身体に入っていた”無駄な力”が抜けると、楽になります。楽になった分、また気持ちの良い日々を過ごせることでしょう。もっとみんなが気持ちよく、楽に生きられたら良いな、と思います。そのためのアイデアのひとつをご紹介します。「あきらめる」ことは、「無理をしない」ことここで言っている「あきらめる」とは、「努力をやめる」という意味ではありません。頑張った結果に対して、もしくは自分にはどうすることもできない外部に対しての自分のリアクションを指しています。「もう、そうなってしまったんだから、それはしょうがないことだよ」と言ったニュアンスです。「あなたの大切にしていることが、それによって大切にできないでいるならば、もうそこに固執する必要は無いんじゃない?」という意味で、「しょうがないのだ」と思えたらなんて楽だろうかと思うのです。無理をして固執して、次に進めないのならば、あなたは何のためにそこにこだわっているのでしょうか。「うまくいったら良い。でも、うまくいかなくても良い。」そして、うまくいかない時って、どうしてうまくいかないかっていうと、うまくいかせたいと思うから。だから、うまくいかなくても良いんだって思えれば、そもそも“うまくいかない”ということ自体に反応する必要がなくなります。失敗は経験となって着実に次へとつながるものですから、そこはぜひスムーズにどんどん次へ向かえたら良いのでは?と思います。そんな時に例の言葉、「しょうがないのだ」を唱えてみましょう。ほら、なんだか頭が切り替わって、冷静に次へ向かえそうじゃありませんか?でもやっぱり「バランス」は大切何事においても、どうしてもこうしたいという強い意志や、プレッシャーによってこそ発揮できる力があることは確かです。そうでなければどうやってモチベーションを持てるのか、といえば、その通り。でも、だからこそ思い通りにいかない時のストレスといったらありません。期待をするから、その分頑張れるし、喜びがある。だからこそ期待外れの結果になれば、悲しみや怒りといった感情が現れます。だからその”ふり幅”に疲れたと思ったら、「しょうがない」と割り切ってあきらめてみたらいいと思うのです。ただ、問題はそうしたいと思う時に、簡単に「しょうがない」とすぐに思えるかどうか。何事も慣れが必要ですから、時々試してみることをおすすめします。「楽に生きよう!」エネルギーにあふれる世の中で、がんばらなくちゃいけないと思っているあなた。もしそんな日常に疲れているならば、この言葉を唱えてみませんか?「しょうがないのだ」と。しょうがない、とか、あきらめる、って聞くとなんだかネガティブなイメージで、良くない感じがしますね。でも、なんでもかんでも自分の思い通りにいくわけがないのが人生というもの。だからこそ、そこはポジティブな発音でこう言いたくなりませんか?そう、「しょうがないのだ!」と。だからこれは、お顔をあげて、カラッとした無理のない笑顔で次へ向かう為の一つのアイデアです。そうして身体に入っていた無駄な力が抜けると、楽になります。楽になった分、また気持ちの良い日々を過ごせることでしょう。もっとみんなが気持ちよく、らくに生きられたら良いな、と思います。どうぞお試しあれ!
2017年06月04日落語の伝統を守る一方で、独演会ではさまざまな挑戦を続けている柳家三三。昨年は文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞するなど、その活躍がいっそう注目されるなか、六ヶ月連続独演会〈たびちどり〉で挑む演目が、大作『嶋鵆沖白浪(しまちどりおきつしらなみ)』だ。幕末から明治期に活躍した柳派の談洲楼燕枝(だんしゅうろう・えんし)が創作した長編人情噺を、毎回2話ずつ高座に上げ、全12話を通すという試み。長らく演じ手が途絶えていたという本作への想いを、三三に聞いた。たびちどり 柳家三三 六ヶ月連続独演会チケット情報大商人の跡取りでありながら侠客となった“佐原の喜三郎”。物語は彼と、やはり裕福な家の娘ながら芸者から遊女へ身をやつすお虎の運命を軸に、巾着切りの庄吉や、なまぐさ坊主の玄若、三宅島に流された罪人の長・勝五郎、旗本の優男・梅津長門ら多彩な人物を巻き込んで展開する。「人情噺というと泣ける話をイメージするかもしれませんが、元々は広い意味で人情の機微を描いた話のことなんですよ」と三三は言う。「燕枝は九代目市川団十郎と親交が深かったこともあり、この作品も“白浪物”(盗賊を主人公とする物語)や“三尺物”(博徒や侠客が主人公)、“世話物”(町人の人情を活写した芝居)と、色々な要素がたっぷり詰まっているんです」と、その口調にも自然と熱がこもる。今回はこの大作を12話に分け、三三自ら再構成。「怪僧玄若坊」「闇の島脱け」「お虎の美人局」など、内容に合わせて付けられたタイトルは、どれもワクワクするものばかりだ。「本当にね、なぜこの演目が長い間忘れ去られていたのか不思議なくらい」と三三は話しつつ、「ただ、長編だけにダイナミックな場面と地味な場面とがありますから、そこは1話ずつ観ても楽しめるように調整しました。あとは、初見でも、途中の回を観ていなくても内容が分かるように、前回までのあらすじは読み物で配る予定です」と“続き物”ならではの工夫を明かす。そんな苦労もいとわないのは、落語のもつ豊かな世界をもっと知ってもらいたいから。「燕枝が活躍した当時は町内に1軒ずつくらい寄席があって、人々は晩ご飯を終えた後、ちょうどテレビを観てくつろぐ感覚で寄席に足を運んだそうですよ」と三三は語る。「だから『あの寄席で面白い“続き物”をやってるぞ』と評判になると、その寄席によその町からわーっとお客さんが集まったりしてね。艶のある場面にドキドキしたり、切った張ったの立ち回りにハラハラしたり。そういった楽しさを、現代のお客さんにどうやったら届けられるか。それだけを考えて演りたいですね」という三三。その言葉からは、名作を伝える演じ手としての覚悟が伝わってきた。公演は愛知・大須演芸場と大阪・グランフロント大阪にて、5月から10月まで毎月1回ずつ開催。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2017年05月08日実力派俳優としてひっぱりだこの柳楽優弥さん。現在「フランケンシュタインの恋」と大河ドラマを並行して撮影中の超多忙な毎日を送っている。取材に対応していただいたこの日の睡眠時間はなんと3時間。さぞお疲れであろうと思いきや、意外にも「こういう経験もしてみたかった」とストイックな役者魂をのぞかせる。極限的な睡眠時間を「しびれますね」と表現し、「明日も、明後日も、セリフを覚えたり…3週間休みがなかったり…」。弱音が聞けるかと思うと「ちょっとうれしいですよね」と満面の笑顔。心から役者の仕事を愛していることが伺える。「フランケンシュタインの恋」は、120年間、人から隠れるようにして暮らしていた怪物の深志研(綾野剛)と、大学院生の津軽継実(二階堂ふみ)が出会い、恋に落ちるというラブ・ストーリー。柳楽さんは継実に恋心を抱いている大学院の先輩で、実家の稲庭工務店に深志研を住まわせ、友情を築きながらも恋のライバルになるという稲庭聖哉を演じている。知り合いを通じてプライベートでご飯を食べる仲ではあったというものの、綾野剛さんとの共演は今回が初めて。「僕の方がずっと年下だけど『剛くん』って呼んでもウェルカムな雰囲気を出してくれるし、そういった距離や間合いの取り方がすごく上手な方」と大絶賛。綾野さんからは以前より「一緒に出てよ!」とラブコールを受けていたがタイミングが合わず、今回の「フランケンシュタインの恋」では念願の初共演を果たし、「うれしいです!」との喜びの声を上げている。ちなみに、綾野さんからは「優弥」と呼ばれているそうだ。撮影開始からまもなくの3月26日、27歳の誕生日を迎えた柳楽さん。誕生日当日は大学の食堂で撮影中だった為、綾野さん、二階堂さんと大勢のエキストラやスタッフに盛大にお祝いをしてもらい、「久々にあれだけ多くの人から拍手してもらってうれしかったです」とご満悦。ケーキもたくさん用意されたのだとか。「剛くんからはカッコいいサングラスをもらいました」とプレゼントの内容まで聞かせてくれた。取材中に何度も「大好き!」と好きアピールしていた綾野さんとの初共演であることも、稲庭役を受けるきっかけとなったのはもちろんだが、映画『許されざる者』で共演した柄本明さんとの再共演も熱望していたという。第1話の台本を読み、柄本さん演じる鶴丸教授と稲庭が落語を聞いているシーンを想像したときに「このシーンはほかの人にやらせたくない!」と強く思ったそうだ。怪物が登場するというファンタジー要素がある今作への柳楽さんのアプローチは、「『E.T』や『シザーハンズ』もそうですが、見慣れないビジュアルのキャラクターを見慣れるようになるまで、笑いを取り入れたりしていますよね。ファンタジー部分をいかに見やすくするかが大変で、そこに重点を置いて演じています」とのこと。柳楽さんが演じる稲庭は「前半は特に、視聴者に一番近い視点を持つ、普通の感覚の人」だと分析する。怪物である深志研と、稲庭が恋心を抱いていた継実の接近により、徐々に稲庭のジェラシーが露わになる。また、川栄李奈さん演じる元ヤンキー娘の室園美琴も稲庭に惹かれており、恋の三角関係どころか四角関係が展開していくという…。「監督が“稲庭の嫉妬カット”と名付けて、場を盛り上げてくれてるんですよ」。柳楽さんが「ジェラ男」と呼ぶ稲庭が見せる、その“嫉妬カット”には要注目だ。柳楽さんは元気良く、「とにかく楽しく撮影しています!」と爽やかな笑顔で言い、撮影現場へと戻っていった。(Hiromi Kaku)
