三浦春馬主演のタイムリミットサスペンス「TWO WEEKS」の第3話が7月30日にオンエア。今回は三浦さん演じる結城が逃走中に出会った倍賞美津子演じる女性とのやりとりに「素敵すぎる」など感動の声が続々と上がっている。身に覚えのない殺人の罪を着せられ、娘・はなの骨髄ドナーとなるために逃亡する主人公・結城大地を三浦さんが演じ、過去に結城が関わった事件で父親を亡くした新人検事の月島楓役で芳根京子。結城の元交際相手ではなの母親・青柳すみれ役で比嘉愛未。すみれの婚約者で結城を追う刑事・有馬海忠役で三浦貴大。結城に罪を着せた悪徳実業家・柴崎要役で高嶋政伸。楓を影でサポートする国会議員・久我早穂子役で黒木瞳が共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。雑木林に追い詰められた結城の前に姿を現した灰谷は、結城を助けるのかと思いきや、いきなりナイフで襲いかかってくる。灰谷は柴崎が送り込んだ殺し屋で結城からデジカメを奪うのが目的だった。すんでのところで灰谷を振り切った結城はとある民家に逃げ込むが、その民家の住人・義江に逃走犯だとバレてしまい、彼女を縛り上げる。だがその後、義江が心臓の発作を起こすと「いやなんだよ。目の前で人が死ぬかもしれないのに、何もできないのは」と、危険を冒して救急病院へ連れていく。そんな結城の行動に彼の無実を信じる義江…。今回義江役で出演したのが『影武者』『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』など数々の作品で知られる倍賞さん。三浦さんと倍賞さんのやりとりに「倍賞さんとのシーン、最高」「倍賞美津子さんリアルおばあちゃんすぎる。これが女優魂」「倍賞さんにしか出来ない役」「倍賞さんの包み込むような優しいお芝居が素敵すぎる」と感動の声を上げる視聴者が続出。「倍賞美津子はこれで終わりってことないよね」と“再登場”を願う声も。その後、義江の息子のスーツと蓄えを借りて結城はデジカメを持っているサトルと、2人が育った施設で落ち合おうとするが、そこにも灰谷の魔の手が。そして施設から脱出しようとする結城と有馬がついに鉢合わせする…というラストで3話は締めくくられた。今回も追い詰められてはなんとか脱出、そしてまた追い詰められてと…ギリギリの逃走を続ける結城に「ドキドキの展開だった。無事に逃げ切って欲しい」「無事に逃げて~!来週、気になる」など、視聴者からの声援多数だ。ますます目が離せなくなった「TWO WEEKS」は毎週火曜21時~フジテレビ系で放送中。(笠緒)
2019年07月30日女優の多部未華子(26)が韓国映画のリメイクとなる『あやしい彼女』(2016年4月1日公開)で主演を務め、初共演の女優・倍賞美津子(68)と"二人一役"を演じることが6日、発表された。主人公は、周囲から煙たがられている73歳の老婦人・瀬山カツ(倍賞)。シングルマザーとして娘を育て、望むような人生を送れなかったある日、娘とケンカし、家出した先で目にした写真館に引き寄せられる。店を出ると、そこには20歳に戻った美しい自分(多部)の姿が。若者に戻り、名前を節子と変えたカツが「歌手になる」という夢を取り戻し、人生をやり直す様を描く。若返ったカツあらため節子を演じる多部は、「おばあちゃん…バンド…ボーカル…初めてのことがたくさんあります」としながらも、「コメディなのでとにかく楽しく、愉快に面白く演じられればいいなと思います」と意欲的。「水田(伸生)監督は、たくさんのスタッフキャストに愛されている監督だと聞いていますので、はじめから安心感でいっぱい」と数々の初となる演技を前にも落ち着きを見せ、「話し合いながら一緒に、いけずで愛らしい節子(カツ)を作り上げていけたら…と思っています」と意気込んでいる。一方の倍賞は、「多部さんとは顔形は違うけれど、演技の中でふとした時のしぐさや動きの癖を合わせるだけでなく、私たちが演じる主人公の気持ちやバックグラウンドを共有できれば、繋がって、同一人物だということが伝わると思います」とアピール。「カツのように、この年になったら『ああ、やり直せればよかったのに』と思う失敗はたくさんあるものです」と自身を重ね合わせ、「年配の方々にとっても『私たちにもこういう経験があったなぁ』と共感してもらえると同時に、昔の思い出に浸りつつ一時のいい夢をみんな持てるんだよ、という明るいメッセージが込められていると思います」と感慨深げに語った。『謝罪の王様』(2013年)や『舞妓Haaaan!!!』