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サッカーの技術・戦術面に加えて、オフ・ザ・ピッチの成長にもつながると評判のサカイクキャンプ。2024年夏は関東と関西で開催されます。そこで今回は、サカイクキャンプのメインコーチを務める菊池健太コーチと、チームビルデイングでおなじみ、福富信也さんに「挑戦・レジリエンス~折れない、しなやかな心を育むのに、サッカーが良い理由」をテーマに話を伺いました。子どもたちの指導に長く関わるお二人は、昨今のサッカー指導や保護者の関わりについて、どう感じているのでしょうか?今回の記事では「しなやかな心を育むのに、サッカーが適している理由」について、お届けします。(取材・構成鈴木智之)写真は過去のサカイクキャンプ<<前編:失敗を恐れ「挑戦」をしない子どもたち、子どもたちのチャレンジ精神を育むために大人ができることサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■サッカーは競技特性上ミスがつきもの&自分でコントロールできない要素が多い菊池:子どもたちにもよく話すのですが、サッカーはミスが多いスポーツです。競技の特性上、至る所でミスが発生します。だからこそ、チャレンジし続けることが大切で、一つ一つのミスやうまくいかなかったことに一喜一憂せず、やり続けることが大事なんだよと伝えています。福富:サッカーにはミスがつきもので、自分でコントロールできないことも多いですよね。そもそも相手がプレーを妨害してくるスポーツなので、思い通りにいきません。仲間にも意思があるので、パスを出した場所に走ってくれるとは限りません。つまり、自分でコントロールできない、不確実要素が圧倒的に多いのです。菊池:そうですね。だからこそ、うまくいかないことやできないことを周りの人がサポートしたり、皆が同じ目標に向かってプレーすることが大切なわけです。「この子には、こうしてあげよう」とか「あの子はこういうことが得意だから」など、他人のことを思いやる心が芽生えるのも、サッカーがしなやかな心を育むために、適している部分だと思います。■プレー中はチャレンジを繰り返さなければならないので、一つのことで落ち込んでいられない福富:自分自身に目を向けられるようになることが、しなやかさの一部分なのかもしれません。とはいえ、誰しも思い当たると思いますが、コントロールできないことに対して、あたかも自分はコントロールできるかのように、イライラしてしまうことがありますよね。菊池:はい。福富:コントロール可能なのは自分のことだけなのに「なぜあの選手はそこに走らないんだ」「なんで自分にパスを出してくれないんだ」とイライラしてしまう。それは、しなやかな心とはかけ離れています。菊池:自分自身に目を向けることは、とても大切なことですよね。子どもたちには、3日間のサカイクキャンプで、どのように変わっていきたいかを考えてみようという話をしています。サッカーという競技自体がミスの多いスポーツなので、その点においては耐性がつきやすく、心のあり方に目を向けやすいのかなと思います。福富:サッカーはチームスポーツなので、他人との関わりを通じて、自分自身が変わることができます。「あの選手はあそこに走るのが嫌なのかな」「じゃあ、こっちにパスしてみようかな」など、一つのことにこだわらず、違うアプローチを考えてみる。自分でコントロールできることだけに目を向けていくと、イライラせずに、しなやかな心を持つことができるのではないでしょうか。菊池:サッカーはチャレンジを繰り返さなければならないので、一つのことで落ち込んではいられませんよね。気持ちを切り替えることも大事ですし、プレーが止まることなく続くので、一喜一憂せずにプレーすることが大切なのだと、子どもたちに話しています。■相手ではなく自分に矢印を向けることで「何をすべきか」が明確になる福富:大事なのは「自分でコントロールできるのは、自分の考え方や自分のプレーだけ」と、気づいているかどうかです。あまりうまくいっていない人は、コントロールできないこと、例えば風が強いとか、強い相手に勝てるわけがないとか、この先発メンバーでは無理だとか、外的環境に言及していることが多いと感じます。