2017年05月07日特別展「北斎-富士を超えて-」が、大阪市阿倍野区のあべのハルカス美術館で、2017年10月6日(金)~11月19日(日)まで開催されます。葛飾北斎の晩年30年間に描いた作品と人生に焦点を当て、北斎が追い求めた美の世界に迫る展覧会です。また、近年注目度の高まっている北斎の娘・応為(おうい)の作品も登場するので、こちらも見逃せません。北斎の晩年にフォーカス!特別展「北斎-富士を超えて-」が大阪で開催!《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 天保元~4年(1830~33)頃 大英博物館© The Trustees of the British Museum. Acquired with the assistance of the Art Fund.あべのハルカス16階にある美術館・あべのハルカス美術館で、江戸時代後期の浮世絵師として世界にその名が知られる葛飾北斎の展覧会「北斎―富士を超えて-」が開催されます。会期は、2017年10月6日(金)~11月19日(日)まで。本展はイギリス・大英博物館との国際共同プロジェクトによるもので、北斎研究の第一人者である、あべのハルカス美術館館長・浅野秀剛氏と、大英博物館の北斎研究者とが協力して実現した企画です。《雲龍図》 嘉永2年(1849) ギメ美術館 Photo ©Musée Guimet, Paris, Dist. RMN-Grand Palais / Thierry Ollivier / distributed by AMF稀代の浮世絵師・葛飾北斎。彼の作品「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、英名「Great Wave」として海外でも広く知られ、世界でもっとも有名な絵の1つに数えられています。このような作品を描いた北斎は、いったいどのような人物だったのか。今回は、これまで行われてきた画業全般を辿る北斎展とは異なり、晩年30年に焦点を当てているのが最大の特徴です。肉筆画を中心とした約200点を紹介すると共に、北斎の精神性や人物像に迫ります。本展の特徴《雨中の虎図》 嘉永2年(1849) 太田記念美術館●大英博物館国際共同プロジェクト大英博物館では、2017年5月25日(木)~8月13日(日)まで、70年ぶりとなる「Hokusai-beyond the Great Wave」が開催されます。世界各国で所蔵されている北斎の作品が、大英博物館とあべのハルカス美術館に集結。2020年に東京オリンピック、パラリンピックを控えた今、世界が日本の北斎に再び注目しています。●晩年の30年にフォーカス!北斎の人となりに迫る「70歳までに描いたものは取るに足らない」など、北斎が晩年に掛けた信念を伝える言葉は少なくありません。70歳を過ぎて「富嶽三十六景」を完成させた後、さらに精力的に作品を生み出しました。今回は、そんな北斎晩年の30年間に焦点を当て、神の領域に至るべく描き続けた、画狂老人・北斎の人となりに迫ります。●肉筆画約60点を中心に約200点が展示!北斎の妥協のない筆遣いがそのまま伝わるのは、やはり肉筆画です。版画とは異なり肉筆画は1点もの。北斎の技量や色彩感覚をそのまま感得できます。森羅万象を描き続けた北斎の1点1点をじっくりと鑑賞してください。見どころをご紹介!●代表作「富嶽三十六景」の展示《富嶽三十六景 凱風快晴》 天保元~4年(1830~33)頃 大英博物館 © The Trustees of the British Museum. 新たに日本のパスポートの顔となる北斎の代表作「富嶽三十六景」。北斎にとって富士山とは大自然の象徴でもあり、超絶なるのものの象徴でした。すなわち、崇高なる神であり、超えるべき目標でもあったのです。そして、いつしか北斎は、富士山に自分自身の人生を重ねていたように思われます。1820年後半、妻の死や、自身の病気、孫の逸脱行為による経済的困窮など、様々な苦境を乗り越えてきた北斎にとって、「富嶽三十六景」シリーズは、画家としてのキャリアを復活させるきっかけとなった大切な作品。その連作の中から、「Great Wave」として海外でも人気が高い「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や、赤富士を描いた「富嶽三十六景 凱風快晴」、「凱風快晴」とペアになる「富嶽三十六景 山下白雨」などが展示されます。●神の領域への軌跡を辿る!《花見》 文政7~9年(1824~26)頃 ライデン国立民族学博物館 © Collection National Museum van Wereldculturen. RV-1-4482-m19歳で浮世絵師・勝川春章の門下となった北斎は、「春朗(しゅんろう)」という名を貰い、翌年、 役者絵「瀬川菊之丞 正宗娘おれん」でデビューしました。それから70年、神の領域を目指し、邁進する北斎の苦難の道を作品と共に辿ります。美人画、浮絵、黄表紙や洒落本などを発表して、一流絵師になろうと努力を重ねますが、春章の没後、俵屋宗理と改名し、勝川派を離脱。その後は、狩野派、琳派などの流派にはとどまらず、中国画や銅板、油彩、西洋画を積極的に取り入れていきました。その後、肉筆画にも力を入れるようになり、70歳になってからは、「富嶽三十六景」や「諸国滝廻り」に代表される風景版画シリーズを発表。そして、75歳で、画狂老人(がきょうろうじん)と改名。以降、90歳で没すまで、肉筆画、絵画、手絵本を中心に画業を展開しました。●北斎の波の集大成!「濤図」小布施北斎館から小布施の祭屋台の天井絵として描かれた「濤図」も展示されます。小布施の豪商・高井鴻山の招きで、娘・応為と共に小布施に旅行し、小布施の祭屋台の天井絵として一対の「濤図」を描きました。この時、北斎は実に86歳。北斎は「富嶽三十六景」を完成させる前から、波の描き方を研究しており、「濤図」は北斎の波の集大成とも言える作品です。この2枚を並べると、道教の陰陽を対比させた「太極図」が浮かび上がって見えます。道教の教えで、全ての根源を意味する「太極」。北斎は、波だけでなく、宇宙の成り立ちも描こうとしていたのではないでしょうか。●88歳から90歳までに描かれた数々の肉筆画が登場!北斎晩年の作品では、龍や獅子、鷹などの生き物、さらに、力強いエネルギーに溢れた伝説上の人物や聖人が生き生きと描き出されており、北斎が信仰と芸術の崇高な領域に達したことが今に伝えられています。また、北斎は亡くなる直前に、「天があと5年命をくれたなら、真正の絵師になれただろうに」という言葉を残したと言われています。死を目の前にしながらも、画家としての道を邁進し、理想を追求し続けた北斎。彼が目指した神の領域とは何だったのか、富士を越えて天へ昇っていく龍を描いた「富士越龍図」や「雪中虎図」など、晩年に手掛けられた肉筆画を通して、北斎の心象風景をじっくりと読み解いていきましょう。●北斎の娘・応為の作品にも注目!北斎に「美人画にかけては応為には敵わない」と言わせたほどの力量を持っていた伝えられる、北斎の三女・応為。応為の肉筆画は少なく、推定作を含めても10点も現存しない貴重な作品です。今回、この特別展のため、東京国立博物館の「月下砧打ち美人図」、クリーブランド美術館の「関羽割臂図」、太田記念美術館の「吉原格子先図」が展示されます。色彩の豊かさや鮮やかさ、女性ならではの細やかさを楽しんでみてください。北斎が追い求めた美の世界に迫る展覧会に、お出かけしてみてはいかがでしょうか。イベント詳細名称:大英博物館国際共同プロジェクト「北斎-富士を超えて-」会場:あべのハルカス美術館住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階会期:2017年10月6日(金)~11月19日(日)休館日:10月10日(火)、16日(月)、23日(月)、30日(月)、31日(火)開館時間:火~金 10:00~20:00、月・土・日・祝 10:00~18:00※いずれも入館は閉館の30分前まで。料金:一般 1,500(1,300)円、大学・高校生 1,000(800)円、中学・小学生 500(300)円※()内は前売りと15名以上の団体料金。※障がい者手帳を持つ方は、本人と付き添い1名まで当日料金の半額。※前売券は7月29日(土)~10月5日(木)まで販売予定。公式サイト:
2017年04月30日東京・墨田区で生まれた世界的絵師・葛飾北斎の魅力を海外に向けて発信する「北斎ナイト」が4月7日に東京・日本外国特派員協会で開催され、山本亨墨田区長、菊田寛すみだ北斎美術館館長、日本外国特派員協会エンターテイメント コミッティー・Sandra Mori委員長、そして演出家・宮本亜門が登壇。そこで、今年1月に宮本が演出を手掛けたリーディング公演「画狂人 北斎」(「FANATIC ARTIST HOKUSAI」)のイギリス・大英博物館公演が発表された。開催日は7月27日(木)。2016年に墨田区の考案によりスタートした「葛飾北斎×宮本亜門」プロジェクト。その第一弾として1月に上演されたのが、「すみだ北斎美術館」でのリーディング公演(朗読劇)「画狂人 北斎」だった。宮本が江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の晩年の壮絶な生き方と真の芸術家としての姿に迫る本作を、今回はイギリスにて上演。葛飾北斎の特別展「Hokusai:beyond the Great Wave」開催期間中の大英博物館で、より進化したリーディング公演が実現する。会見で宮本は「正直に言いますと、私が北斎に興味を持ったのは、外国人の方の興味からです」と明かす。「北斎は、アメリカのライフ誌で『この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人』に選ばれた唯一の日本人。海外で仕事をしたときにも『なぜ北斎はあれほどの絵が描けたのか』と聞かれることが度々ありました」と話し、「それでもう一回北斎を調べてみたら、想像を超えるものでした。まず引っ越しの数は93回、名前を30回変えている、部屋を片付けられなかった…だけではありませんけど(笑)、色々な面ですべてが記録づくし。そして彼は80歳になっても、自分は100歳、120歳までもっといい絵を描くために生きたいと言い続けていた。この“強欲”と言っていいのでしょうか、生きることを存分に楽しんでいた北斎。私はなぜここまでパワフルに、次々とスタイルを変えて、晩年まで描き続けていたのかを探りたく、舞台をつくる決意をしました」と本プロジェクトのきっかけを語った。今回の公演については「北斎の晩年の肉筆画を含め、貴重な展示が行われているときに、大英博物館のGreat Courtで、北斎とはなんぞやということをイギリスの皆さんと一緒に考えながら検証したいと考えています」と話した宮本。「(東京オリンピック・パラリンピックが開催される)2020年を前に日本から世界に、最も有名で最も魅力あふれる日本のアーティストを発信する。私もパフォーマンスという形をとりながら、今後もこれを世界中で展開していきたい。北斎の魅力を世界中に発信していけたらと心から思っています」と意気込みを述べた。プロジェクトの今後に期待していきたい。撮影・取材・文:中川實穗
