「キットカット」シリーズから、富山の銘酒「満寿泉」を使用した新味「キットカット 日本酒 満寿泉」が登場。2017年9月中旬より順次、全国の土産店などで発売される。2016年2月の発売以降、海外・国内問わずお土産の定番として親しまれている「日本酒」味。今回は、日本酒の魅力を知り尽くす中田英寿とコラボレーションし、既存の「日本酒」味を一新。日本酒ファンによる投票のもと、100種の銘柄から選んだ富山の銘酒「満寿泉」を使用した新「キットカット 日本酒」が、新たにラインナップに加わる。1年以上の年月をかけて中田英寿と共に開発された「キットカット 日本酒 満寿泉」は、「満寿泉 からくち」のキレのある辛口をイメージして制作。ホワイトチョコレートで包み込むことで、口の中に広がる芳醇な香りと、上品ですっきりした後味、 チョコレートの優しい甘みを楽しめるとう。また、中田英寿監修によるパッケージも、日本の伝統色である朱色を背景に純白の布で覆われた日本酒の瓶を配置することで、その高い品質を表現。日本酒のことをより多くの人に知ってもらいたい、との想いから、側面には日本酒の豆知識を記載するなどの遊び心も取り入れられている。【商品情報】「キットカット ミニ 日本酒 満寿泉」発売時期:2017年9月中旬価格:700円+税内容量:9枚発売地域:全国のお土産店など【問い合わせ先】ネスレお客様相談室フリーダイヤルTEL:0120-00-5916 (受付時間 24時間年中無休)
2017年09月14日1996年のオフ・ブロードウェイの開幕以降、世界で愛され続けるミュージカル『RENT』が7月2日、東京・シアタークリエで開幕した。出演は村井良大、堂珍嘉邦・ユナク(Wキャスト)ら。初日に先駆け1日には囲み取材が開催され、出演者が意気込みを語った。舞台「RENT」チケット情報20世紀末のNYを舞台に、貧困やHIV感染症、薬物依存症、同性愛といった様々な困難や問題に直面しつつ、夢を掴もうと日々を懸命に生きる若者たちの姿が、キャッチーなロックサウンドで綴られていく青春群像劇。2年ぶりとなる今回の公演は、連日満員御礼の熱狂となった2015年公演のキャストが多数続投するとともに、新たなキャストも加わり、充実のステージとなっている。ビデオ・アーティストであり、物語の語り部でもあるマーク役は前回に続き村井良大。「『RENT』がさらにパワーアップして帰ってきました。人生を変える作品と言っても過言ではないくらい、とても素敵なパワーに満ち溢れています。前回50回くらい本番をやったのに、新キャストのパワーをもらって、毎日新鮮に、新しい『RENT』が出来ています」と自信の表情。マークの友人であり引きこもりのロッカー、ロジャーを演じる堂珍嘉邦とユナクも「新しいキャストも含めて、絶対に2年前より確実に深まっているものが、それぞれにある」(堂珍)、「緊張感も違うし、もっといい芝居を見せられる自信がある」(ユナク)と、前回を超える作品が出来たとアピール。同じく続投組、ドラァグクイーンのエンジェルを演じる平間壮一(丘山晴己とWキャスト)も「『RENT』というのは、自分の人生がすごく表れる作品。2年という月日はすごく長く、それぞれに色々なことを経験しているので、みんなの芝居を観て「あ、深まったな」と感じた」と話した。出演はほかに青野紗穂・ジェニファー(Wキャスト)、光永泰一朗、上木彩矢・紗羅マリー(Wキャスト)、宮本美季、NALAWら。公演は8月6日(日)まで、東京・シアタークリエにて。その後、愛知、大阪、福岡でも上演される。チケットは発売中。
2017年07月04日ミュージカル『RENT』の公開ゲネプロが1日、東京・シアタークリエで行われ、村井良大、堂珍嘉邦、ユナク(超新星)、青野紗穂、ジェニファー、平間壮一、丘山晴己が取材に応じた。同作は1996年の初演以来、アメリカ・ニューヨークのブロードウェイで12年4カ月のロングランを行い、日本を含む世界15カ国以上で上演された名作ミュージカル。2006年には映画化され、シアタークリエでは2008年から4回上演されている。20世紀末のNY、イーストヴィレッジを舞台に、HIV感染、同性愛など様々な背景を持つ若者たちの葛藤を描く。村井、堂珍、ユナク、ジェニファー、平間は2015年版から続投となるが、村井は「マークはいろんな方が演じられるんんですけど、続投できたのは初ということで嬉しい気持ちと、広めなければという気持ち」と心境を表す。キャスト陣についても「前回に甘えてない、もっといいものにするぞというのがすごく素敵」と称賛した。また、ボーカルデュオ・CHEMISTORYとしての活動も再開した堂珍は「作品の意味がすごくありますし、愛に溢れてるし、自分の中ではかけがえのないもの」と同作への思いを語り、「新しいキャストの皆さん含めて、2年前よりかは確実に深まってるところがあるので、武器として色濃く演じることができたらいいな」と意気込んだ。ユナクは「緊張感も違うし、雰囲気も違うから。もっといい芝居を見せられる自信はあります」と自信を見せ、平間も「自分の人生もすごい出てくる作品だと思ってて、それぞれにまたいろんなことを経験して、深まったなという感じがしましたね」と実感を語る。一方、初出演となる青野は「できあがってる世界の中に新しく呼んでいただいた。サポートももちろん、あったかい愛に包まれてるというのがありました」と他のキャスト陣に感謝。丘山も「いっぱいサポートしてくれた。とっても大好きな作品なので、安心してできました」と、新たなカンパニーの良い関係性を見せた。東京公演はシアタークリエにて7月2日~8月6日、愛知公演は愛知県芸術劇場大ホールにて8月10日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて8月17日~22日。福岡公演は福岡市民会館にて8月26日~27日。
2017年07月02日東京・シアタークリエにて8日に行われた舞台『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』ゲネプロ及び囲み取材に、村井良大、高垣彩陽、田野優花(AKB48)、古田一紀、東山光明、中川晃教が登場した。同作は世界で3億5,500万人以上の読者を持ち、日本でも人気の高いチャールズ・M・シュルツによるコミック『ピーナッツ』を1967年にミュージカル化。1999年にリバイバル公演でトニー賞4部門にノミネートされ、日本でも1977年、2000年に上演された。何の取り柄もない少年チャーリー・ブラウンと、飼い犬スヌーピーを始めとする仲間たちの日常を描く。2016年に上演された『ジャージー・ボーイズ』にて読売演劇大賞 最優秀男優賞、第42回菊田一夫演劇賞を立て続けに受賞した中川だが、受賞後初の舞台では、犬のスヌーピー役に。はつらつと動き回りながら、かわいらしい着ぐるみの外見からは想像もつかないような豊かな美声を響かせた。中川は、「受賞後初、犬っていうのが、本当にこういうことがタイミングとしてくるんだなって」と驚きながらも「嬉しく思っています」と笑顔に。役の話を聞いた時は「うわあ、あのスヌーピーをやるの!?」とイメージが湧かなかったというが、「中川晃教だったら、どうこのクリエの舞台でいきいきと表現するか」と想像を膨らませ、挑戦を決めたという。『ピーナッツ』の世界の奥深さにも触れ、「運命を感じているキャラクター。出会うべくして、出会っているなと思います。ワン!」と語った。主役となるチャーリー・ブラウン役の村井は「正直すごく若返るなと思います。久しぶりにこんな短パンをはいて舞台やるなって」と苦笑。中川も犬の格好に「いろんなところが軽量化されている」と、腕の裏側がシースルーになっていることを明かし、四足歩行のために強化した膝のニーパッドも見せる。中川は改めて、チャーリー・ブラウンについて「何をやってもうまくいかない人だけど、彼なりのビジョンを持って生きている」と説明し、『RENT』『きみはいい人』と立て続けに主演を張る村井の「いろんな意味でアップアップする瞬間にすごくリンクする」という。中川はスヌーピーが「チャーリーを愛している犬」であり、「全面的に愛しているからこそ、とにかく彼の全ての瞬間を大好きです」と村井への愛を語った。東京公演はシアタークリエで4月9日~25日、福岡公演はキャナルシティ劇場で29日、大阪公演はサンケイホールブリーゼで5月6日~7日、愛知公演は日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで5月9~10日。
2017年04月09日ミュージカル『レ・ミゼラブル』新キャストお披露目会見が25日、都内で行われ、追加キャストとして俳優の相葉裕樹(アンジョルラス役)、小南満佑子(コゼット役)が発表となった。同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から公演数は3,006回を数える。19世紀初頭のフランスを舞台に、社会情勢や民衆の生活を描いていく。「どうしても20代のうちに帝国劇場に立っておきたかった」という相葉は、オーディションを「受けない選択肢はなかった」と語る。相葉は「正直自分にとっては1こも2こも高いステージだなと。それでもダメ元で、できる限りのことをやって、もしもダメだったら仕方ないなという思いで覚悟を決めて受けました」と、経緯について語った。相葉はオーディションの様子を「ワークショップ形式で、何度も君の熱はどうやったらあがるんだい? と言っていただき、ディスカッションしながらやって、最終的には自分でも見たことないような表現ができたのかな」と振り返り、「今までとは違ったアンジョルラスが届けられたらと思いますので、精一杯自分の役割を果たしたい」と意気込んだ。一方、2015年公演ではアンサンブルとして出演していた小南は「こうして30周年という記念すべき年に大好きな作品に、コゼット役として戻ってこられてことを嬉しく思います」と喜びを表し、「最初はコゼットはもっと、清純なイメージを描いていたんですけど、実はとても芯の強い女性だと教えていただいた」とオーディションについて振り返った。そして、「私も芯の強い部分があると思うので、自分と照らし合わせて、私らしいコゼットを演じて喜んでいただけたらと思います」と、作品への思いを込めた。会見には他、生田絵梨花(コゼット役)、内藤大希(マリウス役)、橋本じゅん(テナルディエ役)、鈴木ほのか(マダム・テナルディエ役)、唯月ふうか(エポニーヌ役)、松原凛子(エポニーヌ役)、二宮愛(ファンテーヌ役)が出席した。東京公演は帝国劇場にて2017年5月25日~7月17日。8月に福岡公演(博多座)、9月に大阪公演(フェスティバルホール)、9~10月に名古屋公演(中日劇場)を予定している。
