スマホの存在がおとなたちを翻弄するさまを描いた伊アカデミー賞受賞作を、東山紀之主演でリメイクした日本版『おとなの事情 スマホをのぞいたら』のブルーレイ&DVDセットのリリースが決定した。スマホに届くメールと電話の内容をパートナーや友人たちとさらし合う、そんなゲームを始めてしまった大人たちは全員誰にも言えない秘密を抱えている。彼らは必死でウソをつき、言い訳を繰り返し、スマホが鳴らないように祈る緊張の夜を過ごすことに。そして、ついに決定的なメールが舞い降りる!本作は、衝撃と毒のある笑いが観客を魅了し、世界18か国でリメイクされたコメディの日本版。東山紀之が10年ぶりに映画主演。ストイックな役作りに定評のある彼が物語を牽引する“最大の秘密”を抱えた冴えない独身男性を熱演。そして、鈴木保奈美と常盤貴子が奇跡の初共演を果たし、益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史も加わり、火花を散らす。世界各国で人種・宗教を超えて支持された傑作コメディに日本独自のアイデアを加え、“誰もが他人事ではいられない”脚本に仕上げたのは、数々の名作ドラマを手掛けてきた岡田惠和。ブルーレイ&DVDにはキャストのインタビューや、撮影現場の裏側に迫るメイキングなど、約85分の貴重な映像特典を収録。リリース決定に合わせて、東山紀之、鈴木保奈美、常盤貴子のコメント動画も公開されている。『おとなの事情 スマホをのぞいたら』は4月30日(金)より デジタル配信、ブルーレイ&DVDリリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おとなの事情 スマホをのぞいたら 2021年1月8日より全国にて公開©︎ 2020 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.
2021年03月07日いまや「スマホなしの生活は考えられない!」という人がほとんどだと思いますが、いっぽうでさまざまな秘密が詰め込まれていて「スマホは誰にも見せられない!」という人も多いのでは?そんななか、まもなく公開を迎える話題作『おとなの事情 スマホをのぞいたら』で描かれているのは、お互いのスマホを見せ合うゲームを始めてしまった大人たちが繰り広げる“戦慄の一夜”。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。写真・北尾渉(益岡徹・田口浩正・淵上泰史)田口浩正さん・益岡徹さん・淵上泰史さん【映画、ときどき私】 vol. 351劇中に登場するのは、「モテない独身男」「50代のセレブ夫婦」「40代の倦怠期夫婦」「30代の新婚夫婦」という7人の大人たち。そのなかで、益岡さんは叩き上げの美容外科医、田口さんは法律事務所勤務のパラリーガル、淵上さんはカフェレストランの雇われ店長をそれぞれ演じています。今回は、現場での様子やスマホに関するご自身の経験などについてお話いただきました。―本作はイタリアで大ヒットした大人のためのコメディを日本版としてリメイクした作品ですが、最初に脚本を読まれたときはどのように感じましたか?益岡さん脚本を読んだときは、まだオリジナルの映画を観る前でどんな内容か知らなかったこともあり、「これは大変そうだな」という印象でした。特に、冒頭のシーンは僕から始まりますからね。―確かに、ワンシチュエーションでセリフも非常に多い作品なので、「大変そう」と思われるのもうなずけます。淵上さん僕もオリジナルを観ずに脚本を先に読ませていただきましたが、「スマホを見せ合う」というひとつの条件でこんなにも人はもたつくものかと、おもしろいアイディアだなと感じました。何でもないような会話が積み重なっていくだけなのに、みんなが窮地に追い込まれるんですよね。「最終的にこの人たちは一体どうなるんだろう?」というのも含めて、非常に興味深かったです。田口さん僕も岡田惠和さんの脚本が非常に優れていて、おもしろいなと思いました。会話だけでキャラクターが見えてくるあたりなんかは、本当にすばらしいですよね。打ち上げのときに話していたんですが、実は益岡さんとは『アルジャーノンに花束を』というドラマでも岡田さんの脚本で共演していたんですよ。舞台の稽古に近いイメージで作っている感覚だった―この作品も脚本のすばらしさが際立っていますが、演じるうえでの難しさはありましたか?益岡さん大変だったというよりも、さりげないセリフのやりとりが多かったので、どこが自分の番かというのをしっかりと稽古しないといけないところはありました。どちらかというと、舞台の立ち稽古に近いイメージで作っているような感じだったと思います。田口さん僕たちも最初は台本を持ちながらやってましたけど、プロデューサーさんから「セリフは年内に覚えて、新年から台本は外してください」と何回も言われていたので、そういうプレッシャーはありましたね……。益岡さんでも、田口さんはちゃんとセリフ入ってましたよね?田口さんいやいや、何をおっしゃっているんですか。キャストのみんなと「もう覚えた?今日は外す?」みたいなやりとりを毎回していましたよ(笑)。―では、ご自分のシーンで印象に残っていることはありますか?淵上さんたくさんあるんですけど、僕は冒頭でいきなりダンスをしなきゃいけなかったシーンですね。というのも、ダンスなんてしたことがなかったうえに、そこだけ特に稽古もなかったので……。しかも、本番ではなぜか曲も流してもらえず、僕にとってはプレッシャーでしたね。主演の東山(紀之)さんに教えてもらうかなとも考えたくらいです(笑)。―最終的に、東山さんにダンスは教えていただいたんですか?淵上さん別にダンスがうまい人という設定でもないと気づいたので、教えてもらわずに自分でやりきりました。対人関係には割り切れないこともあると気がついた―冒頭から注目ですね。そのほかに、ご自身の役柄に関して苦労した点があれば、教えてください。益岡さん僕は、夫婦のなかでもお互いのことを「許すか」「許さないか」のポイントをかなり突きつけられたように感じました。今回はどちらかというと、僕よりも妻のほうがあることをしでかしますが、そのときに気がついたのは、対人関係においては割り切れないものもあるんじゃないかなということ。気まずいまま続く関係もあると思うので、そのあたりは少し難しかったというか、考え方を少し変える必要があるんだろうなと思いました。―そこは、まさに“おとなの事情”といった部分かもしれませんね。実際に演じられてみて、感じたこともありましたか?田口さん今回僕が演じた役は、何かするたびに「はい、はい」と全員から言われるような役どころだったので、みなさんに転がされているような感じでした。特に妻役の常盤(貴子)さんと掛け合いの多かった東山さんは、僕のやることをしっかりと受け止めて芝居をしてくださっていたなと。本当に、みんなにかわいがられた役だったなと思っています。―現場の雰囲気は、いかがでしたか?田口さんみんなでテーブルに集まっていると、芝居とは関係ないたわいもないことを話したり、料理を普通に食べたりして、すごく楽しかったですね。撮影中もそういう雰囲気がそのまんま出ていたんじゃないかな。オフの自然な感じも映画に映し出されている―ということは、オフの自然な空気感もそのまま映し出されていたと?田口さん何となくその感じは映っていると思います。益岡さんうん、そうだね。田口さん同じシーンを撮り直すときも、スタッフから言われることなく、自然と自分で料理の調節なんかもしてましたしね。益岡さんオンとオフがシームレスな感じはあったと思います。そこで繰り広げられる会話も「それセリフなの?」と思うくらいのものが多かったので。あと、印象に残っているのは、通常だとテストのあと本番で完成度をグッと上げないといけないんですが、さりげない芝居をしながらもテストのときからみんな本気だったなと。映像をいいものに仕上げるために必要な瞬発力が非常に高い現場だったと思いました。―なるほど。ちなみに、ムードメーカー的な存在の方はいらっしゃいましたか?淵上さん益岡さんじゃないですか?益岡さんえ僕ですか(笑)?田口さんでも、誰かひとりだけというよりも、みんなそれぞれにムードメーカー的なところがあった気もしています。―本作では、人間関係についても考えさせられますが、演じるなかで気づいたことはありましたか?淵上さん今回の男性キャストのなかでは、僕が一番年下ということもあり、気の遣い方は大事だなと感じました。というのも、先輩たちに囲まれるなかで、あまり気を遣いすぎても逆にみなさんに気を遣わせてしまうので、そのあたりのバランスは考えさせられたところです。でも、益岡さんと田口さんをはじめ、みなさんとても優しい方ばかりでフランクに話してくださったので、いいお兄さんができたようなうれしさがこの現場ではありました。「大人なら他人のスマホは見ない」が前提―撮影を通じて、みなさん仲良くなったと思いますが、もしこのキャストでスマホをさらし合うゲームをするとしたら、どなたのスマホのぞいてみたいですか?田口さんいや、そもそもあんまり人のスマホって見たくないかもしれないです。益岡さんうん、普通は見ないよね。淵上さんそうですね、見ないと思います。田口さん僕なんて、妻のスマホでさえ見るの怖いですから(笑)。何かあったら嫌だなと思って……。益岡さん確かに、「他人のスマホは見ない」という前提があるからこそ、それを覆して踏み越えてしまったらどうなるのか、というのがこの映画のおもしろいところですからね。田口さんでも、世の中には見る人もいますから……。ということで、「大人は見ない!」ということですかね?益岡さんまあ、そもそも僕は人のスマホの見方がわからないというのもありますけど(笑)。―(笑)。ananwebでは、以前オリジナル版の監督に取材をしたことがあり、本作のきっかけについて、監督のお友達がバイク事故に遭ったときに、スマホを奥さんに預けたら秘密がバレてしまったという出来事がこの映画のアイディアになったとうかがいました。みなさんにも、そういったスマホの失敗談はありますか?田口さん押し間違えたとかの単純な失敗ならありますけど、自分がスマホに隠していることを公に発表したくないというのがまずはありますからね。なので、いまのエピソードみたいな話をここでは言わないですよ!でないと危険というか、自分の首を絞めることになりますからね……。ということで、申し訳ないですが、スマホに関するおもしろいネタはありません(笑)。スマホでは詰めの甘さにヒヤッとすることもある―どんな秘密か非常に気になりますが、ほかのおふたりは何かありますか?淵上さん僕は先輩にメールを送ったときに、「〇〇さん」と書かないといけないのに「さん」を忘れてしまい、呼び捨てになっちゃったことに送ったあとで気づいたことはありました。そしたら、「普段から俺のことこう呼んでるの?」と言われてしまったりして(笑)。「つけ忘れただけで、違います!」と言いましたが、そういう詰めの甘さが出てヒヤッとしたことはありますね。益岡さんあるある!僕もボタンを押しているときに、ちゃんと押してるはずなのに違うところを押してて、全然違うふうに文字が変換されててとんでもない文章になっちゃうことがあるんだよね(笑)。まあ、それはそれでおもしろいなと思うこともあるんだけど。田口さんありますね。あとは、「てにをは」をミスして間抜けな文章になっちゃうんですけど、想像すればわかる範囲だと、書き直すほどでもないかなと思っちゃったり。益岡さんそうそう。かといって、送る前に見直すこともしない人なんだなと思われるのも嫌だしね。でも、そういうときに限って、間違えて送信ボタンを押しちゃうことがあるんですよ。内心の自由とスマホは別だという知恵をつけるべき―そうですね、大多数の人がうなずいていると思います。では、ご自身にとってスマホとはどんな存在ですか?田口さんたとえば、よくあるスパイ映画とかで機密情報を手にするために、他人の指を切ったり、目をくり抜いたりみたいなシーンがありますけど、さすがに僕が寝ている間に妻が指紋認証で勝手にスマホを開いてまで見ているとは思っていません。でも、妻は見ていなくても、クラウドにはスマホの情報がすべていってるわけですよね?たとえば、何を見ているかという履歴ってすごく重要じゃないですか、男って。いや、僕は何も怪しいのは見てないですけど、もしそういうのばっかり見てるのがバレたらはずかしいですからね。って、何の質問でしたっけ(笑)?―「スマホとは?」についてです(笑)。益岡さん誰にでも“内心の自由”ってありますよね?つまり、「心のなかでは何を思っていても自由だ」ということです。でも、いまはスマホに頼りすぎてしまっているせいか、そういう気持ちがスマホのなかにも株分けされて増えちゃった感じなのかなと考えています。だから他人には見せられないんじゃないかなと。そういう意味でも、これからはスマホと内心の自由とは違うものなんだという知恵を私たちがつけるべきなのかもしれませんね。インタビューを終えてみて……。劇中でも見せていた息の合ったやりとりで、笑いの絶えない時間となった今回の取材。お三方それぞれの自然体な魅力にすっかり引き込まれてしまいました。みなさんが一体どんなスマホをお持ちか非常に気になるところですが、驚きの“秘密”は劇場でお楽しみください。スマホの秘密は手のひらには収まらない!秘密を知って絆が強くなることもあれば、秘密を知らないからこそうまく行くこともあるのが人間関係のおもしろいところであり難しいところ。そんな人間模様を大きく左右してしまう力を持っているスマホだからこそ、どんなに見たくても、他人のスマホはのぞかないほうがお互いにとって幸せかも写真・北尾渉(益岡徹・田口浩正・淵上泰史)取材、文・志村昌美ストーリーある出来事で出会い、強い絆で結ばれていた3組の夫婦とひとりの独身男性。年に一回集まって友情を育んでいた彼らだったが、1人の参加者の発言がきっかけとなり、「スマホに届くメールと電話のすべてを全員に公開する」というゲームを始めることに。隠しごとは何もないと言いながらも、全員が祈っていたのはスマホが鳴らないこと。なぜなら、そこにいる誰もが“絶対に知られたくない秘密”をそれぞれに抱えていたからだった。そして、スマホに着信があるたびにパーティは修羅場と化していくことに……。翻弄される予告編はこちら!作品情報『おとなの事情 スマホをのぞいたら』1月8日(金)より、全国ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント©2020 Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc.All rights reserved.