そこで私は「他にできることを探そう」「自分でできる、別の方法を探そう」というアドバイスをしています。菊池:それは素敵ですね。相手どうこうではなく、自分に矢印を向けることで、何をすべきかが明確になります。その結果、子どもたちが無邪気にサッカーを楽しんだり、キャンプに参加して自信をつけて、生きるためのしなやかさにつながってくれたら嬉しいです。■結果ではなくプロセスを評価することが大事福富:サカイクキャンプの「ジャッジしすぎない」という方針も大事だと思います。シュートを決めた時だけ「ナイスシュート」と言うと、「決めないとナイスじゃないんだ」と思ってしまいます。それよりも「動き出しがよかったね」と言ってあげたほうがいいと思います。結果ではなく、プロセスを評価することが大切です。菊池:チャレンジしたことに目を向けてあげたいと、常に思っています。チャレンジすること自体が、大切な過程だからです。うまくいかなくても、そのプロセスを認めてあげて、次はどうしたらシュートが入るかを一緒に考えるほうが、選手のモチベーションは上がりますよね。■キャンプで劇的に変わるわけではない、子どもの「楽しみ方」が変わるタイミングを見守って福富:私の息子がサカイクキャンプに参加しましたが、帰ってきて「何が身についた?」など、野暮なことは聞かないようにしていました(笑)。2泊3日のキャンプで結果を聞くのは、KPI(重要業績評価指標)の世界になってしまうと思うからです。3年後くらいに、理由はよくわからないけれど、この子は変わったな、もしかしたらサカイクキャンプも役に立ったのかな、くらいの感覚でいいのではないでしょうか。菊池:おっしゃるとおりだと思います。子どもは大人が思っている以上に、敏感に感じ取ります。「ここはチャレンジしても大丈夫な場所なんだ」と感じてもらうことで、自然とチャレンジが増え、できることも増えていきます。保護者の方には、少し離れた位置から、子どもの可能性を信じて見守っていただけたらなと思います。福富:すぐに身についたものは、すぐになくなってしまいます。たとえば会社で研修を受けてレポートを提出し、「研修を受けたのだから、明日から変わりなさい」と言われても、無理な話でしょう。高額な研修を受けたからといって、すぐに変われるわけではありません。親ができることは、愛情を持って、子どもを見守り続けること。それが、子どものやる気を高めることであり、しなやかな心を育むために、大切なことではないでしょうか。菊池:最初は子ども同士でボールを蹴って遊ぶ楽しさから、相手との駆け引きができるようになったり、やりたかったことができるようになったりと、楽しみ方が変わるタイミングがあります。そのタイミングまで、保護者の方には我慢してほしいと思います。多くの子どもは、家で親に管理されているので、サカイクキャンプが、羽を伸ばせる場所であったら嬉しいです。福富信也(ふくとみしんや)信州大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)。横浜F・マリノスコーチを経て、2011年に東京電機大学理工学部に教員として着任(サッカー部監督兼務)。日本サッカー協会公認指導者S級ライセンスで講師を務め、Jリーグのトップチームや年代別日本代表など、幅広い対象へのチームビルディング指導を行う。2024年からFC東京のアドバイザーに就任。最新著書『サッカーがもっと楽しくなる40のヒント ~なぜカメはウサギに勝てたのか~』菊池健太(きくちけんた)サカイクキャンプヘッドコーチ。約20年にわたり未就学児から小学生まで指導。私生活では4児の父。4人ともサッカーをしており、サッカー選手を育てる保護者でもある。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年05月15日サッカーの技術・戦術面に加えて、オフ・ザ・ピッチの成長にもつながると評判のサカイクキャンプ。2024年夏は関東と関西で開催されます。そこで今回は、サカイクキャンプのメインコーチを務める菊池健太コーチと、チームビルデイングでおなじみ、福富信也さんに「挑戦・レジリエンス~折れない、しなやかな心を育むのに、サッカーが良い理由」をテーマに話を伺いました。