2016年11月25日ミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』が6月12日、東京・よみうり大手町ホールで開幕した。開幕に先駆け11日、出演する村井良大、彩吹真央、駒田一が取材に応じ、作品の魅力と意気込みを語った。ミュージカル『キム・ジョンウク探し』チケット情報『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』は2006年に韓国で生まれ、2014年までロングランを重ねた人気作。何をやってもダメダメで、会社をクビになった挙句彼女にも振られてしまった主人公の青年が、新たに始めた“初恋の人を探してあげる会社”。そこにやってきた、初恋を忘れられない女性。その初恋の相手の手がかりは“キム・ジョンウク”という名前だけ…。彼と彼女が“キム・ジョンウク”を探し出す過程を、コミカルに、そしてロマンチックに描き出していくラブコメ・ミュージカルだ。2010年には映画化もされ、日本でも公開されたが、日本版ミュージカルは今回が初演となる。出演者はたった3名。主人公の冴えない青年ミニョクと、カッコいい初恋の相手キム・ジョンウクの2役を村井が、ヒロインのアン・リタを彩吹が演じ、彼らに関わる24役ものキャラクターを駒田がひとりで担う。その奮闘っぷりも見どころだ。「たった3人しかいない舞台ですが、舞台上では僕らが所狭しと暴れまくっております。笑って痛快なテンポで進んで行くラブ・コメディ」と村井が楽しさをアピール。3人のチームワークも良好だったようで、「休みの前なんか、反省会と言う名の食事会をしょっちゅう開いてたね」と駒田が話せば、「ここまで集まりが良いカンパニーって珍しい(笑)」(彩吹)、「全キャストがこんなに集まるなんて、ねぇ!?」(村井)、「まぁ、3人なんですけど(笑)」(駒田)と、テンポの良い掛け合いで報道陣を笑わせた。そしてやはり、話題は駒田の24役へ集中。「一さんが登場するたびに笑っちゃう(笑)。でも本当にひとつひとつの役の、声も姿勢も全部が違うんです」(彩吹)、「稽古場でも、一さんの色々な引き出しが見られるのが面白かった。しかも稽古場でもアドリブが毎回違う!」(村井)と、共演のふたりもその芸達者ぶりに舌を巻く。その駒田は「正直、苦しい稽古場でしたが、だからこそそれを乗り越えたなと、数日前から本当に楽しくなった。劇場で、笑って泣いて頂ければ僕らも幸せです」と話した。公演は6月26日(日)まで同劇場にて上演。その後6月29日(水)・30日(木)に大阪・サンケイホールブリーゼでも上演される。チケットは発売中。
2016年06月13日村井良大、平方元基らが出演する舞台『SHOW ル・リアン』が、3月31日、東京・天王洲 銀河劇場にて開幕する。開幕を目前に控えた30日、舞台稽古が公開された。演出は本間憲一。舞台『SHOW ル・リアン』チケット情報作品は、夜毎ショーが開催されている“ル・リアンの館”に、ひとりの少年・タクミが迷い込んでくることからはじまる。少年とともに、観客も夢の世界に誘われていくような幻想的な雰囲気を纏ったショーだ。披露されるナンバーは『ショーほど素敵な商売はない』(アニーよ銃をとれ)、『Too Darn Hot』(キス・ミー・ケイト)、『All That Jazz』(CHICAGO)といった、スタンダード化しているミュージカルソングの数々。その王道ナンバーを、時にシックに、時にチャーミングに魅せていくのが、村井、平方ら人気若手俳優を中心としたメンバーだ。これまであまりショー作品への出演イメージのない彼らの個性が素敵に光り、なんとも温もりあるステージを作り上げている。村井はストーリーテラー的役割も担いつつ、後半の重要なタップダンスの場面もしっかりと見せ、平方は豊かな歌声を劇場いっぱいに届け、若手ミュージカルスターらしいきらめきを放った。さらにダンサー・大貫勇輔が『SINGIN’ IN THE RAIN』(雨に唄えば)でジーン・ケリーもかくやといったダンスを披露したり、元宝塚トップスター・大空祐飛はジャズのスタンダードナンバー『Stardust』でオーラ全開のディーバの顔を見せたと思えば、真っ赤なミニドレスでキュートなペアダンスを披露したり……と、出演者それぞれの魅力が存分に楽しめるショー。演出を手がける本間が日本を代表するタップダンサーということもあり、タップダンスも重要な要素で、HIDEBOHの印象的なソロ・タップ、出演者全員の迫力のタップも見どころだ。そして本作のテーマ曲の作曲も手がけた14歳の天才ピアニスト、奥田弦の超絶テクニックも必見。郷愁を誘うスタンダードナンバーを繋げ、奇を衒わず丁寧に作り上げたた舞台は、古き良きショー作品の趣きだが、奥田とタクミ役の松本拓海というふたりの少年の存在が、エンターテインメントの未来の輝きを予感させる。ショー作品の原点と未来を同時に体感できる、上質のステージである。公演は4月3日(日)まで同劇場にて。その後、4月5日(火)・6日(水)には大阪・サンケイホールブリーゼでも上演される。
2016年03月31日“エンタテインメントの聖地”とされる館「ル・リアン」で行われるショーと、館での人間模様とを描く『SHOW ル・リアン』。出演の村井良大と平方元基はともに、ミュージカルからストレートプレイまで様々な舞台に出演してきたが、本格的なショーは初めてだと口を揃える。舞台『SHOW ル・リアン』チケット情報「僕は毎年、目標を立てるのですが、今年は挑戦する年にしたいと思っているんです」と語るのは、デビュー10周年の村井。「これまで、イメージが一変するような舞台はあまりやってこなかった気がします。でも凝り固まってしまうのが嫌で、28歳になる今年は違うことをしたかった。そのタイミングで(繋がり・絆という意味の)『ル・リアン』に出演させていただき、まさに“繋がった”感じ。ショーの中で、重さがあるから軽くもできるような表現を目指したいです」。一方、平方は「お芝居ではまず舞台上で対話を完成させなければいけないけれど、ショーは“ジャンジャン!”ってキメて、それをお客様に投げかけるみたいなところがありますよね。今回はタップダンスも披露します。ミュージカルと密接に関わるタップは、一度やってみたかったもの。30歳という節目に挑戦させていただくことは、一生の財産になりそうです。“観るは天国、やるは地獄”でとてつもなく難しいですが、どんな地獄を見たかで表現できるものも変わってくると思うので頑張りたいです」と意気込む。村井が演じるのは、館を取り仕切るMC(HIDEBOH)の下で修業する次期MC役。「タップ歴は『私のダーリン』の稽古と本番の数か月なので、HIDEBOHさんと肩を並べるのはとても無理。ただ、久々にやったら体が結構おぼえていました」と村井が言えば、平方は「良大くんは舞台上でも普段でも切り返しが早いので、MC的な役割は本領が発揮できると思います」と評した。その平方は、館で歌い踊るエンタテイナー役。「タップはもちろん音が鳴らないといけないんだけど、今は鳴らなくても感覚として楽しめるし、時折鳴るとさらに楽しい」と言う平方について、村井が「(構成・振付・演出の)本間(憲一)先生が“元基くんは音楽が好きだから、音へのこだわりがあってセンスも良い”と褒めていました」と教えてくれた。舞台では、往年のミュージカルの名曲が、今回独自の物語の中に編み込まれて展開する。「色々な場所でお客様が聴いてきたナンバーも、別の物語で表現されるので、これまでとは違う新鮮な感情が生まれるかもしれません。最後は胸がキュンとなって、タイトルの意味にも納得していただけると思います」(村井)「この場面ではこの曲、という理由も描かれるので、謎解きのように楽しんでいただけるはず。悲しみの涙ではないけど、しずくがぽつんと落ちて、次第に波紋が広がっていくような作品。そのしずくで少しでもお客様の心を動かせたら嬉しいですね」(平方)公演は3月31日(木)から東京・天王洲 銀河劇場、4月5日(火)から大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文:高橋彩子
2016年03月14日“エンタテインメントの聖地”とされる館「ル・リアン」で行われるショーと、館での人間模様とを描く『SHOW ル・リアン』。出演の村井良大と平方元基はともに、ミュージカルからストレートプレイまで様々な舞台に出演してきたが、本格的なショーは初めてだと口を揃える。舞台『SHOW ル・リアン』チケット情報「僕は毎年、目標を立てるのですが、今年は挑戦する年にしたいと思っているんです」と語るのは、デビュー10周年の村井。「これまで、イメージが一変するような舞台はあまりやってこなかった気がします。でも凝り固まってしまうのが嫌で、28歳になる今年は違うことをしたかった。そのタイミングで(繋がり・絆という意味の)『ル・リアン』に出演させていただき、まさに“繋がった”感じ。ショーの中で、重さがあるから軽くもできるような表現を目指したいです」。一方、平方は「お芝居ではまず舞台上で対話を完成させなければいけないけれど、ショーは“ジャンジャン!”ってキメて、それをお客様に投げかけるみたいなところがありますよね。今回はタップダンスも披露します。ミュージカルと密接に関わるタップは、一度やってみたかったもの。30歳という節目に挑戦させていただくことは、一生の財産になりそうです。“観るは天国、やるは地獄”でとてつもなく難しいですが、どんな地獄を見たかで表現できるものも変わってくると思うので頑張りたいです」と意気込む。村井が演じるのは、館を取り仕切るMC(HIDEBOH)の下で修業する次期MC役。「タップ歴は『私のダーリン』の稽古と本番の数か月なので、HIDEBOHさんと肩を並べるのはとても無理。ただ、久々にやったら体が結構おぼえていました」と村井が言えば、平方は「良大くんは舞台上でも普段でも切り返しが早いので、MC的な役割は本領が発揮できると思います」と評した。その平方は、館で歌い踊るエンタテイナー役。「タップはもちろん音が鳴らないといけないんだけど、今は鳴らなくても感覚として楽しめるし、時折鳴るとさらに楽しい」と言う平方について、村井が「(構成・振付・演出の)本間(憲一)先生が“元基くんは音楽が好きだから、音へのこだわりがあってセンスも良い”と褒めていました」と教えてくれた。舞台では、往年のミュージカルの名曲が、今回独自の物語の中に編み込まれて展開する。「色々な場所でお客様が聴いてきたナンバーも、別の物語で表現されるので、これまでとは違う新鮮な感情が生まれるかもしれません。最後は胸がキュンとなって、タイトルの意味にも納得していただけると思います」(村井)「この場面ではこの曲、という理由も描かれるので、謎解きのように楽しんでいただけるはず。悲しみの涙ではないけど、しずくがぽつんと落ちて、次第に波紋が広がっていくような作品。そのしずくで少しでもお客様の心を動かせたら嬉しいですね」(平方)公演は3月31日(木)から東京・天王洲 銀河劇場、4月5日(火)から大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文:高橋彩子
