新国立劇場は7月、こどものためのバレエ劇場2021『竜宮~亀の姫と季(とき)の庭~』を上演する。日替わりで登場するヒロイン役ダンサーの一人、プリンシパルの米沢唯と、同じく新国立劇場で開催される演劇公演『キネマの天地』(小劇場にて6月10日(木)~27日(日)※5日(土)、6日はプレビュー公演)に出演する若手実力派俳優・趣里が、稽古場での日々、作品の魅力を語り合った。この日が初対面の二人かと思いきや、稽古の合間にコーヒーを買う際、電子マネーの支払いがうまくできずにいた趣里を米沢が手助けしたことがあったそう。「ずっとファンでした!」と興奮気味の趣里に、笑顔の米沢。バレエを志し、留学も経験したという趣里にとって米沢は憧れの存在。自分が言うのもおこがましいと恐縮しつつ「テクニックも素晴らしいのですが、表現の面ですごく勉強になる」という。自身のバレエ経験については、「表現の道を演劇で目指したいと思ったのは、バレエをしていたからこそ」とも明かす。いっぽうの米沢は「父が演出家だったので、演劇を観る機会は多かった。バレエには言葉がないが、芝居は言葉の洪水で、言葉の海に投げ出されるよう。そういう体験は私にはとても必要なことで、どうしても観ずにはいられない」という。趣里が出演する『キネマの天地』も観劇を楽しみにしている。『キネマの天地』は映画出演のために集められた4人の女優達が巻き込まれる、殺人事件をめぐる井上ひさしによる推理喜劇。趣里は、1番の若手で人気急上昇の女優を演じる。「演出の小川絵梨子さんが目指しているのは、表面的な面白さを超えた人間の心のやりとり。今の人の心にアプローチできるよう頑張っています」と意欲的だ。翌月に上演されるバレエ『竜宮』は、昨年7月に新国立劇場が初演したオリジナル作品で、演出・振付の森山開次によるユニークなアイデアと独特の身体表現が、多くの観客の心を捉えた。「浦島太郎の物語です。ポップな衣裳に美しいプロジェクションマッピングは、バレエを初めて観る方も小さなお子さまも楽しんでいただけます。子どもがマネしたくなるような振付や、“鶴の舞”というカッコいい踊りも!」と米沢が紹介すると、すかさず「絶対行きます」と趣里。こどものためのバレエ劇場2021『竜宮~亀の姫と季(とき)の庭~』は、7月24日(土)~27日(火)、新国立劇場オペラパレスにて。チケット一般発売は7月4日(日)。文:加藤智子
2021年05月31日熊川哲也Kバレエ カンパニーSpirng2021『ドン・キホーテ』が19日(水)に開幕。前日のゲネプロを鑑賞した。観客をハッピーな気持ちで満たしてくれる古典の名作『ドン・キホーテ』。数ある版の中でも、Kバレエのそれは格別だ。当代髄一のバジル・熊川哲也その人が、自身の経験と理想のすべてを注ぎ込み、生まれたのがこの熊川版。舞台美術と衣裳デザインも自ら手掛けるほどこだわり抜いた本作は、2004年の初演以来、カンパニーの看板作品の一つとして磨かれてきた。舞台は、老騎士ドン・キホーテが憧れの姫ドルシネアを追って旅に出るプロローグで始まる。幕が開くと、この恋物語の主人公、キトリとバジルが住むバルセロナの町。石造りの重厚な建物がそびえ立つ。若者たちの衣裳をモノトーンで統一するなど、全体の色調は意外なほどシック。だが、そこで暮らしを営む住人たちが、談笑し、戯れ、踊ることで、たちどころに鮮やかな色彩が放たれる。そう、町の“色”は人々によって作られるのだ。しかも、あらゆる登場人物たちが個性を持ち、ドラマを繰り広げているので、隅から隅まで見飽きることがない。熊川ならではの緻密でダイナミズムあふれる振付、それを踊りこなす技量の高いダンサーたちが畳みかけるように展開する舞踊の見応えは圧倒的。ドラマとしての面白さの追求も、熊川版は抜かりがない。例えば、キトリをドルシネア姫と思い込むドン・キホーテが、二人を別人と悟る第2幕・夢の場は、底抜けに明るいこの物語に、切なさというスパイスを効かせてくれるし、続く酒場は熊川のユーモアセンスの真骨頂。おなじみの名場面・バジルの狂言自殺はもとより、貴族ガマーシュとドン・キホーテのヘンテコな決闘、新たに加わった闘牛士エスパーダとバジルのコミカルなダンス・バトルも、一層この場面を盛り上げる。そして終幕、キトリと結ばれたバジルが舅ロレンツォの髭をそる光景の、なんという幸福感!彼らの日常をいつまでも見ていたくなるような、心に刻まれる名シーンだ。この日のキトリ役は、ヒューストン・バレエ団でトップに上り詰め、8月にKバレエ入団が決まっている飯島望未。登場の瞬間から観客の心を掴む華やかな存在感はさすがで、愛らしくも粋なキトリが実に魅力的。バジル役の山本雅也はプリンシパル昇格から1年、その進化は留まるところを知らない。正確無比なテクニックを自在に操りながら魅せる彼のバジルは心憎いほどカッコよく、ふと熊川を彷彿とさせるほど。また、絵に描いたような気障な男っぷりで場を盛り立てる杉野慧扮するエスパーダも秀逸で、芸達者な彼の踊るバジル(22日夜)も楽しみになる。公演は23日(日)まで、Bunkamuraオーチャードホールにて。取材・文:遠藤清子撮影:Hidemi Seto
2021年05月21日緊急事態宣言を受けて、全公演中止となった新国立劇場バレエ公演『コッペリア』。この度、全4キャストの公演を無観客で上演し、無料でライブ配信することが決定した。新型コロナウイルス感染症の影響により昨年来多くの公演が中止となったが、公演映像配信を通じて舞台芸術を届けてきた新国立劇場。ぜひこの機会に、フランスのエスプリ薫るローラン・プティの傑作『コッペリア』を自宅から楽しんでほしい。無観客ライブ配信は、新国立劇場YouTubeまたは新国立劇場バレエ団Facebookから視聴可能。料金は無料となっているが、3,000円から申し込み可能なインターネット小口寄附、中止公演のチケット払い戻し金額の寄附も実施される。アーカイブは残らないので、お見逃しなく。■吉田都(新国立劇場舞踊芸術監督)この度の『コッペリア』公演中止に際しまして、多くの方より温かいお言葉を頂戴し、有難うございます。『コッペリア』全キャストの無料ライブ配信が決定致しました。無観客になってしまったことはとても残念ですが、このような形で全国の皆さまにお届け出来ることを嬉しく思います。そして、コロナ禍で苦しんでおられる方がたくさんいる中、ダンサーたちがこうして舞台に立てるだけでも有り難く思います。今回デビューのダンサーたちもおりますし、同じ作品、振付でもキャストが変わるとこんなにも違うのだということを楽しんで頂けると思いますので、どうぞご期待ください。【ライブ配信概要】新国立劇場バレエ公演『コッペリア』・5月2日(日) 14:00出演:米沢 唯(スワニルダ)/ 井澤 駿(フランツ)/ 中島駿野(コッぺリウス)・5月4日(火・祝) 14:00出演:木村優里(スワニルダ)/ 福岡雄大(フランツ)/ 山本隆之(コッぺリウス)・5月5日(水・祝) 14:00出演:池田理沙子(スワニルダ)/ 奥村康祐(フランツ)/ 中島駿野(コッぺリウス)・5月8日(土) 14:00出演:小野絢子(スワニルダ)/ 渡邊峻郁(フランツ)/ 山本隆之(コッぺリウス)各日とも16:00頃終了予定(休憩1回含む)<配信ページ>・新国立劇場YouTube・新国立劇場バレエ団Facebook※配信ページのURLは、配信直前に改めて新国立劇場ウェブサイトにてご案内いたします。※本動画につきまして、無断複製はお断りいたします。※見逃し配信はございません。※公演リーフレットをデジタルブックにて公開予定です。
2021年04月27日「ウェールズ弦楽四重奏団」と「クァルテット・エクセルシオ」という、日本を代表する2つの弦楽四重奏団がタッグを組んだコンサートが開催される(4月28日:紀尾井ホール)。コンサートのテーマも「クァルテット+(プラス)」。まさに2つの腕利きクァルテット(弦楽四重奏団)が力を合わせることによって起こる化学変化を象徴しているかのようなタイトルだ。当日のプログラムにもその流れが反映される。前半はそれぞれのクァルテットが得意のプログラムを単独で披露し、後半はお待ちかねの(4+4)での演奏だ。ショスタコーヴィチ「弦楽八重奏のための2つの小品Op.11からスケルツォ」&メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲変ホ長調」がどのように響くのか、主導権は一体どちらのクァルテットが握るのか⁉などと妄想は膨らむばかり。紀尾井ホールの素晴らしい音響の中で、無限に広がるアンサンブルの魅力を愉しみたい。■公演詳細4月28日紀尾井ホール「ウェールズ弦楽四重奏団+クァルテット・エクセルシオ」●ウェールズ弦楽四重奏団Verus String Quartet桐朋学園の学生により2006年結成。2008年ミュンヘン国際音楽コンクール第3位。2010年よりバーゼル音楽院に留学。同年、京都・青山音楽賞受賞。2011年バーゼル・オーケストラ協会(BOG)コンクールにて"エクゼコー"賞受賞、第7回大阪国際室内楽コンクール第3位。2012年バーゼル音楽院を修了し、2013年に帰国。東京・春・音楽祭、Hakuju Hall、紀尾井ホール、王子ホール、横浜みなとみらいホール、水戸芸術館等から招かれる。NHK「ベストオブクラシック」、「クラシック倶楽部」、「名曲アルバム」に出演。2017年からはiichiko総合文化センターでベートーヴェン全曲演奏(全6回)がスタートし、同時に全曲録音プロジェクトがfontecにて進行中。2016年から第一生命ホールに毎年出演し続けており、昨年よりベートーヴェン全曲演奏会がスタート。紀尾井ホール「クァルテット+(+)」の全3回シリーズに出演中で、今年3月の公演は、NHK「クラシック倶楽部」他で全国放送された。2016年神奈川フィル、2017年には名古屋フィルにソリストとして招かれ協奏曲を好演。●クァルテット・エクセルシオQuartet Excelsior「繊細優美な金銀細工のよう」【独フランクフルター・アルゲマイネ紙】と2016年ドイツデビューで称賛された、年間を通じて60公演以上を行う日本では稀有な常設の弦楽四重奏団。ベートーヴェンを軸とした『定期公演』、20世紀以降の現代作品に光をあてる『ラボ・エクセルシオ』、 人気傑作選『弦楽四重奏の旅』、次世代の弦楽四重奏団との共演『クァルテット・ウィークエンド』など4シリーズを展開しつつ国内外で幅広く活動。加えて、幼児から学生、地域コミュニティを対象に室内楽の普及にも積極的に力を注いでいる。 1994年結成。第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、第19回新日鉄音楽賞(現・日本製鉄音楽賞)「フレッシュアーティスト賞」、第16回ホテルオークラ音楽賞など受賞歴多数。2016年6月には日本人団体として初めて、サントリーホール主催 ベートーヴェン弦楽四重奏作品を全曲演奏した。同時期までの6年間「サントリーホール室内楽アカデミー」でコーチングファカルティを務め、他に「ながらの春 室内楽の和 音楽祭 室内楽セミナー」、浦安音楽ホール レジデンシャル・アーティストとして室内楽の楽しさを伝えていく活動を幅広く行なっている。
