私の母が作る料理で大好きだったのが、豚肉とごぼうで作る「柳川もどき」です。ごぼうの香りが苦手だった私でも、この料理は何度もお代わりするほど好きでした。ずいぶん後になって、「本当の“柳川鍋”とは、どじょうで作ったもの」だと知りました。社会人になってから初めて、ドキドキしながら本物の柳川鍋を食べましたが、母の作る柳川もどきにはかないませんでした。きっと母の愛情がたくさん詰まっていたから、おいしさもひとしおだったのでしょう。私も母のように、子どもたちの記憶に残る料理をたくさん食べさせてあげたいと思っています。さて、話を柳川もどきに戻しましょう。作り方はとても簡単。材料を土鍋に入れて、あとはグツグツ煮るだけです。使う豚肉は、薄くスライスしてあるもののほうが、ごぼうや卵と絡んで、小さな子どもでも食べやすくなります。■煮るだけで完成! 豚肉とごぼうの柳川もどきのレシピ<材料> 4人分豚肉薄切り 200gごぼう 大1本卵 2個(常温)ショウガ スライス1~2枚(豚肉の臭み抜きに。なくても可)出汁 1カップしょうゆ 大3きび砂糖 大2みりんまたは甘酒 大2<作り方>1.ごぼうはたわしや毛の固いブラシなどで土を洗って、皮をむかずにスライサーで薄くそぎ切りにします。大事な栄養素が抜けるのでアク抜きは不要ですが、色が気になる場合はさっと水で洗いましょう。長い時間酢水に漬け込むといった行程はいりません。2.土鍋に出汁を入れて軽く煮立たせ、ごぼう、豚肉、ごぼう、豚肉…と、交互にミルフィーユ状に重ねていきます。卵以外の調味料を入れてフタをずらしてふきこぼれないようにし、15分ほど煮てください。時々アクを取り除きましょう。3.ごぼうが柔らかくなったら溶き卵を入れ、フタをして1~2分煮て、卵が半熟になったらできあがりです。このお料理は脂身のある豚肉のほうが、より甘みが増しておいしいのですが、脂身には有害物質が溜まりやすいのが悩ましいところ。できるだけ良質なえさや環境で育った豚を選ぶようにしましょう。一度軽く湯がいて、余計な脂分を取り除くのもいいですね。ごぼうの黒ずみは、美容には欠かせない抗酸化作用のあるポリフェノールなのでアク抜きは不要ですが、色が気になる場合はさっと水で洗う程度にしましょう。
2014年10月25日食物繊維がたっぷりで腸内環境も整えてくれるごぼう。その栄養価を考えると、子どもにも食べてほしい、食べさせたい食材のひとつですが、独特の風味と強い繊維質で、子どもからは敬遠されがちです。そんなごぼうの不人気を吹き飛ばし、「これ、ごぼうなの?」という見た目と味付けで、子どもも大喜び。ごはんのおかずにも、おやつにもなるごぼう料理をご紹介します。味付けがうなぎの蒲焼に似ているので、我が家では「うなぎごぼう」と名付けています。■おかずにもおやつにもなる、うなぎごぼうのレシピ(対象年齢:2歳半くらい~)<材料>・ごぼう 200g(ある程度太さがしっかりしたごぼう約1本)・片栗粉 大さじ1・砂糖 大さじ3・しょうゆ 大さじ2・酒 大さじ1・みりん 大さじ1・いりごま 少々<作り方>1.ごぼうは鍋に入るくらいの長さにカットする。鍋にごぼうとたっぷりの水を入れ、火にかける(ごぼうは水の状態からゆでていきます)。2.沸騰してから15分くらい、ごぼうがつぶれる程度までゆでる。3.ごぼうに十分火が通ったら火からおろし、キッチンペーパーなどで水気を切り、まな板に並べて、めん棒などでたたいて潰す。4.潰したごぼうを適当な大きさに手で引き割き、3~5cmほどの長さにカットする。5.4のごぼうに片栗粉をまぶす。6.170~180℃に熱した油に5のごぼうを入れ、カラッとなるまでしっかりと揚げる。7.☆の調味料をすべて混ぜ合わせ、フライパンで煮立てた後、揚げたごぼうを入れ、全体にからめる。8.最後にいりごまをふりかけて、ひと混ぜしたらでき上がり。ゆでたごぼうはめん棒でたたいて潰すので、なるべく太めのものを選ぶことをおすすめします。ごぼうはアクが出ることもあり、切った後に水にさらす人も多いと思いますが、水にさらしたときに出る色は、実はアクではなくポリフェノール。皮につまったうまみ成分と一緒に水に抜け出てしまうので、アク抜きをする必要はありません。歯が生えそろっている子どもでも、ごぼうをかみ切るのは難しいこともあるので、取り分ける際にキッチンばさみなどで細かくカットしてあげると、最初から最後まで自分で食べられるでしょう。最後に絡める調味料の味付けは、各自お好みで調整してください。お弁当のおかずの一品としても大活躍ですよ!
