お気に入りの絵本をもって「ママこれ読んで!」と、トコトコ駆け寄ってくる。微笑ましい日常のワンシーンですが、内心、「またこれか…」と感じたことはありませんか?ほかにもたくさん絵本はあるし、登場人物もストーリーも、そして結末も知っているはずなのに、繰り返し同じ本をもってくる。「子どもが読んでほしいと言うから」とは思いつつ、ママ自身はちょっぴり飽きている…そんな経験をしたことのあるママは多いのではないでしょうか。そこで、同じ絵本を読んでも、毎回新鮮に感じられそうな4つの工夫を紹介します!1●登場人物を変える同じ登場人物、同じストーリー、同じ結末…。この中のどれかひとつを変えるだけで、ちょっぴり新鮮に感じられそう。ストーリーを変えるのは、なかなか難しいかもしれませんが、登場人物なら簡単。主人公を子どもの名前にしたり、ママやパパ、おじいちゃん、おばあちゃんを登場させたり、お友だちと一緒に冒険に出る設定にしたり、身近な人に置き換えるだけで、これまでとはまたひと味違った物語になりますよ。2●キャラクターに合わせて声色を変えるたとえば『桃太郎』には、主人公の桃太郎のほか、おじいちゃんとおばあちゃん、鬼、一緒に鬼退治に行くサル・イヌ・キジが登場しますよね。このように、たくさんの登場人物が出てくるお話なら、ずっと同じ声で読むだけではなく、そのキャラクターに合わせた声や話し方で物語を進めるといつもよりも臨場感のある読み聞かせになります。また、ネット上には、たくさんのキャラクターを演じ分けることで、ママの頭の体操にもなるという意見もありました!3●家族で劇をするママやパパが絵本を読んで、子どもが聞いているというのが一般的ですが、家族みんなで劇のようにしてみるとみんなで楽しめます。発表会のように立ち位置を決めるなど体を動かして演じなくても、それぞれ担当を決めてセリフを言うだけで◎。あえてパパをお姫様役にするなどすれば、きっと楽しい時間になるはず!4●大げさにするストーリーや登場人物は変えずにいつもと違う雰囲気にするなら、「大げさに読んでみる」というのもおすすめ。本来は「ガシャン」くらいの音でも、「ドンガラガッシャーン!」と激しくしてみたり、勝手にBGMを付け加えたり、意外と大げさに表現できるところはあるので、ぜひ“大げさポイント”を探してみてくださいね。せっかくなら、子どもに楽しんでもらえたほうがママやパパも“やりがい”を感じられますよね。今回紹介した“4つの工夫”は、寝る前には不向きかもしれませんが、日中の読み聞かせにはピッタリ!読み聞かせがマンネリ化してきたなぁ…と感じたら、ぜひ一度お試しあれ♪(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月15日ふわふわの黄色いカステラや、湯気の立つシチュー。絵本に登場するお菓子や料理はみんなおいしそう。そんな憧れのレシピを、絵本を元に作ってみませんか?お手伝いが大好きな子も、まだ料理にチャレンジしたことのない子も、ママと楽しくキッチンに立てるチャンスです。親子で過ごす時間がたっぷりある春休み、読んで、作って、絵本を2倍楽しみましょう!◆レシピ作成・調理・お話…小松綾さん幼稚園教諭として10年間勤務した後、ABCクッキングスタジオにて4年間講師を務め、子どもの料理教室も主宰。今春卒園の6歳の長女・望歩(のあ)ちゃんにはお手伝いを通じて料理の楽しさを伝えている。■ 匂いや温度をママが想像しながら読み聞かせて私は10年間、幼稚園教諭として勤務し、子どもたちに絵本の読み聞かせをしてきました。料理やお菓子が登場する絵本を読むとき園の先生はたくさんアドリブを入れます。パンをパクパク食べるまねをしたり、スープをかき混ぜるシーンでは「ぐーるぐる」と効果音を付けたり。しかし一番大事なのは「読み手が匂いや温度を想像しながら読むこと」だと思います。ママが想像したことは、声を通じて子どもに伝わります。アドリブが苦手なママは無理に声色を変えたり、大げさに演じなくても大丈夫。想像を膨らませ、楽しく読んでくださいね。■ キッチンに誘うのは読み聞かせとは別の日でもOK読み聞かせた後、子どもから「私も作りたい!」と言ってくれればいいのですが、そううまくはいかないもの。かと言って「この料理を作ろうよ」と無理にキッチンに立たせるのでは、子どもも楽しくありません。私だったら後日、思い出したようにきっかけをつくります。例えば夕食のカレーを食べながら、「この前、絵本でニンジンスープが出てきたよね。どんな味なんだろう?」というふうに。子どもは「分かんない」と言うでしょうから、すかさず「えー、じゃあ作ってみる!?」「ママも作り方が分からないから、手伝ってくれない?」と誘います。子ども自身から「やってみたい!」という言葉が出てくるよう大人が導く。園で勤務していたとき、私が心掛けていたことです。ぜひご家庭でもそんな関わりを大事にしてくださいね。●編集部がセレクト!料理・お菓子を作りたくなる絵本10選おいしそうなメニューが登場する絵本はたくさん。すぐにまねして作れる、レシピ付きの絵本もありますよ![ホットケーキ]しろくまちゃんのほっとけーき作:わかやまけん/こぐま社フライパンの上でホットケーキがジュージュー。匂いや音まで想像できる一冊。[プリン]プリンちゃん文:なかがわちひろ、絵:たかおゆうこ/理論社生クリームのドレスに、フルーツの髪飾り。プリンのデコレーションが楽しくなりそう![ショートケーキ]たべてみたい!作:いしいひろし/白泉社色や食感を表す言葉がいっぱいで、きっと「食べてみたくなる」こと間違いなし![ケーキクッキー]きょうのおやつは作:わたなべちなつ/福音館書店鏡のように反射する紙で作られた、おやつが立体的に見える新感覚絵本。[カレーライス]カレーだいおうのまほう作:石倉ヒロユキ/ひさかたチャイルド大王の魔法で野菜やルーが大変身!鍋たっぷりのカレーが出来上がり。[コロッケ]11ぴきのねことあほうどり作:馬場のぼる/こぐま社カリッと揚がったコロッケを食べる猫たちがうらやましくなる一冊。[オムライス]こっそりオムライス文:きむらゆういち、絵:江川智穂/世界文化社コック見習いのキツネくんと一緒にオムライスを作れるしかけ絵本。[ギョーザ]いかりのギョーザ文:苅田澄子、絵:大島妙子/佼成出版社プンプン、プリプリ!怒りの炎でおいしいギョーザを作ります。[太巻き]パンやのろくちゃん うんとね作:長谷川義史/小学館ろくちゃんの顔とそっくりな太巻きが作れる、イラスト入りのレシピ付き。[おにぎり]おにぎりのひみつ作:かとうまふみ/フレーベル館エビの天ぷら、タラコ、しそ…いろいろな具のおにぎりが登場します。実際に作ってみた!絵本レシピ●動物パン「からすのパンやさん」より作:かこさとし/偕成社カラスのお父さんとお母さん、それに4羽の子どもたちが考えたパンはとってもユニーク。今日も森にこんがり、香ばしい匂いが漂います。【材料】パン6個分※小松さんのレシピ・ドライイースト……小さじ1・水……65~75cc【 A 】・強力粉……75g・砂糖……大さじ2・溶き卵……1/2個分【 B 】・強力粉……75g・塩……小さじ1/3・無塩バター……30g・ブラックココアまたはチョコペン……適量・溶き卵(焼き色を付けるため)……1/2個分【作り方】●生地を作る(1)ドライイーストに水を加え、木べらでよく混ぜる(2)ボウルの中でAの材料をよく混ぜ、①を加える(3)Bの材料を(2)に加える。生地に色を付ける場合はブラックココアを混ぜる。粉が飛び散らないように静かに混ぜ、台の上でこねる。(4)生地を丸めたら、ボウルに入れラップをかける(5)40℃のオーブンに入れて25~35分発酵させる●成形する(1)生地を6分割して丸め直し、10分間休ませる(2)胴体、耳、手足などパーツごとに目分量で分け、もう一度丸め直す。各パーツをくっつける(3)生地を天板に載せ、40℃のオーブンに入れて20~25分発酵させる(4)溶き卵を塗り、190℃のオーブンで12~17分焼く(ガスオーブンの場合は180℃で9分)◆上手に作るコツ生地を二次発酵させる工程(「成形する」の(3))で、約2倍に膨らみます。耳や手足のパーツが小さいと凹凸がなくなってしまうので、大きめに作りましょう。◆お手伝いPOINT粗熱が取れたら顔を描く水で溶いたブラックココアやチョコペンで顔を描きましょう。多少バランスが崩れても、「愛嬌のある顔立ちになった」と楽しんで。●チョコレートケーキ「ペネロペ チョコレートケーキをつくる」より文:アン・グットマン/絵:ゲオルグ・ハンスレーベン/訳:ひがしかずこ/岩崎書店あわてんぼうのペネロペは、卵を落としそうになったり粉まみれになったり。でも最後にはステキなケーキができました!【材料】18cm型1個分※小松さんのアレンジレシピ・チョコレート……180g・無塩バター……180g・卵……4個・砂糖……120g・小麦粉……40g・アーモンドパウダー……125g・粉砂糖……適量【作り方】(1)チョコレートを湯せんで溶かし、バターを入れて混ぜる(2)卵黄と卵白を分ける(3)ボウルで卵黄と砂糖を混ぜる。小麦粉、①、アーモンドパウダーを加え混ぜる(4)別のボウルで卵白を泡立て、③をゆっくり入れ混ぜる(5)型にバター(分量外)を塗り、④を流し入れる(6)160℃に温めたオーブンで1時間焼く(7)仕上げに粉砂糖を振る◆上手に作るコツ(6)の焼き時間は絵本のレシピには40分とありますが、1時間ほど焼いた方が固まりやすいでしょう。◆お手伝いPOINT手の上で卵黄と卵白を分ける卵を割り、子どもの手のひらに流し入れ、卵白を指の間から落として卵黄と分けます。卵の殻を使って分けるのは難しいですが、この方法ならとても簡単。●春のニンジンスープ「おなべおなべにえたかな?」より作:こいでやすこ/福音館書店「お豆も一緒に入れておくれ」……不思議なお鍋の言う通り、キツネの子どもたちが作ったスープ。さて、おいしくできたかな?【材料】4人分※小松さんのアレンジレシピ・ニンジン(飾り付け用)……1/3本【 A 】・ニンジン……2/3本・タマネギ……中1個・キャベツ……1/8個・ソーセージ……4本・ニンジン(飾り付け用)……1/3本・トマト……中1個・枝豆(さや付きで)……100g・菜の花……少量・コンソメ……大さじ1.5・水……800cc・有塩バター……5g・塩・こしょう……少々・パセリ(好みで)……少々【作り方】(1)飾り付け用に、1cm程度の輪切りにしたニンジンを型抜きする(2)Aを細かく切り、炒める(3)トマトをさいの目に切る。水気を出すため塩を振って置いておく(4)(2)を鍋に入れ水とコンソメを加える。ひと煮立ちしたらあくを取り、(3)、さやから外した枝豆、一口大に切った菜の花を入れる(5)バターと塩・こしょうで味を調える◆上手に作るコツ菜の花は煮込み過ぎると色が悪くなります。鮮やかな緑色を生かすため、入れるのは仕上げの直前に。◆お手伝いPOINT飾り付け用のニンジンを型抜きする脇を締めないと力が入らないので、「腕を体にくっ付けて」と教えましょう。慣れないうちは、ゆでて軟らかくしてから型抜きを。巻頭特集監修/西東桂子さん(あんふぁんサポーター)
2018年03月07日皆さんは絵本をどうやって選んでいますか? 子どもが気に入ったから、自分が好きだから、話題になっているから… などいろんな選び方がありますよね。今回ご紹介する絵本作家・荒井良二さんの絵本は、型にはまらない独創的な絵が印象的です。絵本を選ぶとき、強いメッセージ性のある作品を選ぶ人も少なくありませんが、荒井さんの絵本にはそうした「答え」が存在しないように思えます。でも不思議と元気をもらえる、いつまでも忘れられない…。そんな「荒井良二」絵本の魅力をたっぷりご紹介していきましょう!■あさになったので まどをあけますよ作・絵:荒井 良二/出版社:偕成社 「あさになったので まどをあけますよ」 始まる、いつもと同じような朝。窓をあけて、1日の始まり感じる子どもたち。この絵本は2011年の東日本大震災で被災された方々とワークショップに取り組み、東北地方沿岸部の町をたずね歩いた荒井さんがそのときの思いを込め、描きあげたものだそう。「日常」は当たり前に過ぎていくものだけれど、それを繰り返していくことこそが幸せなのだと気付かせてくれます。本を読んだママからは「前向きな気持ちになる」という感想がたくさん寄せられていました。■空の絵本作:長田 弘/絵:荒井 良二/出版社:講談社 「空の絵本」 青い空と白い雲。表紙一面に広がる空の絵が印象的な絵本。そのリズムが耳に心地よく残る、詩人・長田弘さんの美しい文章と、奥へ奥へと引き込まれる荒井さんの絵が見事にマッチ! 刻一刻と変化する自然の美しさが独特の世界観で描かれています。野山に降る雨が強くなり、青や緑が灰色に。空が明るくなると世界はくっきりと輝きだす…。この絵本を読むと、空を改めて観察したくなる、という人も多いのではないでしょうか。読み終わったあとに「どのページがステキだった?」とお子さんと一緒に話してみるのも良いですね。■きょうというひ作・絵:荒井 良二/出版社:BL出版 「きょうというひ」 雪の降る静かな日に少女がひとり、大きなろうそくに火を灯します。「きえないように きえないように」と祈りを込める少女に、さまざまな思いをはせることができる一冊です。シンプルで美しい詩のような言葉と幻想的な世界観に「ささいなことで悩んでいるときに読むと、なぜか安らぐ」「頭のなかのごちゃごちゃしたものがスッときえる」と感想を寄せるママも少なくありません。どちらかというと大人向けという人もいますが、ろうそくがたくさん灯っているシーンがお気に入りというお子さんもいるよう。「タイトルに惹かれた」という意見もありました。■いつか、ずっと昔作:江國 香織/絵:荒井 良二/出版社:アートン 「いつか、ずっと昔」 結婚を間近にひかえた女性に、かつて愛したものたちとの時間がよみがえり、その記憶は前世、そのまた前世にまでさかのぼって…。命の生まれ変わりという壮大で神秘的な世界が広がるなかに、恋することの華やかさや切なさ感じさせる一冊。今回荒井さんがタッグを組んだのは、人気作家の江國香織さん。「いっしょに本を作るのはとても楽しい。同時に恐い!」と言いながらも「江國さんの文章はどんな絵でも壊れない強さがある。だからぼくはぼくらしく振る舞えば良い」と話すように、ページをめくるたびにピースがはまっていくような心地よさを感じます。「溺れるように読んだ」という感想も寄せられていました。■森の絵本作:長田 弘/絵:荒井 良二/出版社:講談社 「森の絵本」 その声は「森へ ゆこう」と言いました。いちばん大事なものがそこにあると。ページをめくると目に飛び込んでくる美しい景色には思い切り息を吸い込みたくなる、すがすがしさがあります。自分にとって大切なものとは何だろう。読み手の心に語りかけてくるような内容は一見「子どもには難しい?」と判断しがちですが「何度も読んでとせがまれる」「静かに聞いている」と、絵本の世界を楽しんでいるお子さんも少なくありません。「10年後、20年後に読んだとき、どんなことを感じるか。長く手元に置いておきたい」「どこがどう良かったか、あえて何も聞かずに読んだあとの余韻を楽しみたい」といった意見も寄せられていました。いかがでしたか? 黄、緑、赤、黒…。独特のタッチで自由奔放に描かれた作品たちは、並べてみるとまるでアート作品のよう。画集のような美しさと、唯一無二のオリジナリティをあわせもつ絵本たちにぜひふれてみてはいかがでしょうか。
2018年03月06日ネイキッドによる“絵本に閉じ込められた不思議な森”をテーマにした「絵本の中のBAR」が誕生。2018年2月28日(水)から期間限定でグラントウキョウサウスタワーにオープンする。「絵本の中のBAR」は、クリエイティブカンパニー ネイキッドが得意とするプロジェクションマッピングなどの技術を使った、体験型のコンテンツが楽しめるノンアルコールカクテルバーだ。絵本の世界を映し出した店内のテーブルでは、テーブルの上に手を置くとお花が咲いたり、かざすと湖に波紋が広がったりする。「スペシャルモチーフ」に触れると、次の世界に映像が切り替わるなど、テーブル上に現れるモチーフにアクションを起こすことで映像が展開していく仕組みだ。ノンアルコールカクテルを楽しみながら、まるで“絵本の世界”に入り込んだような非日常空間で、癒しのひと時を過ごしてみては。【詳細】「絵本の中のBAR」オープン日:2018年2月28日(水)会場:カフェ スペリオーレ住所:東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワーB1F営業時間:平日 11:00~23:00/土日祝 11:00~21:00【問い合わせ先】TEL:03-6891-8765(代表)
