3月6日(火)より開幕する舞台『MEN'S NA-TION project第一弾「誇らしげだが、空(から)。」』。“MEN'S NA-TION”とは、若手男性俳優タレントを中心としたエンターテイメント創作プロジェクトの総称。演劇を中心にライヴなど、あらゆるエンターテイメントを企画・制作していく。今回の舞台はその記念すべき第1弾。シンガーソングライター兼俳優である前川紘毅と人気ユニットAAA(トリプルエー)のメンバー真司郎が、演劇エンターテイメントに挑戦する。プライベートでも大親友という二人に、舞台のこと、お互いのことなどざっくばらんに語ってもらった。●まずはこの舞台をやることになったきっかけを教えて下さい。前川:真ちゃん(真司郎)とは、映画での共演がきっかけで、いつの間にかすごく仲良くなったんです。それで、一緒にご飯を食べに行ったり、遊んだりしてる中で、「何か二人でできたら楽しいよね」っていう話をいつもしていて。それが、少しずつ具体的になってきて、例えば、一緒に曲を書いたりはしていたんですけど、僕らはアーティスト活動を軸にしながら役者もやっているという二人なので、もっとそれを活かしたものができないかと。僕らでしかできないものをやって行きたいなという話を、何となく酔っ払いながら会社の人に話をしていたら、できることになりました(笑)。●真司郎さんと一緒に何かをやりたいというのが、きっかけだったと。前川:そうです! 真ちゃんと仲良くなってなかったら、絶対に今回の舞台は無いですね。●真司郎さんは、今回の話を前川さんから聞いたとき、どう思いましたか?真司郎:舞台と聞いて、最初はぶっちゃけあんまり乗り気ではなくて(苦笑)。むしろ、「ゴメン、やらない」って言ってたんですけど。というのも、これまで何度か舞台をやらせて頂いていたんですけど、苦手意識があったんですよね。でも、よく話を聞いてみると、芝居だけじゃなく、いろいろできる舞台なんだってわかって、「じゃあ、やってみようかな」って。前川紘毅の説得により、今は前向きです(笑)。●その“いろいろ”には、ただ役者として出演するのではなく、企画段階からアイディアを出していくことも含まれてますよね。前川:僕はもともと企画することが好きで、基本的に自分のライヴだったら、会場のセッティングから、バンドのメンバー選び、ライヴで使う映像のロケから編集、それこそ、グッズの制作から値段、打ち上げの費用まで、全部自分でやりますから(笑)。そんな中で一つひとつはプロフェッショナルなスタッフにお願いして、その人たちと相談しながら作っていくのが好きなんです。真司郎:僕らも(AAAの)ライヴでは、自分たちで衣装のデザインから、特攻のタイミングまで、みんなと相談しながらやってるんで。逆に人から言われることだけをやるほうが慣れてないくらいです。●お二人とも何かを作ることは得意そうですね。前川:僕も真ちゃんもそういうところがアーティスト気質というか。自分で作るほうが得意だったりしますね。お互いに言いたいことを言いながら、二人とも俳優としてだけで関わるのではなく、アーティスト兼俳優で、どちらもバランスよく上手く出しつつ、作って行きました。●内容としてはどんなものになるんでしょうか?前川:音楽をやっていて、ものすごく頑張ってるけど結果が出ない奴、頑張ってないけど才能があってどんどんチャンスが出てくる奴、何となくやってはいるけど、本気でやろうとは思ってない奴、いろんな人が出てきます。同じことをしていても、男っていろいろ種類がいるんですよ。それをできるだけ、出演者それぞれのキャラクターに近く作っています。僕と真ちゃんにしてもぜんぜん性格違いますしね。観てくださった方が、「ああ、すげーコイツの気持ちはわかる」とか、「コイツは嫌い、絶対に遊びたくない」とか、そんなふうに感じてもらえたら嬉しいです。作り込んだ感じではなく、リアルな日常を伝えたいですね。●それぞれの出演者のキャラクターが見える作品ということですが、実際にプライベートでも仲の良いお二人は、お互いをどういう性格だと思ってますか?真司郎:最初は、暗くて、真面目そうで、家にずっといそうなタイプだなと思いました。でも、全然アウトドア派で、「うるさいな~」っていうくらい、よくしゃべりますね(笑)。前川:初めて仕事で一緒になったときって、「この人、優しそうだな」とか、「難しそうだな」とか、そういうの感じるじゃないですか? それが、真ちゃんは「仲良くなれないだろうな」だった。そんなふうに思ったのは初めてでしたね(笑)。別に嫌いってわけじゃないんですけど、真ちゃんは俺に100%心を閉ざしてるって思ったんですよ。真司郎:俺、それ言われるんですけど、別に閉ざしてるわけじゃないですよ。ただ初対面の人にはなかなか自分から行けないタイプなだけで。例えば、自分が興味のある話をしているのを聞いたりすると、話しかけたりできるんですけど、そういうのが無いとできなくって。でも、この人(前川)はそれが上手くできるんですよね。●そんな最初の印象からここまで仲良くなったのは、何かきっかけがあったんですか?前川:あるとき、ファンについての会話をしたんですね。そしたら、(真司郎が)気持ち悪いくらいファン想いっていうのがわかって(笑)。真司郎:そう? なんかチョー恥ずかしいやん。前川:「俺はキャラクター的にファンから愛想無いって思われてるかもしれないけど、本当を言えば、全員と握手もサインもしたい」って話をしてて。そしたら、実際に僕がAAAのオープニングアクトで一緒にツアーを回らせてもらったとき、真ちゃんが会場で握手会をやってて、それを終えて帰ってくるファンの子が泣いてるんですよ。それで、話を聞いてみたら一人ひとりに「名前なんていうの?」、「どこから来たの?」とか、すごく接し方が温かいって。それを知って、見た目は冷たい感じだけど、実際はすごく人が好きなんだなってわかったんです。真司郎:自分に興味を持ってもらえるといけるんです。一番めんどくさいタイプなんですよ(照笑)。気を使えないんです。●そのファンの一件があってから、見方が変わって、それからはどんどん仲良く?真司郎:(前川に)遅くね?気付くの。前川:だって、怖かったもの(笑)。何か、怒ってるのかなって思って、会話の途中もキョロキョロするし。「話、聞いてるのかな?」って気にしてたんですけど、仲良くなって全部聞いてないってことがわかりました(笑)。興味のあることはもの食いついてくるけど、そうじゃないことは全然こない。すごく素直なんですよね。逆に僕は興味の無いことでも、「えっ! マジっすか!」みたいに乗っちゃう人間なんで。真司郎:そっちの方が得ですよね。俺、そういう人がすごいなって思うんですけど、自分ではできないんですよね(苦笑)。●お互いに仕事についての話はするんですか?前川:以前はそんなにしてなかったんですけど、一緒に曲を作ったり、そういうことを始めるようになってから少しするようになりましたね。お互いの仕事の状況を伝えたり。真司郎:めっちゃ悩んでたことあったよね。前川:俺、昨年の4月でこの仕事辞めようと思ってて…。●えっ!前川:真ちゃんにも「辞める」って話してたんですけど、そう思っていたときにこの舞台の話が出てきて。正直、自分一人でやりたいことって、事務所を辞めてもできるなって思ってたんですよね。でも、真ちゃんと一緒にやりたいことは、事務所に残らないとできない。で、残ってみたら、いろいろ周りのスタッフとかの環境も変わって、すごく良くなって、真ちゃんとも舞台ができるようになって。ホント、真ちゃんがいなかったら、今頃、工事のバイトでもしながら、駅前で歌ってますよ。寂しい!(笑)。●(笑)。では、この舞台は前川さんの人生を変えるポイントにもなったんですね。前川:そうですね。ホントにこれが無かったら、今はないでしょうし。、ありがたいですよね。●では、最後に今回の舞台について読者にメッセージを。真司郎:何か今まで感じたことのない空間を味わってくれたら良いなって思っています。あまり気負わずに遊びに来てもらって、それで何かを感じてもらえたら嬉しいです。楽しみにしておいて下さい!前川:先陣を切っていく者として、とにかく楽しいものを届けようと思っています。皆さんが観に来るときには、表に出る人から裏方の人まで全員が最高のテンションで臨んでいると思うので、とことん楽しむ気持ちで来てもらえたら嬉しいです。いろんなことが感じられる公演だと思うので、それを観て「あれ、何だったんだろうね?」なんて言いながら、笑って帰ってもらいたいと思いますので、よろしくお願いします!公演情報【MEN'S NA-TION project「誇らしげだが、空(から)。】<東京公演>日程:2012年3月6(火)~3月17日(土)※全13ステージ劇場:新宿FACE<大阪公演>日程:2012年3月25日(日)劇場:森ノ宮ピロティホール
2012年03月05日3月1日(木)に、映画『僕等がいた』“恋活”女子限定!恋愛応援試写会にスペシャルゲストとして、主演の吉高由里子、共演の小松彩夏、更に今、数々のモノマネでお茶の間人気急上昇中の芸人、福田彩乃が登場!福田彩乃が主人公・七美の名台詞「好きだバカ―!」と叫びながら劇中の七美の衣装で登場すると会場に集まったお客さんは、吉高由里子が登場したと思い、大歓声に包まれたが、徐々に福田さんだと気づき笑いが起き始めた…そんな空気にもめげず福田さんが映画の1シーンを膨らませつつモノマネをしていると、「何やってるんですかっ?」とツッコミながら舞台袖から(本物の)吉高由里子が登場!会場は一気にヒートアップ。●自分のモノマネで爆笑を巻き起こす福田を見て吉高:矢野じゃないわっ!何やってるんですかっ?(福田にツッコミながら登場)。フェイクがある舞台挨拶は初めてですよ。似てますか?やりづらい舞台挨拶だな…。こう見えて、(福田は)実はちゃんとした人。だから余計イラっとする(笑)。小松:こんなにたくさんの女子に囲まれることはなかなかないので緊張しちゃいます。申し訳ないけど2人(吉高と福田)は見れば見るほど似てるなと思います(笑)。~3人が恋愛相談にこたえました~●長く付き合っていくにはどうしたらいいでしょうか?束縛っていいの?(18歳)吉高:みんな最初から別れようと思って付き合ってないですからね…どうですか?福田:束縛とかいらないっ!お互いが思いやりとか持っちゃえばいいんじゃないの?(YOUのモノマネ)。小松:私は、若いころは束縛してたけど、今では、我慢も大事じゃないかなと思います。●他のクラスに大好きな人がいるのですが、2回告白して2回とも振られてしまいました。「友達としか見れない」と言われてしまっているのですが、どうしても諦められませんどうしたらよいのでしょうか?(16歳)小松:学生の頃は積極的で、何度も振られたけど結局付き合えたので諦めなくてもいいんじゃないですか?吉高:小松さんを振る男はどいつだ!?私は「諦めろ」とも「行け」とも言いません。感情の起伏を楽しめている16歳って学生の環境はうらやましいです。福田:私だったら次行っちゃいますね(笑)。●男性を見ていると、どうしても自分の父親と比べてしまいます。ファザコンかもしれませんが、自分のお父さんよりかっこいい異性と出会ったことがないです。どうすれば良いでしょうか?(27歳)小松:私も父や兄に雰囲気が似た人を好きになってしまうので、気持ちはわかるんですよね。福田:視野を広げてお父さんの友達を紹介してもらえばいいんじゃないですか?吉高:最近歳の差婚もありますし、年齢問わず!映画について吉高:キュンキュンしたり懐かしく思っていただけたり、学生さんとかは憧れるようなエッセンスも入った作品です。音楽もMr.Childrenさんの描き下ろしになっていてすごく素敵な歌です。映画の方はちゃんとやらせていただきました。楽しんでください。小松:今日も制服着ている方もいますが、年齢問わずキュンキュンできる作品になっているので楽しんでいただきたいです。これを観て、皆さん素敵な恋をしていただけたらなと思います。福田:私は出てないんですけどキュンキュンする映画なので、皆さんキュンキュンしてください!お願いします(吉高由里子のモノマネ)。作品情報『僕等がいた』配給:東宝/アスミック・エース3月17日(土)4月21日(土)2部作連続ロードショー(C)2012「僕等がいた」製作委員会 (C)2002小畑友紀/小学館
2012年03月05日ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマ・アートで演技を学び、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの「ダンシネーン」を含む舞台作品に出演しているジェレミー・アーヴァインは、今回この『戦火の馬』で長編映画デビュー。過酷な戦争の中で馬と強い絆で結ばれた少年を演じたジェレミーが、作品について語ったインタビューをお届けする。●小説は馬の視点から書かれていますが、今回アルバートを演じるにあたり、そのことは何か影響していますか?A:この映画は、登場人物を単に描いているのではなく、あの馬が彼らにあたえた影響について描いているんだ。ジョーイはアルバートの友達であり兄弟みたいな関係さ。僕の演じたアルバートは、ジョーイに感情移入して、身を持ってこの馬の気持ちや情感を感じ取っているけれど、おそらく父親とはそうすることができないんだ。この馬にはなんでも話せるし、それによってある意味、絆が深まっていく。僕はそういう風にアプローチしたんだ。●この物語で描かれている人間性と、それが観客にあたえる魅力について教えてください。A:これが典型的な戦争映画でないということは、観てすぐに理解できると思うんだ。これは兵士たちが機関銃を持って走り回ったり、敵を殲滅させたりすることを描いた映画ではない。あくまでも登場人物たちを中心に展開され、その人物たちはあの馬に影響を受けて心を通わせた様々な人々なんだ。この物語があらゆる世代の人々の心をとらえるのは、これが少年と馬の関係を描いたものだからじゃないかな。人間と馬の関係は何世紀も前にさかのぼるものだし、ある意味DNAに書き込まれているとさえ言えると思うんだ。何百年もの間、人間は馬の力に頼ってきたし、馬をまるで人間のように扱っていたんだ。愛犬とかペットとの関係について語る人はたくさんいるけれど、馬についてはそれとは1つレベルが違うんじゃないかな。だからこそ、この物語が多くの人々の心をとらえるんだよ。●アルバートがあの馬と強い絆で結ばれたのは何故だと思いますか?