2021年01月07日今週の「おとな向け映画ガイド」東山紀之主演の傑作ブラックコメディと、カッコ良すぎるスタントウーマンのドキュメンタリー、2作品をオススメ。ぴあ編集部 坂口英明21/1/3(日)イラストレーション:高松啓二今週末のロードショー公開は15本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン以上で拡大公開される作品は『おとなの事情 スマホをのぞいたら』『銀魂 THE FINAL』『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal 前編』の3本。中規模公開とミニシアター系の作品が12本です。その中から、2本を厳選し、ご紹介します。『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』映画製作の裏方を描いたドキュメンタリーは数々作られていますが、このテーマは初めてではないでしょうか。アクションシーンのスタント・ウーマン、命知らずの女性たちにスポットをあてています。テレビの『ワンダーウーマン』や『チャーリーズ・エンジェル』、女性のアクションが人気をよんだあたりから、需要も志願者も増えたようです。最近ではマーベルものや『ワイルド・スピード』シリーズ、SFアクションなど、たしかにCGとは一線を画す彼女らの活躍には目をみはるものがあります。そんなスタントウーマンの歴史を切り開いてきたベテランから現役まで30人以上の証言と、出演作のフッテージ、さらにこの映画のために実演してくれた映像などで、彼女たちの世界を知ることができます。エイプリル・ライトという女性監督の作品です。奥が深いと驚くのは、専門分野が存在すること。ビルから落ちるのはこの人が名人とか、カーアクションならまかせて、逆に車にはねられるプロもいたり。それぞれが独自にトレーニング方法を開発し、研鑽をおこたりません。キックボクシング、太極拳、体操、ダンス……、様々な分野を志していた人が、先駆者者たちの活躍に刺激を受け、この世界に流入してきたのです。この映画がきっかけとなってスタント・ウーマンをめざす女性も多いのでは。それぐらい、カッコよくて生き生きとしています。『おとなの事情スマホをのぞいたら』イタリアのオリジナル版、韓国版、フランス・ベルギー版(Netflix)と観てきて、日本版ができないか、と楽しみにしていました。それがついに完成。しかも東山紀之が主演というではありませんか。本国で大ヒットしたあと、すでに世界中で18本が公開または製作発表されていて、日本版は19本目なのだそうです。世界共通のストーリー設定はこんな風ー。月食の夜。3組の夫婦と1人の独身男、職業もライフスタイルもちがう7人が年に一度集まる食事会の席で、スマホを使ったゲームが始まります。全員のスマホを机の上に出し、これから届くメールやSNSの通知、電話をすべてさらけだすというもの。「やましいことがないなら、OKでしょ?」と 言われると、皆、断る理由がみつからず、内心ハラハラドキドキでゲーム開始、です。やがて、それぞれの隠していたとんでもない事実が明らかになってしまい……。イタリア版『おとなの事情』は、40代後半の男女が幼馴染の食事会に集まってパスタやワインでの宴、でした。フランス・ベルギー版『ザ・ゲーム〜赤裸々な宴〜』はフォアグラのミルク煮?がでてきたり、食後のチーズがおいしそうでした。韓国版『完璧な他人』は同郷の仲間たちが新居披露で郷里の料理とマッコリ、チャミスル。集まる場所、食事のちがいなど、各国特有のライフスタイルが反映されています。さて日本版。脚本はドラマ『ひよっこ』などの岡田惠和。7人がなぜ、定期的に集まることになったかが大きな意味を持ちます。会場も食事もいまの日本を感じさせる設定。なるほど、と納得です。益岡徹と鈴木保奈美、田口浩正と常盤貴子、淵上泰史と木南晴夏、以上がカップル。三平くんというややコミカルで気弱な独身男の役を東山紀之が演じるというのはアイデア、ですね。常盤貴子の大胆なあのシーンとか、鈴木保奈美の開き直った表情とか……、秘密がばれたときの、それぞれのリアクションに「おとなの事情」がにじみでています。
2021年01月03日映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』(2021年1月8日公開)の完成披露試写会が21日に都内で行われ、東山紀之、常盤貴子、益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史、鈴木保奈美、光野道夫監督が登場した。同作はイタリアのアカデミー賞で作品賞・脚本賞に輝き、18カ国でリメイクされた『おとなの事情』(原題:Perfetti sconosciuti/17年公開)の日本リメイク作。世界各国共通の『おとなの事情』のルールはただ一つで、「スマホのロックを解除し、届く電話・メールの内容は全員に公開すること」。パーティに参加した全員が、バレたら夫婦関係も友情も即・崩壊の秘密を抱えながらゲームに参加する。東山は「今回リハーサルを重ねまして、フジテレビのリハーサル室で初めてお会いしたんですけど、鈴木保奈美さんと常盤さんが同じ空間にいるのは非常に感動的で、この二人と、みなさんといっしょにやるというのは、リハも含めて有意義な時間を過ごせたなと思います」と振り返る。言われた鈴木は「リハーサル室で東山さんが『は〜すごいなあ〜。鈴木保奈美と常盤貴子が並んでるなあ』ってしみじみおっしゃってたけど、私たちも『少年隊がいるなあ』と思って。テレビで見てた人がいるのですごいなあなんて、そういうものもありつつ、でも皆さんとリハーサルを重ねた」と互いに「すごい」と思っていた様子。常盤も東山について「ただただかっこいいですよ。もう、いつでもヒガシ! みたいな」と表すと、東山は「本当に、お互いそうやって褒めあって行った方が楽しいからね」と笑顔を浮かべた。スマホがテーマになった同作だが、東山は「僕はずっとガラケーだったんですけど、スマホにしなきゃいけないと思って、この作品でスマホにしました」と告白し、周囲を驚かせる。スマホにした感想について「字が小さいなと。意外と大変だなとは思っています」という東山には、鈴木が「字、大きく設定できますよ!」と的確につっこんでいた
2020年12月21日米津玄師と映画監督の是枝裕和氏の対談フル映像がYouTubeでプレミア公開された。先日、米津の最新アルバム『STRAY SHEEP』収録曲「カナリヤ」のMusic Videoを是枝裕和氏が監督したことが発表されると大きな話題に。MV公開後、SNSでは「一本の映画を見たような満足感」「涙が止まらない」などの声が寄せられた。対談は古民家をモチーフにしたスタジオで、穏やかなリラックスした雰囲気でスタート。「カナリヤ」MVが誕生したきっかけや、是枝監督がMVに込めた想い、二人の共通点、コロナ禍で日常生活が激変した2020年が終わろうとしている今を両名の言葉で振り返る、約20分にわたる映像となっている。同曲は、外出のできない時期に米津玄師が、ウイルスによっていろんなものが隔てられている、当たり前にあったものが機能しなくなっていくさまを音楽にしなければならないと考え制作されたという。そこに是枝監督作品『誰も知らない』と親和性を感じ、オファーをした事で両名のタッグが実現した。MVには、是枝作品にも馴染みが深い蒔田彩珠(『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』『万引き家族』)や、舞踏家・俳優としても活躍する田中泯などのキャストが出演している。米津玄師×是枝監督 対談米津玄師「カナリヤ」MV【監督】是枝裕和(『万引き家族』『誰も知らない』ほか)【キャスト】蒔田彩珠淵上泰史朝見心本村海倉野章子田中泯関連リンク米津玄師 オフィシャルHP米津玄師 公式twitterリリース情報米津玄師 5th ALBUM『STRAY SHEEP』2020年8月5日(水) 発売『STRAY SHEEP』ジャケット<商品形態>おまもり盤(初回限定):CD+ボックス+キーホルダー / 税抜4,500円アートブック盤(初回限定):CD+Blu-ray+アートブック / 税抜6,800円アートブック盤(初回限定):CD+DVD+アートブック / 税抜6,800円通常盤:CD only / 税抜3,000円<収録内容>【CD】(全形態共通)01. カムパネルラ02. Flamingo(ソニーワイヤレスヘッドホンCM)03. 感電(TBS系金曜ドラマ「MIU404」主題歌)04. PLACEBO + 野田洋次郎(野田洋次郎とのコラボ楽曲)05. パプリカ(Foorin「パプリカ」のセルフカバー)06. 馬と鹿(TBS系日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」主題歌)07. 優しい人08. Lemon(TBS系金曜ドラマ「アンナチュラル」主題歌)09. まちがいさがし(菅田将暉「まちがいさがし」のセルフカバー)10. ひまわり11. 迷える羊(大塚製薬「カロリーメイト」CMソング)12. Décolleté13. TEENAGE RIOT(ギャツビーCM)14. 海の幽霊(映画「海獣の子供」主題歌)15. カナリヤ【Blu-ray・DVD】(アートブック盤(初回限定)のみに収録)LIVE VIDEO:米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃2019.3.11 幕張メッセ展示ホール01. Flamingo02. LOSER03. 砂の惑星04. 飛燕05. かいじゅうのマーチ06. アイネクライネ07. 春雷08. Moonlight09. fogbound10. amen11. Paper Flower12. Undercover13. 爱丽丝14. ピースサイン15. TEENAGE RIOT16. Nighthawks17. orion18. LemonEN1. ごめんねEN2. クランベリーとパンケーキEN3. 灰色と青MUSIC VIDEO:01. Lemon02. Flamingo03. TEENAGE RIOT04. 海の幽霊05. パプリカ06. 馬と鹿
2020年11月28日米津玄師が、今年8月にリリースし150万セールスを突破した最新アルバム『STRAY SHEEP』より、アルバムの最後を飾る楽曲「カナリヤ」のMusic VideoをYouTubeで公開した。今回のMVの監督は『誰も知らない』『そして父になる』『海街diary』、そして第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを受賞した『万引き家族』など数多くの名作を世に送り出し、世界的にも高い評価を得る映画監督・是枝裕和氏。是枝監督がMVを手がけるのは約4年ぶりとなり、米津とは初タッグとなる。是枝裕和監督 写真 (c)Laurent Champoussin今作は、今を生きる人たちを優しく肯定するような楽曲の世界観を是枝監督が余すことなく映像化。是枝作品でもお馴染みの蒔田彩珠(『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』『万引き家族』)や、舞踏家・俳優としても活躍する田中泯などのキャストが出演し、三世代に渡る男女の物語が折り合う、短編映画のような作品に仕上がっている。なお米津玄師は、アルバム『STRAY SHEEP』の収益の一部を、カナリヤ基金を通じてコロナ禍で困窮している方々に寄付するとのこと。米津玄師「カナリヤ」MV【監督】是枝裕和(『万引き家族』『誰も知らない』ほか)【キャスト】蒔田彩珠淵上泰史朝見心本村海倉野章子田中泯アルバムクロスフェード映像米津玄師 「STRAY SHEEP」配信中リリース情報米津玄師 5th ALBUM『STRAY SHEEP』2020年8月5日(水) 発売<商品形態>おまもり盤(初回限定):CD+ボックス+キーホルダー / 税抜4,500円アートブック盤(初回限定):CD+Blu-ray+アートブック / 税抜6,800円アートブック盤(初回限定):CD+DVD+アートブック / 税抜6,800円通常盤:CD only / 税抜3,000円<収録内容>【CD】(全形態共通)01. カムパネルラ02. Flamingo(ソニーワイヤレスヘッドホンCM)03. 感電(TBS系金曜ドラマ「MIU404」主題歌)04. PLACEBO + 野田洋次郎(野田洋次郎とのコラボ楽曲)05. パプリカ(Foorin「パプリカ」のセルフカバー)06. 馬と鹿(TBS系日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」主題歌)07. 優しい人08. Lemon(TBS系金曜ドラマ「アンナチュラル」主題歌)09. まちがいさがし(菅田将暉「まちがいさがし」のセルフカバー)10. ひまわり11. 迷える羊(大塚製薬「カロリーメイト」CMソング)12. Décolleté13. TEENAGE RIOT(ギャツビーCM)14. 海の幽霊(映画「海獣の子供」主題歌)15. カナリヤ【Blu-ray・DVD】(アートブック盤(初回限定)のみに収録)LIVE VIDEO:米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃2019.3.11 幕張メッセ展示ホール01. Flamingo02. LOSER03. 砂の惑星04. 飛燕05. かいじゅうのマーチ06. アイネクライネ07. 春雷08. Moonlight09. fogbound10. amen11. Paper Flower12. Undercover13. 爱丽丝14. ピースサイン15. TEENAGE RIOT16. Nighthawks17. orion18. LemonEN1. ごめんねEN2. クランベリーとパンケーキEN3. 灰色と青MUSIC VIDEO:01. Lemon02. Flamingo03. TEENAGE RIOT04. 海の幽霊05. パプリカ06. 馬と鹿
2020年11月19日東山紀之主演のおとなのコメディ映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』より、豪華俳優陣が罵倒し、ビンタを繰り広げる予告編とポスタービジュアルが到着した。本作は、18か国でリメイクされた、伊アカデミー受賞作『おとなの事情』の日本版。東山さんをはじめ、常盤貴子、益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史、鈴木保奈美ら豪華キャストが集結し、“お互いのスマホの中身をさらし合う”ゲームを始める…。予告編では、50代のセレブ夫婦、40代の倦怠期夫婦、30代の新婚夫婦、そしてモテない独身男という7人が、パーティーで乾杯する場面からスタート。しかし、一人の発言をきっかけにゲームが始まり、次第におとなたちの笑顔が消え、修羅場に発展していく。後ろめたいことはないと言いながらも、実は絶対に知られたくない秘密を抱えていた彼ら。ある決定的なメールによってパーティは修羅場へ。「このクソヤロー!」「死ね!」と絶叫したり、強烈ビンタをお見舞いしたり、また意味深な笑みを浮かべる者も…。さらにポスタービジュアルでは、7人が笑顔でテーブルを囲む楽しそうなカットが使用されているが、「笑っていられるのは、今のうち」というキャッチコピー通り、笑えない状況下に立たされた彼らの表情も切り取られている。『おとなの事情 スマホをのぞいたら』は2021年1月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:おとなの事情 スマホをのぞいたら 2021年1月8日より全国にて公開©︎ 2020 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.
