ミュージカル『CROSS ROAD ~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』の初日前囲み取材が21日に東京・日比谷シャンテで行われ、中川晃教、相葉裕樹、木内健人、山寺宏一、畠中洋、春野寿美礼が登場した。同作は、シアタークリエ・帝国劇場・全国の大劇場で例年上演を続けている音楽朗読劇VOICARIONシリーズで原作・脚本・演出を手掛けている藤沢文翁による朗読劇のミュージカル化作。2022年に初演を迎え、今回が2年ぶりの再演となる。19世紀ヨーロッパの華麗なる音楽黄金期を舞台に、天才ヴァイオリニスト・ニコロ・パガニーニが悪魔・アムドゥスキアスと血の契約を結び、100万曲の名曲の演奏と引き換えに、命をすり減らし世界を熱狂させてゆく姿を描く。○■ミュージカル『CROSS ROAD』初日前囲み取材を実施この日は日比谷シャンテ3Fで開催中の『CROSS ROAD』パネル展特設会場で会見が行われ、一般客も多く見学に集まった。パガニーニ役の2人について聞かれると、中川は「『モーツァルト!』という作品でデビューしてるんですが、井上芳雄さんとWキャストでやらせていただいた時に『例えるならば、白ワインと赤ワイン』と言われんです。そのまま拝借していいでしょうか? 白はですね、おそらく」と木内を指す。「とてもフレッシュな白ワイン。ニコロ・パガニーニって、天才を通り越して悪魔的バイオリニストと称賛された役。重たいもの深めていく内向的な部分も持っている役なんですが、そういったところを今、全力でアプローチしていて、でもどこかフレッシュな爽やかな感じの白ワイン」と表した。そして相葉に対しては「やっぱり、初演から共に作り上げて来ているので、熟成されてきている、赤ワインじゃないでしょうか。どうでしょうか?」と問いかけた。相葉は中川に対し「パガニーニはあっきーさん演じるアムドゥスキアスに翻弄されていく役で、前回も毎回困らせられたなというか。『急に、そんなにチョケるんだ』という」と苦笑する。「今回もきっと本番はさらに爆発するんだろうなということで。でも共演回数も増えてきていますので、対処法というか、それすらも楽しめるようになってきている。どんなものが本番で出てくのか楽しみです」と期待した。対処法について聞かれると、相場は「動揺しないことです。動揺したら負けだなと思います。かなり仕掛けてこられるので、中日あたりが大変なことになります。慣れてきた頃に色々やってくると思いますが、動じず演じられたら」と気合いを入れる。一方、木内は中川について「神出鬼没、奇想天外。引き出しが多い。僕の感情を常に拾ってくれて、そこからどんな球でも投げつけてくれる。時には拾わせるために遠くに投げて僕を走らせる、みたいな。そして僕の演じるパガニーニを苦め、困らせ、時には一緒に喜び、神がかっているアムドゥスキアスだと思います」と表した。中川はパガニーニ役についても興味があるそうで「面白いですよね。パガニーニって。あれだけ超絶技巧のバイオリンを演奏するので有名なのに、文翁さんの描かれたパガニーニは繊細だし、14歳で学ぶことはすべて習得していたという、自分が俳優としてふだんなることのできない存在を演じることの喜びはパガニーニという役に感じています。それはプロデューサーに聞いていただいて、その可能性があるのかも含めて今後の未来にご期待ください」と狙っている様子。また、初共演の春野について中川は「『モーツァルト!』の大阪公演の時に、メンバーみんなでバスをお借りして、なんと春野さんがトートをやられている『エリザベート』を観劇しに行ったんです。その時から大好きで、今回ようやくこうやって共演させてもらうでの、ファンの気持ち」と喜んでいた。再演では盆を使ったセットや、音楽の変化なども。最後に意気込みを求められた中川は「美空ひばりさんの『柔』という曲に例えてもいいのかなと。昨日、たまたまTikTokで流れてきたんです」と自身の携帯電話を取り出しキャストを驚かせる。「『人は人なり のぞみもあるが 捨てて立つ瀬を越えもする』この2番の2行の歌詞の中に、アムドゥスキアス、そして作品への意気込みを込めさせていただきたいと思います。邪心を捨てて挑んでまいります」と語った。東京公演は日比谷・シアタークリエにて4月22日~5月12日、 大阪公演は新歌舞伎座にて5月17日~19日、福岡公演は博多座にて5月24日~26日。
