリーや内面的な部分を深掘りし、旅を通して変わっていくさまをユーモラスに好演する。また、実の息子タイ・テナントとの初共演も話題となった。フォッグに連れ添う従者ジャン・パスパルトゥーを『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』の新進フランス人俳優イブラヒム・コマ。原作では男性だったフィックス刑事は女性ジャーナリストへとアレンジされ、「THE SWARM」『白いリボン』のレオニー・ベネシュが男性社会で奮闘するアビゲイル・フィックスを熱演する。製作費66億円で再現された19世紀の世界と壮大なアドベンチャーコロナ禍のさなか、ロックダウンによる約8か月の中断を経て、南アフリカとルーマニアでのロケ撮影と最新VFXを駆使して製作された本作は、約4000万ポンド(約66億円)の製作費と、総勢約3,000人のスタッフの手によって完成された。同原作を映画化した『80デイズ』(2004)で美術監督を務めたプロダクション・デザイナーが、3人が旅する世界の国々を見事なセットで再現。ルーマニアに再現されたN.Y.のセットには建設に2か月を費やし、また、出演者たちが臨場感を感じられるよう、訪れる国々の香りまで用意したというこだわりぶり。また、ストーリーを盛り上げるのは映画音楽の巨匠ハンス・ジマーによるドラマティックな楽曲。原作小説を幼少期に読んで以来、大ファンだという彼は、本作の脚本を気に入り、プロデューサー陣と作品のテーマを話し合い、撮影が始まる前からテーマ曲の作曲を始めたという。「80日間世界一周」(全8話)は9月16日(金)よりスターチャンネルEXにて配信開始。10月6日(木)より毎週木曜23時~ほかBS10スターチャンネルにて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年08月16日“悲しみをたべて育つバンド”あたらよが、小説紹介クリエイターのけんごとコラボレーションすることが発表された。あたらよは東京を中心に活動する4ピースバンドで、ひとみ(Vo / G)を中心に作詞作曲を行い、アートワークや映像もセルフプロデュース。グループ名の「あたらよ」は“明けるのが惜しいほど美しい夜”という意味の可惜夜(あたらよ)から由来している。けんごは自身の動画の総再生数1.1億回超えるインフルエンサーで、TikTokで薦めた作品が続々重版決定。4月28日には小説『ワカレ花』(双葉社)を発売し小説家デビューする。けんご今回のコラボは、けんごがあたらよの楽曲がお気に入りだったということ、そしてあたらよボーカルのひとみが小説が好きでけんごのTikTokをフォローしよく観ていたことがきっかけとなり生まれたもので、『ワカレ花』の作中にはあたらよの記述が登場するとのこと。また、けんごのTikTokアカウントでは、あたらよ初のオリジナル曲「10月無口な君を忘れる」を使用した動画がアップされる予定となっている。■あたらよ ひとみ コメント皆さんこんにちは。あたらよのVo&Gのひとみです。この度、けんごさんのデビュー作となる『ワカレ花』にあたらよを登場させて頂いたということで、本当に嬉しいです。私自身、普段から本を読むことが大好きなので、いつも目にしていた本の中の世界に自分のバンドが存在していることがとても不思議な気持ちになりました。読み終えた後に心の奥がじんわりと温くなるような、こんな素敵な作品に名前を使って頂けたことを嬉しく思います。本当にありがとうございます。■けんご コメント小説紹介クリエイター・小説家のけんごです。「小説の魅力を多くの人に届けたい」僕は、この一心で活動を続けてきました。今回、小説を執筆したのも、この想いがあってのことです。正直なところ、小説は他のエンタメに比べて、作品と出会う"きっかけ"が少ないように思えます。だからこそ、あたらよさんとのコラボは大変光栄です!素敵な音楽と掛け合わさることで、小説の可能性を大きく広げることができると思いました。『ワカレ花』をきっかけに、小説にしかない魅力と、人の心を動かすほどの力がある、あたらよさんの音楽が、たくさんの方に届くことを願っています。<リリース情報>あたらよ1stアルバム『極夜において月は語らず』発売中※初回盤は「あたらよ Acoustic Session」CDを加えた2ディスク仕様配信リンク:【収録曲】01. 交差点02. 夏霞03. 極夜04. 祥月05. 「知りたくなかった、失うのなら」06. 悲しいラブソング07. 嘘つき08. outcry09. 5210. 10月無口な君を忘れる11. 差異【初回限定盤付属Disc2】■「あたらよ Acoustic Session」01. 10月無口な君を忘れる(Piano ver.)02. 夏霞03. 晴るる04. 8.805. ピアス06. 祥月07. 嘘つき08. 優しいエイプリルフール(demo)<ライブ情報>『あたらよ 1st TOUR「極夜において月は語らず」』5月5日(木・祝) 東京・WWWX5月21日(土) 大阪・シャングリラ5月22日(日) 名古屋・SPADE BOX関連リンクオフィシャルサイト
2022年04月12日角田光代さんが5年ぶりに小説を上梓!新作『タラント』は、間違いなく胸が熱くなる長篇小説だ。与えられた命を、どう使うのか。心も魂も揺さぶる5年ぶりの長篇。「ずっと『源氏物語』の現代語訳にとりかかっていて、久々に小説を書こうとしたらプロットの立て方も資料の使い方も忘れていて大変でした」30代後半のみのりは、東京で夫と二人暮らし。故郷の香川に住む甥の陸が不登校と知り、しばらく預かることに。彼らは一通の手紙を機に、寡黙な祖父・清美の過去に思いをはせていく。戦地で片足を失い、義足をつけた祖父の秘めた思いとは――。表紙にも義足で高跳びをする人が描かれているため、未読の人でもこれがパラスポーツが関わる話だとは想像できるだろう。「最初に連載を頼まれた時、東京オリンピックについても触れてほしいという話があって。それで調べているうちに、パラリンピックはイギリスの病院で、戦争で脊髄を損傷した人たちのリハビリのために開いた競技会がおおもとだと知ったんです。平和の祭典と呼ばれているものが戦争がきっかけで始まったことに驚きました。そういうことを考えている時、ふと、“命を使うということ”について書きたいと思ったんです」本作ではみのりの過去も語られる。大学進学で上京、ボランティアのサークルに参加して国内外で活動していた様子も丁寧に描かれる。「日本って、ボランティアや寄付の文化が根付いていないと感じていました。自分がいいことをするのに対して照れと罪悪感があるし、誰かがいいことをすると“偽善だ”という声が出てくる。それこそ昨今はバッシング社会で、人の失敗を絶対に許さない風潮がある。そういう世の中で、なにか善意で行動して失敗したら、もう動けなくなってしまうことってあると思う。それをみのりという人に背負わせました」角田さん自身、NGOの活動に参加しているという。「国際NGOのプラン・インターナショナルのスポンサーになって、いろんな国を視察し、人身売買など女の子たちが虐げられている状況を見てきました。最初に誘われた時には私も、自分がボランティアをやって何になるんだろうと身構えたんです。実際に関わってみると、そういうことではないと思うと同時に、ボランティアの難しさや歯がゆさも感じるようになった気がします」みのりの周囲の人間も、ボランティアに対する姿勢はさまざまだ。きっと読者も、彼らの異なる立場からの言動に心揺れるはず。「迷いなくできる人や、使命を感じられる人もいる。でも大半の人はみのりのようにためらったり迷ったりするんじゃないかと思うんです」作中、何度か登場するのが「タラント」という言葉。〈才能〉〈賜物〉や、〈使命〉といった意味合いだ。「プロテスタントの学校に通っていたので、聖書に出てくる言葉として馴染みがありました。それとは別に大人になってから、人の才能の有る無しってなんだろうとつねづね考えるようになっていて」当初、本作では、どんな人にも与えられた使命があると書こうと考えていたという。だが、「書き終わった時、もしかして自分は、若くして亡くなった人たちにもタラントがあって、それは死んで失われるのではなく、他の人たちが受け継いで生きていくんだ、ってことが書きたかったのかな…と。私は、死んだ人たちのほうを書きたかったのかもしれないです」読み終えたら、角田さんのこの言葉が深く、深く響くはず。角田光代『タラント』東京で夫と暮らすみのりの故郷は香川県。寡黙な祖父にたびたび東京から手紙が届いていると知った彼女は、甥の陸と共に祖父の過去に興味を持つ。一方、そんなみのりには苦い過去があって…。中央公論新社1980円かくた・みつよ2005年『対岸の彼女』で直木賞、’07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、’12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、’21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞など、数多くの賞を受賞。※『anan』2022年3月23日号より。写真・森山祐子(角田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年03月22日『TikTok』フォロワー28万人、総再生数1.1億回超!薦めた作品は続々重版!話題の小説紹介クリエイター・けんごが手がけた初の小説は、花をモチーフにした恋愛小説。知念実希人さんを始め、推薦コメントも多数いただいております。出会い、失恋、両思い、別れ――わたしのそばには、いつも花があった。四季折々の恋模様を鮮烈に描いたあまりに切ない物語〈内容紹介〉高校生の遥は通学の電車で、気の立った白猫に遭遇した。戸惑う彼女を助けたのは男子高校生。毎朝、同じ電車で見かける彼を振り向かせようと、遥が取った行動とは。(「始業式」)同じく高校生の冬紗は、入学前から長い入院生活を送っている。ある日、主治医に告げられた過酷な現実。泣いていた彼女に、かつての入院仲間だった春人は声をかける。(「散り桜」)ほか、「夕立ち」「花火」「落ち葉」「コスモス」「雪景色」「ユキヤナギ」の全8編を収録した、2つのストーリーで紡がれる恋愛小説。●早くも大絶賛!推薦コメント多数!知念実希人さん(小説家)「初めての小説と聞いて、なめていました!ごめんなさい。柔らかい筆致から生み出される瑞々しく透明感あふれる空気が、全身の細胞を満たしていく。どこまでもピュアな優しさで彩られる物語に、ぜひ心癒やされて下さい」汐見夏衛さん(小説家)「大切な人のために何かをしたいという思いが、彼らを成長させていく。恋には人を変える力があるのだと改めて感じました」カツセマサヒコさん(小説家)「好きだったから、悲しいし、怒るんだ。ページをめくるたび、やさしさと寂しさがが雪のように降りてきました」●作品特設ページ 〈書籍概要〉【タイトル】ワカレ花【著者名】けんご【発売日】2022年4月28日(木)【予価】1320円(税込)【判型】四六判並製〈著者プロフィール〉けんご小説紹介クリエイター。ショートムービープラットフォーム「TikTok」などのSNSで、わずか30秒ほどで小説の読みどころを紹介する動画を次々に投稿。作品の的確な説明と魅力的なアピールに、SNS世代の10〜20代から絶大な支持を得ている。2021年7月、30年以上前に発表された筒井康隆著『残像に口紅を』(中公文庫)を取り上げたところ、話題となり、年末までに11万部を超える大重版。他にも、小坂流加著『余命10年』(文芸社文庫)、楪一志著『レゾンデートルの祈り』(KADOKAWA)も、紹介をきっかけにヒットにつながり、出版関係者や書店員からは「日本でいちばん本を売るTikTokクリエイター」とも呼ばれている。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月15日Twitterのフォロワー数は14.6万人。人気webライターとしての地位を築いた後、2020年に長編小説『明け方の若者たち』で小説家デビューを果たしたカツセマサヒコさん。同作は実写映画化もされ、大きな話題を集めました。小説家デビュー3年目となる今年は、カツセさん曰く「勝負の年」。さまざまなチャレンジを予定されていますが、そのひとつが雑誌『anan』での連載です。一体どんな連載になるのか、『anan』にまつわる思い出とともにお話をうかがいます。『anan』との出合いは、高校生時代!――いよいよ『anan』で連載がスタートします。1年以上前から「なにか書きませんか」とオファーをいただいていて、何度も打ち合わせをしてきたんです。そのなかで、「雑誌連載をした後に、それをまとめて一冊の書籍にしたい」という話が出てきて。これまでは書き下ろしの作品ばかりでしたし、ここでチャレンジしたいと思いました。そうしたら、担当者から「『anan』での連載に決まりました!」と報告を受けて、これはすごいことになってしまったぞ、と。高校生の頃の自分が知ったら、驚くと思います。――高校生時代、『anan』を読んでいたんですか?ぼくが高校1年生の頃、Mr.Childrenの桜井和寿さんが『anan』の表紙を飾ったことがあったんです。『IT’S A WONDERFUL WORLD』というアルバムのプロモーションで、誌面にはインタビューも載っていて。それがとにかく読みたくて、恥ずかしかったんですが、『anan』を手に取ってレジに向かいました。それがぼくと『anan』の出合いですね。でも振り返ってみれば、日常生活の至るところで『anan』を見かけることは多かった気がします。セックス特集号が出るたびにみんなが話題にしていたし、サラリーマン時代の同僚がそれを読みながら盛り上がっていたこともありましたね。――第一話で描かれる物語はまさに「この人生、マシかも」と思えるような読後感でした。なによりも些細な日常の描写がとてもリアルで、カツセさんならではの作風だなと感じます。そもそも、ぼくの人生って派手なことが起きないんですよ。