2018年03月03日世界中で愛される絵本の世界を体験東京・新宿「京王プラザホテル」にて、世界中で愛される絵本シリーズ『ピーターラビットのおはなし』の世界を、美食で体験できるフェア「ピーターラビット™のホテルカーニバル」が2月1日(木)~3月31日(土)までの期間限定で開催中です。スイーツビュッフェのテーマは“ユニオンジャック”コラボ第2弾となる今回は“ユニオンジャック”がテーマ。「ピーターラビット™のロイヤルスイーツタイム」ではイギリスの都会をイメージしたコーディネートで彩られています。いちごスイーツの赤と青や原色で飾られた店内で、ロンドンの洗練されたティータイムを楽しんで。かわいいピーターラビットと仲間たちのいちごスイーツ♡ずらりと並んだ約30種類のスイーツのかわいいデザインが目を惹きます。「ピーターラビットのかくれんぼタルト」や「ロビンソンのカップケーキタワー」など、いちごの赤で彩られたスイーツのあちこちに隠れたピーターと仲間達を見つけてみてくださいね。「ピーターラビット™のホテルカーニバル」はスイーツだけじゃありません。春の田舎道を表現したカラフルなイギリス料理を楽しむビュッフェ「ジマイマのカントリービュッフェ」と、ピーターラビットの物語をヒントに創作されたイタリアンのコース料理を堪能できる女子会プラン「3姉妹のおしゃべりディナー」も見逃せませんよ。記念撮影スポットも登場!絵本の世界の思い出を残してイベントが開催される「京王プラザホテル」は、JR・私鉄・東京メトロ・地下鉄各線「新宿駅」の西口から歩いて5分のところにあります。ピーターラビットと記念撮影できるかわいいフォトスポットもあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。イベント情報イベント名:ピーターラビット™のホテルカーニバル 第2弾催行期間:2018年02月01日 〜 2018年03月31日住所:東京都新宿区西新宿2-2-1電話番号:03-3344-0111
2018年02月13日神奈川県生まれの絵本作家「ヨシタケシンスケ」さん。彼が2013年に出した初めてのオリジナル絵本『りんごかもしれない』はこれまでにない「筋立てのない絵本」として異例の大ヒットをとばし、今でもたくさんの人を魅了し続けています。今回は『りんごかもしれない』と同様、あるいはそれ以上にヨシタケワールドを堪能できる絵本をご紹介。ニヤニヤ笑いがとまらなので、書店で立ち読みするときはご注意を…。■もう ぬげない作:ヨシタケシンスケ/出版社:ブロンズ新社 「もう ぬげない」 着替えをするために服を脱ごうとバンザイをしたら、そのまま脱げなくなってしまった少年。ずっとこのままだったらどうしよう… と不安になるところまでは耐えられても、そこからふくらんでいく子どもらしさ全開の妄想に思わず吹き出してしまう人続出!「本人はいたって真剣なところが良い」「最後の二段オチにやられた!」と、口コミでもどハマりするとの意見が多数寄せられています。「まったくもう…」と呆れさせながらも「それも、かわいいんだけどね」と子どもを愛しく思う。この作品を読むと、そんな親心があふれてくるのが分かります。■あるかしら書店作:ヨシタケシンスケ/出版社:ポプラ社 「あるかしら書店」 「あるかしら?」とたずねると「ありますよ!」とおすすめの本を持ってきてくれる「なんでもある」書店の店主。紹介してくれる本のなかには上半分、下半分の2冊に分かれており、上下に本をくっつけないと文章を読むことができない「2人で読む絵本」や、月明かりだけに反応して文字が発光するから、満月の夜だけしっかり読むことのできる「月光本」などがあり(月が欠けているときはその分、発光が弱まる)、ありえないけれど、あったら読んでみたい本ばかり! ヨシタケさんの本に対する深い愛情があふれた一冊となっています。■つまんない つまんない作:ヨシタケシンスケ/出版社:白泉社 「つまんない つまんない」 「あ~つまんない」は子どもの口癖のひとつですよね。この絵本ではそのつまらなさに「なぜ?」という疑問を投げかけています。何が「つまんない」で、何が「おもしろい」なのか。それを確かめるため、考える主人公の男の子。ぐるぐるまきにされるのはおもしろい? ちょっとずつ座るところを変えてみるのは? こういうのはおもしろそうだけど、こういうのはつまらなそう。やっぱり広がっていくヨシタケワールドのなかで、大人になってからの「つまらなさ」について改めて考えさせられたという人も。つまらないって何だろう。素朴で深いテーマに親子でふれることができそうですね。■ヨチヨチ父 とまどう日々作:ヨシタケシンスケ/出版社:赤ちゃんとママ社 「ヨチヨチ父 とまどう日々」 表紙には赤ちゃんとパパ。だけどパパは赤ちゃんとまったく同じ姿をしています。この絵本では新米パパが妻の出産をどんなふうに感じ、初めての子育てにどう向き合っていたのかが、ユーモアたっぷりに描かれています。実は出産する妻にドン引きし、生まれたての赤ちゃんにショックをうけていた。首の座らない赤ちゃんの抱っこの仕方が分からず、鏡の前で意味不明なポーズをとりつづけていた。会社でする出産報告と名前発表でやけに緊張していたなど…。「育児の大変さ、楽しさがおもしろく描かれていて子育てに前向きになれる」「ママも、パパの気持ちが少し理解できるようになるかも」との意見もあり、出産祝いの絵本としてもおすすめできそう。「学校行事、習いごと、お受験編などシリーズ化してほしい」と続編を望んでいる人もいました!■ふまんがあります作:ヨシタケシンスケ/出版社:PHP研究所 「ふまんがあります」 大人はいろいろとズルい。だからズルいのをやめてもらおう。パパのもとへ向かう女の子ですが、その先の2人のやりとりが圧巻です。「どうして大人は起きているのに子どもは早く寝なくちゃいけないの?」「どうして寝る前にお菓子を食べちゃダメなの?」女の子のふまんに、なかなか考え付かないユニークな返しをするパパ。「実は次のクリスマスのために、調査員が夜早く寝る子かどうかを調べにくるんだよ」「(寝る前にお菓子を食べないほうが)寝たあと夢のなかに出てくるお菓子が大きくなるらしいんだ」。丸め込まれそうになる女の子を「がんばれ!」と応援したくなる気持ちが出てきたり、頭のやわらかいパパの発想に感心したりと親目線で楽しめる要素も多くあります。パパの言い訳をどこまで信用するのか、読み聞かせしたときのわが子の反応も気になるところですね!ヨシタケさんの絵本を読むと、大人も子どももニヤニヤ笑いがとまらなくなってしまいます。そんな作品は、とても貴重ではないでしょうか。決められた筋書きは一切なし! こうなったらおもしろそう、ああなったらどうなるだろう…。想像する時間を愛おしく思えるようになる。それがヨシタケさんの絵本の魅力なのかもしれませんね。
2018年02月03日サラダにするためのレタスをちぎってくれたり、じゃがいもをつぶしてくれたり…。料理のお手伝いができるようになると、子どもの成長を改めて感じるママやパパもいるのではないでしょうか。切る、混ぜる、盛り付ける。手だけじゃなく意外と頭を使う作業の多い料理は、きっと子どもにも刺激的なはず。そこで今回は、料理に興味を持ってもらえるような絵本をご紹介しましょう!■パパ、サンドイッチつくってあげる! 文:ピップ・ジョーンズ/絵:ローラ・ヒューズ/訳:ふしみ みさを/出版社:ほるぷ出版 「パパ、サンドイッチつくってあげる! 」 大好きなパパに、パパの好きなものばかりをつめこんだサンドイッチを作ることにした女の子のお話です。最初はバター、チーズ、トマトと食べ物だけだったのが、いつのまにかとんでもないものまで挟んでしまうことに…。現実にはありえない設定ですが、子どものパパへの愛情がたっぷりと伝わってきて思わずにんまりしてしまいそう。暴走気味の女の子がどんどんチャーミングに見えてきて「ぼく(私)もパパに作りたい!」と目を輝かせるお子さんが続出するかもしれません。■きょうの おやつは作:わたなべ ちなつ/出版社:福音館書店 「きょうの おやつは」 ページの半分が鏡のように反射する紙でできており、直角に開いて三次元のイラストが楽しめる仕掛け絵本となっているのがこちら。たまごを割って、小麦粉、砂糖、牛乳をいれて泡だて器で混ぜ混ぜ…。熱いフライパンで焼き上げるのは甘いにおいがたまらないホットケーキです。見どころは「ほっ」とひっくり返すシーン!「今度一緒に焼いてみようか?」とお子さんの初めての料理デビューをママから提案してみるのもおすすめです。■たのしいおりょうり絵:おおで ゆかこ/監修:福田 淳子/出版社:河出書房新社 「たのしいおりょうり」 絵本と料理のレシピが融合した、子どものためのレシピ絵本第2弾となるのがこちら。紹介されているメニューは卵焼きから始まり、フレンチトースト、ミートローフ、グラタン、炊き込みごはんに茶碗蒸しなどバラエティ豊か! 親子一緒なら4歳程度から、子どもだけなら小学校3年生からとあるように子どもが理解しやすく、料理の基本もしっかりおさえられた内容となっています。イラストを描いているのは「シロクマくつやシリーズ」のおおでゆかこさん。おしゃれでキュートな動物たちにもぜひ注目してくださいね!■バムとケロのおいしい絵本監修:島田 ゆか/料理・レシピ制作:八木 佳奈/出版社:文溪堂 「バムとケロのおいしい絵本」 お粉をこねこねしたら、ぽんぽんと型を抜いて、鍋にぽいぽいっと入れて揚げるだけ。あっという間にドーナツのできあがり! 夢のような山盛りドーナツにうっとりできるだけでなく、絵本に出てくるおやつを忠実に再現したレシピも掲載されているので、絵本を読んだあと実際にキッチンで作ることができちゃいます。バム、ケロ、おじぎちゃんの3種類のステンシルプレートや、クッキーやドーナツの実物大型紙が付録で付いてくるのもうれしい! おいしそうな料理がたくさん登場するバムとケロシリーズの絵本。「読み聞かせして一緒に作ったら嫌いなものが食べられるようになった!」とお子さんの変化を感じたママもいるようです。■サラダでげんき作:角野 栄子/絵:長 新太/出版社:福音館書店 「サラダでげんき」 病気になったお母さんに食べさせてあげようと、サラダを作ることにした「りっちゃん」。そこに猫、犬、すずめなど続々と動物たちがやってきて、サラダにいれると元気になる食べ物について、いろんなアドバイスをしてくれます。動物たちの親身なアドバイスを素直に受け入れるりっちゃんにも愛しさがつのってくる、ハートフルな一冊。「お母さんのために、自分にもできることがある」と勇気づけられるお子さんもいるかもしれません。「作ってみたい!」という子どもの意欲を引き出す、ステキな絵本をご紹介しました。もしかすると「作りたい!」より「作って!」と言われる絵本もあるかもしれませんが(笑)、おしゃべりしながらする親子クッキングはきっと楽しい時間になるはずです。
2018年01月13日大人気の絵本『はらぺこあおむし』のカフェが、1月18日に期間限定で銀座にオープンする。「はらぺこあおむしのフレンチトースト」TM & © 2018 Eric Carle LLC.「はらぺこあおむしカフェ」は、“色彩の魔術師”と評される絵本作家エリック・カールが創り出す、鮮やかな色彩の魅力を“食”で表現するという世界初の試みに挑戦。絵本『はらぺこあおむし』のアートの世界に入り込んだような、賑やかでワクワクする雰囲気を感じられるデザインの店内で、“食べることの楽しさ”をテーマにグルテンフリーのキッズメニューや、産直の旬の果物を取り入れた体に優しく遊び心のあるメニューが登場。また、赤ちゃん連れの方には無料で離乳食を提供する。「おひさまのプレート」TM & © 2018 Eric Carle LLC.「かようびのプレート」TM & © 2018 Eric Carle LLC.イベント期間中は、カフェ限定のキービジュアルが施されたオリジナルマグカップを手に入れることも。世界中でここにしかない、エリック・カールのアートと食の融合を楽しんで。【店舗情報】はらぺこあおむしカフェオープン日:2018年1月中旬予定場所:サンデーブランチ住所:東京都中央区銀座2丁目2-14 マロニエゲート銀座1 4階
2017年12月01日子ども用の絵本を選んでいるとき、なつかしいキャラクターを見つけて思わず手にとってしまうことはないでしょうか。大好きすぎていつも手元におき、何度も読み返していた絵本。そこにはキュートで愛らしいキャラクターたちの姿があります。今回はママも大好きだった「愛されキャラ」のでてくる絵本を集めてみました。■とおくがみえるね、ムーミントロール作:トーべ&ラルス・ヤンソン/訳:当麻 ゆか/出版社:徳間書店 「とおくがみえるね、ムーミントロール」 「ムーミンのおはなしえほん」第6弾。登場するのは一卵性双生児のちいさな2人組「トフスラン」と「ビフスラン」です。トゥーティッキに借りた望遠鏡をなくしてしまったムーミンは、この2人があやしいと疑うのですが…。独特の世界観があるムーミンですが、その絵はとってもかわいらしく、目にやさしい色彩がゆったりした気持ちにさせてくれます。心をなでるようなムーミンママのアドバイスも子を持つママにとっては印象的。深呼吸して読みたくなる、あったか絵本となっています。■しかけえほん ピーターラビットのおはなし作:ビアトリクス・ポター/訳:きたむら まさお/出版社:大日本絵画 「しかけえほん ピーターラビットのおはなし」 マグレガーさんの畑には、はいらないこと。おかあさんからきつくいわれていたのに、いたずら好きのピーターは畑にはいってレタスをむしゃむしゃ。そこをマグレガーさんに見つかってしまい…。世界中で愛される名作を「しかけ絵本」で楽しめるのがこちら。つまんだり、めくったりと手を動かしながら読み進めていくことで、ハラハラ、ドキドキの逃走劇をピーターラビットと一緒に体験している気分が味わえます。絵本が誕生するキッカケとなったのは、作者が5歳の少年にあてて書いた絵手紙のなかの「お話」だったといいます。遊び心たっぷりの作者の人柄を感じさせるエピソードですね。■チャーリー・ブラウンなぜなんだい?― ―ともだちがおもい病気になったとき ―作・絵:チャールズ・M・シュルツ/訳:細谷亮太/岩崎書店 「チャーリー・ブラウンなぜなんだい?― ―ともだちがおもい病気になったとき ―」 白血病で入院したジャニス。スヌーピーと仲間たちは病気について、さまざまな疑問がわいてきます。「どうして?」「なぜ?」子どもにとって病気は、目に見えないわけのわからないものではないでしょうか。病気になった子、心配する子、そうではない子。病気をとおして、立場が違う人の気持ちがあらわになるので「ちょっと難しい」と感じるママやお子さんもいるかもしれませんが、物語のなかで「答え」を真剣に探そうとする登場人物たちに、ハッとさせられる瞬間があるかも。ときどき、とぼけた姿で登場するスヌーピーが物語にぬくもりを与えてくれています。■アニメおさるのジョージ アイスマイルーム原作: マーガレット・レイ&ハンス・アウグスト・レイ/訳:山北 めぐみ/翻案:ジュリー・ティボット/出版社:金の星社 「アニメおさるのジョージ アイスマイルーム」 雪がつもった日、イグルーという雪のいえをつくることにした子ざるのジョージ。雪のブロックで土台を仕上げたら、ドーム状に積み上げて完成! その日はそこで眠ることにしたけれど、寒すぎて眠れないと思ったジョージは…? トホホな結末になりそうだからやめておこう、といった選択肢がジョージにはありません。ジョージの魅力はその好奇心だけでなく「自分でやってみる」という行動力にありそうです。やりたいこと、気になったことをジョージがそのまま代わりにやってくれる。「おさるのジョージ」シリーズはいたずら好きな悪友(笑)をもっている気分にさせてくれますね。■バーバパパのこもりうた作:アネット・チゾン タラス・テイラー/訳:山下 明生/出版社:講談社 「バーバパパのこもりうた」 どんなものにも自由に体のかたちを変えられる、フランス生まれの「バーバパパ」。ママと7人の子どもたちからなるバーバパパファミリーシリーズのなかでも、特に人気があるのがこちらの絵本。人間の赤ちゃん、アリスのお世話をすることになったファミリーは、ゆりかごやベビーバスに変身して子育てをお手伝い! 個性豊かで仲良しなキャラクターたちが赤ちゃんのお世話を楽しそうにする様子は、子育ての秘訣をのぞき見ているよう。その献身的な姿に「うちにもバーバパパファミリーがいてくれたら…」とうっとりしてしまうママもいそうです。ミルクのあげ方、お世話の仕方が分かりやすく、ユニークに描かれているので、これから兄弟ができる予定のお子さんにもおすすめですね。今回ご紹介したキャラクターたちは、関連商品やグッズなどを街なかで目にする機会も多く、誕生してから長く愛されてきたキャラクターでもあります。小さいときに感じたワクワクやトキメキを、わが子にも感じてもらえたらうれしいですね。