2017年04月10日開館記念展III「てくてく東海道-北斎と旅する五十三次-」が、2017年4月18日(火)から6月11日(日)まで、東京・墨田区のすみだ北斎美術館で開催される。<東海道五十三次>と言えば歌川広重が有名だが、更にさかのぼること30年、実は葛飾北斎も、当時の絵師の中でも群を抜く、多数の<東海道五十三次>シリーズを手掛けている。風景を主とする広重とは違い、北斎は小さくてかわいらしいサイズの画面に、土地の風俗を多く描いた。本企画展では、北斎の<東海道五十三次>シリーズより、すみだ北斎美術館所蔵の「春興五十三駄之内」の貴重な初摺(※1)一揃いを初公開(前後期で半数ずつ展示)。北斎の描いた東海道五十三次の世界を、シリーズ毎だけではなくトピックス毎にも展示するなど、北斎と彼にまつわる作品群を様々な角度から紹介していく。※1初摺現代の出版物で言う初版のこと。摺られる際の版木の状態も一番良く、繊細に彫られた細かな表現まで摺り出される。色の指示など、下絵を描く絵師からの制作意図が一番反映されるといわれる。展示は「1章 旅立ちの前に」「2章 北斎の名品 東海道シリーズ」「3章 北斎と旅する東海道」「4章 北斎と羽ばたく東海道」「5章 その先の東海道」の5章構成。江戸の様々な浮世絵や文学作品を通して<東海道>が江戸の庶民に親しまれるようになったきっかけの紹介から、北斎の画風が影響を与えた作品の展示にいたるまで、北斎ならではの<東海道五十三次>の魅力が楽しめるものとなっている。【開催概要】開館記念展III「てくてく東海道-北斎と旅する五十三次-」期間:2017年4月18日(火)〜6月11日(日)<前期・4月18日(火)〜5月14日(日) 後期・5月16日(火)〜6月11日(日)>※作品保護のため、前後期で一部展示替えを行う。開館時間:9:30〜17:30(入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日観覧料:一般 1,000(800)円、高校生・大学生・65歳以上 700(560)円、中学生・障がい者 300(240)円※()内は20名以上の団体料金。※小学生以下は無料。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証の提示が必要。※65歳以上は年齢を証明できるものの提示が必要。※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などの所持者及び付添人1名は障がい者料金で入館可能。(入場時に証明が必要)※本展のチケットで、会期中観覧日当日に限り常設展も観覧可能。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年04月10日女優の柳美稀(19)が25日、札幌ドームで開催されたオープン戦「北海道日本ハムファイターズ対東京ヤクルトスワローズ」の始球式を務めた。投球は右にそれたものの、ソフトボールの経験を生かして見事なノーバウンドピッチングを果たした。マウンドに上がった柳は、日本ハム・レアード選手でおなじみの"寿司パフォーマンス"を披露。観客を沸かせながら、緊張した面持ちでバッターのヤクルト・西浦直亨選手に向かって渾身の一球を投げ込んだ。自身初の始球式を終えた柳は、「今日のピッチングは自分的には60点」と控えめに自己採点。「ほんとにほんとに悔しいので、次回は100点の投球をするためにお仕事で活躍してまた呼んでいただけるように頑張ります。肩作っておきます」と意気込み、自身のツイッターでは「ノーバンで届いた」と報告している。1997年8月24日生まれの大阪府出身。昨年、『動物戦隊ジュウオウジャー』(テレビ朝日系)のセラ・ジュウオウシャーク役で全国放送のドラマ初出演を果たした。本日は始球式に女優の柳 美稀(@yanagi_miki_)さんが登場!#lovefighters #宇宙一のその先へ pic.twitter.com/IFc9AnKaHD— 北海道日本ハムファイターズ公式 (@FightersPR) 2017年3月25日
2017年03月26日2017年4月2日まで開催されている、開館記念展「すみだ北斎美術館を支えるコレクターピーター・モースと楢﨑宗重二大コレクション」では、北斎画のコレクターとして知られる二人のコレクションを大公開しています。北斎コレクター珠玉のアート作品を鑑賞できるのは今だけ!繊細なため徹底した管理が必要な浮世絵。その品質を保護する目的から、期間を区切って作品を展示。そのため、現在企画展で展示されている作品を次回いつ一般向けに展示されるかは不明なのだとか。現在開催されている企画展では、世界有数の北斎作品コレクターとして知られるピーター・モース氏と、浮世絵研究の第一人者である楢﨑宗重氏のコレクションの一部を展示。なかでも、モース氏の「富嶽三十六景武州玉川」は、多摩川の川面が波打っている様子を、絵の具を付けずに摺る「空摺り」によって、凹凸感を出す技法が見て取れるレアな作品です。北斎画だけじゃない! 見逃せない名画がズラリもう一人のコレクターは楢﨑宗重氏。長年の研究活動のなかで集められた浮世絵をはじめとする、多くの作品を美術館に一括して寄贈しました。資料は美術史的に大変価値のあるもの。とりわけ肖像画「三宅康直像」は、明治期に日本人として近代の洋画を研究した高橋由一が手掛けた、美術史的にも貴重な作品です。日本が誇るアーティストの名画を間近で鑑賞できる貴重な機会をお見逃しなく!取材・文/末吉陽子スポット情報スポット名:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2電話番号:03-5777-8600
2017年03月26日近未来的な美術館建築を手掛けたのは妹島和世氏江戸の情緒を残す、墨田区・両国。1760年、この地に生を受けたのが、天才画家・葛飾北斎です。その独特な画力で世界中にファンを持つ北斎の生涯を紹介するべく、2016年11月に「すみだ北斎美術館」が誕生しました。住宅街に突如現れるメタリックな外観が目を惹く「すみだ北斎美術館」。ルーブル美術館の別館や、金沢21世紀美術館の建築で知られる妹島和世氏の設計による建物で、空に溶け込むような淡い色のアルミの質感が訪れる人を驚かせます。北斎が生きた90年間の歴史をアートと辿る約1800点の北斎作品を保有する同美術館。常設展では、90歳という長寿で晩年まで筆を走らせていた北斎の足跡を、それぞれの年代の画風により、7つのエリアに分けて展示をしています。各期の代表作を実物大高精細レプリカで鑑賞できるだけではなく、絵の前に置かれたタッチパネルでは、詳しい解説を紹介。北斎の超技巧アートに酔いしれながら、画業についても学ぶことができます。北斎のアトリエを再現、そのリアルさにびっくり!その他にも、浮世絵に使用するモチーフを描きとめ、弟子に画風を伝えていたとされるコミカルな絵手本「北斎漫画」や、錦絵のタッチパネル画像で鑑賞できる錦絵の制作過程も見どころ。弟子が残した絵から忠実に再現した、北斎84歳の頃のアトリエもリアルです。知られざる北斎の生涯を覗き見ることができる美術館、ぜひご堪能あれ!取材・文/末吉陽子スポット情報スポット名:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2電話番号:03-5777-8600
2017年03月23日主演・綾野剛が、永遠の命を持ち、人間とは一緒に生きられない怪物役を演じる日本テレビ系新・日曜ドラマ「フランケンシュタインの恋」。この度、新たに柳楽優弥の出演が決定し、綾野さん、ヒロイン・二階堂ふみと三角関係を繰り広げることが分かった。怪物として生を受けた男。その体は、ある秘密を抱えた危険な肉体。怪物は、人間とは一緒に生きてはゆけないと、姿を消した。それから約100年後、2017年の日本。怪物は生きていた。森の奥で。永遠の命を持ち、人間とは懸け離れた肉体、パワーを持つ怪物。しかし、その心は、誰よりも人間。無理なこととわかっていながら、「人間」として暮らせる日を夢見ている。ラジオから流れる「人間の世界」に聞き耳を立て、人間が捨てた品々を拾い集めては、「人間の生活」に想いを馳せ、人間に憧れる。怪物は、ユニークで、キュートで、優しくて…その心は、誰よりも人間である。そんなある日、ひとりの若い女性・津軽さんと出会う。怪物は苦悩する。人間と会いたくない、怖い。こんな自分を受け入れてくれるはずがない。しかし、人間と会いたい、話したい、笑いあいたい。そして、怪物は、人間に恋をした。しかしそれは、かなわぬ思い。なぜなら怪物の体にはある秘密があり、怪物は人間に触れることができないのだ。人間に触れてしまうと…。触れたいけど傷つけたくない、好かれたいけど嫌われたくない。測りがたく、縮まりがたい距離が露わになっていき、関わることで抱き始めた、人間への“温かい感情”が、やがて怪物を苦しめていくことになる…。誰もが知る恐怖とサスペンスホラーの原点、フランケンシュタインが、現代の日本を舞台にオリジナルストーリーで、 笑いと涙と切なさあふれるラブストーリーとして描かれる本作。主演の綾野さんが100年前、ある事件をきっかけに生み出された怪物を演じ、その怪物が恋してしまうリケジョの津軽継実役を二階堂さんが演じる。そして今回、津軽さんと同じ大学の研究室に所属する大学院生で、津軽さんのことが好きな稲庭聖哉役を柳楽さんが演じることが決定。あるとき怪物と出会い、実家で一緒に暮らすことになる彼は、怪物になにかと世話を焼き、友情が芽生える。怪物と自分を比べてしまい、自分の方が「偽物の人間」と感じることも多く、落ち込んだり嫉妬したり、意地悪な気持ちになってしてしまうことも…そんな人間くさい男。怪物と友情を育みながらも、恋の三角関係に苦悩しながら青春を送っていくという役どころだ。出演が決定した柳楽さんは、「綾野剛さんや、尊敬する大先輩方をはじめとするキャストのみなさんと撮影期間を共に過ごせると思うと、嬉しい気持ちで一杯です」と喜び、「可愛らしくユーモア満載でありながら、人間の本質も鋭くついた今作の世界観を、精一杯楽しみたいと思います」とコメントを寄せている。「フランケンシュタインの恋」は4月期より毎週日曜日、日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年02月25日グラビアアイドルで女優の柳ゆり菜が19日、東京・新宿の福家書店新宿サブナード店で写真集『ひみつ』(発売中 2,700円税抜き 講談社刊)の発売記念イベントを行った。2014年にNHKで放送された連続ドラマ小説『マッサン』でヌードポスターに起用されて一躍話題を集め、以降はドラマやグラビアなど様々なフィールドで活躍している柳ゆり菜。そんな彼女の2枚目となる同写真集は、オーストラリア・シドニーでロケを行い、持ち前の可愛らしい笑顔はもちろん、バストのトップをぬいぐるみで隠した衝撃のショットを披露するなど、彼女の魅力が詰まった1冊となっている。多くの報道陣を前にして被っていたカツラと帽子を脱いだ柳は「髪の毛を40cm切りました。昨年の12月にヒロインを務めさせていただいた映画があり、そこで切らせていただきました。ベリーショートは人生で初めてですが、自分の性格にはこっちの髪の方が合っているので、"ニュー柳ゆり菜"として受け入れてもらえたら嬉しいです」とあいさつ。その経緯を「その作品を全身全霊で向き合いたかったので、女優魂を見せようとスキンヘッドでも何でもしようと思いました」と明かしつつ、「いざ切ってみると首輪が外れたような感じで、可能性が広がったし、自分にフィットしたような心地良い髪型です」と胸を張った。2年ぶりに発表された写真集については「表紙に載っているぬいぐるみでバストのトップを隠した写真は、セクシーでトップになると思い、マネージャーと相談しました。自分でプロデュースしたような表紙になりましたね」と自信。また、今回は"お尻推し"の写真が多いといい、「自分としては曲線のキレイさがお気に入りで、大きなお尻が武器だと思っています。以前は胸でしたが、今回はお尻が新たな魅力だと思い、お尻が多めになっています」と説明しつつ、「網タイツはハムみたいになると思って着ませんでしたが、いざ着てみるとお尻が綺麗に見えました。新たなお気に入りのアイテムになったので、ぜひ見ていただきたいです」とアピールしていた。
