平安時代後期から戦国時代の終わりまで、地域の支配者(領主)としても存在した中世武士が、地域社会に定着していくまでの様相を豊富な資料で紐解く『中世武士団―地域に生きた武家の領主―』が、千葉・国立歴史民俗博物館にて開催されている。武士の地域支配は、武士個人の力量ではなく、主に一族と家人によって構成された武士団という集団(組織)を形成することで実現していた。同展では、戦闘集団ではなく「領主組織」という観点で武士団に注目。中世の武士が世襲制の職業戦士だった時代、武士団という領主組織を形成して遂行した地域支配の実態と展開について、13世紀~15世紀を中心に、中世の文献・考古・美術資料のほか、近世~近代の絵図・土地台帳や現地調査に立脚して復元した本拠景観などで紐解いていく。公開されるのは、関東初出品となる、益田の医光寺《木造釈迦如来坐像》、小城の円通寺《木造多聞天立像》《木造持国天立像》、《三岳寺三尊像》のほか、成田ニュータウン造成時に発見された《八代椎木出土梵鐘》(重要文化財)や、雪舟筆《益田兼尭像》(重要文化財)、色鮮やかな美しい合戦絵巻で、中世武士の本質である職業戦士たる世界観も堪能できる《紙本著色前九年合戦絵詞》(重要文化財)や《紙本著色後三年合戦絵詞》(模本)など。さらに展示キャラクターによる一言解説で、変容する武士団の姿をナビゲート。地域に生きた武士たちの姿を文献史学・考古学・美術史学・民俗学・歴史地理学による“地域総合調査”の成果から紹介する。重要文化財《紙本著色前九年合戦絵詞》(部分)鎌倉時代中期国立歴史民俗博物館蔵重要文化財《八代椎木出土梵鐘》宝亀5年(774)国立歴史民俗博物館蔵佐賀県重要文化財《木造多聞天立像》永仁2年(1294)円通寺蔵(画像提供:熊本県立美術館)重要文化財《益田兼尭像》(雪舟筆)文明11年(1479)益田市立雪舟の郷記念館蔵 展示期間前期(3/15~4/10)【開催概要】企画展示『中世武士団―地域に生きた武家の領主―』会期:2022年3月15日(火)~5月8日(日)会場:国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(3月21日、5月2日は開館)、3月22日(火)料金:一般1,000円、大学500円※土日祝、5月2日~5月8日はオンラインによる入場日時の指定が必要■公式サイト:
2022年03月17日バレエ・アーティスト 緑間 玲貴は、新作バレエ「御佩劍」の能楽堂特別演出版を、2022年6月25日(土)に国立能楽堂(東京都渋谷区)にて発表いたします。公演タイトルは『トコイリヤ RYOKI to AI vol.9』です。バレエ「御佩劍」国立能楽堂 特別演出版 イメージバレエ「御佩劍(みはかし)」は、緑間 玲貴の舞踊生活35周年記念作品として制作。今夏、国立能楽堂で上演される特別演出版は、ヤマトタケルの剣伝説を、バレエと能楽を融合させる目線から捉え直した長編バレエとなっております。演出には琉球文化や古事記などのエッセンスもふんだんに取り入れた日本版バレエです。倭建命(ヤマトタケル)役 緑間 玲貴(バレエ)と天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)役 渡久地 真理子(バレエ)【緑間 玲貴コメント】トコイリヤ公演プロジェクトが掲げるミッションのひとつは、バレエを基として世界中のあらゆる舞踊ジャンルに共通する「眞・善・美・愛」という「美学」を研究し、総合芸術としての新しい舞踊アイデンティティを創造し、沖縄から日本国内外に向けて発信することです。本作「御佩劍」(みはかし)は、琉球文化「おもろさうし」(秘儀古謡)の音楽性と大和文化「能楽」の舞踊スタイルなど、日本国内の出自の異なる文化の要素を織り混ぜ、「バレエ」という型でまとめ上げています。どちらもバレエと同じように500年から600年の歴史を持ち、我が国が育んだ表現手段です。この度、既発表作品「御佩劍」の特別演出版を能楽の殿堂「国立能楽堂」において上演いたしますが、出演者とスタッフ一丸となり、能楽の深淵な世界に学び、尊敬を込めて作品の別の一面をお届けできることを嬉しく思います。バレエダンサーが国立能楽堂の舞台に立つことも、稀なことでありますが、既に劇場で作品をご覧になった方は、同じ作品の別表現スタイルをご覧になることでしょうし、はじめてご覧いただく方も我が国が持つ表現スタイルの多様性に驚かれると思います。皆様のご来場を、国立能楽堂でお待ちしています。倭比賣命(ヤマトヒメ)役 関 直美(シテ方 宝生流 能楽師)【新作バレエ「御佩劍」について】「御佩劍」(みはかし)は全10章のバレエ作品で、古事記の「ヤマトタケル伝説」をベースに、「分断か、調和か」というテーマを掲げ、現代社会を風刺しつつ、現代に生きる人々の「今」を問う。音楽の一部には沖縄文化の成り立ちを知る上で希少な国内第一級史料であり、琉球最古の文学【おもろさうし】を起用しました。独自研究により、新たな創造物として蘇らせるとともに、現在では全く別の文化であると知覚されている琉球文化と大和文化が一つの大きな共栄圏の中の二つの文化であるとの気づきを想起させ、共同体としての平和と、一方で多様性からの平和も感じさせられるような仕上がりになっています。倭建命(ヤマトタケル)役 緑間 玲貴(バレエ)と弟橘比賣命(オトタチバナヒメ)役 前田 奈美甫(バレエ)【緑間 玲貴 舞踊生活35周年記念公演】本公演は、緑間 玲貴舞踊生活35周年を記念した「沖縄と日本をつなぎ、未来と世界へ翔る「御佩劍」公演ツアー」の一つで、新国立劇場 小劇場(東京)、那覇文化芸術劇場 なはーと(沖縄)、国立能楽堂(東京)、日本橋公会堂(東京)計4ヶ所の公演開催企画の一環。【出演者】倭建命(ヤマトタケル) :緑間 玲貴弟橘比賣命(オトタチバナヒメ) :前田 奈美甫倭比賣命(ヤマトヒメ) :関 直美(シテ方 宝生流 能楽師)自然主(シゼンノヌシ) :柳元 美香山の化身(ヤマノケシン) :上杉 真由天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ):渡久地 真理子自然達(シゼンタチ) :吉原 詞子 金城 凪香【公演概要】日時 :2022年6月25日(土) 18:00開演予定公演名 :バレエ・アーティスト 緑間 玲貴 東京公演「トコイリヤ RYOKI to AI vol.9」バレエ「御佩劍」国立能楽堂 特別演出版劇場 :国立能楽堂(東京都渋谷区)演出・振付:緑間 玲貴音楽制作 :YURAI/緑間 玲貴衣裳 :下田 絢子主催 :一般社団法人 トコイリヤ・ソサエティー協力 :伝統の橋がかり/緑間バレエスタジオ/株式会社Artist Support【公演情報ページ】トコイリヤ公式WEBサイト( )■チケット全席指定・税込特別席:30,000円S席 :18,000円A席 :10,000円◎緑間 玲貴ファンクラブ先行予約:2022年3月19日(土)10:00AM◎一般販売:2022年4月24日(日)10:00AM販売窓口:トコイリヤ公式WEBサイト( )プレイガイド:イープラス 他※本公演は、政府および東京都が定める新型コロナウイルス感染症対策の方針に従って、公演の準備を行っております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月16日テレビ東京ではきょう15日に『開運! なんでも鑑定団』(毎週火曜20;54〜21:54)を放送する。本日の放送回には、人形劇『ひょっこりひょうたん島』の脚本でも知られる、日本を代表する劇作家・井上ひさしの未発表戯曲原稿が登場する。本物であれば日本演劇界の超ド級お宝となり、前週3月8日の放送で発見した「大茶人・千利休の切腹に繋がる書簡」に続くお宝の大発見になるという。お宝はA4サイズの原稿用紙162枚に書かれた「うま」というタイトルが付けられた戯曲原稿。表紙には「井上廈」と名前が入っており、第5景まで書かれている。原稿を見た今田耕司は「めちゃくちゃ几帳面な字ですよ! 作家の方って本人しか読めない字を想像するじゃないですか、これ読み物としてすぐ読める!」と読みやすい手書きされた文字に感激。内容は1560年代の戦国時代を舞台に主人公が金持ちから金をかすめ取っていくというもので、ラストの衝撃的な展開には依頼人も「普通だったら考えられないじゃないですか」と驚いたそう。結末が紹介されると今田も「ハハァ〜」と驚きを隠せない様子だった。依頼人は20代の頃から全国の中学校や高校を巡回公演する劇団に所属していた女性で、同じ劇団で出会い、俳優だった夫が四十数年前にある演出家から譲り受けたものだという。中身を読んだ依頼人は「グイグイ引き込まれていきましたね」と語っており、鑑定結果に注目となっている。○水野亮太プロデューサー(テレビ東京制作局)コメント今回鑑定するお宝は、あの大人気人形劇『ひょっこりひょうたん島』の脚本も担当された、日本を代表する劇作家・井上ひさしさんの「未発表戯曲原稿」です。手書きの原稿には書き直した跡も見て取れ、読みやすくユーモラスにも見える字体から、「笑い」を愛した井上ひさしさんが筆を進める姿が私の目には浮かびました! 依頼人の方も「これが世に出たら嬉しい」と仰っていましたが、本物であれば日本の演劇界、いや日本文化にとっても、大変貴重なお宝だと思います!この「スゴいお宝」の鑑定結果、ぜひ番組でお確かめください!