アルバートは両親との問題から逃げてジョーイと仲良くなったんだと思う。父親はとてもヘビーな酒飲みで、アルバートはある年齢に達すると、自分の父親について母から聞かされていること以外の側面に気づきはじめる。だれでも子供のころは親が間違いをおかすはずないと思っているけれど、自分が大人になりはじめると、親だって他の誰とも同じ普通の人間で、人間なりの問題をかかえていることに気がつくものだよね。そういう世代の子供たちの多くは、何か夢中になれる別のことを見いだして、両親の問題を見ないですむようにしているんじゃないかな。アルバートにとって、それがジョーイという馬だった。それでも、彼はまだ子供だから、ジョーイは兄弟のような親友のような存在になっていったんだ。●この映画に出ている動物たちと心を通わせましたか?A:面白いことに、僕はあまり動物好きではないし、馬についても特に何も知らなかった。でもこの映画で馬と一緒に仕事をするようになって、馬がとても人間的だということに気づいたんだ。他の動物とは違うんだよ。とても人間的な部分があって、どこか人と通じ合うところがある。数週間一緒に過ごしてみると、もうその馬を心から慕うようになっているんだ。一週間くらいでそうなるね。馬たちは素晴らしいし、それぞれまったく違う性格をしているね。1頭の馬に乗れるようになったからって、別の馬も乗りこなせるわけじゃないんだ。その馬と少なくとも2~3日かけて乗り方を覚えないといけない。みんなそれぞれ違うし、馬に信頼してもらう必要があるからね。そこが重要なんだ。馬はどんな人間が自分に乗っているのかちゃんと心得ている。乗馬初体験の人だとしたら、馬にはその人が馬に乗ったことがないとちゃんと分かるんだ。まるで人間を相手にするように馬と通い合わなければ、絶対に思ったように動いてくれないよ。あと、馬がそのときやりたがらないことは、絶対に強制してはいけないんだ。作品情報『戦火の馬』監督:スティーブン・スピルバーグ出演:ジェレミー・アーヴァイン/エミリー・ワトソン/デヴィッド・シューリス配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン2012年3月2日(金)全国ロードショー(c)Dream Works Ⅱ Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2012年03月02日本年度アカデミー賞で最多5部門を受賞した映画『ヒューゴの不思議な発明』。1930年代のパリを舞台に、ひとりぼっちの少年ヒューゴの冒険を、映画の父として知られるジョルジュ・メリエスの映画創世記の時代と共に、全く新しい3D映像で描き出している。 本作で、主人公ヒューゴと共に冒険を繰り広げる少女イザベル役を演じたのは、『キック・アス』のヒット・ガール役で日本でも大人気となった、クロエ・グレース・モレッツ。今ハリウッドでもっとも注目される彼女にインタビューを行った。(C)Matt Carr /Getty Images●あなたが演じたイザベルについて教えてください。彼女は両親を亡くして引き取ってもらった養父パパ・ジョルジュのもとで、とっても退屈な生活を送っていたの。当時、誰もが夢中になっていた映画を見ることも禁じられて…。でも、読書が好きだから想像力はとっても豊かで、読書を通じていろいろな刺激を求めていたの。だからヒューゴから冒険に誘われた時、イザベルは心から喜んでOKするのよ。●ヒューゴとイザベルの出会いにはとても大きな意味がありますよね。いろんな冒険をする中で、2人は自分たちの人生だけでなく、もっと大きな秘密を知ることになる。両親を亡くした2人は、お互いを必要としているの。誰もが愛を必要としているというのは、この作品の大きなテーマよ。●2人の冒険はとてもワクワクしました。静かな場面なんて全然ないの。いつもパパ・ジョルジュや鉄道公安官から逃げ回ったり、問題に直面して四苦八苦しているから。だってまだ2人は子供なんだもの! 13歳(撮影当時)の私も同じよ。知りたいことが山ほどあるからいつも何かを嗅ぎ回っている感じ(笑)。●もうひとつ、本作で欠かせないのが登場人物をつなげる“機械人形”です。機械人形は 小道具だけど実際に動くのを見て驚いたわ。本当に動いて絵を描くのよ! 人形を前にして「スコセッシ監督の映画に出て、絵を描くロボットといるなんて信じられない」って思ったわ。夢みたいだもの。●監督は世界が認める巨匠、マーティン・スコセッシ監督ですね。脚本を読んでこれは“映画作りへのオマージュ”だと思ったわ。映画の創始者への感謝が込められているの。監督はとても長い間映画の世界に身を置いて、多くの映画を作ったし仲間もたくさんいる。そんな彼が今この作品を作ったことはとてもスゴいことだと思うわ。(C)Matt Carr /Getty Images●実際に仕事をしてみてどうでしたか?監督は撮影する時は誰に対しても同じように接するの。大スターも無名の俳優も平等に扱うから現場はすごく自由な雰囲気よ。大人と同じように接してもらって、すごく良い経験になったわ。●最後に、本作の見どころを教えてください。見ている人も2人の冒険にのめり込むはずよ。 3D映画だから登場人物と同じ世界をリアルに体験できるの。子供が見るといろんな要素がつまった不思議な世界が描かれているし、大人の目から見ると、美しい映像が印象に残ると思うわ。もちろん“映画愛”が溢れるストーリーも素晴らしいしね!人生は美しいと感じるはずよ。作品情報『ヒューゴの不思議な発明』ヒューゴの<夢の発明>に あなたは驚き、涙する。パリの駅の時計台にひとりぼっちで住むヒューゴ。亡き父が遺した不思議な“機械人形”の秘密を探るうちに、冒険好きな少女イザベルと、過去の夢を捨てた老人ジョルジュに出逢う。壊れた人形が動き始めるとき、失われた夢と映画の<魔術>が輝き出す―。全国公開中!配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン(C)Paramount Pictures 2011
2012年03月02日予測できない衝撃のラスト!!!“新”犯人は誰だ?シリーズ最恐傑作『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』の、DVD発売を記念して2月29日に行われたイベントに、バラエティなどで大活躍中の福田萌が登壇。ツイッターの極意などを織り交ぜながら、映画の”萌”ポイントを教えてくれた。●ゴーストフェイスに囲まれていかがですか?襲ってきやしないか、ドキドキでした。実は今日はこのゴーストフェイスのブローチと髪飾りを付けているんですよ!(髪飾り見せる)●ホラー映画は普段ご覧になりますか?ホラーは苦手で、見るときは、目をふさぎながら見ちゃうので肝心なところがいつも見られないです。でも、スクリーム4は謎解き要素が多くて、犯人は誰だろうと予想しながら見るのが楽しかったです。この作品は、出だしから度肝を抜かれます!●福田さんは最近、怖い経験はされました?年に1回、夜金縛りに遭います。最近は2mぐらいのジャガイモ型で顔がライオンのおばけが布団を開け閉めする、ファンタジーな金縛りに遭いました(笑)。夢ですかね?先日夕張市への臨時列車に乗った時は30分電車が止まってしまって…。前の電車が牛にぶつかったんですよ!すごい原因ですよね。●本作は、「ネクスト・ジェネレーション」ということで、前作よりも現代的になっている部分があり劇中携帯電話で事件を撮影したり、SNSをする場面があったりしますが萌さんは怖いことがあったら、なんてつぶやきますか?夜0時にいつも「よるほー」とつぶやいているのですが、そんなときには「こわほー」「きけんほー」とつぶやこうと思います!●魅力的なつぶやきをするポイントはありますか?実生活に添ったつぶやきがいいと思います。例えば、サラリーマンの人が、「親に電話したよ」とかつぶやいていると惹かれますよね。●では最後に、『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』のアピールを一言!スクリーム4は謎解き要素や犯人探しがとても楽しいので、そこに注目してくださいね!作品情報『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』10年前に発生したウッズボロー連続殺人事件で生き残ったシドニーは、いまでは作家となり成功を収めていた。しかし、シドニーが本の宣伝のため故郷へ戻ったのを機に2人の女子高生が惨殺される事件が発生。シドニーの周囲の人々が次々と襲われていく…。・2012年3月2日(金)よりDVD&ブルーレイリリース!・レンタルはTSUTAYAだけ!
2012年02月29日公開中の映画『東京プレイボーイクラブ』に主演している大森南朋が作品について語ったインタビュー映像と、緊迫した撮影現場の模様を記録したメイキング映像がこのほど公開された。インタビュー映像はこちら『東京プレイボーイクラブ』は、地元で問題を起こし東京にやってきた勝利(大森)が、かつての仲間・成吉(光石研)が経営する場末のサロンに身を寄せるが、ある事件を機に次々とトラブルに巻き込まれていく様を描く。インタビュー映像で大森は、本作を手がけた新鋭・奥田庸介監督の印象や、自身が演じた勝利を演じる上で考えたこと、そして本作の脚本を初めて読んだ時の印象などについて語っている。また、特別動画の後半では、勝利が居酒屋で地元一帯を仕切っているヤクザの兄弟(赤堀雅秋、三浦貴大)といざこざを起こす場面の撮影風景を記録した映像が登場。大森と赤堀が激しく言い合うシーンをジッと見つめる奥田監督の姿もおさめられている。『東京プレイボーイクラブ』公開中
2012年02月28日現在でもそのカリスマ性で話題を振りまく誰もが知る大スター、マリリン・モンロー。没後50年、そんな彼女に花束を添えるべく豪華キャストが集結した映画『マリリン 7日間の恋』は、華々しいスクリーン上とはまるで違う、愛だけを求めて力強く生きた一人の女性の姿として描かれており、その人間味溢れるエピソードに共感できると、女性を中心に早くも注目が集まっている。今回はそんな、春の女性注目度No.1映画『マリリン 7日間の恋』の、2月某日都内某所で行われた試写会に、「マリリン・モンローを意識した服装」というテーマのもと集まった女子たちに、それぞれが持つマリリンへのイメージを聞いてみた。果たしてどのようなコーディネートが登場するだろうか?まずは「これぞマリリン・モンロー!」、アイボリーカラーのふんわりスカートがとにかくお似合いの、利咲さん(25歳)。●映画の感想実在の人物を描いた作品にありがちな堅苦しさはなくて、楽しんで鑑賞できました。マリリンはスターとして自信満々な人かと思ったら、もろい部分もあるし、男性の優しさを求めてしまうところは、女性として共感できる人も多いと思います。●ファッションポイントマリリンといえば映画『七年目の浮気』。スカートが地下鉄の風でふわっとしてしまうワンピースのイメージが強いですよね。そのイメージを残しながら、スカートの後ろの丈が長いという、今年の春のトレンドのワンピースを選びました。劇中のマリリンのファッションはシンプルで肌の露出も少ないのに、体のラインを強調するさりげないセクシーさがあって素敵でした。次に「やっぱりマリリンといえば攻めでしょ!」というイメージを、センスのよい豹柄ワンピでバッチリお上品に表現。戸田さと美さん(30歳)。●映画の感想マリリンの存在は知っていましたが、実際にどんな生き方をされたのかは知りませんでした。映画を通してマリリンに興味が沸いたし、誰かにそばにいてほしいという女性ならではの感情や願望をストレートに表す人だったことに驚きました。誰かがそばにいるからこそ安心するという、女性ならではの気持ちは理解できますね。●ファッションのポイントちょっとハイウエストのワンピースで、女性らしいレトロな雰囲気のマーメイドラインがポイントです。劇中のマリリンのファッションは古いどころか、再来していると感じました。ハイウエストのスカートとピンヒールの組み合わせは今風で、真似したいくらい。色の組み合わせも女性らしくてとても可愛らしかったです。小物にも注目、マリリンの持つチョイ派手なイメージを現代風にアレンジ。岸佳奈子さん(31歳)は、とにかく華やかさが際立っていました。●映画の感想マリリンがどれだけ素晴らしい女優かよくわかると同時に、一人の少年が彼女を通して成長していく感じが面白く、かつ切なく描かれた作品。マリリンのしぐさや表情は女性であっても見とれてしまうし、実は闘っているような影もあって魅力的でした。●ファッションのポイントマリリンが活躍した時代の女優さんをイメージして、ビンテージ系でまとめました。こだわりはサブリナパンツ。昔の女優さんって、七分丈のパンツを穿いている方が多いですよね。髪の毛もマリリンを意識して、前髪をくるっとカールさせました。最後に、まさに小悪魔なマリリンを象徴するようなワンピースで、キュートな着こなしを見せてくれた小谷津友里さん(22歳)。●映画の感想マリリンがとにかく可愛くて、セクシーで見習うところがありました。小悪魔的だし、魅了されてしまう男性たちの姿を見て、ドキドキ(笑)。その一方で、普通の女性としての部分も知ることができて新鮮でした。●ファッションのポイントポイントはワンピースです。マリリンはヌーディーな色の、裾がひらっとしたワンピースを着こなしているイメージがあるので、そんな色合いのワンピースにしてみました。映画では、マリリンそのものが魅力的。シックな服装であっても、抜群のスタイルと綺麗な表情で栄えて見えるんです。4人それぞれが持つマリリンのイメージに「なるほど」とうなずくと共に、そのスクリーンから出てきたような完璧な着こなしに感心するばかり。特に女性には絶対に観てほしい『マリリン 7日間の恋』、鑑賞の際はみなさんもぜひ、マリリンを意識した服装で挑んでみては?・ 『マリリン 7日間の恋』詳しく マリリンのコーディネート(映画のワンシーンより)作品情報『マリリン 7日間の恋』監督:サイモン・カーティス出演:ミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメイン、ジュディ・デンチ、ドミニク・クーパー、エマ・ワトソン配給:角川映画(c) 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.