2016年03月14日映画『ドクムシ』のワールド・プレミアが2月27日(土)、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2016」にて開催され、主演の村井良大、秋山真太郎(劇団EXILE)、朝倉加葉子監督が舞台挨拶に登壇。ヒロインを演じた武田梨奈からはビデオメッセージが到着した。350万ダウンロードの電子コミックを実写化。気づくと完全に閉鎖された学校に閉じ込められていた7人の男女が、極限の中で生き残るために人間性をむき出しにしていく様を残酷に、生々しく描き出す。映像を見ればわかるように、かなり過酷な撮影現場だったようだが、村井さんは撮影での苦労について「たくさん血が出てくるんですが、一気に血を浴びるようなシーンは一発で成功させなくてはならず、プレッシャーがありました」と振り返る。秋山さんは、武田さんから放たれるビンタが「痛かったです」と苦笑。運動神経抜群の武田さんが本作では華麗なアクションを封印し、等身大の女性を演じているが、それでも彼女がビンタするシーンは「さすがと言うか…(苦笑)、『本気で来てください』と言ったら、すごい本気で来て…。そういうときに限って『もう1回、お願いします』ってなるんですよ」と振り返った。朝倉監督は、映画の中で重要かつ恐るべき(!)役割を果たす大鍋について言及。「なかなか大変なことに…(苦笑)」と言葉を濁したが、村井さんは「ニオイがすごいんです。夏で、(密閉された部屋のため)換気できないし、『鼻が曲がる』ってこういうことかと…」と顔をしかめ、秋山さんも「あの(部屋での)シーン、嫌だった」と漏らす。朝倉監督は「(映像用の)特殊造形物に加えて、本物の動物の内臓が入っていて、混ざり合ってます…(苦笑)」と映画の中だけでなく、撮影でも恐るべき光景が繰り広げられていたことを明かした。お気に入りのシーンを尋ねると、村井さんは全ての真相が明らかになった上でのラストシーンのある描写を挙げる。一方、秋山さんは映画を通じて描き出される「時間の経過」に触れ「順撮りで一週間、ヒゲも伸ばしっぱなしで、食事も基本は水分だけで固形物はなるべく摂らず、ゲッソリしていく姿は映画の中の7日間と合っていてリアルです」とまさに身を削って現場で過ごしていたことを告白した。一方、朝倉監督は武田さんが関わるあるシーンでの“首切り”描写をお気に入りにあげ「見事な首切りでした…」とウットリ。会場は笑いに包まれた。武田さんは、2月25日(木)の映画祭初日から夕張に滞在していたが、29日(月)の米アカデミー賞授賞式をレポートするためにロサンゼルスに行かねばならず、すでに夕張を発った。村井さんらは夕張入りし、わずか5分ほど武田さんと顔を合わせる時間があったそうで、村井さんは「ちょっとでも会えてよかったです」と笑顔を見せた。武田さんからはビデオメッセージが届けられ、映画について「人間の心理が見えて、いろんな意味でドキドキする作品で『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』にピッタリだと思います。ぜひ楽しんでください!」と呼びかけていた。『ドクムシ』は4月9日(土)から22日(金)まで2週間限定公開。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2016」は2月29日(月)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2016年02月28日1月15日、『FUJI XEROX SUPER CUP 2016(FXSC)』の開催発表記者会見が行われた。Jリーグ王者・サンフレッチェ広島×『第95回天皇杯』覇者・ガンバ大阪という『明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ(CS)』の再現に、村井満チェアマンは「Jリーグ開幕を告げると同時に、『ACL』開幕前の真剣勝負の場になる。因縁の対決が楽しみ」と語った。また、両クラブには「今年は開催国枠としてではなく、アジア王者として『クラブワールドカップ』に出てほしい」と期待を込めた。【チケット情報はこちら】記者会見に登壇した水本裕貴(サンフレッチェ広島)と丹羽大輝(ガンバ大阪)は、次のように意気込みを語った。「『FXSC』はシーズンの幕開けとなる大会。素晴らしいシーズンになるように、いい結果を残したい。丹羽選手は明日30歳の誕生日なので、今日はおめでとうと言いたい。そして試合当日は(広島が勝って)おめでとうと言わせたい(笑)」(水本)「明日30歳になるが、気持ちはハタチ(笑)。フレッシュな気持ちで『FXSC』に向かいたい。『FXSC』でいい結果を出したチームが『ACL』にいい入りができると思うので、しっかりカップを掲げたい」(丹羽)相手に負けない、自軍の強みについて質問が飛ぶと、こう答えた。「チーム全員で戦う強さがある。誰が出ても一定以上のクオリティを出せる。そこはG大阪とは違うと思う。ひたむきさで勝ちたい」(水本)「新しいチームになっているので、やってみないとわからない。ただG大阪は先制されても慌てない、先制しても攻め急がない。サッカーを知っている選手が多いので、バタバタしないのが強み」(丹羽)相手の嫌なところや警戒する選手については、以下のように答えた。「(横浜F・マリノスから)アデミウソンも加入し、攻撃陣が強力。G大阪は守備も固い。本当にやり辛い相手だが、うちが勝る点もある」(水本)「広島戦は先制点がより大事になる。注意する選手は(浅野)拓磨選手。『CS』でも得点を取られているので、抑えたい」(丹羽)『CS』ではアディショナルタイムに同点弾、逆転ゴールを決めた広島が先勝し、第2戦を引き分けで終えて頂点に立った。『天皇杯』準決勝ではエース・ドウグラスを欠いた広島に、G大阪が宇佐美貴史の2ゴールなどで3-0と快勝した。広島は得点ランキング2位・ドウグラスがチームを去り、FWの補強が急務である。G大阪はブラジル人アタッカー・アデミウソンの獲得でJリーグ随一の攻撃陣を揃える。決戦まで約1か月、広島・森保一監督、G大阪・長谷川健太監督がどのようにチームを仕上げてくるのか。『FUJI XEROX SUPER CUP 2016』サンフレッチェ広島×ガンバ大阪は2月20日(土)・日産スタジアムでキックオフ。チケットは1月17日(日)午前10時より一般発売。
2016年01月15日村井良大らが出演するミュージカル『RENT』が9月8日、東京・シアタークリエで開幕した。1996年のオフ・ブロードウェイの開幕以降、世界で愛され続け、日本でも上演を重ねている作品。出演者は全キャストオーディションで決定、いわゆるミュージカル俳優に限らない幅広い人材が集まるのも特徴だ。今回も個性豊かなキャストが熱いパフォーマンスをぶつけ、化学反応を起こし、珠玉のステージになっている。【チケット情報はこちら】『RENT』はプッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』を下敷きに、舞台を20世紀末のNYに移したもの。映像作家のマークは、彼女に女性の恋人が出来てフラれたばかり。さらに住んでいるロフトの家賃(RENT)は滞納し、クリスマス・イブに暖をとることも出来ない。ルームメイトのロジャーは元ジャンキーでHIV陽性で引きこもり。死ぬ前に“栄光の1曲”を残したいと思っている。さらに階下に住む少女・ミミに惹かれていくも、一歩踏み出せない。クリスマス・イブに出会ったゲイのカップル、コリンズとエンジェルはたちまち恋に落ち、ふたりで暮らそうと約束するが、彼らもまたHIVキャリアで残された時間はあまりない……。問題や欠点を多く抱え、明日も見えない中、それでも自らの個性を大切にし、今日を懸命に生きようとしている若者たちが織り成す青春群像劇だ。物語の語り部も担うマークを演じる村井良大は、翻訳ミュージカル初挑戦だが、安定した歌唱力で物語を牽引する。また仲間たちをフィルムに収めていく彼は傍観者であり、HIV陽性でもない彼はやがて残される宿命を負っている。そんな居所のなさを、掴みどころのない笑顔で演じているのが印象的。ロジャーは堂珍嘉邦、ユナク(超新星)のWキャスト。苛立ちを叩きつけるかのようなパッションを、“元ロッカー”という立場と上手くリンクさせた堂珍、逆に暗いまなざしが悲しげで心に残ったユナクと、好対照な役作りで面白い。またコリンズ役のふたり(TAKE[Skoop On Somebody]と加藤潤一のWキャスト)も非常に素晴らしく、ともに『I’ll Cover You (Reprise)』の熱唱は観ていて号泣必至だ。心優しいエンジェルに扮したふたりも、平間壮一のチャーミングさ、ドラァグ・クイーンという設定が非常に説得力のあった美しいIVANと、見比べてみるのが楽しい。文字数の都合もあり全員分の感想を記せないのが残念だが、すべてのキャストがそれぞれにこの作品を愛しているのが伝わってくる熱演。誰もが主人公たるこの作品を、キャストそれぞれが真摯に、そして熱をもって体当たりで演じ、『RENT』のテーマ――No Day But Today=今を生きる――を、美しく浮かび上がらせた2015年『RENT』カンパニーに拍手を贈りたい。公演は10月9日(金)まで、東京・シアタークリエで上演。その後10月16日から18日(日)まで、大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。
