人気漫画を映画化した『ランディーズ』の完成披露試写会が11月4日(水)に都内で開催され、舞台挨拶に主演の川村陽介を始め、浅利陽介、木南晴夏、聡太郎、久保田悠来、増田修一朗、高橋努、脇知弘、伊崎央登に、原作者の永田晃一、そして藤原健一監督が勢揃い!思い思いに映画に込めた熱い気持ちを語ってくれた。池袋で“助っ人稼業”に精を出す主人公たちと、彼らと敵対するグループの抗争を激しいアクションを交えて描いた本作。映画初主演を果たした川村さんは「色々不安でしたが、同年代の仲間に囲まれてスカッとする映画になりました」と挨拶。さらに「最近、男ばかりの作品に出ていましたが、男ばかりの現場も楽しいですよ。でも、そろそろラブストーリーみたいな作品もやりたいです」と本音を漏らして会場を沸かせた。浅利さんも笑顔で「メイク室とか普段の会話の中から役を作っていける楽しい現場でした」と現場の仲の良さをうかがわせた。ヒロイン役の木南さんは「男の子ばっかりで、目の保養になりました(笑)。女の子一人だったけど、あまり女の子として扱ってもらえなかったかな…。でも、気さくに声をかけあえる仲の良い現場でした」とちょっぴり複雑な気持ち?聡太郎さんは自身の役柄について「純粋に、ピンサロ店長を演じました(笑)」と語り「男性陣のそれぞれ違ったかっこよさを見てください!」とアピール。久保田さんも「果物の鮮度など八百屋の店長としての気を遣いながら演じました」と役について語りつつ「男たちのかっこよさが詰まった作品に仕上がりました」と胸を張った。増田さんが演じたのは、売れない若手漫才師。「僕が登場したら“ほんわか”した雰囲気になるよう演じました」とふり返った。脇さんは自身の登場シーンの中の見どころを挙げ「ケンカのシーンではタイマンでプロレスやってます」と語った。伊崎さんは、川村さんらと敵対するグループのリーダーを演じたが「25年間、リーダーのポジションをやったことがなかったので想像出来ませんでしたが、役柄上、恐怖で支配出来るよう演じました」とふり返った。さらに、劇中のチーム名に引っ掛けて「“ジャイアンズ”のリーダーを演じましたが、阪神ファンです!」と訴え会場の笑いを誘った。原作者の永田さんも「監督に注文したのは『僕を楽しませてください』ということ。原作以上のハンパない映画になっています」と太鼓判。監督も「良い役者陣が揃い、みんなが一つになった映画です」と充実した表情で語った。『ランディーズ』は11月14日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。■関連作品:ランディーズ 2009年11月14日よりユーロスペースほか全国にて順次公開© 2009永田晃一・少年画報社/「ランディーズ」製作委員会■関連記事:川村陽介らキャスト舞台挨拶付き『ランディーズ』完成披露試写会に10組20名様ご招待
2009年11月05日映画『君が踊る、夏』の製作発表会見が22日(木)、東京・グランドプリンスホテル赤坂で行われ、主演の溝端淳平、共演の五十嵐隼士が高知の踊り、よさこいをマスターするまでの苦労話を語った。プロカメラマンになる夢を抱え上京した若者・新平(溝端さん)が故郷の高知に戻り、よさこい祭りに打ち込む夏を通じ成長する姿を描く青春ドラマ。9月22日(火)から10月22日(木)まで高知ロケが行われ、残りの東京での撮影を経て完成予定。よさこい祭りの実力派チームを率いる先導役、纏(まとい)で約2メートルある旗を振って踊る役どころの溝端さんは、「旗が結構重いので毎日振っていると肩が上がらなくなりアイシングしたり、ただ踊るのではなくカッコよく踊らないといけないし、祭りの雰囲気も出さないといけないので、ビデオを見て研究しました。毎日2〜3時間、最高で5〜6時間練習したのでホテルに帰って寝るだけでしたね。でも僕よりもっと寝ていないスタッフさんが手伝ってくれたので、踊りシーンが終わった後は感動で涙が出ました」と猛特訓の日々を吐露新平の親友で同じく纏を務める司役の五十嵐さんは「2曲踊らせてもらい、1曲は東京で覚え、2曲目は高知に行って教えてもらったんですが、先に高知入りしていた淳平がもう踊れていて『なんで淳平踊れんの?』と。淳平は撮影がビッシリで夜中に2〜3時間練習していたから、俺が足を引っ張るのは嫌だなと思って、淳平を見ながら練習しました。あと、DVDを作ってもらい、ipodに入れて暇さえあれば寝ている間も(よさこいの)音楽を流していました。踊りの先生から『睡眠学習してください』って言われたので…」。すかさず「そうそう、ちょっと聴き過ぎてこの曲嫌だなと思うことがありました」と本音をこぼす溝端さんの顔を見ながら、五十嵐さんも「心地いいときと嫌なときがありましたねぇ…とにかく練習はいっぱいやりました」と本音。2人で苦笑いしてみせた。