たとえば「家に鷹が飛び込んできて、ルンバと戦っていた」みたいな事件があれば面白いんですけど、身の回りで起きるのは、せいぜい「2日連続でスマホの充電を忘れた」レベルのことばかり。だからそういった些細な出来事を記憶するしかなくて、創作でもそういった日常の出来事を描いてしまうんだと思います。その分、「自分に近しい物語」と思ってもらえるのではないかな、と。でも、日常を描くとすぐに「エモい」と評価されてしまうので、そんな便利な言葉ではすまないようなものを書きたいという気持ちもあります。胸にあるのは「小説家」として生きる覚悟――小説家デビューして、今年で3年目です。長編小説や連作短編を出し、今回は雑誌連載にチャレンジしますが、「小説家」という肩書はなじんできましたか?なじむというか、覚悟した、に近いかもしれません。一度、「小説家」という肩書だけでどこまでやれるか試してみたいんです。そういう意味でも、今年はチャレンジの年だと思っています。もともとweb出身でしたが、いまは雑誌や文芸誌の仕事をメインにしたくて。それでは食えないかもしれない。でも、創作の仕事でどこまで行けるのか、怖いけど、本気で向き合ってみたいと思っています。――カツセさんにとって挑戦でもあるこの連載が、読者にとってどんな存在であってほしいと思いますか?高校時代、とにかくモテたくてファッション誌を読んでいたんです。だけど、特集が組まれているカラーページよりも、後ろの方にある白黒のコラムコーナーが好きでした。ぼくの連載も、そうあってほしい。『anan』を買ったら、まずは特集をしっかり読んでもらって、最後に「そういえば、カツセの連載があったな」と思い出してもらって、読む。そんな感じが理想ですね。『anan』のメインディッシュはあくまでも巻頭特集であって、ぼくの連載はそれを支えるようなもの。読み心地がよくて胃もたれせず、メインを楽しむために存在するような立ち位置を目指したいと思います。ーー自分の心の声に耳を傾けるよう、一つひとつの質問に真摯に答えてくれたカツセさん。かと思えば、ときに冗談を口にし、その場を和ませることも忘れない。そんな真剣さとやさしさを持ち合わせているからこそ、カツセさんが紡ぐ物語は、読み手の心にじんわり沁み入るのかもしれません。いよいよスタートする新連載『傷と雨傘』もきっと、疲れた心をそっと解してくれるような作品になるはずです。カツセマサヒコ1986年生まれ。Webライターを経て、2020年に小説家デビュー。『明け方の若者たち』(幻冬舎)がベストセラーとなり映画化。ファッション誌での連載やラジオなど幅広く活躍中。Information新連載『傷と雨傘』カツセマサヒコ3月9日発売(anan2290号)よりスタートする、小説家・カツセマサヒコの月1連載。「人生って捨てたもんじゃないな」と思えるような言葉をフックに、ふつうの“ワタシ”に起こる、半径5メートル以内の小さな奇跡を描く。SNSからスタートし、人気webライター、そして小説家と、言葉とともに常にキャリアアップしてきたカツセさんによる、“言葉のギフト”をお楽しみに!文・五十嵐 大
2022年03月09日2020年、内博貴主演で小説家・太宰治の生きざまを描いた舞台が、装いも新たに 「浪漫舞台 新装『走れメロス』 ~小説 太宰 治~」として、3月5日(土)~6日(日)森ノ宮ピロティホール(大阪)、3月12日(土)~3月21日(月・祝)自由劇場(東京)で上演される。このたび、メインビジュアルとキャスト第2弾が発表された。小説家である太宰治が若き頃、多くの作家たちとの友情や、彼が愛する女性たちと の愛や苦悩に満ちた波乱の人生を題材として、太宰と共に当時を駆け抜けた親友で作家の檀一雄が書き上げた回想録『小説 太宰 治』をベースに、舞台作品として書き下ろされた本作。今回発表されたメインビジュアルは、登場人物たちが舞台衣装を身にまとい、文豪たちが生きた時代背景を意識し、それぞれの友情、愛情に想いを馳せ佇むイメージカットになっている。さらに、キャスト第2弾として、檀一雄役を舞台、テレビドラマ、映画など活躍の幅を広げる生島勇輝が務めることが決定したほか、石井智也、井上雄太、輝有子らが名を連ねた。なお、公式サイトにて、チケット先行予約が2月2日(水)まで実施されている。【公演概要】「浪漫舞台 新装『走れメロス』 ~小説 太宰 治~」原作:檀一雄『小説 太宰 治』より作・演出:モトイキ シゲキ演奏(ギター):タマ伸也音楽:鎌田雅人<配役>太宰治…内博貴小山初代 / 太田静子<二役>…佐藤江梨子山崎富栄…北原里英津島美知子…原史奈檀一雄…生島勇輝佐藤春夫…市川知宏柿野要一郎…小川史記高橋幸雄…石井智也山岸外史…井上雄太マダム雪子…輝有子山崎晴弘…下村青井伏鱒二…内海光司●公演日程・大阪公演=全3回公演日程:3月5日(土)13:00開演、3月5日(土)17:30開演、3月6日(日)13:00開演会場:森ノ宮ピロティホール(大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1丁目17-5)チケット料金:9,500円(全席指定・税込み)チケット先行:公式サイト先行受付中=2月2日(水)23:59まで※チケット一般発売開始日は、2月20日(日)10:00よりお問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 ※日・祝休業)・東京公演=全12回公演日程:3月12日(土)~3月21日(月・祝)会場:自由劇場(東京都港区海岸1-10-53)チケット料金:9,500円(全席指定・税込み)チケット先行:公式サイト先行受付中=2月2日(水)23:59まで※チケット一般発売開始日は、2月20日(日)10:00よりお問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799(オペレーター平日11:00~18:00 / 土日祝10:00~18:00)主催・制作:浪漫舞台「走れメロス」公演実行委員会(エイベックス・エンタテインメント / プロデュースNOTE)公式サイト: 公式Twitter: @roman_melos()
2022年02月01日漫画家の中村明日美子さん、小説家の榎田ユウリさん共著による『先生のおとりよせ』が、2022年4月からテレビ東京系で実写ドラマ化することが発表されました。『先生のおとりよせ』キャストは向井理と北村有起哉『おとりよせグルメ』を軸に、漫画と小説のリレー形式でつむがれる同作品。コメディとグルメを組み合わせたエンタメ性はもちろん、作品に登場する『おとりよせグルメ』は、実際に購入できるものとあり、人気を博してきました。ドラマでは、ドSで不愛想な官能小説家・榎村遥華を向井理さんが、ドMで明るくフェミニンな漫画家を北村有起哉さんが演じます。向井理さんコメントおとりよせ愛に溢れたキャラクターなので、役自身の思いに負けないよう情熱を持って演じたいと思います。ただ、実際に素晴らしいおとりよせ品をいただけるとのことなので、台本を読んでいるだけでニヤけています。北村有起哉さんコメントフェミニン男子という設定なんですが…、そこのさじ加減が難しそうです。漫画原作をドラマでそのまんまマンガのように安易に演じないように、実写でできることを模索してます。相手役の向井くんや監督と相談しながら自然と役が浮き上がってくれたらなと。家にいながら全国各地のグルメを楽しめる『おとりよせグルメ』。新型コロナウイルス感染症で、『おうち需要』が高まっている現在だからこそ、ドラマもより注目を集めるかもしれません![文・構成/grape編集部]
2022年01月31日『ハウ』プロジェクトが発表となった。映画版は犬童一心が監督を務めて2022年夏に上映、脚本家・斉藤ひろしによる小説版は2月7日(月)に発売となる。またティザービジュアル、超特報映像も公開された。本プロジェクトでは、私たちの最良のパートナーである犬と人との関係をひとつの物語として、小説・映画として展開していく。小説版を担当する斉藤ひろしは『キセキ-あの日のソビト-』や『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『余命1ヶ月の花嫁』とこれまで人と人との温かい繋がりや大切な人への想いを、丁寧に描き続けてきた。今回は自身が生涯、温存してきた愛犬と過ごした大切な思い出をエッセンスに執筆に挑む。映画版の監督を務めるのは『ジョゼと虎と魚たち』や『最高の人生の見つけ方』など数々の作品で数々のヒューマンドラマを描いてきた犬童一心。原作の斉藤ひろしが描きたかった、神秘的で不思議と癒やされる犬の存在が表現された『ハウ』のメッセージ性が、小池賢太郎プロデューサーの心に連鎖し映画化に至った。自身でも愛猫の記事を書くなど動物愛に溢れる犬童監督が原作者・斉藤ひろしと共同脚本としてもタッグ。小説とは少し違った魅力的な世界感で描かれる「犬と人との絆」に期待したい。解禁されたティザービジュアル中央に描かれている温かく存在感のある仔犬がこの物語の主人公・ハウ。ハウは、私たちに大きな愛を与えてくれるすべての犬の象徴として天使のように表現されている。コピーは飼い主を匂わせる人物から、声を失ったハウへの問いかけが描かれ、これから始まる「ハウと私」の物語へ想像を膨らませるものだ。なお映画『ハウ』の公式Twitter、Instagramも開設。ハウの可愛い姿を更新する予定となっている。<原作 / 脚本:斉藤ひろし・コメント>子供のころ、我が家に一匹の野良犬が迷い込み、そのまま家族の一員となりました。 犬は友であり、私の庇護者でもありました。締め切りに追われ、筆も進まぬまま、愛犬と過ごした日々を思い出していたある夜、 この物語が降りてきました。 犬が私たちに示してくれる愛と友情の深さは理解不能なまでに無限大です。きみ、いったい、何者なの?わたしはずっとこの不思議な存在を小説にしたいと思っていました。 人間の都合で声を失った犬が、傷ついた人々に生きる勇気を与えてくれるお話。そんな物語に小池賢太郎プロデューサーが共感してくださり、犬童一心監督の手で映像化されることとなりました。犬童監督は作家として無闇に妥協迎合しない厳しさで創作にのぞみ、 なおかつそれが自然と良質なエンタテインメントを生み出してしまうという、 映画に愛された人です。みなさんに、この作品を観て陽だまりのような温かさを感じていただけたら幸いです。<監督 / 脚本:犬童一心・コメント>『ハウ』は神さまからの贈り物。その旅の中でいくつもの傷ついた心を見つけ寄り添っていく。どんな時も人を信じきる在り方、そのイノセントな魂に心揺さぶられます。毎日撮影をしながら、その瞳の輝きに何度もグッときてしまいました。「ハウ」は、今こそ必要な、他人を思いやる想像力が姿を現したかのようです。きっと、今一番望まれているものがそこに見えて来ます。<プロデュース:小池賢太郎・コメント>2016年春、脚本家、斉藤ひろしさんと、ある映画の脚本の打ち合わせをしている最中に、偶然にもこのハウの物語をお聞きして、深く感銘を受けたことを今でも覚えております。あれから、月日が経ちましたが、今の時代に、映画化が決定して、皆様に、この物語をスクリーンで見て頂けることを本当に嬉しく思っております。犬童一心監督の思いや、斉藤ひろしさんの思いを一身に受け、躍動するハウの勇姿を是非、楽しみにして頂けたらと思います。ハウという一匹の白い犬の存在感。その大きすぎる魅力に、皆様の驚く顔を想像すると、今からわくわくします。『ハウ』2022年夏公開■リリース情報小説『ハウ』2月7日(月)発売
2022年01月14日~幻冬舎グループが運営する「話題の本.com」で小説連載しませんか?~株式会社幻冬舎ゴールドオンライン(本社:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-9-7、代表取締役:山下征孝)が運営する話題の本.com( にて、短編小説の連載作品の募集が開始しました。小説家を志す方、文章を書くことが好きな方など年齢性別を問わず誰でも応募が可能。編集部の審査を経てWEBに連載記事を投稿することができます。1話あたり2,000~3,000文字程度。月2~3話の更新で、計5~10話の連載をご担当いただきます。純文学、エッセイ、SF、ファンタジー、ミステリー等々ジャンルは自由。たくさんのご応募お待ちしています。小説応募はこちら : 募集概要・応募条件:年齢・経験不問(審査あり)・募集時期:随時・話題の本.comの小説ページ( )にて掲載・連載回数:1作品につき5~10話・文字数:1話につき2,000字~3,000字程度・更新頻度:月2~3話(相談可)・ジャンル:不問※公序良俗に反する内容/表現は禁止いたします。(暴力、賭博、麻薬、売春などの行為を肯定・美化するもの、醜悪、残虐、猟奇的で不快感を与える恐れがあるものなど)※金銭のやり取りは行いません小説連載までの流れ1.小説連載応募フォーム( )に必要事項を記載の上ご応募ください・お名前・メールアドレス・ペンネーム・作品タイトル(仮)・連載回数(仮)↓2.編集部担当者よりメールにてご連絡をいたします。メール宛に今までご自身が書かれた作品(なければ執筆する小説の1話)を送付※ファイル形式は問いません↓3.編集部にて連載可否を審査いたします編集部担当者よりご連絡させて頂きます↓4.連載開始話題の本 .com小説連載応募フォーム : 会社概要商号 : 株式会社幻冬舎ゴールドオンライン代表者 : 代表取締役 山下征孝所在地 : 〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷4-9-7事業内容 : WEBメディア運営事業・WEBマーケティング支援事業・WEB広告事業・WEBサイト・コンテンツ制作事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月08日私立恵比寿中学、アンジュルムなどのアイドルソング、アニメソングの作詞家として活躍している児玉雨子さん。初小説集『誰にも奪われたくない/凸撃』が早くも話題だ。「誰にも奪われたくない」は、銀行勤めをしながら作曲家としてもがんばっている園田レイカと、レイカが楽曲提供したアイドルグループ「シグナルΣ(シグマ)」のメンバー佐久村真子(まこ)の関係性の変化を軸に、彼女たちの生きづらさの正体に迫る一編。