(2007年)を手がけてきた水田監督は本作でメガホンを取りながら、「憧れの大女優、倍賞美津子さんの愛情キラキラあふれる芝居に、そして多部未華子さんのかわいくも切れ味抜群の芝居に、毎日しびれまくっています」と興奮気味。9月末にクランクインしており、11月初頭にクランクアップを予定している。本作は、韓国で2014年1月に公開(日本での公開は同年7月)され、約865万人を動員し、興行収入約627億ウォン(約62億7,000万円)を記録した映画『怪しい彼女』が原作。2015年1月には中国で、『20歳よ、もう一度』のタイトルでリメイク版が上映(日本での公開は同年6月)され、こちらも約1,160万人を動員、興収は約3億6,500万人民元(約70億円)を突破した。(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014 CJ E&M CORPORATION
2015年10月06日『共喰い』(2013年)の青山真治監督が、初めてWOWOWの連続ドラマWを手がけた『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』(1月24日スタート 毎週土曜22:00~※第1話無料放送)。原作は、2009年に「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里の同名小説だ。主演は、同局の連続ドラマW『震える牛』(2013年)の熱演も話題となった三上博史。2人のタッグは、青山監督作『月の砂漠』(2001年)以来、13年ぶりとなった。本作で「何かが、起こる!」と期待を胸に撮影に入ったという三上博史にインタビューした。『贖罪の奏鳴曲』は、生きる意味、贖罪の意味を問う法廷ミステリー。三上が演じるのは、過去に殺人を犯したという異色の経歴をもつ、不敗の弁護士、御子柴礼司役だ。法外な報酬を取る悪名高き弁護士の御子柴だが、ある日、絶対的に不利な立場にある、保険金殺人事件の国選弁護士を買って出る。御子柴が弁護する未亡人・東條美津子役に、『月の砂漠』でも共演したとよた真帆、その息子・幹也役に『寄生獣』(公開中)の染谷将太、御子柴と対峙する刑事・渡瀬役にリリー・フランキーが扮する。――13年ぶりに青山監督の現場に入られていかがでしょうか?『月の砂漠』でご一緒してから、ずっと何かをやろうとは言っていたんですが、まさか連続ドラマをできることになるとは。原作もありますし、また新たな挑戦ってことで、面白いと思いました。しかもWOWOWは、いかんなく青山監督の実力を発揮できる場だと思ったので、うれしかったですね。――青山監督の演出の魅力はどんな点でしょうか?青山さんは個性的です。監督って、わかりやすく言うと、画作りに走る監督と、芝居が大好きな監督に大きく分かれると思うんですが、青山さんに関して言えば、その2つが絶妙なバランスにある方です。そういう人って、いそうであまりいない。すごく細かいところまで見ているし、芝居に対してのアイディアもくれる。僕はこの歳になっても意地汚い役者なので、自分が成長できる種子、種みたいなものはいつも探しているんです。そういう意味では毎日違う種を蒔いてくれる、すごく貴重な監督です。――バックグラウンドが複雑な御子柴の役作りはどんなふうにされていきましたか?僕は役作りって言葉が大嫌いで、自分がこれまでに培ってきたメソッドとして、役というのは作るものではなく、生まれてくるものだと思っています。とにかく自分をなくす、自分の美意識、美学など、すべてを捨てるという作業ですね。できるだけ空っぽにして、何度も台本を読んで、隅々まで入っていくようにしています。――御子柴役にアプローチしていって、難しかったのはどういう点ですか?ちょっと破綻しそうな物語なのに、小説は中山先生の筆の力で、何とか際どくまとまっているんです。それを敢えて映像にするってことで、説得力をどう出すかが難しかったです。御子柴の弁護のモチベーションが何かというと、正義じゃない。では、贖罪の意識だけを考えて演じてしまうと、こんなことはないよねと思ってしまう。では、母親への憎悪なのかというと、それにも納得がいかない。憎悪の裏にある、ラブ&ヘイト、それらを多面的に取り込み、微妙なさじ加減でやっていきました。全4話あるので、どのように分配していくかってところもありましたし。途中でトイレに立ったり、お茶を飲みに行かれたら終わりだと思うくらいに僕は演じていたつもりです。――刑事・渡瀬役にリリー・フランキーさんと初共演した感想を聞かせてください。渡瀬役がリリーさんだという話を聞いた時から、すごく楽しみにしていました。リリーさんなら、刑事の典型とかにはなりえないというか、そういうアプローチはしないだろうと思っていたので。