2020年09月07日東山紀之が主演を務める、映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』(2021年1月8日公開)のポスタービジュアル、及び予告編が7日、公開された。同作はイタリアのアカデミー賞で作品賞・脚本賞に輝き、18カ国でリメイクされた『おとなの事情』(原題:Perfetti sconosciuti/17年公開)の日本リメイク作。世界各国共通の『おとなの事情』のルールはただ一つで、「スマホのロックを解除し、届く電話・メールの内容は全員に公開すること」。パーティに参加した全員が、バレたら夫婦関係も友情も即・崩壊の秘密を抱えながらゲームに参加する。月蝕の夜、1年ぶりに再会したある出来事をきっかけに結びついた3組の夫婦とひとりの独身男性。集まったのは、鈴木保奈美&益岡徹が演じる50代のセレブ夫婦、常盤貴子&田口浩正が演じる40代の倦怠期夫婦、木南晴夏&淵上泰史が演じる30代の新婚夫婦、そして東山紀之が演じるモテない独身男の7人。一人の参加者の発言がきっかけで“お互いのスマホの中身をさらし合う”ゲームが始まる。全員「後ろめたいことはない」と言いながらも、実は絶対に知られたくない秘密を抱えていた。やがて、決定的なメールによってパーティは修羅場に。常盤は「このクソヤロー!」と強烈なビンタをお見舞いし、木南は泣きながら「死ね!」と絶叫。行きつく先の見えない中、東山が「最低なのは俺なんだ……」とつぶやく。ポスタービジュアルでは、笑顔でテーブルを囲むおとなたちに対して、“笑っていられるのは、今のうち”のキャッチコピー通りの笑えない状況下に立たされた7人の表情が上部に切り取られた。
2020年09月07日スマホの存在がおとなたちを翻弄し、衝撃と毒のある笑いで全世界の観客を魅了し18ヶ国でリメイクされた、伊アカデミー受賞作『おとなの事情』。その日本版である映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』が、2021年1月8日(金)全国公開される。この度、予告とポスタービジュアルが公開された。スマホに届くメールと電話の内容をパートナーや友人たちとさらし合う、そんなゲームを始めてしまったおとなたち。じつは全員、誰にも言えない秘密を抱えていた……それぞれが緊張の夜を過ごすハメになってしまったその行方に待っていたのは?キャストは東山紀之、鈴木保奈美、常盤貴子のほか、益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史らが共演。予告映像で切り取られたのは、月蝕の夜、1年ぶりに再会したある出来事をきっかけに結びついた3組の夫婦とひとりの独身男性の騒動の様子。集まったのは、鈴木&益岡が演じる50代のセレブ夫婦、常盤&田口が演じる40代の倦怠期夫婦、木南&淵上が演じる30代の新婚夫婦、そして東山が演じるモテない独身男の7人。ひとりの参加者の発言がきっかけで“お互いのスマホの中身をさらし合う”ゲームが始まる。全員「後ろめたいことはない」と言いながらも、実は絶対に知られたくない秘密を抱えていた。それぞれが必死で自分の秘密を隠そうとし、こっそりスマホを持ってテーブルから離れようとしたり、スマホを誰かと交換して難を逃れようとしたり。やがて、決定的なメールによってパーティは修羅場になってゆく。あわせて公開されたポスタービジュアルも、笑顔でテーブルを囲むおとなたちに対して、まさに“笑っていられるのは、今のうち”のキャッチコピー通りの笑えない状況下に立たされた7人の表情が上部に切り取られている。『おとなの事情 スマホをのぞいたら』2021年1月8日(金)全国公開
2020年09月07日“世界で最もリメイクされた映画”『おとなの事情』(原題:Perfetti sconosciuti)が、『おとなの事情 スマホをのぞいたら』として日本版にアレンジ。東山紀之を主演に来年公開されることが決定した。イタリアのアカデミー賞で作品賞・脚本賞に輝き、世界中で驚異的な大ヒットを記録。中国や韓国、フランス、ドイツ、ロシアほか18か国でリメイクされた『おとなの事情』は、スマホをめぐる“夫婦・親友の秘密”がテーマのワンシチュエーションドラマ。7人の友人夫婦が集うディナーが、お互いのスマホの履歴を見せ合うゲームをきっかけに一変する大人のためのブラックコメディだ。日本版アレンジでは、東山紀之、鈴木保奈美、常盤貴子、益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史がこのゲームに参加。そして、「101回目のプロポーズ」「後妻業」の光野道夫が監督を、連続テレビ小説「ひよっこ」の岡田惠和が脚本を担当。岡田さんの手によって、男女7人の群像劇は、イタリア版や各国のリメイク版とは異なる、日本ならではのおとなの事情が盛り込まれ生まれ変わる。東山さんが演じるのは、主人公のモテない独身男・小山三平。当初、別の役での出演をオファーしたが、脚本を読んだ東山さんが「この役ならぜひ!」と自ら志願し、製作陣を仰け反らせたという。「世界中でリメイク版が公開されておりますが、日本の『おとなの事情』はオリジナル要素が多いので、新作としてお楽しみ頂けたら」と語る東山さんは、「人によって見え方が全く違う物語です。ぜひパートナーや友人と観て語り合って頂きたいです。ある人にとってはドキッとする描写がいくつも出てきたり、ある人にとってはある種の共感があるかもしれません」と本作についてコメントしている。また6名は、全員が秘密を抱えた世代の異なる夫婦を演じる。鈴木さんと益岡さんが50代のセレブ夫婦、常盤さんと田口さんが40代の倦怠期の夫婦、木南さんと淵上さんが30代の新婚カップルに扮する。鈴木さんは「今まで演じてきた中で、たぶん一番嫌な女」と役どころを明かし、常盤さんは「ワンシチュエーションで、ずーっと同じメンバー。最初は不安でいっぱいだったけれど、いつの間にか終わりたくないとすら思うくらいに楽しい日々でした」と撮影をふり返る。また益岡さんは「その場の取り決めひとつで、随分と怖い道具になるんだなと思いました。次々に暴露される、絶対他人に知られたくない事。辛辣で、残酷で、でもユーモアがあって、この人達のその後が気になる映画かと」と作品の印象を語り、田口さんは「まずシナリオが素晴らしかったです。絶妙な“おとなの事情”が描かれています。全てのキャラクターに散りばめられている、愛すべき人間の業の数々。笑ってしまいます」とコメント。そして「ネガティブな性格で、夫に対して不信感を抱いている」と役どころを明かす木南さんは「岡田さんこだわりの結末が、日本ならではだと思いました」と言い、淵上さんは「来年この映画が皆様にお届け出来る事、そして映画公開に向けて尽力して下さった全てのスタッフに感謝しております。ひとつよしなに。是非ともお楽しみに」と語っている。『おとなの事情 スマホをのぞいたら』は2021年1月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年07月03日東山紀之が、映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』(2021年1月8日公開)に主演することが3日、明らかになった。同作はイタリアのアカデミー賞で作品賞・脚本賞に輝き、18カ国でリメイクされた『おとなの事情』(原題:Perfetti sconosciuti/17年公開)の日本リメイク作。世界各国共通の『おとなの事情』のルールはただ一つで、「スマホのロックを解除し、届く電話・メールの内容は全員に公開すること」。パーティに参加した全員が、バレたら夫婦関係も友情も即・崩壊の秘密を抱えながらゲームに参加する。日本版では、気のおけない仲間である3組の夫婦と一人の独身男の男女7人が久々に集ったパーティで、あるメンバーの提案からスマートフォンに届く電話・メールの内容を全員に公開するゲームが始まる。東山は映画『小川の辺』(11)以来10年ぶりの主演となり、主人公の独身男・小山三平を演じる。”モテない独身男”役のため、当初東山には別の役での出演がオファーされたが、脚本を読んだ東山が「この役ならぜひ!」と自ら志願し、製作陣を仰け反らせたという。さらに鈴木保奈美と益岡徹が演じる50代のセレブ夫婦、常盤貴子と田口浩正が演じる40代の倦怠期の夫婦、木南晴夏と淵上泰史が演じる30代の新婚カップルが、それぞれが絶対にバレてはいけない“おとなの事情”を抱え互いに暴き合う。監督は光野道夫、脚本は岡田惠和が務める。岡田は令和元年に秋の紫綬褒章を受賞して以来初めて手掛けた作品となる。イタリア版『おとなの事情』や各国のリメイク版とは異なる、日本ならではの”おとなの事情”が盛り込まれて生まれ変わった。○東山紀之 コメントこの映画は、サスペンスであり、コメディでもあると感じております。秘密を抱えた人間が、どの様にその場その場を凌いでいくのかを楽しんで頂きたいです。その先に、何が待っているのかという点は、皆様の心に染みるものがあるのではないかと思います。世界中でリメイク版が公開されておりますが、日本の『おとなの事情』はオリジナル要素が多いので、新作としてお楽しみ頂けたらと思います。人によって見え方が全く違う物語です。ぜひパートナーや友人と観て語り合って頂きたいです。ある人にとってはドキッとする描写がいくつも出てきたり、ある人にとってはある種の共感があるかもしれません。人生は、綺麗事だけではなく、誰しもが時には間違いも起こすものです。そんな誰もが起こし得る状況をハラハラしながらご覧下さい。この映画への様々な想いをもっと伝えたいのですが、少しでも口を開いてしまえば、核心部分まで話したくなってしまうので、ここまでにしておきます。ぜひ、劇場で共有しましょう。○鈴木保奈美 コメント今まで演じてきた中で、たぶん一番嫌な女です、絵里さん。でも大好きなんです。脚本家岡田惠和さんが、大人のくせにダメダメで、だからこそ愛すべき人間に描いてくださったから。強化合宿のようなリハーサル、格闘技のリングに上がるような撮影の日々を経て。大人の上質なコメディをお楽しみいただけたらと思います。○常盤貴子 コメント初めて台本を読ませていただいたとき、これは、大変な撮影になるぞと覚悟をしました。ワンシチュエーションで、ずーっと同じメンバー。最初は不安でいっぱいだったけれど、いつの間にか終わりたくないとすら思うくらいに楽しい日々でした。お正月早々、ご家族みんなで笑っていただけたら幸いです。○益岡徹 コメントその場の取り決めひとつで、随分と怖い道具になるんだなと思いました。次々に暴露される、絶対他人に知られたくない事。辛辣で、残酷で、でもユーモアがあって、この人達のその後が気になる映画かと。私はグループ最年長の美容整形の医者。そして彼もまた、恥ずかしい思いをしたり、深く傷ついたりします。程度の差はあれ、みんながみんなそうなるんです。○田口浩正 コメントまずシナリオが素晴らしかったです。絶妙な“おとなの事情”が描かれています。全てのキャラクターに散りばめられている、愛すべき人間の業の数々。笑ってしまいます。リハーサルを繰り返し台詞と芝居を身体に馴染ませ、本番に挑む。舞台さながらの緊張感があり、役者冥利に尽きる作品でした。○木南晴夏 コメントネガティブな性格で、夫に対して不信感を抱いている、向井杏という役を演じました。岡田さんこだわりの結末が、日本ならではだと思いました。いろんなことがあっても、それでも前を向いて生きて行こうというメッセージが、コロナ禍前の撮影ではありましたが、今の世の中に通じるものがあると思います。○淵上泰史 コメント岡田惠和さんの脚本の下、ワンシチュエーションコメディ映画となっております。僕の役の秘密は…"観てのお楽しみ"と言う事にしておきます。来年この映画が皆様にお届け出来る事、そして映画公開に向けて尽力して下さった全てのスタッフに感謝しております。ひとつよしなに。是非ともお楽しみに。○監督:光野道夫 コメント「あの時…もしも…」そんな言葉をいつも思い浮かべていたら前に進めない~月が輝いて見えるのは太陽のおかげ…人間だから信頼になり…ドキドキ-ハラハラで生きられる。素晴らしい作品に出来上がりました、キャスト、スタッフのおかげです。○脚本:岡田惠和 コメント観客として思わず拍手したイタリア映画『おとなの事情』。そのリメイクの脚本を書かせていただきました。リスペクトしつつも、闘いを挑むつもりで取り組みました。思わぬ展開の連続とその先に待っている感動。最高の俳優たちの会話劇を書かせていただき、幸せでした。絶対に楽しんでいただけると確信しております。(C)Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.