「凸撃」は、YouTubeで喧嘩凸待ちを配信している〈せまみち〉こと宏通が、顔も生年月日もプロフィールで晒している未成年の〈金キング〉とのやりとりから始まる短編。どちらも、いわゆるシスターフッドやブラザーフッドとは少し違う“連帯の形”が描かれ、はっとする。「人間関係がヒリヒリしている現代において、ネットは悪しきイメージを持たれている部分もあるけれど、匿名やハンドルネームの存在だからこそ、本音が言い合えるとか、つながり癒される瞬間があるのではないかと。実名と同じ名前で活動していたとしても、仕事や社会における名前の意味は、プライベートのそれと違うはず。現実とオンラインの世界が地続きでフラットにつながっている“イマドキの人と人との距離感”のリアリティは、書いてみたいなと思っていました」「誰にも~」で、思わず首肯してしまうのは、レイカ視点で描かれるふたりの距離感の捉え方や、社会や世相を斬る鋭い観察眼。たとえば、レイカと真子との関係は、ある盗撮動画がネットにアップされることによって変わっていく。「アイドルが不祥事を起こすと『男の影響』、整形する女の子に対しては『モテたいから』というように、紋切り型で決めつけてくる。社会の文脈へのアンチテーゼというか、そこにノーを言いたかったんです」「凸撃」でも、せまみちと金キングが次第に心を寄せほっこりしていたかと思いきや…。展開もお見事。「現実は、こんな距離感に落ち着くことも多いのかなと。ただ、どういう顛末であれ手を取り合った瞬間があるのはすばらしいなと」随所にちりばめられている作詞家ならではの刺さるフレーズといい、2編をつなぐ人物を登場させるアイデアといい、鮮烈なデビュー作だ。『誰にも奪われたくない/凸撃』「編集さんとのやりとりはセッションみたいでした」と振り返る。作中曲「ジルコニアの制服」を自身で作詞作曲、YouTubeで公開中。河出書房新社1694円こだま・あめこ1993年、神奈川県生まれ。作詞家、作家。2011年、高校在学中に作詞家デビュー。アイドル曲やアニメ曲を中心に、幅広く歌詞提供。『BRUTUS』で食コラムを連載中。©Miyoko Tamai※『anan』2021年9月29日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年09月27日直木賞作家・島本理生の小説『よだかの片想い』が実写映画化。2022年9月16日(金)に新宿武蔵野館ほか全国で公開される。直木賞作家・島本理生の小説『よだかの片想い』実写映画化2018年に『ファーストラヴ』で第159回直木三十五賞を受賞し、これまでに『ナラタージュ』『Red』などの著作が映画化されてきた作家・島本理生。そんな島本の作品の中でも傑作恋愛小説と評される『よだかの片想い』が実写映画化する。主演に『ゾッキ』など出演の女優・松井玲奈主演・前田アイコ役を務めるのは、映画『今日も嫌がらせ弁当』『ゾッキ』などに出演した松井玲奈。小説家としても活動し、読書好きで知られる松井が大ファンを公言する島本作品のメインキャラクターを務める。また、アイコの思い人となる飛坂逢太役には中島歩が抜擢。第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『偶然と想像』や、第76回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出された『サタデー・フィクション』など出演作の公開が控える注目の俳優だ。前田アイコ役:松井玲奈理系女子大生の前田アイコ。顔にアザがあり、幼い頃よりからかいや畏怖の対象にされ、恋や遊びには消極的になっていた。大学院でも研究一筋の生活を送っていたが、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題に。本が映画化されることになり、友人の編集者の手引きで、監督の飛坂逢太と会う。飛坂逢太役:中島歩アイコの本を原作とする映画の監督。仕事第一で女性にも不自由しないタイプ。映画制作にあたりアイコと関わりを持ち、アイコの思い人となる。まりえ:織田梨沙アイコの幼馴染。アイコが登場する本の出版社で働く編集者。ミュウ先輩:藤井美菜アイコの大学院の先輩。いつも明るくアイコと自然に接し、さりげなく気にかけて恋愛相談にも乗ってくれるお姉さん的存在。原田:青木柚アイコの事を慕う後輩。安達:三宅弘城アイコを優しく見守る大学院の研究室の教授。城崎美和:手島実優アイコの本の映画化にあたり、その作品の主演を務めることになる女優。飛坂との間に“ある関係”がある。監督に新鋭・安川有果、脚本に城定秀夫また、監督としてメガホンを取るのは、第25回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞した新鋭・安川有果。脚本は『愛がなんだ』『街の上で』などを手掛けた今泉力哉監督とのコラボレーション企画映画などを展開する城定秀夫が担当した。映画プロジェクト“ノット・ヒロイン・ムービーズ”第2弾として制作なお、本作は映画プロジェクト“ノット・ヒロイン・ムービーズ”第2弾として制作。“ノット・ヒロイン・ムービーズ”は、『勝手にふるえてろ』『寝ても覚めても』『愛がなんだ』『本気のしるし』を手掛けてきたメ~テレと制作会社ダブが手を組み、新進女優と次世代監督によって「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」を映画化するプロジェクトとなっている。主題歌は音楽家・角銅真実「夜だか」主題歌は、音楽家の角銅真実による「夜だか」。その静謐なピアノ音と、濁りのない透き通った歌声が物語を彩る。作品情報映画『よだかの片想い』公開日:2022年9月16日(金)出演:松井玲奈、中島歩、藤井美菜、織田梨沙、青木柚、手島実優、池田良、中澤梓佐、三宅弘城監督:安川有果脚本:城定秀夫原作:島本理生『よだかの片想い』(集英社文庫刊)主題歌:角銅真実「夜だか」(ユニバーサル ミュージック)<映画『よだかの片想い』あらすじ>物語の主人公は、理系女子大生の前田アイコ。彼女の顔の左側にはアザがある。幼い頃から、からかいや畏怖の対象にされ、恋や遊びはあきらめていた。大学院でも研究一筋の生活を送っていたが、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本が映画化されることになり、友人の編集者の手引きで、監督の飛坂逢太と会う。話をするうちに彼の人柄に惹かれ、作品にも感動するアイコ。飛坂への片想いを自覚してから、不器用に距離を縮めていくが、相手は仕事が第一で、女性にも不自由しないタイプ。アイコは飛坂への想いを募らせながら、自分のコンプレックスとも正面から向き合うことになる。
2021年09月24日『ファーストラヴ』『ナラタージュ』『Red』などの著作が映画化されてきた作家・島本理生の傑作恋愛小説「よだかの片想い」(集英社文庫刊)を、松井玲奈主演、中島歩共演で映画化することが決定。2022年に公開される。物語の主人公は、理系女子大生の前田アイコ。彼女の顔の左側にはアザがある。幼い頃から、からかいや畏怖の対象にされ、恋や遊びはあきらめていた。大学院でも研究一筋の生活を送っていたが、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本が映画化されることになり、友人の編集者の手引きで監督の飛坂逢太と会う。話をするうちに彼の人柄に惹かれ、作品にも感動するアイコ。飛坂への片想いを自覚してから、不器用に距離を縮めていくが、相手は仕事が第一で、女性にも不自由しないタイプ。アイコは飛坂への想いを募らせながら、自分のコンプレックスとも正面から向き合うことになる…。主演を務めるのは、映画『はらはらなのか。』(17/酒井麻衣監督)、『今日も嫌がらせ弁当』(19/塚本連平監督)、『ゾッキ』(21/竹中直人監督)などに出演し、今年11月には主演映画『幕が下りたら会いましょう』(21/前田聖来監督)が控える松井玲奈。小説家としても活躍し、読書好きとしても知られる松井さんは、かねてより島本理生作品の大ファンを公言しており、本作の原作は松井さん自身が初めて接した島本作品でもある。もし実写化する際は是が非でもヒロインのアイコ役をやりたいと、熱望し続けていたという。また、アイコが想いを寄せる飛坂役には、2015年に公開された初主演映画『グッド・ストライプス』(岨手由貴子監督)で第7回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞し、第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『偶然と想像』(21/濱口竜介監督)や、第76回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出され、コン・リーやオダギリジョーらと共演する『サタデー・フィクション』(公開未定/ロウ・イエ監督)などの出演作の公開が控える中島歩。本作のメガホンをとるのは、長編映画監督デビュー作の『Dressing Up』(12)が第7回大阪アジアン映画祭にて上映された後、2013年の第14回TAMA NEW WAVEのグランプリを受賞、2015年に全国で劇場公開され、第25回日本映画プロフェッショナル大賞 新人監督賞を受賞した新鋭・安川有果。さらには、『性の劇薬』『アルプススタンドのはしの方』(ともに20)の2作品で第42回ヨコハマ映画祭監督賞を受賞し、今年6月には『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督とのコラボレーション企画として、互いに脚本を提供し合ってR15+指定のラブストーリーとなる劇場映画を監督する企画「L/R15(えるあーるじゅうご)」を発表するなど、脚本家としても精力的に活動する城定秀夫が今作の脚本を手掛けた。制作は、『勝手にふるえてろ』『寝ても覚めても』『愛がなんだ』『本気のしるし』と近年、話題作を多数手掛けてきたメ~テレと、制作会社ダブ。本作は新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not)HEROINE movies”=ノット・ヒロイン・ムービーズの映画『わたし達はおとな』に続く第2弾公開作品として制作された。松井玲奈『よだかの片想い』は私にとって特別な一冊です。描かれる恋愛模様に心奪われた日から、いつかアイコを演じたいと強く思い、そして今回その夢が叶いました。敬愛する島本理生さんの、中でも特に思い入れの強い作品。その世界を生きることができるなんて、こんなにも嬉しいことはありません。皆さんにご覧いただける日が来ることが、今から楽しみです。中島歩安川監督と松井さんとは会ったその日から率直に話し合える風通しの良い関係でした。それぞれが恋愛観を持ち寄り作品に織り込んでいった、気恥ずかしくも創造的な撮影でした。皆様にご覧いただける日が楽しみです。安川有果監督「まだ映画にできるか分からないが、感想を聞かせてください」とプロデューサーから薦めていただき、顔のアザによって生まれる不思議な関係性を描いた小説『よだかの片想い』を初めて読みました。私がこれまで読んできた島本さんの小説とは雰囲気の違うライトな読み口が新鮮で、偏った美の価値観が蔓延する社会でアザごと自分を肯定したいと願う主人公アイコの魅力に心を捕まれ、読み終える頃には「他の監督の手に渡ってほしくない」と強く感じていました。松井さんは、この役を熱望されていただけあって頼もしく、映画全体を引っ張ってくれました。シーンの相談の為に待機場所を訪ねると、びっしりと付箋のついた小説を読み込んでいた姿が今も目に焼き付いています。その覚悟と熱量で「島本作品の主人公を演じる」夢を叶えた松井さんの姿には幾度となく刺激を受けましたし、アイコに魂を吹き込んでくれた松井さんの魅力がそのままこの映画の魅力であると自信を持って言いたいです。中島さんはユニークな方で、特に印象に残っているのは、撮影が終わってしばらくしてからアフレコにお越しいただいたときに、あるシーンの自分の演技を見て「この人モテてきた人ですね」と仰ったことです。その時は「(撮影時じゃなく)今?」と思いましたが、後になって、意識すると演技に影響が出るからわざと忘れていたんだな、と気がつきました。撮影の時にも準備してきたものを忘れることを意識的にされていた印象があり、安心できないところに身を投げ出す勇敢さに、俳優の凄さを垣間見た気がしました。このお二人の間にしか生まれない素敵な瞬間を見つめることのできた撮影は、とても幸福な時間でした。粘り強く何度も脚本を書き直してくださった城定さん、まだ発表されていない素敵なキャストの皆さん、支えてくださった優秀なスタッフの皆さんにも、この場を借りてお礼を言いたいです。皆で作った映画が少しでも誰かの心に残るものになっているなら、こんなに幸せなことはありません。お届けできる日が今から待ち遠しいです。『よだかの片想い』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年09月21日小説家・伊坂幸太郎氏の同名小説を実写映画化した恋愛群像劇『アイネクライネナハトムジーク』(19)が、dTVで配信スタートした。主人公の佐藤は、好青年ながら優柔不断で、運命的な出会いを待つばかりの独身男。ある日、街頭アンケートの仕事を押しつけられ、歩道橋の上で歌うストリートミュージシャンの歌を聴いていると、偶然隣に女性が通りかかり、アンケートに答えてくれることに。佐藤は、その本間紗季という女性とまさしく運命的な出会いを果たす。そこから、佐藤と紗季を軸に、佐藤の大学時代からの友人・織田一真とその妻の由美、由美の友人の美奈子、美容師として働く美奈子の常連客の香澄――という風に、意外な伏線で結びついた人々の群像劇が展開。さらに10年後へと舞台を移し、成長した織田の娘・美緒の世代も巻き込んで拡がっていく物語の中で、果たして佐藤と紗季の出会いは幸せな結末にたどり着けるのか。同作では、佐藤役を故・三浦春馬さん、紗季役を多部未華子が演じるほか、織田役に矢本悠馬、美奈子役に貫地谷しほりなど豪華キャストが共演している。