子どもたちの指導に長く関わるお二人は、昨今のサッカー指導や保護者の関わりについて、どう感じているのでしょうか?(取材・構成鈴木智之)写真は過去のサカイクキャンプ<<関連記事:「小学生年代で身につけておいて欲しいライフスキルとは?」内野智章×菊池健太対談サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■失敗を恐れるあまり挑戦をしない子どもたち菊池:最近の子どもたちを指導していて感じるのは、失敗を恐れるあまり、難しいことや新しいことにチャレンジしなくなっているのではないか? ということです。「うまくいかないかもしれない」という不安から「できない」「難しい」と尻込みしてしまう傾向にあるのかなと感じています。福富:私は大学の教員をしていますが、似たようなことを感じます。効率を求めて、極力、無駄なことをしたくないと考えている世代なのかもしれません。例えば、「これは就活に役立ちますか?」などと尋ねてくる学生もいます(笑)菊池:そうなんですね。福富:でも私は、もっと無駄なことをたくさんした方がいいと思っています。タイパやコスパという言葉に代表されるように、今の子たちは時間もお金も経験も、無駄を省きたがります。そのような考えを持っていると、失敗はただの無駄になってしまうんです。でも、失敗は無駄ではなく、最短距離で成功に辿り着くことが、良いこととは限りません。失敗も成功も、その過程で経験することが大切なのだと思います。■子どもの可能性を引き出すには、親から離れて信頼できる大人に預けることが有効菊池:昔は「とりあえずやってみよう」という子が多かったのですが、今は慎重になり、失敗を避けようとする子が目立ちます。サカイクキャンプに参加してくれるのは、どちらかというと積極的に前に出るタイプではない子が多いこともあり、「サッカーを通じて挑戦すること」や「失敗から学ぶこと」を経験してほしいと考え、子どもたちと接しています。福富:私の息子もサカイクキャンプに参加したことがありますが、子どもが親から離れて行動することは、非常に重要な意味があると思います。親がそばにいると、親は手助けしたくなり、子どもは親に頼りたくなってしまうんですよね。でも、子どもの限界を引き出すのは、親ではなく、信頼できる第三者である可能性が高いんです。菊池:なるほど。福富:私の母校の大学では、幼稚園児を対象に3泊4日のキャンプを実施していました。親は同行せず、大学の先生と学生が子どもたちの面倒を見るのですが、その3日目に登山があるんです。幼稚園児が終日かけて、自分の荷物を背負い、2000m弱の山を登り切るんです。菊池:それはすごいですね。福富:親がいたら、絶対にできないことです。子どもは親の前では「疲れた」「抱っこして」「リュック持って」などと甘えてしまうからです。でも、親がいなくて、同年代の仲間と一緒にいると甘えない。子どもの可能性を引き出すためには、親から離れて、信頼できる大人に預けることが有効だと感じました。■信頼できる大人がいると安心してチャレンジできる菊池:すごく勉強になるエピソードです。サカイクキャンプは、以前は3、4年生が多かったのですが、コロナの影響でお泊り保育ができなくなったこともあり、1、2年生の参加も増えてきました。サカイクキャンプが、初めての宿泊体験になる子も多いです。福富:うちの子もそうでした。菊池:キャンプに参加するだけでも、子どもたちにとっては大きなチャレンジですよね。ましてや小学生のうちから、初めての場所で、初めてのメンバーと共同生活を送るのは、本当に大変なこと。それを成し遂げられるのは、とても幸せで立派なことなんだと、参加者全員に伝えるようにしています。大人でもなかなかできない経験なので、自信を持っていいんだよと後押ししてあげるんです。福富:キャンプには、菊池コーチのように信頼できる大人がいるので、子どもたちは安心して挑戦できるのだと思います。親にできることは、どんなことがあっても常に子どもの味方でいること、そばにいてチャレンジを応援し続けること。