2017年02月20日1月5日、演出家・宮本亜門が手がけるリーディング公演『画狂人北斎』のプレス内覧会が開催された。会場となったのは昨年11月、墨田区にオープンした「すみだ北斎美術館」。世界的に知られた江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎が生涯のほとんどを過ごしたこの地に建てられた美術館を皮切りに、「25年来、北斎の大ファン」だという宮本が新プロジェクトをスタートさせる。舞台上には出演者5名と語りの計6名が登場。樋柴智康の語りにより、物語は博物館の講演会場から始まる。北斎研究家・長谷川南斗(菊地創)が語る北斎への考えに、画家を目指しながら彼の研究を手伝う助手・峰岸凛(秋月三佳)は違和感を持つ。一方、舞台は江戸時代へ。天保の大飢饉や出版統制など厳しい状況の中、絵を描き続ける晩年の葛飾北斎(大森博史)と、悪態をつきながらも彼を支える娘・お栄(岡田あがさ)。しかし親友である戯作者・柳亭種彦(谷田歩)が幕府によって捉えられ、追い詰められた北斎は小布施へと居を移す。北斎の真実を追い求める現代のふたりの姿と、激動の時代に身を置く晩年の北斎の姿が交互に舞台上に立ち現れ、やがてクロスオーバーしてゆく。そして彼らが最後にたどり着いたのは……というストーリーだ。リーディング公演ではあるもののスライドで実際の北斎の絵が多数映し出されるので、劇世界の面白さはもちろん、北斎作品の魅力がより深く味わえるという仕掛けも。公演後に行われた会見で、今回の作品に関して「北斎が小布施に行った理由はいろいろな説があるが、当時は鎖国が始まってどんどん厳しくなっていった時期。現代においても書くものの自由や、何のために書くのかということだったり、時代は違えども北斎と近いものはあるんじゃないか」と語った宮本。あえて晩年の北斎に焦点を当てた理由としては「色んなスタイルに変えていき、『100歳になっても足りない』と言い続ける芸術家の生き方にまず興味を持った。現在の高齢化社会で暮らすみなさんも元気づけたいし、『芸術家とはなんぞや』というのをなんとか表現したかった」とのこと。もともと、海外でも圧倒的な知名度がある葛飾北斎。今回はリーディング公演だが、いずれは舞台化し、将来的には海外公演も視野に入れているという。オリンピックに向けて海外から日本への注目が高まる今、今後の展開を楽しみにしていたい。
2017年01月10日11月22日に、江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎の作品が展示される美術館「すみだ北斎美術館」がオープンした。北斎は1760年に現在の墨田区の北斎通り付近で生まれ、およそ90年の生涯のほとんどを墨田区内で過ごし、優れた作品を数多く残した。今回、美術館の開館にあわせ、記念展として「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」を開催。同展では、海外に流失し、100年あまり行方知れずとなっていたが、近年競売にかけられ、昨年墨田区が取得した長さ約7メートルの幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」を初公開。そのほか、代表作「冨嶽三十六景」など墨田区所蔵の数々の名品・優品のなかから、北斎の肉筆画、版画、摺物、版本などを前後期合わせて約120点を展示。■開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」会期:11月22日(火)~2017年1月15日(日)【前期】11月22日(火)~12月18日(日)【後期】12月20日(火)~1月15日(日)※作品保護のため前後期で一部展示替えを行います。また、各期においても途中で一部展示替えを行います。休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始11月28日(月)、12月5日(月)、12月12日(月)、12月19日(月)、12月26日(月)~1月1日(日・祝)、1月10日(火)開館時間:午前9時30分~午後5時30分(入館は閉館の30分前まで)
2016年11月22日東京・墨田区のすみだ北斎美術館の開館記念展として「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」が開催される。期間は2016年11月22日(火)から2017年1月15日(日)まで。北斎を多角的に楽しめる展示内容本展は、墨田区所蔵の数々の名品・優品の中から、北斎の肉筆画、版画、摺物、版本等約120点を一堂に展示。北斎の代表作といえる作品の数々を間近に見ることができる貴重な機会となる。展示は幾つかの章にわかれている。北斎本人および同時代や後世の作家たちが描いた北斎の姿などを紹介する「序章」、北斎の眼を通して描かれた“すみだ”の作品を展示する「1章」、約100年ぶりに再発見された幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」を全巻一挙に公開する「2章」などで構成されている。幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」を全巻一挙に初公開注目は、約100年ぶりに再発見された幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」。かつて北斎壮年期の傑作の一つと言われ、彼の肉筆画の中で最長とされる7mの作品だ。両国橋から山谷堀あたりまでの隅田川両岸の景色が、洋風の陰影法を交えた表現で描かれており、また新吉原での様子も細緻な筆遣いで表現されているのが特徴だ。本展では全巻一挙に公開する。“富士山”を題材にした代表作「冨嶽三十六景」富士山を様々な角度から描いた「冨嶽三十六景」の作品も多数登場。中でも山下白雨は、山を堺に対象的な天候を描くことにより、富士山の大きさや高さを表現した名作だ。なお、雷の部分は当館のロゴマークのデザイン元にもなっている。各地の“滝”を色彩豊かに描いた「諸国瀧廻り」日本各地の「滝」を題材にした「諸国瀧廻り」。会場では、岐阜県の「阿弥陀ヶ瀧」がモデルとなった「木曽路 / 奥阿弥陀ヶ瀧」や奈良県の高滝を描いた「和州吉野義経馬洗瀧」が展示される。「木曽路 / 奥阿弥陀ヶ瀧」は、上部の丸い滝口から勢い良く落下する水の流れや、滝口の部分にゆらめくような波紋が描かれ、複数の視点から1つの対象を捉える手法を取った作品となっている。2016年11月22日(火)に東京・墨田区で開館する「すみだ北斎美術館」で、北斎のめざした芸術世界を体感してみてはいかがだろう。【詳細】開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2会期:2016年11月22日(火)~2017年1月15日(日)前期 11月22日(火)~12月18日(日)後期 12月20日(火)~1月15日(日)※作品保護のため前後期で一部展示替えを行う。また、各期においても途中で一部展示替えを行う。休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始11月28日(月)、12月5日(月)、12月12日(月)、12月19日(月)、12月26日(月)~1月1日(日・祝)、1月10日(火)開館時間:午前9時30分~午後5時30分(入館は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,200円(960円)高校生・大学生 900円(720円)65歳以上 900円(720円)中学生 400円(320円)障がい者 400円(320円)※()内の団体料金は20名以上。※小学生以下は無料。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。※65歳以上の人は年齢を証明できるものを提示。※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などを持参、及びその付添の1名まで障がい者料金で観覧可(入館の際は、身体障害者手帳などの提示を。)。
2016年09月29日自然食カフェすぴか(東京都墨田区)は10月1日、すみだ北斎美術館のオープンを記念し、葛飾北斎の代表作「赤富士」および出身地である「すみだ」をモチーフにしたマクロビオティックスイーツ2種類を発売する。「すみだ北斎美術館」(東京都墨田区)は、墨田区で生まれた江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎を区民の誇りとして永く顕彰するために開館する美術館。11月22日にオープンを予定している。今回、同店が発売するスイーツは、葛飾北斎の代表作「赤富士」をモチーフにした「赤富士クッキー」(150円)と、すみだをイメージした「すみだマフィン」(200円)の2種。「赤富士クッキー」は、生地に自然栽培の小麦粉と玄米粉を使用した。赤い生地の色には、紫いも粉を使用している。紫いもは、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを豊富に含んでいるさつまいもの一種で、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維などの成分が豊富に含まれている。また、アントシアニンには目の健康を守る効果や免疫力向上効果もあるとのこと。精製していないホールフードの全粒粉や玄米粉を使用しているため栄養価も高く、香ばしい風味やサクサクとした食感も楽しめるという。「すみだマフィン」は、生地に自然栽培の小麦粉を使用した。「すみだ」の「すみ(炭)」から連想して、15ミクロンという微細の竹炭パウダーを生地に練り込んでいる。炭は吸着性能が高いため、体内にたまった老廃物を吸収して体外へ排出するデトックス効果が期待できるという。マフィンの表面には、北斎が「新板浮絵両国橋夕涼花火見物之図」などで描いている隅田川の花火をイメージして、クコの実(ゴジベリー)をトッピングした。クコの実は、スーパーフードのひとつで、美肌効果、老化防止の効果があると言われている。なお、両商品とも動物性食材は一切使用していないとのこと。※価格はすべて税込