2021年09月03日作詞や詩、エッセイ、絵本の執筆など多方面で活躍する高橋久美子さんが初の小説集を上梓。『ぐるり』は世代も立場も異なる、時に動植物が主人公となる短編集だ。一人でいても、繋がっている。作詞や随筆で人気の著者の初小説集。「最初はエッセイの連載でしたが、途中で別の人の人生を書きたくなって。編集者に“小説に変えてもいいですか”とお願いしたんです」日常の光景や、ファンタジーやSFなど多彩な内容。実体験に基づいているものもあるようで、「男の子が蟻の王国に行く話は、実際に庭の苔をダンゴムシに食べられて、蟻の王国があればいいのにと思いつき、宮沢賢治の童話風に描いたもの。姉妹と母親のベトナムを旅行する話は、私小説といえるかも」見事なオチのある話もあるが、想像の余地を残す作品も。「サビがどこか分からない話って好きなんです。音楽でも聴けば聴くほど味が出るものを“スルメ曲”と言いますが、何回も読み返せる“スルメ小説”ですよね(笑)」いくつかの短編で登場人物がクロスする。ニヤリとするのは「DJ久保田」の2編。他の話の登場人物たちがゲストで登場したり、番組にメールをよこしたり。「私もラジオのパーソナリティをしていますが、ラジオと小説って相性がいい気がして。ゲストやメールをくれるリスナーって、顔は見えないけれどお互いを知っていて、友達みたいに思えますよね。小説の登場人物たちもそうだなって」どの人物にも愛着がわくのは、著者の優しい眼差しがあるから。「人間観察が好きです。人間のことが、すごく好きなんだと思う。嫌な感じの人がいても嫌と思わず“へえーそんなふうに考えるんやー”と思いながら見てしまう」人に言えない思いや孤独を抱いた人も多い。全体を通し、そんな人たちが隣り合わせだと思わせる。「一人で歩いていても通り過ぎるトラックには乗っている誰かがいるし、一人で部屋にいても外には人の気配がある。地球の上でみんな一緒に暮らしているという感覚があります」そんな思いがタイトルにも滲む。「今はコロナ禍で会えない人も多いけれど、だから一層相手のことを考えたりしますよね。孤独と孤独が繋がって、孤独でなくなればいいなと思っています」『ぐるり』さまざまな世代、立場が見つめる光景を自在に描き出した短編集。連載を楽しみにしていたという奈良美智さんが挿絵を描き下ろしている。筑摩書房1540円たかはし・くみこ作家、詩人、作詞家。さまざまなアーティストへの歌詞提供や翻訳などの創作活動を続ける。主な著書にエッセイ集『いっぴき』『旅を栖とす』、詩画集『今夜凶暴だからわたし』など。※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2021年06月08日●「笑いではない作業は新鮮でした」お笑いコンビ・インパルスの板倉俊之が、芸人としてバラエティ番組などで活躍する一方、小説家としても活躍。2009年に『トリガー』で小説家デビューし、今年1月には5作目となる『鬼の御伽』を上梓した。また、2012年に発表した『蟻地獄』の舞台化で、脚本・演出に初挑戦。マルチな才能を発揮している。板倉にインタビューし、小説家としてのもう一つの顔について、そして、原作・脚本・演出を務める舞台『蟻地獄』について話を聞いた。小説家デビューは、約10年前。自分で志願したわけではなく、もともとはオファーがきっかけだった。「まさか文章を自分で書くとは思っていなかったですが、当時芸人本が流行っていたんですよ。いわゆる自伝本ブームみたいなころで。僕にもオファーが来たんですけど、僕にはそんなパンチの効いた話はないわけです。ダンボールを食べて生活したことはないし、品川さんみたいに荒くれ者だったこともないので」。自伝本でまとめるほどのエピソードはなかった板倉は、あるアイデアで返答したが、それが功を奏した。「そこでフィクションなら興味あります、みたいなことを言ったんです。その時ちょうど『トリガー』みたいなことを考えてはいたのですが、その時はコントでしか表現できないと勝手に思っていたんですよ。でも、笑いにはならないけれど、面白そうな設定で小説を書いていいなら面白そうだなと。それでやってみようと。フィクションであればと」。こうして最初の作品、『トリガー』が誕生することに。笑いのない物語を作る作業は、お笑いを構築する作業と似ているという。初期の頃から小説を書く作業は面白かったと板倉は話す。「笑いではない作業は新鮮でした。笑いを起こすためではない装置を作ることが。『トリガー』は短編のように区切ってあり、オチが感動するものであったり、ゾッとするものであったり、びっくりするものだったり、いろいろなんです。目標地点が違うものを作る作業は面白かったですね」。初小説から10年以上の月日が流れた。「もうそんなに経っちゃっているんですよね」と時の流れをしみじみと実感する。小説家としての肩書きについては、「いやあまだまだですよ」と謙遜を込めてまだ名乗れないと言い、「『トリガー』と『蟻地獄』は漫画が当たったので知る人ぞ知るという感じなのですが、『あれ、板倉が書いていたのか?』といまだに言われますからね。まだまだ認められていないんです」と語る。そして、自身2作目の小説『蟻地獄』が舞台化され、脚本・演出に初挑戦。当初は昨年7月に上演予定で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったものの、今年、1年越しに上演される(6月4日~10日、東京・よみうり大手町ホール)。板倉が創り上げる圧倒的ノンストップサスペンスは約1年の充電期間を経て、さらなる強大な罠と絶望にスケールアップしているという。板倉本人は出演せず、Zero PLANETリーダーの高橋祐理、天野浩成、乃木坂46の向井葉月らが出演する同舞台。晴れて公演できることについて板倉は、「脚本まで書いたものがポシャッて落胆していましたが、いざやることになり、無駄にならなくてよかったなと思いました。ホッとした感じですね」と胸をなでおろす。「ただ、またちょっと雲行きが怪しくなってきましたよね。お客さんが邪念を抱かず、100パーセント笑っていられる状況になってほしいですよね」とコロナ収束を切に願う。●「鬼演出家に憧れます」裏カジノで一攫千金を狙う主人公の物語は、心理戦と息をもつかせぬ怒涛の展開で、観客をも「蟻地獄」という名の謎と罠に迷い込ませる、スリル満点のアウトロー・サバイバルだ。「もともと小説で書いたものが漫画になって、今度は舞台版。小説でしかできないことがあったのですが、逆に言うと舞台でしかできないことも出てくるはずなので、そっちの魅力が出せればいい」と語る板倉は、舞台版は“耳”からの情報が強みになると説明する。「単純に声や音楽は小説には入れられないけれど、小説では情報を限定して見せられていた。それぞれやれる範囲が違うので、小説でしかできないことは削られる分、舞台でしかできないことで補填して、さらにプラスが生まれれば」。コント師としては経験豊富だが、脚本・演出は初挑戦。「コントも自分でネタを書いて自分で演出してきたので、そこまで心配はしていなかったのですが、長編を一発で見せるということは確かに初めてのことですね。あとは自分が出ないこともそう。自分で書いたものを自分で演じることがほとんどだったので、そこは違うかもですね」と語る。もともと演出を含めてのオファーだったと板倉は補足する。「『「蟻地獄」を舞台化したいのでこっちでやらせてもらえませんか?』じゃなかった。自分で演出をすることが前提で、なので脚本を今から知らない人に頼むよりは、自分でやったほうがいいかなと」。しかし、そこで脚本化の難しさを知ることに。「元があるものなのでね。ゼロから舞台用にストーリーを考えるのと、そこにあるものをはめ込んでいくことは、また別の大変さがあるなと思いましたね」と述懐。「時間内に収める、舞台の上で終わらすなど、課題は多かったです」と打ち明ける。演出家としての意気込みを聞くと、「鬼演出家には憧れますね」と笑う。「それをやると嫌われることもわかっていますが、かといって何もやらないのもなと。なので基本は下手にいって、天津の向君にだけは鬼演出家で行くという。そういうスタイルでいこうかなと思っています」と笑いで照れ隠し。ちなみに向だけ鬼演出ということについて、「大丈夫でしょう、彼は。特殊な訓練を受けているので」と話した。数々のステージを笑いで染めてきた板倉の新たな挑戦、そして、小説家としての今後の活躍にも注目だ。■板倉俊之1978年1月30日生まれ。埼玉県富士見市出身。NSC東京校4期生。1998年12月、堤下敦とお笑いコンビ・インパルスを結成。バラエティ番組で活躍する一方で、執筆活動も積極的に行っている。主な執筆作品として、デビュー小説の『トリガー』(2009年7月)をはじめ、『蟻地獄』(2012年4月)、『月の炎』(2018年2月)など。2021年1月25日には、最新作『鬼の御伽』を発表した。
2021年06月03日恋愛をしたいのに、なかなか出会いがない……と悩んでいる女性は多いようです。この記事を読んでくださっているあなたも、もしかしたら「華やかな出会いの場は苦手だし、家にいながら恋を始められたらいいのにな……」なんて思っているのかもしれませんね。実は、家にいながら恋をはじめる方法はいろいろあるんです!ひとつずつご紹介していきますので、ぜひ自分にもできそうな方法をチェックしてみてくださいね。■ この機会だからこそ!マッチングアプリなかなか外に出られないときこそ、マッチングアプリでの恋愛は活発になるようです。大人数での飲み会や街コンの開催が難しいご時世である限り、まだこの傾向は続くでしょう。普段は合コンや飲み会で出会いを探している、コミュニケーション能力の高い男性がマッチングアプリに流れているのもポイント。会話をリードしてくれる男性となら、気負わず和やかな雰囲気でやりとりを進められますよ。「初対面の人と1対1でコミュニケーションを取るのが苦手」という理由でマッチングアプリに抵抗があった方も、ぜひこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。■ 直接話すより気楽に!オンライン合コン友達に頼んで、彼女募集中の男性を含めた「オンライン合コン」を開催してもらうのもひとつの手です。オンライン飲み会はメジャーになりましたが、オンライン合コンをしている人はまだまだ少数派。ライバルが少ない今こそ、チャンスだと言えるでしょう。オンラインだと料理の取り分けやお酒のおかわりを心配する必要がないうえに、常時みんなで話すことができるので、会話を気楽に楽しめるのもポイント。合コン初心者の方にもおすすめです!■ 面識があるので安心!社内恋愛在宅ワークなどで、社内の人とチャットや電話でコミュニケーションをとる機会が増えたという人も多いのではないでしょうか。オンラインで、仕事の相談だけでなく、労い合ったり励まし合ったり、社内飲み会をしたりするのにも慣れてきたかと思います。そんな今だからこそ盛り上がっているのが、社内恋愛。これまでは、社内の人とテキストや電話で仕事以外の話をするハードルが高かったかと思いますが、今なら自然な流れで連絡できるはず。面識がある相手なので、恋愛スイッチさえ入れば一気にお付き合いまで辿り着く可能性も高いですよ!■ 一歩が踏み出せない人は、まずお家から!「出会いの場が苦手」という理由でなかなか恋愛の最初の一歩を踏み出せないでいる人は、ぜひこの機会にお家での恋活を試してみてください!必要な準備が少ない分、気軽に始められるのも魅力。受け身な方でも、十分恋愛へ進展できる可能性がありますよ!(オルカ/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年05月29日発行部数50万部を超える大ヒット恋愛小説を、Netflixが企画・製作して映画化する『桜のような僕の恋人』が2022年に配信。主演を中島健人が務め、松本穂香が共演する。美容師の美咲に恋をした晴人は、勇気を出して彼女をデートに誘う。目標に向かって頑張る美咲にふさわしい人間になるべく、諦めかけていたカメラマンへの夢を叶えるため、再びカメラと向き合うことを決意する。しかし、美咲は「人の何十倍も早く老いていく」という難病を発症。好きな人と同じ速度で歳月を重ねることができない、という現実を前に晴人と美咲が出した“2人の歩み方”とは…。原作は、宇山佳佑による同名小説(集英社文庫刊)。2017年に発売され、泣ける恋愛小説として瞬く間にベストセラーに。昨年、TikTokからさらに人気に火が着き、発行部数50万部を突破。以降も注目を集め続けている。そんな大人気原作の主演に挑むのは、かねてより原作ファンを公言していた中島健人。主人公・朝倉晴人役を演じる。また、有明美咲役を松本穂香が務める。「小説の中で大恋愛がしたい」と巡った書店で本原作と偶然出会い、「美しくも儚い晴人と美咲の恋が、桜というやはり刹那的な美しさをもった花に象徴されている」と大号泣したという中島さん。兼ねてから映像化を熱望していたほどで、本作の主演のオファーに「震えるような感動と同時にずっしりと重い責任を感じました」と喜びを噛み締めた。そして脚本については「僕の役者人生の中でもっとも泣いた宝物のような脚本です。一文字一文字が桜の花びらのように、とても綺麗で…。僕の26年の人生の最高傑作にしたいと強く思っています」と決意のコメントを寄せる。また、明るい未来を信じて疑わない日々から一転、残酷な運命に翻弄される美咲を演じる松本さんは「読む度に、脚本全体に溢れている温かさを感じ、胸がいっぱいになりました。この物語は他人事ではなく、生きている私たちひとりひとりの物語だと感じています」とやはり脚本の素晴らしさについて触れ、「中島健人さん始め素敵なキャストの皆さんと一緒に、最後まで大切に描いていきたい」と語る。本作でメガホンをとる深川栄洋監督は、2011年に公開した映画『神様のカルテ』と同じプロデューサーとのタッグということで「映画やドラマは直接、人の命を助けることはできません。しかし、傷ついた人々や疲れた心を癒すことが出来るのではないか?と、あの年(2011年)に学びました。この物語は、多くの人々の心に伝播する力を持っています。