つまり、先回りして手を出すことではなく、愛情をもって見守ることなのだと思います。■他の子と比べることで劣等感が生まれる子ども自身の可能性を信じて菊池:私も子育てをしているので、つい先回りしてしまいたくなる気持ちもわかります。そうすれば楽だし、安全だし、時間も節約できる。でも、子どもの可能性を信じることが大切なのだと実感します。実際、子育てを通じても、保護者の方々と話していても、親が思っているよりも、子どもはずっと多くのことができるものなんです。福富:そう思います。菊池:「うちの子はこれが苦手で......」と言う親御さんもいらっしゃいますが、いざキャンプに参加してみると、全然そんなことはなかったり、自分のことは自分でできたりする。謙遜して言っているのかもしれませんが、実際はそんなことないんだと、フィードバックするようにしています。福富:他人と比較することで、自分を卑下してしまうのかもしれません。例えば、トレセンに選ばれた子がいると、「あいつの方が上なのか」などと考えてしまう。強い者には弱く、弱い者には強いという社会の縮図のようなものですね。人との比較の中で劣等感が生まれたり、「こいつにはマウント取っても平気だ」といった考えが生じたりする。菊池:キャンプでも、サッカーが上手い子は、生活面でも強いという傾向があります。福富:私は、序列を作ったり、自分より強い者には弱く、弱い者には強いという二面性を持つことは、とてもかっこ悪いことだと思っています。子どもたちにも、そういうのはかっこ悪いんだということを理解してほしい。大切なのは、他者との比較ではなく、自分自身のチャレンジをすることなんです。菊池:そのとおりですね。他人と比較することには意味がありません。福富:ウサギとカメの話のように、カメはウサギというライバルの存在を気にせず、自分のペースで目標に向かってコツコツと歩み続けたら、結果的に勝利を収めました。一方、ウサギはカメに勝つことだけを考え、勝てると思ったところで気を抜いて休憩してしまいました。菊池:実は、親御さんの方が、他人と比べているのかもしれませんね。子どもの問題というよりも、親自身がどう変われるか、どのように子どもにチャレンジする機会を与えられるか。自分の子どもに焦点を当てることの大切さは、我々指導者が訴えていかなければならない部分でもあると感じています。■キャンプで「できた」とういう達成感やチャレンジした充足感を味わうと、自信がついた顔つきに変わる福富:親元を離れて参加する子どもたちは、キャンプという非日常の環境で、普段教わっているコーチとは違う人からアドバイスを受けることで、今までとは違う価値観に気づいたり、刺激を得たりと、成長するきっかけになるのは間違いないですよね。菊池:はい。初日は不安そうだったり、どうしようという表情をしている子も、最終日には少し自信がついた顔つきに変わります。そのために、私たちスタッフはあまり「こうしなさい」とは言わないようにしています。福富:すごく、いいことだと思います。菊池:「自分のことは自分でやろうね」と伝え、手をかけずに、目をかけるスタンスを大切にしています。その中で「ひとりでできた」という達成感を味わえたり、チャレンジすることで充実感を感じられる。そういった経験は、非日常の環境だからこそ得られる、貴重なものだと思います。<後編に続く>福富信也(ふくとみしんや)信州大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)。横浜F・マリノスコーチを経て、2011年に東京電機大学理工学部に教員として着任(サッカー部監督兼務)。日本サッカー協会公認指導者S級ライセンスで講師を務め、Jリーグのトップチームや年代別日本代表など、幅広い対象へのチームビルディング指導を行う。2024年からFC東京のアドバイザーに就任。最新著書『サッカーがもっと楽しくなる40のヒント ~なぜカメはウサギに勝てたのか~』菊池健太(きくちけんた)サカイクキャンプヘッドコーチ。約20年にわたり未就学児から小学生まで指導。私生活では4児の父。4人ともサッカーをしており、サッカー選手を育てる保護者でもある。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年05月14日今年ももうすぐ終わりですね。