2024年04月21日俳優の中川晃教、相葉裕樹、木内健人が21日、東京・日比谷シャンテで行われたミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』の取材会に参加した。藤沢文翁が原作・脚本・演出を手掛けている音楽朗読劇VOICARIONヴォイサリオンシリーズは、「歌わないミュージカル」と評されてきた。藤沢のオリジナル作品の1つで、東宝初の朗読劇として2012年にシアタークリエで上演した『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』。2022年にミュージカル化され、壮大な世界観と、思わず口ずさみたくなる多彩でダイナミックな音楽で観客を魅了し大きな反響を呼んだ。今回は、その再演となる。舞台は、音楽に魅了された19世紀。数多の音楽家が誕生し、人々はその才能を愛で、その美しい調べに酔いしれ、音楽が世界を支配した時代に、突如として音楽史に登場し、音楽の世界を支配した漆黒のヴァイオリニストがいた。ニコロ・パガニーニ。パガニーニには、常にあるうわさがつきまとった。悪魔と契約し、魂と引き換えに音楽を手に入れた…と。街外れの十字路で悪魔・アムドゥスキアスと血の契約を結んだパガニーニは、100万曲の名曲の演奏と引き換えに、命をすり減らしてゆくことになる。音楽の悪魔であるアムドゥスキアスを中川、ニコロ・パガニーニをWキャストで相葉、木内が演じる。2年前も参加している相葉、今作からの参加となる木内。アムドゥスキアスとして接している中川は2人の印象を問われると「僕、『モーツァルト!』という作品でデビューしているんですが、その時に井上芳雄さんとやらせていただいた。その時、演出家の小池(修一郎)先生が『例えるなら赤ワインと白ワイン』とおっしゃった。そのまま、拝借してよろしいでしょうか?」と笑いながらコメントを借りる。白ワインは木内で、赤ワインは相葉だそう。中川は「(木内には)とてもフレッシュな白ワインを感じます。天才のヴァイオリニストを通り越して悪魔的ヴァイオリニストと称賛された役。その内側にある重たいものを深めていくという内向的な部分を持っている役なんですが、そういったところを今全力でアプローチしている。でも、どこかフレッシュなさわやかな風を感じさせてくれる白ワイン。そして(相葉は)初演から共に作り上げてきてるので、熟成されている赤ワインでどうでしょうか」と評した。そんな中川に相葉は「前回もそうですけど、パガニーニは翻弄されていく役なんですけど、本当にアッキーさん演じるアムドゥスキアスに前回も毎回も困らせられた。『急にそんなにチョケるんだ』とか(笑)。なので、今回もきっと本番はさらに爆発するんだろうな、と。でも、もう共演回数も増えてきてますので、その対処法もできて、それすらもう楽しめるようになってきている」と苦笑い。対処法の詳細を問われると「動揺しないことです。動揺したら負けだな、と。でもかなり仕掛けてくるので、中日あたりが大変なことに。たぶん慣れてきたころにいろいろやってくるので」とにやり。木内は「神出鬼没、奇想天外。アッキーさんの引き出しの多さに、けいこ場から今の本番仕様のアムドゥスキアスのアッキーさんの側で感じるとができた。何をしてくるかわからないっていうのはもちろんそうなんですけど、その時の持ってる僕の感情を常に拾ってくれて、そこからどんな弾でも僕に投げつけてくれる。時には拾わせるために遠くに投げて、僕を走らせるみたいなことをしてくれる。僕の演じるパガニーニを苦しめ、困らせ、時には一緒に喜ぶ。神がかってるアムドゥスキアスだなと思います」と“悪魔的な魅力”を熱弁していた。取材会には、山寺宏一、畠中洋、春野寿美礼も参加した。『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』は、あす22日から5月12日までシアタークリエで上演。日比谷シャンテではパネル展を開催している。東京公演後は、大阪公演、福岡公演を行う。
2024年04月21日第15回小田島雄志翻訳戯曲賞受賞の前作に続く上演プロジェクト第2弾トランスレーション・マターズ(代表:木内宏昌)主催、『エミリア・ガロッティ/折薔薇』が2023年10月14日(土) ~ 10月26日(木)すみだパークシアター倉(東京都墨田区横川1丁目1-10)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて9月9日(土)10:00より発売開始です。カンフェティにて9月9日(土)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ Twitter 昨年上演の『月は夜をゆく子のために』で第15回小田島雄志翻訳戯曲賞作品賞を受賞したトランスレーションマターズ上演プロジェクト、その第2弾として『エミリア・ガロッティ/折薔薇』を上演します。ゲーテ、シラー、カント、メンデルスゾーンにも影響を与えた18世紀ドイツの劇作家レッシングによる、世界で初めての市民悲劇と言われる『エミリア・ガロッティ』に挑みます。台本は、明治時代、ドイツ留学から帰国した森鴎外(当時森林太郎)が訳した『折薔薇』と、現代語訳を駆使した翻案による上演。また、ダンスカンパニーOrganWorks主宰にして東京オリンピック開会・閉会式の振付を担当した平原慎太郎をムーヴィング・ディレクターに迎えます。さらに、美術・衣裳家の大島広子をコーディネーターに、環境負荷を軽減する創造活動(グリーンプロダクション)を目指します。