一方、高知ロケのエピソードについて五十嵐さんは「食べ物がとにかく美味しかった。(共演の)高島(礼子)さんに連れて行ってもらった店がすごい美味しくて、80センチくらい、触角だけで1メートルくらいありそうな伊勢エビが出て」。またすかさず溝端さんが「そしたら、そこの大将が『奢りだ!』って言って…」とふり返り、今度は2人で楽しげな笑顔。共演の子役・大森絢音も「あたし、本当は魚介類があまり食べられないんですが、かつおに挑戦したらすっごい美味しかったです」とオヤジばりのトークで、共演陣の笑いを誘った。溝端さんの恋人役は、『20世紀少年』で女子高生・小泉響子役を好演した木南晴夏。初共演となった木南さんについて、溝端さんは「役では同じ年ですが実際は4つ上で、大人になりきれていない僕を優しく包み込んでくれて、飾らない素敵な女性です。本当にすごく話が合うので男友達みたいだなー、男だったらよかったのに、って思っていたんですけど。いい友達というかいい姉さんです」と絶賛。木南さんは照れ笑いしつつ「みんなに話しかけてくれる、本当に人懐っこくて子犬のような人です。でも恋人役としては、纏を振っているときはホントにカッコよかったです」といいムードを漂わせた。さらに、司の母親役の高島さんは「最近20代の子持ちの母親役を違和感なく演じられるようになりました」とお茶目な発言。香月秀之監督も「踊りのシーンで踊り子さんたちが最初は『セリフはないの?』とかブツブツ言っていたのでどうなるかと思いました。でも『お前らを信じているぞ』と歯の浮くようなことを言って、言わないと付いてこないかと思って。で、セリフを考えたりみんなの顔が映るようにしたんです。そしたら(出来が)良かった。泣きたかったけど、泣かない方がかっこいいかな?と思って我慢しました」とユーモアたっぷりに語っていた。『君が踊る、夏』は2010年秋、公開予定。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:君が踊る、夏 2010年秋、公開予定■関連記事:溝端淳平がよさこいを踊る!本場・高知を舞台にした青春ムービー製作決定
2009年10月22日日本最大級の夏の祭典、よさこい祭りの発祥地、高知県を舞台に、新たな感動作が誕生――。いま人気沸騰中の若手俳優、溝端淳平を主演に迎え、よさこい祭りに情熱を傾ける若者たちが夢に向かって突き進んでいく姿を描いた青春ムービー『君が踊る、夏』が製作されることが決定した。本作で溝端さんが演じるのは、プロのカメラマンを目指して高知から上京した青年、新平。上京から5年後、東京の生活に疲れ故郷に戻ると、かつて一緒に上京する約束を交わした恋人、香織と再会。香織は、余命わずかと宣告された妹・さくらの願いを叶えるべく、奔走していた。その願いとは、かつて新平と香織が所属していた伝説のチーム「いちむじん」でよさこいを踊ること。香織の気持ちを知った新平は、再びよさこいを踊ることを決意するのだが…。ヒロイン・香織役に抜擢されたのは、『20世紀少年』の小泉響子役で一躍脚光を浴びた新鋭、木南晴夏。難病に冒された妹のさくら(大森絢音)の夢を叶えるため奮闘する一途な女性を演じる。既に8月10日(月)から3日間にかけて、本番の「よさこい祭」の実景の撮影を敢行した本作。実際にお祭りを見学した溝端さんは、「自分が想像してた以上にみなさんの熱意がすごくて圧倒されました。みなさんがどういう気持ちで伝統を守りながらよさこいに取り組まれているのかが伝わってきて、何より驚いたのが真夏の炎天下の中、全員が笑顔で踊っていたこと。今回、よさこいを題材にした映画をやらせてもらうことを誇りに思いながら、高知の伝統を、笑顔を、全国のみなさんに届けられる作品になるように精一杯頑張ります」と意気込みを見せている。一緒に現地に赴いた木南さんも「ぴったりと息の合ったよさこいを見たとき、これだ!これを伝えなければ!と強く自分の胸に叩き込みました。高知のみなさん始めたくさんのみなさんに、胸を張ってお薦めできる最高の映画にしたいです」と力強いコメント。本作の撮影は、9月下旬にクランクイン、11月上旬にクランクアップ予定、来年秋の公開を目指す。高知での撮影は全体の4分の3を占め、10月上旬から下旬にかけて市内で実施され、よさこい祭の再現も予定されている。『君が踊る、夏』は2010年秋、公開予定。■関連作品:君が踊る、夏20世紀少年<最終章>ぼくらの旗 2009年8月29日より全国東宝系にて公開© 1999,2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館© 2009 映画「20世紀少年」製作委員会■関連記事:トヨエツ、現役引退で解放感?『20世紀少年』ラストに向けてカウントダウン!平愛梨号泣に温かい拍手の一方で、ユースケセクハラ満載トークに会場ドン引き?