2016年09月23日すみだ北斎美術館(東京・墨田区)が、2016年11月22日(火)に開館する。世界的な画家として評価の高い葛飾北斎。生まれは、現在の墨田区北斎通り付近にあたる本所割下水で、およそ90年にも及ぶ長い生涯のうち、そのほとんどを「すみだ」で過ごしたといわれる。すみだ北斎美術館では、葛飾北斎が残した多くの名作を展示する。館内は4階に常設展示室、3〜4階に企画展示室を配置。様々な企画を通して、北斎とすみだとの関わりについて伝えていく。北斎とその画業について理解を深める「常設展示室」「常設展示室」は7つのエリアで構成。各時代の代表作をエピソードと交えて紹介するコーナーや、浮世絵の製作工程を映像で紹介するエリアを展開。また作品だけではなく、リアルに再現した北斎のアトリエも見どころだ。各期の代表作を紹介北斎の90年にもおよぶ生涯に沿って、各時代の代表作(実物大高精細レプリカ)などを展示するコーナー。勝川派や江戸琳派での活躍に加え、墨色中心の読本挿絵、そして浮世絵に風景画という新しいジャンルを生み出した名作「冨嶽三十六景」などが紹介される。浮世絵の制作過程を映像で浮世絵師として有名な北斎。そんな彼が生み出してきた、浮世絵作品の制作過程を高精密モニターの動画でじっくりと見られるコーナーも登場。動画では名作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を刷る様子が映し出され、輪郭線の象りから完成までの、各プロセスを鑑賞することができる。だんだんと色味が深まり、1つの絵が完成していく様子を見られる貴重な機会だ。北斎アトリエの再現模型門人の露木為一が残した絵を元に再現された北斎のアトリエ。彼はこたつに半分入りながら熱心に絵を描き、一緒に暮らす娘の阿栄が傍らで見守っている。北斎を訪ねた人の話しでは、ゴミが散らかっていても意に介さず、平然と絵を書いていたと言われている。タッチパネルで作品の時代背景まで理解会場には無数のタッチパネルが配置されており、展示作品の詳細や時代背景を知ることができる。時代ごとや「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」などシリーズごとに作品を見ることができるため便利だ。様々な切り口で紹介する企画展示室一方の企画展示室では、最新の調査研究に基づき、北斎を中心とした様々なテーマ、切り口の多彩で魅力ある企画展示を実施。開館と共に開催されるのは、開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション」。会場では、海外に流失し100年余まったく行方の知られていなかった「隅田川両岸景色図巻」をはじめ、館所蔵の数々の名品や代表作が紹介される。【詳細】すみだ北斎美術館開館日:2016年11月22日(火)住所:東京都墨田区亀沢2-7-2敷地面積:3278.9平方メートル
2016年07月29日柳楽優弥が野獣のようにストリート・ファイトを繰り返す若者をカリスマ性たっぷりに怪演するほか、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎ら若手実力派俳優たちが、それぞれ驚愕の進化を見せる問題作『ディストラクション・ベイビーズ』。5月21日(土)より全国18館で公開され、大ヒットスタートを切った本作から、鑑賞者の間で話題を呼んでいる柳楽さんの異様さが引き立つ“坊主カット”が解禁となった。愛媛県・松山を舞台に、欲望のおもむくままに喧嘩に明け暮れる若者・泰良と、その狂気に魅せられた退屈な高校生、2人の“危険な遊び”に巻き込まれてしまうキャバ嬢、姿を消した兄を探すたった1人の肉親である弟の姿を描く本作。5月21日(土)より全国18館で公開されるや、メイン館となるテアトル新宿では、初日レイトショー含む5回上映すべて、立ち見まで売り切れる全回満席札止めとなる大ヒットスタートを切った。その勢いは日曜日も続き、6回上映がすべて満席に。公開前日の新聞各紙では大枠での映画評や監督インタビューが多数露出、公開前より業界内外から「衝撃作」として熱い注目を集めていたこともあり、キャスト陣や作品への高い期待度、意欲度がそのまま成績へと繋がる結果となった。また、テアトル新宿の大ヒットを受け、急遽シネ・リーブル池袋で6月4日(土)より拡大公開されるほか、全国30館以上の劇場で公開が決定。劇場側からの問い合わせも多く、この勢いはますます加速していきそうだ。今回の大ヒットに合わせ、早くも一部で話題沸騰となっていた、柳楽さんの“坊主カット”が解禁。闇に紛れるように佇む“泰良”の姿からは、不穏かつ妖しげな、ギラギラした存在感がにじみ出ている。「ずっと喧嘩しているから、気持ちが常に高揚していた」と語る柳楽さんは、このシーンで自ら髪を切ることを提案。自身の生まれ月でもあるラッキーナンバーにちなんで3mmのバリカンを当て、決意表明の坊主姿となったという。喧嘩に明け暮れ、“場数”を踏むたびに強さを増していくという人物を演じる過酷な撮影下でも、モノづくりを“遊ぶ”姿勢には、まるで泰良が憑依しているかのような大胆さが垣間見える。いまの日本を代表する若き才能たちがエネルギーを発露させ、今期ナンバーワンの衝撃と忘れがたい記憶を刻み付ける本作を、スクリーンで確かめてみて。『ディストラクション・ベイビーズ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月27日柴咲コウ主演で贈る、来年1月より放送予定の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。この度、出演者発表会見が行われ、杉本哲太、三浦春馬、柳楽優弥、貫地谷しほりらが出演することが発表された。永禄8年、ついに次郎法師が「直虎」と名乗って城主の座についた。しかし家臣団は失望の色を隠せない。女に何ができるものか。「最後までやり通す覚悟があるか」とけん制する家臣たちの言葉に、生来の負けん気が頭をもたげる。 持ち前の機転と交渉力で今川に女が城主になることを認めさせた直虎は、続いて復興政策を進める。 戦乱で疲弊した村から年貢を取るには、安定した収入を生み出す産業が必要。一歩一歩自分の足で確かめ、自ら汗を流して働く直虎に、家臣たちの見る目が少しずつ変わっていく。一方直虎は、ひ弱な虎松を寺で教育しようとして虎松の母と激しく対立する。しかし直虎の思いが虎松の負けん気に火をつけ、虎松自ら寺にやって来る。家中の子どもたちと共に学び、その絆が将来彼を支えることに。 ところが今川氏の凋落は、遠江を新たな戦乱に巻き込んでいく。北から甲斐の武田信玄が、西から三河の徳川家康が井伊領を虎視眈々とねらう中、直虎は城主としての真価を問われる。この絶体絶命のピンチをどう生き延びるのか?井伊直虎一世一代の作戦が始まる――!柴咲さん演じる直虎を支える父・井伊直盛と、母・千賀には、杉本さんと財前直美が、曾祖父・直平を前田吟が演じる。また、直虎のいいなずけ直親に三浦さん、井伊家筆頭家老・小野政次役に高橋一生、盗賊団のかしら龍雲丸に柳楽さんが抜擢。そのほか、直親の妻・しのを貫地谷さん、豪商・瀬戸方久をムロツヨシ、井伊家菩提寺の住職・南渓和尚を小林薫が演じる。子役時代に大河ドラマを経験しており、今回が3回目となる三浦さんは、「成人を迎えてから、こうして大河ドラマにまたお世話になるということは、本当にすごくありがたいことだなと、感じております」と噛みしめ、「子役時代にお世話になった分、またこうして26歳になったいま、この作品で、NHKに貢献できればいいなと思っています。精進してまいります」と意気込んでいた。また直虎の両親を演じる杉本さんと財前さん。「1人娘の父親であるという部分をうまく出せたら」と語る杉本さんに対し財前さんは「本当に直虎を心からそばで支えていきたい」とコメント。今回初めての大河ドラマとなる柳楽さんは「僕オリジナルのキャラクターなんですけど、しっかり楽しみながら精いっぱいやります」と語り、一方4回目の大河ドラマとなる貫地谷さんは「今回は直虎さんに嫉妬心をめらめらと燃やすみたいなのですが、私自身は現場を楽しくわいわいやっていけたらなって思っております」と話した。そして実はこの日初めて出演者たちと顔合わせをしたばかりという柴咲さんは、「今まで共演したことのある俳優さん、女優さんもいらっしゃいますし、何か心強さをすごくすでに感じております」と自信を覗かせていた。「おんな城主 直虎」は2017年1月より放送予定。(cinemacafe.net)
2016年05月27日映画『ディストラクション・ベイビーズ』が2016年5月21日(土)に公開。監督・脚本は、新鋭・真利子哲也、主演は柳楽優弥だ。“日本映画史上もっとも過激な108分”と掲げる本作には、注目される若手・新鋭俳優陣が集結。主演の柳楽優弥に加え、菅田将暉や小松菜奈、村上虹郎、池松壮亮らが出演している。柳楽が扮するのは、路上でいきなり見知らぬ人間に殴りかかり、ストリート・ファイトを繰り返す野獣のような若者。その異形のオーラとカリスマ性に惹きつけられ、共に凶行に及んでいく“恐るべき子供たち”を菅田らが演じる。愛媛県松山市でオールロケを敢行した作品は、衝撃の青春映画となっている。監督の真利子哲也は、新鋭ながらすでに高い評価を得る鬼才。『極東のマンション』など初期の自主映画で話題となり、東京藝術大学大学院の修了作品『イエローキッド』が劇場公開。大ブレイク直前のももいろクローバーが出演した怪作『NINIFUNI』は国際映画祭で特別上映されるなど、そのエッジーな作風に国内外で評価されている。■ストーリー愛媛県松山市西部の小さな港町・三津浜。海沿いの造船所のプレハブ小屋に、ふたりきりで暮らす芦原泰良(柳楽優弥)と弟の将太(村上虹郎)。日々、喧嘩に明け暮れていた泰良は、ある日を境に三津浜から姿を消す――。それからしばらく経ち、松山の中心街。強そうな相手を見つけては喧嘩を仕掛け、逆に打ちのめされても食い下がる泰良の姿があった。街の中で野獣のように生きる泰良に興味を持った高校生・北原裕也(菅田将暉)。彼は「あんた、すげえな!オレとおもしろいことしようや」と泰良に声をかける。こうしてふたりの危険な遊びが始まった。やがて車を強奪したふたりは、そこに乗りあわせていたキャバクラで働く少女・那奈(小松菜奈)をむりやり後部座席に押し込み、松山市外へ向かう。その頃、将太は、自分をおいて消えた兄を捜すため、松山市内へとやってきていた。泰良と裕也が起こした事件はインターネットで瞬く間に拡散し、警察も動き出している。果たして兄弟は再会できるのか、そして車を走らせた若者たちの凶行のゆくえは――。【作品情報】『ディストラクション・ベイビーズ』公開日:2016年5月21日(土)監督・脚本:真利子哲也脚本:喜安浩平音楽:向井秀徳出演:柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎、池松壮亮、北村匠海、三浦誠己、でんでん©2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会
2016年05月24日俳優の柳楽優弥が、日本テレビのバラエティ番組『東野・岡村の旅猿9』(毎週日曜10:55~、関東ローカル)のナレーションを務めることが20日、分かった。22日の放送から、4週連続で担当する。東野幸治とナインティナインの岡村隆史が旅を繰り広げる同番組。22日からは、さまざまな分野の第一線で活躍する匠(たくみ)に会い、その腕前を拝見していく新企画「その腕前お見それしました…」を放送し、第1回目は東京・門前仲町の「天ぷらの匠」を訪ねる。柳楽は同番組のファンを公言しており、オファーを出すと快諾。ナレーションの収録を終えた柳楽は「面白すぎました! 行きたいと思ったお店もありましたし。ただナレーションは難しかったです…」と感想を語り、「普段、奥貫薫さんのナレーションで聞き慣れているので、奥貫さんのナレーションで聞いてみかったです(笑)」と謙そんする。新企画については「いつもの旅猿とは違う旅猿で、アットホームな感じがしました」と、ファンならではの視点で印象を語り、ナレーションにとどまらず「次は旅に参加したいです!」と希望を語った。