2012年02月27日運命の出会い、そして主人公メイビスという女性とは…?先日ウーマンエキサイトでも独占試写会を開催し、大反響を呼んだ『ヤング≒アダルト』。意外にも共感する人が多かった映画史上類まれなるイタイ女を演じる、シャーリーズ・セロンのインタビューをお届け!●出演のきっかけは?アカデミー賞の授賞式で、ジェイソン(・ライトマン:監督)にバッタリ出会ったの。その時に『マイレージ、マイライフ』がとてもよかった!と伝えたわ。あの映画はその年、私が一番好きだった映画だった。そしてその1ヵ月後に、また偶然レストランで会って、ジェイソンが「昨夜ある台本を読んで、それを次の映画にしようと思ってるんだ。君にピッタリの映画だから、一緒にやらないか」と誘ってくれたのよ。でも私は他の撮影でスケジュールが合わなかったの。ジェイソンとは、以前から一緒に仕事をしたいと思っていた監督だったから、せっかくのオファーを受けられないことにすごくがっかりしたわ。その後、撮影が延期になって帰ってきたことを聞きつけたジェイソンが電話をくれて、自分の映画にまだ興味があるかと聞いてくれた。私はすごく嬉しくて、「ぜひやらせてほしい」と答えたの。まさに運命よね。“映画の神様”にすごく感謝しているわ(笑)。●『ヤング≒アダルト』のどんな部分に興味を持ったのですか?初めて台本を読んだ時、ディアブロ(脚本)が描いた主人公は相当図太いなと思ったの。教訓は得ても、必ずしも生き方は変えない女性だったから。そこにとても人間らしいリアリティを感じたわ。●あなたが演じる主人公、メイビスはとても強烈なキャラクターです。演じることに不安はありませんでしたか?そうね。でもだからこそ私も、そして観ている人たちもリアリティを感じることができるんじゃないかしら。メイビスは間違いなく問題を抱えているし、大人の事情に立ち向かう手段を持ち合わせていない。精神的成長が止まっていて、ものごとの現実の姿を見つめ対処する洞察力に欠けているわ。●メイビスのことを誰かが「女王気取りのクソ女!」と呼ぶおもしろいセリフがありましたね。そうそう、あれは傑作よね!●メイビスは悲しくて孤独な女性だから時には苦しい時もある。彼女は内側に常に何かを抱えていて、爆発寸前のようですが…メイビスは本当にイヤな女なのよ。誰だって初めは、これほど性格の悪いキャラクターには共感できないと思う。ところが意外とそうじゃない。それがこの映画のすごいところなの。ジェイソンは、映画を見ることは、鏡を出して自分自身を見るようなものだって言っている。私もそう思うわ。私が一番感動する映画は、ストーリーの中に自分自身の姿を見つけることができる作品よ。私があこがれを抱くような偉大な人が登場する必要はない。もちろんそういう映画の方が見るのは楽だけど、欠点やあまり見たくない部分をあえて見せてくれるものが好きなの。だからきっと…メイビスは観客、特に女性に受け入れられるんだと思う。●ご自身がメイビスと共通していると思うのは、どんな部分ですか?あら、そんなことを言わせたいの(笑)たくさんあるわよ!メイビスの行動の多くは、とても好ましいとは言えないようなことだけど、私たちみんながその日を切り抜けるためにすることばかり。いかにもサバイバルモードよね。例えば、小さなウソや彼女が常に“隣の芝生”をうらやむ考え方、自分の人生はすばらしいと他人にはっきりと伝えるやり方などよ。こういったメイビスの言動は極端だけど、そこには多くの女性が思い当たる真実がある。もちろん孤独感もね。メイビスはとても孤独なの。彼女はそれを誰にも打ち明けないけれど。人は誰でも孤独を経験していると思う。だからこそ、この映画にはたくさんの人の心に響く要素が詰まっているんだわ。作品情報『 ヤング≒アダルト 』監督:ジェイソン・ライトマン出演:シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルド他配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン(C) 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions,LLC. All Rights Reserved.
2012年02月19日『TIME/タイム』より、主演ふたりのインタビューを連続でお届け。昨日のジャスティン・ティンバーレイクに続き、公開直前の本日は、大富豪シルビアを演じる、アマンダ・セイフライドに話をきいた!●『TIME/タイム』のどこに惹かれましたか?アンドリュー・ニコルが監督と脚本をつとめるということに惹かれたの。監督のように独創的なアイデアを持って、オリジナルの映画を創ることができる人は他にいないわ。監督が創りだした『TIME/タイム』の世界は現実が強調されたものなの。誰もが若さに固執していて、経済的・社会的な不平等を抱える現代社会が反映されている。私もその世界の一部になってみたいと思ったの。●あなたが演じたヒロイン、シルビアとはどんな人物ですか? シルビアは大富豪の娘で、膨大なを手にした人物なの。つまり、永遠に生きられる。仕事はしていないし、他にする事もない。本当は生きることを楽しみたいはずなのに、豪華な屋敷でギャンブルをしたり、パーティーを開いたり、とにかく退屈に生きていたの。このままじゃ生きている実感がないことを知っていてね。そんな彼女は、ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)と出会うことで解放されるの。を失うことを恐れ、本当に“生きている”という感覚を手に入れるのよ。●ハイヒールを履いてアクションをこなすのは大変だったのでは?楽しかったけど、とても大変だったわ。プラダやイヴ・サン・ローランのハイヒールを履いて撮影したんだけど、どれもヒールは少なくとも5インチ(約12.5cm)ぐらいあるの。撮影の2日目からジャスティンと全速力で走るシーンの撮影が始まったわ。もし彼と手をつないでいなかったら絶対にころんで顔を打っていたと思うわ。実際に脚をすりむいちゃったし。映画を観たら「どうして彼女は靴を脱いで、裸足で走らないのか?」って思うかもしれないわね(笑)。●あなたとジャスティンは息がぴったり合っていましたね。息がぴったりだったのは、互いに相手に敬意を抱いていたからだと思う。彼は才能があって、とってもクールだわ。私たちが一緒に楽しく過ごすことができたことが、スクリーンに反映されたんだと思う。一緒に息が切れるまで走ったり、痛みに耐えたり、クタクタになるようなアクションシーンをたくさん撮ったから、それも絆を深めてくれたはずよ。彼は共演者として最高の人物。彼ほどカリスマ性のある人には会ったことがないし、彼は今回が初主演作だけれど、作品を完全にコントロールしていたわ。●本作で特に気に入っているところはどこですか?シルビアとウィルがの人々からを盗んで、の人々に与えるところね。この作品のこういう部分が私はとても好きなの。シルビアはウィルと出会ったことがきっかけで、この世界の不公平に怒りを覚え、正しく改善したいと考えるようになるの。シルビアとウィルのように、ある人とある人が出会って理想を共有していくことは、素晴らしいことだと思うわ。●永遠に生きるとしたら、何をしますか?もし、本作のように百万年もがあったら誰かにあげるわ。永遠に生きるとしたら何かに感動することが難しくなるかもしれないもの。この世に限られた時間しか生きられないことが、私たちが精一杯生きる動機になっているんだと思うの。●人生最後の1日だとしたら、何をしますか?テーマパークへ行って羽を伸ばすわ。あとは、できるだけ長い時間を友達と過ごすわね。作品情報『 TIME/タイム 』すべての人間の成長が25歳でストップする近未来、世界を支配しているのは<時間>だった———。監督:アンドリュー・ニコル出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、キリアン・マーフィほか配給:20世紀フォックス映画2月17日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー!(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年02月17日全ての人類は25歳で成長が止まったら、あなたはどうする?!いよいよ今週末公開の映画、進化系アクション・サスペンス『TIME/タイム』より、主演ふたりのインタビューを連続でお届け。まずは、ウィルを演じるジャスティン・ティンバーレイクから。●『TIME/タイム』のどこに惹かれましたか?台本を読んですぐに、ストーリーやキャラクターに心を奪われたよ。何かの続編でも、リメイクでも、コミック原作でもない、素晴らしいオリジナル作品にワクワクしたんだ。この作品はきっと僕自身も楽しむことができるし、観客にも満足してもらえる作品になると確信して出演を決めたよ。●あなたが演じた主人公、ウィルについて聞かせて下さい。ウィルはで暮らすごく普通の若者で、毎朝目を覚ますとは残り23時間。あと1日しか生きられない生活を送っている。一体どうやって1日を過ごす?どう生き延びる?と、観客の想像をかき立てるような様々な出来事が描かれるんだ。●アクションシーンについて聞かせてください。アクションシーンの撮影は肉体的にも精神的にも大変だったけど、とても良い経験になったよ。それに、僕が子供の頃大好きだった『ランボー』、『リーサル・ウェポン』、『逃亡者』のように、登場人物のキャラクターやシチュエーションを丁寧に描くことで、よくある「アクション巨編」じゃない、観客が共感できる作品になったと思う。もちろん、高級車を猛スピードで運転しながら銃をぶっ放しても逮捕されないっていうのは、最高の気分だったけど(笑)。●本作で気に入っているところはどこですか?ウィルの活躍を通して本作の世界を体験することで、現代社会を見つめ直すことができるところだね。本作の世界は、裕福で永遠に生きることができる人たちが住むと、貧困層が住むに分かれているけれど、これは現代社会が反映されたものなんだ。そして、アンドリュー・ニコル監督がそんなテーマを、完璧なノンストップ・アクション・サスペンスとして創り上げたんだ。観たら色々と考えさせられて、語りたくなる作品だけど、観ている間は息をつく暇もないはずだよ。●撮影中の印象的だった出来事を教えてください。忘れることができない出来事はたくさんあるよ。ウィルの母親を演じたオリヴィア・ワイルドは、本当は僕より若いんだ。二人で母子を演じるのは驚きの体験だったね(笑) あと、僕は撮影が終わってしばらく経っても、ついつい自分の左腕を見るクセがついていた。ウィルを演じている間は常にを気にしなければいけなかったからね。監督がいかに完璧なビジョンを持って撮影していたかを表していると思うよ。●これから『TIME/タイム』を観る人たちに一言お願いします。『TIME/タイム』は強烈な映画で、観ているとハラハラして、そしてメッセージ性に溢れた作品だ。とにかく自分で体験して欲しいと思う。スクリーンで観る価値のある映画だよ。作品情報『 TIME/タイム 』すべての人間の成長が25歳でストップする近未来、世界を支配しているのは<時間>だった———。監督:アンドリュー・ニコル出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、キリアン・マーフィほか配給:20世紀フォックス映画2月17日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー!(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年02月16日2月25日(土)の公開に先駆けて、『トワイライト』シリーズの大ファンであるローラが、主人公ベラをイメージした純白のウェディングドレスを着用し女性限定試写会に登場し、“トワイライター”として熱く作品のことや恋のことを語った。●ウェディングドレスについてローラ:憧れの洋服なので今日着れてドキドキワクワク!自分の結婚式では、色は絶対白でこういうレースやパールが入ってる感じがいいな。でも10年先のことだからゆっくり考えよう!●『トワイライト』シリーズについて昨日妹が家にやってきた時に“お姉ちゃん明日『トワイライト』のイベントに出るんだよ”って言ったら死ぬほどびっくりしてた!●(作品の内容にちなんで)好きな人のために自分の何かを犠牲にできる?するよ!髪型を変えた方がいいって言われたら次の日に変えるし、好きな人に合わせたい。でもアフロが似合うって言われてもそれはやらないかな…。●バレンタインの思い出高校の時、3年間好きだった人がいたけどずっと言えなかったの。そしたら私の友達と付き合ってたの!次の日には吹っ切れたけど、そのとき後悔したから言った方がいいよ!●年下の男性に告白されたら?実は私も年上の人が好き。でも『トワイライト』でもジェイコブはベラの年下だけど頼りになるでしょ?年とかは関係なくその人が自分にとってどういう存在なのかを考えて、その人のことよーく見てみようよ!●最後に一言ベラとジェイコブの関係が前よりもすごいことになってるのね。ウェディングシーンもドキドキで観終わったら絶対ハッピーな気持ちになれるよ!女の子達みんなに観て欲しいな!作品情報 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart1』 2月25日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー配給:角川映画
