バイク川崎バイク、鮮烈な小説家デビュー! 自粛期間をプラスに変えた制作秘話
お笑い芸人のBKBことバイク川崎バイクが、『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』(ヨシモトブックス)でいきなり作家デビュー。この短編集は、彼がコロナ禍で自粛中、作品投稿サイトnoteに毎日寄稿した短編小説50本を収録したものだが、連載中にSNSで話題を呼び、急遽出版される運びとなった。
特筆すべき点は、恋愛小説からミステリー、SF、ブラックコメディまで、ひねりの利いたストーリーテリングぶりだ。自由自在に球種を使いわける名ピッチャーのごとく、処女作とは思えない“技”を惜しみもなく披露しており、人気作家の吉本ばななが、帯にコメントを寄せたのも大いに納得。そんな“作家”BKBに単独インタビューを敢行した。
――まずは、書籍化が決まった時の感想から聞かせてください。
こんなにも早く本になった! という驚きと喜びがありました。最初に50日間、毎日書こうとは決めたのですが、ショートショートというジャンルだから、100個ぐらい書いて、誰かの目に留まってくれたらいいなと思っていたんです。
そのうち、芸人仲間から「いつか本になるんとちゃう?」と冗談交じりに言われたんですが、まさか書き始めて30日くらいで、書籍化の話をいただけるなんて、夢のようでした。