2015年09月15日9月14日、『明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ』の大会概要発表が行われた。リーグタイトルスポンサーの明治安田生命保険相互会社が大会冠スポンサーに就くことともに、大会タイトルマークを発表。また、全試合スカパー!にて生放送することと、1回戦はBS-TBS、準決勝はNHK総合とBS-TBS、決勝第1戦はTBS、第2戦はNHK総合で放送されることが明らかになった。Jリーグの村井満チェアマンは「ファイナルは11年ぶりのゴールデンタイムでの地上波放送。多くの方に触れていただきたい」と言い、明治安田生命の根岸秋男社長は「Jリーグが強くならないと日本代表は強くならない。『チャンピオンシップ(CS)』が『ワールドカップ』や『オリンピック』につながるようになっていってほしい」と語った。1stステージを制し、『CS』出場を決めている浦和レッズから槙野智章が登壇。日本代表にも名を連ねるDFは、持ち前のキャラクターで場を温めた。「初めての試みとなる『CS』は、どんなことが起こるかわからない。ただ、注目は浦和レッズ、槙野智章だということは変わらない」とキッパリ。さらに「自分たちが初代チャンピオンに名前を刻むため、記録に残る、記憶に残る『CS』にしたい」と宣言した。威勢のいいセリフを連発した槙野だが、会見後の囲み取材では優勝への渇望を口にした。「シャーレを初めて見たが、(1st・2ndステージのトロフィーとともに)3つすべてを手に入れたい。昨年、一昨年と失速の浦和と言われている。あの悔しさを糧にして、残りふたつを手に入れたい。選手たちはあの悔しさを忘れてはいない。結果しかない。年間優勝しか見ていない」『明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ』は、1回戦は11月25日(水)、準決勝は11月28日(土)、決勝は12月2日(水)・5日(土)にキックオフ。チケットは1回戦が11月23日(月・祝)、準決勝は11月26日(木)、決勝は11月29日(日)に一般発売開始。2ndステージ第10節終了現在の成績を、『CS』の組み合わせに当てはめると、2ndステージ1位で年間1位のサンフレッチェ広島がシードされ、年間2位の1st王者・浦和と年間3位のFC東京が準決勝で対峙することになる。ステージ優勝と年間1・2位が同一クラブのため、準決勝からの実施となる。『CS』出場を目指す戦いは、残り7節を残すのみ。2ndは1位・広島・勝点24、2位・鹿島アントラーズ・勝点22、3位・柏レイソル・柏レイソル・勝点19、4位・FC東京・勝点18、5位・ガンバ大阪・勝点18、年間順位は1位・広島・勝点58、2位・浦和・勝点58、3位・FC東京・勝点53、4位・G大阪・勝点50、5位・鹿島・勝点44が上位に名を連ねる。2ndステージの優勝争い、そして年間順位を決する戦いは、これからひと山もふた山も迎えることになるだろう。ラスト7、2ndステージ第11節は9月19日(土)・20日(日)キックオフ。
2015年09月15日名古屋港水族館(愛知県名古屋市)では8月2日、ベルーガ(シロイルカ)の「ミライ」が満3歳の誕生日を迎えた。○飼育の難しいベルーガの赤ちゃんが満3歳にベルーガは、哺乳綱クジラ目イッカク科シロイルカ属の海生哺乳類で、大きく丸く膨らんだ「頭」が特徴。この日、3歳の誕生日を迎えたのは、2012年8月2日生まれのオスの「ミライ」。母「グレイ」、父「ホドイ」の間に誕生し、体重は、生まれたときの60kgから300kgになった。"ザ・マイペース"で堂々としており、少々のことでは動じない肝っ玉の持ち主だが、実は繊細なことが最近わかってきたという。同館では、2004年に日本で初めてべルーガの出産に成功。その後2007年に2頭、2010年に1頭、2012年に1頭、べルーガの赤ちゃんが誕生した。しかしながらべルーガの赤ちゃんが順調に育つのはとても難しく、現在生きているのは、2007年に産まれた「ナナ」と2012年に生まれた「ミライ」の2頭のみとなる。「ナナ」は水族館産まれのべルーガとして、日本での最長飼育記録を月々更新中。「ミライ」はそれに続く、"未来"を期待されている。
2015年08月10日スカパー!は6日、都内の本社でメディア説明会を開催し、BSスカパー!で7・8月に、地上波では放送できないバラエティ番組に注力していく方針を示した。8月22日21時から深夜2時は『BSスカパー!夏祭り プリメン&セクシー女優だって地球を救っちゃうぞ!5時間スペシャル!!』を編成。地上波日本テレビで『24時間テレビ・愛は地球を救う』を放送している裏で、LGBT(同性愛者)や、セクシー女優が活躍する番組を放送する。第1部(21:00~23:00)は『元おとこのこ応援バラエティ プリティ・ウーMEN3』を生放送。元おとこのこ美女(=プリメン)7人のユニット「プリティ・ウーMEN」が司会を務め、プリメンを子供に持つ親が胸中を告白する企画や、企業とともに下着をプロデュースする企画などを展開する。また、プリメン大好き芸人のピース・綾部祐二も出演する。第2部(23:00~深夜2時)は『第1回セクシー女優ダラケ!のスカパー!水泳大会』を放送。かつて地上波で放送されていた『女だらけの水泳大会』をパワーアップさせ、30人のセクシー女優が、ブラジャー綱引き、ペロペロアイスキャンディーリレーなどのセクシー競技で対決する。MCは千原ジュニア。赤組キャプテンを庄司智春(品川庄司)、白組キャプテンを斉藤慎二(ジャングルポケット)が担当する。レギュラー番組でも「地上波では絶対にありえない番組」(清水泰貴チャンネル運営部編成担当主幹)をコンセプトに放送。8月2日からは、1つのテーマのモノ・商品2つをさまざまな角度から比較するという、スポンサーが付いたら実現できない『モノクラ~ベ』(MC:堀潤)が、シーズン4をスタート。また、美人SM嬢や、宇宙コンタクティなど、"キワでコアな世界"の体験者を集めたクイズバラエティ『ダラケ!~お金を払ってでも見たいクイズ~』(MC:千原ジュニア)も、7月16日からシーズン4に突入する。このほかにも、さまざまなオリジナルバラエティ番組を放送。フジテレビ出身の小牧次郎スカパーJSAT執行役員専務有料多チャンネル事業部門長兼放送事業本部長は「地上波の仇(あだ)をスカパーで討つ」と、視聴率が低迷している古巣のリベンジを果たす意気込みを示した。BSスカパー!7・8月の主な単発番組『高校生TV』7月26日19:00~21:00 / 出演:オリエンタルラジオ、井上裕介(NON STYLE)、ハライチ、けみお、藤田ニコルほか『元気に死ぬテレビ』8月15日19:00~21:00 / 出演者調整中『朝のおつとめ』8月10日~14日10:00~12:00『グラスゴー 2015 IPC 世界水泳選手権大会』7月13日深夜1:20~、7月14日~19日深夜1:00~一方、別のチャンネルを含め、スカパー!では、終戦70年を記念した番組を次々に放送。専門家と第二次大戦を読み解く『田原総一朗スペシャル「第二次世界大戦」~映画・ドラマ・ドキュメンタリーが描いたあの悲劇~』(BSスカパー!、8月2日)や、シベリア抑留を経験した住職の半生を描いた植木等主演の幻の映画『本日ただいま誕生』(BS日本映画専門チャンネル、8月15日17:30~20:00ほか)、戦時下に海軍省の後援を受けた戦意高揚映画で、現在の価値で4億円の製作費をかけた日本初の長編アニメ『桃太郎 海の神兵』(衛星劇場、8月12日7:30~9:00)などが放送される。同会では、Jリーグ中継の取り組みについても説明。4K中継は、今シーズンから毎節1試合放送している。ゲストとして登壇したJリーグの村井満チェアマンは「接触の時に芝が飛び散るとか、汗が吹き飛ぶとか、そういうところも見える。数万人の観客の一人ひとりの顔が分かるので、知り合いを探したり、非常に楽しみ満載ですね」と見どころを語った。また、PCやスマートフォンなどで楽しめるスカパー!オンデマンドのサービス「Jリーグオンデマンド」では、2ndシーズンから、各試合のゴールシーンをピックアップして再生できる機能を開始。コンサドーレ札幌の野々村芳和社長は「『あれ本当に入ってたの? ファールだったんじゃないの?』みたいなシーンを見るのに、現場でもよく使っている」と実用していることを明かした。4Kについては、今後さらに充実化を進める方針。8月30日には、東京ドームの巨人戦を初めて4K生中継する。小牧専務は、放送機材が次々に4K対応していることを踏まえ、スポーツ中継については「あればいくらでも(4Kを)やっていく」という姿勢を示した。
2015年07月07日●SFCの授業とは?村井 純という人物をご存知だろうか。"インターネット"を意識せず使っている人には馴染みのない人物かもしれないが、"インターネット"に興味がある人には神様のような存在だ。そして、意識せず利用している人でも、村井氏なくして今の日本のインターネット環境はなかったと言えば、その存在の大きさに気付いてもらえるかもしれない。村井氏は慶応義塾大学環境情報学部(SFC)の学部長で教授だ。インターネットがインターネットとして存在していない頃からネットワーク技術に携わっており、大学や研究機関をネットワーキングする「JUNET」の立ち上げ、我々が意識せず使っている「.jp」の国別コードトップレベルドメインの個人委任など、初期のインターネットの日本における牽引役、"父"として、日本のインターネットを先端へと導いてきた。○Interopの成り立ち6月の頭に行われた「Interop Tokyo」。これは、ネットワーク関連技術に特化したイベントで、中にはShowNetと呼ばれる会場運営を各種ネットワークベンダーの最新機器を繋いでデモンストレーションする取り組みもある、通信技術関連で最大の国内イベントだ。村井氏は1994年に行われた第1回から参加しているが、そもそもの発端となったアメリカのInteropの第1回にも参加しており、日本人ではただ1人の参加者だったという。「今のネットワークはワイヤレス化が進んでいるが、当時は限られた会社が会社同士で接続し、ネットワーク機器を作る側も少数で問題なかった。今はネットワークのワーキンググループの決まりに沿えばネットワーク機器を作れるし、シンプルに使えるので、ユーザーはただ単に吸い上げればいいだけだ。しかし、言うは易しでそれが全てではない。商品として相互に繋がらなければ、ネットワークの意味がない。誰が誰に文句を言えばいいかもわからないし、どうせなら誰がどこで作っても、お互いにどう動くか確かめる場があればいい。