今までお会いしたことがなかったけど、ものすごく興味はありました。実際に現場ではとても興奮しましたね。――幹也役の染谷将太さんとの共演はいかがでしたか?染谷さんが幹也役に決まった時も、かなり期待値が上がりました。僕はずっと現場で彼にインタビューをしています。作品は何から始めたの? とか、何歳の時の記憶はあるの? とか。やっぱり彼のメソッドを盗みたいからです。今はまだ撮影中で探り合いの毎日というか、すごく刺激的な日々を送っています。特にこれから最後の山場が残っているので、気を緩められない状況ですね。みなさん、本当に素敵だからこそ日々、バトルなんです。――"バトル"というのは現場で常に感じている思いですか?基本的に、いつもそうだと思います。今年はこの前にドラマ『明日、ママがいない』に出ていましたが、どうやったら芦田愛菜ちゃんに持っていかれないようにできるんだろうと、しっかり考えていました。さらに鈴木梨央ちゃんという伏兵がいたりしたし。一瞬、気を抜いたら、僕が持っていかれるというよりも、僕の役が霞んでしまう。僕の役は、台本のなかでちゃんと役割があるので、引き潮に流木が持っていかれるような状態になってしまうと、作品自体が成立しなくなるから、そこはふんばるしかなかったです。『贖罪の奏鳴曲』では、いろんな方が日替わりでやってくるので、どっしりと対峙していかないといけない。――長いキャリアの中で、作品への向き合い方は変わったりしましたか?僕は15歳で俳優を始めて、もう40年近くやらせてもらっていますが、最初の頃は自意識で演じていた部分が多かったと思います。今日この役をやったら明日は違う役をやりたいとか、良い人をやったら今度は悪い人をやりたいという感じでね。でも、30歳を過ぎたくらいから、お客さんの目線の方がすごく重要になってきて、どうやって作品を楽しんでもらえるかってことを考えるようになりました。そのためには、自分を消すしかなくて。もちろん、自分に求められているのはこういうものだから、どんな役をやってもそういうものを提供するというタイプの役者も立派だとは思います。でも、僕は作品重視。「あれ? 三上博史ってどこに出ていた?」というくらいに変えないと、作品が面白くならないと思っています。体の外見は変えられないけど、髪型、歩き方、声音、しゃべるテンポなど、1つひとつを変えていけば、作品が立ってくるのかなと思っています。――これまでに、俳優業をやってきた中での葛藤は有りましたか?さんざんいじめられた時期がありました。僕は、俳優が自分の私生活をあからさまに売りにするという時代のちょうど過渡期の人間な気がします。作品に一生懸命向き合い、寡黙になればなるほど、想像力が掻き立てられるんでしょうね。ネットも始り、誹謗中傷など、ありとあらゆる悪が出てきた時代で「じゃあ、勝手に言ってろ」と思った時期もありました。今は苦しいけど、いつか認めてくれる人がいるんじゃないかということで。ただ、ちょっと失敗したかなと思ったのは、30代後半で自分のブランドを作ってこずに、役のブランドばかりを作ってきたことかなと。でも、血を流しながら積み上げてきたものを、今さら放り投げることは絶対にできないし。たぶん普通じゃ生きられない。僕は本当に幸運で、こうやって役をいただけるだけで、すごく幸せなんです。それをまだ売りにはできていないけど、そうできるように、みなさんに応援してほしいです。
2015年01月23日1月24日からWOWOWでスタートする連続ドラマW『贖罪の奏鳴曲』(全4話 毎週土曜 22:00~※第1話無料放送)の完成披露試写会イベントが19日、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、三上博史、とよた真帆、青山真治監督が出席した。同ドラマは、中山七里のミステリー小説『贖罪の奏鳴曲』を『EUREKA ユリイカ』や『共喰い』の青山真治監督がドラマ化した法廷ミステリー。必ず執行猶予を勝ち取る不敗の弁護士・御子柴礼司(三上博史)が、保険金欲しさに入院中である夫の人工呼吸器のスイッチを切って殺害容疑が掛かった東條美津子(とよた真帆)の国選弁護士を買って出る。だが、担当刑事の渡瀬(リリー・フランキー)は、御子柴がある殺人事件の犯人だったという過去にたどり着く。主演の三上は「青山監督にはずっとご一緒したいとプロポーズを出していたんですけど完全無視(笑)。とよたさんとは『明日、ママがいない』(日本テレビ系)というドラマ以来で、スポンサーが全部降りちゃって2人は戦い続けました(笑)」と自虐ネタを挟みつつ、初の弁護士役に「とにかく事前に台本を読み込みました。