2014年10月21日日に日に空気が涼しくなってきましたね。日中の寒暖差が激しい日が続いているので、体調を崩さないように免疫力を高めるなど、体調管理には十分気をつけたいもの。そんな時に摂ることをおすすめしたい食材のひとつとして、ごぼうが挙げられます。主に秋から冬が旬となるごぼう。今回は、美容と健康に嬉しいごぼうの魅力ついてご紹介します。ごぼうの主成分は炭水化物で、その大部分が食物繊維です。水溶性食物繊維であるイヌリンは、腸の糖分や脂肪を包みこみ、消化吸収されずに腸内を通過する為、腸内に溜まった不純物をまとめて排出する機能があります。また、腎臓や肝臓の機能を活発にして免疫力を高めたり、血糖値やコレステロール値の上昇を抑えるのにも有効なのだとか。また、もうひとつの食物繊維である、不溶性食物繊維のヘミセルロースは、腸内の水分を吸収して膨らみ、腸壁を刺激して便秘の解消に役立ちます。 さらにゴボウの皮に含まれているサポニンは毛細血管を広げ血流を促す効果があるそうです。血管が広くなることによって、血栓などの心配も減るのだとか。また、体中に血が巡りやすくなることで、体が温まり冷え性改善の効果も期待できます。他にも、抗酸化作用などにより、お肌のたるみを防いで、若々しい印象に導いてくれると言われています。老化防止に有名なポリフェノールも含まれているので、美容と健康にはうれしい限りの食材です。ぜひごぼうを食べてスッキリ美肌になりたいですね!ただし、何事もほどほどが一番!いろんな食材をバランスよく食べてくださいね。ここ数年話題のごぼう茶も良いですが、しっかり噛むことを伝えたい者として、こちらのおすすめレシピをご紹介します。「ごぼうと豚のバルサミコ炒め」材料:2~3人分 調理時間: 15分<作り方>ごぼう 1/2本豚こま肉 150gにんにく 1片粒マスタード 小さじ1バルサミコ 大さじ1みりん 大さじ1醤油 大さじ1/2オリーブオイル 適量胡椒 適量塩 適量1 )ごぼうは斜め薄切りにし、水にさらさずにオリーブオイルで炒めます。そのときにじっくり炒めてほくっと甘い香りがしてきたらにんにくのみじん切りと豚肉を入れて炒めます。2 )豚に火が通り、脂身が少しかりっとしたら粒マスタード、バルサミコ、みりん、醤油をいれて、水気がなくなるまで炒めます。最後に塩こしょうで味を整えてできあがりです。良質なたんぱく質とビタミンB1が含まれる豚肉で、コレステロール値を下げ、疲労回復を。そしてポリフェノール豊富なバルサミコでアンチエイジングと、美容と健康に嬉しいレシピです。
2014年10月09日(画像はプレスリリースより)「1杯でごぼう1/3本分のちから食物繊維たっぷりスープ」新発売株式会社永谷園は、1食当たり食物繊維3.4g含有の「1杯でごぼう1/3本分のちから食物繊維たっぷりスープ」、「同食物繊維たっぷりカップスープ」を、2014年8月18日(月)より全国で発売する。1食当たり、ごぼうに換算すると1/3本分相当となる3.4gの食物繊維を含有した、お湯を注ぐだけで手軽に作れる粉末タイプのインスタントスープだ。ごぼうの風味とごぼうの食物繊維の食感も残し、クリーミーな味わいで後味スッキリとしているスープにしあがっている。【商品概要】商品名:1杯でごぼう1/3本分のちから食物繊維たっぷりスープ表示内容量:34.2g(11.4g×3袋)荷姿:10P×8B希望小売価格:税込み131円商品名:1杯でごぼう1/3本分のちから食物繊維たっぷりカップスープ表示内容量:11.4g荷姿:5P×6B希望小売価格:税込み118円(プレスリリースより引用)不足分の食物繊維を1食でおぎなえる平成20年の国民健康・栄養調査結果から、食物繊維の目標量である厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2010年)」の1日の不足分は平均すると3.5gとなっている。食物繊維は特にごぼう等の根野菜に多く含まれており、健康維持に役立つ成分として若い女性を中心に注目されている。本商品1食分で日本人の不足量をおぎなう食物繊維を含有した。【参考】・株式会社永谷園プレスリリース