2022年03月15日東京混声合唱団主催、『コン・コン・コンサート2022』が2022年5月8日 (日)に東京芸術劇場コンサートホール(東京都豊島区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 毎年多数のコンサートを開催しているプロ合唱団、東京混声合唱団。今回はより幅広い方が楽しめる魅力あふれるプログラムでお届け。Mrs. GREEN APPLE「僕のこと」やヨルシカ「ただ君に晴れ」(合唱編曲初演)といったJ-POPの人気作品、さらに三善晃『地球へのバラード』から2曲とアマチュア合唱界で長く愛唱される作品も演奏。<第1部>2022年度全日本合唱コンクール課題曲集よりG1 Gaude virgo,nater ChristeG4 智慧の湖F2LiedF4定点観測2022年度NHK全国学校音楽コンクール課題曲(小学校の部、中学校の部、高校の部)<第2部>「沈黙の名」「地球へのピクニック」「ボクはウタ」「くちびるに歌を」ほか東京混声合唱団1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。コンサートの開催を演奏活動の中心に置き、広範な分野の合唱作品の開拓と普及に取り組んでいる。東京、大阪での定期演奏会を核とし、海外公演を含む年間の活動は150回を数える。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲を超える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと全合唱分野を網羅している。サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭大賞などを受賞。公演概要東京混声合唱団『コン・コン・コンサート2022』開催日時:2022年5月8日 (日)13:15開場/14:00開演会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京都豊島区西池袋1丁目8番1号)■出演者指揮: 水戸博之 / ピアノ: 鈴木慎崇 / 東京混声合唱団主催: 一般財団法人合唱音楽振興会後援: 全日本合唱連盟■チケット料金一般:4,000円学生:1,500円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月11日東京混声合唱団主催、『東京混声合唱団コンサート・シリーズ合唱の輪Vol.5 相澤直人の世界』が2022年4月22日 (金)に杉並公会堂大ホール(東京都杉並区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ コンサートを中心に活動する東京混声合唱団の人気シリーズ「合唱の輪」が今年も開催。人気作曲家で合唱指揮者でもある相澤直人氏によるプロデュース公演です。【曲目】相澤直人:混声合唱アルバム『思い出のアルバム』信長貴富:混声合唱とピアノのための『新しい歌』木下牧子:混声合唱組曲『ティオの夜の旅』相澤直人プロフィールアイザワノーツ合同会社代表、JCDA日本合唱指揮者協会副理事長、東京都合唱連盟理事。東京藝術大学及び洗足学園音楽大学では講師として教鞭をとる。「たしかな芸術」「曲が喜ぶ演奏」をモットーとした発信は共感を呼び、「生きた楽典」「eye the 和声」「旋律演奏の探求」「名曲を掘り下げる」など、演奏表現に活かすための各種セミナーを継続的に開催。好評を博している。現在、あい混声合唱団、女声合唱団 ゆめの缶詰 Ensemble Flowなど、多くの合唱団で音楽監督、常任指揮者を務める他、東京六大学混声合唱連盟、早稲田大学グリークラブなど、客演指揮者としての招聘も多い。特に、古典から現代に至る邦人作品における「ことば」と「音楽」を読み取る演奏に評価を得ており、作曲家やピアニストからの信頼も厚い。また、作曲家としても200曲以上の合唱作品を作曲。代表曲の「ぜんぶ」「あいたくて」をはじめ、多くの作品が愛唱されており、カワイ出版、音楽之友社、教育芸術社などから出版されている。著書に「合唱エクササイズアンサンブル編」1~3巻、「同 ニュアンス編」、「同 指揮編」1~2巻(共著)など。Twitter(@aizawa7010) 東京混声合唱団1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。コンサートの開催を演奏活動の中心に置き、広範な分野の合唱作品の開拓と普及に取り組んでいる。東京、大阪での定期演奏会を核とし、海外公演を含む年間の活動は150回を数える。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲を超える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと全合唱分野を網羅している。サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭大賞などを受賞。公演概要『東京混声合唱団コンサート・シリーズ合唱の輪Vol.5 相澤直人の世界』公演日時:2022年4月22日 (金)18:15開場/19:00開演会場:杉並公会堂大ホール(東京都杉並区上荻1-23-15)■出演者指揮・コンサートプロデュース: 相澤直人ピアノ: 鈴木慎崇東京混声合唱団■スタッフ主催: 東京混声合唱団 / 共催: 杉並公会堂((株)京王設備サービス)■チケット料金一般:3,000円学生:1,500円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月11日クルン トウキョウ(kurun TOKYO)から新作バレエシューズ「ジゼル(Giselle)」が登場。2022年2月23日(水)から3月1日(火)まで、東京・伊勢丹新宿店で開催する期間限定ショップで先行発売され、以降ジェイアール京都伊勢丹、仙台三越、日本橋三越本店の限定ショップほかで発売される。“一日中疲れない”クルン トウキョウのバレエシューズに新作クルン トウキョウは、メイドインジャパンにこだわったバレエシューズブランド。東京・浅草の職人が1点1点ハンドメイドで仕上げており、片足約100gという“究極の軽さ”と「ペタンコなのに一日中履いても疲れない」履き心地のよさで話題に。これまでは、オンラインストアを中心に展開してきたが、ブランド3周年を祝して、全国百貨店で期間限定ショップを開催する。スクエア・トゥのバレエシューズ「ジゼル」会場では、クルン トウキョウ待望の新モデルとなる、スクエア・トゥのバレエシューズ「ジゼル」が発売される。「ジゼル」は、クルン トウキョウ定番シューズのラウンド・トゥバレエシューズ、ポインテッド・トゥバレエシューズを融合させた“いいとこどり”のアイテム。ラウンド・トゥの柔らかな履き心地、ポインテッド・トゥならではのすっきりとしたシルエットを両立しており、都会的な着こなしを楽しめる。カラーは、定番のブラック、軽やかなシャンパンゴールド、きらめくシルバーの3色を用意。フォイル(箔)を使用したこだわりのデザインで、華やかな足元を演出してくれる。サイズは、21.5cm〜26.5cmとバリエーション豊富な展開。高品質でありながら、1つ15,000円~という手ごろなプライスも魅力的で、複数色“大人買い”するのもおすすめだ。【詳細】クルン トウキョウ「ジゼル(Giselle)」15,180円サイズ:21.5cm〜26.5cmカラー:Hシャンパンゴールド、Hシルバー、Hブラック取り扱い店舗:クルン トウキョウ期間限定ショップ(伊勢丹新宿店、ジェイアール京都伊勢丹、仙台三越、日本橋三越本店)、クルン トウキョウ公式オンラインショップ※公式オンラインサイトでは3月23日(水)~発売予定。<クルン トウキョウ期間限定ショップスケジュール>■〈東京〉伊勢丹新宿店 本館 2階婦人靴開催日時:2022年2月23日(水)〜3月1日(火)■〈京都〉ジェイアール京都伊勢丹 3階 ザ・ステージ#3開催日時:2022年3月2日(水)~8日(火)■〈仙台〉仙台三越 定禅寺通り館2階イベントスペース開催日時:2022年3月9日(水)〜3月15日(火)■〈東京〉日本橋三越本店 本館3階婦人靴開催日時:2022年3月16日(水)〜3月22日(火)
2022年02月12日『東京混声合唱団 第258回定期演奏会』が2022年3月5日(土)に杉並公会堂大ホール(東京都杉並区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 江村玲子:一つのメルヘン平吉毅州:海の不思議木下牧子:タラマイカ偽書残闕[新作委嘱作品]A.ドヴォルザーク:ミサ曲ニ長調(オルガン伴奏版)公演概要『東京混声合唱団 第258回定期演奏会』公演期間:2022年3月5日(土)会場:杉並公会堂 大ホール(東京都杉並区)■出演者指揮: 大井剛史 / ピアノ: 斎木ユリ / オルガン: 浅井美紀■タイムテーブル2021年3月5日(土)15:00開演※開場は、開演の45分前■チケット料金一般:4,500円学生:1,500円(全席指定・税込)主催: 一般財団法人合唱音楽振興会 / 共催: 杉並公会堂((株)京王設備サービス) / 協賛: サントリーホールディングス株式会社 / 助成: 文化庁文化芸術振興費補助金(文化芸術創造活動活性化事業)■団体概要東京混声合唱団1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。コンサートの開催を演奏活動の中心に置き、広範な分野の合唱作品の開拓と普及に取り組んでいる。東京、大阪での定期演奏会を核とし、海外公演を含む年間の活動は150回を数える。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲を超える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと全合唱分野を網羅している。サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭大賞などを受賞。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月10日新国立劇場バレエ団の公演「吉田都セレクション」がまもなく開幕する。同団の珠玉のレパートリー、ビントレー振付『アラジン』、プティ振付『こうもり』の名場面とともに、バレエ団のダンサーが振付けた作品も登場、カンパニーの多彩な魅力が楽しめる特別な機会となる。どんな作品が登場するのか、自作を披露する木村優里、木下嘉人に、オンラインで話を聞いた。「まさかもう一度上演できるとは!」と明かすのは、バレエ『コッペリア』に着想した『Coppelia Spiritoso』を振り付けた木村。今回の公演では、昨年11月の公演「DANCE to the Future: 2021 Selection」で発表された作品の中から、ファン投票によって選ばれた3作品が上演される。自作が選ばれたことに、「感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔の木村。作品について、「モチーフは、バレエ『コッペリア』に出てくる人形。砂時計の砂が全て落ちて命が尽きるその時まで、人形は与えられた使命を果たす、というアイデアです。最後には、人形がまた次の人形を作り、同じことが繰り返されることをほのめかす──少し怖い感じもあるんです」。自身と木村優子が踊る、女性二人の愛らしくシュールなデュエットは、随所にドキッとさせられるようなユーモアが光り、人気を得た。いっぽう、2作品が選出された木下は、「異なる世界観をもつ2作品です。よりブラッシュアップしたものを観ていただきたい」と意気込む。ジアッチーノの情感溢れる音楽で紡ぐのは、『人魚姫』。「もともとこの音楽で創りたいという思いがあり、人魚姫の物語がパッと結びついた」という。米沢唯、渡邊峻郁による繊細かつ抒情的なデュエットは、ドラマ性の豊かさが大きな魅力。木下のもう1つの作品、小野絢子、福岡雄大、五月女遥と木下自身が踊る『Passacaglia』は、バロック時代の作曲家、ビーバーによる静謐な弦の音と2組のカップルが美しく響き合う、抽象的な作品だ。欧州のカンパニーに在籍していた時に振付に挑戦するようになったという木下は、「振付は難しいが、出来上がった時の喜びは大きい」と熱く語る。木村も、「その作業と工程の多さに驚きました。一日中そのことばかり考えて眠れないことも。今回も、お客さまにより楽しんでいただけるよう頑張ります」と意欲を見せた。公演は2月19日(土)~23日(水・祝)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。文:加藤智子