2021年04月21日新時代を牽引するダンサーが集結する、熊川哲也 Kバレエ カンパニー Spring 2021『白鳥の湖』。昨年1月、同演目にてプリンシパルに昇格したジークフリード役の山本雅也にその魅力を尋ねた。芸術監督の熊川による演出・再振付で2003年に初演され、レパートリーとなった本作。今回は、オデット / オディール役に新プリンシパルとして1月に入団した日髙世菜のほか、小林美奈、成田紗弥、毛利実沙子、ジークフリード役に堀内將平、石橋奨也、髙橋裕哉、ロットバルト役に栗山廉、杉野慧、西口直弥、グレゴワール・ランシエもキャスティングされている。熊川が「Kバレエ カンパニーは世代交代という大きな転換期を迎えました」と述べるように、次世代に託された期待は大きい。初日を約2週間後に控え、稽古に明け暮れる山本自身も「キャストが全員20代なので、熊川ディレクターは僕たちの年齢に合わせた演出を意識している気がします」と自覚がある様子。具体例を聞くと「30代なら大人の風格が醸し出されるポイントで、こう……フレッシュに?」と若さを前面に押し出した上半身の動きを実践しつつ、「初役だった去年から進化した姿をお見せできたら」と意気込む。クラシックバレエの代名詞といえる定番を、熊川は再構成。白鳥オデットと出会って恋に落ちる高揚感、黒鳥オディールに翻弄された挙げ句の絶望など、山本らが演じるジークフリードの心の軌跡を主軸に置いたストーリーテリングが、熊川版の最たる特徴といえるだろう。なお、この熊川版『白鳥の湖』を小説化するアートノベルが開幕に合わせて刊行されるが、王子の感情を丁寧に描くことはどんな劇効果を生み出すのか──。そう問いかけると、山本は「物語の“運び手”であるジークフリードの感情の起伏が伝わるほど、観客の皆さんに緻密かつ説得力ある人間ドラマが届けられると思うんです」と即答。アートノベルの王子像が「初役の時に自分が想像して演じようとしたキャラクターと似ていたんですよね」と続き、役づくりの舞台裏を明かす。昨年、ジークフリードを演じ終えた直後のカーテンコールで熊川からプリンシパル昇格を告げられた山本。客席からも祝福されたサプライズ任命は「3位入賞したローザンヌ国際バレエコンクールで熊川ディレクターと初めてお会いした瞬間(2013年)と重なり、今までのバレエ人生がフラッシュバックしました」と振り返るほどだった。今回はどのようなパフォーマンスで観客を楽しませてくれるのか、本番を見届けたい。公演は、3月24日(水)~28日(日)に東京・Bunkamura オーチャードホールにて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年03月19日吉田都・舞踊芸術監督の2シーズン目となる、新国立劇場2021/2022シーズンバレエ&ダンスラインアップが発表された。シーズン幕開けを飾るのはピーター・ライト版『白鳥の湖』<新制作>。英国らしい演劇的要素が盛り込まれ、ドラマティックな展開が楽しめる本作は、吉田の就任第1作として昨年10月に上演が予定されていたが、感染拡大により延期を余儀なくされた。「(延期になったことで)ダンサーたちと1年間一緒に仕事をしてきて、私が求める表現の仕方を少しずつ感じとってくれている。そんななかで臨めるのは良い点。深い作品づくりができるのでは」と吉田自身も期待を寄せる。『白鳥の湖』バーミンガム・ロイヤルバレエ公演より photo by Bill Cooper続く12月はイーグリング版『くるみ割り人形』。クリスマスシーズンの演目としてお馴染みだが、今年は初の試みとして家族が集まる年末年始を通して楽しんでもらいたいと、年明けまで上演時期を拡大。計12公演を予定している。新春公演『ニューイヤー・バレエ』は吉田にとっても思い入れの深いフレデリック・アシュトンの『夏の夜の夢』<新制作>と、バランシン作品『テーマとヴァリエーション』のダブルビルド。アシュトンならではの独特なステップが詰まったシェイクスピア原作のバレエと、純粋に音楽と踊りの美しさを楽しめるバランシンのアブストラクト・バレエという、趣の異なる2作品が揃った。『夏の夜の夢』は英国ロイヤル・バレエ団から借りるという衣裳とセットも見どころとなりそうだ。2月の「吉田都セレクション」は、新国立劇場バレエ団にとって初となるフォーサイス作品『精確さによる目眩くスリル』、アストル・ピアソラの音楽とともに踊る大人のバレエ『ファイヴ・タンゴ』、レパートリーから『こうもり』より「グラン・カフェ」の3作品。4月~5月は定番『シンデレラ』。上演に先立ち2月には初の試みとなるエデュケーショナル・プログラム「ようこそ『シンデレラ』のお城へ!」も開催。バレエ芸術、そして生の舞台の魅力を体験できる新たな教育プロジェクトの第1弾として、『シンデレラ』をより身近に感じてもらえるように、舞台が出来上がっていく様子をみせたりダンサーにインタビューをするなど様々な企画を準備中とのこと。6月は『不思議の国のアリス』再演。昨年新型コロナウイルスの影響で公演中止となったが、シーズンの締めくくりとして満を持して上演される。また、シーズン開幕前の今年7月には昨年コロナ対応の振付で上演された森山開次作・演出『竜宮 りゅうぐう~亀の姫と季(とき)の庭~』を再演。吉田都 舞踊芸術監督ダンスのラインアップは、中劇場で上演される『DANCE to the Future: 2021 Selection』、マイムを取り入れた独自の演出で人気を集める小野寺修二の構成・演出によるカンパニーデラシネラ『ふしぎの国のアリス』、2019年に上演され、大人も子どもも楽しめるダンス作品として好評を得た森山開次演出・振付『NINJA』が新版として上演。多彩な演目が揃った吉田都監督の新シーズンに期待が高まる。新国立劇場バレエ団2021/2022シーズンラインアップ<バレエ>■『白鳥の湖<新制作> 』2021年10月23日(土)~11月3日(水・祝)/オペラパレス・8回公演■『くるみ割り人形』2021年12月18日(土)~2022年1月3日(月)/オペラパレス・12回公演■ニューイヤー・バレエ『夏の夜の夢<新制作> 』『テーマとヴァリエーション』2022年1月14日(金)~1月16日(日)/オペラパレス・3回公演■吉田都セレクション『精確さによる目眩くスリル<新制作> 』 『ファイヴ・タンゴ<新制作>』『こうもり』より「グラン・カフェ」2022年2月19日(土)~2月23日(水・祝)/オペラパレス・3回公演■『シンデレラ』2022年4月30日(土)~5月5日(木・祝)/オペラパレス・6回公演■『不思議の国のアリス』2022年6月3日(金)~6月12日(日)/オペラパレス・8公演■こどものためのバレエ劇場2021『竜宮 りゅうぐう~亀の姫と季(とき)の庭~』2021年7月24日(土)~7月27日(火)/オペラパレス・8回公演大阪公演:2021年9月23日(木・祝)/フェスティバルホール■エデュケーショナル・プログラム vol.1「ようこそ『シンデレラ』のお城へ!」2022年2月26日(土)~2月27日(日)/オペラパレス・2回公演<ダンス>■『Dance to the Future: 2021 Selection』2021年11月27日(土)~11月28日(日)/中劇場・2回公演■小野寺修二 カンパニーデラシネラ『ふしぎの国のアリス』2022年3月18日(金)~3月21日(月・祝)/小劇場・5回公演■森山開次『新版・NINJA』2022年6月25日(土)~6月26日(日)/中劇場・3回公演
2021年03月17日3月8日、東京バレエ団は記者会見を行い、今年11月6日、7日に東京文化会館で上演するミックスプログラムにて、振付家でりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督、Noism Company Niigataの芸術監督を務める金森穣による新作『かぐや姫』を世界初演すると発表した。会見には東京バレエ団芸術監督・斎藤友佳理と金森穣が出席し、作品の構想を語った。冒頭、斎藤は金森への委嘱の実現について「夢が叶って、いま、1日目のリハーサルを終えたところです」と目を輝かせた。質の高い古典全幕バレエを上演するとともに、ベジャールはじめ時代の最先端をいく振付家のオリジナル作品を発信してきた東京バレエ団。斎藤は芸術監督就任当初から、優れた日本人振付家によるオリジナル作品の上演を目指し、2019年、勅使川原三郎振付『雲のなごり』世界初演を実現。それに続く日本人振付家への委嘱となる。2004年、日本で唯一の公共劇場専属舞踊団Noismを立ち上げた金森について、斎藤は「振付家としてだけでなく、いろんなカラーをもった魅力的な演出家だと感じています」と信頼を寄せる。いっぽう、17歳で渡欧、ベジャールの学校ルードラで学び、その後キリアン率いるNDT2をはじめとする欧州の舞踊団で活躍した金森は、「東京バレエ団は日本におけるベジャールの舞踊団で、どこか身近に感じていた」という。Noism創立から17年。外部の団体に振付けるのは今回が初めてだが、アシスタントの井関佐和子(Noism副芸術監督)とともにリハーサル初日にのぞみ、「今日は夢見心地でした」と明かす。『かぐや姫』という題材については、「恩師キリアンも作品化していますが、私は物語に則った、Noismでいうところの“劇的舞踊”、全幕もののストーリーバレエをと考えています。東京バレエ団ならではの女性のポワントの群舞、ダイナミックな男性の群舞を活かしたい」。11月に上演するのはその1幕に当たる部分だという。音楽はドビュッシーが使われる。「バレエに対する最大限のリスペクトをもって、作品を構成している。もちろん自らの芸術性で挑むが、いままでの私の作品の中でいちばんバレエ的になるかもしれない」。台本は『竹取物語』も童話として書かれたものもすべて読んだうえで書いたオリジナル。「歴史に残る作品を創りたい」という金森のバレエ。期待はいやがうえにも高まる。加藤智子