2012年02月15日いよいよ2月17日(金)より全国公開となる、『TIME/タイム』。斬新でスリリングな展開が大きな話題を集めている本作で、ハリウッド映画の日本語吹き替え版に初挑戦しているAkb48 篠田麻里子のコメントより、コメントが到着。<篠田麻里子>【全ての人間の成長が25歳で止まる】というのは、ちょっと羨ましくもあります。現実になる可能性もあるのかな、と思える世界です。でも実際に『TIME/タイム』の世界の設定が実現されてしまうと、時間に追われることになるので、意外に怖い世界になると思いました。吹替え収録はとても緊張して、何度も録り直しましたが、作品を邪魔しない声になっていると思います。ぜひ楽しみにしていてください。【全ての人間の成長は25歳で止まる】という作品のキーワードにちなみ、今最も輝く25歳である篠田麻里子が出演するTVスポットも全国TV局でオンエア中なので、こちらにもご注目を!作品情報『TIME/タイム』監督:アンドリュー・ニコル出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、キリアン・マーフィほか配給:20世紀フォックス映画2月17日(金)TOHOシネマズ 日劇他、全国ロードショー!(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年02月14日役所広司、小栗旬出演の映画『キツツキと雨』が11日(土)から公開されるのを前に、役所と小栗のふたりがインタビューに応じ、映画の撮影現場を舞台にした本作ならではのエピソードを語ってくれた。その他の写真『キツツキと雨』は、無骨な木こりの克彦(役所)と、ゾンビ映画撮影のために山村にやって来た気弱な新人監督・幸一(小栗)が偶然出会い、奇妙な友情が生まれる過程をコミカルに描いたヒューマン・ドラマだ。本作を手がけたのは『南極料理人』が話題を呼んだ新鋭・沖田修一監督。鋭い人物描写と、俳優の魅力を見事に引き出す演出が魅力の新鋭監督だが、役所は沖田監督を“懐かしいスタイルの映画監督”と評する。「沖田さんは現場でテストをして、“どうやって撮っていくか?”についてスタッフたちが監督を囲んで相談していくんです。とにかくたくさん“映像素材”を撮って、どのテイクが本番だったのかわからない撮影現場が主流になる中で、沖田監督は、ほしいカットとほしいお芝居のために時間を費やす。『こうやってしっかりと映画を撮っていこうとする人がまだいるんだ』と思いましたね」。さらに役所は「沖田監督は“わからない”ことは“わからない”と言うんです。それが沖田さんの正直で男らしいところ」という。映画監督は撮影現場の統括者。彼の下にスタッフとキャストが集い、監督の指示ひとつで動く。ちなみに本作の新人監督・幸一は、多くのキャスト・スタッフを前に“わからない”と言えずに悩む男だ。小栗は「僕も自分で監督したときに“わからない”って言えなくて苦しかったので、沖田さんが“わからない”と言い、悩んで撮影が止まっても『すいません』と言いながら自分を通そうとする姿はスゴいと思いましたね」と振り返り、「でも、監督がそう言えば言うほど、僕らは『監督のために何をすればいいんだろう?』と思いますし、役者もスタッフもいろんなことを試して映画が出来上がっていくので、役所さんが前におっしゃいましたけど、いい意味での “自主製作感”がある作品でした」と笑顔を見せる。映画はそこに関わる俳優やスタッフが1カットずつ悩んだり、試行錯誤しながら撮影されていく。本作に登場する新人監督の幸一も、いつの間にか映画の現場に巻き込まれてしまった木こりの克彦も、悩んだり立ち止まったりしながら“映画をつくる”行為を通して、友情を育み、自らを見つめなおしていく。ふたりが「撮影現場の空気感が作品に出ていた」と語る本作。そこにはこれまでの友情ドラマにはない“映画の撮影現場を舞台にした作品ならでは”の、人間ドラマが描かれているのではないだろうか。『キツツキと雨』2月11日(土) 角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
2012年02月10日全世界600万本の大ヒットゲーム、ハリウッドが待ち望んだ、世界的ベストセラーの完全映画化!『ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-』がいよいよ今週末11日(土)に公開。主人公のカ サンドラを声優として演じる栗山千明と、カサンドラと行動を共にするサークルメイジ(魔法使い)のガリアン役の谷原章介のインタビューをお届けする。<栗山千明インタビュー>●初めて本作に触れた時の印象、カサンドラについて感じたイメージについて教えて下さい。私は、声優さんのお仕事をあまりした事もないし、自分の声をそんな特徴的だとも思ったことがないので、主演として今作に起用されて正直驚きました。でも、映像を観た時にアニメーションという枠を超えて洋画のような映像だったので、だからこそ役者としての私にお話をいただいたのかなと納得しました。実際に台本で読んでカサンドラの役どころを知って、こんな芯の強い女性を担当させていただき、光栄に思いました。その反面、主演としてちゃんと務まるのかという不安もありましたね。また、カサンドラのイメージについてですが、キャラクター性はつかみやすかったですね。自分のプランもすぐ明確に出て、悩むことはありませんでした。ただ、声優としての経験と事実に自信がなかったので不安もありました。●完成した作品をご覧になっていかがでしたか?観ていてあっという間でした!ストーリーは事前に知っているのにハラハラドキドキしましたね。初見で観る方はすごく楽しめると思いますね。●谷原さん、GACKTさんの演技はご覧になっていかがでしたか?谷原さんはすごく男前なのに、あんなに三枚目のキャラクターが出来るというのは表現力の技術があるからこそだと思います。カサンドラのふてぶてしさと対極的になってバランスよくなっていたなと思います(笑)。GACKTさんの声も、本当にナイトコマンダーの声になっていて、GACKTさんだと言われないとわからないくらい、キャラクターのイメージにぴったりだなと思いました。普段からアーティストとして声のお仕事をしているだけあって、そういう技術がしっかりしていてすごいなと思いました。●ナイトコマンダーの思惑、大司教の次期ディヴァインになる為の策略など、人間ドラマの部分はいかがでしたか?実際の世界観とはかけ離れた世界とはいえ、人間たちは同じじゃないですか?権力争いをしたり、大事な人が亡くなってしまった時の悲しみとか。このストーリーを人間として共感が出来るし、すごくリアルだと思います。リアルな人間を描いているのに、その世界観はブラックファンタジーを描いていて、それが良いバランスで構成されている作品だと思います。<谷原章介インタビュー>●完成版の映画を改めて見て、今作の感想を聞かせてください。声を入れているときに映像を見ながら録音していたので、流れはある程度みていました。完成形をみて、すごく感動したのと、迫力があり、テンポ感がすごくよかったと思います。ストーリーがシンプルなので、観ている方に先が読めてしまうじゃないのかという懸念もあったのですが、画の迫力や曽利監督の演出もあいまってそんなことはまったく気にならず、台本を読んで一回仕事をしている僕も楽しむことができました。いざ完成すると、ここはこうしたいなというところがいくつか出てきたりもしましたね。●ガリアンの役を演じてみての感想をお聞かせ下さい。曽利監督とのお仕事が数年ぶりでまたご一緒できたのが本当に嬉しかったので、とても身がひきしまるといいますか、一層頑張ろうという気持ちで臨みました。今回の僕のガリアンという役はカサンドラを時にほぐしてあげて、時に引っ張ってあげるという両面があるので、うまくその2つの面を演じたいなとは思いつつも、やりすぎてしまってバラバラにならないように、1つのキャラクターの中で2つの色を使い分けて同居させることに気持ちを集中しました。なので「ここはもうちょっとふざけていいですかね」とか、「ここはしっかり固まった方がいいですかね」等とバランスは丁寧に監督と話し合いながらやったのでとても安心してできました。アクションのシーンでは、自分で動いてみないと出ない音もあるので、靴を脱いで動きながらやってみたりもしました。●2枚目と3枚目を両立しているガリアンという役。とてもイメージにぴったりだなと感じたのですが、谷原さん自身コミカルな役はいかがですか?ダークファンタジーの中でコミカルな要素を入れられる役というのはガリアンくらいしかいなかったので、映画を観られるお客様にいい意味で息抜きにもなってほしいですし、いい意味で他のハードなキャラクターとは違う人間らしい側面を出せる役なので楽しんでいただきたいなと思いますね。●パートナーであるカサンドラのような強い女性についてどう思われますか?頼りがいがありますよね。でも、ちょっと心配になったりします。ガリアンもそういうところがあると思うのですが、やっぱりあそこまで強くいるというのは逆にいうとその裏に弱さがあったり、ショックなことがあった反動でそうなっているのかなと思うんです。強さとかかたさというのは、もろさにつながると思うのでそういった意味では心配ではありますよね。作品情報『 ドラゴンエイジ‐ブラッドメイジの聖戦‐ 』2月11日全国ロードショー配給:TOブックス(c)2012 Dragon Age Project. All rights reserved by FUNimation / T.O Entertainment
2012年02月10日人里はなれた山村に暮らす木こりの男と、そこへ映画の撮影にやってきた映画監督のふれあいを描く、やさしくおかしくてホロリとさせるハートフルなヒューマン・ドラマ『キツツキと雨』。『南極料理人』から2年、沖田修一監督待望の新作にて、いつもおどおどして自信が持てない25歳の映画監督を演じる小栗旬のインタビューをお届けする。●脚本は沖田監督のオリジナルですが、最初に読んだ時の感想はいかがでしたか?おもしろいと思いましたね。ゾンビ映画の裏側が見えるっていうだけでおもしろいじゃないですか。よくそんなところに目を付けるなって。いざやってみるとすごく変わった話でしたけどね(笑)。●幸一という役柄をどう捉えていますか?沖田監督は『気にせず楽しんで』と言ってくれましたが、キャラクターはまるまる監督だと思います。すべて監督のクセなんです、爪を噛むのも、腕を噛むのも。確かに、幸一は気が弱いかもしれませんが、そこまでおどおどしてるわけではないんです。まわりのペースに対応しきれなくて、置いてかれているだけ。幸一のそういうところが見えればと思って演じていました。●役所さんとは今回が初共演となりますが。役所さんはとても素敵な方ですね。現場でいろいろな話をさせていただいても、すごくおもしろい。克彦さんの役柄も素敵なので、やってるうちにだんだんふたりがダブってきました。●幸一と克彦の関係性そのものも素敵ですね。幸一は、克彦さんと出会うことで少しずつ変わっていきます。そこに徐々に何かが生まれてくるんです。苦痛しか感じていなかった幸一に希望のようなものが芽生えるんですね。●役所さん、小栗さん共に自身で監督経験があるかと思いますが、今回新人監督を演じるにあたって、今回の作品に活かされたことや、参考になったことはありますか?映画の中で、幸一が逃げ出してしまうシーンがあります。その時の気持ちは、映画を撮影していた頃、自分が日々感じていたことでした。自分の希望で始めたことでしたが、いざやり始めてみたらとても大変で、明日は雨だったらいいのにと思ったり、誰もいない場所に行きたいなーと思った理、今回の役を演じるにあたって自分のことを思い出しました。●本作は第24回東京国際映画祭で「審査員特別賞」を受賞し、更にドバイ映画祭では日本映画初の3冠(最優秀男優賞、脚本賞、編集賞)に輝きました。海外で色んな方が見ることについてどう思われますか?すごく嬉しいです。綺麗な日本の風景だったり、ゆったりとした日本人独特の沖田監督に流れてる時間だと思うのですが、すごく日本らしい映画だなと思うので、そういうところで日本というものを感じてもらえたら嬉しいです。作品情報『キツツキと雨』配給:角川映画2012.2.11 sat 全国ロードショー(c)2011「キツツキと雨」製作委員会
2012年02月09日人里はなれた山村に暮らす木こりの男と、そこへ映画の撮影にやってきた映画監督のふれあいを描く、やさしくおかしくてホロリとさせるハートフルなヒューマン・ドラマ『キツツキと雨』。『南極料理人』から2年、沖田修一監督待望の新作にて、妻に先立たれて息子とふたりで生活する60歳の木こりを演じる役所広司のインタビューをお届けする。●脚本を読んだ最初の感想はどのようなものでしたか?映画作りのなかで、みんなが力を合わせていく過程がユーモアを交え描かれていて、ものすごく感動的な脚本だと思いました。映画作りのロマンがふんだんに盛り込まれているところもいいですよね。●克彦という役柄を演じるために、気を配っていたことは何ですか?ひとつには、子どもを持つ親としての思いです。克彦は自分の子どもには下手な愛情表現しかできないんですが、その分、違う青年に子どもへの思いを伝えていく。そういった親子のぶきっちょさがまず大事なんだろうなと。映画作りという夢の虜になっていく、どこかお祭りに参加しているような気分も出せればいいなと思いました。克彦にとって、それは今まで出会ったことのない、自分を燃やすような体験なんですね。●今回きこりの役でしたが、演じることで面白かった部分はありますか?映画の中で映画を作る小さな撮影隊なのですが、映画の中で映画を撮っているのか、本当に自分たちが、役者として芝居をしているのか…混ざり合う感覚というか、いい意味で曖昧に撮影した記憶があるので、思い出に残るような貴重な撮影体験になりました。●小栗さんとの共演はいかがでしたか?小栗くんというといつも颯爽としているイメージがありますが、今回は頼りない役柄を楽しんでやっていたんじゃないですか(笑)。●今作ではゾンビ映画の撮影シーンにも初挑戦していますが。ゾンビの扮装ができるのを楽しみにしていました(笑)。劇中劇として撮影する映画には非常にカルトな雰囲気がありますが、河原や草原にゾンビが出てくるだけで、スクリーンがちょっと魅力的になるんですね。そういうところが、沖田監督はとても上手いなと思いました。●本作には監督独特のユーモアがちりばめられていると思いますが、演じてみてどう感じましたか?これだけ面白い台本なので、役者として演じたときに、これよりも面白くなくなったらどうしよう?という不安はありました。ただこの克彦という役を演じている時は、面白いユーモアがあると思って行動するのではなく、普段生きている中で理由があってそのような行動をとっていると思ってやりました。きっとそれが、監督が狙っていることなんだろうなと思いました。作品情報『キツツキと雨』配給:角川映画2012.2.11 sat 全国ロードショー(c)2011「キツツキと雨」製作委員会