2022年02月07日東京バレエ団が2022年2月、ブルメイステル版『白鳥の湖』を上演する。18日と20日の公演でオデット/オディールを踊るのは、世界にもその名を轟かすバレエ団のトッププリマにして、この役を当たり役のひとつとし続けてきた上野水香。バレエ団で全幕を踊るのは今回が“最後”となる上野に、役の解釈やブルメイステル版の見どころから、2021年秋にミュージカル初挑戦を果たした『ドン・ジュアン』での手応えまで、幅広く聞いた。「ブルメイステル版の黒鳥は、上から目線な感じです(笑)」――『白鳥の湖』は、バレエを観たことがなくても知っている、古典バレエの代名詞のような作品です。水香さんご自身は初めて踊られる前、どんなイメージを持っていましたか?『白鳥の湖』とか『眠れる森の美女』というのはやはり、バレエを習っていたら絶対に踊りたい作品ですよね。私も子どもの頃からずっと憧れていて、あの羽と冠を着けたいけれどお家にはなかったから、白いお花を着けて白鳥気分を味わったりしていました(笑)。だから19歳か20歳の頃だったかな、初めて全幕で踊れた時は本当に嬉しかったです。――白鳥オデットと黒鳥オディールをひとりのダンサーが演じ分けることで知られる作品ですが、それぞれの役をどのように解釈していらっしゃるのでしょう。オデットは、魔法で白鳥に姿を変えられてしまっても希望を忘れない、儚さと強さを併せ持った女性。完全に鳥として見せるやり方もあると思いますが、王子が恋に落ちるわけですから、やっぱり人間のはずなんですよね。鳥にしか見えない瞬間と人間にしか見えない瞬間がミックスされた、奥行きのあるオデットが私の理想です。東京バレエ団『白鳥の湖』より撮影:Kiyonori Hasegawa東京バレエ団『白鳥の湖』より撮影:Kiyonori Hasegawaオディールで大事にしているのは、悪の象徴であるロットバルトの娘だということ。お父さんに言われたから王子を誘惑しているだけで、本人が悪い子かどうかは分からないと思うんです。ただやはり、王子がどんどん自分に惹かれているのを見て楽しくなってはいるはずだから、いかめしい顔ではなく楽しそうに演じるようにしています。若い時は、ただニコニコしてるだけみたいになっちゃってましたけど(笑)、笑顔の中に含みを持たせたりといったことが、だんだんできるようになった気がしますね。――今回上演されるのはブルメイステル版ですが、そうした役の解釈に違いはありますか?解釈自体は変わらないですが、オディールの表現には少し違いがありますね。通常のバージョンでは、オディールはロットバルトとふたりだけで王子を騙さないといけないから、引き寄せておいて突き放してみたり、といった表現が必要になります。でもブルメイステル版では、舞踏会の会場にいる人たちはみんなロットバルトの配下という設定。全員で押し寄せるように王子に迫っていくから、オディールの表現はシンプルでいいんです。みんなの中にスッと立っているだけで、「あなた私に惹かれるでしょ?当たり前よ」みたいな、上から目線な感じです(笑)。――ブルメイステル版でのパートナーは、2016年の初演以来、ずっと柄本弾さんですね。弾くんとは、2015年の『眠れる森の美女』からもう長く組んでいます。一緒に積み上げてきたものが誰よりも多いパートナーで、私の癖も全部分かってくれている、とてもありがたい存在ですね。特につい最近『海賊』で組んだ時は、非常に通い合うものがあって、これが積み上げてきた良さだなって。元々鋭い感性を持っていて呑み込みも速いダンサーですが、30代に入って芸術家として目覚める段階に入った今『白鳥』を踊ることは、彼にとってもエモーショナルな部分を磨くいい機会になると思います。二人でドラマを運ぶ作品ですから、今まで以上に相手を感じながら演じられるよう、リハーサルではディスカッションを重ねたいですね。「違うジャンルに挑戦することで、バレエに貢献していきたい」――そんな『白鳥の湖』に東京バレエ団で主演されるのは、今回が最後になるそうですね。現行のバレエ団の定年制度だと、私が定年を迎えるまでに「白鳥」を上演するのは今回が最後というだけで、最後にすると私が決めたわけではないんですよ。自分の中では、「白鳥」はこれからも深めていきたい作品。ただ先のことは分からないですし、私は今までもずっと、毎回「明日死んでもいい」くらいの気持ちで踊ってきました。その気持ちは今回も変わらないですし、これがもし自分で決めた最後だったとしても、いつもと同じようにすべてを懸けるだけだと思います。――「明日死んでもいい」というほどの強い思いは、一体どこから来るのでしょう?日本のバレエ公演って、本番が1回とか2回きりということが多いじゃないですか。本番に向けて練習して練習して、やっと辿り着いたと思ったら翌日にはもう終わってる(笑)。この間初めてミュージカルに出演して、32回も本番があるというのを体験した時、感覚がだいぶ違うなと改めて思いましたね。32回あるのに、明日死んだらやっぱりまずいですから(笑)。――ミュージカル『ドン・ジュアン』を経験したご感想、ぜひ詳しくお聞かせください!色々な出会いや発見があって、すごく勉強になりました。バレエ団って、普段からの仲間がその流れで舞台をやるものだけど、ミュージカルはその舞台のために集まった人たちが、その時だけ“カンパニー”になって一緒に作っていく。終わったらどうなるか分からない中でその舞台に懸ける気迫と、32回もあっても1回1回を大切にしようとする強い思いに圧倒されました。それと、声の表現ってお客様にこんなにもダイレクトに響くものなんだ!というのも発見でしたね。ミュージカル『ドン・ジュアン』より、アンダルシアの美女を演じる上野水香撮影:平野祥恵バレエは言葉がないから想像力が必要になるけれど、ミュージカルには台詞と歌詞があって、ストーリーに入りやすいからより手軽に楽しめる。私は今回声を出さない役でしたが、共演の皆さんの歌声には私自身、引き込まれるものがありました。特に春野寿美礼さんは、歌声が素晴らしいのはもちろん、佇んでいるだけで魅せることができる、すごいアーティストだと思いましたね。――では今後は、水香さんも台詞や歌のある舞台に挑戦していきたいと…?それは全然、やれる気がしないです(笑)。実はちえちゃん(柚希礼音)に勧められて、歌のレッスンを受けには行ってみたんですよ。すごくいい先生でしたけど、『ドン・ジュアン』で皆さんの歌を聴いたら、いや私なんかが歌っちゃいかんだろうって(笑)。でも、オサさん(春野)とはお互いの舞台を観に行く約束をするくらい仲良くなれましたし、演出の生田(大和)さんは「水香さんにできるものを考えたい」と言ってくれてたり、主演の藤ヶ谷(太輔)くんも「またご一緒したいです」と言ってくれたりと、本当に色々なつながりができたので、それは大事にしていきたいですね。私が違うジャンルに挑戦することで、バレエに興味を持って足を運んでくださる方が増えたらそれも意味のあることだと思うから、私にできる範囲で。歌メインの役は無理ですが(笑)、そういう形でバレエに貢献できるような活動は、今後もしていければなと思っています。取材・文:町田麻子東京バレエ団『白鳥の湖』2022年2月18日(金)~2022年2月20日(日)会場:東京文化会館 大ホール
2022年01月07日東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団新春の初夢コンサートが復活!『初夢コンサート2022』が2022年1月14日(金)に大田区民プラザ大ホール(東京都大田区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中! 公式ホームページ ■公演内容アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1 楽章春の声、美しき青きドナウ、熊蜂の飛行、ハンガリー舞曲第5 番、 チャールダーシュ、他■出演者演奏: 東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団 / 指揮: 松岡究 / 独奏: 水野与旨久(マリンバ) / 協賛出演: 東京高校吹奏楽部、太田ジュニアストリングス■スタッフ日比谷アシスト / ユニフィル事務局■タイムテーブル1月14日(金)18:00開場1月14日(金)18:30開演■チケット料金S席(指定席):4,000円A席(自由席):3,000円■団体概要東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団(ユニフィル)1973年に大田区を拠点として、青少年への芸術文化の普及を目指し日本新交響楽団として創立。1997年に「東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団」と改称、今年楽団創設48周年を迎える。定期演奏会、初夢コンサート、0歳児からのふれあいコンサートなど自主公演は97回(2021年11月)を数える。2012年より常任指揮者に松岡究氏を迎え「歌心のあるオーケストラ」として、合唱団との共演や「音楽物語」と題しオペラやバレエを親しみ易く聴いていただくコンサートも制作している。一方「未来からの使者たちへ」をテーマに青少年のための〈音楽鑑賞会〉を積極的に続け、全国の教育委員会、校長会、音楽研究部会主催の鑑賞教室、高等学校から幼稚園まで演奏し、年間5万人以上の児童生徒に音楽による感動の輪を広げている。公益社団法人 日本オ-ケストラ連盟 会員 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月04日瀧本美織が主演する第33回ヤングシナリオ大賞「踊り場にて」の放送が決定。バレエシーンを切り取った写真も到着した。プロのバレエダンサーを目指し、海外で活動していた美園舞子は、夢を諦めて帰国。やりたいこともなかったが、国語教師として実家近くの高校で働き始める。しかし夢を諦めたばかりの舞子にとって、夢や希望にあふれた高校という場所は皮肉なもので、どこか居心地の悪さを感じていた。おまけに全く経験のないバレーボール部の顧問に任命されたり、担任を任されたクラスも個性的な生徒が多かったりと、不安は募るばかり。しかし、様々な生徒たちと関わる中で、生徒たちもまた、夢と現実の間で悩みを抱えていることを舞子は知る。生徒たちとの交流や舞子をあたたかく見守る母の言葉をきっかけに、舞子はいまの自分から新たな一歩を踏み出そうとする――。「フジテレビヤングシナリオ大賞」第33回となる今年は、昨年から411作品も増えた応募総数1978作品の中から、本作「踊り場にて」(生方美久脚本)が大賞に選出。応募作品のなかでも構成、セリフ共に群を抜いており、登場人物たちの点と線がつながっていくストーリー展開の巧みさ、ユーモアのあるセリフの掛け合いとシリアスな感情のシーンとのバランスの妙により、選考会では圧倒的な支持を集めたという。本作は、プロのバレエダンサーを目指し、海外で活動していた主人公・美園舞子が、夢を諦め、高校教師として復職し、個性的な生徒たちとの交流を通して、人生を見つめ直し、一歩前に踏み出すヒューマンドラマ。今回のドラマ化では、瀧本さんがその主人公・舞子を演じ、台本上29行に及ぶ長セリフで生徒たちに語りかける心に刺さる授業シーンや、初挑戦のバレエシーンなど、多くの見逃せないシーンが盛り込まれている。「生徒達との会話劇に引き込まれ、読んでいて好きな台詞がたくさんありました」と本作の印象を語った瀧本さんは、「私にとって、全シーンが山場でした」と撮影をふり返る。そして「新しい切り口で、夢との向き合い方を教えてくれるドラマだと思います。とにかく生徒の皆さんがユニークで、チャーミングです。青春が詰まっています。舞子としては、人との関わりの中で自分を肯定していく過程が描かれています。夢にまい進している方も、夢に悩んでいる方も、こんな捉え方もあるんだと、自由にみていただけたらうれしいです」と視聴者へメッセージを寄せている。ほかにも、舞子が勤務する学校に通う個性豊かな生徒役に中田青渚、青木柚、富田望生。舞子を温かく見守る母親・美園優子を富田靖子が演じることも決定した。第33回ヤングシナリオ大賞「踊り場にて」は12月30日(木)24時25分~フジテレビにて放送。※関東ローカル(cinemacafe.net)
2021年12月17日モデル「貞松・浜田バレエ団」くるみ割り人形クララ役・宮下萌さんレディースアパレルの株式会社クロシェ(代表取締役:沼部 健、本社:神戸市中央区=以下、クロシェ)は、2021年12月の公演「くるみ割り人形」でクララ役を務める宮本萌さんに、オリジナルブランドのトレコードとファルファーレを着ていただきました。クリスマスに楽しみたいバレエ「くるみ割り人形」の世界観をファルファーレとトレコードで絵本から飛び出してきたようなくるみ割り人形の世界観人気のバレエ団、貞松・浜田バレエ団の「くるみ割り人形」はクリスマスにぴったりのお話。今回クロシェでは特別企画として、クララ役のバレリーナ宮本萌さんに、バレエシューズブランド【farfalle(ファルファーレ)】と、神戸発でスカートのバリエーションが豊富なレディスアパレルの【TRECODE(トレコード)】のお洋服とシューズで、ホリデーシーズンにおすすめのコーディネートを、舞台から飛び出して表現していただきました。萌さんのくるみ割り人形特別コンテンツを見る : バレリーナ宮本萌さんのしなやかな表現力で楽しめる特別なコンテンツ心も踊るようなクリスマスのワンシーン暖炉やクリスマスツリーにくるみ割り人形など、まるで舞台のようなプロップと、バレリーナ宮本萌さんのしなやかな表現力がコラボレーションしたシーンを、クロシェのオリジナルコンテンツでお届けいたします。ちょっと不思議で素敵なビジュアルは、トレコードとファルファーレがクリスマスや冬におすすめするコーディネートで。お伽の国のクララになれそうなファッションを、クロシェの特別なコンテンツでお楽しみただけます。バレエ組曲「くるみ割り人形」とはチャイコフスキーの軽快な音楽が印象的な「くるみ割り人形」は、主人公クララがクリスマスイブに両親からプレゼントされたくるみ割り人形からお話が始まる、ドイツの童話が題材の演目です。貞松・浜田バレエ団でも、毎年神戸の冬の風物詩として神戸文化ホールで上演される楽しい舞台で、今年も団のバレリーナ宮本萌さんがクララ役を務めます。クリスマスのワクワクするような楽しい場面や、夜の怖い夢や群舞、人形や王子様など場面がどんどん展開するお伽の世界のお話を、ぜひ舞台とクロシェオンラインショップでもお楽しみください。貞松・浜田バレエ団公演「くるみ割り人形」について貞松・浜田バレエ団港・神戸のクリスマス風物詩「くるみ割り人形」お伽の国Ver.日時:2021年12月18日(土曜)・19日(日曜)/開演15:30、会場14:45場所:神戸文化ホール大ホール指揮:江原 功管弦楽:びわ湖の風オーケストラ問い合わせ先:一般社団法人貞松・浜田バレエ団TEL:078-861-2609チケットや公演については、バレエ団に直接お問い合わせ下さい。会場では、萌さん着用のコーディネート展示を行っておりますので、ぜひご覧くださいませ。(販売・試着は行っておりません)貞松・浜田バレエ団くるみ割り人形について : このプレスリリースに関するお問い合わせ先株式会社クロシェ メール連絡先: press@cloche.jp 株式会社クロシェHP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月16日クリスマスのバレエ作品と言えば『くるみ割り人形』。