そういうところから、ShowNet(InteropNet)が始まった」(村井氏)アメリカのInteropはテレビや家電の見本市(CES)など、様々なカンファレンスが定期的に開催されることからInteropの集客力は落ちてしまったというが、相対的に日本は活発だという。SDNや100Gbイーサ、最新のスイッチなど、新しいネットワーク技術に触れられるInteropで、その後の半年、1年間がわかる、そういう場は今後も重要であると村井氏は力説する。「日本のInteropは、今年で言えばIoTがテーマで、横にサイネージやメディア、位置情報(G空間)、電子書籍など、様々なインターネットに付随してくるICT全体の取り組みとしてInteropが進化している。そこがアメリカのInteropが先細ったところとの違いだ」(村井氏)○IoTを学生時代から考えられるという環境SFCの学生はそんな村井氏のもとで授業をやっているわけだが、2年前に大学を卒業した筆者でさえこんな光景は見たことないと思うような授業を行っていた。そもそも、筆者の母校が大したことのない大学というのもあるが、PCを持ち込んでいる人間は数百名の学生のうち自分を含めて10名足らずという環境だった。しかしSFCでは、以前からPCの持ち込みが前提となっており、プログラミングをやれる人間もある程度"普通"のことになっているようだ。もちろん、一番後ろから授業を見学していて、どこの大学にもいるちょっとサボっている学生が全くいないとは言わない(学生さん、ごめんなさい)ものの、こうした環境で勉強できるように受験勉強を頑張っていれば……という印象を持った。横道には逸れたが、今回の取材の前の週末に、村井氏の受講者を対象にしたワークショップが行われていた。通常は中学生や高校生のためにプログラミング教育の場を提供するLife is Tech!との共同企画によるもので、KDDI ∞ Labo出身のスタートアップであることから、KDDIもこのワークショップに参画していた。今回は"IoT"をテーマに据えていたため、マイコンボードのArduinoとKDDIが提供するHDMIドングル型開発ボードの「Open Web Board」、Firefox OSを搭載した国内初のスマートフォン「Fx0」を活用し、「世の中を良くするためのハック」のアイディア出しとデモを行ったという。これらは、IoT、つまりモノのインターネットとWoT、Webがものに繋がる世界を実現する一要素として、ハッカソンでもよく題材として取り上げられている。KDDIは、Web上で組み込み機器を管理できる開発環境「Gluin」を提供しているが、7月1日にはこのGluinのソースコードも公開している。これまではKDDIが提供するサーバーやWebサイト上だけで機器連携のレシピの製作・動作が可能となっていたが、Ubuntu OSやMySQL、Apache、php、Node.jsなどのサーバー環境を構築することで、独自サーバーでもGluinを利用できるようになる。こうしたIoT/WoTの世界観を学生に伝える村井氏だが、実際の授業でも個別の技術を事細かに伝えるというよりも、どういう考え方でネットワークの世界が進化してきたか、そして、どうすれば世の中をより良くするために技術を前に進めていけるかという話を多く語っていた。授業は後半、ワークショップの出席者をベースに生徒たちがアイディアを出しあい、説明を聞いて「いかにこのアイディアが世の中を良くできるか」という矜持に共感できたかで優秀なアイディアを選ぶことを行っており、残念ながらその結果を知ることはできなかったものの、生徒の多くが立ち上がって教室内を行き交う様子から、かなりの熱気を感じ取ることができた。●村井氏に聞く"IoT"授業後、村井氏に直接話を聞くことができたので、その様子をお伝えしたい。――授業でも触れられていましたが、シリコンバレーのGoogleやFacebookといったプレイヤーが強大な力を持っている現在のインターネットは環境的に良くないのでしょうか?村井氏インターネットはオープンなアーキテクチャであることが大事。あるレイヤでデータが流れるということは、1つの力ではできない。あるレイヤが生まれると、誰の力でそのレイヤを発展させるのかという段階にたどり着き、また次の力が生まれる。例えば、ビデオを流すとなるとマルチキャストが生まれ、たくさんのものが相乗りしていく時代になった。ビジネスには参入障壁があってはならないわけで、オープンな環境が次のイノベーションを生む。最初に誰かが成功することが重要なんだよ。ある時期にプロプライエタリな(原則的に改変が不可能な、独占的な)ソフトウェアが生まれた。一つの例でいえば、OSPFがある。SPFはアルゴリズム経路制御のプロトコルだが、それをオープンにするという議論があった。これはシスコの持ち物だったんだけど、2台のルーターをロードバランスしたくても、相手もシスコのルーターでなければならなかった。そこで公開しろという議論になったんだけれど、シスコは出さないと突っぱねた。しかし、ある会議がハワイであった時、急に反省したのかそれを公開するようになった。実は、経路アルゴリズムをOSPFとしてみんなでオープンに作り上げるという流れになっていたからで、シスコも最初こそSPFで独占的に売れた、いわゆるベンダロックインによる囲い込みで儲けようとしていたが……という流れだった。結局、これはオープンにすべてがシフトするという証拠。そして、どいつもこいつも今のインターネットでは、Googleに敵わないって言ってるけど、それは嘘。明後日になったら、Googleモノポリーの世界はありえないんだよ。さっきも話したけど、人間進歩するにはオープンが重要。Internet Explorerだって、15年前は市場を独占していたが、Firefoxが牙城を崩し、今はGoogle Chromeもある。標準化努力によって世界が変わってきたし、そういう歴史は経験としてみんなが培っている。グローバルなプラットフォームを作り上げるには、そういう経験値を持っているところに合わせることが重要なんだ。――つまり、IoT時代もGoogleらが先陣を切ろうとしていますが、勝てない戦ではないと?IoTで一番大事なことは、IoTでいうと、例えばデータはセンサーから出てくる。それがHTTPで繋がることがついにできる世の中になったということだ。ビッグデータ分析はGoogleに敵わないとされているけど、彼らはデータをWebから集めてる。つまり、基本的に文字データの処理、自然言語処理を行っているわけだ。だけど、IoTの世界はデータをセンサーから数字にして呼び出す世界であって、言語依存性はない。それがネット上で氾濫する時代に、英語世界だけが先行するということはない。例えば、これだけ自動車メーカーが揃ってセンサーデータを数値化して利用できるように形にしているのは日本だけだ。これがいわゆるゲームチェンジャーだろう。そういうところがIoTは面白いと思う。リアルとバーチャルが一緒になるインパクト。人の生活を様々な分析にかけることで、データが抽出できるようになる。Web上にそれを限定しないことが最大のインパクトといえる。サイバースペースとリアルスペースの融合、つまりサイバーフィジカルになるという大きなインパクトだ。文字に書かなきゃいけない時代がすべて省かれる。自動的にデータが出てくるし、スマホ持ってるだけでデータが集まってくる。IoT時代の最大のリスクは、やはりというべきかベンダーロックインだろう。自動車業界は縦にモノを繋げようとしているし、例えば農機の会社も頑張ってやろうとしている。だけど、そうしたところの業界だと、それぞれが情報ビジネスやろうとするけど、だいたいビジネスヘタだ。もし、大枠のプラットフォームを作り上げることができれば、そして、センサーを大局観をもって使うことができれば、何ができるか考えることができればそれは大きな力になる。色んなデータを自由に使えたら、どのような世界にできるか、そういうことを考えられる次の世代に繋げることが我々の役割だと思っている。
2015年07月02日『弱虫ペダル』などで知られる若手俳優の村井良大が、死に直面した若者たちの愛と生を鮮烈に描く『RENT』で、ブロードウェイミュージカル初主演を果たす。演じるのは、HIVに感染している友人のロジャー(堂珍嘉邦/ユナク)とNYのロフトに暮らす映像作家で、作品の語り部ともなるマーク役。オーディションを受けるまで作品を知らず、「ミュージカルは畑違いだと思っていた」という村井だが、今ではすっかり『RENT』にハマっている。ミュージカル『RENT』チケット情報「オーディションのために舞台や映画のDVDを観て、音楽をエンドレスで聴くうちに、この作品おもしろい!と。20年近くも前に初演された作品なのに、今に通じるところがたくさんあって、初めて出会った気がしないくらい親密に感じたんです。ミュージカル=キラキラしたもの、というイメージもこの作品で覆されました。“魂の歌”みたいなものが全編にちりばめられていて、泥臭い美しさがあるところにすごく惹かれます」役作りをする際は、「自分の価値観と役の価値観をすり合わせていくイメージ」で取り組んでいるという村井。マーク役については、「周りからは“映画オタク”と見られてますけど、本人はただ映画に対して熱心なだけ。そういう情熱は僕にもありますし、周りの人に合わせてあげる彼の性格にも近いものを感じます」と、元々共感できる点が多かったようだ。そのうえ現在は、なんと自ら英語の台本を訳してみることで、さらなるすり合わせを推進中。「英語のままの言葉遣いにあたることで、字幕では分からなかった、マークの新しい面が見えてきています。日本語台本では、どうしても表現が変わっている部分があるわけですけど、元の台詞を知っていれば、自分なりに逆算したり調整したりもできるんじゃないかなって。訳しているといっても、英語は全然できないので、辞書をひいたりインターネットに頼ったりしながらなんですけどね(笑)」見るからにマークらしい雰囲気を持ち合わせているうえに、作品への熱い思いと役への飽くなき探求心まで兼ね備えた村井に、期待は高まるばかり。本人も、「稽古が楽しみで仕方ない」と目を輝かせる。「歌はまあ、絶賛トレーニング中ですけど(笑)、不安は不思議とあんまりないんですよね。これだけ繰り返し上演されている作品に携われるのは、本当に幸せなこと。これからも長く愛され続ける作品であるためにも、今回の公演をしっかり盛り上げていきたいと思っています」公演は9月8日(火)から10月9日(金)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪でも上演。東京公演のチケット一般発売は7月4日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行先着「プリセール」を6月27日(土)昼12時より受付。取材・文:町田麻子