2020年07月03日新木優子、高良健吾のW主演によるラブストーリー「モトカレマニア」が12月12日の放送で最終回を迎えた。ユリカとマコチ、山下とむぎ、さくらと駒込と白井、それぞれの恋の結末は!?また最終回ならではの豪華ゲストにも注目が集まっている。5年前に別れた元カレのマコチこと斉藤真が忘れられず、幸せだった過去の恋の時間に浸って生きる難波ユリカが再就職先の不動産会社でマコチと再会する…という本作。ユリカを新木さんが、マコチを高良さんが演じるほか、大手食品メーカーに勤める山下章生に浜野謙太。山下の“モトカノ”来栖むぎに田中みな実。ユリカが愛読する恋愛小説の作者・丸の内さくらに山口紗弥加。さくらと親密になるマコチの同僚・白井に関口メンディーといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。マコチと桃香(矢田亜希子)の関係を疑ってしまったユリカは、彼に対する気持ちがわからなくなっていた。事情を知った山下(浜野謙太)はマコチと向き合えないことを悩むのは、向き合おうと思っているからだ、とユリカを励ます。マコチから自分との関係を誤解されたことを聞いた桃香は、誤解を解くためにチロリアン不動産を訪ね、誤解を解く。その夜ユリカが桃香と会ったことをマコチに伝えると、マコチは「全部俺が悪い」と謝るがユリカは一度距離を置きたいと言いだす。一方、さくらは元カレの和真(淵上泰史)から「絶対幸せにするから待っていてほしい」と言われるが、ひとりで考えたいと返す。その夜さくらのマンションに白井が訪ねてきて、冷え性のさくらのためにプロテインを差し入れる…結局さくらと白井がカップルに、山下とむぎ、ユリカとマコチも再び付き合い出すというラストだった。これまで書いた「がんそば」を全巻渡して「私のことは私が幸せにする」と駒込を振り切ったさくらに「さくらさんの別れ方かっこいい…」「さくら先生凄いかっこいいな。本当に幸せになってくれ」などの声援が飛ぶ。そんなさくらにド直球ストレートな告白をし、晴れてカップルとなった白井にも「無駄マッチョ最高!!」「無駄マッチョが無駄にならなかった!」「私白井さんと結婚したい」などの声が続出している。また最終回ならではの豪華ゲストにも注目が。「ガンバレルーヤ」よしこ演じるひろ美の夫役で出演した「GENERATIONS」小森隼には「可愛い」の声が、ラストでユリカとマコチのキスを見守る主題歌を担当した超特急にも「幸福の象徴」などの反応が送られている。(笠緒)
2019年12月12日10月スタートの月9ドラマ「シャーロック」の第1話に登場するゲストがまた明らかに。松井玲奈、淵上泰史、木下ほうか、平泉成が事件のカギを握るキーパーソンを演じるという。あの「シャーロック・ホームズ」シリーズを原作に、現代の東京を舞台に映像化する本作。原作上のシャーロック・ホームズにあたる誉獅子雄役にディーン・フジオカ、ジョン・ワトソンにあたる若宮潤一役に岩田剛典が決定しており、2人がバディを組んで数々の難事件を解決していく物語となっている。記念すべき第1話で描かれるのは、獅子雄と若宮の出会い。そのきっかけとなるのが、とある事件。病院の中庭で消化器内科医の赤羽栄光(中尾明慶)が遺体となって発見される事件だ。捜査一課の警部・江藤礼二(佐々木蔵之介)は、何者かによって屋上から突き落とされたのではないかと病院関係者へ事情聴取するが、殺されるはずなどないとみな口をそろえる。その様子を静かに聞いていた犯罪捜査専門コンサルタントの獅子雄は、事情調査中にも関わらずその場を静かに立ち去った精神科医の若宮が何か真実を握っているのではないかと察知し、重要参考人として調査を開始する…。この事件のカギを握るキーパーソンを演じるのが、今回発表された4人。元「SKE48/乃木坂46」の松井さんが演じるのは、事件現場の病院で働く看護師で赤羽の遺体の第一発見者・水野麻里。周囲を振り回すような発言をするが、その本性を獅子雄に見抜かれる…。「恋がヘタでも生きてます」『ダブルミンツ』の淵上さんが、獅子雄の興味の対象となる重要なピースを握るジャーナリスト・郡司貴生を演じる。そして、事件現場の病院の警備員で遺体の発見者のひとり、石井太を木下さん。赤羽の医大生時代の担当教授・今井茂樹を演じるのは平泉さん。赤羽の知られざる過去につながる鍵を握る人物となっている。「シャーロック」は10月7日より毎週月曜日21時~フジテレビ系にて放送。※初回30分拡大(cinemacafe.net)
2019年09月26日マクドナルドの春の定番商品“てりたま”シリーズが、2019年3月13日(水)より販売開始。今年は「春の出会いを、かみしめて。」というキャンペーンテーマをもとに新商品が登場します。販売に伴い実施されるリツイートキャンペーンをはじめ、俳優・葉山奨之さん、淵上泰史さんが出演するTVCMやWebムービーにも注目です。新商品「厚切りペッパーベーコンてりたま」商品詳細“てりたま”シリーズ2019年の新商品「厚切りペッパーベーコンてりたま」。バーガーからはみ出るほどの存在感を放つ、黒コショウをきかせた厚切りベーコンとシーザーサラダ風ソースの絶妙なハーモニーが楽しめます。さらに、ぷるぷるの卵と甘辛いてりやきソースに包まれたポークパティが食欲をそそる、満足感たっぷりのメニューです。価格単品 450円(税込)、バリューセット 750円(税込)マック春の定番「てりたま」商品詳細1996年の初登場以来人気を集めている、マクドナルド春の定番商品「てりたま」。リンゴとしょうがをベースに、にんにくの風味を加えた甘辛いてりやきソースが絡んだポークパティと、ぷるぷる卵の相性は抜群です。価格単品 360円(税込)、バリューセット 660円(税込)とろけるチーズがたまらない「チーズてりたま」商品詳細「てりたま」にチェダーチーズをプラスした「チーズてりたま」。日本ならではの甘辛いてりやきソースを絡めたポークパティにぷるぷる食感の卵、まろやかな味わいのスイートレモンソース、さらにチーズのコクが加わった絶妙なハーモニーが楽しめます。価格単品 390円(税込)、バリューセット 690円(税込)人気の朝マック「てりたまマフィン」が再登場商品詳細開店から10:30まで提供の朝マックで楽しめる「てりたまマフィン」は2017年に登場して以来、大人気のメニュー。ぷるぷる食感の卵と、甘辛いてりやきソースを絡めた風味豊かなソーセージパティ、ほどよい酸味のスイートレモンソースが織りなす濃厚な味わいはたまりません。朝マックならではのしっかりとした歯ごたえのイングリッシュマフィンで「てりたま」とはまた違った味わいが楽しめます。価格単品 350円(税込)、コンビ(朝マック) 400円(税込)、バリューセット(朝マック) 550円(税込)風味爽やか!「シャカシャカポテト 旨わさび」商品詳細新登場の「シャカシャカポテト 旨わさび」は、春にぴったりな爽やかな風味が特長。わさびのツンとしたほどよい辛さに、オニオンやチキンの旨みがプラスされたコク深い味わいが楽しめます。価格Sサイズ 180円(税込)、Mサイズ 300円(税込)、Lサイズ 350円(税込)すべてのセットに+30円でチョイス可能※朝マック販売店舗では10:30から販売春らしい炭酸ドリンク「マックフィズ とちおとめ」商品詳細“てりたま”シリーズとあわせて楽しみたい期間限定商品「マックフィズ とちおとめ(果汁1%)」。程よい酸味と芳醇な香りが特長の国産とちおとめの果汁を使用した炭酸ドリンクは、春気分を盛り上げてくれること間違いなし。期間限定の特別カップで提供されるスペシャルドリンクをぜひいただいてみませんか。価格単品 250円(税込)、すべてのセットに+30円でチョイス可能デザートにぴったり「マックフロート とちおとめ」商品詳細「マックフィズ とちおとめ」にソフトクリームをトッピングをした「マックフロート とちおとめ(果汁1%)」は、食後のデザートにもぴったりなメニュー。イチゴ風味の爽やかなドリンクとコクのあるソフトクリームが一度に楽しめる、春らしいデザートドリンクをぜひ味わってみませんか。価格単品 310円(税込)、すべてのセットに+90円でチョイス可能※朝10:30~翌1:00まで販売2019年も春限定の人気メニューをぜひ味わって「てりやきマックバーガー」好きにはたまらない、春限定メニュー“てりたま”シリーズ。この春にしか楽しめない、2019年の新商品もぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
2019年03月06日12月17日(月)に最終回を迎える織田裕二主演の月9ドラマ「SUITS/スーツ」で、鈴木保奈美がクランクアップを迎えたことが分かった。現在、全米ではシーズン8が放送中のメガヒットドラマを原作にした本作。“勝つためには手段を選ばないエリート弁護士”甲斐正午を織田さん、“その日暮らしの天才フリーター”鈴木大輔を中島裕翔が演じ、凸凹な2人がバディを組む痛快エンターテインメント弁護士ドラマとして今期の話題を牽引。本日12月10日(月)に第10話、そして17日(月)の最終話には、歌舞伎俳優・市川海老蔵が最高検察庁の監察指導部(検察庁職員の違法・不適正行為に関する内外からの情報を把握・分析し、必要に応じて事実関係の調査を行う部署)に属するエリート検事・澤田仁志としてゲスト出演する。■「単純にすごくさみしい」そんな中、本作の舞台となる「幸村・上杉法律事務所」の所長(代表弁護士)で、甲斐や大輔の上司・幸村チカを演じてきた鈴木さんがクランクアップ。「単純に、すごくさみしいですね。クランクインの時もそうだったんですが、今日も朝4時に起きてしまいました(笑)」と鈴木さん。27年ぶりとなった織田さんとの“がっつり”共演について「今回、共演シーンが多かったので、“織田節”を堪能いたしました(笑)」と笑顔を見せ、「皆さん大人の俳優さんたちで、とても一体感のある現場でした」とふり返った。以前シーズン6まで続けたいと語っていたが、「みんな、やる気まんまんでいます」とも明かしてくれた。また、最終章のキーパーソンとなる海老蔵さんとの共演には、「楽しかったです。第10話の副音声用に、小手(伸也)さんに海老蔵さんとの共演に関するエピソードを託しておきましたので、今日の副音声を楽しみにして下さい」とアピール。「10話で加速していく、過去から繋がる複雑な案件が、最終話で“おー、そうくるか!”という展開を見せます。解決に向かう部分と、まだまだこの後どうなるんだろうというそれぞれの人間関係が、良い按配で熟成していきます」と見どころを語った。■第10話、織田裕二vs市川海老蔵のバトル勃発13年前に起こった世田谷女子高生殺人事件。犯人は捕まり解決したものとされていたが、ここにきて冤罪の疑いが生じていた。そんな最中、甲斐(織田さん)のもとに、最高検の監察指導部の澤田仁志(市川海老蔵)が現れる。澤田は、甲斐の検事時代の後輩。甲斐は最高検次長検事の柳慎次(國村隼)の不正への捜査協力を求められるが、柳は甲斐の検事時代の親密な恩師であった。協力を拒む甲斐に澤田は「黙ってると先輩も同罪だと思われますよ」と挑発するが、甲斐は取り合わない。チカ(鈴木さん)は、遊星(磯村勇斗)からの密告により大輔(中島さん)の素性を知る。甲斐を責め、警察に突き出すべきだと主張するチカ。しかし甲斐は、すでに実務をこなしている大輔のことが表沙汰になればファームは終わりだと言い放つ。その際、甲斐は澤田が柳の件で動いているとチカに報告した。柳は、10年前に裁判を有利に進めるために証拠隠しをしていたといい、甲斐が検察を辞めたのもそれが原因だった。チカは柳の件は責任を持って処理するよう命じると、大輔のことは自分が預かる、と甲斐に告げる。そんな折、甲斐のもとに澤田がファームに直接乗り込んでくる。甲斐は澤田に余裕の応対を見せる中、澤田は柳が証拠隠しをしていたという事実を証言するように執拗に迫り、「甲斐の弁護士資格の剥奪」さえもほのめかし…。■気になる最終話は――甲斐は、澤田から提供された資料から、自らが検事時代に担当した殺人事件が冤罪だったことを知る。上司だった柳が重要な証拠を隠蔽していたのだ。13年前、世田谷で名門私立高校に通う女子高生が惨殺された事件。強姦目的の殺人として逮捕されたのは、前科がある無職の男・栗林紡(淵上泰史)だったが、検証されるべき新証拠が柳によって甲斐の目に触れないところに置かれていた。甲斐は栗林の再審請求することを決意。自ら起訴した事件を、自らが再審請求、弁護する前代未聞の事態に法曹界は騒然となる。すると、検察を敵に回すことになると忠告しにくる澤田。甲斐が言うことを聞かなかった場合は「検察は本気で甲斐を潰しにかかる」とはっきりと脅される。柳や澤田の手引きなのか、警察の邪魔さえも度々入り、窮地に陥る。四面楚歌の中、甲斐は、大輔と共に再審請求に向けて苦闘する。甲斐はもしこの再審請求が失敗すれば弁護士をやめる覚悟で、また大輔は無資格であることがチカにバレたため、最後の案件であるという覚悟で、共に臨むが…。「SUITS/スーツ」は毎週月曜日21時~フジテレビにて放送中(※最終話は15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2018年12月10日テレビを見ていて「ん?今、なんかモヤモヤした……」と思うことはないだろうか。“ながら見”してたら流せてしまうが、ふとその部分だけを引っ張り出してみると、女に対してものすごく無神経な言動だったり、「これはいかがなものか!」と思うことだったり。あるいは「気にするべきはそこじゃないよね〜」とツッコミを入れたくなるような案件も。これを、Jアラートならぬ「オンナアラート」と呼ぶことにする。(コラムニスト・吉田潮)徳永えり(左)と真野恵里菜オンナアラート #19 深夜枠ドラマこの夏、深夜枠のドラマが大変なことになってるよ!女性が自由闊達(かったつ)に、縛られることなくあるがままに生きていける世界を描いてほしいとは思っているのだが、「おいおい、それはいくらなんでもやりすぎじゃないかい?」という作品もいくつかある。このオンナアラートで、3つまとめて紹介してしまおう。