2012年02月08日映画『はやぶさ 遥かなる帰還』主演であり“プロジェクトマネージャー”の任にも就いている渡辺謙が映画の公開を前にインタビューに応じた。その他の写真映画は小惑星イトカワのサンプル採取という使命を背負い、苦難の道を辿りつつも奇跡の帰還を果たした「はやぶさ」のプロジェクトに携わった研究者たちの姿を描く。脚本作りの段階から本作に関わってきた渡辺。特に熱い人間ドラマの部分と緻密にデータを積み重ねていく科学者たちのテイストをいかに再現しながら、映画として成立させていくかという点は「せめぎ合い、かなり監督とも悩んだ部分でした」と振り返る。「芝居の部分だけを繋げた映像を見たとき『エンターテイメントになるのか?』という思いがあった」と当時の胸の内を明かすが、これらの要素があるとき融合する。結びつけたのは原点とも言えるはやぶさ、そして盲目のピアニスト・辻井伸行による音楽だった。「宇宙を旅するはやぶさの映像と辻井くんの音楽が入ったとき、鏡のように科学者たちの心根を反射して映し出してくれた。はやぶさの模型に手で触れ、録音してもらった脚本を耳で聞いて、イメージを膨らませてくれた。考えてみたらJAXAの人ですら実際に飛んでいるはやぶさを誰も見てないんです。でもひょっとしたら辻井くんにだけ見えたのかもしれないと思うんだよね。彼がはやぶさに魂を吹き込んでくれたんだなあ」と感慨深そうに語る。「リスクを取らなければ後悔する」というのは劇中、渡辺演じる山口が決断を迫られた際に口にするセリフである。そんな山口を渡辺は「温度は1300度くらいあるけど、赤くもないし音もしない炎を内に持つ男」と評するが、渡辺自身もまたリスクを恐れず、自らの内なる炎を燃やして歩み続けてきた人間である。「結局は、好奇心や冒険心が恐怖に勝つかなんだよね。これくらいのスピードで走ったらどんな景色が見えるのか?そういう冒険心があるからこそリスクが生まれる。それを乗り越えようという思いがあるならトライすればいいと思うんです」。同時に年齢を重ねる中で、社会との繋がりについても考えることが多くなったという。「40代の頃から考えてはいたんですが、さらに3月11日のことがあって『お前は何を見せるんだ?』ということが強く求められている気がするんです。仕事というのはやはり社会とかかわる一番太いパイプだと思いますが、大きく価値観が変わろうとしているいま、どう社会と繋がっていくのか?という問いが強く提示されていると思います」。『はやぶさ遥かなる帰還』2月11日(土) 公開取材・文・写真:黒豆直樹
2012年02月08日2012年2月4日(土)、映画『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』の初日舞台挨拶が行われた。満員の会場は映画を観終わった興奮に包まれており、その中を豪華出演者14名が登壇!初日を迎えた主役の林遣都は「荒川が20歳の1年を忘れられない年にしてくれました。気を緩めると泣いてしまいそうですが、監督に感謝の気持ちでいっぱいです。」とコメント。出演者との裏話を聞かれると「今日の再会を喜びすぎて、誰もスタッフさんの話を聞いていなかったんですが、僕は主役としてちゃんと聞いていました。」と答え、客席から笑いが沸き起こった。映画の撮影で中国から帰国できなかった小栗旬から、飯塚監督へ舞台挨拶直前にメールが届き、監督が代読。また、作品のキャッチフレーズ『宝物はきっと、ここにある』にちなんで、キャスト全員の宝物をフリップに書いて発表し、初日の舞台挨拶は盛り上がりをみせた。●キャスト全員の宝物市ノ宮行(リク)役/林 遣都:『家族』一番幸せになってくれればいいと思っています。ニノ役/桐谷美玲:『らんさん』実家で買っている犬のチワワです。今は一人暮らしなので、実家に帰るとらんさんと戯れています。星役/山田孝之:(空欄のパネルを見せて、客席に向かって)この中でこの字が見える人がいたら手をあげてください(と言うと、女性が一人手を上げ)これが見えたアンタは嘘つきだ。でもアンタロックだよ(と劇中のセリフを再現した)シスター役/城田優:『マリア』(どこら辺が?と司会に聞かれると隣の片瀬さんを見て)上から下まで全部です(笑)。マリア役/片瀬那奈:『荒川のみんなとメッシのサイン』どちらも大事なので選べませんでした(笑)。P子役/安倍なつみ:『ファミリー』家族だけでなく、メンバーや、ファンのみんななど、周囲の人みんなです。ジャクリーン役/有坂来瞳:『旦那と長洲力のサイン』那奈ちゃん(片瀬)と話をして、どっちも選べないよね~と話をして(笑)いつか力ラリアットをしてもらいたいです。ラストサムライ役/駿河太郎:『家族』ドラマではP子と結ばれなかったのですが、実生活では家族がいるので、家族ですね。キャストのみなさんに出会えたことが宝物です。(客席に向かって)あなたにとっての宝物を映画で見つけてください。ビリー役/平沼紀久:『友達』この世界中に何十億人といる中で、出会えたことが奇跡だと思うし、宝物です。鉄雄役/末岡拓人(子役):『家族』僕のことを一番知っていてくれるし、僕が映画に出たことを喜んでくれたからです。鉄郎役/益子雷翔(子役):『荒川アンダーザブリッジのジャージ』 撮影中、キャストやスタッフみんなが着ていたジャージです。監督が鉄郎の名前とイラストを書いてくれたので、宝物です。島崎役/井上和香:『手紙』誕生日に毎年両親がくれる手紙を、全て残しています。手紙を書かない時代だからこそ、すごく心に届いています。市ノ宮積(セキ)役/上川隆也:『健康』見たところ僕が一番年長者なので、この年になると何よりも健康が大事です。(司会の何かやられているのですか?の問いに)気遣いはしていません(笑)。飯塚 健監督:『荒川アンダーザブリッジのジャージ』 キャスト、スタッフ全員が撮影の時に着ていたお揃いのジャージで、サインをしてくれたり美術さんがどんどんカスタマイズしてくれたので、最後は近くのコンビニにも行けなくなりました(笑)。飯塚監督が代読した小栗旬のメール本文:今日は初日舞台挨拶に参加できず、非常に残念です。そして、今日お越しの皆さん、申し訳ない。登壇しているみんなもゴメンね。なぜだか私は今、中国にいて、なぜだか帰るに帰れなくなり、なぜだか気がつけば今もまだ、中国にいるのです。ですが、今回の撮影現場で人一倍、僕らの目で見てもたくましくなっていった林遣都さんが居れば鬼に金棒ですね。明日、素晴らしい舞台挨拶だったという日本からの報告を楽しみにしています。村長こと小栗旬。作品情報『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント2月4日(土)より公開中(C)2012中村光/スクウェアエニックス・AUTBパートナーズ
2012年02月06日2AM、CNBLUEほか韓国トップアーティストが魅せる“トキメキ”のミュージックムービー『アコースティック』がいよいよ2月4日(土)より日本公開!劇中、音が武器となり音楽が消えてしまった30年後の未来で、音の研究をしている大学生をコミカルかつ瑞々しく演じ、日本デビューした人気K-POPグループ2AMのメンバーでもあるイム・スロンのインタビューをお届けする。●映画『アコースティック』への出演を決めた理由が「音楽が作品テーマという点に興味をひかれた」とのことですが、本作の見どころやお気に入りのシーンを教えてください。この作品には多くの歌手の方々が参加していますし、音楽をテーマにしているので、音楽に対しての色々な思いを興味深くみていただけるのではないかと思います。お気に入りのシーンは、僕の出演したエピソード(音が武器となり音楽が消えてしまう近未来の話)の中で、ある理由のために、自分が開発した機械を分解して彼女のところに戻るシーンがあるのですが、そこが好きなシーンです。●本作で映画初出演を果たしたイム・スロンさんですが、俳優としての面白さは?また俳優としてのご自身の魅力についてどう思いますか?俳優としての面白さは、自分自身の感情を表現する点ですね、音楽と同じです。演技の場合はキャラクターを通して見せることになるのですが基本的には音楽と同じだと思っています。自分の演技については、まだまだ至らない点があると思うので…少しずつ勉強しながら、学んでいくことが大事だと思っています。また演技というものは年を重ねることでわかってくることも多いのではないでしょうか。なぜならば、それは人生を表現するものだからです。人生を重ねることにより、色々なディテールを演技を通してお見せすることができるようになればいいなと考えています。●今後、映画やドラマをやるとしたら、どんな役に挑戦してみたいですか?ジャンルで言うと、フィルムノワール(犯罪映画)やミリタリー映画など男らしいキャラクターの役をやってみたいです。●日本の俳優さんや女優さんで共演してみたい方はいますか?最近チャン・ドンゴンさんと共演されたオダギリジョーさんの演技のスタイルが好きなので、もし一緒にお仕事する機会があれば非常に光栄だと思っています。●この作品では、音楽を通して夢や希望を求める若者たちの姿を描いていますが、イム・スロンさんご自身にとって「音楽」とはどういう存在ですか?いまの僕にとって、音楽は人生の一部になっていますし、音楽なしでは生きられないと思っています。それは皆さん同じなのではないでしょうか?今後も音楽と共にいきたいですね。●初めて「音楽」に触れたのはいつ頃ですか?また最近はどんな音楽を聞いていますか?高校1年生のころ、スティーヴィー・ワンダーさんの「レイトリー(Lately)」や「Ribbon In The Sky」などの曲を聴き感銘を受け、音楽の道を目指そうと考えました。最近は、移動中などにMr.Childrenさんの「しるし」という曲を聞いています。高校のときも聞いていたのですが、日本に来るようになって改めてよく聞くようになりました。●今年一年は仕事でどんなことにチャレンジしていきたいですか?まず日本において、映画の公開やCDの発売など、素晴らしい活気に満ちたスタートを切ることができました。これからも韓国と日本で音楽活動をしていきたいと思いますし、また映画やドラマでの演技もしていきたいです。また日本語がもっと流暢に話せるようになって、是非日本の映画やドラマにも出演してみたいです。作品情報『 アコースティック 』監督: ユ・サンホン出演:シン・セギョン、イム・スロン(2AM)、イ・ジョンヒョン(CNBLUE)、カン・ミンヒョク(CNBLUE)、ペク・ジニ2月4日(土)より K’s cinema、第七藝術劇場、シネマスコーレ他にてロードショー配給:シネマスコーレ&キノアイジャパン(C)TimeStory Group Co.,Ltd
2012年02月02日全世界で6500万部を売り上げた大ヒットミステリー小説を『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督が映画化した大注目作、『ドラゴン・タトゥーの女』。こちらの公開に先駆けて1月31日(火)に行われた記者会見に、2年ぶり3度目の来日となるデヴィッド・フィンチャー監督と、初主演にして本年度アカデミー賞では主演女優賞にノミネートされた、今回が初来日のルーニー・マーラが登壇した。●大ベストセラー、さらに一度映画化されている作品を取り上げた理由は?舞台もスウェーデン。スウェーデン版との違いは?デヴィッド・フィンチャー:スウェーデン版は一度しか観ていません。特に入念に観た訳ではないのですが、、強いて言うならば脚本がだいぶ違うと聞いています。何よりも自分が実際に原作を読んだときに感じたことを忠実に描くように心がけました。あえてスウェーデン版との違いをつくろうとして作った訳ではないんです。●リスベット役を引き受けた理由は?彼女のどこに共感したか。ルーニー・マーラ:原作を読んで好きになりました。読まれた方は皆さん彼女に共感を覚え好きになると思います。彼女をどのように演じたらいいかよく考えて、私はリスベットを演じことができる・理解できている、と思ったんです。彼女には色んなかたちで共感しました。人生の中で、周りに誤解される、のけものにされる、と感じることは誰にでもあることだと思います。特にその点で共感することができました。引き受けた理由は、若い女優にとってこのような役に巡り合えるのはめったにないことですし、これは大きなチャンスだと思ったからです。●リスベットのキャラクター造形について。デヴィッド・フィンチャー:特に足したことはありません。原作の中でかなり入念に描かれています。なので2作目、3作目も読んで創っていきました。映画ではキャラクターが何を考えているかを表現することが大事だと考えています。ただし原作すべてを映像にするのは難しいので、シチュエーションをいくつか選んで、その中でリスベットだったらどのように振舞うかを見せることで、観客にはそこから感じてもらえるようにしました。足したというよりも、引いて、排除していく作業でしたね。まるで砂金をふるいにかけてを金だけを残すように、彼女の光り輝く部分を残すようにしました。このようにヒントを提示していくのは、クリエイトというよりも解釈した、という方が近いかもしれませんね。ルーニー・マーラ:今回のキャラクターづくりはすべてコラボレーションでした。監督、衣装デザイナー、プロデューサー、全員と話をさせてもらって、衣装からアイテムまですべて決めていきました。原作からのイメージが基本です。●スウェーデンにこだわったのは、原作のどの部分に印象を受けて?またスウェーデンでの長期撮影の苦労は?デヴィッド・フィンチャー:他の街はまったく考えられませんでした。原作で描かれているように街がキャラクターにもたらすものはあまりにも大きい。それにとてもスウェーデンっぽい物語です。さらにはなんといっても原作がスウェーデン舞台にしていて、あれだけヒットされているんだから、映画も見習おうと思いました。ストックホルムというのは独特のデザインをもった街です。街のもつ雰囲気を作品に取り込むことができたと思っています。電車のシーンもそうですし、ラストシーンのミカエルのアパートの下にある石畳の道はとても美しいショットが撮れました。あとはなんといっても寒さですね。皆さんには作品を観ていても、スウェーデンの凍てつくような寒さを感じていただけるかと思います。●ダニエル・クレイグの起用、共演エピソードは?デヴィッド・フィンチャー:ダニエルは一番最初にキャスティングした男優。彼こそミカエルだと思いました。ボンド以前から彼のことを知っていて、いろんな役を演じられる才能豊かな俳優であることはもちろん知っていました。ミカエルの男らしさ、いろんな女性と友情関係を築けること、うまい聞き手であること、そしてウィットに富んでいることを重視して、それらを全部網羅しているのはダニエルしかいないと思い起用したわけです。ルーニー・マーラ:彼と一緒の仕事はアメイジングな経験でした。素晴らしい才能豊かな俳優であることは間違いないですが、それに忍耐強い人で、俳優としていろいろ教えてくれました。初めてのことにトライするのに、彼に勝る人はいません。ユーモアのセンスもあって、一緒にいて楽しい方でした。●ファッション・アイコンとしても注目されている今の気持ちは?ルーニー・マーラ:世間からそのように見られていることはあまり考えないようにしています。そのようなことに注意を払うことなく、自分なりの生き方を続けています。●次回作もフィンチャー監督が?デヴィッド・フィンチャー:まずはたくさんの人に観てもらわなければ2作品3作品と続けられません。すごく大勢の人に観てもらわないとね!(会場笑)作品情報『 ドラゴン・タトゥーの女 』監督:デヴィッド・フィンチャー(『セブン』『ソーシャル・ネットワーク』)出演:ダニエル・クレイグ(『007慰めの報酬』)/ルーニー・マーラ(『ソーシャル・ネットワーク』)配給:ソニー・ピクチャーズ2月10日(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!!