タイトルロールはオーディションで選ばれた上原実矩(うえはらみく)。2022年公開、第22回TAMA NEW WAVEと第15回田辺・弁慶映画祭でグランプリに輝いた映画『ミューズは溺れない』に主演し注目を集め、本作が本格舞台初出演となります。古典戯曲への取り組みを通じて、楽観できない新しい時代のために先人が指さしたものを見つめながら、私たちは何を守り、どう変われるのかを問いかけます。上原実矩高畑こと美斎藤直樹トランスレーション・マターズとはトランスレーション・マターズは、2021年に設立した戯曲翻訳者のグループです。ディレクターとして、現代演劇界の第一線で活躍する小川絵梨子・小田島創志・木内宏昌・小山ゆうな・髙田曜子・常田景子・広田敦郎が参加しています。上演活動以外に、戯曲翻訳者が企画するトークセッション、戯曲翻訳を読む会、ワークショップなどを行っています。過去公演『月は夜を行く子のために』公演概要トランスレーション・マターズ上演プロジェクト第2弾『エミリア・ガロッティ/折薔薇』公演期間:2023年10月14日(土) ~ 10月26日(木)会場:すみだパークシアター倉(東京都墨田区横川1丁目1-10)■出演者上原実矩、菊池夏野、大沼百合子、関根麻帆、森島美玖、高畑こと美斎藤直樹、村岡哲至、古河耕史、荒井正樹、近藤 隼、片岡正二郎■スタッフ作:ゴットホルト・エフライム・レッシング翻訳:森鴎外+トランスレーション・マターズ翻案・演出:木内宏昌ムーヴィングディレクター:平原慎太郎舞台美術・衣裳・グリーンプロダクションコーディネーター:大島広子■公演スケジュール10月 14日(土)19:0010月 15日(日)14:0010月 16日(月)14:0010月 17日(火)19:0010月 18日(水)19:0010月 19日(木)休演日10月 20日(金)19:0010月 21日(土)14:0010月 22日(日)14:0010月 23日(月)14:0010月 24日(火)19:0010月 25日(水)19:0010月 26日(木)14:00※受付は開演の45分前・開場は開演の30分前です■チケット料金前売:一般7,300円当日:一般7,300円その他:すみだ区民割6,800円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月31日スターチャンネルオリジナルドラマプロジェクト『5つの歌詩』#5「スピリラ」のメガホンをとった木内健人監督が語る制作秘話と本編、メイキング映像からなるインサイドストーリー映像が14日、公開された。同プロジェクトでは、脚本家の岡田惠和、渡邉真子、濱田真和がチームを組み、DREAMS COME TRUEの楽曲をドラマ化。「空を読む」、「マスカラまつげ」、「 TRUE, BABY TRUE.」、「何度でも」に加え、このドラマ企画のために書き下ろされた新曲「スピリラ」の計5曲がオリジナルストーリーとして映像化された。「スピリラ」には、土村芳、前田亜季、足立梨花らが出演する。今回公開されたインサイドストーリー映像内のインタビューで、「僕自身ドラマを作る時でもそうなんですけど、押し付けるって言うのがあまり好きではなくて、ドリカムさんの曲って寄り添っているような感じがするんですよね。それがドラマ化されるというところで、そこに関われることが大変光栄だし、ありがたいなと思いました」とオファーがあった際の心境を振り返った木内監督。また、新曲「スピリラ」については「これがドリカムさんの曲なんだと思うぐらい今までと違う曲で、世の中なのか家族なのか友達なのか(何かに)対して何か吐き出したいという思いを代弁してくれているような曲だなと思いました」と語った。同作の脚本を手掛けた岡田惠和氏については、「生活の中にある部分をうまく切り取っていて、誰の心にもスッと入るようなドラマの世界観というか、そういったものがある方だなあと思いました」と印象を述べ、「特別な毎日を描いているというよりは、30代女性のOLさんの内側にある心情的なものとか、無意識に背負ってしまっているものを自然に淡々と描かれているなあって思いました」と脚本を読んで感じたことを明かす。そしてインタビューの最後は、「ドリカムさんの新曲『スピリラ』でドラマを作りましたので、全くの白紙の状態で楽しんでいただけますし、ドラマと曲がどうリンクしているか、色々な楽しみ方で観ていただけたらと思います」と締めくくった。(C)2022 東北新社