毎年12月に多くのバレエ団が上演するが、芸術監督・熊川哲也が率いるKバレエ カンパニーの『くるみ割り人形』は豪華で美しく、2005年の初演以来、子どもも大人もワクワクさせるファンタジー超大作として人気が高い。Daiwa House PRESENTS 熊川哲也 Kバレエ カンパニー 「くるみ割り人形」 Winter Tour 2021チケット情報物語は19世紀初め、ねずみたちとの争いの中で魔法をかけられた人形の国。魔法を解くカギとなる少女クララは、人間界から人形の国へ時空を超えた愛と冒険の旅に出て…。今回の大阪公演は主要キャストを替えて2ステージを上演。魔法でねずみに変えられるマリー姫を、今年Kバレエデビューした注目の日高世菜(※高ははしごだかが正式表記)と飯島望未がダブルキャストで演じる。西宮出身の日高、大阪出身の飯島のふたりが、見どころや意気込みを語った。まずは日高世菜。ワガノワ・バレエ・アカデミーで学び、ルーマニア国立バレエ団とアメリカのタルサ・バレエ団のプリンシパルを経て、1月にKバレエにプリンシパルとして入団。熊川は「踊りに別格の芸術性を感じる、完璧なバレリーナの象徴」と絶賛する。また飯島望未は、アメリカのヒューストン・バレエ団でプリンシパルとして活躍し、シャネルのビューティーアンバサダーも務めている。Kバレエにはゲスト出演を経て8月にプリンシパル・ソリストとして正式入団。「非常にドラマティックなダンサー。優れた演劇性を特に高く評価しています」と熊川の期待を担う。今回は「私は身長が高いので、舞台を大きく使って大きな動きでみせるところをご覧いただければ」(日高)、「お姫様なので凛としていて、でも温かさもあるマリー姫を演じられたら」(飯島)と話す。巨大化するツリー、人形とねずみたちの大バトル、銀世界で舞い踊る粉雪たち…。熊川版『くるみ』の魅力は?「ストーリーがすごくわかりやすくて、子どもから大人までどなたでも作品に入り込んで楽しめます。特に舞台転換の演出や舞台美術、衣装も含め、すべてがとても豪華です」とふたり。久しぶりの地元関西で「フェスティバルホールの公演はよく観ていましたが、自分が舞台に立つのは初めてですごく楽しみ」と、家族や友人を客席に、憧れの舞台に立つ喜びを語る。「温かい気持ちや幸せな気分になれる、夢のある作品だとすごく思うので、ぜひ観に来ていただけたらうれしいです」(日高)。「少しでも芸術やファンタジーの世界に触れて、心を豊かに素敵なクリスマスを迎えていただけるよう頑張ります。お客様を通して私たちも夢を与えていただいているので、それを舞台上で共有できたら。12月、日本で一番熱い場所にします!」(飯島)熊川哲也 Kバレエ カンパニー『くるみ割り人形』は、12月10日(金)、大阪・フェスティバルホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2021年12月07日東京混声合唱団 (東京都新宿区)による『東京混声合唱団 第257回定期演奏会』 が2022年1月22日 (土)に東京文化会館 小ホール(東京都台東区上野公園5-45)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松⼤剛)にて発売中です。カンフェティで11月22日(月)10:00よりチケット発売中 公式ホームページ 【プログラム】G.リゲティ:Ejszaka – Reggel(夜-朝)Pápainé(パーパイ夫人)Haj, ifjuság!(おお、若さよ!)Lakodalmas(結婚の歌)信長貴富:2021年度新作委嘱作品A.ブルックナー:Locus iste(ここは神によって造られた場所)Ave Maria(アヴェ・マリア)Virga Jesse(エッサイの若枝)Vexilla Regis(王の御旗は翻る)Christus factus est(キリストは己を低くして)J.ブラームス:Liebeslieder Waltzes Op. 52(愛の歌)■出演指揮:高関健ピアノ:成田良子、小埜寺美樹東京混声合唱団一般財団法人合唱音楽振興会協賛: サントリーホールディングス株式会社助成: 文化庁文化芸術振興費補助金(文化芸術創造活動活性化事業)プロフィール<高関健>国内主要オーケストラで重要ポジションを歴任。海外への客演も多く、サンクトペテルブルグ・フィル定期演奏会では聴衆や楽員から大絶賛を受ける。マルタ・アルゲリッチをはじめとする世界的ソリストや作曲家からも絶大な信頼を得ている。現在、東京シティ・フィル常任指揮者、仙台フィルレジデント・コンダクター、富士山静岡響首席指揮者、東京藝大指揮科教授 兼 藝大フィル首席指揮者。2019年3月にロシアで團伊玖磨のオペラ「夕鶴」を指揮、日ロ文化交流に大きな役割を果たし、2021年4月は新国立劇場オペラ公演、ストラヴィンスキー「夜鳴きうぐいす」とチャイコフスキー「イオランタ」の指揮を務め高評価を得た。第50回サントリー音楽賞(2018年度)受賞。 <成田良子>東京都出身。4歳よりピアノを始める。都立芸術高等学校を経て東京藝術大学音楽学部卒業。世田谷区立砧区民会館にてジョイントリサイタルを開催。レニングラード国立バレエ団来日公演でピアノを務める。NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。トッパンホールニューイヤーコンサートに出演。現在、室内楽や伴奏の他、オーケストラの鍵盤奏者としても演奏会、ツアー、レコーディング、TV収録などに参加し幅広く活動中。Trio-SHIZUKUメンバー。ピアノを北村レイ子、故小林睦子の両氏に師事。尚美ミュージックカレッジ専門学校ディプロマ科講師。<小埜寺美樹>国立音楽大学器楽学科卒業。二期会、藤原歌劇団、文化庁オペラ研修所、国立音楽大学大学院オペラ科伴奏助手など、コレペティトゥアとして研鑽を積む。文化庁在外派遣研修員としてイタリアに留学。第6回奏楽堂日本歌曲コンクール優秀共演者賞、第3回沖縄シュガーホールオーディション最優秀伴奏賞、第5回水戸芸術館オーディション合格、第2回Foggia国際ピアノコンクール第3位他、数々のコンクールに入選。ソロ、室内楽の他、オーケストラ鍵盤奏者としても活躍。またオペラセッコチェンバリストとして「愛の妙薬」「ドン・ジョバンニ」「フィガロの結婚」「セヴィリアの理髪師」「チェネレントラ」「コジ・ファン・トゥッテ」他、数々のオペラセッコチェンバロを務める。現在、新国立劇場オペラ制作音楽スタッフとしてオペラ公演に携わるほか、新国立劇場研修所講師として後進の指導にあたっている。東京混声合唱団1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。コンサートの開催を演奏活動の中心に置き、広範な分野の合唱作品の開拓と普及に取り組んでいる。東京、大阪での定期演奏会を核とし、海外公演を含む年間の活動は150回を数える。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲を超える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと全合唱分野を網羅している。サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭大賞などを受賞。開催概要「東京混声合唱団 第257回定期演奏会」開催日時:2022年1月22日 (土)15:00開演/14:15開場会場:東京文化会館小ホール(東京都台東区上野公園5-45)■チケット料金一般:4,500円学生:1,500円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月06日株式会社わたしのお教室(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:中屋 昌太)が運営する学びのマッチングアプリ「manatea(マナティー)®」が、このたび公益社団法人 日本プロゴルフ協会(PGA)の会員サービスとなりました。これにより、より多くのティーチィングプロが新しい生徒と出会う機会を増やすことができるようになり、また生徒もティーチングプロによる品質の高いレッスンをより気軽に受けられる機会を提供します。1.公益社団法人 日本プロゴルフ協会の会員サービス開始の背景学びたい人と教えたい人が出会えるマッチングアプリmanateaを通じて、ティーチングプロの方の以下のようなお悩みを解決し、支援することを目的としております。・現在、レッスンの稼働時間が少ない・あいている時間もゴルフの仕事をしたい・ご自身の得意分野に特化したレッスンを開催したい・新しい生徒と出会いたい・今より収入を増やしたい2.manateaのサービス紹介「なりたい自分は、いい学びの出会いから。」をコンセプトに、学びたい人と教えたい人が出会えるマッチングアプリです。現在は第一弾としてゴルフ領域で、レッスンを受けたいゴルファーとレッスンプロをつなぐサービスを展開しています。登録の先生は日本プロゴルフ協会資格保有者から、インスタグラムで人気のレッスンプロなど幅広く、学びたい方のニーズに合わせたゴルフレッスンを受けることができます。<先生のメリット>・あいている時間だけを登録して、レッスンを実施できます。週に1時間でもあいている時間があれば、レッスンの登録が可能です。仕事後や休日の空き時間だけ登録してレッスンを行うことで、あき時間の有効活用ができます。・お好きな場所でレッスンができます。リモートレッスンも可能です。レッスン場所は、練習場、ラウンドなど先生が自由に設定可能です。ご自宅で行うリモートレッスンも対応しています。・レッスン予約、レッスンポリシーや場所のご案内、授業料の支払いまでアプリ一つで完結。レッスンの予約や支払いがアプリで完結するため、先生はレッスンに集中いただけます。・レッスン登録機能により、複数の価格帯の異なるレッスンを自由に登録可能です。得意分野に特化したレッスンも大歓迎です。初心者向け、100切りレッスン、ラウンドレッスンなどご自身でレッスン内容を決めていただきます。<生徒のメリット>・PGA資格保有者やインスタグラムで人気のレッスンプロなど幅広い先生からレッスンが受けられます。・バリエーション豊かなレッスンの中から自分に合ったレッスンを選ぶことができます。・レッスン後も、レッスンレポートや相互評価など、深い学びを実現するための仕組みがあります。<レッスン形態>対面レッスン、リモートレッスン、動画レッスンの3種あり、生徒の学びたいニーズによってお選びいただくことが可能です。・深い学びや、学び手と教え手の深いリレーションシップ形成に欠かせない対面レッスン・ZOOMやGoogle Meetなどを使ってリアルタイムで行うリモートレッスン・動画を購入して視聴する動画レッスン。いつでも好きな時に何度でも学ぶことが可能です※現在は当社制作動画のみを販売中。今後、先生がご自身で作成した動画レッスン販売も拡充予定です。3.公益社団法人 日本プロゴルフ協会とは日本プロゴルフ協会(PGA)は日本で唯一のプロゴルファー認定団体です。PGAには厳しい資格認定を受けた多くのゴルフプロフェッショナルが会員として登録されており、日本のゴルフ界のあらゆる分野で活躍しています。また、トーナメントプレーヤーを育てるだけにとどまらず、ゴルフの正しい普及・発展という責務を果たすため、優秀な指導者の養成を行うことを目的として、1985年にインストラクター(現在はティーチングプロ)資格認定制度を発足させ、ゴルフ技術だけではなくゴルフ指導者として広範囲な知識を持つ有能なゴルフ教師を毎年数多く世に送り出しています。日本プロゴルフ協会オフィシャルサイト 4.manateaの今後の展望現在は「ゴルフ」カテゴリーに注力しサービス提供を行いますが、今後は「フィットネス」「音楽」などへカテゴリーを拡張準備を進めています。また、WEB版サービスの開始も予定しており、生徒・先生双方がより深い学びを実現できる環境づくりに邁進いたします。5.株式会社わたしのお教室について当社は「人生が変わる学びの体験を世界に届ける」をミッションに、これからの時代に求められる、新しい学びのカタチを追求し続ける、Edu-tech企業です。会社名:株式会社わたしのお教室代表者:代表取締役社長CEO:中屋 昌太所在地:東京都港区南青山1-12-3 N-214URL:[ ]{ }manatea公式サイト:[ ]{ }公式インスタグラム:[ ]{ }アプリのダウンロード▼iPhoneの方はこちらから(AppStore) ▼Androidの方はこちらから(Google Play) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月25日世界最高峰のバレエ団パリ・オペラ座の3演目『シンデレラ』『プレイ』『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』が全国の映画館にて2021年12月24日(金)より順次公開される。“ハリウッド”が舞台の『シンデレラ』ルドルフ・ヌレエフ振付のバレエ『シンデレラ』は、シャルル・ペローによる有名童話を“ハリウッドが舞台のスター誕生物語”に置き換えた作品。主人公・シンデレラは女優に憧れる少女、王子はスター俳優、仙女はプロデューサーという設定で、劇中には『キングコング』や『ジークフリート・フォリーズ』などハリウッド黄金期に誕生した名作映画へのオマージュも登場する。今回は、カール・パケットの引退公演としても注目を浴びた2018年上演の『シンデレラ』を上映。森英恵が担当した美しい衣装にも注目だ。アレクサンダー・エクマン振付『プレイ』『プレイ』は、スウェーデンの振付家アレクサンダー・エクマンがパリ・オペラ座バレエ団のダンサーたちと初めてコラボレーションした作品。夢のようなイメージの壮大な作品で知られる彼が、ガルニエ宮の舞台を金属製のオブジェや空間に浮遊するダンサーなどで埋め尽くし、モダンでエネルギッシュなバレエ作品を作り上げる。4演目で構成した『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』映画『ウエスト・サイド物語』の監督でも知られるジェローム・ロビンスの生誕100周年を記念した『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』は、彼が手掛けた4つの演目を集めた作品。