ただの純愛作品ではない、運命に立ち向かうスピリットを持った映画にしたいと思います」と力強くコメント。原作者の宇山氏は、「この上なく素晴らしい脚本、監督・製作チーム。そして、拙著を心より愛してくださっている中島健人さんが晴人を、凛とした強さと桜のような儚さを感じさせる松本穂香さんが美咲を演じてくださること、そのすべてが望外の喜び」とコメント。脚本は、映画『君の膵臓をたべたい』や連続テレビ小説「わろてんか」などの吉田智子が担当する。Netflix映画『桜のような僕の恋人』は2022年、Netflixにて全世界独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年03月08日佐藤正午のベストセラー小説「鳩の撃退法」が、藤原竜也主演、共演には土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、豊川悦司を迎え、映画化が決定。謎だらけな特報映像も公開された。かつては直木賞も受賞した天才小説家の津田伸一。津田は、とあるバーで担当編集者の鳥飼なほみに書き途中の新作小説を読ませていた。富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。「大量の偽札」 「囲いを出たハト」 「一家失踪事件」 「裏社会のドン」…。鳥飼は、津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた――。原作は、「月の満ち欠け」で第157回直木賞を受賞した作家・佐藤さんの最高到達点との呼び声高いエンターテインメント小説。累計発行部数16万部を突破し、第6回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得、実写化不可能と言われ続けてきた名作だ。それが今回、実写映画として“観客参加型謎解きエンター<転>メント”に生まれ変わる。藤原さんが演じるのは、藤原さん史上最も謎めいた元直木賞作家の津田伸一。土屋さんが演じるのは、そんな津田に翻弄される担当編集者・鳥飼なほみ。「撮影中はどんな映画になるのだろうと想像もつきませんでした」という藤原さんは、「演じていた僕自身も主人公・津田が仕掛ける【現実と小説】が入り混じる世界観に引き込まれました」とコメント。津田が小説を読ませる担当編集者を演じる土屋さんは藤原さんとの共演について「16歳の時に撮影所の片隅でご挨拶したことがあり、数年後『這い上がってきたなぁ』とおっしゃっていただきましたが、さらに這い上がって、やっと直接、演技をご一緒出来ました。感動です!」と語っている。そしてある日、突然家族と共に姿を消すバーのマスター・幸地秀吉を、約5年ぶりの映画出演となる風間さん。津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本を西野さん。彼らが暮らす地方都市の裏社会を仕切る倉田健次郎を豊川さんが演じる。監督は、ドラマ「赤めだか」のタカハタ秀太。小説と現実、そして過去と現在が交錯しながら進む物語となっており、いくつもの謎が仕掛けられ、観客が楽しみながら謎に挑める映画となっている。到着した映像では、2人目の藤原さんが語りかける意味深な映像から始まり、怪しげに積まれた札束や、バーでの小説家と編集者のやり取りも少し映し出されている。さらに津田が意味深な眼差しを向ける小説のようなデザインの第1弾ポスタービジュアルも公開された。原作者・キャスト・監督コメント原作者・佐藤正午/キーワード:ウソとホントの境界線あちこちに仕掛けがあって、決して単純ではないはずなのに、ストーリーの流れに気持ちよく乗せられてしまう。この映画を見ていると、ウソとホントの境界線がだんだんと消えていって、「どこでもドア」のように、両方の世界を登場人物が自在に行ったり来たりする。見終わってそれが自然に思えるのは、小説でいえばキモの文体、この映画の俳優陣の魅力に拠る所が大きいのではないでしょうか。これでおまけに本が売れれば、原作者としても文句のつけようがありません。藤原竜也/キーワード:囲いを出た鳩撮影中はどんな映画になるのだろうと想像もつきませんでしたが、完成した映像を観たとき、「こうやって表現するのか!」とタカハタ監督の手腕に驚くと同時に、演じていた僕自身も主人公・津田が仕掛ける【現実と小説】が入り混じる世界観に引き込まれました。タカハタ組の優秀なスタッフ、豪華な共演者の皆さま、そして全編通してロケをさせていただいた富山県の皆さまに心から感謝したいと思います。今作で演じるのは【天才小説家】という役柄になりますが、僕の執筆する小説が観客の皆さまを『鳩の撃退法』の世界に引き込み、巻き込んでいけるか、とても楽しみです。土屋太鳳/キーワード:翻弄と真実この動揺と興味と感動は鳥飼なほみとしての感情なのか、それとも津田さんを演じる藤原竜也さんの演技を凝視出来る土屋太鳳としての感情なのか…佐藤正午先生の原作に翻弄された感覚のまま、痛快に突っ走った撮影の日々でした。藤原竜也さんには16歳の時に撮影所の片隅でご挨拶したことがあり、数年後「這い上がってきたなぁ」とおっしゃっていただきましたが、さらに這い上がって、やっと直接、演技をご一緒出来ました。感動です!風間俊介/キーワード:ピーターパンの本『物語』という概念を、根底から覆すような作品です。 誰かが頭の中で思い描く『物語』、現実にあった出来事を語り継ぐ『物語』。 この映画は、そのどちらか、将又、そのどちらでも無いのか。 答えは、出演した僕にも分かりません。 僕が演じた役は、そこにいるのか、もしくは、小説家の頭の中の存在か。 人々が遥か昔から愛してきた『物語』という概念を揺さぶる『鳩の撃退法』 是非、劇場でご覧ください。西野七瀬/キーワード:コーヒーの滲みクランクインの日、とても緊張していました。現場に入ってみると、キャスト・スタッフの皆さんが温かく迎えてくださり、シーンを重ねるごとにどんどん現場が楽しくなっていき、今回こうして沼本として皆さんとご一緒させていただけたことが嬉しかったです。全編富山ロケで、あるときは私自身山脈に癒されながら撮影したこともあったりして、そういった空気感もスクリーンから伝わったらいいなと思っています。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。豊川悦司/キーワード:床屋の決闘「本通り裏の男」というシビれるような役をもらって、イカした毛皮のコートを羽織り、雪降る富山の夜を闊歩した。もう充分にカッコよくて、涙がチョチョ切れた。「ワル」を演じるのは喜びだ。これほど面白いストーリーの中では特にね。タカハタ秀太監督/キーワード:本の栞担当編集者「津田さん、書いちゃいけないことを書いてるんじゃ?」津田「小説家が書いちゃいけないことって何だ?」------------------------------------------------------------恐らく書いてはいけないことを書いている小説家・津田伸一。それは、ある家族の失踪事件を解決するサスペンスなどではない。小説家は結末を変える。しかしそれが嘘か現実か、決めるのは皆さんです。そして、小説家は何故『鳩の撃退法』というタイトルを思いついたのか、そこも考えてみてください。『鳩の撃退法』は8月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:鳩の撃退法 2021年8月27日より全国にて公開©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館
2021年02月25日“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの楽曲「たぶん」の原作小説が実写映画化。2020年11月13日(金)より公開される。YOASOBIとは?若者を中心に高い人気を集めるYOASOBIは、コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる、二人組の音楽ユニット。“小説を音楽にする”という新感覚のアプローチが最大の特徴で、2019年に公開したデビュー曲「夜に駆ける」では、ストリーミング再生回数2億回を突破するヒットを記録。また2曲目「あの夢をなぞって」は原作小説がコミカライズ、3曲目「ハルジオン」は飲料や映像作品とコラボレーションを果たすなど、活躍の場を広げている。YOASOBIの原作小説が、初の実写化!そして今回映画化される「たぶん」は、2020年7月にリリースされた4作目の楽曲のベースとなった原作小説。YOASOBIの原作小説を実写映画化するのは、同ユニットにとって初となる出来事だ。映画は、3組の男女が繰り広げる3つのショートストーリーで構成。同棲をしていたが、お互いの気持ちのズレを感じ別れを選んだ大学生カップルのササノとカノン。夏の大会が自粛で中止となってしまった高校生サッカー部員・川野とマネージャーの江口。恋人同士だがお互いの気持ちに応えられなくなっている社会人のクロとナリ。それぞれの“最も切ない別れ”と“新しい一歩”を、YOASOBIの楽曲「たぶん」にのせて描き出す。物語を彩る個性派キャスト陣物語を彩る3組の男女役には、個性豊かなキャスト勢が集結。<大学生カップル>ササノ役を演じるのは、俳優だけでなくアーティストとしても活躍する木原瑠生、カノンにはドラマ「中学聖日記」に出演した小野莉奈が務める。<高校生カップル>川野役は、映画『滑走路』に出演した寄川歌太、その彼女となる江口は吉田美月が担当。<社会人カップル>インテリアデザイナーのナリをユーチューバーのめがねが、彼氏のクロをミュージカル「刀剣乱舞」に出演する糸川耀士郎が演じる。詳細映画『たぶん』公開日:2020年11月13日(金)監督:Yuki Saito脚本:岸本鮎佳原案:しなのキャスト:木原瑠生、小野莉奈、寄川歌太、吉田美月喜、黒澤はるか・めがね、糸川耀士郎主題歌:YOASOBI「たぶん」配給:イオンエンターテイメントあらすじ【ササノとカノン】大きな物音で目覚めるカノン。別れたササノが部屋を整理しに帰ってきていた。同棲を始めた時、「私たちは変わらない」そう思っていたのに些細なことで少しずつ“ズレ”を感じ、別れを選んだ二人。大学はオンライン授業になり、就職活動を控える中、将来を真剣に考えるカノンと楽観的なササノ。どうしてこうなったの?悪いのは彼なのか、私なのか。たぶん…。【川野と江口】サッカー部の川野とマネージャーの江口はビデオ通話をしていた。今頃、最後の大会を迎えているはずだったが、今年は自粛により中止に。努力が報われないまま、憂鬱な受験の話をしていた。通話を切ると川野のラインにチームメイトから江口が東京へ引っ越すと知らされる。3年間チームと自分を支えてくれていた江口のことを思い、気づくと川野は自転車で走り出していたー。【クロとナリ】インテリアデザイナーのナリは彼氏のクロとなかなか連絡が取れず、直接家を訪ねる。インターホンを押すとクロが出迎えるも、玄関にはヒールの靴が。アリサと名乗る女性は編集の仕事をするクロの元同僚。クロが貸していた DVD を返しにきていたという。クロのことが大好きなナリは動揺を隠せずその場で言い合いになってしまう。こんなにも好きなのに…。
2020年10月12日相沢沙呼による人気小説を映画化した『小説の神様 君としか描けない物語』が10月2日より全国で公開される。EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹と女優の橋本環奈がW主演を務める同作は、中学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわないという高校生小説家・千谷一也(佐藤)と、同じクラスの人気者でドSな性格でヒット作を連発する高校生小説家・小余綾詩凪(橋本)が、2人で共作をすることになる。多くのアーティストのMVを手がけ、『HiGH&LOW』シリーズでおなじみの久保茂昭監督がメガホンをとった同作は、映像美も追求された新たな作品に。今回は、主演の佐藤大樹にインタビューし、役作りで考えたことや、共演者の印象などについて話を聞いた。○■『HiGH&LOW』久保監督の持ち味も発揮――今回はMV撮影や、『HiGH&LOW』シリーズでおなじみの久保監督と改めてタッグを組むことになりましたが、印象はいかがでしたか?久保監督は身近な方ですし、1番大好きで尊敬している監督です。元々の信頼関係はあったのですが、久保さんだからこその座組みで、色々な方が力を貸してくださったのだと思いました。改めて惚れ直しました。芝居を作るための空気感や雰囲気作りがすごく丁寧な方で、僕らにも必ず「こう撮ろうと思うんだけど、どうかな?」と確認してくださいますし、逆に僕らから提案したことも受け入れて尊重してくださるので、本当に演じやすい現場を作って下さいました。――『HiGH&LOW』では、キャラクターについて役者の皆さんの解釈を入れていくというお話をよく聞いていたのですが、今回はどういう役作りだったんですか?『HiGH&LOW』の場合は、一人ひとりが役でやりたいことを髪型や口癖や衣装などに反映させていったのですが、今回は久保監督に明確なキャラクターのビジョンがありました。なので、キャラクターの基本的な部分には監督にお任せしていたのですが、例えば歩き方や立ち方などへの提案はさせていただいたりしました。丘に行くシーンで、わざと転んだのも、自分が提案してやらせていただいたアイディアでした。――完成した作品を見て、改めて「久保監督の持ち味が出てる」と思ったのはどのような場面でしたか?感情移入させる方法が上手だと思いました。特に回想シーンなど「そんなことがあったんだ」と提示するシーンは、短い描写だけど情報が多くて。――夜道などを歩いてるところは、車に轢かれないかちょっと心配に……。そこは全然大丈夫です。ノボル(町田啓太)じゃないので(笑)。○■橋本環奈の思いっきりビンタ「逆に気持ちいい」――文芸部メンバーとのシーンも多かったですが、橋本さんからビンタを受けるシーンは迫力がありましたね。