2022年10月15日10月26日、東京・目黒区のタワーマンションに、宅配業者を装った少年3人が強盗に入り、現金約600万円を奪った。被害にあったのはセクシー女優の里美ゆりあ(35)。実行犯の少年3人はすでに逮捕され、奪われた現金600万円のうちおよそ400万円は逃走車の中から発見された。しかし、残りの200万円の行方は不明のままだ。昨今ではガス点検業者になりすますなどして、高齢者の“タンス預金”を狙うケースが多く報じられているが、なぜタワーマンションに住む30代の彼女が狙われたのかを疑問に思う声も多く上がった。「1億円、脱税しているでしょう?」、実行犯の少年らは里美の自宅に押し入ったときにそう言ったという。里美は、’14年6月に東京国税局から約2億4,500万円の所得隠しを指摘され、合計約1億7,000万円の追徴課税を受けている。この“事件”の後、里美は自叙伝の出版記念トークイベントで、「預金は1億円台前半になった」と語り、納税後の懐事情を赤裸々に公開した。さらに今年10月9日にビューティー情報サイト「maison de beaute」で公開されたインタビューでは、セクシー女優としての活動よりも「キャバクラの方が稼げる」とし、30個ものエルメス「バーキン」コレクションを披露。インスタグラム上にも、高級ブランドの洋服を着用する写真や60万円相当の絨毯など、“資産を匂わせる”投稿が並ぶ。つまり、里美の“お財布事情”は世間に筒抜けとなっていたのだ。「従業員に給料を“手渡し”するキャバクラも多く存在していますから、犯人も里美さんの家には現金があるはずだ、と確信していたのでしょう。さらに、里美さんは自宅に多くの人を呼んでパーティーを開いていたと公言していますから、住所を知る人は少なくなかったのかもしれません」(里美を知るキャバクラ経営者)そんな私生活の“隙”に付け込まれてしまった里美だが、10月27日に公開された「デイリー新潮」のインタビューで、「コロナ禍により収入が激減した」とも語っている。「コロナ禍で、里美さんが勤務するような六本木や銀座などのお店は厳しい経営状況が続いているみたいです。高級店ほど、緊急事態宣言に従ってお店を閉じなければならなかったので、お客さんが戻ってくるのにもかなり時間がかかったと聞いています」(都内のキャバクラに勤務する女性)“コロナ不況”の影響にもあえいでいた里美。私生活を公開し続ける姿勢につけいった卑劣な強盗たちによって、さらなる痛手を負ってしまったようだ。
2020年10月28日「藁の楯」原作者・木内一裕の、クール&スマートな犯罪エンターテインメント小説「アウト&アウト」が、映画化決定。主演に遠藤憲一を迎え、2018年秋より全国公開することが決定している。■ストーリー小学二年生の少女、栞と二人で探偵事務所を営んでいる元ヤクザの矢能の元に、一本の依頼の電話が入る。指定された場所に向かうと依頼人はすでに拳銃で撃たれた死体となっていた。事件の容疑者にされかねない矢能は迅速に対応を始めるが、事態は思いもよらぬ方向へと転がっていく。映画化もされ話題となった「藁の楯」の小説家として知られる木内一裕。「ビー・バップ・ハイスクール」で一世を風靡した漫画家であり、数々の傑作犯罪映画の監督でもある“きうちかずひろ”。一癖も二癖もある魅力的なアウトローたちが織りなす犯罪エンターテイメント小説 「アウト&アウト」(講談社文庫刊)を、原作者自らが監督を務めて完全実写映画化が決定した。主演の矢能を演じるのは、映画、ドラマ、CMに引っ張りだこの 遠藤憲一。元ヤクザの探偵と小学生の女の子、というあり得ない名コンビに思わずクスリとしてしまう微笑ましい掛け合いシーンも。異色のバディムービー感に加え、無愛想だが優しい元ヤクザの探偵を遠藤が男の色気たっぷりに熱演した。 血のつながらない少女との絆と愛情が丁寧に描かれつつ、大どんでん返しが待ち受けるラストまでの痛快な疾走感がたまらない、至極の犯罪エンターテインメントムービーとなっている。■遠藤憲一からのコメントも到着「撮影が始まるといろいろアイディアが浮かんできます。自分の癖で「監督、ここはこうやってみてもいいですか?」とアイディアを形にして見せることも多いのですが、今回は監督の中でイメージが明確にあったようで、途中からはすべて監督の言うとおりに演じました。語尾の変更も許されません。ちゃんと演じきれているのかだんだん不安になったこともあります」と監督が映画に込めた熱量の深さを振り返った。「何といっても登場人物全員が魅力的。監督の言う通りに演じて良かった!皆さんも是非、きうち監督の美学を楽しんで下さい!」と語る。■きうち監督からのコメント「映画『アウト&アウト』は私の7本目の監督作品であり、長編映画としては実に 18年ぶりの監督作品です。ちなみに原作者(きうちかずひろ&木内一裕)としての34本目の映像化作品でもあります。『原作者が自らメガホンを取った』などと言うと、小説家が映画監督に手を出したかのように思われがちですが私の場合は違います。映画監督が小説を書き、その小説が映画化されるに当たってベストの監督を選んだ、ということなのです」。「私は原作者として、脚本家として、監督として、そして製作者の一人として、この映画を作る過程でずっと戦い続けました。プロデューサーとも、俳優とも、予算とも、過酷なスケジュールとも、日本の映画製作の現状とも。幸い優秀なスタッフが結集してくれたお蔭で、その全ての戦いに勝利し、絶対的な自信を持ってお届けできる映画が完成しました」と、本作において原作者である自らがメガホンを取り、この映画を生み出したことへの想いを語った。『アウト&アウト』は2018 年秋より、全国にて公開(text:cinemacafe.net)