一時代を画した著名なバレエ作品「ファンシー・ブリー」をはじめ、「ダンス組曲」「牧神の午後」「グラス・ピーシズ」が披露される。【詳細】パリ・オペラ座バレエ シネマ 2022公開日:・『シンデレラ』全劇場 2021年12月24日(金)~・『プレイ』東劇・札幌シネマフロンティア 2022年2月11日(金)~、その他 2022年2月18日(金)~・『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』神戸を除く全劇場 2022年6月24日(金)~(※神戸のみ後日日程決定)公開劇場:東劇/新宿ピカデリー/ミッドランドスクエア シネマ/なんばパークスシネマ/神戸国際松竹/札幌シネマフロンティア/熊本ピカデリー料金:一般 3,300円、学生 2,500円<作品情報>■『シンデレラ』パリ・オペラ座での上演日:2018年12月31日場所:パリ・オペラ座バスティーユ上映時間:2時間30分構成:3幕振付:ルドルフ・ヌレエフ原振付:シャルル・ペロー音楽:セルゲイ・プロコフィエフ指揮者:ヴェロ・パーン舞台美術:パトリカ・イオネスコ衣装:森英恵照明:グィード・レヴィオーケストラ:コンセール・パドルー芸術監督:オーレリ・デュポンキャスト:ヴァランティーヌ・コラサント、カール・パケット、ドロテ・ジルベール、リュドミラ・パリエロ、オーレリアン・ウエット、アレッシオ・カルボーネ、エトワール、プルミエール・ダンスール、パリ・オペラ座バレエ団員■『プレイ』パリ・オペラ座での上演日:2017年12月18日、19日場所:パリ・オペラ座ガルニエ宮上映時間:1時間52分振付:アレクサンダー・エクマン音楽:ミカエル・カールソン舞台美術:アレクサンダー・エクマン衣装:アレクサンダー・エクマン、グザヴィエ・ロンゼ照明:トム・ヴィッサー芸術監督:オーレリ・デュポンキャスト:ステファン・ビュリョン、ミュリエル・ズスペルギー、ヴァンサン・シャイエ、フランソワ・アリュ、パリ・オペラ座バレエ団、カリスタ・“キャリー”・デイ、アデライーデ・ファリエール■『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』パリ・オペラ座での上演日:2018年11月8日場所:パリ・オペラ座ガルニエ宮上映時間:1時間54分構成:「ファンシー・ブリー」「ダンス組曲」「牧神の午後」「グラス・ピーシズ」の4演目振付:ジェローム・ロビンズ音楽:ワレリー・オブシャニコフ演奏:パリ・オペラ座管弦楽団芸術監督:オーレリ・デュポン「ファンシー・フリー」音楽:レナード・バーンスタイン振付:ジェローム・ロビンズ!装置:オリヴァー・スミス衣裳:カーミット・ラヴ照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:エレオノーラ・アバニャート、アリス・ルナヴァン、ステファン・ビュリオン、カール・パケット、フランソワ・アリュ、オーレリア・ベレ、アレクサンドル・カルニアト「ダンス組曲」音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ振付:ジェローム・ロビンズ衣裳:サント・ロカスト照明:ジェニファー・ティプトンチェロ:ソニア・ヴィーダー=アサートンキャスト:マチアス・エイマン「牧神の午後」音楽:クロード・ドビュッシー振付:ジェローム・ロビンズ装置:ジャン・ローゼンタール衣裳:イレーヌ・シャラフ照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:アマンディーヌ・アルビッソンユーゴ・マルシャン「グラス・ピーシズ」音楽:フィリップ・グラス振付:ジェローム・ロビンズ装置:ジェローム・ロビンズ/ロナルド・ベイツ衣裳:ベン・ベンソン照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:セウン・パク、フロリアン・マニュネ© Yonathan Kellerman/OnP© Ann Ray / OnP© Sébastien Mathé / OnP
2021年11月20日幼少のころから自身の“性別の違和感”を訴えてきたサシャを追ったドキュメンタリー映画『リトル・ガール』が公開。今回は、女の子として生きたいサシャが憧れのバレエ教室に参加、 少しずつ夢を叶えていく本編映像がシネマカフェに到着した。本編映像は、サシャが通うことになったバレエ教室の1シーンから始まる。ようやく念願かなってレッスンに参加することができたサシャだったが、まだ女の子用のレッスンウエアを着ることはできない。しかし「もっと軽やかに踊って」という先生の指示を聞きながら、おぼつかないながらも見よう見まねで懸命に踊ってみる。全ての願いはまだ叶わなくても、“自分のなりたい自分”に1歩ずつ進むサシャの姿が印象的なシーン。本作の監督を務めたのは、これまでも社会の周縁で生きる人々に光をあてた作品を撮り続け、カンヌやベルリンを始め、世界中の映画祭で高く評価されているセバスチャン・リフシッツ。トランスジェンダーの人々のアイデンティティーは身体が成長する思春期に芽生えるのではなく、幼少期で自覚されることについて取材を始めていた過程で、サシャの母親カリーヌに出会い、この作品が生まれた。『リトル・ガール』は新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リトル・ガール 2021年11月19日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開
2021年11月20日民音は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のマレーネ・イトウが中心となり結成した、ピアノ五重奏団「ブルーム・クインテット」を招聘し、日独交流160周年の記念となる公演を開催します。「ブルーム・クインテット」は、ベルリン・フィルの弦楽器奏者4名とピアニストのオズガー・アイディンによるピアノ五重奏団です。今回の公演では、ピアノ五重奏の曲だけでなく、ピアノ三重奏、弦楽四重奏と、様々な編成で、室内楽の名曲を中心にお届けします。【公演日程】2021年11月23日(火)14:00大牟田文化会館11月24日(水)18:30久留米シティプラザ ザ・グランドホール11月25日(木)19:00熊本県立劇場 コンサートホール11月26日(金)19:00レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール11月27日(土)14:00愛知県芸術劇場 コンサートホール11月30日(火)19:00兵庫県立芸術文化センターKOBELCO 大ホール12月1日 (水)19:00京都コンサートホール 大ホール12月3日(金)19:00イイヅカコスモスコモン12月4日(土)18:30アルカスSASEBO 大ホール12月6日(月)19:00東京芸術劇場 コンサートホール12月7日(火)19:00よこすか芸術劇場チケットは以下のURLから購入できます。 【チケット料金】6,000円(税込)(会場、ランクによって異なりますので、上記のURLからご確認ください)【予定曲目】F. シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調「四重奏断章」 D.703W. A. モーツァルト:ピアノ三重奏曲第5番ホ長調Op.15-2, K.542C. ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調Op.10A. ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番イ長調Op.81, B.155※予定曲目は変更になる場合がございます。予めご了承ください。♦ブルーム・クインテットベルリン・フィルに在籍するマレーネ・イトウ(ヴァイオリン、ベルリン・フィル第2ヴァイオリン首席奏者)、アンジェロ・デ・レオ(ヴァイオリン)、清水直子(ヴィオラ、ベルリン・フィルヴィオラ首席奏者)、シュテファン・コンツ(チェロ)の4名に、五嶋みどりのリサイタルのパートナーであるオズガー・アイディン(ピアノ)が加わったクインテット。アンサンブルの名前は、音楽、人間性、幸福の開花(咲く)を意味し、クインテットの音楽を通し、平和の文化に貢献し、人々の心に美しい花が咲くことを心より願ってつけられた。チケット購入はこちらから : 主催:MIN-ON後援:ドイツ連邦共和国大使館(東京・横須賀公演)ドイツ連邦共和国総領事館(大牟田・久留米・熊本・高松・名古屋・西宮・京都・飯塚・佐世保公演)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ピアノ五重奏団「ブルーム・クインテット」 | 民主音楽協会(民音) : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月08日金森穣振付『かぐや姫』第1幕の世界初演を約1週間後に控えた東京バレエ団が、スタジオでの通し稽古を公開した。日本人振付家による新作上演に積極的に取り組む東京バレエ団。2019年の勅使川原三郎への委嘱に続く第二弾は、新潟を拠点に活動する舞踊団Noismの芸術監督で振付家の金森による“日本発のグランド・バレエ”だ。今回はその第1幕を世界初演、2年後に全幕作品として上演するという一大事業だ。プロローグ、観る者を物語の世界へ引き込むのは、トウシューズの女性たち=緑の精の群舞。音楽はドビュッシーの「海」だ。躍動感あふれる海のイメージは、陸上の竹やぶへと変化を遂げ、飯田宗孝演じる翁がかぐや姫を発見する場面へと連なる。この日ヒロインを演じたのは、公演2日目に登場する足立真里亜。翁の愛情をたっぷり受け、みるみるうちに成長した彼女は、村の童たちの兄貴分・道児(この日は秋元康臣が演じた)と惹かれ合う。しかし、竹やぶで金銀財宝を得た翁は、かぐや姫を連れて都へと向かい──。全編、ドビュッシーの彩り豊かな音楽で紡がれる本作には、冒頭の群舞に主役カップルのパ・ド・ドゥ、個性豊かなキャラクターと、物語バレエならではの要素が随所に散りばめられる。リハーサル後に囲み取材に応じた金森は、この日主役を務めた足立と秋元の演技を大いに評価するとともに、初日の主役、秋山瑛、柄本弾についても触れ、「彼らは全然違うはず。それは物語バレエの醍醐味。舞踊家の力によって、作品に新しい感情が加わったり、新しい視座が加わったりすることに期待する」と語った。日本最古の物語を題材としながら、環境破壊や格差の問題など、現代的な要素も盛り込まれた。竹やぶで金銀財宝を見つける翁の姿を見た村人たちが、自分も富を得ようと竹やぶを荒らすシーンに胸が痛むが、金森は「この作品がもし未来に残った時、そういう問題が提起されていた時代もあったねと言われるようになったら本望」という。同時上演はベジャール振付『中国の不思議な役人』、キリアン振付『ドリーム・タイム』。金森が欧州で師事した二人の巨匠の作品だ。「『この感じを金森は受け継いだのか』、と観ていただけることが嬉しい──そう思える年齢になった(笑)。二十代の頃は背を向けた時期もありましたが、得たものの大切さ、ありがたみを感じます」と、笑顔を見せた。公演は11月6日(土)、7日(日)、東京文化会館にて。文:加藤智子
2021年10月29日新国立劇場バレエ団の2021/2022シーズン最初の演目、ピーター・ライト版『白鳥の湖』が開幕した。ライトが芸術監督を務めていたサドラーズウェルズ・ロイヤル・バレエ団 (現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)で1981年に発表し、今に至るまで上演されている名プロダクションだ。サドラーズウェルズのプリンシパルだった吉田都が、自身の監督就任のお披露目として準備するもパンデミックで延期。今回、満を持してのバレエ団初演だ。このプロダクションの大きな特長は、重厚な質感・色調の美術の中で繰り広げられる、イギリスの振付家らしい演劇的・論理的なドラマ。通常の『白鳥の湖』ではジークフリード王子の父王の不在の理由は明示されないが、本作は王の葬儀の場面で始まる。だからこそ、王妃や臣下は、まだ若い王子に、次期国王としての自覚、そして結婚を求めるのだ。また、第3幕では、物語と関係なく挿入されることが多い各国の踊りが、王子の花嫁候補の踊りとセットになることで一貫性が生まれ、第4幕での悲劇的結末にも説得力があった。初日は、本島美和扮する愛情深くも厳格な王妃の前で王子が息苦しさを感じ、自由を希求するさまを、福岡雄大が瑞々しく体現。そんな王子を案じ、支える友人のベンノの木下嘉人は、若者らしい遊び心を持ちつつも王子を心から気遣い、甲斐甲斐しく励ます。ベンノとクルティザンヌ(池田理沙子、飯野萌子)のパ・ド・トロワは緩急豊かで、途中で王子を巻き込み、王子のソロによってその憂愁を浮かび上がらせる趣向も効果的。古典を知り尽くしたライトならではの振付が光る。特筆すべきは、米沢唯のオデット。第2幕での登場の瞬間は、まさに白鳥が舞い降りたかのよう。無駄なく磨き抜かれ、それでいてゆとりのある動きの比類なさ。身の上を語るマイムも雄弁だった。その清らかなオデットに対し、黒鳥オディールでは一転、妖艶に。ただ単に存在が魅惑的、蠱惑的なのではなく、表情、仕草、踊りで王子を引き寄せ、突き放し、心を揺さぶる巧みな駆け引きが、手に取るように伝わる。ダブル、トリプルを交えた32回転のフェッテを含め、圧倒的な黒鳥だった。王子がオディールに愛を誓ってしまったあとの第4幕では、悲しみの中にも慈愛を湛えて王子を迎え入れるオデットに。王子に抱かれ、仰け反る背にも気品が漂う。そのオデットと王子が、貝川鐵夫演じる悪魔ロットバルト男爵に立ち向かおうとするラストも見応え十分。そして忘れてはならないのが、第2幕および第4幕の白鳥たちの動き。一糸乱れぬ“4羽の白鳥の娘たち”、おおらかな美しさの“2羽の白鳥の娘たち”、そして、複雑なフォーメーションを綾なす群舞。吉田監督は、揃っていながらも個々の個性が見えることを重視するとしていたが、容易にできることではない。にもかかわらず、一人ひとりが鮮やかに表現し、それが一まとまりの踊りとなるさまは、さながら美しい細密画だ。第4幕では、霧(スモーク)の中から白鳥たちの腕が浮かび上がる幻想美あふれる冒頭に拍手が起きた。今後長くバレエ団を代表するレパートリーになるであろうこの舞台を、お見逃しなく。取材・文:高橋彩子新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』<新制作>【東京公演】2021年10月23日(土)~2021年11月3日(水)会場:新国立劇場 オペラパレス【長野公演】2021年11月7日(日)会場:上田市交流文化芸術センター 大ホール