台本上では1回しかなかったのですが、テストを重ねていくうちに、監督が「見ている方も、もっと叩いた方がスカッとするんじゃないか」と仰って、急遽足されました。環奈ちゃん自身は本当に優しいし、色々な方に気を遣える女優さんなので遠慮していたのですが、いざ本番が始まったら、さっきまでの心配はどこへ行ったんだというくらい、思いっきり叩いてくれたので、逆に気持ちよかったです。けっこう、久保監督の作品でビンタされがちなんです。実は監督が一番どSなんじゃないかと、僕は思っているのですが (笑)。――色々な撮影現場で、橋本さんの明るさが評判にもなっていますが、今回も感じましたか?僕も噂には聞いていたのですが、こんなに裏表なく、壁を作らない女優さんなんだと驚きましたし、すぐに仲良くなりました。クランクインした夜に文芸部の4人でごはんに行って、そこからはほぼ毎日ごはんを食べに行っていました。――文芸部部長・九ノ里正樹役の佐藤流司さんとも、初共演ですが、印象は?流司くんは、元々2.5次元ミュージカルで活躍されてて、僕も個人的に『ミュージカル 刀剣乱舞』や『NARUTO』を観ていたので、「いつか共演してみたいけど、なかなか機会がないだろうな」と思っていました。だから今回のキャスティングで、「こんなに早く夢が叶うんだ」というくらい嬉しかったです。同い年だったので、現場でもずっと、流司くんがボケて自分がつっこむみたいな感じで、たわいもないことを話していました。逆にお酒の席では互いの仕事についてたくさん真面目な話もして、大切な友達が一人できました。――『ミュージカル 刀剣乱舞』も観られていたんですね。僕も『錆色のアーマ』という逆2.5次元というプロジェクトを行っているので、「2.5次元ってなんだろう」という勉強をしたときに、流司くんのことを見ていたので、参考にさせていただいてました。――文芸部の後輩・成瀬秋乃役の柴田杏花さんは?杏花ちゃんは若いのにしっかりしていて、文芸部の人間の中で一番大人だったかもしれません。僕らがふざけているのを仏のような顔で見ていました(笑)。作品では、1番役にハマってるなと思うくらい、芝居が好きでした。メガネも自分で衣装合わせのときに持ってきていたみたいですし、カメラが回ってないときには劇中で持っている成瀬のノートに自分で色々書き足しているなど、役に対して愛があって、勉強家だなと感じました。年下ではありますが、尊敬できる女優さんです。○■FANTASTICSのメンバーを書くなら?――先ほども2.5次元の勉強をしたというお話が出てきましたが、今回は何か役作りにあたって勉強したことはあったんですか?知り合いに漫画家の先生が2人いるので、会いに行き話を聞かせていただきました。身近で共作をしている方がいるのか、担当編集者の方とはどれくらいの頻度で連絡をとっているのか、締め切りが迫ったときにどれくらいの徹夜をするのかなど、根掘り葉掘りインタビューをしました。もともと本を読むタイプではなかったので、実際に現場に近い環境にいる人に会って、話を聞くのがいいかなと思いました。――取材までされてたんですね。ちなみに、学生時代国語などは得意だったんですか?全然得意じゃないです! 僕理数系だったので、国語、社会は本当に苦手で。数学が一番好きでした。――MCも担当されているし、得意そうなイメージがあったので意外でした。全然でした(笑)。この世界に入ってから、しゃべりも出来ないとと勉強し始めました。――高校の頃からEXPGに通って、学校でもダンス部に所属していたということで、一也と境遇が似ている部分もあったのでしょうか?学校が終わると部活かバイトかレッスンか……当時芝居もやっていたので、一也が高校生と小説家の二足の草鞋を履いていたように、僕も何足もの草鞋を履いていました。高校生時代はいろいろ抱え込むタイプで、常に不安を持っていたので、一也みたいに生活に焦っている感じはあったと思います。そういった点では、共感できる部分もありましたし、逆に勉強にもなりました。「確かに、学生時代って、こんなに焦ってたな」と、今になって思うことはたくさんあります。――今回は小説家という役でしたが、FANTASTICSのメンバーを書くなら、どういう物語にしたいですか?FANTASTICSで書くなら……『花ざかりの君たちへ』のような、個性溢れる色々な男たちと、男たちを翻弄する腐女子のヒロインの話を書きたいです(笑)。1番手のイケメンは、ボーカルの中島颯太にします! 可能性がたくさんありそうだから。普段ボーカルはお芝居する機会がないのですが、いい色が出そうです。――ちなみに、ヒロインはなんで腐女子という設定なんですか?腐女子の方の可能性は、ハンパないからです! 『HiGH&LOW』をやったときにも、まさかその層に刺さるとは思っていなかったですし……『PRINCE OF LEGEND』もですが、いろいろ勉強になるので、今後の参考にしたいです!――それでは、最後にメッセージをいただけたら。ナイーブで売れない小説家と高校生人気小説家が2人でタッグを組んでベストセラーを生み出すという課題に挑む、ファンタスティック青春ムービーです。老若男女問わずいろんな方々に共感していただける、背中を押せるような青春ムービーになっていますので、ぜひ劇場でご覧ください。■佐藤大樹1995年1月25日生まれ、埼玉県出身。11年、FUNKY MONKEY BABYSの「ラブレター」MVに出演し俳優デビュー。14年EXILEに加入、18年にはFANTASTICS from EXILE TRIBE としてもメジャーデビュー。俳優としても活躍の場を広げており、出演作にTVドラマ『シュガーレス』(12年)、『俺たちの明日』(14年)、『ワイルド・ヒーローズ』(15)、舞台『錆色のアーマ』シリーズ(17年~)など。また、映画も『HiGH&LOW』シリーズ(16年~)、『ママレード・ボーイ』『センセイ君主』(18年)、『4月の君、スピカ。』(19年)と出演作が立て続けに公開されている。
2020年09月30日しなのによる小説「たぶん」を原案とする映画が公開されることが決定した。小説「たぶん」は、若い世代を中心に爆発的な人気を誇っている、小説を音楽にするユニット「YOASOBI」が楽曲化し話題に。当たり前が当たり前じゃなくなったいま、誰もが経験する新しい時代の、新しい選択。映画では、曖昧な言葉の中にある確かな気持ちを描く。昨年11月に公開した「YOASOBI」第1弾楽曲「夜に駆ける」が、Billboard Japan Hot 100やオリコン週間合算シングルランキングで複数週にわたって1位を獲得し、ストリーミング再生回数は今年夏に1億回を突破。続く第2弾楽曲「あの夢をなぞって」は原作小説がコミカライズ、第3弾楽曲「ハルジオン」は飲料や映像作品とのコラボを果たし、さらには初の紙書籍となる「夜に駆けるYOASOBI小説集」が発売と、活躍の幅を広げている「YOASOBI」。そんな「YOASOBI」の原作小説が今回、初映像化。「YOASOBI」Ayaseは「小説、音楽、MV、そして実写映画というまた新しい作品の広がりに今からとてもワクワクしています。『たぶん』の世界観がどんな風に膨らんでいくのか、とても楽しみです」と完成に期待を寄せ、ikuraも「どんな広がりを見せてくれるのかとても楽しみです!完成が待ちきれないです!」とコメントしている。なお、主題歌は「YOASOBI」の「たぶん」に決定している。『たぶん』は2020年晩秋公開予定。(cinemacafe.net)
2020年09月18日社会学者で、情報番組のコメンテーターとしても活躍する古市憲寿さんは、小説家でもある。芥川賞に2期連続ノミネートされ一躍注目を集めた。第4作『アスク・ミー・ホワイ』はオランダのアムステルダムを舞台にした長編だ。マガジンハウスから刊行される。「これまで書いた3冊の小説とは、明らかに違うものができたと思ったんです。だったら、純文学からは一番遠い出版社に出してもらうのがいいかな、と(笑)」主人公のヤマトは、恋人のサクラに誘われてアムステルダムへ移住してきた青年だ。サクラに捨てられた今、とどまる理由も飛び出す理由も持てないまま、日本料理店で働き続けている。鬱屈した日々の中で出会ったのが、日本で国民的知名度を誇っていた芸能人の港くんだった。アムステルダムやオランダ郊外の街デルフト、ヨーロッパの様々な風景の中で、ふたりは共に時間を過ごし――。「オランダはエスケープルーム(脱出ゲーム)の聖地で、3年前に初めて足を運んで以来何度も旅行しています」作中の港くんという存在は、実際に海外へ移住した噂もある元有名俳優を想起させる。「『港くん』というキャラクターを書くにあたって、性格や佇まいなど特定のモデルがいたわけではないんです。ただ、表舞台から姿を消した人がどうか幸せであってほしいと思って書いた部分はありますね。そんなことを考えているうちに、アムステルダムで“彼”と出会い、“彼”との関係を通じて成長していく主人公のイメージができあがっていきました」相手は芸能人で、自分は一般人。相手は男で、自分も男だから、抱いている感情は恋愛と違う。主人公は港くんとの関係に常識に囚われた線引きをするが、境界線はグラグラ揺さぶられる。凝り固まった思考がほどけて、溶けていく。「人って何事も二項対立にしがちだけど、そんなにはっきり分けられるものではないよなって昔から疑問なんです。友情と愛情、とか。異性愛者にとって、性別って絶対に超えられない壁でもないんじゃないのかな、とか。今“溶けていく”と言っていただけたのは嬉しくて、もともとの僕の出自である社会学の本でも、基本的には社会の常識を溶かしたいというか、“こうも見られるんじゃないの?”ってことを書いてきたつもりなんですよ。テレビでコメンテーターをする時も、そこは意識しています」だが、小説だからできることがある。「例えばこの小説の書き出しの〈ニュースにはいつも続きがない〉という一文は、何年も前からメモしていたものなんですが、論文っぽいものやエッセイではうまくハマらなかった。そういうものが溜まってアウトプットできていないことが、小説を書く前まではちょっとストレスでした。日常の中で芽生えたふとした感情とかふとした気付きって、小説ならば自由に盛り込める。小説だから、フィクションだからこそ“本当のこと”が書けるって感覚があるんです」ちょっとだけの勇気でこれだけ人生が動く。「コロナが流行しはじめた頃、外に出られず家にいるしかない時間を使って一気に書き上げました。旅行した時のことを思い出しながら書いていったからこそ、想像も加味されて、実際よりも素敵なオランダとかドイツになったんじゃないかなと思います」物語の舞台が、東京から海外へと変わっただけじゃない。安楽死をテーマにした『平成くん、さようなら』に象徴されるように、過去3作には死の匂いが充満していた。しかし本作は、外国で暮らす主人公の孤独感や、過去のスキャンダルが一生つきまとう芸能人の理不尽なども活写されてはいるが、生の、希望の方向へと物語が展開していく。何よりその一点が、これまでと「明らかに違う」。「辛い話や暗い話は僕自身も読みたくなくなっていたし、書きたくもなかったんです。社会が暗くて不安な時代ほど、明るい話だったり、現実には叶わないことをフィクションで読者に届けることが、クリエイターに求められるものなんじゃないかなと思う。そうすると、死の匂いが消えて、あんまり純文学っぽくもなくなる(笑)」デビュー以来書き継いできた“記憶”というテーマも、ポジティブな感触で読者の胸に刺さる。「辛い時に何が今日の自分を助けてくれるかっていうと、楽しい思い出や記憶。それは誰にとっても絶対大事なもので、誰も奪うことはできないものじゃないですか。思い出したい記憶をどれだけ作れるかが重要で、逆に記憶さえあれば、大切な人とたとえ離れ離れになっても大丈夫だと僕は思うんです。だからインスタグラムは、あと100年ぐらいサービスが続いてほしいですね。老後にちゃんとインスタの写真を見返せるように。逆にツイッターはなくなったほうが、無駄な争いが減っていいかもしれないけど(笑)」作中で、幾度か現れるフレーズが印象的だった。「勇気」だ。「“人生つまんないな”とか“何も起こんないな”と言う人ほど、受動的な気がするんですね。ただ待つんじゃなくて、自分から動きだすことでしか、自分の人生って動いていかないなと思うんです。ヤマトはうじうじした面倒くさい奴ですけど(笑)、港くんに対してはちょっと勇気を出して近づいていった。ちょっとの勇気でいいんですよ。人から誘われたら断らないようにするとか、提案されたことをすぐ拒絶せずいったん考えてみるとか。僕自身が人生の中で感じてきた“ちょっとの勇気でこれだけ人生が動く”ってことを、物語にしたのが今回の小説なんです」主人公のヤマトは港くんとの交流を通じて、自由になった。幸せになった。そして、優しくなった。いや、彼本来の優しさが表に出せるようになった、と言うべきか。人間は、本当は優しい――。古市さんの小説は、身も蓋もない酷悪な現実を突きつけながらも、必ずそのことを描いている。「合理的に突き詰めて考えていくと、人って優しくなれるはずだと昔から思っているんです。世界中の人々がいがみ合うよりも一斉に仲よくしたほうが、警察もいらなくなるし、軍隊もいらなくなるし、経済もうまく回るじゃないですか。利他的であることが利己的である、誰かに優しくすることが巡り巡って自分のためになる。そういった僕自身の考え方が、一番色濃く出るのが小説なのかもしれません」コロナ禍で疑心暗鬼と隣人恐怖が渦巻く今だからこそ、優しさがより強く響く。ラブストーリーというジャンルでは括れない、深い読後感を持つ一冊が届けられた。ふるいち・のりとし1985年生まれ。社会学者。連続して芥川賞候補となった『平成くん、さようなら』『百の夜は跳ねて』ほか、著書多数。8月27日、最新作『アスク・ミー・ホワイ』が発売される。※『anan』2020年9月2日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・大野彰宏(ENISHI)取材、文・吉田大助(by anan編集部)