2012年02月01日ベン・スティラーとエディ・マーフィ初競演で贈るハイタワー・エンターテインメント映画『ペントハウス』の公開に先駆けて、物語の舞台であるNY・マンハッタンの超一等地にそびえ立つ超高級マンションの最上階“ペントハウス”にちなみ、都内イチ高い場所にあり1泊200万円以上という日本イチ高級な最上階“ペントハウス”にて、公開記念イベントを1月26日(木)に実施。タレント・モデルのローラが、最高級の空間にふさわしいゴージャスな衣裳で登場。●映画をご覧いただいていかがでしたか?すごい楽しくて、夜中4時位まで観てたよー。ホントにみたってば~!すごい面白かったよ。ホワホワホワーってなっちゃった!主人公のベン・スティラーもエディ・マーフィもカッコいいよ。知ってる?エディ・マーフィ!ベンは優しいところ、エディはちょっと悪いところが良かったよ。どっちとは選べないな。●映画にちなんで、本日のイベントは日本一高級(1泊200万円)で都内一高層なところにある部屋“ペントハウス”で行っていますが感想はいかがですか?すごい広くてびっくりしたー。富士山もスカイツリーも見えたよー。ウキウキ!1泊200万円もするのー?びっくり!!みんな知ってたの??●もしローラさんが演じるとしたら、劇中に出てくる大富豪と使用人どちらが良いですか?うーんドアマンとかやってみたいかな。「こんにちはー」とか言ってウフフッ。やっぱり大富豪にする、豪華な朝食を毎日食べたい!●『ペントハウス』には社会問題も出てきますが、今日本で問題になっている増税についてどう思いますか?日本の増税良くないねー。私の好きなパンも高くなっちゃうでしょ!ちょっとお家かえって考えてみるね。ウフフッ。●劇中でペントハウスに20億円が隠されていますが、ローラさんが20億円持っていたらどうされますか?島を買おうかな!あと猫のベッドとか、おいしくつくれるフライパン買ったり……あとでゆっくり考えてみる。●今日素敵なプレゼントがあります。ローラさん:えー!20億円くれるのかな??※ここで20億円の金塊……と同じ量の金塊チョコレートが登場わぁすごい!!本物??本物だよ、だってこれ重たいもん。あれ、こっちは軽いなぁ。なんだ偽物かぁ。騙されたー!チョコレートだ!!でも、運んできたボーイさんはエディ・マーフィそっくり!ウフフ●劇中でもトリックが出てきますからね。でも、チョコレートでも全部で10万円するんですよ。じゃあもらおう!!●本日はペントハウスの住人にふさわしいような豪華なアクセサリーを身に着けているとお伺いしましたが。ネックレス、これいくらだったっけ??8000万円くらいだった。(正確には8700万円)ネックレス、指輪、ブレスレット3点総額で1億円だって!ウフフ、嬉しい!●では最後に映画のみどころをお願いします。『ペントハウス』は笑いあり、アクションありでとても、楽しいです。ボーイフレンドや友達、家族と一緒に観に行ってね!OK!!ウフフ!『ペントハウス』の公開は2月3日より。作品情報『 ペントハウス 』監督:ブレット・ラトナー出演:ベン・スティラー、エディ・マーフィ他配給:東宝東和2月3日(金)よりTOHOシネマズ 有楽座 ほか全国ロードショー(c) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年01月26日3度のオスカー・ノミネートを積み重ねてきた実力派スター俳優と、2度のアカデミー賞監督賞に輝く名匠の、歴史的名作の誕生を予感させる待望の初顔合わせ。『J・エドガー』より、主演レオナルド・ディカプリオ&クリント・イーストウッド監督のインタビューをお届け。単なる伝記映画には興味がないと言い切るイーストウッドをここまで前のめりにさせ、その長きにわたる人生と謎に満ちた内面のすべてを演じたいとディカプリオに熱望させた伝説の男が、この垂涎の顔合わせを実現させた。<レオナルド・ディカプリオ インタビュー>●クリント・イーストウッド監督との仕事彼の映画作りには非の打ちどころがない。直感を信じているからね。自分の勘を大事にしているんだ。モニターの前に立って、僕らを見ながら、スクリーンを通して観た時にこれでいいかどうかを自分自身に問いかけているんだ。自分の感覚を信じているんだ。そんな人と一緒にいられるなんて、とても素晴らしいことだよ。フーバーはアメリカ人にとってとても重要な人物だ。それだけに、脚本家のダスティン・ランス・ブラックには、かなりのリサーチが要求されたよ。ランスは僕がフーバーをどう演じるか、アメリカ史の様々な時代とそこで起こった重要な出来事を通じて僕らがどんなトーンでこの作品を描き出すのか、どんなドラマを生み出すつもりなのか興味を持っていたね。クリントは僕らとチームを組んで、アイデアに耳を傾けて、一緒にこの映画を作ろうとしてくれたんだ。僕にとってこれがクリントとの初作品で、唯一のコラボレーションでもあるけれど、僕らの間には本当の信頼関係があったし、目標や意図を互いに共有し合って最高の映画作りを目指すことができた。僕が必要としている以上のすべてを彼は与えてくれたね。●FBIについてフーバーは強迫神経症気味なところがあって、部下たちの外見に対しても執拗なこだわりを持っていたんだ。FBI捜査官はこうであるべき、というね。髪の毛もフサフサで、背も高く、筋肉質で、ヒゲもきれいに剃っているべきで、いつもスーツ姿で、大卒以上でなければならない。それに喋り方も丁寧で、若手政治家のような部分を持ち合わせることを要求したんだ。そうやってアメリカ警察のイメージを一変させた。彼が作り出した捜査官たちが何をしていたのかは、現在でも謎に包まれている。彼らが実際に裏で何をしていたのかはわからないままだけど、彼らが偏在していたのは事実だ。どこにでも現れて、職務を遂行し、秘密裏に相手を調べ上げていた。フーバーは最も組織立っていて、効率的で、最高と言われた連邦警察と警察を作り出した男なんだ。●J・エドガーの母 アニー・フーバーについてジュディ・デンチが僕の母親役を演じているよ。まさにフーバーの人生に大きな影響力を与えた女性だ。彼の政治的決断も、野心にも、多大な影響を発揮した。彼の野心を煽った人物さ。堅実さと真面目さで失望と混乱の時代を生き抜いてきたんだよ。それにフーバーは常に母親の助言を求めていたし、母親は息子の政治意欲を駆り立てていたんだ。彼女はステージママに似ている部分があると思うね。ワシントンで暮らしていただけに、息子にはフーバーの名を有名にして、この街の権力を手に入れて欲しいと望んでいたんだ。<クリント・イーストウッド インタビュー>●J・エドガー・フーバーという人物を映画化するに至った経緯プロデューサーのブライアン・グレイザーが脚本を送ってきて、「これやるかい?」と尋ねられたんだ。プロデューサーのロバート・ロレンツが読んでみて、「フーバーを描いた興味深い脚本だ」と言うから、「フーバーだって?そりゃ面白い!」ということになったのさ。アイデアがとても興味深かった。だから私も脚本を読んでみたら、たちまち気に入ってね。翌日には、「気に入った、早速、やろう」と言ったんだよ。●『J・エドガー』はどのような作品か?20年代初頭のフーバーが捜査機関を設立するところから始まって、やがてそれがFBIという巨大組織になっていく。そして彼が70代になり、過去を振り返る様子を描いている。リンドバーグ事件をはじめ、歴史的に有名な事件の数々に対する彼の関わりを描いているんだよ。●フーバーという人物について彼が捜査機関を立ち上げたのは22歳という若さだった。我が身を振り返ってみると、22歳当時など、何も知らないも同然だったよ。フーバーはどうやっていたのだろうね?20年代の人々は若くして大人に成長していった。1919年、1918年という時代はね。フーバーは様々なことを成し遂げた。高い教育を受け、エリート集団のFBIを作り上げ、訓練していった――非常に才気ある人物だったんだ。●フーバーは、アメリカを影で操っていた独裁者か?フーバーはマスコミをうまく利用していた。それに政治家たちもね。政治家たちはフーバーをお払い箱にできなかったし、歴代の大統領たちは彼に秘密を握られていたんだ。リンドン・ジョンソンの隣人で、真偽のほどはわからないが、彼が副大統領になったのはフーバーのおかげだったらしい。フーバーはそう主張していたんだよ。そして、結果的に歴史が語る通り、最終的に彼は大統領になったんだ。●難役に挑戦し続けるレオナルド・ディカプリオとの初仕事について彼は非常に聡明で、型破りな役が好きなんだ。単なるスター俳優で満足しないんだよ。様々な役柄に挑んで、想像力を伸ばしている。これは尊敬すべきことだと思う。素晴らしいね。作品情報 『J・エドガー』 2012年1月28日(土)丸の内ピカデリー他全国ロードショー配給:ワーナー・ブラザース映画配給(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年01月25日2012年1月28日(土)の全国公開に先駆けて、1月14日(土)より先行上映中の『劇場版テンペスト3D』の舞台、沖縄にて、仲間由紀恵演じる主人公の真鶴/孫寧温に想いを寄せる薩摩藩士・浅倉雅博役の谷原章介と、寧温に何かと世話を焼くおばぁ役の平良とみが登壇し、舞台挨拶を行った。平良とみ映画を3Dで観ましたが、その迫力ったらもう、悲鳴を上げてしまいました。自分がオーッと出てきたので、年甲斐もなく大きな声で『ウオーッ』て。その驚きようは大変でした。こういうスケールの大きい、また、時代的な背景を映した映像、どれも素晴らしく、こんな映画に出していただいて、本当に役者をしていて良かったなと思います。ああいう激動の中にいても、女だてらに国を思う、真鶴の人間愛の強さに惹かれました。心の優しい人間の愛。人の命を、人を愛する心ですね。そして、どんな苦境があってもしたたかに生きていく根性があるところ。そういうところが一番いいところだと思います。私も60年芝居をしていますが、こんなスケールの大きい映画に出たことがないし、琉球と中国と日本本土をテーマにした歴史モノは初めてなんですよ。こういう映画に出していただいて、うれしいです。ずーっと芝居をしてきて、良かったなと思います。谷原章介東京はすごく寒かったんですけど、今日沖縄に来たらやっぱり暖かくていいですね。日差しが日光というよりはレーザー光線という感じ(笑)。沖縄の魅力は、気候の暖かさ、青い空と青い海と大地、あと(今日)劇場にいらしているような暖かい沖縄の皆さん。そして“沖縄そば”ですかね(笑)。大好きなので。今日はまだ食べていないんですけど、明日いっぱい食べに行こうかなと思っています。撮影時は、喜舎場朝薫役の塚本高史がすごくゲームが好きなので、撮影が終わった後、それぞれの部屋で、ネット上で一緒にゲームをやっていました、これ、別に沖縄じゃなくてもいいんじゃないか?って(笑)。僕はへたなので、塚本にやりたい放題やられてですね。でも、楽しかったです。僕が最初に真鶴・寧温と冒頭出会うシーンがあるんですが、沖縄の、琉球の空の美しさ、大地の美しさ、そして寧温という少女の志の高さ、美しさに心惹かれまして。それからずっと幕末を過ぎて思い続ける、そのきっかけとなるシーンが大好きなんです。それを見れば、なぜ浅倉が寧温を好きなのか分かると思います。琉球を舞台に、琉球人の視点で、仲間さん演じる真鶴・寧温がいかに女性として琉球を愛し、琉球の民を愛し、国をどう思って地に足をつけて踏ん張ったかっていう女の生き様が描かれている。この辰年にふさわしい作品。日本の中の龍のような沖縄から全国へと発信して、大ヒットしていただきたい。どうか皆さんのお力で、この作品を愛される作品にしてやってください。会場は熱狂に包まれ、沖縄に来たのは役10ヶ月ぶりという谷原章介と、“おばぁ”の愛称で愛されている平良とみをあたたかく迎えた。作品情報『劇場版テンペスト3D』出演:仲間由紀恵、谷原章介、塚本高史、高岡早紀、GACKT、奥田瑛二ほか配給:角川映画公開表記:2012年1月28日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー※沖縄先行大ヒット上映中(c)2011「劇場版テンペスト3D」製作委員会
2012年01月22日良い医師になりたいと願う真面目な研修医が突然、暗い情熱に駆られて暴走を始めたら…?オーランド・ブルーム製作・主演でおくる戦慄の医療サスペンス映画が、ついに1月21日(土)に公開!こちらに先駆けて2012年1月18日に、現役女医・西川史子と早稲田大学の"恋愛学"森川友義教授による、妄想恋愛トークショーが行われた。西川史子―医者である主人公がカルテを書き換えるという行為は?私はグッド・ドクターです(笑)。同じ医師の立場からしたら最低ですよね!―患者さんに恋をしてしまう主人公ですが。患者さんをそういう目で見たことがないので、あり得ないですね。医者と看護師さんとかはありますけど。私だったら、患者さんが治ってから偶然を装って「よく会いますね。」とかいう策略はあると思います。やっぱり良いガウンを着ている患者さんは特別な目で見てしまったりしますね。―結婚について結婚前は運命の人とか言っていましたけど、結婚すると不満ばかり…「結婚バブル」は弾けましたね(笑)。今後の目標は妊娠です。森川教授の恋愛学のお話を伺って、性格が体に出てしまうのは医療とも関わっていて面白いと思いました。本作は今までにないオーランド・ブルームの魅力が見られると思います。ちょっと怖いですが、楽しんで見て頂けると思います。森川友義教授私はグッド・ティーチャーでございます(笑)。性格って言うのは体のどこかに出てしまいます。例えば、指を観ると肉食か草食かわかるんですよ。人差し指より薬指が長い方は肉食な性格ですね。「結婚バブル」がはじけるのはだいたい1年半~2年くらいかかりますが、西川先生の「結婚バブル」もはじけていると聞いてびっくりしております。今後のご発展を楽しみにしております(笑)。ヒロイン役のライリー・キーオはプレスリーの孫娘でございます。プレスリーを思い浮かべながら本作を観て頂ければと思います。会場に詰めかけた100名の女性客を前に、辛口コメンテーターの代表である西川史子と、恋愛学のパイオニア・森川友義教授による絶妙な妄想恋愛トークショーは、大盛況のうちに終了した。作品情報『グッド・ドクター 禁断のカルテ』監督:ランス・デイリー出演:オーランド・ブルーム ライリー・キーオ J・K・シモンズ タラジ・P・ヘンソン マイケル・ペーニャ配給・宣伝:日活1/21(土)銀座シネパトスほか全国順次ロードショー(c)2010 Tesuco Holdings Limited. All Rights Reserved.