2016年05月21日柳楽優弥と菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎ら日本映画界を担う若き実力派たちが、国内外から熱い注目を浴びる新鋭・真利子哲也監督の商業映画デビュー作に集結する『ディストラクション・ベイビーズ』。5月21日(土)に迫った“日本映画史上もっとも過激な108分”といわれる本作の公開を前に、柳楽さんら4人のキャストが演じた壮絶なキャラクターに迫る特別映像が解禁となった。愛媛県松山市西部の小さな港町・三津浜。造船所のプレハブ小屋に、2人きりで暮らしていた芦原泰良と弟の将太。日々、喧嘩に明け暮れていた泰良は、ある日を境に三津浜から姿を消し、松山の中心街に現れる。強そうな相手を見つけては喧嘩を仕掛け、逆に打ちのめされても食い下がる泰良。そんな泰良に興味を持った高校生・北原裕也は「あんた、すげえな!オレとおもしろいことしようや」と声をかける。こうして、2人の危険な遊びが始まった。やがて車を強奪した2人は、そこに乗りあわせていたキャバクラで働く少女・那奈をむりやり後部座席に押し込み、松山市外へ向かう。そのころ、将太は、自分をおいて消えた兄を捜すため、松山市内へとやってきていた。泰良と裕也が起こした事件はインターネットで瞬く間に拡散し、警察も動き出す。果たして、兄弟は再会できるのか。車を走らせた若者たちの凶行のゆくえは…。時代を代表する若手俳優が一挙に集いながら、昨今の日本映画の枠には収まりきらない衝撃と狂気の熱量を放つ本作。今回解禁されたのは、主要キャスト4人のキャラクターを紹介する本編映像となっており、柳楽さん演じる泰良、菅田さん演じる裕也、小松さん演じる那奈、村上さん演じる将太、それぞれの人物像に迫っている。血だらけになろうが、羽交い締めにされようが、とにかく誰かを殴り、殴られ続ける泰良。そんな泰良の狂気をおもしろがる一方、女性にまで容赦なく殴り掛かる裕也、狂気をたたえた表情で人の首を絞める那奈、泰良との血のつながりを感じさせる凶暴さを見せる将太…。とりわけ、昨年のNHK朝ドラ「まれ」や現在放送中の「ゆとりですがなにか」などに出演し、再ブレイクといっていい活躍ぶりの柳楽さんが体現する泰良の、不気味なまでの凶暴性には思わず息を飲み、目を奪われずにはいられない。それぞれの強烈なキャラクターとその突き抜けっぷりが、この短い映像だけでも十分過ぎるほどに伝わってくる本作。若き才能たちのエネルギーのほとばしり具合は必見だ。『ディストラクション・ベイビーズ』は5月21日(土)より、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月19日ただいま放送中の連ドラ『ゆとりですがなにか』より岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さんの豪華キャストが登場!ゆとり男子を演じる3人に、恋愛にまつわる質問をぶつけました。Q1.格上女子も恋の対象になる?岡田:これは僕の役どころである正和と茜ちゃんのパターンですかね。自分の彼女が会社の上司だという。柳楽茜ちゃん大好き!っていうか、茜ちゃんを演じる安藤サクラさんの大ファンです。僕は。松坂僕も大好きですよ。サクラさんはロックだよね。柳楽:ロッケンロール!松坂:うん、それだとちょっと違うニュアンスに伝わるかもしれないけど(笑)。サクラさんはかっこいい女性です。生き方が。言葉では言い表しにくくて、感覚的なものになっちゃうけど、男女問わず“かっこいい”と憧れるような女性だと思う。岡田:正和の場合は、彼女のほうが収入が多いとか、出世してるとか、そういうことは気にせず付き合っていますよね。好きなものは好き。それもゆとりらしいのかな。ゆとりは競争意識がないと、よく言われていますもんね。自分も気にならないし。柳楽:全然、気にならないよね。むしろバリバリ働いている女性って、かっこよくない?松坂:かっこいいよね。岡田:男として内心ちょっと気になったとしても、みんなひたむきに仕事を頑張っているわけだし。彼女の姿を見て、自分も頑張ろうって思うんじゃないかなあ。Q2.恋愛と仕事、どっちが大事と聞かれたら?岡田:僕は仕事です。柳楽:僕も仕事。そこは、(柳楽さん演じる)まりぶとは違う。松坂:まりぶはねえ…。境界線を越えちゃったからなあ。柳楽:越えちゃう感じだよね。岡田:まりぶ、ダメでしょ。松坂:完全にアウトだよね。岡田:人の妹に…。松坂:でも、まりぶは“越えちゃう人”だけど、どこか憎めないから。柳楽:仕事はポン引きだし、いろいろ事情はあるけど、言ってることは、悪いことじゃないからね。松坂:的を射ちゃってる。でも実際、男として仕事がままならないと恋愛もね。相手の女性を支えられないと思うから、そうなってくると自然と仕事の優先順位が、ふわっとこう、上位にくるよね。岡田:自分を確立しないとね。Q3.好きな女の子が友達とかぶったら、どうする?柳楽:ドラマみたいに、将生くんと桃李くんが一人の女性を奪い合うことになったら、どうする?松坂:そうなったらあれじゃない?潔く堂々と。女性を前にして同時に。「よろしくお願いします!」って。岡田:え?え?どういうこと?何に対しての、誰に対しての「よろしくお願いします」なの?松坂:一人の女性を取り合うってことですよ。“ねるとん”みたいなことですよ。まーくんと僕で。岡田:あー、取り合う…。よろしくお願いします。いや俺は全然…。松坂:俺は全然、何よ。柳楽:女性を前に、どっちですか?って。それ、すごい潔いねー。松坂:シンプルでいいでしょ。岡田:あー、でもなー。もしその男性が自分の好きな人だったら、俺、譲っちゃう可能性もあるなー。松坂:それでうまくいっちゃったら、どうするの?柳楽:さみしくなっちゃうじゃん。岡田:俺は闘います!松坂:闘うんじゃん(笑)。岡田:譲って後悔するのはダメダメ。譲っちゃダメ。闘おう!松坂:そうだね(笑)。◇おかだ・まさき1989年8月15日生まれ。東京都出身。AB型。出演映画『秘密 THE TOPSECRET』が8月6日公開、7月に舞台『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』に出演。◇まつざか・とおり1988年10月17日生まれ。神奈川県出身。A型。主演舞台『娼年』が8~9月、東京、大阪、久留米にて上演予定。映画『秘密 THE TOP SECRET』が8月6日公開。◇やぎら・ゆうや1990年3月26日生まれ。東京都出身。A型。映画『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』公開中。主演映画『ディストラクション・ベイビーズ』5月21日公開。◇シャツ¥15,000パンツ¥40,000(共にコム デ ギャルソン・オム ドゥ/コム デ ギャルソンTEL:03・3486・7611)※『anan』2016年5月25日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・大石裕介(DerGLANZ)取材、文・千石よう子
2016年05月18日連続ドラマ『ゆとりですがなにか』に出演している、岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さんら豪華俳優陣が終結!お互いについて語り合ってもらいました。***岡田:このアンアンの発売は、5話の放送後だそうです。松坂:おやおや、それは。だいぶきちゃってる頃だね。いろんな関係がいろんなことに…。柳楽:今も毎日、すごいスピードでいろんなことが起きているし。松坂:アワアワしちゃうよ。柳楽:この先もまだ大きな展開がありそうじゃない?岡田:わからないよねー。最終的にどういう結末になるか、僕たちもまだ知らないし。宮藤(官九郎)さんが、エピソードがありすぎて入らないって言ってたらしい。松坂:視聴者の方と同じように、僕らも台本があがってくるのを楽しみに待っている状態だもんね。予想がつかない。えっと、ここで自己紹介しておきますけど、僕の役は山路といいまして、小学校の“ゆとり先生”です。いろんなことで板挟み状態になっている不器用な男です。岡田:山ちゃん(山路)は、協調性と思いやりがものすごくある素敵な人。キーワードは“童貞”です!松坂:そこがね。また一段と人柄が出るというか…。岡田:童貞感が(笑)。松坂:童貞感って、難しいよね。だからもうこればかりは。周りの環境に助けていただきながらやっていますよ。演出とか衣装とか。実際、童貞っぽいセリフもいっぱい出てくるし。でも僕、最近、芝居とはいえ、童貞童貞と笑われるのが結構…。柳楽:学校中に流れてる状態だもんね。くらうよね。松坂:くらうよ。結構、シャッターおろし始めてますよ。柳楽:でも山ちゃんは不器用だけど、桃李くん本人は、めちゃめちゃ器用だと思う。番組の宣伝とかでも、すごくいいこと言ってくれるし。その後に喋ろうとしても、“全部、桃李くんが言いましたー”ってなるけど、僕は喋るのがうまくないから、いつも助けられてるよ。岡田:優ちゃん(柳楽さん)の役はポン引きの、まりぶ。ゆとり3人の中では、言いたいことをいちばんストレートに言える役だよね。まりぶの言葉は心に響くし、見ていて気持ちいい。正和と山路の二人と会って、“友達じゃねーし”とか言いながらも、ちょっと喜んでいるまりぶの姿が可愛くて。優ちゃん本人は繊細で、もっと“うおおおー”みたいな感じを想像していたけど、まったくそんなことなかった。すごく優しくて、現場を盛り上げてくれる素敵な人だよね、って目の前で言うのも恥ずかしいけど。柳楽:えー、めっちゃ嬉しい。もっと褒め合おうぜ!松坂:まりぶは男気を通すしね。岡田:そう。僕ら二人の役は、男気がないからね。松坂:ないねー。岡田:なおさら、まりぶが男らしく思えるよね。柳楽:男が3人もいて、みんながナヨナヨしてたら、女の人、観てて、“男!”って思うだろうね。“男!しっかりしろ!”って。岡田:僕の役、たぶん、いちばんそう思われてる…。松坂:まーくん(岡田さん)演じる正和。僕、好き。友達になれそうな気がする。不器用なマジメさを持っているじゃない。岡田:そうなんですよ。うんうん。柳楽:一番王道のゆとり。みんなが共感しやすい人だよね。岡田:そうそう。松坂:自分の上司になった彼女からも周りからも、やんややんや言われてさ。それでもなんとか乗り越えようとしていくマジメさがあって。周りのことも考えているしね。岡田:そうそう、考えているんです。松坂:まーくん本人もマジメ。マジメだけど…たまにゆるむ。ゆるんじゃう。でもそのゆるむところも、素敵だなと思うよ。人間そんなに完璧じゃないはずだから、自分の弱い部分を見せてくれる人が僕は好きで。岡田:甘えているだけですけどね。基本的に僕は甘えん坊なので。松坂:でも最近、ちょっと僕のことを小ばかにしてきてるよね?心にもないことを平気で言ったりして。岡田:“さすがっすね!桃李さん”みたいな?(笑)だって、取材とかでも、すごく的確なことを言ってくれるし。松坂:心がこもってないんだよ!岡田:え?こもってますよ?松坂:やめな!どんどん薄くなっていくから。自分で削っていってるからね。岡田:(笑)◇おかだ・まさき1989年8月15日生まれ。東京都出身。AB型。出演映画『秘密 THE TOPSECRET』が8月6日公開、7月に舞台『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』に出演。◇まつざか・とおり1988年10月17日生まれ。神奈川県出身。A型。主演舞台『娼年』が8~9月、東京、大阪、久留米にて上演予定。映画『秘密 THE TOP SECRET』が8月6日公開。◇やぎら・ゆうや1990年3月26日生まれ。東京都出身。A型。映画『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』公開中。主演映画『ディストラクション・ベイビーズ』5月21日公開。◇岡田さん:シャツ¥15,000パンツ¥40,000(共にコム デ ギャルソン・オム ドゥ/コム デ ギャルソンTEL:03・3486・7611)松坂さん:衣装はすべてスタイリスト私物柳楽さん:シャツ¥16,000パンツ¥15,000(共にMHL./アングローバルTEL:03・5467・7874)※『anan』2016年5月25日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・大石裕介(DerGLANZ/岡田さん)KAWASAKI TAKAHUMI(MILD/松坂さん)川地大介(柳楽さん)取材、文・千石よう子