2015年06月26日世界中に熱狂的なファンを持つミュージカル『RENT』の製作発表会見が6月8日、都内ライブハウスで行われた。日本でも度々上演される人気作だが、今回は村井良大、堂珍嘉邦、超新星のユナクらが初参加。ミュージカル俳優というよりは歌手やバンド活動をしているメンバーなど個性豊かなキャストが揃い、熱く意気込みを語った。ミュージカル『RENT』チケット情報作品は20世紀末のNYが舞台。家賃(RENT)を滞納するような貧困やドラッグ、HIV、セクシャルマイノリティといった問題を抱えた若者たちが、時にぶつかりながらも愛しあい、夢を追いかける物語。美しくキャッチーな楽曲が多く、中でもテーマ曲『Seasons of Love』などはCMソングとしても使われているので、耳にしたことのある人も多いはず。メインキャストで、ビデオ・アーティストのマークを演じるのは、人気若手俳優の村井良大。「一番未熟者ですが、皆をひっぱっていけるように」と意気込みを語った彼は海外ミュージカル作品への出演は初めて。「もとは英語で歌われた曲たちの、歌の魂を変えずに日本語にするというところに苦戦していますが、今頑張っているところです」と話した。マークのルームメイトで引きこもりのロッカー、ロジャーは堂珍嘉邦、ユナクのWキャストだ。「この作品は青春像であり、そういうエネルギーを必要とする舞台。自分の中で何かを燃やして、血と肉でアタックしていきたい」(堂珍)、「僕も(音楽活動をしているので)何かを残したいという気持ちはロジャーと一緒。この作品に参加できて光栄ですので、死ぬほど頑張って、いい公演を作れるようにしたい」(ユナク)とそれぞれ語った。LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)のキャラクターが多数登場し、テーマのひとつとなっている作品でもある。トランスジェンダーのエンジェル役として参加するIVANは「真面目に、バラエティでは見せない新しいIVANを見せていけたら」と意気込みを話すとともに、「現実的に考えたら自分はエンジェルに一番近い。トランスジェンダーという意味でも、メンズ・レディースどちらもやるという意味でも、自分のままで舞台に出てもあまり変わらないかもしれない。ただ、今は女の子として生きさせてもらっているので、またトランスジェンダー側に…男の子側に持っていくのは少し大変だし、(この話が来た)最初は戸惑いました。でも自分だからできる熱いものを伝えられたら」とも話していた。公演は9月8日(火)から10月9日(金)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪でも上演。東京公演のチケットは7月4日(土)に一般発売を開始する。チケットぴあではインターネット先行抽選「いち早プレリザーブ」も実施、6月20日(土)から25日(木)まで受付。
2015年06月09日キリンビールとキリンビバレッジは5月25日、「『サッカー日本代表応援WEEK 2015』キックオフイベント」を都内にて開催。サッカー解説者の松木安太郎さんとタレント・小島瑠璃子さんがゲストとして参加し、トークショーなどを行った。○サッカー界を強くするアイデア募集!キリンビールとキリンビバレッジは、5月25日から31日まで「サッカー日本代表WEEK2015」を実施している。同企画では、Web上や「キリンチャレンジカップ」の会場などで、ファンやサポーターから「未来のサッカー日本代表が強くなるためには何が必要か」というテーマにまつわるアイデアを募集。そのアイデアを基にして著名人らが議論を重ね、施策を決定する。そして、期間中のキリンビール缶商品とキリンビバレッジ商品の売り上げの一部を使い、実際に実現するという試みだ。両社は今年4月より、サッカー日本代表への関係をこれまでの「オフィシャルスポンサー」から「オフィシャルパートナー」へと改めたばかり。これまで以上にファンやサポーターとともにサッカー日本代表を応援し、サポートするための一環として、今回の企画も行われている。この日のトークショーイベントには、サッカー解説者の松木安太郎さんとタレントの小島瑠璃子さんが登場。日本サッカーへの熱い思いをさく裂させた。○日本代表の次世代をこじるりがサポート!?今や日本のサッカー解説には欠かせない存在と言っても過言ではない松木さんは、「ファンやサポーターの中にもサッカーをご自身がやっている方も多いですし、もしかしたらわれわれでもビックリするようなアイデアが出てくるかも」。今回の企画に大きな期待を寄せている様子だ。オリジナルのユニホーム姿で登場した小島さんも、「ファンやサポーターは、いつも(代表に)強くなってほしいという純粋な気持ちで試合を見ていて、私もそのひとり。今回は、そんな気持ちやアイデアを提案できて、もしかするとそれが実現されるかもしれない。より一層、観戦にも熱が入りそうです」とファンならではの思いを語った。壇上では、そんなふたりのアイデアも発表された。松木さんは「複数のコーチやカテゴリーの指導を受ける」と発案。「それぞれのポジションの専門のコーチの指導を受けることでスキルアップできるし、違うポジションからの見方を知ることは勉強にもなる」と、選手たちの視野を広げるために、専門のコーチを置いて別のポジションの考え方も知っておくべきだと力説した。一方の小島さんは「私、小島瑠璃子をU世代の日本代表マネジャーにしてください! 」というアイデアで、自身を猛アピール。実は、高校生のときにサッカー部のマネジャーだったという小島さんは、「U世代の成長が後々の日本サッカーのためになる。世代を熱烈応援したいです」と、自身の経験を生かして若い世代を応援したいと語った。松木さんも「いいじゃない! すぐに(村井満)チェアマンに電話しないと……。番号知らないですけど」と冗談めかしながら賛同し、会場を沸かせた。さらに小島さんは、自身のマネジャーの"力量"をアピールすべく、以前も作っていたというレモンシロップを今回はサムライブルーに染めて手作りした。試食した松木さんは渋い声で「うまい。皮もいける! 」と絶賛した。応援WEEKの期間中には、日本代表がデザインされた応援缶の販売も行われる。早速ゲットした2人は、「観戦しながら飲むのにサイコーですね」「缶にメッセージも書かれていて読んじゃいますね」とコメント。サッカー日本代表を応援する気持ちがさらに高ぶった様子だった。応援WEEK期間中は、全国6都市での店頭イベントも実施される。サッカー日本代表のイラストフォトパネルの展示やチャレンジボール抽選会のほか、元サッカー日本代表によるトークショーや握手会なども行われる予定となっている。
2015年05月27日ヤフーは5月20日、インターネットオークションサービス「ヤフオク!」にて、これまで「18際以上」としていた参加資格を「満15歳以上」へ引き下げることを発表した。これにより、新たに対象となる15歳~17歳のユーザーは、「一部カテゴリの利用制限」や「利用金額の制限」「保護者の同意取得」を条件に、ヤフオク!を利用した入札と落札が可能となる。同社によると、法令や社会通念などに基づき、15歳~17歳のユーザーは「アダルト」や「自動車車体」「不動産」「酒類」「ナイフ、エアガンなど危険商品」といったカテゴリの商品へ入札不可となるほか、「アダルト」カテゴリにおいては、アクセス自体も制限される。また、1カ月の利用限度額は、入札を行った日付をもとに各月の合計利用金額を集計し、上限5万円まで。一回の取引で5万円を超える入札や、落札できた場合に月内の利用金額が5万円を超えることになる入札も制限されるため、月内の利用状況が分かるよう、マイオークション画面には合計利用金額・利用可能残額が表示される。加えて、今回の引き下げに伴い、同社はガイドラインを改訂し、18歳以上を含む未成年ユーザーを対象に、入札決定画面にて保護者の同意取得を促すアラートを強調して掲出していく考え。15歳~17歳のユーザーは今後、入札など行う際に、保護者などの法定代理人の同意を得る必要がある。なお、「ヤフオク!」は、安心・安全への取り組みとして、15歳~17歳のユーザーに向けた "読みたくなる" 利用案内ページの設置や、高校生・高専生を対象とした「ヤフオク!ワークショップ」の開催などを検討していくという。
2015年05月20日井の頭自然文化園では3月17日、アムールヤマネコの「ユズキ」が満1歳の誕生日を迎えた。○アムールヤマネコの「ユズキ」くん、満1歳に「ユズキ」は2014年3月17日、国内初の人工授精で誕生したアムールヤマネコ(ベンガルヤマネコ)の男の子。母親は「ミズキ」、父親は「イチゴ」で、いずれも井の頭自然文化園生まれとなる。実はこの日、「ユズキ」が1歳となることをスタッフは失念しており、あわてていつもより多めのお肉を与え、誕生日を祝ったという。アムールヤマネコは、同園 ヤマネコ舎にて展示中となる。同園の所在地は、東京都武蔵野市御殿山1-17-6。
2015年03月20日チューリッヒ保険(以下チューリッヒ)は4日、満65歳からのシニア傷害保険「チューリッヒ・ケアプラン」について、新たにインターネットでの資料請求の受付を始めた。「チューリッヒ・ケアプラン」は、日本の人口の約4人に1人が65歳以上という状況(2014年9月15日現在の人口推計)をうけて、満65歳から満79歳までの人が契約でき、90歳まで継続可能なシニア傷害保険だという。補償は、国内・海外を問わず、ケガによる入院・手術を対象にしており、月々990円の保険料から加入できる。(月払保険料990円、1280円、1720円からコースを選ぶ。夫婦で申込みの場合は1980円、2560円、3440円のコースがある)。特に、加齢に伴い発生しやすくなるといわれる骨折・脱臼によって入院した場合は、骨折一時金を上乗せ補償する。また、入院中のホームヘルパーや清掃代行サービスの利用に備えて、家事代行費用の補償も用意しているという。契約は、本人のみだけなく、夫婦での申込みも可能で、夫婦の場合には配偶者の年齢による引受制限はない。このたびチューリッヒは、同商品の資料請求をインターネットで行えるように利便性を高め、本人はもちろん、65歳以上の両親のために、インターネット上の情報と併せてパンフレットも取り寄せたいと考える顧客のニーズにも応えることができるようにしたとしている。チューリッヒは今後も引続き、「ケア」の精神と「イノベーション」の発想に基づき、顧客にとってより価値のある魅力的な商品やサービスの提供に努めていくとしている。