■「男は買えばいい」の裏にある負担はデカイまずは、男性をまるで奴隷のように購入する『彼氏をローンで買いました』(フジテレビ系・毎週金曜24時55分)。主演は真野恵里菜。大手外資系商社の受付嬢で、高給取りの男をつかまえて、専業主婦になることが「女の幸せ」と信じている。実際にエリート彼氏(淵上泰史)がいるものの、彼は他の女性と浮気しまくり、嘘つきまくり。ひどい扱いを受けている。そんなときに出会ったのが、伝説の受付嬢と崇(あが)めていた長谷川京子。エリートと結婚したものの、猫をかぶって生きる自分に嫌気がさして、離婚。シングルマザーでコンビニ店長となった長谷川はすっかりやさぐれているが、不幸ではない。むしろ解放感と多幸感に満ちている。その秘密は闇サイトで、ローンで購入した若い男にあった。真野もそのサイトを紹介されて、ついうっかり若い男(横浜流星)を月々39800円で購入してしまう。総額500万、つまり10年以上のローンだ。彼氏の前では「理解ある女」を演じて猫をかぶり、ストレスをためる真野だが、購入した横浜に対してはストレスをぶつけ放題、こき使いたい放題。「ナプキン買ってこい」「私はなめない、お前がなめろ」などと、本音をぶつけまくる。その快感と、多額のローンというヒリヒリ感のてんびん状態に。真野はこれを機に、本当の幸せに気づいていく……のかもしれない。「金で買う」行為は男も女も人権侵害、と目くじら立てるつもりはない。ドラマだし。ただ、そのへんの買春男と違って、真野が背負わされるのは多額のローン。いやいや、大変だよ、月々39800円にしたって。絶対買っちゃいけないヤツでしょ。アラート鳴るよ。さらに、真野の同僚受付嬢たち(小野ゆり子・久松郁実)の、もはや宗教と言えるレベルの「エリートと結婚するための勝ち組マニュアル」が胸糞悪い。「男に寄せて上げて、浮気されても不平があってもすべてを飲み込み、墓場まで猫をかぶってニャンニャンニャン」。若い女性たちが本気でそう考えているとしたら末恐ろしい。今の若い娘はそこまで間抜けじゃない、ちゃんと自分の人権意識をもっている、と思いたいよ、おばちゃんは。真野が本音をぶちまけて、男社会への呪詛(じゅそ)と怒りを吐き出すシーンを見て、スッキリするかと思ったんだけど、そうでもなかったな。それよりもローンの負担が大きすぎて。結局、なんだかんだいって、いろいろと背負わされるのは女だよな、とうなだれるのだ。■「浮気相手が15歳」はそりゃあ大問題もうひとつ『恋のツキ』(テレビ東京系・毎週木曜25時)は、なかなかの問題作だ。31歳のフリーター女性が男子高校生に恋をしてしまう物語。主演は徳永えり。映画館でバイトをしている徳永は、サラリーマンの彼氏(渡辺大知)と同棲3年。大きな不満はないが、結婚や出産などの具体的な方向には進まず、なあなあに暮らしている。ときめきは一切ない。枯渇した日々。ある日、徳永は偶然、同じスニーカーを履いていた、顔がめちゃタイプの男子高校生(神尾楓珠)と知り合う。胸がときめき、思いを抑えきれずに肉体関係に誘ってしまう。神尾もすっかり徳永に惚れこみ、ふたりは密会を重ねるも、渡辺にバレてしまった。徳永の心の逡巡(しゅんじゅん)は、31歳という年齢の女性を実にこまやかに体現している。高校生に恋をした自分への戒め、罪悪感、それでも抑えきれない性衝動、いずれ捨てられるという不安、若さゆえの一途さに対する恐怖、忘れていた「恋の喜び」……。いや、しかし、15歳はアラート鳴らさざるをえない。男女逆パターンを考えると、すごく気持ち悪いので。でも面白いもので、「恋は盲目」というけれど、逆なんだよね、女は。徳永は神尾と密会するようになってから、同棲する渡辺に対する小さな不満がどんどん積み上がっていく。たとえば、「自分はしないくせに前戯を要求」「セックスは減ってる割に、隠れてするマスターベーションは頻繁」「カレーを作ったと張り切る割に、米炊いてねぇし」「何度言っても雑巾と布巾の違いがわからない」「ゆですぎたそうめんを見て、お前みたいだと無神経発言」「お茶をこぼしても、体より指輪の箱を心配する」「飲み代も食費も賃貸更新料も立て替えさせられる」……。浮気相手との恋は盲目だが、彼氏との日常については逆に開眼、不満が一気に噴出していく。面白いなぁ、女って。イヤなところがどんどん視界に入ってきちゃうんだね、比べる対象があると。そのリアリティが生々しいったらありゃしない。■タブーを楽しむ。最終的には女不要論へ「男を金で買う」「未成年に手を出す」。要するに、タブーだ。ゴールデン・プライム枠で決して踏み込まない毒気を深夜枠が担う。アラートを鳴らしてはいるが、実はすごい好きだ。これらを「やるな」とは決して言わない。入口やテーマがタブーであっても、女が自由になるために、いわば名誉の負傷みたいな描き方は大歓迎だ。そこで、もうひとつ。『ポルノグラファー』(フジテレビ系・毎週水曜25時25分)は、いわゆるイケメンBLドラマだ。男子大学生(猪塚健太)が自転車で事故を起こしてしまう。相手は官能小説家(竹財輝之助)で、腕をケガさせてしまう。貧乏学生の猪塚は治療費や示談金を払えない代わりに、口述筆記のバイトを引き受けることに。このイケメンふたりが官能小説を通して、恋に(性愛に)目覚めていくっつう物語。BLはタブーでもなんでもないんだが、とうとうここまでド直球のBLがドラマになったかと思うと感慨深い。恋愛ドラマに女なんて不要というのが、むしろ清々(すがすが)しい。女が出てこないのでオンナアラート鳴らしようがないんだけど、これはこれで眼福というか、満足。ぜひ、深夜枠の生々しい恋愛モノを見てほしい。久々に「むふふ」感を味わえるよ。吉田潮(よしだ・うしお)◎コラムニスト1972年生まれ、千葉県船橋市出身。法政大学法学部政治学科卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。医療、健康、下ネタ、テレビ、社会全般など幅広く執筆。テレビ『新・フジテレビ批評』(フジテレビ)のコメンテーターも務める。また、雑誌や新聞など連載を担当し、著書に『幸せな離婚』(生活文化出版)、『TV大人の視聴』(講談社)ほか多数。新刊『産まないことは「逃げ」ですか?』に登場する姉は、イラストレーターの地獄カレー。公式サイト『吉田潮.com』
2018年09月07日大人気漫画「透明なゆりかご」がドラマ化!原作は発達障害当事者としても知られる沖田×華さんUpload By 発達ナビニュース2018年7月20日にドラマ「透明なゆりかご」がスタートします。累計325万部超の沖田×華さんの大人気コミックのドラマ化で、主演は清原果耶さん。町の小さな産婦人科を舞台に命を見つめていく物語です。原作者の沖田×華さんは発達障害当事者でもあり、ご自身の体験を綴ったエッセイ漫画の作者としても知られています。沖田さん自身が学生時代に産婦人科でアルバイトをした経験を生かし、時に明るく、時に切ないそれぞれの命の物語がみずみずしく描かれます。「不器用でコミュニケーションが苦手」という自身の特性とともに生き、仕事に向き合おうとする主人公アオイの成長と、娘との距離を感じながらも見守る母史香の親子の関わりにも注目です。 ドラマ10「透明なゆりかご」小さな産婦人科を舞台に、命との出会いと別れを描くUpload By 発達ナビニュースドラマでは、幸せな出産ばかりでなく、中絶や死産といった産婦人科での命との別れも描かれます。重いテーマですが、原作漫画のふんわりと優しいタッチを失わないように心がけたという製作陣、これが連続ドラマ初主演となる清原果耶さんらキャストの演技と繊細なストーリー…。見た人それぞれの心に深い印象を与えつつ、一筋の光が感じられるドラマです。■7月20日放映の第1話のあらすじ看護師見習いとして「由比産婦人科」へやって来たアオイ(清原果耶)がいきなり中絶手術の現場を目撃します。衝撃を受けながらもはじめて出産にも立ち会い、産まれて来る赤ちゃんの生命力に心を揺さ振られたアオイ。院長の由比(瀬戸康史)、看護師の紗也子(水川あさみ)・榊(原田美枝子)らが妊婦ひとりひとりに向き合う中、田中さん(安藤玉恵)という女性が訪れる。彼女はいわゆる未受診妊婦で、出産直後に失踪してしまう…。番組の詳細はこちら【番組名】ドラマ10「透明なゆりかご」(NHK総合)【放送日時】2018年7月20日から毎週金曜(連続10回)22:00〜※再放送 NHK総合 毎週水曜 午前1:30〜(火曜深夜)【出演】 清原果耶瀬戸康史酒井若菜マイコ葉山奨之野村麻純淵上泰史水川あさみ原田美枝子【脚本】安達奈緒子【音楽】清水靖晃【主題歌】 Chara「せつないもの」
2018年07月20日男性エンタテインメント集団・BOYS AND MENの田中俊介が14日、東京・新宿武蔵野館で行われる、映画『名もなき野良犬の輪舞』(5日より全国順次公開中)の公開記念トークショーに出演する。同作は犯罪組織でナンバー1に成り上がるという野望を持つ受刑者のジェホ(ソル・ギョング)と、刑務所へ入所してきた野心的な新入りヒョンス(イム・シワン)の姿を描くハードボイルド映画。2人は出所後チームを組んで犯罪組織を乗っ取ろうとするが、次第にそれぞれの秘めた動機が現れ始める。昨年のカンヌでの上映を皮切りに、第54回大鐘賞映画祭、第37回韓国映画評論家協会賞、第38回青龍映画賞など主要な映画賞を席巻した。俳優としても活躍する田中は、1日1本映画生活を続けるほど無類の映画好き。観た映画はブログで紹介しており、同作主演を務めるソル・ギョングのファンだという。また田中は、中村明日美子原作の映画『ダブルミンツ』に俳優の淵上泰史とW主演し、犯罪と暴力の中で男たちの愛憎入り混じるドラマを経験。さらに今後は、吉本ばなな原作の日韓合作映画『デッドエンドの思い出』で、少女時代のスヨンとW主演するなど、韓国との縁もある。イベントでは、司会の西森路代とともに、様々な視点から同作を深めるトークを繰り広げる。開催は新宿武蔵野館、同作の14日18時10分の回上映前で、オンライン予約販売は11日24時から。新宿武蔵野館の公式サイトより購入できる。
2018年05月09日野島伸司脚本のオリジナルドラマ「彼氏をローンで買いました」。真野恵里菜や横浜流星に続き、この度新たに長谷川京子ほか新キャストの出演が決定。あわせて、長谷川さんも写るメインビジュアルも初公開された。ドラマ「パパ活」制作スタッフが手掛ける本作は、“現代女性のリアル”をテーマに、エリート彼氏と結婚をして専業主婦になるという夢を持つ主人公(真野さん)が、夢を叶えるために猫をかぶりながら社会で奮闘するも、ストレスフルな毎日に不安をおぼえ、ストレス発散用に月額39,800円のローン彼氏(横浜さん)を“購入”したことで動き出す心模様を描いた恋愛ドラマ。そして本作に、かつては伝説、いまは訳アリの元受付嬢・南場麗華役として長谷川京子が出演決定。かつて伝説の受付嬢と言われ、誰もがうらやむようなエリートと結婚したものの、猫を被ることに限界を感じ、離婚&シングルマザーとなり、コンビニの店長として働きながら生活する女性だ。野島伸司脚本作品に初出演する長谷川さんは「面白い!こんな作品、作っていいの!?というのが、脚本を読んだ最初の感想です。女同士の会話が明け透けでリアリティがある、例え話が気が利いていて笑っちゃう。現場で台詞を言う度に、わたし自身のストレスまで解消してくれています」とコメント。そのほか、『土竜の唄 香港狂騒曲』に出演し、モデルやタレントなど幅広く活動する久松郁実、「天誅~闇の仕置人~」で主演を務めた若手女優・小野ゆり子、『花宵道中』『ダブルミンツ』の淵上泰史の出演も決定した。さらにあわせて到着したのは、メインキャストが勢揃いしたメインビジュアル。「“猫”をかぶって何が悪い!」と言わんばかりの表情で、“猫耳”“猫ポーズ”でかわいらしく笑いかける真野さん扮する主人公・多恵や、¥39,800という値札を付けた、主人公のストレス発散用として購入されるローン彼氏・ジュン(横浜さん)、そして大人の色気あふれる表情で微笑んでいる麗華(長谷川さん)など、個性的なキャラクターたちが集結。また公式WebサイトとSNSでは、メインビジュアルの表情とはまた違った印象を感じさせるキャラクター別の画像も公開中だ。dTV×FOD共同製作ドラマ「彼氏をローンで買いました」は3月9日(金)dTV&FODにて配信開始(全8話、毎週金・月曜日更新)。(cinemacafe.net)