2020年08月26日『持続可能な魂の利用』は、フェミニズム小説の旗手・松田青子さんの初長編だ。痛烈な「おじさん」批判小説であり、女性たちの連帯を描くシスターフッド小説でもある。「おじさん」は、見た目や年齢のことではない。カギカッコ付きなのは、それが家父長的な価値観で女性について勝手に語ったり評価したり貶めたりして消費し、女性の絶望を作り出す総体としての存在だからだ。「いまの女性たちが置かれている日本社会の理不尽な状況を、一度しっかり書いておきたいと思ったんですね。同時に、そうした『おじさん』の視線や悪意がなくなったら、女性たちはどれほどの自由を享受するだろうかとも想像しました」物語は2つの時空を行き来する。現代のパートでは、陰湿なハラスメントで負った傷を、射すくめるような視線の媚びないアイドル〈××〉に癒される敬子、ハラスメントの真相を知って、敵を討とうと誓う歩、二次創作にハマっている元アイドルの真奈、新生児の育児に右往左往する由紀などが活躍。未来のパートは「おじさん」から少女が見えなくなった世界だ。少女たちは伸び伸びと、現代社会の性差のゆがみを研究発表という形で考察していく。「未来の少女たちの目から見れば、なんてバカバカしいことがまかり通っていたのかと呆れることだらけ」作中で、アイドルは複雑かつ重要なモチーフとして描かれる。「敬子は女性アイドルに純粋に惹かれながら、その消費構造を手放しでは喜べないことにはっとします。人間は矛盾した生き物なので、女性が見られることで傷ついた心を、今度は自分が見る側に立つことで癒されるというのもあると思うんですね。私自身も実在のアイドルをモデル化して小説に登場させている時点で、やはりそこは綺麗事にならないように、自覚と自戒が伝わるような、ブーメランが自分にも返ってくる文章構造と書き方を心がけました」それでも本書に描かれた世界に、希望を見つける人は多いだろう。「SNSなどで女性を取り巻く問題が可視化されたことは気が重くなる部分もあるんですが、敬子の妹が言った〈鬱陶しい霧のようなままの気持ち〉のころよりは、多少は対策も立てられる。繋がれる人もいる。変化は生まれていると感じています」まつだ・あおこ作家。兵庫県生まれ。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞および野間文芸新人賞候補に。『彼女の体とその他の断片』(共訳)など、翻訳家としても活躍。『持続可能な魂の利用』見られることから少女たちが解放された世界と、そこへ至る前史ともいえる女性が生きにくい社会。描かれる事象のリアリティに驚く。中央公論新社1500円※『anan』2020年8月26日号より。写真・土佐麻理子(松田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年08月23日お笑い芸人のBKBことバイク川崎バイクが、『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』(ヨシモトブックス)でいきなり作家デビュー。この短編集は、彼がコロナ禍で自粛中、作品投稿サイトnoteに毎日寄稿した短編小説50本を収録したものだが、連載中にSNSで話題を呼び、急遽出版される運びとなった。特筆すべき点は、恋愛小説からミステリー、SF、ブラックコメディまで、ひねりの利いたストーリーテリングぶりだ。自由自在に球種を使いわける名ピッチャーのごとく、処女作とは思えない“技”を惜しみもなく披露しており、人気作家の吉本ばななが、帯にコメントを寄せたのも大いに納得。そんな“作家”BKBに単独インタビューを敢行した。――まずは、書籍化が決まった時の感想から聞かせてください。こんなにも早く本になった! という驚きと喜びがありました。最初に50日間、毎日書こうとは決めたのですが、ショートショートというジャンルだから、100個ぐらい書いて、誰かの目に留まってくれたらいいなと思っていたんです。そのうち、芸人仲間から「いつか本になるんとちゃう?」と冗談交じりに言われたんですが、まさか書き始めて30日くらいで、書籍化の話をいただけるなんて、夢のようでした。――noteに投稿するのを勧めてくれたのは、同じ芸人であるオズワルドの伊藤俊介さんだったそうですね。書き始めて手応えを感じたのはいつ頃ですか?たくさんの人に読んでほしかったので、無料で公開していたんです。10日を超えた頃から、フォロワーが毎日増えていきましたが、バズったりはしていません。毎日8時19分、“バイク(819)”の時間に更新していたら「すぐに読みたいから朝早く起きてます」とか「自粛中ですが、規則正しい生活を送ってます」といった声をいただくようになりました。それでエゴサーチをしてみたら「BKBの小説が面白い」とあって、マジか! とびっくりしました。――以前から書き溜めた作品もあったそうですが、いつ頃から小説を書いていたんですか?おぼろげですが、10年ぐらい前から趣味で書いていました。僕自身が、オチを軽く引っくり返す話や、2回読みたくなる話が好きなので、僕もそういうひとひねりあるものを書きたいと思ったんです。――オチが最後まで読めない巧みなストーリーばかりですが、小説は独学で書かれたんですか?独学です。星新一さんの小説が好きなんですが、ほかにもこれまでに読んだ小説から、無意識にインスパイアされているんだと思います。ミステリーも好きなので、叙述トリックなども使っています。また、できるだけ人の名前は、ありきたりな名字を避けたりもしました。たとえば、「山口」などよくある苗字にしちゃうと、山口さんが読みにくくなるかなと。とはいえ、女の子の名前は「真由美」とか普通の名前だったりもするので、一概には言えませんが。――コロナ禍での自粛期間があったからこそ、毎日小説が書けたのでしょうか?それは間違いないです。さすがに仕事をしながら毎日書くのは難しいので。「B、K、B!」とかやっていたら疲れますし、ネタもハーハー言いながら書いてます。でも、自粛中はずっと家にいて、体力も有り余っていたし、寝る時間もありましたから。――芸人仲間の方から、タイトルだけを振られ、そこから物語を作った回もありましたが、与えられたお題から作るほうが書きやすいのでしょうか?僕はそうです。0から1にするよりも、お題があって、そこから連想して作るほうが書きやすいです。――すごくリアルなストーリーからファンタジーまで、作品の発想はどこから来ますか? 例えばご自身の実体験を生かしたものなどもありますか?あります。単独ライブは毎年真面目にやってきたので、コントのネタのストックがありますし、知り合いから聞いた話を書いたりもします。また、ボケになってないようなネタの切れ端を日々、スマホにメモっています。あとは、他の方の短編集のタイトルだけを見て、そこから想像して書いたり、コントの話を広げたり、本当に困った時は、ファンタジーに逃げたりしていました。――ファンの方からは、どんな反応があったのでしょうか?僕の単独ライブなどに来てくれている人は、めちゃくちゃ驚いてはないと思います。コントでもオチだけ怖いネタはやっていたので。後輩だと、ジャングルポケットの太田とかは「俺は知ってましたよ。BKBさんのこういう一面」と言ってくれましたが、おそらくほとんどの人たちは知らなかったと思うし、先輩からも「ええ!」と驚かれたりしました。なかでも品川(祐)さんが反応してくれたのはうれしかったです。――小説家としての自己評価はいかがですか?こればっかりはね(苦笑)。やっぱりこの世界は、他人の評価が自己評価につながるわけで、自分でいくらいいものを書けたと思っていても、読まれて評価されなきゃ意味がないので。ただ、自分で読んで面白いと思うものは書けたんじゃないかという自負はあります。僕の芸風だと、「BKBの書いた本!? マジで!」と良いふうに捉えられることもあれば、「あのBKBの本やったら読まなくていいや」と悪いふうにいくこともあると思うんです。読まず嫌いの方をいかにして振り向かせるかが問題かなと。――小説と、普段、書いているお笑いのネタを書く作業の共通点とは?全然違うんですけど、隣り合わせにいるもんやなと僕は思いました。お笑いはネタを書いて終わりじゃなくて、そこから練習して、お客さんの前で笑ってもらってなんぼのものでしょ。今回の小説はショートショートだったこともあり、脳内で「おお!」と思ったらそこで終わるから楽でした。お笑いで面白いネタを簡単に書けるのなら、とっくに『R-1』で決勝に行けていると思います。――同じ芸人で作家でもある又吉直樹さんは、芥川賞を受賞しましたが、今後、小説家としてそういった賞を獲りたいという目標はありますか?本当のところ、賞は欲しいです。本来なら、そういう賞を獲ってから本を出すのが普通なんだと思いますし。もちろん表題作の「電話をしてるふり」が、(作家の岸田奈美さんがnoteで開催したコンテスト)「キナリ杯」をいただいたことはうれしかったです。調べてみたら、いろいろな短編の賞もありましたが、すでに書いたものはもう応募できないそうで、厳しいなと思いました。そこはもうちょっと緩くしてほしいです(笑)。――芸人としてのBKBさんの今後についても聞かせてください。できるかできないは別として、この本を出版できたことで、BKBに興味を持ってもらいたいです。目先の目標としては、単独ライブが即完するような芸人になりたい。そして、BKBの芸風は基盤として残しつつ、1人コントなどで『R-1』の決勝に行きたいです。――小説を書く作業は、あくまでも芸人としての活動の一環なのでしょうか?もちろんです。「BKBってこんな話が書けるんやったら、コントも面白いんとちゃう?」っていう説得力が欲しかった。書き物とお笑いは別の話かもしれないけど、「BKB!」とだけを言っていても裾野が広がらないので、もっと間口が広がってくれたらいいなと思っています。■プロフィールバイク川崎バイク1979年12月17日生まれ、兵庫県出身のお笑い芸人。愛称はBKBで、略したら「BKB」になるネタで人気を博す。『R-1ぐらんぷり』では 2014年にBKB漫談で決勝進出、近年では1人コントで準決勝進出を果たしている。
2020年08月15日最新長編小説『逃亡者』の著者・中村文則さんに、作品に込めた思いを伺いました。突然追われる身となった男。逃亡の果てに見える景色は?第二次世界大戦時、悪魔の楽器と呼ばれるトランペットがひとつの作戦を成功に導いた。時は現代、その楽器を手にした一人の青年が、謎の人物や宗教団体に追われる身となる――中村文則さんの最新長編『逃亡者』は、謎と歴史と記憶が多層的に構築されていくスリリングな一冊。「数年前、ドイツのケルン文学祭に参加して翻訳者と楽器が好きだという話をしていた時に、“人を洗脳する楽器”というモチーフが浮かんだんです。それがはじまりでした」元ジャーナリストの山峰は、いわくありのトランペットを抱き、失望のなかケルンに流れつく。そこに現れたのは、謎の男、“B”。彼は山峰に奇妙な選択肢を与えるのだが…。「“B”は本当に存在しているのかも分からない、謎めいた存在にしたかった。得体の知れない人間が一番怖いので」他の追手も現れ、彼らから逃れるために山峰は再び旅立つ。「社会に馴染めず外れてしまった人間が、逃亡者という特殊な存在になったことでさまざまなことが発生していく。ただ、普通このタイトルでそうした話だと逃げまくる話と思われそうですが、それだけでなく、主人公は過去と向き合うことになっていく。そこからまた展開があるんですけれども」逃げる山峰のパートのほか、作中には創作や対話、手記といった形でさまざまな物語が交錯する。「ドストエフスキー的なポリフォニー(多声)を取り入れました」と中村さん。「作者とは違う考えもあえて書きこんで、意見を戦わせるということもやっています。たとえば以前書いた『教団X』では、宗教を駄目なものとして書く傾向がありましたが、今回はできるだけ寄り添おうとしました。僕は宗教が政治をゆがめていると知っていますが、一辺倒に“こういう宗教は駄目だ”と言っても届かない人たちがいる。だから今回は、人生にすごくダメージを受けた時に宗教にはまることを否定できるのか、という部分も書きました」他には、恋人だったアインの日本での苦難や彼女の故国ヴェトナムの物語や、山峰のルーツである長崎の、潜伏キリシタンや原爆についてもページが割かれている。「日本の外国人の労働問題は書こうと思っていました。それと、ヴェトナムの歴史を見ると、作中でも書いたように、人々が強国に歯向かってきたんですよね。それがすごくいいし面白いなと思って。長崎については、実は僕のルーツでもあり、いつか書きたかったことなんです」そして、トランペットが使用された太平洋戦争の戦地の惨状をしたためた手記の中身――。「僕はよく小説内に手記を挿入しますよね(笑)。一応、毎回書き方を変える努力はしていて、今回は当時の言葉をそのまま書くと読みにくいので、フランス語からの日本語現代訳という設定にしました。今は明治と昭和初期の劣化コピーが流行っていて、第二次大戦の前と似ていると感じています。そのことを意識して書きました。手記に書かれた慰安婦に起きた凄惨な出来事は、史実をもとに書いている。読んで“知りたくなかった”という人もいるかもしれないけれど、過去を直視しなければ、この先改善も成長もないと思う」山峰もまた、かつて出版した書籍で第二次世界大戦時の軍部と財閥の癒着に触れたところ、“知りたくなかった”という感想をもらって落胆した過去がある。「人々は社会が公正で安全であると思いたいから、そうでないことが書かれてあると不安になり、別の理由をつけてその本を批判したり、“知りたくなかった”と思ってしまう。実はこの感想は、僕が『教団X』を書いた時の反応をほぼそのまま書きました。社会には問題がないと思いたい心理が行きすぎると、何か被害者が出た時、社会構造がではなく“お前に落ち度がある。お前が悪い”と個人批判する社会になってしまう。だから、僕の中には、みんなが求めている安心できる物語を提供することが本当にいいことなのだろうかという根本的な問いがあります。僕はあえて、知りたくないような事実も書きながら、いかに物語として面白いものにするかを考えている。それが物語を作る側の姿勢だと思っているんです」これまでに描いてきたモチーフや問題意識も盛り込んだ今回の大作。「『教団X』よりももっとグラデーションを持たせて、いろんな問題を詰め込み、僕の集大成的な作品になったと思います。