2021年10月26日10月23日、新国立劇場バレエ団2021/2022シーズンが、ピーター・ライト版『白鳥の湖』(新制作)の上演をもって開幕した。その前日、賛助会員や報道陣に公開された舞台稽古の模様をレポートする。冒頭、客席に向けて挨拶した新国立劇場舞踊部門芸術監督の吉田都は、「やっとここまで辿り着けた」と本音をのぞかせた。この『白鳥の湖』は、昨年、彼女の芸術監督就任1年目のシーズン開幕を飾る作品として予定されるも、コロナ禍で海外の指導者、スタッフの招聘がかなわず、1年の延期を経てようやく実現した。「サー・ピーターに喜んでいただける仕上がりになったと自負している」と吉田はいう。1981年に初演されたこの『白鳥の湖』は、演劇の国・英国らしいドラマティックで説得力ある舞台で、世界中の観客を魅了する。第1幕の幕開きから、振付家の手腕が色濃く反映された独特の場面が展開する。薄暗い舞台の下手から上手へとゆっくりと進むのは、王の葬列。多くのヴァージョンでは王の不在は説明されないが、ライト版のこの場面は、息子ジークフリード王子が置かれた状況を明らかにし、その先の重々しいドラマを予感させる。客席をぐいぐいと物語の世界へと引きこむのは、作品の力のみならず、ダンサーたちのきめ細やかな演技、確かな技術に基づいた踊りだ。米沢が演じ分けた、儚いながらも凛とした美しさが魅力のオデットと、品の良さと大胆さを併せ持つ誘惑者オディール。一方の福岡は、悩み多き王子を清々しく演じた。その後も日替わりで登場する主役カップルそれぞれが、各々の個性を存分に生かした演技で客席を魅了するだろう。もちろん、第2幕、ガリーナ・サムソワによる、ロシアの伝統を受け継ぐ幻想的な群舞の美しさは格別だし、英国のオリジナルを再現したという衣裳も圧巻。バレエの美しさ、楽しさとはこうであったかと、あらためて実感させられる舞台だ。冒頭、吉田は10月20日に他界した牧阿佐美への弔意を表し、翌23日の開幕公演を彼女の追悼公演としたいと述べたことにも触れておきたい。翌日の舞台は、熱気あふれるカーテンコールで成功を印象付けたが、1999年から2010年の長期にわたりこの劇場の舞踊部門芸術監督を務めた故人の、その大きな功績をしのぶひとときともなった。公演は11月3日(水・祝)まで新国立劇場オペラパレスにて開催。好評につきチケットは残り僅か。文:加藤智子
2021年10月25日スターダンサーズ・バレエ団によるバレエ「ドラゴンクエスト」全2幕が、2021年12月17日(金)・18日(土)、神奈川県テアトロ・ジーリオ・ショウワにて上演される。その後、2022年1月8日(土)・1月9日(日)に埼玉、1月16日(日)に鳥取、1月30日(日)に滋賀を巡回。人気ゲームを題材にしたバレエ「ドラゴンクエスト」人気ゲームをモチーフにしたエンターテインメント・バレエ「ドラゴンクエスト」は、1995年に誕生。2019年には、フランス・パリで開催される世界最大規模の日本文化の祭典「ジャパンエキスポ」に初登場したことでも、話題を集めた。バレエオリジナルのストーリーや、臨場感溢れるバトルシーン、感動のラストシーンに注目だ。<バレエ「ドラゴンクエスト」ストーリー>魔王と黒の勇者に連れ去られた王女を救い出すために城を出発した白の勇者。モンスターの襲撃により傷を負いながらも、不思議な老人に導かれ3人の仲間たちと出会い、彼らと共に決戦の地・魔宮へ向かう…。果たして、白の勇者は王女を救うことができるのか。そして、白の勇者と黒の勇者の間に隠された秘密とは…。衣裳や音楽にも注目イギリスで製作された舞台装置や衣裳も見逃せないポイント。映画『スター・ウォーズ』シリーズの特殊衣装を手掛けたスタッフも参加している。楽曲は、「ドラゴンクエスト」ⅠからⅥの音楽に、バレエのオリジナル曲を加えた全41曲。すぎやまこういち作曲のおなじみのメロディを、オーケストラによる生演奏で楽しむことができる。【詳細】バレエ「ドラゴンクエスト」全2幕公演日:2021年12月17日(金)19:00開演(18:15開場)12月18日(土)14:00開演(13:15開場)場所:テアトロ・ジーリオ・ショウワ住所:神奈川県川崎市麻生区上麻生1-11-1 昭和音楽大学内チケット:SS席10,000円、S席9,000円(子ども6,000円)A席6,000円(子ども4,000円)、B席3,000円(子ども2,000円)C席1,000円※子どもは4歳〜中学生対象音楽:すぎやまこういち演出・振付:鈴木稔舞台美術・衣裳:ディック・バード台本:河内連太(堀井雄二原作による)指揮:田中良和管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ<巡回情報>・2022年1月8日(土)・1月9日(日) 彩の国さいたま芸術劇場・1月16日(日) 鳥取県立倉吉未来中心・1月30日(日) 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
2021年10月14日まもなく2021/2022シーズンが幕開けとなる新国立劇場。バレエの開幕公演では、吉田都舞踊芸術監督の陣頭指揮による新制作、ピーター・ライト版『白鳥の湖』の上演が、1年の延期を経てついに実現する。9月28日に催された制作発表で、芸術監督2期目を迎える吉田が、作品の魅力、意気込みを語った。「本当にいろいろなことがありましたが、とてもいい、実りあるシーズンでした」と初年度を振り返る吉田。新型コロナウイルス感染拡大による影響で、公演中止をはじめ様々な事態に直面した。『白鳥の湖』の新制作も海外からの指導者の招聘ができず準備半ばで断念、演目変更を余儀なくされただけに、再挑戦への思いは強い。「ダンサーたちには踊る喜び、演じる楽しさを味わってもらいたい」と吉田は言う。英国の振付家、ピーター・ライトによる『白鳥の湖』は、吉田自身が現役時代、初めて主役を踊った作品だ。「とてもロジカルで、ダンサーたちも演じやすいはず。舞台上の全員が、自分がどういう役柄で、なぜここにいるかということが明確になっています」と、英国ならではのドラマティックな作品であることを強調した。オリジナルを忠実に再現した衣裳も大きな魅力だ。「生地選びが大変でした。独特のゴシック調で、シェイクスピア劇を見るようなイメージ」と吉田。昨年2月には衣裳の打ち合わせのために渡英するも、その直後に感染状況が悪化、上演延期が決定的に。「ですが、逆によかった。ゆっくりと時間をかけてダンサーたちのことを知り、彼らに私が何を求めているか理解してもらえた。今回の上演は完璧なタイミングだと思います」。日替わりで主役を演じるダンサーたちも登場。オデット/オディール役の米沢唯、小野絢子、柴山紗帆、木村優里、ジークフリード王子役の福岡雄大、奥村康祐、井澤駿、渡邊峻郁、長野公演で同役を演じる速水渉悟が、舞台への意欲を言葉にした。その後、本作の魅力について改めて問われた吉田。「『白鳥の湖』にはいろいろな演出がありますが、初演から40年、ライト版『白鳥の湖』が上演され続けているのには理由がある。これは、『白鳥』本来の魅力を残しつつ、彼自身の解釈を入れて成功している作品。改めて、素敵な演出だなと感じています」と確信に満ちた笑顔を見せた。公演は10月23日(土)から11月3日(水・祝)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。
2021年10月05日新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』〈新制作〉が2021年10月23日(土)から同劇場オペラパレスで開幕する。本作品は、吉田都舞踊芸術監督の就任第1作目として、昨年10月の上演が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響から延期となり、今年10月の上演となった。開幕まで1ヶ月を切った9月28日(火)、同劇場で記者会見があり、吉田都舞踏芸術監督らが登壇した。吉田都 舞台芸術監督とオデット/オディール役ダンサー(米沢唯、小野絢子、柴山紗帆、木村優里ジークフリード王子役ダンサー(速水渉悟、渡邊峻郁、井澤駿、奥村康祐、福岡雄大)この1年間を吉田監督は「長いといえば長いですし、あっという間に過ぎたような気もします。就任1年目でよく分からない状況で、コロナ禍がやってきて。周りのスタッフがサポートしてくださって、どうにかやってこれました。実りのあるシーズンだったと思います」と振り返る。『白鳥の湖』は王子と姫の恋、それを邪魔する悪役、そして情景を美しく表現するコール・ド・バレエというクラシック・バレエの基本要素が凝縮されている。ピーター・ライト版は、そうしたクラシック・バレエの王道の魅力に加えて、演劇的な要素が加わり、まるでシェイクスピア劇のようなドラマティックさが際立つ。また、フィリップ・プラウズによる重厚感のある美術や衣裳も、見どころといえるだろう。今作のために新調したという衣装も見どころ吉田監督自身、このピーター・ライト版への思いが強い。1番最初に主役になった作品でもあり、ほぼすべての役を踊ってきたという。吉田監督は「サー・ピーターの『白鳥の湖』はロジカルで分かりやすいんですよね。役柄によって何をすべきか、本当に細かく決められているので」と語った上で、「ダンサーたちに踊る喜びだけではなく、演じる楽しさも味わってもらいたいと思います」。ピーター・ライトは上演に際し、「ミヤコがこのプロダクションをシーズン開幕の演目として選んでくれたことをとても嬉しく思いますし、新国立劇場バレエ団のダンサーたちが楽しんで踊ってくれることを願っています。東京に行くことが叶わないのはとても残念なのですが、彼らの踊りを過去に見ておりますので、彼らならこの『白鳥の湖』へ見事に命を吹き込んでくれることでしょう」とコメントを寄せている。上演時間は約2時間50分予定(休憩あり)。公演は11月3日(水・祝)まで。オデット/オディール役は、米沢唯、小野絢子、柴山紗帆、木村優里。ジークフリード王子役は、福岡雄大、奥村康祐、井澤駿、渡邊峻郁。そのほか、11月7日(日)には、長野県上田市のサントミューゼ大ホールでの公演も予定されている(主演:米沢唯、速水渉悟)。取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年09月29日ローザンヌを拠点に活動するモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)が、10月に日本公演を行う。4年ぶりの日本ツアーを前に開催された記者会見で、ジル・ロマン芸術監督が公演への熱い思いを語った。開口一番、「今回、世界バレエフェスティバルで観客と素晴らしい時間を分かち合えたことに感謝したい」とロマン。彼自身が会見前日まで出演していた舞台のことだが、3年に一度、世界各国のトップダンサーを招いて開かれる大規模公演ゆえに、コロナ禍での開催は危ぶまれた。今回のBBL日本公演も、本来であれば昨年5月の予定が、来日叶わず9月に延期、それもその後再延期に。「今度こそはと、準備を進めています」とロマンは前を見据える。予定されるプログラムは2つ。前半では、彼の近作『人はいつでも夢想する』が登場する。「ジョン・ゾーンの音楽が好きで、ニューヨークの彼を訪ねました。その時ちょっとしたソロを踊って見せたのですが、彼はそれを気に入ってくれた。そこで信頼関係が生まれ、2年かけて作品を完成させました」。レパートリーの柱である巨匠ベジャール(1927〜2007)による2作──人気作『ブレルとバルバラ』と不朽の名作『ボレロ』の上演も注目される。後半の日程の演目は、日本でもたびたび上演され話題となったベジャール振付『バレエ・フォー・ライフ』。クイーンの音楽でダンサーたちがパワー漲るパフォーマンスを展開するこの傑作を、ロマンは「この困難な時代だからこそ、強く訴えかけるものがある」と紹介。「ベジャールがテーマに据えたのは、若くして亡くなった人たちへの思いです。45歳で没した(BBL伝説的ダンサーの)ジョルジュ・ドン、クイーンのフレディ・マーキュリー、そしてモーツァルトも早逝した。作品のテーマはとても重い。それは人生に対する戦いでもある。この非常に困難な状況下で、その意味はさらに大きくなる」。本公演は、文化庁子供文化芸術活動支援事業として全日程で18歳以下を対象とした無招待席(合計3253席)が設けられるが、「子供たちの想像力を掻き立てる舞台になれば」とロマン。「彼らは私たちの未来。世界を築いていくのは彼らだから」と笑顔を見せた。『ボレロ』『人はいつでも夢想する』『ブレルとバルバラ』は10月9日(土)〜11日(月)、『バレエ・フォー・ライフ』は10月14日(木)〜17日(日)の上演。会場は東京文化会館、チケットは発売中。文:加藤智子