2021年03月15日ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)は、“バレエ”に着想を得た新作腕時計「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル」を発売。“音楽が鳴る”ジュエリーウォッチ「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル」は、オルゴール、カリヨンを内蔵した“音楽を奏でる”ジュエリーウォッチ。目からも耳からも、魅惑溢れるバレエの世界を楽しめる腕時計だ。文字盤には、実際の舞台の場面を立体的に表現した。細やかな彫刻、エングレービングによって中心に幕をセット。文字盤上部にはダイヤモンドを贅沢にあしらい、シャンデリアや豪華なカーテンを描き出している。また、パリ・オペラ座のトップダンサー“エトワール”へのオマージュとして、星モチーフもあしらわれている。幕が開くと音色が鳴る仕様に舞台の幕が開くとバレリーナが姿を現し、カリヨンとオルゴールの澄んだ音色が奏でられる仕組みになっている。繊細な幕の質感や、可憐なバレリーナの佇まい、優雅に連なるダイヤモンドの輝きなど、精巧な手仕事が光る仕上がりに注目だ。ジョージ・バランシンのバレエ「ジュエルズ」をイメージ全部で3種類展開される「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル」は、振付家のジョージ・バランシンが手がけたバレエの演目「ジュエルズ」からインスパイア。1967年に初演された「ジュエルズ」は、ジョージ・バランシンがヴァン クリーフ&アーペルの宝石への情熱に共感したことから生み出された。全3幕から構成される「ジュエルズ」では、それぞれ1つの宝石と1人の作曲家をフィーチャー。第1幕「エメラルド」はガブリエル・フォーレ、第2幕「ルビー」はイーゴリ・ストラヴィンスキー、第3幕「ダイヤモンド」はピョートル・イリイチ・チャイコフスキーという構成になっている。「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル」も「ジュエルズ」と同様に、エメラルド、ルビー、ダイヤモンドの3種を用意。カリヨン、オルゴールの音楽も、それぞれの演目に連動した旋律が奏でられる。尚、「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル」が構想されたのは10年前。手巻き機械式ムーブメントと、幕が開き音楽の流れる「オンデマンド アニメーション」の開発には7年もの歳月が費やされた。時刻の表示は、メゾンの伝統を受け継いだレトログラード式の時間表示が採用されている。【詳細】ヴァン クリーフ&アーペル「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル」種類:全3種・レディ アーペル バレリーナ ミュージカル エメラルド ウォッチ・レディ アーペル バレリーナ ミュージカル ルビー ウォッチ・レディ アーペル バレリーナ ミュージカル ダイヤモンド ウォッチ主な仕様:ダイヤモンドをセットした44.5㎜のホワイトゴールド製ケース、ダイヤモンドをセットしたホワイトゴールドのベゼル、彫刻を施したホワイトゴールドの文字盤、ダイヤモンド、ミニアチュール ペインティング、交換可能なアリゲーターストラップ、ダイヤモンドをセットした交換可能なホワイトゴールドのフォールディングバックル、レトログラード式の時間表示を搭載した手巻き機械式ムーブメント、オンデマンド ミュージカル アニメーション、54時間のパワーリザーブ、シリアルナンバー入り【問い合わせ先】ヴァン クリーフ&アーペル ル デスクTEL:0120-10-1906
2021年03月08日レペット(Repetto)のバレエシューズ「サンドリオン バレリーナ(Cendrillon Ballerinas)」と「ブリジット バレリーナ(Brigitte Ballerinas)」から新デザインが登場。2021年3月3日(水)より全国のレペットショップほかにて発売予定だ。“ロマンティックレース”のバレエシューズレペット定番のフラットシューズ「サンドリオン バレリーナ」「ブリジット バレリーナ」に、日本限定デザインが仲間入り。クラシックバレエのコスチュームのように繊細で美しいレースをアッパーに使用した、ロマンティックなスタイルで登場する。「サンドリオン バレリーナ」レペットのコレクションの中でも、最もアイコニックなモデルである「サンドリオン バレリーナ」は、シックなブラックとフェミニンなピンクの2色を展開。レース素材が女性らしさをぐっと引き出してくれ、ソフトな印象を演出してくれる。「ブリジット バレリーナ」一方、フラット仕様でありながら、こなれ感を出してくれる「ブリジット バレリーナ」からはブラックが登場。ポインテッドトゥとブラックレースがベストマッチで、大人っぽい印象をもたらしてくれる。【詳細】レペット日本限定バレエシューズ・サンドリオン バレリーナ 全2色 各34,000円+税カラー:ブラック、ピンク・ブリジット バレリーナ 38,000円+税カラー:ブラック発売日:2021年3月3日(水)取扱店舗:全国のレペットショップ、公式オンラインストア※予定
2021年02月28日レペット(Repetto)の2021年春夏コレクションから「パイソン コレクション(Python Collection)」が登場。バレエシューズを、2021年2月10日(水)よりレペットショップで発売する予定だ。パイソン柄のバレエシューズ「パイソン コレクション」では、クールなパイソン柄をフェミニンなカラーリングでアレンジしたバレエシューズが揃う。ラウンドトゥの「サンドリオン バレリーナ」エレガントなラウンドトゥが特徴の「サンドリオン バレリーナ(Cendrillon Ballerinas)」は、ベージュ、ピンク、ブラックの3色で展開。アッパーにソフトなレザーを用いて、快適な履き心地を実現した。ポインテッドトゥの「ブリジット バレリーナ」また、ポインテッドトゥデザインを採用した、モダンな雰囲気の「ブリジット バレリーナ(Brigitte Ballerinas)」も用意。カラーは、春先の装いにぴったりなベージュとピンクの2色を取り揃える。なお、いずれのバレエシューズも日本限定で発売される。【詳細】レペット「パイソン コレクション」<日本限定>発売予定日:2021年2月10日(水)※ベージュカラーのみ1月22日(金)~オンラインストアにて先行発売取扱店舗:レペットショップ、オンラインストアアイテム:・サンドリオン バレリーナ 35,000円+税カラー:ベージュ、ピンク、ブラック・ブリジット バレリーナ 37,000円+税カラー:ベージュ、ピンク
2021年02月07日アルテミス by ダイアナ(artemis by DIANA)から、「マカロン」をモチーフにしたバレエシューズ&バッグが登場。2021年2月14日(日)より、アルテミス by ダイアナ店舗などで発売される。「マカロン」カラーの新作バレエシューズ&バッグアルテミス by ダイアナの新作は、メレンゲを焼き上げた「マカロン」をイメージしたバレエシューズ&バッグ。「マカロン」のようにコロンとしたフォルムや、パステルカラーが目を惹く。各カラーには、「バニラ」「フランボワーズ」「シトロン」「ピスタチオ」など、「マカロン」のフレーバーにちなんだ名前が付けられているのもユニーク。超軽量100gのバレエシューズシューズは、「マカロン」の軽やかな食感を連想させる“100g”の超軽量バレエシューズ。すっきりとしたミニクリフカットトゥと、ラウンドトゥの2モデルを取り揃える。機能性にも優れており、ミニクリフカットトゥモデルには、快適な履き心地をもたらす2層クッションや、抗菌防臭加工の中敷き、蒸れを防ぐクール&ドライファブリックのライニングを採用。ラウンドトゥモデルには、ストレスフリーな履き心地の3層クッションや、グリップ性が高く、ソフトで軽いオリジナル発泡ラバーソール、足先を優しく包み込むようなボロネーゼ製法を取り入れている。“小さいのにたっぷり収納”ミニバッグバッグは、ミニマルなサイズ感が愛らしいハンドバッグ。コンパクトなビジュアルでありながらマチがあるので、スマホ、ミニ財布、キーケース、リップ、ハンドタオルなど外出に欠かせない小物類をたっぷりと収納することができる。荷物の仕分けがしやすいようにと、内側にはポケットも付けた。【詳細】アルテミス by ダイアナ 新作シューズ&バッグ発売日:2021年2月14日(日)販売店舗:アルテミス by ダイアナ店舗、取り扱いECサイト(LOCOND/ZOZOTOWN/マルイweb channel/MAGASEEK/Rakuten Fashion)※ECサイトでは先行予約受付。ECサイトの発売日は各サイトによって異なる。・ミニクリフカットトゥバレエシューズ 8,500円+税・ラウンドトゥバレエシューズ 8,500円+税・バッグ 8,500円+税
2021年02月07日動画配信サービス「U-NEXT」にて、バレエや能、舞台といった文化芸術団体の公演・映像コンテンツ約70作品が配信されることが決定した。新型コロナウイルス感染拡大による収益機会の減少に伴い、経営環境が厳しさを増している文化芸術団体。そんな状況下で、文化芸術団体等の入場料収入以外の新たな収益基盤を確保・強化するため、支援を行うことを目的に、文化庁委託事業「文化芸術収益力強化事業」が設立された。U-NEXTは配信事業者として、「新しい収益の機会を創り出し、日本の文化芸術の維持・発展に貢献したい」という思いから、同事業の一環として公演・映像コンテンツの配信に踏み切った。日本のどこからでも安全に、そして快適に「配信で観る」という文化芸術の新しい楽しみ方を、ぜひ体験してほしい。<主な配信作品>2021年2月3日時点。以降順次追加予定特集ページはこちら( )くるみ割り人形/新国立劇場バレエ団(2020年)配信期間:1月15日(金)〜2月14日(日)23:59価格:980円(税込)/視聴期間3日間新国立劇場バレエ団 ー「くるみ割り人形」公演までの日々ー配信期間:1月22日(金)〜2月14日(日)23:59価格:見放題バッハ・コレギウム・ジャパン「聖夜のメサイア」 主催:文化庁、サントリーホール配信期間:1月15日(金)〜2月14日(日)23:59価格:2,000円(税込)/視聴期間7日間一粒萬倍 A SEED配信期間:1月29日(水)〜2月20日(土)23:59価格:1,100円(税込)/視聴期間3日間舞台『いい人間の教科書。』【東京公演】配信期間:1月21日(木)〜2月25日(木)23:59価格:5,000円(税込)/視聴期間3日間いつか〜one fine day配信日:2月1日(月)〜2月23日(火)23:59価格:1,100円(税込)/視聴期間3日間人間国宝能楽師四世梅若実見聞録配信期間:2月2日(火)〜2022年3月31日(木)23:59価格:220円(税込)/視聴期間2日間
