2015年7月8日 10:00
富士通研究所があえて「認知症」に取り組む理由- グランドチャレンジ、技術では解決できないイノベーションの糸口
日本企業で働くイノベーターを応援するコミュニティ「Innovation Cafe」が7月15日に秋葉原コンベンションホールにて、セミナー&大規模ワークショップイベントを開催。テーマは技術開発イノベーション。「現在の延長戦を追究するだけでは、イノベーションは生まれない」という前提のもと、「何をつくるか」「誰とつくるか」に焦点を絞ったものになるという。
今回は同Cafeの実行委員、木内里美氏と共に、ステージでロールモデルとして自身のイノベーション実録を語ってくれる株式会社 富士通研究所 R&D戦略本部 岡田 誠氏から、その概要を伺った。ハードウェアやITソリューションの開発・販売というイメージの強い富士通グループの研究部門で、岡田氏が手がけているのは「認知症プロジェクト」だ。
○プロジェクトの目的は、コミュニティづくりの研究
「認知症プログラム」は、国際大学グローバルコミュニケーション・センター、NPO法人認知症フレンドシップクラブと共同で2011年に起ち上げたもので、現在の認知症フレンドリージャパン・イニシアティブ(DFJI)という活動へとつながっている。その活動は、認知症患者・家族・支援者たちが、北海道から九州までリレーでタスキをつなぐイベント「RUN伴」