2018年04月20日日本企業で働くイノベーターを応援するコミュニティ「Innovation Cafe」が7月15日に秋葉原コンベンションホールにて、セミナー&大規模ワークショップイベントを開催。テーマは技術開発イノベーション。「現在の延長戦を追究するだけでは、イノベーションは生まれない」という前提のもと、「何をつくるか」「誰とつくるか」に焦点を絞ったものになるという。今回は同Cafeの実行委員、木内里美氏と共に、ステージでロールモデルとして自身のイノベーション実録を語ってくれる株式会社 富士通研究所 R&D戦略本部 岡田 誠氏から、その概要を伺った。ハードウェアやITソリューションの開発・販売というイメージの強い富士通グループの研究部門で、岡田氏が手がけているのは「認知症プロジェクト」だ。○プロジェクトの目的は、コミュニティづくりの研究「認知症プログラム」は、国際大学グローバルコミュニケーション・センター、NPO法人認知症フレンドシップクラブと共同で2011年に起ち上げたもので、現在の認知症フレンドリージャパン・イニシアティブ(DFJI)という活動へとつながっている。その活動は、認知症患者・家族・支援者たちが、北海道から九州までリレーでタスキをつなぐイベント「RUN伴」の支援や、厚労省・老健事業の一環である「認知症のひとにやさしいまちづくりガイド」の制作協力、自治体や企業と共に、認知症社会について考えるワークショップの実施、慶応大学と共同で実施した冊子「旅のことば 認知症とともによりよく生きるヒント」の作成など、多岐にわたっている。「医療・福祉・介護の現場にもイノベーターやアーリーマジョリティはいます。どうやって異なる分野・業界のイノベーターを発見するのかは、新しいイノベーションを創造しようとする企業にとって大きなチャレンジです」(岡田氏)。そして一見、無理に思えることにも、「面白いね」といってくれる人たちにコネクトし、函館から札幌まで、300kmをリレーで走るイベント「RUN伴」の支援に結びついた。「富士通のイメージとはかけ離れた分野に、なぜ参入されたのでしょう?」木内氏の問いに対する岡田氏の答は「コミュニティづくりのプロセス研究のため」という意外なものだった。「富士通研究所の役割の99%は世界にない新しい技術をつくることですが、それだけではなかなか他社に勝てません。技術というのはコンテンツです。それに共感し、世の中に広めてくれる人たちのコミュニティがあって初めて、コンテンツは世の中に受け入れられるのです。だから私たちの役割の1%を、そうしたコミュニティづくりの研究にあてる必要があると考えました」(岡田氏)○社会課題は、多様なリソースが集まれる舞台岡田氏は、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)のコミュニティ形成過程を参考に、ネットワークをつくっていこうと考えた。OSSに使われている技術の一つ一つは革新的なものではないが、それに関心を持つ多彩な人材がコミュニティを形成し、知恵を出し合うことで、大きな価値を生み出す。今回のネットワークも成長すれば、様々な発想を持つ人材、様々なリソースを持つ企業、団体がつながることになり、その多様性の中で「誰と、何をつくるか」を考える際の幅は大きく拡がる。新しいビジネス、イノベーションが生まれてくる可能性も高まるということだ。そこまでの構想はあったものの、「どの分野で、どんな風にスタートさせればいいのかが分からなかった」(岡田氏)。そんな時、岡田氏は、国際大学グローバルコミュニケーション・センターが主催するワークショップで認知症についての話題に触れ、「この分野でなら、OSS的なコミュニティをつくれる」と気づく。認知症の問題は、企業が単独で、そのすべてを解決できるようなものではない。多くの人、団体、企業の知恵を集めなければならない課題であり、認知症で困っている人の多さを考えれば、企業にとっては新たなマーケットとの接点ともなり得る。さらにここまで大きな社会問題であれば、同業他社でさえコンペティターにはなりにくく、多様な企業がコミュニティに加わってくれるはずだ。○アイディアを形にすることで、次のつながりが生まれるコミュニティづくりのベースとなる分野は決まった。次はそこで何ができるかが問題となる。岡田氏は人間の行動プロセスを研究しているチームのメンバーと、認知症本人と家族のイベントに参加するところから始めた。いわゆる現場観察という手法である。その後、製造・流通・交通・金融などに携わる企業や自治体・福祉関係者など多様な職種の人材を招き、それぞれの視点から認知症について話し合うワークショップの開催や、記事冒頭で触れた「RUN伴」の実施支援などに関わっていく。こうした活動の中で、次第にネットワークは拡がっていった。