2021年02月04日新国立劇場バレエ団がチャイコフスキーバレエの永遠の傑作『眠れる森の美女』を2月20日(土)、21日(日)、23日(火・祝)、新国立劇場 オペラパレスで上演する。本作品は2014年11月に新国立劇場バレエ団のシーズン開幕を飾り新制作されたグランド・バレエ。ウエイン・イーグリングによる古典のスタイルを守りながらも現代的な感覚を活かした振付けは、既存の演出とは一線を画した新しい舞台と大好評を博した。元ダンサーとしてのセンスが光るトゥール・ヴァン・シャイクの洗練された色彩豊かな衣裳、川口直次による格調高く豪華絢爛な美術もグランド・バレエの大切なピースとして舞台を彩る。『眠れる森の美女』の大きな魅力として挙げられるのが、音楽から自然と物語が浮かんでくるチャイコフスキーの流麗な音楽だ。中でも第一幕のオーロラ姫の16歳の誕生日パーティのシーンでの踊られるガーランドの踊りは『眠れる森の美女』で使用される音楽の中で最も有名なもののひとつ。美しいワルツ曲にのって踊られるこのシーンは幸福感に満ちている。イーグリングの振付では、オーロラ姫の目覚めのシーンにヴァイオリン・ソロによる非常に静かで落ち着いた情緒的な音楽が使用され、ロマンティックなパ・ド・ドゥが挿入される。オーロラ姫とデジレ王子の間に愛が芽生えていく心の動きが描かれ『眠れる森の美女』の誰もが知るストーリーに説得力を持たせる演出だ。通常、悪の精カラボスはマイム役だが、イーグリングの演出ではトウシューズを履いた女性ダンサーによって演じられる。カラボスはリラの精と同等のパワーを持った役柄として描かれ、リラの精が体現する正義とカラボスが体現する悪の対峙に焦点が当てられる。冒頭でシャンデリアに載って降りてくるリラの精を地上で迎えるカラボスの場面はその象徴的なシーンのひとつ。さらにプロローグのオーロラ姫の誕生パーティや第3幕でのオーロラ姫とデジレ王子の結婚式の場面など、主役級のダンサーが次々とソリストとして登場し、新国立劇場バレエ団ダンサーの層の厚さが存分にアピールされる。世界中で愛される古典の最高傑作で総合芸術としてのバレエの醍醐味を堪能してほしい。■公演情報新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』日時:2月20日(土)14:00開演2月21日(日)13:00開演2月21日(日)18:30開演2月23日(火・祝)14:00開演※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、託児サービス、バックステージツアーは当面休止させていただきます。※ロビー開場は開演60分前、客席開場は開演45分前です。開演後のご入場は制限させていただきます。会場:新国立劇場 オペラパレス(京王新線 新宿駅より 1 駅、初台駅中央口直結)予定上演時間:約3時間15分(休憩含む)ウェブサイト: チケット料金(税込):S席13,200円、A席11,000円、B席7,700円、C席4,400円、D 席3,300円、Z席1,650円※Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。予めご了承ください。※Z 席は、公演当日朝 10:00 から、新国立劇場 およびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売いたします。ひとり1枚です。※上記の方法での先着販売後、残席がある場合は、開演 2時間前からボックスオフィス窓口でも販売いたします。※電話での予約は承れません。<前売り販売開始日>アトレ会員先行:1月17日(日)10:00~19日(火)バレエ/ダンス先行メンバーズ販売期間:1月18日(月)10時から19日(火)一般発売日:1月23日(土)10時※感染予防に対応した適切な距離を保つため、1 階 1 列~3列の座席は販売いたしません。※通常の座席配置(1 階 1 列~3 列を除く)での販売を予定しております。※予定通りの発売日程で販売いたします。通常の座席配置(1階1列~3列を除く)で販売いたしますが、観客数が総席数の 50%に達したところで販売を停止いたします。当日券(Z席を含む)につきましては、50%に達していない公演のみ販売予定です。緊急事態宣言が公演日前に解除され、イベントの開催要件が緩和された場合は、追加でチケットを販売する可能性がございます。<ウェブでの予約・購入>新国立劇場 Web ボックスオフィス: (PC、携帯共通)チケットぴあ: (PC、携帯共通)イープラス: (PC、携帯共通)ローソンチケット: (PC、携帯共通)<電話での予約・購入>新国立劇場ボックスオフィス:03-5352-9999 (10:00~18:00)チケットぴあ:0570-02-9999※本公演は新型コロナウイルス感染予防、拡大防止対策をとって上演いたします。新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みと主催公演ご来場の皆様へのお願いは下記サイトより。
2021年01月26日クロエ(Chloé)は、2021年春の新作シューズ「ソニー(SONNIE) バレリーナ」を全国のクロエブティック(一部店舗を除く)で発売する。バレエシューズ×スニーカーのハイブリッドシューズクロエの新作は、バレエシューズとスニーカーをかけ合わせたハイブリッドモデル。2018年秋コレクションで登場した「ソニー スニーカー」の特徴である、傾斜した大胆なソールデザインをベースに、バレリーナのフラットシューズにみられるなめらかなアッパーデザインを融合させた。軽やかに纏える機能性はそのままに、モダンなデザインに進化させている。カラーは、ブラックやホワイト、ベージュなど、デイリー使いしやすいベーシックカラーを用意。ブラック・ベージュのモデルには、しなやかなナッパラムスキンレザーを使用し、ホワイトのモデルには繊細なレースを取り入れた。Chloéロゴ入りのアッパーいずれも甲の部分には、ブランドロゴ入りのエラスティックをクロスさせて配置。バレエシューズのような女性らしさを演出しながら、履き心地のよさ・安定感をもたらしてくれる。【詳細】クロエ 2021年春新作「ソニー バレリーナ」2021年1月下旬現在発売中。取扱店舗:全国のクロエブティック(一部店舗を除く)<アイテム例>・ソニー バレリーナ ラムスキン 63,000円+税カラー:ブラック、スィートベージュ・ソニー バレリーナ レース 63,000円+税カラー:ホワイト【問い合わせ先】クロエ カスタマーリレーションズTEL 03-4335-1750
2021年01月26日1月11日に無観客で上演された新国立劇場1月バレエ公演「ニューイヤー・バレエ」が同時視聴者数2.8万人を超え、延べ15万6338回の視聴回数であったことが明らかとなった。出演者1名の新型コロナウイルス感染により上演中止となったが、YouTubeとFacebook上で無料のライブ配信で公演を届けた新国立劇場バレエ団。ライブ配信冒頭では、舞踊芸術監督の吉田都が「一日限りだが公演が実現し、こうして配信という形で皆様にお届けできることを嬉しく思う。ダンサーたちは3日間の自宅待機を経て急に舞台稽古に突入したが、この数日本当に集中してリハーサルに励んだ」と経緯の説明し、ファンからの声援に感謝を伝えた。「ニューイヤー・バレエ」では、ロシア・バレエの伝統美を堪能できる古典『パキータ』、本年9月に逝去した故・深川秀夫振付の『ソワレ・ド・バレエ』、新国立劇場バレエ団ダンサーにより振付された『Contact』『カンパネラ』、そしてビントレーの人気作『ペンギン・カフェ』を上演。新国立劇場バレエ団ならではの届け、ファンからも、今回初めてバレエの舞台を観た観客からも好評の声を受けたという。なお新国立劇場は、本日1月15日(金)からは2020年12月に上演したバレエ『くるみ割り人形』の公演映像有料配信を実施。外出自粛を余儀なくされている今、この機会に日本最高峰のバレエ団による『くるみ割り人形』を自宅で楽しんでほしい。【配信概要】新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』視聴券料金:980円(税込)販売期間:1月15日(金)12:00~2月14日(日)<配信メディア>・U-NEXT・観劇三昧・Vimeo詳細情報: ※購入後72時間の視聴が可能です。※視聴環境、方法に関しては各配信サイトからお問い合わせください。※Vimeoのみ海外からの視聴が可能です。※視聴用URLはそれぞれ配信開始日よりオープンします。
2021年01月15日公演関係者1名の新型コロナウイルス感染により、公演中止が発表された新国立劇場1月バレエ公演「ニューイヤー・バレエ」。1月7日にその他の公演関係者がウイルス検査を行い、全員が陰性となったことや、保健所から新国立劇場内には濃厚接触者はいないと判断されたことから、1月11日(月・祝)に無観客で上演し、無料でライブ配信を実施することが決定した。配信はYouTubeとFacebookで、当日14:00から行われる。アーカイブ配信はされないので、リアルタイムで楽しんでほしい。【公演詳細】「ニューイヤー・バレエ」無観客ライブ配信(YouTube・Facebook)日時:2021年1月11日(月・祝)14:00~(16:45頃終了予定)<配信ページ>・YouTube (配信ページのURLは追って新国立劇場ウェブサイトにてお知らせいたします)・Facebook: ※本動画につきまして、無断複製はお断わりいたします。※アーカイブ配信はございません。【プログラム・出演】<第1部 パキータ>振付:マリウス・プティパ音楽:レオン・ミンクス出演:米沢 唯、渡邊峻郁ほか<第2部 小品集>●Contact振付:木下嘉人音楽:オーラヴル・アルナルズ出演:小野絢子、木下嘉人●ソワレ・ド・バレエ振付:深川秀夫音楽:アレクサンドル・グラズノフ出演:池田理沙子、中家正博●カンパネラ振付:貝川鐵夫音楽:フランツ・リストピアノ演奏:山中惇史出演:福岡雄大<第3部 ペンギン・カフェ>振付:デヴィッド・ビントレー音楽:サイモン・ジェフス出演:ペンギン / 広瀬 碧、ユタのオオツノヒツジ / 米沢唯、テキサスのカンガルーネズミ / 福田圭吾、豚鼻スカンクにつくノミ / 五月女遥ケープヤマシマウマ / 奥村康祐、熱帯雨林の家族 / 本島美和・貝川鐵夫、ブラジルのウーリーモンキー / 福岡雄大指揮:冨田実里管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団歌手:引田香織(ペンギン・カフェ)【タイムスケジュール】・第1部 14:00~14:40<休憩25分>・第2部 15:05~15:35<休憩25分>・第3部 16:00~16:45