2012年01月20日過去3作品の全世界興行収入が25億ドルを超える大ヒットとなった『スパイダーマン』シリーズ。2012年、スタッフ・キャストを一新した新しいシリーズとして3Dで再始動する!新章となる映画がその名も『アメイジング・スパイダーマン』、こちらの公開に先駆け、新たなるピーター・パーカー役としてハリウッドで最も期待される若手俳優アンドリュー・ガーフィールドと、新ヒロインを演じるエマ・ストーンが、プロデューサー達とともに海外のどこよりも真っ先に、1月18日来日した。●新しいピーター・パーカー、グウェンを演じるにあたってプレッシャーは?アンドリュー・ガーフィールド:ハイ。かなり感じました。前の3部作は素晴らしかったと思いますし、スタン・リーの世界を忠実に表現していました。それに進化してきた歴史があります。僕は3歳のときからファンで、まず第一に“ファン”なんです。「スパイダーマン」にインスピレーションを受けました。それを継ぐ俳優としてとっても光栄に思っています。もちろんプレッシャーを感じますが、それは世界中のファン責任感を感じるからであって、健全なプレッシャーです。とてもポジティブなこと。それを思い出させてくれてありがとう。エマ・ストーン:私はラッキーでした。グウェンは以前ブライス・ダラス・ハワードが演じたような、ピーターとMJの間に割って入るグェンとまったく違う設定です。今回MJは登場しないですしね。キャラクターに対するプレッシャーは感じなかったのですが、まさに今この瞬間、感じています。こんなに国際的に注目される作品に出演するのは初めてだし。撮影に関しては、ベットルームで恋愛トークなど緊張するシーンもあるけれど、それはこれまでの作品でもあることだし、プレッシャーは感じませんでした。●本格的なアクションは初めて。感想は?アンドリュー・ガーフィールド:とても楽しみました。大きな挑戦であり、ラッキーな経験でしたね。フッテージ映像でもご覧になったと思うのですが監督からは実際にスタントをやってほしいと依頼がありました。スタントはアームスロングの素晴らしいスタントチームがサポートしてくれました。彼らはボンドシリーズなどを手掛けてきた伝説的なチームです。彼らを前にして、とても謙虚な気持ちになりました。トレーニングは4ヶ月間、毎日ヘトヘトになるほどやりました。ダブルのスタントがついてくれたのですが、彼らはそれぞれの得意分野があって、素晴らしいチャレンジングな体験になりました。それに蜘蛛に噛まれてからどういう動きになるのかを彼らと考えながらやっていく楽しみもありました。スタントは本当に大変だったけれど、彼らプロのチームがいたから可能になったんだと思います。●日本についてアンドリュー・ガーフィールド:しゃぶしゃぶを食べたらとても美味しかった。昨日ずっと取材を受けて、日本のジャーナリストはお世辞ではなくとても知的で、良い質問をたくさん受けたよ。取材でこんなに素敵な気持ちになった日は初めてです。映画を良いと言ってもらうためでないよ(笑)。今回はもう明日日本を出ますが、6月にまた来日したときはもっと長い滞在にしたいです。そのときは皆さんいろいろとアドバイスをください。エマ・ストーン:『アメイジング・スパイダーマン』のような大きな作品にかかわって、唯一フラストレーションを感じるのは、世界中の素敵な街に連れて行っていただけるのだけれど、滞在がわずか2~3日ということ。よってホテルの中ばかりで、今回もおそらく時間がなさそうです。でもまた日本には戻って来ることを約束します。それはただ日本という国を楽しむために。街をぶらぶら歩いて、たくさん食べつくしたいし、歴史・文化などこの奇跡的な素晴らしい国を楽しみたい。皆さんそのときもよろしくお願いしますね。作品情報『アメイジング・スパイダーマン』配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント6月30日(土)より、TOHOシネマズ日劇ほか世界最速3D公開(c) 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
2012年01月19日2012年「絶対見たい映画ランキング」女性総合第7位に堂々ランクイン!1月17日に行われた映画『しあわせのパン』の、舞台挨拶つき“おもてなし”プレミア試写会にて、オーナー夫婦を演じた原田知世と大泉洋が何も知らずに訪れるお客様たちをサプライズでお出迎え。上映前の舞台挨拶に監督と共に登壇し、理想の“しあわせな”夫婦像などについて語った。何も知らずに来場したお客さんたちは、突然のことで戸惑う人も多かったが、嬉しいサプライズに、「かわいい~!」「初めて見た!」「顔小っちゃい!!」など興奮の様子。原田「たのしいですね!」大泉「ちょっとしたイタズラみたいですね!」と、劇中同様のお出迎えに、撮影を思い出して楽しんだ様子。<登壇者コメント>原田知世ようこそ、寒いなかお越しくださいました。月浦は本当に美しくて、月の光が洞爺湖に映って道がこっちに延びてきているように見えたとき、今までで一番美しくて。りえさんもこんな気持ちで見ていたのかなって。現場で気づくことがいっぱいありました。しあわせな夫婦生活の秘訣は、どの夫婦も同じではないから、自分達だけの距離感でお互いを思いやりながら積み重ねていくこと。結婚生活は長いですから。自分にとっての大切なもの、しあわせって何かなって考えてもらえる作品だと思います。たくさんの方に見ていただきたいです。大泉洋サプライズでのお出迎えということで楽しい雰囲気になるのかなと思っていたら、ただのドッキリみたいになってましたね(笑)。水縞くんは本当に素晴らしいと思う。優しいし、素晴らしい役をさせていただいて理想のだんなさまになれればと思うけど、いかんせん結婚してしまったので、ここから株があがっても。。もう少し早くこの役やっていればよかったです。(笑)。見終わった後優しい気持ちになれると思う。毎日頑張って生きていってる皆様に見て欲しい。八木優希北海道はキレイで歩いているだけで幸せな気分に。大泉さんは面白いこと、特に食べ物の話をしてくれた。原田さんは優しくていつも何かあったらすぐお話させてもらいに行っちゃってました。三島有紀子監督:今日は阪神淡路大震災から17年で。日常の1つ1つがいかに大切か伝えたいと思ってこの作品を作りました。夜空に輝く月のような原田さんと、実は細やかで繊細な大泉さんは水縞夫婦にぴったり。このメンバーで作った映画を見に来ていただけて本当に嬉しいです。作品情報『しあわせのパン』監督・脚本:三島有紀子出演:原田知世 大泉 洋森カンナ 平岡祐太/光石研 八木優希/中村嘉葎雄 渡辺美佐子 /中村靖日 池谷のぶえ 本多力 霧島れいか /大橋のぞみ(声の出演) あがた森魚 余貴美子配給:アスミック・エース1月21日(土)北海道先行 / 1月28日(土)全国ロードショー(C)2011『しあわせのパン』製作委員会
2012年01月18日洞爺湖のほとりにある小さなまち・月浦。パンカフェ[マーニ]を営むりえさんと水縞くんの夫婦と、さまざまな想いを抱いて店を訪れるお客さまたちの、春夏秋冬の物語『しあわせのパン』。こちらの作品より、主人公・りえさんを演じる原田知世のインタビューをお届け。●脚本を読んで三島有紀子監督がとても愛情を注いで、丁寧に、想いを込めて書かれた脚本であることが、セリフ一つ一つから伝わって来ました。物語以上に、じっくり温めて書いたというその想い、監督の真っ直ぐな気持ちが胸に響いて、印象的でした。●オール北海道ロケでもっとも心に残った情景は?洞爺湖は、雪景色も素晴らしかったのですが、月が特に印象的でした。ある日、月の光が一筋の道のように湖面に映っていて、それは今まで見たことのない神秘的な美しさでした。「二人が見上げた月は、こういう月だったんだろうな」と思いました。水縞夫妻は四季折々の景色を見ながら暮らしていて、そこからもりえさんはたくさん栄養をもらっているんだなあ、という気がします。●映画の見どころのひとつ、香りが漂って来そうなほど美味しそうな料理の中で、いちばんのお気に入り料理は?ちょっとつまみ食いさせてもらっただけで、ちゃんと食べたわけではないのですが、“根っこの冬野菜のポトフ”がすごく印象に残っています。最後にハーブを入れるのですが、その香りが忘れられないです。ダッチオーブンでずっとコトコト作るのですが、愛情が伝わってくる味でした。●夫婦役を演じた大泉洋さんについてムードメーカーというか、大泉さんが撮影現場に入ると、いつもみんなから笑顔がこぼれるんです。みんなを楽しくさせる天才だと思います。今回私たち(水縞夫妻)は、季節ごとにお客様をお迎えするということで、撮影現場に新しい役者さんが入ってくると、お誘いしてご飯一緒に行って。私が洞爺湖ロケに入った時も、大泉さんがいろいろなところに「ここおいしいんですよ!」と言って、わざわざ連れて行ってくれました。おかげで、みんなすぐに仲良くなれました。周りの人への気遣いも細やかで、あったかいハートを持った方ですね。東京で最初にお会いしたときもすごく楽しかったです。大泉さんの話にみんなが笑いっぱなしで、一緒にいて本当に楽しい方だと思いました。初めての顔合わせはみんな緊張しているので、その場の雰囲気を読んで、きっとすごく気を遣われたんだと思います。そんなところが大泉さんの優しいところですよね。●「しあわせ」の必須条件は?自分の大切な人たちがいてくれることです。うれしいことがあれば「伝えたい」と思うし、おいしいものを食べると「今度あの人を連れてきてあげよう」と思う。常に自分一人だけでは終わらなくて、気が付けば誰かのことを考えていることが多い。そのことに、最近気がつきました。歳を重ねてそんな気持ちがより強くなってきましたね。●交わす言葉は多くなくても、呼吸の合っている素敵な水縞夫婦。演じるにあたって、大泉さんと共に大切にしたポイントは?実は私は、芝居についてあまり共演者同士でお話することがないんです。今回も大泉さんとは、ほとんど芝居については話をしていないですね。二人の呼吸が合ってきたのは、大泉さんと一緒にいる時間が長かったこともありましたが、おそらく大泉さんが、無意識のうちに周りの空気やいろんなことを敏感に感じ取る力を持っている方だったからだと思います。役を演じる時に、それはとても大切なことだと思いますし、私も芝居をする時にはできるだけそうありたいと思っています。映画の最後の方で二人の大切なシーンがあるのですが、実は二人が向き合って芝居をするというのは唯一そこしかないんですよね。そのシーンは本当に少ないセリフしかないのですが、そこではお互い自然に、水縞くんとりえさんになれた気がします。何か心がすごく近づいて響き合う感覚があった、というか。うまく言葉では表現できませんが、すごく繊細で愛しいシーンになりました。●「好きな暮らしがしたい」という想いに沿って生きる二人、そして自分にできることをして生きる町の人々。そんな生き方をどう感じるか。とても素敵だと思います。実際に撮影で使わせていただいたカフェ(ゴーシュ)のご家族も、水縞夫婦のように東京から洞爺湖に移り住まれていました。街からちょっと離れているし、雪も大変だろうと思うけど、いつも家族の気持ちが一つになっている気がします。テレビもあえて置いていなかったり、できるだけシンプルにして、その中で家族が一緒に話したり、向き合う時間をすごく大切にしている。それはとても素敵だと思いました。でも、強い気持ちがないとなかなかやっていけないと思いますし、ご夫婦の思いにブレがない感じが素晴らしいと思います。きっと水縞くんとりえさんも、一人で月浦に来ていたら全然意味がなかったはずです。二人で来たからできること、というのがあって。何かを始めたり、違う場所で暮らしたりする場合には、その“場所”ということでなくて、“誰と一緒にいるか”ということもすごく大切だろうなあと思います。自分にとっての「好きな暮らし」は、家族や友達、大切な人たちが近くに元気でいてくれること。その人たちと共に生きて行くこと。それが幸せですね。だから逆に言うと、その人たちが全員で違う土地、知らない土地に行くのだったら喜んで行く。それが月浦のような自然の美しいところだったら最高だなと思います。今は東京で仕事をしているので東京で暮らしていますが、「ここじゃなきゃダメなんだ」という気持ちは私にはないかもしれないですね。●パンカフェ「マーニ」についておそらく、洞爺湖のあの場所、実際の土地自体にも力があるんだと思います。マーニに来た人たちは、まずはその自然の中に身を置いて、心がちょっとずつほどけていって、そこに温かいブランケットを掛けてもらうような優しさ、というか。大袈裟なものではないけれど、そっと見つめてもらったり、人から優しくされることで、弱っていた心が少しずつ回復していくんだろうなと思います。だから、人と土地と自然の全部が、マーニの持つ力だという気がします。初めて会った人たちだけど、「一人じゃないんだ」ということに気付かせてくれる…そういう気がします。マーニは、自分にとって大切なものがひとつだけみつかる場所なんでしょうね。●作品全体を通して、一番伝わってほしいこと誰かといることで見えてくるものもありますし、喜びも悲しみも一緒に、いろんなことを分け合いながら、誰かと一緒に生きて行くのはすごく素敵なことだなと思います。そして、また他の誰かにも分け合うことで、しあわせが繋がっていったらいいな。この映画を観てそんなふうに思いました。作品情報『しあわせのパン』監督・脚本:三島有紀子出演:原田知世 大泉洋 ほか配給:アスミック・エース1月21日(土)北海道先行ロードショー/1月28日(土)全国ロードショー(C)2011『しあわせのパン』製作委員会