普段社会問題に興味のない人でも読めばいろんなことが分かるだろうし、保守的な人でも読めば“ああ、そういう考えもあるのか”と分かってもらえると思う」いつでも人間社会への警鐘を鳴らし続けている中村さん。「以前から、これからの世の中はどんどん悪くなっていくと感じていましたが、新型コロナウイルスの影響でその速度は上がるでしょうね。差別をする傾向や、責任を困窮する個人に転嫁する動きがさらに強まっていくと思います。そういうタイミングで、この本を世の中に出すことは意味があると思っています」中村文則『逃亡者』人生に倦んでドイツのケルンに流れついたジャーナリストの山峰。だが、“悪魔の楽器”と呼ばれるトランペットを密かに携えていたことから、追われる身となる。逃亡の中で、彼が向き合うものとは。幻冬舎1700円なかむら・ふみのり1977年、愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。’04年『遮光』で野間文芸新人賞、’05年『土の中の子供』で芥川賞、’10年『掏摸〈スリ〉』で大江健三郎賞、’16年『私の消滅』でドゥマゴ文学賞を受賞。※『anan』2020年6月10日号より。写真・土佐麻理子(中村さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2020年06月04日舞台の作・演出、映画やミュージックビデオの監督、ラジオパーソナリティ、そしてこのたび小説家デビューを果たし、多才に活躍する松居大悟さん。その創作の原点はどこにあるのか。――舞台の作・演出、映画監督、そして初の小説が発売されたばかりですね。松居:表現や作品によって、制作のプロセスも関わるスタッフもまったく違うので、いろんな作り方を知っていくことが単純に楽しいです。自分がナビゲーターをしているJ-WAVEのラジオ番組『JUMP OVER』では、連動企画で舞台の公演をやったことがあるのですが、そうやって別の仕事が絡んだり、影響を与えたり、刺激にもなりますね。――もともと多才な人に憧れはありましたか?松居:意識していろいろやろうって思ったことはないんですけど、いいなと思っていたのは、チャップリンと北野武さん。たけしさんはお笑いもやるし、映画も撮るし、文章も温かくて。そもそも、何か一筋何十年っていう人に自分はなれないって思っていたんです。たとえば、演劇だけを人生かけてやっている人と比べた時に、同じくらい演劇が好きかって言われると、そんなことないなって。映像にも興味ある、文章も書きたい、テレビのバラエティもミュージックビデオもラジオも好き。だから、ひとつに絞りたくないし、絞れないし、絞るのもこわいし。あとは好みとして、ひとつの表現にとらわれないで、ジャンルを横断しているような人が作るものが好きっていうのもあります。――どのジャンルに行っても、居心地よく仕事はできますか?松居:制作期間中は、どんなジャンルであれ、その表現が一番だと思ってやってるんですよ。なので、同時に別の仕事を進行させるのが苦手で。舞台の稽古中に映画の打ち合わせをしたりとか。スイッチの切り替えが一番つらいですね。――作品づくりでは、どういう瞬間に喜びを感じますか?松居:アイデアが浮かんだ時ですかね。今回の小説では、頭の中でストーリーが走り出して、手が追いつかない時があったんですよ。あの瞬間は本当に快感でした。脚本を書いている時は、役者のことをイメージしたりして、自分の書いたものだけでは完結しないので、書きながら止まらなくなるみたいなことはなかったんですけど。小説は全部スマホで書いていたので、「やばい追いつかない追いつかない!」ってなりました。――スマホで書いたんですか!?松居:そうなんですよ。全部スマホで。机に向かって「小説書くぞ」って、改まった気持ちで構えちゃうと、どうしても書けなくて。だったら変に気負わずに、ダダ漏れみたいな、友達にLINE送るくらいの気持ちでスマホで書き進めてみたら、うまくいきました。――スマホに少しずつ書き溜めていく感じで?松居:ではなく、一気に書き下ろしました。3年くらい前から書こうとは思っていて、ようやく書き始めてからは、4~5か月で書き上げましたね。現在発売中の小説『またね家族』は、自身の感覚をもとにした家族のエピソードや、恋人の前で器用に振る舞えない男のみっともなさ、商業主義と理想の間で揺れ動く仕事観など、思春期以上成熟未満の自意識が詰まった渾身のデビュー作。本人いわく「限りなく自分と近い主人公にも見えますが、完全にフィクションです」。まつい・だいご1985年生まれ、福岡県出身。大学在学中に劇団「ゴジゲン」を立ち上げ、全作品の作・演出を務める。映画『私たちのハァハァ』『アズミ・ハルコは行方不明』『君が君で君だ』、TVドラマ『バイプレイヤーズ』ほか、クリープハイプや石崎ひゅーいなどのMVを監督。現在、初の小説『またね家族』(講談社)が発売中。※『anan』2020年5月27日号より。写真・村田克己インタビュー、文・おぐらりゅうじ(by anan編集部)
2020年05月21日良かれと思ってやっている言動が裏目に出てしまうことってありますよね。恋愛においても同じ。特に、恋愛初心者の場合は、小説や映画などで作られた「思い込み」から、ちょっとずれた行動をしてしまうこともあります。今回は裏目に出やすい男性への気遣いについてご紹介します。■ 距離感が縮められない出会ってから間もないころのデートは、お互いになかなか距離感が縮められずに苦労するもの。「どう振る舞えばいいか分からないから、とりあえず彼に合わせておこう」なんて思ってしまう人も多いはず。でも、実はこれこそがNG行動なんです。あなたは気を遣っているつもりでも、彼にとっては負担になってしまうことがあるのです。たとえば、彼から「次どこ行く?」「なにか食べたいものはある?」と聞かれたときに、「〇〇くんの行きたいところでいいよ」という相手に委ねる返答は、一見すると優しさのようにも思えますが、プランニングを放棄しているということでもあります。行く場所や食べるものなど、意見を言わずに全て彼に押し付けるのはやめて、「私はこれか、これが食べたい」と意見や提案をして一緒に考えるのがスマートです。彼との距離感を縮めるためには、積極的に会話をするのが一番です。彼の趣味について聞いてみたり、自分が今はまっていることを話したり……。そうするうちに、ほどよく距離が近くなるものです。■ 気持ちが盛り上がっているからこそ…連絡の取り方にも、注意が必要です。ふとした瞬間に、「彼と話したいな」「話を聞いてほしい」と思うことってありますよね。そんなとき、LINEやメールなどでメッセージを送るぐらいは良いのですが、彼の状況を考えずに即レスを求めたり、急に電話をかけたりするのはやめましょう。彼にも彼の生活があります。あなたが感じている「気持ちの盛り上がり」が、彼にも同じタイミングで訪れるとは限りません。もちろん、彼女から「話したい」と言われれば彼は嬉しいはず。でも、状況的にそうしたくてもできないこともあるでしょう。次に話せるタイミングを待てるようになれば、「恋愛初心者」卒業です。■ 彼の喜ぶ顔が見たくて…彼の喜ぶ顔が見たくて、一生懸命になにかをしてあげたくなることもあるでしょう。その気持ちと姿勢は尊いですが、「私、忙しかったけど、あなたのためにこんなに頑張ったよ!」というアピールはNG。彼にとっては、あなたが尽くしてくれることがプレッシャーになったり、「別に頼んでないのにそう言われても……」と感じたりするかも。彼のために何かをするのは良いことですが、見返りを求める発言は避けましょう。そうすれば、彼もプレッシャーを感じることなく、心から「ありがとう、嬉しい」と思ってくれるはずです。■ 彼の気持ちは進化しないという思い込み「出会ったばかりのころ、〇〇くんはこれが好きだった」と覚えているのは良いことですが、その記憶にしばられすぎるのもNG。趣味やライフスタイルは、少しずつ変わっていくものです。あなたから、「これ、好きだよね?」と渡されても、彼はもう好きじゃないかもしれません……。毎回のように持ってこられると、ちょっとウンザリかも。そうはいっても、彼の好みの変化を常に把握するのは至難のわざ。一緒にショッピングに行ったときなど、ちょっとした機会に「〇〇くん、前にあれ好きだったよね?今も好きなの?」とさりげなく聞いてみるのがオススメです。もう好みではなくなっていたとしても、彼は、あなたが覚えていてくれたこと自体を嬉しく感じてくれるでしょう。■ まとめ恋愛経験が少ないと、わからないことがたくさんあります。手探りで進むしかありませんが、「勝手に思い込む→決めつける→押し付ける」のはNGです。あなたの言動に対して、彼がどう感じて、どう思うのかを想像することが大切なポイント。できるだけこまめにコミュニケーションをとり、彼の気持ちを確認しながら進められると良いですね。(只野/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年05月19日佐藤大樹と橋本環奈が小説家役でW主演する映画『小説の神様 君としか描けない物語』が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府による緊急事態宣言を受け、5月22日(金)の公開延期を決定した。本作はSNSや書店員から話題が広まり、1年間で7刷が決まるほど話題となった相沢沙呼の小説「小説の神様」の映画化。自分を見失い思い悩むナイーブで売れない高校生小説家・千谷一也を佐藤さん、クラスの人気者でヒット作を連発するドSな高校生小説家・小余綾詩凪を橋本さんが演じ、2人が協力して大ベストセラーを生み出すというミッションに挑んでいくストーリー。現在、新たな公開日は未定だが、決定し次第、本作の公式サイトやSNSにて発表。また、購入済みの前売券ムビチケカード(2020/5/22公開と記載のもの)については、延期後の上映でも使用可能だという。『小説の神様 君としか描けない物語』は近日公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:小説の神様 君としか描けない物語 近日公開©2020映画「小説の神様」製作委員会
2020年04月14日夜寝る前、どんな風に過ごしていますか?リラックスした気分で眠りにつきたいときは、ほっこりできる恋愛小説を読んでみるのがおすすめです。いま好きな人がいるあなたも、恋愛はご無沙汰なあなたも潤った気持ちになれること間違いなしの4作品をご紹介します。淡くて切ない描写が魅力的な「センセイの鞄」主人公のツキコとセンセイは、高校時代の生徒と先生という関係。大人になってから、いつしか趣味が似ている者同士として近づいたことでやがてツキコの中でセンセイへの想いが形を変えていくのです。30歳も年が離れた男性であるセンセイに惹かれていくツキコの淡くてほのかな恋心が、読んでいてキュンとしてしまいます。切なくて胸が締め付けられるようなラストシーンなのになぜか胸の奥が暖かくなるような不思議なストーリー。年上の男性が好きなタイプ、そんなあなたには特におすすめしたい一冊です。変わらない愛が描かれる「君に読む物語」美しいアリーと情熱的なノア。2人は身分の違いから、惹かれあいながらも引き離されてしまいます。叶わない運命のひと夏の恋は思い出になるはずでした。ところが2人はひょんなことで再会。でも、そのときアリーには婚約者がいたのです…。成就しないであろう恋をしていながらそれでも変わらぬ2人の愛が切なくて、こんなにも深く誰かを愛せるのか、と思わせてくれる作品です。年をとりアルツハイマーになってしまったアリーに、ノアが2人のことを語ります。その姿に、胸がジーンと熱くなります。優しくて切ない恋がしたい時におすすめです。離れているからこそ愛おしい「エンキョリレンアイ」書店でアルバイトをしている花音が恋に落ちたのは、アメリカ留学を翌日に控えた晴。日本とアメリカと物理的には遠く離れていても決して離れない2人の心が、とても美しくて優しい物語です。13年という長い歳月、なぜお互いをこれほどまでに愛せるのか。人を好きになることがいかに簡単で、いかに難しいのかを教えてくれる一冊です。いま遠距離恋愛をしている、これからあまり会えなくなってしまいそう、そんなカップルにおすすめの一冊です。散歩が繋ぐ「すべて真夜中の恋人たち」34歳の冬子は、誕生日の真夜中に散歩をすることが唯一の楽しみでした。恋愛や結婚もせずに、ただ毎日を平穏に過ごすだけの日々。そんな冬子が三束という年上の男性と出会ったことで、いつもの繰り返しの日々が鮮やかに変わっていきます。地味な女性だった冬子が、やがて輝いていく様子が丁寧に描かれていて、恋を初めて知った時の胸キュンな感じに読んでいて胸がほっこりしてきます。恋はご無沙汰という人にも、付き合い初めたばかりの人にもおすすめできる、幸せいっぱいのラブストーリーです。
2020年04月12日佐藤大樹演じるナイーブで売れない小説家と、橋本環奈演じる秘密を抱えたドSな小説家の2人が共に物語を作り始める青春ストーリー『小説の神様 君としか描けない物語』。この度、本作の撮影現場の裏側を映したスペシャルメイキングムービーが公開された。映像では、公開中の予告編にも登場する詩凪(橋本さん)のビンタ&スネキックシーンのメイキングからスタート。「おもいっきりビンタいいですよ!!」と気合い十分な佐藤さんと、最初は遠慮がちだったが「しっかりやろうかな!」と意気込む橋本さん。強烈スネキックには、久保茂昭監督や橋本さんが「痛そう」と言う中、「全然、痛くないよ!」と佐藤さんが強がるような場面も。また、文芸部4人のわいわいとした様子も覗ける。炎天下の撮影中、佐藤流司が「大奥ぐらい囲まれてる!」「今日42度あります」と冗談を言い場を和ます一幕も登場。さらに、撮影にも強いこだわりがある久保監督渾身のシーンの裏側も初解禁。「こんな映画見た事ない」「浮くの!?」と、佐藤さんと橋本さんも驚く演出が施されている。『小説の神様 君としか描けない物語』は5月22日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:小説の神様 君としか描けない物語 2020年5月22日より全国にて公開©2020映画「小説の神様」製作委員会
2020年04月03日