2014年08月09日「ごぼう」といえば…食物繊維が豊富なので“便秘に良い”ということはよく知られています。では、「わたし便秘なの」っていう人は毎日ごぼうを食べているか? 「食べていませんね!(※根拠はありません)」 というのも、ごぼうを使った料理を思いつかない人も多いのでは?きんぴらごぼうくらいしか思い浮かばない人も多いはず。きんぴらごぼうもおいしいけれど毎日は飽きますね。 確かに「ごぼう」のイメージといえば、泥臭い、黒い、田舎臭い…と、地味で単調な素材だと思われがちです。 でもそんなごぼうでも、実はオシャレな1品にもなるのです。今回は、甘辛く味付けしがちなごぼうを、ちょっと違った味わいに仕上げた1品を紹介。これなら、毎日でも食べたくなるかも? 材料(1人前) ・ごぼう(千切り)1/3本(30~40g)☆水 300ml☆酢 大1・クレソン 40g・くるみ 20g ★白練りゴマ 大1★白味噌 大2/3 ※無ければ普通の味噌でOK★だし醤油 大1 ※無ければめんつゆでOK★酢 大1/2★はちみつ 大1/2★ごま油 小1/2 作り方 1、ごぼうはタワシでよく洗い、ごく細い千切りにする。ボウルに☆をいれ、切ったごぼうをすぐに漬けておく。※さらし過ぎに注意! 数分にとどめて。 その後、水気を切ってから、沸騰したお湯で30秒ほどサッと茹でたらキッチンペーパーなどでしっかりと水気を切っておく。 2、くるみはフライパンで乾煎りするか、150度のオーブンで15分焼き、粗みじん切りにしておく。 3、ボウルに★をいれ、しっかり混ぜ合わせておく。 4、ごぼうとざく切りにしたクレソンを2に入れてよく和える。 5、食べる直前にくるみを入れてさっと和え、器に盛る。 ちょっと粋なごぼうのサラダ。お酒にもよく合うので、おつまみとしてもおすすめ! 練りゴマが効いたコク深い味わいと、ごぼうとクレソンの相性が抜群。さらに胡桃も入って、美容にも最適です! ごぼうは切ったらすぐに変色してしまうので、しっかり酢水にさらしておくと、見た目もおいしそうに仕上がります。ただ、どうしても水にさらすと栄養が逃げてしまうので、見た目を気にしないのならこの工程は除いてもOK。これはごぼう好きじゃない人にも、ぜひ試してもらいたい! ごぼうのおいしさに目覚めること間違いなし! 食物繊維豊富なごぼうを食べて、便秘にサヨナラしよう!
2012年11月13日業務用食材・加工食品製造販売のあじかんと、ヤヱガキ発酵技研は、共同で開発した麹発酵技術を用いて、高いプロテアーゼ活性と抗酸化活性を有する麹発酵ごぼうを使い、広島大学大学院生物圏科学研究科の加藤範久教授と共同で、ラットを用いた動物実験を実施した。今回の研究成果は、5月18日~20日に開催される第66回「日本栄養・食糧学会大会」(会場:東北大学・川内北キャンパスほか)にて、広島大学が発表する。同研究では、「大腸疾病危険因子とされている高脂肪食を摂取させた、ラットの腸内環境に及ぼす麹菌発酵ごぼう粉末の影響」について検討した。4週齢のSD系雄ラットを1週間予備飼育後、高脂肪食(30%牛脂)を基本食として、同社が開発した麹菌発酵ごぼう乾燥粉末「発酵黒ごぼう」を5%添加した飼料を与え、3週間飼育。「体重変化、飼料摂取量」「血中の脂質やグルコース」「副睾丸脂肪と腎周囲脂肪重量」「糞中のIgA、ムチン」「盲腸の腸内細菌叢」を調べた。その結果、「体重変化、飼料摂取量」はコントロール群と差がなく、「血中の脂質やグルコース」も変化しなかった。一方、内臓脂肪である「副睾丸脂肪と腎周囲脂肪重量」は発酵ごぼう群で有意に減少した。「糞中のIgA、ムチン」も著しく増加し、また、盲腸の腸内細菌叢については、発酵ごぼう群でビフィズス菌(Bifidobacterium)が同様に著しく増加していた。現段階では動物実験の結果だが、ヒト腸内のビフィズス菌は、加齢とともに減少するため、発酵ゴボウの摂取により、ビフィズス菌が増加する可能性を示せたことは画期的な発見といえる。なお、同研究では、ごぼうを焼酎や泡盛の醸造でよく使用される麹菌(Aspergillus awamori)で発酵させており、ごぼう本来の機能性に加えて、麹菌菌体および麹菌の産生するプロテアーゼなどの代謝物が、抗肥満作用および腸内環境改善効果に大きく関わっているものと推測される。同社では、詳細な作用メカニズムについては、今後明らかにしていく予定で研究を進めていくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月18日