最近ではパターンランゲージを世界で初めて福祉分野に応用した書籍の出版や、その本をベースにしたカードの制作にも携わった。「アイディアだけでなく実際に形にすることができれば、それを新たなきっかけとして、別のネットワークづくりに役立てられます。こうして成長していくコミュニティから、少しずつ富士通がかかわる事業としての価値も見えてきました」(岡田氏)構築プロセスを研究するためにつくられたコミュニティが、イノベーションの実を結ぶ日も近そうだ。○イノベーションに向けた活動は、小さな事から始められる「本業とはちょっと目先の違うところにフォーカスした活動を、ここまで継続的にやっていけるというのは凄いことですね」と感心する木内氏に、岡田氏はタイミングも良かったのではないかと言う。「今、富士通の平均年齢は42歳ですが、幹部社員の世代にとって、認知症は個人的な関心事、家庭での悩み事になってきています。それもプロジェクトが継続できている要因でしょう。一口に企業と言っても、企業そのものが人格を持っているわけではありません。人格を持つ個人の集合体です。だから集合体を構成する個々が『それは大事な課題だよね』と思ってくれれば、企画は動きます」イノベーションのきっかけとなるのも、それを継続させるのも、突き詰めれば個人の気持ちに他ならない、ということだ。「だからイノベーションに向けた活動は、小さな事から少人数で始められるということです。3人で集まって話をするだけでも、それは立派なワークショップです。そこで話が盛り上がれば、10人、30人と参加者が増えてきて、大きなものになっていく。イノベーションを起こすためには、そういう“軽さ”も必要だと思います」(岡田氏)7月15日に開催されるイベントでは、「認知症プログラム」を進める中で見えてきた方法論や具体的成果など、より詳しい話が語られる予定となっている。イノベーションを起こしたいという熱意のある方は、シンポジウムへの参加を、岡田氏の言う「小さな事」の一つ目にしてみてはいかがだろうか。
2015年07月08日イノベーティブな発想に基づくプロジェクトを、企業内でビジネスとして成立させるために必要なノウハウとは?イノベーションを起こそうとする企業が、真に大切にすべきこととは?こうしたテーマに特化したセミナーやワークショップ、人材交流会を開催するコミュニティ「Innovation Cafe」が注目を集めている。昨年7月には「業務改革」(vol.0)、今年2月には「事業開発」(vol.1)をテーマにシンポジウムを開催し、数多くの参加者を集めたことからも、このコミュニティに対する期待の大きさ、ニーズの高さが伺える。そして2015年7月15日に秋葉原コンベンションホールにて、「技術開発」をテーマとしたシンポジウム(vol.2)が開催される(お申し込みはこちら)。今回は、これに先立ち、同Cafeの実行委員たちに、コミュニティ起ち上げの経緯や活動の目的などを聞いた。○なぜ今、イノベーションが必要なのか取材当日集まっていただいたのは、大成建設、大成ロテックを経て、現在はビジネスプロセス・コンサルィングなどを行う株式会社オランの代表、木内里美氏、CAC-社会起業家研究ネットワークの代表で、ソーシャルイノベーションに関する著書もある服部篤子氏、そしてITソリューションで企業の情報活用を支援するウイングアーク1st株式会社の奥田哲史氏と平田寛美氏の4人。ウイングアーク1stは、同Cafeのスポンサーであり、事務局の役割も担っている。同Cafe発案の原点は日本の将来に対する危機感だと、発起人の一人、木内氏は語る。「今後日本の高齢化はいっそう進み、20年後には急激に国力が劣化します。その時にも日本が今と同じような力を持ちつづけるには、イノベーションを起こして海外へ発信し、ビジネスにしていかなければなりません」そして、かつての仕事仲間である田辺 要平氏(大成建設)や、データサイエンティストとしても有名な河本 薫氏(大阪ガス)らと、イノベーター支援のための具体的な活動を模索し始めた。これが同Cafe誕生へとつながっていく。○異端・異才ならではの発想と、企業内の壁「イノベーションを起こせるのは、“異端児”です。だから“異端児ネットワーク”をつくり、その多様性の中から得た気づきを、イノベーションにつなげてもらえるような環境を用意したいと考えました。ただ異端児的な人材は、自分がやろうとしていることに対する熱意も知識もある反面、企業という組織の中にある政治を利用することが苦手で、想いを達成することができないことが多いものです」(木内氏)型破りな人材が、既存の事業とかけ離れた分野で何かを始めようとしても、予算取りや上層部の説得という壁にぶつかったり、社内で敬遠されたりするようになるのは、想像に難くない。ウイングアーク1stがスポンサーとなることを決めた理由の一つも、そこにあった。新しいビジネスを起こそうとしている同社のユーザーが、社内の壁を前に行き詰まっているケースをしばしば目にしていたのだ。