2021年01月08日英国バレエ界の鬼才マシュー・ボーンが手掛けたバレエ「赤い靴」がスクリーンへ。映画『マシュー・ボーン IN CINEMA/赤い靴』として、2021年2月11日(木・祝)より、Bunkamura ル・シネマを皮切りに全国公開される。マシュー・ボーンとは?マシュー・ボーンは、英国バレエ界を代表する振付家・演出家。ローレンス・オリヴィエ賞をはじめ、トニー賞の優秀振付賞と最優秀ミュージカル演出賞の両方を受賞した唯一のイギリス人として知られる。これまで、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」といった3大クラシックバレエ作品や「シンデレラ」など、数々の名作を独自の解釈で生まれ変わらせてきた。2016年には、これまでの功績を称え、ナイトの称号を叙勲された。“マシュー・ボーン史上、最高傑作”のバレエが映画化そんなマシュー・ボーンが舞台として手掛けた「赤い靴」は、彼が10代の頃より愛し続けたクラシック映画の名作『赤い靴』と、アンデルセン童話をもとに構成したもの。世界一のダンサーになることを夢見るヴィクトリアをヒロインに、愛と芸術をめぐるドラマティックな作品は、見事ローレンス・オリヴィエ賞2冠を獲得。“マシュー・ボーン史上、最高傑作”と評された。アダム・クーパーが、20年ぶりにマシュー・ボーン作品へまた本作では、『シンデレラ』以来20年ぶりに、アダム・クーパーがマシュー・ボーン作品にカムバック。かつて英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルで活躍した経験を持つアダムは、バレエ団の伝説的プロデューサーとして、ヴィクトリアの才能を見出す、レルモントフ役に抜擢。彼女と深く関わることになる男性のひとりとなる。作品を盛り上げる、巨匠バーナード・ハーマンの音楽なおヴィクトリアとレルモントフのモデルとなったのは、伝説の天才ダンサー・ニジンスキーと、バレエ・リュスの創始者ディアギレフとの噂も。映画の演出を盛り上げる音楽には、『市民ケーン』『タクシードライバー』で知られる、映画音楽の巨匠バーナード・ハーマンが務める。ストーリー踊るために生まれてきたヴィクトリア・ペイジは、レルモントフ・バレエ団を率いる伝説的プロデューサー、レルモントフに才能を見出され、バレエ団のスターとして活躍するようになる。時を同じくして入団した若き作曲家、ジュリアン。若き 2 人の情熱と才能が買われ、アンデルセンの童話をもとにした新作『赤い靴』に、それぞれプリマドンナと作曲家、指揮者として抜擢される。舞台は大成功、やがて恋に落ちるヴィクトリアとジュリアンだったが、恋愛に溺れるものは、真の偉大な芸術家にはなれないと信じるレルモントフと衝突し、運命の歯車が狂い始めていく。詳細映画『マシュー・ボーン IN CINEMA/赤い靴』公開日:2021年2月11日(木・祝)Bunkamura ル・シネマほか、全国順次ロードショー演出・振付:マシュー・ボーン舞台・衣装デザイン:レズ・ブラザーストン照明:ポール・コンスタンブル音響:ポール・グルーサス音楽:バーナード・ハーマンキャスト:アダム・クーパー、アシュリー・ショー、ドミニク・ノース、ミケラ・メアッツァ、リアム・ムーア、グレン・グラハムPhoto by Johan Persson
2020年12月31日新国立劇場で、新春に相応しい華やかな公演「ニューイヤー・バレエ」が催される。古典から現代振付家まで様々なスタイルの傑作が登場するが、今年は新国立劇場バレエ団の現役ダンサーによる作品も上演されると話題に。振付を手がけた貝川鐵夫、木下嘉人に話を聞いた。“晴れ舞台”で自身の作品が上演されることについて、貝川は開口一番「凄く嬉しい」と笑顔。『カンパネラ』はリストのピアノ曲に振付けたソロだ。2016年に自身で初演、他のダンサーによる再演の実績もある。「上演を重ねることで新しい発見があるはず。以前踊ってくれた福岡雄大と、新たに速水渉悟にも踊ってもらいます。ダンサーが自身を追い込んで、その先に何が見えるか──。きっとピアニストも煽ってくるはず」。気鋭のピアニスト、山中惇史の登場で、格闘技さながらの刺激的なパフォーマンスが実現する。「こんな時こそ、舞台で戦う姿を見て元気になっていただけたら」。木下の『Contact』は、2020年3月に木下自身と米沢唯で初演する予定が、コロナ禍で公演中止に。夏に京都などでの上演が実現したが、「オペラパレスで上演できるのは夢のよう」と目を輝かす。「創作のきっかけは、オーラヴル・アルナルズの楽曲『Happiness Does Not Wait』。弦楽器とピアノの二つの音色が交錯する音楽で、男女のダンサーをその音に見立てて振付けました。人と人との触れ合いがテーマです」。こちらは小野絢子と木下、また米沢と渡邊峻郁という新たな組み合わせでの日替わりキャスト。「作品に新たな“色”が加わるのでは。デュエットでは当然のようにお互い触れ合うが、この作品では、触れるだけでも神秘的と感じた」と木下。触れ合うことが避けられる今だからこそ気づいたことも。「触れること、話すことはとても大事なこと。僕にとって大切な作品になりました」。創作について「いつか、全幕作品を創りたい」(木下)、「全幕は本当に難しいと思うが、いいチームを組めるのなら」(貝川)と意欲的な二人。同時に上演されるプティパ、ビントレー、深川秀夫の作品について「作品のエネルギーがずっと持続し、後世まで残るのは凄いこと」(貝川)、「偉大な歴史。振付家それぞれの“色”がある」(木下)と敬意を表す。そこに彼らの作品が並ぶ、多彩な魅力に溢れた公演となる。公演は2021年1月9(土)~11日(月・祝)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。文:加藤智子
2020年12月25日ロックを基軸に、幅広い音楽性で進化を続けるバンド“Plastic Tree”。昨年7月に東京ニューシティ管弦楽団との共演コンサートで、フルオーケストラとの共演となったシンフォニックコンサートのBlu-rayが2021年3月10日(水)に発売されることが決定した。Plastic Treeは、昨年7月に東京ニューシティ管弦楽団との共演コンサートを東京芸術劇場で開催し、高い評価と再演を望む声が多く寄せられた。そのリクエストに応える形で、11月17日に「Plastic Tree Symphonic Concert 【Act Ⅱ】at LINE CUBE SHIBUYA」と題して再び東京ニューシティ管弦楽団と豪華共演を行なった。「リプレイ」「蒼い鳥」「ガーベラ」「まひるの月」「ツメタイヒカリ」「アンドロメタモルフォーゼ」「『雪蛍』」「真っ赤な糸」など、前回好評だった楽曲に加え、「雨ニ唄エバ」「春咲センチメンタル」「バリア」など今回新たにオーケストラアレンジされた楽曲も含む全15曲。バンドアレンジとは一味も二味も違うアレンジと51名のフルオーケストラとの豪華共演で、各楽曲の新たな魅力が引き出された公演であった。本公演の全楽曲を収録したライブBlu-rayと2枚組のライブCDは、公演の模様をおさめたフォトブックを加えた豪華BOX仕様で2021年3月10日(水)にリリースされる。ちなみに、この公演はオンラインでの配信もあったが、この度発売されるBlu-rayのライブ映像に関しては、再度1から再編集されたものとなっている。また、公演のメインビジュアルと連動したジャケット写真も公開された。併せて、商品の早期予約キャンペーンも発表となっている。キャンペーン対象店にて『Symphonic Concert 【Act Ⅱ】」を期間中に予約すると、「Symphonic Concert 【Act Ⅱ】」特製エコバッグをプレゼントするこのキャンペーン。すでに予約可能となっており、締め切りは来年1月26日までとなる。リリース情報Plastic TreeLIVE Blu-ray『Symphonic Concert 【Act Ⅱ】』完全生産限定盤[Blu-ray+2CD+フォトブック]: 税別12,800円 / BOX仕様2021年3月10日(水)発売【パッケージ内容内容】・Blu-ray・2CD(本公演の音源をCDに収録)・フォトブック【Blu-ray収録内容】・眠れる森・リプレイ・蒼い鳥・ガーベラ・まひるの月・ツメタイヒカリ・アンドロメタモルフォーゼ・幻燈機械・メルト・春咲センチメンタル・真っ赤な糸・バリア・「雪蛍」・雨ニ唄エバ・スピカ【CD1収録内容】・眠れる森・リプレイ・蒼い鳥・ガーベラ・まひるの月・ツメタイヒカリ・アンドロメタモルフォーゼ【CD2収録内容】・幻燈機械・メルト・春咲センチメンタル・真っ赤な糸・バリア・「雪蛍」・雨ニ唄エバ・スピカ<予約キャンペーン>早期予約キャンペーンとして、対象店にて『Symphonic Concert 【Act Ⅱ】」を期間中に予約された方に特製エコバッグをプレゼント■キャンペーン対象店舗タワーレコード全国各店 / タワーレコード オンラインHMV全国各店 / HMV&BOOKS onlineAmazon.co.jplittle HEARTS. 札幌店 / 仙台店 / 新宿店 / 大阪店ビクターオンラインストア※Amazon.co.jpは特典付商品カート■キャンペーン期間2020年12月19日(土)22:00~2021年1月26日(火)12:00まで※一部店舗では特典が付かない場合もありますので、事前にご予約をお考えの店舗にご確認ください。【配信情報】Plastic Treeの旧作品はiTunes Store、レコチョク、mora主要サイト他、LINE MUSIC、Apple Music、AWAなど定額制音楽ストリーミングサービスでも一部楽曲を配信中
2020年12月19日2017年に初演され、2018年、19年と継続して上演されてきた新国立劇場バレエ団の『くるみ割り人形』が今年も開幕。今週末と来週末の5日間、東京・新国立劇場 オペラパレスにて上演される。英国ロイヤルバレエの元プリンシパルでもあるウエイン・イーグリングによる華麗でスピーディーな振付やユーモアのセンス、そして上品で華やかな美術や衣裳によって現実と夢の世界を美しく描いた本作は、2017年の初演時から好評を博し、古典名作の新境地を開いたと高く評価されている人気演目だ。バレエファンのみならず耳にしたことのある「花のワルツ」「行進曲」「こんぺい糖の精の踊り」など、チャイコフスキーの美しい名曲が次々と登場、主人公の少女クララがクリスマス・イブの夜に見る夢を通して成長していく姿を描く、というコンセプトも分かりやすく、大人から子どもまで楽しめるストーリーとなっている。一方で、「男性ダンサーにも女性と同等の重要性を担わせ、より高いレベルの踊りを求めたい」というイーグリングの思いが詰まったスピーディーで華麗なダンスは、ダンサーたちが「難しいテクニック が多く、フィジカルの強さが試される」と口を揃えており、特にイーグリングが主役ダンサーに新たに振り付けたパ・ド・ドゥは、高度なパートナリングの技術が必要とされるという。撮影:鹿摩隆司主役のみならず、雪の場面や花のワルツの群舞、2幕のディヴェルティスマンなど見どころが多く、また、男性の主役ダンサーが「王子」のほか「ドロッセルマイヤーの甥」「くるみ割り人形」のひとり3役を演じる点にも注目したい。少女クララと王子の主役ペアは、昨年に引き続き小野絢子×福岡雄大(12・19日昼公演、20日夜公演)、米沢唯×井澤駿(12・18日夜公演)、池田理沙子×奥村康祐(13・20日昼公演、木村優里×渡邊峻郁(13・19日夜公演)の4組。小野絢子×福岡雄大ペアの20日夜公演は映像配信も決定。再演を重ねるごとに磨きがかけられた、日本最高峰のバレエ団による『くるみ割り人形』を、この機会に自宅で楽しんでみては? 配信はPIA LIVE STREAMにて、チケットは公演当日18:00まで販売。新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』芸術監督:吉田都振付:ウエイン・イーグリング音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー美術:川口直次衣裳:前田文子12月12日(土)・13日(日)・18日(金)~20日(日)会場:東京・新国立劇場 オペラパレス