2016年05月18日柳楽優弥に菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎、さらに池松壮亮、北村匠海ら、次世代を担う若き実力派たちが新鋭監督・真利子哲也のもとに集結した“ヤバすぎる”問題作『ディストラクション・ベイビーズ』。このほど、本作をいち早く鑑賞した日本の映画界でもトップクラスの人気と実力を誇る山田孝之と綾野剛が、絶賛の声を贈っていることが分かった。「ももいろクローバー」が出演する『NINFUNI』が、スイス・ロカルノ、オランダ・ロッテルダムなどの国際映画祭で特別上映されるなど、そのエッジの利いた作風で国内外から注目を集める真利子監督の満を持しての商業映画デビュー作となる本作。共同脚本に『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞を受賞した喜安浩平を迎え、愛媛の松山市内や小さな漁港町を舞台に、オリジナルの世界観を創りあげた。暴走しっぱなしの狂気を有するカリスマ的な主人公・芦原泰良を柳楽さん、一見チャラい高校生ながら泰良に魅せられ、相棒となる裕也には菅田さん、そんな2人の“危険な遊び”に偶然巻き込まれることになるキャバクラ嬢に小松さん、行方不明になった兄・泰良を健気に探す弟・将太に村上さんと、今後日本映画界を担い、革命をもたらすであろう若き才能たちが集結。さらに池松さん、北村さん、三浦誠己、でんでんといった存在感ある演技派が脇を固め、昨今の日本映画の枠には収まりきらない衝撃必至の狂気と欲望のパワーを放っている。そんな本作を早くも鑑賞した“先輩”俳優で、柳楽さんや菅田さんとは『闇金ウシジマくん Part2』でも共演した山田さんと綾野さんが絶賛のコメントを寄せている。そのほか、いまの日本エンターテインメント界の第一線で活躍するクリエイターたちからも声が届いた。■山田孝之(俳優)以前共演した作品の出来上がりを観たときに、思ってはいたのだけれど、同事務所の先輩としての小さなプライドもあり言えなかった事実が、今回『ディストラクション・ベイビーズ』での芝居を観たいまは明言できる。彼の芝居はズバ抜けていて、こんな緻密で繊細なこと俺はできてないなって思う。柳楽優弥ってマジですげーよ。■綾野剛(俳優)銀幕から激臭がほどばしった泰良の愚直、裕也の酔狂、那奈の逆鱗、将太の啓示。それぞれの正しさは、人の心を殺すのだろう■黒沢清(映画監督)映画史上まったく前例のないキャラクターを真利子哲也は生み出した。その男は、まるで食べて寝るように人を殴り、殴られる。山のように犠牲者が出るが、それが彼にとっての安らぎなのだ。私もいつのまにか影響され、不思議なすがすがしさを感じ始めていた。■松江哲明(ドキュメンタリー監督)こんな映画が見れることを彼と出会って12年間、待っていた。真利子、完勝だよ。■大根仁(映像ディレクター)いずれ大傑作を作ることは予想はしていたが…まさかここまでとは!日本映画界のジョーカー真利子哲也監督がついに覚醒!■熊切和嘉(映画監督)それが彼にとっての存在証明であるかのごとく、ただ黙々と動くものを破壊する。高揚感とは無縁の、純粋な暴力。彼こそが暴力そのもの。外では絶対に会いたくないのに、スクリーンの中では、不思議と色気を感じさせていた。■米津玄師(ミュージシャン)二時間弱のあいだにこれだけ人を殴ってる映画は初めてみました。舞台である松山市は僕の故郷である徳島と程近く、何だか少し懐かしさを感じると同時に、煮え切らないものを抱えていた十代の頃にこの映画と出会えていたら、どれほど景色が違って見えただろうかと思い馳せてしまいます。『ディストラクション・ベイビーズ』は5月21日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日映画『ディストラクション・ベイビーズ』の完成披露試写会が21日、都内映画館で行われ、出演の柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎、そして真利子哲也監督が出席した。愛媛県松山市を舞台に、喧嘩を繰り返す芦原泰良(柳楽)と、泰良に目をつけた高校生の北原裕也(菅田)、キャバクラ嬢の那奈(小松)、そして泰良の弟・将太(村上)の姿を描く。柳楽は「仕上がりを見たときに、もし参加してなかったら悔しいと思った」と映画の印象を語る。また、主要キャストが1990年生まれ~1997年生まれだったことから、映画界の「世代交代です!!」と宣言。壇上の全員で肩を組んだ。菅田は、柳楽について「本当に怖かったです。普段はフレンドリーなんですけど、お芝居ってわかってるのに怖い人って、すごいんですよね」と柳楽の演技について話した。世代でいうとあまり変わらないが「イメージ以上に大きい人」と語ると、柳楽も「超嬉しいそれ」と喜び、菅田にハイタッチを求めた。また、小松が菅田から暴力を受けるシーンは、殴られる小松自ら「当ててください」と頼んだことが明らかに。しかし、逆に小松が反撃するシーンでは、菅田が「人生で一番痛かった」ほどの強さで「骨が軋んだことある?」と話しかけると、小松も照れ笑いを浮かべた。最後に登壇者たちは全員で「誓いのナックル(拳)」型取りを実施。拳を型に押し付け、掲げて見せると、会場からは歓声が上がっていた。
2016年04月21日柳楽優弥主演<a href="">『ディストラクション・ベイビーズ』</a>や有村架純主演『夏美のホタル』、NTTDoCoMoのCMなどで活躍中の若手俳優・村上虹郎が、ラップに初挑戦!「トビタテ留学JAPAN」のオリジナルWEBムービー「Dear Father」において、“N.Y.に留学したい息子”としてヒップホップグループ「ライムスター」Mummy-Dと共演を果たしていることが分かった。文部科学省が将来の日本を担う志ある学生の海外留学を後押しする「トビタテ!留学JAPAN」。だが、学生本人だけで決めて実行するにはハードルが高い留学。今回のWEBムービー「Dear Father」は、“留学に感心はあっても思い切って一歩踏み出すことができない学生”の気持ちを代弁するとともに、“保護者をはじめとする日本社会全体”の留学に対する理解を促すことを目的に製作された。軸となるのは、「理想と現実のギャップに悩み、迷う。その結果、留学という新たな一歩を踏み出す決意をする息子とその父親のリアルな会話」。その対話の手法として、言葉を畳み掛けるようにつむぐ音楽スタイル“ラップ”が採用され、将来や夢、人生について、息子と父の本音のぶつかり合いと関係性をより印象的に描き出していく。ムービーでは、父親は息子にいろいろな可能性を残してやりたくて、余裕があるわけではないが、大学進学を勧める。だが、一度は地元大の工学部の受験を決意したものの、建築家になるためにニューヨークへ留学したいという夢を捨てきれない息子は、受験の前日に父親にその想いを告白するのだ。村上さんが演じるのは、父親が経営する金属加工会社(町工場)を継ぐために、地元の工業大学への進学を決めた高3の息子“ケンジ”。「親の気持ちを察しつつも、自分なりの挑戦をしてみたい息子役」として今回の役に抜擢。表情からあふれ出るエネルギーと、大人と子どもの狭間の眩しさを持つ村上さんは、猛特訓したというラップを初披露する。また、「工場を継いでほしい気持ちと、自分と同じ苦労はさせたくない気持ちを併せ持つ父親役」には、日本のヒップホップの第一人者であり、“言葉の魔術師”と呼ばれる「ライムスター」のMummy-Dさん。息子と父の心の対話を表現するリリック(歌詞)も担当した。Mummy-Dさんは、「親子が“ラップ”という形式を取って互いの本音をやり取りし合うというシナリオを見せていただき、ラップを本職とする身として、これは絶対カッコイイものになる、いや、しないとマズイと思い、一念発起しました。また私生活でも二児の父親であり、若い世代を応援したいという気持ちもありました」とその思いを語る。さらに、「父親の佇まいは自然と出ると思っていたので、全然役作りはしてないです。それよりも、息子のラップ部分の作詞をする上で、不安や迷いの多かった10代のころの自分を思い出しながら書きました」と明かし、「虹郎くんが初挑戦のラップをフレッシュにキメてくれて安心しました」と共演の感想を語ってくれた。また、この企画に賛同し、描かれている親子関係や息子の感情に共感したという村上さん。「留学を志している方たちのお役に立てるなら喜んでと思い、今回出演を決めました。本編では描かれているような、親父や母親に対して抱く息子目線の感情には、ぼく自身も身に覚えがあるものだったので、素直に演じることができました」と告白。ラップについては、「いざやってみるととても楽しかったです。音感はいい自信があるのですが、はじめは特有のリズムに慣れず、練習に燃えました。撮影が終わったいまでも、思わず道で口ずさんでいます」とコメント、初めてとは思えない完成度の裏にあった努力を明かしている。WEBムービー「Dear Father」は「トビタテ!留学JAPAN」公式サイトにて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月10日7日(木)今夜放送の情報バラエティー番組「あのニュースで得する人 損する人」の2時間スペシャルに、俳優の松坂桃李と柳楽優弥が出演する。今回の放送では、巷に溢れる一見生活に役立つお得な情報の数々を、坂上忍が実際に検証する人気企画「坂上忍の得ワザ損ワザ」を放送。パンの知識を豊富に持つ得損ヒーローズ、通称・バタコやんが、1つのパンから様々なアレンジパンができる得ワザを披露したり、コンビニで売っているあるモノで本格タコスができる簡単アレンジパン料理などを紹介。また“家事えもん”に続く新たな料理の才能の持ち主“サイゲン大介”が登場。「サイゲン大介ドッキリ企画~中尾彬 編~」と題して、創業144年の歴史を誇る老舗の西洋料理店を舞台に、美食家としての顔も持つ俳優の中尾さんにサイゲンさんがドッキリを仕掛ける。サイゲンさんは中尾さんの舌を騙すことができるのか。その結果にも注目だ。そしてフランス・パリ在住の得損ヒーローズ“辻えもん”こと辻仁成が「辻えもん~千葉県勝浦 編~」と題して千葉の勝浦漁港を訪問。勝浦で今一番美味しい魚とその料理法を地元の人々に聞き込み。そこで学んだ調理法をベースに新たな辻さん流のアレンジレシピを考案する。今回のスペシャルにはゲストとして松坂さんと柳楽さんが出演する。ドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」や「視覚探偵 日暮旅人」で主演を努めるほか映画<a href="">『劇場版MOZU』</a>では鮮烈なインパクトを残すなど幅広い役柄をこなす松坂さんと、子役時代から世界的評価を受け最近ではドラマ「信長協奏曲」やNHK連続テレビ小説「まれ」に出演している柳楽さんは、4月17日(日)から日本テレビ系で放送が開始されるドラマ「ゆとりですがなにか」で共演する。その他のゲストは坂上忍、出川哲朗、ホラン千秋、山口もえ、吉村崇。「あのニュースで得する人 損する人」2時間スペシャルは7日(木)19時~放送。(笠緒)