それと何かヒントがないかと思い、監督と裁判を見に行きましたが、ヒントは全くありませんでしたね(笑)。でも法廷の場がものすごく面白くて、趣味で傍聴したいと思いました」と新たな発見もあったという。また、「贖罪したいことは?」という質問に、とよたの夫でもある青山監督は「2011年に完成した『東京公園』から4年間は、収入がほぼない状態で迷惑を掛けました。いまだに仕事がなくなる恐れがあります」と恐縮しきりに答えると、とよたは「芸術家を支えるというのはそういうことなので」と妻らしい切り返しで青山監督は一安心。そのやりとりに笑顔を見せていた三上は「日々贖罪の意識ですね。常に撮影の現場では頭がおかしくなっているんです。意味もなく人を傷つけたくなったり、刺したくなったりして」と明かしていた。
2015年01月20日昨年、WOWOWの連続ドラマW「震える牛」で食肉偽装問題を追う刑事を好演した三上博史が、過去に殺人事件を犯した弁護士役を演じる、土曜オリジナルドラマ「贖罪の奏鳴曲」(しょくざいのそなた)の放送が決定。監督を、WOWOWドラマ初挑戦となる『共喰い』の青山真治監督が務め、『寄生獣』でも話題の若手実力派・染谷将太と、いまや名バイプレーヤーとなったリリー・フランキーが競演していることが分かった。弁護士の御子柴礼司(三上博史)は、いかなる罪名での起訴も、必ず執行猶予を勝ち取るという不敗の弁護士として名を馳せていた。だが、その分、依頼人から巻き上げる報酬も法外で、悪評も絶えない。依頼をしてくる客層も悪く、嫌がらせも相次いでいた。そんな御子柴が、係争中の保険金殺人事件の国選弁護士を買って出る。容疑は、町工場の経営者の妻・東條美津子(とよた真帆)が、保険金目当てに入院中の夫の人工呼吸器を切って殺したというもの。無罪を主張する美津子には、車いす生活を送る息子・幹也(染谷将太)がいた。そんな中、事件の真相に迫っていたフリーライターが不審死。担当刑事の渡瀬(リリー・フランキー)は、御子柴がある殺人事件の犯人だったという過去にたどりつくが――。原作は、映画化もされた「さよならドビュッシー」で2009年「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里の同名ミステリー。本作が初の連続ドラマ化となる。悪評高く、予想外の過去を持つ弁護士・御子柴を演じるのは「震える牛」「下町ロケット」など連続ドラマWの良作に出演する三上さん。青山監督とは、第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『月の砂漠』以来、実に13年ぶりにタッグを組む。「今回初めて青山真治さんがWOWOWの連続ドラマを監督されるということで、『何かが、起こる!!』と、すぐに手を挙げました」と言う三上さん。「以前、ご一緒させていただいた、映画『月の砂漠』(2001年)から13年経ちました。2人でカンヌのレッドカーペットを歩いた、とても思い出深い作品でしたので、『次はどんな作品を一緒にできるのだろう』と、たびたび飲みの席で話していたのですが、まさかWOWOWの連続ドラマでご一緒できるとは、思ってもいませんでした。また、2人で“悪巧み”ができると、モチべーションが上がっています」と、その喜びを語る。また、共演には、第68回ヴェネツィア国際映画祭「マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)」を受賞し、主演作『寄生獣』や2015年公開の『ストレイヤーズ・クロニクル』などが控える染谷さん。さらに『そして父になる』『凶悪』などで役者としても異彩を放つリリーさんがWOWOWドラマに初登場する。三上さんは「僕自身、ずっと、心待ちにしていた、リリーさん、染谷さんとの初共演もお楽しみに。青山組の“凄さ”が随所に出ているので、楽しんでいただけると思います」と、見どころもアピール。そんな三上さんに青山監督は、「何しろぼくの世代の最大のスター俳優のひとりであり、かつ研ぎ澄まされたアーティストですから、一筋縄ではいきません。しかしキャメラの前に立った瞬間、これほど繊細な表情をなさるのか、主役を張るとはこういうことか、と改めて驚かされ、感動させられます。ともに仕事をするパートナーとしてはベストのひとりです」と絶賛を送っている。土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 贖罪の奏鳴曲」は2015年1月24日(土)22時スタート(全4話)。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日