2017年11月20日絵本は、わんぱくな子どもが食いついてくれる魔法の書籍です。読んでいるときは、しっかり大人しく聞いてくれることが多いのではないでしょうか。でも、同じ絵本ばかり読むと飽きられてしまい、ちゃんと聞いてくれません。だからと言って、新しい絵本をたくさん購入しては、出費もかさみます。今回は、そんなお悩みを抱える方に「飛び出す絵本の作り方」をご紹介します。製作開始!の前に作り始める前にやらなくてはいけない重大な作業があります。それは「物語を作ること」、そして「ページ割り」です。せっかくの絵本作り!やっぱりオリジナルストーリーに挑戦したいという気持ちが湧き上がると思います。ですが、最初の数冊はストーリーが決まっている一般的な作品を作る方がオススメです。物語を決めたら、どのページに何のシーンを入れるか「ページ割り」を決めましょう。今回は、誰もが知っている「桃太郎」を製作します。絵本に直接描いてもいいけれどそれではさっそく作り始めていきましょう。用意する材料はこちら。【材料・道具】●白紙の絵本(画用紙などにホチキスするだけでも代用できます)●画用紙●和紙●のり●カッター●はさみ●色鉛筆●油性ペン絵心に自信がある方は、直接絵本に絵を描いてもOKです。ですが、絵心に自信がない方や、失敗したくない方は、別の画用紙にキャラクターパーツを作って貼っていく方がオススメ。このやり方ならば、失敗も減りますし、立体感が増します。この様に、鉛筆で下絵を描いて、はさみやカッターで切り取ります。鉛筆の線がパーツに残っていると手作り感が増してしまいます。そのため、内側をカットするか丹念に消しゴムで消しておきましょう。切り取ったパーツは絵本に貼って行きます。簡単にできる!飛び出す貼り付けかたここからは肝心な飛び出す仕掛けをご紹介します。まずは一番簡単な、飛び出す貼り方について。紙の弾性を利用し、草が飛び出している様に感じられます。飛び出させたいパーツの下側に糊付け部分をつけ、点線のところで折り込みます。下部に糊付けするだけで、自然に立ち上がります。この仕組みは小さいパーツ向けのギミックです。飛び出し方に強弱をつけたいときはこの飛び出すしかけも作るのは簡単です。おばあさんのパーツを作り、後ろ側から紙でバネを作ります。長方形に切った画用紙を、アルファベットの「Z」型に折り込み、片方をパーツ、片方を絵本に貼り付けます。開けた瞬間に、ビヨンと浮き出します。より飛び出した感じを出したい際には、Zの折り込む回数を増やすといいでしょう。同じパーツを何枚も重ねるだけで立体感が出る!続いては、より立体的にに感じる方法をご紹介します。先ほどの仕掛けはページの全体に散らして作れますが、見開きの中心部では立体感が減少します。そこで、中心部分できれいに見られる仕掛けを作ります。まず、桃になるパーツを複数枚作成します。今回は、8枚ほど切り出しました。パーツを半円に折り込み、糊付けしていきます。画用紙と絵本の側面を糊付けすることで、両ページに立体的に桃が広がります。あとは、この桃の間から赤ちゃん桃太郎が飛び出る様にすれば完成です。迫力の大きい仕掛けは縦に作ろう!絵本というと横に開くものが多いですが、迫力のあるの飛び出し方を演出したいときは、縦型がオススメです。今回は、一番の見所となるシーンでこの方法を使いました。それは、桃太郎が鬼を成敗するシーンです。まず、仕掛けを作りたい2ページの大きさに合わせて画用紙をカットし、本と同じように半分に折り込みます。続いて、折り目を付けたところからハサミを入れます。切り込みに差をつけることで、仕掛けに遠近感をつけることができます。桃太郎の着物は和紙を使って少し華やかに。桃太郎の腕や足などの細かいパーツはわざと余白を残してます。動きのあるパーツは破損しやすいので、この様に一部残しておくのがオススメです。子どもの没入感を増やすために登場人物を家族にしても良さそうですね。実際に貼り付けてみると、この様な形に。桃太郎と鬼に高低差がついているので、本を軽く開いたり閉じたりするだけで桃太郎が動いている様に感じられます。実際に子どもの反応をみると、手作りしているときから興味しんしんで、いつもよりも喜んでくれました。さいごに定番の物語をベースにしながらも、学んで欲しい人生の教訓や、楽しい話を盛り込むことで、既製品にはない一冊が出来上がります。なにより、オリジナルな絵本は子どもの記憶にも残りやすいです。今回ご紹介したもの以外にも、動く絵本や手触りを楽しむ絵本など、自作絵本は工夫するだけでおもしろいものがいろいろつくれます。今回ご紹介した飛び出るギミックも添え、ぜひオリジナル絵本にトライしてみてくださいね。
2017年11月11日毎年10月も終わりをむかえるころになると話題になるのが「ハロウィン」ですよね。おうちのなかをかわいくデコレーションしたり、お菓子や料理を準備したりとお祭り気分を楽しむ人も増えているようです。そこで今回はハロウィンにぴったりな絵本をご紹介。かわいくて、個性的で、愛にあふれた作品を集めてみました!■あくたれラルフのハロウィン作:ジャック・ガントス/絵:ニコール・ルーベル/訳:こみや ゆう/出版社:PHP研究所 「あくたれラルフのハロウィン」 ある日届いたハロウィンパーティーの招待状。「あなたがいちばんすきなものにへんそうしてきてね」という言葉どおり、セイラとねこのラルフはお互いの格好に変装してパーティーに出かけます。「あくたれ」とつくとおり、いたずら大好きなラルフはやりたい放題。変装のせいでセイラがやったことになってしまい、友だちに「帰ってほしい」といわれたセイラは…。どんな状況になっても変わることのないセイラの大きな愛に、大人はじんときてしまうかもしれません。おばけカボチャに魔女にコウモリ。ハロウィンにふさわしい小道具がたくさん登場しながらも、愛の深さを感じる絵本です。■ハロウィンドキドキおばけの日!作:ますだ ゆうこ/絵:たちもと みちこ/出版社:文溪堂 「ハロウィンドキドキおばけの日!」 男の子とおばけ。同じような表情をした表紙がとてもかわいらしいこちらは、ハロウィン・パーティーが舞台となった作品。こわがりの男の子のもとにやってきたのは、同じくこわがりのおばけ。そんな2人(?)が織りなすストーリーは「おばけはこわいもの」と思っているお子さんに「おばけにも、こわがりやがいるんだ!」と新たな驚きを与えてくれるはず。作中には白いおばけ、黒いおばけ、魔女など変装おばけの作り方や、ハロウィンをする理由、ジャックオーランタンをつくる理由などの豆知識も盛り込まれており「毎年ハロウィンが来るのを楽しみにできそうな絵本」とママからの評価も上々です。■パンプキン作・絵:ケン・ロビンズ/訳:千葉 茂樹/出版社:BL出版 「パンプキン」 こちらは、荷車からあふれたかぼちゃが目を引く写真絵本。かぼちゃの種まきから収穫されるまでの様子や、おばけランタンがつくられるまでの様子などがリアルに紹介されています。日本ではなかなかお目にかかれない大きなかぼちゃの姿や、実際のおばけランタンなど迫力ある実物の写真に圧倒…! 作中ではおなじみの顔以外にも、なんともひょうきんな表情をもつランタンの姿も。イラスト絵本と違い、派手さのない硬派な写真絵本ですが「こんな風景を一度見てみたい」「たくさんのランタンが並ぶ姿はとっても楽しくてかわいくて、親子で見とれてしまいました」などの口コミが多く寄せられています。■ハロウィンのランプ作・絵:小林 ゆき子/出版社:岩崎書店 「ハロウィンのランプ」 ジーナはハロウィンの日にかぼちゃのランプをつくりますが、うまくつくれずイライラ。1人で歩いていると魔女の格好の女の子に出会います。でも連れられていったのは、なんと本物のおばけパーティーで…。ハプニングの行く末だけでなく、ジーナとサリーの2人が仲直りできるかどうかも作品の見どころ。相手を認めて受け入れることはとても難しいけれど、そこから生まれる絆がある。そんなことがやさしく描かれているようです。やわらかいタッチのイラストも魅力的で、ハロウィン模様の住宅街や街のパーティー会場などに見入ってしまう人も多いようですね。■ポルトガルのむかしばなし はしれ!カボチャ作:エバ・メフト/絵:アンドレ・レトリア/訳:宇野 和美/出版社:小学館 「ポルトガルのむかしばなし はしれ!カボチャ」 表紙から「おもしろそう…」と予感めいたものを感じてしまうこちらはポルトガルの昔話がベースとなっています。孫娘の結婚式に出かける途中、オオカミとクマとライオンに出会うおばあさん。「これから結婚式に行くから、帰りにはもっと太っているよ」と機転をきかせてその場を逃れます。事情を知った孫娘はおばあさんが無事に帰れるよう、畑のカボチャをすっぽりかぶせて…。一目散に家に向かって走るおばあさん。網タイツにハイヒールとアグレッシブなファッションにも目がいきます。作中では同じセリフが何度も繰り返され、歌を歌っている気分に。ユーモアたっぷりの逃走劇の結末が気になりますね!絵本を読むだけでも十分ハロウィンの雰囲気が楽しめる絵本をご紹介しました。「ぼく(わたしも)もハロウィンやりたい!」と子どもが興味をもったら、ぜひ家族で「なにをするか」相談してみてはいかがでしょうか。
2017年10月24日食欲の秋、スポーツの秋、そして読書の秋ですねぇ。今日は、うちの真逆な兄弟への絵本の読み聞かせ術(術というほどのものではない…)をお伝えしたいと思います。■絵本好きの長男、全く興味のない次男わが家の長男は生まれた時からおっとりで、絵本を読んでもらうのが赤ちゃんの頃から大好きでした。私に限らず、読み聞かせ会などに行っても、周りの子たちが動き回る中、1人じっと座って読み聞かせに聞き入っているので、お友達からも羨ましがられたものでした。そんな長男のおかげで、毎晩寝る前に絵本を読むのもとても穏やかな入眠儀式になっていて、それが当たり前だと思って4年間漫然と読み聞かせていたところ…。同じように赤ちゃんの頃から見せてみても、次男はびっくりするほど絵本に興味を示さない!!■次男を絵本好きにするために試行錯誤本棚から絵本を投げ落とす、ページをひたすらめくりまくる、カバーをビリビリにやぶる…。それが、絵本を使った彼なりの遊び方です(涙)。でも、2人同時に寝かすためには、できれば一緒に絵本を楽しんでほしい。次男に「絵本を読むって楽しい!」ということを知ってほしい。そんな母のエゴにより、次男を絵本好きにさせるための試行錯誤が始まりました。結果としては、どれも正解でした。じっと動かずに絵を見ながら読み聞かせる母の声を聞くだけ、というのが苦手な次男(というかそれが普通ですよね)には、「真似しやすい音」「体験型」そして「動きがある」ということが楽しめるポイントだったようです。特に大げさに声の抑揚をつけたり絵本を動かしたりすると、キャッキャと喜んで、今では暇を見つけると自分でお気に入りの絵本を出してきて、ごにょごにょ言いながら眺めるほど絵本が好きになりました!!そして今や…。好きな絵本をいち早く取って母の膝を占領するのが目的みたいになってきたので、1人一冊ずつ好きな絵本を読んだ後、2人を無理やり膝に座らせて、大小の仲良しなクマが出てくる『かぼちゃひこうせんぷっくらこ』という絵本を、2人の名前に言い換えて読んでいます。すると不思議と、ムギュムギュになって座りながら仲良く最後まで聞いていられるし、その後も穏やかに眠りにつけるようになりました。無理に絵本を好きにさせる必要はありませんが、もし絵本嫌いな子に、楽しんでもらいたいなぁと思われる方は、よかったら試してみてくださいね。
2017年10月24日大人になると、とんと絵本を読まなくなる人も多いのではないでしょうか。でも短い文章と長くないストーリーのなかには、人生経験を積んだ今だからこそ「奥深さ」を感じる絵本があるもの。また小さいころ読んだときは何てことなかったのに、大人になった今読んでみたら心にずしんと響いた… なんてケースもあるようです。今回は読み終えたあとで、じっと物思いにふけってしまう。そんな絵本をご紹介します。お子さんも楽しめる内容なので、ぜひ親子で読んでみてくださいね。■ときめきのへや作:セルジオ・ルッツィア/訳:福本友美子/出版社:講談社 「ときめきのへや」 モリネズミのピウスは森や海や町のなかで見つけたものを持ち帰り、宝物としてへやにかざりつけています。その宝物を見に大勢の人たちがやってきました。でも「どうしてこれが?」とみんなから首をかしげられ…。一見、なんてことのないように思えるもの。でもそれは、ある人にとってはとても大切で、思い出のつまったものかもしれません。誰かの普通が、ほかの人にも普通であるとは限らない。そんなことを改めて教えてくれる一冊です。大切なものを失ってしまったら、心は元気をなくしてしまいます。自分にとって大切なものが何なのか、考えるキッカケを与えてくれるかもしれませんね。■たまご作・絵:ガブリエル・バンサン/出版社:BL出版 「たまご」 ある日突然姿をあらわした大きなたまご。なぜここにあるのか? なかに何が入っているのか? 謎のたまごは人々の好奇心を刺激し、魅了します。ストーリーの進行とともに次々と浮かんでくる疑問。その答えは本のなかにはないようです。読み手によって色を変えるカメレオンのようなこちらの絵本はボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、産経児童出版文化賞美術賞を受賞しています。文章のない絵本ながら、力強く木炭で描かれた迫力あるイラストに圧倒される一冊です。■オオカミくんはピアニスト作・絵:石田真理/出版社:文化出版局 「オオカミくんはピアニスト」 ひとりぼっちのピアニスト、オオカミくんのもとにある日届いた手紙。そこには「ピアノを聴かせてください」とありました。送り主に会うため、オオカミくんは出かけます。道すがらいろんな動物たちに出会い、ピアノを演奏するオオカミくんは孤独というせつなさを背負いながら、演奏によって人を楽しませる喜びを知っていきます。1人だけれど、1人じゃない。そんなことを絵本を通して感じる人が多いようです。「明るく、にぎやかな絵本が好きだけれどこの絵本は特別!」というお子さんもいるようですね。■すきまのじかん作・絵:アンネ・エルボー/訳:木本 栄/出版社:ひくまの出版 「すきまのじかん」 昼と夜の境目。そこに存在する「すきまの時間」はあるとき、よあけのお姫さまに恋をします。ゆうぐれどきにあらわれる、ほんのわずかなすきま時間が美しく感じられるこの作品は、時間に追われていると感じている人こそ、不思議な物語の世界観に魅了されてしまうかもしれません。大判の絵本ながら、ユニークなデフォルメと繊細さが感じられるイラストはストーリーにぴったり。「そろそろ、すきまのじかんかな?」とお子さんと話題にするのも楽しそうですね。■絵本で出会う星の王子さま原作:サン・テグジュペリ/訳:工藤 直子/出版社:ひさかたチャイルド 「絵本で出会う星の王子さま」 小さな星に暮らす王子さまがある日出会ったきれいなバラ。一生懸命お世話をしているのに、バラはわがままばかり。うんざりした王子さまは旅に出ることにしました。いろんな人との出会いのなかで、あるときキツネから大事なことを教わって…。小さなお子さんにも読めるよう、やさしいことばで紡がれた世界中で愛されるサン・テグジュペリの名作。王子さまが出会うものが何を意味するか、それは大人になればばるほど自分に近いものとして捉えられるようになるのではないでしょうか。これまでを振り返って、感慨深い気持ちになる人もいるかもしれませんね。気になる絵本はありましたか? 読み進めていくうちにハッとしてしまう人もいるかもしれません。読んだあと、お子さんと「どう思った?」など感想をいいあうのもおもしろそう。「なんだか最近、いっぱいいっぱいだなぁ」というパパやママにもぜひ読んでほしいです!