2021年08月25日8月17日、東京・中野区の「なかのZERO小ホール」で、少女歌劇団ミモザーヌの夏公演「Romance~恋するように~」が開催された。各メンバーは初の有観客ライブに喜び、溌剌とした姿を見せた。2019年に結成された少女歌劇団ミモザーヌは、「少女歌劇団プロジェクト」から生まれた広井王子総合演出のレビューカンパニー。グループ名は「友情」「優雅」などの花言葉をもつ花「ミモザ」が由来。12歳~19歳の少女たちで構成される(メンバーは20歳で退団)。第3期生の4名もお披露目された夏公演。1部はロマンスをテーマに、「情熱フラミンゴ」や「夏色レモン」など夏を意識したフレッシュで初々しいパフォーマンスを披露。2部では、「愛の速度」や「扉の向こうへ」など2020年のお披露目公演を再構成した音楽とトークを展開。アンコールも「ジェリコの戦い」と団歌「ミモザのように」の2曲を歌い上げた。第2期生のろれあは「コロナの影響で、レッスンは全てリモートに切り替わってしまいました。そんな中でレッスンをしていても、とても不安で『このままレッスンを続けていいのか』と心配に思ってしまうメンバーもいました」と苦悩の日々を吐露。第1期生のもうり さくらは「何度も挫けそうなりましたが、その度にメンバー同士が切磋琢磨し、『舞台に立てる日までがんばろう!』と励まし合っていました」と語り、前を向いて「今日皆さんに会えました」と喜んだ。「MONSER NIGHT」でセンターを務めた第1期生のすずき みあい ムぇンドワも、パフォーマンス後に関西弁で「めっちゃ楽しかった、ホンマに!」と満面の笑みをこぼした。少女歌劇団ミモザーヌの夏公演は、8月20日に大阪・東大阪市 文化創造館でも実施予定。今後の動向にも注目だ。
2021年08月18日バレエ公演「バレエ ザ・ニュークラシック(BALLET TheNewClassic)」が、2021年8月7日(土)から8月10日(火)まで東京・恵比寿 ザ・ガーデンホールで開催される。伝統芸術「バレエ」を世界的ダンサー&クリエイターが現代的に再解釈16世紀イタリアで誕生した「バレエ」は、500余年の歳月の中でフランスとロシアを経て世界中に広がっていった。現在広く認識されている「バレエ」の多くは、ストーリー性を重視した厳格なスタイルと様式的な踊りを指す。「バレエ ザ・ニュークラシック」では、そんなクラシックで高貴なイメージの古典芸術「バレエ」を、世界的なダンサーやファッション界で活躍するクリエイターが再解釈し、新しいバレエの世界観を提案。「瀕死の白鳥」や「シェヘラザード」、「ジゼル」、「ライモンダ」など古典の名作を中心に、本来の芸術性を生かしながら、斬新な演出や衣装・ヘアメイクによって新たなバレエの魅力を引き出す。中村祥子や堀内將平が出演キャストとして名を連ねるのは、日本を代表するプリマ・中村祥子やKバレエカンパニーのプリンシパル・堀内將平、ヒューストンバレエ団プリンシパルの吉山 シャールルイなど。国内外で活躍する個性豊かなダンサーが集結する。総合演出に梅田亜希子、アートディレクションに石井勇一また、総合演出を担当するのは、演出家集団、KuRoKo inc.に所属し、ファッションショーをはじめ、アパレルブランドのイベントなどを手掛ける梅田亜希子。アートディレクションは、アカデミー受賞映画『ムーンライト』や『君の名前で僕を呼んで』『mid90s』など話題作の日本版ヴィジュアルを手掛けてきた石井勇一が務める。衣装デザインは「レキサミ」「チカ キサダ」の幾左田千佳また、衣装デザインは元バレエダンサーで、レキサミ(REKISAMI)やチカ キサダ(Chika Kisada)を手掛けるファッションデザイナー・幾左田千佳が担当。さらに、メイクアップデザインには、歌舞伎の化粧に斬新に切り込んだプロジェクト『Kesho』で注目を集めたメイクアップアーティスト・鷲巣裕香が、ヘアデザインと香りのデザインには、世界各国のファッション誌や広告などで活躍するKENSHINが名を連ねる。【詳細】「バレエ ザ・ニュークラシック」日程:・2021年8月7日(土)18:30※開演予定・2021年8月8日(日)13:30/18:30※開演予定・2021年8月9日(月・祝)13:30/18:30※開演予定・2021年8月10日(火)13:30/18:30※開演予定場所:恵比寿 ザ・ガーデンホール住所:東京都目黒区三田1-13-2チケット:・フロントロウ 20,000円・S席 16,000円・A席 11,000円・B席 6,000円・ステージサイド 16,000円・スタンディングバルコニー 10,000円※ローソンチケットにて発売中プログラム:<第一部>・『眠れる森の美女』より『ローズアダージョ』・タイトル未定(新作)・モーメント イン タイム(新作)・シェヘラザード・Yours truly by Charles-Louis Yoshiyama(新作)・『ジゼル』2幕より抜粋・瀕死の白鳥<第二部>・ライモンダ
2021年07月08日7月6日、『32回オリンピック競技大会(2020/東京)』日本代表選手団結団式および壮行会がオンラインで行われた。本来ならば総勢1000名を超える日本代表選手団の多数が一堂に会し、盛大に行われるイベントであるが、新型コロナウイルス感染症対策のため、日本オリンピックミュージアムで開催された式典に出席したのは日本オリンピック委員会(JOC)山下泰裕会長、日本選手団・福井烈団長、尾縣貢総監督、陸上・山縣亮太主将、卓球・石川佳純副主将、旗手のレスリング・須崎優衣ら6名のみ。ほとんどの選手・役員はオンラインで参加した。結団会ではJOC・山下会長がこのようにあいさつした。「コロナ禍において結団式を挙行する意味を関係者とともに再認識したのは大切な時間であり、無事この日を迎えられるのは感慨に耐えません。日常生活が一変しました。アスリートにとってのトレーニング環境も大きく変化しました。スポーツに携わる者としてスポーツのある日常に感謝し、目標があること、未来があることの大切さ、自分たちとスポーツの重要性を感じた1年でした。新たな環境に順応し、自己の工夫により競技力を高め日本代表に選ばれたことに心より敬意を表します。選手を支えサポートし続けた監督・コーチのみなさまに感謝します。約半世紀ぶりに東京で行われる五輪がいよいよ始まります。コロナ禍で5万3000人が集う国際スポーツ大会は世界中の注目が集まります。1964年の『東京五輪』、私はずっとテレビに釘付けになり、日本選手が活躍し、日の丸が掲げられた姿を見てこめかみがじんとしたのを今でも覚えています。今回の日本代表選手の活躍で私のような体験をする子供たちがいると思うと胸が高鳴ります。夢や希望を伝えることができる瞬間だと思います。分断された世界で、スポーツは人と人をつなぎます。不要不急と言われたスポーツの価値が今、問われている。次の世代に五輪、未来へつながる五輪、さまざまな意味を持つ大会になります。選手たちはこの1年間逆風に揺れ、練習や試合ができない困難を乗り越え、それでも最善を尽くそうとしてきました。感謝と誇りを感じつつフィールドで思う存分、輝いてほしい。そして、1年待った思いを胸に自己を十二分に表現していただきたいと切に願っています」1000名超の日本選手団をまとめる福井団長は以下の通りあいさつした。「日本で開催される特別な五輪に参加する日本代表選手団の団長を拝命し、身に余る光栄と同時に、その責任の大きさに改めて気持ちが引き締まる思いです。我々日本代表選手団は選手582名、役員476名、総勢1058名で編成します。選手・役員のみなさんとともにチームジャパンとして心をひとつにして全身全霊で臨みます。日本代表選手はホスト国を代表する選手団としての誇りと責任を持ち、行動規範を順守し、人間力、日本の力を大いに発揮してください。日本代表選手団にご支援ご尽力をいただきました関係各位に心より感謝を申し上げますとともに、大会期間中も引き続き温かいご声援をお願い申し上げ、あいさつとさせていただきます」日本選手団主将の大役を担う山縣はこう決意表明をした。「私たちは自国開催である『東京五輪』の日本代表選手に選ばれたことに誇り、自覚と責任を持って大会に挑みます。コロナ禍で開催の意義が問われる中、常に自分たちに何ができるのか、スポーツの意義について考えてきました。今、自分たちにできることは真摯に競技に向き合いベストを尽くすことだと思います。スポーツの力を信じ、チームジャパンの一員として全力で戦い抜くことを誓います」また結団式をオンラインで視聴した秋篠宮皇嗣殿下より日本選手団へお言葉を述べられた。結団式の後には壮行会を実施。菅義偉総理大臣からはビデオメッセージを寄せられた。応援パフォーマンスでは人気デュオ・ゆずが2004年『アテネ五輪』NHKテーマ曲となった「栄光の架橋」を熱唱し、LEDを駆使した色鮮やかなリボンや旗を持ったダンサーたちによる光のパフォーマンスも披露された。パフォーマンスを見届けた石川は「本当に元気と勇気をいただきました。今度は私たちがプレーで元気と勇気を日本のみなさんに届けたいと改めて思いました」と語り、応援フラッグを受け取った須崎は「全国からたくさんの応援メッセージをいただけて本当にうれしいです。本当に力になります。五輪では私たちが応援メッセージを胸に力いっぱい戦って、少しでも元気や勇気を届けられたらと思います」と決意を口にした。オンラインで参加したバドミントン・桃田賢斗も「本当にたくさんの方々のメッセージがうれしかったし、応援は本当に力になります。あと数日間悔いの残らないようにしっかり練習して、本番でみなさんに感動を届けられるようにがんばっていきたいです」と思いを新たにした。壮行会後には個別のメディア対応がオンラインで実施された。4回目の五輪で4個目の金メダルを狙う体操・内村航平は式典を終えた率直な感想を口にした。「最近取材もオンラインなので、慣れてきていますが、ちゃんとした式典がオンラインだと物足りない気がしました」『アテネ五輪』体操団体金メダル獲得となる冨田洋之の鉄棒の着地が思い出される「栄光の架橋」を聞いた感想を問われると、「コロナ禍でなかったら、リオの時のように生で聞けたのかなと思いながら聞いていました。あの曲を聞くと体操、アテネという感じなので、体操選手はみんなやる気になるんじゃないかなと思います」と笑顔を覗かせた。昨年11月の「できないではなく、どうやったらできるかに考えを変えてほしい。なんとかできるやり方は必ずあると思うので、どうかできないとは思わないでほしい」というメッセージについて改めて問われると、内村はこのように返答した。「昨年11月にああいうことを言った時と今では状況が違います。ちょっと落ち着いていた時期だったと思うので、僕の中では『できなくはないのではないか』と思って、そのまま自分の気持ちを素直に伝えました。そこから状況が二転三転し、本当にできるのだろうかと思いながら選考会をやりながらも、(先を)考える必要もないかなと。目の前の試合を一つひとつやることしか僕にはできることがないので。ああいうことを言ったことで開催してもらえたとは僕は思っていません。選手が何を言おうと世界は変わらない。選手一人ひとりがやれることをやって、日本に勇気や感動を届けることしかできないのかなと思います」さらに内村は自身の性格に言及しつつ、日本代表選手たちへエールを送った。「僕は正直、周りの声とかには一切左右されない性格なので。自分のやるべきことを今までやってきましたし、変わらずにできるだろうと思っていますが、全アスリートがそうではないと思います。自分自身のために五輪を戦い抜いて、一人ひとりができることをやって、いいプレーをしていけば、日本中に明るいニュースを届けられるのではないかと思う。みんな自分のために精いっぱいやってほしい」個別の取材対応にはウエイトリフティング・三宅宏実、柔道・大野将平、レスリング・川井梨紗子も出席し、次のようにコメントした。三宅「五輪がいよいよ始まるんだなと引き締まった気持ちになりました。1年延びたことで体力の低下もあり、調整することが難しいと痛感しました。それが30代の戦い方なのかなと。五輪を通して初めて夢ができました。最後の役目になると思いますので、前進していきたいです。24日(土)から試合が始まりますが、そこに向けて精いっぱい全力を出し切れるようにしっかりがんばりたいです。それぞれのとらえ方、感じ方になりますが、何かのきっかけになったり、勇気だったり元気だったりを伝えていけるような試技ができたらと思います」大野「改めて多くの方のご尽力があって『東京五輪』が開催されるということを感じました。我々アスリートにできることは全身全霊をかけて、最高の結果を出せるようにパフォーマンスすることに尽きます。日本武道館で戦えることを誇りに感じて、自分のスタイルを存分に発揮したい。古き良き日本柔道を思い出せるような柔道を、日本武道館の畳の上で体現できればと思います。言葉にする以上に連覇は難しいことだと自分自身が一番理解しています。勝ち続ければ勝ち続けるほど、勝負とは簡単ではないということが再確認できます。防衛的悲観主義という言葉もありますが、試合ギリギリまで自分を疑い続けてやっていきたい」川井「五輪本番に向けて初めてのことも多くありますが、日本代表の役割を果たすために、いつも通りベストのパフォーマンスを出すことが一番大事だと思います。出るからには金メダル。それが結果として2連覇につながってくると思います。あまり2連覇は意識せずに、初めて臨むような気持ちで、優勝を目指してがんばりたい。延期が決まった時には気持ちが不安定になったこともありますが、家族、コーチ、妹のお陰で持ち直してここまでくることができました」最後に日本選手団の記者会見が行われた。団長以下5名は改めて抱負を口にした。福井団長「言葉では言い表せないほどのご協力を得て選手団を代表して御礼申し上げたい。競技以外でも日本代表の誇りを持った日本選手団を作りたいと思います」尾縣総監督「選手たちには思う存分力を発揮していただきたい。世界中の心にいつまでも残るような五輪になることを願います」山縣「今回の五輪ではこの場に立てることへの感謝の気持ちを忘れずに、100mのファイナル進出とリレーの金メダルを目指し、主将として引っ張っていければと思います」石川「副主将という大役を大変光栄に思います。日本代表選手は素晴らしい選手ばかりだと思うので、副主将としてあまり意識せずに最高のプレーをしていきたいと思います」須崎「八村(塁)選手と旗手を務められて大変光栄に思います。8年間『東京五輪』を目指して練習をがんばってきました。初めての五輪で8年間の思いを、一生懸命戦う姿を、金メダルを獲得する姿をお見せできればと思います」それぞれ主将、副主将、旗手をオファーされた時の心境を尋ねられると、選手たちはこのように答えた。山縣「まず最初に自分でいいのかという思いもありましたが、ありがたいことなので、一生懸命プレーする姿を見せることが意味あることだと思い、お話を受けました。(迷いはなかったか?)悩むこともあったのですが、開催されるにあたり、たくさんの方がサポートしてくださったので、サポートを信じて、選手として競技に集中するということでお受けしました」石川「お話を受けた時は本当にびっくりしました。