2012年01月12日2012年1月18日(水)に、東京ディズニーシーの10年を網羅したブルーレイ/DVD『東京ディズニーシー マジカル 10 YEARS』が発売される。こちらを記念して、ナレーションを担当した山寺宏一&アヤカ・ウィルソンに、インタビューを行った。●実際、ナレーションを担当されて、いかがでしたか?感想を聞かせて下さい。山寺:アヤカちゃんと一緒にブースの中に入って収録しましたが、楽しくできました!ちゃんと東京ディズニーシーの魅力をご案内しながらも、お家で映像を観ながら感想を言いあっているような楽しい雰囲気も出せましたので、そういう意味でも楽しいナレーションになりました。今回の映像作品は東京ディズニーシーのショーをダイジェストで観られる貴重な映像になっているので、東京ディズニーシーの大ファンとしてうれしかったですね。アヤカ:山寺さんといえば声優さんの大ベテランでプロなので、最初はすごく緊張しました(笑)。でもアドバイスもお上手で、いろいろなお話をしてくださって、とてもリラックスできました。山寺さんのおかげで、楽しくナレーションの録音をすることができました!●山寺さんが教えてくれたアドバイスの中で一番役に立ったアドバイスは何でしょうか?山寺:いやいや、アドバイスなどはしていないですよ(笑)。「メディテレーニアンハーバーって、言いにくいよね?」くらいで(笑)。僕たち2人で一生懸命練習しました。アヤカ:そうですね(笑)。それと、わたしは発音がそれほど上手くはないので、“し”とかを言う時に、鼻から音が抜けないようにする方法とか、いろいろ教えていただきました。●一番気に入っているショーは何ですか?山寺:一番を選ぶことは難しいですね。アヤカちゃんは何かな? ほぼ観ているそうだけど。アヤカ:どのショーも大好きですが、まだ実際に観たことがない新しいショーのナレーションをしている時に、映像を観ながら収録していてポーっと見入っちゃってナレーションを忘れてしまい、注意されたりもしました(苦笑)。でも、それくらい自分がその場にいるかのような気持ちになれたので、たくさんの夢を与えてくれる映像作品だなあと思いました。山寺:僕は自分で声を演じたジーニーの「アラジンのホールニューワールド」も大好きですね。特に想い出に残っていて、実際に東京ディズニーシーで直接観たショーでもあります。その時に一緒に観ていた皆さんのうれしそうな顔を思い出すと、やはりジーンときますね。大好きな『アラジン』の世界が大きなハーバーのある海の中で繰り広げられるので、すごい迫力です! まだ実際に観ていないショーで挙げると、「ボンファイアーダンス」の盛り上がり方を観て感動しました! 実はジーニーとして声で参加はしていますが(笑)、まだ直接ショーを観に行けていないので、観たいですね。東京ディズニーシーには、じっくりと鑑賞して楽しむショーと、観ながら一緒に盛り上がるショー、両方がありますよね。●山寺さんの場合、ジーニー役など声優として参加しているので、ゆかりがありますよね。山寺:そうです! だから特に個人的な想い入れが強くて、最近はよく東京ディズニーシーのほうにおじゃますることが多いですね。もちろん東京ディズニーランドへも行きますし、これまで何回行ったかわからないですが、東京ディズニーシーの回数は増えましたね。●デートにおすすめのディズニーシーの楽しみ方を教えてください。アヤカ:デートで行ったことがないのでわからないから、そこは山寺さんにお願いしますね(笑)。山寺:いやいや(笑)。アヤカちゃんが想う「将来デートするならココ!」みたいな場所は?アヤカ:はい(笑)。たぶん手をつないで、プラプラと歩くような気がします。東京ディズニーシーは東京ディズニーランドと違って、地中海のイメージなのでロマンティックな雰囲気があるので、お散歩しているだけでもいろいろなことを感じることができますよね。アトラクションやショーを観る前に、ゆっくり歩いてぐるぐると回っている気がしますね。山寺:ショーも観てね(笑)!アカヤ:そうですよね(笑)!●ブルーレイとDVDの発売を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします!アヤカ:今までに何度も東京ディズニーシーを訪れて、いろいろなショーを観てきた方々でも、今回の作品で新しい観方を発見すると思います。DVDならではのキャラクターのアップの映像や引きの映像など、いろいろな角度でショーを観られるので、改めて感激することがあって、いろいろな思い出がよみがえってくることも多いと思います。また、ショーを観たことがない方々は、楽しいショーがたくさんあることを知れるので、行きたくなると思います。多くの人に観ていただいて、少しでもショーの夢を身近に感じてもらえるようにナレーションを一生懸命頑張ったので、皆さんでぜひご覧ください!山寺:僕も同じ想いですね。本当に貴重な映像がいっぱいで、東京ディズニーシーに行かなければ観られなかったショーの数々がDVDになったので、ご家庭で手軽に繰り返しお楽しみいただけます! ショーの楽しみ方ガイドにもなっているので、行ったことがある方も行ったことがない人も、東京ディズニーシーに行ったら「今度はこういう風に楽しもう!」と思えるでしょう。きっとあなたの宝物になること間違いなしですよ!作品情報『東京ディズニーシー マジカル 10 YEARS レギュラーショー編』DVD『東京ディズニーシー マジカル 10 YEARS スペシャルイベント編』DVD『東京ディズニーシー マジカル 10 YEARS グランドコレクション』DVD『東京ディズニーシー マジカル 10 YEARS グランドコレクション』ブルーレイ2012年1月18日(水)ブルーレイ/DVD発売!東京ディズニーリゾート(R)では、2011年12月29日(木)より先行発売。 東京ディズニーリゾート DVD&ブルーレイ総合サイト (C)Disney
2012年01月11日板尾創路監督第二弾作品映画『月光ノ仮面』の公開に先駆け、ノベライズ小説が発売!こちらを記念して、1月5日(木)リブロ渋谷店にて板尾創路のサイン会が行われた。●映画の見どころを映画だけでなく小説にもなったことで、いろんな楽しみ方ができる作品になったと思います。表現の仕方も違うし、映画では語られていないことも小説では描かれているので全然別物として楽しんでいただけると思います。映画を観て、小説を読むとまた楽しいかなと。●そうそうたるキャストですね。浅野くんは僕のイメージにぴったり。石原さんもですが、ばっちりはまったと。本当に理想のキャストが揃いました。実はこの作品はクライマックスのシーンが最初に思い浮かんで、それを映像にしたいと思ったところから、前を考え始めたんです。落語の「粗忽長屋」がモチーフになっていますが、落語だけじゃなく、僕と石原さん、浅野くんの三角関係もありますし、見どころは多いと思います。●昭和初期が舞台ですが。昭和初期の街並みや雰囲気というか、まだ完成されてない空気が好きなんですよね。ドラマチックなことが起こりやすいというか、すごく創作意欲を掻き立てられる。予算はそんなにかけられないんですけど、時代背景を作りこんじゃって結構かかってしまったので、今回も三週間しか撮影期間に割けなくて。●監督業はいかがですか。脱獄王のときよりは要領がわかってきたので、だいぶ楽になりましたね。ただ、監督としての次回作の構想はまだまだですけど。予定がないときに次のことを考えられないたちなんです、僕(笑)。監督主演で脚本もやらせてもらってますし、テレビ局映画とかだと、この俳優を使ってくれとか、このホンで、という指示があったりすると思うんですけど、そういうところが一切ないので、今回は完全に僕のやりたい俳優さん、100%僕のやりたいことを実現できたかなと。吉本からも、一切何も制限はないです。予算と撮影期間だけは指示がありますけど。その範囲内であれば何でも。だからもうほぼ自主映画に近い環境なので、本当にありがたい中でやらせていただいてるなと。映画人として幸せだなと。●新年の抱負は。とりあえずは映画の成功ができれば、今年一年いいスタートを切れるのかなとは思ってますが、正直なところを言いますと、年末からまったく休みが取れていないので、2、3日でいいから休みをみらって、温泉でもいきたいかな、といのがささやかな望みですかね((笑)。●最後に本作のPRを。みなさんもぜひ映画館に足を運んでいただいたら嬉しいです。そうしたら僕のところにも多少は(お金が)入りますので(笑)僕のふところが潤ったらそのぶん作品でお返ししますので、投資やと思って。ぜひ観に来てください(笑)。サイン会では、来場者に「板尾創路」とプリントされた“名前シール”を板尾監督自身が手渡し。ファンとの交流を通して、映画にも手ごたえを感じていた。作品情報『月光ノ仮面』1月14日(土) 角川シネマ有楽町,シアターN渋谷他 全国ロードショー!
2012年01月08日『マイウェイ 12,000キロの真実』の日本全国公開を目前に控えた1月5日(木)、オダギリジョーと来日したチャン・ドンゴン、そしてカン・ジェギュ監督による、ヒット祈願イベントが行われた。オダギリジョー:何度も会見をやっているので何の発表?という感じですがあえて言うなら“新年の挨拶”と“ベルリン国際映画祭参加の発表会”です。チャン・ドンゴン:昨年この映画の紹介のために来日したのですが、新しい年を迎え新年の挨拶にこうして来られてうれしく思います。日本での公開直前ですのでみなさんにこの会見を通して映画の内容を知っていただきたいです。今日日本に来ましたが日本は韓国に比べて暖かいですね。私達はかなり強行軍でプロモーション活動を行っていて少し疲れていたのですが、日本に降りたったら日差しがきれいで元気になりました。カン・ジェギュ監督:皆さんと『マイウェイ』を通して新年にお会いできてうれしいです。みなさんにとって今年が健康でいい年でありますように。この映画は日本と韓国の青年が戦争を通して友情を取り戻していく様子が描かれています。日本と韓国の若者に見てほしいです。お互いがお互いをどう思っているのかを描いているので。新年はどうやって過ごしましたか?カン・ジェギュ監督:年末年始は隣の二人といっしょでした。釜山で舞台挨拶をしたんです。歴史とは何か?日韓両国の関係は?映画『マイウェイ』とは?といったことを考えていました。『マイウェイ』を通して今両国が抱えている問題や両国の新しい関係を考えられたことはとても意味のあることだったと思います。チャン・ドンゴン:新年は『マイウェイ』チームのみんなと過ごしました!カウントダウンのとき「ファイトー」と叫んだり(笑)。オダギリジョー:1人で年末年始を韓国で過ごすということで行く前はどんよりしていました…(笑)。でも行ってここにいるお二人やスタッフの皆さんとカウントダウンしながらカンパイしたりして楽しかったです。その後も飲み続けていたら初日の出を見ることができました。海外で初日の出というのは36年生きていて初めてで特別な1年にしなければと思いました。会見後は、美人書道家・木下真理子による書道パフォーマンス、そして干支の“辰(龍)”に3人で目入れを行い、映画のヒットを祈願した。作品情報『マイウェイ 12,000キロの真実』配給:CJ Entertainment Japan / 東映2012年1月14日(土)より全国ロードショー(c) 2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED
2012年01月07日