2017年10月10日絵本って、子供だけのモノと思っていませんか?―――いえいえ、大人だって十分楽しめるんです。■チェコは絵本大国って知ってた?意外と知られていないかもしれませんが、チェコは絵本大国。どこか懐かしいような素朴さや温かさ。色彩豊かなダイナミックなイラスト。洗練されたデザイン。さまざまなタイプがあり、そのどれもが人気です。かつて共産主義時代に、比較的表現の自由が許されていたのが、子供向けの絵本やアニメーションだったそうです。きっと、子供たちに向けた愛情で溢れているのでしょうね。日本でも、たくさんのコレクターがいるんですよ。■「ロボット」の生みの親、チャペック兄弟がつくる絵本チェコの国民的作家であるカレル・チャペック。「ロボット」という言葉を世界へ生み出した人物として有名です。その兄ヨゼフ・チャペックは、カレルが書いた作品の装丁や挿絵を描きました。カレルの『子犬のダーシェンカ』という写真絵本や、ヨゼフの『こいぬとこねこは愉快な仲間』などは日本でもよく知られています。他にも、たくさんの日本語版作品が出ています。ほのぼのとした素朴なお話は、大人の方にこそ手に取ってもらいたいものばかり。■チェコを代表するイラストレーター、ヨゼフ・ラダのつくる絵本続いて紹介するのは、チェコでは知らない人はいないほどの国民的イラストレータであるヨゼフ・ラダの作品。こちらも日本でたくさん目にすることができます。田園風景や動物など、素朴な絵柄と優しい色合い、チェコらしいなと思わせる作品です。彼の故郷、Hrusice(フルシツェ)はチェコの観光名所でもあります。■ズデニェック・ミレルがつくる絵本――日本でもお馴染みの「もぐらくん」もぐらの「クルテク」は、日本でも大人気ですね。「クルテク」シリーズは日本語版も出ていますし、アニメ化もされています。そんな「クルテク」の生みの親、ズデニェック・ミレルの作品は、世界中の子供に届けたい、という思いからあまりセリフが入っていません。その代わり、子供が大好きな色や音を作品に反映しています。かくいう私も、チェコ語がわからない頃から、子供たちと一緒に楽しんでいました。■幻想的な挿絵が美しいオタ・ヤネチェックの絵本こちらは、グリム童話『眠れる森の美女』のチェコ語バージョン。オタ・ヤネチェックの幻想的なイラストが美しいの一言。ふんわりとした独特の作風、日本にもファンが多いです。■おしゃれなタッチのアドルフ・ボルン画家としても有名なアドルフ・ボルンの作品は、ユーモラスでもあり、シュールさも感じさせます。モダンでおしゃれな絵をよく見つめていると、やっぱり大人向けのような気もしてきます。コミックスといっても、日本の漫画とは少し異なりますが、漫画家としても有名です。『ツォウルとツォウレック』という猫の漫画や『ビーテクとなかまたち』(日本語訳版あり)は、チェコでは知らない人はいないほど有名な作品です。■やみつきになるチェコ絵本こんなに愛らしいイラストを目にしてしまうと、大人でもつい手に取ってしまいませんか?その反面、チェコ絵本は、挿絵を画家が描いているものも多く、日本の絵本と比べるとリアルすぎてギョッとしてしまうものもあります。つい、目が離せなくなりませんか?チェコの絵本は、子供の絵本というより、まさに芸術本。お土産やプレゼントにもおすすめですよ。
2017年09月04日ゆったりとした北欧の雰囲気東京・六本木にある「北欧料理リラ・ダーラナ」は、まるでお客さんが北欧の田舎の一軒家に招かれたようなお店づくりをコンセプトとしており、北欧のヴィンテージ食器や北欧雑貨に囲まれながら、食事を楽しめます。大都会にありながらアットホームな雰囲気に浸れるお店で1人でも訪れやすく、疲れを癒せる空間での食事はゆったりとした気分になれるでしょう。ケータリングサービスを利用することも可能1979年に荻窪で創業してから、40年近くに渡って北欧料理とその文化を届けている北欧料理専門店。ケータリングサービスも行っており、北欧の各国大使館や企業を中心に多くの顧客が利用しています。訪れる客層は男女比3:7、30代以上の人が多く、友人との女子会やデートなどでの利用がよく見られます。座席数は26席。おおよその予算は、ランチ1,000~1,300円、ディナー3,500~5,500円。予約も可能です。SNS映えもばっちり! 種類豊富な北欧料理サーモンや小エビを使ったお料理など、本格的な北欧の家庭料理が食べられます。日本人の口にも合いやすい北欧料理。「北欧前菜盛り合わせ」「小さな可愛いミートボールリンゴンベリー添え」「季節のデザート」は、北欧料理に初挑戦する人にぴったりなメニューです。本場の味を再現したSNS映えする種類豊富なメニュー、クラフトビールなどを味わって、気持ちを満たしましょう。店内の隅々までスウェーデンの空気感が漂うお店まるで北欧の古くからある民家のような雰囲気を出すために、100年以上前の古民家の材木を利用して店内が作られています。壁、扉、お手洗いなどに描かれたペイントは、伝統的なスウェーデンのウォールペイントである、ダーラモールニングの継承者、アニータ・ハンソン氏によるもの。アンティークの小物や火が灯ったキャンドルが北欧の雰囲気をかもし出し、特別な時間を感じさせます。素敵な空間で本格的な北欧料理を。サプライズ演出も対応可能!特別な日に利用したい一軒お誕生日をお祝いするためのデザートや、プリンセストルタと呼ばれるお姫様のケーキは、このお店ならではのサービスです。北欧の可愛いお誕生日パーティーを再現したような演出は、特別な日にぴったり。サプライズにも対応してくれるので、大切な人と一緒に過ごしてみてはいかがでしょうか。東京メトロ日比谷線六本木駅から歩いて1分のところに、「北欧料理リラ・ダーラナ」はあります。シナボンを正面に左に曲がり、すぐ左手のビルの2階にあるお店。都営大江戸線六本木駅からも、歩いて5分。北欧料理をじっくり味わいましょう。スポット情報スポット名:北欧料理リラ・ダーラナ住所:東京都港区六本木6-2-7 ダイカンビル 2F電話番号:03-3478-4690
2017年08月24日■映画『ターシャ・チューダー静かな水の物語』あらすじー花と動物に囲まれた心豊かなライフスタイルと創作の世界©YUMIMOROTOアメリカで最も愛される絵本作家ターシャ・チューダーをご存知でしょうか?自然に寄り添った手作りの暮らしで”スローライフの母”と称される絵本作家です。古代中国の思想家老子の言葉で最も理想的な生き方(上善)は、水のようなものだという「上善は水如し」という言葉がありますが、ターシャ・チューダーもまた「私は静かな水のようでありたい」と映画の中で”静かな水”としての生き方が理想だと語っています。私もまた常々「水のように生きたい」と思っているのですが、心洗われる素晴しい映画でした。ターシャ・チューダーは19世紀の農村の暮らしに憧れ、22歳のときに、同じ思いのトマス・L・マクリーディーと結婚。ニューハンプシャー州にて農場生活の傍らガーデニングを楽しみ、季節の年中行事や遊びを通して4人の子どもたちを育てました。結婚と同時に手作りの小型絵本が出版社に受け入れられ、絵本作家としてデビューします。コーギー犬が主人公の『コーギービルの村祭り』がベストセラーを記録。児童書の普及に貢献した人物に贈られる、レジャイナ・メダルなど数々の賞に輝きました。その後も日々の暮らしをモチーフにした多数の絵本を手がけるなか、農業に興味を失った夫と42歳で離婚。絵本の仕事のほか、たくさんの動物のいる大きな農場をひとりで運営しながら、シングルマザーとして生活を担いました。1971年、56歳の時に長年の夢だった季節の彩りの美しいバーモンド州の山奥に土地を購入。長男のセスが建てた18世紀風の農家に移り住み、2008年に92歳でこの世を去るまで家族や植物、動物たちをこよなく愛し、絵本やイラストレーションの制作のほか美しい庭作り、編み物、裁縫、人形作り、料理など手仕事の暮らしを楽しんだのです。生きていれば楽しいばかりでなく、つらいこと悲しいこと、いろいろなことがあります。ターシャのモットーは、“Take Joy!” ――どんなときでも目の前の喜びを見出し、静かな水のように生きました。ターシャが作り上げた天国のように美しい庭は、アメリカのコテージガーデンの見本と称えられ、彼女のライフスタイルそのものが今もなお世界中の人々に愛されています。ぜひ、機会がございましたらご鑑賞くださいませ!■映画『ターシャ・チューダー静かな水の物語』誰でも思い通りの人生を送ることができるのよ映画『ターシャ・チューダ 静かな水の物語』の見どころのひとつには、心に響く言葉の素晴しさがあります。例えば、「何かをやりたいと思ったらまず始めなさい」「夢は語るものでなく実現するもの」「何かに夢中になるのは大事なことです。何でもいいの。それが人を前に進ませます」「私は静かな水のようでありたい」「人生は短いから不幸になってる暇なんてないのよ。幸せは自分で創り出すのよ」「人生は短いのよ。好きなことをしなくちゃ。私は庭仕事が好きだからやってるの。美しい庭は喜びを与えてくれるわ。満天の星と同じよ」「すべての瞬間を楽しみなさい。五感のすべてで命を感じなさい」「人生は選択の積み重ねでできている。何をして何をしないか。誰と会って誰と会わないか。選ぶことの大切さ。すべての選択を真剣に行なって自分の世界を築く」「わたしは社会通念より自分の価値観に従って生きる方を選びました。だから、面白くて充実した人生を歩んできたのだと思います」「あの頃夢中になった本のお陰で生き方を学んだの。本で出会った作家たちが人生の師匠」「心は一人ひとり違います。その意味では人はいつも”ひとり”なのよ」「この美しい世界を謳歌しないなんて馬鹿げてるわ」「想像するだけでどんな世界も創り出せる」「幸せに生きる場所を自分で見つけることができる」「必要なものを全部自分の手で作るなんて素敵じゃない」「私にとって、人生で一番大切なことは、心の充足です。与えられた運命、自分が置かれた環境に、満足して生きることです」「せっかく女性に生まれたのなら、なんでエレガントな装いを楽しまないの」「今が人生で一番幸せよ」などなど……私自身、私の師匠であるイラストレーターで作家、アートディレクターの安西水丸さんも同じようなことを仰っていたことを思い出し、とても感銘を受け「水のように生きたい」と改めて思いました。花と動物に囲まれた自由な精神溢れるライフスタイルと心に沁みる言葉の数々を未来に伝えるドキュメンタリー映画『ターシャ・チューダー 静かな水の物語』。”スローライフの母”から人生を幸せに生きるヒントを受け取ってくださいね。■ターシャ・チューダーの世界がより楽しめる関連本の紹介絵本や書籍、レシピや美しい庭作り、ライフスタイル本など生涯に渡り、数多くの作品を創り出したターシャ・チューダー。家族を愛し、季節の行事を楽しみ、周りに流されることなく穏やかに前進する「静かな水(Stillwater )」としての前向きな生き方や、自分らしい暮らしを大切にするライフスタイルは、現代を生きる私たちに多くのことを教えてくれます。ここではターシャ・チューダーの世界がより楽しめる関連本を数冊、ご紹介させていただきます。ご興味のある方は、本もあわせてお楽しみいただければ幸いです。『夢を叶えるターシャ・チューダー』ターシャ生誕100年記念限定版。生涯で5つの夢を叶えたターシャ・チューダー。夢を実現するプロセスを貴重な写真やスケッチ画と共に紹介。13大特典付。本体9000円+税。『生きていることを楽しんで』ターシャが、自らの価値観をあますことなく書き下ろした特別編。文:ターシャ・チューダー写真:リチャード・w・ブラウン訳:食野雅子本体1600円+税『ターシャの庭』ターシャが作り上げた敷地30万坪の美しい庭は、自然と寄り添いアメリカのコテージガーデンの手本と称えられています。ガーデニングの夢と憧れを実現させた庭の全容を紹介する決定版。文:ターシャ・チューダー写真:リチャード・W・ブラウン訳:食野雅子本体2800円+税『ターシャ・チューダー手作りの世界暖炉の火のそばで』日常生活のあらゆるものを自分で作るターシャ。木工に裁縫、人形やぬいぐるみ作り、乳搾りからはじまるチーズやバターを使った料理まで楽しいハンドメイドの世界の数々をご紹介。文:トーパ・マーティン写真:リチャード・W・ブラウン訳:食野雅子本体3495円+税絵本『輝きの季節ターシャ・チューダーと子どもたちの一年』家族を愛し季節や年中行事を楽しんだターシャ。インテリアの飾り付けやゲーム、料理など子どもたちと準備して楽しんだ様子を記録した絵本。訳:食野雅子本体1600円+税絵本『コーギビルのいちばん楽しい日』ターシャ・テューダーが、87歳で描きあげた絵本。コーギビル・シリーズ三部作の完結編。ターシャ自身が幼い頃に経験したクリスマスの大切な思い出を、コーギビルの仲間に託して描いています。訳:食野雅子本体:1600円+税■映画『ターシャ・チューダー 静かな水の物語』作品紹介公式ホームページ©2017映画『ターシャ・チューダー』製作委員会製作年:2017年製作国:日本映倫区分:G配給:KADOKAWA上映時間:105分監督:松谷光絵助監督:深谷純企画:鈴木ゆかりプロデュース:鈴木ゆかりプロデューサー:坂野かおり、高尾順子共同プロデューサー:木之内安代撮影監督:高野稔弘ビデオエンジニア:佐藤隆彦、石上正治録音:熊内直美編集:大泉渉音楽:sions、world`s end girlfriend、mio-sotido、ハチスノイト、良原リエ■映画『ターシャ・チューダー静かな水の物語』キャストターシャ・チューダーセス・チューダーウィンズロー・チューダーエイミー・チューダー