「個人やチームが持つイノベーションへの熱い想いを、なんとか支援したい、当社製品のユーザー様に限らず、日本企業のイノベーションをしっかり支えていきたいと考え、事務局も引き受けることにしました」(奥田氏)「同Cafeでは企業内の個人やチームが、企業のリソースを上手く使いながらイノベーションを実現していく方法にフォーカスをあてることにしました。その方が効果も大きなものになりえるからです」(平田氏)○それぞれの想いが結実して生まれたInnovation Cafe企業内イノベーションの成功事例をコミュ二ティで役立てていきたいとの考えから、平田氏は、服部氏に参加をオファーする。服部氏は阪神淡路大震災をきっかけに市民の力、特にNPOの活動に着目し、社会起業家、ソーシャルイノベーションへとその研究の幅を拡げていった人物で、企業内イノベーターへの取材をまとめた『未来をつくる企業内イノベーターたち』(近代セールス社)の著者でもある。「今の社会には、政策と市民のニーズの間にギャップがあり、歪みが生じています。それを埋めるために多くのNPOが活動していますが、草の根運動では成果を上げるのに時間がかかってしまいます。だから企業がそうしたギャップ、つまり今目の前にある課題を、自らのビジネスにどう取り込んでいけるかを考えることが必要です。それこそがイノベーションとなり、社会的な成果につながるものとなるはずです」(服部氏)木内氏の抱く将来への危機感とは別の角度から、イノベーションの必要性を捉える服部氏だが、イノベーションを支援したいという想いは同じ。服部氏は実行委員となることを快諾する。こうして同Cafeの骨格ができあがった。○企業の内外からイノベーションを支援同Cafeでは、企業内イノベーションを実現させた(実現させつつある)人材を「バリスタ」としてシンポジウムに招き、その体験談からノウハウを学び取ってもらう他、バリスタたちが実践した人の巻き込み方、政治力の利用の仕方、新規ビジネスを定着させるためのノウハウなどを凝縮し、「イノベーターセオリー」として確立しようともしている。「最初の発想だけでなく、ビジネスとして定着するまで、全体をどうデザインしていくかがわかっていないと、実を取ることができません。そこを我々が『セオリー』にまとめ、ノベーションを起こすための手法として参加者と共有したいと考えています」(ウイング1st奥田氏)こうしたセオリーが必要となるのは、裏を返せば、企業内に新しい発想を評価できる人材がいないということの証でもある。「今の日本企業には、異端な人材の活かし方を知っている人が少ない。経営者も含めて、まず異端・異才を認知する力が必要です」(木内氏)そこで同Cafeでは、きちんとした評価のできる人材、個人を認められるリーダーの育成をも視野に入れつつ、同時に同Cafe自体がイノベーティブなプロジェクトを評価する役割をも担おうとしている。「成功した企業内イノベーターの場合、自社内よりも先に外部から評価されていることが多いですね。まず外部で認められ、何かの賞をとって、ようやく社に認められたという話は良く聞きます」(服部氏)「Innovation Cafeでは今まで表に出てきたことのないイノベーターを採り上げ、社外からその人の仕事の価値を認めることで、企業内イノベーションの支援につなげられればと考えています」(平田氏)○1500いいねを超えCafe Member同士の異業種交流もすすむ参加者や登録者はCafeMemberとされ、Member同士の業種をこえた交流も、同Cafeの大きな活動目的だ。立ち上げ当初から企業内の様々な部門から関心を集めており、Memberは今後ますます増えていくことが予測される。「企業の人は一人ひとりと喋っていると有能さを感じるのに、成果が出せていない人も多い。成果を出すためには、様々な人たちとコラボレーションし、知恵を出し合う場が必要です」(服部氏)「考え方が違う異業種の人から得られる影響は非常に大きいし、自分のヒントや力になります。そういう体験を広く味わってもらえるコミュニティにしたいですね」(木内氏)次回のシンポジウムは7月15日に開催される。イノベーションにつながる発想を持っている方、社命でイノベーションを起こすことを求められている方のみならず、イノベーティブな人材を育てる立場の方にも必見の内容となるだろう。「今は企業にも余裕がなくなってきて、本業に関係ないセミナーには参加できないという話も聞きますが、個としてその雰囲気を打ち破って、ぜひ参加していただきたい。それくらいでないと、社内の壁など打ち破れないでしょう」(木内氏)