今日か明日ぐらいから冬期休暇に入られる方もいらっしゃるのではないでしょうか。普段は仕事や家のことで忙しい親御さんたち、少しゆっくりできるこの機会にお子さんのサッカーに関連する記事をじっくり読んでみませんか。ジュニアサッカー(少年サッカー)の保護者向け情報サイト「サカイク」で2021年に配信した全記事の中でみなさんの注目度が高かった記事をランキングでご紹介します。ぜひいま一度ご覧ください。第5位今まで続かなかった子もこのノートなら続けられる! 親が言わなくても習慣化しやすいサッカーノートに隠された工夫サッカーノートを書いてほしいけど、習慣化するのが難しい。という親御さんは結構いらっしゃいますね。親があれこれ言ったり工夫を凝らさなくても、習慣化できるサッカーノートということで関心が高かったようです。お子さんが自ら習慣化できるサッカーノートは、今までのノートとどう違うのかご紹介しています。記事を読む>>第4位「夢中になれれば、最強」 乾貴士選手が語る、サッカーが上手くなるために一番大事なこと(C)CEREZO OSAKA最近はJリーガーの平均身長が高くなってきていますが、169cmと小柄ながら卓越したテクニックと的確な判断を活かしたプレーで、ドイツ・スペインで10シーズンに渡ってプレーしてきた乾貴士選手。「子どもたちにはサッカーを好きになって、夢中になるのが一番だって伝えたい」と語る乾選手が考える、サッカーが上手くなるために一番大事なことを伺いました。サッカー少年少女の保護者の皆さん、ぜひご覧ください。記事を読む>>第3位ブンデス・デュエル王を育てた「答えを言わない」ポリシー。「あれやれ、これやれ」と指図しない理由......遠藤航・父の教育①(C)中河原 理英日本代表の中心選手として活躍する遠藤航選手。インタビューの発言などからも人間性の高さがうかがえる遠藤選手がどんなふうに育てられたのか、お父様に伺った記事が第3位でした。幼少のころから、あれをしなさい、これをしなさいと言わず自分で決めさせることを大事にしてきたという遠藤家の育児方針は、考えてプレーをするサッカー選手を育てたい保護者の皆さんにも読んでいただきたい内容です。記事配信当時、見逃してしまった方はこの機会にご覧ください。記事を読む>>第2位昔と今の子どもを取り巻く環境の違い、最近の子がやる前から「無理」「やらない」という理由とは「子どもがチャレンジを怖がる」「失敗しそうなことはやる前から『ムリ』『嫌だ』という」少し前から、指導者や保護者の方からこんなことを聞くようになりました。最近の子どもたちがやる前から「ムリ」と言うのはどうしてなのかkid’s dream プロジェクトの西脇和治さんに聞いたこの記事は、今年の前半でもランキングに入っており、非常に多くの方にご覧いただいた内容です。未就学年代から習い事で「教えてもらう」「手順がある」のが当たり前、「自由にやっていいよ」と言われると思考がフリーズする現代の子ども達が、どうしたら自らチャレンジをするようになるのか、いま一度ご覧ください。記事を読む>>第1位【タイプ別診断】あなたはどのタイプ? 子どもへの態度をチェックして自分の過干渉のタイプを知ろう今年一番反響があったのは「過干渉」についての記事でした。子育てにおける過干渉、内心気になっている方も多いですよね。「自立を促すようにしているつもりだけど、もしかして過干渉になってる......?」と、どんな接し方が過干渉になるのか、イマイチわからないという方も少なくないようで、多くの反響がありました。過干渉にもいくつかのタイプがあり、自分がどのタイプか診断できるチェックシートとタイプ別アドバイスもご紹介したこちらの記事が2021年の第一位でした。口出し、手出し以外にもある「過干渉」。子どもの自立をサポートするために、いま一度過干渉について確認してみませんか。記事を読む>>これからも様々な情報を配信していきますので、2022年もよろしくお願いいたします。