2017年08月01日自分が子供の頃、好きだった絵本。お母さんが読んでくれて楽しかった絵本。我が子のお気に入りの絵本。ママたちの実際のエピソードと合わせてご紹介していきます。第3位五味 太郎さんまず第3位にランクインしたのは、五味太郎さん。「子どものころ、絵が好きで読んでいました。日本語が好きになったのはこういった知育絵本からかもしれません。特に『ことわざ絵本』はユーモアのある絵でわかりやすく説明してあり、何度も読み返した覚えがあります」(31歳女性/妊娠7ヶ月)「『正しい暮らし方読本』。ちょっとひねっている内容がおもしろい。自分が子どものころにとても興味を惹かれた」(32歳女性/お子さん2歳)「『あかのほん』。分かりやすいし、テンポよく読めて、絵のインパクトも抜群なので。(33歳女性/妊娠中/お子さん2歳)」など、個性ある絵のテイストや、お話の面白さに魅かれる方が多いようです。target="_blank" rel="noopener">target="_blank" rel="noopener">きんぎょが にげた (幼児絵本シリーズ)第2位かがくい ひろしさん第2位には、2007年発売の「だるまさんが」をはじめとする「だるまさん」シリーズの作者、かがくいひろしさんがランクイン!「『だるまさんシリーズ』は、繰り返しで分かりやすい。絵が柔らかい」(28歳女性/お子さん5ヶ月)「『だるまさんが』は、絵本を読みながらからだを揺らしたり、子どもと一緒に楽しめる」(33歳女性/お子さん11ヶ月)など、絵のテイストや、小さな子どもにも楽しめる「ストーリーの良さ」「面白さ」が人気のようです。target="_blank" rel="noopener">target="_blank" rel="noopener">だるまさんが第1位エリック・カールさんアメリカの絵本作家、エリック・カールさんが第1位!!「『はらぺこあおむし』が好き。自分も小さいころに好きだった絵本を、今自分の子どもに読んであげられることって、とっても素敵なことだと思うからです」(37歳女性/お子さん4ヶ月)「『はらぺこあおむし』は、デザイン、ビジュアル、表現力、感性が刺激される」(34歳女性/妊娠7ヶ月)など、「はらぺこあおむし」の人気が高く、特に独特の「絵のテイスト」に魅力を感じている方が多いようです。target="_blank" rel="noopener">target="_blank" rel="noopener">はらぺこあおむし エリック=カール作読み継がれる名作、新しい名作あなたのお気に入りの絵本作家はランクインしていましたか?♪他にもたくさんのママの声が届いているのでご紹介します。target="_blank" rel="noopener">【やさいさん】(tupera tupera:学研)「tupera tuperaさんは妊娠前からも好きな作家さんでしたが、他にも好きな作家さんがいたのですぐに手に取って買う絵本ではありませんでした。ですが「やさいさん」を息子に読み聞かせると大喜び!その様子を見てから家にはtupera tuperaさんの絵本やグッズがたくさん揃うようになりました♪」(24歳女性/お子さん6ヶ月)target="_blank" rel="noopener">【うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん】(ディック・ブルーナ:福音館書店)「私自身が祖母を好きだったのもあり感情移入できる作品なのですが、ブルーナさんのシンプルなイラストやストーリーの中に、深い意味を感じられます」(42歳女性/お子さん0歳、1歳)target="_blank" rel="noopener">【もうぬげない】(ヨシタケシンスケ:ブロンズ新社)「子ども目線で話が進んでいき、思いもよらない展開になるのが面白くて大好きです」(29歳女性/お子さん4ヶ月/2歳)target="_blank" rel="noopener">【ぐりとぐらシリーズ】(中川李枝子:福音館書店)「毎晩寝る前に読んで楽しんでいます。ぐりとぐらシリーズは、お話の中に歌が入っているので、読み手によって拍子が変わるのが子どもには楽しいようです。読んであげているうちに息子が話を覚え、オリジナルのリズムで歌ってくれたのが楽しかったです」(30歳女性/お子さん1ヶ月/4歳)ママが子どものころに読んだ絵本から、近年デビューした作者の作品まで、バラエティに富んだ絵本タイトルと、エピソードが挙げられました。【調査概要】・調査方法:妊娠・出産・育児サイト「ベビカム」で調査(インターネットのフォームより回答)・調査対象:妊活中、妊娠中、育児中の方・実施期間:2017年5月31日~6月6日実施・有効回答数:289件【調査内容】・選択肢: 自由回答・調査項目: 絵のテイスト、ストーリーの良さ、面白さ、テーマ性・ランキングの集計方法: 選択肢の中で回答者が「もっともよく利用する」と答えたものを、多かった順にランク付けしています。また、選んだブランドについて、「よく利用する」理由を、各「調査項目」の中から1つ回答してもらい、そのパーセンテージをグラフで示しています。情報提供元:ベビカム
2017年07月19日ひとつのストーリーの中で喜怒哀楽を感じたり、さまざまな “体験” をすることができる「絵本」。あなたのお気に入りの絵本はありますか?気になるあの人のおすすめの絵本、子育てについてインタビューします!■タレント 関根麻里 さんプロフィール1984年、東京都出身。インターナショナルスクールからアメリカのエマーソン大学に進学。飛び級し、優秀な成績にて首席で卒業。大学卒業後、芸能活動を本格的に開始。明るく元気なキャラクターと英語が堪能な語学力とマルチな才能でバラエティ、ラジオ、ナレーション、舞台などで活躍中。2015年女児を出産。1児のママ。父はタレントの関根勤さん。Instagram: @marisekine HP: (浅井企画)■子どもの頃は「おふざけ」が大好きな活発少女―― 麻里さんといえば「元気で明るい」という印象があるのですが、小さい頃はどんなお子さんだったのでしょうか? 関根麻里(以下:関根):元気で活発な子どもでしたね。おふざけが大好きで、父としつこく遊んでは母に「落ち着いて!」とよく言われていました。 ―― 想像通りのとても楽しい親子関係ですね(笑) 関根:なんだかんだいつもふざけていました。よく「かえるのうた」を父と一緒に歌ったのですが、父が「合唱しよう!」というと、私はわざとずらしてうたい出し、父が「輪唱しよう!」というと、わざと一緒に歌い出したりして。―― 一方で、図書館に足繁く通う「絵本大好き少女」だったとお聞きしました。絵本にまつわる想い出はありますか? 関根:いろいろな絵本を読みました。図書館で絵本や紙芝居も借りていました。寝る前には、父や母に昔話などをよく読んでもらいました。私がふざけて自分の手を絵本の文字の上に重ねると、父が「すると、そこに手がありました……って、ちょっと! お話と関係ないじゃない!」などとツッコミを入れながら、脱線しつつ楽しく読んでもらいました。 ―― その中でも、印象に残っている絵本やお話はありますか?関根: 『もちのまと』 という絵本です。余るくらいのお米を収穫できる村があって、だんだん稲を大切にしなくなり、最後には餅を作って的にして矢で射てしまうんです。そうすると、その餅が白鳥になって飛び去り、やがてその村や長者は滅びてしまったというというお話です。お米を粗末にしてはいけないという大切な教訓を学べる話なのですが、これを読むと、なぜか途中で眠くなってしまい、最後まで読むのに何日もかかかりました。それ以来『もちのまと』というキーワードを聞くだけで、反応して笑っちゃいます(笑)好きな絵本はたくさんあるんですが、その中から挙げると、加古里子さんの 「だるまちゃんとてんぐちゃん」 シリーズは、いろいろな種類の道具が出てきて、絵を観察するのがおもしろくて好きでした。―― 麻里さんは語学がお得意ですが、絵本を通じて外国語にも触れていたのでしょうか。 関根:英語の絵本は、学校の図書館で毎日借りて読んでいました。あと、当時はカセットテープ付きの本を借りて、音楽と絵本を楽しんでいました。とても気に入った英語の歌の本は、図書館で借りて全ページをコピーして、色を塗って楽しんでいたほどです。 ――絵本が大好きだったという麻里さんですが、いまはもうすぐ2歳になる娘さんと図書館のおはなし会にも行かれるとか。 関根:季節にあった絵本や、大型絵本、紙芝居やエプロンシアターなど、さまざまな種類の絵本やお話に触れることができるので、おはなし会にはよく参加します!図書館にお出かけして、お嬢さんと一緒に色々な絵本に触れているという麻里さん。ご自身の少女時代、そして、大人になった今もたくさんの絵本を読んでいるという絵本ツウです。 ■関根麻里さんの「おすすめ絵本」3冊麻里さんが普段からお子さんに読み聞かせている絵本の中から、お気に入りの3冊を教えていただきました。▼1:『だるまさん』シリーズ今、娘が好きなのが、かがくいひろしさんの『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』 です。体を横に揺らしながら、娘と一緒に読んでます。娘は「手」「目」「毛」をこの絵本から覚えました。『だるまさんと』の中に「いちごさんとペコッ、メロンさんとギュー」という場面が出てくるのですが、ペコッ、ギューと読みながら、一緒にやってます。(麻里さん) 『だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット) 』 作・絵: かがくい ひろし出版社: ブロンズ新社こんな絵本:ページをめくると......あらら、びっくり! 大わらい! さて、おつぎは......? 0歳の赤ちゃんから大人まで、ページをめくるたびわらいの渦に引きこまれる、とびきりゆかいな「だるまさん」シリーズ。(ブロンズ新社サイトより)▼2:『Dr. Seussシリーズ The Cat in the Hat』子どもの頃、英語の本は、Dr. Seussの本をたくさん読みました。おサルやゾウなど動物たちが登場することが多いのですが、言葉のリズムとコミカルな絵がとても面白いです! (麻里さん) 『Dr. Seussシリーズ The Cat in the Hat』 作・絵: Dr.Seuss出版社: Random House Books for Young Readersこんな絵本:楽しいストーリーとライムの効いたリズム感あふれる文章が、アメリカでも大人気。全61ページ、220語の重要単語を使った文章でつくられた子どもはもちろん大人でも楽しめる英語絵本。▼3:『キャベツがたべたいのです』図書館のおはなし会で、この本に衝撃を受けました! ストーリーの展開がシュールで、私は声を出して笑ってしまいました。大人も楽しめる絵本だと思います。(麻里さん) 『キャベツがたべたいのです』 作・絵:シゲタ サヤカ出版社:教育画劇こんな本:忘れたくても忘れられないあの味をもう一度! チョウチョたちが、たどりついたのは一軒の親切な八百屋さん。果たして彼らの願いはかなうのでしょうか?!めくるめく展開、面白さいっぱいの絵本。(教育画劇サイトより) ■尊敬する母のような「母」になりたい ―― 子育てをする日々で「大切にしていること」とは何でしょうか? 関根:娘が生まれて、生活が子ども中心になり、なんでも娘のことを第一に考えるようになりました。そんな中で、家族みんなが毎日元気に楽しく過ごすことが大切だと実感しています。―― ご自身が母という立場となり、お父様やお母様との関係に変化はありましたか? 関根:そうですね、父との間で変わったことは、呼び方くらいです。「じいじ」と呼ぶようになりました。父は孫にデレデレで、すでに娘にコントロールされているんです。じいじは、なんでも言うことを聞いてくれると見抜かれてます(笑) 尊敬する母は、私の目標ですね。どんな時でも支えてくれる、私もそんな「母」になりたいです。娘ともお互いに尊敬しあえる関係が作れたらいいなと思います。■「育児」は「育自」! 子育てから自分も学ぶ麻里さんは、「育児」は「育自」でもあると、助産師さんに教えてもらったのだと言います。日々の子育ての中で、いまそのことを強く実感しているのだとか。 最近娘さんは、何かをすると必ず「できたー!」とうれしそうに言い、でんぐり返しをひとりでした時も「できたー!」と言って、何度も繰り返してやっていた、という可愛らしいエピソードも教えてくれました。 子育てをしながら日々経験すること、その中で気がつくことのすべてが学びだという麻里さん。さらに素敵な女性へと変化する麻里さんに注目です。
2017年07月12日ママと比べてパパが子どもたちとふれあう時間はそう多くない、というご家庭も多いのではないでしょうか。仕事が忙しいときこそ、一緒にいる時間は大切にしたいものですよね。そこで今回は、父と子のふれあいをテーマにした絵本を集めてみました。過ごす時間が短くても、子どもはパパからの愛情をきちんと受け取っています。この絵本を読めば今以上にパパのことが大好きになるかもしれませんね。うちのパパは ウルトライックメン作:きむら ゆういち/絵:にしうち としお/出版社:小学館 「うちのパパは ウルトライックメン」 うちのパパはなにかに似ている。もしかして、パパはウルトラマン!? いつでも一生けんめいなパパは「ウルトライックメン」として今日も地球… ではなく、ぼくたち家族を守ってくれています。家族のみんなが熱を出してしまったときもパパはずっと看病して、バイキンたちと戦ってくれました。ウルトラマンじゃないけれど、子どもにとってパパは誰よりもかっこいいヒーロー! 「いつもありがとう」をいいたくなる絵本です。 みてろよ!父ちゃん!!作:くすのき しげのり/絵:小泉 るみ子/出版社:文溪堂 「みてろよ!父ちゃん!!」 今度の運動会は活躍できる気がする。だから父ちゃんに見にきてほしい。でも棟梁のお父さんは仕事で見にいくことができません。やるせない、くやしい、どうして? いじけるアキヨシでしたが、運動会の前日にテントを点検するお父さんの姿を見て、気づくものがありました。もやもやをバネに「みてろよ!」と走るパワーにかえたアキヨシ。父と子の絆を感じられる一冊です。えいっ作:三木 卓/絵:高畠 純/出版社:理論社 「えいっ」 ポップコーンを買いにまちへとやってきた、くまの親子。お父さんが赤い信号にむかってステッキをふりあげ「えいっ」というと、なんと信号が青に! ほかにも信号が黄色になったり、空に星が出たり…。お父さんのステッキは魔法の杖みたいです。でもくまの子はそのからくりに気づきます。そしてお父さんにむかって「ぼくのいちばんすきなひとをだすよ」と玄関のベルをならして…。なんともほのぼのとした親と子のストーリー。お父さんのオシャレな洋服にも注目してみてくださいね。あそぼう あそぼう おとうさん作:浜田 桂子/出版社:福音館書店 「あそぼう あそぼう おとうさん」 「ねえねえ、お父さん。遊んで」といわれ、なにをしようか考え込んでしまうお父さんも多いかもしれません。こちらの絵本はそんなときにぴったり! 両足でたって足の間に子どもをねかせたら、両手をつかんで「5、4、3、2…」のかけ声でグーンと子どもの体をひきあげます。おんぶにだっこ、かたぐるま…。小さなうちだからこそできるじゃれあいを思い切り楽しめる一冊。新しいおもちゃを買ってあげたり、時間をとってお出かけしたりしなくても家のなかで十分に子どもとふれあうことができると教えてくれる絵本です。パパ、かばになる作:安江 リエ/絵:飯野まき/出版社:偕成社 「パパ、かばになる」 今日はお母さんがお出かけしているから、ごはんもお風呂も寝るのもパパと一緒。夜ごはんを食べておふろにはいっていたら、突然お湯がもりあがり、ざばっとダイナミックにでてきたのはなんとカバになったパパ! 背中に子どもたちをのせて大きな口をあけてみせたり、でんぐりがえししたり…。カバになったパパと遊ぶお風呂時間は、最高に楽しそうです。「明日はパパとお風呂にはいる!」なんて子も増えるかもしれませんね。父親は母親とはまた違う愛情表現で子どもたちを楽しませたり、はげましたりしてくれます。大好きなパパと一緒に絵本を読む時間を、子どもたちはきっと楽しみにしてくれるはずです。