2018年03月01日『フリンジマン』第11話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』最終話のあらすじ(ネタバレあり)井伏(板尾創路)の諜報室が荒らされ、犯人は「毒蜂料理人・バズコック」の異名を持つ江戸川(東幹久)だと判明。江戸川は井伏の愛人情報を盗み、それを使って井伏を破滅に追い込もうとしていた。一方、田斉(大東駿介)は愛人の原石・久利栖(板野友美)から連絡がこなくなり、大きな不安と焦りを感じていた。江戸川はそんな田斉に、ベッドで久利栖と田斉が一緒に写っている盗撮写真を送りつけ、「井伏の住所を調べろ」と脅しをかける。言いなりになるしかない田斉は、さっそく愛人同盟に連絡。満島(淵上泰史)と安吾(森田甘路)に教授の住所を聞き出そうとしたところ、江戸川の本性について知らされ、目を覚ます。井伏の観察眼によって、久利栖と体の関係を持っていなかったことを知った田斉は、次に妻と江戸川の関係を探り始めた。妻の証言により、江戸川とは無関係なこと、よく外出をしていたのには理由があったことがわかり、これで田斉夫婦はお互いに不倫をしていないことになる。そしていよいよ、井伏と江戸川が真っ向勝負をするときがきた。江戸川は井伏の破滅を願っており、「嫁に自分の所業をすべて話せ」と要求したが、井伏はそれに応じなかった。それならばと、江戸川は盗んだ井伏の愛人情報を元に、井伏の愛人に電話をかけ――。■『フリンジマン』最終話の感想今まで放送された『フリンジマン』の中で、一番キュンとした回がこの最終話です!江戸川の手先となっていた愛人・夏美。彼女の正体に気づいていた井伏は、すでに彼女とコンタクトをとっていました。麻雀で彼女に勝ち、動揺している彼女に井伏は、「いつまで彼のために働き蜂を続けるんですか?あなたは蜂ではなく蝶になるべきだ」と一言。あぁ、こう言われた瞬間の夏美の顔ったら!井伏の優しさに戸惑う姿が、まるで初めて恋を知った少女かのようです。夏美は江戸川の愛人ですが、彼から愛情を感じたことは一度もないという状態。駒のように使われてばかりで疲れているときに、男性からこんな優しい言葉をかけられたらどう思いますか?私だったら、気持ちが一気に傾きます。江戸川なんてもうどうでもいい、井伏、私を抱いて!なんて言ってしまいそうです。井伏は「愛人に愛は必要ない」と言い続けている男でした。でも、実際は違います。誰よりも愛情がある男なんです、井伏は。クライマックスでは、井伏の愛人についての考えが述べられています。それは不倫がいかに危険であるか、どれだけの覚悟を持って望むべきなのか、淡々と語られました。そして、「愛があるから憎しみが生まれる。感情があるから嫉妬が生まれる」と。だから井伏は、不倫では愛を捨てると考えているのでした。田斉も言っていましたが、井伏の「不倫相手を不幸にしないために愛を捨てる」という考え方、とても深い愛だと思います。愛人という立場にはなりたくないですが、井伏のような相手だったら……?なんて、よからぬ考えを抱いてしまいました。結局、井伏に敗れた江戸川は不倫をやめて、幸せなマイホームパパになったとのこと。不倫業界からすれば残念なことかもしれませんが、健全な視点からみると、江戸川がマイホームパパになったのはいいことですね。さて、井伏は長い旅に旅立ってしまったので、愛人同盟はどうするのか?今までの教えを駆使してまた愛人作りをするのか?と気になりましたが、彼らは愛人作りをひとまずやめました。その代わり、男を磨くそうです。自分たちの愛人作りの経験と、江戸川と井伏の戦いを見て、自分たちには不倫をする資格がないと悟った3人。イイ男になるよう励んでほしいなと思います。いえ、むしろすでにイイ男になりかけているかも。ひたすら愛人がほしいと騒いでいた時期から比べれば、彼らはかなり成長しました。「愛人の作り方を教えるドラマってなに?」と思っていた「フリンジマン」ですが、純愛や切ないエピソードがたくさんあり、とても楽しませていただきました。最終話を迎えてしまい寂しい気持ちでいっぱいです。今後は続編を期待しつつ過ごしていこうと思います!■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。最終話12月23日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年12月24日『フリンジマン』第10話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第11話のあらすじ(ネタバレあり)田斉(大東駿介)は料理教室で知り合った江戸川(東幹久)のおかげで、目当ての女性とキスすることに成功した。江戸川の実力と考え方を目の当たりにした田斉は、今まで愛人作りのレクチャーをしてくれた井伏(板尾創路)と決別。田斉が井伏と別れたあと、江戸川は「毒蜂料理人・バズコック」と呼ばれる、甘い言葉で近づき何もかも壊してしまう人物だということが判明した。井伏から江戸川の正体を教えてもらった満島(淵上泰史)と安吾(森田甘路)は、田斉に真相を話そうとするが連絡は無視されてしまう。直接話そうとふたりは田斉のマンションへと向かうが、途中、田斉の妻と江戸川が密会しているところを目撃する。そのことも含めてふたりは帰宅途中の田斉に話すものの、田斉は不安になりつつふたりを振り切って帰宅した。井伏は江戸川の目的を探るために、助っ人として愛人手術のスペシャリスト・森尾(村上淳)に連絡をとって呼び寄せる。森尾を料理教室に送り込み、女性たちを誘惑してもらえば、江戸川は自分の場を乱されたと焦り、きっと何か動きを見せるはずだと井伏は考えていた。満島、安吾とともに料理教室に入った森尾は、愛人作りのテクニックを活用して女性の心を掴んでいくが、江戸川も負けておらず、森尾が狙った女性を奪い返していく。しかし、森尾のほうが一歩先をいく様子に焦った江戸川は、あることを今夜決行することに決めた。一方、田斉は料理教室をサボり、目当ての女性と過ごしていたが……。■『フリンジマン』第11話の感想愛人作りのプロ同士のバトル、とても見応えがありました!奪っては奪い返し、奪っては奪い返し……次々とテクニックを繰り出すふたりに、尊敬の念(?)を抱いてしまいそうになります。井伏によると、料理教室に通う女性たちは江戸川の愛人だと思われるとのこと。すでに誰かの愛人になっている女性をときめかせるなんて、これは森尾のほうが上手ですね。開業医というステータス、さらに女性のハートをつかむ心理テクニック。私も江戸川か森尾か選べと言われたら、森尾にクラっときてしまいそうです。特に、自分でも気づいていない長所を褒められるのはたまりません。もしも褒めてもらえたら、「この男性、私のことをよく見てくれている!」と胸キュンします。とはいえ、「脈が若い」という褒め言葉(?)は、いまいちピンとこず噴き出してしまいました。体年齢や肌年齢が若い、という感覚と同じなのでしょうかね。さて森尾が乱入したことにより、江戸川はかなり焦ってしまいました。江戸川は協力者の女性に電話を入れて怒鳴り、何かを決行するように指示。この時点では何をするつもりなのかわかりませんでしたが、物語の最後に井伏の諜報室が荒らされているシーンを見て、ピンときた視聴者は多いはず。恐らく江戸川が女性に指示したのは、諜報室を突き止めて、井伏の愛人のデータを盗むこと。江戸川が井伏の愛人のデータを欲しがるのは、愛人作りのライバルとして目障りだから?それともほかに個人的な恨みがあるのか?とても気になるところです。江戸川は諜報室のみならず、田斉の妻にも接触しています。どのような思惑で近づいているのか、こちらも気になって仕方がありません。愛人作りのプロなのですから、田斉の妻を愛人にしようとしているのかも。ただ、そもそもなぜ田斉の妻を狙うのかがわからない。田斉も妻の浮気疑惑があるからこそ、不倫に意欲的になってしまっています。このままだと、田斉夫婦はダブル不倫をして夫婦仲は最悪なことに……?まだ田斉の妻が浮気していると決まったわけではありませんが、不穏な空気が漂いすぎていて不安です。なんせ、江戸川が絡んでいるのですから!ちなみに田斉は愛人の原石と裸でベッドにいましたが、本当に体を重ねてしまったのかは疑問が残るところ。田斉は記憶がないのですから、ただ寝ていただけの可能性もあります。毎週楽しみにしていた『フリンジマン』も、来週でいよいよ最終回。田斉夫妻、さらに井伏と江戸川の対決がどうなるのか必見です。最後まで見届けようと思います!■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第11話12月16日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年12月17日谷崎潤一郎の小説を原案に映画化するプロジェクト「TANIZAKI TRIBUTE」。3作品のうち先日、渋川清彦と戸次重幸がW主演する『神と人との間』の予告編が公開されたが、この度、片山萌美、淵上泰史、でんでんらが出演する『富美子の足』の予告編とポスタービジュアルが公開された。■TANIZAKI TRIBUTEとは…世界でも高い人気を誇る、言わずとしれた近代日本文学の大文豪・谷崎潤一郎。これまで数多くの作品が映画化されてきたが、今回「TANIZAKI TRIBUTE」では、『神と人との間』(内田英治監督)、『富美子の足』(ウエダアツシ監督)、『悪魔』(藤井道人監督)と、年齢もキャリアも異なる3人の映画監督が描きたい作品を選び、それらの作品を原案に現代劇として甦らせる。富豪の老人・塚越は、デリヘルで見つけた富美子を愛人にし、彼女の美しい足を偏愛し、悦びを感じる日々を送っている。塚越はフィギュア作家の甥の野田に、富美子の足の等身大のフィギュアを作るように依頼。しかし、野田の作ったフィギュアに満足しない塚越は業を煮やし、「富美子の足を理解するために舐めてみろ!」と命令するのだが…というストーリー。■キャストに片山萌美、淵上泰史、でんでんその中のひとつ「富美子の足」は、大正8年、谷崎氏が33歳頃の作品。芸者遊びに精を出し、さらに芸者の富美子を妾にし身の回りの世話をさせ、彼女の美しい足に戯れることに悦びを感じる日々を送る塚越老人を主人公に描く物語だ。今回はその原作を、『桜ノ雨』のウエダ監督がさらに現代劇に昇華。富美子の足に強い偏愛を示す塚越をでんでんが演じるほか、グラビアでも注目を集める女優・片山萌美が富美子を、『ダブルミンツ』「恋がヘタでも生きてます」の淵上泰史が野田を演じる。さらに追加キャストとして、塚越の親友・角次郎役を田村泰二郎、富美子の母・喜代子役を武藤令子、塚越の娘・初子役を山田真歩、そして喜代子を世話するボランティア・田中役を福山翔大が演じることも決定した。■「舐めろ」!? 女の足が男たちを狂わせる…衝撃の予告編公開された予告編では、富美子の足に惚れ込む異常な塚越の姿が垣間見える。野田に富美子の足のフィギュアを作らせるも、出来栄えに納得しない塚越は、「舐めろ!」と強く命令。拒否する野田だったが、その足の美しさが野田の心を急速に変えていき、足を舐めるシーンも登場。また富美子も、塚越が自分の財産をすべて相続すると言ったものの、なかなか他界する気配がないことにイライラが募り、野田への暴力をもっても精神的に不安定になる一方。「私の足は呪われている」と富美子自身が語るように、周りの男たちの人生を次々狂わせていく様子が分かる予告編となっている。『富美子の足』は2018年2月10日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。『神と人との間』は2018年1月27日(土)、『悪魔』は2018年公開。(cinemacafe.net)
2017年12月11日『フリンジマン』第9話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第10話のあらすじ(ネタバレあり)出張のため井伏(板尾創路)が不在の状態に。愛人作りも中断かと思った矢先に、雀荘の常連客・夏美(MEGUMI)から料理教室を勧められる。料理教室には出会いを求めている女性が多いと聞いた田斉(大東駿介)、満島(淵上泰史)、安吾(森田甘路)は、井伏に頼らずに愛人作りをしようと決意。早速入会したところ、料理教室には美しい女性ばかりが通っており、3人のテンションはどんどん上がっていった。3人はこれまで井伏に教わった数々のテクニックを駆使して、ターゲットとなる女性との距離を順調に詰めていく。しかし、田斉のターゲットを満島が横取りしようとしたことで田斉は困惑。安吾も目当ての女性と順調に仲良くなりつつあったため、田斉は焦りを感じていた。そんななか、田斉たちを除く唯一の男性生徒・江戸川(東幹久)が田斉に声をかける。田斉の愛人作りに協力を申し出てきた江戸川は、井伏と同じく人の心理をよく理解しており、すぐに田斉とターゲットの仲を取りもつことに成功。江戸川のおかげで、田斉はその日のうちにターゲットと食事を済ませ、さらにキスまですることができた。井伏とは違い「不倫に愛は必要」と考える江戸川と出会ったことで、田斉は井伏の考え方に疑問を持つようになり――。■『フリンジマン』第10話の感想ついに、最終章突入です。新しい登場人物として、田斉たちの前に江戸川が登場しました。江戸川はこれまでもひっそりと何度か登場しており、今までの様子から見て愛人同盟の味方とは言いづらい人物です。しかし、田斉に対してはとても親切です。江戸川が田斉の愛人作りに協力したおかげで、田斉はターゲットと難なくキスするのに成功。井伏のときは苦労していたのに、江戸川の協力を得た途端にトントン拍子でコトが進むなんて……。もちろん井伏の教えも十分効果的ではあるものの、江戸川のように出会って数時間でキスまでもっていける状態を作ってくれるなら、井伏より江戸川を頼りたくなるのもわかります。そもそも、「愛人に愛は必要ない」という井伏の考え方には、最初から驚いたり戸惑ったりしていた田斉。「井伏がそう言うのならそうなのだろう」と思っていたとしても、自分を成功に導いた江戸川が「愛人に愛は必要」と言うのなら、もうそちらを信じてしまうでしょう。今度こそ愛人を作れる、そして愛があってもいいんだ!田斉にとって、これほど気持ちが高揚することもないと思います。それだけに、江戸川が「毒蜂料理人・バズコック」と呼ばれる、甘い言葉で近づき何もかも壊してしまう人物だというのは、残念極まりないです。田斉は江戸川の餌食になってしまうのでしょうね。今は田斉も幸せ状態ですが、きっとすぐに破滅へと導かれてしまうのでしょう……。満島と安吾が田斉に江戸川の本性を伝えてくれたらいいのですが、果たして田斉は江戸川が悪だということを信じるでしょうか?自分にいい思いをさせてくれた相手に対して、悪い印象は持ちにくいと思います。周囲からあれこれと言われたって、少なくとも今は実害がないのです。井伏側についている満島と安吾の言葉に、耳を傾けてくれるのかどうか……。一方、田斉の妻も怪しい動きを見せています。妻が夜遅くに外出することで、田斉は浮気を疑い始めました。万が一浮気をしていたとしても、愛人作りをしている田斉は妻を責められないでしょう。お互い様というカタチになりそう。とはいえ、そもそも妻が浮気をしているのかは未だ不明のままです。おまけに、江戸川は田斉の妻にも目をつけている様子。江戸川の明確な目的はまだわかりませんが、田斉夫妻が江戸川のせいで良くない事態に陥る可能性は十分あるはず。愛人同盟は田斉を助けられるのか、それとも江戸川の勝利に終わるのか。最終章は愛人作りよりも、江戸川の存在が気になって仕方がないです。次週も江戸川に注目したいと思います。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第10話12月9日 (土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年12月10日『フリンジマン』第8話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第9話のあらすじ(ネタバレあり)安吾(森田甘路)の愛人作りのためにターゲットのリサ(小倉優香)と恋人を別れさせることになったが、肝心の別れさせ方は井伏(板尾創路)がリサを抱いているところを恋人に見せるというもの。