2021年12月28日家にいる時間が増えて、新しいことに挑戦したくなる今日この頃作っている間も楽しいストリングアートに挑戦してみませんか?今回はオリジナリティを出すため漢字で挑戦しましたが、ローマ字やイラストに合わせて作ってみるのもおすすめです!用意するもの・表札に丁度良い板・漢字を印刷した紙・お好みの色の釘(今回の例では128本)・お好みの色の糸(今回の例では12m)・ハンマー・はさみ・ボンド・先端が尖ったもの(きりなど)今回は若井産業さんのストリングアート用商品「Nailit!!(ネイルイット)」を使いました!「Nail it!!」について知りたい方はこちらからネームプレートの作り方①漢字を印刷した紙を用意する木のサイズに合わせたサイズで印刷しましょう。(今回はフォントはArial、サイズは200で印刷しました)印刷した紙は木よりも少し小さい大きさに切ります。ポイント!太くて間隔があいているフォントを選ぶのがおすすめ!私は試作で文字の間隔が狭すぎて読めなくなりました…(´;ω;`)②下穴をあけるまず漢字の配置を決め、マスキングテープで紙を木に留めます。漢字の角にあわせてきりなどで軽く穴をあけます。穴の間隔が近すぎると釘を打ちづらかったり、糸を通せなかったりするので最低でも5mmはあけるようにしましょう。③釘を打つ先ほどあけた下穴に沿って釘を打ちます。曲がってしまった釘はペンチで修正しましょう。糸がかけれるように1㎝ほど浮かしましょう。ポイント!右利きの方は右下の釘から打つと打ちやすい(^^♪③糸をかける糸をかけます。たるまないようにかけましょう。※カーディガンなどを着ていると袖が釘にひっかかってしまうので気をつけてくださいポイント!糸をかけはじめるときは結んでおくとずれにくい糸のかけ方は自由です。お好きな密度になるまでかけましょう。※文字の線の内側だけに糸をかけてください今回の漢字は繋がっていたので1本の糸で一文字すべてにかけられました(^^)v漢字の線が繋がっていない場合は無理して繋げず繋がっているところだけを完成させて糸を切ってから次の部位に糸をかけ始めましょう。内側が終われば次は外側です。内側の密度が少なくても外側をしっかりすれば文字の輪郭がはっきりします。まず釘の間に×ができるように2周しましょう。(わかりやすいように別色の糸をかけています)2周目で×ができました。次に釘の間の外側にまっすぐな線ができるようにして1本1本の釘にまきつけます。これができたら外枠完成です!文字が読めるようになりましたね!外枠ができたら、かけはじめと同じ釘で結びます。結び目にボンドをつけて、乾いたら、余った糸を切ります。完成!オリジナルネームプレートができました!読みづらくなってしまったとき文字の線の隙間が狭く、見づらくなってしまいました…そんなときは、外枠のみ違う色を使うと文字の線が際立ちます!読みづらくなってしまったときやもっと文字を際立てたいときは外枠に別の色を使ってみましょう。表札として使っても、お部屋のプレートとして使ってもOK!是非作ってみてください!他にもこんな作品も!季節の柄やロゴや標識など、自分で思いついた模様で作ってみるのも楽しいです!シンプルなイラストだとお子さんでも気軽に楽しく挑戦できますね(^^)ネームプレートにおすすめの木材今回作ったネームプレートの木材は「UROCO」というカラー焼杉です。木目がとてもかっこよく、カラーバリエーションも豊富なのでネームプレートにぴったりでした(^^♪ネームプレートを作るときは是非チェックしてみてくださいね!「UROCO」についてもっと知りたい方はこちらから
2020年04月29日小学校では6月の中旬にプール開きがあり、週に2回程度、体育の時間にプールに入ります。現在小3の息子は、プールの授業を楽しんでいますが、それは大の水嫌いを年長(5~6歳)の1年間で乗り越えられたから。今回は、水嫌い克服を通して感じた、親子の成長についてお話します。お風呂はもちろん、水遊びを嫌がっていた息子幼稚園入園前、区内にある保育園の園庭開放に、息子を連れて遊びに行っていました。夏には大きなビニールプールが出されましたが、それに入ることもせず、怖がってずっと泣いていた息子。お友達の家の小さなビニールプールでも、息子はまったく楽しめませんでした。幼稚園に入園後は、「プール」と聞いただけで大号泣!