2017年06月02日誰かに伝える感謝の気持ち。「ありがとう」は人をあたたかく、やさしい気持ちにする魔法の言葉ではないでしょうか。けれど、まだ小さなうちは「ありがとう」がどんなものか、どんなときにいえばいいのか、いまいちピンとこないこともありますよね。そこで今回は「ありがとう」にちなんだ絵本を集めてみました。絵本の登場人物たちと一緒に、ありがとうの気持ちを感じてみましょう!ありがとまと作:わたなべ あや/出版社:ひかりのくに 「ありがとまと」(絵本ナビ紹介ページ) 水色のアイマスクと手袋に黄色のマントをひるがえし、困っている野菜たちを助けるニューヒーロー。それがトマトマン! 泥だらけになってしまっただいこんちゃん、木から降りられなくなってしまったブロッコリーちゃん、池におもちゃを落としてしまったたまねぎちゃん。ピンチを救ってくれたトマトマンにみんなは感謝の言葉を伝えます。「ありがとう」ってどんな気持ちかな? を考えるのにピッタリな一冊。野菜の名前もついでに覚えることができますよ。おさるのジョージ イルカさんありがとう原作:マーガレット・レイ&ハンス・アウグスト・レイ/訳:山北 めぐみ/翻案:ボラナ・グレク&アレッサンドラ・プレジオーシ/テレビアニメ脚本:ジャスティン・トリー& レイ・ランクフォード/出版社:金の星社 「おさるのジョージ イルカさんありがとう」(絵本ナビ紹介ページ) 仕草が愛らしいおさるのジョージシリーズの一冊。海へやってきたジョージは友だちのマルコと一緒に砂浜に宝物をうめることに。でも潮が満ちてきて、宝物は海の底へ…。「ひきしお」「みちしお」「月のいんりょく」といった説明が難しい話も自然にストーリーに盛り込まれているのがうれしい! 知りたがりのジョージと一緒なら、遊びながら世の中の不思議を感じることができそうです。ありがとうっていいもんだ作:森山 京/絵:ささめや ゆき 「ありがとうっていいもんだ」(絵本ナビ紹介ページ) 公園にいく途中、ころがってきたボールをひろってあげたブタの子。いわれた「ありがとね」の言葉がかっこよくて、自分もマネしてみたくなりました。でもうまくいかず、行き違いで友だちにそっぽをむかれてしまって…。「ありがとう」をかっこよくいいたかっただけのブタの子。やさしいイラストとほっこりするストーリーに、子どもではなく自分があたたかい気持ちになれたという人も。自分が伝えたい「ありいがとう」の気持ちが見つかる一冊。ありがとうもぐらのゲンさん作:内田 麟太郎/絵:古川 麻澄/出版社: 童心社 「ありがとうもぐらのゲンさん」(絵本ナビ紹介ページ) 自信がなく、恥ずかしがり屋の子牛のモー。そんなモーの前にあらわれたもぐらのゲンさん。遠くにいるお母さんが病気だと知ったモーは会いにいきたいと願いますが、道中通らなければならない夜の森はとってもおそろしい。でもモーは決心します。ゲンさんはモーをそばではげまし、ずっと声をかけ続けてくれました。頼もしく、動じないゲンさんと一緒に過ごしたことで自分に自信がもてるようになったモー。子どもの「自己肯定感」を高めるにもおすすめの一冊。あいしてくれてありがとう作・絵:宮西 達也/出版社:ポプラ社 「あいしてくれてありがとう」(絵本ナビ紹介ページ) 涙なしに読めないと話題の「ティラノサウルスシリーズ」第7弾がこちら。穴のなかに閉じこもっていたひとりぼっちのティラノサウルスのもとへ、ある日あらわれた目の見えないパウパウサウルス。2匹の間には確かな友情が芽生え、楽しい時間を過ごします。けれど、パウパウサウルスの目が見えるようになって…。愛されるだけじゃなく愛すること。先入観なく人をみること。気持ちを伝えること。一瞬の出会いで人生はかえられること。絵本から受け取るメッセージは人それぞれですが、誰しも胸に残るものがあるはずです。助けてくれてありがとう、そばにいてくれてありがとう、愛をありがとう。いったほう、いわれたほう。その両方を幸せにしてくれるのが感謝の言葉なのかもしれませんね。データ協力: 絵本ナビ
2017年05月18日何世代にもわたって語り継がれる絵本、というものが存在します。両親が小さいころに読んでいた絵本に自分も親しみ、今度はわが子のお気に入りに…。そんな名作はそう多くありません。今回は20年以上愛され続けるロングセラー絵本を厳選して紹介します。しょうぼうじどうしゃじぷた作:渡辺 茂男/絵:山本 忠敬/出版社:福音館書店 「しょうぼうじどうしゃじぷた」(絵本ナビ紹介ページ) はしご車ののっぽくん、高圧車のばんぷくん、救急車のいちもくさん。そして古いジープを改良した、ちびっこ消防車のじぷた。小さいじぷたをみんなはバカにします。けれどあるとき、隣村の山小屋が火事になって…。誰でも自分にないものを嘆き、誰かをうらやましくなることがあります。でも自分だけができることが、きっとある。そのままの自分で大丈夫、とささやいてくれる名作乗り物絵本です。三びきのやぎのがらがらどん(大型絵本)絵:マーシャ・ブラウン/訳:せた ていじ/出版社:福音館書店 「三びきのやぎのがらがらどん(大型絵本)」(絵本ナビ紹介ページ) 体の大きさが違う3匹のヤギが草を食べて太るため、山へ出かけることに。でも途中の橋の下には不気味なトロルが…。はたして3匹のヤギは無事に橋をわたることができるのでしょうか。北欧の民話をもとにつくられたこちらの絵本は、あらあらしさとユーモラスといった相反する要素がこれでもかとつまっています。ハラハラ・ドキドキの展開はいつの時代も子どもたちを虜にしてしまうようです。かいじゅうたちのいるところ作:モーリス・センダック/訳:じんぐう てるお/出版社:冨山房 「かいじゅうたちのいるところ」(絵本ナビ紹介ページ) マックスはおおかみのぬいぐるみを着てイタズラし放題。お母さんはそんなマックスを寝室に放り込みます。するとそこはいつの間にか違う世界。かいじゅうたちの王さまになったマックスは、個性的なかいじゅうたちと一緒に楽しく過ごしていましたが…。少ない文章だからこそ活きる月の光やかいじゅうたちの表情がとても印象的。親に怒られてくやしい、さみしい、悲しい…。そんなときほんの少しの間だけ、違う世界へつれていってくれる子どものための絵本です。スイミー 小さなかしこいさかなのはなし作:レオ・レオニ/訳:谷川 俊太郎/出版社:好学社 「スイミー 小さなかしこいさかなのはなし」(絵本ナビ紹介ページ) 兄弟たちはみんな赤いのに自分だけ真っ黒のスイミー。ある日兄弟の魚たちはみな大きなマグロに飲み込まれてしまいます。逃げたスイミーは海の中にいるいろんな生き物と出会いながら、自分とそっくりな赤い魚を見つけて…。学校の教科書で読んだことのあるこちらは「1人ではできなくても、みんなとならできる」と力強く勇気づけてくれる名作。「虹色のゼリーのような」「ドロップみたいな岩から」といった表現も想像力をかきたててくれますね。おおきな木作・絵:シェル・シルヴァスタイン/訳:村上 春樹/出版社:あすなろ書房 「おおきな木」(絵本ナビ紹介ページ) 少年のそばにはいつでも木があった。木は見返りを求めない、惜しみない愛情を少年に与え続ける…。シンプルな言葉、シンプルなストーリーは読み手によってさまざまな感情を呼び起こします。リンゴの木に自分を重ね、わが子に無償の愛を与え続ける幸せを感じるのか。少年に自分を重ね、甘えてばかりだった親にしてやれたことはあるのかと自問自答するのか。「与える」ことの意味を、静かにやさしく語りかける名作絵本。誰しも読んだことのある一冊があるはず。読み返し、あのころとは違った感じ方をする人も多いようです。ぜひ、親子で不朽の名作を楽しんでみてくださいね。
2017年04月29日表紙、イラスト、ストーリー、文章…。絵本を選ぶときはさまざまな要素が決め手になりますよね。けれど「いつも似たような本を選んでしまう」という人はたまには変わった基準で本選びしてみるのもおすすめです。たとえば「製作者」に注目してみるのはいかがでしょうか。今回はラインナップのなかから有名人が製作にたずさわった絵本を厳選して紹介していきましょう。ブーアの森作:せがわきり/絵:忌野 清志郎/出版社:TOKYO FM出版 「ブーアの森」 ロックミュージシャン・忌野清志郎さんがイラストを描いたこちらの絵本は環境保護がテーマ。木登りが好きなしょうくんは危険に応じて目の色が変わる不思議な生き物ブーアに出会い、人間がしてきたこと、これからしなければならないことを知ります。環境がテーマでありながら、かたくるしさはなく少年と森の精とブーアの会話で物語が進行していくため、小さな子どもたちにも理解しやすい内容です。危機感をもちにくい環境問題について、親子で話してみるキッカケになるかもしれませんね。オルゴールワールド著:にしのあきひろ/出版社:幻冬舎 「オルゴールワールド」 舞台は700年後の地球。空に住むカンパネラ少年は地上に住む少女に恋をしたけれど、それが叶わぬものと知る。でも諦めきれない少年は50年かけてラッパをつくり続け…。お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんがつくったことで話題となったこちらの絵本は、なんとペン1本で描かれています。目をみはる精密なタッチのイラストと、ちょっぴり切なくてやさしさにあふれたストーリーは大人をも魅了してしまうはず!マボロシの鳥作:太田 光/影絵・文:藤城 清治/出版社:講談社 「マボロシの鳥」 お笑いコンビ・爆笑問題の太田光さんのベストセラー小説『マボロシの鳥』を影絵と融合させた人気絵本。ストーリーは5部構成になっており2つの異なる世界を軸に展開されていきます。人間の欲望、他人と自分との関わり…。内面的な部分がテーマになっていますが、そのイメージを具現化したような影絵はとても美しく、まるで画集をみているよう。藤城さんは40枚の影絵をなんと約3ヶ月で製作したという裏話もあとがきで楽しめます。お話自体は少し長めなので小学生以上のお子さんの読み聞かせにおすすめです。(デジタル)パパコ絵本 バイバイねこバイ作・歌・朗読:博多 華丸(博多華丸・大吉)/構成:川端 明成/絵:大嶌 美緒/出版社:アイフリーク 「(デジタル)パパコ絵本 バイバイねこバイ」 「パパが本当に子どもに読みたい絵本をつくろう!」という思いから生まれた、吉本興業のパパ芸人&電通クリエーターの「パパコ絵本」シリーズのひとつ。親元を離れて自分探しにでかけた「ねこまる」は「○○になれたら、よかろうもん!」と叫びながら、変身を繰り返します。「ねこまる」のモデルと朗読はお笑いコンビ・博多華丸・大吉の華丸さん。方言を使った内容に「どれだけ子どもたちに届くかなと思うところもありますが、マネしやすいフレーズなので楽しんで頂けると思います」と語っています。まわりもステキだけど、自分もステキ。そんなことを伝えてくれる絵本です。南の島の星の砂作・絵:Cocco/出版社:河出書房新社 「南の島の星の砂」 歌手、Coccoさんが製作、イラストを手がけた一冊。小さな島の暗い夜空にかがやく無数の星たちはうさぎの形をしていたり、さかなの形をしていたり…。無限の色をたたえる星たちはいつしか地上に落ちて、砂になってしまいます。けれど砂になった星たちはとてもキレイで…。Coccoさんが12色のクレヨンで描く自然の豊かさはどこかなつかしく、そして幻想的です。文章は子守唄のようにやさしく「素直な気持ちになれる」と感じる人も。子どもたちのなかには「星の砂って本当にあるの?」と思う子もいるよう。本物の星の砂をみせてあげれば、絵本のことがもっと大好きになりそうですね。有名人が製作にたずさわった絵本はまだまだたくさん! テレビなどで日ごろから親しんでいる人がつくる絵本は、読むことでその人の人間性を垣間見ることもできそうです。いつもとは少し違った選び方で絵本を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