2009年08月27日淀川長治さんと言えば「さよなら、さよなら、さよなら」水野晴郎さんと言えば「いやー、映画って本当にいいもんですね~」という決めゼリフが必ず出たものですが、お二人とも亡くなってしまい、今、テレビには老若男女が知っている映画解説者という人が存在しないですよね。ということは、水野晴郎さんは、日本の放送史上最後のメジャーな映画解説者と呼べるかもしれません。晩年はバラエティー番組でトリッキーなキャラクターをイジられたり、B級映画界の金字塔とも呼べる「シベリア超特急」シリーズで監督デビューしたりと才能をいかんなく発揮されていた水野晴郎さんですが、やはり彼の本職は何と言っても映画解説。しかし映画の本編はDVD化されて、時を越えても支持されるのに対し、映画解説はその時代にのみ有効なのか、もはや過去のVTRを観る機会がなくなってしまいました。うーん、もう見られないものだとすれば、もう一度あの映画解説を見たい気もするなーと思っていたら、なんと、水野晴郎さんの映画解説だけを100本も集めたDVD『水野晴郎 名画100解説』が7月17日に発売されたらしい。販売元のエースデュースさんに話を聞いてみました。そもそもどうして映画解説だけのDVDを出そうと思ったんですか?「弊社はもともと水野監督の『シベリア超特急』を作品化していたこともあり、追悼の意味を込めて発売することになりました」映画解説者の優劣というのは素人目には分かりづらいですが、水野さんの解説者と魅力は?「水野さんならではのゆったりとした聞き心地の良い語り口、名シーンが思い浮かぶようなシーンの解説、監督やヒロインを思い入れたっぷりに紹介する、などが魅力かと思います」(同)確かに映画に対する愛はただならぬほど感じる人ですよね。低予算のB級映画と言われることも多い「シベ超」を見ても、映画としてあと一歩な点は多々あれど、それをカバーする愛や勢いを感じます。わがコブス横丁も、ネット界のシベ超を目指したいところですが、100本もの解説の中でも、これは名解説中の名解説と呼べるものはありますか?「そうですねー、以下の3本ですかねー」■『西部戦線異状なし』……「これぞ名作の1本」と解説■『我等の生涯の最良の年』……水野さんが生涯で一番好きだと話していた■『荒野の決闘』……最後の決闘シーンの解説は素晴らしいですどれもこれも古い時代の名作が並びますね。水野さんの趣向が透けて見えるようです。もちろん、1解説ごとにチャプターが分かれているので、水野さんの解説を見終わった後に本編の映画を見るという『一人金曜ロードショーごっこ』もできます。この夏休み、空調の効いた部屋で名解説と名画ざんまいも良いですね。いやー、映画って本当にいいもんですね。(梅田カズヒコ/プレスラボ)【関連リンク】映画の放邦題って、どうやって付けてるの?秀逸な邦題。いったい誰が付けているんでしょう『トランスフォーマー/リベンジ』ワールド・プレミアに潜入!叶姉妹がコブス横丁に!!それだけでご飯何杯も食えます
2009年07月31日