顔に水がかかるのがイヤな様子で、毎日のお風呂でもタオルで顔を拭きながら入っていました。シャンプーハットも嫌がっていたので、シャンプーの時は息子の手にタオルを持たせて、顔に水がかからないよう私が慎重に洗い流していました。思い返すと、赤ちゃんの頃からお風呂をイヤがっていたので、これは根っからの水嫌いなのかもしれないと思うようになりました。ママ友からの刺激を受ける私は息子の水嫌いを克服させたいと思いつつも、何も行動に移せずにいました。すると、ある時、娘さんの小学校受験を控えた、忙しいママ友が、週2で2人のお子さんを異なる曜日・時間帯でスイミングスクールに通わせていることを知ったのです。スクールのクラスを進級させてあげたいから、という理由でしたが、お子さんたちのために時間をやりくりしている彼女の姿に刺激を受けた私は、すぐさま息子をスイミングスクールに通わせようと決めました。息子が5歳8か月の時でした。いざ、スイミングスクールへ!息子には夫から、スイミングスクールに通い始める理由を話してもらいました。夫「どんな年長さんになりたい?」息子「かっこいい年長さん!」夫「お父さんは、苦手なことにチャレンジする人がかっこいいと思うな」息子「じゃあ、何を頑張ろうかな…」夫「お水と仲良くなって、苦手なプールを楽しめるように、お母さんがスイミングスクールを探してきてくれたよ。頑張ってみようよ」その場では納得していた息子でしたが、いざ初日を迎えると、不安が募り大号泣。ムリに連れて行くのはかわいそうと私の心も折れそうに…。最終的には、毎回レッスン後に、頑張ったご褒美としてアイスを買うことを約束し、息子は頑張ろうと思えたようです。レッスン時間は50分。好きなテレビや遊びに夢中になっている時、1時間はあっという間に過ぎてしまいます。「時計の針が一周する間」という時間の感覚は息子も理解できていたので、それよりも短いよ、と伝えてみたところ、初レッスン終了後、笑顔で「お母さんの言ったとおり、あっという間だった!」と言ってくれ、ひと安心したことを覚えています。進級試験のたびに、母に訪れる試練同じ幼稚園のお友達も、息子と同じクラスでほぼ同時期にレッスンをスタート。息子は「お友達と一緒」という安心感を得られました。ですが、窓越しにレッスンを見守る私にとっては、楽しそうなお友達の姿を見るのが辛い時も。2か月に一度の進級試験では、習い始めて半年経っても、息子は一番下のクラスに留級。水の中に顔をつけることができません。一方で、お友達はどんどん進級していくのです。人と比べては息子が傷ついてしまうと自分に言い聞かせ、「信じて待つ」ことに徹しました。かけた言葉は、「頑張ったね!」「見ていたよ!」「かっこよかったよ!」の3つのみ。苦手なことに挑戦しているのだから、頑張っていることをほめてあげようと心掛けました。突然訪れた転機レッスンスタートから7か月目のある日、突然息子が勢いよく水の中に潜ったのです!私は、「え⁈」と思わず声を出してしまいました。この先進級できなくても、「頑張った」という経験を積めたことになる、それを親としてじっくりと見守っていこうと思っていた矢先の出来事だったので、それはそれは大きな驚きでした。そして、「潜れた」という自信がつき、息子はその後2回連続で進級することができたのです!それから5か月ほどで息子は、帽子が隠れるまで5秒以上潜ることができ、けのびからのバタ足で5メートル程泳げるようになりました。克服後、振り返って思うことプールを嫌がる息子をアイスで釣っているのかと、自己嫌悪になったこともありましたが、先輩ママから、「アイスで喜んでくれるならいいじゃない!」と励まされ、気持ちがふっと軽くなりました。時には「頑張ったからおいしいね」と言いながら、私も一緒にアイスを味わい、励ましたことも良い思い出です。この1年間を通して、苦手なことを乗り越える大変さと、喜びの両方を親子で分かち合うことができました。また、そのプロセスはほかのことにも通じることを学びました。わが子への理解が深まったように思います。お子さんの水嫌いを心配するママたちの心が少しでも軽くなりますように!わが家の今年の夏休みは家族でプール三昧になりそうです。<文・写真:ライターよしだひろこ>
2019年07月01日