2017年04月20日ひねりのきいた問題で回答者を困らせる「なぞなぞ」。小さなころに親しんでいた、という人も多いのではないでしょうか。発想力や想像力の向上が期待できるなぞなぞは、頭のやわらかい子どもたちだからこそ、存分に楽しめるものかもしれません。今回は 絵本ナビ 協力のもと、おすすめの「なぞなぞ絵本」を選んでみました。なぞなぞのみせ作:石津 ちひろ/絵:なかざわ くみこ/出版社:偕成社 「なぞなぞのみせ」(絵本ナビ紹介ページ) 文房具屋さん、本屋さん、ケーキ屋さん…。昔なつかしい挿絵のなかに迷い込み、1人のお客さんになった気分にさせてくれる絵本。50問のなぞなぞの答えも、実は挿絵のなかにあります。大きなヒントが難しい問題にも挑戦しやすくしてくれるので、幼稚園の年長さん~小学校低学年のお子さんのなぞなぞデビューにもおすすめ。おばあちゃんと買い物した「あのころ」を思い出すママもいるかもしれませんね。なぞなぞえほん 1のまき作:中川 李枝子/絵:山脇 百合子/出版社:福音館書店 「なぞなぞえほん 1のまき」(絵本ナビ紹介ページ) ぐりとぐらシリーズの生みの親であるふたりがつくったこちらの絵本は、リズムを刻むような文章に、思わず歌いだしたくなります! 衣類や、衣類をしまうタンス、めだまやきといった卵料理が登場し、まるでおうちにいるかのようなリラックスした雰囲気で「なぞなぞ」とふれあえる一冊。ふわっとしたやさしい言葉と挿絵の虜になる親子も少なくありません。シマウマしましまなぜあるの?作・絵:リラ・プラップ/訳:松田 素子/出版社:アノニマ・スタジオ 「シマウマしましまなぜあるの?」(絵本ナビ紹介ページ) 登場するのは14種類の動物たち。「なぜかな? なぜかな?」と繰り返されるなぞなぞには珍解答がどんどん飛び出して、子どもとおしゃべりしながらなぞなぞを楽しめる絵本です。あくまでも、なぞなぞに読み手が参加することを大事にしており、答えは次のページではなく巻末に。読後は「子どもの意外な発想力に驚いた」なんてママもいるようです。なぞなぞのたび作:石津 ちひろ/絵:荒井 良二/出版社:フレーベル館 「なぞなぞのたび」(絵本ナビ紹介ページ) 100問のなぞなぞの答えを指し絵のなかから見つけだす『なぞなぞのみせ』と似たタイプの絵本ですが、こちらは不思議な世界に迷い込んだような雰囲気。なぞなぞがとけなくても、答えを知ったあとで挿絵から探し出す作業が楽しい! というお子さんも多いようです。絵から答えを探し出せるなぞなぞは、案外、難しさは関係ないのかもしれませんね。絵本からなぞなぞを覚えて、友だちやパパに披露してみるのもいいですね。おいしいなぞなぞ作:片山 令子/絵:久本 直子/出版社:教育画劇 「おいしいなぞなぞ」(絵本ナビ紹介ページ) ストーリー仕立てになっている絵本の主人公は、クマのハニーちゃん。誕生日のお祝いに3人の友だちがプレゼントをもってやってきて…。「いいもの もってきたんだ」「おいしい なぞなぞ あててごらん」実はこれ、お菓子のなぞなぞなんですね。ふんわりした砂糖菓子のようなやわらかいタッチの挿絵に、親子で「ほぅっ」とうっとりしてしまいそうです。なぞなぞが大好きだったママも、苦手だったママも、わが子と一緒に楽しむ絶好のチャンスです。ぜひ家族みんなで、ステキな「なぞとき」に挑戦してみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2017年04月20日透きとおった瞳と小さな耳。ごろごろとのどを鳴らしながら甘える「ねこ」。ペットとして飼われている人も多いことでしょう。その愛くるしさは、絵本の世界でも健在です。今回はねこの魅力をこれでもかと味わってもらうため 絵本ナビ 協力のもと、さまざまな「ねこ絵本」を選んでみました。ねこが好きな子もそうでない子も、ぜひ楽しんでみてくださいね。11ぴきのねこ作:馬場 のぼる/出版社:こぐま社 「11ぴきのねこ」(絵本ナビ紹介ページ) おなかがぺこぺこの11ぴきのねこは、ひげの長いじいさんねこに山の向こうの湖に怪物のような大きな魚がいると聞き、湖めざしでかけます…。みんなの力をひとつに合わせて大きな魚を捕まえる姿にびっくり! 読み聞かせをしたことのあるママは「最初に小さな魚を11ぴきでわける姿」が印象に残っている人が多く、ほほえましく感じるシーンも。ちょっとユニークで、かわいらしいねこたちの冒険劇。お魚を食べた日に読んでみてくださいね。ちいさなねこ作:石井 桃子/絵:横内 襄/出版社:福音館書店 「ちいさなねこ」(絵本ナビ紹介ページ) 部屋からとびだした「ちいさなねこ」。自動車にひかれそうになったり、大きな犬に追われて木の上に逃げたり…。まるで本物の子ねこの1日を追いかけているかのよう。次はどこにいっちゃうの? とハラハラドキドキの連続です。子ねこをわが子のように感じてしまうママ、子ねこを自分とおきかえるわが子。人間の親子もねこの親子も、似たようなものかもしれませんね。丁寧で力強いイラストにも注目です。ねこだらけ作:あき びんご/出版社:くもん出版 「ねこだらけ」(絵本ナビ紹介ページ) 一見すると、ねこ図鑑。でも普通の図鑑とはなにかが違う…。ギラギラと輝きを放つ目をしたねこたちが表紙のこの絵本は、ロシアンブルーやペルシャ、アメリカンショートヘアなど世界各地の個性的なネコたちが400匹登場します。存在感の強いねこたちばかりなので、誰しも惹きつけられる1匹が見つかるはず。ぼくや私、パパやママ、友だちに似ているねこを探してみるのもいいですね。ぼくのにゃんた作:鈴木 康広/出版社:ブロンズ新社 「ぼくのにゃんた」(絵本ナビ紹介ページ) にゃべ、まにゃいた、バニャニャ、ニャッフル、ドーニャツ、ビスキャット。いつも仲良しのにゃんたは、少し風変りのねこ。でもある日、友だちがぼくにいった言葉に驚き、いなくなってしまった…。ユーモラスたっぷりでちょっと切ない少年とねこのお話は、気持ちをゆる~くさせる不思議な世界観をかもしだしています。人気現代アーティスト、鈴木康広さんの初めての絵本です。ヨクネルとひな文:LEE/絵:酒井 駒子/出版社:ブロンズ新社 「ヨクネルとひな」(絵本ナビ紹介ページ) ひなちゃんの家にやってきた、やせほそったのらねこ。からだをきれいにふいてあげると、あらわれたのは大きな青い瞳。ひなちゃんは、子ねこをそうっとだいてみます…。絵本のなかから抱き上げ、やさしく包んであげたくなる子ねこが愛らしく、自然と顔がほころびます。「ヨクネル」の名づけにもほっこりしますね。絵本なら「ねこ」の特徴や習性、種類もすんなり頭にはいってきそうです。ストーリーを読み進めるうちに「自分と似ているなぁ」と感じたり、危なっかしさにはらはらと心配になったりすることもあるかもしれませんね。魅力たっぷりのねこたちに、ぜひ会いにいってみてくださいね。
2017年03月29日今年のGWは親子で絵本の世界を楽しみませんか?4月28日(金)~5月7日(日)の期間中、福音館書店「こどものとも」創刊 60 周年記念イベント「絵本とおともだち」が開催されます。会場は世田谷の玉川高島屋S・Cで、入場は無料。家族のお出かけにピッタリのイベントです。「絵本とおともだち」はどんなイベント?絵本や児童書でおなじみの福音館書店は、1956年から月刊絵本シリーズ「こどものとも」を発行しています。「こどものとも」からは700冊以上の絵本が生まれました。創刊60周年を記念し、今回のイベント「絵本とおともだち」が開催されます。絵本を読むだけでなく、さまざまな角度から体験して楽しめる企画が盛りだくさんです。大人も思わず夢中!見どころをチェック●ふれあい&体験コーナー●絵本の世界体験コーナー誕生50周年を迎える『だるまちゃん』の等身大ぬいぐるみが登場!全長約4mの『しょうぼうじどうしゃ じぷた』の実物大再現車両も展示され、いつも読んでいる絵本の世界に入り込んだ気分を味わえます。「なりきり写真館」では、大人気絵本『グリトグラ』の「たまごのくるま」に乗って撮影できますよ。●読書コーナー親子でのんびり絵本を読めるコーナーです。約500冊もの絵本がそろっていますよ。読み聞かせステージも設けられ、「多言語による読み聞かせ」や本ではなく語り手による「昔話の素話(すばなし)会」がおこなわれます。●ワークショップコーナー●絵本の工作で遊ぼう!会期中は毎日、ワークショップが開かれます。かわいい絵本キャラクターを使い、オリジナルTシャツやバッジを作りましょう。親子で工作をしませんか?※ワークショップは有料です。●ギャラリーコーナー●「こどものとも」の記念原画展示2016年度に出版された、絵本作品の原画が展示されます。原画だから分かる、優しい色合いやタッチを間近で鑑賞できます。●特別書き下ろし色紙ギャラリー人気絵本作家20人が特別に描き下ろした色紙が、作家紹介とともに展示されます。参加する作家は、『はじめてのおつかい』の林明子さんや筒井頼子さんなど。「ありがとう、子どもたちへ」をテーマに描かれた色紙は、作家たちの想いがあふれる貴重なものばかりです。●『ぐりとぐらとすみれちゃん』ものがたりができるまでステキな絵本がどのようにできあがるのか、興味がわきますね。『ぐりとぐらとすみれちゃん』(こどものとも 2000年4月号掲載)のストーリー直筆原稿、ラフ画から製本までの過程をパネル展示で解説します。子どもにも分かりやすい展示なので、親子で一緒に楽しみましょう。●イベントあの絵本作家に直接会えるかも!?人気絵本作家を招き、トークショーやサイン会、ライブペインティングをおこないます。ぜひ日程をチェックして、会いに行ってくださいね。<来場作家と日程>4月29日(土)本館 1F グランパティオ「なかのひろたか トークショー&サイン会」 ※『ぞうくんのさんぽ』の作者4月30日(日)西館1F アレーナホール(絵本とおともだち会場内)「きくちちき ライブペインティング」 ※『もじもじこぶくん』などで知られる画家・絵本作家5月5日(金)本館 1F グランパティオ「西内ミナミ トークショー&サイン会」 ※『ぐるんぱのようちえん』の作者子どもも大人も夢中になれる、絵本の世界が待っています!参加すれば、どこか懐かしく温かい気持ちになるイベントです。開催概要福音館書店「こどものとも」創刊60周年記念「絵本とおともだち」開催日時:2017年4月28日(金)~5月7日(日)10:00~19:00 ※最終入場は閉場の30分前まで)会場:玉川髙島屋 S・C 西館1Fアレーナホール料 金:無料 ※ワークショップは有料主催:玉川髙島屋 S・CURL:(玉川高島屋S・C)
2017年03月26日あれも欲しい、これも欲しい! そんなわが子に「お金はとても大切なもの」なんて話したことはありませんか? お金は大事なものだけれど、理解させるにはちょっと難しいテーマでもあります。そこで今回は絵本ナビ協力のもと「お金の価値がわかる絵本」を選んでみました。お金とじょうずにつきあう本作:ローラ・ジェフェ ローラ・サン=マルク/訳:永田 千奈/出版社:晶文社 「お金とじょうずにつきあう本」(絵本ナビ紹介ページ) 欲しいものは買えばいい。でもお金がないときは…? この絵本では「お金ってどこからきて、どこへいくんだろう」という子どもの疑問に、やさしくよりそってくれます。「働くことで得られるお金」「ものの値段と価値」「お金では買えないもの」など、難しく思える話題の説明が丁寧です。お金で買えないものの存在にも気付かせてくれる、親子で読みたい一冊。おかねのきもち作:やまもとゆか/絵:ヨシヤス/出版社:KKベストセラーズ 「おかねのきもち」(絵本ナビ紹介ページ) 著者は「カリスマ主婦トレーダー」の異名を持つ山本有花さん。自動販売機の下に捨てられていた1円玉は、ある日「あみちゃん」に拾われて…。なんとお金がキャラクターに変身! 意思を持って自分のこと(お金のこと)を話す姿はファンタジーですが、話していることは現実的。そのギャップが、奇妙なおかしさを誘います。お金の本質は、実際に「お金の気持ちになって考える」ことで実感しやすくなるのかもしれませんね。なるほど! お金のはなし著:マーティン・ジェンキンス/絵:きたむら さとし/訳:吉井 一美/出版社:BL出版 「なるほど! お金のはなし」(絵本ナビ紹介ページ) 自給自足で暮らしていた昔の人々は、物々交換をするようになり、自分の財産を記録するために粘土でおはじきのようなものを使うようになった…。大人でさえ知らない人も多いお金の誕生やこれまでの歴史が、子どもにも理解しやすい言葉で紹介されている一冊。文章だけでなく図解による説明もあるので、理解を深める手助けをしてくれます。お金ってなんだろう出版社:岩崎書店 「お金ってなんだろう」(絵本ナビ紹介ページ) お金とはいいものなのか、悪いものなのか…。人間にとってお金は、実はとても危うい存在であると教えてくれるのがこちらの絵本です。普段目にしている100円玉や1000円札はただものを買う道具ではなく、人と人をつなぐ存在であること。お金と社会が密に関係する大切さなどを伝えてくれます。まさに、お金との向き合い方を知るチャンス! 正しい使い方をしっかり教わりたいですね。買物絵本作・絵:五味 太郎/出版社:ブロンズ新社 「買物絵本」(絵本ナビ紹介ページ) たくさんの人に愛されてきた五味太郎さんワールド。今回のテーマは「お金」です。ほかと一味違うのは「お金で買えるもの」について心理的な考察をしているところです。たとえばお菓子を買うと「うれしい」と感じますが、食べ過ぎて虫歯になると治療でお金が必要になります。つまりお菓子を買うことは虫歯の治療費を買うことと同じ…? お金で買えるものには良い面もあれば、悪い面もある。買い物はいろんな感情や時間、出来事を買うことと同じなど、ものを買うことの深みを感じさせてくれる一冊です。ちょっと難しい「お金」のこと。年齢によっても伝え方を考えなければいけないテーマですが、今回ご紹介した絵本のサポートがあれば大丈夫! 子どもの好奇心を刺激しながら、楽しくお金の価値を伝えることができるはずです。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