2020年12月12日クリスマスの夜の夢の物語を描くバレエ『くるみ割り人形』の、上演ラッシュの季節だ。新国立劇場バレエ団で『くるみ割り人形』の王子役を演じている井澤駿、奥村康祐、渡邊峻郁ら3人のプリンシパルが、その魅力を語った。「新国立劇場のヴァージョンの王子は、主人公クララが初めて会う年上の男性。彼女の憧れが夢の世界から飛び出してきた、そんな存在なのです」と話す渡邊。同劇場が2017年より上演しているヴァージョンは、ウエイン・イーグリングによる独創的かつドラマティックな演出で人気だ。王子役のダンサーは、クララにくるみ割り人形を贈るドロッセルマイヤーの甥と、くるみ割り人形、王子の3役を演じ分け、少女の夢にずっと寄り添う──。その演技について奥村は「クララは、人形が好きな少女と、現実の男性を愛する大人の女性とのはざまにいる。彼女が大人になりかけた瞬間、その一瞬の独特の空気を出したい」と語る。井澤も「理想的な王子を演じなければ」と抱負を語りつつ、「この役は本当に休むところがなく、常に動いている。衣裳の早替えでは次の場面に間に合わなくなりそうになったことも(笑)」と体力的にハードな役柄であることも明かす。しかも3人とも、別日程ではねずみの王様としても登場。見た目は怖いけれど、「ドジをしたり、戦う相手を見失ったり(笑)」(奥村)と、アドリブを混えた愉快で見応えある戦闘シーンを期待させる。日本でもクリスマス・シーズンの風物詩として定着している作品だが、欧州で活躍した経験のある渡邊は、「劇場前のクリスマス・マーケットで楽しそうにしている子供たちをよく見かけました。皆そこから劇場に足を運ぶ伝統があり、僕もワクワクしながら本番に向かった。日本の皆さんも、この時期だけの特別な空気を感じていただけたら」という。前回の『ドン・キホーテ』に続いて、舞台映像の有料配信も実施されるが、「それによってより多くの人に親しんでいただけるようになれば!『くるみ割り人形』のチャイコフスキーの音楽はご存じの方が多いけれど、この機会に、バレエとともに演奏される、この音楽の本来の姿を体験していただきたい」と奥村。井澤も「リアルで立体的なセットはこの劇場ならでは。気球も登場する豪華さ!ここでしか味わえない雰囲気をぜひ楽しんでください」とアピールした。公演は12月12日(土)~20日(日)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。文:加藤智子
2020年12月08日“世界5大バレエシューズブランド”スペルタ(SPELTA)のカスタマイズオーダーイベントが、2020年12月4日(金)から12月13日(日)まで、デ・プレ(DES PRÉS) コレド日本橋店と福岡ヴィオロ店にて開催される。“世界5大バレエシューズブランド”スペルタスペルタは、イタリア・ミラノ郊外のパラビアーゴにて1967年にスタートしたシューズブランド。元々のクラシック感を残しながらも、自分達のものづくりを大切にしたいという思いから生まれるシューズは、丈夫で履き心地がよいと人気に。バレエシューズは、イタリア人のバレエダンサーが愛用するほどの実力で、世界5大バレエシューズブランドの1つとして数えられるほどだ。自分だけのバレエシューズをカスタムそんなスペルタのバレエシューズが、デ・プレ コレド日本橋店と福岡ヴィオロ店に登場。会場では、自分だけのバレエシューズをカスタマイズできるオーダーイベントを実施する。ベースモデルは、フロント部分のドレープが特徴的な「BETTA」をはじめ、スクエアトゥの「IMMA」、浅いトゥでフェミニンに仕上げた「SOLE」など、個性豊かなラインナップからセレクトできる。もちろん、ブランドの定番モデル「OLGA」、正統派と呼ばれる「NICOLE」もオーダー可能だ。ベースモデルをセレクトしたあとは、素材・カラーを自分好みにアレンジ。オーダーしたバレエシューズは1点1点ハンドメイドで仕上げてくれる。サイズは、ハーフ刻みでEUサイズ34.5〜40サイズまでと豊富。ショップによって、オーダーできる型が異なるので、気になる人は事前にチェックを。【詳細】スペルタ カスタマイズオーダーイベント開催期間:2020年12月4日(金)~12月13日(日)実施店舗:・デ・プレ コレド日本橋店住所:東京都中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋 1FTEL:03-3231-5576・デ・プレ 福岡ヴィオロ店住所:福岡県福岡市中央区天神2-10-3 VIORO 2FTEL : 092-752-7407<アイテム例>※約3ヶ月後の引き渡しを予定。・BETTA 30,800円(税込)・IMMA 27,500円(税込)・OLGA 27,500円(税込)・NICOLE 27,500円(税込)※店舗によりオーダーできる型が異なる。
2020年12月06日熊川哲也 Kバレエ カンパニー Winter 2020『くるみ割り人形』が開幕。ひと足早くゲネプロを鑑賞した。芸術監督の熊川による演出・振付で2005年に初演され、レパートリーとなった本作。クリスマスシーズンに世界中の劇場で上演される風物詩にして定番といえる古典を、熊川版では再構成。豪華絢爛な美術がダイナミックに転換されていく効果で、壮大なスケールのファンタジーな冒険譚が立ち上がる。ゲネプロは、人形のマリー姫がねずみに翻弄される紗幕越しのシーンで幕開け。人形の国と領地を争っているねずみ国の王様は魔法で、マリー姫をねずみに・彼女の婚約者である王子をくるみ割り人形に変えてしまう。一方、人形の国王から命を受けたドロッセルマイヤーは呪いを解くための硬いくるみを割れる純粋な人間を探す旅へ。そこで出会った少女クララを待ち受けるものとは──。一幕の見どころは、人間のクララを人形の世界へ連れ出そうとするドロッセルマイヤーの鮮やかな手さばき。サイズの異なる人形と人間の世界を対比させるため、大広間のクリスマスツリーが巨大化する様子に目を奪われた。チーズ砲をはじめ、ツリーの麓で繰り広げられる人形vsねずみの大戦争の描写もユニークだ。一転、クララ・くるみ割り人形・ドロッセルマイヤーのパ・ド・トロワが終わり、青い幕が降りると舞台上は一面の銀世界に。粉雪の中で幻想的に舞い踊る雪の精たちの姿に、思わず息をのんだ。クララに助けられ、本来の姿を取り戻したマリー姫と王子は、祝祭ムードの中でグラン・パ・ド・ドゥを踊る。作品のクライマックスを飾るこのデュエットを取材日に繰り広げていたのは、毛利実沙子と高橋裕哉。クララ役の河合有里子が振りまくピュアな魅力に対して、堂々と成熟したステップで客席を魅了した。ドロッセルマイヤーに扮したのは、杉野慧。不思議な力で物語を動かす、ミステリアスな存在感を見せつけた。なお現在、熊川が本作について語るコメント動画が公開されている。バレエ界の“アイコン”ともいえる『くるみ割り人形』を「絶対に毎年やらなければならない、マストな公演」と語る理由を聞き届けよう。コロナ禍においてこの作品が果たす役割を、改めて見つめ直してみては。公演は12月2日(水)~6日(日)に、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。ぴあでは、座席指定できるチケットを販売中。なお、小林美奈(マリー姫)・栗山廉(くるみ割り人形 / 王子)・吉田このみ(クララ)・宮尾俊太郎(ドロッセルマイヤー)のキャスティングで上演される5日(土)17:00開演回はオンラインでの生配信も。PIA LIVE STREAMから翌日17:00までアーカイブ視聴できる。取材・文:岡山朋代
2020年12月03日英国ロイヤル・バレエ『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン』が12月4日からStreaming+で配信される。バレエ、オペラなど舞台芸術の珠玉の映像作品を、動画配信サービスにて配信する「アーツ・オンライン」。その第1弾として、英国ロイヤル・オペラ・ハウスの計6作品がラインナップされた。世界最高峰として知られる同歌劇場で、日本人ダンサーも多数活躍してきたバレエと、いま一番勢いがあるとも言われるオペラ、世界的な人気を誇る名門中の名門から、大好評をおさめた演目を厳選したものだ。今作はその3作品目となる。現代を代表する振付家と共に英国ロイヤル・バレエが創る、新しく、豊かで、刺激的な舞台。3つの作品は色合いもスタイルも異なるが、いずれもダンスと音楽が妙なる関係で結ばれ、観る者の琴線に触れるはず。21世紀に入り深化するバレエの“いま”を、配信で楽しむことができる。■公演情報英国ロイヤル・バレエ『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン』2020年12月4日(金)24:00~2021年1月28日(木)23:59Streaming+にて配信※視聴期間中、ご購入日に応じて最長 7 日間、オンデマンドでご覧いただけます。※視聴券は2020年12月3日(木)24:00~2021年1月27日(水)23:59 の間、お求めいただけます。※ご購入日によって視聴期間が異なりますのでご注意ください。※毎月第1・3木曜日午前2:00~午前8:00は、システムメンテンナンスのため視聴いただけません。ご了承ください。※ご視聴は終了時間(毎週木曜23:59)までとなります。映像の途中でも、途中終了となりますのでご注意ください。料金:990円 (税込)※プレイガイド手数料無料。チケット:販売期間:2020年12月3日(木)24:00~2021年1月27日(水)23:59購入URL:イープラス ※配信開始日の2日前からはカード決済のみでの販売となります。映像内容:2019年5月ロイヤル・オペラ・ハウス収録 / 約104分『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー』音楽:エツィオ・ボッソ、アントニオ・ヴィヴァルディジョナサン・ロー指揮出演:ベアトリス・スティクス=ブルネル、フランチェスカ・ヘイワード、サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ、ヴァレンティノ・ズケッテイ、アレクサンダー・キャンベル、ハナ・グレンネル、金子扶生、マヤラ・マグリ、アナ=ローズ・オサリヴァン、アクリ瑠嘉、デヴィッド・ドネリー、テオ・ドゥブレイル、カルヴィン・リチャードソン振付:クリストファー・ウィールドン衣装:ジャスパー・コンラン『メデューサ』音楽:ヘンリー・パーセル、オルガ・ヴォイチェホヴスカ(電子音楽)アンドリュー・グリフィス指揮エイリッシュ・タイナン(ソプラノ)、ティム・ミード(カウンターテナー)、市瀬礼子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、トビー・カー(テオルボ)出演:メデューサ ... ナタリア・オシポワアテナ ... オリヴィア・カウリーペルセウス ... マシュー・ボールポセイドン ... 平野亮一振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ衣装:オリヴィア・ポンプ『フライト・パターン』音楽:ヘンリク・ミコワイ・グレツキジョナサン・ロー指揮フランチェスカ・チエジナ(ソプラノ)出演:クリステン・マクナリー、マルセリーノ・サンベ、カルヴィン・リチャードソン、ジョセフ・シセンズ、イザベラ・ガスパリーニ、ベンジャミン・エラ、アシュリー・ディーン振付:クリスタル・パイト