この方法に納得のいかない安吾は、井伏を止めようと決意。田斉(大東駿介)と満島(淵上泰史)に、井伏の情報提供をお願いした。井伏はタレント志望のリサと親しくなるために、プロデューサーのフリをしてドラマの撮影現場へと赴く。リサ、田斉、満島の前で撮影スタッフと話す井伏にリサは笑顔を向け、田斉と満島は知人がひとりもいないはずの撮影現場で堂々とふるまう井伏を不思議に思っていた。撮影現場のあとは「打ち合わせ」と称して、井伏はリサたちを寿司屋へと連れて行く。寿司屋の大将も井伏と知り合いらしく、プロデューサーに扮する井伏に話を合わせていた。リサが先に帰ったあと、井伏が話していたドラマの撮影スタッフや寿司屋の大将は、200人以上の会員が属する不倫ネットワークのメンバーだと判明。不倫ネットワークの会員は会員同士で助け合うことになっていて、井伏は会員を使って見事リサを騙すことに成功したのだ。この出来事を知った安吾は、井伏の脅威に改めて恐れを抱く。なんとかしてリサを救いたい安吾。しかし、常に先をゆく井伏に太刀打ちできず、ついに諦めようとしたが――。■『フリンジマン』第9話の感想今回は特記すべき「愛人作りのハウツー」はなく、安吾の純な恋愛奮闘劇です。好きな女性のために必死で走る安吾と、安吾に全力で協力する田斉、満島の行動に、男の友情と純情さを感じました!「愛人がほしい!」と言っていた安吾が、まさか愛人という割り切った関係ではなく、本気で女性を好きになり、「付き合いたい」と思うだなんて……。いえ、これが彼の本来の姿なのでしょうね。学生時代のトラウマのせいで女性恐怖症になっていましたが、それもやっと卒業です。おめでとう、安吾!安吾はリサに振られてしまうものの、それはもともとわかっていたことです。わかったうえで告白し、きちんと断ってもらえたのですから、これでこの恋に心残りはないと思います。片想いの終わりはとても悲しい。でも安吾はリサのために全力で考えて行動し、井伏という脅威にも立ち向かった。そして、安吾のために一緒に走ってくれる男友達もいる。なんだかいいなぁ、なんて思ってしまいました。全力で恋ができて、それを応援してくれる友達がいて。「愛人同盟」というふざけた集まりかと思いきや、今回に限っては、思わぬ男の友情と純情な恋を見ることができました。安吾とリサの終わりを見届けたあと、これら一連のことは井伏が仕組んだことだと判明。おまけにリサも協力していたなんて!てっきりリサが騙されて、不幸な目に遭うものだと思っていたのに、騙されていたのは愛人同盟側。すべては安吾の女性への恐怖心を乗り越えるための、「安吾改造計画」だったわけです。女性恐怖症の安吾は愛人作りよりも先に、女性恐怖症をなんとかしなければいけなかったのですね。さすが井伏。愛人作りのプロなだけあって、まず愛人作りができるかどうかを見極め、できないならできるように計画を立て実行する。井伏の分析力と愛人作りの徹底ぶりにはいつも感心してしまいます。これが愛人作りではなく、もっと善の行動だったら応援しやすいのに……。さて、安吾改造計画を終えた今、安吾はやっと愛人作りのスタートラインに立てました。これで田斉、満島、安吾と、改めて愛人作りを開始できます。次週の予告を見てみると、どうやら料理教室で愛人を探すよう。料理男子も人気が高いですから、なんだかモテそうな気がします。でも、気になるのは作中でときどき登場する謎の男(東幹久)と女(MEGUMI)。井伏たちの味方とは言えなさそうな雰囲気です。きっと、何か大きな壁となって立ちはだかるのでしょう。「フリンジマン」もいよいよ最終章。クライマックスに向けて、どんな展開が待ち受けているのか期待です。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第9話12月2日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年12月03日『フリンジマン』第7話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第8話のあらすじ(ネタバレあり)安吾(森田甘路)は、バイト先のレンタルDVD店で客として訪れたリサ(小倉優香)と出会う。リサが探している映画は安吾と趣味が似ており、またリサが安吾のことを覚えていたことから、安吾は彼女を「愛人の原石かもしれない」と期待。しかし、彼女はDVDを借りず、恋人と共に店を出ていってしまった。安吾は愛人同盟の前で、「映画よりも男を取った!」とリサに対して怒ったものの、井伏(板尾創路)は安吾がリサのことを気にしていると見抜く。安吾もそれを認め、なんとかリサを安吾の愛人にできないかと相談を始めた。問題なのはリサに恋人がいることだが、井伏は落ち着いた様子で「別れさせればいい」と言う。井伏と安吾はリサのことを調べるために、リサの通う大学の軽音楽部部室へと向かった。リサの身辺に関わるものを探しているうちに、軽音部の部員が帰ってきてしまったが、井伏はOBのふりをしてその場をしのぎ、無事に情報を集めることに成功した。その後、井伏はリサに浮気をさせて恋人と別れるよう仕向ける作戦を考案。リサの浮気相手は井伏自身が行うと宣言した。安吾が見守る中、井伏は田斉(大東駿介)と満島(淵上泰史)の協力を得て、難なくリサとの距離を近づけていく。そしてリサと恋人を別れさせる決定的な方法は、井伏がリサを抱いているところを恋人に見せるという衝撃的な内容だった。■『フリンジマン』第8話の感想「赤べこの法則」には笑ってしまいました!”相手のツボを抑えたキーワードを投げかけ、赤べこのごとく頷き続けることで玄人味を醸し出す”ものですが、思い起こせば周囲にも赤べこの法則を使っている人がけっこういたかもしれません。それっぽいキーワードを出されると、勝手に解釈して話を進めてしまうんですよね。頷いてもらえれば自信が持てるし、特に疑うことなく満足して会話を終了できます。ドラマ内でも、赤べこの法則を使った井伏に対して、軽音部員たちが楽しそうに話していました。井伏の堂々とした態度がより彼らを納得させているのでしょう。井伏のような、いつ・どんなときでも動じない精神と、その場を乗り切るスキルを私も身につけたいものです。さて、今回からはいよいよ安吾のパートとなりました。そもそも独身者である安吾に愛人もなにもありませんが、そのへんは置いておきましょう。女性を嫌っていそうな安吾が選んだのは、自分と映画の趣味が合うお客さまのリサ。恋人と別れさせる方法は何かと思いきや、井伏とリサのセックスを恋人に見せるという驚愕のものでした。恋人が誰かとベッドを共にしている姿を見るなんて、トラウマ級のショックです。井伏はそんなトラウマをリサの恋人に与えようとするなんて!リサ自身も深い傷を負うと思います。大学生でこんな体験、とても受け止めきれなさそう……。愛人作りにおいて、井伏は何度も「マシーンになれ」と言っていました。愛人を愛することも、愛人から愛されることもダメ。ただひたすらマシーンになる……そんな状態で愛人を作って、楽しいんでしょうか。少なくとも井伏はそれで納得しているようですが、安吾にそれは無理というもの。井伏のひどい別れさせ方を聞いた安吾は、発狂したように叫び、その場を出て行ってしまいました。今回は安吾が女性恐怖症になったエピソードが登場しましたが、「そりゃ女性が嫌になっちゃうよね」と思わざるを得ない内容でした。目の前で堂々と彼女に裏切られてしまう、それも思春期に。大切な時期に恋愛で大きく傷ついてしまうと、大人になってからもそれを引きずってしまうのはよくわかります。女性を避けて生きてきた安吾が、愛人作りに踏み出せたのは大きな一歩です。できればここで大きな成果を上げてほしい!しかし、味方であったはずの井伏は敵のようなポジションに変化しました。リサを安吾の愛人にするという目的達成のためとはいえ、この別れさせ方は安吾にとって納得できないものです。だからこそ必死で止めようとするものの、井伏は手強い。安吾は井伏を止めることができるのでしょうか。もしも止められたとして、リサを愛人にする手段はほかにあるのか?それとも、愛人にするのは諦めるのか?今後、安吾とリサがどうなっていくのが楽しみです。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第8話11月25日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年11月26日『フリンジマン』第6話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第7話のあらすじ(ネタバレあり)ふたりの愛人候補のうち、ひとりはダメになってしまった満島(淵上泰史)。すぐにターゲットをミエ(佐津川愛美)に戻し、満島は仕事を後回しにしてミエとのやりとりを楽しんでいた。朝10時からのデートの約束を取り付けて上機嫌な満島は、愛人同盟に頼らず自分でがんばろうとするものの、井伏(板尾創路)のレクチャーなしにミエの心をつかむことはできなかった。必死になる満島は過去に井伏がレクチャーした技を次々に繰り広げるが、タイミングを選ばず苦し紛れに繰り出すだけの技はことごとく失敗に終わった。ミエはすぐに帰ってしまい、満島の焦りはピークに達した。なんとかしようとした結果、満島はミエの仕事帰りにサプライズとして待ち伏せをする行動に出てしまう。サプライズと称した待ち伏せ行為にミエはハッキリと拒絶の態度を示し、満島を置いてさっさと歩き始めた。どうすることもできず呆然としていた満島の元に、井伏ら愛人同盟から連絡が入る。井伏はミエについて、ある推測を満島に伝えようとしていた。そしてまたミエも、追ってくる満島に自身が隠していた秘密を打ち明け――。そんな中、愛人同盟のたまり場「雀荘北」に、謎の男・江戸川(東幹久)がやってくるのだった。■『フリンジマン』第7話の感想「満島編」が終わってしまいました。満島も田斉同様に愛人成立に至らず。しかも、かなり切ない結末です。満島とうまくいきそうな雰囲気を出しつつも、なぜか短時間デートしかしなかったミエ。実は離婚歴ありの子持ち女性だったのですね。あぁ、それなら長時間一緒にいられないのも納得です。子どもがいることを言えずにデートをするのって、どのような感じなのでしょうか。いつか言わなければいけない、でも言い出しにくい……好きになればなるほど、苦しい思いでいっぱいになりそうです。満島は満島で、妻帯者であることを隠していました。せっかくうまくいっているのに、知られたら関係が終わってしまう。ミエは満島が妻帯者かもしれないと気づいていましたが、それがハッキリしてしまうとお別れになってしまうこともわかっています。あえて聞かない、気づかないようにしていたミエを思うと、満島との時間がどれだけ楽しかったのか想像がつきます。久しぶりの恋愛にドキドキしているからこそ、できるだけその時間を長く味わいたいですよね。悲しい結末はできるだけ先延ばしにしたいものです。ふたりとも大きな秘密を抱え、そしてほぼ同時に打ち明けて別れを選ぶシーンは泣きそうになりました。付き合っても不倫になるだけなので未来はないですが、お互いに惹かれ合っていると思うと、別れはやっぱり悲しい気持ちにさせられます。愛人作りのはずが、報われないピュアな恋物語のようになっていました。不倫のハウツードラマのはずなのに、なぜこんなに切なくさせられるのでしょうか。「不倫なんて!」と思う気持ちはありつつも、世の中の不倫にはきっとこういう悲哀も紛れているのかもと思わされます。次はいよいよ「坂田編」ですが、それ以外にも気になることがいくつか出てきました。まず、愛人同盟のたまり場「雀荘北」に現れた謎の男。いったい、この男性は何者なのでしょうか。愛人同盟の仲間になる人なのか、それとも敵になる人なのか。次に、田斉の奥さん。夜遅くに帰宅したうえに、田斉の質問をごまかして詳細を話しませんでした。これはもしや、田斉の妻が不倫をしているパターン?もしもそうなら、田斉は愛人作りに失敗したうえに、妻に不倫された残念すぎる男になってしまいます。さらに妻の不倫相手が井伏だったりしたら、大変なことになりそう。そして、今回のラストに登場した謎のセクシーな女性。こちらも今後、どのようなカタチでストーリーに絡んでくるのか気になります。7話まで終わり、そろそろクライマックスへ向けてストーリーが進行すると思います。謎の人物や田斉の妻の言動など、気になる展開が山盛りです。まずは次週、坂田の愛人作りに注目したいです。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第7話11月18日 (土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年11月19日『フリンジマン』第5話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第6話のあらすじ(ネタバレあり)満島(淵上泰史)は井伏(板尾創路)から「すぐに妻帯者だとミエ(佐津川愛美)に打ち明けなさい」と指示されるが、満島は無視してしまい、打ち明けないままミエとのデートを終えた。満島は愛人同盟から責められるも、最終的に井伏は「すべては満島さんが決めること」、さらに「責任は自分で負うこと」と釘を刺した。その後、井伏は愛人同盟を料亭に呼び出す。「愛人作りには事前に愛人のリサーチが必要不可欠」と言い、井伏は自身の愛人・美紗(安達祐実)を愛人同盟に引き合わせて帰っていった。美紗は愛人同盟に「脈ありの女性を見分ける方法」を教え、満島は早速それを実践。ミエはダメだったが、もうひとりの愛人候補・キャバクラ嬢のカオリ(岸明日香)は脈ありだと判明した。喜んだ満島はカオリをデートに誘うことに成功。報告を受けた井伏は、いよいよ最終レクチャー「ホテルへの誘い方」の指導を始めた。満島はカオリとのデートを順調に進め、井伏の指導通りにホテルへ誘い、見事カオリとホテルに行くことができた。