2017年03月15日隠れているものを見つける作業って、なんだかワクワクしますよね。「探して見つけ出す」遊びはたくさんありますが、絵本の世界にはバラエティに富む楽しい「かくれんぼ絵本」がいっぱい。まずは簡単なものから挑戦して、見つける喜びをわが子に体感させてあげましょう。みつけてかぞえて どこどこどうぶつ著:ルース・ラッセル/訳:小林 美幸/出版社:河出書房新社 「みつけてかぞえて どこどこどうぶつ」(絵本ナビ紹介ページ) ゾウ、トラ、ペンギンにオウム、カメレオン、ちょうちょ…。こちらは動物たちがたくさん登場する絵さがし絵本です。「見つかるかな?」という問いかけの文面は優しく、小さなお子さんにおすすめ。クイズの数も多くないので、ユニークなイラストをゆっくり楽しむ余裕があります。最後に「何がどこにあったか」答え合わせできるので「あれはどこにあったんだろう?」なんてモヤモヤすることもありません。絵本を読んだあとは動物園や水族館にお出かけしたくなるかもしれませんね。さがしえ12つき作:なかざわ くみこ/出版社:白泉社 「さがしえ12つき」(絵本ナビ紹介ページ) 昔懐かしい風景とともに、四季のある日本の風習や文化を学べるのがこちらの絵本。季節ごとの行事や、知識が自然と身に付くテーマ性を持った一冊です。ほのぼのとした家庭の風景に心を癒されながら、日本に根付く暮らしの様子を遊びながら知ることができます。パパやママとだけでなく、おじいちゃん・おばあちゃんとも会話しながら読むことができます。ミッケ!1作:ジーン・マルゾーロ/絵:ウォルター・ウィック/訳:糸井 重里/出版社:小学館 「ミッケ!1」(絵本ナビ紹介ページ) 色とりどりの雑貨やおもちゃの写真からお目当てのものを探すこちらは、ご存じの方も多いはず。「1」は、数あるシリーズの中でも「初心者さん向き」で見つけやすいと評判です。思いもしない場所に隠れているから集中力との勝負! この本を開くと宝物を探すように子どもたちの目が輝いてしまうので、寝る前の読み聞かせにはおすすめできません(笑)。探しものがある程度見つかったら「○○はどこ?」なんて、親子でオリジナルクイズを出し合うのも楽しいですね。どこどこ?セブン(1)著:藤本 真/出版社:自由国民社 「どこどこ?セブン(1)」(絵本ナビ紹介ページ) 同じように見える世界、でもよく見ると7つの間違いがあるんです。何気なく並べられているようで、絶妙なセンスを感じる石ころでできた「LOVE」の文字はアート作品のよう! 子どもに頼まれたけれど探すのが面倒というママも、「まるでオシャレな写真集を見ているみたい」とリラックス気分にさせてくれるのでおすすめです。表紙がかわいらしいので、ギフトにも向いています。どこ? めいろで さがしもの作:山形 明美/出版社:講談社 「どこ? めいろで さがしもの」(絵本ナビ紹介ページ) 「どこ?」シリーズの最新作! 今回のテーマは「迷路」です。部屋、森の中、水の中など、細やかに作りこまれた立体ジオラマ写真を目にしていると自分が壮大な冒険ストーリーの主人公になった気がしてきます。探しもの絵本はちょっとまだ難しいかな? というお子さんにもちょうどよく、もし探しものが見つからなくても、簡単にゴールできる迷路があるのでお遊び要素は万全。奥行きを感じさせる魔法のような配置に、ママも思わず「これはすごい…」とうなり声をあげてしまうはずです。自分で探して自分で見つける「かくれんぼ絵本」は、子どもの集中力を楽しくきたえてくれます。どちらが先に「あった!」といえるか、ぜひ親子で競争してみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2017年03月08日春になると環境がガラッと変わる人も多いですよね。わが子が幼稚園・保育園、小学校に入園・入学する家庭では、名づけや指定品の準備などでバタバタしているという人も多いかもしれません。そんな準備と並行して気にしたいのが、子どものメンタルケア。「友だちできるかな?」「本当に楽しいところかな?」今回はそんな不安を楽しみへと変えてくれる絵本をご紹介しましょう。ようちえんのいちにち作:おか しゅうぞう/絵:ふじた ひおこ/出版社:佼成出版社 「ようちえんのいちにち」(絵本ナビ紹介ページ) 幼稚園ではどんなことをするのでしょう? こちらは幼稚園1日がとてもよく分かる絵本です。友だち同士で乗る通園バス、朝の外遊び、お楽しみのお弁当の時間… など、園での過ごし方が描かれているので「何をするのか分からない」不安もやわらぎます。お誕生日月の子には首飾りをかけてあげるなどのイベントも紹介されているので、入園あとの「これのことか!」という感動もありそう。今、幼稚園に通っているお子さんも共感しながら楽しめる内容です。コッコさんのともだち作・絵:片山 健/出版社:福音館書店 「コッコさんのともだち」(絵本ナビ紹介ページ) 保育園で1人ぼっちのコッコさん。うまく仲間の輪に入ることができなくて、寂しい気持ちになっています。でもある日、気の合う友だちが見つかって…。クラスに溶け込むのは勇気がいるもの。最初はうまくできなくて必要以上に落ち込んでしまうこともあるかもしれません。でも、1人お友だちができれば毎日はどんどん楽しいものに変わります。恥ずかしがりで、内気なお子さんを応援してくれる絵本です。みんなともだち作:中川 ひろたか/絵:村上 康成/出版社:童心社 「みんなともだち」(絵本ナビ紹介ページ) 卒園がテーマとなっているこちらは「みんなともだち ずっとずっとともだち」という言葉が印象的。大好きな友だちと園で過ごした楽しい時間は終わりになってしまうけれど、人とのつながりをこれからも大事にしてほしい、という願いが込められています。まだ「別れ」がよく分からない年齢でも、いつか「ずっとともだち」の意味が分かるときがくるはず。そのときまで側においておきたい絵本です。6さいのきみへ作:佐々木 正美/絵:佐竹 美保/出版社:小学館 「6さいのきみへ」(絵本ナビ紹介ページ) この絵本では、ある男の子の小学校入学までの成長の記録が描かれています。それはまるで、わが子の成長の軌跡をたどっているかのよう。子育てに悩みはつきもの。ママもわが子の育児と重ねあわせて「そうそうそう」と共感しながら、その優しい文章に思わずグッときてしまうかも。あのときの悩みも、気付かない間にかけがえのない思い出になっていることを改めて実感させてくれる絵本です。巻末には著者の方からおとうさん、おかあさんに向けたメッセージつき。卒園・入学のお祝いに贈るのもおすすめです。1ねん1くみの1にち写真:川島 敏生/出版社:アリス館 「1ねん1くみの1にち」(絵本ナビ紹介ページ) 小学校ってどんなところ? 口頭で「こんなところだよ」と教えてもらっても、イマイチイメージがわかない…。そんなお子さんにおすすめしたいのがこちら。登校、朝の会、国語、算数、休み時間と、小学校1年生の1日がリアリティを持って写真におさまっており、教室の中で起こっている小さなドラマも再現されています。ランドセルの中身や給食の内容なども紹介されているので、学校生活をのぞき見しているみたい! この絵本を読むことで「早く1年生になりたい!」と目を輝かせるお子さんも少なくありません。初めての入園、入学は緊張しながらもドキドキ・ワクワクでいっぱいになるものですよね。そんな子どもの気持ちを、優しく後押しする絵本をご紹介しました。ステキな毎日&出会いが待っていることを願っています!データ協力: 絵本ナビ
2017年03月02日子どものツボは人それぞれ。読んでみるまではどんな反応をするか分からないのが読み聞かせの醍醐味ともいえますよね。けれど「お気に入りの1冊」を選んであげたいのも親心。そこで今回は 絵本ナビ 協力のもと「もう1回読んで!」のリクエストが多い読み聞かせ絵本を選んでみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。ぴょーん作・絵:まつおか たつひで/出版社:ポプラ社 「ぴょーん」(絵本ナビ紹介ページ) ページを上にめくるといろんな生き物が「ぴょーん」と跳ぶシンプルな絵本ですが、魅力はそれだけにとどまりません。手足を思い切り広げて跳び上がるカエルやバッタ、こねこにうさぎたちをマネして、どもたちも「ぴょーん」! 親子で大笑いしてしまう人も多いよう。普段はあまり目にしない生き物たちのおなかが見えるのもなんだか楽しい! 正確に描かれている生き物のフォルムにも注目です。やさいのおなか作・絵:きうち かつ/出版社:福音館書店 「やさいのおなか」(絵本ナビ紹介ページ) 「これ なあに?」とクイズになっている野菜はレントゲンのような白黒イラストで描かれ、ページを開けば美しい色彩を取り戻した野菜の絵があらわれます。「やさいのおなか」は野菜の断面図だったよう。ネギにキャベツにレンコン、ピーマンと子どもの想像力を働かせてくれます。絵本を読んだ後、冷蔵庫の野菜室から野菜を取り出して確認し始めるお子さんもいるようで、野菜の名前を覚えるにも役立ちそうですね。へんしんトンネル作・絵:あきやま ただし/出版社:金の星社 「へんしんトンネル」(絵本ナビ紹介ページ) 謎のトンネルをくぐるといろんなものが変身してしまう!? たとえばかっぱが「かっぱかっぱかっぱかっぱ…」とつぶやきながらトンネルをくぐると「ぱかっぱかっぱかっぱかっ…」と元気な馬に変身。時計が「とけいとけいとけいとけい…」とつぶやきながらトンネルをくぐると「けいとけいとけいとけいと…」毛糸に変身! 変身するまさにその瞬間をうまく読み聞かせるには読み手の技術も必要ですが、はまれば子どものテンション急上昇のステキな言葉遊びの絵本です。まくらのせんにん そこのあなたの巻作・絵:かがくい ひろし/出版社:佼成出版社 「まくらのせんにん そこのあなたの巻」(絵本ナビ紹介ページ) 謎の穴にはまってしまい身動きがとれなくなってしまった動物たち。そして自らも穴にはまってしまう、まくらのせんにんさま。登場するキャラクターはみな愛嬌たっぷりに描かれていて、見ているだけでにんまりしてしまう一冊です。ふんが、ふんぎ、ふんぐ、ふんげといったおもしろいワードに子どもたちの期待と笑いはあふれる一方! 小さい子も大きい子も幅広く楽しめる絵本です。す~べりだい作:鈴木 のりたけ/出版社:PHP研究所 「す~べりだい」(絵本ナビ紹介ページ) 女の子が楽しそうにすべり台をすべります。でもあれれ?「するするべりべりだい~ん」に「すべりパイ」「なが~いすべりだい」と、なんだかみんな形が変! ありそうで(?)なさそうな、夢あふれるすべりだいがこちらの絵本ではこれでもか! と楽しめます。こんな公園があったら大人気になりそう。背景の青い空も爽快で気持ちいいですね。 シンプルだけれどインパクトがあったり、軽快な言葉遊びがあったり、謎とユーモアを掛けあわせてみたり…。子どもの興味や想像力を刺激する読み聞かせにおすすめの絵本をご紹介しました。読み終わってからの「もう1回」の声が聞けるかどうか、ママもパパもワクワクしながら読んでみてくださいね。データ協力: 絵本ナビ
2017年02月23日五感の中でも視覚から得られる情報はとても多いといわれています。それは目で楽しむ要素の多い絵本にもあてはまるかもしれません。勉強して賢くなる。運動して運動神経を養う。同じように感覚的な部分を磨くのに役立つのが絵本ではないでしょうか。今回は 絵本ナビ 協力のもと、子どもの五感を刺激する一風変わった「アート絵本」を選んでみました。あおくんときいろちゃん作・絵:レオ・レオニ/訳:藤田 圭雄/出版社:至光社 「あおくんときいろちゃん」(絵本ナビ紹介ページ) パパとママと暮らす主人公・あおくんには友だちがたくさん。仲良しのきいろちゃんと遊びたくて留守番中に遊びに出かけてしまいます。街角で会ったきいろちゃんとくっついて、みどりちゃんになってしまった2人はパパとママから「うちのこじゃない」といわれ…。色を登場人物にするという発想はなんとも斬新! でも読み進めていくと登場人物に命が宿って見えてくるから不思議です。「色は混ざると別の色に変化する」ことに興味を持つお子さんもいるようですね。きりのなかのサーカス作・絵:ブルーノ・ムナーリ/訳:谷川 俊太郎/出版社:フレーベル館 「きりのなかのサーカス」(絵本ナビ紹介ページ) ブルーノ・ムナーリは独創的な発想を開花させ続けたイタリアのアーティストです。子どもの創造教育に力を尽くしてきた彼はこの絵本でことば、色、かたち、素材の魅力を伝えています。トレーシングペーパーという透ける素材が霧にけむるミラノの街を表現し、読者はページをめくるたびに異国の街中をさまよっているような感覚に…。一転してあらわれるカラフルでゆかいなサーカスの場面が強烈なインパクトを残すのは、前半シーンとのギャップの大きさゆえなのかもしれません。せんをたどって作・絵:ローラ・ユンクヴィスト/訳:ふしみみさを/出版社:講談社 「せんをたどって」(絵本ナビ紹介ページ) 表紙からのびる1本の線を指でたどっていくと、どこまでもどこまでも続いていく…。絵本のすべてがたった1本の線で描かれているこちらの絵本では町から村へ、空から海へと線の旅が楽しめます。風景、木々、人の顔、車、飛行機など「ここまで1本で描けるんだ!」という驚きと美しい絵がページをめくるたびに広がり、線をたどり続けたお子さんからは「ちゃんと全部つながってる!」なんて感動のひと言が聞こえてきそう。表紙の見える本棚にかざって眺めたい、デザインもおしゃれな絵本です。イルミネイチャー絵:カルノフスキー/文:レイチェル・ウィリアムズ/出版社:河出書房新社 「イルミネイチャー」(絵本ナビ紹介ページ) 3色のマジックレンズをのぞくと別世界があらわれる仕掛けを盛り込んだこちらの絵本はミラノに拠点を置くデザイン・デュオが完成させたもの。ジャングル、砂漠、山脈、森林、草原、大海など動物の多様性に富んだ10の地域をレンズをのぞきながら探検! 登場する180の野生生物たちは昼・夜と活動時間帯で分けられており、習性などの説明文もあるため、知らない知識を深めることにもなるよう。色彩の美しさと迫力、その両方を仕掛けとともに楽しめる絵本です。まるまるみっけ作:アンディ・マンスフィールド/出版社:ひさかたチャイルド 「まるまるみっけ」(絵本ナビ紹介ページ) 仕掛けを駆使して問題に挑む、三次元ポップアップパズル絵本がこちら。赤、オレンジ、黄、青、水色、緑、紫の7色のまるを押したり、引いたり、はたまた持ち上げたりして隠されたまるを見つけます。シンプルな仕掛けに見えますが正解するには頭をひねらなければなりません。挑戦が難しい小さなお子さんには、まず大人がお手本を見せてあげましょう。意外なところから見つかる「まる」は子どもの好奇心を刺激してくれるはず。工夫する大切さを学び、発想力を養う知育絵本の役割も担っています。豊かな感性を育むためには難しい遊びに取り組ませたり、特別な場所や環境に身をおかせる必要がある、と感じる人もいるかもしれません。でもそれではママも疲れてしまいますし、何より子ども自身が楽しめなくなってしまうことも。外に出て泥だらけになるまで遊ぶ、いろんな味の料理を一緒に作ってみる、家族でいろんなことを話す、たくさんの声や音を聴く…。五感はそうした日常生活の中で自然に養われていく部分も少なくないのではないでしょうか。データ協力: 絵本ナビ
2017年02月16日