2015年06月19日「小悪魔ageha」でレギュラーモデルを務め、人気を集めた「さとみん」こと八鍬里美ちゃん。出典:八鍬里美さんInstagramより身長は150㎝と小柄ながらも、彼女が放つオーラはとても大きく、甘いルックスが可愛い!と女の子から絶大な支持を受けています。そして現在は、アパレルブランド「michellMacaron~ミシェルマカロン~」のプロデューサーとして活躍!ミシェルマカロンは、145cm~162cmのXS、Sサイズの女性をターゲットにしたブランド。八鍬里美ちゃん自身が、身長が低く小柄でちょうど良いサイズの服が無く困っていたのがブランド発足のきっかけになったそう。小さくても輝ける、そんな魅力的なお洋服。ドーリーで可愛のはもちろん、上品で自分を輝かせてくれます。出典:八鍬里美さんInstagramより出典:八鍬里美さんInstagramより出典:八鍬里美さんInstagramより出典:八鍬里美さんInstagramよりそして里美ちゃんといえば、パッチリお目めが特徴的!昔はアイメイクバッチリ!の濃いめメイクでしたが、現在は少し薄くなっています。出典:八鍬里美さんCROOZblogよりこの時の使用まつ毛は、上下ともにDiamond Lash。●リトルウィンクシリーズウインクeye出典:@cosme●ボリュームシリーズクールeye出典:@cosmeちなみに里美ちゃんも出演している、DiamondLashのメイキング撮影動画、アップされていますよ~!最近は、アイシャドウが薄めの方が目が大きく見えることに気がついて、シャドウは薄めなんだとか!出典:八鍬里美さんCROOZblogよりよく見ると、切開ラインも書いていますね。でも、書きすぎNGです!かえって不自然になってしまうので、チョコンと描き足す程度でOK!出典:八鍬里美さんCROOZblogより出典:八鍬里美さんCROOZblogよりヘアも日々チェンジ!ストレートや巻き髪も似合いますが、パーティー仕様にしたい時はポニーテールにしたり出典:八鍬里美さんInstagramより編みこみハーフアップでボリュームを出したり出典:八鍬里美さんInstagramより編みこみでまとめ髪にしたり出典:八鍬里美さんInstagramよりファッションやメイクに合わせて変わるヘアも様々だから、真似した~い!って思っちゃいます。そしてGODMake編集部的には、ボブもかなりツボです!出典:八鍬里美さんInstagramより一気に雰囲気が変わり、グンと大人っぽさが増しますよね。ネイルはハンドとフットお揃いが多いようです♪出典:八鍬里美さんInstagramより出典:八鍬里美さんInstagramより出典:八鍬里美さんInstagramよりストーン×ピンクでキラキラ!ミシェルマカロンとのお洋服とも相性バッチリです♪出典:八鍬里美さんInstagramより可愛いのは顔だけじゃない!里美ちゃんを参考に、「上品でガーリーなスタイル」を楽しんでみては?
2014年12月07日昨年1月に上演され、好評を博した舞台『公の園』の再演が来年3月に決定。そこで初演に引き続きの参加となる浅野温子と長野里美、さらに新メンバーで、NHK連続テレビ小説『カーネーション』での好演も記憶に新しい川崎亜沙美に、作品にかける思いを訊いた。『公の園』公演情報年齢も境遇も違うマリア(浅野)、喜美子(長野)、詩音(川崎)という3人の女性が、ある公園で出会い、当初は反発しながらも互いに共感を覚えていく。笑えて、ちょっぴりホロリとさせる、そんな女たちの本音トークが繰り広げられる本作。浅野と長野は、「元気になるとおっしゃってくれる女性が多かった。それがすごく嬉しくて」と初演を振り返る。確かな手ごたえを得ての再演。そこに新たに加わる川崎は、「なんかすみません…」と謙遜しながらも、先輩たちとの共演に胸を弾ませる。「出演が決まった時は、めちゃくちゃ嬉しかったです。まさに勝負というか、自分自身にとってはすごく大きな挑戦で。この舞台が終わった時、どんなものが得られるのか。今からすごく楽しみですし、頑張りたいです!」と、自らを奮い立たせる。格闘家でもある川崎の参加に、「やたら体育会系になりそう」と笑う浅野。長野は、「演劇的にも詩音は難しいセリフが多い。すごく大変だと思うけど、頑張って!」と期待を寄せる。この取材前には、初の読み合わせを行った3人。浅野は「初演の時はなんか焦っていた気がするんです。でも役柄的にこの3人は初対面なわけだし、理解しようって関係でもない。だから予定調和じゃないものが、今回のお稽古で見つけられたらいいですね」と語る。長野も「公園に3人がいて、会話にもならないような会話をしている。お客さんはそこにたまたま立ち合ってしまったような、その場のドキドキ感がより鮮明に立ち上がっていけば」と続ける。舞台上に登場するのは、まさに3人のみ。「すごい緊張感」と長野が言うように、一人ひとりが担うものは非常に大きい。それゆえに浅野は「やっぱりそれぞれがマリアはマリア、喜美子は喜美子、詩音は詩音じゃないといけない。その3人の柱の太さみたいなものは、やはり怖さでもあり、醍醐味でもありますね」と明かす。最後に「観客にどんなことを感じて欲しい?」という質問を投げかけると、浅野から「最終的にはやっぱり、“どっこい生きてる!”みたいな(笑)。その女たちのエネルギーを感じて欲しい」という答えが。頑張る女性たちにこそ、心響く作品となることだろう。取材・文:野上瑠美子
2012年12月04日