『東京五輪』というのは本当に特別な舞台、副主将という大役をいただくことはたいへんありがたいことなので受けさせていただきました」須崎「本当にびっくりしました。この旗手という大役を全うし、少しでも明るいニュースを届けられればと思いお受けしました。(憧れの吉田沙保里も『ロンドン五輪』で旗手を務めたが) ずっと憧れの吉田選手がやられた旗手は大変光栄だし、大変ありがたいです。旗手は私のイメージでは日本選手団を国旗を持って先導し、かっこいいイメージがあります。開会式は『東京五輪』が始まる合図なので、明るく堂々と歩いて日本がいいスタートを切れるようにしたいです」かつて目標に定めた金メダル30個について質問されると、福井団長はこのように説明した。「山下会長と各競技団体としっかり話し合い、1年かけて30という数字を出しました。ただ前提状況が変わってしまいました。30個という数字は残っていますが、選手たちには今持っている力を全部出し切ってもらうことが目標に変わりました。選手に最大の力を発揮して元気にプレーしてもらうのが最大の目標。その結果30という数字が付いてくるかもしれませんが」改めてスポーツの意義について問われた主将は「自分にとってのスポーツの意義は競技人生であり、人生豊かにすることです。代表が決まるまでケガもあり、なかなかうまくいかないこともありましたが、競技を楽しいと思い続けることができた。見てくださる人々にとって気持ちが明るくなるキッカケになればいいなと思います」とキッパリ。『32回オリンピック競技大会(2020/東京)』は7月23日(金)に開幕。開会式に先立ち、21日(水)からサッカー競技がスタートする。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年07月07日近頃、NiziU(ニジュ―)やK-POP効果もあって「ダンス」の習い事が人気のよう。ということで今回は、バレエやヒップホップといった「ダンス」にまつわる教室に通っている5組の親子に、実際に習ってみての感想や成長したポイントなど気になることを徹底調査! わが子の習い事にお悩み中のママはぜひ参考に。<目次>#01バレエ#02ヒップホップ#03チアリーディング#04ミュージカル#05日本舞踊ダンス教室 #01バレエname:木湖ちゃん・4歳1歳の頃から週1ペースで、バレエ教室『SHOW BALLET JAPAN』に通っている木湖ちゃん。ここではクラシックバレエレッスンのほか、バレエをテーマにしたアートや工作など、踊る以外のアプローチでバレエを探究する「バレエ×探究型学習」というプログラムを受けられる。バレエを通してたくさんの可能性を広げられるところが魅力的。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「親から離れて1人で何かを達成する力、保育園とはまた違う緊張感のある場所にも慣れ、自立心が身につきました。ほかの学年の子も一緒のクラスなのでお姉さんたちと仲良くなることも覚えました」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「可愛い衣装が着られる、何かに打ち込める、体幹を鍛えられるところです。あとは、スタイルがよくなるらしい!(お姉さんたちがみんなきれいなんです)」Q3 『SHOW BALLET JAPAN』を選んだ理由は?「お友達のママの紹介です。娘は毎週楽しみにしていて、家でも踊ってみせてくれます」SHOW BALLET JAPAN(ショーバレエジャパン)住所:横浜市西区みなとみらい対象:2歳〜URL:SHOW BALLET JAPAN公式HPダンス教室 #02ヒップホップname:冨田埜花ちゃん・9歳小さい頃はダンスの基礎を学べる教室へ通っていた埜花ちゃん。スキルアップのため新たに通い始めたのが、ヒップホップ・R&B・ジャズダンスなどのレッスンを、アーティストの振付や現役のバックダンサーを務める講師から習うことができる『FIVE O DANCE STUDIO』。ダンスに必要なアクロバットまで習うことができ、教室には体づくりや筋力アップのためのボルダリングやうんてい、マットがある。本格的にダンスを学びたい子どもにぴったりの教室。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「難しいステップや動きにチャレンジしていますが、何度も練習することで、少しずつですができるようになってきています。その時に味わえる達成感や、みんなに褒めてもらえることが嬉しいようで、自己肯定感、向上心が上がりました」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「娘は小さい頃から引っ込み思案な性格でしたが、ダンスを始めてから本当に変わりました。また、お友達みんなで流行りの音楽で踊ると楽しくないわけがなく、レッスン後はいつもテンションが高いです。『今日も楽しかった! 』とダンスを披露してくれる娘の笑顔が見れるのが一番嬉しいですね」Q3 『FIVE O DANCE STUDIO』を選んだ理由は?「地域密着型のスタジオで、先生との距離が近く感じました。コーチはアーティストのバックで現役で踊っているダンサーなので、子どもたちの憧れになっています。私たち親もレッスンでコーチのダンスを見るのが楽しみです! こんなに身近でプロからダンスを学べて、娘が羨ましい!」FIVE O DANCE STUDIO(ファイブオーダンススタジオ)住所:東京都世田谷区鎌田2-25-9対象:3歳~(上限なし)URL:FIVE O DANCE STUDIO公式HPダンス教室 #03チアリーディングname:未波ちゃん・9歳5歳の頃から週1ペースで『南大阪チアリーディングクラブ』に通う未波ちゃん。海外ドラマでチアリーディングをしているシーンを観て「これやりたい! 」とママにお願いしたことがきっかけなんだとか。ケガをしない体づくりのため、トレーニングを欠かさず行うチアリーディング教室は、ダンス技術があがるのはもちろん、運動神経向上まで叶う。さらにチアには欠かせない、元気や笑顔、挨拶、チームワークを学べるところも魅力のひとつ。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「身体が硬かった娘がいつの間にかいろいろなストレッチをこなせるようになっていました。大会で悔しいことがあった時は、私が想像した以上に悔しがっていて、目標に向けて一生懸命取り組むことの楽しさ覚えたように感じます。さらに“本番”を一番楽しみにしている姿を見て、度胸がついたなとも思いました」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「『習い事はチアが一番好き!』と娘が言っているので、本人がやりたかった習い事をさせてあげてよかったと思っています。また、リズム感、体幹、大きな声を出すこと、人前に出ること、チーム一丸となって取り組むことなど、大切なことをたくさん学べる習い事なので、親としても嬉しいことがたくさんです」Q3 『南大阪チアリーディングクラブ』を選んだ理由は?「体験レッスンを通して加入を決めてもいいとおっしゃってくれたので、体験レッスンに行ったところ、コーチやすでに習ってらっしゃるお子さんたち、保護者の方たちの雰囲気がよく、レッスン内容も楽しそうだったのでここに決めました」南大阪チアリーディングクラブ住所:大阪府堺市南区鴨谷台2-4-1 鴨谷体育館で主に活動※別の場所で練習することもあります。対象:4歳〜お母さん(自分でおトイレが言える・行けるなどの条件付きですが、3歳半から受付ています)URL:南大阪チアリーディングクラブ公式インスタグラムダンス教室 #04ミュージカルname:駿成くん・7歳小さい頃からミュージカルを観るのが大好きだった駿成くんは、ある時自ら「宝塚を受けたい! 」と言い出したのだそう。男の子は宝塚を受けることができないのですが、その発言がきっかけとなり、英語・歌・ダンス・ミュージカルなど、さまざまなパフォーマンスを学べる『Youth Theatre Japan』に通うことに。こちらの教室では定期的に公演やイベントで練習の成果を発表する機会があり、英語や歌の技術はもちろん、大勢の前で自信を持って自己表現する力も身につけられる。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「挨拶が大きな声でできるようになり、先生や初めて会う子どもとのコミュニケーションが上手くなったように思います。うちはバレエとジャズダンスを習っているのですが、バレエの基本的な動きを学ぶことでジャズクラスと相互でいい影響を与えてると感じています。ジャズを踊る際に指先を意識したり、とてもやわらかい表現をしていて、これはバレエから得られたものだと感じています」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「ジャンルを限定して習っていないため、子どもはダンス全般に興味を持っています。まだ好きなものが決まっていない子どもの可能性を狭めることなく、習わせ続けられるところがYTJの魅力だと思います」Q3 『Youth Theatre Japan』を選んだ理由は?「息子は宝塚を受けたいといっていたので、総合的にバレエもジャズダンスも学べる今のスクールを選びました。通ってみると、先生が魅力的なうえに、ダンスや歌に幅広く触れられるので、どんどん好きになっているようです。また、劇団やミュージカルスクールの中では手頃な料金なのも魅力的」Youth Theatre Japan(ユースシアタージャパン)住所:全国45スタジオを展開対象:年中〜中学2年生までURL:Youth Theatre Japan 応募ページ※現在9月入会の新メンバーを募集しています。応募締切:8月1日(日)23時59分59秒まで応募対象:現在、年中~中学2年生にあたる方締切前であっても募集を停止するケースがあるため、早めのご応募を推奨しております。応募詳細はこちらよりご確認ください。ダンス教室 #05日本舞踊name:ミィちゃん・9歳小さいころから日本の文化に興味を示していたミィちゃんは、6歳の時から月2回のペースで『日本のおどり文化協会』へ通っているのだそう。日本の伝統的な踊りや民謡、民俗舞踊が学べるのはもちろん、浴衣の着付や礼儀なども身につけられるところが魅力的。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「所作が美しくなり、丁寧な挨拶ができるようになりました。また、発表会に向けて仲間と一生懸命に練習を頑張っています」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「着物を着て踊れるという貴重な体験ができるところです。『ダンスを習っている友達はたくさんいるけど、日本舞踊を習っている子はなかなかいないから自慢できるし、着物を着れて嬉しい! 先生みたいに踊れるようになりたい』と、娘が嬉しそうに話してくれます」Q3 『日本のおどり文化協会』を選んだ理由は?「日本の伝統を家の近くで学べるいい機会だと思ったからです。先生が日本の伝統を継承し、子どもたちに伝えていく姿を見て尊敬の気持ちを持つようになりました」日本のおどり文化協会住所:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワーN30F対象:6歳〜URL:日本のおどり文化協会公式HP文化庁伝統文化親子教室事業の日本のおどり子ども体験教室を只今19ヶ所で募集中。2021年7月から1月まで無料で体験できます。詳しくはホームページをご覧下さいませ。
2021年07月01日新国立劇場は7月、こどものためのバレエ劇場2021『竜宮~亀の姫と季(とき)の庭~』を上演する。日替わりで登場するヒロイン役ダンサーの一人、プリンシパルの米沢唯と、同じく新国立劇場で開催される演劇公演『キネマの天地』(小劇場にて6月10日(木)~27日(日)※5日(土)、6日はプレビュー公演)に出演する若手実力派俳優・趣里が、稽古場での日々、作品の魅力を語り合った。この日が初対面の二人かと思いきや、稽古の合間にコーヒーを買う際、電子マネーの支払いがうまくできずにいた趣里を米沢が手助けしたことがあったそう。「ずっとファンでした!」と興奮気味の趣里に、笑顔の米沢。バレエを志し、留学も経験したという趣里にとって米沢は憧れの存在。自分が言うのもおこがましいと恐縮しつつ「テクニックも素晴らしいのですが、表現の面ですごく勉強になる」という。自身のバレエ経験については、「表現の道を演劇で目指したいと思ったのは、バレエをしていたからこそ」とも明かす。いっぽうの米沢は「父が演出家だったので、演劇を観る機会は多かった。バレエには言葉がないが、芝居は言葉の洪水で、言葉の海に投げ出されるよう。そういう体験は私にはとても必要なことで、どうしても観ずにはいられない」という。趣里が出演する『キネマの天地』も観劇を楽しみにしている。『キネマの天地』は映画出演のために集められた4人の女優達が巻き込まれる、殺人事件をめぐる井上ひさしによる推理喜劇。趣里は、1番の若手で人気急上昇の女優を演じる。「演出の小川絵梨子さんが目指しているのは、表面的な面白さを超えた人間の心のやりとり。今の人の心にアプローチできるよう頑張っています」と意欲的だ。翌月に上演されるバレエ『竜宮』は、昨年7月に新国立劇場が初演したオリジナル作品で、演出・振付の森山開次によるユニークなアイデアと独特の身体表現が、多くの観客の心を捉えた。「浦島太郎の物語です。ポップな衣裳に美しいプロジェクションマッピングは、バレエを初めて観る方も小さなお子さまも楽しんでいただけます。子どもがマネしたくなるような振付や、“鶴の舞”というカッコいい踊りも!」と米沢が紹介すると、すかさず「絶対行きます」と趣里。こどものためのバレエ劇場2021『竜宮~亀の姫と季(とき)の庭~』は、7月24日(土)~27日(火)、新国立劇場オペラパレスにて。チケット一般発売は7月4日(日)。文:加藤智子
2021年05月31日