2020年12月03日吉本興業の「少女歌劇団プロジェクト」から生まれた広井王子総合演出の「少女歌劇団ミモザーヌ」が15日、大阪・なんばのYES THEATERにてお披露目ショーケースを開催した。「少女歌劇団ミモザーヌ」は、11歳から20歳の少女たちで結成。第1期メンバーは応募総数736人の中から14人の少女たちが選出され、その後、9人の第2期メンバーが加わり、現在は23人で活動している。なお、メンバーは20歳を迎えたところで退団という年齢制限を設けている。この日は会場からの生配信もあり、日本全国はもとより全世界に向けてPR。ジャズの名曲「Welcom Sing! Sing!」から始まり、続いてオリジナル曲4曲を披露した。ストリートファッションの衣装とアクロバチックなパフォーマンスがレビューでは目新しい「扉の向こうへ」、楽曲に和のテイストを盛り込んだ疾走感と焦燥感が交錯する「愛の速度」。そして2期生の研究生・たぐちえみるを除く22人のメンバーが世界各国の「ありがとう」を歌詞に取り入れた祝祭感あふれるゴスペル風の「ありがとうございます」と、少女歌劇団ミモザーヌのテーマ曲「ミモザのように」を歌唱。少女のような可憐さと大人っぽさを備えた歌声と、キラキラと輝く笑顔、そしてダンサブルでアクロバチックなパフォーマンスで魅了し、初舞台とは思えない堂々としたステージングを繰り広げた。途中、きくたまこととすずきみあいムェンドワがMCを務めるトークコーナーもあり、お披露目ショーケースまでの日々を振り返った。レッスンについていくのがやっとだったというみあいは、毎日の基礎練習が力になったと語り、「基礎は大事!」と声を大に。2期生のともだりのあが「対面レッスンで1期生のみんなが昔から知っているみたいに仲良くしてくれて嬉しかった。いろんなレッスンが楽しくて、ミモザーヌに入れてよかったとしみじみ思いました」と語ると、「小学校6年生で“しみじみ”なんて言葉を知っているのがすごい!」とまこと。「扉の向こうへ」でバック宙やバック転の連続技を見せたみやはらにこは「ずっとリモートレッスンで顔しか見えなかったので、対面レッスンで初めてみんなに会った時、みんな背が高くてびっくりしました!」と茶目っ気たっぷりに話し、英語が得意というろれあは、配信先に向かって英語で挨拶した。なお、グループ名の「ミモザーヌ」は花の「ミモザ」から由来。ミモザの花言葉は「友情」「優雅」のほか、特に重要な「感謝」という意味もあり、小さな丸い花びらがたくさん集まって可憐に咲くミモザを少女歌劇団の名にふさわしい花として選んだ。この日、初公開された制服ビジュアルにも、ミモザをイメージする黄色がアクセントになっており、清楚さのなかに力強い意思も感じさせる印象を与えていた。少女歌劇団ミモザーヌの初舞台を終え、総合演出の広井氏が挨拶を行った。2年前の発表当時はコンセプトがぼんやりしていたと語る広井。1期生のメンバーが加入し、彼女たちとレッスンを重ねながら「レビューとは」「歌劇団とは」「少女とは何か」と一つ一つ向き合い続けたと言う。そして「やっと整って、お披露目することができました」と、この日を迎えたことにほっとした表情も浮かべた。「常々、オリンピックの卓球やフィギアスケートは子どものころから始めて、中学生で世界を目指しているのに、エンタメの世界ではできないのかと考えていた」と広井。そこで体づくりを徹底しようと体幹トレーニングとストレッチを組み合わせたレッスンを平日の毎日繰り返したそうで、「最初の頃は先生から言われている意味がわからなくても、体ができてくると、言われたことが全部できるようになるということを彼女たちは自分たちで発見していった。僕たちが教えた事ではありません。笑顔を作ることも、舞台が楽しければ笑顔にならないということを自分たちで発見して、舞台の中に楽しさを作り、厳しいレッスンの中に達成感を見出して、今、ここに立っています」とメンバーたちのこれまでの努力を労った。オリジナル曲はすでに13曲あり、レビューへの準備も万端と自信を覗かせ、現代感覚のレビューにするためにアクロバットを取り入れたことを明かした。「アクロバットを取り入れることで、立体的なものができないだろうか、そこに歌や踊りが入った新しいレビューが令和の時代にできたらいいなと思いました。そして、当初からアクロバットの訓練もしてきました」「僕は頭でっかちで、古い知識で作ろうとしていたら、彼女たちにはそんなものは全然通用しなかった。そういうことがわかって、彼女たちとコミュニケーションを取りながら作ることにしました」と方向転換もあったことを話し、「実は僕自身が教えられてきました」と、レッスンの日々を振り返る。1期生を全員集めた当初は何もできず、「本当に不安になって辞めようかと思った」とも。そんな中で、いわなみゆうかは「でたらめだけど、踊らさせると、こんなに楽しい!というオーラを出していた」そうで、その姿に触発され、それぞれの個性を引っ張り出す作業をしようと一人一人に向き合っていったという。歌のレッスンも、徹底して複式で歌う指導を実施。「すごいエンジンを積んでいるのに、喉で歌って、ガラスの心臓だった彼女が、本当に変わった」とみあいを紹介すると、みあいは「アメイジング・グレイス」をアカペラで披露した。幼いころからアクロバットのレッスンを積み重ね、お披露目ショーケースでも堂々としたパフォーマンスで惹きつけたにこ。周囲を明るく照らすような笑顔が印象的な彼女が、初舞台を前に広井に手紙を渡したことも明かした。「手紙には『私に居場所を作ってくれてありがとうございました』と書いてありました。僕も居場所を作れたらどんなに幸せか…」と広井。最後に「(吉本興業)大﨑会長、スタッフの皆さん、僕の居場所を作ってくれてありがとうございました」と感謝した。なお、「少女歌劇団ミモザーヌ」の公式ホームページでは、11月15日より2期生のプロフィールと、「ミモザのように」のMVが公開された。そして、12月30日には第1回公演「Begin~始まりの歌~」の配信公演も決定した。(C)吉本興業
2020年11月16日11月5日より待望の日本ツアーを開催するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の来日記者会見がオンラインで開催された。壇上には、同団楽団長ダニエル・フィロシャウアー&事務局長ミヒャエル・ブラーデラー両氏が並び、今回の来日公演開催に関する経緯と想いを熱く語った。「コロナ禍においても、日本公演を中止するという考えはまったくなかった」という意気込みと「この時期であるがゆえに公演を実現することが、クラシック界の未来に新たなレールを敷く」という言葉が強く心に残る会見だ。まさに、感染症対応には万全の上に万全を期し、数々の難題をクリアーして実現した今回の公演が、今後のイベント展開に与える影響は限りなく大きい。まずは、ステージ上でのソーシャルディスタンスにも気を使いつつ、当初のプログラムを変更なく行う対応力と、ウィーン・フィル本来の響きを保つことにこだわったというパフォーマンスに期待したい。公演は、11月5日を皮切りに、14日までの約10日間に渡って行われる。これこそは、コロナ禍に見舞われたクラシック界において、何物にも代えがたい素敵なプレゼントに違いない。●公演情報■2020北九州国際音楽祭ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月5日(木)19:00 開演(会場)北九州ソレイユホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)デニス・マツーエフ(ピアノ)(曲目)プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』作品64 より「モンタギュー家とキャピュレット家」「少女ジュリエット」「仮面」「ジュリエットの墓の前のロメオ」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(料金)S席30,000円 A席25,000円 B席20,000円 C席15,000円 D席10,000円(お問い合わせ): 北九州国際音楽祭事務局 093-663-6567(公式サイト): ■第58回大阪国際フェスティバル2020 ワレリー・ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月6日(金)19:00開演(会場)フェスティバルホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)堤剛(チェロ)、デニス・マツーエフ(ピアノ)(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(料金)S席37,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円 E席14,000円SS席39,000円 BOX席44,000円 バルコニーBOX席(2席セット)74,000円(お問い合わせ)フェスティバルホール センター 06-6231-2111(公式サイト): ■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月8日(日)17:00開演(会場)ミューザ川崎シンフォニーホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)デニス・マツーエフ(ピアノ)(曲目)プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』作品64 より「モンタギュー家とキャピュレット家」「少女ジュリエット」「仮面」「ジュリエットの墓の前のロメオ」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円)(お問い合わせ)ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200(公式サイト) ■ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020 オープニングスペシャル・プログラム(日時)2020年11月9日(月)19:00開演(会場)サントリーホール 大ホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)デニス・マツーエフ(ピアノ)、堤剛(チェロ)(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』(1910年版)(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円(お問い合わせ)サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB サントリーホール