カオリもまんざらでもない様子で、自ら服を脱ぎ始める。満島はカオリのやる気をみて意気揚々と服を脱ぎ、服を脱ぎ終わったカオリを喜々として眺めたところ、カオリの体には“あるもの”があって――。■『フリンジマン』第6話の感想男性が勃起しているかどうかは背中の角度でわかるという話には、大きく頷いてしまいました。ドラマやマンガでも、股間が元気になったときは前かがみになる描写があります。あの姿勢を見ると、「男性って大変だな」と思わずにはいられません。ベッドに入っているときならともかく、居酒屋で何気なく話しているときに、あそこが元気になったら困りものです。自分の意思で抑えることも難しいのでしょう。満島もカオリとの居酒屋デートでは、一度トイレへ立たなければいけない状況になっていました。あのシーンを見たときは吹き出してしまいましたが、男性にとっては笑い事では済みません。これだけ元気なら、ベッドインしたときは大活躍するはず!と思っていたのに、いざカオリとホテルへ行ったら勃たない。いえ、最初は元気でした。でもカオリのタトゥーを見た途端に元気を失ったのです。勃たなければ、セックスはできない……。満島はせっかくカオリとホテルへ行けたのに、コトを済ますことなく帰る羽目になってしまいました。もったいないにもほどがある!恋人同士ならセックスをせずにいちゃいちゃするだけでもよさそうですが、満島は愛人、カオリはセフレを求め、さらにカオリは満島のことを「チキン」「小さい」とまで言う始末です。あそこを小さいと言われるなんて、男性にとってはダメージの大きいことでしょう。プライドがズタズタ。ただでさえ勃たずに焦っているというのに。男性にとって、女性のタトゥーは勃たない原因になるのでしょうか?タトゥーが身近ではない人にとっては、少しドキッとするものかもしれませんね。井伏もタトゥーの女は難易度が高いと口にしていました。これでカオリは愛人候補として落選。残るはデパートの案内係・ミエです。ただ、ミエにはまだ妻帯者だと告げていないことが大きな問題になっています。このままミエを騙し続けていたら、ただの悪い男になってしまう……。ミエは満島に好意を寄せているように見えます。もしもそれが事実なら、そのショックは計り知れません。満島が改心してミエに真相を打ち明けてくれるよう祈るばかりです。満島はまたもや井伏たちの力を借りず自分だけでやっていこうとしますが、果たしてどうなることやら。満島はミエに真実を伝えられるのか、ミエはそれを聞いたときに受け入れられるのか……そして愛人関係は成立するのか?知りたいことがたくさんで、来週が待ち遠しいです。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第6話11月11日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年11月12日『フリンジマン』第4話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第5話のあらすじ(ネタバレあり)田斉(大東駿介)の愛人作りが未遂に終わり、今度は満島(淵上泰史)が愛人作りに乗り出した。「とにかく愛人が欲しい!」と主張する満島に、井伏(板尾創路)はまず愛人候補を見つけることが必要だとレクチャー。それを聞いた満島は得意げに「すでに愛人候補を見つけた」と言う。それもふたりいるとのことで、愛人同盟は驚愕した。早速愛人候補を見に行ったところ、ひとりはデパートの店舗案内係・ミエ(佐津川愛美)、もうひとりはキャバ嬢・カオリ(岸明日香)だった。田斉(大東駿介)と坂田(森田甘路)は清楚系であるミエのほうが適役だと考えるが、井伏は「店舗案内係は難易度が高い」とふたりに話す。店舗案内係がいかに手強いか力説した井伏は、満島に過度なプレッシャーを与えないよう、そのことは秘密にしておくようにと田斉と坂田に口止めした。満島は井伏から「曲がっているネクタイを直接直しにくる女性は愛人の原石」という「ネクタイの法則」を教わり、早速実行に移した。するとミエは見事に満島のネクタイを直し、愛人の原石だと判明した。その後、満島はカオリとのデートに成功。ミエともデートの約束を取り付け、順風満帆な状態だった。しかし、満島はミエにあることを秘密にしており、井伏はそのことを指摘したが……。■『フリンジマン』第5話の感想愛人候補がすでに見つかっているうえに、ふたりもいるとは。おまけにそのふたりと順調に仲を深めているのですから、愛人成立も時間の問題かもしれません。期待を高めつつドラマを見ていましたが、それほど甘いものではなかったよう。最後に大きな問題が発覚しました。なんと満島は、既婚者であることをミエに黙っていたのです。満島が既婚者だとミエが知っていれば、ミエもその気がある場合、納得したうえで愛人関係になれます。しかし、知らなければ……ミエは完全に騙されている状態です。これはひどい、ひどすぎます。自分がこんな目に遭わされたら、きっと秘密にしていた男性を恨むでしょう。そして騙された自分を恥じて、ひたすら泣いているかもしれません。愛人作りのプロである井伏は、電話で満島に「妻帯者であることを彼女に伝えなさい」と指示。井伏の愛人作りのポリシーから考えたら、既婚者であることを秘密にするなんて言語道断です。レクチャーしている相手がそんな行動に出ることは許せないと思います。今まで井伏の言う通りに動いていた満島でしたが、今回は井伏からの電話を切ってしまいました。あぁ、あんなにお世話になった井伏からの指示なのに!順調に進んでいた関係が終わってしまうという恐怖は、満島にとって井伏を裏切る恐怖よりも大きかったようです。とはいえ、電話を切った満島の手はかなり震えていました。井伏に牙をむける恐ろしさを感じているのがよくわかります。関係がうまくいっていたら、自分が不利になるようなことは言いたくない。そんな気持ちはよくわかります。問題を後回しにすればするほど、事態が発覚したときに困ることはわかっているのですが、どうしても目先のことばかり考えてしまうのでしょう。井伏に逆らった満島は、もう井伏からアドバイスを受けられないかもしれません。関係が順調にいっているため、井伏がいなくてもなんとかなる可能性もありそうですが、それでも不安は大きそう。また、既婚者だといつバレるのかも気になるところ。満島はこれから、仲を深める楽しみよりも、既婚者であることを知られる恐怖のほうが大きくなっていくのではないでしょうか。愛人作り、やはりむつかしい。せっかく愛人候補がふたりもいるのに、今回も一筋縄ではいかないようです。ただ次回予告では、満島が女性とベッドインしそうな雰囲気がありました。もしかして、なんだかんだで愛人関係が成立するのでしょうか……?そして、井伏は言うことを聞かない満島に手を貸すのでしょうか?来週の展開も見逃せません。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第5話11月4日 (土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年11月05日『フリンジマン』第3話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第4話のあらすじ(ネタバレあり)田斉(大東駿介)は詠美(筧美和子)から「元カレと完全に終わった」との報告を受けた。これで元カレのフリをする必要はなくなったが、なんとしても詠美との関係を終わらせたくない田斉は、井伏(板尾創路)に連絡をとり、本当のデートに誘う方法を尋ねる。田斉の本気を感じ取った井伏はすぐにアドバイスをし、田斉は無事に詠美とデートの約束を取り付けることができた。社内での秘密のやりとりや本屋での待ち合わせなどを経て、「これが本当のデートだ!」と心をはずませる田斉。詠美との何気ないやりとりを楽しむのだった。一方、坂田(森田甘路)は詠美の元カレと一緒に写っていた女性を職場で発見する。坂田の手にしたAVのパッケージに写っているのがまさにその女性。彼女はAV女優だった。田斉は坂田から話を聞き、そのAV女優の情報を社内のパソコンで見ていたところ、詠美に画面を覗き込まれてしまう。慌てる田斉に詠美は、神妙な面持ちで「話がある」と言い出し――。そのころ坂田は、AV女優と詠美の身体的な共通点を見つける。そしてAV女優と詠美は同一人物であり、今の詠美は整形した姿だったと気づいた。坂田は愛人同盟に報告しに行くが、田斉はちょうど詠美とラブホテルに入るところで――。■『フリンジマン』第4話の感想詠美の元カレには別の女性がいると思いきや、その女性は詠美の過去の姿とは……。しかも、AV女優!自分の顔がコンプレックスだったと言う詠美。AV女優として働いて得たお金で、整形をするくらいなので、よほどの覚悟と辛さがあったのでしょう。故郷を出て顔を変え、新しい自分として再出発。不安もあったでしょうが、コンプレックスから開放されたうれしさは大きかったはずです。だからこそ、過去の自分を知る元カレは、心に影を落とす存在だったと思います。元カレは捨て去った過去を思い出させる存在です。生まれ変わって生きていくには、元カレとも完全に縁を切ったほうがいいでしょう。とはいえ、元カレは離れてくれず。整形しても詠美を心から思ってくれる元カレに胸が熱くなりつつも、別れたあとも家に押しかけてくる熱っぽさは少し怖いかも。今回は丸く収まったのでいいですが、詠美が元カレとの絶縁を心から願っていたとしたら、元カレの行動はストーカーのようになってしまいそう……。さて、詠美を愛人にしたかった田斉は、自らの意思で詠美の誘いを断り、体の関係までは進みませんでした。スタイル抜群の美女が目の前で「抱いてください」と言いながら全裸になるのですから、田斉としてはまたとないチャンスです。夢にまでみた瞬間のはずなんです。それなのに、手を出さずにいる田斉。田斉のこういう、悪人になれないところがとても好きです。悪い男なら、ここですぐにパンツを脱いでしまうでしょう。「君を慰めてあげる」だのなんだの言ってベッドインし、そのままずるずると愛人関係に……。田斉がいい男でよかった。愛人作りをしようとする時点で、いい男ではないかもしれませんが、詠美の誘いを断った姿を見て、いい男認定します。彼は人情溢れるいい男!と思いきや、ラストで「AV女優とセックスするのは試されているようで……」という、なんとも情けない理由が原因で抱かなかったことが発覚!男のプライドってやつでしょうか。感動の涙を返してほしい!ほんと、男ってバカねぇ。なんて言いたくなった瞬間です。でも、そのバカさがなんだかかわいい。今回で田斉編が終了し、次は満島が愛人作りにチャレンジです。満島は田斉ほど慎重ではないでしょうから、田斉のときとは違った面白さを楽しめそうです。そしてラストに、復讐を誓う男性が登場。この男性はいったい誰なのか、そして復讐とは……?田斉編が終わったのもつかの間、次の展開にも大きな期待をしてしまいます。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第4話10月28日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年10月29日近代日本文学の大文豪・谷崎潤一郎の作品を原案に映画化する「TANIZAKI TRIBUTE」の3作品のうち、渋川清彦と戸次重幸がW主演する『神と人との間』の予告編とポスタービジュアルが到着した。『グレイトフルデッド』『下衆の愛』の内田英治監督と、『リュウグウノツカイ』『桜ノ雨』のウエダアツシ監督、そしてメジャー映画からインディーズ 映画、テレビドラマまで数多くの作品を手がける俊英・藤井道人監督の3人が、谷崎潤一郎氏の短編作品の中から自分たちの描きたい作品を選び、それらの作品を原案に3本の現代劇として甦らせるという本プロジェクト。今回予告編が解禁された『神と人との間』を手掛けたのは内田監督。原作は、谷崎氏が実生活で親友である佐藤春夫に、自分の妻・千代を譲る「細君譲渡事件」の大スキャンダルをモデルにしたといわれる作品。出演者には、映画業界の監督やプロデューサーが「最も使いたい」と声を揃える渋川清彦と、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー・戸次重幸がW主演で名を連ね、町医者の穂積(渋川清彦)と、親友で漫画家の添田(戸次重幸)、そしてふたりに思いを寄せられる朝子(内田慈)の3人の歪んだ三角関係が描かれる。町医者の穂積と、親友で漫画家の添田はともに熱帯魚屋で働く朝子に惚れている。ある日穂積は添田に朝子を譲り、ふたりは結婚する。その瞬間、添田は愛人を作り朝子を虐待し、そのうえ穂積と朝子が不倫をするようにけしかけたりとサディスト化するのだった。かつての親友に馬鹿にされ挑発されながらも一心に朝子を想い続ける穂積。しかしある事件をきっかけにその純愛は憎悪へと変貌する…。映像では、添田が穂積に朝子が好きだと告げるシーンからスタート。添田と朝子は結婚するものの、添田は愛人を作り、朝子を虐待、そのうえ穂積と朝子が不倫をするようにけしかける。かつての親友に馬鹿にされ、挑発されながらも一心に朝子を思い続ける穂積。しかし、ある事件をきっかけに純愛が憎悪へと変貌…それを予感させるシーンが所々にインサートされ、これから3人の関係がどうなっていくのか気になる仕上がりとなっている。また、本作は10月25日(水)より開幕する「第30回東京国際映画祭」の日本映画スプラッシュ部門への出品が正式決定。来年の劇場公開に先駆け、ワールドプレミアが行われる。「TANIZAKI TRIBUTE」では、『神と人との間』のほかにも、片山萌美と淵上泰史らを迎えウエダ監督が『富美子の足』を。吉村界人、大野いと、前田公輝らを迎え藤井監督が『悪魔』を手掛ける。『神と人との間』は2018年1月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。『富美子の足』『悪魔』は2018年、全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2017年10月23日