2015年02月05日1月29日、『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』の記者会見が行われた。三冠を達成したガンバ大阪と『J1リーグ戦』2位の浦和レッズの対戦である。村井満Jリーグチェアマンが「屈指の好カードです。2015シーズンの開幕を告げるにふさわしい対戦」と胸を張るのも納得だ。『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』ガンバ大阪×浦和レッズ チケット情報両クラブを代表して出席した今野泰幸(G大阪)と興梠慎三(浦和)は、次のように意気込みを語った。「去年は最高のシーズン。でも僕はまだまだガンバでタイトルを取りたい。『FUJI XEROX SUPER CUP』でレッズを倒し、弾みをつけて開幕に臨みたい」(今野)「11人が新加入し、去年とは違うレッズが見せられると思う。昨年はガンバの三冠達成で本当に悔しい思いをした。その悔しさを『FUJI XEROX SUPER CUP』でぶつけたい。本当に強いレッズを見せたい」(興梠)対戦相手の印象について質問が飛ぶと、両雄は次のように答えた。「レッズは日本のビッグクラブのひとつ。今季も力のある選手を補強している。間違いなく強いチーム」(今野)「個々の能力はお互いに素晴らしい。レッズはどこからでも点を取れるチームを目指しているが、ガンバは本当に強力な2トップがいる」(興梠)さらに、G大阪の大逆転優勝のターニングポイントとなった、昨年の『J1リーグ戦』第32節の直接対決に質問が及ぶと、今野は「(浦和に)勝点5差で厳しい状況だったが、夏場はJ2降格圏にいたので、僕たちは失うものがない。また、レッズがシーズン終盤に失速するという話を聞いていた。何よりも負ける気がしなかった」と笑顔で挑発すれば、興梠は「コンちゃんが言っていたことはごもっともだと思います」と苦笑いを浮かべた。『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』ガンバ大阪×浦和レッズは2月28日(土)・日産スタジアムでキックオフ。試合当日はJクラブのホームタウンの人気グルメが一堂に揃う『FUJI XEROX グルメパーク』やJ1・J2・J3全52クラブとU-22選抜の新ユニフォームを展示するファンゾーンも開設。J1・J2クラブのマスコットも集合し、フェイスペインティングの無料サービスも実施される。チケット発売中。
2015年01月30日かつて指揮していたリーガ・エスパニョーラのサラゴサで、八百長試合に関与したとして告発された日本代表のハビエル・アギーレ監督。疑惑を全面否定するメキシコ人指揮官を日本サッカー協会(JFA)も信頼する中で、それでも浮かび上がる3つの疑問に迫る。○手詰まりで身動きが取れないJFA■疑問(1) 日本協会の対応はなぜ鈍く映るのかスペインの司法制度は日本と異なり、告発された段階ではまだ"シロ"である。スペイン検察庁の反汚職課からの告発を、バレンシア裁判所が受理してから本格的な捜査がスタート。証人喚問などを経て嫌疑が十分と見なされればアギーレ監督は起訴され、「容疑者」として裁判に臨む。しかし、告発後のJFAの対応は遅きに失した感が否めない。大仁邦彌会長が公の場で初めてメディアの取材に応じたのが、スペインの検察当局の告発より3日後の12月18日。前代未聞の事態に揺れる中で、JFAの副会長も兼ねるJリーグの村井満チェアマンは、起訴に至れば「重大な問題になると思う」と危機感を募らせている。「Jリーグは興行として夢を売る役割があり、そこは敏感になる。日本サッカー協会も問題が明確になれば、毅然(きぜん)とした態度を取るでしょう」。村井チェアマンの言う「そこ」とは「八百長」であり、「毅然(きぜん)とした態度」とは「契約解除」となる。しかし、裁判の判決が下される前に解任されれば、アギーレ氏が名誉毀損(きそん)でJFAを訴える可能性も出てくる。「イメージが悪いから」という理由で"シロ"の指揮官を更迭したとなれば、海外のサッカー界から日本へ批判的な視線が向けられることになる。自ら八百長を認める形になるため、アギーレ監督もJFAからの辞任勧告などを受け入れないはずだ。JFAの対応が鈍く映る理由は、小倉純二名誉会長が発したこの言葉に集約されている。「手の打ちようがない」。○腑に落ちない原専務理事の反論■疑問(2) 契約前に十分に素性を洗ったかアギーレ監督招聘(しょうへい)の中心的な役割を担ったJFAの原博実専務理事が、告発後で初めて記者会見に応じた18日にはこんな質問が飛んでいる。「アギーレ監督の身体検査が疎(おろそ)かだったのではないか。世界中に恥をさらしている」。4年越しのラブコールを実らせてアギーレ監督との契約を結んだ原専務理事は、やや色をなして反論している。「この疑惑がスペインの新聞で報じられたのが(アギーレ監督就任後の)今年の9月。八百長の告発自体がスペインでは初めてのケース。本人が『わからない』と言っているのに、(クロと)決めつけていいのでしょうか」。要するに「事前にわかりようがない」ということか。ただ、自身に任命責任が及ぶ事態を避けるかのような対応にも見えた。しかし、すでに2013年6月の段階で、スペインプロリーグ機構のハビエル・テバス会長が八百長疑惑を警察へ報告。検察当局が2011年5月に行われたシーズン最終戦でサラゴサが勝利し、1部残留を決めた試合の調査に乗り出した結果、今回の大量告発に至った。この事実を見落としていた、あるいは意中の人物だからと盲信していたとすれば、アギーレ監督との契約は拙速だったと言わざるを得ない。○待望の日本人監督へ、機は熟した■疑問(3) 後任監督候補になぜ日本人がいないのか続投が発表されているアギーレ監督だが、すでにメディアの間では後任人事を巡る報道がかまびすしい。待望論が強いのは、現役と監督を含めて14年という時間を日本に刻んだドラガン・ストイコビッチ氏。現在は自宅のあるフランス・パリで英気を養っているものの、日本代表監督就任への意欲は強い。名古屋グランパスの監督を退任してからまだ1年あまりで、日本のサッカー事情に対するブランクもほとんどないだろう。2015年6月からは、ワールドカップ・ロシア大会出場をかけたアジア予選が始まる。活動時間が限られる代表チームの宿命を考えれば、日本人選手の特徴を熟知し、日本サッカー界にも精通している点が大きな条件になってくる。1998年のワールドカップ・フランス大会出場をかけたアジア最終予選中に加茂周監督が更迭されて以来、スクランブル就任の岡田武史監督を除くと、すべてが外国人の指揮官だった。こうした現状において、選定・交渉に当たるJFAの技術委員会内には、「いつかは日本人監督で」という悲願がある。ただ、プロ化以降の歴史がまだ浅く、ヨーロッパのクラブに所属する選手が年々増えてきているのが日本サッカー界の現状。ワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグをはじめとする大舞台での経験や実績を代表監督に求めてきたのは、指導にカリスマ性や説得力を持たせるためだ。しかし、アギーレ監督に最悪の事態が生じた場合、代表監督を探す過程でこうした経験や実績を度外視する決断も求められてくるかもしれない。サンフレッチェ広島を連覇させた森保一、ガンバ大阪を史上2チーム目の三冠獲得に導いた長谷川健太両監督を筆頭として、数多くの優秀な日本人指導者がすでに育っている。機は熟しつつあるのだ。○サポーターが失望する「疑惑が悪いのでしょうか」舞台が法廷闘争に移れば、結審まで数年かかるとされる。日本とスペインとを頻繁に行き来すれば代表監督の仕事に支障をきたすおそれもあるし、「ダーティーなイメージがあるから」と、日本代表のマッチメークでも断られるケースも生じるかもしれない。不安材料はいくつもある。何よりも残念なのは、日本代表を中心とするコミュニティーが大きく揺らいでしまったことだ。コミュニティーにはサポーターやファン、テレビや新聞をはじめとするメディア、キリングループやアディダスジャパンをはじめとするスポンサー企業、そしてもちろんJFAも含まれる。全員の思いが長い時間をかけて巨大なベクトルと化し、同じ夢を描きながら日の丸を背負って戦う選手たちを後押ししてきた。しかし、こうした状況が続く中で、いままでと変わらずに一体となって、心の底から日本代表を応援できるだろうか。選手たちも集中して戦いに臨めるだろうか。原専務理事は記者会見でこんな言葉も発している。「疑惑をかけられたことがすべて悪いのでしょうか」。開き直ったかのような印象を与えるし、JFAの最高議決機関である理事会でもアギーレ監督の問題に関して批判すら起こらなかった。「組織として機能しているのか」という疑問すらもわいてくる。裁判の原則である「疑わしきは罰せず」の精神は、もちろん尊重されなければならない。一方では「火のないところに煙は立たない」とも言われるように、代表監督が八百長疑惑の対象となった事実もまた重く受け止める必要がある。もやもやした思いが晴れない理由がここにある。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2014年12月25日J1昇格切符獲得とJ2制覇。今シーズンの目標を成就させた湘南ベルマーレの挑戦は、次なるステージへ移る。J1でどれだけ暴れられるか。アギーレジャパン入りを果たす選手が生まれるか。可能性を秘めた4人の選手に、日本代表入りへの決意を聞いてみた。○アギーレジャパンと湘南スタイルの共通点平塚の夜空に覇者たちの咆哮(ほうこう)が響く。ベルマーレ平塚から湘南ベルマーレにチーム名が改称されてから、15年目にして初めて獲得したタイトルの証しがカクテル光線に誇らしげに映える。Jリーグの村井満チェアマンから贈られたティファニー社製の優勝シャーレ(銀皿)を掲げながら、キャプテンのMF永木亮太がホームのShonan BMWスタジアム平塚を埋めたサポーターたちとJ2制覇の喜びを分かち合った。V・ファーレン長崎との第37節終了後に行われた優勝セレモニー。J1復帰に続く目標を成就させたベルマーレの視線は、次なる「頂」となる日本代表入りへと向けられている。