センター 0570-55-0017■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月10日(火)19:00開演(会場)サントリーホール 大ホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)デニス・マツーエフ(ピアノ)(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』作品64 より「モンタギュー家とキャピュレット家」「少女ジュリエット」「仮面」「ジュリエットの墓の前のロメオ」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円(お問い合わせ)サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB サントリーホール センター 0570-55-0017■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月13日(金)19:00開演(会場)サントリーホール 大ホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)堤剛(チェロ)(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)ベートーヴェン:序曲『コリオラン』作品62チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33R. シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』作品40(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円(お問い合わせ)サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB サントリーホール センター 0570-55-0017■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月14日(土)16:00開演(会場)サントリーホール 大ホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)ドビュッシー:『牧神の午後への前奏曲』ドビュッシー:交響詩『海』~3つの交響的スケッチ~ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』(1910年版)(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円(お問い合わせ)サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB サントリーホール センター 0570-55-0017■公式サイト:
2020年11月06日9月に新国立劇場舞踊芸術監督に就任した吉田都が、シーズン開幕のバレエ『ドン・キホーテ』初日前日の10月22日、開幕直前会見に出席、公演への思いを語った。「リハーサルをして感じているのは、歴代の芸術監督たちへの感謝の気持ち」と明かす吉田。が、その芸術監督生活は困難の中で始まった。就任後初の公演として予定していた新制作『白鳥の湖』は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で断念。かわりに、大原永子前芸術監督在任中の5月に中止せざるを得なくなった演目『ドン・キホーテ』を上演することに。日替わりで6組もの主役カップルが登場するその配役は、大原前芸術監督による。「デビューのダンサーもいます。前芸術監督が最後にこのダンサーたちの舞台を見たい、と選ばれた。その思いを引き継ぎ配役はそのままで上演します」新国立劇場が上演しているA・ファジェーチェフ版は、彼女自身も踊っている。1999年3月の初演時のことで「ずいぶん遡りますが(笑)、今回、(主役の一人)米沢(唯)さんは、その時私が着ていた衣裳を着ると聞いて、驚いたんです!長く上演する作品ではそういうこともあるんですね」と笑顔を見せた。「ダンサーたちの反応はすごくいい。長年の積み重ねがあるからこそと感じました。島田廣先生(1997年の開場直後の芸術監督)の時代から、時間をかけて、バレエ団をここまで育ててくださった。料理でいうと、私は最後の味付けというか、彩りを添えるというか、いちばんいい仕事をさせてもらって─。ありがたいなと思います」一方で、新型コロナウイルスの現状を鑑みて、1月の公演で予定されていた新制作『デュオ・コンチェルタント』を断念、かわりにバレエ団のダンサーが振付けた作品(『Contact』、『カンパネラ』)と、9月に亡くなった深川秀夫の作品『ソワレ・ド・バレエ』を上演することにも触れた。「深川先生は60年代、70年代に国際コンクールで入賞し、ヨーロッパに渡った先駆者。どれだけ日本のバレエ界に勇気と希望を与えてくださったか。追悼の思いを込め、新国立劇場バレエ団のために手直しされたパ・ド・ドゥを上演します」「吉田都セレクション」も『眠れる森の美女』に変更することが発表されたが「不安定な状況のまま、どんどん時間が経っていくことが不安で、しっかり進む方向を決めていこうと思いました」という力強い言葉が印象に残った。文:加藤智子
2020年10月26日新国立劇場バレエ団が2020/2021シーズンの開幕演目として、プティパ振付のバレエ『ドン・キホーテ』を上演する。原作は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの長編小説。バレエでは、自分を騎士と思い込んだドン・キホーテと従者サンチョ・パンサがバルセロナで出会う町娘キトリと若者バジルの恋物語となっている。様々なバージョンが存在する本作だが、新国立劇場では99年、当時のボリショイ・バレエ芸術監督アレクセイ・ファジェーチェフを招いて新たになヴァージョンとして初演。以来、再演を重ねる人気の舞台だ。文:高橋彩子
2020年10月17日熊川哲也 Kバレエ カンパニー Autumn 2020『海賊』が開幕。ひと足早くゲネプロを鑑賞する機会に恵まれた。芸術監督の熊川による演出・振付で全幕作品として2007年に初演され、レパートリー化された本作。19世紀イギリスの詩人ジョージ・ゴードン・バイロンが発表した長編の詩をもとに多くの振付家が生み出した様々なバリエーションを、熊川は再構成。ストーリーを編み直し、起承転結に呼応する音楽を選ぶことによって、七つの海を渡る屈強な海賊コンラッドらの壮大な冒険譚に仕立て上げた。ゲネプロは、船の難破を活写するプロローグで幕開け。海賊の首領コンラッド、その部下ビルバントやアリの躍動する姿が、紗幕越しに浮かび上がる。トルコ領ギリシャの浜辺に打ち上げられた彼らは、メドーラとグルナーラ姉妹から介抱されることに。メドーラの美しさに心を奪われ、恋に落ちるコンラッド。しかし姉妹と仲間の娘は奴隷商人ランケデムに捕らえられ、市場へ売りに出されてしまう。彼女たちを奪還すべく、立ち上がった海賊の行方は──。強い絆を前面に押し出した勇壮な踊りの中に見え隠れする、個性豊かな海賊たちのキャラクター。中でも、かつて熊川も扮した従者アリは命がけの忠誠心をもって首領を守り抜く存在感を見せつける。取材日にこの役を演じていた山本雅也は、1月に上演された『白鳥の湖』でプリンシパルに昇格した次世代の踊り手。2017年の『海賊』出演時にも見せた高い跳躍力で、鳴り響く銃声に立ち向かう。周りを取り囲むダンサーも実力派が揃い踏みだ。コンラッド役の堀内將平は、リーダーにふさわしい堂々たる踊りを披露。伸びやかな舞いで観客を魅了した成田紗弥は、柔らかい肢体の中に可憐なメドーラ像を覗かせた。なお、回替わりでコンラッドを務める遅沢佑介とメドーラを務める中村祥子は、本作でKバレエのラストステージを飾る。ゲネプロ後には熊川からコメントが到着。約半年の活動休止期間を経てカンパニー再始動を果たす思いを『海賊』に乗せ、「この作品が持つ力強さこそ、カンパニーが踏み出す新たな第一歩にふさわしく、かつてないほどのエネルギーと感動が劇場を満たすはず」と語った。なお、熊川は10月28日(水)に刊行される小説版『海賊 Le Corsaire』の巻末インタビューで演目の成り立ちや舞台裏などを明かしている。公演は10月15日(木)~18日(日)に、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。チケット販売中。なお15日18:30、17日(土)12:30、18日12:30開演回ではオンラインでの生配信も。それぞれ翌日23:59までアーカイブ視聴できる。取材・文:岡山朋代
2020年10月15日トリー バーチ(TORY BURCH)は、パンプス「トリーチャーム バレエ」の新作を伊勢丹新宿店の期間限定ストア「ザ シュー ショップ」にて2020年9月30日(水)から先行発売する。「トリーチャーム バレエ」新作パンプスを先行発売「トリーチャーム バレエ」は、トリー バーチのシグネチャーであるダブルTロゴをブラッシュゴールドで配し、クラシカルなボウをあしらったフラットパンプス。先行商品として、深みのあるレッドやグリーンのイールレザーや、パイソンプリントでアップデートした新作シューズが展開される。伊勢丹新宿店の期間限定ストア「ザ シュー ショップ」では「トリーチャーム バレエ」に加え、フロントにラッフルを配した限定スニーカー「トリー ラッフルスニーカー」やレトロなデザインの「トリー スニーカー」なども展開。多彩なバリエーションのシューズが勢揃いする。アイコンバッグ「リー」が1階バッグ店に加えて、10月7日(水)から20日(火)までは、伊勢丹新宿1階バッグ店にアイコンバッグ「リー(LEE)」が登場。A4収納可能なサイズからプチサイズまで、ベーシックなブラック、ベージュカラーからアイキャッチなプリントまで、様々なカラー・サイズの「リー」が店頭に並ぶ。【詳細】トリー バーチ「トリーチャーム バレエ」先行発売日:2020年9月30日(水)先行発売場所:伊勢丹新宿店 / 本館2階=婦人靴/プロモーション住所:東京都新宿区新宿3-14-1価格:43,000円+税■伊勢丹新宿店 期間限定ストア「ザ シュー ショップ」期間:9月30日(水)~10月13日(火)場所:伊勢丹新宿店 本館2階=婦人靴/プロモーション※会期中、税込30,000円以上購入するとプリントトートバッグをプレゼント(数量限定につきなくなり次第終了)。■アイコンバッグ「リー」展開期間:10月7日(水)~10月20日(火)展開場所:伊勢丹新宿1階バッグ店価格例:・リー ラジウィル スモール ダブルバッグ 128,000円+税・リー ラジウィル ダブルバッグ 143,000円+税・リー ラジウィル プチ ダブルバッグ 86,000円+税【問い合わせ先】トリー バーチ ジャパンTEL:0120-705-710
2020年09月27日