2016年04月06日宮藤官九郎脚本のもと“ゆとり世代”の実態に迫る新日曜ドラマ「ゆとりですがなにか」のメインキャスト・岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥が、4月1日(金)、日テレ入社式にて「ゆとり世代応援イベント」を開催。“ゆとり第一世代”を演じる3人が、“最後のゆとり世代”と呼ばれる今年の新入社員を激励した。「飲み会?それって強制参加っすか?」「忙しくてメールチェックしてないんスよね、次からLINEでお願いしまーす」「道分かんなくて駅からタクっちゃいました」「うちら、ゆとりなんで」――野心なし、競争意識なし、協調性なし、“ゆとり世代”…社会は彼らをそう名付けた。2002年に行われた教育改正。完全週休2日制。授業内容、時間数削減。絶対評価導入。「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの彼らは今年29歳。人生の岐路を迎える。高校が休みの土日は塾通い。大学3年生、就活しようとしたらリーマンショック。いきなりの就職氷河期。入社1年目の3月に東日本大震災。「みんな違ってみんな素敵」と教えられたはずが、気づけばここは「優勝劣敗の競争社会」果たして“ゆとり世代”は本当に“ゆとり”なのか…。“ゆとり第一世代”と社会に括られる1987年生まれのアラサー男子3人を、「掟上今日子の備忘録」をはじめ数多くのドラマに出演する岡田さんと、大河ドラマ「軍師官兵衛」や<a href="">『真田十勇士』</a>など話題作に立て続けて出演する松坂さん、そして朝の連続テレビドラマ小説「まれ」でお茶の間に人気を博し、主演作<a href="">『ディストラクション・ベイビーズ』</a>の公開が控える柳楽さんら個性豊かな魅力を持った3人が演じる本作。これまで、映画<a href="">『なくもんか』</a><a href="">『謝罪の王様』</a>などで観る者を歓喜の渦に巻き込んできた脚本・宮藤官九郎×監督・水田伸生のコンビが再タッグを組み、仕事に家族に恋に友情に、迷い、あがきながらも懸命に、世の中のリフジンに立ち向かう姿を描く。今回、本作のメインキャストの3人が、多くの企業でも入社式が行われた本日4月1日(金)、「日本テレビホールディングスグループ会社合同入社式」にサプライズで登場。彼らがステージに登壇すると、何も聞かされていなかった111名の新入社員たちは、それまでの神妙な表情から一転、歓声を上げて大喜び!3人からは、まず、新入社員に向けて「おめでとうございます」とお祝いの言葉が贈られ、“ゆとり”にちなんだトークが繰り広げられた。柳楽さんは「現場では、3人で協力し合ってます」と現場の雰囲気の良さ明かし、松坂さんも、このドラマの現場について「チームワークはバッチリです。こんなに熱い現場はなかなか出会えないんじゃないかと思います」と手ごたえがあるよう。岡田さんは、このドラマのテーマである“ゆとり”について「『ゆとりって何なんだろう?』と3人で話していて、実はあまりピンと来ないんです。『ゆとり』と言われることはよくあるんですけど、土曜日は学校に行っていたし、円周率は3.14だったし(笑)」と、ゆとり世代としての心情を率直に語った。また、ゆとり世代にちなんだ質問コーナーも実施。「怒られた経験があまりない?」という質問に、3人の答えは「NO」。もはや「怒られ慣れました(笑)」という岡田さんや、柳楽さんは「監督とか演出家の方に怒られると、本当に怖いです(笑)。怒られるのは嫌なので、くやしくて頑張るというところはあります」と、思いを告白。逆に、「褒められて伸びるタイプ?」という質問には、「どちらかというと、怒られるよりは褒められたいです。このドラマの現場で、水田(伸生)監督に褒められるように頑張ります!」(柳楽さん)、「マネージャーさんには褒められたことがないんですけど、厳しい方で良かったなと感謝しています。怒られたことがためになっていると感じるときが節々で出てくるです」(松坂さん)、「僕は基本的に、褒める人って嘘っぽいなと思っちゃうんです(笑)」(岡田さん)と、それぞれに思いを語った。最後に、3人から新入社員へ期待を込めた応援メッセージが贈られた。「僕も俳優業を頑張って、皆さんとご一緒できたらうれしいです」(柳楽さん)、「僕らの世代だからこそできることだったり、考えられることがたくさんあると思うので。僕もそう思って、この仕事に臨んでいるので、皆さんもこの世代だからこそできることをどんどん先輩方にぶつけていってください」(松坂さん)、「やりたくない仕事ももちろんあると思いますが、それにめげず、先を信じて頑張ってください。僕も一生懸命走って、頑張っています。常に走り続けてほしいと思います。将来、一緒にお仕事できることを楽しみにしています」(岡田さん)。合わせて本作の主題歌に、どこにも属さずにこれまで全てをメンバーの自主プロデュースで活動してきた「感覚ピエロ」の「拝啓、いつかの君へ」が決定。ドラマの主人公たちと同じく“ゆとり世代”のメンバーが、“ゆとり”のイメージを覆す圧倒的エネルギーと世界観、魂の叫びでドラマの世界観を一層盛り上げる。「ゆとりですがなにか」は、4月17日(日)22時30分~日本テレビ系にて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2016年04月01日俳優の岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥が1日、東京・汐留の日本テレビで行われた同局グループの入社式にサプライズで登場し、3人が共演する新ドラマ『ゆとりですがなにか』(17日スタート、毎週日曜22:30~23:25)にあわせ、ゆとり世代の新入社員たちに熱いエールを送った。撮影の多忙を縫って駆けつけた3人が姿を見せると、大きな歓声と拍手に包まれた会場からは、女性新入社員の「カッコいい…」の声もちらほら。3人の自己紹介の後、司会者から「一番ゆとりっぽいのは誰?」との質問が挙がり、「いっせいのせ!」でお互いを指さす展開となった。結果は、本人を含む3人全員が岡田を選択。すかさず松坂が「(岡田は)優しさにあふれている。ゆとり世代と言うと、ネガティブなイメージがつきまといがちだが、よく言えば、思いやりがあるんです」とフォローを入れ、岡田は感謝しきりで頭を下げていた。その後、ゆとり世代の特徴に該当するかどうかが分かるアンケートコーナーも実施。「私は褒められて伸びるタイプである?」の問いに、3人は「そうではない」と回答し、これについて柳楽は「だけど褒められたい。本作の現場で褒められることを増やしていきたい」と意気込みを。松坂が「悔しさをバネにやってきたところはある」と振り返った。そんな中、岡田は「褒められて伸びるタイプではない理由」を「基本的に人を信用していない(からかもしれない)」と冗談交じりに本音を吐露。「褒める人ってウソっぽく感じる。ウソをついてまで褒めなくていいよと思う(笑)」と誰もが共感するだろう等身大の言葉で語り、松坂と柳楽は、うなずきながらも「ネガティブだね(笑)」とツッコミを入れていた。最後に3人は「将来、僕をキャスティングしてください!」とちゃめっ気たっぷりに猛プッシュ。岡田は「めげずに、先を信じて頑張ってください。僕も(それを信じて)一生懸命走っています。将来、皆さんとお仕事でご一緒できることを楽しみにしています」と激励し、このサプライズを締めた。同ドラマは、人生の岐路に立つ、ゆとり世代のアラサー男子が、恋に仕事に友情に奮闘していくさまを描いた社会派ドラマ。脚本は宮藤官九郎で、安藤サクラ、吉田鋼太郎らが脇を固める。主題歌は人気バンド・感覚ピエロの「拝啓、いつかの君へ」に決定した。
2016年04月01日宮藤官九郎脚本の4月期ドラマ「ゆとりですがなにか」、映画『ディストラクション・ベイビーズ』などの柳楽優弥が、感情機能を持つヒト型ロボット・PepperとW主演を果たしたWEBムービー「404」が公開。柳楽さん演じる主人公が、“ある朝、目覚めるとPepperになっていた”という衝撃の展開から幕を開けることが分かった。ある朝、目覚めた田中祐介(柳楽優弥)は鏡を見て愕然とする。なんと、そこに映っていたのはPepper。パニックに陥る祐介は、部屋に残されたさまざまなヒントとわずかな記憶を頼りに部屋を飛び出し、“人間”に戻るために奔走する。記憶の中にあるのは、恋人らしき女性(真野恵里菜)の姿。やがて、充電が切れたPepperは謎の集団にトラックで運ばれてしまう…。本作は、みずほフィナンシャルグループがソフトバンクロボティクスの全面協力のもと製作した全5話からなる長編WEB限定ムービー。ある朝、突然Pepperの姿となり、元の自分を取り戻すために記憶を辿る男を柳楽さんが演じ、ヒロインには『新宿スワン』『リアル鬼ごっこ』など園子温監督の新たなミューズとして知られ、初ミュージカル「グランドホテル」も控える真野恵里菜。さらに、物語の鍵を握る男としてテリー伊藤が登場するなど、豪華なキャストが集っている。タイトルの「404」とは、WEBの404エラーと同様の意味を持ち、主人公・田中祐介がPepperとなり“存在しない”“見つけてもらえない”という状況とリンクしており、映像中では、404のロゴマークが「SOS」に見えるようにも工夫がなされている。シリアスでミステリアスな雰囲気の中でも、おなじみのPepperの高音ボイスはそのまま。それがかえって不思議なバランスをもたらし、思わず笑いを誘うひと幕も。実力派俳優たちの中で、彼がどんな“演技”を見せるかは注目だ。撮影では、もともと屋内専用に設計されているPepperを屋外で使用しており、直射日光を防ぐために日傘が欠かせなかったり、凹凸ある地面を安全に動いてもらうため、常に地面の状況に細心の注意を払ったりと、スタッフ総勢でPepperの“演技”をサポート。また、屋外ではさまざな電波が飛び交うため、ときには動かなくなってしまうトラブルも!しかし、そばを通りかかった少年が「あ、Pepper!」と声をかけた瞬間、なんと動き出したPepper。撮影を断念しなければならないかという瀬戸際に起こったこの奇跡に、現場は沸き返っていたという。まるで1本の短編映画とでもいうかのように、本格的に製作されている本作。果たして、祐介は人間に戻れるのか、それともPepperのままなのか…。かつてない物語の続きは、その目で確かめてみて。Pepper the Movie「404」はWEBにて公開中(全5話)。(text:cinemacafe.net)
2016年03月22日