背番号「10」を託されて3シーズン目となる23歳のMF菊池大介は、イレブンの気持ちを代弁するように語る。「アギーレ監督のコンセプトやスタイルは自分たちのサッカーに似ていますし、その意味では僕たち全員にチャンスがあると思っています」。○テレビ越しの代表戦に自身を投影する遠藤航走力を前面に押し出したハードワーク。球際の強さ。縦へ素早く攻める姿勢。アギーレジャパンが基本布陣とする「4‐3‐3」は、マイボール時には「湘南スタイル」の源流をなす「3‐4‐3」に様変わりする。共通点の多いアギーレジャパンへの現時点での最短距離にいるのが、21歳のDF遠藤航となる。リオデジャネイロ五輪を目指すU‐21日本代表で主軸を務め、アギーレジャパンのコーチにも名前を連ねる手倉森誠監督から高い評価を受けている守備のオールラウンダーは、アギーレジャパンが戦った4試合を「自分ならばどれだけできるのか、という思いで見ている」と打ち明ける。「A代表は常に狙っている。昨シーズンのJ1で戦った選手が招集されている点でも身近に感じるし、3バックでも4バックのセンターバックでも、もっと言えばボランチでもアンカーでも、すべて同じクオリティーでプレーできるようにしたいし、その準備はしています」。3バックの右を務める今シーズンは、堅守を支える一方で積極果敢な攻撃参加から7ゴールをマーク。フィニッシュに絡んでいく意欲もさらに高まっている。○永木亮太と菊池大介が共有する来年への誓い衰えを知らない運動量でボールに絡み、スペースへ走り続ける26歳の永木は、自身のストロングポイントがアギーレジャパンのアンカーやインサイドハーフでも発揮される光景を具体的にイメージしている。「それほど遠い場所ではないと思っていますけれども、だからと言って代表ばかりを意識しても仕方がない。要はどれだけ湘南の力になれるか。ひたむきに頑張っている姿を見てもらえれば、チャンスは巡ってくると思っています」。左サイドを攻守両面にわたってエネルギッシュに上下動してきた菊池は、J1の壁にはね返され続けた昨シーズンの悔しさを糧にしてきた。シーズン開幕前のキャンプから「J1仕様で練習している」と目線を高く設定している。「疲れてきた中でのパスやフィニッシュの精度の高さを、自分のストロングポイントにすることが代表入りへの近道だと思っています。ただ頑張るだけじゃなくて、頑張った上で決め切り、戻って守備もする選手にならないといけないので」。○新天地ベルマーレで才能を開花させた丸山祐市FC東京から期限付き移籍し、3バックの中央を任された25歳の丸山祐市は、3年目を迎えたプロ人生で初めてコンスタントに試合出場を果たした。その中で、184cm、74kgの恵まれたサイズに搭載された潜在能力を開花させた。高さを生かして制空権を握るだけではなく、直接FKで2ゴールをあげるなど、利き足の左足から放たれる正確キックはベルマーレの大きな武器となった。9月の国際親善試合で、サガン鳥栖では控えの坂井達弥を抜擢(ばってき)するなど、アギーレ監督が「左利きのセンターバック」を重視している点も追い風になる。もっとも、J2優勝を決めた東京ヴェルディ戦の終了間際に2度目の警告を受けて退場となった点を含めて、丸山は「まだまだ未熟者です」と自分自身を戒めることを忘れない。「代表も狙っていきたいともちろん思っていますし、湘南で試合に出続けられたからこそ、いろいろと(前向きに)考えられることもありますよね」。○中田英寿で途切れたままの日本代表の系譜ハビエル・アギーレ監督および代表スタッフは、現時点でJ2の視察に足を運んでいない。選手の情報こそ持ち合わせているはずだが、招集に関してはある程度の線引きがなされているのだろう。だからこそ、来シーズンのJ1の舞台に立つベルマーレの選手たちは、日の丸を背負うための最初のハードルをクリアしたことになる。眞壁潔会長は「あとはウチの若い選手たちが、J1の舞台でどれだけできるか」と期待を込めて来シーズンを見すえている。「やはり(A代表に)呼んでほしいですよね。そうなれば、選手たちの気持ちもさらに高まるはずなので」。ベルマーレからは2010年1月に敵地サヌアで行われたイエメン代表とのアジアカップ予選でDF村松大輔(現徳島ヴォルティス)がA代表に招集されたが、体調を崩して試合には出場していない。実際にピッチでプレーした日本人選手は、1998年のワールドカップ・フランス大会のMF中田英寿とFW呂比須ワグナーにまでさかのぼる。「今シーズンの残り試合を高い意識で戦えるかどうか、ということも非常に大事になってくると思う」。菊池が再び言葉に力を込めた。長く閉ざされてきた「日の丸戦士」への扉をこじ開けるために。成長途上にあるベルマーレに立ち止まっている暇はない。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2014年10月22日映画やドラマで静かに、しかし確かな存在感を感じさせたかと思えば、一転、舞台の上ではこれが同一人物かと見まがうようなコミカルな一面を見せる。吹越満とは何とも不思議な俳優だ。その奇妙な(失礼!)佇まいはインタビューで対峙してもやはり、変わらない。そんな彼が主演を務める映画『冷たい熱帯魚』がまもなく公開となる。メガホンを握ったのは、日本の映画監督の中でも数少ない“鬼才”という形容が似合う監督・園子温。吹越さんは堕ちて、堕ちて、ひたすら堕ちる、救いようのない主人公・社本を演じている。園子温vs吹越満――。タッグを組むのは今回で3度目、主演としては初めてとなったが、吹越さんはこの強烈極まりない作品に何を感じ、どのような思いで臨んだのか――?「楽しかった。現場で監督が一番面白い存在だったから(笑)」監督自身の経験と、90年代に起きた愛犬家殺人事件やほかの猟奇事件からインスパイアされて製作されたという本作。小さな熱帯魚屋を営む主人公が、ある出会いをきっかけに、たったひとつの“破滅”という名の道を進んでいく姿が映し出される。「ひと言で言うと楽しい」とは園組の撮影の印象。3度も組むぐらいだから当然、と思いきやその内容は映画さながらなかなか激しいようだ。「撮影は3週間ぐらいかな。おそらくは十分な時間がない中で、クランクイン前には1週間のリハーサルがあって、クランクインの日は朝から深夜、2日目が朝から次の日の朝まで…24時間以上か。いや、もうウワァって始まりだったんですが、なぜかホントに最後まで全然イヤじゃなかった。それは監督の人柄もあるのかな?やっぱり面白いね、監督が現場で一番面白い存在だっていうのは(笑)」。吹越さんから見た園監督というのは…?「作品の感じから、何となくどういう人か分かる気がするでしょ?でも、結構きちんとしてる。作品からすると意外なくらいね(笑)。酒癖が悪いってのは本当で(笑)、でもそれを認識してるから、ちゃんとお酒を飲まない時間を作って…ってそりゃそうか、大人だし(苦笑)。で、何より監督本人が言うのが『役者のお芝居を撮りたい』ということ。美術も照明も音もカメラもアングルももちろん必要で大切なんだけど、一番大切なのは役者の芝居だと謳ってる。だから、ずっと大切に“見られていた”という感覚はありますよ」。一見、人のよさそうな同業者の村田(でんでん)の恐るべき“裏”の顔を目の当たりにしつつも、抗うことすらできずに絶望へと引きずり込まれていく社本。この2人の関係を吹越さんはこう語る。「村田はものすごい悪だけど、いま考えると社本にも裏があって、『みんなによく思われたい』とか『責任を負いたくない』とか考えて、何とか取り繕うとしてもそれが全部悪い方向に行っちゃう。そういう人間だからこそ、村田は社本のことを狙ってたのかな、というのが僕の解釈。分かりやすい悪人が村田なら、社本は問題になる人間ですね。村田を見ながら僕も『そっちの方が良いなぁ』って思ってましたもん。『お前が考えてる地球はツルっとした丸い石だろう?おれが考えてるのはゴツゴツした岩だ』なんてセリフとしてかっこいいしね(笑)。やってることはひどいけど、すごい人間だなぁって」。「この映画に出て思ったのは“作りモノなめんなよ!”ってこと(笑)」まさに、吹越さんが引用したセリフではないが、破滅への一本道をスルスルと堕ちつつも、要所要所でグサリと突き刺さる何か――単に猟奇殺人事件を映画化したのではない、あえて言うなら“異物感”をこの映画の物語は感じさせる。「観てる側が『こう進む』と思ってるところをカクっと外して、また『こうかな?』と思うとカクっ、カクって全部外していく。それは裏を返せば実は、全部あっているということなんですね。昔、知り合いでビートルズの曲を聴いて、ジョンが歌ってるのか、ポールなのかが分かるっていうヤツがいて。試しにこれはジョン、これはポールってやってみたら、全部外れてた、ということがあったんだけど(笑)。それは、全部聞き分けてたってことなんだよね。それと同じで、園さんは全部“ちゃんと”外してるんですよ。それがエンターテイメントだな、と思います。“事実は小説より奇なり”って言うけど、逆にこの映画に出て思ったのは“作りモノなめんなよ!”ってこと(笑)」。そこで“絶妙”という言葉しか思い当たらない演技を見せている吹越さんもやはり、エンターテイナーだろう。もうすぐ46歳。不惑の40代も半ばを過ぎて、自らをどのように見つめているのか。その言葉は興味深い。「(観客が自分を)ダメというよりは良いと思ってくれているのかなぁ…でも、それを真に受けて自信を持ってよいものかなぁ…?という感じでしょうか(笑)。『俺、良い演技したよね』って言ってもいいかな…と思わなくもないような…と言うのは冗談ですが(笑)。ひとつ、自分で思っているのは『俳優になりたい』ということ。俳優になりたいんですよ、僕(笑)。そのためにこうやって映画やTVや舞台で仕事してるのかな。“良い俳優になりたい”というのでも“俳優を続けたい”でもなくて、あくまでも俳優になりたい。いつなれるのか分からないけれど、このままこうして続けていればなれるのかな…と思って仕事してます。その俳優になりたいって気持ちがなくなったら終わりですよ」。そう言って笑うこの男は“いま”一体何者なのか?もしかしたら、この映画を観たらもっとそんな謎が深くなるかもしれない――。■関連作品:冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU■関連記事:三池崇史×園子温×吹越満がほろ酔い&タバコ片手に過激発言で映画界をメッタ斬り!鬼才・園子温監督最新作『冷たい熱帯魚』試写会に25組50名様ご招待満島ひかり主演の未公開作も上映!園子温監督作品の特集上映開催決定
2011年01月21日